JP2004113686A - 洗米炊飯機の制御装置 - Google Patents

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Kihachiro Hase
長谷 喜八郎
Motoyuki Kikuchi
菊池 基之
Soichiro Nishimura
西村 聡一郎
Takeshi Yumitatsu
弓達 武志
Yasuhiro Miyauchi
宮内 康弘
Yumiko Ota
太田 有美子
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】釜浸漬途中の特殊操作によっても徒に自動炊飯がリセットされないようにする。
【解決手段】貯米タンクの米を計量手段によって計量して下方の洗米タンクに供給すべく構成し、この洗米タンク中の米は注水及び撹拌作用を受けて所定の洗米処理を行うよう構成し、下方に待機する炊飯釜の蓋体を開閉しながら洗米タンクから炊飯釜内に洗米後の米を投入すべく構成し、洗米タンクの下方には炊飯釜を洗米タンクの下方に位置する状態と引き出し位置とに移動可能に引き出し架台を設け、炊飯釜浸漬途中で炊飯釜を引き出した後この引出し状態が設定時間経過すると自動炊飯状態がリセットされるタイマ手段を設ける洗米炊飯機において、このタイマの設定時間を長短に変更可能に設けてなる
【選択図】        図16

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、洗米炊飯機の制御装置に関し、炊飯釜を洗米タンク下方位置から引き出して所望の作業を余裕をもって行わせようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
米の計量、洗米、浸漬、炊飯を順次予め設定したタイミングで行わせる洗米炊飯機において、特に浸漬途中で釜を引き出して別途の作業を行う必要がある。例えばネット炊飯のためのネット被せ作業、炊き込み御飯の具の投入などである。通常、釜の引き出しは炊飯完了後の炊飯器の取り出しに基づくから次行程への移行の情報として制御部は認識すべき状態であるが、上記のネット被せ作業、炊き込み御飯の具の投入のような作業は釜を引き出して蓋を開けねばならず、従来この作業を予定して、所定の短時間は釜の引き出し動作、蓋の開閉動作を行っても、浸漬状態を継続するものとみなしていた(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−192014号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、作業員の熟練度によって所定の短時間で上記の処理が実行できない場合もあって混乱を来たしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、貯米タンクの米を計量手段によって計量して下方の洗米タンクに供給すべく構成し、この洗米タンク中の米は注水及び撹拌作用を受けて所定の洗米処理を行うよう構成し、下方に待機する炊飯釜の蓋体を開閉しながら洗米タンクから炊飯釜内に洗米後の米を投入すべく構成し、洗米タンクの下方には炊飯釜を洗米タンクの下方に位置する状態と引き出し位置とに移動可能に引き出し架台を設け、炊飯釜浸漬途中で炊飯釜を引き出した後この引出し状態が設定時間経過すると自動炊飯状態がリセットされるタイマ手段を設ける洗米炊飯機において、このタイマの設定時間を長短に変更可能に設けてなる洗米炊飯機における制御装置の構成とする。
【0006】
これによって、炊飯釜浸漬途中で炊飯釜を引き出してネット被せ作業や、炊き込み御飯の具の投入作業をおこなっても、浸漬状態の継続とされる。炊飯釜を引き出した後この引出し状態が設定時間経過すると自動炊飯状態がリセットされるタイマ手段の設定時間が長短に変更可能であるから、熟練度に応じて適当な時間を設定する。
【0007】
【発明の効果】
炊飯釜を引き出した後この引出し状態が設定時間経過すると自動炊飯状態がリセットされるタイマ手段の設定時間が長短に変更可能であるから、ネット被せ作業や、炊き込み御飯の具の投入作業等の熟練度に応じて必要な時間を設定でき、不測にリセットされる恐れがない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
大量の米飯を供給する食堂等において使用される洗米炊飯装置の正面図を図1に、その側面図を図2に、また側面断面図を図3に示す。
【0009】
コ型又は角筒材を縦横に枠組みする支持部材1は、下部にキャスタを備えた長方形状の台枠1aと、所定幅及び所定高さの左右支柱1b,1bと、左右支柱1b,1b間に支架した複数の横桟1c,1c…により構成されている。この横桟1c,1cに沿って左右に移動可能に設ける横移動フレーム2には、貯米タンクや洗米タンクなどを支持する構成である。この横移動フレーム2は、上部の平面状の横フレーム部2aと、横フレーム部2aの後端部に連結されている縦フレーム部2bとで、側面視L型に構成されている。
【0010】
上記横フレーム2aには各機材を装着すべく平板状の仕切り部材3を設け、その上部に貯米タンク4を設け、この貯米タンク4の下方には洗米タンク5を設け、洗米タンク5の下方には、間隔をおいて炊飯装置本体6を配置する。この炊飯装置本体6は炊飯釜7、釜加熱用ガス台8と引出式の架台9等から構成されている。なお、炊飯装置本体6は左右2連に設けられ、上記横移動フレーム2の水平台枠1aに沿う左右移動に伴って、貯米タンク4と洗米タンク5の一体型タンクが左・右各炊飯装置本体6,6の上位置に各対向しうる構成である。
【0011】
貯米タンク4は、断面方形状の上部の主タンク4aと、下部の漏斗状ホッパ部4bとからなり、このホッパ部4bの下端部に計量ドラムケース10が取り付けられている。該計量ドラムケース10内には、円筒状で切欠き部11を形成したドラム部11aと、前後の側壁部12a,12bとからなる計量ドラム13を設け、該前後の側壁部12a,12bを貫通すべく横軸14によって回転自在にドラムケース10に支持している。またこの軸14を直接連動すべくドラムケース10の後面側にモータ15を装着し、貯米タンク4から切欠き部11を介して計量ドラム13に一定量ずつ流下した米が充填され、回転によって切欠き部11位置が下方に反転してドラムケース10に形成した排出口16に至ると計量ドラム13から流下排出される構成である。
【0012】
前記仕切り部材3には排出口16に対応する開口17を備え、上記計量ドラム13を所定回転数だけ回転させることで、所定量の米を貯米タンク4から洗米タンク5に繰り出すよう構成されている。又、その繰り出し回数をカウントする回転センサ(図示せず)の検出によって所定量を供給できる構成としている。
【0013】
上記ドラムケース10と漏斗状ホッパ4bとは、一体的に構成され、上部の主タンク4aを取り外した後、このホッパ4bとドラムケース10との一体物は、仕切り部材3から外すことができるよう構成される。即ち、後方側は仕切り部材3に形成したフック状部18にドラムケース10の係合凸状部19を係脱可能に係合部20を設け、前方側にはこれら仕切り部材3とドラムケース10との間に螺子で着脱固定自在の着脱係合ステー21を設け、螺子22を緩めてステー21を螺子部中心に回動することにより、ドラムケース10との係合を解く構成である。ドラムケース10はその下端縁が仕切り部材3の長方形状の開口に嵌合すべく形成されるが、上記の係合ステー21の係合を外してその側を上方にやや持ち上げて上記下端縁の仕切り部材3からの嵌合を解き、前方から手前方向斜めに引き抜くことによって後方側の下端縁の嵌合を解きつつ係合部20の係合から解放できる。
【0014】
前記貯米タンク2及び計量部は、外方をカバー部材23で覆う構成で、左右側壁及び後側壁は適宜前記仕切り部材3等に固定して設けられ、前側壁23aは例えば正面視右側部を支点として開閉可能な扉形態に構成される。従って、前記貯米タンク2やドラムケース10の点検着脱はこの前側壁23aを解放した状態で行える。なお、24は主タンク4aを上方から着脱自在に施蓋する方形の覆板である。
【0015】
25は、漏斗状ホッパ部4bの一側(図例では前側)に設けた排米用の排出シャッタで、起立姿勢で排米を遮断し、軸支部回りに回動することによって傾斜案内シュート状になり内部の米を排出できる構成としている。
図10は計量ドラム13部の断面図を示し、漏斗状の下部ホッパ4bとドラムケース10との間に米を傾斜案内するガスケット26a,26bを斜設し、計量ドラム13外周とドラムケース10内周との間隔を米の浸入によってもこれを圧砕しない程度の隙間t(例えば約1mm)を有する構成とし、さらに、この隙間tに上部側から米が浸入しても、該浸入米が外部に退避できるように、上記ガスケットのうち、計量ドラム10回転上手側のガスケット26a支持構成を、ドラムケース10延長部10aに対するボルト27及びナット28による固定とするが、さらにナット29を当該延長部10aとガスケット26a保持金具との間に介在する。もってこのナット29による周辺部から米が退避しうる空間が形成でき、不測に米が計量ドラム13とドラムケース10との間隔に浸入しても計量ドラム13の回転に伴い容易に脱出できる。
【0016】
前記計量ドラム13はモータ15によって一定方向イに回転、停止を繰り返すが、計量ドラム13の停止位置は図10の実線にて示す位置としている。即ち、漏斗状ホッパ4bの側壁に加振手段(図例では後記空気供給用のポンプ66としている)を回転後方側ガスケット26bの存在側近傍の傾斜壁に装着して内部の米流動の促進を図る構成とし、併せて計量ドラム13はその開口端縁が当該加振側ガスケット26bの回転後位にて停止し、他方の開口端縁は非加振側ガスケット26aの前位にて停止するようになして、上記加振手段の振動によって入り込もうとする米を計量ドラム13をもって遮蔽する一方、非加振側では自然に計量ドラム13内に米を送り込むことにより供給量の精度を安定できる。
【0017】
洗米タンク5は、図3に示すように、天井部に上記ドラムケース10から供給される米を案内する受け筒部31を備え、中間部に円筒状の胴部と、下部にホッパ状部を持つ構成である、洗米タンク3のホッパ状部の下方にジャケット部32を接続し、ホッパ状部とジャケット部32との境界部に米粒を漏下させない程度の開口を持つ網状体からなるフィルタ33を設けている。
【0018】
洗米タンク5の中心部には鉛直方向の回転軸34を設け、この回転軸34には棒状体を逆L型に折り曲げ成形した複数の攪拌棒35,35…を、これらの上側端部を軸34に溶接等によって取り付ける。回転軸34は洗米モータ36によりベベルギヤ機構37を介して回転され、回転によってタンク内の米と水とを撹拌すべく構成する。
【0019】
上記回転軸34は中空軸であり、内側の軸38は外側の中空軸34の内部に上下摺動自在に遊嵌されていて、下方に延出するこの軸38の下端に着脱自在に円錐形状の排米弁39を設ける。該軸38の上端を排米弁駆動用モータ40で駆動するカム41、後記投下アーム等の連動機構により上下動させて、排米弁39の開閉制御がなされる構成である。排米弁39が開くと、洗米タンク5内の米は下方の炊飯装置本体6の内釜中に落下するよう構成する。
【0020】
なお、上記撹拌棒35,35…は、その折り曲げ部は洗米タンク5の傾斜内壁に略沿う形状に構成されるが、最も外側にあってタンク内周に接近する撹拌棒35aと当該内周との間隔は撹拌棒35aの長手方向において一定に構成するものでなく、タンク下方における間隔部Mが上方における間隔部mよりも広くなるように構成している(図6)。従って、排米の際、撹拌棒35は停止状態におかれても、タンク内壁との間隔部が徐々に広がっているためその通過が円滑で、残米の発生を防止する。
【0021】
42は、洗米タンク5の正面側において、上部の円筒状部からこれに続く円錐状部に亘って開口した点検窓43を覆う点検蓋で、左右の一側と上記円錐状部との間にヒンジ44を設け、他方には係合固着具45をもって点検蓋42は施蓋状態に維持される。従って、ヒンジ44の開閉支持軸芯ハは、上記円錐状部に沿う傾斜方向となって、開蓋状態では不測に施蓋状に自然復帰せず、常時開蓋姿勢を維持して、点検作業に支障を来たさない。なお、このヒンジ44部に、弾性付勢力による位置規制手段を構成すると、施蓋位置や開蓋位置で固定維持でき、軸芯回りの不測の回動を阻止して一層便利である。
【0022】
洗米タンク5への水の供給は水道蛇口に連通する主配水管46、上側給水弁47及び2連の可撓性の上給水管48,48、洗米タンク5の天井部の上部給水口49,49を経由する上側給水ルートと、上記主配水管46から分岐して下側給水弁50、配水管51、下部給水口52からジャケット部32を経由する下側給水ルートの2系統で行われる。なお各給水ルートには流量センサを備えている。
【0023】
即ち、前記ドラムケース10近傍で仕切り部材3をベースにして、主配水管46に通じる2本の上給水管48,48を配設すると共に、仕切り部材3を貫通状に設ける配水管51には下給水管53を接続している。
55は前記電動モータ15と連繋して排出口16を開閉動するシャッタで、モータ15の回転をリンク機構56,57を介してシャッタ支軸58部に連結しドラム開口部が排出口16に一致するときシャッタ55開状態となるよう連動構成している。このため、常時はシャッタ55は閉じ姿勢にあり、洗米タンク3における洗米途中での拡散水の飛散を防いで計量ドラム13内の水の浸入を防止している。
【0024】
なお、上記の上給水管48,48は平面視において、左右中央線上に位置すべく配置され、この位置は後記の洗米タンク5の平面視左右中央線上に当たるものである。また、この上給水管48,48の配置される位置よりも左側にドラムケース10が位置し、右側には後記の排米弁39用モータ40及び撹拌棒35,35…駆動用洗米モータ36を配置している。
【0025】
洗米タンク3の下部後方には排水箱60が設けられる。排水口61を有した排水箱60は、上端が洗米タンク3の上部側面に開口するオーバーフロー管62の下端部と、一端部が前記ジャケット部32に連通するジャケット配水管63の他端部とが接続されている。ジャケット配水管63からの排水は排水弁64の開閉で行われ、水位弁65で洗米タンク5内の水位を調整する。
【0026】
常時、排水箱60は排水弁64及び水位弁65で閉鎖されているが、洗米タンク5内の水を排水する場合には、ジャケット部32のフィルタ33から、ジャケット配水管63、排水弁64及び/または水位弁65、排水箱60及び排水口61を経て排水される。排水弁64及び水位弁65は適宜の開閉出力によって開閉する。また、洗米タンク3内上部には洗米タンク5内の水量を検出する電気接点付きフロートセンサ68を備えている。
【0027】
前記洗米タンク5への水の供給は、洗米タンク5の天井部の上部給水口48を経由する上部給水ルートと、下部給水口51からジャケット部32を経由する下部給水ルートの2系統で行われる構成とするが、下部給水ルートの下給水管52に並列して、ポンプ66に連通して空気を噴出する空気噴出管67を配置し、下部給水ルートの水と並列して空気を併せてジャケット部32内に噴出する構成としており、下部給水管52、空気噴出管67は、それぞれ図11(b)において、ジャケット部32の中心より偏芯した位置に設けられ、空気と水が混合された旋回流が生じやすくしている。
【0028】
そして、洗米タンク5での洗米作業時には、洗米タンク5内の回転軸34に設けられている大小の攪拌棒35,35…の回転方向と、下部給水ルートからの水噴出方向及び空気噴出管67からの空気噴出方向を互いに逆方向となるように構成している。
【0029】
洗米作業時には、攪拌棒35,35…を、図11(b)に示すように、反時計方向に回転させ、下部給水ルートからの水及び空気噴出管67の空気の噴出方向を時計方向に回転するように噴出させる。すると、洗米タンク5内の特に底部近傍において、米は攪拌棒35,35…による撹拌と共に、空気の噴出により気泡が生じて気泡洗米状態となって、高い洗米効果を得ることができる。
【0030】
図12において、糠抜き工程イ(T1)、研米・気泡洗米工程ロ(T2〜T4)、荒ゆすぎ工程ハ(T5〜T7)、及び仕上げゆすぎ工程ニ(T8〜T12)の順に洗米処理される。糠抜き工程イは、排水弁64・水位弁65共に開いた状態のまま上側給水弁46によって給水しながら洗米モータ20を駆動状態に置くもので(区間T1)、水をたれ流しながらの攪拌棒35,35…による撹拌を行なうものである。研米・気泡洗米工程ロは、上下の給水を停止したまま、湿潤状態の米を洗米モータ36の駆動によって撹拌する(区間T2,T4)ものである。上記気泡洗米の工程(区間T3)をこの研米工程の途中に組み込んでいる。荒ゆすぎ工程ハは、上側給水弁47の開動作によるたれ流しによる撹拌状態(区間T5)の後、排水弁64・水位弁65共に閉じて上・下側給水弁47,50によって給水しながらポンプ66駆動し空気噴出管67から空気を噴出する上記気泡洗米状態(区間T6)とする。区間T6の後、排水弁64・水位弁65共に開いて洗米モータ36のみ駆動の研米処理を行なう(区間T7)。
【0031】
最後に仕上げ工程ニは、排水弁64・水位弁65共に閉じて下側給水弁50から給水しながらポンプ66駆動する気泡洗米状態(区間T8)とし、この気泡洗米状態を洗米タンク5が満水となってフロートセンサ68がオンするまで継続し、満水となると一旦ポンプ66を停止した洗米に切り換える(T9)ようになし、もって洗米モータ36を停止して洗米を終了する。なお、区間T11は、上側給水弁47を開いて給水する処理を施し、タンク壁面に付着残留する米を洗い流す。後この上側給水を停止して所定時間(区間T12)経過後洗米工程を終了する。
【0032】
次に、炊飯装置の操作について説明する。
まず、コンピュータの制御部69に予約タイム、供給米量、洗米タンク給水量、洗米時間(攪拌棒35の回転時間)、研米時間(攪拌棒35の回転時間)、洗米タンク乃至釜内での浸漬時間、洗米回数、洗米タンクの溢水時間、洗米タンクの排水時間及び蒸らし時間などの炊飯装置稼働に必要な条件を前記カバー部材23の正面側扉部に配設した操作パネル(操作表示装置)70により設定する。
【0033】
図13には、上記操作パネル(操作表示装置)70のスイッチカバー71を閉じた状態(図13(a))と開いた状態(図13(b))を示している。この操作パネル70には、工程表示部72、予約スイッチ73、設定スイッチ群74、スタートスイッチ75、ヘルプスイッチ76等が配置され、下方には液晶表示画面77を備えている。上記工程表示部72には米の計量、洗米及び浸し(浸漬)からなる予備工程と、釜の準備、浸し(浸漬)、点火、炊飯、むらし、炊き上りからなる炊飯工程を夫々表記し、現在どの工程を実行中であるかを各工程表示部毎に設けたLED78,78…を点灯して識別できるようにし、正常な運転状態では緑色、異常時に赤色の2色に発光するようにして、運転状態を容易に認識できるようにしている。
【0034】
上記設定スイッチ群74は、上下左右に「UP(+)」「DOWN(−)」及び「送り」の各スイッチを配設してなり、主な設定変更、例えば予定釜数、炊き上がり時刻等の設定を行なえる構成である。
また、操作パネル70の下部には横軸支点で上下に開閉する上記スイッチカバー71を有し、図13(a)に示す当該カバー71を閉じた状態では、液晶表示画面77は通常運転表示画面Aを表示する。この実施例の形態では累計炊飯回数(炊飯釜数に相当する。以下累計釜数という)、連続して炊飯する回数(以下予定釜数という)、一回の炊飯で処理する容量、炊飯の仕方(モード)、炊飯予備工程と炊飯工程における合計浸漬時間、及び、蒸らし時間を表示している。
【0035】
また、図13(b)はスイッチカバー71を開いた状態を示す。該カバー71にはフォトカプラと反射板とからなるカバー開閉検知手段79と係止部80を設け、該カバー71を開くと、カバー開閉検知手段79がOFFになり、液晶表示画面77は通常運転表示画面Aから即座に炊飯条件を設定できる画面を表示し、以下この画面を炊飯条件設定画面Bという。炊飯条件設定画面Bは、炊飯量、水加減、洗い方、浸し時間、蒸らし時間、炊飯の仕方(モード)、点火方法の中のいずれかの炊飯条件が設定できる画面であり、各炊飯条件に対応した位置にある設定スイッチ81,81…で、その炊飯条件を決めることができるようになっている。
【0036】
上記炊飯条件設定画面Bの状態から、メニュースイッチ83操作すると、画面は点検画面(メンテ(1)画面)に切り換わる。続けてメニュースイッチ83を操作すると当該画面の内容を選択できる構成である。ところで、例えば、「排水(開)」「排水(閉)」を選択するにはメニュースイッチ83で洗米→投下・残米投下→上水→排水(開)・排水(閉)…の順に切換えて、該当の位置にてセットスイッチ84を操作することにより、選択設定完了する構成である。当該位置では、「排水(開)」又は「排水(閉)」を上下に並ぶ設定スイッチ81で設定すると、排水弁64が開いたり、閉じたりを実行するもので、作動状況を点検確認できる構成である。なお前記排水弁64、水位弁65はいずれも同形態で、正逆転モータによって「開」「閉」位置を保つよう構成されていて、これらモータへの通電を絶つとその位置で停止しうる構成である。上記メニュースイッチ83で「リセット」を選択設定すると、これら排水弁64、水位弁65の上記モータがどんな位置に停止していても、強制的に排水、水位を「開」位置に戻して停止する構成である。
【0037】
更に、上記点検画面で、前記スイッチカバー71を閉じると、全ての駆動部はリセットされ、排水・水位の各モータは「開」位置まで作動させて停止する構成である。従って、排水弁、水位弁が「開」位置のまま作業終了し、洗米タンク5内部に水や米が残ったままで長時間放置することに伴うタンク内部の汚損などの弊害を防止できる。
【0038】
また、通常運転表示画面Aには図15に示すように、現在、洗米炊飯機がどの状態にあり、そのときに、処置が必要な場合には、必要な処置を喚起する「米補給」、「停止中」、「運転中」、「異常中」、「水加減」等の文字表示を行なう。更に、作業者に注意を喚起させるために、前記表示される文字を反転点滅させるように構成されている(図15▲1▼〜▲5▼参照)。
【0039】
図14にはこの実施例の形態の操作パネル70における通常運転時の通常運転画面Aを示すものである。
まず、▲1▼電源スイッチ82をONすると、▲2▼標準画面である通常運転画面Aが表示されて、予め設定された炊飯条件である累計釜数と運転停止中の表示及び一回の炊飯量が5升で、一釜ごとの炊飯であること、浸漬時間及び蒸らし時間が表示される。このとき予約スイッチ73をONすると、現在時刻、運転開始の方法、予約運転ができることを表示する。次いで、▲3▼前記画面Aに表示された炊飯条件を変更したいときには、スイッチカバー71を開き、炊飯条件設定画面Bを表示させて、設定条件を変更できる。例えば、炊飯量を「5升」から「3升」に変更し、モードを「一釜」ごとから「連続」にすると、通常運転画面Aは「3升」、「連続」に切り替わる。次に、▲4▼スイッチ群74で「UP」スイッチ操作し、予定釜数を「3釜」から「10釜」にセットすると、予定釜数が「10」に表示変更される。
【0040】
次に、▲5▼スタートスイッチ75を押すと、運転が始まり、「運転中」の表示がなされる。何回目かの釜の炊飯が終了したときに、例えば、米が不足した状態となると、「運転中」の表示が「米補給」の点滅表示に変わる。そして、米補給が終わると、自動運転が再開する。このとき、▲6▼ヘルプスイッチ76を押すと、残時間が表示される。
【0041】
自動運転中に、例えば、▲7▼釜の準備ができていないと、「運転中」の表示が点滅する。この時ヘルプスイッチ76をONすると、処置方法が示され、内釜をセットするようにとの指示が表示される。内釜のセットの後、▲8▼点火が手動モードであると、点火コールの音声が流れ、同時に「運転中」の表示が点滅して、点火を催促する。点火スイッチをONして、運転を再開して所定時間が経過すると、▲9▼炊飯完了の音声が発せられ、同時に「運転中」の表示が点滅するので、ヘルプスイッチ76をONすると、炊飯完了の作業をするようにとの指示が表示される。
【0042】
ところで、炊飯処理の行程タイムチャート(図16)に基づき、浸漬から炊き上りまでの詳細は以下のとおりである。浸漬行程は、洗米器タンク内の所謂ざる上げ浸漬と図16に示す炊飯器側での釜浸漬とがあり、制御部はトータル時間で管理するため、炊飯器投下タイミングと併せ制御できる構成としている。この炊飯器内浸漬(釜浸漬)後、炊飯行程、むらし行程、炊き上り行程の順に移行するものである。前記支持部材1側には所定セット状態にある炊飯器の内釜に接して引き出し状態でなく所定のセット位置にあるか否かを検出する内釜センサ85、同様に蓋の施蓋か否かを検出する蓋センサ86を有し、このうち内釜センサ85は内釜がセットされた状態で、即ち上記釜準備ができている状態でオンし、同様に蓋センサ86は蓋が施蓋状態でオンするものである。
【0043】
米を炊飯器に投入後所定時間は釜浸漬行程にあり、浸漬中を表すLED87を点灯状態とする。次いでこの所定時間の上記釜浸漬が完了すると炊飯行程に入る。即ち釜浸漬時間が経過すると、点火待ちLED87が点滅し炊飯行程への移行を表す。点火スイッチ88がオンされると該点火待ちLED89が消灯し炊飯中LED90が点灯する。
【0044】
所定時間の炊飯が実行される消火されむらし行程に移行する。各LEDは炊飯中のまま継続する。むらし行程時間が経過すると、炊き上りとなり炊き上りLED91が点滅して釜の取出しを促す。人手によって炊飯器が引き出されると、釜センサ85、蓋センサ86がオフし、所定時間経過すると各LEDはオフする。
【0045】
ところで、上記内釜センサ85のオン時において、作業員によってセット位置から引き出す作業がある。即ち、釜浸漬時間中に炊飯ネットを被せる作業を行ったり、炊き込みご飯用の具を投入する作業等である。これらの時間は比較的短時間に行い得るものであるから、従来は固定の短時間、例えば15秒、に設定されていた。従って、当該固定の短時間内での作業に係る場合は、内釜センサ85のオフとはせず、釜浸漬状態を継続することとしていた。
【0046】
しかしながら、熟練度の相違によっては、上記の固定短時間中に作業を終了し得ない場合もあるため、この固定短時間を経過して釜浸漬等をリセット状態となってしまう欠点があった。このため内釜センサ85のオフ動作によってもこれを検知せず継続してオンとみなす時間tmを任意に長短設定できる構成とするものである。即ち、制御部に、炊飯釜浸漬途中で炊飯釜を引き出した後この引出し状態が設定時間経過すると自動炊飯状態がリセットされるタイマ手段を構成し、このタイマ手段の設定時間を長短に変更可能に構成するものである。
【0047】
具体的には、前記図14のフロー中、▲1▼〜▲3▼の手順後、メニュースイッチ83を長押しすることによって特別メニュー画面に切り換わり(図17▲4▼)、このうち、モード設定選択画面(同図▲5▼)から「ネット炊飯」画面を選択すると、「ネット炊飯時間セット」画面になり(同図▲6▼)、「標準(15秒)」→「30秒」→「60秒」→「90秒」の順に、前記設定スイッチ74のうち、UP又はDOWNスイッチによって所望の時間に設定するものである。
【0048】
このように構成することによって、熟練度に応じて上記時間tmを予め任意に設定でき、上記した欠点を解消しうる。なお、実施例ではネット炊飯時間と代表して称したが、上記の具を投入かき混ぜする作業の場合もこのネット炊飯を選択設定するものである。
【0049】
上記の例では、時間tmを任意に設定変更できる構成としたが、固定の短時間よりも長い時間tnに固定するものであってもよい。例えば、前記むらし時間が内釜センサ85がオフして所定時間te、例えば15秒、経過すると次の排米可能な状態として認識されるが、この所定時間teに比較して長い時間tn(>te)に設定しようとするものである。
【0050】
このように設定する場合には、ネットを被せるか、あるいは炊き込み御飯の具を入れて混ぜ合わせる作業等を行っても、釜が取り出されたと判断されなくなるため、ゆとりをもって当該作業を行うことができ、むらしあるいは炊飯完了中に釜が取り出されたと判断する時間teは短時間で足り次の釜への排米を効率良く行うことができる。
【0051】
さらに、図16において、符号92はブザーで、その報知状態を示す。このブザー92は、所謂手動炊飯における炊飯作業に付随するものである。自動点火を実行できる自動炊飯のほか、図外モード選択手段によって手動炊飯も実行可能に構成し、この手動炊飯の場合には、ガスの点火は手動に委ねる構成とし、釜浸漬までの所定の準備が完了し点火OKになる当該ブザー92によって点火を促す(以下、点火コール)構成である。この手動炊飯によるブザー92報知は点火の有検出まで継続するが、この間にあっても、釜取り出しして前記のネット被せや炊き込み御飯の具の投入を行うことがあり、この場合の内釜センサ85のオフ動作によってもこれを検知せず継続してオンとみなす時間tpを任意に変更設定したり、所定時間tq(>tp)に設定して上記と同様の効果を得ることができる。
【0052】
制御部69は、上記のように釜浸漬中あるいは点火コール中、釜が引き出されても,所定の作業を行うために設定する時間は釜引出しとみなさないよう構成し、釜浸漬を中断するに関らず、釜浸漬を継続するものとしているが、図18に示すフロー図は、釜浸漬中に内釜センサ84がオフになっても、次の排米動作を行わせない構成として、排米動作による不測の事態を防止しようとするものである。釜浸漬に入ると、タイマ作動し所定時間は釜浸漬を継続する。この釜浸漬中に釜が引き出され、内釜センサがオフになっても、この釜浸漬のタイマは依然継続して釜浸漬を計時し所定の時間になるまで中断しない。
【0053】
ところで、装置の前面部に作用する赤外線検知センサ95を設け(図26)、作業員の所定圏内存在の有無を検知できる構成とすると共に、液晶表示画面77部を明暗表示が可能な構成とし、作業員の有り信号によって該液晶表示画面77部を明表示に切り替えるよう構成することによって、不在時は暗表示に切り替えておくことで省エネ効果を期待でき、必要なときには明表示に切り替えできていちいち明表示切替のための操作を要しないため便利である。なお、明暗表示の切替えは例えば液晶パネルのバックライトのオン、オフ切替えがある。赤外線検知センサ95に代えてその他の人体を検知できるセンサを用いてもよい。
【0054】
次に、図1,図2,図19に基づき貯米タンク4部及び洗米タンク5部の支持構成について説明する。
支持部材1は、前記のように台枠1aと、左右支柱1b,1bと、複数の横桟1c,1c…により構成されている。貯米タンク4及び洗米タンク5を支持する前記横移動フレーム2は、上部の平面状の横フレーム部2aと、横フレーム部2aの後端部に連結されている縦フレーム部2bとで、側面視L型に構成されている。
【0055】
上記横フレーム部2aの後端部左右両側には、前後方向の横軸回りに回転する上ローラー96,96…と、縦軸回りに回転する後ローラー97,97…を設け、この後ローラー97,97…のローラー軸97aを、図19に示すように、支持板98の孔98aに緩く嵌合して、例えば6゜程度軸芯が傾斜できる自動調芯式に構成し、縦フレーム部2bの下側左右両側部には前記後ローラー97,97…と同様の自動調芯式にした縦軸回りに回転する下ローラー99を設けている。
【0056】
しかして、支持部材1の上部の横桟1c上面に、横移動フレーム2の上ローラー96,96…を載置接触させ、上部の横桟1c後面に後ローラー97,97…を接触させ、下ローラー99を中間の横桟1c前面に接触させると、貯米タンク4を載置支持すると共に洗米タンク5を吊り下げ状に支持している横移動フレーム2は、横移動フレーム2を横方向に移動自在に支持される構成になる。
【0057】
この実施例は、横移動フレーム2を、横フレーム部2aと、横フレーム部2aの後端部に連結されている縦フレーム部2bにより側面視L型に構成し、上ローラー96,96…、後ローラー97,97…及び下ローラー99により支持部材1に支持しているので、洗米タンク5を取り外しても貯米タンク4が前傾に垂れ下がるようなこともなく、また、支持部材1に上ローラー96,96…、後ローラー97,97…及び下ローラー99を介して横移動フレーム2を横移動自在に支持するにあたり、後ローラー97,99のローラー軸97aを支持部材98の孔98aに緩く嵌合した自動調芯式に構成したので、製作誤差や、組立て誤差等があっても、後ローラー97,97…の軸芯が自動的に傾斜調整されてローラー全面が接触し、ローラーの偏摩耗や損傷を防止することができる。
【0058】
次に、図21に基づき排米弁22の駆動構成の実施例について説明する。
この排米弁39の駆動構成は、排米弁39を排米軸38から取り外して清掃した後、再び装着するとき、排米軸38が上下に摺動しないように固定し、装着し易くするものである。
【0059】
中空の回転軸34内には排米軸38が上下摺動自在に遊嵌されていて、排米軸38の下端に排米弁39を取り付けている。洗米タンク5上部の取付部材にはシーソー状に上下動する投下アーム100の中間部を軸支し、投下アーム100の一端を排米軸38の上端にピン101連結し、投下アーム100の他端部に設けたローラ102に排米弁駆動用モータ40で矢印方向に駆動される投下カム41を接動可能に連係し、排米弁39を上下動させて洗米タンク5下部開口を開閉する構成である。なお、投下アーム100の一端側の下方への回動を所定位置で停止させるストッパ103を設けている。
【0060】
図20実線に示す状態では、投下カム41の大径部が投下アーム100のローラー102に当接し、投下アーム100の左側ブームを持ち上げ、投下アーム100を介して排米軸38及び排米弁39を持ち上げ、排米弁39を閉鎖状態としている。次いで、投下カム41が更に反時計方向に回動すると、投下アーム100の左側部を押圧しながら回転し、その大径部がローラー102から離れると、投下アーム100の左側が排米弁39等の自重により下動し、排米軸38も下動し排米弁39は開状態となる(図20仮想線)。
【0061】
上例の作用について説明する。
電源スイッチ82をオンにし、操作パネル70の各操作に従って炊飯条件の設定を行なう。各種の炊飯条件を設定の後、スタートスイッチ75をオンすると、図21で示す炊飯フローのように運転開始される。
【0062】
即ち、炊飯条件の設定入力完了後に、図21に示すステップ0でスタートスイッチ75を押すと、ステップ1で貯米タンク4の米を計量ドラムで計量し、洗米タンク5に設定量の米を供給し、ステップ2で洗米する。
ステップ2の洗米工程は、水をたれ流しながら米を攪拌する糠抜き工程、一旦給水した後水切りし米を湿潤状態で攪拌する研米工程、所定水位で米を攪拌する荒ゆすぎ工程、水をタンクよりオーバーフローしながら攪拌する仕上げゆすぎ工程からなる。荒ゆすぎ工程及び仕上げゆすぎ工程は米を水中で撹拌する狭義の洗米工程を意味する。
【0063】
上記ステップ2の広義の洗米工程の次は、ステップ3の水加減処理工程に進む。このステップ3では洗米タンク3内の米の量、米の質、気温、水温等に見合った水量をマイクロコンピュータが計算して、洗米タンク5に給水し、洗米タンク5の満水後に、水位弁65を算出された時間分「開」して水加減をする。
【0064】
ステップ4では、洗米タンク5内の洗米済の米とステップ3の水加減の計量された水が、排米弁39の開閉により炊飯釜7に投下される。
ステップ5では、炊飯釜7内の米は規定時間にわたり水に浸漬される。規定時間経過後に、ステップ6で点火、ステップ7で炊飯、ステップ8で蒸らしを行い、ステップ9で炊き上り、所定の米飯ができあがる(ステップ10)。
【0065】
上記の炊飯釜7内の米の浸漬、即ち釜浸漬の途中、ネットを被せるために釜を引き出して蓋をあけ、ネットを装着するが、この装着のための時間tmは熟練に応じて任意に設定しておくことができるため、当該ネット装着の際に慌てて所定時間が経過するなどの恐れがなくなる。また、同様に炊き込み御飯の際の具の投入にあってもとりわけ初心者が時間に惑わされずに余裕をもって作業することができるものである。
【0066】
所定量の米が計量されて洗米タンク5に供給される。この洗米タンク5内では、洗米モータ36等の駆動によって米が給水を伴いながら洗米される。即ち、糠抜き工程イ、研米工程ロ、荒ゆすぎ工程ハ、仕上げゆすぎ工程ニの順に処理される。
【0067】
上記の洗米工程を終えると、浸漬処理後炊飯処理するものである。
尚、スタートスイッチ75をオンする前に、予約スイッチ操作によって予約画面を出力し、炊き上がり時刻等を予約設定することにより予定の時刻に炊きあげることができる。
【0068】
図22〜図24は貯米タンク4近傍を通気状態におくための換気ファン105他の取付け構成に関する。該ファン105による導入外気はドラムケース10の左側位置と、その反対側に位置する排米弁39用モータ40の近傍位置とに形成された仕切り部材3の換気口106a,106bから下方に抜ける構成である。上記換気ファン105はその風胴フランジ105aを、カバー部材23の一側面隅部における開口部107の内側面に外側のフランジ体108と共締めすることによって固定し、このフランジ体108には多孔網109aに形成した蓋体109をマグネット着脱形態に構成してなる。もって、常時はマグネット接合によって開口部107を通気網状になし、必要に応じてマグネット接合を外して内部を点検できる。
【0069】
上記換気ファン105は、以下のような回転数制御を実行する構成としている。即ち、換気ファン105を連動するモータの回転数を高低2段階に変更可能に構成し、炊飯器が運転中であるか否かを検出する手段の検出入力に応じて、炊飯中の場合には高回転側に、非炊飯中は低回転側にモータを制御する構成である。このように構成することによって、点火からむらし完了までの期間では高い回転数で換気ファン105が回転され上記の蒸気付着を低減させる一方、非炊飯中即ち洗米中等では回転数が低下されるものであるから、ケース内部の換気を効率良く行いながら、ファンの省エネ効果も可能とさせる。
【0070】
図25は前記炊飯器7用ガス台8の前記架台9への取付け一例を示すものである。前記架台9は、支持部材1の水平台枠1aに構成する左右の案内レールに沿って前後側に引き出し及び収納可能に設けられている。この架台9の上面にはピン110,110を2箇所に立設してなり、これらのピン110,110は、ガス台8の底面に設けたプレート部材8a,8b,8cのうち、プレート部材8a,8bに形成する大小異径のピン孔111,111に係合している。一方プレート部材8cと架台9との間には、ガス台8を矢印方向(図26中(ロ))に引き寄せながら固定するパッチン錠形態の固定解除手段112を構成し、大径部にピン110係合させたガス台8を固定解除手段112のロック側操作によって小径部に案内位置決めされつつ固定状態とされる構成である。従って、ガス台8の架台9への装着はプレート部材8a,8bの大径部をピンに係合する容易な操作で足り、次いで固定解除手段112の操作に基づいて位置決め並びにロック状態とすることができて着脱操作が容易である。
【0071】
また、図27,図28は排水性に配慮した架台9の構成を示す。支持部材1の水平台枠1aを連結すべく設ける底部プレート113を、左右中央が低くなるよう傾斜させて構成し、この傾斜下部側を集水部となして水抜き孔114を設け、この集水部から排水されて底部プレート113部には水が溜まることがなくなり、水洗い時にも排水性が良好となって清掃性を向上するものである。また、符号115は水平台枠1a,1a間を左右連結すべく背面側に設ける後底壁面であるが、この壁面にも水抜き孔116を形成することによって当該壁面で堰き止められることがなく清掃性を向上する。117,117は架台9を前後に引き出し自在に設ける案内レール、118はこの案内レール117,117に沿って引き出し可能に設ける中間枠である。中間枠118と架台9とはさらに前後側に位置ずれしうるようにスライド自在の構成とし、スライド引出し量を大きく確保している。
【0072】
図29は架台9に構成する容器検知手段である。引き出し可能な架台9には、前記の炊飯器7用ガス台8のほか、単なる容器120を装着して洗米を受ける構成とする場合がある。このとき制御部は容器の有無を検知する構成とし、洗米投入の可否を判断すべく構成するが、その検知手段121は、架台9の容器載置位置圏内に位置してスプリング蝶板122によって上方突出状態に検知アーム123を設け、この検知アーム123の容器による姿勢変更域に近接センサ124を設け、制御部は近接センサ124の静電容量の変化を検知してガス台8又は容器120の有無を判断する構成である。このように、常時は架台9のベース部材から上方に突出して設ける検知アーム123に容器120を上方から作用させてこの架台9に載置するだけの簡単な操作で検知アーム123を作動さえ得て格別の操作を要さず誤検知の恐れもない。
【0073】
また、検知アーム123の近接センサ124による静電容量の大小相違をもって、図29(イ)のガス台8か、又は容器120なのかを区別して検知する構成とすれば便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す洗米炊飯機の正面図である。
【図2】洗米炊飯機の側面図である。
【図3】洗米炊飯機の正断面図である。
【図4】貯米タンクと洗米タンクの正面図である。
【図5】貯米タンクと洗米タンクの斜視図である。
【図6】一部断面した貯米タンクと洗米タンクの正面図である。
【図7】貯米タンクと洗米タンクの平面図である。
【図8】計量部の側断面図である。
【図9】計量部の正面図である。
【図10】ドラムケースの断面図である。
【図11】(a)作用状態を示す側面図。(b)作用状態を示す平面図。
【図12】タイムチャート図である」。
【図13】操作パネルの正面図である。
【図14】点検操作画面一例を示す図である。
【図15】図13の操作パネルの通常運転表示画面の運転状態を示す図である。
【図16】タイムチャートである。
【図17】図16の操作パネルのネット炊飯時間設定画面を示す図である。
【図18】フローチャートである。
【図19】横移動フレームの構成を示す側面図である。
【図20】投下アームの作用状態を示す正面図である。
【図21】炊飯機の全体の制御フローを示す図である。
【図22】別例を示す平面図である。
【図23】換気ファン部の分解斜視図である。
【図24】フローチャートである。
【図25】ガス台装着部の斜視図である。
【図26】全体側面図である。
【図27】フレーム下部の正断面図である。
【図28】炊飯器架台部の分解斜視図である。
【図29】架台部容器検出部の正断面図である。
【符号の説明】
85…内釜センサ、86…蓋センサ、87…点火待ちLED、88…点火スイッチ、89…点火待ちLED、90…炊飯中LED

Claims (1)

  1. 貯米タンクの米を計量手段によって計量して下方の洗米タンクに供給すべく構成し、この洗米タンク中の米は注水及び撹拌作用を受けて所定の洗米処理を行うよう構成し、下方に待機する炊飯釜の蓋体を開閉しながら洗米タンクから炊飯釜内に洗米後の米を投入すべく構成し、洗米タンクの下方には炊飯釜を洗米タンクの下方に位置する状態と引き出し位置とに移動可能に引き出し架台を設け、炊飯釜浸漬途中で炊飯釜を引き出した後この引出し状態が設定時間経過すると自動炊飯状態がリセットされるタイマ手段を設ける洗米炊飯機において、このタイマの設定時間を長短に変更可能に設けてなる洗米炊飯機における制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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