JP2006234491A - 荷重検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 小型化が可能であり且つ大きな荷重が作用する場合にも高い検出精度を得る構成を実現し、更に検出誤差を低減することが可能な荷重検出装置を提供する。
【解決手段】 支持固定部31において固定された略平板状のベース部材3と、ベース側端部がベース部材3のトーションバー固定部32に固定され、ねじれ軸心Xを有するトーションバー5と、トーションバー5のアーム側端部に固定され、ねじれ軸心Xから離間した位置に荷重作用部を有するアーム部材4と、トーションバー5のねじれ状態を測定するねじれ状態測定手段6とを備え、ベース部材3は、支持固定部31に対してトーションバー固定部32よりも自由端側の領域に、第一測定部材61を固定するための測定部材固定部34を有している。
【選択図】 図2
【解決手段】 支持固定部31において固定された略平板状のベース部材3と、ベース側端部がベース部材3のトーションバー固定部32に固定され、ねじれ軸心Xを有するトーションバー5と、トーションバー5のアーム側端部に固定され、ねじれ軸心Xから離間した位置に荷重作用部を有するアーム部材4と、トーションバー5のねじれ状態を測定するねじれ状態測定手段6とを備え、ベース部材3は、支持固定部31に対してトーションバー固定部32よりも自由端側の領域に、第一測定部材61を固定するための測定部材固定部34を有している。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ねじれ荷重を受けるトーションバーのねじれ状態を測定することにより、荷重検出を行う荷重検出装置に関する。
近年、自動車等の車両の乗員に対する安全性の向上を図るべく、車両のシートには、乗員が着座しているか否か又は着座した乗員の体重等に応じて、シートベルトの保持機能やエアバックの作動機能等を制御することが行われている。そして、これらの制御を適切に行うためには、シートに作用する乗員の体重であるシート荷重を的確に検出することが必要である。
そして、このようなシート荷重を検出するための荷重検出装置として、例えば下記の特許文献1には、水平方向に延出する平板状体で構成され表面に歪ゲージが貼り付けられた起歪板を設け、その起歪板の一端側を車体側に固定すると共に、その起歪板の他端側をシート側に固定して、起歪板の撓みに伴う歪ゲージの電気抵抗の変化により、シート荷重を検出する構成が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載の荷重検出装置では、水平方向に延出する平板状の起歪板を用い、更に、車体側とシート側とにその起歪板の各端を固定するための水平方向に延出するブラケット等が必要となるので、水平方向における幅が比較的大きいものとなる。したがって、車両のシートに取り付けられる場合等のように、設置スペースに制約が多い場合には適切に取り付けることができない場合が生じ得る。
また、上記起歪板は、車両のシートに作用するような比較的大きな荷重を片持ち状態で受けるものであるために、その板厚は想定される荷重に耐え得る比較的厚いものが必要となる。したがって、起歪板に貼り付けた歪ゲージの荷重に対する変形量を大きくすることが困難であり、歪ゲージの電気抵抗の変化の割合も大きくすることができないために高い検出精度を得ることが困難な構造となっていた。
更に、上記のような起歪板を用いた荷重検出装置では、起歪板の表面に貼り付けられた歪ゲージの荷重に対する歪状態が、荷重の作用点からの距離によって変化するという性質を有することから、起歪板の表面における歪ゲージの貼り付け位置を正確に管理しなければ高い検出精度を得ることができない構造となっていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化が可能であり且つ大きな荷重が作用する場合にも高い検出精度を得ることが可能な構成を実現し、更にそのような構成において生じ得る検出誤差を低減することが可能な荷重検出装置を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る荷重検出装置の特徴構成は、所定の支持固定部において支持部材に固定された略平板状のベース部材と、一端側であるベース側端部が前記ベース部材のトーションバー固定部に固定され、ねじれ荷重を受ける際のねじれ軸心を有するトーションバーと、該トーションバーの他端側であるアーム側端部に固定され、前記ねじれ軸心から離間した位置に荷重が作用する荷重作用部を有するアーム部材と、前記トーションバーのねじれ状態を測定するねじれ状態測定手段とを備え、前記ねじれ状態測定手段は、前記ベース部材に固定される第一測定部材と、前記アーム部材に固定される第二測定部材とを有し、前記第一測定部材と前記第二測定部材とが前記ねじれ軸心から離間した位置において互いに対向して配置され、前記第一測定部材と前記第二測定部材との位置関係の相対変位を検出することにより前記トーションバーのねじれ状態を測定する構成を有し、前記ベース部材は、前記支持固定部に対して前記トーションバー固定部よりも自由端側の領域に、前記第一測定部材を固定するための測定部材固定部を有している点にある。
この特徴構成によれば、荷重により変形可能なトーションバーの一端部を略平板状のベース部材により支持し、前記トーションバーの他端部に荷重が作用する荷重作用部を有するアーム部材を固定し、ベース部材及びアーム部材にそれぞれ固定された対向する測定部材を有するねじれ状態測定手段によりトーションバーの捻れ状態を測定する構成としているので、従来の水平方向に延出する平板状の起歪板を利用した荷重検出装置と比較して、水平方向に延出するブラケット等を設ける必要がなく小型化が可能となる。したがって、設置スペースに制約が多い場合にも適切に取り付けることが可能となる。
また、この特徴構成によれば、ねじれ状態測定手段の第一測定部材と第二測定部材とがトーションバーのねじれ軸心から離間した位置において互いに対向するように配置しているので、荷重に対するトーションバーのねじれ量の小さい変化に対しても、ねじれ状態測定手段では当該ねじれ量をねじれ軸心からの距離に応じて増幅した変位量として測定することになるので、大きな荷重に耐え得る強度を確保しつつ高い検出精度を得ることが可能となる。また、トーションバーのねじれ量の変位は、従来の荷重検出装置における起歪板の撓み量の変位と比較して荷重に対して略比例的に変化するものにし易いため、ねじれ状態測定手段により測定したトーションバーのねじれ状態に基づいて比較的簡単な演算により正確な荷重を導出することができる。
更に、この特徴構成によれば、第一測定部材を固定するための測定部材固定部は、アーム部材の荷重作用部への荷重により生じる撓み変形が支持固定部とトーションバー固定部との間の領域に比べて小さい自由端側の領域に設けられるので、荷重作用部に荷重が作用してベース部材が厚さ方向に撓んだ際にも、第一測定部材と第二測定部材との間で生じ得るトーションバーのねじれ方向以外の方向の位置ずれを低減することができる。
すなわち、アーム部材を介してトーションバーにその長手方向の荷重や曲げモーメントが作用すると、ベース部材は、特に支持部材に固定されている支持固定部と荷重が作用するトーションバー固定部との間の領域でその厚さ方向に撓み変形を生じることになる。特にトーションバーの長手方向に荷重が作用した場合には、ベース部材にはその厚さ方向の荷重が作用することになり撓み変形の度合いが大きくなる。このような場合に、第一測定部材がベース部材の前記撓み変形が大きい領域に固定されていると、そのような撓み変形に起因してアーム部材に固定されている第二測定部材との間でトーションバーのねじれ方向以外の位置ずれが生じることになり、この位置ずれが荷重検出の誤差の要因となる。一方、ベース部材における支持固定部とトーションバー固定部との間の領域に比べて撓み変形が小さい自由端側の領域には、前記トーションバー固定部と略同一平面となる領域が存在する。したがって、この領域に第一測定部材を固定すれば、アーム部材に固定されている第二測定部材との間でのトーションバーのねじれ方向以外の位置ずれを低減することができる。
したがって、測定部材固定部を荷重作用部への荷重により生じる撓み変形が支持固定部とトーションバー固定部との間の領域に比べて小さい自由端側の領域に形成することにより、第一測定部材をトーションバー固定部と略同一平面となる領域に固定することができ、第二測定部材との間でのトーションバーのねじれ方向以外の位置ずれを低減することができる。したがって、荷重検出の誤差を低減することができる。
すなわち、アーム部材を介してトーションバーにその長手方向の荷重や曲げモーメントが作用すると、ベース部材は、特に支持部材に固定されている支持固定部と荷重が作用するトーションバー固定部との間の領域でその厚さ方向に撓み変形を生じることになる。特にトーションバーの長手方向に荷重が作用した場合には、ベース部材にはその厚さ方向の荷重が作用することになり撓み変形の度合いが大きくなる。このような場合に、第一測定部材がベース部材の前記撓み変形が大きい領域に固定されていると、そのような撓み変形に起因してアーム部材に固定されている第二測定部材との間でトーションバーのねじれ方向以外の位置ずれが生じることになり、この位置ずれが荷重検出の誤差の要因となる。一方、ベース部材における支持固定部とトーションバー固定部との間の領域に比べて撓み変形が小さい自由端側の領域には、前記トーションバー固定部と略同一平面となる領域が存在する。したがって、この領域に第一測定部材を固定すれば、アーム部材に固定されている第二測定部材との間でのトーションバーのねじれ方向以外の位置ずれを低減することができる。
したがって、測定部材固定部を荷重作用部への荷重により生じる撓み変形が支持固定部とトーションバー固定部との間の領域に比べて小さい自由端側の領域に形成することにより、第一測定部材をトーションバー固定部と略同一平面となる領域に固定することができ、第二測定部材との間でのトーションバーのねじれ方向以外の位置ずれを低減することができる。したがって、荷重検出の誤差を低減することができる。
ここで、前記測定部材固定部は、前記ベース部材における前記支持固定部に対して前記トーションバー固定部よりも自由端側の領域から延在している構成としても好適である。
これにより、前記第一測定部材が比較的大きい場合であってもベース部材の前記自由端側の領域に前記第一測定部材を固定することができる。
これにより、前記第一測定部材が比較的大きい場合であってもベース部材の前記自由端側の領域に前記第一測定部材を固定することができる。
また、前記ベース部材のトーションバー固定部及び前記トーションバーのベース側端部の少なくとも一方に、前記トーションバー固定部近傍の前記ベース部材の剛性を高めるための補強構造を備える構成とすると好適である。
このような構成とすれば、アーム部材の荷重作用部に大きな荷重が作用した場合であっても、トーションバーのねじれ軸心とベース部材のトーションバー固定部を構成する面との直交関係が大きく崩れることを防止できるので、第一測定部材と第二測定部材との間でのトーションバーのねじれ方向以外の位置ずれを更に低減することができる。したがって、荷重検出の誤差を更に低減することができる。
また、前記ベース部材の前記測定部材固定部は、前記荷重作用部に荷重が作用して前記ベース部材が撓み変形した状態で、前記ベース部材の前記トーションバー固定部と略同一平面になる自由端側の領域内に形成されている構成とすると好適である。
このような構成とすれば、アーム部材の荷重作用部に大きな荷重が作用した場合にもトーションバー固定部と略同一平面となる領域に第一測定部材を確実に固定することになり、第二測定部材との間でのトーションバーのねじれ方向以外の位置ずれを低減することができる。したがって、荷重検出の誤差を低減することができる。
この際、前記ベース部材は、前記トーションバー固定部と前記測定部材固定部との間に、前記支持固定部側から前記自由端側の領域内に延びる切り欠き部を有する構成とすることも可能である。
このようにすれば、第一測定部材の形状が前記自由端側から支持固定部側に長い場合であっても、そのような第一測定部材を固定するための測定部材固定部を、撓み変形が大きい支持固定部とトーションバー固定部との間の領域から分離して形成することができる。したがって、簡易な構成により、アーム部材の荷重作用部に大きな荷重が作用した場合にもトーションバー固定部と略同一平面になる自由端側の領域内に、ベース部材の測定部材固定部を形成することができる。
本発明に係る荷重検出装置のもう一つの特徴構成は、支持部材に固定された略平板状のベース部材と、一端側であるベース側端部が前記ベース部材のトーションバー固定部に固定され、ねじれ荷重を受ける際のねじれ軸心を有するトーションバーと、該トーションバーの他端側であるアーム側端部に固定され、前記ねじれ軸心から離間した位置に荷重が作用する荷重作用部を有するアーム部材と、前記トーションバーのねじれ状態を測定するねじれ状態測定手段とを備え、前記ねじれ状態測定手段は、前記ベース部材に固定される第一測定部材と、前記アーム部材に固定される第二測定部材とを有し、前記第一測定部材と前記第二測定部材とが前記ねじれ軸心から離間した位置において互いに対向して配置され、前記第一測定部材と前記第二測定部材との位置関係の相対変位を検出することにより前記トーションバーのねじれ状態を測定する構成を有し、前記ベース部材の前記トーションバー固定部及び前記トーションバーのベース側端部の少なくとも一方に、前記トーションバー固定部近傍の前記ベース部材の剛性を高めるための補強構造を備える点にある。
この特徴構成によれば、アーム部材の荷重作用部に大きな荷重が作用した場合であっても、トーションバーのねじれ軸心とベース部材のトーションバー固定部を構成する面との直交関係が大きく崩れることを防止できるので、第一測定部材と第二測定部材との間でのトーションバーのねじれ方向以外の位置ずれを低減することができる。したがって、荷重検出の誤差を低減することができる。
ここで、前記ベース部材は、前記補強構造として、前記ベース部材のトーションバー固定部近傍に形成された前記ベース部材の厚さ方向の少なくとも一方側に突出する凸状部を有している構成とすることも可能である。
このようにすれば、簡易な構成により、トーションバー固定部近傍のベース部材の剛性を高めるための補強構造を設けることができる。
以下に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態においては、本発明に係る荷重検出装置1を、車両用のシート2上に作用するシート荷重を検出するための装置として適用した場合について説明する。以下、前後左右の方向について説明するときには、車両の前後左右の方向を基準とする。
図1は、本実施形態に係る荷重検出装置1の車両用のシート2への配置構成を示す図である。
図1は、本実施形態に係る荷重検出装置1の車両用のシート2への配置構成を示す図である。
シート2は、着座部としてのシートクッション21とシートバック22とを有し、シートクッション21に着座者が着座した場合には、その着座者の体重がシート荷重として作用することになる。このシート2には、作用するシート荷重を検出するための荷重検出装置1がシートクッション21下側の前後左右の4箇所に設けられており、それぞれの荷重検出装置1で検出した荷重の総和がシート荷重として検出される。なお、上記荷重検出装置1はシート2の安定性等を考慮して上記のように4箇所に配置することが好ましいが、適宜配置個数及び配置箇所を変更しても構わない。
車両の床側には、ロアフレーム23が固定されている。そして、このロアフレーム23はアッパーフレーム24をスライド可能な状態で保持している。
そして、アッパーフレーム24には、荷重検出装置1のベース部材3が固定ブラケット7を介して固定されている。一方、シートクッション21内のクッションフレーム25には、荷重検出装置1のアーム部材4がアームブラケット8を介して固定されている。本実施形態においては、アッパーフレーム24及び固定ブラケット7が、本発明における「支持部材」に相当する。
そして、アッパーフレーム24には、荷重検出装置1のベース部材3が固定ブラケット7を介して固定されている。一方、シートクッション21内のクッションフレーム25には、荷重検出装置1のアーム部材4がアームブラケット8を介して固定されている。本実施形態においては、アッパーフレーム24及び固定ブラケット7が、本発明における「支持部材」に相当する。
また、シート2の前後左右に配置された荷重検出装置1は、前後左右にそれぞれ対称である以外は同一構造を採用することができる。よって、以下の説明では、シート2の左前側に配置された荷重検出装置1を例として、その詳細な構造について説明する。
図2〜4に示すように、荷重検出装置1は、下部に設けられた支持固定部31において、固定ブラケット7を介してアッパーフレーム24に固定された平板状のベース部材3と、一端側であるベース側端部51がベース部材3のトーションバー固定部32に固定され、ねじれ荷重を受ける際のねじれ軸心Xを有するトーションバー5と、トーションバー5の他端側であるアーム側端部52に固定され、ねじれ軸心Xから離間した位置に荷重が作用する荷重作用部41を有するアーム部材4と、トーションバー5のねじれ状態を測定するねじれ状態測定センサ6とを備え、ねじれ状態測定センサ6による測定結果に基づいてシート荷重を検出するように構成されている。本実施形態においては、ねじれ状態測定センサ6が本発明におけるねじれ状態測定手段に相当する。
すなわち、アーム部材4の荷重作用部41にシート荷重が作用することにより、トーションバー5にはシート荷重に応じたねじれが発生するので、ねじれ状態測定センサ6により測定したねじれ状態に基づいてシート荷重を検出することができる。
すなわち、アーム部材4の荷重作用部41にシート荷重が作用することにより、トーションバー5にはシート荷重に応じたねじれが発生するので、ねじれ状態測定センサ6により測定したねじれ状態に基づいてシート荷重を検出することができる。
ベース部材3は、下部に設けられた支持固定部31において固定ブラケット7に固定され、略鉛直方向に立設された平板状に構成されている。そして、固定ブラケット7がシート2のアッパーフレーム24に固定されている。ベース部材3の支持固定部31における固定方法としては、ここではボルト・ナットを用いる場合を図示しているが、溶接等他の方法によることも可能である。
ベース部材3の上部には、トーションバー5のベース側端部51が固定されるトーションバー固定部32が設けられている。ここでは、トーションバー固定部32は、トーションバー5のベース側端部51の外周面と略同径の穴として形成されており、トーションバー5のベース側端部51は、このトーションバー固定部32を構成する穴に挿入された状態で溶接等により固定される。
また、ベース部材3の上部には、アーム部材4に設けられた制限ピン42が挿通される制限穴33、及びねじれ状態測定センサ6の第一測定部材61としてのホールICが固定される測定部材固定部34が設けられている。これらの構成については後述する。
ベース部材3の上部には、トーションバー5のベース側端部51が固定されるトーションバー固定部32が設けられている。ここでは、トーションバー固定部32は、トーションバー5のベース側端部51の外周面と略同径の穴として形成されており、トーションバー5のベース側端部51は、このトーションバー固定部32を構成する穴に挿入された状態で溶接等により固定される。
また、ベース部材3の上部には、アーム部材4に設けられた制限ピン42が挿通される制限穴33、及びねじれ状態測定センサ6の第一測定部材61としてのホールICが固定される測定部材固定部34が設けられている。これらの構成については後述する。
ここで、ベース部材3のトーションバー固定部32近傍には、この部分の剛性を高めるための補強構造が設けられている。本実施形態においては、この補強構造として、ベース部材3の厚さ方向の少なくとも一方側に突出する凸状部35を有する構成としている。具体的には、この凸状部35は、図4に示されているように、ベース部材3のトーションバー固定部32を中心としてアーム部材4に対向する側とは反対側に突出する、断面が略台形状に盛り上がった丘陵状に形成されている。このように凸状部35を形成することにより、トーションバー固定部32及びその近傍がその周辺部分と同様の平板状である場合に比べて剛性を高めることができる。それにより、荷重作用部41に大きな荷重が作用した場合であっても、トーションバー5のねじれ軸心Xとベース部材3のトーションバー固定部32近傍の面との直交関係が大きく崩れることを防止でき、よって、ベース部材3のトーションバー固定部32近傍と、トーションバー5を介して固定されるアーム部材4との位置関係が大きく崩れることを防止できる。したがって、ねじれ状態測定センサ6のベース部材3に固定される第一測定部材61とアーム部材4に固定される第二測定部材62との間で、トーションバー5のねじれ方向以外に位置ずれが生じることを低減でき、荷重検出の誤差を低減することができる。
アーム部材4は、筒状保持部43を介してトーションバー5の他端側であるアーム側端部52に固定されている。アーム部材4のアーム本体40は、ベース部材3に対して略平行に、前後方向に延出するように配置された平板状に構成されている。このようにベース部材3とアーム部材4とを互いに平行に対向する板状体で構成することにより、これらの厚さ方向の設置寸法が比較的小さくなり、更に、これらをシート2のアッパーフレーム24やクッションフレーム25に対して平行に配置することができるので、取り付けも容易に行うことができる。
アーム部材4の筒状保持部43は、トーションバー5の側面を包囲するように形成された円筒状の部材であり、その一端側がトーションバー5のアーム側端部52に固定され、他端側がアーム本体40に固定されている。この筒状保持部43を設けることにより、ベース部材3とアーム部材4との対向する距離を、トーションバー5の長さよりも短くすることができ、ベース部材3とアーム部材4との厚み方向における設置寸法を更に小さくすることが可能になる。
アーム部材4の筒状保持部43は、トーションバー5の側面を包囲するように形成された円筒状の部材であり、その一端側がトーションバー5のアーム側端部52に固定され、他端側がアーム本体40に固定されている。この筒状保持部43を設けることにより、ベース部材3とアーム部材4との対向する距離を、トーションバー5の長さよりも短くすることができ、ベース部材3とアーム部材4との厚み方向における設置寸法を更に小さくすることが可能になる。
アーム部材4の一端側(本例では前方側)における、トーションバー5のねじれ軸心Xから離間した位置には、シート荷重が作用する荷重ピン44が設けられている。この荷重ピン44には、アームブラケット8が回動自在に接続されている。このアームブラケット8は、シート2のクッションフレーム25にボルト・ナット等により固定されている。したがって、荷重ピン44にはアームブラケット8を介してシート荷重が入力される。よって、荷重ピン44におけるアームブラケット8との接続部が、シート荷重の作用する荷重作用部41となる。
また、アーム部材4は、アーム本体40のベース部材3側から突出する制限ピン42を有している。ここでは、制限ピン42は、アーム本体40を挟んで荷重ピン44の反対側の位置に設けられている。より具体的には、荷重ピン44は制限ピン42の内部に螺合することによりアーム本体40に固定されている。
この制限ピン42は、ベース部材3に設けられた制限ピン42よりも大きい径を有する制限穴33に挿入されている。これにより、アーム部材4の荷重作用部41に過大なシート荷重が作用した場合には、制限ピン42の外周面が制限穴33の内面に当接することになる。したがって、この制限ピン42及び制限穴33は、アーム部材4がベース部材3に対してねじれ軸心X回りに過剰に変位することを制限する制限手段として機能する。
この制限ピン42は、ベース部材3に設けられた制限ピン42よりも大きい径を有する制限穴33に挿入されている。これにより、アーム部材4の荷重作用部41に過大なシート荷重が作用した場合には、制限ピン42の外周面が制限穴33の内面に当接することになる。したがって、この制限ピン42及び制限穴33は、アーム部材4がベース部材3に対してねじれ軸心X回りに過剰に変位することを制限する制限手段として機能する。
トーションバー5は、一端側であるベース側端部51がベース部材3のトーションバー固定部32に固定され、他端側であるアーム側端部52がアーム部材4の筒状保持部43の上記一端側に固定されている。そして、アーム部材4の荷重作用部41(荷重ピン44)はトーションバー5が固定される筒状保持部43から離間した位置に設けられているので、アーム部材4の荷重作用部41に作用したシート荷重はトーションバー5に対してねじれ荷重として作用する。
ここでは、トーションバー5は、ベース側端部51及びアーム側端部52が荷重によるねじれを抑制するように比較的大径に形成され、その間の部分が荷重によるねじれを生じさせるように比較的小径に形成されたねじれ部53として形成され、全体として略円柱形状に形成されている。よって、トーションバー5の円柱形状の中心線がねじれ荷重を受ける際のねじれ軸心Xとなる。このように、トーションバー5にねじれ部53を設けることにより、ベース部材3やアーム部材4に固定する際の溶接等の影響によりトーションバー5のねじれ状態が変化するなどの不安定要因を取り除くことができる。また、ベース側端部51及びアーム側端部52を比較的大径に形成することで、これらの端部に作用する応力を小さくし、ベース部材3のトーションバー固定部32やアーム部材4の筒状保持部43の変形や破損を抑制することができる。
ここでは、トーションバー5は、ベース側端部51及びアーム側端部52が荷重によるねじれを抑制するように比較的大径に形成され、その間の部分が荷重によるねじれを生じさせるように比較的小径に形成されたねじれ部53として形成され、全体として略円柱形状に形成されている。よって、トーションバー5の円柱形状の中心線がねじれ荷重を受ける際のねじれ軸心Xとなる。このように、トーションバー5にねじれ部53を設けることにより、ベース部材3やアーム部材4に固定する際の溶接等の影響によりトーションバー5のねじれ状態が変化するなどの不安定要因を取り除くことができる。また、ベース側端部51及びアーム側端部52を比較的大径に形成することで、これらの端部に作用する応力を小さくし、ベース部材3のトーションバー固定部32やアーム部材4の筒状保持部43の変形や破損を抑制することができる。
なお、トーションバー5のねじれ軸心Xに対する荷重作用部41即ち荷重ピン44の離間距離や、トーションバー5のねじれ強度等は、シート2の安定性とねじれ状態測定センサ6の測定精度等を考慮して適宜設定される。
ねじれ状態測定センサ6は、ベース部材3に固定される第一測定部材61と、アーム部材4に固定される第二測定部材62という一対の測定部材を有し、これら第一測定部材61と第二測定部材62との位置関係の相対変位を検出する。本実施形態においては、第一測定部材61を磁気センサであるホール素子を備えたホールICとし、第二測定部材62を磁石としている。なお、ホールICと磁石との位置を入れ替え、第一測定部材61を磁石とし、第二測定部材62をホールICとすることも当然に可能である。
そして、ねじれ状態測定センサ6は、第一測定部材61と第二測定部材62とがトーションバー5のねじれ軸心Xから離間した位置において互いに対向して配置され、第一測定部材61と第二測定部材62との位置関係の相対変位を検出することによりトーションバー5のねじれ状態を測定する構成を有する。
すなわち、この構成によれば、荷重作用部41にシート荷重が作用することによってアーム部材4がベース部材3に対してねじれ軸心X回りに変位した場合に、第二測定部材62としての磁石の位置が第一測定部材61としてのホールICに対して変位するので、ホールICで計測される磁束密度が上記変位量に応じて略比例的に変化することになる。したがって、ホールICにより計測された磁束密度の変化量を、トーションバー5のねじれ量に対応するものとして計測することができ、それに基づいてシート荷重によるトーションバー5のねじれ状態を測定することができる。
すなわち、この構成によれば、荷重作用部41にシート荷重が作用することによってアーム部材4がベース部材3に対してねじれ軸心X回りに変位した場合に、第二測定部材62としての磁石の位置が第一測定部材61としてのホールICに対して変位するので、ホールICで計測される磁束密度が上記変位量に応じて略比例的に変化することになる。したがって、ホールICにより計測された磁束密度の変化量を、トーションバー5のねじれ量に対応するものとして計測することができ、それに基づいてシート荷重によるトーションバー5のねじれ状態を測定することができる。
そして、本実施形態においては、第一測定部材61は、ベース部材3に設けられた測定部材固定部34のアーム部材4と対向する側の面においてアーム部材4側に突出するように固定されている。また、第二測定部材62は、ベース部材3に垂直な面を対向面として第一測定部材61と対向するように、アーム部材4における荷重ピン44が設けられている一端側とは反対の他端側(本例では後方側)の端部近傍に固定されている。ここで、第一測定部材61及び第二測定部材62は、それぞれ固定用のブラケットを介してベース部材3又はアーム部材4に固定されている。このように、第二測定部材62をトーションバー5のねじれ軸心Xから離間したアーム部材4の端部に設けたことにより、荷重に対するトーションバー5のねじれ量の小さい変化に対しても、ねじれ状態測定センサ6では、当該ねじれ量をねじれ軸心Xと第二測定部材62との離間距離に応じて増幅した変位量として測定することになるので、高い検出精度を得ることが可能となる。
次に、ねじれ状態測定センサ6の第一測定部材61が固定されるベース部材3の測定部材固定部34の構成について詳細に説明する。図5は、本実施形態に係る荷重検出装置1の荷重作用部41にシート荷重が作用した状態でのベース部材3の撓み変形の状態の一例を説明する図である。ここで、図5(a)のハッチングを施した部分はベース部材3における比較的大きい撓み変形が生じ得る領域を概略的に示している。また、図5(b)は撓み変形が生じる前のベース部材3のA−A断面図、図5(c)は撓み変形を強調して表したベース部材3のA−A断面図である。なお、ここで「撓み変形」とは、ベース部材3について、荷重が作用していないときに平板形状であったものが荷重により曲面形状になるような変形を指している。
この図5(a)〜(c)に示すように、荷重作用部41にシート荷重が作用した状態でベース部材3は撓み変形を生じるが、そのたわみ変形の程度は、支持固定部31とトーションバー固定部32との間の第一領域Iで大きく、トーションバー固定部32よりも上方の自由端側の第二領域IIでは非常に小さくなる。すなわち、荷重作用部41に作用した荷重は、アーム部材4及びトーションバー5を介してベース部材3のトーションバー固定部32に作用するが、この際、ベース部材3には、その厚さ方向の荷重も作用することがある。特に、車両の旋回時等には、荷重作用部41に対してトーションバー5の長手方向に大きな荷重が作用することがある。ここで、ベース部材3は、その下部に設けられた支持固定部31において固定ブラケット7を介してアッパーフレーム24に固定されており、その上部近傍に設けられたトーションバー固定部32に荷重が作用する構成となっているために、その厚さ方向に荷重が作用した場合には、トーションバー固定部32と支持固定部31との間の第一領域Iにベース部材3の厚さ方向の荷重による曲げモーメントが作用し、比較的大きな撓み変形を生じることになる。一方、トーションバー固定部32よりも支持固定部31から離れた自由端側(ここでは上端側)の第二領域IIには、ベース部材3の厚さ方向の荷重による曲げモーメントがほとんど作用しないために撓み変形は小さい。
ここで、撓み変形としては、図5(b)に示されるように縦方向(上下方向)断面に表れるベース部材3の厚さ方向のいずれか一方側への曲げ変形の他に、横方向(前後方向)断面に表れるねじれ変形もあるが、このねじれ変形は上記曲げ変形に比べて変形量が小さいため、ここでは図示は省略する。
ここで、撓み変形としては、図5(b)に示されるように縦方向(上下方向)断面に表れるベース部材3の厚さ方向のいずれか一方側への曲げ変形の他に、横方向(前後方向)断面に表れるねじれ変形もあるが、このねじれ変形は上記曲げ変形に比べて変形量が小さいため、ここでは図示は省略する。
測定部材固定部34は、ベース部材3における、荷重作用部41への荷重により生じる撓み変形が支持固定部31とトーションバー固定部32との間の第一領域Iに比べて小さい自由端側の第二領域IIに設ける。具体的には、図5にも示されるように、測定部材固定部34は、ベース部材3における支持固定部31に対してトーションバー固定部32よりも自由端側の位置、より詳しくはベース部材3の上端部近傍の後方側の位置に設けている。また、ここでは、ベース部材3のトーションバー固定部32と測定部材固定部34との間に、支持固定部31側から自由端側の第二領域II内に延びる切り欠き部36を形成することにより、測定部材固定部34をベース部材3における自由端側の領域IIから延在させている。それにより、測定部材固定部34を、上下方向にある程度長い形状を有している第一測定部材61を確実に固定可能な形状としつつ、支持固定部31とトーションバー固定部32との間の第一領域Iから分離して、ベース部材3の上端部近傍の撓み変形が小さい自由端側の第二領域II内に設けている。
このような自由端側の第二領域II内では、荷重作用部41に荷重が作用した状態であっても、撓み変形は小さいためベース部材3の平板形状がほぼ維持され、特にトーションバー固定部32の外周部分よりも支持固定部31から離れた自由端側の位置、具体的には、ベース部材3の上端部近傍の位置においては、ほとんど撓み変形がない平板形状が維持されるため、トーションバー固定部32と略同一平面が維持されることになる。本実施形態においては、上記のとおり、測定部材固定部34は、ベース部材3の上端部近傍の後方側の位置に設けているので、図5(c)に示すように、荷重作用部41に荷重が作用してベース部材3が撓み変形した状態でもトーションバー固定部32と略同一平面になる領域内に形成されていることになる。
以上のように測定部材固定部34を形成することにより、測定部材固定部34が荷重作用部41への荷重によるベース部材3の撓み変形の影響を受けることを抑制でき、測定部材固定部34をベース部材3が撓み変形した状態でもトーションバー固定部32と略同一平面になる領域内に形成することができる。したがって、測定部材固定部34に固定されている第一測定部材61とアーム部材4に固定されている第二測定部材62との間でのトーションバー5のねじれ方向以外の位置ずれを低減することができ、荷重検出の誤差を低減することができる。
また上記のとおり、本実施形態においては、ベース部材3は、トーションバー固定部32と測定部材固定部34との間に、支持固定部31側から自由端側の第二領域II内に延びる切り欠き部36を有している。この切り欠き部36は、ベース部材3の自由端側から支持固定部31側に延びる方向(図5(a)における上下方向)にある程度長い形状を有している第一測定部材61を確実に固定可能な測定部材固定部34の形状としつつ、測定部材固定部34をベース部材3の自由端側の第二領域IIに設けるために形成されている。すなわち、この切り欠き部36により、支持固定部31とトーションバー固定部32との間の第一領域Iから分離して、荷重作用部41に荷重が作用したときの第一領域Iの撓み変形の影響が測定部材固定部34に伝わることを防止し、トーションバー固定部32と略同一平面になる自由端側の第二領域II内に測定部材固定部34を形成している。
このように切り欠き部36は、その自由端側端部36aが第二領域II内まで延びるように形成されている必要がある。より好適には、切り欠き部36は、第一測定部材61を保持するために必要な強度を確保しつつ、できるだけベース部材3の自由端(上端)に近い位置に自由端側端部36aが形成されていることが望ましい。図6は、切り欠き部36の自由端側端部36aの位置を3通りに変化させたそれぞれの場合について、ベース部材3に厚さ方向の荷重が作用した際の第一測定部材61と第二測定部材62との間でのトーションバー5のねじれ方向以外の位置ずれを測定した実験例を示す図である。
この図に示すように、本実験例では、切り欠き部36の自由端側端部36aの位置を、(a)トーションバー固定部32の中心位置よりも10mm下方に配置した場合、(b)トーションバー固定部32の中心位置と同じ高さに配置した場合、(c)トーションバー固定部32の中心位置よりも10mm上方に配置した場合、の3通りに変化させて実験を行った。そして、荷重作用部41に対してベース部材3からアーム部材4へ向かう方向に300Nの荷重を作用させた際の、第一測定部材61の初期位置からの変位角度と第二測定部材62の初期位置からの変位角度との差を計測した。その結果、図6の(a)に示す場合には2.2°の角度差が生じ、(b)に示す場合には1.4°の角度差が生じ、(c)に示す場合には0.9°の角度差が生じた。ここで、第一測定部材61と第二測定部材62との変位角度の差が1.5°以下であればねじれ状態測定センサ6の精度として実用上問題のない範囲であると言える。ただし、荷重検出装置1の検出結果に基づいて車両各部の制御等を行う制御装置の検出精度や設定等の条件によって必要な角度差の範囲は異なるため、適切な角度差の範囲は前述した数値の角度に限定されるものではない。
したがって、この実験結果に基づけば、切り欠き部36は、自由端側端部36aの位置を、図6(b)に示すようなトーションバー固定部32の中心位置と同じ高さよりもベース部材3の自由端側に配置すればよく、より好適には、第一測定部材61を保持するために必要な強度を確保しつつ、できるだけベース部材3の自由端(上端)に近い位置に配置すればよいことがわかった。
したがって、この実験結果に基づけば、切り欠き部36は、自由端側端部36aの位置を、図6(b)に示すようなトーションバー固定部32の中心位置と同じ高さよりもベース部材3の自由端側に配置すればよく、より好適には、第一測定部材61を保持するために必要な強度を確保しつつ、できるだけベース部材3の自由端(上端)に近い位置に配置すればよいことがわかった。
〔その他の実施形態〕
(1)上記実施形態においては、ベース部材3のトーションバー固定部32と測定部材固定部34との間に、支持固定部31側から自由端側の第二領域II内に延びる切り欠き部36を形成することにより、測定部材固定部34を第一領域Iから分離して第二領域IIに設ける構成について説明したが、上記のような切り欠き部36を設けない構成とすることも可能である。例えば図7に示すように、測定部材固定部34を、ベース部材3の自由端、すなわち図におけるベース部材3の上端部に設ける構成とすることも好適な実施形態の一つである。このような構成とすれば、切り欠き部36を設けずに、測定部材固定部34を支持固定部31とトーションバー固定部32との間の第一領域Iから分離し、ベース部材3の撓み変形が小さい自由端側の第二領域II内に設けることができる。
また、これらの実施形態に示されるもの以外の構成であっても、測定部材固定部34は、支持固定部31に対してトーションバー固定部32よりも自由端側の第二領域IIに、第一測定部材61を固定できる構成であればよい。この際も、上記図6に示す実験結果に表れているように、測定部材固定部34を、できるだけベース部材3の自由端(図における上端)に近い位置に配置すると好適である。
(1)上記実施形態においては、ベース部材3のトーションバー固定部32と測定部材固定部34との間に、支持固定部31側から自由端側の第二領域II内に延びる切り欠き部36を形成することにより、測定部材固定部34を第一領域Iから分離して第二領域IIに設ける構成について説明したが、上記のような切り欠き部36を設けない構成とすることも可能である。例えば図7に示すように、測定部材固定部34を、ベース部材3の自由端、すなわち図におけるベース部材3の上端部に設ける構成とすることも好適な実施形態の一つである。このような構成とすれば、切り欠き部36を設けずに、測定部材固定部34を支持固定部31とトーションバー固定部32との間の第一領域Iから分離し、ベース部材3の撓み変形が小さい自由端側の第二領域II内に設けることができる。
また、これらの実施形態に示されるもの以外の構成であっても、測定部材固定部34は、支持固定部31に対してトーションバー固定部32よりも自由端側の第二領域IIに、第一測定部材61を固定できる構成であればよい。この際も、上記図6に示す実験結果に表れているように、測定部材固定部34を、できるだけベース部材3の自由端(図における上端)に近い位置に配置すると好適である。
(2)上記実施形態においては、ベース部材3のトーションバー固定部32に補強構造として、ベース部材3の厚さ方向の少なくとも一方側に突出する凸状部35を形成する場合について説明した。しかし、この補強構造の構成は、これに限定されるものではない。すなわち、例えば図8に示すように、トーションバー5のベース側端部51を大径化することにより、トーションバー5とベース部材3との溶接領域を増やし、トーションバー固定部32近傍のベース部材3の剛性を高めた構成とすることも好適な実施形態の一つである。
また、このようなトーションバー5側に主として設ける補強構造と、上記実施形態のようにベース部材3側に主として設ける補強構造とを併せて用いることも好適な実施形態の一つである。
また、このようなトーションバー5側に主として設ける補強構造と、上記実施形態のようにベース部材3側に主として設ける補強構造とを併せて用いることも好適な実施形態の一つである。
(3)上記実施形態においては、ベース部材3は固定ブラケット7を介してアッパーフレーム24に固定される構成について説明した。しかし、ベース部材3の構成はこれに限定されるものではなく、例えば直接的にアッパーフレーム24に固定される構成とすることも好適な実施形態の一つである。また、この場合、ベース部材3は、上記実施形態における固定ブラケット7と同様に、部分的に厚さ方向に折り曲げられた折り曲げ部を有する形状としてもよい。本発明に係る略平板形状のベース部材3としては、このような部分的に折り曲げ部等を有する形状のものも含まれる。
(4)上記実施形態においては、トーションバー5を円形断面の円筒形状とする場合について説明したが、トーションバー5の形状はこれに限定されるものではない。すなわち、トーションバー5の断面形状として、例えば、十字形状、楕円形、矩形等の様々な形状を採用することができる。また、トーションバー5のねじれ部53を、ベース側端部51とアーム側端部52とをつなぐ複数の棒状体で構成することも可能である。
(5)上記実施形態においては、本発明に係る荷重検出装置1を、車両用のシート2上に作用するシート荷重を検出するための装置として適用した場合について説明した。しかし、本発明の適用範囲はこのようなものに限定されるものではなく、様々な荷重検出の用途に適用することが可能である。
1:荷重検出装置
2:シート
3:ベース部材
4:アーム部材
5:トーションバー
6:ねじれ状態測定センサ(ねじれ状態測定手段)
31:支持固定部
32:トーションバー固定部
34:測定部材固定部
35:凸状部(補強構造)
36:切り欠き部
41:荷重作用部
51:ベース側端部
52:アーム側端部
61:第一測定部材
62:第二測定部材
X:ねじれ軸心
I:支持固定部とトーションバー固定部との間の第一領域
II:自由端側の第二領域
2:シート
3:ベース部材
4:アーム部材
5:トーションバー
6:ねじれ状態測定センサ(ねじれ状態測定手段)
31:支持固定部
32:トーションバー固定部
34:測定部材固定部
35:凸状部(補強構造)
36:切り欠き部
41:荷重作用部
51:ベース側端部
52:アーム側端部
61:第一測定部材
62:第二測定部材
X:ねじれ軸心
I:支持固定部とトーションバー固定部との間の第一領域
II:自由端側の第二領域
Claims (7)
- 所定の支持固定部において支持部材に固定された略平板状のベース部材と、一端側であるベース側端部が前記ベース部材のトーションバー固定部に固定され、ねじれ荷重を受ける際のねじれ軸心を有するトーションバーと、該トーションバーの他端側であるアーム側端部に固定され、前記ねじれ軸心から離間した位置に荷重が作用する荷重作用部を有するアーム部材と、前記トーションバーのねじれ状態を測定するねじれ状態測定手段とを備え、
前記ねじれ状態測定手段は、前記ベース部材に固定される第一測定部材と、前記アーム部材に固定される第二測定部材とを有し、前記第一測定部材と前記第二測定部材とが前記ねじれ軸心から離間した位置において互いに対向して配置され、前記第一測定部材と前記第二測定部材との位置関係の相対変位を検出することにより前記トーションバーのねじれ状態を測定する構成を有し、
前記ベース部材は、前記支持固定部に対して前記トーションバー固定部よりも自由端側の領域に、前記第一測定部材を固定するための測定部材固定部を有している荷重検出装置。 - 前記測定部材固定部は、前記ベース部材における前記支持固定部に対して前記トーションバー固定部よりも自由端側の領域から延在している請求項1に記載の荷重検出装置。
- 前記ベース部材のトーションバー固定部及び前記トーションバーのベース側端部の少なくとも一方に、前記トーションバー固定部近傍の前記ベース部材の剛性を高めるための補強構造を備える請求項1又は2に記載の荷重検出装置。
- 前記ベース部材の前記測定部材固定部は、前記荷重作用部に荷重が作用して前記ベース部材が撓み変形した状態で、前記ベース部材の前記トーションバー固定部と略同一平面になる自由端側の領域内に形成されている請求項1から3の何れか一項に記載の荷重検出装置。
- 前記ベース部材は、前記トーションバー固定部と前記測定部材固定部との間に、前記支持固定部側から前記自由端側の領域内に延びる切り欠き部を有する請求項1から4の何れか一項に記載の荷重検出装置。
- 支持部材に固定された略平板状のベース部材と、一端側であるベース側端部が前記ベース部材のトーションバー固定部に固定され、ねじれ荷重を受ける際のねじれ軸心を有するトーションバーと、該トーションバーの他端側であるアーム側端部に固定され、前記ねじれ軸心から離間した位置に荷重が作用する荷重作用部を有するアーム部材と、前記トーションバーのねじれ状態を測定するねじれ状態測定手段とを備え、
前記ねじれ状態測定手段は、前記ベース部材に固定される第一測定部材と、前記アーム部材に固定される第二測定部材とを有し、前記第一測定部材と前記第二測定部材とが前記ねじれ軸心から離間した位置において互いに対向して配置され、前記第一測定部材と前記第二測定部材との位置関係の相対変位を検出することにより前記トーションバーのねじれ状態を測定する構成を有し、
前記ベース部材の前記トーションバー固定部及び前記トーションバーのベース側端部の少なくとも一方に、前記トーションバー固定部近傍の前記ベース部材の剛性を高めるための補強構造を備える荷重検出装置。 - 前記ベース部材は、前記補強構造として、前記ベース部材のトーションバー固定部近傍に、前記ベース部材の厚さ方向の少なくとも一方側に突出する凸状部を有している請求項3又は6に記載の荷重検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005047498A JP2006234491A (ja) | 2005-02-23 | 2005-02-23 | 荷重検出装置 |
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JP2005047498A JP2006234491A (ja) | 2005-02-23 | 2005-02-23 | 荷重検出装置 |
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JP2005047498A Pending JP2006234491A (ja) | 2005-02-23 | 2005-02-23 | 荷重検出装置 |
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Cited By (1)
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CN103091099A (zh) * | 2013-02-20 | 2013-05-08 | 江苏省宿迁市方圆机械有限公司 | 汽车扭杆弹簧模拟装车试验设备 |
-
2005
- 2005-02-23 JP JP2005047498A patent/JP2006234491A/ja active Pending
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