JP4027473B2 - 画面用クリーナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、OA機器やAV機器、テレビジョン等における液晶画面やブラウン管画面等を清掃するためのクリーナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりOA機器やAV機器、テレビジョン等における液晶画面やブラウン管画面等の清掃は、ティッシュペーパーや布切れ等のシート状の部材を使用して行うのが一般的であった。
【0003】
しかしながら、ティッシュペーパーの場合は、箱や袋等のホルダに収容したものをOA機器やAV機器等の近くに置いておくことにより、必要時に該ホルダから取り出して手軽に使用できるという利点はあるが、細かい繊維の切れ端が画面に付着したり、着塵剤で濡れると破れて拭きにくいといった欠点があり、一方、布切れの場合は、繰り返して使用するため適当な場所に保管しなければならないが、OA機器やAV機器等は汚れを嫌うため、一度使用して汚れが付着した布切れをそれらの近くにそのまま保管することはできず、比較的嵩張るということも加わって、保管場所に困るという欠点があった。
また、上記ティッシュペーパーも布切れも、それらを直接手に持って清掃しなければならないため、手が汚れ易いという問題もあった。
【0004】
一方、実用新案登録第2508847号公報には、着脱自在のキャップを備えたホルダの開口部に、画面を拭くための払掃部材を一部が外部に突出するように保持させ、使用時には上記キャップを取り外して露出する払掃部材により画面を清掃し、不使用時には上記キャップを被着して払掃部材を覆い隠すようにしたクリーナーが開示されている。
【0005】
このクリーナーは、上述したティッシュペーパーや布切れが持つ欠点を全て解消し、画面を簡単且つ効率良く清掃することができると共に、不使用時には汚れた払掃部材を覆い隠した状態で体裁良く且つコンパクトに保管できるといった利点があるが、キャップを一々着脱しなければならないために取り扱いが若干面倒であり、また、キャップが外れて紛失するおそれもあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記クリーナーの持つ欠点を解消し、キャップを使用することなく拭布を露出させたり覆い隠したりすることができるようにした、取り扱いが容易でキャップを紛失するおそれのない画面用クリーナーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明によれば、画面を拭くための拭布と、該拭布を一部が外部に突出するように保持する拭布ホルダと、該拭布ホルダを上記拭布が外部に露出する使用位置と内部に収納される不使用位置とに回動可能に軸支するケース兼用のハンドルとからなり、該ハンドルは、半円形状をした中空で扁平なケースの形をしていて、その直線部分が開口部となっており、また、上記拭布ホルダは、溝内に上記拭布が装着された細長い部材であって、上記ハンドルの開口部内に該開口部に沿うように嵌め込まれ、該拭布ホルダの長さ方向の中間点が、上記ハンドルの直線部分の中央部に、該拭布ホルダの長さ方向に対して直交する軸によって正逆方向に180回動可能に支持されていることを特徴とする画面用クリーナーが提供される。
【0008】
上記構成を有するクリーナーは、上記ハンドルを手に持って、該ハンドルから露出させた拭布により液晶画面やブラウン管画面等を清掃し、清掃が終了すると、拭布ホルダを回動させることによって拭布をハンドル内に収納し、その状態で適当な場所に保管する。
【0009】
かくして、拭布を直接手に持つことなく液晶画面やブラウン管画面等を手軽に且つ確実に清掃することができると共に、不使用時には汚れた拭布をハンドル内に包み隠した状態で体裁良く且つコンパクトに保管することができる。しかも、拭布ホルダを回動させて向きを変えるだけで、上記拭布をハンドルから露出させたりハンドル内に収納させたりする作業を簡単に行うことができる。また、キャップを着脱しない構成であるため、該キャップを紛失するおそれもない。
【0010】
本発明においては、上記ハンドルにおける直線部分の一端に、拭布ホルダの端部を露出させるための回動操作用の切欠部が形成されていることが望ましい。
【0011】
上記ハンドルと拭布ホルダには、該拭布ホルダを使用位置と不使用位置とに係止させるための係止手段を設けることが望ましい。
【0012】
本発明において好ましくは、上記拭布を弾性を有する緩衝部材に取り付けることである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明するに、図1ないし図3は本発明に係るクリーナーの使用時の状態を示し、図4ないし図6は同不使用時の状態を示すもので、このクリーナーは、ケースを兼ねる握持用のハンドル1と、該ハンドル1に取り付けられた拭布ホルダ2と、該拭布ホルダ2に保持された払掃部材3とからなっている。
【0014】
上記ハンドル1は、合成樹脂により半円形状をした中空で扁平なケースとして形成され、その直線部分1aは全長にわたり開口し、該開口部4内に上記拭布ホルダ2が取り付けられている。
【0015】
上記拭布ホルダ2は、合成樹脂製の細長いチャンネル状の部材から構成されていて、上記ハンドル1の開口部4内にちょうど嵌合し得るだけの長さと幅とを有し、その溝2a内に上記払掃部材3が、一部を外部に突出させた状態で嵌着されている。また該拭布ホルダ2は、その長さ方向の中間点が、上記ハンドル1の直線部分1aの中央部に軸5で回動可能に支持され、該軸5を中心に正逆方向に180度回転させることにより、上記払掃部材3が外部に露出する図1の使用位置と、ハンドル1の内部に収納される図4の不使用位置とに反転させ得るようになっている。
【0016】
上記拭布ホルダ2の回動操作を容易にするため、上記ハンドル1における直線部分1aの一端には、該拭布ホルダ2の端部を露出させるための切欠部6が形成され、該切欠部6から露出するホルダ部分を指で操作することにより、拭布ホルダ2を簡単に回動させ得るようになっている。この場合、指が滑らないようにするため、図4及び図5に示すように、拭布ホルダ2の両端部のうち少なくとも不使用位置において上記切欠部6から露出する部分の表面には、細溝等の凹凸を付けた粗面2bとしておくことが望ましく、また、図2及び図5に示すように、該拭布ホルダ2の長さ方向の両端面には、それを回転させる方向を示す矢印等の記号7を付しておくことが望ましい。
【0017】
上記ハンドル1と拭布ホルダ2との間には、該拭布ホルダ2を使用位置と不使用位置とに係止させるための係止手段10が設けられている。この係止手段10は、図7に示すように、拭布ホルダ2の長さ方向の一半部(図4における右半部)側の外側面に設けた突起10aと、ハンドル1の内側面に設けた窪み10bとで構成されているが、このような突起10aと窪み10bからなるものに限定されない。
【0018】
上記ハンドル1と拭布ホルダ2とにはまた、上記係止手段10の他に、又は該係止手段10に代えて、拭布ホルダ2の回転を規制するためのストッパ14が設けられている。このストッパ14は、図2及び図5から分かるように、拭布ホルダ2の端面に設けた突起14aと、上記切欠部6の位置でハンドル1の端縁に設けた窪み14bとからなり、拭布ホルダ2を不使用位置に回動させたとき、上記突起14aが窪み14bに内に嵌合、当接してその位置に停止するようになっている。
【0019】
また、上記払掃部材3は、不織布製の拭布11を、スポンジやゴムあるいは合成樹脂等の弾性ある緩衝部材12に被着したもので、この払掃部材3を拭布ホルダ2の溝2a内に、その溝壁に設けた突起2cに係止させることによって抜止状態に嵌着したものである。
【0020】
上記構成を有するクリーナーを使用する時は、図4の不使用位置にある拭布ホルダ2を軸5を中心に矢印方向に180度回動させることにより、図1の使用位置に反転させて拭布11を外部に露出させる。そして、ハンドル1を手に持って上記拭布11により液晶画面やブラウン管画面等を清掃する。
【0021】
清掃が終了すると、拭布ホルダ2を図1の使用位置から矢印方向に180度回動させて図4の不使用位置に反転させることにより、拭布11をハンドル1内に覆い隠した状態に収納し、その状態で、OA機器やAV機器等を載置したデスクの引き出し等の適当な場所に保管する。
【0022】
【発明の効果】
このように本発明のクリーナーによれば、拭布を直接手に持つことなく液晶画面やブラウン管画面等を手軽に且つ衛生的に清掃することができると共に、不使用時には、汚れた拭布をハンドル内に包み隠した状態で体裁良く且つコンパクトに保管することができる。しかも、上記拭布ホルダを単に180度回動させて向きを反転させるだけで、拭布をハンドルから露出させたりハンドル内に収納させたりすることができるため、取り扱いが簡単で作業性も良く、しかも、キャップが不要であるため、部品点数が少なくなって構造が簡単であると共に、該キャップを紛失する心配もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクリーナーの一実施例を示す使用状態での正面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図1のA−A線での断面図である。
【図4】図1のクリーナーの不使用状態での正面図である。
【図5】図4の右側面図である。
【図6】図4のB−B線での断面図である。
【図7】図3の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 ハンドル 1a 直線部分
2 拭布ホルダ 4 開口部
5 軸 6 切欠部
10 係止手段 11 拭布
12 緩衝部材
Claims (4)
- 画面を拭くための拭布と、該拭布を一部が外部に突出するように保持する拭布ホルダと、該拭布ホルダを上記拭布が外部に露出する使用位置と内部に収納される不使用位置とに回動可能に軸支するケース兼用のハンドルとからなり、該ハンドルは、半円形状をした中空で扁平なケースの形をしていて、その直線部分が開口部となっており、また、上記拭布ホルダは、溝内に上記拭布が装着された細長い部材であって、上記ハンドルの開口部内に該開口部に沿うように嵌め込まれ、該拭布ホルダの長さ方向の中間点が、上記ハンドルの直線部分の中央部に、該拭布ホルダの長さ方向に対して直交する軸によって正逆方向に180回動可能に支持されていることを特徴とする画面用クリーナー。
- 請求項1に記載のクリーナーにおいて、上記ハンドルにおける直線部分の一端に、拭布ホルダの端部を露出させるための回動操作用の切欠部が形成されていることを特徴とするクリーナー。
- 請求項1又は2に記載のクリーナーにおいて、上記ハンドルと拭布ホルダとに、該拭布ホルダを使用位置と不使用位置とに係止させるための係止手段を有することを特徴とするクリーナー。
- 請求項1ないし3の何れかに記載のクリーナーにおいて、上記拭布が、弾性を有する緩衝部材を介して拭布ホルダに保持されていることを特徴とするクリーナー。
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Family Applications (1)
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JP24179397A Expired - Fee Related JP4027473B2 (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 画面用クリーナー |
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