JP2006235727A - 電子機器及びその自己診断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の入力端子と複数の出力端子とを有する電子機器の自己診断を、外部の専用の測定器を用いることなく、且つ、機器のハードウェア構成の大型化・複雑化を招くことなく行えるようにする。
【解決手段】 入力端子i1〜i4への入力信号にデジタル信号処理を施して出力端子o1〜o4から出力させるためのデジタルシグナルプロセッサ14と、デジタルシグナルプロセッサ14を制御する上位プロセッサ15とを備え、動作確認時には、入力端子i1〜i4をそれぞれ出力端子o1〜o4のいずれかに接続し、上位プロセッサ15から、自己診断用プログラムとして、信号を発振して出力端子o1〜o4から出力させるとともに入力端子i1〜i4への入力信号に基づいて所定の測定項目の測定を行うプログラムを、デジタルシグナルプロセッサ14にダウンロードする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複数の入力端子と複数の出力端子とを有する電子機器、及び、そうした電子機器における自己診断方法に関する。
従来、複数の入力端子と複数の出力端子とを有する電子機器(例えばデジタルオーディオミキサー)の製造時やメンテナンス時にその動作確認を行う場合には、一般に外部の専用の測定器を用いていた。すなわち、製造時には、製造ライン上に専用の測定器を配置して動作確認を行っていた。また、メンテナンス時には、その電子機器を、専用の測定器を用意した場所にまで搬送して、動作確認を行っていた。
他方、データ入出力用の外部インタフェースを有するデータストリーマの動作確認を行うための技術としては、外部インタフェースを2つ設け、それらの外部インタフェース同士を接続して、1つの外部インタフェースから出力したデータを別の外部インタフェースから入力して、出力データと入力データとを比較照合することによって自己診断を行う技術が、従来から提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、入力部,出力部をそれぞれ1つずつ有する特殊効果用の映像処理回路の動作確認を行うための技術としては、自己診断用の基準信号を発生するための基準信号発生器や、映像処理回路を入力部側,基準信号発生器側に切り替えて接続するための切替回路を設け、動作確認時には、出力部と入力部とを接続し、まず映像処理回路を基準信号発生器側に切り替えて基準信号発生器から基準信号を発生させて、その基準信号を特殊効果を施さないまま出力部から出力させ、次に映像処理回路を入力部側に切り替え、入力部に入力した基準信号に特殊効果を施して、特殊効果を施した信号のデータ値を基準値と比較することによって自己診断を行う技術が、従来から提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2001−60177号公報(段落番号0012、0018〜0019、図1) 特開2000−224616号公報(段落番号0014〜0023、図1〜2)
しかし、上記特許文献1,2に記載の技術は、いずれも入力端子(外部インタフェースあるいは入力部),出力端子(外部インタフェースあるいは出力部)を1つずつしか有しない機器の自己診断を行うものである。
さらに、上記特許文献1に記載の技術は、本来外部インタフェースが1つあれば足りるデータストリーマに新たな外部インタフェースを追加するものであり、上記特許文献2に記載の技術も、基準信号発生器や切替回路という、本来の映像処理回路の処理には不必要な回路を新たに追加するものである。したがって、機器のハードウェア構成の大型化・複雑化を招いてしまう。
本発明は、上述の点に鑑み、複数の入力端子と複数の出力端子とを有する電子機器の自己診断を、外部の専用の測定器を用いることなく、且つ、機器のハードウェア構成の大型化・複雑化を招くことなく行えるようにすることを課題としてなされたものである。
この課題を解決するために、本発明に係る電子機器は、複数の入力端子と、複数の出力端子と、入力端子への入力信号にデジタル信号処理を施して出力端子から出力させるためのデジタルシグナルプロセッサと、このデジタルシグナルプロセッサを制御する上位プロセッサとを備え、動作確認時には、入力端子をそれぞれ出力端子のいずれかに接続し、上位プロセッサから、自己診断用プログラムとして、信号を発振して出力端子から出力させるとともに入力端子への入力信号に基づいて所定の測定項目の測定を行うプログラムを、デジタルシグナルプロセッサにダウンロードすることを特徴とする。
この電子機器は、通常動作時(その電子機器としての本来の動作を行うとき)には、その本来の動作のためのプログラムを上位プロセッサからデジタルシグナルプロセッサにダウンロードすれば、入力端子への入力信号にデジタル信号処理を施して出力端子から出力することができる。
他方、動作確認時には、入力端子をそれぞれ出力端子のいずれかに接続し、上位プロセッサから、自己診断用プログラムとして、信号を発振して出力端子から出力させるとともに入力端子への入力信号に基づいて所定の測定項目の測定を行うプログラムを、デジタルシグナルプロセッサにダウンロードする。
すると、デジタルシグナルプロセッサ自体から発振されて出力端子及び入力端子を経てデジタルシグナルプロセッサに再入力した信号に基づき、この所定の測定項目の測定が行われることによって、この電子機器の自己診断が行われる。
これにより、複数の入力端子と複数の出力端子とを有する電子機器の自己診断を、外部の専用の測定器を用いることなく、且つ、機器のハードウェア構成の大型化・複雑化を招くことなく行うことができる。
なお、この自己診断用プログラムの測定項目としては、単なるデータ同士の比較にとどまらず、例えば以下のような項目を含めることが好適である。
・所定周波数の信号を発振していずれかの入力端子に入力させ、他のいずれかの入力端子への信号の入力レベルを求めることによるクロストーク測定。
・信号を発振していずれかの入力端子に入力させた場合のその入力端子への入力レベルと、その入力端子に信号を入力させなかった場合のその入力端子への入力レベルとの比を求めることによるS/N比測定。
・所定周波数の信号を発振していずれかの入力端子に入力させ、その入力端子への入力信号からその所定周波数の成分をデジタルフィルタ処理によって減衰させて残りの成分のレベルを求めることによる高調波歪測定。
・周波数を複数通りに切り替えつつ信号を発振していずれかの入力端子に入力させ、その入力端子への入力レベルを求めることによる周波数特性測定。
また、この電子機器が、入力端子への入力信号のゲインを調節するアンプをさらに備えている場合には、一例として、自己診断用プログラムは、このアンプのゲインが高い場合には発振する信号のレベルを下げさせ、このアンプのゲインが低い場合には発振する信号のレベルを上げさせるものであることが好適である。
それにより、デジタルシグナルプロセッサへの入力レベルに対するこのアンプのゲインの影響を排除して、適正に自己診断を行うことができるようになる。
次に、本発明に係る自己診断方法は、複数の入力端子と、複数の出力端子と、入力端子への入力信号にデジタル信号処理を施して出力端子から出力させるためのデジタルシグナルプロセッサと、このデジタルシグナルプロセッサを制御する上位プロセッサとを備えた電子機器の自己診断方法において、入力端子をそれぞれ出力端子のいずれかに接続し、上位プロセッサから、自己診断用プログラムとして、信号を発振して出力端子から出力させるとともに入力端子への入力信号に基づいて所定の測定項目の測定を行うプログラムを、デジタルシグナルプロセッサにダウンロードすることを特徴とする。
この自己診断方法では、入力端子をそれぞれ出力端子のいずれかに接続し、上位プロセッサから、自己診断用プログラムとして、信号を発振して出力端子から出力させるとともに入力端子への入力信号に基づいて所定の測定項目の測定を行うプログラムを、デジタルシグナルプロセッサにダウンロードする。
すると、デジタルシグナルプロセッサ自体から発振されて出力端子及び入力端子を経てデジタルシグナルプロセッサに再入力した信号に基づき、この所定の測定項目の測定が行われることによって、この電子機器の自己診断が行われる。
これにより、複数の入力端子と複数の出力端子とを有する電子機器の自己診断を、外部の専用の測定器を用いることなく、且つ、機器のハードウェア構成の大型化・複雑化を招くことなく行うことができる。
本発明によれば、複数の入力端子と複数の出力端子とを有する電子機器の自己診断を、外部の専用の測定器を用いることなく、且つ、機器のハードウェア構成の大型化・複雑化を招くことなく行えるという効果が得られる。
以下、本発明をデジタルオーディオミキサーに適用した例について、図面を用いて具体的に説明する。図1〜図6は、本発明を適用するデジタルオーディオミキサー1の構成や処理や機能を示す図である。なお、これらの図では4入力4出力のデジタルオーディオミキサーを示しているが、本発明を適用するデジタルオーディオミキサーの入力端子や出力端子の数には限定はない。
図1に示すように、このデジタルオーディオミキサー1は、4つの入力端子i1〜i4と4つの出力端子o1〜o4とを有しており、入力端子i1〜i4に入力した音声信号に対して、それらの音声を混合したり音量を調整するなどの処理を施して、出力端子o1〜o4から出力する。
デジタルオーディオミキサーは、内部的にはデジタル信号処理を行うものであるが、入出力する音声信号はアナログまたはデジタルのどちらでもよい。図2は、デジタルオーディオミキサー1の構成を示すブロック図である。入力端子i1は、マイクロホンからの音声信号を入力するアナログ音声入力端子であり、入力端子i2はアナログライン音声入力端子である。入力端子i1に入力したアナログ音声信号は、アンプ2でゲインを調整され、A/D変換器3でデジタル変換されて、信号処理系7に送られる。入力端子i2に入力したアナログ音声信号は、A/D変換器4でデジタル変換されて、信号処理系7に送られる。
また、入力端子i3は、CDプレーヤからの音声信号を入力するデジタル音声入力端子であり、入力端子i4は、パーソナルコンピュータからの音声信号を入力するデジタル音声入力端子である。これらの入力端子i3,i4に入力したデジタル音声信号は、信号処理系8で処理可能なデータ形式に変換するためのデコーダ5,6を経て、信号処理系7に送られる。
出力端子o1,o2は、それぞれアナログ音声出力端子である。信号処理系7でデジタル信号処理を施されたデジタル音声信号は、それぞれD/A変換器8,9でアナログ変換されて、出力端子o1,o2から出力される。また、出力端子o3,o4は、それぞれデジタル音声出力端子である。信号処理系7でデジタル信号処理を施されたデジタル音声信号は、それぞれエンコーダ10,11でデータ形式を変換されて、出力端子o3,o4から出力される。
図3,図4は、図2の信号処理系7のハードウエア構成を示すブロック図である。図3に示すように、信号処理系7は、操作パネル12とプロセッサー部13とで構成されている。操作パネル12には、図示は省略するが、各種の操作子と、文字情報や画像情報を表示するための表示部とが設けられている。これらの操作子には、通常のデジタルオーディオミキサーにおけるのと同様なフェーダーやスイッチやゲイン調整釦の他に、通常モードと自己診断モードとのいずれかを選択するためのモード選択釦や、自己診断モードにおける後述のような測定項目を選択するための項目選択釦が含まれている。
操作パネル12からは、各操作子の操作に応じた制御データがプロセッサー部13に送られる。プロセッサー部13はこの制御データに従ってデジタル音声信号を処理し、処理結果を示すメーターデータ(meter data:処理結果を、計測機器の表示盤のようにして表示させるためのデータ)を操作パネル12に返送する。操作パネル12では、このメーターデータに対応する画像情報等が表示部に表示される。
プロセッサー部13は、図4に示すように、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)14と、DSP14を制御する上位プロセッサであるCPU15とで構成されている。プロセッサー部13で行う処理のハードウェア的な切り分けとしては、デジタル音声信号に対する処理そのものは、リアルタイム性を保証するためにDSP14で行い、制御処理のような比較的応答性を要求されない処理は、CPU15で行うようになっている。CPU15は、操作パネル12からの制御データ等に応じて、プログラムをDSP14にダウンロードしたり、DSP14に制御データを送る。DSP14は、この制御データに従ってこのプログラムを実行することによってデジタル音声信号を処理し、処理結果等を示すメーターデータをCPU15に返送する。
図5は、CPU15が、図3の操作パネル12のモード選択釦の操作に関連して実行する処理を示すフローチャートである。この処理では、最初に、このモード選択釦で選択されているモードが新たに切り替わるまで待機する(ステップS1)。そして、モードが切り替わると、通常モードに切り替わったのか否かを判断する(ステップS2)。
イエスであれば、デジタルオーディオミキサーとしての本来の動作のためのプログラム(通常動作用プログラムと呼ぶことにする)を、DSP14にダウンロードする(ステップS3)。そして、DSP14にこの通常動作用プログラムの実行を指示して(ステップS4)、ステップS1に戻る。なお、ステップS2でノーとなった場合(自己診断モードに切り替わった場合)の処理については後述する。
DSP14は、このプログラムを実行することにより、デジタル音声信号に対する処理を行い、処理結果等を示すメーターデータをCPU15に送る。CPU15は、このメーターデータに対応する画像情報等を、図3の操作パネル12の表示部に表示させる。
このプログラムによってDSP14が音声信号に対して行う処理は、機能的には、アナログオーディオミキサーにおいてハードウェア回路によって音声信号に対して行われる処理と等価である。図6は、このプログラムによるDSP14の機能を、ハードウェア回路に置き換えて示す機能ブロック図である。図1,図2の各入力端子i1〜i4への入力音声信号に対し、図3の操作パネル12の操作に応じて、それぞれイコライザー/フェーダ21〜24で、特定の周波数成分の音量を調整したり全体の音量を調整する。
イコライザー/フェーダ21での処理を経た音声信号は、スイッチ回路25〜28に送る。イコライザー/フェーダ22での処理を経た音声信号は、スイッチ回路29〜32に送る。イコライザー/フェーダ23での処理を経た音声信号は、スイッチ回路33〜36に送る。イコライザー/フェーダ24での処理を経た音声信号は、スイッチ回路37〜40に送る。
そして、操作パネル12の操作に応じて、スイッチ回路25〜40のオン/オフを切り替えながら、スイッチ回路25,29,33及び37の出力信号を混合器41で混合し、スイッチ回路26,30,34及び38の出力信号を混合器42で混合し、スイッチ回路27,31,35及び39の出力信号を混合器43で混合し、スイッチ回路28,32,36及び40の出力信号を混合器44で混合する。
混合器41〜44で混合した音声信号は、操作パネル12の操作に応じてそれぞれフェーダ45〜48で全体の音量を調整した後、それぞれ図1,図2の出力端子o1〜o4から出力する。
図7は、デジタルオーディオミキサー1の使用状況を例示する図である。放送局内の調整室51に、デジタルオーディオミキサー1が設置される。そして、例えば入力端子i1には、この放送局内のスタジオ52に設けられたマイクアンプ53から送られるアナログ音声信号が入力する。また、例えば出力端子o1からは、スタジオ52に設けられたアンプ付きモニター54にアナログ音声信号が送られる。
次に、このデジタルオーディオミキサー1が自己診断によって動作確認を行うための構成や処理について説明する。
デジタルオーディオミキサー1の自己診断を行うときには、図8に例示するように、アナログオーディオケーブル(図示略)を用いて、出力端子o1を入力端子i1に接続し、出力端子o2を入力端子i2に接続する。また、デジタルオーディオケーブル(図示略)を用いて、出力端子o3を入力端子i3に接続し、出力端子o4を入力端子i4に接続する。このようにして、全ての入力端子i1〜i4と全ての出力端子o1〜o4とを一対一に接続する。
入力端子i1〜i4と出力端子o1〜o4との具体的な接続形態は、デジタルオーディオミキサー1の使用状況等に応じて、通常動作時に用いているオーディオケーブルを一部兼用したり、あるいは別のオーディオケーブルで出力端子o1〜o4をそれぞれ入力端子i1〜i4に直接接続するなど、適宜の形態を選択してよい。図9は、図7の使用状況に対応して、自己診断時の入力端子i1と出力端子o1との具体的な接続形態を例示する図である。この例では、スタジオ52内の太字で描いたアナログオーディオケーブル55の部分以外は、通常動作時に用いているアナログオーディオケーブル(調整室51とスタジオ52とを結んでいるケーブル)を兼用している。
なお、ここでは入力端子i1〜i4の数と出力端子o1〜o4の数とが等しいので一対一に接続しているが、例えば図10に示すように出力端子の数のほうが少ないデジタルオーディオミキサーの場合には、出力端子o1を入力端子i1及びi2に接続し、出力端子o2を入力端子i3及びi4に接続するというようにして、全ての入力端子と全ての出力端子とを多対一に接続すればよい。
図8に示したようにして入力端子i1〜i4と出力端子o1〜o4とを接続すると、図3の操作パネル12で自己診断モードを選択する。すると、図4のCPU15が実行する図5の処理において、ステップS2でノーとなり、ステップS5に移行する。
ステップS5では、自己診断用プログラムをDSP14にダウンロードする。この自己診断用プログラムは、信号を発振して出力端子から出力させるとともに入力端子への入力信号に基づいて各種の測定項目の測定を行うプログラムであるが、その具体的な処理内容については後述する。
続いて、図3の操作パネル12の項目選択釦で新たにいずれかの測定項目が選択されたか否かの判断(ステップS6)と、操作パネル12のモード選択釦で選択されているモードが新たに切り替わった(すなわち再び通常モードに切り替わった)か否かの判断(ステップS7)とを、いずれかでイエスになるまで繰り返す。
ステップS7でイエスになると、ステップS3に移行する。他方、ステップS6でイエスになると、ダウンロードした自己診断用プログラムのうち、その選択された測定項目についての処理の実行を、図4のDSP14に指示する(ステップS8)。そしてステップS6に戻る。
ここで、操作パネル12の項目選択釦では、次の(1)〜(5)の各測定項目を選択することができるようになっている。
(1)レベル測定
(2)アナログ入出力端子についてのクロストーク測定
(3)アナログ入出力端子についてのS/N比測定
(4)アナログ入出力端子についての高調波歪(THD)測定
(5)アナログ入出力端子についての周波数特性測定
次に、これらの各測定項目に対応させて、DSP14の機能を、前出の図6と同様に、ハードウェア回路に置き換えた機能ブロック図で示すことにする。
まず、図11は、上記(1)のレベル測定が選択された場合のDSP14の機能を例示する機能ブロック図である。この場合には、DSP14は、デジタル信号処理によって実現されるオシレータ61で、或るレベルLの正弦波信号Sを発振する。
そして、この信号Sを1入力4出力の切替スイッチ回路62に送り、まず、切替スイッチ回路62を出力端子o1側に切り替えることにより、出力端子o1からこの信号Sを出力させる。
図8に示したように、出力端子o1は入力端子i1に接続されているので、この信号Sは、入力端子i1から再びDSP14に入力される。DSP14は、各入力端子i1〜i4からの入力信号を4入力1出力の切替スイッチ63に送り、この切替スイッチ63を入力端子i1側に切り替えて、入力端子i1からの入力信号をコンパレータ64に送る。そして、この入力信号のレベルを、コンパレータ64でレベルLと比較する。
次に、切替スイッチ回路62を出力端子o2側に切り替えることにより、出力端子o2からこの信号Sを出力させる。図8に示したように、出力端子o2は入力端子i2に接続されているので、この信号Sは、入力端子i2から再びDSP14に入力される。DSP14は、切替スイッチ63を入力端子i2側に切り替えて、入力端子i2からの入力信号のレベルをコンパレータ64でレベルLと比較する。
次に、切替スイッチ回路62を出力端子o3側に切り替えることにより、出力端子o3からこの信号Sを出力させる。図8に示したように、出力端子o3は入力端子i3に接続されているので、この信号Sは、入力端子i3から再びDSP14に入力される。DSP14は、切替スイッチ63を入力端子i3側に切り替えて、入力端子i3からの入力信号のレベルをコンパレータ64でレベルLと比較する。
次に、切替スイッチ回路62を出力端子o4側に切り替えることにより、出力端子o4からこの信号Sを出力させる。図8に示したように、出力端子o4は入力端子i4に接続されているので、この信号Sは、入力端子i4から再びDSP14に入力される。DSP14は、切替スイッチ63を入力端子i4側に切り替えて、入力端子i4からの入力信号の入力信号のレベルをコンパレータ64でレベルLと比較する。そして処理を終了する。
なお、入力端子i1からDSP14に入力する信号のレベルは、図3の操作パネル12のゲイン調整釦の操作に応じて図2のアンプ2のゲインが切り替えられることによって変化する。そこで、例えばアンプ2がゲインを3段階に切替可能なものであるとすると、入力端子i1についてのレベル測定は、アンプ2のゲインを3段階に切り替えるとともに、このゲインの変化と反比例するように信号S1のレベルLを3段階に切り替えて(ゲインが高い場合にはレベルLを下げ、ゲインが低い場合にはレベルLを上げて)行う。以下のクロストーク測定,S/N比測定,高調波歪測定,周波数特性測定でも、入力端子i1についての測定を行うときは同じである。
図12は、上記(2)のクロストーク測定が選択された場合のDSP14の機能を例示する機能ブロック図であり、図11と共通する部分には同一符号を付している。この場合には、DSP14は、オシレータ61で発振したレベルLの正弦波信号Sを、まず、切替スイッチ回路62を出力端子o2側に切り替えることによって出力端子o2から出力させる。
また、切替スイッチ63を入力端子i1側に切り替えて、入力端子i1からの入力信号をレベル検出回路65に送る。そして、この入力信号のレベルをレベル検出回路65で検出する。このようにして、入力端子i1についてのクロストーク(入力端子i2側からのクロストーク)を側定する。
次に、切替スイッチ62,63をそれぞれ出力端子o1,入力端子i2側に切り替えて、入力端子i2からの入力信号のレベルをレベル検出回路65で検出することにより、入力端子i2についてのクロストーク(入力端子i1側からのクロストーク)を側定する。そして処理を終了する。
図13は、上記(3)のS/N比測定が選択された場合のDSP14の機能を例示する機能ブロック図であり、図12と共通する部分には同一符号を付している。この場合には、DSP14は、まず、オシレータ61から信号Sを発振することなく、切替スイッチ63を入力端子i1側に切り替えて、入力端子i1からの入力信号のレベルをレベル検出回路65で検出する。そして、検出されたレベル値と、オシレータ61から発振する信号SのレベルL(前述のレベル測定時のレベルL)との比を除算器66によって求める。このようにして、入力端子i1についてのS/N比を側定する。
次に、切替スイッチ62,63をそれぞれ出力端子o2,入力端子i2側に切り替えて同じ処理を行うことにより、入力端子i2についてのS/N比を側定する。そして処理を終了する。
図14は、上記(4)の高調波歪測定が選択された場合のDSP14の機能を例示する機能ブロック図であり、図12と共通する部分には同一符号を付している。この場合には、DSP14は、オシレータ61で、レベルLの正弦波信号Sを或る周波数F(例えば1kHz)で発振する。そして、まず、切替スイッチ回路62を出力端子o1側に切り替えることにより、この信号Sを出力端子o1から出力させる。
また、切替スイッチ63を入力端子i1側に切り替え、入力端子i1からの入力信号中の周波数Fの成分をノッチ・フィルタ67で除去する。そして、ノッチ・フィルタ68の出力信号のレベルを、レベル検出回路65で検出する。このようにして、入力端子i1についての高調波歪を側定する。
次に、切替スイッチ62,63をそれぞれ出力端子o2,入力端子i2側に切り替えて同じ処理を行うことにより、入力端子i2についての高調波歪を側定する。そして処理を終了する。
図15は、上記(5)の周波数特性測定が選択された場合のDSP14の機能を例示する機能ブロック図であり、図12と共通する部分には同一符号を付している。この場合には、DSP14は、オシレータ61で、レベルLの正弦波信号Sを或る周波数F1(例えば1kHz)で発振する。そして、まず、切替スイッチ回路62を出力端子o1側に切り替えることにより、この信号Sを出力端子o1から出力させる。
また、切替スイッチ63を入力端子i1側に切り替えて、入力端子i1からの入力信号のレベルをレベル検出回路65で検出する。
そして、切替スイッチ62,63をそれぞれ出力端子o1,入力端子i1側に切り替えたまま、オシレータ61での信号Sの発振周波数をF2(例えば20Hz)に切り替えて、入力端子i1からの入力信号のレベルをレベル検出回路65で検出する。さらに、切替スイッチ62,63をそれぞれ出力端子o1,入力端子i1側に切り替えたまま、オシレータ61での信号Sの発振周波数を今度はF3(例えば20kHz)に切り替えて、入力端子i1からの入力信号のレベルをレベル検出回路65で検出する。このようにして、入力端子i1についての周波数特性を側定する。
次に、切替スイッチ62,63をそれぞれ出力端子o2,入力端子i2側に切り替えて同じ処理を行うことにより、入力端子i2についての周波数特性を側定する。そして処理を終了する。
なお、DSP14は、これらの各測定項目の測定を行う際に、その測定結果を示すメーターデータをCPU15に送る。CPU15は、このメーターデータに対応する画像情報等を、図3の操作パネル12の表示部に表示させる。
以上に説明したように、このデジタルオーディオミキサー1によれば、外部の専用の測定器を用いることなく、且つ、デジタルオーディオミキサー1のハードウェア構成の大型化・複雑化を招くことなく、単なるデータ同士の比較(レベル測定)にとどまらない多様な項目(クロストーク測定,S/N比測定,高調波歪測定,周波数特性測定)の測定によって自己診断を行うことができる。
したがって、例えば図7に示したようにデジタルオーディオミキサー1を放送局内に設置している場合に、専用の測定器を用意した場所にまでデジタルオーディオミキサー1を搬送することなく、設置現場でデジタルオーディオミキサー1の動作確認を行うことができる。
また、例えばデジタルオーディオミキサー1の製造時にも、製造ライン上に専用の測定器を配置することなく、デジタルオーディオミキサー1の動作確認を行うことができる。
さらに、前述のように、入力端子i1についての測定は、アンプ2のゲインを切り替えるとともに、このゲインの変化と反比例するように信号S1のレベルLを切り替えて(ゲインが高い場合にはレベルLを下げ、ゲインが低い場合にはレベルLを上げて)行うので、DSP14への入力レベルに対するアンプ2のゲインの影響を排除して、適正に自己診断を行うことができる。
なお、以上の例では、デジタルオーディオミキサー1の自己診断を行うためのプログラムを、CPU15からDSP14にダウンロードしている。しかし、別の例として、デジタルオーディオミキサー1以外の電子機器(複数の入力端子と複数の出力端子とを有するもの)の動作確認を行うためのプログラムを、CPU15からDSP14にダウンロードするようにしてもよい。それにより、デジタルオーディオミキサー1を、他の電子機器の動作確認を行うための測定器としても兼用することができるようになる。
また、以上の例ではオーディオミキサーに本発明を適用しているが、これに限らず、オーディオミキサー以外のデジタルオーディオ機器であって複数の入力端子と複数の出力端子とを有するもの(例えばスイッチャーやオーディオレコーダー)にも本発明を適用してよい。さらには、オーディオ機器以外の電子機器であって複数の入力端子と複数の出力端子とを有するものにも本発明を適用してよい。
本発明を適用するデジタルオーディオミキサーの入出力端子を示す図である。 図1のデジタルオーディオミキサーの構成を示ブロックす図である。 図2の信号処置系の構成を示すブロック図である。 図3のプロセッサー部の構成を示すブロック図である。 図4のCPUがモード選択操作に関連して実行する処理を示すフローチャートである。 図4のDSPの通常動作時の機能ブロック図である。 本発明を適用するデジタルオーディオミキサーの使用状況を例示する図である。 本発明を適用するデジタルオーディオミキサーの自己診断時の入出力端子の接続関係を例示する図である。 入力端子と出力端子との具体的な接続形態を例示する図である。 出力端子の数が少ない場合の自己診断時の入出力端子の接続関係を例示する図である。 図4のDSPのレベル測定時の機能ブロック図である。 図4のDSPのクロストーク測定時の機能ブロック図である。 図4のDSPのS/N比測定時の機能ブロック図である。 図4のDSPの高調波歪測定時の機能ブロック図である。 図4のDSPの周波数特性測定時の機能ブロック図である。
符号の説明
1 デジタルオーディオミキサー、 2 アンプ、 12 操作パネル、 14 DSP、 15 CPU、 i1〜i4 入力端子、 o1〜o4 出力端子

Claims (7)

  1. 複数の入力端子と、
    複数の出力端子と、
    前記入力端子への入力信号にデジタル信号処理を施して前記出力端子から出力させるためのデジタルシグナルプロセッサと、
    前記デジタルシグナルプロセッサを制御する上位プロセッサと
    を備え、
    動作確認時には、前記入力端子をそれぞれ前記出力端子のいずれかに接続し、前記上位プロセッサから、自己診断用プログラムとして、信号を発振して前記出力端子から出力させるとともに前記入力端子への入力信号に基づいて所定の測定項目の測定を行うプログラムを、前記デジタルシグナルプロセッサにダウンロードすることを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記所定の測定項目は、所定周波数の信号を発振していずれかの前記入力端子に入力させ、他のいずれかの前記入力端子への信号の入力レベルを求めることによるクロストーク測定を含むことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記所定の測定項目は、信号を発振していずれかの前記入力端子に入力させた場合の該入力端子への入力レベルと、該入力端子に信号を入力させなかった場合の該入力端子への入力レベルとの比を求めることによるS/N比測定を含むことを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記所定の測定項目は、所定周波数の信号を発振していずれかの前記入力端子に入力させ、該入力端子への入力信号から前記所定周波数の成分をデジタルフィルタ処理によって減衰させて残りの成分のレベルを求めることによる高調波歪測定を含むことを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記所定の測定項目は、周波数を複数通りに切り替えつつ信号を発振していずれかの前記入力端子に入力させ、該入力端子への入力レベルを求めることによる周波数特性測定を含むことを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記入力端子への入力信号のゲインを調節するアンプをさらに備えており、
    前記自己診断用プログラムは、前記アンプのゲインが高い場合には発振する信号のレベルを下げさせ、前記アンプのゲインが低い場合には発振する信号のレベルを上げさせることを特徴とする電子機器。
  7. 複数の入力端子と、
    複数の出力端子と、
    前記入力端子への入力信号にデジタル信号処理を施して前記出力端子から出力させるためのデジタルシグナルプロセッサと、
    前記デジタルシグナルプロセッサを制御する上位プロセッサと
    を備えた電子機器の自己診断方法において、
    前記入力端子をそれぞれ前記出力端子のいずれかに接続し、前記上位プロセッサから、自己診断用プログラムとして、信号を発振して前記出力端子から出力させるとともに前記入力端子への入力信号に基づいて所定の測定項目の測定を行うプログラムを、前記デジタルシグナルプロセッサにダウンロードすることを特徴とする自己診断方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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