JP4023054B2 - 電子回路ユニット - Google Patents

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    • H05K7/2039Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating characterised by the heat transfer by conduction from the heat generating element to a dissipating body
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消費電力の大きな大電力部品やマイコンを含む制御回路等の電子部品を、筐体内に収納して構成される電子回路ユニットに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
例えば自動車に搭載されるECU等の電子回路ユニットは、電子部品が実装された回路基板を、保護用の筐体内に収納して構成されている。この場合、回路基板上に実装される電子部品には、パワートランジスタ等の消費電力の大きな(発熱の大きな)ものがあり、その発熱が自身あるいは比較的熱に弱い他の電子部品(マイコン等)に悪影響を与えないような放熱構造が必要となる。ちなみに、一例をあげると、大電力半導体素子の耐熱温度が150℃であるのに対し、制御回路に使用されるマイコンのような半導体素子の動作保証温度は110℃となっている。
【0003】
図6は、従来の電子回路ユニットの代表的な放熱構造を例示している。即ち、筐体1は、例えばアルミニウム等の熱伝導性の良い材料から、矩形箱状に構成され、その下面開口部が蓋部2により塞がれるようになっている。この筐体1の上壁下面部には、図で右側に位置して、消費電力の大きな大電力部品3を実装した基板4(熱伝導性の良いセラミック基板)が、その裏面側を全体を接着して取付けられている。一方、筐体1の上壁下面部の図で左側に位置して突設された基板取付部1aに、マイコン5等を実装したプリント配線基板等の制御回路基板6が、ねじ止めにより取付けられるようになっている。また、筐体1の上面には、アルミニウム製の放熱フィン7が設けられている。かかる構成により、大電力部品3から発生する熱が、基板4を介して筐体1に伝達され、さらに放熱フィン7に伝達されて外部に放熱されるようになっている。
【0004】
しかしながら、上記従来構成では、大電力部品3からの熱が筐体1全体に伝達されるため、その熱が制御回路基板6ひいてはマイコン5にも伝達されやすくなり、マイコン5が高温となる不具合がある。従って、大電力部品3の熱を効率的に外部に放熱することができながらも、同じ筐体1内に存在するマイコン5等の制御回路素子にはその熱を伝えにくくするような放熱構造の開発が望まれるのである。
【0005】
尚、このような放熱構造の一例として、例えば特開平9−8483号公報には、放熱フィンを有する放熱部材に添設された発熱性の電子部品を、遮蔽面を有する支持板により覆うことにより、筐体の内部の空気の対流(及び熱輻射)による他の部品への熱伝導を防止することが開示されている。ところが、このものでは、筐体内部における熱伝達はある程度防ぐことはできるものの、筐体自体を伝わる熱による影響の方が圧倒的に大きく、また、支持板(遮蔽面)自体が高温となってそこからの熱輻射などの虞もあり、さほどの効果は期待できないものとなっていた。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、筐体内に大電力部品やマイコンを含む制御回路等を収納して構成されるものにあって、大電力部品の熱を効率的に外部に放熱することができながらも、マイコン等の制御回路素子にはその熱を伝えにくくすることができる電子回路ユニットを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子回路ユニットは、電子部品が収納される筐体を、第1分割筐体と、この第1分割筐体と分離された第2分割筐体とを、第2分割筐体の全周にわたって断熱材を挟んで接合して構成し、大電力部品を搭載した第1の基板を前記第1分割筐体の内面側に熱的接続状態に取付けると共に、マイコンを含む制御回路を搭載した第2の基板を前記第2分割筐体の内面側に熱的接続状態に取付け、前記第2分割筐体の大きさを前記第2の基板の大きさに対応させると共に、前記筐体全体に対する前記第1分割筐体の占める大きさを、前記第2分割筐体よりも大きく構成したところに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0008】
これによれば、大電力部品から発生する熱は、筐体のうち大電力部品に熱的に接続された第1分割筐体から外部に放熱される。一方、マイコンを含む制御回路から発生する熱は、筐体のうち第2分割筐体から外部に放熱される。このとき、第1分割筐体と第2分割筐体とは、断熱材により熱的に分断されているので、より高温となる第1分割筐体からの熱が、第2分割筐体ひいては制御回路に伝達されることを抑えることができ、それらの間に温度勾配が生ずる。従って、大電力部品の熱を効率的に外部に放熱することができながらも、マイコン等の制御回路素子にはその熱を伝えにくくすることができる。この結果、マイコン等の制御回路素子に対する熱による悪影響の発生を効果的に防止することができ、信頼性の向上を図ることができるという優れた効果を奏する。
【0009】
この場合、大電力部品を、第1の基板に搭載して第1分割筐体の内面側に熱的接続状態に取付けると共に、制御回路を、第2の基板に搭載して第2分割筐体の内面側に熱的接続状態に取付ける構成としたので、第1の基板と第2の基板とを、別々つまり熱的に非接続状態に設けることにより、それら基板間での直接的な熱伝達を抑えることができる。
【0010】
このとき、第2の基板の裏面部の導体パターンを露出させると共に、その裏面部を第2分割筐体の内面部に接触させた状態で取付けるようにすれば(請求項の発明)、熱伝導性の良い導体パターンを介して、第2の基板と第2分割筐体とが熱的に接続されるようになって第2の基板からの放熱性をより高めることができる。尚、第2の基板の裏面側の導体パターンひいては第2分割筐体を、グランド電位とすることがより望ましい。
【0011】
そして、第1分割筐体の外面部及び第2分割筐体の外面部に、夫々放熱フィンを設けるようにすることもできる(請求項の発明)。これによれば、第1分割筐体と第2分割筐体との熱的分断状態を維持したまま、夫々の放熱効果を高めることができる。
【0012】
また、第1分割筐体と第2分割筐体とを共に金属材料から構成し、それらの接合端部を、断熱材を挟んでラップした形態とするようにしても良く(請求項の発明)、これにより、筐体全体としての電磁ノイズに対するシールド効果を高めることができる。さらには、制御回路の周囲部を、第2分割筐体に熱的接続状態で取付けられた遮蔽板により覆うようにしても良く(請求項の発明)、これにより、筐体内部の空間における対流等の熱伝達も抑えることができ、より効果的となる。前記第1の基板及び第2の基板を1枚の基板から構成し、当該基板のうち前記マイコンを含む制御回路の搭載部分を前記第2分割筐体に熱的に接続し、前記大電力部品の搭載部分を前記第1分割筐体に熱的に接続する構成としても良い(請求項6の発明)。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化したいくつかの実施例について、図1ないし図5を参照しながら説明する。
<第1の実施例>
図1は、本発明の第1の実施例に係る電子回路ユニット11の構成を概略的に示している。
【0014】
この電子回路ユニット11は、後述する筐体12内に、第1の基板13及び第2の基板14を収納して構成される。前記第1の基板13は、例えば熱伝導性の良いセラミック基板からなり、その表面(図では下面)に、消費電力の大きな例えばパワートランジスタ等の大電力部品15が実装されている。また、前記第2の基板14は、例えばセラミック基板からなり、その表面(図では下面)に、マイコン16等が実装されて制御回路が構成されるようになっている。
【0015】
さて、前記筐体12について述べる。この筐体12は、第1分割筐体17及び第2分割筐体18並びに蓋部19を有してなり、それらが結合されることにより全体として矩形箱状に構成される。そのうち、第1分割筐体17は、熱伝導性の良い金属例えばアルミニウムからなり、下面が開放した矩形箱状をなすと共に、その上壁部には、図で左側に位置して矩形状の開口部17aが形成されている。また、その開口部17aの内周縁部分に、下面側において薄肉な部分が内側に延出する延出部17bを一体に有している。
【0016】
これに対し、前記第2分割筐体18は、やはりアルミニウムからなり、前記開口部17aに対応した大きさの矩形板状に構成されていると共に、その外周縁部分に、上面側において薄肉な部分が外側に延出する延出部18aを一体に有している。この第2分割筐体18は、前記第1分割筐体17の開口部17a部分に、断熱材20を挟んで嵌込まれた状態に接合されている。前記断熱材20は、例えば発泡樹脂あるいは発泡ゴム等からなり、第1分割筐体17及び第2分割筐体18との接合は、例えば接着剤により行なわれるようになっている。また、この状態では、上下方向に見て、第1分割筐体17の延出部17bの内周縁部と、第2分割筐体18の延出部18aの外周縁部とが断熱材20を挟んでラップした形態とされるようになっている。
【0017】
そして、前記第1の基板13は、前記第1分割筐体17の上壁の内面部(下面部)のうち右側部位に、その裏面側(図で上面側)全体が例えば接着されることにより、熱的接続状態に取付けられている。このとき、前記第1分割筐体17の上壁部の外面側には、図で右側つまり前記第1の基板13の取付け部分に対応して、例えばアルミニウム製の第1の放熱フィン21が取付けられている。一方、前記第2の基板14は、前記第2分割筐体18の下面側に、その裏面側(図で上面側)全体が例えば接着されることにより、熱的接続状態に取付けられている。このとき、前記第1分割筐体18の上面部には、やはりアルミニウム製の第2の放熱フィン22が取付けられている。
【0018】
尚、前記蓋部19は、前記第1分割筐体17の下端部に、例えば複数本のねじ23により取付けられ、該第1分割筐体17の下面側を塞ぐようになっている。また、図示はしないが、前記第1の基板13と第2の基板14との間、さらにそれらと外部接続用のコネクタ(図示せず)との間は、例えばフレキシブル基板やフラットワイヤ、ワイヤボンディング、コネクタピンのスルーホール半田付け等の周知の接続技術により電気的に接続されるようになっている。
【0019】
上記のように構成された電子回路ユニット11においては、発熱量の大きい大電力部品15から発生する熱は、第1の基板13から第1分割筐体17更には第1の放熱フィン21に良好に伝達(拡散)され、第1分割筐体17及び第1の放熱フィン21から外部空気中へ放熱される。一方、マイコン16を含む制御回路から発生する熱は、第2の基板14から第2分割筐体18更には第2の放熱フィン22に良好に伝達され、外部空気中へ放熱される。
【0020】
このとき、第1分割筐体17と第2分割筐体18とは、断熱材20により熱的に分断されているので、より高温となる第1分割筐体17からの熱が、第2分割筐体18に伝わりにくくなり、言い換えれば、熱伝導が平衡状態となった時の温度分布をみると、断熱材20を挟んで第1分割筐体17と第2分割筐体18との間に温度勾配が生ずる。これにより、動作保証温度が比較的低いマイコン16が(例えば大電力部品15の耐熱温度が150℃であるのに対し、マイコン16の動作保証温度は110℃)、大電力部品15の発熱の影響を受けにくくなり、高温となることはない。
【0021】
また、第1分割筐体17及び第2分割筐体18の夫々に放熱フィン21及び22が設けられているので、相互に独立した状態で良好な放熱効果を得ることができる。さらには、第1分割筐体17と第2分割筐体18との接合部分において、それらの一部がラップした形態とされているので、筐体12全体としての電磁ノイズに対するシールド効果を高めることができる。尚、大電力部品15が搭載される第1の基板13と、マイコン16を含む制御回路が搭載される第2の基板14とを別々つまり熱的に非接続状態に設けたので、基板13,14間での直接的な熱伝達も抑えることができる。
【0022】
このように本実施例によれば、筐体12内に大電力部品15やマイコン16を含む制御回路等を収納して構成されるものにあって、従来例で述べたような大電力部品3からの熱が筐体1全体に伝達されてマイコン5に悪影響を与える虞のあるものと異なり、大電力部品15の熱を効率的に外部に放熱することができながらも、マイコン16等の制御回路素子にはその熱を伝えにくくすることができる。この結果、マイコン16(制御回路)に対する熱による悪影響の発生を効果的に防止することができ、信頼性の向上を図ることができるという優れた効果を得ることができるものである。
【0023】
<第2の実施例>
図2は、本発明の第2の実施例に係る電子回路ユニット31の構成を概略的に示している。尚、以下に述べる各実施例においては、上記第1の実施例(あるいは前に述べた実施例)と同一部分については、同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる点を中心に述べることとする。
【0024】
この第2の実施例に係る電子回路ユニット31が、上記第の1実施例の電子回路ユニット11と異なるところは、次の点にある。即ち、この電子回路ユニット31は、筐体32内に1枚の基板33(例えばセラミック基板)を収納して構成されている。前記基板33の表面(図で下面)には、図で右端側に位置して大電力部品15が実装され、図で左端側に位置してマイコン16等の制御回路が実装されている。
【0025】
一方、前記筐体32は、第1の放熱フィン21を有した第1分割筐体17、この第1分割筐体17の開口部17a部分に断熱材20を挟んで設けられるアルミニウム製の第2分割筐体34、並びに下面を塞ぐ蓋部19を結合して全体として矩形箱状に構成されるのであるが、この場合、前記第2分割筐体34は、その上面に第2の放熱フィン35を一体に有して構成されている。
【0026】
前記基板33は、この筐体32の上壁部内面に例えばその裏面全体を接着することにより設けられるのであるが、このとき、基板33のうち前記マイコン16の搭載部分(図で左側)が第2分割筐体34に熱的に接続され、基板33のうち前記大電力部品15の搭載部分(図で右側)が第1分割筐体17(第1の放熱フィン21)に熱的に接続された状態とされる。
【0027】
このように構成された電子回路ユニット31によれば、上記第1の実施例と同様に、大電力部品15の熱を効率的に外部に放熱することができながらも、第1分割筐体17と第2分割筐体34とは、断熱材20により熱的に分断されているので、より高温となる第1分割筐体17からの熱が、第2分割筐体34ひいてはマイコン16に伝わりにくくなり、この結果、マイコン16(制御回路素子)に対する熱による悪影響の発生を効果的に防止することができる。
【0028】
そして、特に本実施例では、1枚の基板33で済むので、部品数が少なくなると共に基板間の接続が不要となって構成が簡単となり、また、部品実装作業の効率化も図ることができる。さらには、第2分割筐体34に第2の放熱フィン35を一体に設けたことによっても、部品数の削減を図ることができる。尚、第1分割筐体17に第1の放熱フィン21を一体に設けるようにしても良いことは勿論である。
【0029】
<第3の実施例>
図3は、本発明の第3の実施例に係る電子回路ユニット41を示している。この実施例では、筐体42は、下面が開口した矩形箱状をなす第1分割筐体43と、その下面を塞ぐ蓋として機能する第2分割筐体44とを、断熱材45を挟んで例えば接着により接合して構成される。また、前記第1分割筐体43の上面部には、第1の放熱フィン46が設けられ、第2分割筐体44の下面部には、第2の放熱フィン47が設けられている。尚、分割筐体43,44及び放熱フィン46,47は、全てアルミニウム製とされる。
【0030】
そして、前記筐体42内には、大電力部品15を実装した第1の基板48が、その裏面部を前記第1分割筐体43の上壁下面部に接着して設けられていると共に、マイコン16などの制御回路を実装した第2の基板49が、その裏面部を前記第2分割筐体44の上面部に接着して設けられている。尚、基板48,49は共にセラミック基板からなる。また、基板48,49間は、図示しないフレキシブル基板などにより、電気的接続が図られるようになっている。
【0031】
このような構成によれば、上記第1の実施例と同様に、第1分割筐体43と第2分割筐体44とが断熱材45により熱的に分断されているので、より高温となる第1分割筐体43からの熱が、第2分割筐体44ひいてはマイコン16に伝わりにくくなり、大電力部品15の熱を効率的に外部に放熱することができながらも、マイコン16等の制御回路素子にはその熱を伝えにくくすることができる。そして、第1分割筐体43(第1の放熱フィン46)及び第2分割筐体44(第2の放熱フィン47)の夫々について放熱面積を大きくとることができるので、外部への放熱効果により優れるものとなる。また、基板48,49が上下に配置されるので、筐体42自体のコンパクト化を図ることもできる。
【0032】
<第4の実施例>
図4は、本発明の第4の実施例に係る電子回路ユニット51を示している。この実施例が上記第3の実施例と異なる点は、筐体52を構成する、下面が開口した矩形箱状の第1分割筐体53と、その下面を塞ぐ蓋状の第2分割筐体54との接合部分の構成にある。
【0033】
即ち、前記第1分割筐体53の下端部には、全周に渡って、下面側に開口する幅広の溝部53aが断面逆U字状に形成されており、一方、前記第2分割筐体54の上面部外周辺部には、上方に立上がってその溝部53a内に嵌り込む突片部54aが形成されている。そして、第2分割筐体54と第1分割筐体53とは、前記突片部54aを溝部53a内に下方から差込むと共に、それらの間に断面逆U字状をなす断熱材55を挟んだ状態で、例えば接着により接合されるようになっている。このとき、第1分割筐体53の下端部と、第2分割筐体54の上端部(突片部54a)とは、側方(周囲方向)から見て二重にラップする形態とされる。
【0034】
このような構成によれば、上記第3の実施例と同様に、第1分割筐体53からの熱が、第2分割筐体54ひいてはマイコン16に伝わりにくくなり、大電力部品15の熱を効率的に外部に放熱することができながらも、マイコン16等の制御回路素子にはその熱を伝えにくくすることができる等の効果を得ることができる。そして、それに加えて、第1分割筐体53と第2分割筐体54との接合部分において、それらの一部がラップした形態とされているので、筐体52全体としての電磁ノイズに対するシールド効果を高めることができるといった利点を得ることができる。
【0035】
<第5の実施例>
図5は、本発明の第5の実施例に係る電子回路ユニット61の構成を示している。この実施例が、上記第1の実施例の電子回路ユニット11と異なる点は、第2の基板14の下面側(マイコン16を含む制御回路)を、例えば金属製の遮蔽板62により覆うようにした構成にある。この遮蔽板62は、第2の基板14よりも一回り大きな、上面が開放した矩形箱状をなし、その上端部が、例えば図示しない金属製のねじにより第2分割筐体18の下面に熱的接続状態で取付けられるようになっている。
【0036】
これによれば、上記第1の実施例と同等の作用・効果が得られることに加え、第2の基板14を遮蔽板62で覆ったことによって、筐体12の内部の空気の対流(及び熱輻射)によって、大電力部品15からの熱がマイコン16を含む制御回路に伝達することを防ぐことができ、しかも、遮蔽板62が高温となっても、その熱を、第2分割筐体18及び第2の放熱フィン22から良好に放熱することができるものである。
【0037】
<他の実施例>
尚、上記した実施例では、各基板としてセラミック基板を採用したが、基板としては合成樹脂をベース材料としたプリント基板を採用しても良い。この場合、基板の裏面部の導体パターン(銅など)を露出させると共に、その裏面部を分割筐体の内面部に接触させた状態で取付けるようにすることができ、これによれば、熱伝導性の良い導体パターンを介して、基板と分割筐体とが熱的に接続されるようになって基板からの放熱性をより高めることができる。このとき、基板の裏面部の導体パターンをできるだけ大きな面積となるように形成することが好ましく、また、その導体パターンひいては分割筐体を、グランド電位とすることがより望ましい。
【0038】
また、上記各実施例では、筐体からの放熱を外部の空気中に行なう構成としたが、電子回路ユニットを、別の構造物に熱的接触状態に設けてその構造物へ放熱する構成としても良く、また水冷式としたり、あるいはファン装置からの冷却風により強制的に放熱する構成としても良い。筐体だけでも十分な放熱性が得られるならば、放熱フィンは省略しても良い。筐体内に、合成樹脂等のポッティング材を充填するようにしても良い。
【0039】
さらには、基板の分割筐体への取付けは、ねじ止めなどを採用しても良く、第1分割筐体及び第2分割筐体(更には断熱材)の接合も、例えば合成樹脂製のねじ等により行なう構成としても良い。一部の部品を、基板を用いずに筐体に直接的に装着することも可能である。その他、筐体を3つ以上のパーツに分割するようにしても良く、この場合基板も3枚以上設けることができ、また、筐体や断熱材の材質、形状等についても種々の変形例が考えられる等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電子回路ユニットの縦断面図
【図2】本発明の第2の実施例を示す電子回路ユニットの縦断面図
【図3】本発明の第3の実施例を示す電子回路ユニットの縦断面図
【図4】本発明の第4の実施例を示す電子回路ユニットの縦断面図
【図5】本発明の第5の実施例を示す電子回路ユニットの縦断面図
【図6】従来例を示す電子回路ユニットの縦断面図
【符号の説明】
図面中、11,31,41,51,61は電子回路ユニット、12,32,42,52は筐体、13,48は第1の基板、14,49は第2の基板、15は大電力部品、16はマイコン、17,43,53は第1分割筐体、18,34,44,54は第2分割筐体、20,45,55は断熱材、21,46は第1の放熱フィン、22,35,47は第2の放熱フィン、33は基板、62は遮蔽板を示す。

Claims (6)

  1. 放熱構造を必要とする大電力部品や、この大電力部品の耐熱温度に対し動作保証温度が比較的低いマイコンを含む制御回路を、筐体内に収納して構成される電子回路ユニットであって、
    前記筐体は、第1分割筐体と、この第1分割筐体と分離された第2分割筐体とを有し、それら両分割筐体を該第2分割筐体の全周にわたって断熱材を挟んで接合して構成されており、
    前記大電力部品が搭載された第1の基板が前記第1分割筐体の内面側に熱的接続状態に取付けられていると共に、前記マイコンを含む制御回路が搭載された第2の基板が前記第2分割筐体の内面側に熱的接続状態に取付けられ、
    前記第2分割筐体の大きさは前記第2の基板の大きさに対応していると共に、前記筐体全体に対する前記第1分割筐体の占める大きさが、前記第2分割筐体よりも大きく構成されていることを特徴とする電子回路ユニット。
  2. 前記第2の基板は、その裏面部に導体パターンが露出していると共に、その裏面部を前記第2分割筐体の内面部に接触させた状態で取付けられることを特徴とする請求項1記載の電子回路ユニット。
  3. 前記第1分割筐体の外面部及び第2分割筐体の外面部に、夫々放熱フィンが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子回路ユニット。
  4. 前記第1分割筐体と第2分割筐体とは、共に金属材料からなり、それらの接合端部は、前記断熱材を挟んでラップされた形態とされることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電子回路ユニット。
  5. 前記制御回路の周囲部は、前記第2分割筐体に熱的接続状態で取付けられた遮蔽板により覆われることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電子回路ユニット。
  6. 前記第1の基板及び第2の基板が1枚の基板から構成され、当該基板のうち前記マイコンを含む制御回路の搭載部分が前記第2分割筐体に熱的に接続され、前記大電力部品の搭載部分が前記第1分割筐体に熱的に接続された状態とされることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電子回路ユニット。
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