JP4013464B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蒸発器に冷媒を送り商品収納庫内を冷却する自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
を用いて従来よりある自動販売機について説明する。図4は従来の自動販売機の本体側面断面図である。従来の自動販売機100の本体2内には、図4に示すように、前面3aが開口して他面が断熱材5で覆われた商品収納庫3と、商品収納庫3の外側下方に位置して圧縮機11や凝縮器12等を収納する機械室4が配設されている。商品収納庫3内には、販売商品を収納するとともに販売指示に基づき商品を1つづつ払出可能な商品収納搬出装置20が複数設けられ、商品収納搬出装置20の下方には前方に向かって低く傾斜し、払出された商品を前方に導く為のシュート6が設けられている。
【0003】
このシュート6下方には、庫内奥側から庫内空気循環用の上下ダクト7と、上下ダクト7の前面に接続された蒸発器13と、蒸発器13の前面に接続されダクト部材として作用するファンケース16と、ファンケース16の前面に取り付けられたファンモータ15とが設けられている。
【0004】
また、商品収納庫3内の蒸発器13と機械室4の圧縮機11および凝縮器12とは冷媒配管14で連結されており、蒸発器13に接続される庫内側冷媒配管14aは商品収納庫3内に配設されている。そして、この圧縮機11と凝縮器12と蒸発器13と冷媒配管14とで冷却ユニット10が構成されている。
【0005】
こうした構成の従来の自動販売機において、商品収納庫3内の冷却について説明する。図4の矢印はファンモータ15によって生ずる風の流れを示したものである。矢印に示すようにファンモータ15が回転することによって商品収納庫3内の空気は上下ダクト7から蒸発器13を介して前方に送られる。このとき、コンプレッサ11の運転により冷却された蒸発器13の図示しないフィン間を庫内空気が通ることにより熱交換して冷気となって前方に送られるものである。前方に送られた空気はファンケース16内を通り抜け、その後商品収納庫3の前面3aに設けられた断熱扉9に沿って上方に流れて商品収納搬出装置20を介して再び上下ダクト7へと吸い込まれることにより、商品収納庫3内を冷却するように構成されている。
【0006】
このような構成の自動販売機については、たとえば、特開平6−84058号等に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
こうした従来の自動販売機100においては、冷却ユニット10を組み込んだ後に、商品収納搬出装置20に接続する電線8を図に示すように庫内側冷媒配管14aの上部に配設し、図示しない結束バンドやワイヤークリップ等を用いて商品収納庫3内に取付処理する構成であった。
【0008】
このように、庫内側冷媒配管14a上部に電線8が配設処理されている場合、メンテナンスや故障等で冷却ユニット10を前方に引き出すときには、電線8が邪魔になって蒸発器13が前方に引き出せないため、結束バンドやワイヤークリップ等の取付処理をほどいて電線8を邪魔にならない位置にずらすか、或いは電線8を商品収納搬出装置20から取り外さなければならないという煩わしさがあった。さらに、メンテナンス後には、冷却ユニット10を組み入れた後に、再び電線8を取付処理し直さなければならず、こうした作業が極めて面倒であった。
【0009】
本発明は、こうした課題を解決するためになされたものであり、冷却ユニットの着脱作業が容易な自動販売機を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る自動販売機は、前面に断熱扉を備え他面が断熱材で覆われ、販売商品を収納搬出する商品収納搬出装置と、商品収納搬出装置から搬出された商品を前記断熱扉側に搬送する搬送手段と、庫内を冷却するための蒸発器とを収納する商品収納庫と、当該商品収納庫の下方に形成され、冷媒を凝縮するための凝縮装置を収納する機械室と、前記機械室から前記商品収納庫内に延び、前記商品収納搬出装置に接続される電線と、前記機械室から前記商品収納庫内に延び、前記凝縮装置と前記蒸発器とを接続して冷媒を送る冷媒配管と、前記凝縮装置と前記蒸発器と前記冷媒配管とを有する冷却ユニットとを備えた自動販売機において、前記商品収納庫内の下面に溝部を形成し、前記冷却ユニットを組み込む前に、前記商品収納庫内の前記電線を該溝部内を通して配設し、前記商品収納庫内の前記冷媒配管を前記溝部内を通る電線の上方を横断するように配設したことを特徴とするものである。
【0011】
この構成によれば、蒸発器に接続される冷媒配管が電線の上方を横断するように配設されているので、電線を取り外すことなく蒸発器を商品収納庫外へ引き出すことができる。また、電線は溝部内を通して配設されるので、上方を横断する冷媒配管を上下方向直線的に形成することができる。
【0012】
請求項2の発明に係る自動販売機は、請求項1の構成において、前記搬送手段は、前記商品収納庫の前面側に向かって低く傾するシュートであることを特徴とするものである。
【0013】
この構成によれば、商品収納庫内下面の溝部内を通して電線が配設されているので、シュートをより低い位置に配設することができ、商品収納庫内の有効スペースを広げることができる。
【0014】
請求項3の発明に係る自動販売機は、請求項1または請求項2の構成において、前記商品収納庫内の下面は、板金部材で形成され、前記溝部は、プレス加工によって前記商品収納庫の下面と一体に成型されていることを特徴とするものである。
【0015】
この構成によれば、溝部が下面と一体成型されているため、部品点数が増えることが無く、コストを抑えることができる。
【0016】
請求項4の発明に係る自動販売機は、請求項1乃至請求項3の構成において、前記蒸発器配管と前記電線との間に配設されて前記溝部の少なくとも一部を覆うカバー部材を備え、当該カバー部材は前記商品収納庫下面に着脱可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0017】
この構成によれば、蒸発器を商品収納庫内に出し入れする際に、蒸発器配管と電線とが擦れることがなく、電線の破損を防ぐことができる。
【0018】
請求項5の発明に係る自動販売機は、請求項1乃至請求項4の構成において、前記商品収納庫を左右の収納室に区画する仕切板を備え、前記溝部は、前記左右の収納室に渡って延びるように形成されていることを特徴とするものである。
【0019】
この構成によれば、溝部によって一方の庫内から他方の庫内に電線を通すことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明の自動販売機1の本体側面断面図である。なお、従来の構成と同じものについては、従来の技術にて説明した符号と同一符号を付している。
【0022】
図1に示すように、自動販売機1の本体2内には、商品収納庫3と、商品収納庫3の下方に形成された機械室4とが配設されている。商品収納庫3内には、販売商品を収納するとともに販売指示に基づき商品を1つづつ払出可能な商品収納搬出装置20が複数設けられ、その下方には前方に向かって低く傾斜し、払出された商品を前方に導く為のシュート6(搬送手段)が設けられている。このシュート6の下方には庫内奥側から、庫内空気循環用の上下ダクト7と、上下ダクト7の前面に接続された蒸発器13と、ファンケース16と、ファンケース16の前面に取り付けられたファンモータ15とが配設され、また、蒸発器13には商品収納庫3の前面3a付近を経由して機械室4の凝縮器12につながる庫内側冷媒配管14aが接続されている。
【0023】
図2は自動販売機1の本体平面断面図、図3は自動販売機1の本体正面図であり、共に断熱扉9を省略している。図2、図3に示すように、本実施の形態では商品収納庫3を2枚の仕切板400で3庫内に区画した例を示しており、上述の上下ダクト7、蒸発器13、ファンケース16、ファンモータ15は、それぞれ各庫内に配設されており、各庫内とも冷却可能に構成されている。
【0024】
一方、図1に示す商品収納搬出装置20及びシュート6も各庫内に配設されており、図2に示すようにそれぞれの庫内の商品収納搬出装置20に駆動電力を供給するための電線8が、機械室4から商品収納庫3内に延出して配設されている。
【0025】
商品収納庫3の下面3cは板金部材によって構成され、その前方には、左右方向に延びる溝部30がプレス加工によって一体成型されている。電線8はこの溝部30を通して配設されており、蒸発器15に冷媒を送る庫内側冷媒配管14aは、この溝部30の上方を横切るようにして配設される。
【0026】
また、図2に示すように溝部30、板金部材で形成されたカバー部材40によって多くの部分が覆われるように構成されており、このカバー部材40は、後端に形成された鍔部40aを商品収納庫3下面3cのスリット300に差し込み、前部に形成された取付穴40bを介して商品収納庫3下面3cにネジ止めすることにより取り付けられ、溝部30を通る電線30と庫内側冷媒配管14aとの間に配設されるようになっている。
【0027】
溝部30は、図2に示すように商品収納庫3の下面3cを左右方向に延び、各仕切板400の下方を通って複数の庫内に渡って形成されている。このため、仕切板400を切り欠かなくても、左庫内から右庫内まで電線30を貫通させることができるようになっている。すなわち、機械室4から商品収納庫3への電線30の入口30aを図2に示すように一つにすることができるようになっている。
【0028】
機械室4には、凝縮器12と、凝縮器12を介して外気を吸い込む為のファンモータ20と、圧縮機11とが配設されており、この凝縮器12及び圧縮機11が凝縮装置として作用する。そしてこの凝縮器12と、圧縮機11と、上述した蒸発器13とは冷媒配管14によって接続され、冷媒回路を形成した冷却ユニット10を構成している。
【0029】
このように構成した自動販売機1の冷却動作について説明する。商品収納庫3内の温度が上がり、図示しない温度センサにて所定温度を検出すると、圧縮機11が動作して冷媒回路内に冷媒を循環させる。この冷媒の循環によって冷却された蒸発器13に対して、ファンモータ15が回転することによって、図1の矢印に示す如く商品収納庫3内の空気は上下ダクト7を介して吸い込まれ、蒸発器13へと送られる。そして蒸発器13の図示しないフィン間を送られた空気が通ることにより熱交換が行われ冷気となって前方に送られるものである。前方に送られた空気は、図1の矢印の如くシュート6に形成された図示しない通風孔を通過してさらに前方に送られ、その後商品収納庫3の前面3aに設けられた断熱扉9に沿って上方に流れて商品収納搬出装置20を介して再び上下ダクト7の上部開口部(図示せず)から吸い込まれることにより庫内空気が熱交換されながら循環して、商品収納庫3内を冷却するようになっている。
【0030】
次に、このように構成された自動販売機1において、冷却ユニット10の取付作業について説明する。
【0031】
先ず、冷却ユニット10を自動販売機に取り付ける前に、電線8を商品収納庫内に配設する。図2、図3に示すように、電線8を機械室4から左庫内に引き込み、溝部30を通して各庫内に配設し、各庫内の商品収納搬出装置20に接続する。そして、溝部30を通した電線8を覆うようにしてカバー部材40を取付ける。
【0032】
次に、冷却ユニット10を取り付ける。冷却ユニット10のユニットベース10aに載置された圧縮機11、凝縮器12,ファンモータ50は機械室4に前方から挿入し、一方、蒸発器13は、各商品収納庫3内に収納するべく前方から挿入することにより取付られる。なお、シュート6はこの冷却ユニット10を取り付けた後に各庫内に取付ける。
【0033】
この冷却ユニット10の取付の際して、本発明では、電線8を商品収納庫3の溝部30を通して配設しているため、蒸発器13の挿入時に邪魔に成らず、作業を容易に行うことができるようになっている。さらに、カバー部材40によって溝部30を通る電線8の上面の大半が覆われた状態にあるため、蒸発器13の挿入作業中に蒸発器13や庫内側冷媒配管14aと電線8が擦れることがなく、電線8の破損を防ぐことができる。
【0034】
また、電線8を溝部30内に配設することによって、図1に示すように庫内側冷媒配管14aを商品収納庫3下面3cに沿って上下方向直線的に構成することができる。このため、蒸発器13への冷媒の流れがスムーズになるとともに、冷媒中に混入した圧縮機11の潤滑油が庫内側冷媒配管14aの途中で滞留することがない。さらに、従来のように庫内側冷媒配管14a上に電線8が配設されないので、シュート6が商品の落下衝撃で撓んでもシュート6下面が電線8に接触することが無い。したがって、シュート6の取付位置をより低い位置にすることが可能となり、庫内スペースを有効利用できる。また、電線8がファンモータ15による冷風の流れを遮ることがないため、冷気の循環がスムーズになる。
【0035】
一方、メンテナンスや、故障等で冷却ユニット10を引き出す場合には、逆の作業を行う。すなわち、先ず、各庫内のシュート6を取り外し、その後、冷却ユニット10を前方に引き出すことによって取り外す。
【0036】
この場合にも蒸発器13及び庫内側配管14aが引き出される際に、カバー部材40によって電線8との擦れが防止できるので、電線8の破損を防ぐことができるものである。
【0037】
なお、本実施の形態では、カバー部材40が図2に示すように溝部30の一部を覆うように構成した例を示しているが、もちろんカバー部材40が溝部30全体を覆うように形成してもよい。
【0038】
また、本実施の形態では、溝部30が図2に示すように真横に向かって直線的に延びるように形成した例を示しているが、溝部30は、商品収納庫3の下面3cを左右方向に延びるように形成したものであれば良く、蛇行したものでも、前後方向斜めのものでもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、蒸発器に接続される冷媒配管が電線の上方を横断するように配設しているので、電線を取り外すことなく蒸発器を商品収納庫外へ引き出すことができる。また、電線は溝部内を通して配設されるので、上方を横断する冷媒配管を上下方向直線的に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動販売機の本体側面断面図である。
【図2】本発明の自動販売機の本体平面断面図である。
【図3】本発明の自動販売機の本体正面図である。
【図4】従来の自動販売機の本体側面断面図である。
【符号の説明】
1 自動販売機
2 本体
3 商品収納庫
3c 下面
4 機械室
5 断熱材
6 シュート(搬送手段)
7 上下ダクト
8 電線
9 断熱扉
10 冷却ユニット
11 圧縮機
12 凝縮器
13 蒸発器
14 冷媒配管
14a 庫内側冷媒配管
20 商品収納搬出装置
30 溝部
40 カバー部材
400 仕切板

Claims (5)

  1. 前面に断熱扉を備え他面が断熱材で覆われ、販売商品を収納搬出する商品収納搬出装置と、商品収納搬出装置から搬出された商品を前記断熱扉側に搬送する搬送手段と、庫内を冷却するための蒸発器とを収納する商品収納庫と、
    当該商品収納庫の下方に形成され、冷媒を凝縮するための凝縮装置を収納する機械室と
    前記機械室から前記商品収納庫内に延び、前記商品収納搬出装置に接続される電線と
    前記機械室から前記商品収納庫内に延び、前記凝縮装置と前記蒸発器とを接続して冷媒を送る冷媒配管と、
    前記凝縮装置と前記蒸発器と前記冷媒配管とを有する冷却ユニットとを備えた自動販売機において、
    前記商品収納庫内の下面に溝部を形成し、前記冷却ユニットを組み込む前に、前記商品収納庫内の前記電線を該溝部内を通して配設し、前記商品収納庫内の前記冷媒配管を前記溝部内を通る電線の上方を横断するように配設したことを特徴とする自動販売機。
  2. 前記搬送手段は、前記商品収納庫の前面側に向かって低く傾するシュートであることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 前記商品収納庫内の下面は、板金部材で形成され、前記溝部は、プレス加工によって前記商品収納庫の下面と一体に成型されていることを特徴とする請求項1乃至請求項2に記載の自動販売機。
  4. 前記蒸発器配管と前記電線との間に配設されて前記溝部の少なくとも一部を覆うカバー部材を備え、当該カバー部材は前記商品収納庫下面に着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の自販売機。
  5. 前記商品収納庫を左右の収納室に区画する仕切板を備え、前記溝部は、前記左右の収納室に渡って延びるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の自動販売機。
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