JP4027942B2 - 樹脂製シート又は包装食品の処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ビニールハウスの壁材或いは畑等の土壌の表面の被覆に使用され異物により汚染された農業資材としての樹脂製シートや、飲料等により汚染されたゴミ袋等の樹脂製シートを洗浄処理するために使用され、或いは、食品,薬品その他の被包装物が樹脂製包装材により包装された包装食品を、該被包装物と樹脂製包装材とに分離処理する際に使用される樹脂製シート又は包装食品の処理装置に関するものである。
本願出願人は、樹脂製包装材によって包装された食品や薬品等の被包装物を、該樹脂製包装材と被包装物とに分別する分別処理装置(以下、処理装置と言う。)を提案した(特許文献1参照)。この処理装置は、包装食品等を樹脂製包装材と被包装物とに分別処理するために使用されるものであり、この被包装物食品が収容される処理槽と、この処理槽内に配設された回転軸と、この回転軸を回転駆動する駆動装置と、上記回転軸に基端が固定され先端は上記処理槽の内周面側に位置する複数の回転羽根と、上記食品等の被包装材が排出される排出口及び樹脂製包装材が排出される排出路と、を備えている。そして、この処理装置の処理槽内に上記包装食品等を投入することにより、該食品は、上記回転羽根(及びこの回転羽根の先端に取り付けられた破砕刃)と衝突することにより破砕され、上記樹脂製包装材は、上記排出路から排出され、上記食品等は上記排出口から排出される。また、この特許文献1に開示された処理装置では、処理槽内に処理水を噴霧する構成となっており、この処理水によって、分別された包装材には食品が付着していない状態で排出することができる。また、こうした基本的構成を備える処理装置では、ビニールハウスの壁材或いは畑等の土壌の表面の被覆に使用され異物により汚染された農業資材としての樹脂製シートや、飲料等により汚染されたゴミ袋等の樹脂製シートを洗浄処理するために使用することもできる。
ところで、図16に示すように、上記処理装置200は、該処理装置200に形成された図示しない開口から投入された上記包装食品或いは異物により汚染された樹脂製シート又は樹脂製包装材を処理槽201内にガイドする傾斜板202と、この傾斜板202に上端が接続固定されてなり上記処理槽201の一部を構成する隔壁板201aとを備えている。この隔壁板201aの下端は、やはり上記処理槽201を構成する底板部201bと接続又は連続している。また、上記隔壁板201aの外側には、上端が上記傾斜板202に固定され該傾斜板202を下側から支持している支持板203が設けられており、該支持板203の下端は、この処理装置200を構成する底板204に固定されている。そして、上記隔壁板201aと、上記支持板203とは互いに所定間隔を隔てて対向しているとともに、それぞれには円形状の貫通穴201c,203aが穿設され、これら貫通穴201c,203aには、上記回転軸205が挿通されている。なお、上記回転軸205であって上記処理槽201内の部位には、上記各攪拌羽根206の基端が固定されている。また、上記回転軸205の基端には、図示しない駆動装置に連結されている。そして、上記支持板203には、内部に図示しないオイルシールが収容されたリング部材207とベアリングユニット208が配置され、上記回転軸205の中途部はこれらのリング部材207及びベアリングユニット208により回転自在に支持されている。したがって、上記処理装置200によれば、上述したように、図示しない開口から投入された上記包装食品又は樹脂製シートは、上記傾斜板202上を滑りながら上記処理槽201内に収容されるとともに、図示しない上記攪拌羽根の回転により、被包装物と樹脂製包装材とが分別され、或いは、上記樹脂製シートに付着された異物が図示しない洗浄水により洗浄・除去される。
特開2003−320263
しかしながら、上記従来の処理装置では、上述した処理を繰り返す過程で、上記樹脂製包装材や樹脂製シート等が、上記処理槽201内に露出した回転軸205の周面に絡み付くとともに、この絡み付いた樹脂製シートが上記隔壁板201aの内周面と回転軸205の外周面との間に形成された間隙を通過して、徐々に上記隔壁板201aと上記支持板203との間に形成された空間209内までに至り、該空間209内に位置する回転軸205の周りには、該回転軸205の回転駆動に伴う摩擦抵抗により発生した熱により溶融した樹脂の塊が形成されてしまう場合が多い。特に、樹脂製シートの長さが、上記処理装置を構成する処理槽の長さよりも長尺なものである場合には、上記回転軸205に絡まり、駆動装置に高い負荷をかけることになるのみならず、一旦この処理装置200を停止させると、それまで回転軸205の周囲で溶融していた樹脂が硬化し、再び処理装置200の駆動を開始しても、回転軸205は回転しない事態に陥る。しかも、こうした事態が発生した場合、上記隔壁板201aと上記支持板203との間に形成された空間209内で硬化した樹脂を取り除く作業は極めて困難であり、修理に長時間を要することとなる。
そこで、本発明は、上述した従来の処理装置が有する課題を解決するために提案されたものであって、樹脂製シート等が回転軸に絡まることを有効に防止し、長期間安定した状態で処理作業を継続することが可能な樹脂製シート又は包装食品の処理装置を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するために提案されたものであって、異物により汚染された樹脂製シート又は被包装物が樹脂製包装材により包装された包装食品が内部に収容されるとともに、貫通穴が形成された隔壁板を有する処理槽と、上記貫通穴に挿通されてなるとともに上記処理槽の外側に配置された駆動装置により回転駆動する回転軸と、基端が上記回転軸に固定され、上記樹脂製シート又は包装食品を攪拌する複数の回転羽根と、上記処理槽に形成され、上記異物又は上記被包装物が排出される排出口と、上記処理槽に形成され、上記異物が除去された樹脂製シート又は樹脂製包装材が排出される排出路と、を備え、上記隔壁板の外側面には、上記貫通穴に該隔壁板の外側から上記処理槽の内側方向に圧入されてなる円筒部を備えた絡み防止部材が固定され、この円筒部の内側に上記回転軸が挿通されてなり、上記絡み防止部材には、上記円筒部の内側に形成された一方の収容空間と、この一方の収容空間の形成位置よりも上記駆動装置側に形成された他方の収容空間と、上記一方の収容空間内に圧入されてなるとともに内側に上記回転軸が挿通されてなる一方のオイルシールと、上記他方の収容区間内に圧入されてなるとともに内側に前記回転軸が挿通されてなる他方のオイルシールと、上記一方のオイルシールと他方のオイルシールとの間に潤滑オイルを供給する潤滑オイル供給路を有してなることを特徴とするものである。
発明では、処理槽内に、異物により汚染された樹脂製シート又は包装食品等が収容されると、複数の攪拌羽根の回転により、樹脂製シート又は樹脂製包装材及び被包装物とが破砕されるとともに、該樹脂製シートに付着した異物は除去され、或いは、被包装物と樹脂製包装材とが分離され、上記異物又は破砕された被包装物は、排出口から排出されるとともに、上記樹脂製シート又は樹脂製包装材は、上記排出路から排出される。このとき、樹脂製シート等に比較的大きな異物が付着していたり、或いは樹脂製シート等と共に異物が投入されたりした場合であっても、該異物は破砕され、上記排出口から排出される。なお、この処理装置では、上記樹脂製シート又は樹脂製包装材を洗浄する洗浄装置を備えているものであっても良く、こうした洗浄機能を備えている場合には、上記異物等は、洗浄水とともに上記排出口から排出される。
そして、この発明においては、隔壁板の外側面には、上記貫通穴に該隔壁板の外側から上記処理槽の内側方向に圧入されてなる円筒部を備えた絡み防止部材が固定されていることから、処理槽内において回転軸が露出されている場合であっても、上記破砕された樹脂製シートや樹脂製包装材が、この隔壁板に形成された開口を通過して該隔壁の外側に移動する危険性はない。
また、この発明は、上記絡み防止部材には、記円筒部の内側に形成された一方の収容空間と、この一方の収容空間の形成位置よりも記駆動装置側に形成された他方の収容空間と、上記一方の収容空間内に圧入されてなるとともに内側に記回転軸が挿通されてなる一方のオイルシールと、上記他方の収容区間内に圧入されてなるとともに内側に記回転軸が挿通されてなる他方のオイルシールと、上記一方のオイルシールと他方のオイルシールとの間に潤滑オイルを供給するオイル供給路を有してなることを特徴としている。
すなわち、この発明においては、上記潤滑オイル供給路から供給された潤滑オイルは、上記一方のオイルシールと他方のオイルシールとの間であって上記回転軸の周面に供給される。こうした潤滑オイルの供給により、回転駆動する回転軸の摩擦抵抗の抑制と、この摩擦抵抗に伴う回転軸の高温度化及び潤滑オイルによる回転軸の冷却効果を実現することができる。
本発明に係る樹脂製シート又は包装食品等の処理装置では、従来のように、処理槽を構成する隔壁板に空間を空けて対向する支持板を設けることなく、上記隔壁板の外側面に絡み防止部材を固定し、この絡み防止部材に回転軸を挿通させ、さらに隔壁板に形成された貫通穴には、絡み防止部材に形成された円筒部を隔壁板の外側から処理槽の内側方向に圧入されてなることから、回転軸に対する樹脂製シート等が絡みつくことを抑制できるばかりか、上記貫通穴を通過して隔壁板の外側(処理装置の外側)に樹脂製シートが移動する危険性も完全に防止することができる。
また、この発明では、潤滑オイル供給路から供給された潤滑オイルは、上記一方のオイルシールと他方のオイルシールとの間であって上記回転軸の周面に供給され、こうした潤滑オイルの供給により、回転駆動する回転軸の摩擦抵抗の抑制と、この摩擦抵抗に伴う回転軸の高温度化及び潤滑オイルによる回転軸の冷却効果を実現することができる。
以下、本発明の一実施の形態に係る樹脂製シートの処理装置(以下、処理装置と言う。)について、図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施の形態に係る処理装置1は、図1に示すように、下部には、4つのキャスター2を備え、略直方体状に成形された筐体3を外側に備えてなるものであり、この筐体3の正面の中央よりもやや左側には、正面カバー4が着脱可能に配設され、この正面カバー4の右側には、図示しない蝶番を介して開閉可能な正面側開閉扉5が設けられている。そして、この正面側開閉扉5の左端側には、開閉操作する際に使用者により把持される把手6が固定され、正面右側には、排出管部7が形成されている。なお、この排出管部7は、上記筐体3内に配設された後述する処理槽31の排出路69に連通するものであり、図2に示すように、上面には、上記処理槽31内部で分別され、或いは洗浄された樹脂製シート等の排出状況をこの排出管部7の上方から確認することができるように透明樹脂からなる透明板8が配設され、先端側下面には、下方に向いた排出口7aが形成されている。また、図1に示すように、この正面側開閉扉5の下方には、長方形状の切欠き5aが形成されている。この切欠き5aは、後述する処理槽31の下方に配設されたトレー54が出し入れされる部位である。なお、上記正面側開閉扉5の反対側には、この正面側開閉扉5と同じ大きさとなされた背面側開閉扉が配設されている。この背面側開閉扉は図中では省略するが、把手が固定され、この把手を把持しながら蝶番を介して開閉可能とされ、また、この背面側開閉扉の側方には、図3に示すように、上記正面カバー4に対向してなる背面カバー9が着脱可能に配設されている。
また、図5に示すように、この処理装置1の左側上部には、分別処理される図示しない包装食品等や異物により汚染された樹脂製シートが投入される投入口11が形成されている。この投入口11は、下方に向けて開放され、上記筐体3の上面よりもやや高い位置に設置される蓋部材13の上面に形成されてなるものである。また、上記筐体3の左側板3aであって、上記投入口11のやや下方には、図5に示すように、左開閉扉14が形成され、この左開閉扉14内には、制御盤15やスイッチ類16が配設されている。また、上記左開閉扉14の近傍には、上記制御盤15等に電気的に接続され、この処理装置1の駆動を開始する始動スイッチ17及び停止スイッチ18が設けられている。
また、上記正面カバー4と背面カバー9との間には、図4に示すように、駆動モータ21が載置台22上に固定されている。この駆動モータ21は、本発明を構成する駆動装置であり、上記制御盤15に電気的に接続されている。また、この駆動モータ21の上方には、上記投入口11が左側に形成されたホッパー23が形成されている。このホッパー23は、上方は開放されて上記投入口11の下方に位置するものであり、上記正面カバー4と対向する図示しない正面側板部と、上記背面カバー9と対向する図示しない背面側板部と、底板部23aと、上記左側板3aに対向してなる仕切り板24とから構成されている。そして、上記底板部23aは、上記投入口11を形成する要素となされ前方にかけて徐々に低くなるように傾斜してなる第1の傾斜底板部23bと、この第1の傾斜底板部23bの前方から垂下してなる垂下板部23cと、この垂下板部23cの下端から前方側にかけて徐々に低くなるように傾斜してなる第2の傾斜底板部23dとから構成されている。
また、図4及び図6に示すように、上記筐体3内であって、上記正面側開閉扉5と図示しない背面側開閉扉との間には、本発明を構成する処理槽31が配設されている。この処理槽31は、上方が開放されてなる処理槽本体32と、この処理槽本体32に図3に示す蝶番41を介して開閉自在に連結され、該処理槽本体32の上方を閉塞する蓋体33とを備えてなるものであり、処理槽本体32と蓋体33を合わせた全体形状は、水平方向に長さを有する円筒状に成形されている。上記処理槽本体32は、半円筒状に成形された底板部32a(図7及び図8参照)と、この底板部32aの左側(投入口11側)を閉塞する隔壁板32b(図12参照)と、この底板部32aに対向してなる右側半円板部32c(図10参照)と、から構成されている。また、上記蓋体33は、半円筒状に成形された天板部33a(図7及び図8参照)と、閉塞されることにより上記処理槽本体32を構成する右側半円板部32cと同一平面上に位置する第2の右側半円板部33b(それぞれ図10又は図11参照)と、この右側半円板部33bより左側にこの蓋体33の左右長さの約五分の一の幅に渡って形成された排出路69と、後述する本体側洗浄液ダクト34と対応し、この排出路69左端より左側にこの蓋体33の左右長さの約五分の一程度の幅に渡って形成された蓋側洗浄液ダクト35と、から構成されている。なお、図4に示すように、上記仕切り板24の下方には、上記蓋体33の内径寸法に対応した内径を有する半円状の開口部25が形成され、この開口部25の周囲には、上記蓋体33が処理槽本体32を閉塞した状態において処理槽31内に僅かに突出した円弧状の突出片25aが形成されている。したがって、上記投入口11から投入された樹脂製シート等は、自重により上記ホッパー23内を通過し、上記仕切り板24に形成された開口部25を通って上記処理槽31内に充填される。
なお、上記処理槽本体32は、正面側においては、図4及び図6ないし図8に示すように、正面側水平板部36aが上端に折曲形成された正面側垂直固定板36により支持固定され、背面側においては、図3,図7及び図8に示すように、背面側水平板部37aが上端に折曲形成された背面側垂直固定板37により支持固定されているとともに、上記隔壁板32bに支持されている。なお、この正面側垂直固定板36の正面側には、上記蓋側洗浄液ダクト35と対応する角管状の本体側洗浄液ダクト34が形成されており、また、正面側水平板部36aには、図6に示すように、本体側洗浄液ダクト34と連通する開口36bが形成されている。一方、上記蓋体33の正面には、図6に示すように、上記正面側水平板部36aと同じ長さ幅に成形され該正面側水平板部36a上に載置される蓋側水平板部38aと、この蓋側水平板部38aの基端から略直角に折曲され上記蓋体33の正面に固定されてなる固定板部38bと、上記蓋側水平板部38aの先端から下方に折曲されてなりこの蓋体33を開閉操作する際の把手39が溶接されてなる垂下板部38cとから構成され、側面形状がクランク状に成形された把手固定部材38が溶接されている。そして、この把手固定部材38を構成する蓋側水平板部38aには、図6に示すように、蓋側洗浄液ダクト35と連通する開口38dが形成されており、上記蓋体33が処理槽本体32を閉塞した状態において、この開口38dは上記開口36bと連通される構成となっている。また、上記把手固定部材38を構成する垂下板部38cの左右には、係止部(符号は省略する。)が固定され、上記正面側垂直固定板36には、この係止部に係止される係止片を有して上記蓋体33と処理槽本体32とをロックするロック用金具40が左右それぞれ配設されている。また、図3に示すように、上記背面側垂直固定板29の上端に形成された背面側水平板部37aの左右両側には、処理槽本体32と蓋体33とを回動可能に連結する蝶番41が固定されている。したがって、ロック用金具40によるロック状態を解除し、図4に示す状態から、作業者が上記把手39を把持しながら蓋体33を上方に持ち上げることにより、該蓋体33は、上記左右の蝶番41を介して回動し、こうした操作により処理槽本体32は、図6に示すように、開放される。また、上記ロック用金具40の左側のものの近傍には、リミットスイッチ40aが固定されている。このリミットスイッチ40aは、蓋体33が閉塞しているか否かを判別する検知手段であって、詳細は示さないが、上記制御板15と電気的に接続されており、危険防止の為に上記蓋体33の開放時に駆動モータ21が作動することを防ぎ、或いは、該駆動モータ21が作動中に上記蓋体33を開放した場合に該駆動モータ21を緊急停止するためのものである。
また、図4及び図6に示すように、上記把手固定部材38を構成する垂下板部38cの略中央には、パイプ支持金具42が固定され、このパイプ支持金具42上には、洗浄液が流通するパイプ43が配管されている。そして、このパイプ43は4つの端部に分岐しており、それぞれ上記蓋体33に形成された挿通孔(符号は省略する。)に挿通しており、該パイプ43の4つの端部それぞれには、図7又は図8に示すように、蓋体33の内側に臨む第1ないし第4の噴霧ノズル44・・・47が固定されている。これら第1ないし第4の噴霧ノズル44・・・47は、それぞれ処理槽31の左側(投入口11側)から右側に順に固定されている。そして、上記パイプ43の中途部であって上記第1ないし第4の噴霧ノズル44・・・47の各近傍には、該第1ないし第4の噴霧ノズル44・・・47から噴霧される洗浄液の噴霧量を調節する調節用摘み48,49,50,51が形成されている。また、上記パイプ43には、該パイプ43に洗浄液を供給する給液ホース52の一端が固定され、この給液ホース52の他端側は、図6に示すように、上記仕切り板24に形成された貫通孔(符号は省略する。)に挿通されるとともに、図5に示すように、左側板3aに固定された給液金具53に接続されている。なお、この給液金具53は、図示しないホースを介して上水道や洗浄液のタンクと接続されるものであり、水量調節用のコック53aが形成されている。したがって、このコック53aを回動操作することにより、洗浄液は、図示しないホース及び図4に示す給液ホース52を介してパイプ43内に供給され、図7又は図8に示す第1ないし第4の噴霧ノズル44・・・47の何れか又は全てから処理槽31内に噴霧される。
また、上記処理槽本体32を構成する半円筒状に成形された底板部32aには、図9に示すように、多数の円形状の排出口32dが穿設されている。これらの排出口32dは、後述する第1ないし第4の回転羽根57,58,59,60の回転により破砕され又は樹脂製シートから離脱した異物と、上記第1ないし第4の噴霧ノズル44・・・47から噴霧された洗浄液とが排出される部位である。なお、上記処理槽本体32の下側には、図1に示すように、上記排出口32d及び本体側洗浄液ダクト34から排出された異物及び洗浄液が収容されるトレー54が配設されている。一方、上記蓋体33の内周には、図6及び図11に示すように、第1ないし第6のガイドリブ61・・・66が取り付けられている。これら第1ないし第6のガイドリブ61・・・66は、後述する第1ないし第4の回転羽根57,58,59,60及び第1ないし第4の送風羽根86,87,88,89の回転によって投入口11より吸入される上記処理槽31内の空気が、図10中において、左側から右側にガイドされるように、それぞれの背面側端部よりも正面側端部が右側に位置してやや傾斜されている。なお、これら第1ないし第6のガイドリブ61・・・66の内、第1ないし第4のガイドリブ61・・・64は、蓋体33にそれぞれ4箇所でボルト61a・・・64aにより着脱可能に固定されており、第5及び第6のガイドリブ65,66は、蓋体33の後述する排出孔35aが形成された箇所に対して溶接により固定されている。そして、第1の噴霧ノズル44と第2の噴霧ノズル45の間には、第1のガイドリブ61が位置しており、第2の噴霧ノズル45と第3の噴霧ノズル46の間には、第2のガイドリブ62が位置しており、第3の噴霧ノズル46と第4の噴霧ノズル47の間には、第3のガイドリブ63が位置しており、さらに、第4の噴霧ノズル47の右側に第4のガイドリブ64が位置している。また、第1ないし第4のガイドリブ61・・・64の蓋体33の内周面と対向する上端部には、図7に示すように、それぞれ小径の切欠き部61b・・・64bが形成されている。これは、第1ないし第4の回転羽根57,58,59,60の作用により蓋体33の内周面上であって各第1ないし第4のガイドリブ61・・・64間に滞留する洗浄液を、上記の処理槽31内の空気の流れによって右側に流通させ、後述する排出孔35a内に入れる為のものである。また、これら第1ないし第4のガイドリブ61・・・64の上記回転軸72と対向する内周端は、図7に示すように、鋸刃状に凹凸が交互に連続する切断刃61c・・・64cが形成されており、この処理槽31内の樹脂製シート等をより効果的により小さく破砕することができ、これによって上記回転軸72に樹脂製シート等が絡まる危険性をより効果的に防ぐことができる。
また、こうした第1ないし第6のガイドリブ61・・・66が取り付けられた上記蓋体33の右側には、処理槽31内において破砕及び洗浄された図示しない樹脂製シート等が排出される排出路69の基端が固定されている。この排出路69の基端は、図8に示すように、上記処理槽31と連通してなるものであり、先端は、正面側に突出しており、前記正面側開閉扉5が閉塞されることにより、図2に示すように、該正面側開閉扉5に形成された排出管部7の基端側に挿入されて連通されるように構成されている。なお、この排出路69の後方及び上方には、図11に示すように多数の円形状の排出孔69aが穿設されている。このため、この処理槽31内より排出される樹脂製シート等が空気の流れによって排出路69内を通る際に、これらの樹脂製シート等に付着した洗浄液がこれらの排出孔69aより筐体3内に効果的に分離(乾燥)することができ、排出される樹脂製シート等のよりリサイクルに適した状態に脱水をすることができる。同様に、蓋体33の内周面上であって、この蓋体33の外周に形成される蓋側洗浄液ダクト35に対応する箇所にも、多数の排出孔35aが形成されており、上記排出孔69aと同様に樹脂製シート等に付着した洗浄液を効果的に分離(乾燥)することができ、排出される樹脂製シート等のよりリサイクルに適した状態に脱水することができる。なお、この排出孔69aにより飛ばされた洗浄液は、蓋側洗浄液ダクト35内を通り、把手固定部材38の開口38d及び正面側垂直固定板36の開口36bを介して本体側洗浄液ダクト34を通り、トレー54内に収容される構成となっている。
そして、上述のように構成された処理槽31内には、図4に示すように、前記駆動モータ21の出力軸21aに連結部材71を介して連結された回転軸72が水平方向に配設されている。この回転軸72は、左側中途部が後述する絡み防止部材等に回転自在に支持され、右側は、前記右側半円板部32cに固定された他方の軸受74に回転自在に支持されている。そして、この回転軸72には、上記処理槽31内において、図4及び図7に示すように、回転駆動する第1ないし第4の回転羽根81・・・84が固定されてなるとともに、図8に示すように、第1ないし第4の送風羽根86・・・89が固定されている。そして、上記回転軸72に固定された上記第1ないし第4の回転羽根81・・・84は、図7に示すように、上記回転軸72の回転方向に90度ずつ等間隔にそれぞれボルト(符号は省略する。)により固定されてなるものであり、本実施の形態においては、それぞれ回転軸72から先端までの長さ(幅)は同一とされており、図10に示すように、一端(仕切り板24側)及び他端(排出路69側)は、回転軸72と直交している。また、これら第1ないし第4の回転羽根81・・・84の先端(処理槽31の内周面側)には、図10に示すように、該第1ないし第4の回転羽根81・・・84の長さと略同じ長さに成形された細長い長方形状の先端側破砕刃91・・・94が、先端側固定板96・・・99を介してボルト(符号は省略する。)により着脱可能に固定されている。これらの先端側破砕刃91・・・94は、合成樹脂により成形されたものであり、上記ボルトが挿入され幅方向に長さを有する長孔91a・・・94aが、それぞれ一端側から他端側に亘って5つ並んで形成されており、先端が上記処理槽31の内周(底板部32a及び第1ないし第6のガイドリブ61・・・66)に近接した状態で固定されている。また、上記第1ないし第4の送風羽根86・・・89は、図8に示すように、それぞれ同一形状に成形されてなるものであり、上記回転軸72の他端側(排出路69側)にてボルト(符号は省略する。)により固定されている。なお、これら第1ないし第4の送風羽根86・・・89は、図10に示すように、上記第1ないし第4の回転羽根81・・・84に同一平面状に並んでそれぞれ固定されている。そして、これら第1ないし第4の送風羽根86・・・89の先端には、先端が上記第1ないし第4の回転羽根81・・・84の先端に固定された先端側破砕刃91・・・94の先端よりも処理槽31の内周面に近接して固定された送風板101・・・104がボルト(符号は省略する。)により着脱可能に固定されている。そして、これらの送風板101・・・104には、上記ボルトが挿通される長孔101a・・・104aが2つ並んで形成され、それぞれ上記回転軸72方向から処理槽31の内周面側に突出する長さが調節可能とされている。
また、上記第1ないし第4の回転羽根81・・・84の一端(仕切板24側)には、図10に示すように、該第1ないし第4の回転羽根81・・・84の幅と略同じ長さに成形された細長い長方形状の一端側破砕刃111・・・114が、一端側固定板116・・・119を介してボルト(符号は省略する。)により着脱可能に固定されている。これらの一端側破砕刃111・・・114は、合成樹脂により成形されたものであり、上記ボルトが挿入され幅方向に長さを有する長孔111a・・・114aが、それぞれ回転軸72側から先端側に亘って2つ並んで形成されている。そして、これら一端側破砕刃111・・・114の一端側先端は、開口部25により処理槽31内と連通する上記ホッパー23の第2の傾斜底板部23dの下端に近接しており、また、これら第1ないし第4の回転羽根81・・・84及び一端側破砕刃111・・・114の何れか一つが水平状態となるときに、該一端側破砕刃111・・・114の何れか一つが、上記ホッパー23の第2の傾斜底板部23dの下端と僅かな間隙を介して近接する構成となっている。すなわち、この図7及び図10に示す実施の形態では、第4の回転羽根84及び一端側破砕刃114の先端が第2の傾斜底板部23dの下端と近接する構成となるとともに、該一端側破砕刃114の先端と第2の傾斜底板部23dの下端とは1mm以下の間隙を介する構成となっている。
そして、上記回転軸72の左側(駆動モータ21側)中途部は、図12に示すように、絡み防止部材130内に配置された第1のベアリングユニット131と、上記絡み防止部材130の固定位置よりも前記駆動モータ21側(図12中、右側)に配置された第2のベアリングユニット132とにより回転自在に支持されている。上記絡み防止部材130は、図13又は図14に示すように、略円筒状に成形され、上記隔壁板32bに穿設された貫通穴32eの内径よりも大径の外周面を有してなるものであり、正面には、上記貫通穴32eの内径に圧入された円筒部130aが形成されている。この円筒部130aは、上記隔壁板32bの外側(駆動モータ21側)から上記処理槽31側に向けて圧入されてなるものであり、先端側は約1mm程度該隔壁板32bの内側面よりも突出している。また、この絡み防止部材130は、上記円筒部130aの内側に第1のシール収容空間130bが形成され、この第1のシール収容空間130b内には、第1のオイルシール133が圧入されている。また、上記第1のシール収容空間130bの形成位置よりもやや背面側には、第2のシール収容空間130cが形成され、この第2のシール収容空間130c内には第2のオイルシール134が圧入されている。なお、上記第1及び第2のシール収容空間130b,130cは同一の形状とされてなるとともに、上記第1のオイルシール133と第2のオイルシール134は互いに同一の中心を有した同一の形状とされている。そして、上記第1のシール収容空間130bと第2のシール収容空間130cとの間には、この絡み防止部材130の外周面側から内周面に向かって図示しない潤滑オイルが流入するオイル供給路130dが形成されており、該絡み防止部材130の外周面には、潤滑オイルを供給するホース又はチューブに接続されるニップル143が螺着されている。
また、この絡み防止部材130には、上記第2のシール収容空間130cの後方に、ベアリング収容空間130eが形成され、このベアリング収容空間130eは、上記第1及び第2のシール収容空間130b,130cと同一の中心を有してなるものであり、該第1及び第2のシール収容空間130b,130cよりも大径とされている。そして、このベアリング収容空間130eには、第1のベアリングユニット131が配置されている。なお、図13に示すように、上記絡み防止部材130の背面には、6つのネジ穴130fが形成されている。また、上記隔壁板32bの背面には、図13に示すように、第1ないし第4の固定ブロック135・・・138が固定されている。これら第1ないし第4の固定ブロック135・・・138は、それぞれ直方体状に成形されてなり、それぞれ上記絡み防止部材130の長さと同一の長さとされ、それぞれ一端面は上記隔壁板32bの外側面に固定されている。また、これら第1ないし第4の固定ブロック135・・・138の他端面には、図15に示すように、後述する固定ボルト144が螺着されるボルト穴135a・・・138aが形成されている。なお、上記第1の固定ブロック135とこの第1の固定ブロック135に隣り合う第3の固定ブロック137との間隔と、上記第1の固定ブロック135の下側に固定された第2の固定ブロック136との間隔、及び上記第3の固定ブロック137と上記第2の固定ブロック136の隣に固定された第4の固定ブロック138との間隔はそれぞれ全て同一の間隔とされている。そして、上記絡み防止部材130は、図13に示すように、上記第1ないし第4の固定ブロック135・・・138の内側に固定されている。
また、上記絡み防止部材130の背面には、図14に示すように、ネジ140により取付板139が固定されている。この取付板139は、図15に示すように、略正方形状に成形されてなるものであって、中央には、上記回転軸72が挿通される円形状の開口139aが形成されてなるとともに、上記絡み防止部材130の背面に形成された6つのネジ穴130fの形成位置に対応した6つの小孔139bが形成され、さらに、各角部近傍には大孔139cが形成されている。なお、これら大孔139cの形成位置は、ボルト穴135a・・・138aの形成位置に対応している。そして、上記取付板139の背面には、第2のベアリングユニット132が固定されている。この第2のベアリングユニット132は、図15に示すように、ベアリングケース141と、このベアリングケース141内に配置されたベアリング本体142とから構成され、上記ベアリングケース141は、外形形状が上記取付板139の外形形状に対応した着座板部141aと、この着座板部141aの背面から突出してなる円筒部141bとから構成されている。そして、上記着座板部141aには、上記取付板139に形成された各大孔139cに対応したボルト挿通孔141cが形成されている。そして、上記各ボルト挿通孔141cには、この第2のベアリングユニット132と取付板139とを上記第1ないし第4の固定ブロック135・・・138に固定するとともに、上記絡み防止部材130を隔壁板32bの外側面に圧接させる4つの固定ボルト144が挿通されている。なお、上記隔壁板32bの外側面と上記絡み防止部材130の正面(上記円筒部130aの周囲に形成されたドーナツ状の面)との間には、図示しない薄い緩衝シートが配置されている。そして、上記駆動モータ21により回転駆動する回転軸72の中途部は、上記第2のベアリングユニット132及び絡み防止部材130を構成する第1のベアリングユニット131並びに上記第1及び第2のオイルシール133,134の内側に回転自在に挿通支持されている。
したがって、上述した実施の形態に係る処理装置1では、図5に示す始動スイッチ17をオン操作すると、図4に示す駆動モータ21の駆動が開始され、これに伴い上記処理槽31内に設けられた第1ないし第4の回転羽根81・・・84及び第1ないし第4の送風羽根86・・・89が回転駆動する。また、給液金具53に図示しないホースを介して上水道や洗浄液のタンクと接続してコック53aを開き、更に第1ないし第4の噴霧ノズル44・・・47を開放操作することにより、上記処理槽31内に洗浄液が噴霧される。この状態において、異物により汚染された樹脂製シート等として、例えば飲み残しのジュースや土砂等の異物が付着して汚染されたごみ袋やビニールシート等のビニール類を上記投入口11から投入すると、第1の傾斜底板部23b上及び第2の傾斜底板部23d上を滑落し、上記仕切り板24の下方に形成された開口部25を通過して処理槽31内に収容される。そして、上記処理槽31内に収容されたビニール類及び異物は、上記第1ないし第4の回転羽根81・・・84の一端側破砕刃111・・・114との当接ないしは衝突及び先端側破砕刃91・・・94の先端と処理槽31の内周面及び第1ないし第4のガイドリブ61・・・64の切断刃61c・・・64cの当接ないしは衝突により、破砕されながらビニール類と内部の異物とが分別される。この際、空き缶や大きな土の塊等の異物は、先端側破砕刃91・・・94,一端側破砕刃111・・・114及びガイドリブ61・・・64により排出孔26bを通ることができる程度の大きさまで破砕され、該排出孔26bから排出され、上記トレー54内に収容される。また、上記異物と分別されたごみ袋やビニールシート等のビニール類は、上記第1ないし第4の送風羽根86・・・89の回転駆動による風圧と、上記蓋体33の内周に固定された第1ないし第6のガイドリブ61・・・66により、上記排出路69内に流入し、さらに前記正面側開閉扉5に形成された排出管部7内を通過して外部に排出される。このビニール類に付着したジュースや土砂等の異物は、処理槽31内において、第1ないし第4の噴霧ノズル44・・・47から噴霧される洗浄液によって洗浄される。この洗浄液による洗浄は、特に上記第1ないし第4の回転羽根81・・・84(及び先端側破砕刃91・・・94)及び第1ないし第6のガイドリブ61・・・66との当接ないしは衝突することによって、より効果的になされる。そして、洗浄液が付着したビニール類等は、処理槽31内を他端側に移動するにつれて、上記第1ないし第4の回転羽根81・・・84(及び先端側破砕刃91・・・94)と処理槽31の内周面との当接ないしは衝突によって、異物を含んだ洗浄液とビニール類とは分離される。すなわち、ビニール類から分離した洗浄液は、開口38d及び排出孔69aより処理槽31の外部に飛び散り、或いは、排出口32d及び蓋側洗浄液ダクト35と本体側洗浄液ダクト34を介してトレー54内に集められ、ビニール類は洗浄液が取り除かれて、いわば脱水された状態とされ、排出路69、排出管部7を介して外部に取り出される。
そして、この処理装置1では、上記駆動モータ21により回転駆動する回転軸72の中途部は、上記第2のベアリングユニット132と、絡み防止部材130を構成する第1のベアリングユニット131並びに上記第1及び第2のオイルシール133,134とにより回転自在に挿通支持されており、隔壁板32bに形成された貫通穴32dには、上記回転軸72のみが挿通されているのではなく、上記絡み防止部材130を構成する円筒部130aが圧入されていることから、処理槽31内に収容された樹脂製シート等が上記隔壁板32bの外側に移動してしまう畏れがない。特に、この処理装置1を構成する絡み防止部材130では、内部に第1及び第2のオイルシール133,134が配置され、該絡み防止部材130の外周面側から内周面に向かって潤滑オイルが流入するオイル供給路130dが形成されていることから、該オイル供給路130dから潤滑オイルを回転軸72の周面に供給することにより、回転駆動する上記回転軸72の摩擦抵抗を抑制することができるばかりではなく、この摩擦抵抗に伴う回転軸72の高温度化及び潤滑オイルによる回転軸72の冷却することができる。したがって、高温化した回転軸72に対して樹脂製シート等が溶融し付着することを有効に防止することができる。また、上記処理装置1では、上記回転軸72が挿通された第1のベアリングユニット131,第1及び第2のオイルシール133,134が絡み防止部材130内に配置され、ユニット化されていることから、処理装置1を構成する隔壁板32bに対して簡単に固定することができ、また、固定された隔壁板32bから簡単に取り外すことが可能となる。
なお、上記実施の形態の説明では、異物により汚染された樹脂製シートを洗浄する際に使用される処理装置に本発明を適用したものであり、該樹脂製シートを洗浄する第1ないし第4の噴霧ノズル44・・・47等が構成要素とされているが、本発明は、こうした噴霧ノズル44・・・47等のような洗浄機能を備えている必要はないばかりではなく、上記異物により汚染された樹脂製シートを洗浄する際に使用される処理装置ではなく、食品や薬品等が樹脂製包装材により包装された包装食品等を該食品や薬品等と樹脂製包装材とに分別処理する処理装置に適用したものであっても良い。
本発明の実施の形態に係る樹脂製シートの処理装置の正面図である。 図1に示す樹脂製シートの処理装置を構成する排出管部を一部破断して示す右側面図である。 背面側開閉扉を取り外した状態における樹脂製シートの処理装置の背面図である。 正面側開閉扉及び正面カバーを取り外した状態における樹脂製シートの処理装置の正面図である。 樹脂製シートの処理装置を左側面から示す斜視図である。 蓋体を開放した状態を示す樹脂製シートの処理装置の斜視図である。 処理槽の内部構造の左側の要部を示す右側断面図である。 処理槽の内部構造の右側の要部を示す右側断面図である。 処理槽を構成する樹脂製シートの処理装置の構成を示す正面図である。 処理槽内部の構成を示す正面図である。 処理槽の蓋部の内周面を示す正面図である。 回転羽根等を省略した回転軸の取付構造を示す側面図である。 絡み防止部材及び第2のベアリングユニット等が隔壁板の外側面に固定されている状態を示す斜視図である。 回転軸の取付構造を示す側断面図である。 絡み防止部材,第1及び第2のベアリングユニット等を示す分解斜視図である。 従来の回転軸の取付構造を示す側面図である。
符号の説明
1 樹脂製シートの処理装置
11 投入口
21 駆動モータ
31 処理槽
32b 隔壁板
32d 排出孔
32e 貫通穴
35a 排出孔
69 排出路
69a 排出孔
72 回転軸
81・・・84 第1ないし第4の回転羽根
130 絡み防止部材
130a 円筒部
130b 第1のシール収容空間
130c 第2のシール収容空間
130d オイル供給路
131 第1のベアリングユニット
132 第2のベアリングユニット
133 第1のオイルシール
134 第2のオイルシール

Claims (1)

  1. 異物により汚染された樹脂製シート又は被包装物が樹脂製包装材により包装された包装食品が内部に収容されるとともに、貫通穴が形成された隔壁板を有する処理槽と、
    上記貫通穴に挿通されてなるとともに上記処理槽の外側に配置された駆動装置により回転駆動する回転軸と、
    基端が上記回転軸に固定され、上記樹脂製シート又は包装食品を攪拌する複数の回転羽根と、
    上記処理槽に形成され、上記異物又は上記被包装物が排出される排出口と、
    上記処理槽に形成され、上記異物が除去された樹脂製シート又は樹脂製包装材が排出される排出路と、を備え
    上記隔壁板の外側面には、上記貫通穴に該隔壁板の外側から上記処理槽の内側方向に圧入されてなる円筒部を備えた絡み防止部材が固定され、この円筒部の内側に上記回転軸が挿通されてなり、
    上記絡み防止部材には、上記円筒部の内側に形成された一方の収容空間と、この一方の収容空間の形成位置よりも上記駆動装置側に形成された他方の収容空間と、上記一方の収容空間内に圧入されてなるとともに内側に上記回転軸が挿通されてなる一方のオイルシールと、上記他方の収容区間内に圧入されてなるとともに内側に前記回転軸が挿通されてなる他方のオイルシールと、上記一方のオイルシールと他方のオイルシールとの間に潤滑オイルを供給する潤滑オイル供給路を有してなることを特徴とする樹脂製シート又は包装食品の処理装置。
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