JP3538330B2 - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JP3538330B2
JP3538330B2 JP26396198A JP26396198A JP3538330B2 JP 3538330 B2 JP3538330 B2 JP 3538330B2 JP 26396198 A JP26396198 A JP 26396198A JP 26396198 A JP26396198 A JP 26396198A JP 3538330 B2 JP3538330 B2 JP 3538330B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板の処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造におけるフォトレ
ジスト処理工程においては,例えば半導体ウェハ(以
下,「ウェハ」という。)等の基板に対してレジスト液
を塗布してレジスト膜を形成し,所定のパターンを露光
した後に,このウェハに対して現像液を供給して現像処
理している。このような一連の処理を行うにあたって
は,従来から塗布現像処理装置が使用されている。
【0003】この塗布現像処理装置には,例えばレジス
トの定着性を向上させる疎水化処理(アドヒージョン処
理),レジスト液塗布後のウェハを加熱してレジスト膜
を硬化させる加熱処理を行う加熱処理装置や,加熱処理
後のウェハを冷却処理する冷却処理装置等の熱系処理装
置と,ウェハに対してレジスト液を塗布してレジスト膜
を形成するレジスト塗布装置や,露光後のウェハに対し
て現像液を供給して現像処理を行う現像処理装置等の液
処理装置とが個別に備えられている。そして,各種液処
理装置及び熱系処理装置に対するウェハの搬送は搬送装
置によって行われている。そして,従来の塗布現像処理
装置内では,各種液処理装置及び熱系処理装置がそれぞ
れ多段に積み重ねられて,塗布現像処理装置内における
配置スペースの有効利用を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】今日では,半導体デバ
イスの生産量増加に伴って,塗布現像処理装置の処理能
力を向上させることが要求されている。しかしながら,
これまでのように液処理装置と熱系処理装置を離して各
々多段に積み重ね,個別に集合化を図っていたのでは,
限られた配置スペース内に例えば加熱処理装置を多数配
置するにも限界がある。従って,そのままでは塗布現像
処理装置の処理能力を向上させることが大変難しい。
【0005】ここで,多段に配置された各種液処理装置
の上方に,多段に配置された加熱処理装置等が配置され
れば,上記課題を解決できると考えれるが,そうすると
加熱処理装置からの熱的影響が液処理装置に対して及ぶ
ことになる。その結果,温度変化に敏感な液処理装置で
は,例えばレジスト塗布装置ではレジスト膜の膜厚が変
化し,現像処理装置では現像むらが起こり,処理不良を
生じるおそれがある。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり,限られた配置スペース内に加熱処理装置を多
数配置できる一方で,液処理装置に対して加熱処理装置
からの熱的影響が及ばない新しい処理装置を提供して,
前記問題の解決を図ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1によれば,容器内において基板に処理液を
供給して処理する液処理装置と,容器内において基板を
所定温度で加熱する加熱処理装置と,基板を搬送する搬
送装置とを備えた処理装置であって,前記加熱処理装置
が支持部材を介在させて前記液処理装置の上方に配置さ
れることにより,前記加熱処理装置と前記液処理装置と
の間に空間が形成され,前記空間は,気流が前記空間の
一の側面から流入し,前記空間の他の側面から流出する
ように形成されていることを特徴とする,処理装置が提
供される。
【0008】かかる構成によれば,液処理装置の上方に
加熱処理装置が配置されるので,限られた処理装置の配
置スペース内に加熱処理装置を多数配置することができ
る。従って,床占有面積を増大させることなく,処理装
置の処理能力を格段に向上させることができる。しか
も,加熱処理装置と液処理装置との間に設けられた空間
による隔たりによって,加熱処理装置からの熱的影響が
液処理装置に対して及び難くなる。従って,液処理装置
においては,加熱処理装置からの熱的影響が抑えられ
て,基板に対する所期の処理を実施することができる。
【0009】請求項1の処理装置において,請求項2に
記載したように,前記空間内を流れる気流を形成する気
流形成手段が設けられるのがよい。かかる構成によれ
ば,気流形成手段によって形成された気流が空間内を流
れるので,加熱処理装置の熱的影響によって熱を帯びた
雰囲気を空間内から追い出すことができ,さらに熱的影
響を抑えることができる。
【0010】この場合,請求項3に記載したように,少
なくとも前記搬送装置,加熱処理装置又は液処理装置の
上方から,これらの装置の少なくとも一つの装置に対し
て下降気流を形成する送風装置を有し,この送風装置か
ら送風された下降気流の一部を前記空間内に案内する案
内手段を有しているのがよい。かかる構成によれば,搬
送装置の搬送動作に伴って発生するパーティクルを下方
に押し流す下降気流の一部が,空間内に流れる気流とし
て利用されるので,空間に気流を流す別途専用の送風装
置が不要となる。また,このように案内手段によって下
降気流の一部が空間内に流れることにより,空間内から
パーティクルも追い出すことができる。
【0011】請求項4に記載したように,容器内におい
て基板を所定温度で冷却処理する冷却処理装置が前記加
熱処理装置の下方に配置されて,前記冷却処理装置が前
記支持部材によって支持されることにより前記加熱処理
装置及び前記冷却処理装置が前記液処理装置の上方に積
み重ねられるのもよい。かかる構成によれば,液処理装
置と加熱処理装置との間に,空間だけでなく冷却処理装
置も介在させるので,請求項1よりも加熱処理装置から
の熱的影響を抑えることができる。
【0012】この場合,請求項5に記載したように,前
記冷却処理装置に冷却媒体を供給する供給路が前記支持
部材内に形成されていれば,支持部材内を冷却媒体が流
れることになるので,支持部材及び支持部材の周囲雰囲
気が冷却されることになる。本発明は,容器内において
基板に処理液を供給して処理する液処理装置と,容器内
において基板を所定温度で加熱処理する加熱処理装置
と,容器内において基板を所定温度で冷却処理する冷却
処理装置と,基板を搬送する搬送装置とを備えた処理装
置であって,前記冷却処理装置は,前記加熱処理装置の
下方に配置され,前記冷却処理装置は,支持部材を介在
させて前記液処理装置の上方に配置されることにより,
前記冷却処理装置と前記液処理装置との間に空間が形成
され,前記冷却処理装置に冷却媒体を供給する供給路が
前記支持部材内に形成されていることを特徴とする。前
記処理装置には,前記空間内を流れる気流を形成する気
流形成手段が設けられていてもよい。また,前記処理装
置は,少なくとも前記搬送装置,加熱処理装置又は液処
理装置の上方から,これらの装置の少なくとも一つの装
置に対して下降気流を形成する送風装置を有し,この送
風装置から送風された下降気流の一部を前記空間内に案
内する案内手段を有するようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下,添付図面に基づき,本発明
の好適な実施の形態について説明する。図1は本実施の
形態にかかる塗布現像処理装置1を平面から見た様子を
示している。
【0014】塗布現像処理装置1は,例えば25枚のウ
ェハWをカセット単位で外部から塗布現像処理装置1内
に搬入出したり,カセットCにウェハWを搬入出するカ
セットステーション2と,ウェハWに対して枚葉式に所
定の処理を施す各種処理装置群を多数配置してなる処理
ステーション3と,この処理ステーション3と露光装置
4との間でウェハWの受け渡しを行うためのインターフ
ェイス部5とを一体に接続した構成を有している。
【0015】カセットステーション2では図1に示すよ
うに,カセット載置台10上の位置決め突起10aの位
置に,複数のカセットCが,ウェハWの出入口を処理ス
テーション3側に向けてX方向(図1中の上下方向)に
沿って一列に載置自在である。そして,このカセットC
の配列方向(X方向)およびカセットC内に収納された
ウェハWの配列方向(垂直方向)に移動可能なウェハ搬
送体11が搬送路12に沿って移動可能であり,各カセ
ットCに対して選択的にアクセスできるようになってい
る。そして,ウェハ搬送体11はθ方向にも回転自在に
構成されており,後述する第1の熱系処理装置群30に
属するエクステンション装置34に対してアクセスでき
るように構成されている。
【0016】図2,3は,塗布現像処理装置1の側面図
であり,図2は,カセットステーション2側から見た様
子を示し,図3は,インターフェイス部5側から見た様
子を示している。処理ステーション3では中心部に主搬
送装置20が配置されており,主搬送装置20にはウェ
ハWを保持する同一構成のピンセット21が例えば3本
上下に備えられている。また,主搬送装置20の周囲に
は各種の液処理装置,熱系処理装置が多段に集積配置さ
れた処理装置群が配置されている。この塗布現像処理装
置1においては,カセットステーション2側に前述した
第1の熱系処理装置群30が,インターフェイス部5側
に第2の熱系処理装置群40がそれぞれ配置されてい
る。
【0017】第1の熱系処理装置群30の構成を図2に
基づいて説明すると,第1の熱系処理装置群30に,ウ
ェハWを所定温度で冷却処理する冷却処理装置31と,
レジストとウェハWとの密着性を向上させる疎水化処理
装置32と,ウェハWに位置合わせを施すアライメント
装置33と,ウェハWを待機させるエクステンション装
置34と,レジスト塗布後のウェハWを所定温度で加熱
処理するプリベーキング装置35,35と,現像処理後
のウェハWを加熱処理するポストベーキング装置36,
36との各種熱系処理装置が,下から順に7段に積み重
ねられている。
【0018】第2の熱系処理装置群40の構成を図3に
基づいて説明すると,第2の熱系処理装置群40に,冷
却処理装置41と,ウェハWを自然冷却させるエクステ
ンション冷却装置42と,エクステンション装置43
と,冷却処理装置44と,露光処理後のウェハWを加熱
処理するポストエクスポージャベーキング装置45,4
5と,ポストベーキング装置46,46との各種熱系処
理装置が,下から順に例えば7段に積み重ねられてい
る。
【0019】主搬送装置20を挟んで,塗布現像処理装
置1の正面側(図1の下側)には第1のレジスト塗布装
置群50,第2のレジスト塗布装置群55が並列配置さ
れている。そして,第1のレジスト塗布装置群50上方
に第3の熱系処理装置群60が,第2のレジスト塗布装
置群55の上方に第4の熱系処理装置群65がそれぞれ
配置されている。第1のレジスト塗布装置群50,第2
のレジスト塗布装置群55には,カップCP内のウェハ
Wに対してレジスト液を塗布するレジスト塗布装置5
1,52がそれぞれ2段に積み重ねられている。第3の
熱系処理装置群60,第4の熱系処理装置群65には,
冷却処理装置61,プリベーキング装置62,63がそ
れぞれ下から順に3段に積み重ねられている。
【0020】また,主搬送装置20を挟んで,塗布現像
処理装置1の背面側(図1の上側)には第1の現像処理
装置群70,第2の現像処理装置群75が並列配置され
ている。そして,第1の現像処理装置群70の上方に第
5の熱系処理装置群80が,第2の現像処理装置群75
の上方に第6の熱系処理装置群85がそれぞれ配置され
ている。第1の現像処理装置群70,第2の現像処理装
置群75には,カップCP内のウェハWに対して現像液
を供給する現像処理装置71,72がそれぞれ2段に積
み重ねられている。第5の熱系処理装置群80,第6の
熱系処理装置群85には,冷却処理装置81,ポストベ
ーキング装置82,83がそれぞれ下から順に3段に積
み重ねられている。
【0021】塗布現像処理装置1の上部には,FFU
(ファン・フィルタ・ユニット)90が設置されてい
る。このFFU90によって,処理ステーション3内に
清浄なダウンフロー91(下降気流)が形成され,主搬
送装置20などから発生するパーティクルが下方に流れ
るように構成されている。
【0022】図4は,第1のレジスト塗布装置群50,
第2のレジスト塗布装置群55,第3の熱系処理装置群
60,第4の熱系処理装置群65の斜視図である。第1
のレジスト塗布装置群50と第3の熱系処理装置群60
の配置の構成と,第2のレジスト塗布装置群55と第4
の熱系処理装置群65の配置の構成は,いずれも同様の
構成を有しているので,第1のレジスト塗布装置群5
0,第3の熱系処理装置群60を例にとって説明する。
【0023】図4に示すように,第3の熱系処理装置群
60は,支持部材92を介在させて第1のレジスト塗布
装置群50の上方に積み重ねられている。即ち,レジス
ト塗布装置群50のレジスト塗布装置52の上面には,
4本の支持部材92が設けられ,第3の熱系処理装置群
60の冷却処理装置61の下面四隅が,この支持部材9
2によって支持されている。これにより,冷却処理装置
61とレジスト塗布装置52との間には空間93が形成
されている。
【0024】レジスト塗布装置52の上面には,略三角
柱であって,一面が外側に凹状に湾曲しているガイド板
94が設けられている。ガイド板94は,湾曲している
面94aをレジスト塗布装置52の前面側に向くように
してレジスト塗布装置52の後面側に配置されている。
このガイド板94によって,FFU90から送風された
ダウンフロー91の一部であるフロー91aが空間93
に案内される。即ち,第3の熱系処理装置群60の後面
側に沿って下方に流れたフロー91aが,ガイド板94
の面94aによって案内されることにより,空間93内
に流れ込むようになっている。
【0025】なお,第4の熱系処理装置群65も,支持
部材92を介在させて第2のレジスト塗布装置群55の
上方に積み重ねられて,冷却処理装置61とレジスト塗
布装置52との間に空間93が形成されている。そし
て,図3に示すように,ガイド板94によって,フロー
91aが空間93内に流れ込むようになっている。
【0026】図5は,第1の現像処理装置群70,第2
の現像処理装置群75,第5の熱系処理装置群80,第
6の熱系処理装置群85の斜視図である。第1の現像処
理装置群70と第5の熱系処理装置群80の配置の構成
や,第2の現像処理装置群75と第6の熱系処理装置群
85の配置の構成も,先に説明した第1のレジスト塗布
装置群50と第3の熱系処理装置群60の配置の構成と
同様の構成になっている。即ち,第5の熱系処理装置群
80,第6の熱系処理装置群85は,支持部材92を介
在させて第1の現像処理装置群70,第2の現像処理装
置群75の上方にそれぞれ積み重ねられ,各現像処理装
置72と冷却処理装置81の間には,空間93がそれぞ
れ形成されている。そして,各現像処理装置72の上面
の後面側には,ガイド板94が配置されているので,各
空間93内には,フロー91aが流れ込んでくるように
なっている。
【0027】図6に示すように,支持部材92の内部に
は,例えば23℃に温度調節された恒温水等の冷却媒体
を,冷媒供給源(図示せず)と冷却処理装置61,81
との間で循環供給させるための循環供給路100が形成
されている。従って,支持部材92が冷却機能を有する
ことになり,支持部材92の周囲雰囲気が冷却されるよ
うになっている。
【0028】インタフェイス部5には,第2の熱系処理
装置群40に属するエクステンション装置43と,ポス
トエクスポージャベーキング装置43,43等にアクセ
ス可能なウェハ搬送体110が装備されている。ウェハ
搬送体110はレール111に沿ったX方向への移動
と,垂直方向への昇降とが自在であり,θ方向にも回転
自在となっている。そして,露光装置4や周辺露光装置
112に対してウェハWを搬送することができるように
構成されている。
【0029】本発明の実施の形態にかかる塗布現像処理
装置1は以上のように構成されている。次に,塗布現像
処理装置1の作用,効果について説明する。
【0030】まずカセットステーション2においてウェ
ハ搬送体11がカセットCにアクセスして未処理のウェ
ハWを1枚取り出す。次いで,このウェハWはウェハ搬
送体11により第1の熱系処理装置群30のアライメン
ト装置33に搬送される。アライメント装置33で位置
合わせを終了したウェハWは,主搬送装置20によって
アライメント装置33から取り出されて,第1の熱系処
理装置群30に属するアドヒージョン装置32に搬入さ
れる。疎水化処理終了後,ウェハWは,第1のレジスト
塗布装置群50上に載っている冷却処理装置61に搬送
されて,所定の冷却処理が施される。所定の冷却処理が
終了したウェハWは,第1のレジスト塗布装置群50に
搬送され,レジスト塗布装置51に搬入されて所定の塗
布処理が施される。
【0031】その後,ウェハWは,第1のレジスト塗布
装置群50上に載っているプリベーキング装置62に搬
送され,所定の加熱処理が施される。かかる加熱処理終
了後のウェハWは,第2の熱系処理装置群40に属する
冷却処理装置41に搬送されて,所定の冷却処理が施さ
れる。所定の冷却処理が終了したウェハWは,第2の熱
系処理装置群40に属するエクステンション装置43に
搬入されて,その場で待機する。
【0032】次いで,ウェハWはウェハ搬送体110に
よってエクステンション装置43から搬出され,周辺露
光装置112に搬送される。そして,周辺露光装置11
2で周辺部の不要なレジスト膜が除去されたウェハWは
露光装置4に搬送されて,所定の露光処理が施される。
【0033】露光装置4でパターンが露光されたウェハ
Wは,ウェハ搬送体110で第2の熱系処理装置群40
に搬送され,ポストエクスポージャベーキング装置45
に搬入されて所定の加熱処理が施される。かかる露光処
理後の加熱処理が終了したウェハWは,第1の現像処理
装置群70上に載っている冷却処理装置81に搬入され
て,所定の冷却処理が施される。その後,第1の現像処
理装置群70に搬送され,現像処理装置71に搬入され
て所定の現像処理が施される。
【0034】かかる現像処理が終了したウェハWは,第
1の現像処理装置群70上に載っているポストベーキン
グ装置82に搬入されて,現像処理後の加熱処理が施さ
れる。その後,ウェハWは,第1の熱系処理装置群30
に属する冷却処理装置31に搬入されて,所定の冷却処
理が施される。なお,現像塗布処理装置1内でのウェハ
Wの搬送工程は,上記の例に限定されずに,搬送工程を
自由に組み替えることができる。例えば疎水化処理終了
後に冷却処理を行う際に,第1のレジスト塗布装置群5
0上に載っている冷却処理装置61でなく,第1の熱系
処理装置群30に属している冷却処理装置31で冷却処
理を施すようにしてもよく,その他のレジスト塗布処
理,現像処理,冷却処理,加熱処理でも同様のことが言
える。
【0035】以上のように本発明の実施の形態では,第
1のレジスト塗布装置群50,第2のレジスト塗布装置
群55の上方に第3の熱系処理装置群60,第4の熱系
処理装置群65が,第1の現像処理装置群70,第2の
現像処理装置群75の上方に第5の熱系処理装置群8
0,第6の熱系処理装置群85がそれぞれ配置されるの
で,限られた塗布現像処理装置1の配置スペース内に,
多数の熱系処理装置を配置することができる。従って,
床占有面積を増大させることなく,現像塗布処理装置1
の処理能力を格段に向上させることができる。
【0036】しかも,レジスト塗布装置52と冷却処理
装置61の間や,現像処理装置72と冷却処理装置81
の間には空間93がそれぞれ形成されている。空間93
による隔たりによって,プリベーキング装置62,ポス
トベーキング装置82からの熱的影響が,レジスト塗布
装置52,現像処理装置72に対してそれぞれ及び難く
なる。また,この空間93内には,FFU90から送風
されたダウンフロー91の一部であるフロー91aが流
れ込んでいる。これにより,先ず,プリベーキング装置
62やポストベーキング装置82の熱的影響によって熱
を帯びた雰囲気を空間93内からそれぞれ追い出すこと
ができ,空間93内に熱を帯びた雰囲気が籠もることが
ない。そして,主搬送装置20の搬送動作に伴って発生
するパーティクルを下方に押し流すダウンフロー91の
一部が,空間93内に流すフロー91aとして利用され
るので,空間93にフロー91aを流す別途専用の送風
装置が不要となる。さらに,空間93内からパーティク
ルも追い出すことができる。
【0037】各空間93の上方には冷却処理装置61,
81がそれぞれ配置されているので,プリベーキング装
置62,ポストベーキング装置82からの熱的影響がレ
ジスト塗布装置52,現像処理装置72に対してそれぞ
れ及ぶことが,さらに抑制されている。そのうえ,冷却
処理装置61,81をそれぞれ支持する支持部材92内
には循環供給路100が形成されて,支持部材92内を
冷却媒体が流れているので,支持部材92及び支持部材
92の周囲雰囲気が冷却されている。従って,レジスト
塗布装置52,現像処理装置72においては,プリベー
キング装置62,ポストベーキング装置82からの熱的
影響がより一層抑えられて,温度に敏感なレジスト処理
や現像処理を好適に実施することができる。
【0038】こうして,処理ステーション3において良
好な塗布現像処理工程が施されたウェハWは,カセット
ステーション2に戻されて,カセット載置台10上のカ
セットCに収納される。
【0039】なお,上記の実施の形態では,一つの液処
理装置群の上方に,冷却,加熱処理装置から成る熱系処
理装置群が配置された構成であったが,図7に示すよう
に,例えば第1のレジスト処理装置群50の上方に,プ
リベーキング装置62,63のみから成る第7の熱系処
理装置群120が配置されてもよい。この場合も,プリ
ベーキング装置62が支持部材92によって支持され,
プリベーキング装置62とレジスト処理装置52との間
に空間93が形成されている。そして,ガイド板94に
よって,空間93内にフロー91aが流れ込んでくる。
【0040】かかる構成によれば,空間93による隔た
りによって,プリベーキング装置62からの熱的影響が
抑えられると共に,空間93内に流れるフロー91aに
よって熱を帯びた雰囲気が空間93内から追い出され
る。従って,このような構成においても,プリベーキン
グ装置62からの熱的影響をレジスト塗布装置52が受
けなくなり,レジスト処理を好適に実施することができ
る。なお,例えば第1の現像処理装置群70の上方に,
ポストベーキング装置82,83のみから成る熱系処理
装置群が同様に配置されていても,現像処理を好適に実
施することができる。
【0041】また,本発明に使用可能な基板は上記実施
の形態のようにウェハWには限定されず,例えばLCD
基板やCD基板であってもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1〜に記載の発明によれば,限
られた処理装置の配置スペース内に,加熱処理装置を多
数配置することができる。従って,床占有面積を増大さ
せることなく,処理装置の処理能力を格段に向上させる
ことができる。しかも,液処理装置と加熱処理装置とを
多段配置しても,液処理装置に対する加熱処理装置から
の熱的影響が抑えられるので,基板に対する所期の液処
理を実施することができる。
【0043】特に請求項2に記載の発明では,液処理装
置と加熱処理装置との間に設けられた空間に気流を流
し,加熱処理装置の影響によって熱を帯びた雰囲気を空
間内から追い出すことができる。これにより,空間内に
熱を帯びた雰囲気が籠もることがない。この場合,請求
項3に固有の要件を付加すれば,空間に気流を流す別途
専用の送風装置が不要となり,装置の簡素化を実現する
ことができる。
【0044】請求項4,5に記載の発明では,空間だけ
でなく,液処理装置と加熱処理装置との間に冷却処理装
置を介在させるようにしたので,さらに加熱処理装置か
らの熱的影響を抑えることができる。特に請求項5に記
載の支持部材は,冷却機能を有しているので,空間内が
冷却されて,加熱処理装置からの熱的影響を良好に抑え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる塗布現像処理装置
の平面図である。
【図2】図1の塗布現像処理装置をカセットステーショ
ン側から見た側面図である。
【図3】図1の塗布現像処理装置をインターフェイス部
側から見た側面図である。
【図4】図1の塗布現像処理装置におけるレジスト塗布
装置群及び第3の熱系処理装置群の斜視図である。
【図5】図1の塗布現像処理装置における現像処理装置
群及び第4の熱系処理装置群の斜視図である。
【図6】実施の形態における支持部材の拡大側面図であ
る。
【図7】レジスト塗布装置群及びプリベーキング装置の
みから成る他の熱系処理装置群の側面図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理装置 31,41,44,61,81 冷却処理装置 35,62,63 プリベーキング装置 46,82,83 ポストベーキング装置 51,52 レジスト塗布装置 71,72 現像処理装置 90 FFU 91 ダウンフロー 91a フロー 92 支持部材 93 空間 94 ガイド板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 H01L 21/68

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内において基板に処理液を供給して
    処理する液処理装置と,容器内において基板を所定温度
    で加熱処理する加熱処理装置と,基板を搬送する搬送装
    置とを備えた処理装置であって, 前記加熱処理装置が支持部材を介在させて前記液処理装
    置の上方に配置されることにより,前記加熱処理装置と
    前記液処理装置との間に空間が形成され 前記空間は,気流が前記空間の一の側面から流入し,前
    記空間の他の側面から流出するように形成されている
    とを特徴とする,処理装置。
  2. 【請求項2】 前記空間内を流れる気流を形成する気流
    形成手段が設けられたことを特徴とする,請求項1に記
    載の処理装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記搬送装置,加熱処理装置
    又は液処理装置の上方から,これらの装置の少なくとも
    一つの装置に対して下降気流を形成する送風装置を有
    し,この送風装置から送風された下降気流の一部を前記
    空間内に案内する案内手段を有することを特徴とする,
    請求項2に記載の処理装置。
  4. 【請求項4】 容器内において基板を所定温度で冷却処
    理する冷却処理装置が前記加熱処理装置の下方に配置さ
    れて,前記冷却処理装置が前記支持部材によって支持さ
    れることにより前記加熱処理装置及び前記冷却処理装置
    が前記液処理装置の上方に積み重ねられたことを特徴と
    する,請求項1,2又は3に記載の処理装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却処理装置に冷却媒体を供給する
    供給路が前記支持部材内に形成されていることを特徴と
    する,請求項4に記載の処理装置。
  6. 【請求項6】 容器内において基板に処理液を供給して
    処理する液処理装置と,容器内において基板を所定温度
    で加熱処理する加熱処理装置と,容器内において基板を
    所定温度で冷却処理する冷却処理装置と,基板を搬送す
    る搬送装置とを備えた処理装置であって, 前記冷却処理装置は,前記加熱処理装置の下方に配置さ
    れ, 前記冷却処理装置は,支持部材を介在させて前記液処理
    装置の上方に配置されることにより,前記冷却処理装置
    と前記液処理装置との間に空間が形成され, 前記冷却処理装置に冷却媒体を供給する供給路が前記支
    持部材内に形成されていることを特徴とする,処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記空間内を流れる気流を形成する気流
    形成手段が設けられたことを特徴とする,請求項6に記
    載の処理装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも前記搬送装置,加熱処理装置
    又は液処理装置の上方から,これらの装置の少なくとも
    一つの装置に対して下降気流を形成する送風装置を有
    し,この送風装置から送風された下降気流の一部を前記
    空間内に案内する案内手段を有することを特徴とする,
    請求項7に記載の処理装置。
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