JP4015442B2 - マッサージ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体の肩部をマッサージするのに好適な椅子式のマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば椅子式マッサージ機の中には、給排気により膨縮するエアーバッグ(マッサージ子)を有して人体の肩部をマッサージするマッサージユニットを、上下方向に位置調整できるように背もたれに設けたものがある。又、いわゆる揉み玉と通称され電動モータの動力で駆動されるローラ(マッサージ子)を有したマッサージユニットを、背もたれ等に移動可能に設け、そのマッサージ子を利用して人体の肩位置を検出し、この検出を基にマッサージユニットの移動を制御して人体上半身のマッサージを行なう椅子式やベッド式のマッサージ機も知られている。これらのマッサージ機では、人体の体軸方向に沿うマッサージユニットの移動調整により人体の肩位置にマッサージ子を合わせることができる。
【0003】
このようにマッサージユニット全体を人体の体軸方向に移動させることに加えて、マッサージユニット全体を他の方向に移動させることは、大掛かりな機構が必要で、その実現には非常な困難を伴うと考えられている。そのため、マッサージユニット全体を背もたれ等に支持された人体の厚み方向に移動させて、マッサージ子の位置調整ができるようにしたマッサージ機は、未だ提供されていない。
【0004】
人体の肩部は、個人差により、高さ位置が異なるだけではなく、形状や厚みも異なっており、しかも、上半身が厚み方向等に曲っていたりすることもあるので、これらの条件に応じて肩部のマッサージに有効なつぼの位置等も当然に個人差がある。
【0005】
しかし、従来のマッサージ機は、既述のようにマッサージ子を人体の厚み方向に移動させる位置調整ができないので、様々な使用者の肩部などのつぼの位置や好みの位置等の所望位置に、マッサージ子を合わせてマッサージすることは難しい。そのため、使用者が望むマッサージができない場合があり、その改善が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、マッサージ子を人体肩部の所望位置に合わせてマッサージできる椅子式のマッサージ機を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、背もたれを有する椅子本体と、前記背もたれの上部に設けられて着座者の肩部ないしは首肩部をマッサージする肩部マッサージ装置と、この肩部マッサージ装置を駆動してマッサージ動作を行わせる駆動装置を具備するとともに、前記肩部マッサージ装置が、マッサージユニットと、このマッサージユニットの前記背もたれの高さ方向位置を調整する高さ位置調整体と、この高さ位置調整体を上向きに付勢する復帰用ばねとを備えたマッサージ機であって、前記マッサージユニットが、一枚の回動板、及びこの回動板の表に並べて取付けられた一対の肩部マッサージ子を有する肩部マッサージ部と、前記回動板の裏に重ねて配置され所望量の空気が供給された時の膨張状態を保持する厚み方向調整用エアーバッグで形成されて前記肩部の厚み方向所望位置に前記マッサージ子が配置されるように前記肩部マッサージ部の位置を可変して前記肩部マッサージ部を人体肩部に斜め後上方から覆い被さるように配置させる位置調整体とを備えてなり、前記高さ位置調整体による調整と前記肩部の厚み方向所望位置に前記マッサージ子を配置する調整がされた状態で、前記マッサージ子により前記肩部にマッサージ力を1回以上与えるように前記駆動装置が肩部マッサージ装置を制御するとともに、この後に前記駆動装置により指定されたマッサージが行われるようにしたことを特徴としている。
【0008】
本発明において位置調整体は、マッサージ子の位置を無段階(連続的)又は段階的に可変させるものが採用される。
【0009】
本発明では、マッサージ子を有した肩部マッサージ部の椅子本体の背凭れに対する高さ方向に位置を調整する高さ位置調整体、及び着座者の肩部の厚み方向所望位置に前記マッサージ子が配置されるように前記肩部マッサージ部の位置を可変して前記マッサージ子を人体肩部に斜め後上方から覆い被さるように配置させる位置調整体を動作させて、マッサージ子を椅子本体に着座した人体の肩部に対して厚み方向所望位置に配置できる。そして、この状態でマッサージ子を動作させることにより、人体肩部に対し、斜め前下向きにマッサージ力を与えるマッサージができる。
【0010】
更に、本発明では、位置調整体を動作させた際にマッサージ子を動作させて、マッサージ動作に先立って1回以上マッサージ力を人体に与えるようにしているので、人体の厚み方向調整位置で実際のマッサージ力を確認できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図9を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0012】
図1及び図2中符号1は例えば椅子式のマッサージ機を示しており、そのマッサージ機本体として機能する椅子本体2は、座部3と、この座部3の後側に配置された背もたれ4と、後部支柱5aを有して肘掛を兼ねる左右のフレーム5とを備えている。図2(B)等に示すように一対のフレーム5は、前部横架材6、後部横架材7、及び複数の底部横架材8を介して連結されている。これら各横架材6〜8と両フレーム5とはフレーム体を形成する。
【0013】
図2(B)に示すように座部3は、前記フレーム体に支持された座部フレーム3aと、このフレーム3a上に取付けられた座部クッション3bとを備え、座部クッション3bの表面は柔軟性を有した座部カバーで覆われている。背もたれ4は、背部フレーム4aの前面に比較的硬質な背部ベースクッション4bを取付けるとともに、図4〜図6に示すように前面を薄手で柔軟性を有した背部クッション4cで覆い、更に前から柔軟性を有した背部カバー4dで覆われている。
【0014】
背もたれ4はリクライニングできるように設けられている。そのために、図2(B)に示すように座部フレーム3aから斜め上後方に向けて突設された背もたれ支持部3cに、背部フレーム4aの下部に前向きに突設された連結部4eを枢軸9により連結している。又、枢軸9の下方に配置されたガススプリング10の一端を座部フレーム3aに枢軸11を介して連結し、ガススプリング10の他端を背部フレーム4aの下端に枢軸12を介して連結している。
【0015】
図1(A)に示すリクライニングレバー13を操作して背もたれ4に体重を掛けることにより、ガススプリング10を縮めながら背もたれ4を図2(B)中時計まわりに枢軸9を中心に回動させて倒すことができる。そして、同レバー13の操作下で背もたれ4から背中を離すことによりガススプリング10が伸びるので、背もたれ4を図2(B)中反時計まわりに枢軸9を中心に回動させて起こすことができる。
【0016】
図1及び図2に示すように背もたれ4の上部には、位置調整を必要とするマッサージ装置例えば肩部マッサージ装置15が取付けられている。背もたれ4の下部には一対の腰部マッサージ装置16が取付けられ、更に、背もたれ4の幅方向中央部には前記両装置15、16間に位置して背中部用マッサージ子例えばエアーバッグ17が配置されている。
【0017】
椅子本体2に着座した人体の肩部ないしは首肩部をマッサージする肩部マッサージ装置15を、図3〜図7等を参照して説明する。このマッサージ装置15は、装置フレーム21に、マッサージユニット22と、高さ位置調整体例えば1以上、詳しくは2個のエアーバッグ23と、復帰用ばね24とを備えている。
【0018】
装置フレーム21は背部フレーム4aの上部に固定されている。この装置フレーム21は、その両側部に背もたれ4の長手方向言いかえれば着座者の体軸方向に延びる溝状のレール25を有している。これら一対のレール25はその長手方向に伸びる開口が互いに向かい合うように設けられている。
【0019】
マッサージユニット22は、ユニットベース26と、肩部マッサージ部27と、このマッサージ部27の位置を着座者の厚み方向に可変させるための位置調整体28とを備えている。ユニットベース26は、正面壁26a、及び背もたれ4の先端側に位置して正面壁26aに略直角に連なった端壁26bを有している。正面壁26aは、一対のレール25の離間寸法より少し短い幅を有した平板で形成されている。ユニットベース26の左右両側には夫々複数のローラ29が回転自在に取付けられている。
【0020】
図3及び図7に示すようにユニットベース26は、そのローラ29をレール25に嵌入させて装置フレーム21に組合わされている。そのため、マッサージユニット22のユニットベース26は、レール25に沿って着座者の体軸方向に移動可能に設けられている。図4〜図6等に示すように前記組合わせ状態で端壁26bはレール25を横切るように延びている。
【0021】
肩部マッサージ部27は、正面壁26aの前方に配置されていて、マッサージ子支持板例えば1枚の回動板31と、この表面に椅子本体2の幅方向に並べて取付けられた一対の肩部マッサージ子例えばエアーバッグ32とを有している。図3に示すようにエアーバッグ32の外周の一部には取付け部33が一体に突設され、この取付け部33を通って回動板31にねじ込まれたねじ等の取付け具34によって、エアーバッグ32は片持ちの状態に固定されている。この場合、一対のエアーバッグ32は、その取付け部33を互いに接近させて回動板31に取付けられている。
【0022】
給排気により膨縮する両エアーバッグ32の膨縮部分は、平面視円形であり、排気された状態では薄くなるように収縮し(図7の右側部分で代表する。)、給気された状態では略半球状に膨張する(図7の左側部分で代表する。)ように形成されている。しかも、この膨縮部分の頂部32aは膨縮部分の中心から取付け部33に寄せて偏心されていて、それにより、膨縮部分はその頂部32aを取付け部33に次第に寄せながら収縮状態から膨張するようになっている。この場合の頂部32aの移動軌跡を図7の左側部分に矢印で示す。したがって、両エアーバッグ32が同期して膨張する時、それらの頂部32aは互いに近づけられる。
【0023】
回動板31は、エアーバッグ32がその背部に向けて膨張することを妨げる壁として機能する。この回動板31の一側部例えば下側部は一対のヒンジ35を介して正面壁26aに取付けられている。そのため、これらヒンジ35が有するヒンジ軸を支点として肩部マッサージ部27は上下方向に回動可能に設けられている。ヒンジ35にはコイル状のばね35aが取付けられている。このばね35aによって、回動板31はその自由端側が正面壁26aに近づけられる方向に付勢されている。
【0024】
位置調整体28は例えば給排気により膨縮するエアーバッグで形成されている。この調整体28は少なくとも一部を正面壁26aと回動板31との間に配置されて、その例えば下側部が正面壁26aに固定されている。このように配置された位置調整体28には、ばね35aの付勢力で回動板31の裏面が押し付けられている。正面壁26aは位置調整体28がその背部に向けて膨張することを妨げる壁として機能する。したがって、肩部マッサージ部27は、位置調整体28が膨張されるに伴ってヒンジ35を支点に前傾し、位置調整体28が収縮されるに伴って起立するようにばね35aの力で押し戻される。
【0025】
エアーバッグ23は、互いに重ね合わされて装置フレーム21の端壁21aとユニットベース26の端壁26bとの間に挟設されている。前記復帰用ばね24は、その両端を端壁21a、26bに夫々接続して設けられて、ユニットベース26を常に端壁21a寄りに付勢している。そのため、エアーバッグ23が膨張するに従い、復帰用ばね24の付勢力に抗してマッサージユニット22がレール25に沿って押し動かされ、エアーバッグ23が収縮するに従い復帰用ばね24の付勢力でマッサージユニット22が引き動かされる。
【0026】
前記一対の腰部マッサージ装置16の構成は、肩部マッサージ部27の構成と同様である。つまり、図2(A)に示すように腰部マッサージ装置16は、背部ベースクッション4bの正面に接着剤などで止められた支持板41と、この表面に椅子本体2の幅方向に並べて取付けられた一対の腰部マッサージ子例えばエアーバッグ42とを有している。エアーバッグ42の構成は前記肩部エアーバッグ32と同じであり、その外周の一部に突設された取付け部43を通って支持板41にねじ込まれたねじ等の取付け具44によって、エアーバッグ42は片持ちの状態に固定されている。この場合、一対のエアーバッグ42は、その取付け部43を互いに接近させて支持板41に取付けられている。
【0027】
背中部エアーバッグ17は縦長に形成されていて、その給排気口を有した固定端部(図2では上端部)のみが、背部ベースクッション4bの正面に接着剤などで止められている。このエアーバッグ17の他端部は単に背部ベースクッション4bの正面に重なっている自由端部である。そのため、給排気により膨縮するエアーバッグ17は、その自由端部側が固定端部に寄るように膨張し、この膨張の際に着座者に上向きの力を作用させるようになっている。
【0028】
なお、背部クッション4c及び背部カバー4dは、マッサージユニット22の上下動及び前傾動作、並びにエアーバッグ42、17の膨張動作に追従して容易に変形できる自由度を有している。
【0029】
座部3の下側には駆動装置50が配置されている。この装置50は、図9に示すように例えば電磁駆動によりダイアフラムを動かしてポンプ動作をするエアーポンプ52と、このポンプ52の吐出し口にエアーチューブ53を介して接続されたロータリー弁等のエアー分配装置54と、エアーチューブ53から分岐された第1チューブ53aに接続された電磁弁55と、エアーチューブ53から分岐された第2チューブ53bに接続された電磁弁56と、制御装置51とを備えている。
【0030】
エアー分配装置54が有する第1の分配口にはエアーチューブ57の一端が接続され、このチューブ57の他端は図2(A)に示した三叉状の給排気口体58の一端部に接続されている。給排気口体58が有した他の二つの端部は夫々腰部用のエアーバッグ42に連通されている。エアー分配装置54が有する第2の分配口はエアーチューブ59を介して背中部用エアーバッグ17に連通されている。エアー分配装置54が有する第3の分配口にはエアーチューブ60の一端が接続され、このチューブ60の他端は図3に示した三叉状の給排気口体61の一端部に接続されている。給排気口体61が有した他の二つの端部は夫々肩部用のエアーバッグ32に連通されている。
【0031】
エアー分配装置54をなすロータリー弁は、図示しない排気口を有しており、一つの分配口への送気を選択しているとき、他の分配口は排気口に連通されるものであり、又、図示しないロータがステップモータで回転されるに従い各分配口が順番に選択されるようになっている。
【0032】
電磁弁55にはエアーチューブ62を介して高さ調整用の2個のエアーバッグ23が夫々連通され、電磁弁56にはエアーチューブ63を介して位置調整体28が連通されている。これらの電磁弁55、56はいずれも排気ポートを有しており、給気ポジションと、閉止ポジションと、排気ポジションとを選択できる。
【0033】
電磁弁55は、吸気ポジションではエアーバッグ23への給気を許し、閉止ポジションでは流路を閉じてエアーバッグ23の膨張状態を保持し、排気ポジションではエアーバッグ23から流出された空気を排気ポートより外部に排出できる。同様に、電磁弁56は、吸気ポジションでは位置調整体28への給気を許し、閉止ポジションでは流路を閉じて位置調整体28の膨張状態を保持し、排気ポジションでは位置調整体28から流出された空気を排気ポートより外部に排出できる。このように電磁弁55、56は、それらに対応するエアーバッグ23、位置調整体28の膨張保持要素として使用され、そのため、位置調整体28及び電磁弁56は、着座者の厚み方向に関してエアーバッグ32の位置を可変する位置調整手段を構成している。
【0034】
制御装置51は、エアーポンプ52、エアー分配装置54、及び電磁弁55、56を制御するもので、マイクロコンピュータ等で形成されている。この制御装置51には、着座者により操作される操作部例えばリモートコントローラ71が接続され、このコントローラ71により運転指令が与えられる。
【0035】
図8に示されるようにリモートコントローラ71は、マッサージユニット22の肩部マッサージ部27の人体肩部に対する角度を変更させるための角度調整釦72a、72bと、肩部、背中部、又は腰部のいずれかのマッサージ位置を選択するためのポイント釦73と、コース運転を行なわせるコース釦74と、膨縮させるエアーバッグに対して脈動を伴う給気を行なわせるパルス釦75、エアーバッグ膨張程度を変更させてマッサージの強さを変える強さ釦76と、肩部マッサージ部27の人体肩部に対する高さ位置を変更させるための高さ調整釦77a、77bと、全ての動作を終了させる停止釦78等を備えている。
【0036】
停止釦78が押されることによりリセットされるポイント釦73は、はじめに肩部を指定し、1度目の押圧で背中部を指定し、2度目の押圧で腰部を指定し、3度目の押圧で再び肩部を指定することを、リセットされるまで繰返すようになっている。又、コース釦74を押して予め定められたコース運転をする場合には、肩部を複数回指定し、次に背中部を指定し、最後に腰部を指定するサイクルを所定回数繰返すマッサージ運転が行なわれる。
【0037】
このようにポイント釦73又はコース釦74を操作した場合には、肩部マッサージ装置15による人体の首肩部からマッサージ動作を開始するマッサージ運転を行なわせることができる。このことは、後述するように首肩の高さ位置及び首肩部でのマッサージポイントを人体の厚み方向位置に適合させてエアーバッグ32の位置を二次元的に調整できるマッサージ機1にあって、このニ次元調整の特徴を生かして、ニ次元調整状態からマッサージを開始するので、動作上の無駄がなくマッサージができる点で好ましい。
【0038】
前記構成のマッサージ機1を使用するとき、着座者は、はじめにマッサージユニット22を人体肩部に合わせる調整を行なう。この調整は、マッサージユニット22を人体肩部に対して接離する方向に移動させる高さ方向調整と、肩部マッサージ部27を例えば回動させて人体肩部の厚み方向に移動させる厚み方向調整とで行なわれる。
【0039】
高さ方向調整は、リモートコントローラ71の高さ調整釦77a、77bを調整して行なわれる。肩部マッサージユニット22が人体肩部に近づく方向の指示をする高さ調整釦77aの押圧操作が継続している間は、エアーポンプ52の運転が継続されるとともに、電磁弁55が給気ポジションを維持するので、高さ調整用のエアーバッグ23への給気が継続され、この給気は高さ調整釦77aの押圧操作を解除することで停止される。同時に、エアーポンプ52の運転が停止されるとともに、電磁弁55が閉止ポジションを維持して、エアーバッグ23は膨張状態に保持される。
【0040】
又、肩部マッサージユニット22が人体肩部から離れる方向の指示をする高さ調整釦77bの押圧操作が継続している間は、エアーポンプ52の運転を停止させたままで、電磁弁55が排気ポジションとなるので、高さ調整用のエアーバッグ23の空気が排気され、この排気は高さ調整釦77bの押圧操作を解除することで停止される。同時に、エアーバッグ23が縮んだ分に応じて復帰用ばね24の付勢力でマッサージユニット22が引き上げられる。
【0041】
そのため、高さ調整釦77a、77bの少なくとも一方を操作して、マッサージユニット22を人体肩部に接離する方向に移動させることにより、人体肩部に対してエアーバッグ32が当たる感触などに基づき、着座者が所望とする高さ位置にマッサージユニット22を配置できる。図6にエアーバッグ23を膨張させた状態を例示する。
【0042】
この状態で、次に厚み方向調整が行なわれ、この調整はリモートコントローラの角度調整釦72a、72bを操作して行なう。角度調整釦72aの押圧操作が継続している間は、エアーポンプ52の運転が継続されるとともに、電磁弁56が給気ポジションを維持するので、位置調整体28をなすエアーバッグへの給気が継続され、この給気は角度調整釦72aの押圧操作を解除することで停止される。同時に、エアーポンプ52の運転が停止されるとともに、電磁弁56が閉止ポジションを維持して、位置調整体28が膨張状態に保持される。
【0043】
又、角度調整釦72bの押圧操作が継続している間は、エアーポンプ52の運転を停止させたままで、電磁弁56が排気ポジションとなるので、厚み方向調整用の位置調整体28内の空気が排気され、この排気は角度調整釦72bの押圧操作を解除することで停止される。電磁弁56が閉止ポジションを維持して、位置調整体28が膨張状態に保持される。
【0044】
そのため、角度調整釦72a、72bの少なくとも一方を操作して、肩部マッサージ部27のエアーバッグ32を背もたれ4の厚み方向、言いかえれば、人体の厚み方向に無段階に移動させることにより、エアーバッグ32の頂部32aが当たる感触などに基づき、着座者が所望とする厚み方向任意位置にエアーバッグ32を配置できる。以上のように位置調整体28の膨張により、肩部マッサージ部27がヒンジ35を支点に前に倒れるように回動されて、人体肩部に斜め後上方から覆い被さるように配置された状態を図5に例示する。
【0045】
以上の両調整状態はいずれも電磁弁55、56が閉止ポジションとなることにより保持される。この調整の最終段階として、角度調整釦72a、72bの以上の操作後に、これらの調整釦72a、72bが所定時間操作されなくなると、エアーポンプ52の運転が開始されてエアー分配装置54を介して一対のエアーバッグ32に対する同時給排気が、1回以上、例えば数回繰返して行なわれる。それにより、一対のエアーバッグ32が膨張して人体肩部にマッサージ力を与えるので、エアーバッグ32の頂部32aによる指圧点が前記両調整状態によって所望の位置になっているかどうかということを体感できる。この体感に基づいて必要がある場合には、以上の調整操作を繰返して人体肩部に対して所望とする指圧が適正に行なわれるように調整をし直せばよい。
【0046】
以上の手順により、着座者の肩の厚みや形状、上半身の曲り方等で異なる人体肩部のマッサージポイントに、エアーバッグ32の頂部32aを合わせることができる。そして、この調整後にはリモートコントローラ71で指定する各種マッサージができる。
【0047】
このマッサージで肩部マッサージ部27が動作される時、及び前記調整の最終段階での肩部マッサージ部27の動作時には、既述のように肩部マッサージ部27が人体肩部に斜め後上方から覆い被さるように配置された状態下で行なわれるので、エアーバッグ32のマッサージ方向は人体を厚み方向前側に押すのとは異なる。
【0048】
具体的には、人体肩部の斜め上後方から、斜め下前方への向けてのマッサージが行なわれると共に、図7中左側のエアーバッグ32の膨張状態で代表して示すように、人体首部の両側から一対のエアーバッグ32の頂部32aを互いに首部の根元部に向けて移動させながら人体肩部を指圧することができる。したがって、人体首肩部に対するマッサージを良好に実施できる。
【0049】
又、前記構成のマッサージ機1では、マッサージユニット22を高さ方向に移動させるための要素にエアーバッグ23を用いると共に、肩部マッサージユニット22を回動させるための要素にもエアーバッグからなる位置調整体28を用いたので、椅子本体2に組み込まれた各エアーバッグ17、32、42と、共通の駆動装置50により駆動することができる。
【0050】
しかも、前記構成のマッサージ機1は、肩部マッサージ部27が背部カバー4dで覆われているので、体裁のよい椅子とできる。その上、肩部マッサージ部27を使用しない時には、図4に示すようにこの肩部マッサージ部27が立っていて、エアーバッグからなる位置調整体28及びマッサージ子をなすエアーバッグ32はいずれも収縮した状態にある。そのため、肩部マッサージ部27がさほど邪魔になることがなく、通常の背もたれ付き椅子と同様に使用できる。
【0051】
以上の構成の一実施形態においては、マッサージユニット22の移動調整ができるので、人体肩部(被施療部)に対する調整の自由度がより大きい。
【0052】
又、本発明では、位置調整体28として、蛇腹状をなす伸縮自在なエアーバッグを使用でき、この場合でも肩部マッサージ装置15全体を移動させるものではなく、この装置15の一部である肩部マッサージ部27を回動させて人体肩部に対する調整をするので、構成的に簡単で大掛かりになることがない。
【0053】
更に、本発明においては、回動板24に、いわゆる揉み玉と通称され電動モータの動力で駆動されるローラ(マッサージ子)を有したマッサージ機構を取付けて実施することもできる。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、マッサージ力を確認しつつマッサージ子を人体肩部の所望位置に合わせてマッサージできる椅子式のマッサージ機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は本発明の一実施形態に係るマッサージ機を夫々異なる方向から示す斜視図。
【図2】(A)及び(B)は図1のマッサージ機を背もたれの背部カバー及び背部クッションを省略して示す正面図及び断面図。
【図3】図1のマッサージ機の背もたれの背部カバー及び背部クッションを省略して肩部マッサージ装置周りを示す正面図。
【図4】図1のマッサージ機の背もたれの背部カバー及び背部クッションを省略して肩部マッサージ装置周りを示す断面図。
【図5】図4の肩部マッサージ装置の厚み方向調整状態を示す断面図。
【図6】図4の肩部マッサージ装置の高さ方向調整状態を示す断面図。
【図7】図4の肩部マッサージ装置を図3中Z−Z線に沿って示す断面図。
【図8】図1のマッサージ機が備えるリモートコントローラを示す正面図。
【図9】図1のマッサージ機の給排気の制御系統を示すブロック図。
【符号の説明】
1…マッサージ機
2…椅子本体
4…背もたれ
15…肩部マッサージ装置
21…装置フレーム
22…マッサージユニット
23…高さ調整用エアーバッグ(高さ位置調整体)
24…復帰用ばね
25…レール
26…ユニットベース
27…肩部マッサージ部
28…位置調整体
31…回動板
32…エアーバッグ(肩部マッサージ子
33…エアーバッグの取付け部
35…ヒンジ
35a…ばね
50…駆動装置
51…制御装置
52…エアーポンプ
53…エアーチューブ
54…エアー分配装置
55,56…電磁弁

Claims (3)

  1. 背もたれを有する椅子本体と、前記背もたれの上部に設けられて着座者の肩部ないしは首肩部をマッサージする肩部マッサージ装置と、この肩部マッサージ装置を駆動してマッサージ動作を行わせる駆動装置を具備するとともに、前記肩部マッサージ装置が、マッサージユニットと、このマッサージユニットの前記背もたれの高さ方向位置を調整する高さ位置調整体と、この高さ位置調整体を上向きに付勢する復帰用ばねとを備えたマッサージ機であって、
    前記マッサージユニットが、一枚の回動板、及びこの回動板の表に並べて取付けられた一対の肩部マッサージ子を有する肩部マッサージ部と、前記回動板の裏に重ねて配置され所望量の空気が供給された時の膨張状態を保持する厚み方向調整用エアーバッグで形成されて前記肩部の厚み方向所望位置に前記マッサージ子が配置されるように前記肩部マッサージ部の位置を可変して前記肩部マッサージ部を人体肩部に斜め後上方から覆い被さるように配置させる位置調整体とを備えてなり、
    前記高さ位置調整体による調整と前記肩部の厚み方向所望位置に前記マッサージ子を配置する調整がされた状態で、前記マッサージ子により前記肩部にマッサージ力を1回以上与えるように前記駆動装置が肩部マッサージ装置を制御するとともに、この後に前記駆動装置により指定されたマッサージが行われるようにしたことを特徴とする椅子式のマッサージ機。
  2. 請求項1に記載のマッサージ機において、前記回動板は前記エアーバッグに押し付けられる方向にばねで付勢されている。
  3. 請求項1又は2に記載のマッサージ機において、前記マッサージ子が、このマッサージ子を前記回動板に片持ちの状態に固定する取付け部を外周に有し、かつ、給排気により膨縮するエアーバッグで形成されている。
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