JP2005254926A - 車両シート用荷重センサ及び車両シート - Google Patents

車両シート用荷重センサ及び車両シート Download PDF

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Abstract

【課題】 歪ゲージによる荷重の検出に支障をきたすことなく、荷重の検出精度を向上させる。
【解決手段】 歪ゲージが貼付され略水平に延びる長尺板状の起歪体9と、起歪体9の一端側及びクッションフレームを接続するアッパブラケット10と、起歪体9の他端側及びシートレールを接続するロアブラケット11と、を備え、歪ゲージからの電気的信号に基づいて車両シートの荷重を検出する車両シート用荷重センサ5において、アッパブラケット10の上部に略水平なフレーム用座面18を形成してフレーム用座面18にクッションフレーム締結用のねじ穴18aを穿設し、ロアブラケット11の側部に略鉛直なレール用座面26を形成してレール用座面26にシートレール締結用のねじ穴26cを穿設した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両シート用荷重センサと、これを備えた車両シートに関する。
近年、車両の乗員の安全性を向上させるべく、車両シートの荷重を検出して、着座した乗員の体重に応じてエアバッグの展開状態を変更する制御が提案されている。車両シートの荷重検出方法としては、シート側のクッションフレームと、フロアパネル側に固定されるシートレールとの間に、荷重センサを介在させる方法が一般的である。
この種の荷重センサとして、歪ゲージが貼付された板状の起歪体と、この起歪体の一端側とクッションフレームとを接続するアッパブラケットと、起歪体の他端側とシートレールとを接続するロアブラケットと、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。アッパブラケットには、シートクッションと当接する略鉛直の座面が形成され、この座面に左右方向へ延びる締結用のねじ穴が穿設される。同様に、ロアブラケットには、シートレールと当接する略鉛直の座面が形成され、この座面に左右方向へ延びる締結用のねじ穴が穿設される。各ブラケットは、シートクッション及びシートレールに形成された締結孔を挿通して各ねじ穴と螺合するボルトにより、シートクッション及びシートレールに締結固定される。
ここで、シートレール、クッションフレームの締結孔の少なくとも一方は、上下前後方向に比較的余裕をもって形成されている。これにより、各部品の寸法誤差、組付誤差等に対応して、締結孔の内部でボルトの位置をずらすことにより、各誤差に対応した各部品の組み付けが可能となっている。
特開2003−83799号公報
しかしながら、前記荷重センサでは、アッパブラケット及びロアブラケットに形成されるねじ穴が、ともに左右方向へ延びるよう形成されていることから、左右方向について各部品の寸法誤差、組付誤差等が大きくなると、各誤差に対応することができない。これにより、設計上の狙い通りに各部品が組み付けられない場合は、誤差の分だけ各部品に負荷が加わって内部応力が生じることとなる。
このとき、起歪体に内部応力が生じると、歪ゲージによる荷重の検出に支障をきたす場合がある。また、歪ゲージの校正により、荷重検出機能を修正したとしても、内部応力が生じた状態で組み付けられると、残留応力の分だけ測定可能な荷重範囲が制約されることとなる。これにより、測定範囲が比較的広い歪ゲージを使用せざる得ず、測定範囲が比較的狭い高感度の歪ゲージを使用することができないという問題も生じる。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、歪ゲージによる荷重の検出に支障をきたすことなく、荷重の検出精度を向上させることのできる車両シート用荷重センサと、これを備えた車両シートを提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、歪ゲージが貼付され略水平に延びる長尺板状の起歪体と、前記起歪体の一端側及びクッションフレームを接続するアッパブラケットと、前記起歪体の他端側及びシートレールを接続するロアブラケットと、を備え、前記歪ゲージからの電気的信号に基づいて車両シートの荷重を検出する車両シート用荷重センサにおいて、前記アッパブラケットの上部に略水平なフレーム用座面を形成して、該フレーム用座面にクッションフレーム締結用のねじ穴を穿設し、前記ロアブラケットの側部に略鉛直なレール用座面を形成して、該レール用座面にシートレール締結用のねじ穴を穿設したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、アッパブラケットの上面に形成されたフレーム用座面にクッションフレームが当接することにより、クッションフレームが上下に位置決めされる。そして、ボルト等の締結部材をねじ穴と螺合させることにより、アッパブラケットとクッションフレームとが前後及び左右に位置決めされる。ここで、締結部材が挿通するクッションフレームの締結孔を、前後及び左右に余裕をもたせて形成しておくことにより、締結前にアッパブラケットとクッションフレームとを互いに前後及び左右にずらすことができる。
また、ロアブラケットの側面に形成されたレール用座面にシートレールが当接することにより、シートレールが左右に位置決めされる。そして、ボルト等の締結部材をねじ穴と螺合させることにより、ロアブラケットとシートレールとが上下及び前後に位置決めされる。ここで、締結部材が挿通するシートレールの締結孔を、上下及び前後に余裕をもたせて形成しておくことにより、締結前にロアブラケットとシートレールとを互いに上下及び前後にずらすことができる。
従って、シートレール、各ブラケット、クッションフレーム等の寸法誤差、組付誤差等に対応して、各締結孔の内部でボルトの位置をずらすことにより、前後、左右、上下の全方向の各誤差に対応して各部品を組み付けることができる。すなわち、各部品が互いに前後、左右、上下方向に過度に拘束されることはなく、車両シートの組付時に、各部品に生じる内部応力を飛躍的に低減することができる。
ここで、残留応力の分だけ起歪体の測定可能な荷重範囲が制約されるところ、起歪体の残留応力も低減することから、測定に用いる荷重範囲を大きく確保することができ、歪ゲージによる荷重検出に支障をきたすことはない。また、残留応力が低減することから、起歪体の歪ゲージとして測定範囲が比較的狭い高感度のものを使用することができるので、荷重の検出精度を向上させることができる。
さらに、フレーム用座面を略水平に形成したことから、上下方向に荷重を作用させて撓ませる起歪体に、クッションフレームからの上下方向の荷重を的確に伝達することができる。すなわち、クッションフレームの座面が略鉛直に形成されている従来のもののように、起歪体に荷重が伝達されるまでに各部品に大きなモーメントが生じ、このモーメントが作用して起歪体の変形モードが変化することはない。これによっても、荷重の検出精度を向上させることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両シート用荷重センサにおいて、前記アッパブラケットを前記起歪体の上方にて該起歪体の他端側から一端側へ延びるよう形成して、前記フレーム用座面を前記起歪体の長手方向中央部のほぼ真上に配したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の作用に加え、アッパブラケットとロアブラケットにより両端側が拘束された状態で、アッパブラケットに起歪体中央のほぼ真上から荷重を加えることにより、起歪体を長手方向へほぼ均一に変形させることができ、起歪体の応力分布を長手方向にほぼ均等とすることができる。すなわち、起歪体の他端側の上方から荷重を加えるもののように、起歪体が片持ち梁のような変形モードを呈して一端側に応力が集中することはない。
従って、起歪体の歪み量が長手方向に分散されるので、起歪体自体の小型化・軽量化を図ることができるし、歪ゲージに要求される測定範囲を狭くして、歪ゲージとして高感度のものを使用することができるので、荷重の検出精度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の車両シート用荷重センサにおいて、前記ロアブラケットを、前記起歪体の一側部を略覆うよう該起歪体の一端側から他端側へ延びるよう形成し、前記起歪体の他側部を略覆うカバー部材を具備したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の作用に加え、起歪体の一側部はロアブラケットにより略覆われ、起歪体の他側部はカバー部材により略覆われる。また、起歪体の上方は、起歪体の他端側から一端側へ延出するアッパブラケットにより略覆われている。これにより、起歪体の周囲を各部品で包囲することができ、起歪体及び歪ゲージを的確に保護することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の車両シート用荷重センサにおいて、前記アッパブラケットを左右方向に貫通するストッパ孔と、前記ロアブラケットに形成され、前記アッパブラケットのストッパ孔を挿通する棒状部と、を具備したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の作用に加え、車両衝突時等に車両シートに大きな負荷が加わると、起歪体が塑性変形してアッパブラケットとロアブラケットとが相対的に移動する。このとき、アッパブラケットのストッパ孔と、ロアブラケットの棒状部とが干渉することから、各ブラケットの相対的な移動が阻止される。これにより、車両衝突時等における車両シートのフロアパネルに対する移動を抑制することができ、車両シートの強度を確保することができる。
また、起歪体の他端側から一端側へ延びるアッパブラケットと、起歪体の一端側から他端側へ延びるロアブラケットとは比較的近接することから、ストッパ孔及びこれを挿通する棒状部の成型は比較的容易である。
請求項5に記載の発明では、請求項1から4のいずれか一項に記載の車両シート用荷重センサと、前記車両シート用荷重センサのアッパブラケットが接続されるクッションフレームと、前記車両シート用荷重センサのロアブラケットが接続されるシートレールと、を備え、前記車両シート用荷重センサを、前記クッションフレームの略下方に配したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、クッションフレームの略下方に車両シート用荷重センサが配されることから、乗員が着座するクッション部中央側の下方に荷重センサは位置せず、乗員の座り心地に影響を与えることなく、乗員の荷重を測定することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の車両シートにおいて、前記シートレールは、前後に延び、左右一対に設けられるものであり、前記車両シート用荷重センサを各シートレールの前側と後側に配し、各車両シート用荷重センサごとに前記ロアブラケットの下部に異なる切欠を形成したことを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5の作用に加え、複数の車両シート用荷重センサを、切欠により確実に識別することができる。これにより、組付作業者が誤って各車両シート用荷重センサを組み付けることはなく、荷重センサの誤組付を防止することができる。
請求項7に記載の発明では、請求項5または6に記載の車両シートにおいて、前記クッションフレームに設置されるクッション部を、乗員の着座時に、後部が前部に比して大きく沈み込むよう構成したことを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、請求項5または6の作用に加え、乗員の着座時に、クッション部の後部に比して前部が大きく沈み込むので、乗員の下肢が後傾する。ここで、乗員は、フロアパネル側に脚部が直接的に支持されるとともに、大腿部付近がクッション部を介してフロアパネル側に間接的に支持される。このとき、乗員の下肢が後傾すると、乗員の体重は脚部よりも大腿部付近に偏った状態となり、乗員の体重の多くはクッション部に作用する。従って、乗員の体重の多くを車両シート用荷重センサ側に作用させることができ、より的確に乗員の体重を検出することができる。
このように、本発明の車両シート用荷重センサによれば、歪ゲージによる荷重の検出に支障をきたすことなく、荷重の検出精度を向上させることができる。
また、本発明の車両シートによれば、乗員の座り心地に影響を与えることなく、乗員の荷重を測定することができる。
図1から図10は本発明の一実施形態を示すもので、図1は車両シートの一部分解斜視図、図2は車両シートの一部側面図、図3は車両シートの一部上面図、図4は右側前方の車両シート用荷重センサの正面から見たときの左側面図、図5は右側前方の車両シート用荷重センサの正面から見たときの右側面図、図6は右側前方の車両シート用荷重センサの下面図、図7は右側前方の車両シート用荷重センサの上面図、図8は右側後方の車両シート用荷重センサの正面から見たときの左側面図、図9は左側後方の車両シート用荷重センサの正面から見たときの右側面図、図10は左側前方の車両シート用荷重センサの正面から見たときの右側面図である。
図1に示すように、この車両シート1は、車両のフロアにシートレール2を介して前後方向へ移動自在に固定されるクッションフレーム3と、クッションフレーム3の後端に回動自在に接続されたシートバックフレーム4と、を有している。また、車両シート1は、シートレール2とクッションフレーム3の間に介在する車両シート用荷重センサ5を有している。本実施形態においては、シートレール2は、左右一対となるよう設けられ、前後に延びるよう形成される。また、各シートレール2は、荷重センサ5が固定される上レール6と、フロア側に固定される下レール7とからなり、上レール6と下レール7との相対移動により車両シート1がフロアに対して前後方向へ移動するようになっている。
本実施形態においては、荷重センサ5は合計で4つ備えられ、各シートレール2ごとに前側と後側に配される。各荷重センサ5とも、歪ゲージ8が貼付され略水平に延びる長尺板状の起歪体9と、この起歪体9の一端側及びクッションフレーム3を接続する金属製のアッパブラケット10と、起歪体9の他端側及びシートレール2を接続する金属製のロアブラケット11と、を備えている。また、図2に示すように、各荷重センサ5の他には、シートレール2とクッションフレーム3の間に介在する部品等はなく、各荷重センサ5にクッションフレーム3側からの荷重が全て作用するよう構成されている。本実施形態においては、図6に示すように、起歪体9の下面に計4つの歪ゲージ8が貼付されており、各歪ゲージ8についてブリッジ回路が組まれ、このブリッジ回路の電気的信号に基づいて車両シート1の荷重を検出する。
本実施形態においては、この検出された荷重に基づいて、車両シート1が空席状態であるのか、子供が着座した状態なのか、大人が着座した状態なのかを判別して、車両衝突時におけるエアバッグの展開制御を変更するようになっている。すなわち、車両シート1が空席状態または子供が着座した状態であると判別されるとエアバッグの展開を禁止し、大人が着座した状態であると判別されると通常通りエアバッグを展開させるようになっている。
図1及び図3に示すように、4つの荷重センサ5は、概略は同様の構成であるが、取付位置が異なることから、所定部品の形状、配置等が前後左右に逆さとなっている。ここでは、図4から図8を参照して、右側前方に取り付けられる荷重センサ5の構造を詳細に説明する。
図4に示すように、右側前方の荷重センサ5は、起歪体9の一端側が後端側、他端側が前端側となるよう構成される。アッパブラケット10は、起歪体9の前端側に接続され、前端から起歪体9の上方にて起歪体9の前端側から後端側へ延びるよう形成される。図6に示すように、アッパブラケット10の前端下部には、起歪体9の両側面及び上面と当接して起歪体9を下側から受容するよう形成された取付溝12が形成される。本実施形態においては、図6に示すように、起歪体9の下部には取付板13が配され、起歪体9の前端側は、アッパブラケット10と取付板13により包囲される。起歪体9及び取付板13は、アッパブラケット10と螺合するボルト14により、アッパブラケット10に締結されている。
また、アッパブラケット10は、起歪体9との接続部分から斜め後方へ延びる傾斜形成部15と、この傾斜形成部15の後端から略後方へ延びる後方延在部16と、を有している。図7に示すように、傾斜形成部15は、後方に向かって細くなるよう形成される。また、図7に示すように、後方延在部16は、傾斜形成部15と連続的に略鉛直の平板状に形成される。また、図7に示すように、アッパブラケット10における起歪体9との接続部の上部には、切欠部17が形成される。本実施形態においては、この切欠部17は、両側壁部分を除くように切り欠かれ、アッパブラケット10の強度低下を抑制しつつ軽量化を図る構造となっている。
図7に示すように、後方延在部16の上部には、クッションフレーム3の下面と当接するフレーム用座面18が形成される。このフレーム用座面18は、起歪体9の長手方向中央部のほぼ真上に配される。本実施形態においては、フレーム用座面18は、後方延在部16の他の部分に比して、左右方向(幅方向)に大きく形成される。これにより、クッションフレーム3の位置決めを的確に行うとともに、クッションフレーム3から加わる荷重を広い面積で受けることができる。フレーム用座面18には、クッションフレーム3とアッパブラケット10とを締結するボルト(図示せず)が螺合するねじ穴18aと、このねじ穴18aの後側に形成される位置決め穴18bとが穿設される。
また、図4に示すように、後方延在部16のフレーム用座面18の下側には、後方延在部16を左右に貫通するストッパ孔19が形成される。このストッパ孔19はロアブラケット11の棒状部20を挿通する。また、後方延在部16の後端側には、起歪体9の右側部を略覆うカバー部材30を取り付けるための取付孔31が上下に並んで形成される。
ロアブラケット11は、起歪体9の後端側に接続され、起歪体9の右側部を略覆うよう起歪体9の後端側から前端側へ延びるよう形成される。ロアブラケット11の後端上部には、起歪体9の両側面及び下面と当接して起歪体9を上側から受容するよう形成された取付溝21が形成される。本実施形態においては、起歪体9の上部には取付板22が配され、起歪体9の前端側は、ロアブラケット11と取付板22により包囲される。起歪体9及び取付板22は、ロアブラケット11と螺合するボルト23により、ロアブラケット11に締結されている。
また、図7に示すように、ロアブラケット11は、起歪体9との接続部分から左右外側、すなわち左方へ延びる外方延在部24と、この外方延在部24の左端から略前方へ延びる前方延在部25と、を有している。外方延在部24は、左方に向かって太くなるよう形成される。また、前方延在部25は、外方延在部24と連続的に略鉛直の平板状に形成される。図4に示すように、この前方延在部25は、側面視にて、前側となるほど上方に隆起した形状を呈している。また、図6に示すように、ロアブラケット11における起歪体9との接続部の下部には、切欠部26が形成される。本実施形態においては、この切欠部26は、両側壁部分を除くように切り欠かれ、ロアブラケット11の強度低下を抑制しつつ軽量化を図る構造となっている。
図4に示すように、前方延在部25の左側部には、上レール6の側面と当接する略鉛直のレール用座面26が形成される。このレール用座面26は、前方延在部25の左側部に側面視で略L字状に形成される。本実施形態においては、レール用座面26は、前方延在部25の前後に亘って上下間隔が一定の第1部分26aと、この第1部分26aの前端側から上方へ延び左右間隔が一定の第2部分26bとを有する。すなわち、第2部分26bは、前述の隆起部分に形成されている。これにより、上レール6に対する荷重センサ5の位置決めを的確に行うとともに、荷重センサ5からシートレール2側へ加わる荷重を広い面積で伝達させることができる。図4に示すように、レール用座面26の第1部分26aには、上レール6とロアブラケット11とを締結するボルト(図示せず)が螺合するねじ穴26cが、前側と後側に穿設される。本実施形態においては、各ねじ穴26cの間には、位置決め穴26dと、貫通穴26eとが穿設されている。
また、図6に示すように、前方延出部25におけるレール用座面26の第2部分26bの裏側には、右方へ延びる前述の棒状部20が形成される。本実施形態においては、この棒状部20は略円柱状である。前方延出部25の下側には、左右に延びる溝状の切欠25aが形成される。
図6に示すように、各歪ゲージ8から延びる4本の電気線32は、起歪体9の下側にて1箇所にまとめられ、1本のハーネス33として小型コネクタ部27に接続される。また、本実施形態においては、アッパブラケット10の取付板13に左右内側(ここでは右側)へ延びる延在部28が形成され、この延在部28に小型コネクタ部27が設置されている。さらに、延在部28の右端には、小型コネクタ部27と電気的に接続された大型コネクタ部29が設置され、この大型コネクタ部29から図示しない制御装置へ電気信号が送信されるようになっている。
また、図5に示すように、樹脂製のカバー部材30は、アッパブラケット10の略右側と、起歪体9の右側と、起歪体9の下側の略半分を覆うよう形成される。カバー部材30は、アッパブラケット10については、後方延在部16の後側及び右側と、傾斜形成部15の右側とを覆うよう形成されている。カバー部材30には、各取付孔31と係合する2つの突起34が突出形成される。そして、各突起34を除いては板状に形成されており、荷重センサ5の各部と接触しないようになっている。
ここまで、右側前方に位置する荷重センサ5について詳述したが、左側後方に位置する荷重センサ5は、図8に示すように、ロアブラケット11の前方延在部25の切欠25aを除いて前後逆さに構成される。また、右側後方に位置する荷重センサ5は、図9に示すように、ロアブラケット11の前方延在部25の切欠25aを除いて左右逆さに構成される。また、左側前方に位置する荷重センサ5は、図10に示すように、ロアブラケット11の前方延在部25の切欠25aを除いて前後と左右について逆さに構成される。すなわち、各図に示すように、各荷重センサ5ごとに、ロアブラケット11の下部に異なる切欠25aが形成されている。
これにより、工場の組付作業者,組付ロボット等は、複数の荷重センサ5を、切欠25aにより確実に識別することができる。これにより、組付作業者,組付ロボット等が誤って各荷重センサ5を組み付けることはなく、荷重センサ5の誤組付を防止することができるようになっている。
図3に示すように、各荷重センサ5は、クッションフレーム3の略下方に配される。これにより、乗員が着座するクッション部35の中央側の下方に各荷重センサ5は位置せず、乗員の座り心地に影響を与えることなく、乗員の荷重を測定することができるようになっている。
また、図2の2点鎖線で示すように、クッションフレーム3に設置されるクッション部32は、乗員の着座時に、後部が前部に比して大きく沈み込むよう構成されている。すなわち、乗員は、フロアパネル側に脚部が直接的に支持されるとともに、大腿部付近がクッション部35を介してフロアパネル側に間接的に支持されるが、乗員の着座時に乗員の下肢が後傾するので、乗員の体重は脚部よりも大腿部付近に偏った状態となり、乗員の体重の多くはクッション部35に作用することとなる。従って、乗員の体重の多くを各荷重センサ5側に作用させることができ、より的確に乗員の体重を検出することができるようになっている。
以上のように構成された荷重センサ5では、アッパブラケット10の上面に形成されたフレーム用座面18にクッションフレーム3が当接することにより、クッションフレーム3が上下に位置決めされる(図2参照)。そして、ボルトをクッションフレーム3の締結用のねじ穴18aと螺合させることにより、アッパブラケット10とクッションフレーム3とが前後及び左右に位置決めされる(図3参照)。尚、ボルトが挿通するクッションフレーム3の締結孔は、前後及び左右に余裕をもたせて形成されており、締結前にアッパブラケット10とクッションフレーム3とを互いに前後及び左右にずらすことができるようになっている。
また、ロアブラケット11の側面に形成されたレール用座面26にシートレール2の上レール6が当接することにより、シートレール2が左右に位置決めされる。そして、ボルトをシートレール2の締結用の各ねじ穴26cと螺合させることにより、ロアブラケット11とシートレール2とが上下及び前後に位置決めされる。尚、ボルトが挿通するシートレール2の締結孔は、上下及び前後に余裕をもたせて形成されており、締結前にロアブラケット11とシートレール2とを互いに上下及び前後にずらすことができるようになっている。
従って、シートレール2、各ブラケット10,11、クッションフレーム3等の寸法誤差、組付誤差等に対応して、各締結孔の内部でボルトの位置をずらすことにより、前後、左右、上下の全方向の各誤差に対応して各部品を組み付けることができる。すなわち、各部品が互いに前後、左右、上下方向に過度に拘束されることはなく、車両シート1の組付時に、各部品に生じる内部応力を飛躍的に低減することができる。
ここで、残留応力の分だけ起歪体9の測定可能な荷重範囲が制約されるところ、起歪体9の残留応力も低減することから、測定に用いる荷重範囲を大きく確保することができ、歪ゲージ8による荷重検出に支障をきたすことはない。また、残留応力が低減することから、起歪体9の歪ゲージ8として測定範囲が比較的狭い高感度のものを使用することができるので、荷重の検出精度を向上させることができる。
さらに、フレーム用座面18を略水平に形成したことから、上下方向に荷重を作用させて撓ませる起歪体9に、クッションフレーム3からの上下方向の荷重を的確に伝達することができる。すなわち、クッションフレーム3の座面が略鉛直に形成されている従来のもののように、起歪体9に荷重が伝達されるまでに各部品に大きなモーメントが生じ、このモーメントが作用して起歪体9.の変形モードが変化することはない。これによっても、荷重の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態の荷重センサ5によれば、アッパブラケット10とロアブラケット11により両端側が拘束された状態で、アッパブラケット10に起歪体9中央のほぼ真上から荷重を加えることにより、起歪体9を長手方向へほぼ均一に変形させることができ、起歪体9の応力分布を長手方向にほぼ均等とすることができる。すなわち、起歪体9の他端側の上方から荷重を加えるもののように、起歪体9が片持ち梁のような変形モードを呈して一端側に応力が集中することはない。
従って、起歪体9の歪み量が長手方向に分散されるので、起歪体9自体の小型化・軽量化を図ることができるし、歪ゲージ8に要求される測定範囲を狭くして、歪ゲージ8として高感度のものを使用することができるので、荷重の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態の荷重センサ5によれば、起歪体9の一側部はロアブラケット11により略覆われ、起歪体9の他側部はカバー部材30により略覆われる。また、起歪体9の上方は、起歪体9の他端側から一端側へ延出するアッパブラケット10により略覆われている。これにより、起歪体9の周囲を各部品で包囲することができ、起歪体9及び歪ゲージ8を的確に保護することができる。
また、本実施形態の荷重センサ5によれば、車両衝突時等に車両シート1に大きな負荷が加わると、起歪体9が塑性変形してアッパブラケット10とロアブラケット11とが相対的に前後に移動する。このとき、アッパブラケット10のストッパ孔19と、ロアブラケット11の棒状部20とが干渉することから、各ブラケット10,11の相対的な移動が阻止される。これにより、車両衝突時等における車両シート1のフロアパネルに対する移動を抑制することができ、車両シート1の強度を確保することができる。
また、起歪体9の他端側から一端側へ延びるアッパブラケット10と、起歪体9の一端側から他端側へ延びるロアブラケット11とは比較的近接することから、ストッパ孔19及びこれを挿通する棒状部20の成型は比較的容易である。
尚、前記実施形態においては、エアバッグの展開状態を変更するために、車両シート1の荷重を荷重センサ5により検出するものを示したが、他の目的で荷重を検出するものであってもよいことは勿論である。例えば、荷重センサ5により乗員の有無を検出してエアコンの制御状態を変更するようにしてもよいし、車両の総重量を概略演算してエンジン等の制御状態を変更するようにしてもよい。
また、前記実施形態においては、荷重センサ5を4つ設けたものを示したが、荷重センサ5の数はいくつであってもよい。ただし、荷重センサ5の配置状態を前後左右について対称とした方が、各荷重センサ5で略均等にクッションフレーム3側からの荷重を受けることができるので好ましい。さらに、各ブラケット10,11の形状は、クッションフレーム3、シートレール2等の形状に対応させて変形させてもよいし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明の一実施形態を示すものであり車両シートの一部分解斜視図である。 車両シートの一部側面図である。 車両シートの一部上面図である。 右側前方の車両シート用荷重センサの正面から見たときの左側面図である。 右側前方の車両シート用荷重センサの正面から見たときの右側面図である。 右側前方の車両シート用荷重センサの下面図である。 右側前方の車両シート用荷重センサの上面図である。 右側後方の車両シート用荷重センサの正面から見たときの左側面図である。 左側後方の車両シート用荷重センサの正面から見たときの右側面図である。 左側前方の車両シート用荷重センサの正面から見たときの右側面図である。
符号の説明
1 車両シート
2 シートレール
3 クッションフレーム
5 車両シート用荷重センサ
8 歪ゲージ
9 起歪体
10 アッパブラケット
11 ロアブラケット
18 フレーム用座面
18a ねじ穴
19 ストッパ孔
20 棒状部
25a 切欠
26 レール用座面
26c ねじ穴
30 カバー部材
35 クッション部

Claims (7)

  1. 歪ゲージが貼付され略水平に延びる長尺板状の起歪体と、前記起歪体の一端側及びクッションフレームを接続するアッパブラケットと、前記起歪体の他端側及びシートレールを接続するロアブラケットと、を備え、前記歪ゲージからの電気的信号に基づいて車両シートの荷重を検出する車両シート用荷重センサにおいて、
    前記アッパブラケットの上部に略水平なフレーム用座面を形成して、該フレーム用座面にクッションフレーム締結用のねじ穴を穿設し、
    前記ロアブラケットの側部に略鉛直なレール用座面を形成して、該レール用座面にシートレール締結用のねじ穴を穿設したことを特徴とする車両シート用荷重センサ。
  2. 前記アッパブラケットを前記起歪体の上方にて該起歪体の他端側から一端側へ延びるよう形成して、前記フレーム用座面を前記起歪体の長手方向中央部のほぼ真上に配したことを特徴とする請求項1に記載の車両シート用荷重センサ。
  3. 前記ロアブラケットを、前記起歪体の一側部を略覆うよう該起歪体の一端側から他端側へ延びるよう形成し、
    前記起歪体の他側部を略覆うカバー部材を具備したことを特徴とする請求項2に記載の車両シート用荷重センサ。
  4. 前記アッパブラケットを左右方向に貫通するストッパ孔と、
    前記ロアブラケットに形成され、前記アッパブラケットのストッパ孔を挿通する棒状部と、を具備したことを特徴とする請求項3に記載の車両シート用荷重センサ。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の車両シート用荷重センサと、
    前記車両シート用荷重センサのアッパブラケットが接続されるクッションフレームと、
    前記車両シート用荷重センサのロアブラケットが接続されるシートレールと、を備え、
    前記車両シート用荷重センサを、前記クッションフレームの略下方に配したことを特徴とする車両シート。
  6. 前記シートレールは、前後に延び、左右一対に設けられるものであり、
    前記車両シート用荷重センサを各シートレールの前側と後側に配し、各車両シート用荷重センサごとに前記ロアブラケットの下部に異なる切欠を形成したことを特徴とする請求項5に記載の車両シート。
  7. 前記クッションフレームに設置されるクッション部を、乗員の着座時に、後部が前部に比して大きく沈み込むよう構成したことを特徴とする請求項5または6に記載の車両シート。
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