JP4018523B2 - ワイヤーハーネスの止水構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤーハーネスの止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、水没した車両から救援信号を発信する救援手段が知られている。救援手段は、例えば図5および図6に示すように、車両内部への浸水を検知する検知手段1と、検知手段1の検知信号に基づいて救援信号を発信する発信手段2と、検知手段1および発信手段2を接続するワイヤーハーネス3とを備える。
【0003】
発信手段2は、例えば車両の座席シート4の下部に配置された防水箱5に収容されている。防水箱5は切欠き部6を有する箱本体5aと蓋体5bとを備えており、ワイヤーハーネス3はこの切欠き部6から防水箱5の内部に引き込まれて発信手段2に接続されている。
【0004】
ワイヤーハーネス3は、図7に示すように、互いに束ねられた多数の電線3a間の所定箇所に止水剤3bを充填した後、各電線3aに対して粘着テープ3cを一括巻回して被覆することにより、止水剤3bが充填された箇所を止水部とし、止水部に設けられたグロメット7を前記切欠き部6に配置する。
【0005】
グロメット7は、止水部を径方向に挟持する筒状の挟持部8における軸線に対して平行な面に沿って分割される分割体本体7aとシール部7bとを有しており、分割体本体7aとシール部7bとは互いに係脱可能に結合されている(例えば特許文献1参照)。
そして、ワイヤーハーネス3の止水部をグロメット7の挟持部8で径方向に挟持した状態で、該グロメット7のシール部7bを防水箱5の箱本体5aに設けられた切欠き部6に嵌め込んで、該箱本体5aに蓋体5bを係止することにより、グロメット7が防水箱5の切欠き部6に配置される。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−251769号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、グロメット7が防水箱5の切欠き部6に配置された状態においては、グロメット7と切欠き部6との間、グロメット7とワイヤーハーネス3との間およびワイヤーハーネス3の止水部はそれぞれシールがなされているが、前記止水部の止水性については、各電線3a間に止水剤3bが確実に充填されることにより得られることから、例えば粘着テープ3cの巻回後に作業者が止水部を手で揉む等しており、この止水部の手揉み作業が面倒で作業性に劣るという問題がある。
【0008】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的はワイヤーハーネスの止水部に確実な止水性が容易に得られるワイヤーハーネスの止水構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、請求項1に記載したように、防水箱の切欠き部から導出するワイヤーハーネスの止水構造であって、上部開口に連なる前記切欠き部が側壁に形成されている箱本体と、前記箱本体の上部開口を閉鎖する蓋体と、を有する防水箱と、ワイヤーハーネスを挟持する第1分割体及び第2分割体を有し、前記第1分割体と第2分割体との間にワイヤーハーネスを挟持して、前記蓋体の側に前記第1分割体が位置するように前記切欠き部に装着されるグロメットと、互いに束ねられた多数の電線を有し、前記グロメットで挟持される箇所が、止水剤を充填した後、一括巻回した粘着テープで被覆されているワイヤーハーネスと、を備え、前記グロメットの前記第2分割体は、前記ワイヤーハーネスを挟持する面に、曲率半径が、挟持する前の前記ワイヤーハーネスの曲率半径よりも大きく、且つ、深さが前記ワイヤーハーネスの直径よりも浅い円弧面状の凹部を有し、前記グロメットの前記第1分割体は、前記ワイヤーハーネスを挟持する略平らな平面を有するとともに、前記蓋体の側に凸部が形成された面を有し、前記防水箱から導出される前記ワイヤーハーネスを挟持する前記グロメットが前記箱本体の前記切欠き部に装着され、前記箱本体の上部開口を閉鎖する前記蓋体が、前記グロメットの第1分割体の前記凸部を押圧し、前記ワイヤーハーネスが、前記グロメットの前記第2分割体の前記凹部と、前記第1分割体の前記平面との間で扁平化されることを特徴としている。
【0014】
このように構成されたワイヤーハーネスの止水構造においては、第1分割体の蓋体側の面に凸部が設けられているため、第1分割体を防水箱の蓋体により第2分割体に向かって押圧した際に前記凸部に他の部分より大きな押圧力を発生させることができ、この結果、前記凸部に対応する位置に配置された挟持部内のワイヤーハーネスの止水部を効果的に押圧することができ、これにより、第1分割体がワイヤーハーネスの止水部に押されて外側面側に変形することなく、該止水部がグロメットの挟持部内で変形して各電線間に止水剤が確実に充填され、該止水部に確実な止水性が容易に得られることになる。
【0015】
従って、このワイヤーハーネスの止水構造においては、従来のように、ワイヤーハーネスの止水部に確実な止水性を得るために、粘着テープの巻回後に作業者が止水部を手で揉む等してこの止水部の手揉み作業が面倒で作業性に劣るという問題を解消できることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態において、既に図7において説明したワイヤーハーネスについては、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことにより説明を簡略化あるいは省略する。
【0017】
図1および図2に示すように、本発明に係る実施形態であるグロメット10は、前記ワイヤーハーネス3における止水部を筒状の挟持部11により径方向に挟持するために、該挟持部11における軸線に対して平行な面に沿って分割される第1分割体としての分割体本体12および第2分割体としてのシール部13を有する。
【0018】
分割体本体12は、長方形状の板状をなして長手方向の中央部にワイヤーハーネス3の止水部がその軸線を短手方向に沿わせて対向配置されるようになっており、また、前記長手方向の中央部の分割方向に沿ってシール部13に対して離れた方向を向く外側面には断面円弧状の凸部14が設けられ、また、前記長手方向の中央部の分割方向に沿ってシール部13に対して近づく方向を向く内側面は平面部15とされている。
【0019】
分割体本体12の平面部15側の面の長手方向の両側には係止リブ16がそれぞれ下方に突設されており、該係止リブ16の先端には後述するシール部13側の係止部29に係止される鉤状の係止片17が分割体本体12の長手方向の外方に位置して設けられている。また、分割体本体12の凸部14の短手方向の両側にはそれぞれ上方に突出するリブ18が分割体本体12の長手方向に沿って延設されており、各リブ18の長手方向の両側にはそれぞれ後述する防水箱30の箱本体31の係止突起39に固定されるロックアーム19が合計4カ所設けられている。
【0020】
ロックアーム19は、リブ18の先端から分割体本体12の短手方向外方に延びた後に下方に延びる二本のアーム20と、該二本アーム20の先端部同士を連結する連結片21とを備えており、該連結片21が前記係止突起39に係止されるようになっている。また、分割体本体12の凸部14側の面の短手方向の一側にはゴム等のシール片22(図3参照)が分割体本体12の長手方向に沿って設けられている。
【0021】
一方、シール部13は平面視して分割体本体12と略同様の長方形状の部材で形成されており、長手方向の中央部にワイヤーハーネス3の止水部がその軸線を短手方向に沿わせて対向配置されるようになっている。
シール部13の長手方向の中央部にはワイヤーハーネス3の外径の曲率半径より大きい曲率半径とされた短軸楕円弧面状の内周壁を有する凹部23が形成されており、該凹部23の軸方向の両端は開口され、
また、凹部23の底部は下方に膨出するように湾曲して湾曲部24とされている。このシール部13の凹部23と前記分割体本体12の平面部15とによってワイヤーハーネス3における止水部を径方向に挟持するための筒状の挟持部11が形成される。
【0022】
前記凹部23の周方向の両端にはそれぞれ板部材24が配置されており、該板部材24のワイヤーハーネス3を向く面には四方をリブ25で囲まれた正方形状の凹部26が形成されている。凹部26内にはシール部13の短手方向に沿って延びるリブ27が架け渡されており、該リブ27の下面と凹部26の底面との間には前記分割体本体12の係止片17がすき間を持って挿入可能な空間28が形成されて前記リブ27の下面が係止片17の係止部29とされ、また、リブ27と凹部23側のリブ25との間には係止片17が弾性変形した状態で挿入可能な空間30が形成されている(図2(a)参照)。
【0023】
シール部13の底部には、長手方向に沿うゴム等の防水リブ131が短手方向に所定の間隔で複数設けられており、また、シール部13の長手方向両側の板部材24の上面にはシール部13の板部材24と前記分割体本体12との間をシールするための軟質部材等からなる防水部材(図示せず)が配置されている。
【0024】
上記構成のグロメット10の挟持部11でワイヤーハーネス3の止水部を径方向に挟持するには、分割体本体12の平面部15とシール部13の凹部23との間にワイヤーハーネス3の止水部を配置し、次いで、分割体本体12の係止片17をシール部13側の空間30に弾性変形させながら挿入し、更に係止片17を押し込んで該係止片17が空間28に達すると、係止片17が弾性復帰して空間28に開放されて係止部29に係止される。
【0025】
これにより、分割体本体12とシール部13とが結合され、ワイヤーハーネス3の止水部がグロメット10の挟持部11で径方向に挟持される。
なお、分割体本体12とシール部13との結合後は例えばいずれか一方を強く分割方向に引っ張ることにより分割体本体12からシール部13が離脱可能とされている。
【0026】
分割体本体12側の係止片17がシール部13側の係止部29に係止された状態においては、該係止片17はシール部13側の空間28にすき間を持って挿入されてるため、分割体本体12はシール部13に対して前記すき間の分だけ分割方向に多少のがたつきを持つようになっている。
【0027】
従って、シール部13の板部材24と分割体本体12との対向面間にもすき間が形成されるので、該対向面間に介装される前記軟質部材等からなる防水部材がずれている場合にも容易に元の位置(対向面間)に戻すことができる。
【0028】
そして、ワイヤーハーネス3の止水部をグロメット10の挟持部11で径方向に挟持した状態で、該グロメット10を防水箱30の切欠き部32に配置する。防水箱30は、図1および図3に示すように、切欠き部32を有する箱本体31と、該箱本体31の上部開口を覆う蓋体33とを備えている。
【0029】
箱本体31の一端側上面は他の部分より高いシール面34とされてリブ35によって画成されている。
シール面34の略中央部にはグロメット10のシール部13の底部形状に対応する凹部36が形成されており、該凹部36の中央部はシール部13の湾曲部24に対応して他の部分より深い深底部37とされている。
【0030】
また、凹部36の幅方向(グロメット10の短手方向)の両側にはそれぞれリブ38が設けられており、各リブ38の中央部にはシール部13の凹部23の断面形状に対応する形状の切欠き部32が形成されている。切欠き部32の両側に位置する各リブ25の外面には分割体本体12のロックアーム19が固定される係止突起39が設けられている。
【0031】
蓋体33は、箱本体31と対向する面に、図3および図4に示すように、該箱本体31の一端側の前記シール面34および箱本体31の他端側に設けられたシール面40並びに箱本体の両側に設けられたシール面(図示せず)に押し付けられるウェザーストリップ41が取り付けられている。
また、蓋体33の周縁には、箱本体31の周壁の所定箇所に複数設けられた係止突起42に係止する係止部43が該係止突起42の数に対応して設けられている。
【0032】
そして、ワイヤーハーネス3の止水部をグロメット10の挟持部11で径方向に挟持した状態で、該グロメット10を防水箱30の切欠き部32に配置するには、まず、箱本体31の凹部36にグロメット10のシール部13を嵌め込み、次に、分割体本体12をシール部13側に押し付けた状態でロックアーム19の連結片21を箱本体31の係止突起39に係止する。
これにより、グロメット10が箱本体31の凹部36にがたつきなく固定される。かかる固定状態においては、グロメット10の分割体本体12の凸部14側の面は箱本体31のシール面34と略面一とされている。
【0033】
次に、箱本体31に上部開口に蓋体33を被せて該蓋体33に取り付けられた各ウェザーストリップ41をそれぞれグロメット10の分割体本体12の外側面を含む箱本体31のシール面34、箱本体31の他端側のシール面40および箱本体31の両側のシール面に押し付け、この状態で、蓋体33の周縁に設けられた複数の係止部43を箱本体31側の係止突起42に係止することで、蓋体33が箱本体31に固定され、これにより、グロメット10が防水箱30の切欠き部32に配置される。
【0034】
ここで、分割体本体12の外側面に凸部14が設けられているので、分割体本体12を防水箱30の蓋体33によりシール部13側に向かって押圧した際に前記凸部14に他の部分より大きな押圧力を発生させることができ、
この結果、該凸部14に対応する位置に配置された挟持部11内のワイヤーハーネス3の止水部が効果的に押圧され、これにより、分割体本体12がワイヤーハーネス3の止水部に押されて外側面側に変形することなく該止水部がグロメット10の挟持部11内で変形して各電線3a間に止水剤が確実に充填される。
【0035】
なお、グロメット7が防水箱5の切欠き部6に配置された状態においては、グロメット7のシール部13と箱本体31の凹部36との間は該シール部13の底部に設けられた防水リブ131によりシールがなされ、グロメット10とワイヤーハーネス3との間はシール部13の板部材24と分割体本体12との対向面間に介装された軟質部材等からなる防水部材によりシールがなされ、分割体本体12の上面を含む箱本体31のシール面34と蓋体33との間並びに箱本体31の他端側のシール面40および両側のシール面と蓋体33との間はウェザーストリップ41によりシールがなされ、ワイヤーハーネス3の止水部については、グロメット10の挟持部11内で変形して各電線3a間に止水剤が確実に充填されてなじんでいることによりシールがなされている。
【0036】
また、図1および図2において、符号50,51は分割体本体12およびシール部13からそれぞれ外部に延設された舌部であり、各舌部50,51は防水箱30から突出するワイヤーハーネス3の外径部を挟んで、テープ等により巻回されるようになっている。
【0037】
上記の説明から明らかなように、前述したグロメット10によれば、分割体本体12の分割方向に沿ってシール部13に対して離れた方向を向く外側面に断面円弧状の凸部14を設けることにより、ワイヤーハーネス3の止水部をグロメット10の挟持部11内で変形させて各電線3a間に止水剤が確実に充填されるようにしているので、該止水部に確実な止水性が容易に得られることになる。
【0038】
従って、このグロメット10においては、従来のように、ワイヤーハーネス3の止水部に確実な止水性を得るために、粘着テープ3cの巻回後に作業者が止水部を手で揉む等してこの止水部の手揉み作業が面倒で作業性に劣るという問題を解消できることになる。
【0039】
また、分割体本体12の分割方向に沿ってシール部13に対して近づく方向を向く内側面は平面部15とされているので、ワイヤーハーネス3の止水部をグロメット10の挟持部11内で確実に偏平化できることになる。
【0040】
更に、分割体本体12を防水箱30の蓋体33によりシール部13側に向かって押圧した際に前記凸部14に他の部分より大きな押圧力を発生させることができるので、蓋体33に取り付けられたウェザーストリップ41と分割体本体12の外側面との密着性が向上してこの部分のシール性を高めることができ、しかも前記凸部14での反力により蓋体33側の係止部43と箱本体31側の係止突起42との係止力を向上させることができるので、係止部43および係止突起42の数を増加させることなく、蓋体33と箱本体31との強固な結合を可能にすることができる。
【0041】
なお、本発明のグロメットは、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良が可能である。
例えば、前述した実施形態では、シール部13側に内壁形状が略円弧面の凹部23を形成した場合を例に採ったが、これに限定されず、分割体本体12側に内壁形状が略円弧面の凹部を形成してもよく、また、シール部13と分割体本体12との両方に内壁形状が略円弧面の凹部を形成してもよく、更に、凹部の内壁形状は略円弧面に限らず種々の形状を採用することができる。
【0042】
その他、前述した実施形態において例示した電線、止水剤、粘着テープ、止水部、ワイヤーハーネス、挟持部、第1分割体および第2分割体、凸部、平面部、防水箱、箱本体、切欠き部、蓋体等の材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0043】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、請求項1に記載したように、第1分割体の蓋体側の面に凸部が設けられているので、第1分割体を防水箱の蓋体により第2分割体に向かって押圧した際に前記凸部に他の部分より大きな押圧力を発生させることができ、この結果、前記凸部に対応する位置に配置された挟持部内のワイヤーハーネスの止水部を効果的に押圧することができ、これにより、第1分割体がワイヤーハーネスの止水部に押されて外側面側に変形することなく、該止水部がグロメットの挟持部内で変形して各電線間に止水剤が確実に充填され、該止水部に確実な止水性が容易に得られることになる。
従って、このワイヤーハーネスの止水構造においては、従来のように、ワイヤーハーネスの止水部に確実な止水性を得るために、粘着テープの巻回後に作業者が止水部を手で揉む等してこの止水部の手揉み作業が面倒で作業性に劣るという問題を解消できることになる。
【0044】
また、本発明は、請求項2に記載したように、前記第1分割体における前記2分割体に対して近づく方向を向く内側面が平面であるため、ワイヤーハーネスの止水部をグロメットの挟持部内で確実に偏平化できることになる。
更に、本発明は、請求項3に記載したように、第1分割体における分割方向に沿って第2分割体に対して離れた方向を向く外側面に凸部が設けられているため、第1分割体を防水箱の蓋体により第2分割体に向かって押圧した際に前記凸部に他の部分より大きな押圧力を発生させることができ、この結果、前記凸部に対応する位置に配置された挟持部内のワイヤーハーネスの止水部を効果的に押圧することができ、これにより、第1分割体がワイヤーハーネスの止水部に押されて外側面側に変形することなく、該止水部がグロメットの挟持部内で変形して各電線間に止水剤が確実に充填され、該止水部に確実な止水性が容易に得られることになる。
従って、このワイヤーハーネスの止水構造においては、従来のように、ワイヤーハーネスの止水部に確実な止水性を得るために、粘着テープの巻回後に作業者が止水部を手で揉む等してこの止水部の手揉み作業が面倒で作業性に劣るという問題を解消できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態であるグロメットの分割体本体およびシール部と防水箱の箱本体との分解斜視図である。
【図2】本発明に係る実施形態であるグロメットの断面図で、(a)はワイヤーハーネスの止水部をグロメットの挟持部で挟持する前の状態を示す断面図、(b)はワイヤーハーネスの止水部をグロメットの挟持部で挟持した後の状態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る実施形態であるグロメットを箱本体の切欠き部に配置した状態での防水箱の分解斜視図である。
【図4】本発明に係る実施形態であるグロメットを防水箱の切欠き部に固定した状態を示す断面図である。
【図5】(a)は車両の救援手段を説明するための説明図、(b)は車両が水没した状態を示す説明図である。
【図6】従来のグロメットと防水箱とを説明するための分解斜視図である。
【図7】ワイヤーハーネスの製造過程を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
3 ワイヤーハーネス
3a 電線
3b 止水剤
3c 粘着テープ
10 グロメット
11 挟持部
12 分割体本体(第1分割体)
13 シール部(第2分割体)
14 凸部
15 平面部
30 防水箱
31 箱本体
32 切欠き部
33 蓋体

Claims (1)

  1. 防水箱の切欠き部から導出するワイヤーハーネスの止水構造であって、
    上部開口に連なる前記切欠き部が側壁に形成されている箱本体と、前記箱本体の上部開口を閉鎖する蓋体と、を有する防水箱と、
    ワイヤーハーネスを挟持する第1分割体及び第2分割体を有し、前記第1分割体と第2分割体との間にワイヤーハーネスを挟持して、前記蓋体の側に前記第1分割体が位置するように前記切欠き部に装着されるグロメットと、
    互いに束ねられた多数の電線を有し、前記グロメットで挟持される箇所が、止水剤を充填した後、一括巻回した粘着テープで被覆されているワイヤーハーネスと、
    を備え、
    前記グロメットの前記第2分割体は、前記ワイヤーハーネスを挟持する面に、曲率半径が、挟持する前の前記ワイヤーハーネスの曲率半径よりも大きく、且つ、深さが前記ワイヤーハーネスの直径よりも浅い円弧面状の凹部を有し、
    前記グロメットの前記第1分割体は、前記ワイヤーハーネスを挟持する略平らな平面を有するとともに、前記蓋体の側に凸部が形成された面を有し、
    前記防水箱から導出される前記ワイヤーハーネスを挟持する前記グロメットが前記箱本体の前記切欠き部に装着され、前記箱本体の上部開口を閉鎖する前記蓋体が、前記グロメットの第1分割体の前記凸部を押圧し、前記ワイヤーハーネスが、前記グロメットの前記第2分割体の前記凹部と、前記第1分割体の前記平面との間で扁平化されることを特徴とするワイヤーハーネスの止水構造。
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