JP2001158269A - 着座乗員検知装置 - Google Patents
着座乗員検知装置Info
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Abstract
シートクッションフレーム18のセンサ取付部42とに
は、センサ62が配設されたセンサ取付板44が架設さ
れており、センサ取付板44と対向する部位において、
アッパレール28とシートクッションフレーム18とが
ブラケット46によって連結されている。このため、乗
員が着座するとシートクッションフレーム18が下方へ
移動し、ブラケット46の屈曲部46Cが下向に圧縮変
形する。この際、センサ取付板44の上下方向中間部4
4Aがシート幅方向外側へ湾曲し、この時の歪をセンサ
62により検出するようになっている。
Description
に係り、特に、自動車等の車両のフロアに前後方向へ移
動可能に配設されたシートに適用される着座乗員検知装
置に関する。
向へ移動可能に配設されたシートに適用される着座乗員
検知装置の一例が特開平9−207638号公報に示さ
れている。
装置装置では、シート400をフロア402に取り付け
るためのシート取付部404と、フロア402の取付部
402Aとの間に挟んで荷重センサ406を設けてお
り、荷重センサ406の数は必要最小限の2個であっ
て、その位置は通常4ヵ所に設けられるシート取付部4
04のうちの対角線方向の前後2ヵ所とされている。こ
の結果、乗員の着座姿勢に関係なく、乗員の有無を確実
に検知することができ、必要以上の荷重センサを設ける
ことによる構成の複雑化やコストの上昇を防止するよう
になっている。
座乗員検知装置では、例えば、シートレール(シートト
ラックともいう)410のロアレールに設けたシート取
付部404と、フロア402との締結部に荷重センサ4
06を配設しているため、シート400がシートレール
410に沿って後方へ移動され、さらにシートバック4
00Aが後方へリクライニングされた状態では、シート
バック400Aに寄り掛かった乗員の体重によって、前
方側のシート取付部404に上方へ荷重が作用する場合
がある。この結果、前方側のシート取付部404に配設
された荷重センサ406においては、実質的に荷重を測
定できなくなるため、測定精度が上がらない。
400の支持剛性を上げるために、締結部材としてのボ
ルト408の締付を強くすると、荷重センサ406の初
期値(初期の歪)が大きくなり、この初期値に対する測
定すべき荷重によって生じる荷重センサ406の変動値
(変動歪)が小さくなる。この結果、初期値に対する変
動値が小さくなるため、測定精度が上がらない。
員の体重測定精度を向上できる着座乗員検知装置を得る
ことが目的である。
着座乗員検知装置は、シートレールとシートクッション
フレームとの間を分離し、両者を前記シートクッション
フレームに作用する荷重によって相対変位可能に連結す
る連結部材と、前記シートレールとシートクッションフ
レームとの間の変位を検出する変位検出手段と、該変位
検出手段の検出値に基づいて着座乗員の体重を演算する
体重演算手段と、を有することを特徴とする。
ョンフレームがシートレールに対して相対的に変位す
る。この相対変位を変位検出手段によって検出し、この
検出値から体重演算手段によって着座乗員の体重が演算
される。従って、シートを前後方向へスライドさせても
シートレールとシートクッションフレームとの相対位置
は不変である。この結果、シートに作用する荷重を精度
良く測定できるため、シート着座乗員の体重測定精度を
向上できる。
座乗員検知装置において、前記連結部材は前記シートレ
ールのアッパレールと前記シートクッションフレームと
の前後の連結部の少なくとも後側の連結部に配設され前
記シートクッションフレームに作用する荷重によって下
方に圧縮変形するブラケットであり、前記変位検出手段
は前記シートレールとシートクッションフレームとの間
の距離の変化を検出するセンサであって、該センサは前
記ブラケットに対してシート幅方向へオフセットした部
位に並列に配設されていることを特徴とする。
ョンフレームに作用する荷重によってブラケットが下方
に圧縮変形し両者間の距離が減少する。この距離の変化
をセンサにより検出することで、シート着座乗員の体重
測定精度を向上できる。また、アッパレールとシートク
ッションフレームとを強固に連結した場合でも、センサ
取付部の変位に殆ど影響しない。この結果、センサによ
る測定精度を低下させることなくシートの支持剛性を上
げることができるため、シートの乗り心地性を向上させ
ることができる。
座乗員検知装置において、前記センサは前記シートクッ
ションフレームと前記アッパレールとの距離の変化に基
づいて歪む薄板と、該薄板の歪みを検出するセンサ本体
とから成ることを特徴とする。
ートクッションフレームとアッパレールとの間の距離が
変化すると薄板が歪み、この歪みをセンサ本体で検出す
るため、構成が簡単になる。
座乗員検知装置において、前記ブラケットは乗員着座時
にシートに作用する荷重によって下方へ弾性変形する屈
曲部を有することを特徴とする。
員着座時に作用する荷重によってブラケットの屈曲部が
下方へ弾性変形することにより、シートクッションフレ
ームとアッパレールとの間の距離を変化させることがで
きるため、構成が簡単になる。
座乗員検知装置において、前記連結部材は前記シートレ
ールと前記シートクッションフレームとを連結するリン
クであり、前記変位検出手段は乗員着座時における前記
リンクと前記シートクッションフレームとの相対変位を
検出するセンサであることを特徴とする。
トクッションフレームとの間に相対変位が生じ、この相
対変位をセンサにより検出することで、シート着座乗員
の体重を精度良く測定できる。
座乗員検知装置において、前記シートクッションフレー
ム上の2つのピン支持点間を繋ぎ、前記リンクの上端部
が連結されたブラケットを有し、前記ブラケットに取付
けられた前記センサが前記ブラケットの歪みを測定する
ことを特徴とする。
ョンフレームは下方へ押し下げられ、ブラケットがリン
クの上端の連結ピンを不動点として下方に変形する。こ
の時のブラケットの歪みをセンサにより検出すること
で、シート着座乗員の体重を精度良く測定できる。しか
も、ブラケットは車幅方向に幅を持った構成にできるた
め、ブラケットを車幅方向に幅を持った構成とすること
でシートに必要となるシート幅方向の剛性を確保でき
る。
座乗員検知装置において、前記シートクッションフレー
ムには、前記ブラケットと前記リンクの上端とを連結す
るピンが所定の上下方向隙間をもって挿入された穴が形
成されていることを特徴とする。
した穴により、リンクに対してシートクッションフレー
ムとブラケットは上下方向に自由に動くことができる。
また、万一衝突等によりシートに回転力が加わり上下方
向に強く移動された場合には、ピンと穴周縁とが当接し
ブラケットのそれ以上の変形を阻止できるため、ブラケ
ットの破断を防止することができる。
座乗員検知装置において、前記連結部材は前記左右のシ
ートクッションフレーム間に架設されクッションパンが
取付けられた前後2本のクロスバーであり、前記変位検
出手段は前記クロスバーに配設され、前記クロスバーの
歪み測定するセンサであることを特徴とする。
ョンパンに作用する荷重によってクロスバーが下方に変
形する。この際のクロスバーの歪みがセンサにより測定
され、その検出値から着座乗員の体重が演算される。こ
の結果、着座乗員の姿勢やシートレールの取付誤差等に
あまり影響されることがないので、簡単な構成でありな
がらシート着座乗員の体重測定精度を向上できる。
座乗員検知装置において、左右のシートバックフレーム
間に架設したバックバーと、該バックバーに取付けら
れ、シートバッククッションスプリングとの間隔の変化
を測定するシートバックセンサと、を備え、前記体重演
算手段が前記クロスバーに配設されたセンサの検出値と
前記シートバックセンサの検出値に基づいて着座乗員の
体重を演算することを特徴とする。
度を用いずに、シートクッションに設けた前後2本のク
ロスバーに配設した各センサの検出値とシートバックの
センサの検出値とから精度良く着座乗員の体重を測定可
能である。
着座乗員検知装置において、前記左右のシートクッショ
ンフレームとシートレールとが車幅方向にオフセットし
て配設され、前記連結部材は車幅方向に延び前記左右の
シートクッションフレームとシートレールとを連結する
前後2本のセンサバーであり、前記変位検出手段は前記
2本のセンサバーの両端部における前記シートクッショ
ンフレーム連結部と前記シートレール連結部との間の部
位に配設され、前記センサバーの歪みを検出するセンサ
であることを特徴とする。
ョンフレームに荷重が作用し、センサバーの両端部にお
けるシートクッションフレーム連結部とシートレール連
結部と間の部位に歪みが生じ、この歪みをセンサによっ
て検出し乗員の体重を測定する。また、前後2本のセン
サバーによって左右のシートクッションフレームとシー
トレールとを連結するため、ボデーへの取付時に左右の
シートレールが平行となる。この結果、ボデーへの取付
誤差によりセンサバーに無用な歪みが発生することがな
く、且つセンサバーの歪みが着座乗員の姿勢にあまり影
響されることがないので、簡単な構成でありながら精度
良く着座乗員の体重を測定できる。
の着座乗員検知装置において、前記2本のセンサバーに
おける前記センサが配設された部位に板厚減少部が形成
されていることを特徴とする。
乗員着座時にセンサが配設されたセンサバー板厚減少部
が確実に歪むため、更に精度良く着座乗員の体重を測定
可能である。
着座乗員検知装置において、前記シートレールのアッパ
レールと前記シートクッションフレームとの前後の連結
部を回転自在なリンク結合とし、連結部の少なくとも一
箇所に弾性材を配置し、前記シートクッションフレーム
を安定的に保持すると共に、前記シートクッションフレ
ームに作用する荷重によって、前記シートクッションフ
レームが前記弾性材の付勢力に抗して前記アッパレール
に対して相対的に変位する変位量を可変抵抗器によって
検出することを特徴とする。
ョンフレームに作用する荷重によって、シートクッショ
ンフレームが弾性材の付勢力に抗してアッパレールに対
して相対的に変位し、この変位量を可変抵抗器によって
検出する。このため、可変抵抗器から出力される信号出
力の変化幅が大きくなるので、信号出力に増幅器を介在
する必要がなくなる。
の着座乗員検知装置において、前記リンクの回転角を増
幅して前記可変抵抗器に伝達する増幅手段を有すること
を特徴とする。
ョンフレームに作用する荷重によって、シートクッショ
ンフレームが弾性材の付勢力に抗してアッパレールに対
して相対的に変位し、この変位量を可変抵抗器によって
検出する。この際、増幅手段により、リンクの回転角が
増幅されて可変抵抗器に伝達される。この結果、可変抵
抗器から出力される信号出力の変化幅が更に大きくな
る。
着座乗員検知装置において、前記シートレールのロアレ
ール部に配置され、前記ロアレール部における所定の変
形を検出する歪検知センサと、該歪検知センサの出力信
号に基づいて警告を行う警告手段と、を有することを特
徴とする。
両の衝突等によって、シートレールのロアレール部に変
形が発生した場合には、シート着座乗員の体重を精度良
く測定できない恐れがある。このため、ロアレール部に
所定の変形が発生した場合には、これを歪検知センサで
検出し、警告手段により乗員に、乗員検知機能の異常を
警告することができる。
着座乗員検知装置において、車幅方向内側の前記ブラケ
ットと車幅方向外側の前記ブラケットとのうちのいずれ
かと平列に配設した前記センサからの出力信号の変化率
が、所定の変化率を越えた場合に警告を行う警告手段を
有することを特徴とする。
両の衝突等によって、シートレールとシートクッション
フレームに変形が発生した場合には、シート着座乗員の
体重を精度良く測定できない恐れがある。このため、車
幅方向内側のブラケットと車幅方向外側のブラケットと
のうちのいずれかと平列に配設したセンサからの出力信
号の変化率が、所定の変化率を越えた場合には、警告手
段により乗員に、乗員検知機能の異常を警告することが
できる。
の着座乗員検知装置において、前記センサバーは左右に
分割されており、左右の各センサバーのばね定数が異な
ることを特徴とする。
空席となったシートにおいて、車両走行中に、各センサ
バーが振動しても、左右の各センサバーのばね定数が異
なるため、左右の各センサバーが共振するのを抑制でき
る。この結果、左右の各センサバーにおける上下共振位
相が逆転した際に発生するシートバックの左右振動を抑
制できる。
実施形態を図1〜図4に従って説明する。
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
シート10は、車両12の助手席を構成しており、シー
トクッション14の後部には、シートバック16が前後
方向へ回転可能に取付けられている。
ッションフレーム18の後端部18Aには、軸22が架
設されており、この軸22を回転中心にしてシートバッ
クパッド21、ヘッドレスト23等が組付けられたシー
トバックフレーム20が、前後方向へ回転可能に取付け
られている。なお、シートクッションフレーム18とシ
ートバックフレーム20との連結部には、周知のリクラ
イニング機構(図示省略)が配設されており、シートク
ッションフレーム18に対して、シートバックフレーム
20の後方への倒し角度が調整可能となっている。
縁部には、シート幅方向外方へ向けてそれぞれフランジ
18B、18Cが形成されている。また、シートクッシ
ョンフレーム18の縦壁部18Dのシート幅方向内側面
には、前後一対の取付ブラケット19が固定されてお
り、これらの取付ブラケット19を介して、シートクッ
ションパン24がシートクッションフレーム18に固定
されている。なお、シートクッションパン24の上部に
はシートクッションパッド26が配設されている。
ロアレール30の前後両端部には取付部30A、30B
が形成されており、これらの取付部30A、30Bは、
それぞれボルト32によって、フロア34上に車幅方向
に配設された前後のフロアクロスメンバ36、38に固
定されている。
は、シートレール27のアッパレール28の下部28A
が、シート前後方向に摺動可能に係合されており、アッ
パレール28の上端部には、シート幅方向外側へ向けて
フランジ28Bが形成されている。なお、ロアレール3
0に対してアッパレール28の位置を固定する爪及びロ
ック機構においては、周知の構造のため説明及び図示を
省略する。
フランジ28Bの前後方向両端部近傍には、下方へ向け
てセンサ取付部40がそれぞれ形成されており、これら
のセンサ取付部40の側面視形状は、逆台形状とされて
いる。一方、シートクッションフレーム18の下フラン
ジ18Cの前後方向両端部近傍には、上方へ向けてセン
サ取付部42がそれぞれ形成されており、これらのセン
サ取付部42の側面視形状は、台形状とされている。ア
ッパレール28のセンサ取付部40とシートクッション
フレーム18のセンサ取付部42とには、変位検出手段
としてのセンサを構成する薄板44が架設されており、
薄板44と対向する部位において、アッパレール28と
シートクッションフレーム18とが連結部材としてのブ
ラケット46によって連結されている。なお、薄板44
とブラケット46は、それぞれ側面視において、上下方
向を長手方向とする矩形状となっている。
アッパレール28とシートクッションフレーム18との
間に作用する上下方向の荷重によって、図3に二点鎖線
で示すように下方に圧縮変形し、アッパレール28とシ
ートクッションフレーム18との間の距離を変化させる
が、破損しないだけの剛性を持っている。また、ブラケ
ット46は、荷重が除去された際には、図3に実線で示
すもとの形状に戻る必要があるため、バネ鋼を使用した
り、屈曲部の角度θを大きくすることが必要である。特
に、周囲の部品との関係に制約がなければ、図3に示さ
れるようにく字状に屈曲した平板が好ましい。
8がそれぞれ穿設されており、これらの取付穴48は上
下方向を長手方向とする長穴とされている。また、シー
トクッションフレーム18のセンサ取付部42には、取
付穴50が穿設されており、アッパレール28のセンサ
取付部40には、取付穴52が穿設されている。取付穴
48と取付穴50及び取付穴48と取付穴52には、そ
れぞれ、シート幅方向外側からボルト54が挿入されて
おり、これらのボルト54の螺子部54Aが、それぞれ
センサ取付部42、40のシート幅方向内側部に配設さ
れたウエルドナット56に螺合している。また、ブラケ
ット46は、上端部46Aがシートクッションフレーム
18の縦壁部18Dに溶着されており、下端部46Bが
アッパレール28の縦壁部28Cに溶着されている。ま
た、ブラケット46の上下方向中間部に形成された屈曲
部46Cは、シート前後方向から見た形状がく字状とな
っており、シート10に乗員60が着座した場合には、
その荷重によって、図3に二点鎖線で示すように、ブラ
ケット46の屈曲部46Cが下方に圧縮変形し、シート
クッションフレーム18が下方(図3の矢印A方向)へ
移動するようになっている。また、薄板44における上
下方向中央部44Aのシート幅方向外側面44Bには、
センサ本体としてのシート状とされた歪測定センサ62
が配設されている。従って、シートクッションフレーム
18が下方(図3の矢印A方向)へ移動した場合には、
薄板44の上下方向中間部44Aがシート幅方向外側へ
湾曲状に変形し、この時の歪をセンサ62によって検出
できるようになっている。
算手段としてのコントロールユニット64に接続されて
おり、コントロールユニット64は衝撃感知センサ6
6、インストルメントパネル68内に配設された助手席
用エアバッグ装置70、及びインストルメントパネル6
8上に配設されたインジケータ71に接続されている。
なお、コントロールユニット64は、衝撃感知センサ6
6からの衝突検知入力データと、乗員の有無、乗員の体
格等の判定に使用されるセンサ62からの入力データと
に基づいて、助手席用エアバッグ装置70におけるイン
フレータの作動制御、出力制御等を行うと共に、乗員6
0がシート10に着座していない場合には、インジケー
タ71を点灯して、衝突により助手席用エアバッグ装置
70が作動すべき状態となっても、助手席用エアバッグ
装置70が作動しないことを運転者等に知らせるように
なっている。
る。
る如く、シート10に着座した乗員60の体重は、図4
の矢印F1、F2に示すように、主としてシートクッシ
ョン14の後部14Aとシートバック16に加わる。こ
の結果、アッパレール28は下方へ押圧されるため、図
3に二点鎖線で示すように、ブラケット46の屈曲部4
6Cが下方に圧縮変形し、シートクッションフレーム1
8が下方(図3の矢印A方向)へ移動し、シートクッシ
ョンフレーム18とアッパレール28との間の距離が短
くなる。この際、図3に二点鎖線で示すように、薄板4
4の上下方向中間部44Aがシート幅方向外側へ湾曲す
るため、この時の歪をセンサ62により検出できる。
ル28と左右のシートクッションフレーム18とが、そ
れぞれ前後一対のブラケット46によって連結されてお
り、これらの連結部が、センサ62の取付部からシート
幅方向(車幅方向)にオフセットした位置に別途設定さ
れている。この結果、センサ62の測定値が、従来構造
の様にアッパレールとシートクッションフレームとの締
結力によって影響を受けることが無く、アッパレール2
8とシートクッションフレーム18との連結力を上げて
も、センサ62の検知精度が低下することがない。この
ため測定精度を向上できると共に、シートクッションフ
レーム18のアッパレール28への取付部の左右方向の
剛性を確保し、シートの乗り心地性を向上させることが
できる。
に、シート10の前後方向のスライド位置に影響される
こと無しに、シート10に着座した乗員60による荷重
の変化を正確に検出できる。
48を上下方向に延びる長穴としたため、ブラケット4
6が、万一変形した場合には、荷重がかからない状態で
薄板44が歪まない位置に取付穴48の締めつけ位置を
簡単に修正することができる。
く、ブラケット46の屈曲部46Cのシート前後方向か
ら見た形状をく字状としたが、これに代えて、図5に示
される如く、シートクッションフレーム18の縦壁部1
8Dに対して、アッパレール28の縦壁部28Cが、シ
ート幅方向外側へオフセットしている場合には、ブラケ
ット46の屈曲部46Cをシート幅方向外側下方へ向け
て屈曲し、上方から荷重が作用した場合には、図5に二
点鎖線で示すように、下方に圧縮変形するようにしても
良い。
ョンフレーム18の縦壁部18Dとアッパレール28の
縦壁部28Cとに、それぞれ取付穴74、76を穿設す
ると共に、ブラケット46の上下両端部46A、46B
にも取付穴78、80を穿設し、ボルト54とナット5
6とによって、ブラケット46をシートクッションフレ
ーム18の縦壁部18Dとアッパレール28の縦壁部2
8Cとに結合し、且つ、ブラケット46と、シートクッ
ションフレーム18の縦壁部18Dとアッパレール28
の縦壁部28Cと、の間に、センサ62が設けられた薄
板44を共締めした構成としても良い。
フレーム18の縦壁部18Dとアッパレール28の縦壁
部28Cとの前後2か所をブラケット46によって連結
し、センサ62が設けられた薄板44を配設したが、乗
員60は、主としてシートクッション14の後部に着座
するため、図7に示される如く、シートクッションフレ
ーム18の後部とアッパレール28の後部とをブラケッ
ト46によって連結し、センサ62が設けられた薄板4
4を配設すると共に、シートクッションフレーム18の
前方下部に形成した連結部18Eと、アッパレール28
の前方上部に形成した連結部28Dとを、ピン等の連結
部材80によって回転可能に連結した構成としても良
い。また、本実施形態では、連結部材としての屈曲部4
6Cを形成した矩形板状のブラケット46を使用した
が、連結部材はブラケット46に限定されず、シートク
ッションフレーム18とアッパレール28との連結強度
が確保でき、且つシートクッションフレーム18に作用
する荷重によって下方に圧縮変形可能であれば、他の構
成でも良い。また、本実施形態では、センサを薄板44
とシート状とされた歪測定センサ62で構成したが、セ
ンサはこの構成に限定されず、シートクッションフレー
ム18とアッパレール28との間の距離の変化を検出で
きれば、光学センサ等の他のセンサを使用しても良い。
また、連結部材としてのブラケット46にセンサを配設
しても良い。
施形態を図8〜図10に従って説明する。
同一符号を付してその説明を省略する。
の各シートクッションフレーム18(図8では左ハンド
ル車の助手席における車幅方向外側のシートクッション
フレームを示している)における縦壁部18Dのシート
幅方向内側面には、前端部近傍と後端部近傍にそれぞれ
連結部材としての前リンク82と後リンク84とが配設
されている。前リンク82の前端部(下端部)82A
は、ピン84によってアッパレール28における縦壁部
28Cの前端上部28Eに回転可能に連結されている。
また、前リンク82の後端部(上端部)82Bは、連結
ピン86によって前後方向に延びるブラケット88の後
側縦壁部88Aの前部に連結されている。ブラケット8
8における後側縦壁部88Aの後部はピン90によって
シートクッションフレーム18の縦壁部18Dに支持さ
れている。ブラケット88はシート幅方向に延びる横壁
部88Bを備えており、横壁部88Bの後部に下方へ向
けて後側縦壁部88Aが形成されている。また、横壁部
88Bの前部には上方へ向けて前側縦壁部88Cが形成
されており、この前側縦壁部88Cがピン92によって
シートクッションフレーム18の縦壁部18Dに支持さ
れている。横壁部88Bの前後方向中間部88Dには縦
壁部は形成されておらず、中間部88Dの上面側に変位
検出手段としてのセンサ94が取付けられており、この
センサ94によってブラケット88における横壁部88
Bの前後方向中間部88Dの歪みを測定するようになっ
ている。なお、センサ94はコントロールユニット64
に接続されている。
視で略L字状になっており、前端部84Aは、ピン96
によってアッパレール28における縦壁部28Cの後端
上部に形成された凸部28Fに回転可能に連結されてい
る。また、後リンク84の後端上部84Bは、連結ピン
98によって前後方向に延びるブラケット100の後側
縦壁部100Aの前部に連結されている。ブラケット1
00における後側縦壁部100Aの後部はピン102に
よってシートクッションフレーム18の縦壁部18Dに
支持されている。
シート幅方向に延びる横壁部100Bを備えており、横
壁部100Bの後部に下方へ向けて後側縦壁部100A
が形成されている。また、横壁部100Bの前部には上
方へ向けて前側縦壁部100Cが形成されており、この
前側縦壁部100Cがピン104によってシートクッシ
ョンフレーム18の縦壁部18Dに支持されている。横
壁部100Bの前後方向中間部100Dには縦壁部は形
成されておらず、中間部100Dの上面側にセンサ10
6が取付けられており、このセンサ106によってブラ
ケット100における横壁部100Bの前後方向中間部
100Dの歪みを測定するようになっている。なお、セ
ンサ106はコントロールユニット64に接続されてい
る。
周部における後リンク84の後端上部84Bとブラケッ
ト100の後側縦壁部100Aとの間にはリング状の樹
脂スペーサ108が配設されており、ブラケット100
と後リンク84とが相対回転自在となっている。また、
連結ピン98の一方の端部98Aはシートクッションフ
レーム18の縦壁部18Dに穿設された上下方向へ延び
る長穴110に挿入されており、連結ピン98が上下方
向へ所定距離以上移動しようとした場合には、長穴11
0の上側縁部110Aまたは下側縁部110Bに当接し
てそれ以上の移動が阻止されるようになっている。
下部84Cは、ピン112によって前方に延びるロッド
114の後端部114Aに回転可能に連結されている。
部における後リンク84の後端下部84Cとロッド11
4の後端部114Aとの間にはリング状の樹脂スペーサ
116が配設されており、後リンク84はロッド114
に対して回転自在となっている。
部114Bはピン116によってギヤ118に連結され
ている。ギヤ118は左右のシートクッションフレーム
18に架設された軸120に回転自在に支持されてお
り、ギヤ118は、シートクッションフレーム18の縦
壁部18Dに配設されたアイドルギヤ122を介して、
シートクッションフレーム18の縦壁部18Dに配設さ
れた上下アジャスター用の上下操作ダイアル124に固
定されたギヤ126に連結されている。従って、上下操
作ダイアル124を例えば、前方(図8の矢印B方向)
へ回転した場合には、ギヤ118が軸120を中心に前
方(図8の矢印C方向)へ回転し、ロッド114が後方
(図8の矢印D方向)移動するようになっている。ま
た、ロッド114が後方へ移動すると、後リンク84が
ピン96を中心に図9の反時計回転方向(図9の矢印E
方向)へ回転し、シートクッションフレーム18の後部
を上方へ移動するようになっている。
る。
着座した乗員60の体重は、図4の矢印F1、F2に示
されると同様に、主としてシートクッション14の後部
14Aとシートバック16に加わる。この結果、シート
クッションフレーム18は下方へ押圧されるため、図9
に二点鎖線で示すように、シートクッションフレーム1
8が下方へ移動する。この際、シートクッションフレー
ム18の後部に固定されたブラケット100は連結ピン
98を介してアッパレール28に取付けられた後リンク
84に支持されているため、ブラケット100は、不動
点となる連結ピン98の前後の部位が下方へ歪み、特
に、縦壁部が形成されていない横壁部100Bの前後方
向中間部100Dが大きく歪み、この歪みをセンサ10
6によって測定できる。なお、この際、連結ピン98の
端部98Aはシートクッションフレーム18の長穴11
0内を相対的に上方へ移動する。また、シートクッショ
ンフレーム18の前端部に配設されたブラケット88に
おいても、同様に縦壁部が形成されていない横壁部88
Bの前後方向中間部88Dが大きく歪み、この歪みをセ
ンサ94によって測定できる。
態と同様に、シートを前後方向へスライドさせてもシー
トレール27とシートクッションフレーム18との相対
位置が不変である。この結果、シートに作用する荷重を
精度良く測定できるため、シート着座乗員の体重測定精
度を向上できる。
100はそれぞれ車幅方向に幅を持った横壁部88B、
100Bを備えているため、これらの横壁部88B、1
00Bによって、シートに必要となるシート幅方向の剛
性を確保できる。この結果、車両旋回時等のシートの横
揺れを低減することができる。
りシートに回転力が加わり、アッパレール28に対し
て、シートクッションフレーム18の後部が所定距離以
上上下方向へ移動しようとした場合には、連結ピン98
が長穴110の上側縁部110Aまたは下側縁部110
Bに当接してそれ以上の移動が阻止される。この結果、
連結ピン98とピン102の間において、ブラケット1
00が破断するのを防止することができる。
施形態を図11〜図15に従って説明する。
同一符号を付してその説明を省略する。
左右一対のシートクッションフレーム18における上部
フランジ18Bの前部に連結部材としての前クロスバー
132が架設されており、上部フランジ18Bの後部に
連結部材としての後クロスバー134が架設されてい
る。
フレーム18の下部がシートレール27のアッパレール
28となっており、後クロスバー134の両端部134
A、134Bは、それぞれシートクッションフレーム1
8における上部フランジ18Bの上面にボルト136と
ナット138によって固定されている。後クロスバー1
34の両端部134A、134B近傍には、縦壁部13
4C、134Dが形成されており、これらの縦壁部13
4C、134Dの各下端部を連結する部位が変形部13
4Eとなっている。
側には、変位検出手段としてのセンサ139を固定した
取付プレート140が左右2本のリベット142によっ
て固定されている。また、後クロスバー134の変形部
134Eは縦壁部134C、134Dと各リベット14
2との間の部位において、シートクッションパン24に
ゴムブッシュ146を介してボルト147とナット15
0で結合されている。また、変形部134Eのシート幅
方向中央部を除く両端部近傍においては、前端部と後端
部に下方へ向けてそれぞれフランジ134Fが形成され
ている。従って、シートクッションパン24の変形が後
クロスバー134によって妨げられ難く、且つセンサ1
39が固定された後クロスバー134の変形部134E
のシート幅方向中央部において変形が最も大きくなり、
この変形をセンサ139によって検出するようになって
いる。
による固定位置は、できるだけ後クロスバー134の中
央部とした方が変形部134Eの中央部に歪みが発生し
易いが、実際には乗員が着座した際に左右のバランスが
保持できるシート幅方向外側の位置に一対のボルト14
7とナット150による固定位置を設定する。また、シ
ートクッションパン24に上方から荷重が作用した場合
には、図12に二点鎖線で示すように、変形部134E
が、その両端部を支点Pにして変形するため、変形形
状、即ち歪む量がボルト136の締め付け位置のずれ
や、締め付け強さに影響されないようになっている。
2も後クロスバー134と同様な構成となっている。
ーム20の左右のサイド部20A、20Bには、上下方
向に所定の間隔を開けて複数本のシートバッククッショ
ンスプリング144が架設されている。また、左右のサ
イド部20A、20Bの上下方向中間部には、バックバ
ー146が架設されている。
のシート幅方向略中間部には、変位検出手段としてのシ
ートバックセンサの一部を構成するプレート148の一
方の端部148Aがリベット等の固定部材149で固定
されている。プレート148の他方の端部148Bは、
クッションスプリング144に当接または固定されてい
る。プレート148の長手方向中間部にはシートバック
センサの一部を構成するセンサ本体151が固定されて
おり、センサ本体151はプレート148の歪み、即
ち、バックバー146とシートバッククッションスプリ
ング144との間隔の変化を測定するようになってい
る。従って、シートバッククッションスプリング144
がバックバー146方向へ移動し、図13に二点鎖線で
示すようにクッションスプリング144とバックバー1
46との間隔が変化した場合には、この間隔の変化をセ
ンサ本体151によって検出できるようになっている。
9とセンサ151はそれぞれコントロールユニット64
に接続されている。
る。
着座した乗員60の体重は、図14の矢印F1、F2に
示されるように、主としてシートクッション14の後部
14Aとシートバック16に加わる。この結果、図12
に二点鎖線で示すように、後クロスバー134の変形部
134Eに歪みが発生し、この歪みがセンサ139によ
って検出される。同様に、前クロスバー132にも歪み
が発生し、この歪みがセンサ139によって検出され
る。また、図13に二点鎖線で示すように、シートバッ
ククッションスプリング144とバックバー146との
間隔が変化し、この間隔の変化がセンサ151によって
検出される。
9とセンサ151とによって検出された3ヵ所からのセ
ンサ信号に基づいてコントロールユニット64は、以下
の様な手順でシート10に作用する全体荷重Wを演算す
るようになっている。
体荷重W(乗員の体重)の演算には、各々のセンサに対
して予め加わる荷重と出力信号値との関係を求めてお
く。具体的には、前クロスバー132のセンサ139か
らの信号値をX、この時の荷重をF(X)、後クロスバ
ー134のセンサ139からの信号値をY、この時の荷
重をF(Y)、シートバックのセンサ151からの信号
値をZ、この時の荷重をF(Z)、の関係を求めてお
く。この場合、全体荷重Wは、 W=F(X)+F(Y)+G(F(Y)/F(Z))×
F(Z) となるが、G(F(Y)/F(Z))は、シートクッシ
ョン後部の荷重とシートバックの荷重との比から求めら
れる関数であって、例えば、図15に示される様な関数
となる。即ち、シートクッションに対してシートバック
を後方へ倒していくと、F(Y)/F(Z)が大きくな
り、G(F(Y)/F(Z))は1に漸近して行く。
後方向へスライドさせてもシートレール27とシートク
ッションフレーム18との相対位置が不変である。この
結果、シートに作用する荷重を精度良く測定できるた
め、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。ま
た、シートバックのリクライング角度を計測する必要が
ないため、簡単な構成でありながらシート着座乗員の体
重を精度良く測定できる。
によってシートクッションパン24の変形が、前クロス
バー132または後クロスバー134のみによってセン
サ139に伝達されるため、回転ヒンジ等の稼働部材を
介してシートクッションフレームにセンサを連結した構
成に比べて摩擦など余分な荷重の発生がなく、乗員の体
重を更に精度良く測定できる。
4及び前クロスバー132をシートクッションパン24
にゴムブッシュ146を介してボルト147とナット1
50で結合したが、これに代えて、図16に示される如
く、後クロスバー134(前クロスバー132も同様)
にシート幅方向に延びる左右一対の長穴152を形成
し、これらの長穴152に移動可能に挿入されたピン1
54によって、後クロスバー134シートクッションパ
ン24に連結した構成としても良い。
施形態を図17及び図18に従って説明する。
同一符号を付してその説明を省略する。
左右一対のシートクッションフレーム18における下部
フランジ18Cの前部に連結部材としての前センサバー
162が架設されており、下部フランジ18Cの後部に
連結部材としての後センサバー164が架設されてい
る。
クッションフレーム18とシートレール27(アッパレ
ール28の縦壁部28C)とが車幅方向にオフセットし
て配置されている。また、後センサバー164の両端部
164A、164Bは、それぞれシートクッションフレ
ーム18における下部フランジ18Cの下面にリベット
等の固定部材166によって固定されている。後センサ
バー164の両端部164A、164Bのシート幅方向
内側近傍には、それぞれアッパレール28における縦壁
部28Cの上端部にシート幅方向内側に向けて形成され
た上部フランジ28Gの上面にリベット等の固定部材1
68によって固定されている。
6と固定部材168との配設位置の中間部164C、1
64Dの上面には、それぞれ変位検出手段としてのセン
サ170が配設されており、これらのセンサ170は後
センサバー164の中間部164C、164Dの歪みを
検出するようになっている。なお、これらのセンサ17
0はそれぞれコントロールユニット64(図示省略)に
連結されている。
170が配設された部位の下面側には板厚減少部として
の断面形状半円形の凹部172が形成されており、この
部位において後センサバー164が確実に曲げ変形する
ようになっている。なお、前センサバー162も後セン
サバー164と同様な構成になっている。
る。
員の体重は、図4の矢印F1、F2に示されると同様
に、主としてシートクッション14の後部14Aとシー
トバック16に加わる。この結果、シートクッションフ
レーム18が下方(図18の矢印G方向)へ移動する。
このため、後センサバー164におけるセンサ170が
配設された中間部164C、164Dが曲げ変形し、こ
の時の歪みがセンサ170によって検出される。また、
前センサバー162も後センサバー164と同様に変形
し、前センサバー162の歪みがセンサ170によって
検出され、これらの検出値に基づいて、コントロールユ
ニット64において乗員の体重が演算される。
後方向へスライドさせてもシートレール27とシートク
ッションフレーム18との相対位置が不変である。この
結果、シートに作用する荷重を精度良く測定できるた
め、シート着座乗員の体重測定精度を向上できる。ま
た、シートバックのリクライング角度を計測する必要が
ないため、簡単な構成でありながら精度良く測定でき
る。
ー164のセンサ170を配設した中間部164C、1
64Dが凹部172によって確実に曲げ変形するため、
より精度良く着座乗員の体重を演算できる。
如く、後センサバー164の両端部164A、164B
において、アッパレール28の固定部のシート幅方向外
側にシートクッションフレーム18を固定したが、これ
に代えて、後センサバー164の両端部164A、16
4Bにおいて、シートクッションフレーム18の固定部
のシート幅方向外側にアッパレール28を固定した構成
としても良い。また、板厚減少部としての断面形状半円
形の凹部172を形成したが、凹部172の断面形状は
半円形に限定されず他の形状としても良い。
施形態を図19及び図20に従って説明する。
同一符号を付してその説明を省略する。
右の各シートクッションフレーム18(図19では左ハ
ンドル車の助手席における車幅方向外側のシートクッシ
ョンフレームを示している)における縦壁部18Dのシ
ート幅方向内側面には、前端部近傍と後端部近傍にそれ
ぞれ連結部材としての前リンク174と後リンク176
とが配設されている。前リンク174の前端部(下端
部)174Aは、ピン178によってアッパレール28
における縦壁部28Cの前端上部28Eに回転可能に連
結されている。また、前リンク174の後端部(上端
部)174Bは、連結ピン180によってシートクッシ
ョンフレーム18の縦壁部18Dに回転可能に連結され
ている。なお、シートクッションフレーム18の縦壁部
18Dにはストッパピン182が立設されており、この
ストッパピン182が、前リンク174の後部下面側に
当接することで、前リンク174が縦壁部18Dに対し
て所定角度以上回転しないようになっている。
に、前端部(下端部)176Aが、ピン184によって
アッパレール28における縦壁部28Cの後端上部28
Fに回転可能に連結されている。また、後リンク176
の後端部(上端部)176Bは、連結ピン186によっ
てシートクッションフレーム18の縦壁部18Dに回転
可能に連結されている。なお、シートクッションフレー
ム18の縦壁部18Dにはストッパピン188が立設さ
れており、このストッパピン182が、後リンク176
の後部下面側に当接することで、後リンク176が縦壁
部18Dに対して所定角度以上回転しないようになって
いる。
弾性材としてのバネ190が係止されており、後リンク
176をピン184に対して上方(アッパレール28に
対してシートクッションフレーム18が上昇する方向)
へ付勢している。従って、後リンク176はバネ190
の付勢力によって、アッパレール28に対してシートク
ッションフレーム18が上昇する方向へ回転し、ストッ
パピン188に当接した位置(図19の位置)で停止し
ている。なお、この時、前リンク174はストッパピン
182に当接している。即ち、図19に示す停止位置に
あるシートクッションフレーム18の上方から荷重が作
用した場合には、バネ190の付勢力に抗して、後リン
ク176及び前リンク174がアッパレール28に対し
てシートクッションフレーム18が下降する方向(矢印
H方向)へ回転するようになっている。
方から作用する荷重が所定値を超えた場合には、シート
クッションフレーム18の下端縁部が、アッパレール2
8にブラケット192を介して固定した前後のストッパ
ーゴム194に当接して、シートクッションフレーム1
8を停止させるようになっている。
96が固定されており、シートクッションフレーム18
の縦壁部18Dには、可変抵抗器196を作動させため
のレバー198が固定されている。
は矩形箱状のケース200を備えており、ケース200
の内壁にそれぞれ平行配設された長尺状の2本の抵抗器
206、208に電線202、204が接続されいる。
また、可変抵抗器196はこれらの抵抗器206、20
8を互いに連結する端子210とを備えている。端子2
10は絶縁体からなる移動板212の後側面212Aに
固定されており、移動板212はケース200の内部に
形成されたガイド(図示省略)によって、2本の抵抗器
206、208の長手方向に移動可能となっている。移
動板212の前側面212Bには、側断面コ字状の係止
部212Cが形成されており、このコ字状内に、シート
クッションフレーム18に配設したレバー198が上下
方向において係合可能となっている。従って、シートク
ッションフレーム18と共にレバー198が上下方向に
移動した場合には、レバー198が移動板212の係止
部212Cに係合するため、レバー198とともに移動
板212が移動するようになっている。また、移動板2
12が移動すると、端子210と抵抗器206、208
との各接点P1、P2が移動し、可変抵抗器196の抵
抗値が変化するようになっている。なお、可変抵抗器1
96は電線202、204によってコントロールユニッ
ト64に接続されている。
る。
着座した乗員60の体重は、図4の矢印F1、F2に示
されると同様に、主としてシートクッション14の後部
14Aとシートバック16に加わる。この結果、シート
クッションフレーム18は下方へ押圧されるため、シー
トクッションフレーム18が下方へ移動する。この際、
シートクッションフレーム18に回転可能に連結された
前リンク174と後リンク176はそれぞれバネ190
の付勢力に抗して、アッパレール28に対してシートク
ッションフレーム18が下降する方向(矢印H方向)へ
回転する。
共にレバー198が下方に移動するため、レバー198
に係合している可変抵抗器196の移動板212がレバ
ー198とともに下方へ移動する。この結果、可変抵抗
器196の端子210と抵抗器206、208との各接
点P1、P2が下方へ移動し、可変抵抗器196の抵抗
値が変化(本実施形態では減少)する。なお、シート1
0から乗員60が退いた場合には、後リンク176がバ
ネ190の付勢力によって、アッパレール28に対して
シートクッションフレーム18が上昇する方向へ回転
し、後リンク176及び前リンク174がそれぞれスト
ッパピン188、182に当接した位置(図19の位
置)で停止する。
態と同様に、シートを前後方向へスライドさせてもシー
トレール27とシートクッションフレーム18との相対
位置が不変である。この結果、シートに作用する荷重を
可変抵抗器196の抵抗値の変化におり精度良く測定で
きるため、シート着座乗員の体重測定精度を向上でき
る。
から出力される信号出力の変化幅が大きいので、信号出
力に増幅器を介在する必要がなくなる。このため、前リ
ンク174及び後リンク176の摺動抵抗変化、シート
構成部品のばらつきによるシートレール27とシートク
ッションフレーム18との相対移動量の変化、シートを
車体へ締結する際にシートに発生する変形によるシート
レール27とシートクッションフレーム18との相対移
動量の変化等による信号出力への影響を低く抑えること
ができ、この点においても、シート着座乗員の体重測定
精度を向上できる。
施形態を図21に従って説明する。
同一符号を付してその説明を省略する。
リンク176の後端部176Bから上方へ向けて延設部
176Cが形成されており、この延設部176Cの先端
に、アッパリンク216の後端部216Aが回転可能に
軸支されている。アッパリンク216は前後方向に沿っ
て配設されており、その前端部216Bには、弾性材と
してのバネ218の後端部218Aが係止されている。
バネ218の前端部218Bは、シートクッションフレ
ーム18の縦壁部18Dに配設された係止部220に係
止されている。
6を介して後リンク176を、アッパレール28に対し
てシートクッションフレーム18が上昇する方向(矢印
Hと反対方向)へ付勢している。従って、後リンク17
6はバネ218の付勢力によって、アッパレール28に
対してシートクッションフレーム18が上昇する方向へ
回転し、ストッパピン188に当接した位置(図21の
位置)で停止している。なお、この時、前リンク174
はストッパピン182に当接している。即ち、図21に
示す停止位置にあるシートクッションフレーム18の上
方から荷重が作用した場合には、バネ218の付勢力に
抗して、アッパリンク216が後方へ移動するととも
に、後リンク176及び前リンク174がアッパレール
28に対してシートクッションフレーム18が下降する
方向(矢印H方向)へ回転するようになっている。
方から作用する荷重が所定値を超えた場合には、シート
クッションフレーム18の下端縁部が、アッパレール2
8にブラケット192を介して固定した前後のストッパ
ーゴム194に当接して、シートクッションフレーム1
8を停止させるようになっている。
壁部18Dには、第5実施形態の図20に示される可変
抵抗器196が、係止部212Cを上方にした横倒し状
態で固定されており、この係止部212Cには、アッパ
リンク216から下方へ向けて突出された係止片216
Cが前後方向において係合するようになっている。従っ
て、シートクッションフレーム18が上下方向に移動し
た場合には、後リンク176の回転によってアッパリン
ク216が前後方向へ移動し、アッパリンク216の係
止片216Cが可変抵抗器196の係止部212Cに係
合するため、係止片216Cとともに、図20に示され
る移動板212が移動するようになっている。また、移
動板212が移動すると、第5実施形態と同様に端子2
10と抵抗器206、208との各接点P1、P2が移
動し、可変抵抗器196の抵抗値が変化するようになっ
ている。
る。
着座した乗員60の体重は、図4の矢印F1、F2に示
されると同様に、主としてシートクッション14の後部
14Aとシートバック16に加わる。この結果、シート
クッションフレーム18は下方へ押圧されるため、シー
トクッションフレーム18が下方へ移動する。この際、
シートクッションフレーム18に回転可能に連結された
前リンク174と後リンク176はそれぞれバネ218
の付勢力に抗して、アッパレール28に対してシートク
ッションフレーム18が下降する方向へ回転する。
下降と共にアッパリンク216の係止片216Cが後方
に移動するため、係止片216Cに係合している可変抵
抗器196の移動板212が係止片216Cとともに後
方へ移動する。この結果、図20に示す可変抵抗器19
6の端子210と抵抗器206、208との各接点P
1、P2が後方へ移動し、可変抵抗器196の抵抗値が
変化する。なお、シート10から乗員60が退いた場合
には、後リンク176がバネ218の付勢力によって、
アッパレール28に対してシートクッションフレーム1
8が上昇する方向へ回転し、後リンク176及び前リン
ク174がそれぞれストッパピン188、182に当接
した位置(図21の位置)で停止する。
態と同様に、シートを前後方向へスライドさせてもシー
トレール27とシートクッションフレーム18との相対
位置が不変である。この結果、シートに作用する荷重を
可変抵抗器196の抵抗値の変化におり精度良く測定で
きるため、シート着座乗員の体重測定精度を向上でき
る。
から出力される信号出力の変化幅が大きいので、信号出
力に増幅器を介在する必要がなくなる。このため、前リ
ンク174及び後リンク176の摺動抵抗変化、シート
構成部品のばらつきによるシートレール27とシートク
ッションフレーム18との相対移動量の変化、シートを
車体へ締結する際にシートに発生する変形によるシート
レール27とシートクッションフレーム18との相対移
動量の変化等による信号出力への影響を低く抑えること
ができ、この点においても、シート着座乗員の体重測定
精度を向上できる。
ンフレーム18の上下方向の変位をL字状とした後リン
ク176とアッパリンク216により前後方向(車両長
手方向)の変位に変換するため、上下方向のスペースが
節約でき、車高の低い車体に適用し易い。
施形態を図22及び図23に従って説明する。
同一符号を付してその説明を省略する。
前リンク174にピン178に弾性材としてのバネ19
0が係止されており、バネ190は前リンク174を、
アッパレール28に対してシートクッションフレーム1
8が上昇する方向(矢印H方向と反対方向))へ付勢し
ている。従って、前リンク174はバネ190の付勢力
によって、アッパレール28に対してシートクッション
フレーム18が上昇する方向へ回転し、ストッパピン1
82に当接した位置(図22の位置)で停止している。
なお、この時、後リンク176はストッパピン188に
当接している。即ち、図22に示す停止位置にあるシー
トクッションフレーム18の上方から荷重が作用した場
合には、バネ190の付勢力に抗して、前リンク174
及び後リンク176がアッパレール28に対してシート
クッションフレーム18が下降する方向(矢印H方向)
へ回転するようになっている。
方から作用する荷重が所定値を超えた場合には、シート
クッションフレーム18の下端縁部が、アッパレール2
8にブラケット192を介して固定した前後のストッパ
ーゴム194に当接して、シートクッションフレーム1
8を停止させるようになっている。
は円筒状のケース226を備えており、このケース22
6が後リンク176の後端部176Bに固定されてい
る。ケース226の内周面には、長尺状の2本の抵抗器
228、230がそれぞれ平行配設されており、これら
の抵抗器228、230には電線202、204が接続
されいる。また、これらの抵抗器228、230を互い
に連結する端子232は回転軸233に固定されてお
り、この回転軸233が連結ピン186に連結されてい
る。なお、連結ピン186を延設し、連結ピン186に
端子232を直接固定しても良い。従って、シートクッ
ションフレーム18と共に後リンク176が連結ピン1
86を中心に回転した場合には、端子232と抵抗器2
28、230との各接点P1、P2が移動し、可変抵抗
器224の抵抗値が変化するようになっている。なお、
可変抵抗器224は電線202、204によってコント
ロールユニット64に接続されている。
る。
着座した乗員60の体重は、図4の矢印F1、F2に示
されると同様、主としてシートクッション14の後部1
4Aとシートバック16に加わる。この結果、シートク
ッションフレーム18は下方へ押圧されるため、シート
クッションフレーム18が下方へ移動する。この際、シ
ートクッションフレーム18に回転可能に連結された前
リンク174と後リンク176はそれぞれバネ190の
付勢力に抗して、アッパレール28に対してシートクッ
ションフレーム18が下降する方向(矢印H方向)へ回
転する。
下降と共に後リンク176が連結ピン186を中心に回
転すると、端子232に対して抵抗器228、230が
回転し、端子232と抵抗器228、230との各接点
P1、P2が移動して可変抵抗器224の抵抗値が変化
する。なお、シート10から乗員60が退いた場合に
は、後リンク176がバネ190の付勢力によって、ア
ッパレール28に対してシートクッションフレーム18
が上昇する方向へ回転し、後リンク176及び前リンク
174がそれぞれストッパピン188、182に当接し
た位置(図22の位置)で停止する。
態と同様に、シートを前後方向へスライドさせてもシー
トレール27とシートクッションフレーム18との相対
位置が不変である。この結果、シートに作用する荷重を
可変抵抗器224の抵抗値の変化におり精度良く測定で
きるため、シート着座乗員の体重測定精度を向上でき
る。
から出力される信号出力の変化幅が大きいので、信号出
力に増幅器を介在する必要がなくなる。このため、前リ
ンク174及び後リンク176の摺動抵抗変化、シート
構成部品のばらつきによるシートレール27とシートク
ッションフレーム18との相対移動量の変化、シートを
車体へ締結する際にシートに発生する変形によるシート
レール27とシートクッションフレーム18との相対移
動量の変化等による信号出力への影響を低く抑えること
ができ、この点においても、シート着座乗員の体重測定
精度を向上できる。
の回転によって直接可変抵抗器224の信号出力を変化
させるため、回転変位を上下方向の変位に変換する際に
発生する誤差を無くすことができる。なお、可変抵抗器
224を前リンク174側に配設した構成としても良
い。
施形態を図24に従って説明する。
同一符号を付してその説明を省略する。
変抵抗器224の円筒状のケース226(図23参照)
が、シートクッションフレーム18の縦壁部18Dに固
定されており、回転軸233の端部に増幅手段としての
第1ギア240が固定されている。一方、前リンク17
4の後端部174Bには増幅手段としての第2ギア24
2が固定されており、第1ギア240と歯合している。
なお、第2ギア242と第1ギア240は前リンク17
4の回転角を拡大して可変抵抗器224の回転軸233
に伝達する減速ギアとなっている。
る。
着座した乗員60の体重は、図4の矢印F1、F2に示
されると同様、主としてシートクッション14の後部1
4Aとシートバック16に加わる。この結果、シートク
ッションフレーム18は下方へ押圧されるため、シート
クッションフレーム18が下方へ移動する。この際、シ
ートクッションフレーム18に回転可能に連結された前
リンク174と後リンク176はそれぞれバネ190の
付勢力に抗して、アッパレール28に対してシートクッ
ションフレーム18が下降する方向(矢印H方向)へ回
転する。
下降と共に前リンク174が連結ピン180を中心に回
転すると、第2ギア242と第1ギア240を介して前
リンク174の回転角が拡大して可変抵抗器224の回
転軸233に伝達される。この結果、図23に示される
第7実施形態と同様に、端子232と抵抗器228、2
30との各接点P1、P2が移動し、可変抵抗器224
の抵抗値が変化する。なお、シート10から乗員60が
退いた場合には、後リンク176がバネ190の付勢力
によって、アッパレール28に対してシートクッション
フレーム18が上昇する方向へ回転し、後リンク176
及び前リンク174がそれぞれストッパピン188、1
82に当接した位置(図24の位置)で停止する。
態と同様に、シートを前後方向へスライドさせてもシー
トレール27とシートクッションフレーム18との相対
位置が不変である。この結果、シートに作用する荷重を
可変抵抗器224の抵抗値の変化におり精度良く測定で
きるため、シート着座乗員の体重測定精度を向上でき
る。
から出力される信号出力の変化幅が大きいので、信号出
力に増幅器を介在する必要がなくなる。このため、前リ
ンク174及び後リンク176の摺動抵抗変化、シート
構成部品のばらつきによるシートレール27とシートク
ッションフレーム18との相対移動量の変化、シートを
車体へ締結する際にシートに発生する変形によるシート
レール27とシートクッションフレーム18との相対移
動量の変化等による信号出力への影響を低く抑えること
ができ、この点においても、シート着座乗員の体重測定
精度を向上できる。
第1ギア240とが減速ギアとなっており、前リンク1
74の回転角を拡大(増幅)して可変抵抗器224の回
転軸233に伝達するため、可変抵抗器224から出力
される信号出力の変化幅を更に大きくできる。
施形態を図25〜図28に従って説明する。
部材については同一符号を付してその説明を省略する。
車両用シート10における車幅方向内側のシートクッシ
ョンフレーム18の後端部18Aにインナバックル30
0が配設されている。
00は、ブラケット46における屈曲部46Cの上方
に、ボルト302とナット304によって固定されてい
る。また、インナバックル300を配設した部位の近傍
となる、ロアレール30の部位、本実施形態では、ロア
レール30のおける車幅方向内側壁部30Cの上端部に
シート内側に向けて形成されたフランジ30Dの後端部
近傍に、ダイアグ用センサとして使用する歪検知センサ
306が配設されており、この歪検知センサ306によ
って、ロアレール30の歪を検出できるようになってい
る。
示されるコントロールユニット64に接続されており、
コントロールユニット64は、歪検知センサ306が予
め設定した値以上の出力信号(所定の変形)を検出した
場合に発生する出力信号に基づいて、警告手段としての
インジケータ71に、乗員検知機能の異常を警告するよ
うになっている。
用に加えて、車両の衝突等によって、シート10に着座
した乗員によって、シートベルトを介して、図27に示
される如く、インナバックル300に車体内側上方への
大きな荷重F3が作用し、シートレール27のロアレー
ル30に変形が発生した場合には、歪測定センサ62を
配設した薄板44が歪むため、シート着座乗員の体重を
精度良く測定できない恐れがある。
ルユニット64では、図28のフローチャートに示され
る如く、ステップ(以下、Sとする)350において
は、シート着座乗員の体重を検出するシート荷重センサ
としての各歪測定センサ62からの出力信号を読み込む
と共に、ダイアグ用センサとしての歪検知センサ306
からの出力信号を読み込む。次に、S352において
は、歪検知センサ306からの出力信号Dが、所定の閾
値TDより小さいか否かの判定を行い、出力信号Dが、
閾値TDより小さいと判定された場合には、S354へ
移行する。S354においては、各歪測定センサ62か
らの出力信号からシート荷重を演算し、その演算結果
が、所定の閾値TONより小さいか否かの判定を行い、
シート荷重が、閾値TONより小さいと判定された場合
には、S356へ移行して、助手席用エアバッグ装置を
非作動とする。また、S354においては、シート荷重
が、閾値TONより小さくないと判定された場合には、
S358へ移行して、助手席用エアバッグ装置を作動可
能とする。
306からの出力信号Dが、閾値TDより小さくないと
判定された場合には、S360へ移行する。S360で
は、警告手段としてのインジケータ71を作動(ウオー
ニング作動)させることによって、乗員検知機能の異常
を乗員に警告する。
よって、シートレール27のロアレール30等に変形が
発生した場合には、これをインジケータ71により乗員
に警告することができる。
おける車幅方向内側壁部30Cの上端部にシート内側に
向けて形成されたフランジ30Dの後端部近傍に、歪検
知センサ306を配設したが、歪検知センサ306の配
設位置は、この部位に限定されず、図26に二点鎖線で
示される如く、ロアレール30のおける車幅方向内側壁
部30Cの後端部近傍に、歪検知センサ306を配設し
ても良い。また、ロアレール30のおける下壁部30E
の後端部近傍に、歪検知センサ306を配設しても良
い。
6を使用したが、これに代えて、歪検知センサ306を
使用しない構成とすることも可能である。
ニット64では、図29のフローチャートに示される如
く、S370においては、シート着座乗員の体重を検出
するシート荷重センサとしての各歪測定センサ62から
の出力信号を読み込む。次に、S372においては、各
歪測定センサ62の出力信号の変化率(単位時間当たり
の量)ΔWRrが、所定の変化率(閾値)TWを越えた
か否かの判定を行い、変化率ΔWRrが変化率TWを越
えたと判定された場合には、S374へ移行する。S3
74においては、警告手段としてのインジケータ71を
作動(ウオーニング作動)させることによって、乗員検
知機能の異常を乗員に警告する。
センサ62からの出力信号の変化率ΔWRrが、所定の
変化率TWを越えた場合には、これをインジケータ71
により乗員に警告することができる。
が変化率TWを越えていないと判定された場合には、図
28におけるS354移行と同じ制御となる。
実施形態を図30及び図31に従って説明する。
同一部材については同一符号を付してその説明を省略す
る。
前センサバー162と後センサバー164が、それぞれ
中央部において左右に二分割されている。また、前セン
サバー162における左センサバー162Aのばね定数
と右センサバー162Bのばね定数とが異なっており、
左センサバー162Aと右センサバー162Bとの上下
共振周波数が合わないようになっている。同様に、後セ
ンサバー164における左センサバー164Aのばね定
数と右センサバー164Bのばね定数とが異なってお
り、左センサバー164Aと右センサバー164Bとの
上下共振周波数が合わないようになっている。
出手段としてのセンサ170による乗員検知性能に影響
のない範囲で行う。即ち、各センサバーのばね定数が大
きすぎると、各センサバーが歪難くなり、検知信号が小
さくなりノイズの影響を受け易くなる。一方、各センサ
バーのばね定数が小さいすぎると、各センサバーの耐久
性が低下するので、これらを考慮して各センサバーのば
ね定数を設定する。
バー164においては、左センサバー164Aの板厚D
1と、右センサバー164Bの板厚D2とを異なる値
(D1≠D2)に設定することで、各ばね定数を異なる
値に設定している。また、左センサバー164Aと右セ
ンサバー164Bとは、各端部が連結ブラケット164
Cによって連結されている。なお、前センサバー162
も後センサバー164と同様な構成となっている。
用に加えて、空席となったシート10において、車両走
行中に、前センサバー162と後センサバー164が振
動しても、左センサバー162A、164Aのばね定数
と右センサバー162B、164Bのばね定数が異なる
ため、左センサバー162A、164Aと右センサバー
162Bとが共振するのを抑制できる。具体的には、左
センサバー162A、164Aの下方へ変形がピークと
なった時に、右センサバー162Bの上方へ変形がピー
クとなる確率を低減できる。
62A、164Aと右センサバー162B、164Bと
における上下共振位相が逆転した際に発生するシートバ
ックの左右振動を抑制できる。
4Aの板厚と右センサバー164Bの板厚とを異なる値
とすることで、左センサバー164Aのばね定数と右セ
ンサバー164Bのばね定数を異なる値に設定したが、
これに代えて、左センサバー164Aの材質と右センサ
バー164Bの材質とを異なる材質とした構成等の他の
構成によって、左センサバー164Aのばね定数と右セ
ンサバー164Bのばね定数を異なる値に設定しても良
い。
4Aと右センサバー164Bとの各端部を連結ブラケッ
ト164Cによって連結したが、左センサバー164A
と右センサバー164Bとの各端部の連結は、これに限
定されず、リベット、カシメ、溶接等の他の構成として
も良い。
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、上記各本実施形態では、本発明の着座乗
員検知装置を助手席に使用したが、本発明の着座乗員検
知装置は助手席以外の他のシートにも適用可能である。
置は、シート着座乗員の体重測定精度を向上できるとい
う優れた効果を有する。
は、請求項1記載の効果に加えて、センサによる測定精
度を低下させることなく、シートの支持剛性を向上させ
ることができるという優れた効果を有する。
は、請求項2記載の効果に加えて、構成が簡単になると
いう優れた効果を有する。
は、請求項2記載の効果に加えて、構成が簡単になると
いう優れた効果を有する。
は、シート着座乗員の体重測定精度を向上できるという
優れた効果を有する。
効果に加えて、シートに必要な支持剛性を確保できると
いう優れた効果を有する。
は、請求項6記載の効果に加えて、ブラケットの破断を
防止することができるという優れた効果を有する。
は、請求項1記載の効果に加えて、簡単な構成でありな
がらシート着座乗員の体重を精度良く測定できるという
優れた効果を有する。
効果に加えて、リクライニング角度を用いずに精度良く
着座乗員の体重を測定できるという優れた効果を有す
る。
の効果に加えて、簡単な構成でありながらシート着座乗
員の体重を精度良く測定できるという優れた効果を有す
る。
載の効果に加えて、シート着座乗員の体重を更に精度良
く測定できるという優れた効果を有する。
の効果に加えて、可変抵抗器から出力される信号出力の
変化幅が大きくなるので、信号出力に増幅器を介在する
必要がなくなるという優れた効果を有する。
載の効果に加えて、可変抵抗器から出力される信号出力
の変化幅が更に大きくなるという優れた効果を有する。
の効果に加えて、体重検知機能の異常を警告できるとい
う優れた効果を有する。
の効果に加えて、体重検知機能の異常を警告できるとい
う優れた効果を有する。
載の効果に加えて、車両走行中におけるシートバックの
左右振動を抑制できるという優れた効果を有する。
が適用されたシートを示す車両斜め前方外側から見た分
解斜視図である。
の要部を示す車両斜め前方外側から見た分解斜視図であ
る。
が適用された車両の一部を示す概略側面図である。
検知装置を示す図3に対応した断面図である。
員検知装置を示す図3に対応した断面図である。
員検知装置の要部を示す車両斜め前方外側から見た分解
斜視図である。
が適用されシートの要部を示す車両斜め前方内側から見
た斜視図である。
が適用されシートの要部を示す側面図である。
る。
置が適用されたシートの要部を示す車両斜め前方外側か
ら見た斜視図である。
ある。
ある。
置が適用された車両の一部を示す概略側面図である。
置におけるシートクッション後部の荷重とシートバック
の荷重との比から求められる関数を示すグラフである。
員検知装置における図12に対応する断面図である。
置が適用されたシートの要部を示す車両斜め前方外側か
ら見た斜視図である。
ある。
置が適用されシートの要部を示す車両斜め前方内側から
見た斜視図である。
置における可変抵抗器の内部構成を示す斜視図である。
置が適用されシートの要部を示す車両斜め前方内側から
見た斜視図である。
置が適用されシートの要部を示す車両斜め前方内側から
見た斜視図である。
置における可変抵抗器の内部構成を示す斜視図である。
置が適用されシートの要部を示す車両斜め前方内側から
見た斜視図である。
置が適用されたシートを示す車両斜め前方外側から見た
分解斜視図である。
ある。
置における変形状態を示す図26に対応する拡大断面図
である。
置における制御を示すフローチャートである。
員検知装置における制御を示すフローチャートである。
装置が適用されたシートの要部を示す車両斜め前方外側
から見た斜視図である。
ある。
一部を示す概略側面図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 シートレールとシートクッションフレー
ムとの間を分離し、両者を前記シートクッションフレー
ムに作用する荷重によって相対変位可能に連結する連結
部材と、 前記シートレールとシートクッションフレームとの間の
変位を検出する変位検出手段と、 該変位検出手段の検出値に基づいて着座乗員の体重を演
算する体重演算手段と、 を有することを特徴とする着座乗員検知装置。 - 【請求項2】 前記連結部材は前記シートレールのアッ
パレールと前記シートクッションフレームとの前後の連
結部の少なくとも後側の連結部に配設され前記シートク
ッションフレームに作用する荷重によって下方に圧縮変
形するブラケットであり、 前記変位検出手段は前記シートレールとシートクッショ
ンフレームとの間の距離の変化を検出するセンサであっ
て、 該センサは前記ブラケットに対してシート幅方向へオフ
セットした部位に並列に配設されていることを特徴とす
る請求項1記載の着座乗員検知装置。 - 【請求項3】 前記センサは前記シートクッションフレ
ームと前記アッパレールとの距離の変化に基づいて歪む
薄板と、該薄板の歪みを検出するセンサ本体とから成る
ことを特徴とする請求項2記載の着座乗員検知装置。 - 【請求項4】 前記ブラケットは乗員着座時にシートに
作用する荷重によって下方へ弾性変形する屈曲部を有す
ることを特徴とする請求項2記載の着座乗員検知装置。 - 【請求項5】 前記連結部材は前記シートレールと前記
シートクッションフレームとを連結するリンクであり、 前記変位検出手段は乗員着座時における前記リンクと前
記シートクッションフレームとの相対変位を検出するセ
ンサであることを特徴とする請求項1記載の着座乗員検
知装置。 - 【請求項6】 前記シートクッションフレーム上の2つ
のピン支持点間を繋ぎ、前記リンクの上端部が連結され
たブラケットを有し、 前記ブラケットに取付けられた前記センサが前記ブラケ
ットの歪みを測定することを特徴とする請求項5記載の
着座乗員検知装置。 - 【請求項7】 前記シートクッションフレームには、前
記ブラケットと前記リンクの上端とを連結するピンが所
定の上下方向隙間をもって挿入された穴が形成されてい
ることを特徴とする請求項6記載の着座乗員検知装置。 - 【請求項8】 前記連結部材は前記左右のシートクッシ
ョンフレーム間に架設されクッションパンが取付けられ
た前後2本のクロスバーであり、 前記変位検出手段は前記クロスバーに配設され、前記ク
ロスバーの歪み測定するセンサであることを特徴とする
請求項1記載の着座乗員検知装置。 - 【請求項9】 左右のシートバックフレーム間に架設し
たバックバーと、 該バックバーに取付けられ、シートバッククッションス
プリングとの間隔の変化を測定するシートバックセンサ
と、 を備え、前記体重演算手段が前記クロスバーに配設され
たセンサの検出値と前記シートバックセンサの検出値に
基づいて着座乗員の体重を演算することを特徴とする請
求項8記載の着座乗員検知装置。 - 【請求項10】 前記左右のシートクッションフレーム
とシートレールとが車幅方向にオフセットして配設さ
れ、 前記連結部材は車幅方向に延び前記左右のシートクッシ
ョンフレームとシートレールとを連結する前後2本のセ
ンサバーであり、 前記変位検出手段は前記2本のセンサバーの両端部にお
ける前記シートクッションフレーム連結部と前記シート
レール連結部との間の部位に配設され、前記センサバー
の歪みを検出するセンサであることを特徴とする請求項
1記載の着座乗員検知装置。 - 【請求項11】 前記2本のセンサバーにおける前記セ
ンサが配設された部位に板厚減少部が形成されているこ
とを特徴とする請求項10記載の着座乗員検知装置。 - 【請求項12】 前記シートレールのアッパレールと前
記シートクッションフレームとの前後の連結部を回転自
在なリンク結合とし、連結部の少なくとも一箇所に弾性
材を配置し、前記シートクッションフレームを安定的に
保持すると共に、前記シートクッションフレームに作用
する荷重によって、前記シートクッションフレームが前
記弾性材の付勢力に抗して前記アッパレールに対して相
対的に変位する変位量を可変抵抗器によって検出するこ
とを特徴とする請求項1記載の着座乗員検知装置。 - 【請求項13】 前記リンクの回転角を増幅して前記可
変抵抗器に伝達する増幅手段を有することを特徴とする
請求項12記載の着座乗員検知装置。 - 【請求項14】 前記シートレールのロアレール部に配
置され、前記ロアレール部における所定の変形を検出す
る歪検知センサと、 該歪検知センサの出力信号に基づいて警告を行う警告手
段と、 を有することを特徴とする請求項1記載の着座乗員検知
装置。 - 【請求項15】 車幅方向内側の前記ブラケットと車幅
方向外側の前記ブラケットとのうちのいずれかと平列に
配設した前記センサからの出力信号の変化率が、所定の
変化率を越えた場合に警告を行う警告手段を有すること
を特徴とする請求項2記載の着座乗員検知装置。 - 【請求項16】 前記センサバーは左右に分割されてお
り、左右の各センサバーのばね定数が異なることを特徴
とする請求項10記載の着座乗員検知装置。
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