JPH0615097U - 音響装置における楽音信号の入出力装置 - Google Patents

音響装置における楽音信号の入出力装置

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JPH0615097U
JPH0615097U JP5898992U JP5898992U JPH0615097U JP H0615097 U JPH0615097 U JP H0615097U JP 5898992 U JP5898992 U JP 5898992U JP 5898992 U JP5898992 U JP 5898992U JP H0615097 U JPH0615097 U JP H0615097U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】単一の音響装置により、外部装置との直列接続
あるいは並列接続を選択的に達成できるようにして、演
奏者の外部装置選択の自由度を大幅に向上する。 【構成】音響装置に設けられ、楽音信号を外部装置との
間で入出力する音響装置における楽音信号の入出力装置
であって、入力された楽音信号を分岐出力する分岐出力
手段と、この分岐出力手段により分岐された楽音信号の
うち、所定の楽音信号の信号レベルを制御するレベル制
御手段と、このレベル制御手段から出力される楽音信号
と、外部装置から入力される楽音信号とを混合し、混合
された楽音信号を出力する混合出力手段とを備えるよう
にした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、音響装置における楽音信号の入出力装置に関し、特に、アンプやミ キサーなどの音響装置に備えられる音響装置における楽音信号の入出力装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ミキサーやアンプなどの音響装置は、電子楽器などから当該音響装置 へ楽音信号を入力するための入力端子(以下、インプット(INPUT)端子と 称す。)と、このインプット端子から入力された楽音信号に所定の処理をした後 に、スピーカなどの他の装置へ出力するための出力端子(以下、アウトプット( OUTPUT)端子と称す。)に加えて、当該音響装置に効果装置やイコライザ ーなどの外部装置を接続するために、外部装置のインプット端子へ楽音信号を出 力するための外部装置出力端子(以下、センド(SEND)端子と称す。)と、 外部装置のアウトプット端子から楽音信号を入力される外部装置入力端子(以下 、リターン(RETURN)端子と称す。)とを備えている。
【0003】 このような従来の音響装置にあっては、外部装置との接続方法として、まず、 インプット端子からアウトプット端子へ出力される楽音信号と、センド端子から 外部装置へ出力され、外部装置で処理されてリターン端子から入力される楽音信 号とが、混合されてアウトプット端子から出力される、所謂、並列接続がある。
【0004】 また、他の接続方法としては、センド端子から外部装置へ出力され、外部装置 で処理されてリターン端子から入力される楽音信号のみが、アウトプット端子か ら出力される、所謂、直列接続があった。
【0005】 こうした、音響装置の外部装置との接続形態は、各音響装置ごとに、並列接続 とされるか、あるいは直列接続とされるかが、予め択一的に固定されて設定され ていた。即ち、従来の音響装置は、外部装置との接続方法においては、単機能と されていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記したように、従来の音響装置においては、外部装置との接続方法を並列接 続とするか、あるいは直列接続とするかが、予め各音響装置ごとに択一的に固定 されていた。
【0007】 ところで、音響装置のセンド端子およびリターン端子を介して、音響装置に接 続される外部装置としては、ディレイやリバーブといった空間系効果装置や、音 質調整用のイコライザーなどがある。
【0008】 これらの外部装置の中で、ディレイやリバーブといった空間系効果装置は、音 響装置と並列接続するのが一般的であるが、一方、音質調整用のイコライザーは 、音響装置と直列に接続するのが一般的である。
【0009】 しかしながら、従来の音響装置にあっては、各音響装置ごとに接続方法が固定 化されているので、接続可能な外部装置が各音響装置ごとに限定されてしまうこ とになるため、演奏者にとって外部装置の選択の自由度が大幅に制限されるとい う問題点があった。
【0010】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、単一の音響装置により、外部装置との直列接続ある いは並列接続を選択的に達成できるようにして、演奏者の外部装置選択の自由度 を大幅に向上した、音響装置における楽音信号の入出力装置を提供しようとする ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案における音響装置における楽音信号の入出 力装置は、音響装置に設けられ、楽音信号を外部装置との間で入出力する音響装 置における楽音信号の入出力装置であって、入力された楽音信号を分岐出力する 分岐出力手段と、この分岐出力手段により分岐された楽音信号のうち、所定の楽 音信号の信号レベルを制御するレベル制御手段と、このレベル制御手段から出力 される楽音信号と、外部装置から入力される楽音信号とを混合し、混合された楽 音信号を出力する混合出力手段とを備えるようにしたものである。
【0012】
【作用】
入力された楽音信号は、分岐出力手段により分岐される。そして、分岐された 楽音信号の中で所定の楽音信号が、レベル制御手段に入力された後に、混合出力 手段によって、外部装置から入力された楽音信号と混合されて、出力されること になる。
【0013】 このため、レベル制御手段の制御に基づいて、入力された楽音信号の信号レベ ルを任意に制御して出力することができる。
【0014】 従って、信号レベル制御手段の制御に基づいて、楽音信号の信号レベルを「0 」に設定すれば、外部装置から入力された楽音信号のみが混合出力手段から出力 されて、音響装置と外部装置とが直列接続状態となる。
【0015】 一方、信号レベル制御手段の制御に基づいて、楽音信号の信号レベルの「0」 設定を解除すれば、混合出力手段において、信号レベル制御手段から出力された 楽音信号と外部装置から入力された楽音信号とが混合されて出力されることにな り、音響装置と外部装置とが並列接続状態となる。
【0016】
【実施例】
以下、図面に基づいて、本考案による音響装置における楽音信号の入出力装置 を詳細に説明するものとする。
【0017】 図1には、本考案による音響装置における楽音信号の入出力装置の基本的な回 路構成が示されている。
【0018】 この回路構成においては、インプット端子10から入力された楽音信号は、レ ベル制御手段たる電圧制御型増幅器(VCA)12へ入力される楽音信号と、増 幅器14を介してSEND端子16へ入力される楽音信号とに分岐される。
【0019】 そして、分岐されてVCA12へ入力された楽音信号が、VCA12から出力 されると、RETURN端子18からVCA20を介して入力された楽音信号と 混合され、こうして混合された後に、アウトプット端子22へ出力される。
【0020】 以上の構成において、センド端子16と外部装置のインプット端子とを接続す るとともに、この外部装置のアウトプット端子とリターン端子18とを接続する 。このような接続状態において、VCA12により楽音信号の信号レベル制御す ることによって、外部装置との直列接続あるいは並列接続を選択的に達成するこ とができる。
【0021】 まず、VCA12の制御により、信号レベルを「0」に設定すると、VCA1 2から出力される楽音信号の信号レベルが「0」となるため、
【0022】 「インプット端子10→増幅器14→センド端子16→外部装置のインプット 端子→外部装置における楽音信号の処理→外部装置のアウトプット端子→リター ン端子18→VCA20→アウトプット端子22」
【0023】 という楽音信号伝達経路のみが構成され、音響装置と外部装置とが直列接続さ れるようになる。
【0024】 次に、VCA12の制御により、信号レベルの「0」設定を解除すると、イン プット端子10から入力されて、VCA12から出力される楽音信号と、上記の 直列接続において説明した楽音信号伝達経路においてVCA20から出力された 楽音信号とが混合されて、アウトプット端子22へ出力されることになり、音響 装置と外部装置とが並列接続されるようになる。
【0025】 図2には、本考案の一実施例による音響装置における楽音信号の入出力装置を 備えた、エレキ・ギター用のプリ・アンプの回路のブロック図が示されている。 また、図3(a)(b)は、このエレキ・ギター用のプリ・アンプのパネル部の 構成を示している。プリ・アンプとは、エレキ・ギターなどの電子楽器とメイン ・アンプとの間に接続され、楽音の音色を制御するものである。
【0026】 なお、図2および図3(a)(b)において、図1と同一な構成要素について は、図1に用いた符号と同一の符号を付することにより、詳細な説明は省略する ものとする。また、図2の回路のブロック図の構成要素に対応する図3(a)( b)のパネル部の操作子などの構成に関しても、両者同一の符号を付することに より、理解を容易にした。
【0027】 このプリ・アンプは、INPUT端子10と、インプット端子10に接続され る増幅器30と、増幅器30に接続されるボリューム制御部(VOLUME)3 2と、ボリューム制御部32に接続される音色制御部(TONE)34(音色制 御部34は、ベース操作子(BASS)34aにより低音域の音色を、ミドル操 作子(MIDDLE)34bにより中音域の音色を、トレブル操作子34cによ り高音域の音色を、それぞれ制御できるように構成されている。)と、音色制御 部34に接続された楽音信号入出力部36と、楽音信号入出力部36に接続され た増幅器38と、増幅器38に接続されたアウトプット端子22とより構成され ている。
【0028】 なお、上記したインプット端子10、増幅器30、ボリューム制御部32、音 色制御部34、増幅器38およびアウトプット端子22は、公知のプリ・アンプ と同様であるため、詳細な説明は省略するが、インプット端子10にエレキ・ギ ターなどの電子楽器のアウトプット端子を接続し、電子楽器とプリ・アンプとが 電気的に接続されるとともに、アウトプット端子22にメイン・アンプのインプ ット端子を接続することにより、プリ・アンプとメインアンプとが電気的に接続 されることになる。
【0029】 上記のようにして接続を完了し、パネル部のパワー・スイッチ部(POWER )40をオン操作することにより、プリ・アンプが作動状態におかれ、表示ラン プ42が点灯する。
【0030】 そして、ボリューム制御部32を操作することにより、ボリュームを変化する ことができ、音色制御部34のベース操作子34a、ミドル操作子34bおよび トレブル操作子34cを操作することにより、低音域の音色、中音域の音色およ び高音域の音色をそれぞれ変化することができる。
【0031】 次に、楽音信号入出力部36について、詳細に説明する。
【0032】 この楽音入出力部36は、音色制御装置34からの出力される楽音信号を分岐 して、レベル制御手段たるVCA12へ出力するとともに、増幅器14を介して センド端子16へ出力している。
【0033】 そして、VCA12から出力される楽音信号は、リターン端子18からVCA 20を介して出力される楽音信号と混合されて、増幅器38を介して出力端子2 2へ出力されることになる。
【0034】 上記したVCA12とVCA20との信号レベルは、レベル調整部44により 制御される。このレベル調整部44は、VCA12の信号レベルを変化させるイ ンターナル・レベル調整部(INT.LEVEL)44aと、VCA20の信号 レベルを変化させるエクスターナル・レベル調整部(EXT.LEVEL)44 bとより構成されている。
【0035】 さらに、楽音信号入出力部36には、インターナル・レベル調整部44aおよ びエクスターナル・レベル調整部44bの制御モードを切り換えるための、接続 切り換えスイッチ部46が設けられている。この接続切り換えスイッチ部46は 、インターナル・レベル調整部44aを制御するためのインターナル・レベル調 整部切り換えスイッチ部46aと、エクスターナル・レベル調整部44bを制御 するためのエクスターナル・レベル調整部切り換えスイッチ部46bとより構成 されている。
【0036】 これらのインターナル・レベル調整部切り換えスイッチ部46aおよびエクス ターナル・レベル調整部切り換えスイッチ部46bは、接続切り換えスイッチ部 46の操作により、互いに連動するようになされていて、両者が同時にそれぞれ のインターナル接点48a、48bに接続されるインターナル・モードと、両者 が同時にそれぞれのミックス接点50a、50bに接続されるミックス・モード と、両者が同時にそれぞれのエクスターナル接点52a、52bに接続されるエ クスターナル・モードとを選択できるようになされている。
【0037】 また、インターナル・レベル調整部切り換えスイッチ部46aが接続されるイ ンターナル接点48a、ミックス接点50aおよびエクスターナル接点52aの うち、インターナル接点48aとミックス接点50aとが開放(オープン:op en)され、エクスターナル接点52aのみ接地(グランド:ground)さ れている。
【0038】 一方、エクスターナル・レベル調整部切り換えスイッチ部46bが接続される 、インターナル接点48b、ミックス接点50bおよびエクスターナル接点52 bに関しては、インターナル接点48bのみグランドされ、ミックス接点50b とエクスターナル接点52bとがオープンされている。
【0039】 以上の構成において、接続切り換えスイッチ部46の操作により、インターナ ル・モード、ミックス・モードおよびエクスターナル・モードの各モードが選択 された場合について説明する。
【0040】 まず、インターナル・モードが選択された場合には、インターナル・レベル調 整部切り換えスイッチ部46aおよびエクスターナル・レベル調整部切り換えス イッチ部46bが、インターナル接点48a、48bにそれぞれ接続されること になる。
【0041】 そして、インターナル接点48aはオープンされているので、インターナル・ レベル調整部44aが作動状態にされるため、このインターナル・レベル調整部 44aにより設定された信号レベルの設定値により、VCA12から楽音信号が 出力される。
【0042】 一方、インターナル接点48bはグランドされているので、エクスターナル・ レベル調整部44bが不作動状態にされるため、VCA20から出力される楽音 信号の信号レベルは「0」となる。
【0043】 従って、外部装置から入力された楽音信号は、VCA12から出力された楽音 信号と混合されることなく、VCA12から出力された楽音信号のみが、アウト プット端子22から出力される。
【0044】 次に、ミックス・モードが選択された場合には、インターナル・レベル調整部 切り換えスイッチ部46aおよびエクスターナル・レベル調整部切り換えスイッ チ部46bが、ミックス接点50a、50bにそれぞれ接続されることになる。
【0045】 これらのミックス接点50a、50bは、両方ともオープンされているので、 インターナル・レベル調整部44aおよびエクスターナル・レベル調整部44b が作動状態にされるため、インターナル・レベル調整部44aおよびエクスター ナル・レベル調整部44bにより設定された信号レベルの設定値により、VCA 12、20から楽音信号が出力される。
【0046】 従って、VCA20から出力された外部装置から入力された楽音信号は、VC A12から出力された楽音信号と混合された後に、アウトプット端子22から出 力されることになる。
【0047】 さらに、エクスターナル・モードが選択された場合には、インターナル・レベ ル調整部切り換えスイッチ部46aおよびエクスターナル・レベル調整部切り換 えスイッチ部46bが、エクスターナル接点52a、52bにそれぞれ接続され ることになる。
【0048】 そして、エクスターナル接点52aはグランドされているので、インターナル ・レベル調整部44aが不作動状態にされるため、VCA12から出力される楽 音信号の信号レベルは「0」となる。
【0049】 一方、エクスターナル接点52bはオープンされているので、エクスターナル ・レベル調整部44bが作動状態にされるため、このエクスターナル・レベル調 整部44bにより設定された信号レベルの設定値により、VCA20から楽音信 号が出力される。
【0050】 従って、外部装置から入力されて、VCA20を介して出力される楽音信号の みが、アウトプット端子22から出力されるものである。
【0051】 次に、図4乃至図8に基づいて、このプリ・アンプを、電子楽器、外部装置お よびメイン・アンプと接続する場合の接続方法について説明する。なお、図4乃 至図8においては、プリ・アンプの回路構成は簡略化して記載し、理解を容易に した。
【0052】 まず、図4および図5においては、プリ・アンプAのインプット端子10に電 子楽器Bのアウトプット端子100を接続するとともに、アウトプット端子22 にメイン・アンプCのインプット端子102を接続している。さらに、プリ・ア ンプAのセンド端子16に外部装置Dのインプット端子104を接続するととも に、リターン端子18に外部装置Dのアウトプット端子106を接続している。
【0053】 この状態において、接続切り換えスイッチ部46の操作により、図4に示すよ うに、エクスターナル・モードを選択すると、上記したように、インターナル・ レベル調整部切り換えスイッチ部46aおよびエクスターナル・レベル調整部切 り換えスイッチ部46bが、エクスターナル接点52a、52bにそれぞれ接続 されることになる。
【0054】 そして、エクスターナル接点52aはグランドされているので、インターナル ・レベル調整部44aが不作動状態にされるため、VCA12から出力される楽 音信号の信号レベルは「0」となる。
【0055】 一方、エクスターナル接点52bはオープンされているので、エクスターナル ・レベル調整部44bが作動状態にされるため、このエクスターナル・レベル調 整部44bにより設定された信号レベルの設定値により、VCA20から楽音信 号が出力される。
【0056】 従って、図4上の矢印で示すように、外部装置Dから入力されて、VCA20 を介して出力される楽音信号のみが、アウトプット端子22から出力されるもの であり、プリ・アンプAと外部装置Dとの直列接続が達成される。この場合には 、外部装置Dとして、音質調整用のイコライザーなどを接続することができる。
【0057】 また、接続切り換えスイッチ部46の操作により、図5に示すように、ミック ス・モードを選択すると、上記したように、インターナル・レベル調整部切り換 えスイッチ部46aおよびエクスターナル・レベル調整部切り換えスイッチ部4 6bが、ミックス接点50a、50bにそれぞれ接続されることになる。
【0058】 そして、インターナル接点50a、50bは、両方ともオープンされているの で、インターナル・レベル調整部44aおよびエクスターナル・レベル調整部4 4bが作動状態にされるため、インターナル・レベル調整部44aおよびエクス ターナル・レベル調整部44bにより設定された信号レベルの設定値により、V CA12、20から楽音信号が出力される。
【0059】 従って、VCA20から出力された外部装置Dから入力された楽音信号は、V CA12から出力された楽音信号と混合された後に、アウトプット端子22から 出力されることになる。
【0060】 即ち、図5上の矢印で示すように、VCA12から出力される楽音信号と、外 部装置Dから入力されて、VCA20を介して出力される楽音信号とが混合され 、アウトプット端子22から出力されるものであり、プリ・アンプAと外部装置 Dとの並列接続が達成される。この場合には、外部装置Dとして、ディレイやリ バーブといった空間系効果装置などを接続することができる。
【0061】 次に、図6乃至図8においては、プリ・アンプAのインプット端子10に電子 楽器Bのアウトプット端子100を接続するとともに、アウトプット端子22に メイン・アンプCのインプット端子102を接続している。さらに、電子楽器E のアウトプット端子108に外部装置Dのインプット端子104を接続するとと もに、リターン端子18に外部装置Dのアウトプット端子106を接続している 。
【0062】 この状態において、接続切り換えスイッチ部46の操作により、図6に示すよ うに、インターナル・モードを選択すると、インターナル・レベル調整部切り換 えスイッチ部46aおよびエクスターナル・レベル調整部切り換えスイッチ部4 6bが、インターナル接点48a、48bにそれぞれ接続されることになる。
【0063】 そして、インターナル接点48aはオープンされているので、インターナル・ レベル調整部44aが作動状態にされるため、このインターナル・レベル調整部 44aにより設定された信号レベルの設定値により、VCA12から楽音信号が 出力される。
【0064】 一方、インターナル接点48bはグランドされているので、エクスターナル・ レベル調整部44bが不作動状態にされるため、VCA20から出力される楽音 信号の信号レベルは「0」となる。
【0065】 従って、外部装置Dから入力された楽音信号は、VCA12から出力された楽 音信号と混合されず、VCA12から出力された楽音信号のみが、アウトプット 端子22から出力される。
【0066】 このため、図6上の矢印で示すように、電子楽器Eから出力される楽音信号は 無視され、電子楽器Bから入力されて、VCA12から出力された楽音信号のみ が、メイン・アンプCへ入力される。
【0067】 また、接続切り換えスイッチ部46の操作により、図7に示すように、エクス ターナル・モードを選択すると、インターナル・レベル調整部切り換えスイッチ 部46aおよびエクスターナル・レベル調整部切り換えスイッチ部46bが、エ クスターナル接点52a、52bにそれぞれ接続されることになる。
【0068】 そして、エクスターナル接点52aはグランドされているので、インターナル ・レベル調整部44aが不作動状態にされるため、VCA12から出力される楽 音信号の信号レベルは「0」となる。
【0069】 一方、エクスターナル接点52bはオープンされているので、エクスターナル ・レベル調整部44bが作動状態にされるため、このエクスターナル・レベル調 整部44bにより設定された信号レベルの設定値により、VCA20から楽音信 号が出力される。
【0070】 従って、図7上の矢印で示すように、電子楽器Eから外部装置Dを介してリタ ーン端子18へ入力され、VCA20から出力される楽音信号のみが、アウトプ ット端子22から出力されてメイン・アンプCへ入力されることになる。
【0071】 また、接続切り換えスイッチ部46の操作により、図8に示すように、ミック ス・モードを選択すると、インターナル・レベル調整部切り換えスイッチ部46 aおよびエクスターナル・レベル調整部切り換えスイッチ部46bが、ミックス 接点50a、50bにそれぞれ接続されることになる。
【0072】 そして、インターナル接点50a、50bは、両方ともオープンされているの で、インターナル・レベル調整部44aおよびエクスターナル・レベル調整部4 4bが作動状態にされるため、インターナル・レベル調整部44aおよびエクス ターナル・レベル調整部44bにより設定された信号レベルの設定値により、V CA12、20から楽音信号が出力される。
【0073】 従って、VCA20から出力された外部装置Dから入力された楽音信号は、V CA12から出力された楽音信号と混合された後に、アウトプット端子22から 出力されることになる。
【0074】 即ち、図8上の矢印で示すように、VCA12から出力される電子楽器Bの楽 音信号と、外部装置Dから入力されて、VCA20を介して出力される電子楽器 E楽音信号とが混合され、アウトプット端子22からメイン・アンプCへ出力さ れるものである。
【0075】 従って、図6乃至図8に示すように、プリ・アンプA、電子楽器B、メイン・ アンプC、外部装置Dおよび電子楽器Eを接続し、接続切り換えスイッチ部46 の操作によってモード切り換えを行うことにより、メイン・アンプCへ入力する 楽音信号として、電子楽器Bから出力される楽音信号と電子楽器Eから出力され る楽音信号とを選択したり、両者を混合して出力したりすることができる。
【0076】 なお、上記実施例においては、アナログ回路に関して説明したが、本発明をデ ジタル回路に用いてもよいこと勿論であり、デジタル・シグナル・プロセッサ( DSP)などを使用した音響装置に用いることができるのは勿論である。
【0077】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。
【0078】 音響装置に設けられ、楽音信号を外部装置との間で入出力する音響装置におけ る楽音信号の入出力装置であって、入力された楽音信号を分岐出力する分岐出力 手段と、この分岐出力手段により分岐された楽音信号のうち、所定の楽音信号の 信号レベルを制御するレベル制御手段と、このレベル制御手段から出力される楽 音信号と、外部装置から入力される楽音信号とを混合し、混合された楽音信号を 出力する混合出力手段とを備えるようにしたため、音響装置に入力された楽音信 号は、分岐出力手段により分岐されることになる。
【0079】 そして、分岐された楽音信号の中で所定の楽音信号を、レベル制御手段に入力 した後に、混合出力手段において、外部装置から入力された楽音信号と混合して 出力することができる。
【0080】 このため、レベル制御手段の制御に基づいて、入力された楽音信号の信号レベ ルを任意に制御して出力することができるようになる。
【0081】 従って、信号レベル制御手段の制御に基づいて、楽音信号の信号レベルを「0 」に設定すれば、外部装置から入力された楽音信号のみが混合出力手段から出力 されて、音響装置と外部装置との直列接続を達成することができる。
【0082】 一方、信号レベル制御手段の制御に基づいて、楽音信号の信号レベルの「0」 設定を解除すれば、混合出力手段において、信号レベル制御手段から出力された 楽音信号と外部装置から入力された楽音信号とが混合されて出力されることにな り、音響装置と外部装置との並列接続を達成することができる。
【0083】 このため、単一の音響装置により、外部装置との直列接続あるいは並列接続を 選択的に達成できるようになるので、演奏者の外部装置選択の自由度を大幅に向 上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による音響装置における楽音信号の入出
力装置の基本的な回路構成を示す回路図である。
【図2】本考案の一実施例による音響装置における楽音
信号を備えたプリ・アンプの回路構成を示すブロック図
である。
【図3】図2に示すプリ・アンプのパネル部の構成を示
し、(a)は正面図であり、(b)は背面図である。
【図4】図2に示すプリ・アンプと外部装置とを、エク
スターナル・モードによって直列接続した状態を示す説
明図である。
【図5】図2に示すプリ・アンプと外部装置とを、イン
ターナル・モードによって並列接続した状態を示す説明
図である。
【図6】インターナル・モードにおける、図2に示すプ
リ・アンプと外部装置との他の接続状態を示す。
【図7】エクスターナル・モードにおける、図2に示す
プリ・アンプと外部装置との他の接続状態を示す。
【図8】ミックス・モードにおける、図2に示すプリ・
アンプと外部装置との他の接続状態を示す。
【符号の説明】
10 インプット端子 12 VCA 14 増幅器 16 センド端子 18 リターン端子 20 VCA 22 アウトプット端子

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響装置に設けられ、楽音信号を外部装
    置との間で入出力する音響装置における楽音信号の入出
    力装置において、 入力された楽音信号を分岐出力する分岐出力手段と、 前記分岐出力手段により分岐された楽音信号のうち、所
    定の楽音信号の信号レベルを制御するレベル制御手段
    と、 前記レベル制御手段から出力される楽音信号と、外部装
    置から入力される楽音信号とを混合し、混合された楽音
    信号を出力する混合出力手段とを有することを特徴とす
    る音響装置における楽音信号の入出力装置。
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