JP3739216B2 - 窓等開閉器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は窓や扉の開度調整に用いられる窓等開閉器に関する。さらに詳しくは、とくに、窓の上棧を蝶番によって窓枠の上枠に取りつけ、窓を上向きに回動させて開ける形式の窓(以下、上開きの窓という)において好適に用いられる開閉器であって、とくに窓を途中まで開けた状態から容易かつ迅速に閉じることができる開閉器に関する。
【0002】
叙上の形式の窓として、たとえば天窓や欄間、排煙窓、換気窓などがある。
【0003】
【従来の技術】
上開きの窓において、窓を一杯に開ききった位置で窓が勝手に閉まらないように支えるステーは従来よりあったが、窓を途中まで開けた状態でも支える機能を有する開閉器は、かつて存在していなかった。
【0004】
そこで、本願出願人は、かかる不具合を解消するため、平成10年特許願第237545号において、窓を途中まで開けた位置でも支えることができる開度調整機能を有する開閉器を提案した。
【0005】
かかる開度調整機能を有する開閉器は、図15〜17に示されるように、外筒31と、前記外筒31内に摺動自在に収容された内挿部材32と、外筒31に形成されたラチェト歯33と、内挿部材32に回転自在に取り付けられたラチェット爪34と、内挿部材32に取り付けられ、ラチェット爪34に付勢力を与える弾発手段35と、外筒31の先端に形成され、ラチェット爪34を非係合位置に強制回転させる第1カム36と、外筒31の基端部に形成され、ラチェット爪34を係合位置に強制回転させる第2カム37とから構成されている。なお、38はカバーである。
【0006】
弾発手段35は、ラチェット爪34に当接する鋼球43と、該鋼球43をラチェット爪34の側面に押圧する方向へ付勢する圧縮コイルバネ44とから構成されている。鋼球43および圧縮コイルバネ44はホルダ45に収容され、ホルダ45はリベット46によって内挿部材32に固着されている。
【0007】
また、内挿部材32の抜止めとして、内挿部材32の奥端付近に形成された突起47および外筒の先端31付近に形成された突起48を備えている。
【0008】
図15〜17に示される開閉器は、たとえば図18〜21に示される窓に適用される。図18〜21において、61は窓で、上棧62、下棧63、縦棧64を有している。窓61の上棧62は、蝶番65で窓枠66の上枠67に取り付けられており、窓61は窓枠66に対して矢印A方向に回動する。70は図15〜17に示される開閉器であり、窓枠66の縦枠68と窓61の縦棧64とのあいだに取り付けられる。図18では、外筒51を窓枠66側に、内挿部材52を窓61側に取り付けているが、図19に示されるように、外筒51を窓61側に内挿部材52を窓枠66側に取り付けてもよい。さらに、図20〜21に示されるように、窓枠66側の取付位置を高く、窓61側の取付位置が低くなるように取り付けてもよい。
【0009】
図18の場合、外筒51に回転自在に取り付けられた取付金具71が縦枠68に固着され、内挿部材52に回転自在に取り付けられた取付金具72が縦棧64に固着されている。
【0010】
図18のごとく取り付けられた開閉器70は、窓61を開ける途中では図15に示されるラチェット爪34がラチェット歯33に噛み合う。このとき、ラチェット爪34の三角突起42が弾発手段35の鋼球43によって係合方向(図15において反時計方向)に付勢されているため、ラチェット爪34がラチェット歯33から外れてしまうことがない。したがって、窓61の開動作を中止してもラチェット爪34がラチェット歯33に係止して、窓61は閉じないように保持される。
【0011】
窓61を閉じるときには、窓61を全開位置からさらに押し開くことにより、図16に示されるように、第1カム36によって、ラチェット爪34は非係合方向へ(図16において時計方向へ)移動され、そのとき三角突起42が鋼球43の外側(図16において右側)へ押し出され、ラチェット爪34がラチェット歯33に係合しない非係合位置に保持される。そののち、窓61はラチェット爪34によって係止されることなく自由に閉じることができる。
【0012】
窓61を完全に閉じたとき、図17に示されるように、第2カム37によって、カムフォロア41が押圧されることにより、ラチェット爪34は係合方向へ(図17において反時計方向へ)移動され、そのとき三角突起42が鋼球43の内側(図17において左側)へ移動され、ラチェット爪34がラチェット歯33に係合しあう位置に戻される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図15〜17に示される開閉器は、前記窓61を途中まで開けた状態から閉めようとする場合、ラチェット爪34がラチェット歯33に噛み合っているため、窓61を一旦全開して図16のごとく第1カム36によってラチェット爪34を非係合方向へ移動させる操作が必要であり、非常に面倒であり、手間がかる。
【0014】
しかも、窓61を一旦全開させたのちに閉める必要があるため、雨や雪が降っている場合に一旦全開すれば雨や雪などが室内に侵入するなどの問題がある。
【0015】
本発明はかかる問題を解消するためになされたものであり、窓を途中まで開けた状態から容易かつ迅速に閉じることができる窓等開閉器を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の窓等開閉器は、(a)窓等を蝶番によって当該窓等の枠に回転自在に取りつけた窓等開閉器であって、
(b)外筒と、
(c)前記外筒内に摺動自在に収容された内挿部材と、
(d)前記内挿部材または外筒に形成されたラチェット歯と、
(e)前記外筒または内挿部材に回転自在に取りつけられ、内挿部材の伸長動作時において、伸長方向にはラチェット歯を乗り越え、縮小方向にはラチェット歯に掛止するラチェット爪と、
(f)その当接部により、前記ラチェット爪をラチェット歯に対し係合方向に付勢し、また非係合位置に保持するための弾発手段と、
(g)前記内挿部材の基端部または外筒の先端部に形成された、ラチェット爪を非係合位置に強制回転させる第1カムと、
(h)前記内挿部材の先端部または外筒の基端部に設けられた、ラチェット爪を係合位置に強制回転させる第2カムとからなり、
前記第1カムと第2カムとによる回転によって、ラチェット爪の後端が前記弾発手段の当接部を乗り越えうるように構成され、
外部からの操作力によって、前記ラチェット爪を非係合位置に強制回転させるロック解除機構を備えており、
また、前記ロック解除機構が、(a)前記ラチェット爪に突設された係合突起と、
(b)当該係合突起を前記ラチェット爪の非係合方向へ押圧する押圧部材と、
(c)該押圧部材に固着された操作用グリップとからなることを特徴とするものである。
【0018】
また、前記グリップが、前記外筒の外側に摺動自在に配設された筒状部材からなるのが好ましい。
【0019】
また、前記押圧部材を前記ラチェット爪の係合突起から離す方向へ付勢するためのバネを備えてなるのが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明の窓等開閉器を詳細に説明する。図1は本発明の窓等開閉器の一実施の形態にかかわる斜視説明図、図2は図1の開閉器の内部構造を示す平面説明図、図3は図1のラチェット爪の拡大斜視図、図4は図1のロック解除機構の動作説明図、図5は図1の強制ロック機構の一部切欠拡大平面図、図6は図5のロックプレートの移動前後の状態を示す説明図および図7〜14は図1の開閉器の動作を示す動作説明図である。
【0021】
図1〜2に示される開閉器は、外筒1と、前記外筒1内に摺動自在に収容された内挿部材2と、内挿部材2に形成されたラチェット歯3と、外筒1に回転自在に取り付けられたラチェット爪4と、外筒1に取り付けられ、ラチェット爪4に付勢力を与える弾発手段5と、内挿部材2の基端部に形成され、ラチェット爪4を非係合位置に強制回転させる第1カム6と、内挿部材2の先端部に形成され、ラチェット爪4を係合位置に強制回転させる第2カム7とから構成されている。
【0022】
さらに、図1〜2に示される本実施の形態の開閉器は、図15〜17に示される従来の開度調整機能を有する開閉器と比較して、ロック解除機構12および強制ロック機構13を備えている点が大きく異なっている。また、本実施の形態の開閉器では、窓を全開位置で確実に保持するための全開保持機構14(図2参照)も備えている。
【0023】
また、図1に示される開閉器は、前述の図15〜17に示される開閉器と同様に、図18〜21に示されるように窓61および窓枠66に取り付けて使用される。
【0024】
外筒1は、図1〜2に示されるように、断面C形の長尺材であって、外筒1の先端部の内側において、ラチェット爪4が軸19で回転自在に取り付けられている。そして、このラチェット爪4には、爪部20と、たとえば三角状の突起22が一体に形成されている。ラチェット爪4の表裏両面には、係合突起4aおよびカムフォロア用ローラ4bが突設されている(図3参照)。また、外筒1の基端部には、取付金具(図示せず)を取りつけるための孔1aが穿孔されている。
【0025】
弾発手段5は、当接部である鋼球8と、該鋼球8を前記ラチェット爪4の側面に押圧する方向へ付勢する圧縮コイルバネ9とから構成されている。
【0026】
さらに、図1〜2に示される開閉器は、前記鋼球8および圧縮コイルバネ9を収容するホルダ10を有している。ホルダ10は、前記外筒1に対してネジ11によって固着されている。ネジ11の先端11aは、後述する圧縮コイルバネ18を係止するために、外筒1の外部に突出している(図4参照)。ホルダ10の内部では圧縮コイルバネ9が圧縮状態で収納され、鋼球8の一部がホルダ10から突出することにより、ラチェット爪4に押圧されている。なお、ネジ11に代えて、ピンをカシメることによりホルダ10を外筒1に固着することもできる。
【0027】
内筒2は、断面C形の長尺材であって、図1〜2に示されるように、一方の側縁2aには長手方向に沿って、ラチェット歯3が形成されている。この連続するラチェット歯3の最基端の歯は第1カム6となっている。前記第2カム7は、内挿部材2の先端に嵌合され、斜面に形成されたカム面7bを有している。内挿部材2および第2カム7の先端部には取付金具(図示せず)を取りつけるための孔23が形成されている。
【0028】
ロック解除機構12は、図4に示されるように、ラチェット爪4に突設された係合突起4aと、当該係合突起4aをラチェット爪4の非係合方向へ押圧する押圧部材15と、該押圧部材15にネジ16(図1参照)により固着された操作用のグリップ17とから構成されている。
【0029】
係合突起4aは、たとえば、ラチェット4の上面側に固着されたネジからなり(図3参照)、外筒1の外側面に形成されたスリット1bを通して外部に突出している。
【0030】
押圧部材15は、斜面15aが形成された金属などからなる薄板である。押圧部材15は、外筒1の外側面に沿って摺動することができる。また、押圧部材15の適宜の位置には、めねじ孔15bが形成されている。押圧部材15は、グリップ17と重ね合わされ、前記ネジ16がめねじ孔15bに螺合されている。
【0031】
グリップ17は、たとえば、外筒1の外側に摺動自在に配設された合成樹脂製などの筒状部材からなる。
【0032】
また、本実施の形態では、押圧部材15をラチェット爪4の係合突起4aから離す方向へ付勢するための圧縮コイルバネ18を備えている。圧縮コイルバネ18は、当該バネの一端18aが外筒1の外側に突出する前記ネジ11(図2参照)の先端11aに係合しており、残りの部分がグリップ17の内面に形成された凹部17aに挿入され、当該バネの他端18bが凹部17aの奥端に当接している。そのため、グリップ17を図4(b)の矢印B方向へ指で移動させたときに圧縮コイルバネ18を収縮させ、指をグリップ17から離せば、圧縮コイルバネ18の復原力によってグリップ17を自動的に図4(a)に示される元の位置に戻すことができる。
【0033】
本実施の形態のロック解除機構12によれば、通常の窓の開閉動作では図4(a)に示されるように、押圧部材15およびグリップ17は図示された退避位置にあるため、ラチェット爪4はラチェット歯3を乗り越えることができる。
【0034】
一方、図4(b)に示されるように、グリップ17に対して指などで外部から操作力が与えられたとき、押圧部材15およびグリップ17は当該矢印B方向へ移動する。このとき、押圧部材15の斜面15aが係合突起4aを矢印C方向へ押圧することにより、ラチェット爪4はラチェット歯3に係合し得ない非係合位置(図4(b)および図9参照)まで移動される。そのため、窓を途中まで開けた状態、具体的には図8に示される内挿部材2が外筒1から出ている途中の状態から容易かつ迅速に窓を閉じることができる。
【0035】
強制ロック機構13は、図5〜6に示されるように、ラチェット爪4を係合方向へ押圧するロックプレート24と、該ロックプレート24にネジ25(図1参照)により固着された操作用のグリップ26とから構成されている。
【0036】
ロックプレート24の先端側には、斜面24aが形成された金属などからなる薄板である。また、ロックプレート24の適宜の位置には、めねじ孔24bが形成されている。ロックプレート24は、貫通孔27aを有するスペーサ27およびグリップ26と重ね合わされ、かかる状態で前記ネジ25(図1参照)が貫通孔27aを通してめねじ孔24bに螺合されている。
【0037】
スペーサ27は、外筒1の外側面に形成されたスリット1cの内部に挿入されており、ロックプレート24のストローク長さを規定する。
【0038】
グリップ26は、前記外筒1の外側に摺動自在に配設された合成樹脂製などの筒状部材からなる。
【0039】
また、グリップ26の一部には、フック26aが形成され、当該フック26aの先端の鉤状の部分が外筒1の2本のスリット1dに係止できるようになっているため、グリップ26をロック位置およびロック解除位置に保持することができる。
【0040】
本実施の形態の強制ロック機構13によれば、通常の窓の開閉動作では図6の二点鎖線で示されるように、ロックプレート24(および前記グリップ26)は退避位置にあるため、ラチェット爪4はラチェット歯3を乗り越えることができる。
【0041】
一方、グリップ26に対して指などで外部から操作力が与えられたとき、図6の実線で示されるロックプレート24(および前記グリップ26)は当該矢印D方向へ移動する。このとき、ロックプレート24の斜面24aがラチェット爪4の側面の一部(少なくとも肩部4c付近)を矢印E方向へ押圧することにより、ラチェット爪4はラチェット歯3に係合した状態で保持される。そのため、窓を途中まで開けた状態、具体的には図8に示される内挿部材2が外筒1から出ている途中の状態においても強固かつ確実に窓をロックすることができる。
【0042】
ロックを解除するときは、グリップ26を矢印D方向の反対方向へ移動させればよい。なお、前記ロック解除機構12のグリップ17を矢印B方向に移動させてもグリップ17がグリップ26を矢印D方向の反対方向へ移動させることができるため、ロック解除機構12の操作と強制ロック機構13のロック解除とを同時に行なうことが可能である。
【0043】
また、全開保持機構14は、図2に示されるように、窓を全開状態で保持するための機構であり、外筒1内部に固着された軸27に回転自在に取り付けられた、係止部28aを有する係止体28と、前記内挿部材2の他方の側縁2bの基端部に形成された、前記係止体28に当接し得る当接体29と、前記内挿部材2の側縁2aの前記当接体29よりも先端側に形成された、前記係止体28の係止部28aを係止するための突起30とから構成されている。
【0044】
つぎに、図1〜6に示される本実施の形態の開閉器を前述の図18のごとく取り付けたときの動作を説明する。
【0045】
前記窓61が閉じられているときの開閉器は図7に示されているように、内挿部材2が外筒1内に収容され、最縮小した状態にある。
【0046】
前記窓61を開けていくときの状態が図8に示されている。このとき、ラチェット爪4の爪部20はラチェット歯3を乗り越えて伸長方向に移動する。すなわち、ラチェット爪4の三角突起22が圧縮コイルバネ9によって付勢された鋼球8で押されているので、爪部20がラチェット歯3から外れてしまうことはない。そのため、前記窓61を開窓操作を中止しても、爪部20がラチェット歯3に掛止して窓61は勝手に閉じないように保持される。
【0047】
このとき、前記窓61を途中まで開けた状態から閉めたいときには、前述の図4に示されるロック解除機構12によってラチェット爪4をラチェット歯3から外すことにより、窓61を閉めればよい。
【0048】
一方、窓61を途中まで開けた状態で窓をロックしたいときには、前述の図5〜6に示される強制ロック機構13によってラチェット爪4をラチェット歯3に噛み合った状態でロックすることにより、窓61を所望の開度位置で保持することができる。なお、ロック状態であることを使用者にわかり易くするために、強制ロック機構13をロック状態に移動させたときに、外筒表面上に適宜の注意マークないし文字を表示するのが好ましい。
【0049】
図9に示されるように、前記窓61を全開付近まで開けたとき、第1カム6が爪部20を強制的に非係合方向に押し動かし、ついには三角突起22が鋼球8を乗り越え、鋼球8の外側(図中右側)へ押し出される。この状態で、ラチェット爪4は鋼球8によって非係合位置、すなわち爪部20がラチェット歯3に係合し得ない位置に保持される。
【0050】
ついで、前記窓61を最大開度まで開けたとき、図10に示されるように、当接体29が係止体28に当接して係止体28を回転させる。
【0051】
そののち、前記窓61を少し閉方向に移動させると、図11に示されるように、係止体28の係止部28aが突起30に係止されたときに窓61はほぼ全開位置にロックされる。
【0052】
全開された窓61を閉じたいときには、図12に示されるように、窓61を最大開度まで開けることにより、当接体29がさらに係止体28を回転させることにより、窓61の全開位置におけるロックを解除することができる。
【0053】
そののち、前記窓61から手を離すと、あるいは窓61を軽く引き下げると、係止体28は突起30に係止せず、しかもラチェット爪4はラチェット歯3と一切係合しないので(図13参照)、窓61を自由に閉じることができる。
【0054】
そして、窓61がほぼ閉じられた状態になると、図14に示されるように、係合突起4aのほぼ裏側に位置するカムフォロア用ローラ4b(図3参照)が第2カム7のカム面7bに当接して、爪部20を強制的に係合位置へ押し動かすので元の状態(図7参照)に復帰する。
【0055】
なお、本実施の形態の開閉器は前述の図18〜21の取付状態においても、同様に作動して前記窓61を開閉、保持することができる。
【0056】
なお、本実施の形態では、開閉器の一例として、前述の図1〜2に示されるように、ラチェット歯3が内挿部材2に形成され、ラチェット爪4が外筒1に設けられ、それに対応して内挿部材2の基端部に第1カム6が形成され、内挿部材2の先端部に第2カム7が設けられた例をあげて説明している。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、ラチェット歯3およびラチェット爪4を入れ替えて配置してもよい。具体的には、ラチェット歯3が外筒1に形成され、ラチェット爪4が内挿部材2に設けられ、それに対応して外筒1の先端部に第1カム6が形成され、外筒1の基端部に第2カム7が設けられてもよい。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、ロック解除機構を備えたことにより、窓を途中まで開けた状態から、一旦全開まで窓を開けることなく容易かつ迅速に閉じることができる。したがって、雨や雪などが室内に侵入するなどの心配もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の窓の開閉器の一実施の形態にかかわる斜視説明図である。
【図2】図1の開閉器の内部構造を示す平面説明図である。
【図3】図1のラチェット爪の拡大斜視図である。
【図4】図1のロック解除機構の動作説明図である。
【図5】図1の強制ロック機構の一部切欠拡大平面図である。
【図6】図5のロックプレートの移動前後の状態を示す説明図である。
【図7】図1の開閉器の動作を示す動作説明図である。
【図8】図1の開閉器の動作を示す動作説明図である。
【図9】図1の開閉器の動作を示す動作説明図である。
【図10】図1の開閉器の動作を示す動作説明図である。
【図11】図1の開閉器の動作を示す動作説明図である。
【図12】図1の開閉器の動作を示す動作説明図である。
【図13】図1の開閉器の動作を示す動作説明図である。
【図14】図1の開閉器の動作を示す動作説明図である。
【図15】従来の開閉器の一部部分断面平面図である。
【図16】図15の開閉器の動作を示す平面図である。
【図17】図15の開閉器の動作を示す平面図である。
【図18】図15の開閉器を窓に取り付けた状態の断面図である。
【図19】図15の開閉器を窓に取り付けた状態の断面図である。
【図20】図15の開閉器を窓に取り付けた状態の断面図である。
【図21】図15の開閉器を窓に取り付けた状態の断面図である。
【符号の説明】
1、31 外筒
2、32 内挿部材
3、33 ラチェット歯
4、34 ラチェット爪
5、35 弾発手段
6、36 第1カム
7、37 第2カム
12 ロック解除機構
13 強制ロック機構
Claims (3)
- (a)窓等を蝶番によって当該窓等の枠に回転自在に取りつけた窓等開閉器であって、
(b)外筒と、
(c)前記外筒内に摺動自在に収容された内挿部材と、
(d)前記内挿部材または外筒に形成されたラチェット歯と、
(e)前記外筒または内挿部材に回転自在に取りつけられ、内挿部材の伸長動作時において、伸長方向にはラチェット歯を乗り越え、縮小方向にはラチェット歯に掛止するラチェット爪と、
(f)その当接部により、前記ラチェット爪をラチェット歯に対し係合方向に付勢し、また非係合位置に保持するための弾発手段と、
(g)前記内挿部材の基端部または外筒の先端部に形成された、ラチェット爪を非係合位置に強制回転させる第1カムと、
(h)前記内挿部材の先端部または外筒の基端部に設けられた、ラチェット爪を係合位置に強制回転させる第2カムとからなり、
前記第1カムと第2カムとによる回転によって、ラチェット爪の後端が前記弾発手段の当接部を乗り越えうるように構成され、
外部からの操作力によって、前記ラチェット爪を非係合位置に強制回転させるロック解除機構を備えており、
前記ロック解除機構が、(a)前記ラチェット爪に突設された係合突起と、
(b)当該係合突起を前記ラチェット爪の非係合方向へ押圧する押圧部材と、
(c)該押圧部材に固着された操作用グリップとからなる窓等開閉器。 - 前記グリップが、前記外筒の外側に摺動自在に配設された筒状部材からなる請求項1記載の窓等開閉器。
- 前記押圧部材を前記ラチェット爪の係合突起から離す方向へ付勢するためのバネを備えてなる請求項2記載の窓等開閉器。
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