JP4022574B2 - 洗米炊飯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、洗米炊飯器等の制御装置に関し、制御プログラムの書替え処理の容易化をはかるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば洗米炊飯装置にあっては、制御用コンピュータを内蔵し、操作盤面からの各種設定情報や接続する検出センサからの検出情報に基づき、予めメモリに格納した制御プログラムに従って附属する外部出力機器としての駆動モータや表示部など各種のアクチュエータを駆動出力するものであるが、この制御プログラムを格納するメモリを電気的に消去可能でかつ再書込み可能の例えばフラッシュROMとすると、機種によって仕様が異なり、又は設定値が相違する場合に、所定の機種に必要なプログラムや設定値を当該フラッシュROMに格納すればよく、例えばパソコンのような書替え装置を接続することによって書替えできるため便利である(例えば、特開平9−21526号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の形態とするためには、制御用コンピュータを内蔵するコントロールボックス内部のフラッシュROMを書替え装置(パーソナルコンピュータ)との通信ポートを利用して書替えできるものとなるが、この場合には、一度制御コンピュータの基盤と接続されたコネクタを取り外し、パソコンとの通信ケーブルを新たに差込んでメモリを書替え処理し、その後元の状態に戻すため、作業上の手間と煩わしさがあった。
【0004】
また、他の方法としては、制御用コンピュータ自身に書込み専用のコネクタを新たに設けておき、メモリ書替え処理を行う形態とするが、このコネクタには非使用の際は防塵用のカバーを必要としたり、密閉性の向上等の対応が必要でコストアップにつながる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、貯米タンク4と、洗米タンク5と、炊飯装置6と、制御用コンピュータ69と、貯米タンク4内の米を洗米タンク5に供給する計量ドラム13と、計量ドラム13を覆うドラムケース10とを設けた洗米炊飯機において、該洗米タンク5の中心部には複数の攪拌棒35を取り付け鉛直方向に延びる回転軸34を設け、該回転軸34の下端部に円錐状の排米弁39を設け、該排米弁39を上下動させて排米弁39の開閉制御を行なう排米弁駆動用モータ40を設け、前記貯米タンク4は平板状の仕切り部材3の上部に設け、前記貯米タンク4とドラムケース10と貯米タンク4の近傍にある前記排米弁駆動用モータ40とを仕切り部材3に固定するカバー部材23で覆う構成とし、前記制御用コンピュータ69は制御に必要なスイッチ類や各種センサからの設定入力情報や検出情報を受けて電気的に消去と再書込みが可能な不揮発性メモリに格納された制御プログラムに基づいて各アクチュエータの外部出力機器を作動出力する構成とし、該制御用コンピュータ69のコネクタ端子部101には主ハーネス102のコネクタ103を着脱自在に接続する構成とし、該主ハーネス102には、各種センサを接続する中継ハーネス104と、電源に通じる電源ハーネス105と、炊飯釜7を接続する炊飯ハーネス106とを着脱自在に接続する構成とし、主ハーネス102は、コネクタ端子群107を有するコネクタプレート108を接続する構成とし、コネクタ端子群107のうちの一つを書込み専用端子110とし、該書込み専用端子110を介して接続する書替え装置111によって前記制御プログラムを書替え可能に設け、前記制御用コンピュータ69はカバー部材23の開閉扉23aの裏面ボックス69a内に設け、前記コネクタプレート108はカバー部材23の壁面と平行状態でかつ前記排米弁駆動モータ40の近傍位置にあってカバー部材23の内壁にブラケットを介して固定される構成とし、前記カバー部材23には換気ファン95を設けると共に、前記ドラムケース10の左右両側位置の前記仕切り部材3には換気口96a,96bを設け、コネクタプレート108は換気ファン95の設置側の壁面と反対側の壁面に近い側の換気口96bの上位に位置して設けたことを特徴とする洗米炊飯機の構成とする。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によると、貯米タンク4と、洗米タンク5と、炊飯装置6と、制御用コンピュータ69と、貯米タンク4内の米を洗米タンク5に供給する計量ドラム13と、計量ドラム13を覆うドラムケース10とを設けた洗米炊飯機において、該洗米タンク5の中心部には複数の攪拌棒35を取り付け鉛直方向に延びる回転軸34を設け、該回転軸34の下端部に円錐状の排米弁39を設け、該排米弁39を上下動させて排米弁39の開閉制御を行なう排米弁駆動用モータ40を設け、前記貯米タンク4は平板状の仕切り部材3の上部に設け、前記貯米タンク4とドラムケース10と貯米タンク4の近傍にある前記排米弁駆動用モータ40とを仕切り部材3に固定するカバー部材23で覆う構成とし、前記制御用コンピュータ69は制御に必要なスイッチ類や各種センサからの設定入力情報や検出情報を受けて電気的に消去と再書込みが可能な不揮発性メモリに格納された制御プログラムに基づいて各アクチュエータの外部出力機器を作動出力する構成とし、該制御用コンピュータ69のコネクタ端子部101には主ハーネス102のコネクタ103を着脱自在に接続する構成とし、該主ハーネス102には、各種センサを接続する中継ハーネス104と、電源に通じる電源ハーネス105と、炊飯釜7を接続する炊飯ハーネス106とを着脱自在に接続する構成とし、主ハーネス102は、コネクタ端子群107を有するコネクタプレート108を接続する構成とし、コネクタ端子群107のうちの一つを書込み専用端子110とし、該書込み専用端子110を介して接続する書替え装置111によって前記制御プログラムを書替え可能に設け、前記制御用コンピュータ69はカバー部材23の開閉扉23aの裏面ボックス69a内に設け、前記コネクタプレート108はカバー部材23の壁面と平行状態でかつ前記排米弁駆動モータ40の近傍位置にあってカバー部材23の内壁にブラケットを介して固定される構成とし、前記カバー部材23には換気ファン95を設けると共に、前記ドラムケース10の左右両側位置の前記仕切り部材3には換気口96a,96bを設け、コネクタプレート108は換気ファン95の設置側の壁面と反対側の壁面に近い側の換気口96bの上位に位置して設けたことで、制御プログラムを選んで不揮発性メモリに書き込ませるが、その際にはカバー部材23の開閉扉23aを開き、書替え装置111をROM専用書込み端子110に接続することによって直接的に書込ませることができる。
【0010】
従って、制御用コンピュータ69のコネクタ端子部101を取り外す等の操作を要さず、操作が簡単である。加えて、制御用コンピュータ69側からのコネクタ端子部101の着脱を要しないため、書込み後のコネクタ端子部101の差込忘れ、コネクタピンの破損、接触不良等を防止できる。
また、コネクタプレート108を配置してそのコネクタ端子群の一を書替え専用端子110に構成するから、制御用コンピュータ69にコネクタ接続する必要がなく、コネクタプレート108の設置によって外部出力機器へのハーネス類を集中配置できて管理や点検が容易となる。
【0011】
また、扉解放によってその解放面に書込み用端子110が配置されて外部から書込み装置の通信ケーブルを接続する操作が容易となり、制御用コンピュータ69を開閉扉部に設ける際にも、ハーネス長さを極力短く構成できる。
さらに、コネクタプレート108は、壁面と平行状態で上記換気口96bの上位に位置して設けている。従って導入外気が当該プレート108面に作用し得て端子部分への炊飯蒸気の付着を少なくし長期使用に耐えるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。大量の米飯を供給する食堂等において使用される洗米炊飯装置の正面図を図1に、その側面図を図2に、また側面断面図を図3に示す。
【0013】
コ型又は角筒材を縦横に枠組みする支持部材1は、下部にキャスタを備えた長方形状の台枠1aと、所定幅及び所定高さの左右支柱1b,1bと、左右支柱1b,1b間に支架した複数の横桟1c,1c…により構成されている。この横桟1c,1cに沿って左右に移動可能に設ける横移動フレーム2には、貯米タンクや洗米タンクなどを支持する構成である。この横移動フレーム2は、上部の平面状の横フレーム部2aと、横フレーム部2aの後端部に連結されている縦フレーム部2bとで、側面視L型に構成されている。
【0014】
上記横フレーム2aには各機材を装着すべく平板状の仕切り部材3を設け、その上部に貯米タンク4を設け、この貯米タンク4の下方には洗米タンク5を設け、洗米タンク5の下方には、間隔をおいて炊飯装置本体6を配置する。この炊飯装置本体6は炊飯釜7、釜加熱用バーナ8と引出式の架台9等から構成されている。なお、炊飯装置本体6は左右2連に設けられ、上記横移動フレーム2の水平台枠1aに沿う左右移動に伴って、貯米タンク4と洗米タンク5の一体型タンクが左・右各炊飯装置本体6,6の上位置に各対向しうる構成である。
【0015】
貯米タンク4は、断面方形状の上部の主タンク4aと、下部の漏斗状ホッパ部4bとからなり、このホッパ部4bの下端部に計量ドラムケース10が取り付けられている。該計量ドラムケース10内には、円筒状で切欠き部11を形成したドラム部11aと、前後の側壁部12a,12bとからなる計量ドラム13を設け、該前後の側壁部12a,12bを貫通すべく横軸14によって回転自在にドラムケース10に支持している。またこの軸14を直接連動すべくドラムケース10の後面側にモータ15を装着し、貯米タンク4から切欠き部11を介して計量ドラム13に一定量ずつ流下した米が充填され、回転によって切欠き部11位置が下方に反転してドラムケース10に形成した排出口16に至ると計量ドラム13から流下排出される構成である。
【0016】
前記仕切り部材3には排出口16に対応する開口17を備え、上記計量ドラム13を所定回転数だけ回転させることで、所定量の米を貯米タンク4から洗米タンク5に繰り出すよう構成されている。又、その繰り出し回数をカウントする回転センサ(図示せず)の検出によって所定量を供給できる構成としている。
【0017】
上記ドラムケース10と漏斗状ホッパ4bとは、一体的に構成され、上部の主タンク4aを取り外した後、このホッパ4bとドラムケース10との一体物は、仕切り部材3から外すことができるよう構成される。即ち、後方側は仕切り部材3に形成したフック状部18にドラムケース10の係合凸状部19を係脱可能に係合部20を設け、前方側にはこれら仕切り部材3とドラムケース10との間に螺子で着脱固定自在の着脱係合ステー21を設け、螺子22を緩めてステー21を螺子部中心に回動することにより、ドラムケース10との係合を解く構成である。ドラムケース10はその下端縁が仕切り部材3の長方形状の開口に嵌合すべく形成されるが、上記の係合ステー21の係合を外してその側を上方にやや持ち上げて上記下端縁の仕切り部材3からの嵌合を解き、前方から手前方向斜めに引き抜くことによって後方側の下端縁の嵌合を解きつつ係合部20の係合から解放できる。
【0018】
前記貯米タンク2及び計量部は、外方をカバー部材23で覆う構成で、左右側壁及び後側壁は適宜前記仕切り部材3等に固定して設けられ、前側壁23aは例えば正面視右側部を支点として開閉可能な扉形態に構成される。従って、前記貯米タンク2やドラムケース10の点検着脱はこの前側壁23aを解放した状態で行える。なお、24は主タンク4aを上方から着脱自在に施蓋する方形の覆板である。
【0019】
25は、漏斗状ホッパ部4bの一側(図例では前側)に設けた排米用の排出シャッタで、起立姿勢で排米を遮断し、軸支部回りに回動することによって傾斜案内シュート状になり内部の米を排出できる構成としている。図10は計量ドラム13部の断面図を示し、漏斗状の下部ホッパ4bとドラムケース10との間に米を傾斜案内するガスケット26a,26bを斜設し、計量ドラム13外周とドラムケース10内周との間隔を米の浸入によってもこれを圧砕しない程度の隙間t(例えば約1mm)を有する構成とし、さらに、この隙間tに上部側から米が浸入しても、該浸入米が外部に退避できるように、上記ガスケットのうち、計量ドラム10回転上手側のガスケット26a支持構成を、ドラムケース10延長部10aに対するボルト27及びナット28による固定とするが、さらにナット29を当該延長部10aとガスケット26a保持金具との間に介在する。もってこのナット29による周辺部から米が退避しうる空間が形成でき、不測に米が計量ドラム13とドラムケース10との間隔に浸入しても計量ドラム13の回転に伴い容易に脱出できる。
【0020】
前記計量ドラム13はモータ15によって一定方向イに回転、停止を繰り返すが、計量ドラム13の停止位置は図10の実線にて示す位置としている。即ち、漏斗状ホッパ4bの側壁に加振手段(図例では後記空気供給用のポンプ66としている)を回転後方側ガスケット26bの存在側近傍の傾斜壁に装着して内部の米流動の促進を図る構成とし、併せて計量ドラム13はその開口端縁が当該加振側ガスケット26bの回転後位にて停止し、他方の開口端縁は非加振側ガスケット26aの前位にて停止するようになして、上記加振手段の振動によって入り込もうとする米を計量ドラム13をもって遮蔽する一方、非加振側では自然に計量ドラム13内に米を送り込むことにより供給量の精度を安定できる。
【0021】
洗米タンク5は、図3に示すように、天井部に上記ドラムケース10から供給される米を案内する受け筒部31を備え、中間部に円筒状の胴部と、下部にホッパ状部を持つ構成である、洗米タンク3のホッパ状部の下方にジャケット部32を接続し、ホッパ状部とジャケット部32との境界部に米粒を漏下させない程度の開口を持つ網状体からなるフィルタ33を設けている。
【0022】
洗米タンク5の中心部には鉛直方向の回転軸34を設け、この回転軸34には棒状体を逆L型に折り曲げ成形した複数の攪拌棒35,35…を、これらの上側端部を軸34に溶接等によって取り付ける。回転軸34は洗米モータ36によりベベルギヤ機構37を介して回転され、回転によってタンク内の米と水とを撹拌すべく構成する。
【0023】
上記回転軸34は中空軸であり、内側の軸38は外側の中空軸34の内部に上下摺動自在に遊嵌されていて、下方に延出するこの軸38の下端に着脱自在に円錐形状の排米弁39を設ける。該軸38の上端を排米弁駆動用モータ40で駆動するカム41、後記投下アーム等の連動機構により上下動させて、排米弁39の開閉制御がなされる構成である。排米弁39が開くと、洗米タンク5内の米は下方の炊飯装置本体6の内釜中に落下するよう構成する。
【0024】
なお、上記撹拌棒35,35…は、その折り曲げ部は洗米タンク5の傾斜内壁に略沿う形状に構成されるが、最も外側にあってタンク内周に接近する撹拌棒35aと当該内周との間隔は撹拌棒35aの長手方向において一定に構成するものでなく、タンク下方における間隔部Mが上方における間隔部mよりも広くなるように構成している(図6)。従って、排米の際、撹拌棒35は停止状態におかれても、タンク内壁との間隔部が徐々に広がっているためその通過が円滑で、残米の発生を防止する。
【0025】
42は、洗米タンク5の正面側において、上部の円筒状部からこれに続く円錐状部に亘って開口した点検窓43を覆う点検蓋で、左右の一側と上記円錐状部との間にヒンジ44を設け、他方には係合固着具45をもって点検蓋42は施蓋状態に維持される。従って、ヒンジ44の開閉支持軸芯ハは、上記円錐状部に沿う傾斜方向となって、開蓋状態では不測に施蓋状に自然復帰せず、常時開蓋姿勢を維持して、点検作業に支障を来たさない。なお、このヒンジ44部に、弾性付勢力による位置規制手段を構成すると、施蓋位置や開蓋位置で固定維持でき、軸芯回りの不測の回動を阻止して一層便利である。
【0026】
洗米タンク5への水の供給は水道蛇口に連通する主配水管46、上側給水弁47及び2連の可撓性の上給水管48,48、洗米タンク5の天井部の上部給水口49,49を経由する上側給水ルートと、上記主配水管46から分岐して下側給水弁50、配水管51、下部給水口52からジャケット部32を経由する下側給水ルートの2系統で行われる。なお各給水ルートには流量センサを備えている。
【0027】
即ち、前記ドラムケース10近傍で仕切り部材3をベースにして、主配水管46に通じる2本の上給水管48,48を配設すると共に、仕切り部材3を貫通状に設ける配水管51には下給水管53を接続している。図11は前記上・下側給水弁47,50部の接続構成を示し、給水弁47(又は50)は配水管等との接続構成について、給水弁47端部の鍔部47aと、配水管等との中継金具54側端部の鍔部54aとを接合すると、内部嵌合部においてOリング47bを介在して密閉嵌合状態となり、上記両鍔部47a,54aに断面C型で鍔部係合孔を形成したクリップ47cを側面からC型を拡開しながら装着しうる構成である。取り外すときは逆方向に引き抜くことにより両者を分離可能となす。従って仕切り部材3の上面でカバー部材23内部奥側に装着される構成にあっても、螺子接続構成を採らないため、各種工具類を必要とせず、クリップ47cによってワンタッチで着脱でき、当該着脱作業が容易となる。
【0028】
55は前記電動モータ15と連繋して排出口16を開閉動するシャッタで、モータ15の回転をリンク機構56,57を介してシャッタ支軸58部に連結しドラム開口部が排出口16に一致するときシャッタ55開状態となるよう連動構成している。このため、常時はシャッタ55は閉じ姿勢にあり、洗米タンク3における洗米途中での拡散水の飛散を防いで計量ドラム13内の水の浸入を防止している。
【0029】
なお、上記の上給水管48,48は平面視において、左右中央線上に位置すべく配置され、この位置は後記の洗米タンク5の平面視左右中央線上に当たるものである。また、この上給水管48,48の配置される位置よりも左側にドラムケース10が位置し、右側には後記の排米弁39用モータ40及び撹拌棒35,35…駆動用洗米モータ36を配置している。
【0030】
洗米タンク3の下部後方には排水箱60が設けられる。排水口61を有した排水箱60は、上端が洗米タンク3の上部側面に開口するオーバーフロー管62の下端部と、一端部が前記ジャケット部32に連通するジャケット配水管63の他端部とが接続されている。ジャケット配水管63からの排水は排水弁64の開閉で行われ、水位弁65で洗米タンク5内の水位を調整する。
【0031】
常時、排水箱60は排水弁64及び水位弁65で閉鎖されているが、洗米タンク5内の水を排水する場合には、ジャケット部32のフィルタ33から、ジャケット配水管63、排水弁64及び/または水位弁65、排水箱60及び排水口61を経て排水される。排水弁64及び水位弁65は適宜の開閉出力によって開閉する。また、洗米タンク3内上部には洗米タンク5内の水量を検出する電気接点付きフロートセンサ68を備えている。
【0032】
前記洗米タンク5への水の供給は、洗米タンク5の天井部の上部給水口48を経由する上部給水ルートと、下部給水口51からジャケット部32を経由する下部給水ルートの2系統で行われる構成とするが、下部給水ルートの下給水管52に並列して、ポンプ66に連通して空気を噴出する空気噴出管67を配置し、下部給水ルートの水と並列して空気を併せてジャケット部32内に噴出する構成としており、下部給水管52、空気噴出管67は、それぞれ図12(b)において、ジャケット部32の中心より偏芯した位置に設けられ、空気と水が混合された旋回流が生じやすくしている。
【0033】
そして、洗米タンク5での洗米作業時には、洗米タンク5内の回転軸34に設けられている大小の攪拌棒35,35…の回転方向と、下部給水ルートからの水噴出方向及び空気噴出管67からの空気噴出方向を互いに逆方向となるように構成している。
【0034】
洗米作業時には、攪拌棒35,35…を、図12(b)に示すように、反時計方向に回転させ、下部給水ルートからの水及び空気噴出管67の空気の噴出方向を時計方向に回転するように噴出させる。すると、洗米タンク5内の特に底部近傍において、米は攪拌棒35,35…による撹拌と共に、空気の噴出により気泡が生じて気泡洗米状態となって、高い洗米効果を得ることができる。
【0035】
図13において、糠抜き工程イ(T1)、研米・気泡洗米工程ロ(T2〜T4)、荒ゆすぎ工程ハ(T5〜T7)、及び仕上げゆすぎ工程ニ(T8〜T12)の順に洗米処理される。糠抜き工程イは、排水弁64・水位弁65共に開いた状態のまま上側給水弁46によって給水しながら洗米モータ20を駆動状態に置くもので(区間T1)、水をたれ流しながらの攪拌棒35,35…による撹拌を行なうものである。研米・気泡洗米工程ロは、上下の給水を停止したまま、湿潤状態の米を洗米モータ36の駆動によって撹拌する(区間T2,T4)ものである。上記気泡洗米の工程(区間T3)をこの研米工程の途中に組み込んでいる。荒ゆすぎ工程ハは、上側給水弁47の開動作によるたれ流しによる撹拌状態(区間T5)の後、排水弁64・水位弁65共に閉じて上・下側給水弁47,50によって給水しながらポンプ66駆動し空気噴出管67から空気を噴出する上記気泡洗米状態(区間T6)とする。区間T6の後、排水弁64・水位弁65共に開いて洗米モータ36のみ駆動の研米処理を行なう(区間T7)。
【0036】
最後に仕上げ工程ニは、排水弁64・水位弁65共に閉じて下側給水弁50から給水しながらポンプ66駆動する気泡洗米状態(区間T8)とし、この気泡洗米状態を洗米タンク5が満水となってフロートセンサ68がオンするまで継続し、満水となると一旦ポンプ66を停止した洗米に切り換える(T9)ようになし、もって洗米モータ36を停止して洗米を終了する。なお、区間T11は、上側給水弁47を開いて給水する処理を施し、タンク壁面に付着残留する米を洗い流す。後この上側給水を停止して所定時間(区間T12)経過後洗米工程を終了する。
【0037】
次に、炊飯装置の操作について説明する。まず、メモリとCPUを備えた制御用コンピュータ69に予約タイム、供給米量、洗米タンク給水量、洗米時間(攪拌棒35の回転時間)、研米時間(攪拌棒35の回転時間)、洗米タンク乃至釜内での浸漬時間、洗米回数、洗米タンクの溢水時間、洗米タンクの排水時間及び蒸らし時間などの炊飯装置稼働に必要な条件を前記カバー部材23の正面側扉部に配設した操作表示装置70により設定する。
【0038】
図14には、操作パネル(操作表示装置)70のスイッチカバー71を閉じた状態(図14(a))と開いた状態(図14(b))を示している。操作パネル70には、工程表示部72、予約スイッチ73、設定スイッチ群74、スタートスイッチ75、ヘルプスイッチ76等が配置され、下方には液晶表示画面77を備えている。上記工程表示部72には米の計量、洗米及び浸し(浸漬)からなる予備工程と、釜の準備、浸し(浸漬)、点火、炊飯、むらし、炊き上りからなる炊飯工程を夫々表記し、現在どの工程を実行中であるかを各工程表示部毎に設けたLED78,78…を点灯して識別できるようにし、正常な運転状態では緑色、異常時に赤色の2色に発光するようにして、運転状態を容易に認識できるようにしている。
【0039】
上記設定スイッチ群74は、上下左右に「UP(+)」「DOWN(−)」及び「送り」の各スイッチを配設してなり、主な設定変更、例えば予定釜数、炊き上がり時刻等の設定を行なえる構成である。また、操作パネル70の下部には横軸支点で上下に開閉する上記スイッチカバー71を有し、図14(a)に示す当該カバー71を閉じた状態では、液晶表示画面77は通常運転表示画面Aを表示する。この実施例の形態では累計炊飯回数(炊飯釜数に相当する。以下累計釜数という)、連続して炊飯する回数(以下予定釜数という)、一回の炊飯で処理する容量、炊飯の仕方(モード)、炊飯予備工程と炊飯工程における合計浸漬時間、及び、蒸らし時間を表示している。
【0040】
また、図14(b)はスイッチカバー71を開いた状態を示す。該カバー71にはフォトカプラと反射板とからなるカバー開閉検知手段79と係止部80を設け、該カバー71を開くと、カバー開閉検知手段79がOFFになり、液晶表示画面77は通常運転表示画面Aから即座に炊飯条件を設定できる画面を表示し、以下この画面を炊飯条件設定画面Bという。炊飯条件設定画面Bは、炊飯量、水加減、洗い方、浸し時間、蒸らし時間、炊飯の仕方(モード)、点火方法の中のいずれかの炊飯条件が設定できる画面であり、各炊飯条件に対応した位置にある設定スイッチ81,81…で、その炊飯条件を決めることができるようになっている。
【0041】
上記炊飯条件設定画面Bの状態から、メニュースイッチ83操作すると、画面は点検画面(メンテ(1)画面)に切り換わる。続けてメニュースイッチ83を操作すると当該画面の内容を選択できる構成である。ところで、例えば、「排水(開)」「排水(閉)」を選択するにはメニュースイッチ83で洗米→投下・残米投下→上水→排水(開)・排水(閉)…の順に切換えて、該当の位置にてセットスイッチ84を操作することにより、選択設定完了する構成である。当該位置では、「排水(開)」又は「排水(閉)」を上下に並ぶ設定スイッチ81で設定すると、排水弁64が開いたり、閉じたりを実行するもので、作動状況を点検確認できる構成である。なお前記排水弁64、水位弁65はいずれも同形態で、正逆転モータによって「開」「閉」位置を保つよう構成されていて、これらモータへの通電を絶つとその位置で停止しうる構成である。上記メニュースイッチ83で「リセット」を選択設定すると、これら排水弁64、水位弁65の上記モータがどんな位置に停止していても、強制的に排水、水位を「開」位置に戻して停止する構成である。
【0042】
更に、上記点検画面で、前記スイッチカバー71を閉じると、全ての駆動部はリセットされ、排水・水位の各モータは「開」位置まで作動させて停止する構成である。従って、排水弁、水位弁が「開」位置のまま作業終了し、洗米タンク5内部に水や米が残ったままで長時間放置することに伴うタンク内部の汚損などの弊害を防止できる。
【0043】
また、通常運転表示画面Aには図16に示すように、現在、洗米炊飯機がどの状態にあり、そのときに、処置が必要な場合には、必要な処置を喚起する「米補給」、「停止中」、「運転中」、「異常中」、「水加減」等の文字表示を行なう。更に、作業者に注意を喚起させるために、前記表示される文字を反転点滅させるように構成されている(図16(1)〜(5)参照)。
【0044】
図15にはこの実施例の形態の操作パネル70における通常運転時の通常運転画面Aを示すものである。まず、(1)電源スイッチ82をONすると、(2)標準画面である通常運転画面Aが表示されて、予め設定された炊飯条件である累計釜数と運転停止中の表示及び一回の炊飯量が5升で、一釜ごとの炊飯であること、浸漬時間及び蒸らし時間が表示される。このとき予約スイッチ73をONすると、現在時刻、運転開始の方法、予約運転ができることを表示する。次いで、(3)前記画面Aに表示された炊飯条件を変更したいときには、スイッチカバー71を開き、炊飯条件設定画面Bを表示させて、設定条件を変更できる。例えば、炊飯量を「5升」から「3升」に変更し、モードを「一釜」ごとから「連続」にすると、通常運転画面Aは「3升」、「連続」に切り替わる。次に、(4)スイッチ群74で「UP」スイッチ操作し、予定釜数を「3釜」から「10釜」にセットすると、予定釜数が「10」に表示変更される。
【0045】
次に、(5)スタートスイッチ75を押すと、運転が始まり、「運転中」の表示がなされる。何回目かの釜の炊飯が終了したときに、例えば、米が不足した状態となると、「運転中」の表示が「米補給」の点滅表示に変わる。そして、米補給が終わると、自動運転が再開する。このとき、(6)ヘルプスイッチ76を押すと、残時間が表示される。
【0046】
自動運転中に、例えば、(7)釜の準備ができていないと、「運転中」の表示が点滅する。この時ヘルプスイッチ76をONすると、処置方法が示され、内釜をセットするようにとの指示が表示される。内釜のセットの後、(8)点火が手動モードであると、点火コールの音声が流れ、同時に「運転中」の表示が点滅して、点火を催促する。点火スイッチをONして、運転を再開して所定時間が経過すると、(9)炊飯完了の音声が発せられ、同時に「運転中」の表示が点滅するので、ヘルプスイッチ76をONすると、炊飯完了の作業をするようにとの指示が表示される。
【0047】
ところで、前記制御用コンピュータ69は、開閉扉23aの裏面のボックス69a内に装着され、操作盤面のスイッチ類操作出力を直接入力できる構成としており、更に、該コンピュータ69のコネクタ端子部101,101…には主ハーネス102のコネクタ103,103…を着脱自在に接続している。該主ハーネス102には、前記排水弁64や水位弁65等及び各種センサを接続する中継ハーネス104、電源に通じる電源ハーネス105、2台の炊飯釜7や釜センサ(図示せず)等を接続する炊飯ハーネス106等を着脱自在に接続している。更に主ハーネス102は、コネクタ端子群107を有するコネクタプレート108を電気的接続している。このコネクタプレート108は、前記排米弁39用モータ40の近傍位置であって、カバー部材23の内壁に適宜ブラケット107を介して固定される構成である。コネクタ端子群105は、例えば計量ドラム用モータ15,洗米モータ36,排米弁用モータ40等のモータ類、上・下側給水弁47,50、フロートセンサ68,流量センサ等の各種センサ類に夫々接続するコネクタを指定位置の端子との関係において、着脱自在となし電気的接続できる構成としている。
【0048】
上記コネクタ端子群107のうち、一隅部に位置するコネクタ端子110をROM書込み専用端子に設けている。すなわち、この端子110に一端を書替え装置としてのパーソナルコンピュータ111に接続したケーブル112をコネクタ113接続することができ、この状態で制御用コンピュータ69に付随し、制御プログラム等を格納するフラッシュROM114の当該内容を書替えすることができる構成である。
【0049】
不揮発性メモリの一形態としての上記フラッシュROM114には、各種の設定値や制御プログラムを記憶させる構成であり、例えば本実施例のような2釜仕様と、1釜仕様とでは準備する制御プログラムが相違し、当該仕様の相違に応じて専用のプログラムを設定する。即ち、2釜仕様では炊飯ハーネス106を2釜に接続して、貯米タンク4と洗米タンク5との一体物が2釜上を左右に移動する制御プログラムを準備して記憶させる必要があり、又1釜仕様ではこのような移動の必要がなく制御プログラムも簡素化される。予め2釜用制御プログラムと1釜用制御プログラムとを準備した前記書替え装置111との接続によっていずれか適当なプログラムを格納することができる構成である。
【0050】
次に、図1,図2,図20に基づき貯米タンク4部及び洗米タンク5部の支持構成について説明する。支持部材1は、前記のように台枠1aと、左右支柱1b,1bと、複数の横桟1c,1c…により構成されている。貯米タンク4及び洗米タンク5を支持する前記横移動フレーム2は、上部の平面状の横フレーム部2aと、横フレーム部2aの後端部に連結されている縦フレーム部2bとで、側面視L型に構成されている。
【0051】
上記横フレーム部2aの後端部左右両側には、前後方向の横軸回りに回転する上ローラー86,86…と、縦軸回りに回転する後ローラー87,87…を設け、この後ローラー87,87…のローラー軸87aを、図20に示すように、支持板88の孔88aに緩く嵌合して、例えば6゜程度軸芯が傾斜できる自動調芯式に構成し、縦フレーム部85bの下側左右両側部には前記後ローラー87,…と同様の自動調芯式にした縦軸回りに回転する下ローラー89を設けている。
【0052】
しかして、支持部材1の上部の横桟1c上面に、横移動フレーム2の上ローラー86,86…を載置接触させ、上部の横桟1c後面に後ローラー87,87…を接触させ、下ローラー89を中間の横桟1c前面に接触させると、貯米タンク4を載置支持すると共に洗米タンク5を吊り下げ状に支持している横移動フレーム2は、横移動フレーム2を横方向に移動自在に支持される構成になる。
【0053】
この実施例は、横移動フレーム2を、横フレーム部2aと、横フレーム部2aの後端部に連結されている縦フレーム部2bにより側面視L型に構成し、上ローラー86,86…、後ローラー87,87…及び下ローラー89により支持部材1に支持しているので、洗米タンク5を取り外しても貯米タンク4が前傾に垂れ下がるようなこともなく、また、支持部材1に上ローラー86,86…、後ローラー87,87…及び下ローラー89を介して横移動フレーム2を横移動自在に支持するにあたり、後ローラー87,89のローラー軸87aを支持部材88の孔88aに緩く嵌合した自動調芯式に構成したので、製作誤差や、組立て誤差等があっても、後ローラー87,87…の軸芯が自動的に傾斜調整されてローラー全面が接触し、ローラーの偏摩耗や損傷を防止することができる。
【0054】
次に、図21に基づき排米弁22の駆動構成の実施例について説明する。この排米弁39の駆動構成は、排米弁39を排米軸38から取り外して清掃した後、再び装着するとき、排米軸38が上下に摺動しないように固定し、装着し易くするものである。
【0055】
中空の回転軸34内には排米軸38が上下摺動自在に遊嵌されていて、排米軸38の下端に排米弁39を取り付けている。洗米タンク5上部の取付部材にはシーソー状に上下動する投下アーム90の中間部を軸支し、投下アーム90の一端を排米軸38の上端にピン91連結し、投下アーム90の他端部に設けたローラ92に排米弁駆動用モータ40で矢印方向に駆動される投下カム41を接動可能に連係し、排米弁39を上下動させて洗米タンク5下部開口を開閉する構成である。なお、投下アーム90の一端側の下方への回動を所定位置で停止させるストッパ93を設けている。
【0056】
図21実線に示す状態では、投下カム41の大径部が投下アーム90のローラー92に当接し、投下アーム90の左側ブームを持ち上げ、投下アーム90を介して排米軸38及び排米弁39を持ち上げ、排米弁39を閉鎖状態としている。次いで、投下カム41が更に反時計方向に回動すると、投下アーム90の左側部を押圧しながら回転し、その大径部がローラー92から離れると、投下アーム90の左側が排米弁39等の自重により下動し、排米軸38も下動し排米弁39は開状態となる(図21仮想線)。
【0057】
上例の作用について説明する。電源スイッチ82をオンにし、操作パネル70の各操作に従って炊飯条件の設定を行なう。各種の炊飯条件を設定の後、スタートスイッチ75をオンすると、図22で示す炊飯フローのように運転開始される。
【0058】
即ち、炊飯条件の設定入力完了後に、図22に示すステップ0でスタートスイッチ75を押すと、ステップ1で貯米タンク4の米を計量ドラムで計量し、洗米タンク5に設定量の米を供給し、ステップ2で洗米する。ステップ2の洗米工程は、水をたれ流しながら米を攪拌する糠抜き工程、一旦給水した後水切りし米を湿潤状態で攪拌する研米工程、所定水位で米を攪拌する荒ゆすぎ工程、水をタンクよりオーバーフローしながら攪拌する仕上げゆすぎ工程からなる。荒ゆすぎ工程及び仕上げゆすぎ工程は米を水中で撹拌する狭義の洗米工程を意味する。
【0059】
上記ステップ2の広義の洗米工程の次は、ステップ3の水加減処理工程に進む。このステップ3では洗米タンク3内の米の量、米の質、気温、水温等に見合った水量をマイクロコンピュータが計算して、洗米タンク5に給水し、洗米タンク5の満水後に、水位弁65を算出された時間分「開」して水加減をする。
【0060】
ステップ4では、洗米タンク5内の洗米済の米とステップ3の水加減の計量された水が、排米弁39の開閉により炊飯釜7に投下される。ステップ5では、炊飯釜7内の米は規定時間にわたり水に浸漬される。規定時間経過後に、ステップ6で点火、ステップ7で炊飯、ステップ8で蒸らしを行い、ステップ9で炊き上り、所定の米飯ができあがる(ステップ10)。
【0061】
所定量の米が計量されて洗米タンク5に供給される。この洗米タンク5内では、洗米モータ36等の駆動によって米が給水を伴いながら洗米される。即ち、糠抜き工程イ、研米工程ロ、荒ゆすぎ工程ハ、仕上げゆすぎ工程ニの順に処理される。
【0062】
上記の洗米工程を終えると、浸漬処理後炊飯処理するものである。尚、スタートスイッチ75をオンする前に、予約スイッチ操作によって予約画面を出力し、炊き上がり時刻等を予約設定することにより予定の時刻に炊きあげることができる。
【0063】
当該洗米炊飯機の仕様に対応すべく、複数の制御プログラムから該当の制御プログラムを選んでフラッシュROM114に書き込ませるが、その際にはカバー部材23の開閉扉23aを右側縦軸支点にして左側を開放させて開き、書替え装置としてパーソナルコンピュータ111の通信ケーブル112をROM専用書込み端子110に接続することによって直接的に書込ませることができる。
【0064】
従って、制御用コンピュータ69のコネクタ101を取り外す等の操作を要さず、操作が簡単である。加えて、制御用コンピュータ69側からのコネクタ101の着脱を要しないため、書込み後のコネクタ101の差込忘れ、コネクタピンの破損、接触不良等を防止できる。
【0065】
上記のようなプログラムの書込みは、仕様の相違のみならず、ハード機器類は現状のままで制御内容を変更する所謂バージョンアップの際にも利用できる。更に、制御プログラムの書込み機能に代えてチェッカ機能を備えた専用のチェッカ或いはチェッカプログラムを備えたパーソナルコンピュータを同種の通信ケーブルによって前記ROM専用書込み端子110に接続することにより、制御用コンピュータ69や各部センサ類の異常の有無の点検が行える。従来、制御用コンピュータ69側に専用のテストスイッチやメンテスイッチを備え、該スイッチ操作によって電装部品のチェック、ハーネス接続状態のチェックひいては異常内容の履歴処理(異常発生内容を遡ってチェックすることにより、所謂異常診断を行う)を実行させる構成としたが、種々のチェック内容毎にスイッチ操作手順が定められていてその手順を記憶しておく必要があり操作上で煩雑となるし、又場合によってはチェック毎に各電装部品を手で操作したり、目視で判断することを余儀なくされ、診断精度の上で限界があった。
【0066】
然るに前記のように、通信接続するチェッカ装置としてのパーソナルコンピュータに基本動作試験を実行するプログラムを備えさせることによって、点検者は必要項目を該コンピュータ画面上に表示し選択するだけで自動的に合否等を判定できる。制御用コンピュータ69側では対応し難い履歴処理をパーソナルコンピュータで実行させることができ、故障診断も容易となる。
【0067】
図23、図24は貯米タンク4近傍を通気状態におくための換気ファン95他の取付け構成に関する。該ファン95による導入外気はドラムケース10の左側位置と、その反対側に位置する排米弁39用モータ40の近傍位置とに形成された仕切り部材3の換気口96a,96bから下方に抜ける構成である。上記換気ファン95はその風胴フランジ95aを、カバー部材23の一側面隅部における開口部97の内側面に外側のフランジ体98と共締めすることによって固定し、このフランジ体98には多孔網99aに形成した蓋体99をマグネット着脱形態に構成してなる。もって、常時はマグネット接合によって開口部97を通気網状になし、必要に応じてマグネット接合を外して内部を点検できる。なお、前記コネクタプレート108は、壁面と平行状態で上記換気口96bの上位に位置して設けている。従って導入外気が当該プレート108面に作用し得て端子部分への炊飯蒸気の付着を少なくし長期使用に耐えるものである。
【0068】
図25はデモ運転用操作手順を示し、操作パネルのスイッチカバー71を開いてメニュースイッチ83操作に基づき「モード設定選択画面」を現わし(図25(5))、該「モード設定選択画面」から「デモモード」を選択すると、デモモード画面(同(6))に切り換わり、この画面中には、通常運転、水無し運転、米無し運転、デモ運転が表記され、その中から、例えば「デモ運転」を選択する(図25(7))と、予め設定してある複数のデモ運転の選択を促す表示となり、何れかを選択設定する。この複数のデモ運転の具体例は、気泡洗米デモ(図26(a))、計量を含む簡易洗米デモ(図26(b))、貯米部の往復移動デモ、水加減デモ、等である。いずれかのデモ運転が選択設定されて稼動中は液晶画面にその旨表示される構成である(図25(9))。
【0069】
上記のようにデモ運転操作を予め設定することにより、顧客にアピールしたい実運転のうち代表的な運転内容(デモ運転)を複数設定できると共に、必要に応じて迅速に対応処理でき、複雑な操作スイッチ操作を行わずともよくなり、操作負担を軽減するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す洗米炊飯機の正面図。
【図2】 洗米炊飯機の側面図
【図3】 洗米炊飯機の正断面図。
【図4】 貯米タンクと洗米タンクの正面図。
【図5】 貯米タンクと洗米タンクの斜視図。
【図6】 一部断面した貯米タンクと洗米タンクの正面図。
【図7】 貯米タンクと洗米タンクの平面図。
【図8】 計量部の側断面図。
【図9】 計量部の正面図。
【図10】 ドラムケースの断面図
【図11】 給水弁部の分解正面図
【図12】 (a)作用状態を示す側面図。(b)作用状態を示す平面図。
【図13】 タイムチャート図。
【図14】 操作パネルの正面図。
【図15】 点検操作画面一例を示す図。
【図16】 図13の操作パネルの通常運転表示画面の運転状態を示す図。
【図17】 図16の操作パネルの通常運転時の通常運転画面を示す図。
【図18】 開閉扉開放時の斜視図。
【図19】 ハーネス部等概要接続図。
【図20】 横移動フレームの構成を示す側面図。
【図21】 投下アームの作用状態を示す正面図。
【図22】 炊飯機の全体の制御フローを示す図。
【図23】 別例を示す平面図。
【図24】 換気ファン部の分解斜視図。
【図25】 デモモード選択設定画面一例を示す図。
【図26】 (a)気泡選米デモモード用タイムチャート、(b)簡易洗米デモモード用タイムチャート
【符号の説明】
23…開閉扉、69…制御用コンピュータ、101…コネクタ端子部、102…(主)ハーネス、103…コネクタ、107…コネクタ端子、108…コネクタプレート、110…コネクタ端子、111…書替え装置(パソコン)、112…ケーブル、113…コネクタ、114…フラッシュROM

Claims (1)

  1. 貯米タンク4と、洗米タンク5と、炊飯装置6と、制御用コンピュータ69と、貯米タンク4内の米を洗米タンク5に供給する計量ドラム13と、計量ドラム13を覆うドラムケース10とを設けた洗米炊飯機において、
    該洗米タンク5の中心部には複数の攪拌棒35を取り付け鉛直方向に延びる回転軸34を設け、該回転軸34の下端部に円錐状の排米弁39を設け、該排米弁39を上下動させて排米弁39の開閉制御を行なう排米弁駆動用モータ40を設け、
    前記貯米タンク4は平板状の仕切り部材3の上部に設け、前記貯米タンク4とドラムケース10と貯米タンク4の近傍にある前記排米弁駆動用モータ40とを仕切り部材3に固定するカバー部材23で覆う構成とし、
    前記制御用コンピュータ69は制御に必要なスイッチ類や各種センサからの設定入力情報や検出情報を受けて電気的に消去と再書込みが可能な不揮発性メモリに格納された制御プログラムに基づいて各アクチュエータの外部出力機器を作動出力する構成とし、
    該制御用コンピュータ69のコネクタ端子部101には主ハーネス102のコネクタ103を着脱自在に接続する構成とし、該主ハーネス102には、各種センサを接続する中継ハーネス104と、電源に通じる電源ハーネス105と、炊飯釜7を接続する炊飯ハーネス106とを着脱自在に接続する構成とし、主ハーネス102は、コネクタ端子群107を有するコネクタプレート108を接続する構成とし、
    コネクタ端子群107のうちの一つを書込み専用端子110とし、該書込み専用端子110を介して接続する書替え装置111によって前記制御プログラムを書替え可能に設け、
    前記制御用コンピュータ69はカバー部材23の開閉扉23aの裏面ボックス69a内に設け、
    前記コネクタプレート108はカバー部材23の壁面と平行状態でかつ前記排米弁駆動モータ40の近傍位置にあってカバー部材23の内壁にブラケットを介して固定される構成とし、
    前記カバー部材23には換気ファン95を設けると共に、前記ドラムケース10の左右両側位置の前記仕切り部材3には換気口96a,96bを設け、コネクタプレート108は換気ファン95の設置側の壁面と反対側の壁面に近い側の換気口96bの上位に位置して設けたことを特徴とする洗米炊飯機。
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