JP4018855B2 - タッチパネル入力座標変換装置およびタッチパネル入力座標変換方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タッチパネル入力座標変換装置およびタッチパネル入力座標変換方法に関し、特に、タッチパネルに表示された画面が回転されるタッチパネル入力座標変換装置およびタッチパネル入力座標変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6を参照すると、従来この種のタッチパネル入力システムは、タッチパネルモジュールと表示部とを有する。タッチパネルモジュールは、原点登録を行う手段とタッチされた物理座標を原点情報を用いて論理座標に変換する手段とを含む。
タッチパネルへの入力が表示部を介して入力されると、タッチされた物理座標を原点情報から論理座標に変換する手段は、入力された座標を原点情報を用いて論理座標に変換し、変換された座標を入力座標として入力制御部に通知する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来技術は、画面が回転された場合、再度タッチパネル座標の原点登録を行わなければならないため問題があった。その理由は、画面の回転が行われたのちにタッチパネルに入力された物理座標のデータは、単に画面が回転される前の論理座標に変換されるだけであって、画面が回転された後の論理座標とは異なるためである。
そこで、本発明の目的は、画面が回転された場合でもタッチパネルに原点の登録を行う必要が無いタッチパネル入力座標変換装置およびタッチパネル入力座標変換方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のタッチパネル入力座標変換装置は、タッチパネルに原点が登録されたときの画面の第1の回転情報を保持する第1の保持手段と、前記タッチパネルの現在の画面の第2の回転情報を保持する第2の保持手段と、前記タッチパネルに入力が行われたときに、前記第1の保持手段に保持された前記第1の回転情報と前記第2の保持手段に保持された前記第2の回転情報とを比較する比較手段と、前記比較手段が前記第1および第2の回転情報が異なることを示す場合、該第1および第2の回転情報の相違に基づいてタッチパネル座標の変換を行う変換手段とを含む。
また、本発明の他のタッチパネル入力座標変換装置は、画面が回転されたときに、現在の画面の回転情報をもとめ前記第2の保持手段に保持された前記第2の回転情報を更新する更新手段をさらに含む。
【0005】
本発明のタッチパネル入力座標変換方法は、タッチパネルに原点が登録されたときの画面の第1の回転情報を第1の保持手段に保持するステップと、前記タッチパネルの現在の画面の第2の回転情報を第2の保持手段に保持するステップと、前記タッチパネルに入力が行われたときに、前記第1の保持手段に保持された前記第1の回転情報と前記第2の保持手段に保持された前記第2の回転情報とを比較するステップと、前記比較手段が前記第1および第2の回転情報が異なることを示す場合、該第1および第2の回転情報の相違に基づいてタッチパネル座標の変換を行うステップとを含む。
【0006】
本発明の他のタッチパネル入力座標変換方法は、画面が回転されたときに、現在の画面の回転情報をもとめ前記第2の保持手段に保持された前記第2の回転情報を更新するステップをさらに含む。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明のタッチパネル入力座標変換装置およびタッチパネル入力座標変換方法の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0008】
図1を参照すると、タッチパネルモジュール10はタッチパネル座標の原点登録時の画面回転情報を記憶する領域1、現在の画面回転情報を記憶する領域2、原点登録処理を行う手段11、現在の画面回転情報を取得する手段12、論理座標を現在の画面方向の論理座標に変換する手段13、タッチされた物理座標を原点情報から論理座標に変換する手段14とを含む。
表示部20は図2に示すように画面方向0°,90°,180°,270°の4種類の画面回転情報を持ち、それぞれの画面方向は画面回転表示モジュール30で変更することができる。
【0009】
変更された画面方向は現在の画面回転情報として現在の画面回転情報を記憶する領域2に記憶される。
【0010】
次に、本発明の動作について説明する。
【0011】
図3を参照すると、オペレータによりタッチパネル座標の原点登録が実行された場合、原点登録処理を行う手段11が実行され、タッチパネル座標の原点登録処理が実行される。
【0012】
タッチパネル座標の原点登録処理が完了すると、原点登録処理を行う手段11は、現在の画面回転情報を取得する手段12を実行する。
【0013】
現在の画面回転情報を取得する手段12は、タッチパネル座標の原点登録時の表示部20の画面方向0°,90°,180°,270°の画面回転情報を表示部20から取得する。現在の画面回転情報を取得する手段12は、原点登録時の画面回転情報を記憶する領域1に画面回転情報を記録する。
【0014】
図4を参照すると、オペレータが画面回転モジュール30を実行して、画面を回転させた場合、画面回転モジュール30が「画面回転実行」をタッチパネルモジュール10に通知する。タッチパネルモジュール10において、現在の画面方向の情報を取得する手段12が実行され、回転後の表示部20の画面方向0°,90°,180°,270°の画面回転情報を表示部20から取得し、現在の画面回転情報を記憶する領域2に画面回転情報を記録する。
図5を参照すると、オペレータが表示部20をタッチした場合、タッチされた座標を原点情報から論理座標に変換する手段13が起動され、原点登録時の画面回転情報を記憶する領域1と現在の画面回転情報を記憶する領域2にあらかじめ記憶されている画面回転情報から回転の大きさを求める。
【0015】
画面が回転されていた場合、論理座標を現在の画面方向の論理座標に変換する手段13は論理座標を現在の画面方向の論理座標に変換する手段14を実行して変換を行い、タッチされた座標を図示していない入力制御部に通知する。
【0016】
回転されていない場合は変換は行わず、タッチされた座標を入力制御部に通知する。
【0017】
以上のごとく、本発明では、画面が回転した角度に応じてタッチパネルに入力された座標データを変換する。このため、画面が回転される度にタッチパネルに原点の登録を行う必要が無い。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、画面が回転した角度に応じてタッチパネルに入力された座標データを変換する。このため、画面が回転される度にタッチパネルに原点の登録を行う必要が無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】表示部20に表示される回転された画像の例を示す図である。
【図3】本発明の原点登録処理の動作を示す図である。
【図4】本発明の画面回転処理の動作を示す図である。
【図5】本発明の座標変換処理の動作を示す図である。
【図6】従来のタッチパネル入力座標変換装置のブロック図である。
【符号の説明】
10 タッチパネルモジュール
1 原点登録時の画面回転情報を記憶する領域
2 現在の画面回転情報を記憶する領域
11 原点登録処理を行う手段
12 現在の画面回転情報を取得する手段
13 論理座標を現在の画面方向の論理座標に変換する手段
14 タッチされた物理座標を原点情報から論理座標に変換する手段
Claims (4)
- オペレータからの指示に従い原点情報の登録処理を行う手段と、
オペレータからの指示に従い画面を回転させる画面回転モジュールと、
タッチパネルに原点が登録されたときの画面の第1の回転情報を保持する第1の保持手段と、
前記タッチパネルの現在の画面の第2の回転情報を保持する第2の保持手段と、
前記タッチパネルに入力が行われたときに、前記第1の保持手段に保持された前記第1の回転情報と前記第2の保持手段に保持された前記第2の回転情報とを比較する比較手段と、
前記比較手段が前記第1および第2の回転情報が異なることを示す場合、該第1および第2の回転情報の相違に基づいて論理座標を現在の画面方向の論理座標に変換を行う変換手段とを含むことを特徴とするタッチパネル入力座標変換装置。 - 画面が回転されたときに、現在の画面の回転情報をもとめ前記第2の保持手段に保持された前記第2の回転情報を更新する更新手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のタッチパネル入力座標変換装置。
- オペレータからの指示に従い原点情報の登録処理を行うステップと、
オペレータからの指示に従い画面を回転させるステップと、
タッチパネルに原点が登録されたときの画面の第1の回転情報を第1の保持手段に保持するステップと、
前記タッチパネルの現在の画面の第2の回転情報を第2の保持手段に保持するステップと、
前記タッチパネルに入力が行われたときに、前記第1の保持手段に保持された前記第1の回転情報と前記第2の保持手段に保持された前記第2の回転情報とを比較するステップと、
前記比較手段が前記第1および第2の回転情報が異なることを示す場合、該第1および第2の回転情報の相違に基づいて論理座標を現在の画面方向の論理座標に変換を行うステップとを含むことを特徴とするタッチパネル入力座標変換方法。 - 画面が回転されたときに、現在の画面の回転情報をもとめ前記第2の保持手段に保持された前記第2の回転情報を更新するステップをさらに含むことを特徴とする請求項3記載のタッチパネル入力座標変換方法。
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