JP4026378B2 - 昇降装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、可動部材(例えば、車両においては、窓ガラス等)を昇降させる昇降装置に関するものであり、特に、昇降装置の動作によって被駆動部材に設けられる摺動部材が摺動するガイド部材の構造に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、昇降装置の中には、例えば、車両の窓ガラスを昇降させるウインドウレギュレータ装置と称される昇降装置が知られている。この装置は、メインアームとサブアームを有した、X型アームを使用して窓ガラスを昇降させる構成としたものが、例えば、実開平4−24983号に開示されている。
【0003】
ここに示されるウインドウレギュレータ装置は、メインアームとサブアームとがX型アームとなり、互いに回動自在に軸支されている。メインアームの一端にはドリブンギヤが取り付けられ、このドリブンギヤに車両側に取り付けられたモータが噛合し、ドリブンギヤがモータにより駆動される構成となっている。また、サブアームの一側には、摺動体(第1摺動部材)が取り付けられ、第1摺動部材は車両側に固定された固定ガイド(第1ガイド部材)の第1ガイド面内を摺動する。
【0004】
一方、メインアームとサブアームの他側にも、摺動体(第2摺動部材)が取り付けられており、この第2摺動部材は窓ガラスを支持するメインガイド(第2ガイド部材)の第2ガイド面内を摺動する。この構成により、モータによりドリブンギヤが駆動されることによって、メインアームとサブアームから成るX型アームは固定ガイドに支持された状態で動作し、第2ガイド部材が昇降動作を行う構成となっている。
【0005】
上記した装置では、第2ガイド部材の第2ガイド面内の第2摺動部材の摺動範囲を、第2ガイド部材の両端にホルダを取り付けて規制している。ホルダを摺嵌配装し、第2ガイド部材に窓ガラスを固定するホルダを組み付ける場合、ホルダからボルトを、第2ガイド部材の両端に形成されたボルト孔にそれぞれ差し込みスライドさせて、スライド部でボルトを締め付けてホルダを取り付ける構成になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ナットを第2ガイド部材の端部に取り付けた後に、スライドさせることによって取り付けを行う方法では、第2ガイド部材にスライド部を設ける必要があり、両端にスライド部が形成される分だけ全長が長くなってしまう。
【0007】
また、通常のウインドウレギュレータ装置では、X型アームを車両ドアに対して固定し支持する固定ガイド部材のガイド面を摺動する様に、X型アームの一端に摺動部材が取り付けられ、摺動部材はガイド部材のガイド面の横より第2ガイド面内に入れられ配設される。この場合、摺動部材をガイド面内に入れた後、摺動部材のガイド面からの抜けを防止するため、ガイド面の直ぐ横に抜け止め用の爪部が、プレス成形により形成され、爪部を折り曲げて摺動部材のガイド面からの抜けを防止する方法が取られる。
【0008】
更に、ウインドウレギュレータ装置を車両に取り付ける場合、X型アームを支持するガイド部材を、車両ドアのインナーパネルに対して取り付ける際、車室内側からガイド部材をインナーパネルに対して位置決めし、その後、ガイド部材の両端をそれぞれボルト等の締結部材により取り付ける。
【0009】
図5に示すように、ガイド部材のガイド面とナットとの間には摺動部材をガイド面内に入れ込む投入部が設けられ、ガイド面の中に第1摺動部材をこの投入部から入れ込む方法が取られる。この為、第1ガイド面とガイド部材を車両ドアに対して固定するナットとの間には、摺動部材をガイド面に入れ込むための投入部が必要となる為、ガイド部材の全長が長くなってしまう。よって、重量が増加すると共に、搭載スペース上の制約を受けてしまう。
【0010】
よって、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、従来に比べて軽量化を図り、摺動部材のガイド部材からの抜けを安価な方法により行うことを技術的課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために講じた第1の技術的手段は、固定部材に固定される駆動手段と、該駆動手段により駆動される被駆動部材と、該被駆動部材の一部に設けられる摺動部材と、ガイド面を有し、前記摺動部材が前記ガイド面を摺動し、前記被駆動部材の動作により昇降を行う昇降部材とを備えた昇降装置において、前記ガイド面の両横に、前記摺動部材の摺動範囲を規制すると共に、前記昇降部材に対して可動部材を固定する締結部材としてのナットを、前記昇降部材に予め一体化して設けたことである。
【0012】
上記した手段によれば、ガイド面の両横に、摺動部材の摺動範囲を規制すると共に、昇降部材に対して可動部材を固定する締結部材としてのナットを、昇降部材に予め一体化して設けたので、ガイド面の両横のナットによって、昇降部材に対して可動部材を固定する機能と、摺動部材の摺動範囲を規制すると共にガイド面からの抜けを防止する機能を合わせ持つ事が可能となる。よって、摺動部材をガイド面に入れる投入部は、ガイド部材には必要なくなり、全長が従来に比べて大きくならない。また、簡単且つ安価な方法により、昇降部材に対しての可動部材の固定と、摺動部材の規制とを同時に行う事が可能である。この場合、ガイド面からの摺動部材の抜けを防止するための、爪部の折り曲げ処理は必要なくなる。
【0013】
また、上記の課題を解決するために講じた第2の技術的手段は、固定部材に固定される駆動手段と、第1ガイド面を有し、前記固定部材に固定される第1ガイド部材と、該第1ガイド面を摺動する第1摺動部材と、該第1摺動部材が一側に設けられ、前記駆動手段により駆動されるX型アームと、前記X型アームの他側に設けられる第2摺動部材と、第2ガイド面を有し、前記X型アームの動作により、前記第2摺動部材が前記第2ガイド面を摺動して、前記第1ガイド部材に対して昇降を行う第2ガイド部材とを備えた昇降装置において、前記第1ガイド面の両横に、前記第1摺動部材の摺動範囲を規制すると共に、前記第1ガイド部材を前記固定部材に対して固定する締結部材としてのナットを前記第1ガイド部材に予め一体化して設けるか、または、前記第2ガイド面の両横に、前記第2摺動部材の摺動範囲を規制すると共に、前記第2ガイド部材に対して可動部材を固定する締結部材としてのナットを予め前記第2ガイド部材に一体化して設けることである。
【0014】
上記の構成により、第1ガイド面の両横に、第1摺動部材の摺動範囲を規制すると共に、第1ガイド部材を固定部材に対して固定する締結部材としてのナットを第1ガイド部材に予め一体化して設けた場合には、第1ガイド面の両横のナットは、第1ガイド部材を固定部材に対して固定する機能と、第1摺動部材の摺動範囲を規制し、第1ガイド面から抜けを防止する機能を合わせ持つ事が可能となる。よって、上記した摺動部材の投入部は第1ガイド部材には必要なくなり、全長が従来に比べて大きくならない。また、簡単且つ安価な方法により、第1ガイド部材を固定部材対しての固定と、第1摺動部材の摺動範囲の規制とを同時に行う事が可能である。
【0015】
また、前記第2ガイド面の両横に、前記第2摺動部材の摺動範囲を規制すると共に、前記第2ガイド部材に対して可動部材を固定する締結部材としてのナットを予め前記第2ガイド部材に一体化して設けた場合には、第2ガイド面の両横のナットによって、昇降部材に対して可動部材を固定する機能と、第2摺動部材の摺動範囲を規制し、第2ガイド面からの抜けを防止する機能を合わせ持つ事が可能となる。よって、上記した摺動部材の投入部は第2ガイド部材には必要なくなり、全長が従来に比べて大きくならない。また、簡単且つ安価な方法により、昇降部材に対しての可動部材の固定と、第2摺動部材の摺動範囲の規制とを同時に行う事が可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1では、昇降装置1を車両におけるウインドウレギュレータ装置に適用した車両への取付図である。尚、本実施形態では、一例として昇降装置をウインドウレギュレータ装置1に適用した構成についての説明を行うが、これに限定されるものではなく、固定部材に対して昇降部材が昇降を行う開閉窓や開閉扉等の装置に適用が可能である。
【0017】
図1に示す車両のウインドウレギュレータ装置1は、車両ドア21のドアインナーパネル2とドアアウターパネルとの間に設けられる。ここに示すウインドウレギュレータ装置1は、メインアーム5とサブアーム6とを有するX型アーム7を備え、X型アーム7の昇降動作によって、X型アーム7の上方に固定される窓ガラス23を昇降動作させる様になっている。
【0018】
車両ドア21のドアインナーパネル22の前方(図1に示す左側)には、ベースプレート3がボルト等の締結部材17により複数箇所(例えば、4箇所)で固定される。ベースプレート3には、ウインドウレギュレータ装置1のX型アーム7を昇降動作させる駆動源となるモータ2と、モータ2の出力軸に噛合する減速機構14が取り付けられる。複数の歯車を内部に含む減速機構14には、図示しないがピニオンギヤを備えている。この減速機構のピニオンギヤは、ベースプレート3の一部に支点10を有するドリブンギヤ4に噛合する。つまり、ドリブンギヤ4はこの支点10を中心に回転自在に軸支され、外周面に形成された歯部4aとピニオンギヤは噛合し、支点10を中心とした回転を行うことが可能である。ドリブンギヤ4は、被駆動部材となるメインアーム5に固定され、メインアーム5と一体となって動作し、ドリブンギヤ4が回動されることによって、メインアーム5が回動動作する。
【0019】
メインアーム5は幅方向において、中央までは略同じ厚みを帯び、中央から先端に行くに従って細くなっている。メインアームの中央には、サブアーム6の中央が軸支されており、メインアーム5とサブアーム6とによってX型アーム7を構成している。
【0020】
また、車両ドア21のドアインナーパネル22には、固定ガイド(第1ガイド部材)8が両端の2ヶ所でボルトおよびナットと言った締結部材18により固定される。この固定ガイド8は、図3に示す様に両端が円形となった形状を呈し、軸方向断面が略C字状となったガイド面8aを有する。固定ガイド8は車両の固定部材であるドアインナーパネル22に固定されるものであり、プレス成形もしくはロール成形により作られている。1回のプレス成形によって、図3に示す形状のものが作られる。固定ガイド8のガイド面8aの端部は円形となっており、その中央には固定ガイドを取り付ける取り付け用の孔8cが形成されている。ガイド面8aは一方向に延在し、車両の全長方向に平行に取り付けられる。また、ガイド面8aの端部は半分、円形形状に沿った切り欠き8dを有し、この切り欠き8dは円弧状にガイド面8aから連続的に延びて。更に、固定ガイド8の長手方向の端部は、ガイド面8aと反対側に屈曲した位置決め部8eを有する。この位置決め部8eによって、固定ガイド8はドアインナーパネル22の所定位置に位置決めされ、取り付けられる様になっている。
【0021】
X型アーム7について、更に詳細に説明すると、固定ガイド8のガイド面8aに沿って摺動を行う、樹脂より成る立方体形状の摺動部材11がピン等により、サブアーム6の一側(下方)の端部に取り付けられている。また、サブアーム6の他側(図2に示す上方)の端部にも、これと同じく立方体形状をした摺動部材12がピン等により取り付けられる。これと同様に、メインアーム5の他側(上方)の端部には、同じく立方体形状をした摺動部材13がピン等により取り付けられている。この様に、X型アーム7の上端に取り付けられた摺動部材12,13は、軸方向断面が略C字状のガイド部材9に形成されたガイド面9a内を摺動できる。
【0022】
X型アーム7の上方に配設されるガイド部材9には、可動部材となる窓ガラス23の下端の数箇所(例えば、2箇所)に取り付けられた図示しないホルダがメインガイド(第2ガイド部材)9の両端に設けられた取り付け用の孔にボルトおよびナット等の締結部材により固定される。その結果、窓ガラス23はガイド部材9に対して取り付けられる。
【0023】
次に、ウインドレギュレータ装置1の作動について説明する。
【0024】
上記した構成のウインドウレギュレータ装置1は、ドアインナーパネル22にはモータ2が取り付けられたベースプレート3および固定ガイド8が固定される。例えば、モータ2の駆動によりメインアーム5が動作すると、これに伴ってサブアーム6が中央の支点14を中心として回動し動作する。X型アーム7の一端は固定ガイド8により、ウインドレギュレータ装置1の下方が支持された状態となり、そこで、モータ2が駆動されると、モータ2の出力軸に噛合する減速機構14によって、モータ出力軸の回転が減速されて、ピニオンギヤに伝達され、ドリブンギヤ4が動作する。その結果、ドリブンギヤ4が支点10を中心として回動すると、ドリブンギヤ4に固定されたメインアーム5が動作し、X型アーム7が昇降動作を行う。この場合、サブアーム6の下端に取り付けられた摺動部材11は、固定ガイド8のガイド面8aに沿って摺動すると共に、窓ガラス23の下端が固定されるメインガイド9は、X型アーム7の上端に取り付けられた摺動部材12,13がメインガイド9のガイド面9aに沿って摺動する。
【0025】
具体的に、窓ガラス23を下降動作させる場合には、ドライバーは車室内に設けられる開閉スイッチ(図示せず)を開操作する。この開閉スイッチの開操作によってモータ2が一方向に駆動されると、摺動部材11は固定ガイド8のガイド面8aを、図2に示す右方向に移動する。これと共に、メインガイド9のガイド面9aを摺動部材12,13は、互いに離反する方向に移動し、これによって、メインガイド9は下降し、窓ガラス23は下降動作する。
【0026】
一方、窓ガラス23を上昇させる場合には、ドライバーは開閉スイッチ(図示せず)を閉操作する。この開閉スイッチの閉操作によって、モータ2が前記した方向と逆方向に駆動されると、摺動部材11は固定ガイド8のガイド面8aを、図2に示す左方向に移動する。これと共に、メインガイド9のガイド面9aを摺動部材12,13は互いに近づく方向に移動することによって、メインガイド9は上昇し、窓ガラス23は上昇動作する。
【0027】
この様に、X型アーム7が昇降動作を行う場合、固定ガイド8に対してのメインガイド9の昇降可能範囲は、固定ガイド8のガイド面8aの長さおよびメインガイド9のガイド面9aの長さによって決定される。この場合、摺動部材11のガイド面8aでの摺動範囲および摺動部材12,13のガイド面9aでの摺動範囲および摺動部材11,12,13の摺動時におけるガイド面8a,9aからの抜けてしまうと言う不具合は、それぞれのガイド面8a,9aの両端のボルトやナット等の締結部材18,19によって決定され、解消される様になっている。
【0028】
つまり、本実施形態では、固定ガイド8をドアインナーパネル22に対して取り付ける際に固定する場合、固定ガイド8のガイド面8aの内部に、摺動部材11を長手方向(図2に示す横方向)から入れ込んだ後、車両への取り付け用の孔8cに対して、一側(固定ガイド8に取り付ける側)に環状凹部18aが形成されたナット18の中心を、孔8cの中心に位置決めし、ナット18の凹部18aに取り付け孔8cの外周をかしめて、ナット18を固定ガイド8に固定する。これによって、ナット18は固定ガイド8に一体化する。これをボルト等の締結部材によりドアインナーパネル22に固定する様な構成にしている。
【0029】
また、窓ガラス23の下端を固定するメインガイド9のホルダ取り付け孔に対しても、図4と同様な構成を取ることができる。つまり、メインガイド9に対して窓ガラス23を取り付ける場合、メインガイド9のガイド面9aの内部に、摺動部材12,13を長手方向(図2に示す横方向)から入れ込んだ後、窓ガラス23を取り付ける取り付け用の孔9cに対して、一側(メインガイド9に取り付ける側)に環状凹部19aが形成されたナット19の中心を、孔9cの中心に位置決めし、ナット19の凹部19aに取り付け孔9cの外周をかしめて、ナット19をメインガイド9に固定する。これによって、ナット19をメインガイド9に一体化する。これをナットやボルト等の締結部材により窓ガラス23をメインガイド9に固定する様な構成にしている。
【0030】
つまり、本実施形態おいて、ガイド面8aの横に、摺動部材8aの摺動範囲を規制すると共に、固定ガイド8をドアインナーパネル22に対して固定する締結部材18を設けた場合には、ガイド面8aの横の締結部材18は、固定ガイド8をドアインナーパネル22に対して固定する機能と、摺動部材11の摺動範囲を規制し、ガイド面8aから抜けを防止する機能を合わせ持つ事ができる。よって、摺動部材11をガイド面内に入れる投入部は必要なく、固定ガイド8の全長が従来に比べて大きくならない。また、簡単且つ安価な方法により、固定ガイド8をドアインナーパネル22に対しての固定と、摺動部材11の摺動範囲の規制とを同時に行う事ができる。
【0031】
また、ガイド面9aの横に、摺動部材12、13の摺動範囲を規制すると共に、メインガイド9に対して窓ガラス23を固定する締結部材19を設けた場合には、ガイド面9aの横の締結部材19によって、メインガイド9に対して窓ガラス23を固定する機能と、摺動部材12、13の摺動範囲を規制し、ガイド面9aからの抜けを防止する機能を合わせ持つ事ができる。よって、摺動部材12,13のガイド面9aへ入れ込む投入部はメインガイド9には必要なくなり、メインガイド9の全長が従来に比べて大きくならない。また、簡単且つ安価な方法により、メインガイド9に対しての窓ガラス23の固定と、摺動部材12,13の摺動範囲の規制とを同時に行う事ができる。
【0032】
【発明の効果】
第1の発明によれば、ガイド面の横に、摺動部材の摺動範囲を規制すると共に、昇降部材に対して可動部材を固定する締結部材を設けたので、ガイド面の横の締結部材によって、昇降部材に対して可動部材を固定する機能と、摺動部材の摺動範囲を規制すると共にガイド面からの抜けを防止する機能を合わせ持つ事ができる。よって、摺動部材をガイド面に入れる投入部は、ガイド部材には必要なくなり、全長が従来に比べて大きくならない。また、簡単且つ安価な方法により、昇降部材に対しての可動部材の固定と、摺動部材の規制とを同時に行う事ができる。この場合、ガイド面からの摺動部材の抜けを防止するための、爪部の折り曲げ処理は必要なくなる。
【0033】
また、第2の発明によれば、第1ガイド面の横に、第1摺動部材の摺動範囲を規制すると共に、昇降部材に対して可動部材を固定する締結部材を設けた場合には、第1ガイド面の横の締結部材は、第1ガイド部材を固定部材に対して固定する機能と、第1摺動部材の摺動範囲を規制し、第1ガイド面から抜けを防止する機能を合わせ持つ事ができる。よって、上記した摺動部材の投入部は第1ガイド部材には必要なくなり、全長が従来に比べて大きくならない。また、簡単且つ安価な方法により、第1ガイド部材を固定部材対しての固定と、第1摺動部材の摺動範囲の規制とを同時に行う事ができる。
【0034】
また、第2ガイド面の横に、第2摺動部材の摺動範囲を規制すると共に、第2ガイド部材に対して可動部材を固定する締結部材を設けた場合には、第2ガイド面の横の締結部材によって、昇降部材に対して可動部材を固定する機能と、第2摺動部材の摺動範囲を規制し、第2ガイド面からの抜けを防止する機能を合わせ持つ事ができる。よって、上記した摺動部材の投入部は第2ガイド部材には必要なくなり、全長が従来に比べて大きくならない。また、簡単且つ安価な方法により、昇降部材に対しての可動部材の固定と、第2摺動部材の摺動範囲の規制とを同時に行う事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における昇降装置を車両ドアに取り付けた場合の取付図である。
【図2】 図1に示すウインドウレギュレータ装置の構成を示す正面図である。
【図3】 図2に示す固定ガイドの形状を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】 図3に示す固定ガイドまたはメインガイドに、ナットをかしめて一体化した場合の要所部分拡大図である。
【図5】従来技術の固定ガイドの形状を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1・・・ウインドウレギュレータ装置(昇降装置)
2・・・モータ(駆動手段)
4・・・ドリブンギヤ
5・・・メインアーム
6・・・サブアーム
7・・・X型アーム(被駆動部材)
8・・・固定ガイド(第1ガイド部材)
8a・・・ガイド面(第1ガイド面)
9a・・・ガイド面(第2ガイド面)
9・・・メインガイド(昇降部材,第2ガイド部材)
11・・・摺動部材(第1摺動部材)
12・・・摺動部材(第2摺動部材)
18,19・・・ナット(締結部材)
21・・・車両ドア
22・・・ドアインナーパネル(固定部材)
23・・・窓ガラス(可動部材)
Claims (2)
- 固定部材に固定される駆動手段と、
該駆動手段により駆動される被駆動部材と、
該被駆動部材の一部に設けられる摺動部材と、
ガイド面を有し、前記摺動部材が前記ガイド面を摺動し、前記被駆動部材の動作により昇降を行う昇降部材とを備えた昇降装置において、
前記ガイド面の両横に、前記摺動部材の摺動範囲を規制すると共に、前記昇降部材に対して可動部材を固定する締結部材としてのナットを、前記昇降部材に予め一体化して設けたことを特徴とする昇降装置。 - 固定部材に固定される駆動手段と、
第1ガイド面を有し、前記固定部材に固定される第1ガイド部材と、
該第1ガイド面を摺動する第1摺動部材と、
該第1摺動部材が一側に設けられ、前記駆動手段により駆動されるX型アームと、
前記X型アームの他側に設けられる第2摺動部材と、
第2ガイド面を有し、前記X型アームの動作により、前記第2摺動部材が前記第2ガイド面を摺動して、前記第1ガイド部材に対して昇降を行う第2ガイド部材とを備えた昇降装置において、
前記第1ガイド面の両横に、前記第1摺動部材の摺動範囲を規制すると共に、前記第1ガイド部材を前記固定部材に対して固定する締結部材としてのナットを前記第1ガイド部材に予め一体化して設けるか、または、前記第2ガイド面の両横に、前記第2摺動部材の摺動範囲を規制すると共に、前記第2ガイド部材に対して可動部材を固定する締結部材としてのナットを予め前記第2ガイド部材に一体化して設けることを特徴とする昇降装置。
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