JP4027578B2 - 画像形成装置の表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機等の画像形成装置の作動状態を表示する表示部に係り、詳しくは、装置本体の作動状態の変化に対応して、表示部を視覚的に変化させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種画像形成装置では、従来より、ユーザとのマンマシンインターフェースの中核となる表示パネルに関して、その操作性や視認性の向上、装置動作の効率化等を図ることを目的とした種々の技術的な提案がなされている。
【0003】
例えば、特開平11−275290号公報では、画像読み取りエラー等が発生した際にその旨をユーザに通知するためのエラー表示を、画像読み取り手段の読み取り用光源の発光色を変化させることによりおこない、エラー表示手段を不要とした装置が提案されている。
【0004】
また、特開平06−110033号公報では、バックライト光源の3原色を順次発光させると共に1画素で多色表示を実現することで、液晶表示の表示輝度と解像度の向上を図ることを目的とした技術が開示されている。
【0005】
他に、特開平05−323905号公報では、RGB信号より・信号(白画素信号)を生成する色変換器を設けることで、従来のCRT信号のままで、・画素を含む表示手段の特長を活かすことが可能な色変換処理についての技術が開示されている。
【0006】
また、従来の画像形成装置の表示パネルは、ユーザが装置を操作するために必要な文字や、装置の動作状況を表す文字等を表示する文字表示を主体とした形式のものが多い。このような文字表示の表示パネルでは、その文字を判読する必要があり、多くの場合、カラー液晶を用いた構成となっていた。
【0007】
例えば、特開平05−131727号公報では、表示機器へ印字内容を表示する機能を持ったプリンタ装置につき、追加記憶装置を用いることなくカラー表示をおこない、さらに前述の表示機器へ印字内容のみならず、エラー表示や警告表示、メンテナンス表示等を、色相を変えることによりおこなえるようにし、操作性や保守性の向上を図ろうとした提案がなされている。
【0008】
また、特開平05−313455号公報には、装置の異常をユーザに通知する異常通知手段として、液晶表示パネルとバックライトとの間に自在に出入り可能なカラーフィルターを設け、さらに、このカラーフィルターを複数枚の互いに異なる色調を持つフィルタを重ねることで、同一画面下で警告や注意を促す表示をカラーフィルターの操作でおこなうようにした表示装置が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平05−131727号公報や特開平05−313455号公報の場合、その表示内容は、単に、複写機の工程または状態(待機中、印字中、トラブルの発生等々)を色表示するだけであって、装置が各工程でどのような作動状態にあり、目下、使用可能な機能が何と何であるかと言うユーザーにとって必要な詳細な情報を得ることができない。
【0010】
特に、近年増加しつつあるネットワークに接続された複合機においては、装置は動作しているものの、ユーザーが、どのタイミングで装置に割り込みをかけてよいか不明なため、所望の機能を使用するために、装置が停止するまで待たざるを得ないと言う不具合(使い勝手の悪さ)があった。
【0011】
本発明では、このような実情に鑑みてなされ、画像形成装置の、ユーザの知りたい情報を視覚的に見やすく表示できるようにした画像形成装置の表示装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を達成するため手段を、以下のように構成している。
【0013】
(1) 少なくとも、装置の状態を表示する表示部を具備した画像形成装置の表示装置において、
前記画像形成装置の状態が変化した時に、前記表示部の液晶表示によるバックライトの色の変化により、前記表示部の表示状態を視覚的に判別しやすい状態に変化させる表示制御部と、
前記画像形成装置が、
原稿から画像情報を読み取る原稿読み取り手段、
ネットワークに接続された端末から画像情報を受信する画像受信手段、
電話回線からの画像情報を受信する回線画像受信手段、
の中のいずれかの手段と、
前記各手段から得た画像情報に基づいて画像を形成する画像形成手段と、
を具備し、
前記表示部は、前記バックライトの部分に特定色の単色LED、または特定色の単色EL素子の複数の組み合わせまたは複数の色を発光するカラーLEDを備え、前記単色または中間色のいずれかからなる複数色を表現するものであり、
前記表示制御部は、
前記画像形成装置の状態の変化によって得られた情報に基づいて、前記表示部に表示する表示文字を変化させると同時に、
前記表示部の液晶表示器を構成する液晶セルの電極に印加する印加電圧を制御することにより、前記画像形成装置の処理進捗状況に応じて、前記表示部の表示状態を前記表示部に表示している文字を変化させ、表示内容を変更すると共に、前記文字の色を変更するものであり、
前記表示部のバックライトの表示領域は、前記表示部上で複数箇所に分割され、前記画像形成装置の各部の作動状態を各独立に表示するものであって、
前記表示制御部は、
複数の背景色発光回路を有し、
前記画像形成装置使用されるコピア、プリンタ、FAX、スキャナのうち少なくともコピア、FAXのいずれかを含む2以上の各処理モードにおける、正常に行なわれているプロセス中の処理過程のそれぞれの進捗状況に応じて、前記分割された表示領域の前記バックライトの輝度を変化させる画像形成装置の表示装置である。
この構成によれば、コピア、プリンタ、FAX、スキャナのうち少なくともコピア、FAXのいずれかを含む2以上の各処理モードにおける、正常に行なわれている動作(例えば、コピアのウォームアップ中の処理、原稿読み取り、印字、後処理といった動作)のプロセス中の処理過程のそれぞれの進捗状況に応じて、前記バックライト色の変化制御と、前記表示文字を変化する制御と、を同時に行うことになる。例えば、画像形成装置の作動状態,操作状態の変化に対応して、表示装置の表示状態を視覚的に判別しやすい状態に変化させることが考えられる。このようにすれば、単なる文字表示と異なり、装置状態の変化を直観的に把握しやすくなると共に、表示部の構成が簡素化され、表示部の面積を広くとる必要がなくなる。係る前記表示部のバックライトの色を変更は、既存のLEDやEL素子等を用いて、表示部の文字を変化させるので、製作が容易となる。
また、この構成によれば、バックライトが、特定色の単色LEDを複数個組み合わせるか、若しくはカラーLEDを用いて、表示部の多色表現をおこなうため、製作が容易となる。
また、この構成によれば、ネットワークと接続された複合画像形成装置にあっては、特に、割り込みや待ち合わせのタイミングを的確に把握することができ、使い勝手が向上する。
また、この構成によれば、表示部のバックライト領域が複数箇所に分割され、装置の各ユニットの装置状態を個々に各独立に判別することができ、様々な表示状態を想定することが可能となり、また、表示部自体は単一で構成されているため、構成を簡素化できる。また、表示部の輝度変化が、液晶のバックライトの変化でおこなわれるため、複雑な制御回路を用いることなく構成を簡素化することができ、かつ、輝度変化によって、装置状態の変化を直観的に一目瞭然に判断できる。
さらに、この構成によれば、動作異常時でない、通常の処理の実施形態において、前記処理進捗状況に応じて、前記表示部に表示している文字を変化させ、表示内容を変更すると共に、前記バックライトの色を変更するから、単に文字表示しているだけと異なり、その文字を判読するまでもなく、前記画像形成装置の処理進捗状況を容易に把握できる。そして、各処理モードの、画像形成プロセスが正常に行なわれるプロセス中の処理過程のそれぞれの進捗状況に応じて、動作の各ステップを詳細に色を変動させることにより、遠方からでも、後どれぐらい待てばよいか視認ができ、装置が停止するまで待たざるを得ないという不具合を解消できる。近くにいる場合も、画面分割により、進捗状況に関する部分がハイライト表示されて、進捗状況が容易に視認できる。一方、従来では、異常状態になったときに知らせるものは数多く提案されているが、これらは異常状態になって初めて、または、動作が終了して初めて表示色で告知するものであった。
【0014】
(2)少なくとも、装置の状態を表示する表示部を具備した画像形成装置の表示装置において、
前記画像形成装置が、
原稿から画像情報を読み取る原稿読み取り手段、
ネットワークに接続された端末から画像情報を受信する画像受信手段、
電話回線からの画像情報を受信する回線画像受信手段、
の中のいずれかの手段と、
前記各手段から得た画像情報に基づいて画像を形成する画像形成手段と、
を具備した複合画像形成装置であり、
前記画像形成装置の状態が変化した時に、前記表示部の液晶表示によるバックライトの変化によって、前記表示部の表示状態を視覚的に判別しやすい状態に変化させる表示制御部を具備し、
前記表示部は、前記バックライトの部分に特定色の単色LEDまたは特定色の単色EL素子の複数の組み合わせ、または複数の色を発光するカラーLEDを備え、前記単色または中間色のいずれかからなる複数色を表現するものであり、
前記表示部のバックライトの表示領域は、前記表示部上で複数箇所に分割され、前記画像形成装置の各部の作動状態を各独立に表示するものであって、
前記表示制御部は、
前記画像形成装置の状態の変化によって得られた情報に基づいて、前記表示部に表示する表示文字を変化させることと、前記バックライトの色を変化させることと、前記表示部の液晶表示器を構成する液晶セルの電極に印加する印加電圧を制御することにより文字表示の色を変化させることと、を同時に行い、
前記画像形成装置使用される、コピア、プリンタ、FAX、スキャナの各処理モードにおける、正常に行なわれているプロセス中の処理過程のそれぞれの進捗状況に応じて、前記分割された表示領域の前記バックライトの輝度を変化させるものであって、
前記バックライト色の色相が視覚的に明色の時には、前記表示部の表示文字を黒文字であるよう制御し、前記バックライトの色相が視覚的に暗色の時には、前記表示部の表示文字を白抜き文字であるよう制御し、
さらに、前記回線画像受信手段が起動中であるFAXモードの場合、当該手段の受信のジョブが終了したときに前記バックライトを点灯し、前記画像形成手段が起動中であるプリンタモードの場合、印字要求されたジョブが終了したときに前記バックライトを点灯し、または前記バックライトの色を変更する画像形成装置の表示装置である。
このように構成すれば、(1)と同様の効果を奏すると共に、「前記バックライト色の色相が視覚的に明色の時には、前記表示部の表示文字を黒文字であるよう制御し、前記バックライトの色相が視覚的に暗色の時には、前記表示部の表示文字を白抜き文字であるよう制御」するので、遠方からでも動作の終了が容易に視認できる。また、FAXモード、プリンタモードのジョブ終了時にも、バックライトを点灯、または消灯するので遠方からでも動作を把握できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の表示装置について、図1〜図5に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1は、小型デジタル複写機(以下、本複合機という)の構成を示し、本複合機は、略コの字型の形状をしており、スキャナー部100、画像形成部200、シート搬送部300と、これらを制御するための制御部(図示省略)等から構成され、かつ、図示は省略するが、構内配線を介して、各種コンピュータやファクシミリ送受信機とネットワーク接続されている。
【0018】
まず、スキャナー部100について説明する。図1に示すように、原稿読み取り手段を構成するスキャナー部100は、上面に透明なガラス等からなる原稿台7を有し、その原稿台7の下方には、光学手段を構成するスキャナー光学系10が配設されている。このスキャナー光学系10には、露光ランプ11、反射鏡121,122,123、結像レンズ13、光電変換素子(CCD)14が設けられている。
【0019】
露光ランプ11は、原稿台7上に載置された原稿に対して光を走査するための光源である。反射鏡121,122,123は、原稿からの反射光を、例えば図中に一点鎖線で示すように、結像レンズ13およびCCD14まで導く。
【0020】
CCD14は、結像レンズ13によって結像された反射光を受光し、この反射光に応じた電気信号の画像データを生成する。この画像データは、制御部によって所定の画像処理が施された後、後述するレーザースキヤニングユニットに伝達される。
【0021】
なお、上記説明は原稿固定方式における原稿中の画像情報の読み取り方法を述べたものであるが、原稿移動方式と原稿固定方式を併設したスキャナー部を、前記複写機のスキャナー部100として使用してもよい。
【0022】
また、原稿台7の近傍には、装置の状態等をユーザヘ通知するLCD表示部(表示部)8と、ユーザとのマンマシンインタフエースを提供する操作キー部9とを有する操作パネル6が設けられている。なお、そのLCD表示部8に関する技術内容については、後で詳述する。
【0023】
次に、プロセス手段を構成する画像形成部200およびシート搬送部300について説明する。画像形成部200は、図1に示すように、画像形成手段である感光体ローラ28、帯電部29、現像部30、転写チャージヤー31およびクリーニング装置32と、レーザースキヤニングユニット(LSU,図示省略)とを備えている。
【0024】
感光体ローラ28は、ドラム形状の感光体ローラであり、所定のプロセス速度で、矢印方向(反時計回り)に回転駆動されるようになっている。帯電部29は、感光体ローラ28の表面を所定の電位に均一に帯電させる。LSUは、帯電された感光体ローラ28の表面をレーザー光によって露光することにより、その表面に、スキャナー部Xによって生成された画像データに応じた静電潜像を形成する。
【0025】
現像部30は、LSUによって形成された静電潜像を現像ローラ30aによって現像することによって、感光体ローラ28上にトナー像を形成する。転写チャージヤー31は、感光体ローラ28上のトナー像をシートに転写する。クリーニング装置32は、トナー像がシートに転写された後、感光体ローラ28の表面に残留したトナーを除去する。
【0026】
そして、この画像形成部200内には、ネットワーク(図示省略)に接続されたコンピュータ、ファクシミリ装置等の端末(図示省略)から画像情報を受信する画像受信手段110と、電話回線(図示省略)からの画像情報を受信する回線画像受信手段120とが設けられている。
【0027】
最下部に設けられるシート搬送部300は、主搬送路F、給紙搬送路N、副搬送路S、手差し搬送路M、排出搬送路R、固定給紙カセット15、手差しトレイ16、ピックアップローラ18、給紙ローラ19,21、レジストローラ22、定着手段としての定着ローラ23、排紙ローラ25、排紙口40、排出トレイ39、および搬送ローラ271,272,273と、図示しないレジスト前検知スイッチ、定着紙検知スイッチおよび排紙検知スイッチとを備えている。
【0028】
固定給紙カセット15は、印刷にかかるシートPを収納するためのものである。なお、この固定給紙カセット15の構成については後述する。手差しトレイ16は、固定給紙カセット15に収納できない、あるいは収納したくない種類のシートPを給紙するためのものである。
【0029】
ピックアップローラ18は、固定給紙カセット15あるいは手差しトレイ16の先端に備えられ、これらトレイ15,16からシートPを出紙する半月状の呼び込みローラである。なお、固定給紙カセット15およびピックアップローラ18については後述する。
【0030】
給紙ローラ21は、手差しトレイ16から取り出されたシートPを、手差し搬送路Mを介して主搬送路Fに送り込むための搬送ローラである。また、同様に、給紙ローラ19は、固定給紙カセット15から取り出されたシートPを、給紙搬送路Nを介して主搬送路Fに送り込む。
【0031】
また、固定給紙カセット15および手差しトレイ16には、シートPの排出を補助するための、図示しないシートさばき部が設けられている。このシートさばき部は、ローラと摩擦シート部材あるいは逆転ローラとから構成することが可能である。
【0032】
また、給紙搬送路N、副搬送路Sおよび手差し搬送路Mは、レジストローラ22の上流側(カセット側を上流、排出側を下流とする)で合流している。そして、合流箇所の近傍に、レジスト前検知スイッチが設けられている。
【0033】
このレジスト前検知スイッチは、主搬送路Fに向けて搬送されているシートPが、所定の位置を通過したことを検知し、所定の検知信号を出力するためのものである。
【0034】
レジストローラ22は、主搬送路Fより搬送されてくるシートPを一旦保持し、感光体ローラ28上のトナー像をシートPに良好に転写でさるように、感光体ローラ28の回転にあわせて、シートPを転写チャージヤー31にタイミングよく搬送する機能を有する。
【0035】
すなわち、レジストローラ22は、レジスト前検知スイッチが出力した検知信号に基づいて、感光体ローラ28上のトナー画像の先端が、シートPにおける印刷範囲の先端に押し付けられるようにタイミングをとって、シートPを搬送するようになっている。
【0036】
定着手段としての定着ローラ23は、印刷後のシートPにおけるトナー像を、高温・高圧で押し潰すことにより、シートP上に熱定着させるものであり、内部にヒータを有して所定の定着温度に昇温されると共に、所定の加圧力により、ローラ間にシートPを挟み付けるように構成され、定着紙検知スイッチ(図示省略)によって、シートPが定着ローラ23を通過したことが検知される。
【0037】
この定着ローラ23の下流側では、主搬送路Fと副搬送路Sとの分岐点(合流点)が設けられている。また、この分岐点には、シートPの搬送路を設定するためのガイド部材41が備えられている。さらに、排出搬送路Rの終端に位置する排出口40の近傍には、シートPを排出トレイ39に排出するための排紙ローラ25が設けられている。
【0038】
これら排紙ローラ25およびガイド部材41は、副搬送路Sとともに、両面印刷機構として機能するように設定されている。すなわち、通常の片面印刷では、ガイド部材41を上側に回動させておくことによって、主搬送路Fと排紙ローラ25との間が開放されるようになっている。これにより、定着ローラ23から出たシートPは、排出搬送路Rに搬送された後、排紙ローラ25によって排出トレイ39に載置される。
【0039】
一方、シートPの表裏両面に印刷を行う場合、シートPの一方の面に対する印刷が終了し、シートPが主搬送路Fから排出搬送路Rに搬送されたときに、ガイド部材41が下側に回動され、副搬送路Sと排紙ローラ25との間が開放されるようになっている。
【0040】
その後、排紙ローラ25は、シートPの後端部がガイド部材41を通過するまで順(正)方向(排紙方向)に回転した後、シートPを保持したまま、逆方向に回転する。これにより、シートPは、後端部から副搬送路Sに運ばれ、搬送ローラ271〜273を介して、再びレジストローラ22まで搬送され、裏面に印刷されるようになっている。なお、ガイド部材41の近傍には、シートPがガイド部材41を検知するための検知スイッチ(図示せず)が設けられている。なお、本複合機には、コピア機能以外に、FAX機能やスキャナー機能、及びプリンタ機能を有するが、各モードの機能の詳細については説明を省略する。
【0041】
以上のように構成される本複合機にあって、ユーザの知りたい装置の作動状態や操作状態等の情報を視覚的に見やすく表示するために、上述のスキャナ部100内には、各種演算機能(CPU)と記憶機能(ROM,RAM)を具備した表示制御部101を設け、操作パネル6のLCD表示部8の表示状態、即ち、例えば、バックライトおよび文字液晶の色相および濃淡を、装置の状態(作動状態や操作状態)に応じて変化させるようにしている。
【0042】
このような表示制御部101により、文字表示や操作ボタン等を新設することなく、従来から使用している操作パネル6のLCD表示部8のバックライトおよび文字液晶を制御することにより、文字表示による場合よりも構成が簡易となり、かつ、スペースを要することなく、LCD表示部8を構成することができ、装置の状態を外部から、一目瞭然に把握できるようにしている。なお、表示制御部101は、上述の制御部内に設けてもよい。
【0043】
そのバックライトの変化は、図2の回路図に示すように、マルチプレクサ(MPX)、トランジスタ(TR―Y1,Y2,―)、抵抗を介して、CPUと接続された3色のLED(LED―Y1,Y2,―Ym、LED―G1,G2,Gm、LED−O1,O2,―Om)により実現することができる。
【0044】
すなわち、まず、本実施形態では、1画素を3色(Yellow,Green,Orange)で構成する一方、表示制御部101には、装置の作動状態に関する情報(信号)を入力させ、その作動状態に応じて、表示制御部101から、各LEDに対して、High信号若しくはLow信号を出力することにより、その時点での装置の状態に応じて、バックライトを変化させるようにしている。
【0045】
この場合、1画素を複数の単色LEDで制御しているが、複数色を発光可能なカラーLEDを用いた場合には、1画素を単一LEDで制御可能となるため、図2の回路を簡素化することができる。
【0046】
また、バックライトの色相を変更することで、LCD表示部8の色相を自在に制御できるが、バックライトの色相を変化させずに、文字液晶の色相についてのみ制御(変化)させることで、バックライトの変化とは異なる視認性乃至は視感性を確保することができる。
【0047】
しかし、バックライト或いは文字液晶の色相のみを変更した場合、文字が見辛くなることもあり、例えば濃い色のバックライト色に濃い色の文字を表示した場合には、見辛くなるだけでなく視認性乃至は視感性の低下を伴い、装置の操作性をも低下させてしまうことが懸念される。
【0048】
つまり、バックライト或いは文字液晶の何れかのみの色相を変更するには限度があり、従って、バックライト色を変化させる場合には、その変化に対応させて、文字液晶の色相をも併せて変化させるのが望ましく、さらに、バックライトの色相と、文字液晶の色相とを補色関係で変化させることで、LCD表示部8の視認性乃至は視感性を向上させることができる。
【0049】
この補色関係は、具体的には、バックライトの色相が視覚的に明色の場合には、従来通りの黒の文字表示とし、バックライトの色相が視覚的に暗色の場合のみ、白抜き文字とすることで、コントラストを明確にし、見易い表示状態を維持することができる。例えば表1の操作パネルの表示例に示すように、バックライトの色相に対して、文字液晶の色相を混色する際には、同表に記載のような文字色とすることで、視認性乃至は視感性を向上させることができる。
【0050】
【表1】
Figure 0004027578
【0051】
文字液晶の色相の変化(制御)は、表示制御部101によって、液晶を構成する液晶セルの電極に印加する印加電圧を制御することで、容易に実現することができる。従って、バックライト色を変更する際には、表示制御部101によって、文字液晶を同時に変更(調整)することで、LCD表示部8の視認性乃至は視感性を顕著に向上させることができる。
【0052】
次いで、実際に、バックライトの色相を変化させる時期やその色相種別について、装置の電源投入からの主要な処理手順を示す図3以下のフローチャートに基づいて、以下に説明する。
【0053】
まず、装置の電源投入により、STEP101では、装置の初期化前処理が行われ、STEP102にて、各部材の初期化が行われる。このSTEP302にて行われる初期化の結果を、STEP103にて正常に終了したか否かを判定し、正常に終了した場合には、STEP111の正常ルートに移行する。
【0054】
一方、異常終了した場合には、準正常ルートであるSTEP104に移行する。STEP104では、異常終了した要因を認識して、エラー処理(例えばトナー切れをユーザヘ通知する等)を行い、STEP105では異常終了したエラー要因の全てが解除されたかを判定し、全てが解除されるまで待ち合わせ処理を行い、エラーが解除された時点で、STEP106へ進み、エラー復帰処理(例えばSTEP102のメカイニシャル相当)を行った後に、STEP103へ戻り、エラー要因が取り除かれるまで繰り返しループ処理が行われる。
【0055】
正常ルートに移行した場合、図4のSTEP111では、ユーザによるコピー要求があるか否かを判定し、コピー要求がある場合には図5のSTEP121へ進むが、以下、コピー要求なしの場合について説明する。コピー要求なしの場合には、STEP112にて、省エネモードヘの移行要求(これはユーザの指示により行われる省エネモードと、装置のアイドル時間による省エネモードを含む)があるか否かを判定し、省エネモードヘの移行要求があれば、STEP117にて、省エネモードに関する省エネ処理が行われる。省エネモードヘの要求が無い場合には、STEP113に移行する。
【0056】
STEP113では、何らかのエラー要因が発生したか否かを判定し、エラーが発生していない場合には、再びSTEP111に移行することで、エラーが発生しない限りSTEP111〜STEP113のループ処理を行うが、エラーが発生していればSTEP114に移行する。
【0057】
STEP114では、発生したエラーの処理を行い(ユーザヘの指示を含む)、STEP115にて、エラーが解除されたか否かが判定され、エラーが解除されるまでループ処理を行い、エラーが解除された時点でSTEP116に移行する。STEP116では、エラー復帰による初期設定等を行った後、STEP111に移行することで、ユーザからのコピー要求待ちに関わるループ処理を繰り返す。
【0058】
またSTEP117以降の省エネモードに関する処理については、まず、STEP117にて省エネ処理(図1の駆動部、プロセス部の各パーツヘの給電停止等)を行い、STEP118でのループ処理により省エネモードを解除する要求が発生した時点で、STEP119に移行することにより、省エネモードを終了して、通常状態へ復帰した後、STEP111へ進むことで、ユーザからのコピー要求待ちに関わるループ処理が繰り返えされる。
【0059】
コピー要求があった場合、STEP121では、コピー前処理(例えば図1の現像部30内のトナー攪拌等)を行い、STEP122にて、コピー前処理が正常終了したか否かを判定し、異常終了している場合にはエラー処理(処理内容の詳細については割愛するが、エラー内容に応じてユーザ対処可能なものはユーザヘの指示を行い、ユーザが対処不可な問題に対してはその旨をユーザヘ通知する等)を行い、正常終了し場合には、STEP123に移行する。
【0060】
STEP123では、図1のスキャナー光学系10における読み取り準備を行い、STEP124では、この読み取り準備が正常終了したかを判定し、もし正常終了していない場合にはエラー処理を行い、正常終了した場合には、STEP125に移行する。
【0061】
STEP125以降は、実際にコピー処理を実行している段階であるが、まずSTEP125では、図1の固定給紙カセット15等よりシートPを給紙後に、レジストローラ22まで搬送する工程を示し、STEP126では、図1の原稿台7上に戴置されている原稿画像を、スキャナー光学系10により読み取り、STEP127では、STEP126にて読み取った原稿画像を、シートPに印字を行う。
【0062】
STEP128では、前述のコピー処理において異常が発生したかを判定し、異常が発生した場合にはエラー処理を行い、コピー処理が正常終了した場合には、STEP129に移行する。
【0063】
STEP129では、他にジョブがあるか否かを判定し、未だ他にジョブがある場合にはSTEP125へ進むことで、コピーに関わるループ処理を行うが、全てのジョブが終了した時点でSTEP111へ移行することで、ユーザからのコピー要求待ちのループ処理を繰り返す。
【0064】
以上が、電源投入からコピー処理を行うまでの主要な処理手順であるが、図3乃至図5中には、各STEPにおけるバックライト色(A〜E)の例を指定している。なお、モードの推移状況とバックライト色相及び表示文字色相については、例えば、表2に示すような対応関係に設定することができる。
【0065】
【表2】
Figure 0004027578
【0066】
まずバックライト色AはSTEP101〜102の間で、電源投入後より各部材の初期設定が行われる期間、バックライト色BはSTEP104〜105、及びSTEP114〜115までの初期設定時やコピー待ち状態でのエラー処理に対応している期間、バックライト色CはSTEP106やSTEP116でのエラー復帰を行っている期間、バックライト色DはSTEP111〜113までのユーザが普段、印字前にコピー要求を行う期間、そしてバックライト色EはSTEP121〜129までのコピー要求による処理を行っている期間と指定している。
【0067】
例えば電源投入後であるバックライト色Aを水色に、エラー処理を行っている段階であるバックライト色Bを赤色に、エラー復帰処理を行っている段階であるバックライト色Cを黄色に、ユーザからのコピー要求待ち状態であるバックライト色Dを薄縁色に、そして実際にコピーを開始した段階であるバックライト色Eを濃緑色とすることで、ユーザがバックライトの色を認識するのみで装置の状態を認識可能とし、使い勝手を向上することができる。なお、バックライト色の色相については、これに限定されることなく、適宜に選択・設定されてよい。
【0068】
次いで、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の表示装置について、図6〜図9に基づいて詳細に説明する。
【0069】
まず、図6のSTEP201でのユーザによる装置電源投入により、ウォームアップ処理を行うために(STEP202)、図7のSTEP221に進み、装置の各部材に対して給電が行われ、各部材の初期化がおこなわれる(STEP222)。しかる後に、STEP223でのスキャナー部100(図1参照)の初期化やSTEP224の画像形成部200(図1参照)の初期化、STEP225のFAX部の初期化、STEP226の制御部(表示制御部101を含む)の初期化、STEP227の用紙搬送路中の用紙有無検出、及びSTEP228の定着部(図1中の定着ローラ23)の設定温度までの昇温、の各処理が並行して行われる。
【0070】
次いで、STEP229にて、前述の各並列処理中にトラブルが発生したか否かを検出し、トラブルを検出した時点で、STEP231にて、操作パネル6のLCD表示部8のバックライト色の変更と、トラブル内容を示す文字列を表示し、STEP230にて、各部の初期化が終了したことを検知するまで、上述の並列処理を繰り返し、各部の初期化が終了した時点で、ウォームアップ処理を終了し、装置がレディー状態となる(図6のSTEP203)。
【0071】
STEP203にて、レディー状態となった後、STEP205、STEP206、或いはSTEP207に移行し、装置の動作要求、もしくは装置の状態変化を待ち、まず、ユーザによる電源断を検出した場合(STEP206)、電源断に関する処理を済ませた後に処理を終了する。
【0072】
次に、STEP205にて、所定時間が経過した後、STEP208での省エネモードに移行(各部材に対するパワーセーブ機能であるが、詳細については省略する)する。この省エネモードの実行中に、ユーザによる印字要求を認識した段階(STEP209)にて、定着部(図1中の定着ローラ23)が定着温度に達しているか否かを判定し(STEP210)、定着温度に達していない場合には、例えば、図1中の定着ローラ23内のヒータ部を加熱する等により、定着部の温度を上昇させる。
【0073】
定着部の温度が設定温度に達した段階で、印字要求を受け付け、操作パネル6のLCD表示部8を点灯させ、装置の各種モード設定メニューの表示等を行い(STEP211)、図8のSTEP241に移行するが、STEP241以降の説明は、後述する。
【0074】
そして、STEP203とSTEP205の間での割り込み待ち状態において、コピア要求等をユーザが指示した場合には、STEP207の動作要求があったかどうかの判断に従い、要求があれば、STEP241に進む。STEP241では、ユーザの指示による動作要求内容を認識し、どうような動作要求があったかについての判定が、STEP242〜STEP246でおこなわれる。
【0075】
動作要求内容がコピアモードの場合には、STEP247へ、スキャナーモードの場合にはSTEP250へ、プリンタモードの場合にはSTEP252へ、FAX受信モードの場合にはSTEP255へ、そしてFAX送信モードの場合にはSTEP257へ進む。
【0076】
コピアモードによるSTEP247では、コピ−を行う各種の条件設定が完了するまで、条件設定が繰り返しおこなわれ(STEP248)、条件設定が終了した時点で、STEP249にて、コピア処理に関する各部材の処理を行って処理を終了する.
スキャナーモードによるSTEP250では、スキャンを行う処理部が使用可能か否かを判定し(プリンタモードのように図1の原稿台7を使用しない機能が動作している時等では、プリンタモードとスキャナモードの並列処理が可能であるため)、スキャンが可能であればSTEP247に進み、スキャンモードに関する各種処理を設定するが、スキャンが不可能な場合には、STEP251にてスキャンモードが不可である旨を、操作パネル6のLCD表示部8に表示して、処理を終了する。
【0077】
プリンタモードによるSTEP252では、受信した印字データをメモリに記憶し、STEP253では、受信したデータに印字条件が設定されているかを判定し、設定されていない場合にはSTEP254にてプリンタモードを起動させた端末に対して条件入力を促し、印字条件が整った段階でSTEP249へ進み、プリンタモードに関係する各部材の処理を行い、すなわち、用紙に画像を形成して処理を終了する。
【0078】
FAX受信によるSTEP255では、受信したFAXの画像を形成する図1の画像形成部B等が使用可能か否かを判定し(FAX受信の場合には、受信したFAXの内容を直接印字(画像形成)することなく、一旦メモリに記憶しておき、後で、記憶した受信内容を印字することが可能であるため)、使用可能な場合にはSTEP249へ進むことで、FAX受信に関する各部材の処理を行って処理を終了し、逆に使用不可な場合にはSTEP256にてFAXモードをメモリ受信モードに切り替えた後、STEP249へ進み、FAXメモリ受信に関する各部材の処理を行って処理を終了する
最後に、STEP246で、FAXが送信モードである場合には、STEP257で、FAXを送信する通信部(図1には図示せず)等が使用可能かを判定し、使用可能であればSTEP249へ進み、FAX送信に関する各部材の処理を行って処理を終了する。一方、使用不可な場合には、STEP258にて、FAX送信をメモリ送信モードに切り替えた後にSTEP249へ進み、FAXメモリ送信モードに関する各部材の処理を行って処理を終了する。
【0079】
以上のように、複合的におこなわれる装置の各動作の内容を、外部から直観的に一目瞭然と把握できるようにするために、本実施形態では、LCD表示部8のバックライトの色相を可変とし、かつ、前述の各処理モード(プリンタモードやコピアモード等)に対応させてバックライトの(複数の)基準色を設定することにより、ユーザがLCD表示部8のバックライトの色を認識することによって、装置の作動状態および操作状態を即座に認識できるようにしている。
【0080】
すなわち、この場合、前掲の表1に示すように、バックライトの基準色に対応させて、液晶の表示文字色を補色関係に設定し、バックライトの色相の変化に伴わせて液晶文字の色相をも変化させることにより、文字の視認性(視感性)を向上させ、判読しやすくしている。
【0081】
ちなみに、複合機の場合では、例えばプリンタモードが動作中の時に、FAX送信やFAXメモリ受信も可能であるため、このような処理状況をLCD表示部8に文字で表示すると、その液晶文字を認識することが困難な場合があり、そのために、装置の操作性を低下させることも懸念されるが、本実施形態では、上述のような対応により、このような難点を解消しているのである。
【0082】
また、表1では、装置が所定時間、待機状態で省エネモードとなった場合には、バックライトを消灯することで、装置の消費電力のさらなる低減化(省エネ)を可能としている。
【0083】
さらに、各処理モード内での処理過程(例えば印字中と条件設定中の区別等)に応じて、バックライトの色相を変化させることにより、単に稼動中の処理モードのみならず、その処理過程(処理モード中のどの処理過程にあるか)をもバックライトの色相により認識できるようにしている。
【0084】
また、図1中の画像形成部200やシート搬送部300でのシート紙詰まりのように、装置の作動状態や操作状態はともかく、取り敢えず早急に対処が必要な処理状況に関しては、バックライトの色相を各処理モード間で同一に設定しておくことにより、トラブルに対する判断を容易とし、その処置を早急に済ませることができる。
【0085】
各種トラブルに対してバックライトの色相を各処理モード毎に異ならせた場合、どの処理モードの状態でトラブルが発生したかを容易に認識することができるため、その処理モードを直接または間接的に実行(操作)した当のユーザがトラブルへの対処を積極的に行うことができ、該当する処理を実行していない他のユーザヘの負担を無くすことができる。
【0086】
この点について、特に、各種トラブルに関して紙詰まりの場合を例に挙げると、搬送路内や給紙部、或いは排紙部等のように紙詰まりが発生した場所により、ユーザの対応すべき箇所が異なり、また、特に、感光体ローラ周辺での紙詰まりでは、メンテナンスに慣れたユーザでないと、処置に時間がかかってしまい、装置の稼動率を低下させてしまう。
【0087】
そこで、本実施形態では、各種トラブルが発生した際には、そのトラブル要因や処置レベルに応じて、LCD表示部8のバックライト色相と液晶の表示文字を合わせて変化させることで、その視認性(視感性)を向上させ、表示内容を判読しやすくして、トラブル要因毎に、該当する処理を実行した当のユーザが対応して能率よくトラブルを処理することができるため、装置の稼働率低下を効果的に抑制することができる。
【0088】
次いで、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の表示装置について、図10〜図13に基づいて詳細に説明する。
【0089】
図11(A)は、従来の操作パネル6のLCD表示部8の構成を示し、この場合、LCD表示部8中の各部分が特に分割されることなく一体的に構成されているが、本実施形態では、LCD表示部8を、図11(B)のように分割して構成している。なお、図中の点線枠は不可視であるため、ユーザにはLCD表示部8が分割されているようには見えない。
【0090】
この図11(B)のように、各種情報が従来のように集中して表示させる方法だけでなく、図11(C)のように、ユーザが情報を見易いように、各情報間に間隔を設けて(余裕を持たせて)表示してもよい。また、ユーザがコピー部数を設定する際の状態は、図11(D)に示されるが、操作パネル中の不必要な情報は一旦非表示とし、操作に関係する内容のみを表示することで、ユーザが条件設定うおこなう際に、LCD表示部8のの何処を注目すべきかを明らかにし、操作性を向上させることができる。
【0091】
次に、このようにLCD表示部8を分割して表示・構成する場合のバックライトの構成手法について、図10のバックライト関連回路図を用いて以下に説明する。
【0092】
図10の回路では、図2の場合と同様に、1画素を3色で構成し、バックライトを構成する各LED(Yellow,Green,Orange)が、CPUにより制御され、装置状態の変化(作動状態および操作状態の変化)に応じてバックライトの色相を変化させることができる。
【0093】
さらに、各色のLED制御ラインが複数組個別に設けているため(例えば、Yellowの場合、Yellowl〜YelloW−i分設けてある)、操作パネル6のLCD表示部8をセグメント分割し、このセグメント毎にバックライトを制御することが可能である。この様にバックライトを分割制御することによって、所望の表示状態に於ける例えば装置内温度の変化、制御部に於けるメモリの残量表示等において表示されるバックライトの色相変化、輝度変化を容易に実施することができる。
【0094】
また、別の例では、LCD表示部8を、図12のように構成している。
【0095】
この場合、LCD表示部8の構成は、図11と同様に、表示領域を分割しているが、その分割領域の表示方法が異なる。例えばコピー部数を設定する際に、従来では図12(A)のようにコピー部数が何枚に設定されているかを示すため、指定領域を反転表示する等により実現していた。
【0096】
しかし、この例では、LCD表示部8が分割して構成されているため、注目する領域のバックライト自体を他の領域とは異ならせて表示することで、視覚性ないしは視認性(視感性)のよい表示方法を提供することができる。
【0097】
具体的には、図12(B)のように、注目すべき領域の輝度を変えず、他の領域の輝度を低下させる方法や、逆に図12(C)のように、注目すべき領域の輝度のみを上昇させることで、ユーザの視線を引き付ける効果(注目度の向上)を発生させ、操作パネル6(操作キー部9)による条件設定を的確におこなうことができる。
【0098】
さらに、異なる例では、LCD表示部8を、図13のように構成している。
【0099】
この場合、図11および図12と同様に、表示領域を分割しているが、その分割領域の表示方法が異なる。例えばコピー部数を設定する際に、従来では図13(A)のようにコピー部数が何枚に設定されているかを示すため、指定領域を反転表示する等により実現していた。
【0100】
しかし、本例では、LCD表示部8が分割して構成されているため、注目すべき領域のバックライト自体を他の領域とは異ならせることで、視覚性ないしは視認性(視感性)のよい表示方法を提供することができる。
【0101】
具体的には、図13(B)にて注目すべき領域の色相のみを変化(+α分)させ、所定時間経過後に、図13(C)にて、注目すべき領域の色相のみをさらに変化(+B分)させる。この図13(B)、(C)による表示状態を、細かく数段階に分けて実施することで、注目すべき領域がグラデーション化して(段階的に)表示させることも可能となる(なお、前述のグラデーション化する領域を注目領域外とすることも可能である)。
【0102】
このような表示により、ユーザの視線を引き付ける効果が現れ(注目度の向上)、操作パネル6(操作キー部9)による条件設定を的確におこなうことができる。
【0103】
また、この図13(B)、(C)による方法を、図11および図12に示した方法とを組み合わせたり、あるいは、ユーザがこれらの表示方法を適宜使用条件等に応じて選択できるようにすることで、さらなる視認性(視感性)の向上を図ることも可能である。
【0104】
以上のように、様々なLCD表示部8の表示状態を実現することができるが、さらに各分割されたLCD表示部8に、装置の状態(現状の処理進行状況やトラブル発生箇所のリスト、消耗品の使用状況、及び課金制度のリスト等)を示すことで、ユーザがLCD表示部8を見ただけで装置の状態を一目瞭然に把握することができる。
【0105】
例えば、図14は画像形成装置における各処理モード(コピー、ファックス、スキャナ、プリンタ)においてのLCD表示部8の表示例を示す。このように、その時点でのコピーモードでの記録用紙の残量、ファックスモードでのメモリ残容量や送信原稿サイズ、スキャナモード(Eメールとして使用)での宛先表示、及びプリンタモードでの使用トレイや該トレイ中の用紙残量をも、通常のLCD表示部8の表示状態で表示することも可能である。
【0106】
次いで、本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置の表示装置について、図15〜図18に基づいて詳細に説明する。
【0107】
まず、装置の作動状態および操作状態の変化に応じて、バックライトの輝度を変化させる構成について、図15の回路図により説明する。
【0108】
センサー1は、例えば、人が接近したことで、状態変化が発生するセンサであり、例えば人(操作者)が画像形成装置に接近したことを検出すると、CPUにバックライトONの信号を伝達し、これに応じて、操作パネル6のLCD表示部8のバックライト色を変化させる。
【0109】
その表示色は、LCD表示部8のバックライトの点灯制御を行うことにより変化させることができる。すなわち、LCD表示部8はLEDで構成され、その点灯制御は、CPUからIC2に出力される信号により、点灯すべきLEDを選択(装置の作動状態及び操作状態に対応した表示色を選択)することによりおこなわれる。
【0110】
より詳しくは、IC2から各LEDに対して、抵抗値の異なる制御回路1〜8を経由させて、LED1〜8のON、OFFを行うと共に、IClにCPUからの信号を出力することにより、各LED1〜8の輝度調整が行われる。IClとIC2の信号を制御回路1〜8に出力することで、IClで選択された輝度に合致する電圧レベルを調整し、IC2で選択されたLEDが前述の調整された輝度で点灯されることになる。
【0111】
上述のように選択されたLEDの輝度は、図15中の表1、2に示されるように、信号のON、OFFの制御によって得られる。例えば、表1で入力信号1がON(1=ON)、入力信号2がOFF(0=OFF)のとき、出力記号Iによって輝度調整される。また、表2では、例えば、入力信号AがON、信号BがOFF、信号CがONのとさ、出力・が選択され、これに対応するLEDに信号が送出される。
【0112】
次に、各動作処理の流れについて、図16〜図18のフローチャートを用いて説明する。
【0113】
まず、背景色(バックライト色)の消灯処理(省エネモードへの移行)について、図16により説明すると、STEP301でユーザーの電源投入により、STEP302でウォームアップ処理が行われる。ウォームアップが終了するとSTEP303へ進み、装置はレディー状態になる。ここで、バックライトの輝度をレディーの段階に応じて段階的に変化させてゆき、単に稼動中の処理モードのみならず、その処理過程をもバックライトの輝度変化によって認識できるようにする。
【0114】
STEP304で所定時間が経過した後、STEP305で、近くにユーザーがいるかどうかが判定され、近くにユーザーがいる場合、背景色の点灯を継続する(STEP306)。ユーザーが近くにいない場合は、STEP307の省エネモードに移行し、背景色を消灯する(STEP308)。これにより、装置の消費電力をさらに低減することができる。また、消灯は処理モードが終了後STEP304の所定時間をカウントした後、STEP305以下の処理を同様におこなう。
【0115】
背景色の点灯処理について、図17により説明すると、STEP401で、動作要求を受けた後、近くにユーザーがいる場合、ユーザーはコピアまたはFAX送信をするつもりであると判断できるので、各処理モードに合った制御回路をCPUで選択し(STEP403)、選択した発光回路に通電し(STEP404)、背景色を発光させ(STEP405)、次いで、コピアモードであるかどうかが判断され(STEP406)、コピアモードの場合には、ジョブ要求内容に応じた処理がおこなわれる(STEP408)。なお、STEP406で、コピアモードでない場合には、FAX送信モードであるか否かが判断され、FAX送信モードであれば、STEP402に移行する。
【0116】
STEP402にて、動作要求を受けた後に近くにユーザーがいない場合は、ユーザーはプリンタを使用するかFAX受信をすると予想でき、データありの警告をするために、STEP411のジョブ処理(印字処理)終了後に、背景色を点灯する(STEP412〜STEP414)。これにより、前述と同様に、装置の消費電力をさらに低下させることができる。
【0117】
また、ジョブ処理は、図18に示すようにおこなわれる。すなわち、STEP501で動作要求が行われると、STEP502の背景色の点灯処理が行われる。背景色の点灯処理後、STEP503でユーザーの指示による動作要求内容を認識し処理を行う。動作要求処理が終わると、STEP504の背景色の消灯処理画像おこなわれ、待機状態に移る。
【0118】
この様に、本実施形態では、バックライトの輝度を変化させる手法と、バックライトの点灯、消灯を効率よく実施することによって、消費電力を低減し、より省エネ度を高めることがでさる。また、複合機の動作状況を表示する際に、ユーザーの知りたい情報を視覚的に見やすく表示させることで、装置の状態変化が一眼で確認でき、ユーザーの利便性も向上する。
【0119】
次いで、本発明の第5実施形態に係る画像形成装置の表示装置について、図19〜図21に基づいて詳細に説明する。
【0120】
まず、装置の処理モードの変化に応じて、バックライトを変化させる手法について、図19のLabカラーモデル図を用いて以下に説明する。なお、Labカラーは、輝度又は明度の構成要素(L)、緑から赤の範囲の構成要素(a)、青からイエロ−の範囲の構成要素(b)で形成される。
【0121】
最初に、処理モード別に異なる色相を設定する例について説明する。図19は、Labカラーモデル図を用いて、各処理モード別及びトラブル色を割り振って例示したものである。コピア、スキャナー、プリンタ、FAX機能を有する複合機を例に説明すると、図中のClはシアン系の色であり、コピア機能とする。同じくC2は、紫系の色であり、スキャナー機能とし、C3は、イエロー系の色であり、プリンタ機能とし、C4は、明るいグリーン系の色であり、FAX受信機能とし、C5は、グリーン系の色であり、FAX送信機能とする。トラブルが発生した際の色は、C5の赤を使用する。
【0122】
それぞれ使用する色は、Lab座標値が大きく異なっており、決して似かよった色相を用いることなく、Lab座標を考慮してユーザが操作パネルの色を認識した時点で、装置の稼動状況を即座に認識することを可能とする。表3は、Lab座標値を例として示している。
【0123】
【表3】
Figure 0004027578
【0124】
前述では、処理モード及びトラブル発生時の色相の変化を例として説明したが、動作時、動作予約時、条件設定時などの各状態に対応して近似した座標値内で、色相を変化させることで、ユーザは処理モードの変化ではなく、処理状態の変化の判別も可能となる。
【0125】
コピアモードを例として挙げると、動作中であれば、青色(L=50)。動作予約時であれば、薄青色又は水色(L=100)。条件設定時は、濃紺色(L=20)とすることで、同一色系内で、作動状態に応じて変化を行い、処理モードと作動状態の認識を可能とし、使い勝手を向上することができる。
【0126】
また、各処理モードにおける処理状況に関し、図1中の画像形成部200、シート搬送部300でのシート詰まりのように、その時点での装置の作動状態はともかく、早急に対処が必要な処理状況に関しては、バックライトの色相を各処理モード共に統一し、図19に示すC5の赤色に設定しておくことで、トラブルに対する処置を確実かつ迅速に済ませることができる。
【0127】
また、別の例として、各処理モードのバックライト色の設定内容に対し、複合機のマルチアクセス時に対応した多彩な設定内容につき、図20および図21に示すフローチャートを用いて説明する。なお、前例と同様に、装置の各種モードを認識する上で、複合機には、コピア機能以外にFAX機能やスキャナー機能、及びプリンタ機能を有することとする。
【0128】
まず、STEP601でのユーザによる装置電源投入により、STEP602で装置の初期化を行い、終了した時点でSTEP603へ進む。STEP603では、装置がアイドル状態となっており、STEP604へ進みマシンの動作要求、又は装置状態の変化を待つ。動作要求があれば要求内容を振り分ける、なければ、アイドル状態のまま動作要求・状態変化を待つ。
【0129】
ユーザの指示による動作要求内容を認識し、この動作要求内容の判定を、STEP605、STEP609にて行い、動作要求内容がコピアモードの場合にはSTEP605へ、スキャナーモードの場合にはSTEP606へ、プリンタモードの場合にはSTEP607へ、FAX受信モードの場合にはSTEP608へ、そしてFAX送信モードの場合にはSTEP609へ進む。該当しない要求は無視を行い終了する。
【0130】
コピアモードによるSTEP611では、コピアを行う処理部が使用可能か否かを判断する。使用可能であればSTEP612へ進み、使用不可であれば、STEP617へ進む。まず最初に使用可能である場合を説明する。
【0131】
コピアをおこなう各種条件設定をSTEP312にて完了を認識するまで繰り返し、各種条件設定が終了した時点で、STEP614にて、他のモード(スキャナー、プリンタ、FAX)のバックライトを消灯し、S615にて本要求が動作中であることを示すバックライト色を表示して、S616へ進みコピア処理に関わる各部材の処理を行って処理を終了する。
【0132】
STEP611でコピアを行う処理部が使用不可能であった場合、例として、表4に示すマトリックスを基に、STEP617にてカレントジョブ(例えば、プリンタ使用中)に対してコピアの割り込み処理が可能か否かを判断する。可能であれば、STEP618にてカレントジョブを一時中断してコピア処理を割り込み可能であるバックライト色を表示し、コピア処理に関わる各部材の処理を行って終了する。不可能であれば、STEP619にて、コピーモードが受け付けられないバックライト表示を行い、終了する。
【0133】
【表4】
Figure 0004027578
【0134】
スキャナーモードによるSTEP620では、スキャンを行う処理部が使用可能か否かを判定し(プリンタモードのように図1の原稿台7を使用しない機能が動作時等では、プリンタモードとスキャナモードを並列処理可能であるため)、スキャンが可能であればSTEP612へ進むことでスキャンモードに関わる各種処理を設定するが、スキャンが不可能な場合にはSTEP621にてスキャンモードが受け付けられないバックライト表示を行い、処理を終了する。
【0135】
プリンタモードによるSTEP622では、プリンタを行う処理部が使用可能か否かを判定し、印字可能であればS612へ進むことでプリンタモードに関わる各種処理を設定するが、印字不可能な場合は、S623にてプリンタデータをスプールしている旨を表すバックライト色表示を行い、S624で受信した印字データをメモリに記憶し、プリンタモードに関わる各部材の処理を行って処理を終了する。
【0136】
FAX受信によるS625では、受信FAXを印字する図1の画像形成部200等が使用可能かを判定し(FAX安信の場合には受信したFAXを直接印字することなく、一旦メモリに記憶しておき、後に記憶した受信FAXを印字することが可能であるため)、使用可能な場合にはS612へ進むことで、FAX受信に関わる各部材の処理を行って処理を終了する。
【0137】
逆に、使用不可な場合にはSTEP626にてメモリ受信可能であるか否かを判定し、可能であればS627にてメモリ受信中であるバックライト色表示を行い、S628にてFAXモードをメモリ受信モードに切り替えた後、S616へ進むことで、FAXメモリ受信に関する各部材の処理を行って処理を終了する。メモリ受信が不可能な場合は、FAX受信モードが受け付けられない旨のバックライト表示を行い処理を終了する。
【0138】
最後にFAX送信によるS630では、FAXを送信する通信部(図1には図示せず)等が使用可能かを判定し、使用可能であればS612へ進むことで、FAX送信に関わる各部材の処理を行って処理を終了するが、使用不可な場合にはS631にてメモリ送信可能であるか否かを判定し、可能であればS627にてメモリ送信中であるバックライト色表示を行い、S628にてFAXモードをメモリ送信モードに切り替えた後、S616へ進むことで、FAXメモリ送信に関する各部材の処理を行って処理を終了する。メモリ送信が不可能な場合は、FAX送信モードが受け付けられないバックライト表示を行い、処理を終了する。
【0139】
以上のように装置の動作に応じて、操作パネルの状況を変える必要がある。さらに複合機の場合では、例えばプリンタモードが動作中の状悪では、FAX送信やFAXメモリ受信も可能である。しかし、このような状況をLCD表示部8に表示すると、LCD表示部8の液晶内の表示文字を認識すること自体が煩雑になってしまう。
【0140】
そこで、上述のように、各処理モード(プリンタモードやコピアモード等)に対応したバックライトの基準色を設定し、表4に示すように、色相設定することにより、ユーザがLCD表示部8の色を認識した時点で、装置の作動状態を即座に認識することができる。また、装置がある1つの処理モードで動作中の場合は、他のモードのバックライトを消灯することにより、装置の消費電力を更に低減することができる。
【0141】
【発明の効果】
以上のように構成される本発明は、以下のような効果を奏する。
【0142】
この構成によれば、装置状態の変化に応じて、前記バックライトの複数色の変化制御と、前記表示文字を変化する制御と、を同時に行うことになる。例えば、画像形成装置の作動状態,操作状態の変化に対応して、表示装置の表示状態を視覚的に判別しやすい状態に変化させることが考えられる。このようにすれば、単なる文字表示と異なり、装置状態の変化を直観的に把握しやすくなると共に、表示部の構成が簡素化され、表示部の面積を広くとる必要がなくなる。係る前記表示部のバックライトの色を変更は、既存のLEDやEL素子等を用いて、表示部の文字を変化させるので、製作が容易となる。
また、この構成によれば、バックライトが、特定色の単色LEDを複数個組み合わせるか、若しくはカラーLEDを用いて、表示部の多色表現をおこなうため、製作が容易となる。
また、動作異常時でない、通常の処理の実施形態において、前記処理進捗状況に応じて、前記表示部に表示している文字を変化させ、表示内容を変更すると共に、前記バックライトの色を変更するから、単に文字表示しているだけと異なり、その文字を判読するまでもなく、前記画像形成装置の処理進捗状況を容易に把握できる。そして、各処理モードの、画像形成プロセスが正常に行なわれるプロセス中の処理過程のそれぞれの進捗状況に応じて、動作の各ステップを詳細に色を変動させることにより、遠方からでも、後、どれぐらい待てばよいか視認ができ、装置が停止するまで待たざるを得ないと言う不具合を解消できる。近くにいる場合も、画面分割により、進捗状況に関する部分がハイライト表示されて、進捗状況が容易に視認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の構成図である。
【図2】同バックライトの制御回路図である。
【図3】同処理手順を説明するためのフローチャートの一部である。
【図4】同フローチャートの他の一部である。
【図5】同フローチャートの残部である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の処理手順を説明するためのフローチャートの一部である。
【図7】同フローチャートの他の一部である。
【図8】同フローチャートの別の一部である。
【図9】同フローチャートの残部である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の表示装置のバックライトの制御回路図である。
【図11】同表示部の平面図である。
【図12】同表示部の平面図である。
【図13】同表示部の平面図である。
【図14】同表示部の平面図である。
【図15】本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置の表示装置のバックライトの制御回路図である。
【図16】同処理手順を説明するためのフローチャートの一部である。
【図17】同フローチャートの他の一部である。
【図18】同フローチャートの残部である。
【図19】本発明の第5の実施形態に係る画像形成装置の表示装置のバックライト色を説明するためのLabカラーの説明図である。
【図20】同処理手順を説明するためのフローチャートの一部である。
【図21】同フローチャートの残部である。
【符号の説明】
8−表示部
28−画像形成手段
100−原稿読み取り手段
101−表示制御部
110−画像受信手段
120−回線画像受信手段

Claims (2)

  1. 少なくとも、装置の状態を表示する表示部を具備した画像形成装置の表示装置において、
    前記画像形成装置の状態が変化した時に、前記表示部の液晶表示によるバックライトの色の変化により、前記表示部の表示状態を視覚的に判別しやすい状態に変化させる表示制御部と、
    前記画像形成装置が、
    原稿から画像情報を読み取る原稿読み取り手段、
    ネットワークに接続された端末から画像情報を受信する画像受信手段、
    電話回線からの画像情報を受信する回線画像受信手段、
    の中のいずれかの手段と、
    前記各手段から得た画像情報に基づいて画像を形成する画像形成手段と、
    を具備し、
    前記表示部は、前記バックライトの部分に特定色の単色LED、または特定色の単色EL素子の複数の組み合わせまたは複数の色を発光するカラーLEDを備え、前記単色または中間色のいずれかからなる複数色を表現するものであり、
    前記表示制御部は、
    前記画像形成装置の状態の変化によって得られた情報に基づいて、前記表示部に表示する表示文字を変化させると同時に、
    前記表示部の液晶表示器を構成する液晶セルの電極に印加する印加電圧を制御することにより、前記画像形成装置の処理進捗状況に応じて、前記表示部の表示状態を前記表示部に表示している文字を変化させ、表示内容を変更すると共に、前記文字の色を変更するものであり、
    前記表示部のバックライトの表示領域は、前記表示部上で複数箇所に分割され、前記画像形成装置の各部の作動状態を各独立に表示するものであって、
    前記表示制御部は、
    複数の背景色発光回路を有し、
    前記画像形成装置使用されるコピア、プリンタ、FAX、スキャナのうち少なくともコピア、FAXのいずれかを含む2以上の各処理モードにおける、正常に行なわれているプロセス中の処理過程のそれぞれの進捗状況に応じて、前記分割された表示領域の前記バックライトの輝度を変化させる画像形成装置の表示装置。
  2. 少なくとも、装置の状態を表示する表示部を具備した画像形成装置の表示装置において、
    前記画像形成装置が、
    原稿から画像情報を読み取る原稿読み取り手段、
    ネットワークに接続された端末から画像情報を受信する画像受信手段、
    電話回線からの画像情報を受信する回線画像受信手段、
    の中のいずれかの手段と、
    前記各手段から得た画像情報に基づいて画像を形成する画像形成手段と、
    を具備した複合画像形成装置であり、
    前記画像形成装置の状態が変化した時に、前記表示部の液晶表示によるバックライトの変化によって、前記表示部の表示状態を視覚的に判別しやすい状態に変化させる表示制御部を具備し、
    前記表示部は、前記バックライトの部分に特定色の単色LEDまたは特定色の単色EL素子の複数の組み合わせ、または複数の色を発光するカラーLEDを備え、前記単色または中間色のいずれかからなる複数色を表現するものであり、
    前記表示部のバックライトの表示領域は、前記表示部上で複数箇所に分割され、前記画像形成装置の各部の作動状態を各独立に表示するものであって、
    前記表示制御部は、
    前記画像形成装置の状態の変化によって得られた情報に基づいて、前記表示部に表示する表示文字を変化させることと、前記バックライトの色を変化させることと、前記表示部の液晶表示器を構成する液晶セルの電極に印加する印加電圧を制御することにより文字表示の色を変化させることと、を同時に行い、
    前記画像形成装置使用される、コピア、プリンタ、FAX、スキャナの各処理モードにおける、正常に行なわれているプロセス中の処理過程のそれぞれの進捗状況に応じて、前記分割された表示領域の前記バックライトの輝度を変化させるものであって、
    前記バックライト色の色相が視覚的に明色の時には、前記表示部の表示文字を黒文字であるよう制御し、前記バックライトの色相が視覚的に暗色の時には、前記表示部の表示文字を白抜き文字であるよう制御し、
    さらに、前記回線画像受信手段が起動中であるFAXモードの場合、当該手段の受信のジョブが終了したときに前記バックライトを点灯し、前記画像形成手段が起動中であるプリンタモードの場合、印字要求されたジョブが終了したときに前記バックライトを点灯し、または前記バックライトの色を変更する画像形成装置の表示装置。
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