JP4014192B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体デバイス製造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイス製造プロセスにおけるフォトレジスト工程では、例えば半導体ウエハ(以下、「ウエハ」という。)等の表面に対してレジスト液を塗布してレジスト膜を形成し、パターンが露光された後のウエハに現像液を供給して現像処理している。かかる一連の処理を行うにあたっては、従来から塗布現像処理装置が使用されている。
【0003】
この塗布現像処理装置には、ウエハを冷却する冷却処理ユニット、ウエハを加熱する加熱処理ユニット、ウエハにレジスト液を塗布するレジスト塗布ユニット、ウエハに現像処理を施す現像処理ユニット等の各種の処理ユニットが備えられている。そして塗布現像処理装置全体をコンパクト化するため、複数の加熱処理ユニットと冷却処理ユニットとを混在して多段に積み重ねた熱処理ユニット群を形成している。この場合、熱処理ユニット群の上側には加熱処理ユニットを、下側には冷却処理ユニットをそれぞれ配置することにより熱処理ユニット群内の熱干渉を防止している。更にかかる塗布現像処理装置では、レジスト塗布ユニット及び現像処理ユニット近傍に熱処理ユニット群を配置し、搬送装置と共に全体として集約配置することで、塗布現像処理装置の更なる省スペース化を達成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところでウエハが大口径化すると、これに伴って全ての処理ユニットも大型化する。従って、省スペース化のためには、各処理ユニットの配置を一層高集約化させる必要がある。
【0005】
しかしながら加熱処理ユニットが大型化すると、加熱処理ユニットの熱量も多くなる。従って、これまでのように熱処理ユニット群の中の一つの処理ユニットとして加熱処理装置が他の処理ユニットの近傍に配置されていると、常温付近でウエハに対して処理を行う他の処理ユニット、例えばレジスト塗布装置や冷却処理ユニット等における温度制御を精密に行うことができなくなる虞がある。そして、これらの処理ユニットで温度制御が乱れるとレジスト膜の膜厚が変化する、という問題を生じる。
【0006】
また、その一方で、最近では省スペース化の要請が益々強くなっている。
【0007】
本発明は、かかる事情に基づきなされたもので、常温付近で基板に対して処理を行うための処理液供給ユニットや冷却処理ユニットにおける温度制御を精密に行うことができ、更に省スペース化を実現することができる基板処理装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明の基板処理装置は、基板を受け渡すための受け渡し台と、前記受け渡し台の前後から挟むように配置され、基板を搬送する第1の搬送装置及び第2の搬送装置と、前記受け渡し台との間で前記第1の搬送装置を挟むように配置され、基板を冷却処理する冷却処理ユニットと、前記第1の搬送装置の側部に配置され、基板に対して処理液を供給する処理液供給ユニットと、前記第2の搬送装置の側部に配置され、基板を加熱処理する加熱処理ユニットとを具備することを特徴とする。
【0009】
本発明では、受け渡し台を挟んで、冷却処理ユニット及び処理液供給ユニットを含み、常温付近で基板に対して処理を行うための第1の領域と、加熱処理ユニットを含み、基板に対して加熱処理を行うための第2の領域とに区分され、しかも少なくとも受け渡し台の幅分だけ第1の領域と第2の領域とを離すことができるので、第1の領域にある常温付近で基板に対して処理を行うための処理液供給ユニットや冷却処理ユニットが加熱処理ユニットを含む第2の領域から受ける熱的干渉を極力抑えることができる。従って、常温付近で基板に対して処理を行うための処理液供給ユニットや冷却処理ユニットにおける温度制御を精密に行うことができる。また、第1の搬送装置の周囲の四方の全てに処理ユニット等を配置することができ、更に第2の搬送装置の周囲の三方に処理ユニット等を配置することができ、かつ、残る一方については外部との基板の受け渡しに利用できるので、処理ユニット等を高密度に配置することができる。従って、省スペース化を実現することができる。
【0010】
本発明の基板処理装置は、前記処理液供給ユニットが多段に積み重ねられ、かつ、前記第1の搬送装置がこれら多段に積み重ねられた各処理液供給ユニットに対してアクセス可能であることを特徴とする。これにより、処理液供給ユニットを高密度に配置することができ、省スペース化を実現することができる。
【0011】
本発明の基板処理装置は、前記冷却処理ユニットと積層するように配置され、前記第1の搬送装置とは反対側で外部と基板の受け渡しを行うための受け渡しユニットを具備することを特徴とする。これにより、第1の搬送装置と外部との間で基板の受け渡しを行うための特別な領域が不要となり、省スペース化を実現することができる。
【0012】
本発明の基板処理装置は、前記第1の搬送装置、前記冷却処理ユニット及び前記処理液供給ユニットにより構成される第1の領域に清浄エアーを供給する第1の清浄エアー供給部と、前記受け渡し台、前記第2の搬送装置及び前記加熱処理ユニットにより構成される第2の領域に清浄エアーを供給する第2の清浄エアー供給部とをそれぞれ別個に備え、前記第1の清浄エアー供給部だけが清浄エアーを所定の温度に温調する温調装置を有することを特徴とする。
【0013】
本発明では、第2の領域に清浄エアーを供給する第2の清浄エアー供給部において温調装置は要求されなくなるので、装置コストの低減を図ることができ、温調すべき範囲が限定されるので、第1の領域における温度管理をより精密に行うことができる。
【0014】
本発明の基板処理装置は、前記第1の搬送装置、前記冷却処理ユニット及び前記処理液供給ユニットにより構成される第1の領域と前記受け渡し台、前記第2の搬送装置及び前記加熱処理ユニットにより構成される第2の領域とに区分され、前記第1の領域に清浄エアーを供給する第1の清浄エアー供給部を備え、該第1の清浄エアー供給部は、前記第1の領域の下部から気体を排気し、該排気された気体を循環させて前記第1の領域の上部から温調された気体を吹き出すものであり、更に前記第1の領域と前記第2の領域とを分断するように前記第1の領域の下部から排気された気体をその上部に循環させるための通路を有することを特徴とする。
【0015】
本発明では、上記した構成の通路が第1の領域と第2の領域との間における断熱手段として機能する。しかも、かかる断熱手段である通路内には気体が循環しているので、通路内に熱が蓄積するようなことはなく、極めて良好な断熱手段として機能する。よって、本発明によれば、上記構成の通路が第2の領域から第1の領域への熱的干渉を防止し、常温付近で基板に対して処理を行うための第1の領域における温度制御を極めて精密に行うことができる。
【0016】
本発明の基板処理装置は、前記第1の搬送装置、前記冷却処理ユニット及び前記処理液供給ユニットにより構成される第1の領域と前記受け渡し台、前記第2の搬送装置及び前記加熱処理ユニットにより構成される第2の領域とに区分され、前記第1の領域と前記第2の領域とを分断するように断熱壁が設けられていることを特徴とする。
【0017】
本発明では、断熱壁が第2の領域から第1の領域への熱的干渉を防止するので、常温付近で基板に対して処理を行うための第1の領域における温度制御を極めて精密に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。図1〜図5は本発明の一実施形態に係る塗布現像処理システムを示す図であり、図1は平面図、図2は正面図、図3は図1におけるA−A矢視図、図4は図1におけるB−B矢視図、図4は図1におけるC−C矢視図を示している。
【0019】
図1に示すように、この塗布現像処理システム1は、例えば25枚のウエハWをカセット単位で外部から塗布現像処理システム1に対して搬入出したり、カセットCに対してウエハWを搬入出するためのカセットステーション2と、塗布現像処理工程の中でウエハWに対して所定の処理を施す枚葉式の各種処理ユニットを多段配置してなる第1の処理ステーション3と、この第1の処理ステーション3に隣接して配置された第1のステーション3とほぼ同様の構成の第2の処理ステーション4と、この第2の処理ステーション4に隣接して配置された露光装置(図示を省略)の間でウエハWの受け渡しをするためのインターフェイス部5とを一体に接続した構成を有している。
【0020】
カセットステーション2では、カセット載置台10上の位置決め突起10aの位置に、複数個のカセットCがウエハWの出入口を処理ステーション3側に向けてX方向(図1中の上下方向)に沿って一列に載置自在である。そして、このカセットCの配列方向(X方向)及びカセットCに収容されたウエハWの配列方向(Z方向;垂直方向)に移動可能なウエハ搬送体11が搬送路12に沿って移動自在であり、各カセットCに対して選択的にアクセスできるようになっている。
【0021】
このウエハ搬送体11はθ方向にも回転自在に構成されており、後述する第1の処理ステーション3におけるアライメントユニットに対してアクセスできるように構成されている。
【0022】
第1の処理ステーション3では、そのほぼ中央にウエハWを受け渡すための受け渡し台(TRS)が多段に積み重ねられた受け渡し台群13が配置され、この受け渡し台群13の前後から挟むように、ウエハWを搬送する第1の搬送装置14及び第2の搬送装置15が配置されている。
【0023】
また、この第1の処理ステーション3では、受け渡し台群13との間で第1の搬送装置14を挟むように、ウエハWを冷却処理する冷却処理ユニット(CPL)が多段に積み重ねられた冷却処理ユニット群16が配置されている。更に、第1の搬送装置14の一側部には、カップ内でウエハWをスピンチャックに載せて反射防止膜を塗布して、該ウエハWに対して反射防止膜塗布処理を施す反射防止膜塗布ユニット(BCT)が多段に積み重ねられた反射防止膜塗布ユニット群17が配置され、また第1の搬送装置14の他側部には、カップ内でウエハWをスピンチャックに載せてレジスト液を塗布して、該ウエハWに対してレジスト塗布処理を施すレジスト塗布ユニット(CT)が多段に積み重ねられたレジスト塗布ユニット群18が配置されている。そして、第1の搬送装置14、冷却処理ユニット群16、反射防止膜塗布ユニット群17及びレジスト塗布ユニット群18によって、ウエハWに対して常温で処理を行うための第1の領域21を形成している。
【0024】
一方、第2の搬送装置15の両側部には、ウエハWを加熱処理する加熱処理ユニット(HP)が多段に積み重ねられた加熱処理ユニット群19、20が配置されている。そして、第2の搬送装置15及び加熱処理ユニット群19、20とによって、ウエハWに対して加熱処理を行うための第2の領域22を形成している。
【0025】
同様に、第2の処理ステーション4では、そのほぼ中央にウエハWを受け渡すための受け渡し台(TRS)が多段に積み重ねられた受け渡し台群23が配置され、この受け渡し台群23の前後から挟むように、ウエハWを搬送する第1の搬送装置24及び第2の搬送装置25が配置されている。
【0026】
また、この第2の処理ステーション4では、受け渡し台群23との間で第1の搬送装置24を挟むように、ウエハWを冷却処理する冷却処理ユニット(CPL)が多段に積み重ねられた冷却処理ユニット群26が配置されている。更に、第1の搬送装置24の両側部には、カップ内でウエハWをスピンチャックに載せて現像液を供給して、該ウエハWに対して現像処理を施す現像処理ユニット(DEV)が多段に積み重ねられた現像処理ユニット群27、28が配置されている。そして、第1の搬送装置24、冷却処理ユニット群26及び現像処理ユニット群27、28によって、ウエハWに対して常温で処理を行うための第1の領域31を形成している。
【0027】
一方、第2の搬送装置25の両側部には、ウエハWを加熱処理する加熱処理ユニット(HP)が多段に積み重ねられた加熱処理ユニット群29、30が配置されている。そして、第2の搬送装置25及び加熱処理ユニット群29、30とによって、ウエハWに対して加熱処理を行うための第2の領域32を形成している。
【0028】
インターフェイス部5では、その背面側には周辺露光装置34が配置され、その正面側には垂直方向に昇降可能とされ、更にθ方向に回転可能とされたウエハ搬送体35が配置されている。そして、ウエハ搬送体35は第2の処理ステーション4における後述するアライメントユニット、周辺露光装置34、露光装置(図示せず)に対してアクセスできるように構成されている。
【0029】
図3に示すように、第1の処理ステーション3における上述の冷却処理ユニット群16では、ウエハWの位置合わせを行うアライメントユニット(ALIM)と、7個の冷却処理ユニット(CPL)とが下から順に例えば8段に積み重ねられている。アライメントユニット(ALIM)に対しては、ウエハ搬送体11及び第1の搬送装置14の両方からウエハWの受け渡しが行えるようになっている。これにより、第1の搬送装置14と第1の処理ステーション3からみた外部であるカセットステーション2との間でウエハWの受け渡しを行うための特別な領域が不要となり、省スペース化を実現することができる。なお、第2の処理ステーション4における冷却処理ユニット群26もこれと同様の構成とされており、冷却処理ユニット群26のアライメントユニット(ALIM)に対しては、第1の処理ステーション3における第2の搬送装置15及び第2の処理ステーション4における第1の搬送装置24の両方からウエハWの受け渡しが行えるようになっている。
【0030】
図4に示すように、第1の処理ステーション3における上述の反射防止膜塗布ユニット群17では、反射防止膜塗布ユニット(BCT)が3段に積み重ねられており、同様に第1の処理ステーション3における上述のレジスト塗布ユニット群18では、レジスト塗布ユニット(CT)が3段に積み重ねられている。そして、第1の搬送装置14は冷却処理ユニット群16における各ユニットの他にこれらの反射防止膜塗布ユニット群17及びレジスト塗布ユニット群18における各ユニットにアクセスが可能にされている。第2の処理ステーション4における現像処理ユニット群27、28においては、それぞれ現像処理ユニット(DEV)が2段に積み重ねられており、同様のアクセスが可能とされている。
【0031】
図5に示すように、第1の処理ステーション3の加熱処理ユニット群19、20では、それぞれ加熱処理ユニット(HP)が8段に積み重ねられおり、第2の搬送装置15はこれら各ユニットに対してアクセスが可能とされている。第2の処理ステーション4の加熱処理ユニット群29、30においても、それぞれ加熱処理ユニット(HP)が8段に積み重ねられおり、第2の搬送装置25はこれら各ユニットに対してアクセスが可能とされている。
【0032】
図6は上述した第1の処理ステーション3における受け渡し台群13の構成を示す断面図である。
【0033】
受け渡し台群13では、受け渡し台(TRS)が2段に積み重ねられている。各受け渡し台(TRS)は第1の搬送装置14及び第2の搬送装置15との間でウエハWの受け渡しを行うための開口部41、42が設けられた筐体43を有し、この筐体43のほぼ中央には支持ピン44が3本程度設けられた受け渡し板45が配置されている。なお、第2の処理ステーション4における受け渡し台群23においても同様に構成されている。
【0034】
図7は第1及び第2の処理ステーション3、4における第1及び第2の搬送装置14、15、24、25の構成を示す斜視図であり、上端及び下瑞で相互に接続され対向する一体の壁部51、52からなる筒状支持体53の内側に、上下方向(Z方向)に昇降自在なウエハ搬送手段54を備えている。筒状支持体53はモータ55の回転軸に接続されており、このモータ55の回転駆動力で、前記回転軸を中心としてウエハ搬送手段54と共に一体に回転する。従って、ウエハ搬送手段54はθ方向に回転自在となっている。
【0035】
ウエハ搬送手段54の搬送基台56上には、ウエハWを保持する複数、例えば2本のピンセット57、58が上下に備えられている。各ピンセット57、58は基本的に同一の構成を有しており、筒状支持体53の両壁部51、52間の側面開口部を通過自在な形態及び大きさを有している。また、各ピンセット57、58は搬送基台56に内蔵されたモータ(図示せず)により前後方向の移動が自在となっている。
【0036】
図1及び図2に示すように、第1の処理ステーション3における反射防止膜塗布ユニット群17、レジスト塗布ユニット群18及び第2の処理ステーション4における現像処理ユニット群27、28の加熱処理ユニット群19、20、29、30側には、それぞれ断熱壁61及び後述する第1の領域21、31の下部から排気された気体をその上部に循環させるための通路62が配置されている。即ち、断熱壁61及び通路62は、それぞれ第1の領域21、31と第2の領域22、32との間を分断するように配置されている。なお、第2の処理ステーション4における現像処理ユニット群27、28の第1の処理ステーション3側にも断熱壁61が設けられている。
【0037】
この塗布現像処理システム1の上部には、第1の領域21、31に対して上部から温調された清浄エアーを供給する第1の清浄エアー供給部63と、第2の領域22、32に対して上部から清浄エアーを供給する第2の清浄エアー供給部64とが配置されている。
【0038】
第1の清浄エアー供給部63は、例えばFFU(ファン・フィルタ・ユニット)及び温度や湿度を調整する温調装置等を備え、第1の領域21、31の下部から排気された気体をその上部に循環させるための通路62を介して流入した気体から温度及び湿度を調整してパーティクル等を除去した清浄エアーを通路65を介して第1の領域21、32における各ユニットに供給する。
【0039】
一方、第2の清浄エアー供給部64は、例えばFFU(ファン・フィルタ・ユニット)等を備え、第2の領域の下部から排気された気体をその上部に循環させるための通路(図示せず)を介して流入した気体からパーティクル等を除去した清浄エアーを各加熱処理ユニット(HP)に供給する。
【0040】
第1の領域21、31では常温に温調する必要があるのに対して、第2の領域22、32ではこのような温調は不要である。従って、本実施形態のように第1の領域21、31に対する清浄エアーの供給と第2の領域22、32に対する清浄エアーの供給をそれぞれ別個に行うように構成し、第1の領域21、31に対する清浄エアーのみを温調するように構成することで、温調装置のコストを低減することができ、しかも第1の領域21、31に対する温調をより精密に行うことができる。
【0041】
また、第1の清浄エアー供給部63の温調機構として、次のような機構を用いることができる。すなわち、第1の清浄エアー供給部63にて、各塗布処理ユニット(BCT、DEV)に供給されるエアーの温度よりも低い温度の新しい気体と、第1の領域21、31の下部からそれぞれ排気され通路62を通過した気体とを、混合することによって所望の温度に清浄エアーを温調してもよい。
【0042】
なお、第1の領域21、31においては、塗布系のユニットでは温度管理の他に湿度管理が必要であるのに対して、冷却処理ユニットでは湿度管理は不要である。そこで、塗布系のユニットに対して清浄エアーを供給する手段と冷却処理ユニットに対して清浄エアーを供給する手段とを別個に設け、塗布系のユニットに対する清浄エアーのみを湿度制御するように構成すれば、温調装置のコスト低減及び精密温調の効果をより高めることができる。
【0043】
また、図1、図3及び図4に示すように、第1の領域21、31の両側、即ち第1の処理ステーション3における反射防止膜塗布ユニット群17、レジスト塗布ユニット群18及び第2の処理ステーション4における現像処理ユニット群27、28の側部には、それぞれ各ユニットで使われる処理液、例えばレジスト液や反射防止膜液を蓄える容器を収容する領域としての容器棚66が設けられている。この容器棚66は例えば正面側に開閉可能な扉のような構造となっており、この扉に容器が収容可能となっている。これにより、容器の交換や保守点検を容易に行うことができる。
【0044】
次に、このように構成された塗布現像処理システム1における処理工程を説明する。
【0045】
塗布現像処理システム1において、カセットC内に収容された未処理のウエハWはカセットステーション2のウエハ搬送体11によって取り出された後、第1の処理ステーション3の冷却処理ユニット群16におけるアライメントユニット(ALIM)内に搬送され、位置合わせが行われる。
【0046】
アライメントユニット(ALIM)で位置合わせが行われたウエハWは、第1の搬送装置14によって冷却処理ユニット群16における冷却処理ユニット(CPL)内に搬送され、冷却処理が行われる。
【0047】
冷却処理ユニット(CPL)で冷却処理が行われたウエハWは、第1の搬送装置14によって反射防止膜塗布ユニット群17における反射防止膜塗布ユニット(BCT)内に搬送され、反射防止膜用の処理液が塗布される。
【0048】
反射防止膜塗布ユニット(BCT)で反射防止膜用の処理液が塗布されたウエハWは、第1の搬送装置14、受け渡し台群13における受け渡し台(TRS)、及び第2の搬送装置15を介して加熱処理ユニット群19、20における加熱処理ユニット(HP)内に搬送され、加熱処理が行われる。
【0049】
加熱処理ユニット(HP)で加熱処理されたウエハWは、第2の搬送装置15、受け渡し台群13における受け渡し台(TRS)、及び第1の搬送装置14を介して冷却処理ユニット群16における冷却処理ユニット(CPL)内に搬送され、冷却処理が行われる。
【0050】
冷却処理ユニット(CPL)で冷却処理が行われたウエハWは、第1の搬送装置14によってレジスト塗布ユニット群18におけるレジスト塗布ユニット(CT)内に搬送され、レジスト液が塗布される。
【0051】
レジスト塗布ユニット(CT)でレジスト液が塗布されたウエハWは、第1の搬送装置14、受け渡し台群13における受け渡し台(TRS)、及び第2の搬送装置15を介して加熱処理ユニット群19、20における加熱処理ユニット(HP)内に搬送され、加熱処理が行われる。
【0052】
加熱処理ユニット(HP)で加熱処理されたウエハWは、第2の搬送装置15、第2の処理ステーション4の冷却処理ユニット群26におけるアライメントユニット(ALIM)及び第1の搬送装置24を介して冷却処理ユニット群26における冷却処理ユニット(CPL)内に搬送され、冷却処理が行われる。
【0053】
冷却処理ユニット(CPL)で冷却処理が行われたウエハWは、第1の搬送装置24、受け渡し台群23における受け渡し台(TRS)、第2の搬送装置25、加熱処理ユニット群29における加熱処理ユニット(HP)及びウエハ搬送体35を介して周辺露光装置34内に搬送され、周辺露光が行われる。
【0054】
周辺露光装置34で周辺露光が行われたウエハWは、ウエハ搬送体35によって露光装置(図示せず)に搬送される。
【0055】
露光装置によって露光処理が行われたウエハWは、ウエハ搬送体35、加熱処理ユニット群29における加熱処理ユニット(HP)及び第2の搬送装置25を介して加熱処理ユニット群29、30におけるいずれかの加熱処理ユニット(HP)内に搬送され、加熱処理が行われる。
【0056】
加熱処理ユニット(HP)で加熱処理されたウエハWは、第2の搬送装置25、受け渡し台群23における受け渡し台(TRS)及び第1の搬送装置24を介して冷却処理ユニット群26における冷却処理ユニット(CPL)内に搬送され、冷却処理が行われる。
【0057】
冷却処理ユニット(CPL)で冷却処理が行われたウエハWは、第1の搬送装置24によって現像処理ユニット群27、28における現像処理ユニット(DEV)に搬送され、現像処理が行われる。
【0058】
現像処理ユニット(DEV)で現像処理が行われたウエハWは、第1の搬送装置24、冷却処理ユニット群26におけるアライメントユニット(ALIM)及び第1の処理ステーション3における第2の搬送装置15を介して加熱処理ユニット群19、20における加熱処理ユニット(HP)内に搬送され、加熱処理が行われる。
【0059】
加熱処理ユニット(HP)で加熱処理されたウエハWは、第2の搬送装置15、受け渡し台群13における受け渡し台(TRS)及び第1の搬送装置14を介して冷却処理ユニット群16におけるアライメントユニット(ALIM)に搬送される。
【0060】
アライメントユニット(ALIM)に搬送されたウエハWは、カセットステーション2のウエハ搬送体11によってカセットC内に収容される。
【0061】
以上のように構成された本実施形態に係る塗布現像処理システム1によれば、受け渡し台(TRS)を挟んで、常温付近でウエハWに対して処理を行うための第1の領域21、31と、ウエハWに対して加熱処理を行うための第2の領域22、32とに区分され、しかも少なくとも受け渡し台(TRS)の幅分だけ第1の領域21、31と第2の領域22、32とを離すことができるので、第1の領域21、31にある常温付近でウエハWに対して処理を行うためのユニットが第2の領域22、32から受ける熱的干渉を極力抑えることができる。従って、常温付近でウエハWに対して処理を行うためのユニットにおける温度制御を精密に行うことができる。
【0062】
また、このように構成された塗布現像処理システム1によれば、第1の搬送装置14、24の周囲の四方の全てに処理ユニット等(第1の処理ステーション3における第1の搬送装置14では、冷却処理ユニット群16、反射防止膜塗布ユニット群17、レジスト塗布ユニット群18及び受け渡し台群13、第2の処理ステーション4における第1の搬送装置24では、冷却処理ユニット群26、現像処理ユニット群27、28及び受け渡し台群23)を配置することができ、更に第2の搬送装置15、25の周囲の三方に処理ユニット等(第1の処理ステーション3における第2の搬送装置15では、加熱処理ユニット群19、20及び受け渡し台群13、第2の処理ステーション4における第2の搬送装置25では、加熱処理ユニット群29、30及び受け渡し台群2)を配置することができ、かつ、残る一方(第2の搬送装置15から第2の処理ステーション4における冷却処理ユニット群26側)については外部とのウエハWの受け渡しに利用できるので、処理ユニット等を高密度に配置することができる。従って、省スペース化を実現することができる。
【0063】
尚、上記実施形態では、基板としてウエハを例に挙げて説明したが、LCD基板等の他の基板にも本発明を適用することができる。またレジストの塗布現像システムばかりでなく、他のシステム、例えば基板上に層間絶縁膜を形成するSOD(Spin on Dielectric)処理システム等にも本発明を適用することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、常温付近で基板に対して処理を行うための処理液供給ユニットや冷却処理ユニットにおける温度制御を精密に行うことができ、更に省スペース化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る塗布現像処理システムを示す平面図である。
【図2】図1に示した塗布現像処理システムの正面図である。
【図3】図1に示した塗布現像処理システムのA−A断面図である。
【図4】図1に示した塗布現像処理システムのB−B断面図である。
【図5】図1に示した塗布現像処理システムのC−C断面図である。
【図6】第1の処理ステーションにおける受け渡し台群の構成を示す断面図である。
【図7】図1に示した第1及び第2の搬送装置の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理システム
3 第1の処理ステーション
4 第2の処理ステーション
13、23 受け渡し台群
14、24 第1の搬送装置
15、25 第2の搬送装置
16、26 冷却処理ユニット群
17 反射防止膜塗布ユニット群
18 レジスト塗布ユニット群
19、20、29、30 加熱処理ユニット群
21、31 第1の領域
22、32 第2の領域
66 容器棚
61 断熱壁
62 通路
63 第1の清浄エアー供給部
64 第2の清浄エアー供給部
ALIM アライメントユニット
TRS 受け渡し台
BCT 反射防止膜塗布ユニット
CPL 冷却処理ユニット
CT レジスト塗布ユニット
DEV 現像処理ユニット
HP 加熱処理ユニット
W ウエハ

Claims (7)

  1. 基板を受け渡すための受け渡し台と、
    前記受け渡し台の前後から挟むように配置され、基板を搬送する第1の搬送装置及び第2の搬送装置と、
    前記受け渡し台との間で前記第1の搬送装置を挟むように配置され、基板を冷却処理する冷却処理ユニットと、
    前記第1の搬送装置の側部に配置され、基板に対して処理液を供給する処理液供給ユニットと、
    前記第2の搬送装置の側部に配置され、基板を加熱処理する加熱処理ユニットと
    を具備することを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記処理液供給ユニットが多段に積み重ねられ、かつ、前記第1の搬送装置がこれら多段に積み重ねられた各処理液供給ユニットに対してアクセス可能であることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記冷却処理ユニットと積層するように配置され、前記第1の搬送装置とは反対側で外部と基板の受け渡しを行うための受け渡しユニットを具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記第1の搬送装置、前記冷却処理ユニット及び前記処理液供給ユニットにより構成される第1の領域に清浄エアーを供給する第1の清浄エアー供給部と、前記受け渡し台、前記第2の搬送装置及び前記加熱処理ユニットにより構成される第2の領域に清浄エアーを供給する第2の清浄エアー供給部とをそれぞれ別個に備え、前記第1の清浄エアー供給部だけが清浄エアーを所定の温度に温調する温調装置を有することを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の基板処理装置。
  5. 前記第1の搬送装置、前記冷却処理ユニット及び前記処理液供給ユニットにより構成される第1の領域と前記受け渡し台、前記第2の搬送装置及び前記加熱処理ユニットにより構成される第2の領域とに区分され、前記第1の領域に清浄エアーを供給する第1の清浄エアー供給部を備え、該第1の清浄エアー供給部は、前記第1の領域の下部から気体を排気し、該排気された気体を循環させて前記第1の領域の上部から温調された気体を吹き出すものであり、更に前記第1の領域と前記第2の領域とを分断するように前記第1の領域の下部から排気された気体をその上部に循環させるための通路を有することを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の基板処理装置。
  6. 前記第1の清浄エアー供給部では、前記第1の領域に供給する前記清浄エアーの温度より低い温度を有する気体と前記排気された気体とが混合されて前記清浄エアーが生成されることを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記第1の搬送装置、前記冷却処理ユニット及び前記処理液供給ユニットにより構成される第1の領域と前記受け渡し台、前記第2の搬送装置及び前記加熱処理ユニットにより構成される第2の領域とに区分され、前記第1の領域と前記第2の領域とを分断するように断熱壁が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の基板処理装置。
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