JP4017142B2 - 乗員検知システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のシートに着座する着座者の体重を検出する乗員検知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、特開平9−150662号公報に開示された車両用シート装置がある。
この車両用シート装置は、車両フロアに複数のブラケットを介して固定されるシートクッションを備え、このシートクッションと複数のブラケットとの間にそれぞれ荷重センサを配設し、各荷重センサで検出される荷重の総和が設定荷重より大きいか否かによって着座者の有無を検知している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の従来技術では、シートクッションの前後左右に設けられる4個のブラケットに対しそれぞれ荷重センサを設置しているため、高価な荷重センサの数が多くなり、コストUPを招いていた。
また、4個の荷重センサは、シートクッションに加わる垂直方向の荷重(着座者の体重)を検出するものであるが、例えば子供がシート上に立ったままシートバックにもたれ掛かる様な姿勢を取ると、荷重センサに対し水平方向の荷重が作用する。
【0004】
この場合、シートクッションの外側に荷重点が移動してモーメントの影響を受けるため、検出誤差を生じる(実際には本来の子供の体重より大きな荷重を検出する)という問題があった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、センサ(物理量検出手段)の数を少なくできると共に、水平方向の荷重を受けても検出誤差を生じない乗員検知システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の発明)
本発明の乗員検知システムは、車両用シートに対し前後左右に設けられた4本のシートスタンドにそれぞれ第1の支軸を介して回動自在に支持され、且つ車両用シートの座面を有するシートクッションに対しそれぞれ第2の支軸を介して回動自在に連結され、座面上に荷重が加わるとシートスタンドに対し第1の支軸を中心として回動する4個のリンクプレートと、前後2個のリンクプレート同士をそれぞれ回動自在に連結する左側連結リンク及び右側連結リンクと、座面上に加わる荷重を4個のリンクプレートを介して検出する荷重検出手段とを備えている。
【0006】
上記の構成によれば、4個のリンクプレートのうち前後2個のリンクプレート同士をそれぞれ左側連結リンク及び右側連結リンクにて連結しているので、個々のリンクプレートに掛かる荷重をそれぞれセンサ(荷重検出手段)にて検出する必要がなく、センサの数を少なくできる。
【0007】
また、本発明では、荷重検出手段は、左側連結リンクにて連結された前後2個のリンクプレートを介して伝達される荷重を検出する左側荷重センサと、右側連結リンクにて連結された前後2個のリンクプレートを介して伝達される荷重を検出する右側荷重センサとを有している。
この構成では、荷重検出手段の数を2個(左側荷重センサと右側荷重センサ)に減らすことができる。
【0008】
(請求項の発明)
請求項に記載した乗員検知システムにおいて、
左側連結リンクまたは左側連結リンクにて連結された前後2個のリンクプレートのうち何方か一方のリンクプレートに連結された左側連結バーと、右側連結リンクまたは右側連結リンクにて連結された前後2個のリンクプレートのうち何方か一方のリンクプレートに連結された右側連結バーとを有し、左側荷重センサは、左側連結バーを介して伝達される荷重を検出し、右側荷重センサは、右側連結バーを介して伝達される荷重を検出する。
【0009】
この構成では、左側連結リンクにて連結された前後2個のリンクプレートが荷重を受けて回動すると、左側連結リンクまたはリンクプレートに連結された左側連結バーを介して左側荷重センサにて荷重検出が行われる。また、右側連結リンクにて連結された前後2個のリンクプレートが荷重を受けて回動すると、右側連結リンクまたはリンクプレートに連結された右側連結バーを介して右側荷重センサにて荷重検出が行われる。
【0010】
(請求項の発明)
車両用シートに対し前後左右に設けられた4本のシートスタンドにそれぞれ第1の支軸を介して回動自在に支持され、且つ車両用シートの座面を有するシートクッションに対しそれぞれ第2の支軸を介して回動自在に連結され、座面上に荷重が加わるとシートスタンドに対し第1の支軸を中心として回動する4個のリンクプレートと、前後2個のリンクプレート同士をそれぞれ回動自在に連結する左側連結リンク及び右側連結リンクと、座面上に加わる荷重を4個のリンクプレートを介して検出する荷重検出手段とを備える乗員検知システムであって、
左側連結リンクまたは左側連結リンクにて連結された前後2個のリンクプレートのうち何方か一方のリンクプレートと、右側連結リンクまたは右側連結リンクにて連結された前後2個のリンクプレートのうち何方か一方のリンクプレートとを連結する連結バーを有し、荷重検出手段は、連結バーを介して伝達される荷重を検出する荷重センサを有している。
この構成では、左側の前後2個のリンクプレートと右側の前後2個のリンクプレートとが左側連結リンクと右側連結リンク及び連結バーを介して有機的に連結されるため、1つの荷重センサでシート上の荷重検出を行うことができる。
【0011】
(請求項の発明)
車両用シートに対し前後左右に設けられた4本のシートスタンドにそれぞれ第1の支軸を介して回動自在に支持され、且つ車両用シートの座面を有するシートクッションに対しそれぞれ第2の支軸を介して回動自在に連結され、座面上に荷重が加わるとシートスタンドに対し第1の支軸を中心として回動する4個のリンクプレートと、前後2個のリンクプレート同士をそれぞれ回動自在に連結する左側連結リンク及び右側連結リンクと、座面上に加わる荷重を4個のリンクプレートを介して検出する荷重検出手段とを備える乗員検知システムであって、
左側連結リンクと右側連結リンクとを連結する連結バーと、第1の支軸の位置にて左前側のリンクプレートと右前側のリンクプレートとを連結し、その両プレートと一体に回動する前側リンク連結ロッドと、第1の支軸の位置にて左後側のリンクプレートと右後側のリンクプレートとを連結し、その両プレートと一体に回動する後側リンク連結ロッドとを有し、荷重検出手段は、連結バーを介して伝達される荷重を検出する荷重センサを有している。
【0012】
この構成では、左前側のリンクプレートと右前側のリンクプレートとが前側リンク連結ロッドによって連結され、左後側のリンクプレートと右後側のリンクプレートとが後側リンク連結ロッドによって連結されることにより、4個のリンクプレートが一体に回転することができる。この場合、着座者がシート上の前後または左右に偏って着座した場合でも、着座者の体重を受けて4個のリンクプレートが一体に回転することにより、1個の荷重センサによって着座者の体重を正確に検出できる。
また、荷重センサは、連結バーに対して必ずしも中央部に配置する必要はなく、左右方向の何方か一方側に偏って配置しても、着座者の体重を正確に検出できる。
【0013】
(請求項の発明)
車両用シートに対し前後左右に設けられた4本のシートスタンドにそれぞれ第1の支軸を介して回動自在に支持され、且つ車両用シートの座面を有するシートクッションに対しそれぞれ第2の支軸を介して回動自在に連結され、座面上に荷重が加わるとシートスタンドに対し第1の支軸を中心として回動する4個のリンクプレートと、前後2個のリンクプレート同士をそれぞれ回動自在に連結する左側連結リンク及び右側連結リンクと、座面上に加わる荷重を4個のリンクプレートを介して検出する荷重検出手段とを備える乗員検知システムであって、
第1の支軸の位置にて左前側のリンクプレートと右前側のリンクプレートとを連結し、その両プレートと一体に回動する前側リンク連結ロッドと、第1の支軸の位置にて左後側のリンクプレートと右後側のリンクプレートとを連結し、その両プレートと一体に回動する後側リンク連結ロッドと、前側リンク連結ロッドと後側リンク連結ロッドとの何方か一方のロッドに固定され、そのロッドと一体に回動する回動板とを有し、荷重検出手段は、回動板を介して伝達される荷重を検出する荷重センサを有している。
【0014】
この構成では、着座者の体重を受けて4個のリンクプレートが第1の支軸を中心に回転すると、前側リンク連結ロッドまたは後側リンク連結ロッドに固定された回動板が連結ロッドと一体に回転する。これにより、着座者の体重に応じたトルクが回動板に発生し、そのトルクが回動板から荷重センサに伝達されて荷重として検出される。
この場合も、請求項5の発明と同様に、着座者の体重を受けて4個のリンクプレートが一体に回転することにより、1個の荷重センサによって着座者の体重を正確に検出できる。また、荷重センサは、連結ロッドに対して必ずしも中央部に配置する必要はなく、左右方向の何方か一方側に偏って配置することも可能である。この場合、連結ロッドに対する回動板の取付け位置も荷重センサに対応して変更されることは言うまでもない。
【0015】
(請求項の発明)
請求項に記載した乗員検知システムにおいて、
荷重センサと回動板との間に回転自在に保持されたボールを配置している。この構成によれば、荷重センサに対し、ボールを介して常に一定方向から荷重を加えることができるので、荷重センサに対する回動板の傾きが変化しても検出精度が低下することはなく、検出荷重のバラツキを低減できる。
【0016】
(請求項の発明)
請求項に記載した何れかの乗員検知システムにおいて、
連結バーと荷重センサとの間に衝撃荷重を吸収する弾性体を配置している。この構成では、シートの座面上に過大な荷重が加わった時に、その衝撃荷重を弾性体が吸収することにより、荷重センサを衝撃荷重から保護することができる。
【0017】
(請求項の発明)
請求項に記載した乗員検知システムにおいて、
荷重センサと弾性体との間に回転自在に保持されたボールを配置している。この構成によれば、荷重センサに対し、ボールを介して常に一定方向から荷重を加えることができるので、荷重センサに対する弾性体の姿勢が変化しても検出精度が低下することはなく、検出荷重のバラツキを低減できる。
【0018】
(請求項の発明)
請求項に記載した乗員検知システムにおいて、
荷重センサは、弾性体の変位量を検出する変位センサである。
【0019】
(請求項10の発明)
請求項に記載した乗員検知システムにおいて、
荷重センサは、弾性体の歪み量を検出する歪みセンサである。
【0020】
(請求項11の発明)
車両用シートに対し前後左右に設けられた4本のシートスタンドにそれぞれ第1の支軸を介して回動自在に支持され、且つ車両用シートの座面を有するシートクッションに対しそれぞれ第2の支軸を介して回動自在に連結され、座面上に荷重が加わるとシートスタンドに対し第1の支軸を中心として回動する4個のリンクプレートと、前後2個のリンクプレート同士をそれぞれ回動自在に連結する左側連結リンク及び右側連結リンクと、座面上に加わる荷重を4個のリンクプレートを介して検出する荷重検出手段とを備える乗員検知システムであって、
一端が左側連結リンクに左側腕部を介して回動自在に連結され、他端が右側連結リンクに右側腕部を介して回動自在に連結されて、座面上に荷重が加わると、4個のリンクプレートの回動により左側連結リンクと右側連結リンクとから捩じれトルクを受けて捩れを生じる棒状のトルクロッドを有し、荷重検出手段は、トルクロッドの捩じれによって生じる変位量または歪み量を検出する。この構成では、シートに着座する着座者の体重に応じてトルクロッドに捩れが生じるので、この捩れによって生じる変位量または歪み量を検出することで着座者の体重を検出することができる。
【0021】
(請求項12の発明)
請求項11に記載した乗員検知システムにおいて、左側連結リンクは、左前側のリンクプレートと自身の一端部が回動自在に連結される左前リンクバーと、左後側のリンクプレートと自身の他端部が回動自在に連結される左後リンクバーとで構成されると共に、左前リンクバーの他端部と左後リンクバーの一端部とが左側腕部に回動自在に連結され、且つその左側腕部との連結部を頂点として左前リンクバーと左後リンクバーとが上向きまたは下向きに凸となる様に連結されている。
【0022】
一方、右側連結リンクは、右前側のリンクプレートと自身の一端部が回動自在に連結される右前リンクバーと、右後側のリンクプレートと自身の他端部が回動自在に連結される右後リンクバーとで構成されると共に、右前リンクバーの他端部と右後リンクバーの一端部とが右側腕部に回動自在に連結され、且つその右側腕部との連結部を頂点として右前リンクバーと右後リンクバーとが下向きまたは上向きに凸となる様に連結されている。
【0023】
上記の構成によれば、シートに人間が着座して4個のリンクプレートにそれぞれ荷重が掛かると、各リンクプレートがそれぞれ第1の支軸を中心として回転する。各リンクプレートの回転によって左側連結リンク及び右側連結リンクが変位すると、その左側連結リンクに連結された左側腕部と右側連結リンクに連結された右側腕部とがトルクロッドとの連結部を中心として回転する。この時、左側連結リンクと右側連結リンクが逆向きの凸となる様に構成されているので、左側連結リンクに連結された左側腕部と、右側連結リンクに連結された右側腕部とが反対方向に回転する。これにより、トルクロッドに捩れトルクが付与される。
【0024】
(請求項13の発明)
請求項11または12に記載した乗員検知システムにおいて、トルクロッドの中央部を固定するロッドステーを有している。これにより、トルクロッドのがたつきを防止できるので、荷重検出の精度を向上できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は乗員検知システムの構成を示す斜視図である。
本実施例の乗員検知システムは、シート1に着座する着座者の体重を検出するもので、シート1の台座であるロアアーム2と車体側のシートレール3とを連結するLプレート4と、このLプレート4を連結する連結リンク5と、この連結リンク5に連結バー6を介して固定されるU字バネ7と、このU字バネ7を介して荷重を検出する荷重センサ8等から構成される。
【0032】
シート1は、座面を有するシートクッション1aと、背もたれを有するシートバック1bとで構成される。
ロアアーム2は、シートクッション1aの下側に配置され、Lプレート4を連結するためのアームジョイント2aがロアアーム2の前後左右4カ所に設けられている。
シートレール3は、ロアアーム2の下方に配置され、シート1を受けるためのシートスタンド3aが4カ所設けられている。各シートスタンド3aには、シート1に過大な荷重が加わった時にLプレート4の回動量を規制するプレートストッパ9が固設されている。
【0033】
Lプレート4は、文字通りL字形を有するプレートで、シートスタンド3aに第1の支軸10を介して回動自在に支持され(図2(a)参照)、且つロアアーム2のアームジョイント2aに第2の支軸11を介して回動自在に連結されている(図2(b)参照)。このLプレート4は、従来よりシートクッション1aの角度調整に使用されている既存のプレートを利用することができる。
なお、第1の支軸10と第2の支軸11は、シートレール3に対して同じ高さに設けられている。
【0034】
連結リンク5は、シート1の左側に配置される前後2個のLプレート4同士をそれぞれ第3の支軸12にて回動自在に連結する左側の連結リンク5と、シート1の右側に配置される前後2個のLプレート4同士をそれぞれ第3の支軸12にて回動自在に連結する右側の連結リンク5とで構成される。
U字バネ7は、荷重センサ8を衝撃荷重から保護するもので、弾力を有するバネ材をU字状に曲げて設けられる。このU字バネ7は、シート1の左側と右側とに1個ずつ配置され、図3に示す様に、一端側がスクリュ13等で連結バー6に固定されている。連結バー6は、連結リンク5の前後方向の中央部に取り付けられ、自身に設けられた螺子部にナット14を締め付けて固定されている。
【0035】
荷重センサ8は、U字バネ7と対向して左側と右側とに1個ずつ配置され、シートレール3に固定されたステー15に支持されている。この荷重センサ8は、U字バネ7を介して自身の検出部8aに加わる荷重を検出するもので、図3に示す様に、検出部8aの先端がボール16を介してU字バネ7に接続されている。なお、ボール16と接触するU字バネ7の表面には、ボール16を回動自在に保持する半球状の凹部、あるいは円形の孔が設けられている。
【0036】
次に、本実施例の作動を説明する。
シート1に人間が着座してシートクッション1aの座面に着座者の体重が加わると、ロアアーム2を介して4個のLプレート4にそれぞれ荷重が掛かる。これにより、各Lプレート4は、図3に示す様に、それぞれ第1の支軸10を中心として図中矢印方向(時計回り)に回転する。各Lプレート4が回転すると、前後2個のLプレート4を連結している一組の連結リンク5がそれぞれ図中左方向(矢印方向)へ変位するため、その連結リンク5に固定された個々のU字バネ7にそれぞれ水平方向の荷重が加わる。
【0037】
なお、U字バネ7に加わる荷重は、連結リンク5によって連結された前後2個のLプレート4に掛かる荷重をそれぞれF1 、F2 (図3参照)とすると、その合計荷重(F1 +F2 )となる。
U字バネ7に付与された荷重は、U字バネ7からボール16を介して荷重センサ8の検出部8aに加わり、荷重センサ8にて検出される。
荷重センサ8で検出された荷重は、電気信号に変換されてECU(図示しない)に出力される。
【0038】
ECUは、図5に示す様に、荷重センサ8の出力信号を出力変換器にて増幅・調整した後、判定回路にてシート1に人間が着座しているか否かを判定し、その判定結果に基づいて車両の安全装置(例えばエアバック)を制御する。
判定回路では、2個の荷重センサ8で検出された荷重の合計を求め、その合計荷重が予め設定されている設定荷重より大きいか否かを判定する。合計荷重が設定荷重より大きい時は、シート1に人間が着座している、または大人が着座していると判断し、合計荷重が設定荷重より小さい時は、シート1に人間が着座していない、または子供が着座していると判断する。
【0039】
(本実施例の効果)
本実施例の乗員検知システムでは、前後2個のLプレート4同士を連結リンク5にて連結しているので、前後2個のLプレート4に掛かる荷重を1個の荷重センサ8で検出することができる。従って、シート1の左側と右側とにそれぞれ荷重センサ8を配置することにより、シート1に着座する人間の体重を2個の荷重センサ8で検出される荷重の合計として求めることができる。このシステムによれば、高価な荷重センサ8を従来より少なくできるので、コストダウンを実現できる。
【0040】
また、本システムは、従来のシートに具備されている既存のプレートをLプレート4として利用できるので、設計変更を少なくできる効果もある。
個々の荷重センサ8は、前後2個のLプレート4に掛かる荷重の合計を検出できるので、例えば図4に示すシートクッション1aの▲1▼〜▲9▼の部分で荷重を加えても、荷重センサ8の検出荷重がばらつくことはなく、精度良く検出することができる。
【0041】
更に、4個のLプレート4は、それぞれ第1の支軸10と第2の支軸11とが同じ高さに設けられているので、垂直方向の荷重が加わった時だけ第1の支軸10を中心として回動することができる。言い換えると、水平方向の荷重を受けてもLプレート4が回動することはない。例えば、子供がシートクッション1aの上に立ったままシートバック1bにもたれ掛かる様な姿勢を取った場合、Lプレート4に対し水平方向の荷重が加わることがあるが、この様な場合、Lプレート4が回動することはないので、シート1上に加わる荷重を精度良く検出することができ、水平荷重の影響による検出誤差を防止できる。
【0042】
また、本実施例では、荷重センサ8の検出部8aとU字バネ7との間にボール16を配置しているので、検出部8aに対して常に一定方向(水平方向)から荷重を加えることができる。その結果、検出部8aに対するU字バネ7の姿勢が変化しても検出精度が低下することはなく、検出荷重のバラツキを無くすことができる。
【0043】
さらに、シートスタンド3aにLプレート4の回動量を規制するプレートストッパ9を設けているので、シート1に過大な荷重(人間の標準体重を大きく超える様な荷重)が加わった場合に、Lプレート4がプレートストッパ9に当接して回動が阻止される(回動量が規制される)。その結果、過大な荷重がU字バネ7及び荷重センサ8に加わることはないので、過大な荷重からU字バネ7及び荷重センサ8を保護することができる。
【0044】
(第2実施例)
図6は乗員検知システムの構成を示す斜視図である。
本実施例の乗員検知システムは、第1実施例に示した連結バー6(図3参照)を廃止すると共に、前後2個のLプレート4のうち何方か一方(図6ではシート1の後側)のLプレート4とU字バネ7とを連結アーム6Aにて連結して、Lプレート4に掛かる荷重を連結アーム6Aを介してU字バネ7に伝達する構成である。
連結アーム6Aは、例えばL字形に設けられて、一端がLプレート4に回動自在に連結され、他端がU字バネ7に連結されている(図8参照)。
【0045】
なお、Lプレート4は、第1実施例と若干形状が異なるが、シートスタンド3aに第1の支軸10を介して回動自在に支持され、且つロアアーム2のアームジョイント2aに第2の支軸11を介して回動自在に連結されていることは同じである(図7参照)。
また、第1の支軸10と第2の支軸11は、シートレール3に対して同じ高さに設けられている。
【0046】
本実施例の作動を説明する。
シート1に人間が着座してシートクッション1aの座面に着座者の体重が加わると、ロアアーム2を介して4個のLプレート4に荷重が掛かるため、各Lプレート4が、それぞれ第1の支軸10を中心として、図8に示す矢印方向(時計回り)に回転する。これにより、前後2個のLプレート4を連結している連結リンク5が図中矢印方向に変位して、前後2個のLプレート4に掛かる垂直荷重を水平荷重として連結アーム6Aに伝達する。その結果、連結アーム6Aを介してU字バネ7に水平荷重が加わる。
【0047】
なお、U字バネ7に加わる水平荷重は、連結リンク5によって連結された前後2個のLプレート4に掛かる荷重をそれぞれF1 、F2 (図8参照)とすると、その合計荷重(F1 +F2 )となる。
U字バネ7に付与された水平荷重は、U字バネ7からボール16を介して荷重センサ8の検出部8aに加わり、荷重センサ8にて検出される。
荷重センサ8で検出された荷重は、電気信号に変換されてECU(図示しない)に出力され、ECUにて着座者の体重判定が行われる(第1実施例参照)。
本実施例の構成でも、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0048】
(第3実施例)
図9は乗員検知システムの構成を示す斜視図である。
本実施例の乗員検知システムは、U字バネ7に生じる変位を計測する変位センサ17を使用した一例である。
基本的な構成は第1実施例と同じであるので、ここでは第1実施例と異なる部分について図10を参照して説明する。
【0049】
U字バネ7は、一端側が連結バー6を介して連結リンク5に固定され、他端側がシートレール3に固定されたステー15に当接している(または固定されている)。このU字バネ7は、第1実施例と同様に、シート1の左側と右側とにそれぞれ1個ずつ配置されている。
変位センサ17は、U字バネ7に対向して左右1個ずつ配置され、シートレール3に固定されて、検出部17aの先端が連結バー6(またはU字バネ7の一端側)に当接している。
【0050】
続いて、本実施例の作動を説明する。
シート1に人間が着座して4個のLプレート4にそれぞれ荷重が掛かると、各Lプレート4がそれぞれ第1の支軸10を中心として図中時計回りに回転する。各Lプレート4が回転して連結リンク5が図中左方向へ変位すると、その連結リンク5に連結されたU字バネ7に荷重が加わり、連結バー6に固定されたU字バネ7の一端側が図中左方向へ変位する。このU字バネ7の変位(連結バー6の変位)を変位センサ17にて検出する。
【0051】
変位センサ17で検出されたU字バネ7の変位量は、電気信号に変換されてECUに出力される。
ECUは、2個のU字バネ7の変位量をそれぞれ荷重に変換して、両方の荷重を合計することにより着座者の体重を算出する。
この様に、第1実施例の荷重センサ8を変位センサ17に変更しても、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0052】
(第4実施例)
図11は乗員検知システムの構成を示す斜視図である。
本実施例の乗員検知システムは、第1実施例に記載した構成を若干変更して荷重センサ8を1個にした一例である。
シート1の左側及び右側において、それぞれ前後2個のLプレート4同士を連結リンク5にて連結する構成は第1実施例と同じである。更に、左側の連結リンク5と右側の連結リンク5は、それぞれ前後方向の中央部で1本の連結バー6により連結され、この連結バー6の中央部にU字バネ7が固定されている。
【0053】
荷重センサ8は、このU字バネ7と対向する位置に1個だけ配置され、シートレール3に固定されたステー15に支持されている。なお、荷重センサ8は、第1実施例と同様に、検出部8aの先端がボール(図示しない)を介してU字バネ7の他端側に接続されている。
【0054】
続いて、本実施例の作動を説明する。
シート1に人間が着座して4個のLプレート4にそれぞれ荷重が掛かると、各Lプレート4がそれぞれ第1の支軸10を中心として図中時計回りに回転する。各Lプレート4が回転して2本の連結リンク5が図中左方向へ変位すると、その2本の連結リンク5を連結する連結バー6を介してU字バネ7に荷重が加わる。
【0055】
このU字バネ7に加わる荷重は、4個のLプレート4に掛かるそれぞれの荷重を合計した荷重となる。この荷重がU字バネ7からボールを介して荷重センサ8の検出部8aに加わり、荷重センサ8にて検出される。
上記の構成によれば、2本の連結リンク5を更に1本の連結バー6にて連結することにより、4個のLプレート4に掛かるそれぞれの荷重が全て1個のU字バネ7に付与されるため、1個の荷重センサ8でシート1上に加わる荷重(着座者の体重)を検出することができる。
【0056】
(第5実施例)
図12は乗員検知システムの構成を示す斜視図である。
本実施例の乗員検知システムは、左側の連結リンク5と右側の連結リンク5にそれぞれロッドアーム18を介して連結される棒状のトルクロッド19を有し、このトルクロッド19に生じる捩れに基づいて荷重検出を行う一例である。
【0057】
トルクロッド19は、シートレール3に立設された一組のロッドスタンド20に対し、自身の両端部がそれぞれ回動自在に支持されている。このトルクロッド19は、ロッドアーム18を介して捩れトルクが付与された時に、より大きな捩れが発生する様に、自身の中央部に外径を細くした小径部19aが設けられている(図13参照)。
【0058】
ロッドスタンド20は、図12に示す様に、シートレール3の左右両側にて、それぞれ前後のシートスタンド3aの略中間部に設けられている。
ロッドアーム18は、自身の一端部に例えば四角穴が形成され、この四角穴がトルクロッド19の端部に設けられた例えば四角柱状の凸部に嵌合して、トルクロッド19に対し回転不能に取り付けられている。
【0059】
連結リンク5は、前側のLプレート4と第3の支軸12にて一端部が回動自在に連結される第1の連結リンク5aと、後側のLプレート4と第3の支軸12にて他端部が回動自在に連結される第2の連結リンク5bとで構成され、第1の連結リンク5aの他端部と第2の連結リンク5bの一端部とがロッドアーム18の他端部に回動自在に連結されている。但し、第1の連結リンク5aと第2の連結リンク5bは、一直線状ではなく、図12に示す様に、上向きまたは下向きに凸となる様に連結されている。更に、シート左側の連結リンク5とシート右側の連結リンク5は、逆向きの凸となる様に構成されている。
【0060】
トルクロッド19には、図13に示す様に、小径部19aの両側にセンサ固定具21とセンサターゲット22が取り付けられ、センサ固定具21には、センサターゲット22との距離を検出する変位センサ23が固定されている。
また、トルクロッド19は、自身のがたつきを防止するために、ロッドステー24により小径部19aが固定されている。なお、トルクロッド19のがたつきは、ロッドアーム18とトルクロッド19との連結部のクリアランスや、設計公差による組み付け歪みによって生じるトルクロッド19の撓み等により生じることがある。
【0061】
次に、本実施例の作動を説明する。
シート1に人間が着座して4個のLプレート4にそれぞれ荷重が掛かると、図14に示す様に、各Lプレート4がそれぞれ第1の支軸10を中心として図中時計回りに回転する。各Lプレート4の回転によって連結リンク5が変位すると、その連結リンク5に連結されたロッドアーム18がトルクロッド19との連結部を中心として回転する。この時、シート左側の連結リンク5とシート右側の連結リンク5が逆向きの凸となる様に構成されているので、シート左側の連結リンク5に連結されたロッドアーム18は時計回りに回転し、シート右側の連結リンク5に連結されたロッドアーム18は反時計回りに回転する。
【0062】
トルクロッド19の両端部に結合されたロッドアーム18がそれぞれ反対方向に回転することにより、トルクロッド19に捩れトルクが付与される。これにより、トルクロッド19に捩れが生じ、特に外径が細く形成された小径部19aにて大きな捩れを生じる。この結果、トルクロッド19に取り付けられたセンサ固定具21とセンサターゲット22との距離が変化するため、その変位を変位センサ23にて検出する。
【0063】
変位センサ23で検出された変位量は、電気信号に変換されてECUに出力され、ECUにて変位量を荷重に変換して着座者の体重を算出する。
なお、本実施例では、トルクロッド19の捩れにより生じる変位を変位センサ23にて検出しているが、トルクロッド19の捩れにより生じる歪みを検出しても良い。
【0064】
(第6実施例)
図15は乗員検知システムの構成を示す斜視図、図16は乗員検知システムの正面図である。
本実施例の乗員検知システムは、第4実施例(図11参照)に記載した構成に対し、左前側のLプレート4と右前側のLプレート4とを連結する前側連結ロッド25と、左後側のLプレート4と右後側のLプレート4とを連結する後側連結ロッド25とを追加した一例である。また、本実施例では、荷重センサ8を過大な荷重から保護するためのシートストッパ26を具備している。このシートストッパ26については、下述の第10実施例にて説明する。
【0065】
この連結ロッド25は、図17に示す様に、それぞれ第1の支軸10と同位置にて左右のLプレート4とそれぞれキーにより連結され、その両Lプレート4と一体に回動する。
また、前後のLプレート4同士は、第1実施例で説明した様に、第3の支軸12にて連結リンク5により回動自在に連結されている。従って、4個のLプレート4は、前後2本の連結ロッド25と左右2本の連結リンク5によって相互に連結されているので、第1の支軸10を中心として一体に回動することができる。
【0066】
次に、本実施例の作動を説明する。
シート1に人が着座すると、図17に示す様に、着座者の体重がロアアーム2を介して4個のLプレート4に垂直荷重F1 、F2 、F3 、F4 として加わる。この時、Lプレート4は、ロアアーム2に対して第2の支軸11により回転自在に連結され、シートスタンド3aに対しても第1の支軸10により回転自在に連結されているので、着座者の体重を受けて図示矢印方向に回転する。ここで、左右2個のLプレート4は、連結ロッド25により連結され、その連結ロッド25とLプレート4とがキーにより連結されているので、左右2個のLプレート4は、同じ動きをする。
【0067】
また、前後2個のLプレート4は、連結リンク5により連結されているので、4個のLプレート4が回転して左右2本の連結リンク5が図中左方向へ変位すると、その2本の連結リンク5を連結する連結バー6を介してU字バネ7に荷重が加わる。このU字バネ7に加わる荷重は、4個のLプレート4に加わるそれぞれの荷重F1 、F2 、F3 、F4 を合計した荷重となる。この荷重がU字バネ7からボール16を介して荷重センサ8の検出部8aに加わり、荷重センサ8にて検出される。
【0068】
本実施例の構成では、左右2個のLプレート4が連結ロッド25により連結され、且つ前後2個のLプレート4が連結リンク5により連結されているので、4個のLプレート4が一体に回転することができる。その結果、着座者の体重がシートクッション1aのどこに掛かっても、ロアアーム2が初期状態に対して平行状態を保つことができるので、着座者の体重を正確に検出することができる。
【0069】
(第7実施例)
図18は乗員検知システムの構成を示す斜視図、図19は乗員検知システムの正面図である。
本実施例の乗員検知システムは、第6実施例の変形例であり、連結ロッド25の形状を変更した場合の一例である。
左右のLプレート4同士を連結する連結ロッド25は、必ずしもストレート形状に設ける必要はなく、例えば図19に示す様に、後側連結ロッド25のみシートレール3側へ折れ曲がった屈曲形状としても良い。これにより、ロアアーム2の下側空間が狭い場合等にも連結ロッド25の装着が可能となる。なお、後側連結ロッド25だけでなく、前側連結ロッド25にも本実施例の構成を適用できることは言うまでもない。
【0070】
(第8実施例)
図20は乗員検知システムの構成を示す斜視図である。
本実施例の乗員検知システムは、第6実施例の変形例であり、連結バー6に対する荷重センサ8の取付け位置を変更した一例である。
第6実施例で説明した様に、本システムでは、シート1に人が着座した場合に、ロアアーム2が初期状態に対して平行状態を保つことができるので、着座者の体重がシートクッション1aのどこに掛かっても着座者の体重を正確に検出することができる。従って、荷重センサ8とU字バネ7は、連結バー6に対して必ずしも中央部に取り付ける必要はなく、例えば図21に示す様に、左右方向の何方かに偏った位置に取り付けることもできる。
【0071】
(第9実施例)
図22は乗員検知システムの構成を示す斜視図、図23は乗員検知システムの正面図である。
本実施例の乗員検知システムは、第6実施例と同様に、左前側のLプレート4と右前側のLプレート4とを連結する前側連結ロッド25と、左後側のLプレート4と右後側のLプレート4とを連結する後側連結ロッド25とを有し、且つ何方か一方の連結ロッド25に回動板27を取り付けて、その回動板27を介して伝達される荷重を荷重センサ8にて検出する構成である。なお、荷重センサ8の検出部8aの先端にはボール16が回転自在に保持されている(図25参照)。
【0072】
回動板27は、例えば前側連結ロッド25に固定されて、その前側連結ロッド25と一体に回動する。
荷重センサ8は、図22に示す様に、シートレール3上にステー15を介して固定され、前側連結ロッド25の回転によって生じる回動板27のトルクを荷重として検出する。なお、本システムでは、U字バネが廃止され、そのU字バネを取り付ける連結バーも廃止されている。
【0073】
次に、本実施例の作動を説明する。
シート1に人が着座すると、図24に示す様に、着座者の体重がロアアーム2を介して4個のLプレート4に垂直荷重F1 、F2 、F3 、F4 として加わる。この垂直荷重F1 、F2 、F3 、F4 は、前後2個のLプレート4を連結する連結リンク5に水平荷重として伝達される。これにより、左右2個のLプレート4同士を連結する連結ロッド25がLプレート4と一体に回転し、図25に示す様に、前側連結ロッド25に固定された回動板27及びボール16を介して荷重センサ8にトルクを付与する。
【0074】
なお、本実施例では、荷重センサ8によって直接着座者の体重を検出するのではなく(つまり荷重センサ8の検出荷重は着座者の体重を示すものではない)、着座者の体重を受けてLプレート4に加わるトルクと、回動板27を介して荷重センサ8に付与されるトルクとの釣合いから着座者の体重を検出している。
つまり、図26に示す様に、L1 :Lプレート4の回動中心である第1の支軸10からLプレート4に着座者の体重が掛かる第2の支軸11までの距離、L2 :第1の支軸10から荷重センサ8までの距離、Fx =F1 +F2 +F3 +F4 :着座者の体重、F:荷重センサ8の検出荷重とすると、トルクの釣合いは次式によって表される。
Fx ×L1 =F×L2
∴Fx =F×L2 /L1
【0075】
本実施例の構成においても、前側連結ロッド25と後側連結ロッド25とを設けたことにより、シート1に人が着座した場合に、ロアアーム2が初期状態に対して平行状態を保つことができるので、着座者の体重がシートクッション1aのどこに掛かっても、着座者の体重を正確に検出することができる。
また、本システムでは、荷重センサ8の配置(シートレール3上の取付け位置)を連結ロッド25に対して中央部に限定する必要はなく、左右方向の何方かに偏った位置に配置することもできる。この場合、前側連結ロッド25に対する回動板27の固定位置も荷重センサ8の位置に応じて変更されることは言うまでもない。
【0076】
(第10実施例)
図27はシートストッパ26の取付け状態を示す斜視図である。
本実施例の乗員検知システムは、シート1に過大な荷重が加わった時に、その過大な荷重が荷重センサ8に作用しない様に、荷重センサ8を保護するためのシートストッパ26を具備している。
このシートストッパ26は、第6実施例の図15に示す様に、前後のシートスタンド3aにそれぞれ強固に固定され、ロアアーム2に突設されたストッパピン28と係合可能な貫通孔26aが形成されている。
【0077】
本システムでは、車両の衝突時等にシート1に過大な荷重(荷重センサ8が計測できる最大荷重より遥かに大きい荷重)が加わると、シート1の下方移動または上方移動に伴ってロアアーム2に突設されたストッパピン28がシートストッパ26に形成された貫通孔26aの下側内周面または上側内周面に当接することでシート1の移動が規制される(図28及び図29参照)。その結果、過大な荷重が荷重センサ8に伝達されることはなく、荷重センサ8を過大な荷重から保護することができる。
なお、シート1に加わる荷重が荷重センサ8で計測できる荷重範囲内(例えば標準的な大人及び子供等がシート1に着座した場合)の時は、図27に示す様に、ストッパピン28が貫通孔26aのどこにも接触することはなく、正常に着座者の体重を荷重センサ8で検出することができる。
【0078】
(第11実施例)
図30は本発明の乗員検知システムを装着した電動車椅子29の斜視図である。
本発明の乗員検知システムは、車両用シート1以外にも適用可能であり、その一例として電動車椅子29に装着した実施例を示す。
この場合、車椅子29に座る人及び荷物等の重量を検出し、その値に応じて最適なモータ出力制御を行うことにより、車椅子29に搭載されるバッテリ30への1回の充電による走行距離の増加、発進時の過電流による危険低減(急発進の防止)等を可能にできる。また、ブレーキ制御も行うことができるので、乗り心地の向上、急停車時の転倒防止等を可能にできる。
【0079】
(第12実施例)
図31は本発明の乗員検知システムを装着したベッド31の斜視図である。
本発明の乗員検知システムを車両用シート1以外に適用した場合の一例として、病院等で使用されるベッド31に装着した実施例を示す。
この場合、入院患者の体重をベッド31から移さずに計測することができるので、患者及び看護婦の負担を軽減できる。
また、本システムをエアーベッドに用いた場合は、患者の体重に応じてエアーベッドの空気圧を最適に制御できるだけでなく、救急車に設置されるエアーベッドに用いることにより、患者への安全性も高めることが可能である。
【0080】
(変形例)
U字バネ7を使用する第1〜第4、及び第6〜第8実施例において、U字バネ7の弾性変形によって生じる歪み量を検出する歪みセンサを使用することもできる。
また、U字バネ7と各種センサの代わりに、油圧シリンダと圧力センサを用いても良い。つまり、油圧シリンダは、連結リンク5を介してLプレート4の回動量に応じた油圧を発生し、その油圧を圧力センサにて検出する構成である。ここで、油圧シリンダは、ピストンの変位量を制限する機構を有しているものでも良い。この場合、シート1に過大な荷重が加わった時に、その過大な荷重から圧力センサを保護できる。
【0081】
なお、U字バネ7は、荷重センサ8及び変位センサ17を衝撃荷重から保護するものであるが、例えば荷重センサ8が衝撃荷重に耐えられる構造を備えていれば、U字バネ7を廃止することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗員検知システムの構成を示す斜視図である(第1実施例)。
【図2】図1のA視図(a)とB視図(b)である。
【図3】乗員検知システムの作動説明図である。
【図4】第1実施例の作動説明図である。
【図5】本実施例の処理手順を示すフロー図である。
【図6】乗員検知システムの構成を示す斜視図である(第2実施例)。
【図7】図6のA視図(a)とB視図(b)である(第2実施例)。
【図8】乗員検知システムの作動説明図である(第2実施例)。
【図9】乗員検知システムの構成を示す斜視図である(第3実施例)。
【図10】乗員検知システムの作動説明図である(第3実施例)。
【図11】乗員検知システムの構成を示す斜視図である(第4実施例)。
【図12】乗員検知システムの構成を示す斜視図である(第5実施例)。
【図13】トルクロッドとその周辺構造を示す側面図である(第5実施例)。
【図14】乗員検知システムの作動説明図である(第5実施例)。
【図15】乗員検知システムの構成を示す斜視図である(第6実施例)。
【図16】乗員検知システムの正面図である(第6実施例)。
【図17】乗員検知システムの作動説明図である(第6実施例)。
【図18】乗員検知システムの構成を示す斜視図である(第7実施例)。
【図19】乗員検知システムの正面図である(第7実施例)。
【図20】乗員検知システムの構成を示す斜視図である(第8実施例)。
【図21】乗員検知システムの作動説明図である(第8実施例)。
【図22】乗員検知システムの構成を示す斜視図である(第9実施例)。
【図23】乗員検知システムの正面図である(第9実施例)。
【図24】乗員検知システムの作動説明図である(第9実施例)。
【図25】回動板と荷重センサとの関係を示す側面図である(第9実施例)。
【図26】荷重検出の詳細説明図である(第9実施例)。
【図27】シートストッパの取付け状態を示す斜視図である(第10実施例)。
【図28】シートストッパの作用説明図である(第10実施例)。
【図29】シートストッパの作用説明図である(第10実施例)。
【図30】乗員検知システムを装着した電動車椅子の斜視図である(第11実施例)。
【図31】乗員検知システムを装着したベッドの斜視図である(第12実施例)。
【符号の説明】
1 車両用シート
1a シートクッション
3a シートスタンド
4 Lプレート(リンクプレート)
5 連結リンク
6 連結バー
6A 連結アーム
7 U字バネ(弾性体)
8 荷重センサ(荷重検出手段)
9 プレートストッパ
10 第1の支軸
11 第2の支軸
16 ボール
17 変位センサ(第3実施例)
18 ロッドアーム(腕部)
19 トルクロッド
23 変位センサ(第5実施例)
24 ロッドステー
25 連結ロッド
26 シートストッパ
27 回動板

Claims (13)

  1. 車両用シートに対し前後左右に設けられた4本のシートスタンドにそれぞれ第1の支軸を介して回動自在に支持され、且つ前記車両用シートの座面を有するシートクッションに対しそれぞれ第2の支軸を介して回動自在に連結され、前記座面上に荷重が加わると前記シートスタンドに対し前記第1の支軸を中心として回動する4個のリンクプレートと、
    前後2個の前記リンクプレート同士をそれぞれ回動自在に連結する左側連結リンク及び右側連結リンクと、
    前記座面上に加わる荷重を前記4個のリンクプレートを介して検出する荷重検出手段とを備える乗員検知システムであって、
    前記荷重検出手段は、前記左側連結リンクにて連結された前後2個の前記リンクプレートを介して伝達される荷重を検出する左側荷重センサと、前記右側連結リンクにて連結された前後2個の前記リンクプレートを介して伝達される荷重を検出する右側荷重センサとを有することを特徴とする乗員検知システム。
  2. 請求項1に記載した乗員検知システムにおいて、
    前記左側連結リンクまたは前記左側連結リンクにて連結された前後2個のリンクプレートのうち何方か一方のリンクプレートに連結された左側連結バーと、
    前記右側連結リンクまたは前記右側連結リンクにて連結された前後2個のリンクプレートのうち何方か一方のリンクプレートに連結された右側連結バーとを有し、
    前記左側荷重センサは、前記左側連結バーを介して伝達される荷重を検出し、
    前記右側荷重センサは、前記右側連結バーを介して伝達される荷重を検出することを特徴とする乗員検知システム。
  3. 車両用シートに対し前後左右に設けられた4本のシートスタンドにそれぞれ第1の支軸を介して回動自在に支持され、且つ前記車両用シートの座面を有するシートクッションに対しそれぞれ第2の支軸を介して回動自在に連結され、前記座面上に荷重が加わると前記シートスタンドに対し前記第1の支軸を中心として回動する4個のリンクプレートと、
    前後2個の前記リンクプレート同士をそれぞれ回動自在に連結する左側連結リンク及び右側連結リンクと、
    前記座面上に加わる荷重を前記4個のリンクプレートを介して検出する荷重検出手段とを備える乗員検知システムであって、
    前記左側連結リンクまたは前記左側連結リンクにて連結された前後2個の前記リンクプレートのうち何方か一方のリンクプレートと、前記右側連結リンクまたは前記右側連結リンクにて連結された前後2個の前記リンクプレートのうち何方か一方のリンクプレートとを連結する連結バーを有し、
    前記荷重検出手段は、前記連結バーを介して伝達される荷重を検出する荷重センサを有することを特徴とする乗員検知システム。
  4. 車両用シートに対し前後左右に設けられた4本のシートスタンドにそれぞれ第1の支軸を介して回動自在に支持され、且つ前記車両用シートの座面を有するシートクッションに対しそれぞれ第2の支軸を介して回動自在に連結され、前記座面上に荷重が加わると前記シートスタンドに対し前記第1の支軸を中心として回動する4個のリンクプレートと、
    前後2個の前記リンクプレート同士をそれぞれ回動自在に連結する左側連結リンク及び右側連結リンクと、
    前記座面上に加わる荷重を前記4個のリンクプレートを介して検出する荷重検出手段とを備える乗員検知システムであって、
    前記左側連結リンクと前記右側連結リンクとを連結する連結バーと、
    前記第1の支軸の位置にて左前側の前記リンクプレートと右前側の前記リンクプレートとを連結し、その両プレートと一体に回動する前側リンク連結ロッドと、
    前記第1の支軸の位置にて左後側の前記リンクプレートと右後側の前記リンクプレートとを連結し、その両プレートと一体に回動する後側リンク連結ロッドとを有し、
    前記荷重検出手段は、前記連結バーを介して伝達される荷重を検出する荷重センサを有することを特徴とする乗員検知システム。
  5. 車両用シートに対し前後左右に設けられた4本のシートスタンドにそれぞれ第1の支軸を介して回動自在に支持され、且つ前記車両用シートの座面を有するシートクッションに対しそれぞれ第2の支軸を介して回動自在に連結され、前記座面上に荷重が加わると前記シートスタンドに対し前記第1の支軸を中心として回動する4個のリンクプレートと、
    前後2個の前記リンクプレート同士をそれぞれ回動自在に連結する左側連結リンク及び右側連結リンクと、
    前記座面上に加わる荷重を前記4個のリンクプレートを介して検出する荷重検出手段とを備える乗員検知システムであって、
    記第1の支軸の位置にて左前側の前記リンクプレートと右前側の前記リンクプレートとを連結し、その両プレートと一体に回動する前側リンク連結ロッドと、
    前記第1の支軸の位置にて左後側の前記リンクプレートと右後側の前記リンクプレートとを連結し、その両プレートと一体に回動する後側リンク連結ロッドと
    前記前側リンク連結ロッドと前記後側リンク連結ロッドとの何方か一方のロッドに固定され、そのロッドと一体に回動する回動板とを有し、
    前記荷重検出手段は、前記回動板を介して伝達される荷重を検出する荷重センサを有することを特徴とする乗員検知システム。
  6. 請求項に記載した乗員検知システムにおいて、
    前記荷重センサと前記回動板との間に回転自在に保持されたボールを配置していることを特徴とする乗員検知システム。
  7. 請求項2〜4に記載した何れかの乗員検知システムにおいて、
    前記連結バーと前記荷重センサとの間に衝撃荷重を吸収する弾性体を配置していることを特徴とする乗員検知システム。
  8. 請求項に記載した乗員検知システムにおいて、
    前記荷重センサと前記弾性体との間に回転自在に保持されたボールを配置していることを特徴とする乗員検知システム。
  9. 請求項に記載した乗員検知システムにおいて、
    前記荷重センサは、前記弾性体の変位量を検出する変位センサであることを特徴とする乗員検知システム。
  10. 請求項に記載した乗員検知システムにおいて、
    前記荷重センサは、前記弾性体の歪み量を検出する歪みセンサであることを特徴とする乗員検知システム。
  11. 車両用シートに対し前後左右に設けられた4本のシートスタンドにそれぞれ第1の支軸を介して回動自在に支持され、且つ前記車両用シートの座面を有するシートクッションに対しそれぞれ第2の支軸を介して回動自在に連結され、前記座面上に荷重が加わると前記シートスタンドに対し前記第1の支軸を中心として回動する4個のリンクプレートと、
    前後2個の前記リンクプレート同士をそれぞれ回動自在に連結する左側連結リンク及び右側連結リンクと、
    前記座面上に加わる荷重を前記4個のリンクプレートを介して検出する荷重検出手段とを備える乗員検知システムであって、
    一端が前記左側連結リンクに左側腕部を介して回動自在に連結され、他端が前記右側連結リンクに右側腕部を介して回動自在に連結されて、前記座面上に荷重が加わると、前記4個のリンクプレートの回動により前記左側連結リンクと前記右側連結リンクとから捩じれトルクを受けて捩れを生じる棒状のトルクロッドを有し、
    前記荷重検出手段は、前記トルクロッドの捩じれによって生じる変位量または歪み量を検出することを特徴とする乗員検知システム。
  12. 請求項11に記載した乗員検知システムにおいて、
    前記左側連結リンクは、左前側の前記リンクプレートと自身の一端部が回動自在に連結される左前リンクバーと、左後側の前記リンクプレートと自身の他端部が回動自在に連結される左後リンクバーとで構成されると共に、前記左前リンクバーの他端部と前記左後リンクバーの一端部とが前記左側腕部に回動自在に連結され、且つその左側腕部との連結部を頂点として前記左前リンクバーと前記左後リンクバーとが上向きまたは下向きに凸となる様に連結され、
    前記右側連結リンクは、右前側の前記リンクプレートと自身の一端部が回動自在に連結される右前リンクバーと、右後側の前記リンクプレートと自身の他端部が回動自在に連結される右後リンクバーとで構成されると共に、前記右前リンクバーの他端部と前記右後リンクバーの一端部とが前記右側腕部に回動自在に連結され、且つその右側腕部との連結部を頂点として前記右前リンクバーと前記右後リンクバーとが下向きまたは上向きに凸となる様に連結されていることを特徴とする乗員検知システム。
  13. 請求項11または12に記載した乗員検知システムにおいて、
    前記トルクロッドの中央部を固定するロッドステーを有していることを特徴とする乗員検知システム
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