JP4210441B2 - 窓等開閉器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は窓、扉または上開きの蓋などの開度調整に用いられる窓等開閉器に関する。さらに詳しくは、上開きの窓やノートパソコンなどの上開きの蓋などにおいて好適に用いられる開閉器であって、とくにラチェット爪の付勢および保持を行なうための弾発手段の耐久性を向上させ、さらに上開きの窓や蓋を閉めるときに静かに閉めることができる開閉器に関する。
【0002】
【従来の技術】
上開きの窓などの開閉自在の部材において、窓を一杯に開ききった位置で窓が勝手に閉まらないように支えるステーは従来よりあったが、窓を途中まで開けた状態でも支える機能を有する開閉器は、かつて存在していなかった。
【0003】
そこで、本願出願人は、かかる不具合を解消するため、昭和63年実用新案登録願第120689号において、窓を途中まで開けた位置でも支えることができる開度調整機能を有する開閉器を提案した。
【0004】
かかる開度調整機能を有する開閉器は、図10〜11に示されるように、外筒51と、前記外筒51内に摺動自在に収容された内挿部材52と、外筒51に形成されたラチェト歯53と、内挿部材52に回転自在に取り付けられたラチェット爪54と、内挿部材52に取り付けられ、ラチェット爪54に付勢力を与える弾発手段55と、外筒51の先端に形成され、ラチェット爪54を非係合位置に強制回転させる第1カム56と、外筒51の基端部に形成され、ラチェット爪54を係合位置に強制回転させる第2カム57とから構成されている。
【0005】
弾発手段55は、板バネからなり、リベット58で内挿部材52に固着されている。板バネからなる弾発手段55は、円弧状に形成された湾曲部55aと、その先端で外向きに折り曲げられた当接部55bとを有している。
【0006】
図10〜11に示される開閉器は、たとえば図12〜15に示される窓に適用される。図12〜15において、61は窓で、上棧62、下棧63、縦棧64を有している。窓61の上棧62は、蝶番65で窓枠66の上枠67に取り付けられており、窓61は窓枠66に対して矢印A方向に回動する。70は図12〜13に示される開閉器であり、窓枠66の縦枠68と窓61の縦棧64とのあいだに取り付けられる。図12では、外筒51を窓枠66側に、内挿部材52を窓61側に取り付けているが、図13に示されるように、外筒51を窓61側に内挿部材52を窓枠66側に取り付けてもよい。さらに、図14〜15に示されるように、窓枠66側の取付位置を高く、窓61側の取付位置が低くなるように取り付けてもよい。
【0007】
図12の場合、外筒51に回転自在に取り付けられた取付金具71が縦枠68に固着され、内挿部材52に回転自在に取り付けられた取付金具72が縦棧64に固着されている。
【0008】
図12のごとく取り付けられた開閉器70は、窓61を開ける途中では図10に示されるラチェット爪54がラチェット歯53に噛み合う。このとき、ラチェット爪54の三角突起73が弾発手段55の当接部55bによって係合方向(図10において反時計方向)に付勢されているため、ラチェット爪54がラチェット歯53から外れてしまうことがない。したがって、窓61の開動作を中止してもラチェット爪54がラチェット歯53に係止して、窓61は閉じないように保持される。
【0009】
窓61を閉じるときには、窓61を全開位置からさらに押し開くことにより、図11に示されるように、第1カム56によって、ラチェット爪54は非係合方向へ(図11において時計方向へ)移動され、そのとき三角突起73が当接部55bの外側(図11において右側)へ押し出され、ラチェット爪54がラチェット歯53に係合しない非係合位置に保持される。そののち、窓61はラチェット爪54によって係止されることなく自由に閉じることができる。
【0010】
窓61を完全に閉じたとき、図10に示されるように、第2カム57によって、ラチェット爪54は係合方向へ(図10において反時計方向へ)移動され、そのとき三角突起73が当接部55bの内側(図10において左側)へ移動され、ラチェット爪54がラチェット歯53に係合しう位置に戻される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図10〜11に示される開閉器は、弾発手段55として板バネを採用しているため、変形したり、疲労したりまたは磨耗しやすいなどの問題がある。そのため、ラチェット爪54に対して所望の付勢力および保持力が与えられなくなり、動作不良が生じやすくなる場合がある。
【0012】
さらに、従来の開閉器は、窓や蓋を閉じる場合、図11に示されるように、ラチェット爪54がラチェット歯53から外れたときに窓や蓋の自重により勢いよく閉ってしまうという問題がある。とくに、ノートパソコンなどの上開きの蓋は液品パネルやバックライトなどを内蔵しており、4kg程度の重さになっている。そのため、蓋が勢いよく閉まったときに大きな衝撃を発生し、液晶パネルなどの電子部品に悪影響を与えるおそれがある。
【0013】
本発明はかかる問題を解消するためになされたものであり、ラチェット爪の付勢および保持を行なうための弾発手段の耐久性を向上させ、さらに上開きの窓や蓋を閉めるときに静かに閉めることができる窓等開閉器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の窓等開閉器は、(a)窓等を蝶番によって当該窓等の枠に回転自在に取りつけた窓の開閉器であって、
(b)外筒と、
(c)前記外筒内に摺動自在に収容された内挿部材と、
(d)外筒に形成されたラチェット歯と、
(e)内挿部材に回転自在に取りつけられ、内挿部材の伸長動作時において、伸長方向にはラチェット歯を乗り越え、縮小方向にはラチェット歯に掛止するラチェット爪と、
(f)その当接部により、前記ラチェット爪をラチェット歯に対し係合方向に付勢し、また非係合位置に保持するための弾発手段と、
(g)前記外筒の先端部に形成された、前記ラチェット爪を非係合位置に強制回転させる第1カムと、
(h)前記外筒の基端部に形成された、ラチェット爪を係合位置に強制回転させる第2カムとからなり、
前記第1カムと第2カムとによる回転によって、ラチェット爪の後端が前記弾発手段の当接部を乗り越えうるように構成され、
前記弾発手段が、前記当接部である鋼球と、該鋼球を前記ラチェット爪の側面に押圧する方向へ付勢する圧縮コイルバネとからなり、前記内挿部材を前記外筒に収容する方向に摺動させるときに、当該内挿部材に制動力を与えて減速させる制動手段を備え、前記制動手段が、前記内挿部材に接触し得るブレーキブロックと、当該ブレーキブロックの前記内挿部材に対する距離を調整するための調整機構とからなり、当該ブレーキブロックにテーパ面と平坦面とが形成されてなることを特徴とするものである。
【0016】
前記内挿部材を前記外筒から所定の長さだけ引き出したときに前記内挿部材の伸長を止める手段を備えてなるのが好ましい。
【0017】
前記内挿部材に回転自在に取り付けられた係止部を有する係止体と、前記外筒に設けられた、前記係止体に当接しうる当接体と、前記外筒の前記当接体よりも下方の位置に設けられた、前記係止体の係止部を係止するための突起とからなるロック機構を具備してなるのが好ましい。
【0018】
前記係止体に回転方向の制動力を与える付勢手段を備えてなるのが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明の窓等開閉器を詳細に説明する。図1は本発明の窓等開閉器の一実施の形態にかかわる分解斜視図、図2は図1のブレーキ部の要部拡大図、図3は図1の開閉器の一部部分断面平面図、図4〜8は図1の開閉器の動作を示す動作説明図および図9は本発明の窓等開閉器の他の実施の形態にかかわる要部拡大斜視図である。
【0020】
図1に示される開閉器は、図10〜11に示される従来の開閉器と比較して、弾発手段5が板バネの代わりに鋼球28および圧縮コイルばね29を採用し、かつ、ブレーキ部41および全開時のロック機構を備えた点で大きく異なり、その他の点ではほぼ構成が共通している。
【0021】
すなわち、図1に示される開閉器は、外筒1と、前記外筒1内に摺動自在に収容された内挿部材2と、外筒1に形成されたラチェット歯3と、内挿部材2に回転自在に取り付けられたラチェット爪4と、内挿部材2に取り付けられ、ラチェット爪4に付勢力を与える弾発手段5と、外筒1の先端に形成され、ラチェット爪4を非係合位置に強制回転させる第1カム6と、外筒1の基端部に形成され、ラチェット爪4を係合位置に強制回転させる第2カム7と、前記内挿部材2を減速させるブレーキ部41とから構成されている。
【0022】
図1に示される開閉器は、前述の図10〜11に示される開閉器と同様に、図12〜15に示されるように窓61および窓枠66、またはノートパソコンの上開きの蓋などに取り付けて使用される。
【0023】
外筒1は、断面C形の長尺材であって、底部8と2枚の側壁9と2枚の側縁10とからなる。一方の側縁10には長手方向に沿って、ラチェット歯3が形成されている。この連続するラチェット歯3の最先端の歯は第1カム6となっている。
【0024】
外筒1の基端部には、取付金具11を取りつけるための孔1aが穿孔されている。取付金具11はプレート12と軸13からなり、孔1aに通された軸13にはワッシャ14、第2カム7の孔7a、カバー15の孔15aを通してC形クリップ16が止められる。前記第2カム7は斜面に形成されたカム面7bを有している。
【0025】
外筒1の先端部では内周に合成樹脂製の滑動部材17が嵌められている。この滑動部材17は断面U字状の部材で内挿部材2の外表面に接触する。
【0026】
内挿部材2は、長尺の板状部材である。その基端には断面C形の合成樹脂製の滑動部材18が固定されている。内挿部材2の基端部において、ラチェット爪4が軸19で回転自在に取り付けられている。そして、このラチェット爪4には、爪部20とカムフォロア21と、たとえば三角状の突起22が一体に形成されている。内挿部材2の先端部には孔23が形成されており、取付金具24の軸25が通されるようになっている。26はプレート、27はC形クリップである。
【0027】
さらに、板状の内挿部材2には、長手方向に沿って補強用の突条34が形成されている。
【0028】
弾発手段5は、当接部である鋼球28と、該鋼球28を前記ラチェット爪4の側面に押圧する方向へ付勢する圧縮コイルバネ29とから構成されている。したがって、従来の開閉器のように、弾発手段として板バネを用いた場合と比較して、変形、疲労および磨耗の心配がなく、大幅に耐久性を向上することができる。
【0029】
さらに、図1および図3に示される開閉器は、前記鋼球28および圧縮コイルバネ29を収容するホルダ30を有している。ホルダ30は、前記内挿部材2に対してリベット31によって固着されている。ホルダ30の内部では圧縮コイルバネ29が圧縮状態で収納され、鋼球28の一部がホルダ30から突出することにより、ラチェット爪4に押圧されている。そのため、ホルダ30が鋼球28および圧縮コイルバネ29を所定の方向へ正確に案内するため、鋼球28および圧縮コイルバネ29がずれたり、脱落するなどの心配がない。
【0030】
図1〜2に示されるブレーキ部41は、摩擦制動により内挿部材2を減速させるものであり、外筒1の底部8に形成された開口8a内部に昇降自在に挿入されたブレーキブロック42と、該ブレーキブロック42の内挿部材2に対する位置を調整するための調整機構とからなる。
【0031】
ブレーキブロック42は、なめらかに内挿部材2に接触できるようにテーパ面42aおよび平坦面42bが連続して形成されている。
【0032】
本実施の形態の調整機構は、ねじ頭部43と、底部44aにめねじ孔44cが形成されたブラケット44と、ねじ頭部43に固着されたおねじ棒45とからなる。おねじ棒45は前記めねじ孔44cに螺合され、おねじ棒45の上端部は、ブレーキブロック42に設けられた抜け止め46を介して、ブレーキブロック42の下面に回転自在に連結されている。また、ブラケット44の両端部44bは、リベット締めまたは溶接などにより外筒1の下面に固着されている。
【0033】
また、本実施の形態の開閉器は、窓を全開状態でロックするためのロック機構を備えている。このロック機構は、図1および図3〜8に示されるように、前記内挿部材2に回転自在に取り付けられた係止部46aを有する係止体46と、前記外筒1の一方の側縁に設けられた、前記係止体46に当接しうる当接体1bと、前記外筒1の他方の側縁の前記当接体1bよりも下方の位置に設けられた、前記係止体46の係止部46aを係止するための突起1cとから構成されている。
【0034】
かかるロック機構のロックを行なう場合、まず、内挿部材2をほぼ最長位置まで引き出せば、当接体1bが係止体46に当接して係止体46を回転させる(図5参照)。そののち、内挿部材2を少し外筒1内部へ戻せば、係止体46の係止部46aが突起1cに係止されたときに所定の下方位置にロックされる(図6参照)。さらに、もう一回、内挿部材2を最長位置まで引き出せば、図7中の想像線で示されるように係止体46を当接体1bによって回転させることにより、内挿部材2のロックを解除することができる。
【0035】
本実施の形態のロック機構は、係止体46を一方向に回転させることによりロックおよびロック解除を可能にしている。したがって、構造が簡単であり、誤動作のおそれがない。しかも、図6のロック状態では係止部46aと突起1cとのあいだで高い係止力が得られる。
【0036】
また、本発明の他の実施の形態として、前記係止体46を回転自在に支持する軸部46bにおいて、係止体46に回転方向の制動力を与える付勢手段を設けてもよい。この付勢手段としては、たとえば、図9に示されるように、係止体46を軸部46bの頭部に押圧付勢することができるように、内側が若干盛り上がったワッシャ46cなどを採用することができる。図9に示されるように、軸部46bは、係止体46およびワッシャ46cに挿入されたのち、内挿部材2の貫通孔2aに挿入され、軸部46bの先端部は内挿部材2の下面にかしめられている。
【0037】
前記ワッシャ4cなどの付勢手段からの制動力によって、係止体46は、自重などにより自然に回転することがない。その結果、係止体46の係止部46aは、確実に当接体1bおよび突起1cに係合することができる。
【0038】
つぎに、図1および図3に示される本実施の形態の開閉器を前述の図12のごとく取り付けたときの動作を説明する。
【0039】
前記窓61が閉じられているときの開閉器は図3に示されているように、内挿部材2が外筒1内に収容され、最縮小した状態にある。
【0040】
前記窓61を開けていくときの状態が図4に示されている。このとき、ラチェット爪4の爪部20はラチェット歯3を乗り越えて伸長方向に移動する。すなわち、ラチェット爪4の三角突起22が圧縮コイルバネ29によって付勢された鋼球28で押されているので、爪部20がラチェット歯3から外れてしまうことはない。そのため、前記窓61を開窓操作を中止しても、爪部20がラチェット歯3に掛止して窓61は勝手に閉じないように保持される。
【0041】
したがって、本実施の形態の開閉器は、振動などによりラチェット爪4がラチェット歯3から外れようとした場合、外れる方向に動くほど弾発手段5の撓み量(すなわち、圧縮コイルバネ29の縮み量)が増すことにより、ラチェット爪4に対する係合方向への付勢力も増加する。したがって伸長動作中、振動などの外力に対しても、確実にラチェット爪4を係合位置に保持できる。
【0042】
窓61を最大に開けたとき、図5に示されるように、内挿部材2のラチェット爪4近傍の位置に形成された突起32が外筒1先端付近に形成された突起33に当り、伸長動作が止められる。そのとき、第1カム6が爪部20を強制的に非係合方向に押し動かし、ついには三角突起22が鋼球28を乗り越え、鋼球28の外側(図中右側)へ押し出される。この状態で、ラチェット爪4は鋼球28によって非係合位置、すなわち爪部20がラチェット歯3に係合し得ない位置に保持される。
【0043】
そののち、前記窓61から手を離すと、あるいは窓61を軽く引き下げると、ラチェット爪4はラチェット歯3と一切係合しないので(図7参照)、窓61は閉方向に動き、図6に示されるように、前記ロック機構において、係止体46の係止部46aが突起部1cに係止されるので、前記窓61は全開位置にロックされる。さらにもう一度、窓61を開ければ、前述のようにロック機構のロックが解除されて窓61を閉めることができる。
【0044】
図7に示されるように、前記窓61が閉まるにつれて内挿部材2が外筒1に収容される方向に移動するとき、内挿部材2はブレーキ部41のブレーキブロック42に接触して摩擦制動を受け、適度に減速される。それにより、窓61を静かに閉めることができ、上開きの窓や蓋に全閉時の衝撃がはたらくのを防止することができる。内挿部材2は、ブレーキブロック42のテーパ面42aに接触して少し減速し、平坦面42bに接触してさらに減速するため、滑らかに減速することができる。また、内挿部材2の減速を強めるか、または弱めたいときには前記回転ツマミ42を回転させてブレーキブロック42の位置を調整すればよい。
【0045】
ラチェット爪4が非係合位置にある場合も前記と同様に、非係合位置から外れる方向に移動すればするほど、ラチェット爪4を非係合位置へ戻そうとする弾発手段5(すなわち、圧縮コイルバネ29)の付勢力が増加し、ラチェット爪4を安定して非係合位置に保持することができる。
【0046】
そして、窓61がほぼ閉じられた状態になると、図8に示されるように、カムフォロアー21が第2カム7に当接して、爪部20を強制的に係合位置へ押し動かすので元の状態(図3参照)に復帰する。
【0047】
なお、本実施の形態の開閉器は前述の図12〜15の取付状態においても、同様に作動して前記窓61を開閉、保持することができる。
【0048】
また、本発明のブレーキ部は、内挿部材を外筒に収容する方向に移動したときに内挿部材を減速させることができるものであれば、いかなる態様も採用することができる。したがって、前述の位置調整可能なブレーキブロック42の代わりに外筒の底面または側面を内方に張り出して内挿部材と接触できるようにしてもよい。
【0049】
本実施の形態では、内挿部材2をほぼ最長位置まで引き出したときに内挿部材2の伸長を止める手段は、一対の突起32、33だけでなく、全開時のロック機構の係止体46および当接体1bも、当該伸長防止手段として機能を奏することができる。したがって、全開時のロック機構を備えていれば、前記突起32、33を省略しても内挿部材2の伸長を防止することができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、鋼球と圧縮コイルバネとからなる弾発手段を採用することにより、従来の板バネからなる弾発手段と比較して変形、疲労および磨耗の心配がなく、大幅に耐久性を向上することができる。
【0051】
さらに、本発明の戸当りはブレーキ部を備えているため、上開きの窓や蓋を静かに閉めることができる。したがって、ノートパソコンなどの上開きの蓋内部の電子部品に衝撃を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の窓等開閉器の一実施の形態にかかわる分解斜視図である。
【図2】図1のブレーキ部の要部拡大図である。
【図3】図1の開閉器の一部部分断面平面図である。
【図4】図1の開閉器の動作を示す動作説明図である。
【図5】図1の開閉器の動作を示す動作説明図である。
【図6】図1の開閉器の動作を示す動作説明図である。
【図7】図1の開閉器の動作を示す動作説明図である。
【図8】図1の開閉器の動作を示す動作説明図である。
【図9】本発明の窓等開閉器の他の実施の形態にかかわる要部拡大斜視図である。
【図10】従来の開閉器の一部部分断面平面図である。
【図11】図10の開閉器の動作を示す平面図である。
【図12】図10の開閉器を窓に取り付けた状態の断面図である。
【図13】図10の開閉器を窓に取り付けた状態の断面図である。
【図14】図10の開閉器を窓に取り付けた状態の断面図である。
【図15】図10の開閉器を窓に取り付けた状態の断面図である。
【符号の説明】
1 外筒
2 内挿部材
3 ラチェット歯
4 ラチェット爪
5 弾発手段
6 第1カム
7 第2カム
28 鋼球
29 圧縮コイルバネ
41 ブレーキ部

Claims (4)

  1. (a)窓等を蝶番によって当該窓等の枠に回転自在に取りつけた窓等開閉器であって、
    (b)外筒と、
    (c)前記外筒内に摺動自在に収容された内挿部材と、
    (d)外筒に形成されたラチェット歯と、
    (e)内挿部材に回転自在に取りつけられ、内挿部材の伸長動作時において、伸長方向にはラチェット歯を乗り越え、縮小方向にはラチェット歯に掛止するラチェット爪と、
    (f)その当接部により、前記ラチェット爪をラチェット歯に対し係合方向に付勢し、また非係合位置に保持するための弾発手段と、
    (g)前記外筒の先端部に形成された、前記ラチェット爪を非係合位置に強制回転させる第1カムと、
    (h)前記外筒の基端部に形成された、ラチェット爪を係合位置に強制回転させる第2カムとからなり、
    前記第1カムと第2カムとによる回転によって、ラチェット爪の後端が前記弾発手段の当接部を乗り越えうるように構成され、
    前記弾発手段が、前記当接部である鋼球と、該鋼球を前記ラチェット爪の側面に押圧する方向へ付勢する圧縮コイルバネとからなり、
    前記内挿部材を前記外筒に収容する方向に摺動させるときに、当該内挿部材に制動力を与えて減速させる制動手段を備え、前記制動手段が、前記内挿部材に接触し得るブレーキブロックと、当該ブレーキブロックの前記内挿部材に対する距離を調整するための調整機構とからなり、当該ブレーキブロックにテーパ面と平坦面とが形成されてなる窓等開閉器。
  2. 前記内挿部材を前記外筒から所定の長さだけ引き出したときに前記内挿部材の伸長を止める手段を備えてなる請求項1記載の窓等開閉器。
  3. 前記内挿部材に回転自在に取り付けられた係止部を有する係止体と、前記外筒に設けられた、前記係止体に当接しうる当接体と、前記外筒の前記当接体よりも下方の位置に設けられた、前記係止体の係止部を係止するための突起とからなるロック機構を具備してなる請求項1または記載の窓等開閉器。
  4. 前記係止体に回転方向の制動力を与える付勢手段を備えてなる請求項記載の窓等開閉器。
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