JP2007091086A - 車両用シート荷重検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート強度や座り心地に及ぼす影響を抑制することができ、且つ、簡易な構造で、搭載性に優れた車両用シート荷重検出装置を提供する。
【解決手段】シートの骨格をなすシートクッションフレーム10に設けられるクッションスプリング16であってシートのクッション性を持たせるクッションスプリング16の変形量を検出する変位計22を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シート荷重検出装置に関するものである。
従来、例えば自動車などの車両のシートの乗員を保護するためにエアバッグが備えられている場合において、その対象シートの乗員の各種状態を判定するために、シートにはこれに加わる上下方向の荷重を検出するための車両用シート荷重検出装置が設けられている。例えば、特許文献1では、起歪体の歪み量を歪ゲージで検出する荷重センサが、シートの骨格をなすシートクッションフレームの前後左右4箇所にそれぞれ組み込まれており、これら荷重センサの出力荷重値を合算してシートに加わる上下方向の全荷重を検出している。
この車両用シート荷重検出装置では、シートに加わる上下方向の全荷重を4つの荷重センサにて検出するため、例えば乗員の体重などを精度よく検出することができるが、一方でシートの骨格内に荷重センサを搭載する必要があり、荷重センサの搭載にあたって当該骨格の形状を変更する必要がある。また、シートの各種位置を電動で調整する、いわゆるパワーシートでは、その構造の複雑さ故に荷重センサの搭載スペースが限られ、該荷重センサの搭載が困難な場合もある。さらに、荷重センサがシートの骨格の一部をなしてシート強度に影響を与えるため、荷重センサの強度に関わる設計諸元を決定した後でなければシート強度評価を実施できず、結果として開発期間が長くなってしまうという問題がある。加えて、荷重センサを4つも使用することから、コストの増大も余儀なくされる。
一方、特許文献2では、シートの骨格内に荷重センサを搭載する車両用シート荷重検出装置の上述した各種問題を解決するための提案がされている。すなわち、この車両用シート荷重検出装置では、起歪体の歪み量を歪ゲージで検出する荷重センサが、ウレタン材からなるシートクッションの直下に搭載されており、この荷重センサの出力荷重値に基づいてシートに加わる上下方向の荷重を検出している。この場合、通常のシートにおいて一般的に存在する、シートクッションの直下のスペースを有効利用して荷重センサを設置することで、荷重センサの搭載性を向上するとともに、さまざまなシートへの対応を可能としている。また、シートクッションの直下に荷重センサを搭載する構造であることから、シートの骨格を変更する必要もない。
特開2003−287458号公報 特開2005−35516号公報
ところで、特許文献2では、荷重センサを搭載するための荷重受部を複数のスプリングで吊ってクッション性を付与しているものの、荷重受部が比較的大面積のプレート状であることから、シートの座り心地が変わる可能性がある。また、特許文献1に比べて低コストで実現できるものの、荷重受部を吊るクッションスプリング以外に起歪体、歪ゲージ、更に歪ゲージの信号を増幅等するための処理回路が必要であり、依然としてそれ相応のコストを要することになる。
本発明の目的は、シート強度や座り心地に及ぼす影響を抑制することができ、且つ、簡易な構造で、搭載性に優れた車両用シート荷重検出装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、シートの骨格をなすシートクッションフレームに設けられる着座部であってシートのクッション性を持たせる着座部の、変形量を検出する検出手段を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、既存のシートクッションフレームや着座部をそのまま活用し、検出手段にて該着座部の変形量を検出してこれに基づきシートに加わる上下方向の荷重を検出することができるため、検出手段の搭載にあたってシートの骨格を変更する必要がなく、シート強度や座り心地に及ぼす影響が抑制される。また、前記検出手段は、前記着座部の変形量をシートに加わる上下方向の荷重と見なして検出し得る適宜の位置に設置すればよいことから、搭載性に優れ、且つ、搭載のための自由度も高い。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シート荷重検出装置において、前記検出手段は、前記シートクッションフレームに固定され、前記着座部の変位を検出する変位検出手段であることを要旨とする。
同構成によれば、前記検出手段は、前記着座部の変位を検出する極めて簡易な構造とされる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用シート荷重検出装置において、前記変位検出手段が前記着座部の変位を検出する測定点は、シート幅方向中央線上であって、シート前後方向中央よりも前方寄りに設定されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記変位検出手段が前記着座部の変位を検出する測定点は、シート幅方向中央線上であって、シート前後方向中央よりも前方寄りに設定されている。シートに小柄女性の着座相当の第1の所定荷重W1を加えた状態と、子供の着座相当の第2の所定荷重W2(<W1)を加えた状態とで、前記変位検出手段によりこれら両所定荷重W1,W2を判別する場合には、前記測定点が上述の設定にあるときに着座姿勢による影響が抑制されることが本出願人により確認されている。つまり、着座姿勢によらず、前記両所定荷重W1,W2の判別、即ち小柄女性又は子供の判別が精度よくなされる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の車両用シート荷重検出装置において、前記着座部の上下方向の変位を角度変位に変換する変換手段を備え、前記変位検出手段は、前記角度変位を検出する角度センサであることを要旨とする。
同構成によれば、前記変位検出手段は、前記変換手段により変換された角度変位を検出する角度センサとすることで、前記着座部の変位を検出する測定点に対する配置自由度を増大し、堅牢で安価な車両用シート荷重検出装置を提供することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車両用シート荷重検出装置において、前記変換手段は、前記着座部の上下方向の過大変位を逃す制限手段を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記制限手段により、前記着座部の上下方向の過大変位が逃されることで、該過大変位相当の過負荷が前記角度センサにそのまま加わって該角度センサの性能が劣化することが防止され、該角度センサの信頼性が向上される。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用シート荷重検出装置において、前記着座部は前記シート内に設けられたクッションスプリングであることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、車両用シートの着座面にクッション性を与えるクッション部材と、前記クッション部材の鉛直方向の変形量を検出する検出手段とを備えたことを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の車両用シート荷重検出装置において、
前記クッション部材がクッションスプリングであることを要旨とする。
上記各構成によれば、既存のクッション部材をそのまま活用し、検出手段にて該クッション部材の鉛直方向の変形量を検出してこれに基づき車両用シートに加わる鉛直方向の荷重を検出することができるため、検出手段の搭載にあたって車両用シートの骨格を変更する必要がなく、シート強度や座り心地に及ぼす影響が抑制される。また、前記検出手段は、前記クッション部材の鉛直方向の変形量を車両用シートに加わる鉛直方向の荷重と見なして検出し得る適宜の位置に設置すればよいことから、搭載性に優れ、且つ、搭載のための自由度も高い。
請求項1乃至8に記載の発明では、シート強度や座り心地に及ぼす影響を抑制することができ、且つ、簡易な構造で、搭載性に優れた車両用シート荷重検出装置を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について図面に従って説明する。
図1は、例えば自動車などの車両の助手席側に搭載されるシート(車両用シート)の骨格部を示す斜視図である。同図に示されるように、シート幅方向両側に配設された一対のロアレール11は、図示しない車両フロアに対して前後方向に伸びるように固定されている。そして、各ロアレール11の上側には、シート幅方向で対をなすアッパレール12が前後方向に摺動可能に装着されている。
前記各アッパレール12の上部には、シート幅方向で対をなすロアアーム13が支持されている。これらロアアーム13の各前端部は、シート幅方向に伸びる板材からなるシートパン14を介して連結されている。また、これらロアアーム13の各後端部は、シート幅方向に軸線が伸びる円筒状の連結部材15を介して連結されている。上記一対のロアアーム13、シートパン14及び連結部材15は、中央部が開口する四角枠状を呈して、シートの骨格をなすシートクッションフレーム10を構成している。
そして、このシートクッションフレーム10には、一端及び他端がそれぞれシートパン14及び連結部材15に係止された複数(4本)のクッションスプリング16が支持されている。上記各クッションスプリング16は、シートのクッション性を持たせる着座部、あるいはシートの着座面にクッション性を与えるクッション部材を構成するもので、シート幅方向に波打つように波形状に曲成されている。これらクッションスプリング16は、シートパン14及び連結部材15に直交するように前後方向に伸びるシート幅方向中央線Oに対し対称になるように配置されている。なお、クッションスプリング16を含むシートクッションフレーム10の上部には、ウレタン材からなるシートクッション(図示省略)が被せられる。このシートクッションも、クッションスプリング16とともに着座部を構成するものである。
なお、中央部で隣り合う2本のクッションスプリング16には、これら両クッションスプリング16に跨る態様で、クッションスプリング16(着座部)の変位を検出する測定点Pが設置されている。この測定点Pは、シート幅方向中央線O上であって、シート前後方向中央よりも前方寄りに設定されている。
図2は、シートの骨格部を模式的に示す断面図である。以下、図2に基づいて、上記測定点Pにおける上述した変位の検出構造について説明する。前記シートクッションフレーム10にはセンサブラケット21が固定されており(シートクッションフレーム10及びセンサブラケット21の固定態様については図示省略)、上記測定点Pの下側には、センサブラケット21に支持された検出手段としての変位計22が配置されている。この変位計22のスピンドル22aは、先端が前記測定点Pに圧接されており、変位計22は、クッションスプリング16の上下方向の変位、即ち鉛直下方の変形量に合わせてスピンドル22aを出没させることで当該変位を検出する。この変位は、一般にはシートに加わる上下方向、即ち鉛直下方の荷重が大きいほど大きくなり、同荷重が小さくなるほど小さくなる。つまり、この変位は、シートに加わる上下方向の荷重の検出に相応の精度で供し得るものである。
なお、上記変位計22は、検出した変位に応じた検出信号を図示しない制御装置に出力する。制御装置は、入力した検出信号相当の荷重が、小柄女性の着座相当の第1の所定荷重W1を超えるか、あるいは、子供の着座相当の第2の所定荷重W2(<W1)を下回るかを判別する。制御装置は、これら荷重の判別結果、即ち小柄女性又は子供の着座の判別結果に基づいて、例えばエアバッグの作動を制御する。
ここで、シートに加わる上下方向の荷重と、変位計22により検出された変位との実験的に求めた関係について、図3のグラフに基づき説明する。なお、図3のグラフにおいて横軸は、クッションスプリング16のシートパン14側の固定端、即ち前側の固定端を基準とした前記シート幅方向中央線O上にある測定点Pのシート前後方向における位置を示している。すなわち、横軸上にある破線の位置は、シート前後方向中央に測定点Pが配置されていることを示し、この破線よりも左側及び右側の範囲は、それぞれ前方寄り及び後方寄りに測定点Pが配置されていることを示す。また、図3のグラフにおいて縦軸は、上記測定点Pにおいて前記変位計22により検出されたクッションスプリング16の変位(クッション変位)を示している。そして、図3において○印を結んだ曲線は、体重W1を有する小柄女性を正規着座させたときの実験結果を示している。また、図3において△印を結んだ曲線は、上記体重W1を有する小柄女性を所定距離だけ前座りさせたときの実験結果を示している。さらに、図3において×印を結んだ曲線は、尻型と子供の着座相当の第2の所定荷重W2を有する錘とを載せたときの実験結果を示している。
図3から明らかなように、正規着座の小柄女性と子供とでは、測定点Pの配置に関わらず検出された変位に明確なずれが表れており、当該変位に基づいて正規着座の小柄女性と子供とを判別し得ることがわかる。一方、前座りでは荷重の加わる位置が異なることから、前座りの小柄女性と子供とでは、測定点Pが前方寄りに配置される場合にのみ、検出された変位に明確なずれが表れており、当該変位に基づいて前座りの小柄女性と子供とを判別し得ることがわかる。以上のことから、測定点Pを前方寄りに限定・配置することで、実使用で想定される各種着座姿勢に影響を受けることなく小柄女性と子供とを好適に判別し得ることがわかる。本実施形態では、このような実験結果を鑑みて、上記測定点Pがシート前後方向中央よりも前方寄りに設定されている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、既存のシートクッションフレーム10や着座部を構成するクッションスプリング16をそのまま活用し、変位計22にてクッションスプリング16の変形量、即ち変位を検出してこれに基づきシートに加わる上下方向の荷重を検出することができるため、変位計22の搭載にあたってシートの骨格を変更する必要がなく、シート強度や座り心地に及ぼす影響を抑制することができる。また、前記変位計22は、クッションスプリング16の変位をシートに加わる上下方向の荷重と見なして検出し得る適宜の位置(小柄女性又は子供を判別し得る適宜の位置)に設置すればよいことから、搭載性に優れ、且つ、搭載のための自由度も高い。
(2)本実施形態では、着座部の変形量を、極めて簡易な構造を有するとともに簡易に取得可能な変位計22を活用して、着座部の変位として検出することができる。特に、起歪体と歪ゲージとを利用した従来構造のように、歪ゲージの検出信号を増幅等するための処理回路を不要にすることができ、コストを低減することができる。
(3)本実施形態では、変位計22がクッションスプリング16の変位を検出する測定点Pを、シート幅方向中央線O上であって、シート前後方向中央よりも前方寄りに設定した。従って、着座姿勢によらず、変位計22による変位の検出信号に基づき、前記両所定荷重W1,W2の判別、即ち小柄女性又は子供の判別を精度よく行うことができる。
また、前記測定点P(及び変位計22)を上述の設定にある1箇所のみにしたことで、コストを抑えつつ前記クッションスプリング16の変位をシートに加わる上下方向の荷重と見なして比較的精度よく検出することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態について図面に従って説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の変位計を角度センサに変更し、クッションスプリング16の変位を角度変位として検出するようにした構成であるため、同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
図4は、シートの骨格部を模式的に示す断面図である。以下、図4に基づいて、前記測定点Pにおけるクッションスプリング16(着座部)の変位の検出構造について説明する。前記シートクッションフレーム10にはセンサブラケット31が固定されており(シートクッションフレーム10及びセンサブラケット31の固定態様については図示省略)、このセンサブラケット31には検出手段としての角度センサ32が支持されている。この角度センサ32は、その回転軸32aに固定されたマグネットと、センサ本体32bに固定されたホール素子とを組み合わせた汎用のセンサであって、回転軸32aの角度変位を検出する。
上記角度センサ32の回転軸32aには、第1センサレバー33の一端が一体回転するように連結されており、この第1センサレバー33の他端には、ボールジョイント34を介して第2センサレバー35の一端が回転可能に連結されている。そして、この第2センサレバー35の他端は、ボールジョイント36を介して前記測定点Pに回転可能に連結されている。上記第2センサレバー35は、上記測定点Pの下側に垂下される態様に伸びて、前記第1センサレバー33に連結されている。従って、シートに上下方向の荷重が加わり、測定点Pにおいてクッションスプリング16が上下方向に変位すると、この変位は前記第1及び第2センサレバー33,35等により回転軸32aの角度変位に変換される。つまり、これら第1及び第2センサレバー33,35等は、クッションスプリング16の上下方向の変位を角度変位に変換する変換手段を構成している。この角度変位は、一般にはシートに加わる上下方向の荷重が大きいほど大きくなり、同荷重が小さくなるほど小さくなる。つまり、この角度変位は、シートに加わる上下方向の荷重の検出に相応の精度で供し得るものである。
なお、上記角度センサ32は、検出した角度変位に応じた検出信号を図示しない制御装置に出力する。制御装置は、入力した検出信号相当の荷重が、小柄女性の着座相当の第1の所定荷重W1を超えるか、あるいは、子供の着座相当の第2の所定荷重W2(<W1)を下回るかを判別する。制御装置は、これら荷重の判別結果、即ち小柄女性又は子供の着座の判別結果に基づいて、例えばエアバッグの作動を制御する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態の効果と同様の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、角度センサ32により、着座部の変形量を、第1及び第2センサレバー33,35等により変換された回転軸32aの角度変位として検出するようにしたことで、前記測定点Pに対する角度センサ32の配置自由度を増大することができる。すなわち、上記角度変位の検出に係る第1センサレバー33及び第2センサレバー35の長さを適宜調整することで、角度センサ32と測定点Pの位置関係を変更でき、センサ搭載の自由度が向上する。
(2)直動機構より回転機構の方が構造がより単純で頑丈であり、上下変位を角度変位に変換して角度センサ32で検出することにより堅牢な車両用シート荷重検出装置を実現することができる。
(3)角度センサ32は、市場で広く使用され、安価に入手できるため、装置全体としての製造コストを抑制することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明を具体化した第3の実施形態について図面に従って説明する。なお、第3の実施形態は、第2の実施形態の角度センサによる角度変位の検出構造を変更した構成であるため、同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
図5は、シートの骨格部を模式的に示す断面図である。以下、図5に基づいて、前記測定点Pにおけるクッションスプリング16(着座部)の変位の検出構造について説明する。前記センサブラケット31には、検出手段としてのリターンスプリング付の角度センサ41が支持されている。この角度センサ41は、その回転軸41aに固定されたマグネットと、センサ本体41bに固定されたホール素子とを組み合わせた汎用のセンサであって、回転軸41aの角度変位を検出する。また、上記角度センサ41の回転軸41aには、センサアーム42の一端が一体回転するように連結されている。図6に示したように、このセンサアーム42の端部には、一端が前記センサ本体41bに係止されたリターンスプリング43の他端が係止されており、センサアーム42は、このリターンスプリング43により一側方向(図5及び図6において反時計回転方向)に回転するように付勢されている。
一方、前記測定点Pには、同測定点Pとの相対位置が一定に保持された変位プレート44が固定されている。この変位プレート44は、上記測定点Pの下側に垂下される態様に伸びており、その先端部にはローラ44aが回転可能に支持されている。このローラ44aには、前記回転軸41aから伸びるセンサアーム42が前記リターンスプリング43の付勢力にて圧接されており、ローラ44aはこのセンサアーム42上を転動可能となっている。
ここで、本実施形態の動作について、図7(a)(b)を併せ参照して説明する。シートに上下方向の荷重が加わり、図7(a)に示すように、測定点Pにおいてクッションスプリング16が上下方向に変位すると、この変位により前記変位プレート44はローラ44aをセンサアーム42上でスムーズに転動させつつ、前記リターンスプリング43に抗してセンサアーム42を押し下げるように回転軸41aともども回転させる。つまり、本実施形態において、前記センサアーム42及び変位プレート44等は、クッションスプリング16の上下方向の変位を回転軸41aの角度変位に変換する変換手段を構成している。この角度変位は、シートに加わる上下方向の荷重の検出に相応の精度で供し得るものであることは前記第2の実施形態と同様である。
また、シートに過負荷となる上下方向の荷重が加わり、図7(b)に示すように、測定点Pにおいてクッションスプリング16が上下方向に過大に変位すると、この過大変位は、センサアーム42上をローラ44aが転動してこれらセンサアーム42及びローラ44aの接触位置がずれることで逃がされる。従って、上記過大変位相当の過負荷がそのまま角度センサ41に加わることが防止される。つまり、上記過大変位に伴い、ローラ44aをセンサアーム42上で転動させる上述の構造が制限手段を構成している。
なお、上記角度センサ41は、検出した角度変位に応じた検出信号を図示しない制御装置に出力する。制御装置は、入力した検出信号相当の荷重が、小柄女性の着座相当の第1の所定荷重W1を超えるか、あるいは、子供の着座相当の第2の所定荷重W2(<W1)を下回るかを判別する。制御装置は、これら荷重の判別結果、即ち小柄女性又は子供の着座の判別結果に基づいて、例えばエアバッグの作動を制御する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第2の実施形態の効果と同様の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、ローラ44aをセンサアーム42上で転動させることで、クッションスプリング16の上下方向の過大変位を逃したことで、過大変位相当の過負荷が前記角度センサ41にそのまま加わって角度センサ41の性能が劣化することを防止でき、角度センサ41の信頼性を向上することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第2及び第3の実施形態において、角度センサ32,41は、マグネットと磁気抵抗素子とを組み合わせたセンサであってもよい。あるいは、角度センサ32,41は、ポテンショメータを備えたセンサであってもよい。
・前記第3の実施形態において、ローラ44a又はセンサアーム42に、ローラ44aの転動を案内するためのガイド部を形成してもよい。
・前記第3の実施形態において、ローラ44aを割愛し、変位プレート44の先端をセンサアーム42上で摺動させてもよい。この場合、変位プレート44の先端又はセンサアーム42に、変位プレート44の先端の摺動を案内するためのガイド部を形成してもよい。
・前記各実施形態において、測定点P及び変位計22又は角度センサ32,41を複数配設してもよい。
・前記各実施形態において、クッションスプリング16に代えて、ウェービングベルトを採用してもよい。あるいは、コイルスプリングなどの弾性部材を採用してもよい。
・前記各実施形態において、着座部の変位(変形量)としてクッションスプリング16の変位を検出したが、クッションスプリング16の変形に連動して変形する部位、例えばシートクッションの変位(変形量)を検出してもよい。
・前記各実施形態において、クッションスプリング16又はシートクッションに歪ゲージを直に貼着し、この歪ゲージにより着座部の変形量を検出してこれに基づきシートに加わる上下方向の荷重を検出してもよい。
・クッション部材としては、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォームなどの発泡樹脂クッション部材などであってもよい。
・前記各実施形態において、シートは、着座位置の高さを調整するための、いわゆるシート上下位置調整機構を備えていてもよい。
本発明に係る第1の実施形態を示す斜視図。 同実施形態を模式的に示す断面図。 測定点の位置とクッション変位との関係を示すグラフ。 本発明に係る第2の実施形態を模式的に示す断面図。 本発明に係る第3の実施形態を模式的に示す断面図。 角度センサを示す模式図。 (a)(b)は、同実施形態の動作を示す断面図。
符号の説明
P…測定点、10…シートクッションフレーム、16…着座部及びクッション部材を構成するクッションスプリング、22…検出手段及び変位検出手段としての変位計、32,41…検出手段及び変位検出手段としての角度センサ、33…変換手段を構成する第1センサレバー、34,36…ボールジョイント、35…変換手段を構成する第2センサレバー、42…変換手段を構成するセンサアーム、44…変換手段を構成する変位プレート、44a…制限手段を構成するローラ。

Claims (8)

  1. シートの骨格をなすシートクッションフレームに設けられる着座部であって、前記シートのクッション性を持たせる前記着座部の変形量を検出する検出手段を備えたことを特徴とする車両用シート荷重検出装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シート荷重検出装置において、
    前記検出手段は、前記シートクッションフレームに固定され、前記着座部の変位を検出する変位検出手段であることを特徴とする車両用シート荷重検出装置。
  3. 請求項2に記載の車両用シート荷重検出装置において、
    前記変位検出手段が前記着座部の変位を検出する測定点は、シート幅方向中央線上であって、シート前後方向中央よりも前方寄りに設定されていることを特徴とする車両用シート荷重検出装置。
  4. 請求項2又は3に記載の車両用シート荷重検出装置において、
    前記着座部の上下方向の変位を角度変位に変換する変換手段を備え、
    前記変位検出手段は、前記角度変位を検出する角度センサであることを特徴とする車両用シート荷重検出装置。
  5. 請求項4に記載の車両用シート荷重検出装置において、
    前記変換手段は、前記着座部の上下方向の過大変位を逃す制限手段を備えたことを特徴とする車両用シート荷重検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用シート荷重検出装置において、
    前記着座部は前記シート内に設けられたクッションスプリングであることを特徴とする車両用シート荷重検出装置。
  7. 車両用シートの着座面にクッション性を与えるクッション部材と、前記クッション部材の鉛直方向の変形量を検出する検出手段とを備えたことを特徴とする車両用シート荷重検出装置。
  8. 請求項7に記載の車両用シート荷重検出装置において、
    前記クッション部材がクッションスプリングであることを特徴とする車両用シート荷重検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009047635A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Ntn Corp 乗員重量検出装置
KR101054772B1 (ko) * 2008-08-26 2011-08-05 기아자동차주식회사 커패시터타입 시트센서
CN112539820A (zh) * 2020-11-27 2021-03-23 福建永荣锦江股份有限公司 一种具有缓冲机构的称重装置及其使用方法

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