JP4599986B2 - シート荷重検出装置 - Google Patents

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本発明は乗員の体重等を測定することが可能なシート荷重検出装置に関する。
近年、自動車等の車両の乗員に対する安全性の向上を図るべく、車両には、シートへ乗員が着座しているか否か又は着座した乗員の体重等に応じて、シートベルトの保持機能やエアバックの作動機能を制御することが行われている。そして、これらの制御を行うにあたり、そのシートに作用する乗員の体重としてのシート荷重を的確に検出することが必要である。
そして、このようなシート荷重検出装置として、水平方向に延出する平板状体で構成され表面に歪ゲージが貼り付けられた起歪板を設け、その起歪板の一端側を車体側に固定すると共に、その起歪板の他端側をシート側に固定して、起歪板の撓みに伴う歪ゲージの電気抵抗の変化により、シート荷重を検出するように構成されたシート荷重検出装置が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2003−83798号公報
しかし、上記記載のシート荷重検出装置では、水平方向に延出する平板状の起歪板を用い、更に、車体側とシート側とにその起歪板の各端を固定するための水平方向に延出するブラケット等が必要となるので、水平方向における幅が比較的大きいものとなる。そして、このようなシート荷重検出装置の大型化は、例えば、シートに対して付加される他の装置との干渉等の要因となる。また、上記起歪板は、比較的大きなシート荷重を片持ち状態で受けるものであるために、上記起歪板の板厚についても比較的厚いものとなり、例えば、シート荷重に対する起歪板に貼り付けた歪ゲージの電気抵抗の変化割合が小さくなって、検出精度の低下を招く場合がある。
また、上記のような起歪板を用いたシート荷重検出装置では、起歪板の表面に貼り付けられた歪ゲージのシート荷重に対する歪状態が、シート荷重の作用点からの距離によって変化するという性質を有することから、シート荷重の検出精度を向上するには、起歪板の表面において歪ゲージを貼り付ける位置を正確に管理する必要がある。また、起歪板の撓み状態が比較的複雑なものであるため、シート荷重の変化に対する起歪板の表面に貼り付けられた歪ゲージの電気抵抗の変化状態が比較的複雑なものであったので、シート荷重を幅広く且つ正確に検出することができない場合があった。
この点、トーションバーを用いて、トーションバーのねじれ状態を測定することでシート荷重を測定することが可能なシート荷重検出装置が開発されている(特許出願番号2004−281906号)。このようなシート荷重検出装置であれば、シートに対して付加されるほかの装置との干渉等を低減することができ、検出精度の低下を招き難く、シート荷重を幅広く且つ正確に検出することができる。
しかしながら、トーションバーを用いたシート荷重検出装置をシートに取り付けた場合、シート荷重が正確に測定できない場合がある。それは、乗員がシートの隅側に極端に偏って着座する場合等である。このような場合、1つのシート荷重検出装置にかかるシート荷重が偏重してしまう。通常、トーションバーのねじれ状態を測定するため、トーションバーに生じる回転応力の測定を目的としているが、乗員が前述のように着座した場合、トーションバーに曲げ応力が生じてしまう。つまり、回転応力だけでなく曲げ応力を含むトーションバーのねじれ状態をシート荷重検出装置が測定してしまうこととなる。このため、回転応力だけからなるトーションバーのねじれ状態を測定することができず、前述のような乗員の着座状態においては、正確なシート荷重を測定できない場合がある。このような状態は、極端に体重の大きな乗員がシートに着座した場合も起こり得る。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、乗員の着座状態に関わらず正確なシート荷重を測定可能なシート荷重検出装置を提供することを解決すべき課題としている。
上記課題を解決するために本発明において講じた技術的手段は、請求項1に記載の様に、床側に固定された固定部材と、該固定部材に一端側である固定側端部が固定されて且つ水平方向のねじれ軸心を有するトーションバーと、該トーションバーの他端側の外周面に一端側が固定され且つ他端側が前記固定側端部方向へ延びる筒状部材と、該筒状部材の他端側であるアーム側端部に固定され且つ前記トーションバーのねじれ軸心から変位した位置にシート荷重が作用する荷重作用部を有するアーム部材と、前記筒状部材の一端側に周設される軸受部材と、該軸受部材に固定される補助固定部材と、前記トーションバーのねじれ状態を測定するねじれ状態測定手段と、を備え、該ねじれ状態測定手段の測定結果に基づいて、シートの着座部に作用する前記シート荷重を検出可能としたことを特徴としている。
また、本発明において講じた技術的手段は、請求項2に記載の様に、補助固定部材は、溶接によって固定部材に連結されていることを特徴としている。
なお、溶接以外にも、ボルト締め、カシメ、リベット締結等によって補助固定部材が固定部材に連結されることを特徴としてもよい。
さらに、本発明において講じた技術的手段は、請求項3に記載の様に、軸受部材は、ボールベアリングであることを特徴としている。
なお、ボールベアリング以外にも、ローラベアリング、ブッシュ又はカラー等を軸受部材とすることを特徴としてもよい。
また、軸受部材と補助固定部材との間は、溶接によって固定されていることを特徴としてもよい。溶接以外にも、カシメやボルト締めによって、軸受部材と補助固定部材との間を固定することを特徴としてもよい。
請求項1に記載の発明によれば、例えば車体側である床側に固定された固定部材と、例えば車両用のシート側に固定されたアーム部材とを、水平方向のねじれ中心を有するトーションバーの両端に夫々固定するように配置することで、従来の水平方向に延出する平板状の起歪板を利用したシート荷重検出装置と比較して、水平方向に延出するブラケット等を設ける必要がなく小型化が可能となり、シートに対して付加される他の装置との干渉等の問題を回避することができる。そして、トーションバーのねじれ状態は、従来のシート荷重検出装置における起歪体の撓み状態よりも、シート荷重に対して略比例的に変化するものとなるため、ねじれ状態測定手段により測定したトーションバーのねじれ状態に基づいて比較的簡単な演算により正確にシート荷重を導出することができ、更には、シート荷重に対するねじれ状態の割合を小さく設定して、比較的幅広いシート荷重に対応させることができる。
特に、乗員がシートの隅側に極端に偏って着座した場合、軸受部材や補助固定部材によってトーションバーに生じる曲げ応力の発生を低減することができる。つまり、例えば、乗員がシートの隅側に偏って着座しても、軸受部材や補助固定部材がトーションバーに作用する曲げ応力を低減すれば、トーションバーには回転応力が大きく作用することとなる。このため、トーションバーには曲げ応力の影響によって低減されることのない回転応力が生じることとなる。このような回転応力によって、トーションバーのねじれ状態に基づいた演算を行えば、正確なシート荷重を導出することができる。
したがって、本発明のシート荷重検出装置であれば、乗員の着座状態に関わらず正確なシート荷重を測定することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、補助固定部材は、溶接によって前記固定部材に連結されているため、軸受部材に対する固定位置を調節しながら、固定部材に連結できる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、軸受部材としてボールベアリングを用いているため、トーションバーに生じる曲げ応力を確実に低減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、実施形態を参照しつつ図面を基に説明する。
(実施形態)
実施形態のシート荷重検出装置30は、図1に示すように車両用のシート10に取り付けられている。シート10は、着座部としてのシートクッション10aと、シートバック10bとからなり、乗員が着座した場合には、そのシートクッション10aに乗員の体重がシート荷重として作用することとなる。
シート10には、そのシートクッション10aに作用するシート荷重を検出するシート荷重検出装置30がシート10の前後左右の4箇所に設けられており、夫々のシート荷重検出装置30で検出した荷重の総和がシート荷重として検出される。尚、上記シート荷重検出装置30はシート10の安定性等を考慮して上記のように4箇所に配置することが好ましいが、適宜配置個数及び配置箇所を変更しても構わない。また、シート10の前側に位置するシート荷重検出装置30はチルトパン10cに覆われており、チルトパン10cは、クッションフレーム11に連結されている。クッションフレーム11は、軽量化を図るため薄板状からなる金属製である。
車両の床5側には、ロアレール13が固定されており、更に、そのロアレール13はアッパレール12をスライド可能な状態で保持している。
そして、シート荷重検出装置30の固定ブラケット(固定部材)が上記アッパレール12に固定されており、一方、そのシート荷重検出装置30のアームブラケット32(アーム部材)が荷重作用部38aを介してシートクッション10a内のクッションフレーム11に連結されている。
図2に示すように、シート荷重検出装置30は、図1に示す床5側に固定された固定部材としての固定ブラケット31を備えている。また、固定ブラケット31の上方中心側である固定側端部34aが固定されて且つ水平方向のねじれ軸心Oを有するトーションバー34も備えている。さらに、そのトーションバー34の他端部34bに筒状部材36を介して固定され且つトーションバー34のねじれ軸心Oから変位した位置にシート荷重が作用する荷重作用部38aを有するアーム部材としてのアームブラケット32を備えている。また、トーションバー34のねじれ状態を測定するねじれ状態測定手段50を備えている。そして、そのねじれ状態測定手段50の測定結果に基づいてシート荷重を検出するように構成されている。即ち、アームブラケット32の荷重作用部38aにシート荷重が作用することにより、トーションバー34にそのシート荷重に応じたねじれが発生するので、上記ねじれ状態測定手段50により測定したねじれ状態に基づいてシート荷重を検出することができる。
図3に示すように、アームブラケット32には、そのアームブラケット32に溶接固定された筒状の制限ピン41に荷重ピン38が螺合されている。荷重ピン38の周囲にはブッシュ38bが周設されており、ブッシュ38bを介して間接ブラケット42の一端42aが揺動可能に連結されている。また、間接ブラケット42の他端42b側は、クッションフレーム11がピン37で締結固定されている。そして、そのクッションフレーム11及び間接ブラケット42をアームブラケット32に接続させる荷重ピン38の位置が、シート荷重の作用する荷重作用部38aとなる。
ここで、荷重作用部38a又は荷重ピン38において、アームブラケット32との係合中心部を荷重中心点とすると、荷重中心点に対するアームブラケット32との距離がオフセット量Lとなる。このオフセット量Lや、図2に示すトーションバー34のねじれ強度等は、図1に示すシート10の安定性とねじれ状態測定手段50の測定精度等を考慮して適宜設定される。
図4に示すように、固定ブラケット31は、鉛直面に沿って上方に延出する状態で床5側(図1参照)のアッパレール12に螺子により固定されており、一方、上記アームブラケット32は、鉛直面に沿って側方に延出する状態で筒状部材36を介してトーションバー34の端部34bに固定されている。そして、固定ブラケット31とアームブラケット32とは、互いに水平方向に対向する板状体で構成されていることにより、厚み方向における設置寸法が比較的小さくなり、更に、鉛直面に沿って延出するアームブラケット32及びアッパレール12に対して取り付け易い形状となっている。
更に、トーションバー34の端部34bに一端側が固定され且つトーションバー34の側面を包囲する筒状部材36が設けられ、アームブラケット32がその筒状部材36の他端側(アーム側端部36a)に固定されている。
即ち、上記筒状部材36を設けることにより、固定ブラケット31とアームブラケット32との距離が、トーションバー34の長さよりも短くなり、固定ブラケット31とアームブラケット32との厚み方向における設置寸法が一層小さくなる。
更に、筒状部材36の内面とトーションバー34の固定側端部34aの側面とが緩み嵌め状態で配置されており、筒状部材36の内面とトーションバー34の固定側端部34aの側面とが当接することにより、トーションバー34の過剰な撓みが抑制される。尚、上記筒状部材36の内面とトーションバー34の固定側端部34aとは、夫々円形であるため、互いに緩み嵌め状態で嵌めあうための加工が容易である。
トーションバー34は、内部にシート荷重によるねじれが発生するねじれ部34cを有している。そして、トーションバー34にねじれ部34cを設けることにより、トーションバー34を固定ブラケット31やアームブラケット32に固定する際の溶接などによりトーションバー34のねじれ状態が変化するなどの不安定要因を取り除くことができ、シート荷重に対してトーションバー34を正確且つ安定してねじれさせることができる。
なお、図示しないが、トーションバー34のねじれ部34cは、鉛直方向及び水平方向に突出する十字形状の断面を有するように形成されていることが好ましい。即ち、トーションバー34の断面が、ねじれ軸心Oに対して垂直な複数の方向の断面二次モーメントが互いに異なる十字形状の断面形状を有する要素で形成され、更に、その十字形状の断面を有する要素が、ねじれ軸心Oに対して垂直な所定の方向において断面二次モーメントが最大になり、ねじれ軸心Oを中心とした円周方向に断面二次モーメントが不連続となるように形成されているため、このような断面形状のトーションバー34は、曲げ剛性が高いわりには、ねじれ剛性は比較的小さく、シート荷重に対してトーションバー34を良好にねじらせることができる一方で、曲げ難い特性を有するため、撓みによるトーションバー34の損傷やシート荷重の検出精度の低下を抑制することができる。
更に、トーションバー34のねじれ部34cは、シート荷重の作用方向即ち鉛直方向に沿った断面二次モーメントがその作用方向と交差する方向に沿った断面二次モーメントよりも大きくなるので、シート荷重により撓みにくくなる。
また、上記トーションバー34のねじれ部34cの十字形状の断面において、鉛直方向における幅は水平方向における幅と同じ大きさであっても構わないが、例えば、鉛直方向における幅を水平方向における幅よりも大きくすることで、トーションバー34の撓みを一層抑制することができる。
尚、トーションバー34のねじれ部34cの断面形状は、上記のような十字形状以外に、円形、楕円形、矩形等のあらゆる形状を採用することができ、更に、トーションバー34のねじれ部34cを、鉛直方向等に配置された複数の棒状体で構成し、その断面形状を、互いに離間した複数の要素部からなる形状としても構わない。
特に、図2、4に示すように、トーションバー34の一端側(先端側)には軸受部材としてのボールベアリング60が周設されている。ボールベアリング60はトーションバー34の筒状部材36の外周に圧入によって嵌合されている。そして、トーションバー34に曲げ応力が発生しやすい位置にボールベアリング60の位置を調節することができる。尚、軸受部材としては、ブッシュやカラー等を採用することも可能である。このようなブッシュやカラー等は、金属製、木製又は樹脂製でもよく、グリースや潤滑油等が塗布されていることが好ましい。そして、ボールベアリング60の外周には、補助固定部材としての補助固定ブラケット61の上側が固定されている。補助固定ブラケット61は、ボールベアリング60の外周に圧入によって嵌合された後、溶接によって固定される。また、補助固定ブラケット61の下側は固定ブラケット60に溶接によって固定されている。こうして、補助固定ブラケット61が固定ブラケット60に連結されている。
図2に示すように、ねじれ状態測定手段50は、トーションバー34のねじれ軸心Oから離間した位置において、アームブラケット32の固定ブラケット31に対するねじれ軸心O回りの変位をねじれ状態として測定する変位センサ50aで構成されており、この変位センサ50aは、アームブラケット32側に固定された磁石52と、前記磁石52に対向し固定ブラケット31側に固定されたホール素子51で構成されている。尚、出力端子等の外部との電気接続を持つ上記ホール素子51を変位しない固定ブラケット31側に設け、外部との電気接続を持たない磁石52を変位するアームブラケット32側に設けたが、別に、固定ブラケット31側に磁石52を設け、アームブラケット32側にホール素子51を設けても構わない。
以上のようにして構成されるシート荷重検出装置10では、乗員が図1のシート10に着座することにより、以下のようにシート荷重を検出することとなる。
すなわち、乗員の体重によって、このため、固定ブラケット31に応力が生じることとなる。そして、アームブラケット32が固定ブラケット31に対してねじれ軸心O回りに変位した場合に、磁石52がホール素子51に対して変位するので、ホール素子51で計測される磁束密度が上記変位量に対して略比例的に変化することになる。よって、ホール素子51により、磁束密度を上記変位として計測して、その変位に基づいて乗員の体重によるシート荷重を検出することができる。
また、変位センサ50aの磁石52とホール素子51との夫々は、トーションバー34のねじれ軸心Oに対して垂直な方向において互いに対向するように、アームブラケット32と固定ブラケット31との夫々から延出しねじれ軸心Oに対して垂直な方向を法線方向とするブラケットに固定されている。
即ち、変位センサ50aは、アームブラケット32と固定ブラケット31との夫々においてトーションバー34のねじれ軸心Oに対して垂直な方向を法線方向とし互いに対向する一対の対向面における変位を測定するように配置されており、例えばアームブラケット32のねじれ等により、磁石52とホール素子51との間隔が変化するのが防止されている。
例えば、乗員がシート10のシートクッション10aの隅側に極端に偏って着座した場合、図3に示すように、チルトパン10cやクッションフレーム11にシート荷重が伝達する。そして、シート荷重はピン37を介して間接ブラケット42に伝達することとなる。この際、例えば、乗員が極端に偏って着座する場合、クッションフレーム11(クッションフレーム11の側面)が外側又は内側に撓むこととなる。クッションフレーム11が撓めば、ピン37を介して間接ブラケット42も外側又は内側に撓むこととなる。こうして、間接ブラケット42が撓めば、荷重ピン38が引っ張られることとなる。荷重ピン38が引っ張られるとアームブラケット32も引っ張られ、図2に示すように、アームブラケット32を介してトーションバー34に曲げ応力が生じ易くなる。また、アームブラケット32が引っ張られることにより、アームブラケット32を介してトーションバー34に回転応力が生じることとなる。その際、トーションバー34に固定されたボールベアリング60や補助固定プレート61によってトーションバー34に生じる曲げ応力の発生のみを低減することができる。このため、トーションバー34には曲げ応力の影響を受けることなく回転応力だけが生じ易くなる。このような回転応力によって、トーションバーのねじれ状態に基づいた演算を行えば、正確なシート荷重を導出することができる。
したがって、実施形態のシート荷重検出装置30であれば、乗員の着座状態に関わらず正確なシート荷重を測定することができる。
なお、ボールベアリング60や補助固定ブラケット61を備えていないシート荷重検出装置30であれば、以下のような構成としなければならない。
すなわち、図4に示すように、変位センサ50aは、トーションバー34のねじれ中心X0を通りねじれ軸心Oに対して垂直な線上においてアームブラケット32の固定ブラケット31に対する変位を測定するように配置しなければならない。
即ち、トーションバー34がシート荷重により撓むことで、アームブラケット32が、ねじれ軸心Oに垂直且つ上記ねじれ中心X0近傍を通る軸心回りに回転することが想定される。そこで、変位センサ50aが上記変位を測定する位置を、トーションバー34のねじれ中心X0を通りねじれ軸心Oに対して垂直な線上とすることで、その位置におけるトーションバー34の撓みに起因する変位が少ないことから、トーションバー34のねじれによる変位を正確に測定することができる。そして、荷重作用部38aについても、トーションバー34のねじれ中心X0を通りねじれ軸心Oに対して垂直な線上に配置することで、荷重作用部38aに作用するシート荷重によるトーションバー34の撓み、更には、その撓みによる変位センサ50aの測定位置における変位を抑制することができる。
この点、本実施形態の様に、ボールベアリング60や補助固定ブラケット61を備えたシート荷重検出装置30であれば、図4に示すように、荷重作用部38aについては、トーションバー34のねじれ中心X0を通りねじれ軸心Oに対して垂直な線上に配置することなく、上述と同様の効果を得ることができる。荷重作用部38aに作用するシート荷重によるトーションバー34の曲げが抑制されるため、トーションバー34のねじれ状態を広い範囲で測定することができるからである。なお、トーションバー34のねじれ状態の測定位置を限定する必要がないため、トーションバー34の大きさを小さくすることも可能となる。
実施形態に係り、シートの全体側面図である。 実施形態に係り、シート荷重検出装置の斜視図である。 実施形態のシート荷重検出装置に係り、図1のIII−III矢視断面図である。 実施形態のシート荷重検出装置に係り、図1のIV−IV矢視断面図である。 実施形態と比較したシート荷重検出装置の横断面図である。
符号の説明
5…床
31…固定ブラケット(固定部材)
34a…固定側端部
O…ねじれ軸心
34…トーションバー
6a他端部(アーム側端部
38a…荷重作用部
32…アームブラケット(アーム部材)
50…ねじれ状態測定手段
10…シート
10a…シートクッション(着座部)
10b…シートバック(着座部)
30…シート荷重検出装置
60…ボールベアリング(軸受部材)
61…補助固定ブラケット(補助固定部材)

Claims (3)

  1. 床側に固定された固定部材と、
    該固定部材に一端側である固定側端部が固定されて且つ水平方向のねじれ軸心を有するトーションバーと、
    該トーションバーの他端側の外周面に一端側が固定され且つ他端側が前記固定側端部方向へ延びる筒状部材と、
    該筒状部材の他端側であるアーム側端部に固定され且つ前記トーションバーのねじれ軸心から変位した位置にシート荷重が作用する荷重作用部を有するアーム部材と、
    前記筒状部材の一端側に周設される軸受部材と、
    該軸受部材に固定される補助固定部材と、
    前記トーションバーのねじれ状態を測定するねじれ状態測定手段と、を備え
    該ねじれ状態測定手段の測定結果に基づいて、シートの着座部に作用する前記シート荷重を検出可能としたことを特徴とするシート荷重検出装置。
  2. 前記補助固定部材は、溶接によって前記固定部材に連結されていることを特徴とする請求項1記載のシート荷重検出装置。
  3. 前記軸受部材は、ボールベアリングであることを特徴とする請求項1記載のシート荷重検出装置。
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