JP4020542B2 - 引戸の開戸補助装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、引戸の開戸補助装置(以下単に開戸補助装置という)に係り、特に、引戸の開戸を容易にした新規な開戸補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、引戸の戸先と戸枠との間にパッキン材を設け、閉戸時の衝撃を緩和し、或いは閉鎖状態を安定に保つようにした引戸が提案され、実用されている。
【0003】
この引戸は、閉扉時、例えば戸先又は戸枠の一方に設けたパッキン材を他方に設けた封止部材に係合、摺接させて封止するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる引戸は、引戸を開けるとき、戸先におけるパッキン材と封止部材との摩擦係合が解けるまでの間、僅かな行程ではあるが引戸が重くなり使い勝手が悪い、という不都合がある。
【0005】
そこで、この発明は、引戸の開戸時ばねの力により引戸を開放方向に押動して開戸を容易にする新規な開戸補助装置を提供し、もって引戸の使い勝手を向上させることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、引戸の戸先上端部に埋設された偏平なケースと、このケース内において、戸枠に対向するフロント板を貫通してこれに垂直な前後方向に移動可能に案内され、フロント板から突出する方向の前方に付勢された作動杆と、この作動杆の内端において上方に突設され、先端部に延長がフロント板と鋭角で斜交する斜面を形成した制御部と、作動杆の上方において、ケースの側板と平行な平面内で回動できるように支承された係止杆、及びこの係止杆に関し略Y字形をなすように結合され、ケースの上面開口を挿通して引戸上に突出可能な第1及び第2の切替アームと、戸枠の上枠下面に突設され、引戸の開戸時と閉戸時にこれら第1及び第2切替アームと係合する制御突起とを備え、開戸時、制御突起と第1切替アームとの係合により係止杆の先端を後方に移動させ、制御部との係合を介して作動杆を後方に移動させると共に制御部の斜面を係止杆に衝接させ、閉戸時、第2切替アームと制御突起との係合により係止杆と制御部との係合を解いて作動杆を自由にするようにしたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、上記作動杆の付勢力を、引戸を閉め切った時の引戸の摩擦抵抗より小さく設定したことを特徴とする。
【0008】
【実施例】
以下、図面を参照してこの発明について説明する。
図1乃至図3において符号1はケースを示し、このケース1は、引戸2の戸先上端部に埋設された偏平な箱状体である。
【0009】
このケース1は、例えば図3に示すように、引戸の戸先面に開口した付番しない取付穴に戸枠側から嵌め込まれ、図示しない止めねじにより固定されている。
【0010】
このケース1内には、図2に示すように、引戸の戸枠3(図3参照)に対向するフロント板4を貫通して、これに垂直な前後方向(図2で左右方向)に移動可能に案内された作動杆5が設けられている。
【0011】
なお、この作動杆5の案内装置は、例えば図2に示す作動杆5の裏面側に突設された図示しないガイドピンとケース1の側板に前後方向に開口したガイド溝との係合、及びフロント板4における作動杆5用の開口で構成することができる。
【0012】
図示の実施例における作動杆5は、横断面形状が矩形の細長いブロック体で、その前端部が半円形に成形されている。
【0013】
そして、この作動杆5の後端面(フロント板4から見て内端面)から前端部にかけて形成された空洞部には、圧縮コイルばねとしてのプッシュばね6が弾装されている。
【0014】
このプッシュばねの弾力は、図2に実線で示すように作動杆5がケース1内に押込まれた状態で、例えばパッキン材による引戸の係止力(摩擦力)よりやや小さく設定する。
【0015】
また、作動杆5の内端には、ケース1の側板に平行な上方に延伸する制御部7が一体に形成されており、この制御部7の先端部(上端部)には、延長がフロント板4と鋭角(例えば45度)で斜交する斜面8が形成されている。
【0016】
一方、作動杆5の上方における近傍に係止杆9が配設されており、この係止杆9はケース1の側板と平行な平面内で、一対のストッパー10、10の間で回動できるように支承されている。
【0017】
この係止杆9には、全体の形状が略Y字形をなすような態様で、第1及び第2切替アーム11、12が一体に結合されており、これら第1及び第2切替アーム11、12は、ケース1の上面に形成された上面開口13を挿通して引戸2上に突出可能な長さを有している。
【0018】
他方、これらの切替アーム11、12に対応して、引戸の戸先に対向する戸枠付近における上枠14の下面には、図1及び図2に示すように、制御突起としての制御ローラー15が引戸面に垂直な回転軸の回りを回動可能に設けられている。
【0019】
そして、第1切替アーム11の長さ、すなわちその回動軸と先端との距離及び係止杆9に対する関係角度は、開戸時、図4乃至図6に示すように、制御ローラー15との係合によって係止杆9の先端を後方に移動させ、制御部9との係合を介して作動杆5を後方に移動させると共に、制御部の斜面8を係止杆9の先端に衝接させることができるように設定されている。
【0020】
また、第2切替アーム12の長さ及び係止杆9に対する関係角度は、図6乃至図8に示すように、閉戸時、第2切替アーム12と制御ローラー15との係合により、係止杆9と制御部7との係合を解いて作動杆5を自由にできるように設定されている。
【0021】
上記のように構成されたこの発明の一実施例による開戸補助装置は、引戸が開き始めの状態では、図4に示すように、作動杆5はプッシュばね6の弾力によってフロント板4から突出した状態にあり、その制御部7が係止杆9を介して前方のストッパー10に係止されている。
【0022】
この状態で引戸を更に開けると、図5に示すように、ケース1が制御ローラー15に対して相対的に右方に移動し、その上面から突出した第1切替アーム11が制御ローラー15に当接し、以後ケース1の更なる移動により第1切替アーム11は反時計方向に駆動される。
【0023】
この第1切替アーム11の回動により、これと一体の係止杆9が、制御部7を介して作動杆5をケース1内に押込む方向に駆動する。
【0024】
そして、所定の距離ケース1が移動すると、図6に示すように、係止杆9の先端が制御部7の斜面8に乗り上がり、同時に係止杆9は後方のストッパー10に当接して停止する。
【0025】
この状態では、プッシュばね6の弾力は制御部7の斜面8と係止杆9との係合を介して係止杆9の回動軸に担持され、その状態はケース1が更に右方に移動して第1切替アーム11と制御ローラー15との係合が解けても変らない。
【0026】
閉戸時には、図7に示すように、第2切替アーム12が先に制御ローラー15に当接し、第2切替アーム12は時計方向に回動する方向に駆動される。
【0027】
そして、ケース1が閉戸方向、すなわち図7で更に左方に移動すると、図8に示すように、係止杆9と制御部7との係合が解け、作動杆5は自由になるが、すぐにその先端が戸枠3に当接し(図3参照)、図2に示すように、作動杆5がケース1内に押込まれた状態で引戸が閉鎖される。
【0028】
前記したようにプッシュばね6の弾力は引戸と戸枠との摩擦係合力より小さいものとしたから、作動杆5が自由であってもプッシュばね6の弾力だけで引戸が開くことはなく、引戸閉鎖中図2に示す状態が安定に保たれる。
【0029】
引戸を開けるときには、図示しない錠前を解錠し、引戸2を開放方向に押すと、その引戸を押す力とプッシュばね6の弾力の和が引戸と戸枠との摩擦係合力を越えたとき引戸が開き始め、図4に示す状態となり、以降、引戸の開閉に伴い前記した作動を繰り返す。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明は、引戸の戸先上端部に設けたケース内に戸枠方向に付勢された作動杆を前後方向に移動可能に設け、引戸を開くときこの作動杆が戸枠方向に突出する力を開戸に利用するので、開戸時引戸が重くなる不都合を解消することができ、引戸の使い勝手が向上する、という所期の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による開戸補助装置の正面図。
【図2】その一部断面側面図で引戸閉鎖状態を示す。
【図3】その平面図。
【図4】図2と同様の一部断面側面図で、引戸が開き始めた直後を示す。
【図5】図4と同様の一部断面側面図で、第1切替アームが制御ローラーに係合し始めた状態を示す。
【図6】図4と同様の一部断面側面図で、第1切替アームと制御ローラーとの係合が解け、作動杆がケース内に押込まれた状態を示す。
【図7】図4と同様の一部断面側面図で、第2切替アームが制御ローラーに係合し始めた状態を示す。
【図8】図4と同様の一部断面側面図で、第2切替アームと制御ローラーとの係合が解け、作動杆が自由になった状態を示す。
【符号の説明】
1 ケース
2 引戸
3 戸枠
4 フロント板
5 作動杆
6 プッシュばね
7 制御部
8 斜面
9 係止杆
11 第1切替アーム
12 第2切替アーム
13 上面開口
14 上枠
15 制御ローラー
Claims (2)
- 引戸の戸先上端部に埋設された偏平なケースと、このケース内において、戸枠に対向するフロント板を貫通してこれに垂直な前後方向に移動可能に案内され、フロント板から突出する方向の前方に付勢された作動杆と、この作動杆の内端において上方に突設され、先端部に延長がフロント板と鋭角で斜交する斜面を形成した制御部と、作動杆の上方において、ケースの側板と平行な平面内で回動できるように支承された係止杆、及びこの係止杆に関し略Y字形をなすように結合され、ケースの上面開口を挿通して引戸上に突出可能な第1及び第2の切替アームと、戸枠の上枠下面に突設され、引戸の開戸時と閉戸時にこれら第1及び第2切替アームと係合する制御突起とを備え、開戸時、制御突起と第1切替アームとの係合により係止杆の先端を後方に移動させ、制御部との係合を介して作動杆を後方に移動させると共に制御部の斜面を係止杆に衝接させ、閉戸時、第2切替アームと制御突起との係合により係止杆と制御部との係合を解いて作動杆を自由にするようにしたことを特徴とする引戸の開戸補助装置。
- 上記作動杆の付勢力を、引戸を閉め切った時の引戸の摩擦抵抗より小さく設定した請求項1記載の引戸の開戸補助装置。
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---|---|---|---|
JP25213899A JP4020542B2 (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 引戸の開戸補助装置 |
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JP7021143B2 (ja) * | 2019-03-27 | 2022-02-16 | 株式会社Lixil | 引戸 |
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1999
- 1999-09-06 JP JP25213899A patent/JP4020542B2/ja not_active Expired - Fee Related
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