JP4012660B2 - Icカード用コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータなどの記憶媒体などに用いられるPCカードや、デジタルカメラなどの電子機器などに使用されるCF(コンパクトフラッシュ)カードなどに使用される、ICカード用コネクタの構造に関する
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータの増設記録装置としてICカード用コネクタが一般的に使用されている。このICカード用コネクタの記憶媒体としてはICカードが広く使用さるようになってきている。
【0003】
このICカードをICカード用コネクタに挿着して必要な情報の書き込み、及び読み取りを行うが、このICカードには一隅部が斜めに切り欠かれているものがある。このICカードを挿着する場合に、従来のICカード用コネクタ側にはICカードの切り欠き部に対応する位置に突出部が形成されており、これによりICカードを裏返し、又は逆方向へ挿入した時に、この突出部にICカードの前端部がぶつかって最後までICカードが挿入できないようにして誤挿入を防止している。
【0004】
また、この従来のICカードの誤挿入防止構造の他に、最近では板ばね等をICカードの挿入路の途中に突出させ、ICカードを正常に挿入した時には、ICカードの切り欠き部で板ばねを挿入路外へ退避させるようにしてICカードを挿入するこのができるが、ICカードを裏返し、又は逆方向へ挿入した時には、ICカードが板ばねにぶつかって挿入できない構成のものも考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のICカード用コネクタのICカードの誤挿入防止構造においては、突出部によって誤挿入を防止する構造では、ICカードを挿着完了の直前位置まで押し込まなくては誤挿入を判断することができず、操作性が悪いことや、ICカード用コネクタの接触端子の変形や損傷を招いてしまうという問題があった。
【0006】
また、板ばね等をICカードの挿入路の途中に突出させる構造においては、新たに板ばねを追加しなければならず、部品点数が増加して構造が複雑となってしまうという問題があった。
【0007】
したがって、本発明では上述した問題点を解決し、ICカードの誤挿入防止構造を備えたICカード用コネクタの構造で、新たに部品点数を増加することなく、簡易な構造で、操作性や接触信頼性の向上されたICカード用コネクタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
ハウジング内に着脱されるICカードに係合され、このICカードの挿入及び排出方向にスライド移動可能なスライド部材と、このスライド部材を前記ICカードの排出方向へ付勢する復帰ばねと、この復帰ばねの付勢力に抗して前記スライド部材を、前記ICカードが挿着された位置に保持するロック部材と、待機位置と押し込み位置との間を移動可能に配設され、押圧操作によって前記ロック部材のロックを解除するプッシュロッドとを備え、前記ICカードの一隅部には斜面状の切り欠き部を有し、前記スライド部材には、斜面からなる押圧面部と、この押圧面部に連接してフック部が設けられ、前記ICカードの挿着時に、前記フック部に前記ICカードの前記切り欠き部が当接することにより前記スライド部材が前記ICカードと共にICカードの挿入方向へ移動され、前記ICカードを裏返し、又は逆方向で挿入した時には、前記ICカードの前記切り欠き部が設けられていない隅部の前端部が前記押圧面部と当接することにより前記スライド部材が前記ハウジングの平坦部と平行な面に沿ってカードの挿入及び排出方向と交差する方向に前記カードの側面部から離れるよう回動するものとされ、前記プッシュロッドの一端側には押釦部が取り付けられており、前記プッシュロッドに係止段部を設けると共に、前記スライド部材に前記係止段部と係脱可能な係止突部を形成し、前記ICカードを裏返し、又は逆方向で挿入した時、前記ICカードの前記前端部により前記スライド部材が回動され、前記プッシュロッドの係止段部と前記スライド部材の係止突部が係合して一体に移動可能となり、前記ICカードの挿入に伴って前記スライド部材と前記プッシュロッドが移動する時、前記押釦部の取付側の端部が前記ハウジングの一側部に当接することにより、それ以上の前記ICカードの挿入方向への移動を阻止するようにしたことを特徴とする。
【0010】
また、第2の手段として、前記スライド部材には、前記ハウジングに設けられた摺動溝に嵌合し、この摺動溝に沿って摺動する摺動突部が形成され、前記スライド部材は前記摺動突部を中心に前記係止段部に係脱可能に回動するように形成されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の1実施例を図1乃至図31に示す。図1は本発明のICカード用コネクタを示す平面図、図2は同じくカバーを外した状態の平面図、図3はハウジングの平面図、図4は同じく正面図、図5はICカードの平面図、図6は同じく底面図、図7はスライド部材の平面図、図8は同じく側面図、図9はロック部材の平面図、図10は同じく側面図、図11はロック部材とハウジングの取付関係図、図12はスライド部材とロック部材をハウジングに取り付けた状態の関係図、図13はプッシュロッドの平面図、図14は同じく側面図、図15はハウジングにプッシュロッドを取り付けた状態の関係図、図16はカバーの平面図、図17は同じく側面図、図18はカバーにばね片を形成した状態の平面図、図19は同じく断面図、図20及び図21はICカードと接触端子との接続状態の関係図である。
【0014】
図において、ハウジング1は、合成樹脂などの絶縁材で略方形に形成されており、このハウジング1には、内部に後述するICカード3が挿入され収納される収納部1aが設けられている。この収納部1aの内底部には、導電性の金属材からなる複数の接触端子2aが配設されており、この接触端子2aの他端側は、前記ハウジング1の外方へ導出されて、図示しない外部の回路基板などの回路パターンと接続される接続端子2bが形成されている。
複数の前記接触端子2aは、その端子長さを、適宜異ならせた状態で前記ハウジング1に配設されており、本実施例では、前記接触端子2aの7本中の真ん中に位置する3本が、左右に位置する4本よりも若干長くなるように形成されている。
また、前記ハウジング1の周面部には後述するカバー8を係合する係合爪部1bが複数個設けられている。
【0015】
前記ハウジング1の一端側には、前記収納部1aに連設して、平坦部1cが設けられており、この平坦部1cに後述するスライド部材6が配設されるものとなっている。また、前記平坦部1cの上端側には、後述するロック部材5を回動可能に係止する係止溝1dが設けられており、また、右側部には後述するプッシュロッド7をスライド移動可能にガイドするガイド溝1eが形成されたものとなっている。
【0016】
また、前記平坦部1cの左上部には、長尺状の摺動溝1fが形成されている。この摺動溝1fに、後述するスライド部材6に設けられた摺動突部6cが摺動され、スライド部材6がICカードの挿入/排出方向へスライド移動可能となっている。
また、前記平坦部1cの下端側には、スライド部材6の一端部が係止され、その回動を規制する規制壁1gが設けられている。
【0017】
ICカード3は、内部に集積回路(IC)が収納されており、記録媒体として広く使用されているものである。このICカード3の底面側には、その一端側に複数の接点部3aが形成されており、この接点部3aが前記ハウジング1の収納部1aに設けられた複数の接触端子2aと接触することにより、外部に接続された電子機器との種々の情報処理が行われるものとなっている。
また、前記ICカード3には、前記接点部3aの形成側のその一隅部に、斜面状の切り欠き部3bが設けられている。この切り欠き部3bによって、前記ICカード3をICカード用コネクタに挿入する場合の誤挿入の検出を行っている。
【0018】
ロック部材5は合成樹脂などの絶縁材で形成されており、このロック部材5の略中央には、前記ハウジング1の係止溝1dに係止される一対の係止軸5aが形成されている。また、中央から延設された係止腕部5bの先端部には、後述するスライド部材6に係脱可能なフック状の係止部5cが形成されている。この係止部5cの先端側には傾斜部5dが設けられており、この傾斜部5dに後述するプッシュロッド7の解除操作部7aが当接することにより、前記係止部5cが前記係止軸5aを支点として回動するようになっている。
この場合、前記ロック部材5の回動方向は、前記ハウジング1内に着脱される前記ICカード3の平坦面に直交する方向(上下方向)へ回動可能なように配設されるものとなっている。このため、左右方向への回動スペースを必要としないことから、前記ハウジング1の幅寸法を小さくすることが可能となっている。
【0019】
また、前記ロック部材5の中央には、後述するスライド部材6を前記ICカード3の排出方向へ付勢する復帰ばね4を係止する係止凹部5eが設けられている。この係止凹部5eの下端側には突起部5fが形成され、この突起部5fに前記復帰ばね4の巻端部が当接することにより、前記ロック部材5が下面側に回動され、前記係止腕部5bの先端の前記係止部5cが、後述するスライド部材6の係合突部6aと係合する方向へ付勢されるようになっている。このため、前記ロック部材5の付勢用としてのばね部材を別途設ける必要がないことから、部品点数の削減が図れるものとなる。
【0020】
スライド部材6は合成樹脂などの絶縁材で形成されており、このスライド部材6の一側部には前記ロック部材5の係止部5cと係合される係合突部6aを有する係合腕部6bが設けられている。また、この係合腕部6bと並設して、自由端側に前記ハウジング1の摺動溝1fに摺動する摺動突部6cを有する摺動腕部6dが設けられている。この摺動腕部6dの前記摺動突部6cの近傍には、斜面からなる押圧面部6eと、この押圧面部6eに連設してフック部6fが形成されており、前記ICカード3の挿着時に、前記フック部6fに前記ICカード3の切り欠き部3bが当接することにより、前記スライド部材6が前記ICカード3と共にICカードの挿入方向へ移動されるものとなっている。また、前記押圧面部6eに前記ICカード3の先端部が当接することにより、前記スライド部材6が前記摺動突部6cを支点として反時計方向へ回動するようになっている。
【0021】
また、前記摺動腕部6d、及び前記係合腕部6bと対向する他端側には、前記ハウジング1の平坦部1cに設けられた規制壁1gに当接し、その回動が規制される規制片部6gが形成されている。前記平坦部1cに配設された前記スライド部材6は、前記復帰ばね4によって前記摺動突部6cを中心として時計方向へ回動付勢されているが、前記規制片部6gが前記規制壁1gに当接することでその回動が規制されるものとなっている。また、前記規制片部6gの先端側には、後述するプッシュロッド7の係止段部7eと係合される係止突部6hが設けられたものとなっている。
【0022】
また、前記摺動腕部6dの基部側には、前記ICカード3側へ突出した押圧突部6iが設けられており、この押圧突部6iが前記復帰ばね4の付勢力によって前記ICカード3の側面へ押し付けられることにより、前記ICカード3は、常に前記ハウジング1の側壁に付勢された状態となり、前記ICカード3が前記ハウジング1の収納部1aから不用意に飛び出してしまうことを防止している。
また、前記スライド部材6には、段部からなるストッパー面6jが形成されており、前記ICカード3の排出途上において、このストッパー面6jが後述するプッシュロッド7のストッパー部7dと当接されることにより、前記スライド部材6の移動が停止されるようになっている。
【0023】
また、前記スライド部材6の略中央部には開口部6kが設けられており、この開口部6kに前記復帰ばね4が収納されている。前記スライド部材6は、前記ハウジング1の平坦部1c内に配設され、前記復帰ばね4に付勢されながら、前記ハウジング1内を上下方向、即ち前記ICカード3の挿入、排出方向へ移動可能となるように取り付けられるものとなっている。
【0024】
プッシュロッド7は、薄板状の金属板を折り曲げて形成されており、長尺状の基板部7aと、この基板部7aの中央に直角に折り曲げられたロック板部7bとから形成されている。前記基板部7aの延設された先端には、前記ロック部材5の前記係止部5cの先端に設けられた傾斜部5dに当接して、前記ロック部材5を回動させる解除操作部7cが形成されている。
また、前記ロック板部7bには、前記スライド部材6のストッパー面6jと当接するストッパー部7dが設けられており、このトッパー部7dの反対側には、前記スライド部材6の係止突部6hに係合する係合段部7eが形成されている。
前記ストッパー部7d及び前記係合段部7eに、前記ストッパー面6j及び前記係止突部6hが当接/係合することで、前記スライド部材6の移動が規制されるものとなっている。
【0025】
また、前記基板部7aには、人間の指などで押圧操作される押釦部7fが取り付けられており、前記ICカード3を裏返し、又は逆方向へ挿入した時には、この押釦部7fの取付側の端部が、前記ハウジング1の一側部に当接することにより前記ICカード3の挿入方向への移動が阻止されるようになっている。
また、前記プッシュロッド7は、前記スライド部材6と共に前記ハウジング1に組み込まれ、前記基板部7aが前記ハウジング1に設けられた前記ガイド溝1eにガイドされることで、前記ハウジング1内を移動するように配設されている。
【0026】
カバー8は、金属性の板材から形成されており、このカバー8には平板状の上板部8aと、この上板部8aから直角に折り曲げられ、前記ハウジング1の係合爪部1bに係合される複数の係止窓部8bを有する横板部8c、8cが形成されている。前記カバー8は、前記ハウジング1の開口部を覆うように前記ハウジング1の上面側に取り付けられるものとなっている。
【0027】
また、図18及び図19に示すように、前記カバー8の上板部8aに、切り起こすことによりばね片8dを設け、このばね片8dを前記ICカード3の上面側に当接させてICカード3を前記ハウジング1の底面側へ付勢するように形成しておけば、更に、前記ICカード3が前記ハウジング1の収納部1aから不用意に飛び出してしまうことを防止できる。
【0028】
次に、上述したICカード用コネクタの動作を図22乃至図31で説明する。
図22乃至図29は、本発明のICカード用コネクタの挿入/排出時の動作状態を示す説明図で、図22はハウジングにICカードを挿入する初期の状態を示す説明図、図23はICカードの挿入途上の状態を示す説明図、図24はICカードの挿入が終了した状態を示す説明図、図25は同じくカードの挿入終了時でスライド部材がロックされた状態を示す説明図、図26はプッシュロッドを押圧してスライド部材のロックを解除した状態を示す説明図、図27はロックされたスライド部材を解除しICカードが排出途上の状態を示す説明図、図28は同じくICカードの排出途上の状態を示す説明図、図29はICカードと接触端子との接触が外れてICカードを排出する状態を示す説明図であり、また、図30及び図31はICカードの挿入時にICカードを裏返して挿入した状態を示す説明図である。
尚、図においてはロック部材とスライド部材、及びロック部材とプッシュロッドの係合/解除の状態を分かりやすくするために部分的に側面図で示している。
【0029】
まず、前記ハウジング1の収納部1aに前記ICカード3を挿入する。この時、前記スライド部材6の前記フック部6fが前記ICカード3の切り欠き部3bに当接し、前記スライド部材6はICカードの挿入方向に押圧されることになる。この時、前記ICカード3の側面部が、前記スライド部材6の押圧突部6iに当接され、前記復帰ばね4の付勢力によって前記ICカード3は前記ハウジング1の側壁部へ押し付けられた状態となっている。(図22)
【0030】
この時、前記スライド部材6は、前記フック部6iを支点として前記復帰ばね4によって時計方向へ付勢されていることから、前記スライド部材6は反時計方向へは回動されずに、前記復帰ばね4の付勢力に抗してICカードの挿入方向へ移動する。この時、前記スライド部材6に設けられた前記摺動突部6cが前記ハウジング1に設けられた前記摺動溝1fに沿って移動することになり、前記スライド部材6は前記ICカード3と共にICカードの挿入方向へ移動する。(図23)
【0031】
更に、前記復帰ばね4の付勢力に抗して前記カード3を挿入方向に押圧すると、前記スライド部材6はICカードの挿入方向へ移動し、前記ICカード3の前記接点部3aは前記ハウジング1の接触端子2aと接触される。そして前記ICカード3が前記ハウジング1の収納部1aの内縁部に当接した時点で挿入が停止され、前記ICカード3の前記ハウジング1への挿着が完了する。これに伴い前記スライド部材6の移動も停止される。
【0032】
この時、前記ロック部材5は前記スライド部材6と当接され、前記スライド部材6の移動に伴い前記係合突部6aが前記ロック部材5の傾斜部5dを押圧することにより、前記ロック部材5が側面図で示す時計回りに回動する。この時、前記ロック部材5の係止腕部5bは前記復帰ばね4によって前記スライド部材6の係合腕部6b側へ付勢されていることから、前記係合突部6aが前記傾斜部5dから外れた時点で前記ロック部材5は側面図で示す反時計方向へ回動されることから、前記ロック部材5の前記係止部5cは前記スライド部材6の前記係合突部6aと確実に対峙された状態となる。(図24)
【0033】
次に、前記ICカード3への押圧を解除すると、前記スライド部材6は前記復帰ばね4の付勢力により、ICカードの排出方向へ僅かだけ戻され、この時、前記係合突部6aが前記ロック部材5の前記係止部5cと係合することでその位置に前記スライド部材6がロックされる。(図25)
【0034】
次に、前記ハウジング1に挿着した前記ICカード3を排出する場合には、前記ICカード3の挿着状態(図25)から、待機位置にある前記プッシュロッド7の押釦7fを指などで押圧して、前記プッシュロッド7をICカードの挿入方向へ押し込み位置まで移動させると、前記解除操作部7cが前記ロック部材5の傾斜部5dを押圧することにより、前記ロック部材5の係止腕部5bが側面図に示す時計方向へ回動され、前記ロック部材5の前記係止部5cが前記スライド部材6の係合突部6aから外れた状態となる。(図26)
【0035】
そして、前記スライド部材6は前記復帰ばね4の付勢力によりICカードの排出方向へと移動される。この時、前記プッシュロッド7の解除操作部7cは、金属板を折り曲げて一端側に薄板状に細長く延設された基板部7aに形成されていることから、前記スライド部材6の移動を妨げないように配設することが可能となっている。また、配設に場所を取らないことから前記ハウジング1の幅寸法を小さく形成することができる。
【0036】
前記スライド部材6がICカードの排出方向へ移動するのに伴い、前記ICカード3は、前記スライド部材6と共にICカードの排出方向へ移動する。
この時、前記プッシュロッド7には前記ストッパー部7dが設けられており、押し込み位置では、このストッパー部7dに、ICカードの排出方向へ移動された前記スライド部材6に設けられた前記ストッパー面6jが当接することにより、確実に、前記スライド部材6の移動が停止され、前記ICカード3はこの前記プッシュロッド7の押し込み位置に停止されるものとなる。この時、前記ICカード3の前記接点部3aは、前記ハウジング1の接触端子2aとの接触が一部(左右の4本)解除されるが、その一部(中央の3本)はまだ接触した状態となっている。(図27)
【0037】
この場合、前記スライド部材6が前記プッシュロッド7のストッパー部7dに当接した時に、前記復帰ばね4の付勢力が前記ICカード3にも作用するが、前記ICカード3の前記接点部3aの一部が前記接触端子2aの一部と接触するようにしたことから、前記接触端子2aのばね圧によって前記ICカード3を挟むことで、前記ICカード3が前記ハウジング1の収納部1aから飛び出すことを防止することができる。
【0038】
次に、前記プッシュロッド7の押圧を解除すると、前記スライド部材6は前記復帰ばね4の付勢力によってICカードの排出方向へと移動され、前記ICカード3の前記接点部3aと前記接触端子2aとの接触が全て解除される。
この時、前記ICカード3は、前記スライド部材6の押圧突部6iによってその側面部を押圧されていることから、前記接触端子2aとの接触が解除されても、前記ハウジング1の収納部1aから飛び出すことはない。(図28)
【0039】
更に、前記プッシュロッド7が初期の待機位置へと復帰すると、前記スライド部材6も初期状態へ復帰し、前記ICカード3は排出位置へと移動され、前記ICカード3は前記ハウジング1の前記収納部1aから排出されるものとなっている。(図29)
【0040】
上記の本発明の実施例によれば、押圧操作によって前記ロック部材5のロックを解除して、前記スライド部材6を前記カード3の排出位置まで移動させる前記プッシュロッド7に、前記スライド部材6が前記ICカード3の排出方向へ移動するのを阻止するストッパー部7dを設け、前記プッシュロッド7が前記押し込み位置まで押圧された時に、前記ICカード3の接点部3aが前記ハウジング1の複数の接触端子2aの全てから離脱する前に、前記スライド部材6が前記ストッパー部7dに当接するように形成したことから、確実に、前記スライド部材6の移動を停止させると共に、前記ICカード3を前記プッシュロッド7の押し込み位置に停止させ、前記ICカード3が前記ハウジング1の収納部1aから飛び出すことを防止することができるものとなっている。
【0041】
また、前記スライド部材6、及び前記プッシュロッド7の復帰用のばねと、前記ロック部材5を回動付勢する付勢用のばねとを一つの前記復帰ばね4で兼用したことから、複数のばねを別途設ける必要がなく、部品点数を削減でき、構成を簡単にできる。
【0042】
図30及び31は、ICカードの挿入時にICカードを誤って裏返して挿入した状態を示しており、前記ICカード3に設けられた切り欠き部3bは、前記スライド部6の配設位置とは反対側(図示左側)に位置している。
この場合、前記ICカード3の挿入途上において、前記ICカード3の前端部(図面右前)が、前記スライド部材6の斜面からなる前記押圧面部6eに当接し、この押圧面部6eを押圧することから、前記スライド部材6は前記摺動突部6cを中心に反時計方向へ回動するものとなる。この時、前記スライド部材6の前記摺動突部6cと対向する一端側に設けられた前記係合突部6hが、回動され、前記プッシュロッド7に設けられた係合段部7eに係合される。(図30)
【0043】
この状態から、更に、前記ICカード3挿入すると、前記係合突部6hと前記係合段部7eが係合した状態で前記スライド部材6が前記ICカード3と共にICカードの挿入方向へと移動する。この時、前記プッシュロッド7も前記スライド部材6と共にICカードの挿入方向へ移動するが、前記押釦部7fの取付側の端部が、前記ハウジング1の一側部に当接することにより、それ以上の前記ICカード3の挿入方向への移動が阻止されるものとなる。(図31)
【0044】
この場合、これ以上前記ICカード3を挿入方向へ挿入できないことから、前記ハウジング1に配設された前記接触端子2aを誤って破損することを防止できる。また、この状態では、前記スライド部材6は前記ロック部材5にロックされる位置まで移動されないことから、前記ICカード3への押圧を止めれば、前記ICカード3は前記復帰ばね4の復帰力によりICカードの挿入初期位置まで戻ってくるため、誤挿入を容易に判断することが可能となっている。
【0045】
また、前記ICカード3の前端部と当接する前記押圧面部6eを、前記スライド部材6に形成し、前記スライド部材6を回動可能に配設すると共に、前記スライド部材6の一端部に前記係合段部7eと係合する前記係止突部6hを形成したことから、前記ICカード3を挿着完了の直前位置まで押し込まなくても誤挿入を判断することが可能で、操作性も良好となり、前記接触端子2aの変形や損傷を招いてしまう虞もなくなる。
また、新たに板ばね等を前記ICカード3の挿入路の途中に突出させる必要もないので、部品点数の削減が図れるものとなる。
【0046】
尚、上記実施例においては、前記接点部3a、前記接触端子2aが面接点タイプのカード用コネクタで説明したが、ピン/ソケットタイプのICカード用コネクタにも適用できるのはもちろんである。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のICカード用コネクタは、待機位置と押し込み位置との間を移動可能に配設され、押圧操作によってロック部材のロックを解除するプッシュロッドに、ICカードを裏返し、又は逆方向へ挿入した時、スライド部材を係止してICカードの挿入方向への移動を阻止する阻止手段を形成したことから、ICカードへの押圧を止めれば、ICカードは復帰ばねの復帰力によりICカードの挿入初期位置まで戻ってくるため、ICカードの誤挿入を容易に判断することができる。
【0048】
また、プッシュロッドに係止段部を設けると共に、スライド部材に係止段部と係脱可能な係止突部を形成し、ICカードを裏返し、又は逆方向へ挿入した時、ICカードの前端部によりスライド部材が回動され、係止突部が係止段部に係合するように阻止手段を構成したことから、ICカードを挿着完了の直前位置まで押し込まなくても誤挿入の判断ができるため、操作性が良く、接触端子の変形や損傷の発生を防止できる。また、新たに板ばね等をICカードの挿入路の途中に突出させる必要もないので、部品点数の削減が図れる。
【0049】
また、スライド部材には、係止突部を係止段部に係合する方向に回動させる押圧面部を形成したことから、簡易な構造で確実にスライド部材を係止段部へ係合させることができる。
【0050】
また、スライド部材には、ハウジングに設けられた摺動溝に嵌合し、この摺動溝に沿って摺動する摺動突部が形成され、スライド部材は摺動突部を中心に係止段部に係脱可能に回動するように形成されていることから、部品点数を増やすことなく、簡易な構造でICカードの誤挿入防止構造が得られる。
【0051】
また、プッシュロッドの一端側には押釦部が配設されており、押釦部の一端が、ハウジングの一側部に当接することによりICカードの挿入方向への移動が阻止されることから、ストッパーが強固となり、確実にICカードの挿入を阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例であるICカード用コネクタを示す平面図である。
【図2】本発明の同じくICカード用コネクタのカバーを外した状態を示す平面図である。
【図3】本発明の同じくハウジングを示す平面図である。
【図4】本発明の同じくハウジングを示す正面図である。
【図5】本発明の同じくICカードを示す平面図である。
【図6】本発明の同じくICカードを示す底面図である。
【図7】本発明の同じくスライド部材を示す平面図である。
【図8】本発明の同じくスライド部材を示す側面図である。
【図9】本発明の同じくロック部材を示す平面図である。
【図10】本発明の同じくロック部材を示す側面図である。
【図11】本発明の同じくロック部材とハウジングの取付状態を示す関係図である。
【図12】本発明の同じくスライド部材とロック部材をハウジングに取り付けた状態を示す関係図である。
【図13】本発明の同じくプッシュロッドを示す平面図である。
【図14】本発明の同じくプッシュロッドを示す側面図である。
【図15】本発明の同じくハウジングにプッシュロッドを取り付けた状態を示す関係図である。
【図16】本発明の同じくカバーを示す平面図である。
【図17】本発明の同じくカバーを示す側面図である。
【図18】本発明の同じくカバーにばね片を形成した状態を示す平面図である。
【図19】本発明の同じくカバーにばね片を形成した状態を示す断面図である。
【図20】本発明の同じくICカードと接触端子との接続状態を示す関係図である。
【図21】本発明の同じくICカードと接触端子との接続状態を示す関係図である。
【図22】本発明のハウジングにICカードを挿入する初期の状態を示す説明図である。
【図23】本発明のICカードの挿入途上の状態を示す説明図である。
【図24】本発明のICカードの挿入が終了した状態を示す説明図である。
【図25】本発明の同じくカードの挿入終了時でスライド部材がロックされた状態を示す説明図である。
【図26】本発明のプッシュロッドを押圧してスライド部材のロックを解除した状態を示す説明図である。
【図27】本発明のロックされたスライド部材を解除しICカードが排出途上の状態を示す説明図である。
【図28】本発明の同じくICカードの排出途上の状態を示す説明図である。
【図29】本発明のICカードと接触端子との接触が外れてICカードを排出する状態を示す説明図である。
【図30】本発明のICカードの挿入時にICカードを裏返して挿入した状態を示す説明図である。
【図31】本発明の同じくICカードの挿入時にICカードを裏返して挿入した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
1a 収納部
1b 係合爪部
1c 平坦部
1d 係止溝
1e ガイド溝
1f 摺動溝
1g 規制壁
2a 接触端子
2b 接続端子
3 ICカード
3a 接点部
3b 切り欠き部
4 復帰ばね
5 ロック部材
5a 係止軸
5b 係止腕部
5c 係止部
5d 傾斜部
5e 係止凹部
5f 突起部
6 スライド部材
6a 係合突部
6b 係合腕部
6c 摺動突部
6d 摺動腕部
6e 押圧面部
6f フック部
6g 規制片部
6h 係止突部
6i 押圧突部
6j ストッパー面
6k 開口部
7 プッシュロッド
7a 基板部
7b ロック板部
7c 解除操作部
7d ストッパー部
7e 係合段部(阻止手段)
7f 押釦部
8 カバー
8a 上板部
8b 係止窓部
8c 横板部
8d ばね片

Claims (1)

  1. ハウジング内に着脱されるICカードに係合され、このICカードの挿入及び排出方向にスライド移動可能なスライド部材と、このスライド部材を前記ICカードの排出方向へ付勢する復帰ばねと、この復帰ばねの付勢力に抗して前記スライド部材を、前記ICカードが挿着された位置に保持するロック部材と、待機位置と押し込み位置との間を移動可能に配設され、押圧操作によって前記ロック部材のロックを解除するプッシュロッドとを備え、前記ICカードの一隅部には斜面状の切り欠き部を有し、前記スライド部材には、斜面からなる押圧面部と、この押圧面部に連接してフック部が設けられ、前記ICカードの挿着時に、前記フック部に前記ICカードの前記切り欠き部が当接することにより前記スライド部材が前記ICカードと共にICカードの挿入方向へ移動され、前記ICカードを裏返し、又は逆方向で挿入した時には、前記ICカードの前記切り欠き部が設けられていない隅部の前端部が前記押圧面部と当接することにより前記スライド部材が前記ハウジングの平坦部と平行な面に沿ってカードの挿入及び排出方向と交差する方向に前記カードの側面部から離れるよう回動するものとされ、前記プッシュロッドの一端側には押釦部が取り付けられており、前記プッシュロッドに係止段部を設けると共に、前記スライド部材に前記係止段部と係脱可能な係止突部を形成し、前記ICカードを裏返し、又は逆方向で挿入した時、前記ICカードの前記前端部により前記スライド部材が回動され、前記プッシュロッドの係止段部と前記スライド部材の係止突部が係合して一体に移動可能となり、前記ICカードの挿入に伴って前記スライド部材と前記プッシュロッドが移動する時、前記押釦部の取付側の端部が前記ハウジングの一側部に当接することにより、それ以上の前記ICカードの挿入方向への移動を阻止するようにしたことを特徴とするICカード用コネクタ。
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