JP3633414B2 - 着座乗員検知装置 - Google Patents

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    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/002Seats provided with an occupancy detection means mounted therein or thereon

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着座乗員検知装置に係り、特に、自動車等の車両のフロアに前後方向へ移動可能に配設されたシートに適用される着座乗員検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等の車両のフロアに前後方向へ移動可能に配設されたシートに適用される着座乗員検知装置の一例が特開平9−207638号公報に示されている。
【0003】
図32に示される如く、この着座乗員検知装置装置では、シート400をフロア402に取り付けるためのシート取付部404と、フロア402の取付部402Aとの間に挟んで荷重センサ406を設けており、荷重センサ406の数は必要最小限の2個であって、その位置は通常4ヵ所に設けられるシート取付部404のうちの対角線方向の前後2ヵ所とされている。この結果、乗員の着座姿勢に関係なく、乗員の有無を確実に検知することができ、必要以上の荷重センサを設けることによる構成の複雑化やコストの上昇を防止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この着座乗員検知装置では、例えば、シートレール(シートトラックともいう)410のロアレールに設けたシート取付部404と、フロア402との締結部に荷重センサ406を配設しているため、シート400がシートレール410に沿って後方へ移動され、さらにシートバック400Aが後方へリクライニングされた状態では、シートバック400Aに寄り掛かった乗員の体重によって、前方側のシート取付部404に上方へ荷重が作用する場合がある。この結果、前方側のシート取付部404に配設された荷重センサ406においては、実質的に荷重を測定できなくなるため、測定精度が上がらない。
【0005】
また、この着座乗員検知装置では、シート400の支持剛性を上げるために、締結部材としてのボルト408の締付を強くすると、荷重センサ406の初期値(初期の歪)が大きくなり、この初期値に対する測定すべき荷重によって生じる荷重センサ406の変動値(変動歪)が小さくなる。この結果、初期値に対する変動値が小さくなるため、測定精度が上がらない。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる着座乗員検知装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明の着座乗員検知装置は、シートレールとシートクッションフレームとの間を分離し、両者を前記シートクッションフレームに作用する荷重によって相対変位可能に連結する連結部材と、
前記シートレールとシートクッションフレームとの間の変位を検出する変位検出手段と、
該変位検出手段の検出値に基づいて着座乗員の体重を演算する体重演算手段と、
を有し、前記連結部材は前記シートレールのアッパレールと前記シートクッションフレームとの前後の連結部の少なくとも後側の連結部に配設され前記シートクッションフレームに作用する荷重によって下方へ弾性変形する屈曲部を有するブラケットであり、
前記変位検出手段は前記シートレールとシートクッションフレームとの間の距離の変化を検出するセンサであって、
該センサは前記ブラケットに対してシート幅方向へオフセットした部位に並列に配設され、前記シートクッションフレームと前記アッパレールとに架設されて前記シートクッションフレームと前記アッパレールとの距離の変化に基づいて歪む薄板と、該薄板の歪みを検出するセンサ本体とから成ることを特徴とする。
【0008】
従って、乗員が着座すると、シートクッションフレームに作用する荷重によってブラケットの湾曲部が下方に弾性変形し両者間の距離が減少する。この距離の変化をセンサにより検出することで、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。また、アッパレールとシートクッションフレームとを強固に連結した場合でも、センサ取付部の変位に殆ど影響しない。この結果、センサによる測定精度を低下させることなくシートの支持剛性を上げることができるため、シートの乗り心地性を向上させることができる。
また、、シートクッションフレームとアッパレールとの間の距離が変化すると薄板が歪み、この歪みをセンサ本体で検出するため、構成が簡単になる。
【0017】
請求項記載の本発明の着座乗員検知装置は、シートレールとシートクッションフレームとの間を分離し、両者を前記シートクッションフレームに作用する荷重によって相対変位可能に連結する連結部材と、
前記シートレールとシートクッションフレームとの間の変位を検出する変位検出手段と、
該変位検出手段の検出値に基づいて着座乗員の体重を演算する体重演算手段と、
を有し、前記連結部材は前記シートレールと前記シートクッションフレームとを連結するリンクであり、
前記変位検出手段は乗員着座時における前記リンクと前記シートクッションフレームとの相対変位を検出するセンサであると共に、前記シートクッションフレーム上の2つのピン支持点間を繋ぎ、前記リンクの上端部が連結されたブラケットを有し、
前記ブラケットに取付けられた前記センサが前記ブラケットの歪みを測定することを特徴とする。
【0018】
従って、乗員が着座すると、シートクッションフレームは下方へ押し下げられ、ブラケットがリンクの上端の連結ピンを不動点として下方に変形する。この時のブラケットの歪みをセンサにより検出することで、シート着座乗員の体重を精度良く測定できる。しかも、ブラケットは車幅方向に幅を持った構成にできるため、ブラケットを車幅方向に幅を持った構成とすることでシートに必要となるシート幅方向の剛性を確保できる。
【0019】
請求項記載の本発明は請求項記載の着座乗員検知装置において、前記シートクッションフレームには、前記ブラケットと前記リンクの上端とを連結するピンが所定の上下方向隙間をもって挿入された穴が形成されていることを特徴とする。
【0020】
従って、シートクッションフレームに形成した穴により、リンクに対してシートクッションフレームとブラケットは上下方向に自由に動くことができる。また、万一衝突等によりシートに回転力が加わり上下方向に強く移動された場合には、ピンと穴周縁とが当接しブラケットのそれ以上の変形を阻止できるため、ブラケットの破断を防止することができる。
【0027】
請求項記載の本発明の着座乗員検知装置は、シートレールとシートクッションフレームとの間を分離し、両者を前記シートクッションフレームに作用する荷重によって相対変位可能に連結する連結部材と、
前記シートレールとシートクッションフレームとの間の変位を検出する変位検出手段と、
該変位検出手段の検出値に基づいて着座乗員の体重を演算する体重演算手段と、
を有し、前記左右のシートクッションフレームとシートレールとが車幅方向にオフセットして配設され、
前記連結部材は車幅方向に延び前記左右のシートクッションフレームとシートレールとを連結する前後2本のセンサバーであり、
前記変位検出手段は前記2本のセンサバーの両端部における前記シートクッションフレーム連結部と前記シートレール連結部との間の部位に配設され、前記センサバーの歪みを検出するセンサであると共に前記2本のセンサバーにおける前記センサが配設された部位に板厚減少部が形成されていることを特徴とする。
【0028】
従って、乗員が着座すると、シートクッションフレームに荷重が作用し、センサバーの両端部におけるシートクッションフレーム連結部とシートレール連結部と間の部位に歪みが生じ、この歪みをセンサによって検出し乗員の体重を測定する。また、前後2本のセンサバーによって左右のシートクッションフレームとシートレールとを連結するため、ボデーへの取付時に左右のシートレールが平行となる。この結果、ボデーへの取付誤差によりセンサバーに無用な歪みが発生することがなく、且つセンサバーの歪みが着座乗員の姿勢にあまり影響されることがないので、簡単な構成でありながら精度良く着座乗員の体重を測定できる。また、乗員着座時にセンサが配設されたセンサバー板厚減少部が確実に歪むため、更に精度良く着座乗員の体重を測定可能である。
【0033】
請求項記載の本発明の着座乗員検知装置は、フレームに作用する荷重によって相対変位可能に連結する連結部材と、
前記シートレールとシートクッションフレームとの間の変位を検出する変位検出手段と、
該変位検出手段の検出値に基づいて着座乗員の体重を演算する体重演算手段と、
を有し、前記シートレールのロアレール部に配置され、前記ロアレール部における所定の変形を検出する歪検知センサと、
該歪検知センサの出力信号に基づいて警告を行う警告手段と、
を有することを特徴とする。
【0034】
従って、乗員が着座すると、シートクッションフレームがシートレールに対して相対的に変位する。この相対変位を変位検出手段によって検出し、この検出値から体重演算手段によって着座乗員の体重が演算される。従って、シートを前後方向へスライドさせてもシートレールとシートクッションフレームとの相対位置は不変である。この結果、シートに作用する荷重を精度良く測定できるため、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。
また、車両の衝突等によって、シートレールのロアレール部に変形が発生した場合には、シート着座乗員の体重を精度良く測定できない恐れがある。このため、ロアレール部に所定の変形が発生した場合には、これを歪検知センサで検出し、警告手段により乗員に、乗員検知機能の異常を警告することができる。
【0035】
請求項6記載の本発明の着座乗員検知装置は、シートレールとシートクッションフレームとの間を分離し、両者を前記シートクッションフレームに作用する荷重によって相対変位可能に連結する連結部材と、
前記シートレールとシートクッションフレームとの間の変位を検出する変位検出手段と、
該変位検出手段の検出値に基づいて着座乗員の体重を演算する体重演算手段と、
を有し、前記連結部材は前記シートレールのアッパレールと前記シートクッションフレームとの前後の連結部の少なくとも後側の連結部に配設され前記シートクッションフレームに作用する荷重によって下方へ弾性変形する屈曲部を有するブラケットであり、
前記変位検出手段は前記シートレールとシートクッションフレームとの間の距離の変化を検出するセンサであって、
該センサは前記ブラケットに対してシート幅方向へオフセットした部位に並列に配設され、前記シートクッションフレームと前記アッパレールとに架設されて前記シートクッションフレームと前記アッパレールとの距離の変化に基づいて歪む薄板と、該薄板の歪みを検出するセンサ本体とから成り、前記センサからの出力信号の変化率が、所定の変化率を越えた場合に警告を行う警告手段を有することを特徴とする。
【0036】
従って、乗員が着座すると、シートクッションフレームに作用する荷重によってブラケットの湾曲部が下方に弾性変形し両者間の距離が減少する。この距離の変化をセンサにより検出することで、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。また、アッパレールとシートクッションフレームとを強固に連結した場合でも、センサ取付部の変位に殆ど影響しない。この結果、センサによる測定精度を低下させることなくシートの支持剛性を上げることができるため、シートの乗り心地性を向上させることができる。
また、、シートクッションフレームとアッパレールとの間の距離が変化すると薄板が歪み、この歪みをセンサ本体で検出するため、構成が簡単になる。
また、車両の衝突等によって、シートレールとシートクッションフレームに変形が発生した場合には、シート着座乗員の体重を精度良く測定できない恐れがある。このため、センサからの出力信号の変化率が、所定の変化率を越えた場合には、警告手段により乗員に、乗員検知機能の異常を警告することができる。
【0037】
請求項記載の本発明は請求項記載の着座乗員検知装置において、前記センサバーは左右に分割されており、左右の各センサバーのばね定数が異なることを特徴とする。
【0038】
従って、請求項載の内容に加えて、空席となったシートにおいて、車両走行中に、各センサバーが振動しても、左右の各センサバーのばね定数が異なるため、左右の各センサバーが共振するのを抑制できる。この結果、左右の各センサバーにおける上下共振位相が逆転した際に発生するシートバックの左右振動を抑制できる。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明の着座乗員検知装置の第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0040】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。
【0041】
図4に示される如く、本実施形態の車両用シート10は、車両12の助手席を構成しており、シートクッション14の後部には、シートバック16が前後方向へ回転可能に取付けられている。
【0042】
図1に示される如く、左右一対のシートクッションフレーム18の後端部18Aには、軸22が架設されており、この軸22を回転中心にしてシートバックパッド21、ヘッドレスト23等が組付けられたシートバックフレーム20が、前後方向へ回転可能に取付けられている。なお、シートクッションフレーム18とシートバックフレーム20との連結部には、周知のリクライニング機構(図示省略)が配設されており、シートクッションフレーム18に対して、シートバックフレーム20の後方への倒し角度が調整可能となっている。
【0043】
シートクッションフレーム18の上下両端縁部には、シート幅方向外方へ向けてそれぞれフランジ18B、18Cが形成されている。また、シートクッションフレーム18の縦壁部18Dのシート幅方向内側面には、前後一対の取付ブラケット19が固定されており、これらの取付ブラケット19を介して、シートクッションパン24がシートクッションフレーム18に固定されている。なお、シートクッションパン24の上部にはシートクッションパッド26が配設されている。
【0044】
図4に示される如く、シートレール27のロアレール30の前後両端部には取付部30A、30Bが形成されており、これらの取付部30A、30Bは、それぞれボルト32によって、フロア34上に車幅方向に配設された前後のフロアクロスメンバ36、38に固定されている。
【0045】
図3に示される如く、ロアレール30には、シートレール27のアッパレール28の下部28Aが、シート前後方向に摺動可能に係合されており、アッパレール28の上端部には、シート幅方向外側へ向けてフランジ28Bが形成されている。なお、ロアレール30に対してアッパレール28の位置を固定する爪及びロック機構においては、周知の構造のため説明及び図示を省略する。
【0046】
図2に示される如く、アッパレール28のフランジ28Bの前後方向両端部近傍には、下方へ向けてセンサ取付部40がそれぞれ形成されており、これらのセンサ取付部40の側面視形状は、逆台形状とされている。一方、シートクッションフレーム18の下フランジ18Cの前後方向両端部近傍には、上方へ向けてセンサ取付部42がそれぞれ形成されており、これらのセンサ取付部42の側面視形状は、台形状とされている。アッパレール28のセンサ取付部40とシートクッションフレーム18のセンサ取付部42とには、変位検出手段としてのセンサを構成する薄板44が架設されており、薄板44と対向する部位において、アッパレール28とシートクッションフレーム18とが連結部材としてのブラケット46によって連結されている。なお、薄板44とブラケット46は、それぞれ側面視において、上下方向を長手方向とする矩形状となっている。
【0047】
図3に示される如く、ブラケット46は、アッパレール28とシートクッションフレーム18との間に作用する上下方向の荷重によって、図3に二点鎖線で示すように下方に圧縮変形し、アッパレール28とシートクッションフレーム18との間の距離を変化させるが、破損しないだけの剛性を持っている。また、ブラケット46は、荷重が除去された際には、図3に実線で示すもとの形状に戻る必要があるため、バネ鋼を使用したり、屈曲部の角度θを大きくすることが必要である。特に、周囲の部品との関係に制約がなければ、図3に示されるようにく字状に屈曲した平板が好ましい。
【0048】
薄板44の上下両端部近傍には、取付穴48がそれぞれ穿設されており、これらの取付穴48は上下方向を長手方向とする長穴とされている。また、シートクッションフレーム18のセンサ取付部42には、取付穴50が穿設されており、アッパレール28のセンサ取付部40には、取付穴52が穿設されている。取付穴48と取付穴50及び取付穴48と取付穴52には、それぞれ、シート幅方向外側からボルト54が挿入されており、これらのボルト54の螺子部54Aが、それぞれセンサ取付部42、40のシート幅方向内側部に配設されたウエルドナット56に螺合している。また、ブラケット46は、上端部46Aがシートクッションフレーム18の縦壁部18Dに溶着されており、下端部46Bがアッパレール28の縦壁部28Cに溶着されている。また、ブラケット46の上下方向中間部に形成された屈曲部46Cは、シート前後方向から見た形状がく字状となっており、シート10に乗員60が着座した場合には、その荷重によって、図3に二点鎖線で示すように、ブラケット46の屈曲部46Cが下方に圧縮変形し、シートクッションフレーム18が下方(図3の矢印A方向)へ移動するようになっている。また、薄板44における上下方向中央部44Aのシート幅方向外側面44Bには、センサ本体としてのシート状とされた歪測定センサ62が配設されている。従って、シートクッションフレーム18が下方(図3の矢印A方向)へ移動した場合には、薄板44の上下方向中間部44Aがシート幅方向外側へ湾曲状に変形し、この時の歪をセンサ62によって検出できるようになっている。
【0049】
図4に示される如く、センサ62は体重演算手段としてのコントロールユニット64に接続されており、コントロールユニット64は衝撃感知センサ66、インストルメントパネル68内に配設された助手席用エアバッグ装置70、及びインストルメントパネル68上に配設されたインジケータ71に接続されている。なお、コントロールユニット64は、衝撃感知センサ66からの衝突検知入力データと、乗員の有無、乗員の体格等の判定に使用されるセンサ62からの入力データとに基づいて、助手席用エアバッグ装置70におけるインフレータの作動制御、出力制御等を行うと共に、乗員60がシート10に着座していない場合には、インジケータ71を点灯して、衝突により助手席用エアバッグ装置70が作動すべき状態となっても、助手席用エアバッグ装置70が作動しないことを運転者等に知らせるようになっている。
【0050】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0051】
上記構成の本実施形態では、図4に示される如く、シート10に着座した乗員60の体重は、図4の矢印F1、F2に示すように、主としてシートクッション14の後部14Aとシートバック16に加わる。この結果、アッパレール28は下方へ押圧されるため、図3に二点鎖線で示すように、ブラケット46の屈曲部46Cが下方に圧縮変形し、シートクッションフレーム18が下方(図3の矢印A方向)へ移動し、シートクッションフレーム18とアッパレール28との間の距離が短くなる。この際、図3に二点鎖線で示すように、薄板44の上下方向中間部44Aがシート幅方向外側へ湾曲するため、この時の歪をセンサ62により検出できる。
【0052】
また、本実施形態では、左右のアッパレール28と左右のシートクッションフレーム18とが、それぞれ前後一対のブラケット46によって連結されており、これらの連結部が、センサ62の取付部からシート幅方向(車幅方向)にオフセットした位置に別途設定されている。この結果、センサ62の測定値が、従来構造の様にアッパレールとシートクッションフレームとの締結力によって影響を受けることが無く、アッパレール28とシートクッションフレーム18との連結力を上げても、センサ62の検知精度が低下することがない。このため測定精度を向上できると共に、シートクッションフレーム18のアッパレール28への取付部の左右方向の剛性を確保し、シートの乗り心地性を向上させることができる。
【0053】
また、本実施形態では、従来技術のように、シート10の前後方向のスライド位置に影響されること無しに、シート10に着座した乗員60による荷重の変化を正確に検出できる。
【0054】
また、本実施形態では、薄板44の取付穴48を上下方向に延びる長穴としたため、ブラケット46が、万一変形した場合には、荷重がかからない状態で薄板44が歪まない位置に取付穴48の締めつけ位置を簡単に修正することができる。
【0055】
なお、本実施形態では、図3に示される如く、ブラケット46の屈曲部46Cのシート前後方向から見た形状をく字状としたが、これに代えて、図5に示される如く、シートクッションフレーム18の縦壁部18Dに対して、アッパレール28の縦壁部28Cが、シート幅方向外側へオフセットしている場合には、ブラケット46の屈曲部46Cをシート幅方向外側下方へ向けて屈曲し、上方から荷重が作用した場合には、図5に二点鎖線で示すように、下方に圧縮変形するようにしても良い。
【0056】
また、図6に示される如く、シートクッションフレーム18の縦壁部18Dとアッパレール28の縦壁部28Cとに、それぞれ取付穴74、76を穿設すると共に、ブラケット46の上下両端部46A、46Bにも取付穴78、80を穿設し、ボルト54とナット56とによって、ブラケット46をシートクッションフレーム18の縦壁部18Dとアッパレール28の縦壁部28Cとに結合し、且つ、ブラケット46と、シートクッションフレーム18の縦壁部18Dとアッパレール28の縦壁部28Cと、の間に、センサ62が設けられた薄板44を共締めした構成としても良い。
【0057】
また、本実施形態では、シートクッションフレーム18の縦壁部18Dとアッパレール28の縦壁部28Cとの前後2か所をブラケット46によって連結し、センサ62が設けられた薄板44を配設したが、乗員60は、主としてシートクッション14の後部に着座するため、図7に示される如く、シートクッションフレーム18の後部とアッパレール28の後部とをブラケット46によって連結し、センサ62が設けられた薄板44を配設すると共に、シートクッションフレーム18の前方下部に形成した連結部18Eと、アッパレール28の前方上部に形成した連結部28Dとを、ピン等の連結部材80によって回転可能に連結した構成としても良い。また、本実施形態では、連結部材としての屈曲部46Cを形成した矩形板状のブラケット46を使用したが、連結部材はブラケット46に限定されず、シートクッションフレーム18とアッパレール28との連結強度が確保でき、且つシートクッションフレーム18に作用する荷重によって下方に圧縮変形可能であれば、他の構成でも良い。また、本実施形態では、センサを薄板44とシート状とされた歪測定センサ62で構成したが、センサはこの構成に限定されず、シートクッションフレーム18とアッパレール28との間の距離の変化を検出できれば、光学センサ等の他のセンサを使用しても良い。また、連結部材としてのブラケット46にセンサを配設しても良い。
【0058】
次に、本発明の着座乗員検知装置の第2実施形態を図8〜図10に従って説明する。
【0059】
なお、第1実施形態と同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
【0060】
図8に示される如く、本実施形態では左右の各シートクッションフレーム18(図8では左ハンドル車の助手席における車幅方向外側のシートクッションフレームを示している)における縦壁部18Dのシート幅方向内側面には、前端部近傍と後端部近傍にそれぞれ連結部材としての前リンク82と後リンク84とが配設されている。前リンク82の前端部(下端部)82Aは、ピン84によってアッパレール28における縦壁部28Cの前端上部28Eに回転可能に連結されている。また、前リンク82の後端部(上端部)82Bは、連結ピン86によって前後方向に延びるブラケット88の後側縦壁部88Aの前部に連結されている。ブラケット88における後側縦壁部88Aの後部はピン90によってシートクッションフレーム18の縦壁部18Dに支持されている。ブラケット88はシート幅方向に延びる横壁部88Bを備えており、横壁部88Bの後部に下方へ向けて後側縦壁部88Aが形成されている。また、横壁部88Bの前部には上方へ向けて前側縦壁部88Cが形成されており、この前側縦壁部88Cがピン92によってシートクッションフレーム18の縦壁部18Dに支持されている。横壁部88Bの前後方向中間部88Dには縦壁部は形成されておらず、中間部88Dの上面側に変位検出手段としてのセンサ94が取付けられており、このセンサ94によってブラケット88における横壁部88Bの前後方向中間部88Dの歪みを測定するようになっている。なお、センサ94はコントロールユニット64に接続されている。
【0061】
図9に示される如く、後リンク84は側面視で略L字状になっており、前端部84Aは、ピン96によってアッパレール28における縦壁部28Cの後端上部に形成された凸部28Fに回転可能に連結されている。また、後リンク84の後端上部84Bは、連結ピン98によって前後方向に延びるブラケット100の後側縦壁部100Aの前部に連結されている。ブラケット100における後側縦壁部100Aの後部はピン102によってシートクッションフレーム18の縦壁部18Dに支持されている。
【0062】
図8に示される如く、ブラケット100はシート幅方向に延びる横壁部100Bを備えており、横壁部100Bの後部に下方へ向けて後側縦壁部100Aが形成されている。また、横壁部100Bの前部には上方へ向けて前側縦壁部100Cが形成されており、この前側縦壁部100Cがピン104によってシートクッションフレーム18の縦壁部18Dに支持されている。横壁部100Bの前後方向中間部100Dには縦壁部は形成されておらず、中間部100Dの上面側にセンサ106が取付けられており、このセンサ106によってブラケット100における横壁部100Bの前後方向中間部100Dの歪みを測定するようになっている。なお、センサ106はコントロールユニット64に接続されている。
【0063】
図10に示される如く、連結ピン98の外周部における後リンク84の後端上部84Bとブラケット100の後側縦壁部100Aとの間にはリング状の樹脂スペーサ108が配設されており、ブラケット100と後リンク84とが相対回転自在となっている。また、連結ピン98の一方の端部98Aはシートクッションフレーム18の縦壁部18Dに穿設された上下方向へ延びる長穴110に挿入されており、連結ピン98が上下方向へ所定距離以上移動しようとした場合には、長穴110の上側縁部110Aまたは下側縁部110Bに当接してそれ以上の移動が阻止されるようになっている。
【0064】
図9に示される如く、後リンク84の後端下部84Cは、ピン112によって前方に延びるロッド114の後端部114Aに回転可能に連結されている。
【0065】
図10に示される如く、ピン112の外周部における後リンク84の後端下部84Cとロッド114の後端部114Aとの間にはリング状の樹脂スペーサ116が配設されており、後リンク84はロッド114に対して回転自在となっている。
【0066】
図8に示される如く、ロッド114の前端部114Bはピン116によってギヤ118に連結されている。ギヤ118は左右のシートクッションフレーム18に架設された軸120に回転自在に支持されており、ギヤ118は、シートクッションフレーム18の縦壁部18Dに配設されたアイドルギヤ122を介して、シートクッションフレーム18の縦壁部18Dに配設された上下アジャスター用の上下操作ダイアル124に固定されたギヤ126に連結されている。従って、上下操作ダイアル124を例えば、前方(図8の矢印B方向)へ回転した場合には、ギヤ118が軸120を中心に前方(図8の矢印C方向)へ回転し、ロッド114が後方(図8の矢印D方向)移動するようになっている。また、ロッド114が後方へ移動すると、後リンク84がピン96を中心に図9の反時計回転方向(図9の矢印E方向)へ回転し、シートクッションフレーム18の後部を上方へ移動するようになっている。
【0067】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0068】
上記構成の本実施形態では、シート10に着座した乗員60の体重は、図4の矢印F1、F2に示されると同様に、主としてシートクッション14の後部14Aとシートバック16に加わる。この結果、シートクッションフレーム18は下方へ押圧されるため、図9に二点鎖線で示すように、シートクッションフレーム18が下方へ移動する。この際、シートクッションフレーム18の後部に固定されたブラケット100は連結ピン98を介してアッパレール28に取付けられた後リンク84に支持されているため、ブラケット100は、不動点となる連結ピン98の前後の部位が下方へ歪み、特に、縦壁部が形成されていない横壁部100Bの前後方向中間部100Dが大きく歪み、この歪みをセンサ106によって測定できる。なお、この際、連結ピン98の端部98Aはシートクッションフレーム18の長穴110内を相対的に上方へ移動する。また、シートクッションフレーム18の前端部に配設されたブラケット88においても、同様に縦壁部が形成されていない横壁部88Bの前後方向中間部88Dが大きく歪み、この歪みをセンサ94によって測定できる。
【0069】
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様に、シートを前後方向へスライドさせてもシートレール27とシートクッションフレーム18との相対位置が不変である。この結果、シートに作用する荷重を精度良く測定できるため、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。
【0070】
また、本実施形態では、ブラケット88、100はそれぞれ車幅方向に幅を持った横壁部88B、100Bを備えているため、これらの横壁部88B、100Bによって、シートに必要となるシート幅方向の剛性を確保できる。この結果、車両旋回時等のシートの横揺れを低減することができる。
【0071】
また、本実施形態では、万一、衝突等によりシートに回転力が加わり、アッパレール28に対して、シートクッションフレーム18の後部が所定距離以上上下方向へ移動しようとした場合には、連結ピン98が長穴110の上側縁部110Aまたは下側縁部110Bに当接してそれ以上の移動が阻止される。この結果、連結ピン98とピン102の間において、ブラケット100が破断するのを防止することができる。
【0072】
次に、本発明の着座乗員検知装置の第3実施形態を図11〜図15に従って説明する。
【0073】
なお、第1実施形態と同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
【0074】
図11に示される如く、本実施形態では、左右一対のシートクッションフレーム18における上部フランジ18Bの前部に連結部材としての前クロスバー132が架設されており、上部フランジ18Bの後部に連結部材としての後クロスバー134が架設されている。
【0075】
図12に示される如く、シートクッションフレーム18の下部がシートレール27のアッパレール28となっており、後クロスバー134の両端部134A、134Bは、それぞれシートクッションフレーム18における上部フランジ18Bの上面にボルト136とナット138によって固定されている。後クロスバー134の両端部134A、134B近傍には、縦壁部134C、134Dが形成されており、これらの縦壁部134C、134Dの各下端部を連結する部位が変形部134Eとなっている。
【0076】
変形部134Eのシート幅方向中央の下面側には、変位検出手段としてのセンサ139を固定した取付プレート140が左右2本のリベット142によって固定されている。また、後クロスバー134の変形部134Eは縦壁部134C、134Dと各リベット142との間の部位において、シートクッションパン24にゴムブッシュ146を介してボルト147とナット150で結合されている。また、変形部134Eのシート幅方向中央部を除く両端部近傍においては、前端部と後端部に下方へ向けてそれぞれフランジ134Fが形成されている。従って、シートクッションパン24の変形が後クロスバー134によって妨げられ難く、且つセンサ139が固定された後クロスバー134の変形部134Eのシート幅方向中央部において変形が最も大きくなり、この変形をセンサ139によって検出するようになっている。
【0077】
なお、一対のボルト147とナット150による固定位置は、できるだけ後クロスバー134の中央部とした方が変形部134Eの中央部に歪みが発生し易いが、実際には乗員が着座した際に左右のバランスが保持できるシート幅方向外側の位置に一対のボルト147とナット150による固定位置を設定する。また、シートクッションパン24に上方から荷重が作用した場合には、図12に二点鎖線で示すように、変形部134Eが、その両端部を支点Pにして変形するため、変形形状、即ち歪む量がボルト136の締め付け位置のずれや、締め付け強さに影響されないようになっている。
【0078】
なお、説明を省略するが前クロスバー132も後クロスバー134と同様な構成となっている。
【0079】
図11に示される如く、シートバックフレーム20の左右のサイド部20A、20Bには、上下方向に所定の間隔を開けて複数本のシートバッククッションスプリング144が架設されている。また、左右のサイド部20A、20Bの上下方向中間部には、バックバー146が架設されている。
【0080】
図13に示される如く、バックバー146のシート幅方向略中間部には、変位検出手段としてのシートバックセンサの一部を構成するプレート148の一方の端部148Aがリベット等の固定部材149で固定されている。プレート148の他方の端部148Bは、クッションスプリング144に当接または固定されている。プレート148の長手方向中間部にはシートバックセンサの一部を構成するセンサ本体151が固定されており、センサ本体151はプレート148の歪み、即ち、バックバー146とシートバッククッションスプリング144との間隔の変化を測定するようになっている。従って、シートバッククッションスプリング144がバックバー146方向へ移動し、図13に二点鎖線で示すようにクッションスプリング144とバックバー146との間隔が変化した場合には、この間隔の変化をセンサ本体151によって検出できるようになっている。
【0081】
図14に示される如く、2つのセンサ139とセンサ151はそれぞれコントロールユニット64に接続されている。
【0082】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0083】
上記構成の本実施形態では、シート10に着座した乗員60の体重は、図14の矢印F1、F2に示されるように、主としてシートクッション14の後部14Aとシートバック16に加わる。この結果、図12に二点鎖線で示すように、後クロスバー134の変形部134Eに歪みが発生し、この歪みがセンサ139によって検出される。同様に、前クロスバー132にも歪みが発生し、この歪みがセンサ139によって検出される。また、図13に二点鎖線で示すように、シートバッククッションスプリング144とバックバー146との間隔が変化し、この間隔の変化がセンサ151によって検出される。
【0084】
また、本実施形態では、2つのセンサ139とセンサ151とによって検出された3ヵ所からのセンサ信号に基づいてコントロールユニット64は、以下の様な手順でシート10に作用する全体荷重Wを演算するようになっている。
【0085】
即ち、コントロールユニット64で行う全体荷重W(乗員の体重)の演算には、各々のセンサに対して予め加わる荷重と出力信号値との関係を求めておく。具体的には、前クロスバー132のセンサ139からの信号値をX、この時の荷重をF(X)、後クロスバー134のセンサ139からの信号値をY、この時の荷重をF(Y)、シートバックのセンサ151からの信号値をZ、この時の荷重をF(Z)、の関係を求めておく。この場合、全体荷重Wは、
W=F(X)+F(Y)+G(F(Y)/F(Z))×F(Z)
となるが、G(F(Y)/F(Z))は、シートクッション後部の荷重とシートバックの荷重との比から求められる関数であって、例えば、図15に示される様な関数となる。即ち、シートクッションに対してシートバックを後方へ倒していくと、F(Y)/F(Z)が大きくなり、G(F(Y)/F(Z))は1に漸近して行く。
【0086】
従って、本実施形態においてはシートを前後方向へスライドさせてもシートレール27とシートクッションフレーム18との相対位置が不変である。この結果、シートに作用する荷重を精度良く測定できるため、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。また、シートバックのリクライング角度を計測する必要がないため、簡単な構成でありながらシート着座乗員の体重を精度良く測定できる。
【0087】
また、本実施形態においては、乗員の体重によってシートクッションパン24の変形が、前クロスバー132または後クロスバー134のみによってセンサ139に伝達されるため、回転ヒンジ等の稼働部材を介してシートクッションフレームにセンサを連結した構成に比べて摩擦など余分な荷重の発生がなく、乗員の体重を更に精度良く測定できる。
【0088】
なお、本実施形態では、後クロスバー134及び前クロスバー132をシートクッションパン24にゴムブッシュ146を介してボルト147とナット150で結合したが、これに代えて、図16に示される如く、後クロスバー134(前クロスバー132も同様)にシート幅方向に延びる左右一対の長穴152を形成し、これらの長穴152に移動可能に挿入されたピン154によって、後クロスバー134シートクッションパン24に連結した構成としても良い。
【0089】
次に、本発明の着座乗員検知装置の第4実施形態を図17及び図18に従って説明する。
【0090】
なお、第1実施形態と同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
【0091】
図17に示される如く、本実施形態では、左右一対のシートクッションフレーム18における下部フランジ18Cの前部に連結部材としての前センサバー162が架設されており、下部フランジ18Cの後部に連結部材としての後センサバー164が架設されている。
【0092】
図18に示される如く、左右一対のシートクッションフレーム18とシートレール27(アッパレール28の縦壁部28C)とが車幅方向にオフセットして配置されている。また、後センサバー164の両端部164A、164Bは、それぞれシートクッションフレーム18における下部フランジ18Cの下面にリベット等の固定部材166によって固定されている。後センサバー164の両端部164A、164Bのシート幅方向内側近傍、それぞれアッパレール28における縦壁部28Cの上端部にシート幅方向内側に向けて形成された上部フランジ28Gの上面にリベット等の固定部材168によって固定されている。
【0093】
後センサバー164における固定部材166と固定部材168との配設位置の中間部164C、164Dの上面には、それぞれ変位検出手段としてのセンサ170が配設されており、これらのセンサ170は後センサバー164の中間部164C、164Dの歪みを検出するようになっている。なお、これらのセンサ170はそれぞれコントロールユニット64(図示省略)に連結されている。
【0094】
また、後センサバー164におけるセンサ170が配設された部位の下面側には板厚減少部としての断面形状半円形の凹部172が形成されており、この部位において後センサバー164が確実に曲げ変形するようになっている。なお、前センサバー162も後センサバー164と同様な構成になっている。
【0095】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0096】
上記構成の本実施形態では、シート着座乗員の体重は、図4の矢印F1、F2に示されると同様に、主としてシートクッション14の後部14Aとシートバック16に加わる。この結果、シートクッションフレーム18が下方(図18の矢印G方向)へ移動する。このため、後センサバー164におけるセンサ170が配設された中間部164C、164Dが曲げ変形し、この時の歪みがセンサ170によって検出される。また、前センサバー162も後センサバー164と同様に変形し、前センサバー162の歪みがセンサ170によって検出され、これらの検出値に基づいて、コントロールユニット64において乗員の体重が演算される。
【0097】
従って、本実施形態においてもシートを前後方向へスライドさせてもシートレール27とシートクッションフレーム18との相対位置が不変である。この結果、シートに作用する荷重を精度良く測定できるため、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。また、シートバックのリクライング角度を計測する必要がないため、簡単な構成でありながら精度良く測定できる。
【0098】
また、本実施形態においては、後センサバー164のセンサ170を配設した中間部164C、164Dが凹部172によって確実に曲げ変形するため、より精度良く着座乗員の体重を演算できる。
【0099】
なお、本実施形態では、図18に示される如く、後センサバー164の両端部164A、164Bにおいて、アッパレール28の固定部のシート幅方向外側にシートクッションフレーム18を固定したが、これに代えて、後センサバー164の両端部164A、164Bにおいて、シートクッションフレーム18の固定部のシート幅方向外側にアッパレール28を固定した構成としても良い。また、板厚減少部としての断面形状半円形の凹部172を形成したが、凹部172の断面形状は半円形に限定されず他の形状としても良い。
【0100】
次に、本発明の着座乗員検知装置の第5実施形態を図19及び図20に従って説明する。
【0101】
なお、第2実施形態と同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
【0102】
図19に示される如く、本実施形態では左右の各シートクッションフレーム18(図19では左ハンドル車の助手席における車幅方向外側のシートクッションフレームを示している)における縦壁部18Dのシート幅方向内側面には、前端部近傍と後端部近傍にそれぞれ連結部材としての前リンク174と後リンク176とが配設されている。前リンク174の前端部(下端部)174Aは、ピン178によってアッパレール28における縦壁部28Cの前端上部28Eに回転可能に連結されている。また、前リンク174の後端部(上端部)174Bは、連結ピン180によってシートクッションフレーム18の縦壁部18Dに回転可能に連結されている。なお、シートクッションフレーム18の縦壁部18Dにはストッパピン182が立設されており、このストッパピン182が、前リンク174の後部下面側に当接することで、前リンク174が縦壁部18Dに対して所定角度以上回転しないようになっている。
【0103】
後リンク176も前リンク174と同様に、前端部(下端部)176Aが、ピン184によってアッパレール28における縦壁部28Cの後端上部28Fに回転可能に連結されている。また、後リンク176の後端部(上端部)176Bは、連結ピン186によってシートクッションフレーム18の縦壁部18Dに回転可能に連結されている。なお、シートクッションフレーム18の縦壁部18Dにはストッパピン188が立設されており、このストッパピン182が、後リンク176の後部下面側に当接することで、後リンク176が縦壁部18Dに対して所定角度以上回転しないようになっている。
【0104】
また、後リンク176とピン184には、弾性材としてのバネ190が係止されており、後リンク176をピン184に対して上方(アッパレール28に対してシートクッションフレーム18が上昇する方向)へ付勢している。従って、後リンク176はバネ190の付勢力によって、アッパレール28に対してシートクッションフレーム18が上昇する方向へ回転し、ストッパピン188に当接した位置(図19の位置)で停止している。なお、この時、前リンク174はストッパピン182に当接している。即ち、図19に示す停止位置にあるシートクッションフレーム18の上方から荷重が作用した場合には、バネ190の付勢力に抗して、後リンク176及び前リンク174がアッパレール28に対してシートクッションフレーム18が下降する方向(矢印H方向)へ回転するようになっている。
【0105】
なお、シートクッションフレーム18に上方から作用する荷重が所定値を超えた場合には、シートクッションフレーム18の下端縁部が、アッパレール28にブラケット192を介して固定した前後のストッパーゴム194に当接して、シートクッションフレーム18を停止させるようになっている。
【0106】
また、アッパレール28には可変抵抗器196が固定されており、シートクッションフレーム18の縦壁部18Dには、可変抵抗器196を作動させためのレバー198が固定されている。
【0107】
図20に示される如く、可変抵抗器196は矩形箱状のケース200を備えており、ケース200の内壁にそれぞれ平行配設された長尺状の2本の抵抗器206、208に電線202、204が接続されいる。また、可変抵抗器196はこれらの抵抗器206、208を互いに連結する端子210とを備えている。端子210は絶縁体からなる移動板212の後側面212Aに固定されており、移動板212はケース200の内部に形成されたガイド(図示省略)によって、2本の抵抗器206、208の長手方向に移動可能となっている。移動板212の前側面212Bには、側断面コ字状の係止部212Cが形成されており、このコ字状内に、シートクッションフレーム18に配設したレバー198が上下方向において係合可能となっている。従って、シートクッションフレーム18と共にレバー198が上下方向に移動した場合には、レバー198が移動板212の係止部212Cに係合するため、レバー198とともに移動板212が移動するようになっている。また、移動板212が移動すると、端子210と抵抗器206、208との各接点P1、P2が移動し、可変抵抗器196の抵抗値が変化するようになっている。なお、可変抵抗器196は電線202、204によってコントロールユニット64に接続されている。
【0108】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0109】
上記構成の本実施形態では、シート10に着座した乗員60の体重は、図4の矢印F1、F2に示されると同様に、主としてシートクッション14の後部14Aとシートバック16に加わる。この結果、シートクッションフレーム18は下方へ押圧されるため、シートクッションフレーム18が下方へ移動する。この際、シートクッションフレーム18に回転可能に連結された前リンク174と後リンク176はそれぞれバネ190の付勢力に抗して、アッパレール28に対してシートクッションフレーム18が下降する方向(矢印H方向)へ回転する。
【0110】
この際、シートクッションフレーム18と共にレバー198が下方に移動するため、レバー198に係合している可変抵抗器196の移動板212がレバー198とともに下方へ移動する。この結果、可変抵抗器196の端子210と抵抗器206、208との各接点P1、P2が下方へ移動し、可変抵抗器196の抵抗値が変化(本実施形態では減少)する。なお、シート10から乗員60が退いた場合には、後リンク176がバネ190の付勢力によって、アッパレール28に対してシートクッションフレーム18が上昇する方向へ回転し、後リンク176及び前リンク174がそれぞれストッパピン188、182に当接した位置(図19の位置)で停止する。
【0111】
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様に、シートを前後方向へスライドさせてもシートレール27とシートクッションフレーム18との相対位置が不変である。この結果、シートに作用する荷重を可変抵抗器196の抵抗値の変化におり精度良く測定できるため、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。
【0112】
また、本実施形態では、可変抵抗器196から出力される信号出力の変化幅が大きいので、信号出力に増幅器を介在する必要がなくなる。このため、前リンク174及び後リンク176の摺動抵抗変化、シート構成部品のばらつきによるシートレール27とシートクッションフレーム18との相対移動量の変化、シートを車体へ締結する際にシートに発生する変形によるシートレール27とシートクッションフレーム18との相対移動量の変化等による信号出力への影響を低く抑えることができ、この点においても、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。
【0113】
次に、本発明の着座乗員検知装置の第6実施形態を図21に従って説明する。
【0114】
なお、第5実施形態と同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
【0115】
図21に示される如く、本実施形態では後リンク176の後端部176Bから上方へ向けて延設部176Cが形成されており、この延設部176Cの先端に、アッパリンク216の後端部216Aが回転可能に軸支されている。アッパリンク216は前後方向に沿って配設されており、その前端部216Bには、弾性材としてのバネ218の後端部218Aが係止されている。バネ218の前端部218Bは、シートクッションフレーム18の縦壁部18Dに配設された係止部220に係止されている。
【0116】
従って、バネ218は、アッパリンク216を介して後リンク176を、アッパレール28に対してシートクッションフレーム18が上昇する方向(矢印Hと反対方向)へ付勢している。従って、後リンク176はバネ218の付勢力によって、アッパレール28に対してシートクッションフレーム18が上昇する方向へ回転し、ストッパピン188に当接した位置(図21の位置)で停止している。なお、この時、前リンク174はストッパピン182に当接している。即ち、図21に示す停止位置にあるシートクッションフレーム18の上方から荷重が作用した場合には、バネ218の付勢力に抗して、アッパリンク216が後方へ移動するとともに、後リンク176及び前リンク174がアッパレール28に対してシートクッションフレーム18が下降する方向(矢印H方向)へ回転するようになっている。
【0117】
なお、シートクッションフレーム18に上方から作用する荷重が所定値を超えた場合には、シートクッションフレーム18の下端縁部が、アッパレール28にブラケット192を介して固定した前後のストッパーゴム194に当接して、シートクッションフレーム18を停止させるようになっている。
【0118】
また、シートクッションフレーム18の縦壁部18Dには、第5実施形態の図20に示される可変抵抗器196が、係止部212Cを上方にした横倒し状態で固定されており、この係止部212Cには、アッパリンク216から下方へ向けて突出された係止片216Cが前後方向において係合するようになっている。従って、シートクッションフレーム18が上下方向に移動した場合には、後リンク176の回転によってアッパリンク216が前後方向へ移動し、アッパリンク216の係止片216Cが可変抵抗器196の係止部212Cに係合するため、係止片216Cとともに、図20に示される移動板212が移動するようになっている。また、移動板212が移動すると、第5実施形態と同様に端子210と抵抗器206、208との各接点P1、P2が移動し、可変抵抗器196の抵抗値が変化するようになっている。
【0119】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0120】
上記構成の本実施形態では、シート10に着座した乗員60の体重は、図4の矢印F1、F2に示されると同様に、主としてシートクッション14の後部14Aとシートバック16に加わる。この結果、シートクッションフレーム18は下方へ押圧されるため、シートクッションフレーム18が下方へ移動する。この際、シートクッションフレーム18に回転可能に連結された前リンク174と後リンク176はそれぞれバネ218の付勢力に抗して、アッパレール28に対してシートクッションフレーム18が下降する方向へ回転する。
【0121】
この際、シートクッションフレーム18の下降と共にアッパリンク216の係止片216Cが後方に移動するため、係止片216Cに係合している可変抵抗器196の移動板212が係止片216Cとともに後方へ移動する。この結果、図20に示す可変抵抗器196の端子210と抵抗器206、208との各接点P1、P2が後方へ移動し、可変抵抗器196の抵抗値が変化する。なお、シート10から乗員60が退いた場合には、後リンク176がバネ218の付勢力によって、アッパレール28に対してシートクッションフレーム18が上昇する方向へ回転し、後リンク176及び前リンク174がそれぞれストッパピン188、182に当接した位置(図21の位置)で停止する。
【0122】
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様に、シートを前後方向へスライドさせてもシートレール27とシートクッションフレーム18との相対位置が不変である。この結果、シートに作用する荷重を可変抵抗器196の抵抗値の変化におり精度良く測定できるため、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。
【0123】
また、本実施形態では、可変抵抗器196から出力される信号出力の変化幅が大きいので、信号出力に増幅器を介在する必要がなくなる。このため、前リンク174及び後リンク176の摺動抵抗変化、シート構成部品のばらつきによるシートレール27とシートクッションフレーム18との相対移動量の変化、シートを車体へ締結する際にシートに発生する変形によるシートレール27とシートクッションフレーム18との相対移動量の変化等による信号出力への影響を低く抑えることができ、この点においても、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。
【0124】
さらに、本実施形態では、シートクッションフレーム18の上下方向の変位をL字状とした後リンク176とアッパリンク216により前後方向(車両長手方向)の変位に変換するため、上下方向のスペースが節約でき、車高の低い車体に適用し易い。
【0125】
次に、本発明の着座乗員検知装置の第7実施形態を図22及び図23に従って説明する。
【0126】
なお、第5実施形態と同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
【0127】
図22に示される如く、本実施形態では、前リンク174にピン178に弾性材としてのバネ190が係止されており、バネ190は前リンク174を、アッパレール28に対してシートクッションフレーム18が上昇する方向(矢印H方向と反対方向))へ付勢している。従って、前リンク174はバネ190の付勢力によって、アッパレール28に対してシートクッションフレーム18が上昇する方向へ回転し、ストッパピン182に当接した位置(図22の位置)で停止している。なお、この時、後リンク176はストッパピン188に当接している。即ち、図22に示す停止位置にあるシートクッションフレーム18の上方から荷重が作用した場合には、バネ190の付勢力に抗して、前リンク174及び後リンク176がアッパレール28に対してシートクッションフレーム18が下降する方向(矢印H方向)へ回転するようになっている。
【0128】
なお、シートクッションフレーム18に上方から作用する荷重が所定値を超えた場合には、シートクッションフレーム18の下端縁部が、アッパレール28にブラケット192を介して固定した前後のストッパーゴム194に当接して、シートクッションフレーム18を停止させるようになっている。
【0129】
図23に示される如く、可変抵抗器224は円筒状のケース226を備えており、このケース226が後リンク176の後端部176Bに固定されている。ケース226の内周面には、長尺状の2本の抵抗器228、230がそれぞれ平行配設されており、これらの抵抗器228、230には電線202、204が接続されいる。また、これらの抵抗器228、230を互いに連結する端子232は回転軸233に固定されており、この回転軸233が連結ピン186に連結されている。なお、連結ピン186を延設し、連結ピン186に端子232を直接固定しても良い。従って、シートクッションフレーム18と共に後リンク176が連結ピン186を中心に回転した場合には、端子232と抵抗器228、230との各接点P1、P2が移動し、可変抵抗器224の抵抗値が変化するようになっている。なお、可変抵抗器224は電線202、204によってコントロールユニット64に接続されている。
【0130】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0131】
上記構成の本実施形態では、シート10に着座した乗員60の体重は、図4の矢印F1、F2に示されると同様、主としてシートクッション14の後部14Aとシートバック16に加わる。この結果、シートクッションフレーム18は下方へ押圧されるため、シートクッションフレーム18が下方へ移動する。この際、シートクッションフレーム18に回転可能に連結された前リンク174と後リンク176はそれぞれバネ190の付勢力に抗して、アッパレール28に対してシートクッションフレーム18が下降する方向(矢印H方向)へ回転する。
【0132】
この際、シートクッションフレーム18の下降と共に後リンク176が連結ピン186を中心に回転すると、端子232に対して抵抗器228、230が回転し、端子232と抵抗器228、230との各接点P1、P2が移動して可変抵抗器224の抵抗値が変化する。なお、シート10から乗員60が退いた場合には、後リンク176がバネ190の付勢力によって、アッパレール28に対してシートクッションフレーム18が上昇する方向へ回転し、後リンク176及び前リンク174がそれぞれストッパピン188、182に当接した位置(図22の位置)で停止する。
【0133】
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様に、シートを前後方向へスライドさせてもシートレール27とシートクッションフレーム18との相対位置が不変である。この結果、シートに作用する荷重を可変抵抗器224の抵抗値の変化におり精度良く測定できるため、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。
【0134】
また、本実施形態では、可変抵抗器224から出力される信号出力の変化幅が大きいので、信号出力に増幅器を介在する必要がなくなる。このため、前リンク174及び後リンク176の摺動抵抗変化、シート構成部品のばらつきによるシートレール27とシートクッションフレーム18との相対移動量の変化、シートを車体へ締結する際にシートに発生する変形によるシートレール27とシートクッションフレーム18との相対移動量の変化等による信号出力への影響を低く抑えることができ、この点においても、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。
【0135】
さらに、本実施形態では、後リンク176の回転によって直接可変抵抗器224の信号出力を変化させるため、回転変位を上下方向の変位に変換する際に発生する誤差を無くすことができる。なお、可変抵抗器224を前リンク174側に配設した構成としても良い。
【0136】
次に、本発明の着座乗員検知装置の第8実施形態を図24に従って説明する。
【0137】
なお、第7実施形態と同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
【0138】
図24に示される如く、本実施形態では可変抵抗器224の円筒状のケース226(図23参照)が、シートクッションフレーム18の縦壁部18Dに固定されており、回転軸233の端部に増幅手段としての第1ギア240が固定されている。一方、前リンク174の後端部174Bには増幅手段としての第2ギア242が固定されており、第1ギア240と歯合している。なお、第2ギア242と第1ギア240は前リンク174の回転角を拡大して可変抵抗器224の回転軸233に伝達する減速ギアとなっている。
【0139】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0140】
上記構成の本実施形態では、シート10に着座した乗員60の体重は、図4の矢印F1、F2に示されると同様、主としてシートクッション14の後部14Aとシートバック16に加わる。この結果、シートクッションフレーム18は下方へ押圧されるため、シートクッションフレーム18が下方へ移動する。この際、シートクッションフレーム18に回転可能に連結された前リンク174と後リンク176はそれぞれバネ190の付勢力に抗して、アッパレール28に対してシートクッションフレーム18が下降する方向(矢印H方向)へ回転する。
【0141】
この際、シートクッションフレーム18の下降と共に前リンク174が連結ピン180を中心に回転すると、第2ギア242と第1ギア240を介して前リンク174の回転角が拡大して可変抵抗器224の回転軸233に伝達される。この結果、図23に示される第7実施形態と同様に、端子232と抵抗器228、230との各接点P1、P2が移動し、可変抵抗器224の抵抗値が変化する。なお、シート10から乗員60が退いた場合には、後リンク176がバネ190の付勢力によって、アッパレール28に対してシートクッションフレーム18が上昇する方向へ回転し、後リンク176及び前リンク174がそれぞれストッパピン188、182に当接した位置(図24の位置)で停止する。
【0142】
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様に、シートを前後方向へスライドさせてもシートレール27とシートクッションフレーム18との相対位置が不変である。この結果、シートに作用する荷重を可変抵抗器224の抵抗値の変化におり精度良く測定できるため、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。
【0143】
また、本実施形態では、可変抵抗器224から出力される信号出力の変化幅が大きいので、信号出力に増幅器を介在する必要がなくなる。このため、前リンク174及び後リンク176の摺動抵抗変化、シート構成部品のばらつきによるシートレール27とシートクッションフレーム18との相対移動量の変化、シートを車体へ締結する際にシートに発生する変形によるシートレール27とシートクッションフレーム18との相対移動量の変化等による信号出力への影響を低く抑えることができ、この点においても、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。
【0144】
また、本実施形態では、第2ギア242と第1ギア240とが減速ギアとなっており、前リンク174の回転角を拡大(増幅)して可変抵抗器224の回転軸233に伝達するため、可変抵抗器224から出力される信号出力の変化幅を更に大きくできる。
【0145】
次に、本発明の着座乗員検知装置の第9実施形態を図25〜図28に従って説明する。
【0146】
なお、第1実施形態(図1、図5)と同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
【0147】
図25に示される如く、本実施形態では、車両用シート10における車幅方向内側のシートクッションフレーム18の後端部18Aにインナバックル300が配設されている。
【0148】
図26に示される如く、インナバックル300は、ブラケット46における屈曲部46Cの上方に、ボルト302とナット304によって固定されている。また、インナバックル300を配設した部位の近傍となる、ロアレール30の部位、本実施形態では、ロアレール30のおける車幅方向内側壁部30Cの上端部にシート内側に向けて形成されたフランジ30Dの後端部近傍に、ダイアグ用センサとして使用する歪検知センサ306が配設されており、この歪検知センサ306によって、ロアレール30の歪を検出できるようになっている。
【0149】
また、この歪検知センサ306は、図4に示されるコントロールユニット64に接続されており、コントロールユニット64は、歪検知センサ306が予め設定した値以上の出力信号(所定の変形)を検出した場合に発生する出力信号に基づいて、警告手段としてのインジケータ71に、乗員検知機能の異常を警告するようになっている。
【0150】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0151】
本実施形態では、第1実施形態に記載の作用に加えて、車両の衝突等によって、シート10に着座した乗員によって、シートベルトを介して、図27に示される如く、インナバックル300に車体内側上方への大きな荷重F3が作用し、シートレール27のロアレール30に変形が発生した場合には、歪測定センサ62を配設した薄板44が歪むため、シート着座乗員の体重を精度良く測定できない恐れがある。
【0152】
このため、本実施形態におけるコントロールユニット64では、図28のフローチャートに示される如く、ステップ(以下、Sとする)350においては、シート着座乗員の体重を検出するシート荷重センサとしての各歪測定センサ62からの出力信号を読み込むと共に、ダイアグ用センサとしての歪検知センサ306からの出力信号を読み込む。次に、S352においては、歪検知センサ306からの出力信号Dが、所定の閾値TDより小さいか否かの判定を行い、出力信号Dが、閾値TDより小さいと判定された場合には、S354へ移行する。S354においては、各歪測定センサ62からの出力信号からシート荷重を演算し、その演算結果が、所定の閾値TONより小さいか否かの判定を行い、シート荷重が、閾値TONより小さいと判定された場合には、S356へ移行して、助手席用エアバッグ装置を非作動とする。また、S354においては、シート荷重が、閾値TONより小さくないと判定された場合には、S358へ移行して、助手席用エアバッグ装置を作動可能とする。
【0153】
一方、S352においては、歪検知センサ306からの出力信号Dが、閾値TDより小さくないと判定された場合には、S360へ移行する。S360では、警告手段としてのインジケータ71を作動(ウオーニング作動)させることによって、乗員検知機能の異常を乗員に警告する。
【0154】
従って、本実施形態では、車両の衝突等によって、シートレール27のロアレール30等に変形が発生した場合には、これをインジケータ71により乗員に警告することができる。
【0155】
なお、本実施形態では、ロアレール30のおける車幅方向内側壁部30Cの上端部にシート内側に向けて形成されたフランジ30Dの後端部近傍に、歪検知センサ306を配設したが、歪検知センサ306の配設位置は、この部位に限定されず、図26に二点鎖線で示される如く、ロアレール30のおける車幅方向内側壁部30Cの後端部近傍に、歪検知センサ306を配設しても良い。また、ロアレール30のおける下壁部30Eの後端部近傍に、歪検知センサ306を配設しても良い。
【0156】
なお、本実施形態では、歪検知センサ306を使用したが、これに代えて、歪検知センサ306を使用しない構成とすることも可能である。
【0157】
即ち、この変形例におけるコントロールユニット64では、図29のフローチャートに示される如く、S370においては、シート着座乗員の体重を検出するシート荷重センサとしての各歪測定センサ62からの出力信号を読み込む。次に、S372においては、各歪測定センサ62の出力信号の変化率(単位時間当たりの量)ΔWRrが、所定の変化率(閾値)TWを越えたか否かの判定を行い、変化率ΔWRrが変化率TWを越えたと判定された場合には、S374へ移行する。S374においては、警告手段としてのインジケータ71を作動(ウオーニング作動)させることによって、乗員検知機能の異常を乗員に警告する。
【0158】
従って、車両の衝突等によって、各歪測定センサ62からの出力信号の変化率ΔWRrが、所定の変化率TWを越えた場合には、これをインジケータ71により乗員に警告することができる。
【0159】
なお、S372において、変化率ΔWRrが変化率TWを越えていないと判定された場合には、図28におけるS354移行と同じ制御となる。
【0160】
次に、本発明の着座乗員検知装置の第10実施形態を図30及び図31に従って説明する。
【0161】
なお、第4実施形態(図17、図18)と同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
【0162】
図30に示される如く、本実施形態では、前センサバー162と後センサバー164が、それぞれ中央部において左右に二分割されている。また、前センサバー162における左センサバー162Aのばね定数と右センサバー162Bのばね定数とが異なっており、左センサバー162Aと右センサバー162Bとの上下共振周波数が合わないようになっている。同様に、後センサバー164における左センサバー164Aのばね定数と右センサバー164Bのばね定数とが異なっており、左センサバー164Aと右センサバー164Bとの上下共振周波数が合わないようになっている。
【0163】
また、各センサバーのばね定数は、変位検出手段としてのセンサ170による乗員検知性能に影響のない範囲で行う。即ち、各センサバーのばね定数が大きすぎると、各センサバーが歪難くなり、検知信号が小さくなりノイズの影響を受け易くなる。一方、各センサバーのばね定数が小さいすぎると、各センサバーの耐久性が低下するので、これらを考慮して各センサバーのばね定数を設定する。
【0164】
図31に示される如く、例えば、後センサバー164においては、左センサバー164Aの板厚D1と、右センサバー164Bの板厚D2とを異なる値(D1≠D2)に設定することで、各ばね定数を異なる値に設定している。また、左センサバー164Aと右センサバー164Bとは、各端部が連結ブラケット164Cによって連結されている。なお、前センサバー162も後センサバー164と同様な構成となっている。
【0165】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0166】
本実施形態では、第4実施形態に記載の作用に加えて、空席となったシート10において、車両走行中に、前センサバー162と後センサバー164が振動しても、左センサバー162A、164Aのばね定数と右センサバー162B、164Bのばね定数が異なるため、左センサバー162A、164Aと右センサバー162Bとが共振するのを抑制できる。具体的には、左センサバー162A、164Aの下方へ変形がピークとなった時に、右センサバー162Bの上方へ変形がピークとなる確率を低減できる。
【0167】
従って、本実施形態では、左センサバー162A、164Aと右センサバー162B、164Bとにおける上下共振位相が逆転した際に発生するシートバックの左右振動を抑制できる。
【0168】
なお、本実施形態では、左センサバー164Aの板厚と右センサバー164Bの板厚とを異なる値とすることで、左センサバー164Aのばね定数と右センサバー164Bのばね定数を異なる値に設定したが、これに代えて、左センサバー164Aの材質と右センサバー164Bの材質とを異なる材質とした構成等の他の構成によって、左センサバー164Aのばね定数と右センサバー164Bのばね定数を異なる値に設定しても良い。
【0169】
また、本実施形態では、左センサバー164Aと右センサバー164Bとの各端部を連結ブラケット164Cによって連結したが、左センサバー164Aと右センサバー164Bとの各端部の連結は、これに限定されず、リベット、カシメ、溶接等の他の構成としても良い。
【0170】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各本実施形態では、本発明の着座乗員検知装置を助手席に使用したが、本発明の着座乗員検知装置は助手席以外の他のシートにも適用可能である。
【0171】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明の着座乗員検知装置は、シート着座乗員の体重測定精度を向上できるという優れた効果を有する。また、センサによる測定精度を低下させることなく、シートの支持剛性を向上させることができるという優れた効果を有する。また、構成が簡単になるという優れた効果を有する。
【0176】
請求項記載の本発明の着座乗員検知装置は、シート着座乗員の体重測定精度を向上できるという優れた効果を有する。また、シートに必要な支持剛性を確保できるという優れた効果を有する。
【0177】
請求項記載の本発明の着座乗員検知装置は、請求項記載の効果に加えて、ブラケットの破断を防止することができるという優れた効果を有する。
【0181】
請求項載の本発明は、簡単な構成でありながらシート着座乗員の体重を精度良く測定できるという優れた効果を有する。
【0184】
請求項記載の本発明は、シート着座乗員の体重測定精度を向上できるという優れた効果を有する。また、体重検知機能の異常を警告できるという優れた効果を有する。
【0185】
請求項6記載の本発明は、シート着座乗員の体重測定精度を向上できるという優れた効果を有する。また、センサによる測定精度を低下させることなく、シートの支持剛性を向上させることができるという優れた効果を有する。また、構成が簡単になるという優れた効果を有する。また、体重検知機能の異常を警告できるという優れた効果を有する。
【0186】
請求項記載の本発明は、請求項載の効果に加えて、車両走行中におけるシートバックの左右振動を抑制できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る着座乗員検知装置が適用されたシートを示す車両斜め前方外側から見た分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る着座乗員検知装置の要部を示す車両斜め前方外側から見た分解斜視図である。
【図3】図2の3−3線に沿った拡大断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る着座乗員検知装置が適用された車両の一部を示す概略側面図である。
【図5】本発明の第1実施形態の変形例に係る着座乗員検知装置を示す図3に対応した断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態の変形例に係る着座乗員検知装置を示す図3に対応した断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態の変形例に係る着座乗員検知装置の要部を示す車両斜め前方外側から見た分解斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る着座乗員検知装置が適用されシートの要部を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る着座乗員検知装置が適用されシートの要部を示す側面図である。
【図10】図9の10−10線に沿った拡大断面図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る着座乗員検知装置が適用されたシートの要部を示す車両斜め前方外側から見た斜視図である。
【図12】図11の12−12線に沿った拡大断面図である。
【図13】図11の13−13線に沿った拡大断面図である。
【図14】本発明の第3実施形態に係る着座乗員検知装置が適用された車両の一部を示す概略側面図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係る着座乗員検知装置におけるシートクッション後部の荷重とシートバックの荷重との比から求められる関数を示すグラフである。
【図16】本発明の第3実施形態の変形例に係る着座乗員検知装置における図12に対応する断面図である。
【図17】本発明の第4実施形態に係る着座乗員検知装置が適用されたシートの要部を示す車両斜め前方外側から見た斜視図である。
【図18】図17の18−18線に沿った拡大断面図である。
【図19】本発明の第5実施形態に係る着座乗員検知装置が適用されシートの要部を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図20】本発明の第5実施形態に係る着座乗員検知装置における可変抵抗器の内部構成を示す斜視図である。
【図21】本発明の第6実施形態に係る着座乗員検知装置が適用されシートの要部を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図22】本発明の第7実施形態に係る着座乗員検知装置が適用されシートの要部を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図23】本発明の第7実施形態に係る着座乗員検知装置における可変抵抗器の内部構成を示す斜視図である。
【図24】本発明の第8実施形態に係る着座乗員検知装置が適用されシートの要部を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図25】本発明の第9実施形態に係る着座乗員検知装置が適用されたシートを示す車両斜め前方外側から見た分解斜視図である。
【図26】図25の26−26線に沿った拡大断面図である。
【図27】本発明の第9実施形態に係る着座乗員検知装置における変形状態を示す図26に対応する拡大断面図である。
【図28】本発明の第9実施形態に係る着座乗員検知装置における制御を示すフローチャートである。
【図29】本発明の第9実施形態の変形例に係る着座乗員検知装置における制御を示すフローチャートである。
【図30】本発明の第10実施形態に係る着座乗員検知装置が適用されたシートの要部を示す車両斜め前方外側から見た斜視図である。
【図31】図30の31−31線に沿った拡大断面図である。
【図32】従来の着座乗員検知装置が適用された車両の一部を示す概略側面図である。
【符号の説明】
10 シート
14 シートクッション
16 シートバック
18 シートクッションフレーム
20 シートバックフレーム
27 シートレール
28 シートレールのアッパレール
30 シートレールのロアレール
44 薄板(センサ、変位検出手段)
46 ブラケット(連結部材)
46C ブラケットの屈曲部
62 センサ本体(センサ、変位検出手段)
64 コントロールユニット(体重演算手段)
71 インジケータ(警告手段)
82 前リンク(連結部材)
84 後リンク(連結部材)
88 ブラケット
94 センサ(変位検出手段)
100 ブラケット
106 センサ(変位検出手段)
132 前クロスバー(連結部材)
134 後クロスバー(連結部材)
139 センサ(変位検出手段)
140 取付プレート
144 シートバッククッションスプリング
146 バックバー(シートバックセンサ)
148 プレート
151 センサ本体(シートバックセンサ)
162 前センサバー(連結部材)
162A 前センサバーの左センサバー
162B 前センサバーの右センサバー
164 後センサバー(連結部材)
164A 後センサバーの左センサバー
164B 後センサバーの右センサバー
170 センサ(変位検出手段)
172 凹部(板厚減少部)
174 前リンク(連結部材)
176 後リンク(連結部材)
190 バネ(弾性材)
196 可変抵抗器
198 レバー
212 可変抵抗器の移動板
216 アッパリンク
218 バネ(弾性材)
224 可変抵抗器
240 第1ギア(増幅手段)
242 第2ギア(増幅手段)
300 インナバックル
306 歪検知センサ

Claims (7)

  1. シートレールとシートクッションフレームとの間を分離し、両者を前記シートクッションフレームに作用する荷重によって相対変位可能に連結する連結部材と、
    前記シートレールとシートクッションフレームとの間の変位を検出する変位検出手段と、
    該変位検出手段の検出値に基づいて着座乗員の体重を演算する体重演算手段と、
    を有し、前記連結部材は前記シートレールのアッパレールと前記シートクッションフレームとの前後の連結部の少なくとも後側の連結部に配設され前記シートクッションフレームに作用する荷重によって下方へ弾性変形する屈曲部を有するブラケットであり、
    前記変位検出手段は前記シートレールとシートクッションフレームとの間の距離の変化を検出するセンサであって、
    該センサは前記ブラケットに対してシート幅方向へオフセットした部位に並列に配設され、前記シートクッションフレームと前記アッパレールとに架設されて前記シートクッションフレームと前記アッパレールとの距離の変化に基づいて歪む薄板と、該薄板の歪みを検出するセンサ本体とから成ることを特徴とする着座乗員検知装置。
  2. シートレールとシートクッションフレームとの間を分離し、両者を前記シートクッションフレームに作用する荷重によって相対変位可能に連結する連結部材と、
    前記シートレールとシートクッションフレームとの間の変位を検出する変位検出手段と、
    該変位検出手段の検出値に基づいて着座乗員の体重を演算する体重演算手段と、
    を有し、前記連結部材は前記シートレールと前記シートクッションフレームとを連結するリンクであり、
    前記変位検出手段は乗員着座時における前記リンクと前記シートクッションフレームとの相対変位を検出するセンサであると共に、前記シートクッションフレーム上の2つのピン支持点間を繋ぎ、前記リンクの上端部が連結されたブラケットを有し、
    前記ブラケットに取付けられた前記センサが前記ブラケットの歪みを測定することを特徴とする着座乗員検知装置。
  3. 前記シートクッションフレームには、前記ブラケットと前記リンクの上端とを連結するピンが所定の上下方向隙間をもって挿入された穴が形成されていることを特徴とする請求項2記載の着座乗員検知装置。
  4. シートレールとシートクッションフレームとの間を分離し、両者を前記シートクッションフレームに作用する荷重によって相対変位可能に連結する連結部材と、
    前記シートレールとシートクッションフレームとの間の変位を検出する変位検出手段と、
    該変位検出手段の検出値に基づいて着座乗員の体重を演算する体重演算手段と、
    を有し、前記左右のシートクッションフレームとシートレールとが車幅方向にオフセットして配設され、
    前記連結部材は車幅方向に延び前記左右のシートクッションフレームとシートレールとを連結する前後2本のセンサバーであり、
    前記変位検出手段は前記2本のセンサバーの両端部における前記シートクッションフレーム連結部と前記シートレール連結部との間の部位に配設され、前記センサバーの歪みを検出するセンサであると共に前記2本のセンサバーにおける前記センサが配設された部位に板厚減少部が形成されていることを特徴とする着座乗員検知装置。
  5. フレームに作用する荷重によって相対変位可能に連結する連結部材と、
    前記シートレールとシートクッションフレームとの間の変位を検出する変位検出手段と、
    該変位検出手段の検出値に基づいて着座乗員の体重を演算する体重演算手段と、
    を有し、前記シートレールのロアレール部に配置され、前記ロアレール部における所定の変形を検出する歪検知センサと、
    該歪検知センサの出力信号に基づいて警告を行う警告手段と、
    を有することを特徴とする着座乗員検知装置。
  6. シートレールとシートクッションフレームとの間を分離し、両者を前記シートクッションフレームに作用する荷重によって相対変位可能に連結する連結部材と、
    前記シートレールとシートクッションフレームとの間の変位を検出する変位検出手段と、
    該変位検出手段の検出値に基づいて着座乗員の体重を演算する体重演算手段と、
    を有し、前記連結部材は前記シートレールのアッパレールと前記シートクッションフレームとの前後の連結部の少なくとも後側の連結部に配設され前記シートクッションフレームに作用する荷重によって下方へ弾性変形する屈曲部を有するブラケットであり、
    前記変位検出手段は前記シートレールとシートクッションフレームとの間の距離の変化を検出するセンサであって、
    該センサは前記ブラケットに対してシート幅方向へオフセットした部位に並列に配設され、前記シートクッションフレームと前記アッパレールとに架設されて前記シートクッションフレームと前記アッパレールとの距離の変化に基づいて歪む薄板と、該薄板の歪みを検出するセンサ本体とから成り、前記センサからの出力信号の変化率が、所定の変化率を越えた場合に警告を行う警告手段を有することを特徴とする着座乗員検知装置。
  7. 前記センサバーは左右に分割されており、左右の各センサバーのばね定数が異なることを特徴とする請求項4載の着座乗員検知装置。
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