JP4008979B2 - 帯状照明具の防水カバー機構、照明装置および屋外照明システム - Google Patents

帯状照明具の防水カバー機構、照明装置および屋外照明システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は帯状照明具の防水カバー機構、これを用いた照明装置および屋外照明システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
実公昭63−38482号公報には、帯状電線の絶縁被覆を貫通して導電体に接続されたソケットを帯状電線に配設し、そのソケットに電球を装着してなり、電飾照明用などとした帯状照明具が記載されている(従来技術1)。
【0003】
しかし、従来技術1の帯状照明具は、片口金のウエッジベース形の電球を縦形にして着脱するソケットを用いているから、高さ寸法が大きくなってアンバランスであるとともに、この電球は通常フィラメントが縦形か山形であるため、帯状電線の長手方向に対する配光が円形になるから、ライン照明には不向きである。
【0004】
これに対して、本発明者らは先に両端にピンチシール部を備えた細長い無口金小形電球を帯状電線の長手方向に平行に支持する絶縁物製のソケット本体を備えた帯状電線用として好適なソケットを発明し、PCT/JP96/01509として出願している。このソケットは、帯状電線の長手方向に延在する基体部の両端から互いに対向した挿入溝を形成して起立し、内部に空間を有する一対の挿入部を備えた絶縁物製のソケット本体と、帯状電線の絶縁被覆を貫通して導電体に接続されるとともに、ソケット本体の挿入部に対向して空間内に収納された一対の接触片を具備している(先行発明)。
【0005】
先行発明のソケットによれば、無口金小形電球のフィラメントの長手方向が帯状電線の長手方向に一致するので、ライン照明の照明効果を出しやすい配光になるうえに、接触片が絶縁物製のソケット本体によって保護されるため、安全であるとともに、外観が向上する。また、無口金小形電球の両端のピンチシール部をソケット本体の挿入溝に挿入して支持させることができるので、無口金小形電球の着脱が容易になる。
【0006】
したがって、先行発明の帯状照明具は屋内のライン状の電飾または照明用として種々の用途たとえば店舗の棚下照明、ショウケース照明、天井、壁などの光装飾などに適応するものである。
【0007】
一方、屋外におけるライン状の電飾または照明用には、雨水の侵入を防止する関係で、防水構造にする必要がある。この種の照明具としては、特開平07−169313号公報に記載されているものが知られている(従来技術2)。従来技術2の照明具は、キャプタイヤケーブルのようなケーブルの途中をソケットの台座部およびキャップ部で挟持することによってソケットのケーブルへの支持と電気接続とを同時に行い、さらに透明な合成樹脂からなるグローブのネック部にOリングを支持するチャネルを形成し、台座部に形成した環状のスカート内にグローブのネック部を圧入することによって、グローブを防水的にソケットに装着する構造である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
先行発明は、防水構造になっていないから、屋外用としては不向きである。
【0009】
これに対して、従来技術2は、防水性を付与したグローブ取付構造を備えているから、屋外用として用いることができる。
【0010】
しかしながら、従来技術2は、グローブにネック部を形成し、ソケットのスカートの内面にネック部を挿入し、スカートの内周面にネック部のOリングを圧接させることにより、防水するものであるから、電球に対する通常のグローブのサイズを考慮すると、ネック部の径をそれほど大きくすることができない。このため、電球を縦形にする必要があり、この技術を先行発明のような帯状電線の長手方向に電球の長手方向を合わせたことにより、帯状電線の長手方向のサイズが大きくなるいわゆる横形の配置には適用することができない。
【0011】
また、従来技術2は、台座部から突出する凸部をキャップ部内に挿入して係合することによって、キャップ部を台座部に固定するとともに台座部から突出するピンをケーブルに差し込んで所要の電気接続を行わせる構造であるから、ケーブルの位置から後方に突出するキャップ部の奥行きサイズが大きくなってしまう。このため、構築物の表面に沿ってライン状に配設する場合に、取り付けにくいとともに、ランプの取り付け高さが高くなりすぎてしまう。
【0012】
さらに、従来技術2は、グローブがネック部を備えた構造であるから、その成形にはブロー成形法による必要があり、したがってコスト高になってしまう。
【0013】
本発明は、ソケットの形状および発光体の装着方向の如何にかかわらずソケットおよび発光体を防水的に包囲できるとともに、帯状電線の背面側への突出を少なくできて構築物の表面に沿った取り付けが容易であり、かつグローブを安価に成形できる帯状照明具の防水カバー機構、これを用いた照明装置および屋外照明システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を達成するための手段】
請求項1の発明の帯状照明具の防水カバー機構は、帯状電線の絶縁被覆を貫通して導電体に接続されたソケットを帯状電線に配設し、ソケットに発光体を装着してなる帯状照明具のソケットが背面側から挿通される窓を備えるとともに、背面に帯状電線を当接する基体と;基体との間で帯状電線を挟持する背面体と;一端に開口端を備えその開口端を基体に装着してソケットおよび発光体を包囲する透光性グローブと;基体に配設されてソケットの周囲を防水シールする第1のシール体と;基体および透光性グローブの間を防水シールする第2のシール体と;を具備していることを特徴としている。
【0015】
本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
【0016】
まず、帯状照明具について説明する。
【0017】
帯状電線は、偏平な絶縁被覆の内部に複数の導電体が横方向に離間した状態で互いに絶縁関係を形成して埋設されて構成されている。そして、導電体としては、帯状電線の屈曲性を高めたい場合には、編組導体を用いることができる。その場合に、導体を偏平にすることによって、一層偏平で屈曲性に富んだ帯状電線を得ることができる。絶縁被覆としては、所要の絶縁レベルに応じて所望の絶縁耐力を有する絶縁材料を用いることができる。
【0018】
帯状電線に印加する電圧は、一般的には12Vまたは24Vの低圧交流または直流が使用されるが、所望により100Vないし120Vの交流にすることもできる。
【0019】
ソケットは、帯状電線と一体に成形されることによって帯状電線に配設されていてもよいし、それぞれ別体として形成した後に適宜の手段によって帯状電線に結合することによって配設してもよい。
【0020】
また、ソケットは、片口金の発光体を帯状電線に対して垂直に装着するもの、帯状電線の長手方向とほぼ平行な方向に発光体を装着するものなど、その装着方向は自由である。後者の場合、発光体は両口金形であることを許容する。
【0021】
さらに、ソケットの帯状電線に対する接続は、適宜の手段を採用して行うことができる。たとえば、ソケットの接触片を接続する部分の帯状電線の絶縁被覆を除去してから、接触片を露出した帯状電線の導電体の上に重ねて両者をスポット溶接し、導体の露出部をシリコーン樹脂などで被覆して再び絶縁することができる。また、ソケットの接触片から延在する端子片を帯状電線の絶縁被覆に形成したスリットから導電体の上に挿入させてから、同一材料からなる帯状電線とソケット本体とを超音波溶接によって両者を機械的に固着するとともに、導電体と端子片とを圧接して、電気的に接続してもよい。さらに、ソケットの接触片から圧接ピンを凸設してこれを帯状電線に圧入して導電体に接続するのでもよい。
【0022】
帯状電線に配設するソケットの数は帯状電線の導体の許容電流の範囲で自由である。所望の長さのライン照明を行う場合に、その中でどの程度の数のソケットを配設するかは、施工に際しての設計事項とすることができるし、また工場段階で標準化して同一仕様のものを量産することもできる。また、この種の電線は、所望の長さに切断して使用することができる。
【0023】
さらにまた、ソケットは、発光体の装着方向を帯状電線に対して垂直、平行などどのような向きにしてもよい。帯状電線と平行な向きの場合、さらに帯状電線の長手方向に対して平行であってもよいし、長手方向に対しては直角であってもよい。
【0024】
発光体は、白熱電球、発光ダイオード、放電ランプなど任意所望のものを用いることができる。また、発光体は、片口金、両口金のいずれでもよい。さらに、口金の形状としては、エジソンタイプ、バヨネットタイプ、ウエッジタイプ、ヒューズタイプなど既知のあらゆるタイプのものを用いることができる。さらにまた、ウエッジタイプであってもピンチシール部にリード線を折り曲げたもの、ピンチシール部から半円形に湾曲してリード線を突出させたものなどを用いることができる。
【0025】
白熱電球としては、ガラスバルブが透明なもの、光拡散性のもの、着色したものないしはカラーキャップを被嵌したものなどを用いることができる。フィラメント形状は直線状、山形状など任意形状のものを許容する。無口金構造である場合に片封止および両端封止のいずれでもよい。しかし、帯状照明具としては、両端封止の無口金小形電球が外観および配光上などにより好都合である。この種の電球の一例を主な仕様で示せば、次のとおりである。
【0026】
その1:定格電圧12V、定格消費電力5W、光束45lm
その2:同 12V、同 10W、同100lm
その3:同 24V、同 5W、同 40lm
その4:同 24V、同 10W、同 90lm
なお、定格寿命はいずれも20000時間である。
【0027】
発光体が放電ランプとしては、放電を安定させる限流要素をソケットの内部に収納することができる。
【0028】
次に、防水カバー機構について説明する。
【0029】
基体は、帯状電線のソケットを配設した方の面すなわち表側に配設される。そして、基体はソケットを背面から挿通するための窓を備えている。窓の大きさは、第1のシール体を直接ソケットの周囲と基体との間に装着する場合は、シール効果を阻害しないように厳密に管理するものとするが、ソケットの外側であって、基体と背面体との間を第1のシール体によってシールする場合は、適当な大きさでよい。
【0030】
背面体は、帯状電線のソケットを配設した面の反対側の面すなわち裏側に配設される。そして、基体と背面体とで帯状電線を挟持することにより、基体と背面体とは、帯状照明具のソケット配設位置に固定される。上記後者の構成に基づいて第1のシール体によりソケットの周囲をシールする場合は、ソケットの外周面と協働して第1のシール体を収容する周凹溝を基体に形成することができる。
【0031】
透光性グローブは、一端が開口端を形成して、他端は閉塞されている。透光性とは、グローブの少なくとも所要の部分が光透過性に形成されているという意味である。透光の態様としては、透明および光拡散透過性のいずれでもよく、さらに着色されていてもい。
【0032】
また、透光性グローブは、基体と協働してソケットおよび発光体の両者を包囲するので、その開口端は、ネック部を形成している必要性はない。しかし、所望により、ネック部を形成していてもよい。そして、透光性グローブは、その開口端が防水的に基体に支持される。
【0033】
そうして、本発明においては、基体に配設された第1のシール体により、ソケットの周囲を防水シールするとともに、第2のシール体により、基体と透光性グローブの開口端との間を防水シールし、基体および透光性グローブによってソケットおよび発光体を包囲するので、外部に対して防水構造となる。ソケットは、上記のように基体および透光性グローブにより包囲されるので、周囲が円形である必要がないから、帯状電線の長手方向に細長いソケットであってもよい。いわゆる異形のソケットに対しても所要の防水カバー機構を得ることができる。
【0034】
また、背面体は、基体と協働して帯状電線を挟持すればよいので、板状のものを用いることができ、帯状電線の裏面方向への突出寸法を極めて少なくすることができる。このことは、帯状電線を構築物の表面に沿って配設する場合に作業を容易にするとともに、外観を向上する。
【0035】
請求項2の発明の照明装置は、帯状の絶縁被覆の内部に複数の導電体を互いに絶縁関係に埋設してなる帯状電線、帯状電線の絶縁被覆を貫通して導電体に接続されるとともに帯状電線に配設されたソケット、およびソケットに装着された発光体を備えてなる帯状照明具と;帯状照明具のソケットが背面側から挿通された窓を備えるとともに、背面に帯状電線を当接した基体と;基体との間で帯状電線を挟持した背面体と;一端に開口端を備えその開口端を基体に装着してソケットおよび発光体を包囲した透光性グローブと;基体に配設されてソケットの周囲を防水シールする第1のシール体と;基体および透光性グローブの間を防水シールする第2のシール体と;を具備していることを特徴としている。
【0036】
本発明は、請求項1の発明の構成および作用を備えて防水構造に構成された帯状照明具からなる照明装置である。
【0037】
請求項3の発明の照明装置は、請求項2記載の照明装置において、第1のシール体は、ソケットの周側面および基体の間に介在していることを特徴としている。
【0038】
本発明は、ソケットの周側面を利用してソケットの周囲をシールする構成を規定している。すなわち、ソケットの周側面と基体との間に第1のシール体を介在させて防水シールする。したがって、背面体は上記シールに対して直接寄与する必要はないが、必要に応じて第1のシール体を押さえてその脱落を阻止するようにすることができる。
【0039】
請求項4の発明の照明装置は、請求項2記載の照明装置において、第1のシール体は、ソケットの外側において基体と背面体との間に介在していることを特徴としている。
【0040】
本発明は、第1のシール体を基体と背面体との間に介在させてソケットの周囲を防水するものである。この場合、基体に第1のシール体を収納する周溝を形成し、背面体および周溝により第1のシール体を挟んでシール作用を行わせる構成であってもよいし、基体および背面体の両者によって周溝を形成し、第1のシール体を周溝に収納してシール作用を行わせる構成であってもよい。
【0041】
請求項5の発明の照明装置は、請求項2ないし4のいずれか一記載の照明装置において、ソケットおよび発光体は、帯状電線の長手方向に沿って多数配設されていることを特徴としている。
【0042】
本発明は、帯状電線の長手方向に沿って多数のソケット、発光体および防水カバー機構が配設されているので、いわゆるライン照明に使用することができる。しかも、各発光体は雨水などに対して防水されているから、屋外用として、また場合によっては水中用として最適である。用途の一例を示せば、橋梁や建物の輪郭照明、街路や河岸に沿ったライン照明などライトアップに新しい照明機材を提供することができる。すなわち、たとえば、本発明の照明装置を構築物たとえば橋梁、建物などの外郭に沿って配線するだけで、イルミネーション照明設備を設置することができる。この場合、帯状電線を適当に固定するか、防水カバー機構を固定することによって、取り付けることができる。
【0043】
帯状電線に配設するソケットの数は、帯状電線の電流容量に応じて適宜に設定することができる。帯状電線の電流容量に応じて決定される最大許容数を超えた数を必要とするときには、帯状電線を複数並列接続すればよい。
【0044】
請求項6の発明の照明装置は、請求項5記載の照明装置において、帯状電線は、少なくとも2本は電源に接続される3本以上の導電体を絶縁被覆の内部に互いに絶縁関係に埋設してなり;ソケットおよび発光体は、電源に接続されない導電体を介してその複数が直列接続された複数の発光グループを構成し、各発光グループが電源に接続される2本の導電体間に並列接続されている;ことを特徴としている。
【0045】
本発明において、帯状電線の電源に直接接続される2本の導電体以外の導電体すなわち非電源接続導電体は、直列接続された発光グループを形成するために用いられる。この目的のために、非電源接続導電体は、必要に応じて複数の導電片に分断される。分断のための一般的な方法としては、帯状電線としては非電源接続導電体は分断されてない状態で製作される。そして、分断はポンチなどにより、絶縁被覆と一緒に分断箇所を打ち抜く。打ち抜き後にはシリコーンなどの絶縁性充填剤を充填して固化させればよい。
【0046】
したがって、所望の発光体間隔に応じて非電源接続導電体を分断して複数の導電片を形成することができる。
【0047】
そうして、たとえば4個の発光体を直列接続してなる発光グループを形成するには、第1の発光体のソケットを電源の一極に接続される導電体と第1の導電片とに接続する。第2の発光体のソケットを第1の分断片と第2の分断片とに接続する。第3の発光体のソケットを同様に第2の分断片と第3の分断片とに接続する。最後に第4の発光体のソケットを第3の分断片と電源の他極に接続される導電体とに接続する。すなわち、発光グループは第1〜第3の分断片を介して直列接続されて電源に接続される一対の導電体間に接続される。帯状電線の長手方向に沿って非電源接続導電体を順次分断していけば、複数の発光グループを形成して、各発光グループを一対の導電体間に並列接続できることを理解できるであろう。
【0048】
非電源接続導電体は、上記の説明においては1本あればよいが、さらに複数の非電源接続導電体を設けることにより、発光グループをブロック化して、ブロック単位で異なる制御を可能にすることができる。
【0049】
本発明における利点は、商用電源電圧を降圧するためのトランスが不要になることである。特に屋外の構築物に設置する照明の場合、トランスを設置するスペースを確保しにくいことを考慮すれば、非常に有益である。
【0050】
請求項7の発明の照明装置は、請求項2ないし6のいずれか一記載の照明装置において、ソケットは、帯状電線の長手方向に延在する基体部および基体部の両端から互いに対向した挿入溝を形成して起立し内部に空間を備えた一対の挿入部を有する絶縁物製のソケット本体、ならびに帯状電線の絶縁体を貫通して導電体に接続されるとともにソケット本体の挿入部に対向して空間内に収納された一対の接触片を具備しており;発光体は、両端にピンチシール部を備えたガラスバルブ、ピンチシール部に封装されてガラスバルブ内においてはフィラメント支持部を形成するとともにバルブ外においてはソケットの挿入溝に挿入されて接触片に接続される接片を形成している一対のリード線、およびガラスバルブ内においてフィラメント支持部間に継線されたフィラメントを具備している無口金小形白熱電球である;ことを特徴としている。
【0051】
本発明は、両端封止の無口金小形電球を発光体として用いる構成である。
【0052】
ソケットは、互いに対向した挿入孔が無口金小形電球の両端のピンチシール部を挿入するように構成していてもよいし、リード線のみが挿入孔に挿入される構成であってもよい。
【0053】
本発明の無口金小形電球は、フィラメントを直線的に懸架できるから、配光がライン照明に向いたものにできる。
【0054】
また、ガラスバルブの軸が帯状電線の長手方向に沿っているから、帯状電線からの突出高さを低くできるとともに、ソケットは絶縁物製のソケット本体を備えているから、外観が向上し、このため本発明の照明装置を看者から直接見えるような場所に設置すれば美感を与える。
【0055】
請求項8の発明の照明装置は、請求項7記載の照明装置において、ソケットの基体部および発光体の間に配設された反射体を具備していることを特徴としている。
【0056】
発光体とソケットの基体部との間に反射体を配設したことにより、発光体の可視光を所望配光になるように反射させることができる。これとともに、発光体から放射される熱をも反射させることができる。このため、発光体をソケットの基体部になるべく接近して配置しても基体部が発光体の発熱によって劣化ないし焼損するようなことはない。
【0057】
反射体は、ソケット本体に着脱自在に装着させることができる。
【0058】
請求項9の発明の照明装置は、請求項2、3および5ないし8のいずれか一記載の照明装置において、基体は、ほぼ円盤状をなしていて裏面の周縁部においてほぼ中央を通過する仮想直線と交叉する位置に形成された一対の帯状電線の嵌合部、一対の嵌合部の間に形成されたソケットが挿通する窓、窓の両側に形成された円弧状をなす一対の固着部、表面において固着部より内側で窓の外側に形成され内周に第1のシール体を収納する周凹溝を形成した窓枠部、および外周に第2のシール体を収納する周凹溝をそれぞれ形成した環状凸条を具備しており;背面体は、ほぼ円盤状をなしていて表面ほぼ中央に帯状電線の載置部、および載置部の両側に円弧状をなして基体の固着部に固着される固着部を具備しており;透光性グローブは、ほぼ半球状をなすとともに開口端が円形をなしていて、その開口端を環状凸条に外側から嵌合することにより基体に装着されている;ことを特徴としている。
【0059】
本発明においては、背面体および基体に帯状電線の側方へ突出する固着部をそれぞれ形成して、これらの円弧状をなす固着部によって基体と背面体とを中間に帯状電線を挟持した状態で固着する。固着部同志を固着するのは、適宜固着手段たとえば超音波溶接、ねじまたはボルト・ナットなどを用いて行うことができる。
【0060】
透光性グローブは、開口端が円形であり、この開口端を基体の環状凸条に外側から嵌合させることにより、基体に装着されるのであるから、ソケットや発光体の取付方向を考慮することなく装着することができる。また、透光性グローブはほぼ半球状にすることができ、ネック部を形成する必要がないから、製造コストの安価な射出成形法によって得ることができる。
【0061】
透光性グローブの基体への取り付けは、グローブと基体に環状突条との摩擦またはグローブと第2のシール体との摩擦によって不用意に脱落しないようにすることができる。しかし、要すれば専用の脱落防止機構を付加することができる。
【0062】
請求項10の発明の照明装置は、請求項2および4ないし8のいずれか一記載の照明装置において、基体は、ほぼ円盤状をなしていて裏面の周縁部においてほぼ中央を通過する仮想直線と交叉する位置に形成された帯状電線の嵌合部、一対の嵌合部の間に形成されたソケットが貫通する窓、窓の両側に形成された円弧状をなす固着部、固着部より内側でソケットより外側において形成され第1のシール体を外側に装着する周凸段部、および外周において第2のシール体を収納する周凹溝を形成した環状凸条を具備しており;背面体は、ほぼ円盤状をなしていて表面ほぼ中央に帯状電線の載置部、載置部の両側に円弧状をなして基体の固着部に固着される固着部、および基体の周凸段部に離間対向して基体の周凸段部と協働して第1のシール体を収容する凹溝を形成する凸段部、および第1のシール体を押圧する押圧部を具備しており;透光性グローブは、ほぼ半球状をなすとともに開口端が円形をなしていて、その開口端を環状凸条に外側から嵌合することにより基体に装着されている;ことを特徴としている。
【0063】
本発明は、ソケットの周囲の防水をソケットを利用しないで基体と背面体との間に第2のシール体を介在させて行う構成である。
【0064】
したがって、本発明はソケットの周側面の形状および寸法にばらつきがあっても防水性能は影響を受けない。
【0065】
また、ソケットの形状は基本的にシールに対して無関係であり、したがってソケットの形状は異形であっても所望の防水を行うことができる。
【0066】
さらに、ソケットの形状の如何にかかわらず第2のシール体による防水シールに適した形状を採用することができる。
【0067】
さらにまた、第1のシール体を収納する周溝を基体の周凸段部と背面体の凸段部とが協働して形成することにより、第1のシール体を予め基体の周凸段部に装着しておき、それから帯状電線を背面体と基体とで挟持すると、背面体の凸段部が基体の周凸段部と協働して周溝を形成して第2のシール体がその内部に収納されるから、固着手段によって基体と背面体とを固着することによって、第1のシール体は周溝内に押圧部によって圧迫されてシール効果を発揮する。なお、背面体の凸段部は帯状電線を横切るために周形状にならないが、凸段部のない部分は帯状電線が第1のシール体を圧迫するので、基本的には問題がない。しかし、帯状電線と凸段部との間にわずかな隙間が形成される場合には、帯状電線と基体および背面体との間にシリコーンなどを充填してシールを補完することができる。
【0068】
請求項11の発明の照明装置は、請求項9または10記載の照明装置において、背面体の固着部と基体の固着部とは、超音波溶接によって固着されていることを特徴としている。
【0069】
基体と背面体の固着部は、それぞれ円弧状であるから、超音波溶接するのに十分な長さを確保でき、したがって十分な固着強度を得ることができる。また、基体と背面体とは、工場段階で一度固着すれば、後で分離する必要が殆どないし、かえってユーザーが分離できると、不適当な組立によって防水性能を低下させるおそれがある。
【0070】
請求項12の発明の照明装置は、請求項9または10記載の照明装置において、背面体の固着部と基体の固着部とは、タッピングねじによって固着されていることを特徴としている。
【0071】
本発明はタッピングねじで固着するので、固着作業および固着設備が簡単であり、したがって組立工数が少なくなる。タッピングねじは、基体側から背面体に向かってねじ込んでもよいが、背面体の背面側からねじ込むようにすれば、背面体の背面の平坦な面からねじ込むことができるので、一層作業が容易であるとともに、外観も良好になる。
【0072】
また、タッピングねじの数は適当数であることを許容する。たとえば各固着部ごとに1ないし数個のタッピングねじを用いることができる。
【0073】
請求項13の発明の照明装置は、請求項9記載の照明装置において、基体は、周縁の外側に複数の円弧状の係合溝を具備しており;透光性グローブは、開口端周縁の外側に基体の係合溝に係着する複数の係合片を具備している;ことを特徴としている。
【0074】
透光性グローブを基体に取り付けるには、まず透光性グローブの開口端を基体の環状凸条にその外側から嵌合させ、次に透光性グローブを回動させればよい。そうすると、透光性グローブの係合片が基体の係合溝に係着するので、取り付けは完了する。
【0075】
透光性グローブの係合片と基体の係合溝との係合は、透光性グローブの脱落防止機構として作用する。
【0076】
請求項14の発明は、請求項10記載の照明装置において、基体は、周縁の外側に複数の円弧状の係合片を具備しており;透光性グローブは、開口端周縁の内側に基体の係合溝に係着する複数の係合溝を具備している;ことを特徴としている。
【0077】
透光性グローブを基体に取り付けるには、まず透光性グローブの開口端を基体の環状凸条にその外側から嵌合させ、次に透光性グローブを回動させる点において請求項13と全く同様である。そうすると、基体の係合片が透光性グローブの係合溝に係着するので、取り付けは完了する。
【0078】
基体の係合片と透光性グローブの係合溝との係合は、透光性グローブの脱落防止機構として作用する。
【0079】
本発明においては、基体の外周に係合片を形成し、透光性グローブの内側に係合溝を形成するので、透光性グローブの外周には殆ど突出するものがなく外観が良好である。
【0080】
請求項15の発明の照明装置は、請求項2ないし14のいずれか一記載の照明装置において、背面体は、背面に取付孔を備えていることを特徴としている。
【0081】
背面体に形成された取付孔は、照明装置を構築物などに取り付ける場合にこれを用いることができる。取付孔を用いて直接構築物などに取り付ける他に、まず取付孔を用いて取付具を取り付け、次に取付具を構築物などに取り付けてもよい。
【0082】
取付孔は、背面体のどこでもよいが、固着部に取付孔を形成すると、背面体を肉厚にしないでよいので、好都合である。
【0083】
請求項16の発明の照明装置は、請求項15記載の照明装置において、背面体の背面に添接して取付孔に固定され両端が背面体から側方に突出している取付部を備えた取付具を具備していることを特徴としている。
【0084】
本発明においては、取付具を介して構築物などに取り付けることができ、取付具を使用しないときには取付具を取り外しておけば、不要なものがないから、外観がよい。
【0085】
請求項17の発明の照明装置は、請求項15記載の照明装置において、索条体を抱持し、両端部が背面体の背面の取付孔に固定された取付サドルを具備していることを特徴としている。
【0086】
本発明は、橋梁などに取り付ける場合に好適な取付構造である。すなわち、橋梁などにライン照明を設備する場合には、まず取付位置に沿ってワイヤを取り付け、ワイヤに照明装置をライン状に取り付ける場合が多いので、このワイヤに簡単な構造で取り付けられるようにしたものである。背面体の背面に形成した取付孔にワイヤを抱持した取付サドルを取り付けることによって照明装置を取り付けることができる。
【0087】
請求項18の発明の屋外照明システムは、帯状電線の長手方向に沿って配設された複数のソケット、ソケットに装着された複数の発光体を備え、構築物の表面に帯状電線の偏平面が対向した状態で配設された請求項2ないし15のいずれか一記載の照明装置と;照明装置を構築物に固定する固定手段と;帯状電線に接続された電源と;を具備していることを特徴としている。
【0088】
固定手段は、防水カバー機構たとえば背面体に予め一体に形成することができる。また、帯状電線を抱持する帯状電線取付サドルを用いてもよい。
【0089】
本発明は、先行する発明の照明装置の構成の特長を活用して構築物に取り付けやすくしたものである。すなわち、背面体は帯状電線から後方へ突出する部分が少ないから、構築物の表面に沿って安定に、しかも外観良好に照明装置を取り付けることができる。
【0090】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0091】
図1は、本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置の第1の実施形態を示す一部切欠断面図である。
【0092】
図において、1は帯状照明具、2は防水カバー機構、3は構築物、4は帯状照明具取付サドルである。
【0093】
まず、帯状照明具1について図1に加えて図2および図3を参照して説明する。
【0094】
図2は、本発明に用いる帯状照明具の一例を示す一部切欠断面図である。
【0095】
図3は、同じく一部切欠分解斜視図である。
【0096】
各図において、11は帯状電線、12はソケット、13は発光体、14は反射体である。
【0097】
帯状電線11は、偏平な絶縁被覆11a内に2本の編組された導電体11b1、11b2を互いに絶縁関係において埋設してなる。
【0098】
ソケット12は、合成樹脂などの絶縁物からなるソケット本体12aおよび一対の接触片12b、12bからなる。
【0099】
ソケット本体12aは、帯状電線の長手方向の延在する基体部12a1および基体部の両端から起立する一対の挿入部12a2、12a2からなる。各挿入部12a2は、互いに対向する挿入溝12a3、12a3および内部に空間12a4を備えている。
【0100】
各接触片12bは、導電性ばね材を屈曲して底面部12b1、底面部12b1の両端から湾曲して起立して形成された受刃部12b2、底面部12b1の一側から側方に突出した接続部12b3および他側に突出した支え部12b4からなる。接触片12bは、ソケット本体12aの挿入部12a2の空間12a4内に収納され、受刃部12b2が挿入溝12a3に対面する。
【0101】
ソケット12を帯状電線11に装着するには、予定箇所における帯状電線11の絶縁被覆11aを除去して導電体11b1、11b2を露出させる。次に、接触片12b、12bの接続部12b3、12b3を導電体11b1、11b2の上に重ね、スポット溶接により接続する。その後にはシリコーン樹脂を充填して絶縁処理しておく。そうして、支え部12b4が絶縁体11aの表面に当接するから、接触片12bは帯状電線11に確実に支持される。接触片12bを装着したら、次にソケット本体12aを挿入部12a2の空間12a4が接触片12bに嵌合するようにかぶせる。予めソケット本体の下面から取付ピン12a5を突出させておくとともに、帯状電線11の絶縁被覆11aに取付孔11cを形成しておき、取付孔11cに取付ピン12a5を嵌合させ、裏面から突出した部分を熱変形することにより、帯状電線11へのソケット12の取り付けが終了する。
【0102】
発光体13は、無口金小形電球からなる。この電球は、細長いガラスバルブ13a、ガラスバルブ13aの両端に形成された一対のピンチシール部13b、13b、各ピンチシール部13bから導出され、半円形ないしU字形に折曲して接片13dを形成して再び先端がピンチシール部13bに埋設されたリード線13cおよびリード線13cのガラスバルブ13a内における端部間に継線された直線状のフィラメント13eからなり、ガラスバルブ13a内にはキセノンガスが封入されている。
【0103】
反射体14は、ガラスバルブ13aを囲むような曲面に湾曲され、ソケット本体12aの挿入部12a2の前面にスリット12a6を介して形成された脚片12a7の突起12a8によって脱落しないように支持されている。また、反射体14の両端には挿入溝12a3に係合して反射体4を位置決めを行う突起14aを備えている。
【0104】
発光体13をソケット12に装着するには、ガラスバルブ13aを把持してソケット本体12aの挿入溝12a3に接片13dおよびピンチシール部13bを挿入すれば、接片13dが接触片12bの受刃部12b2に係合して電気的および機械的接続が行われる。発光体13をソケット12から取り外すには、上記と逆の操作を行えばよい。
【0105】
次に、防水カバー機構2について図1を参照して説明する。
【0106】
防水カバー機構2は、基体21、背面体22、透光性グローブ23、第1のシール体24および第2のシール体25からなる。
【0107】
基体21は、帯状照明具1の表側に配設されて帯状照明具のソケット12が挿通される窓21gを備えるとともに、外周の透光性グローブ23を装着し、背面に帯状電線11を当接する。
【0108】
背面体22は、基体21と協働して帯状電線11を挟持する。
【0109】
透光性グローブ23は、一端に開口端23aを備えているとともに、その開口端23aが基体21に装着されることによってソケット12および発光体13を包囲する。
【0110】
第1のシール体24は、基体21とソケット12との間に介在してソケットの周囲を防水的にシールする。
【0111】
第2のシール体25は、基体と透光性グローブとの間に介在して両者の間を防水的にシールする。
【0112】
以下、防水カバー機構2の詳細を図4ないし図16を参照して説明する。
【0113】
まず、基体について図4ないし図10を参照して説明する。
【0114】
図4は、本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置の第1の実施形態における基体の正面図である。
【0115】
図5は、同じく背面図である。
【0116】
図6は、同じく一部断面側面図である。
【0117】
図7は、同じく一部断面底面図である。
【0118】
基体21は、全体として円盤状をなし、周囲の環状枠21aと、中央の隔壁21bを備えている。基体21は、透明なポリカーボネート樹脂を成形して製作されている。
【0119】
環状枠21aは、裏側に位置する径大枠部21a1、表側に位置する径小枠部21a2および径小枠部21a2に形成した周凹溝21a3からなる。
【0120】
径小枠部21a2は、基体21の表面側に突出する環状凸条21dを形成している。
【0121】
図7に示すように、径大枠部21a1には、基体21の裏面中央を通過する仮想直線と交叉する位置において、その一部を切欠して帯状電線11の嵌合部21eを形成してある。
【0122】
また、環状枠21aの径大枠部21a1および径小枠部21a2に跨って一対の係合溝21fが形成されている。係合溝21fは、基体21の表面にその始端部21f1が開口するが、その他の部分は裏面に開口している。
【0123】
隔壁21bは、底部21b1が平坦で、その周囲にテーパ面21b2が形成されている。隔壁21bの中央部に横長の窓21gが形成されている。窓21gの裏面周縁には周凹溝21g1が形成されている。
【0124】
基体21の窓21gの両側は一対の円弧状の固着部21i、21iを構成する。
【0125】
次に、背面体22について図8ないし図11を参照して説明する。
【0126】
図8は、本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置の第1の実施形態における背面体の正面図である。
【0127】
図9は、同じく背面図である。
【0128】
図10は、同じく一部断面側面図である。
【0129】
図11は、同じく底面図である。
【0130】
背面体22は、全体として円盤状をなし、表面中央に帯状電線11の載置部22a、載置部22aの両側に一対の円弧状をなす固着部22b、22b、載置部22aから放射状に突出した一対の帯状電線11の支え部22c、22cおよび裏面に一対の取付孔22d、22dを備えている。背面体22は、透明なポリカーボネート樹脂を成形して製作されている。
【0131】
載置部22aは、一対の凸条22a1、22a1によって画成されている。
【0132】
一対の固着部22b、22bは、その表面の周縁に円弧状のリブ22b1、22b1を備えている。
【0133】
支え部22cは、反面体22から一体に突出して帯状電線11が屈曲されたときに後述する第1のシール体24のシール作用に悪影響しないように支える。
【0134】
取付孔22dは、固着部22bのリブ22b1と凸条22a1との間に適宜数形成することができ、裏面の開口する。取付孔22dは、タッピングねじを受け入れることができる。
【0135】
次に、透光性グローブ23について図12および図13を参照して説明する。
【0136】
図12は、本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置の第1の実施形態における透光性グローブの一部断面側面図である。
【0137】
図13は、同じく平面図である。
【0138】
透光性グローブ23は、透明なポリカーボネート樹脂を全体としてほぼ半球状に成形して製作されており、開口端23aは円形をなしている。開口端23aの外側には一対の係合片23b、23bが形成されている。また、頂部内面には輝度調整用のプリズム23cが同心円状に形成されている。
【0139】
図14は、本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置の第1の実施形態における第1のシール体を示す正面図である。
【0140】
図15は、同じく横断面図である。
【0141】
図16は、同じく縦断面図である。
【0142】
第1のシール体24は、ソケット12の外周に密接し得る寸法および形状の環状であり、断面はV字状をなし、さらに詳述すれば、ソケット側の端部がわずかに突出した接触縁24aを形成している。この第1のシール体24は、基体21の周凹溝21g1に収納される。組み立てるには、帯状照明具1のソケット12のに予め第1のシール体24を装着しておいてから、基体21の背方から窓21gにソケット12を挿入する。すると、第1のシール体24は周凹溝21g1に収納される。
【0143】
ところで、第2のシール体25は、図1に示すようにOリングからなり、基体21の周凹溝21a3に装着されている。透光性グローブ23の内面と周凹溝21a3との間で防水シールされる。
【0144】
そうして、照明装置を組み立てるには、基体21を反転させて窓21gに帯状照明具1のソケット12を挿通させ、同時に嵌合部21eに帯状電線11を嵌合させる。なお、前述のようにソケット12には予め第1のシール体24を装着しておくものとする。
【0145】
次に、背面体22をその載置部22aを帯状電線11に当接させ、基体21の一対の固着部21i、21iと、背面体22一対の固着部22bとを密接させて背面体22のリブ22b1の部分を超音波溶接する。
【0146】
さらに、帯状照明具1、基体21および背面体22を反転させて元に戻してから、ソケット12に発光体13を装着する。
【0147】
最後に、透光性グローブ23の開口端23aを基体21の環状凸条21dに外側から嵌合し、回動して係合片23b、23bを基体21の係合溝21fに径着させる。
【0148】
以上により、帯状照明具1と防水カバー機構2とは、防水的に一体化される。すなわち、ソケット12の周囲は、第1のシール体24により防水的にシールされる。また、透光性グローブ23の開口端23aは、第2のシール体25によって基体21に対して防水的にシールされる。
【0149】
図17は、本発明の照明装置の第2の実施形態を示す帯状照明具の回路図である。
【0150】
図において、図2と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0151】
本実施形態は、交流100V電圧を帯状電線11’に直接印加ようにしたものである。
【0152】
すなわち、帯状電線11’は、3本の導電体11b1、11b2、11b3が絶縁被覆11aに埋設されている。そして、3本の導電体11b1、11b2、11b3のうち11b1および11b3に交流電源ACに直接接続されて100V電圧が印加されるように構成されている。残余の導電体11b2は、適当な数の導電片11e1、11e2、…に分断される。なお、11aは絶縁被覆である。
【0153】
複数の発光体131、132、…13nは、導電片11e1、11e2、…11enを介して直列接続される。直列接続の一端の発光体131は、導電体11b1と導電片11e1とに接続されるが、発光体132は導電片11e1と11e2とに接続される。直列接続の他端の発光体13nは、導電片11en−1と11enとに接続される。導電片11enは導電体11b2にも接続される。
【0154】
したがって、発光体131〜13nは、直列接続されて発光グループ13Aを構成して、交流電源ACに接続される。同様に複数の発光グループ13B…を形成することができる。各発光体13は定格電圧が低いものを使用することができる。
【0155】
図18は、本発明の照明装置の第2の実施形態を示す帯状照明具の分解斜視図である。
【0156】
図において、図2と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0157】
本実施形態は、帯状電線11’およびソケット12の接触片12b1’、12b2’の構成が異なる。
【0158】
すなわち、帯状電線11’の導電体11b3を分断するのに絶縁体11aおよび導電体11b3を貫通する貫通孔11dを形成する。導電体11b3を分断した後、貫通孔11dにシリコーン樹脂を充填して絶縁処理を行う。
【0159】
ソケット12は、その一方の接触片12b1’が導電片11e1に接続し、他方の接触片12b2’が導電片11e2に接続する。
【0160】
図19は、本発明の照明装置の第3の実施形態を示す帯状照明具の回路図である。
【0161】
図において、図17と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0162】
本実施形態は、直列接続の発光グループのうち一部の発光体がたとえばフィラメント断線などのように不点になって開路した場合にグループに属する全ての発光体が不点になって不良発光体を見分けにくいので、不良発光体を表示するようにしたものである。すなわち、発光体13が不点になって全電源電圧が印加された場合に作動する表示手段5を各発光体13に並列接続している。
【0163】
表示手段5は、グロー放電ランプ5aおよびこれと直列接続された限流抵抗器5bからなる。もちろん、表示手段5は、外部から視認しやすい位置に設置するものとする。
【0164】
図20は、本発明の照明装置の第4の実施形態を示す帯状照明具の一部分解斜視図である。
【0165】
図2と同一部分には同一符号を付してある。
【0166】
本実施形態は、ソケット12’および発光体13’の構成が先行する実施形態と異なる。
【0167】
すなわち、発光体13’は、片口金のウエッジベース電球である。
【0168】
ソケット12’は、帯状電線11に接触する部分が長円形のフランジ12a9を備えている絶縁物製のソケット本体12a’は、上部に電球挿入孔12a3’が形成され、ウエッジベース電球を上向きに装着するようになっている。ソケット本体12a’の内部には接触片12b1’、121b2’が収納されている。
【0169】
本実施形態のソケットに適合する防水カバー機構を配設するには、図1における基体21の第1のシール体24をフランジ12a9に当接するように構成すればよい。
【0170】
図21は、本発明の照明装置の第5の実施形態を示す基体の正面図である。
【0171】
図において、図4と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0172】
本実施形態は、防水カバー機構2に取付耳21hを付加したものである。すなわち、防水カバー機構2の基体21の環状枠21aから一体にかつ対角線上に一対の取付耳21h、21hを側方へ突設している。取付耳21hには取付孔21h1が形成されている。
【0173】
そうして、取付耳21hを用いて取付位置に正面側から容易に取り付けることができる。
【0174】
図22は、本発明の照明装置の第6の実施形態を示す背面体の背面図である。
【0175】
図において、図9と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0176】
本実施形態は、背面体22の取付孔を用いて防水カバー機構2の正面側から取り付けることができるようにしたものである。すなわち、平板状の取付ステー5をまず背面体22の取付孔を利用してねじ5aにより取り付ける。取付ステー5の両端は背面体22の側面から突出していて、しかも取付孔5bを形成してあるので、正面側から取り付けることができる。
【0177】
図23は、本発明の照明装置の第7の実施形態を示す背面体の一部断面側面図である。
【0178】
図において、図10と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0179】
本実施形態は、背面体22の取付孔を用いて照明装置をワイヤなどの索条体に取り付けることができるようにしたものである。すなわち、取付サドル6で索条体7を抱持し取付サドル6の両端を背面体22の取付孔にねじ6a、6aで固定している。
【0180】
図24は、本発明の帯状照明具の防水機構および照明装置の第8の実施形態を示す一部切欠正面図である。
【0181】
図25は、同じく背面図である。
【0182】
図26は、同じく中央断面底面図である。
【0183】
図27は、同じく左側面図である。
【0184】
図28は、同じく中央断面右側面図である。
【0185】
各図において、図1ないし16に示す本発明の第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0186】
本実施形態は、主としてソケットの周囲の防水シール構造および透光性グローブの取付構造において第1の実施形態と異なる。すなわち、ソケット12の周囲の防水構造は、第1のシール体24’を基体21’と背面体22’との間で挟持して防水シールする構成である。
【0187】
また、透光性グローブ23’の取付構造は、基体21’の外周面に係合片21iを形成し、透光性グローブ23’の開口端23aの内面に係合溝23dを形成して、係合溝23dを係合片21iに係合するようにしている。
【0188】
以下、各部材の詳細について説明する。
【0189】
まず、基体21’について説明する。
【0190】
図29は、本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置の第8の実施形態における基体の正面図である。
【0191】
図30は、同じく背面図である。
【0192】
図31は、同じく中央断面底面図である。
【0193】
図32は、同じく左側面図である。
【0194】
図33は、同じく中央断面右側面図である。
【0195】
各図において、図4ないし7と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0196】
基体21’は、透明なポリカーボネート樹脂を成形したもので、環状枠21aの外周面であって、各嵌合部21eの上部に係合片21iをそれぞれ形成し、また嵌合部21eに隣接して取付耳21h、21hを形成している。なお、係合片2iの下面には係止溝21i1が形成されている。また、図33に示すように、基体21’の背面には環状枠21aの部分に周段部21pが形成され、後述する背面体22’を嵌合するように構成されている。
【0197】
また、環状凸条21dの外面に形成した周凹溝21a3内には第2のシール体25が装着される。
【0198】
さらに、図30、31に示すように、基体21’の背面において、窓21gの外周部に若干の距離を隔てて周凸段部21jを形成してある。この周凸段部21jは、嵌合部21eに対向する部分において、一部切欠部21j1が形成され、また切欠部21j1の部分においては凹溝21kが形成されている。上記周凸段部21jの外面に隣接する平面部および嵌合部21eに対向する凹溝21kの部分に第1のシール体24’が位置するのである。図30における1点鎖線21lは第1のシール体24’の中心線を示す。さらに、図30において、横長の窓21gに対してその両側は円弧状の固着部21m、21mを形成しており、タッピングねじ孔21m1がそれぞれ2個づつ形成されている。なお、21nは、内圧逃がし部である。
この内圧逃がし部21nについて図34を参照して説明する。
【0199】
図34は、図30のXIII−XIII'線に沿う部分を第1のシール体とともに示す拡大部分断面図である。
【0200】
内圧逃がし部21nは、基体21’の背面において、凸段部21jに隣接する第1のシール体24’が当接する平面部に隣接した傾斜面部によって形成されている。
【0201】
その作用は次のとおりである。すなわち、図24、26に示すように発光体13が作動して発光すると、これに伴って発熱する。発熱により透光性グローブ23’内の圧力が所定値を越えると、第1のシール体24’が内圧逃がし部21nの部分においてその弾力に抗して図において点線で示す位置まで外側に偏位する。すると、第1のシール体24’と内圧逃がし部21nとの間にわずかな間隙が形成され、膨張した空気が固着部21m側に逃げるので、内外の圧力バランスがとれる。この状態では、再び第1のシール体24はその弾力によって元に戻り、シール作用を行う。
【0202】
したがって、消灯した際に透光性グローブ内が減圧した状態になっても外部から水分や汚れ物質が侵入することはない。
【0203】
次に、背面体について説明する。
【0204】
図35は、本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置における背面体の正面図である。
【0205】
図36は、同じく背面図である。
【0206】
図37は、同じく中央断面底面図である。
【0207】
図38は、同じく図35のXXXVII−XXXVII'線に沿う断面を示す一部断面左側面図である。
【0208】
各図において、図8ないし11と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
【0209】
背面体22’の帯状電線の載置部22a’とその両側の固着部22b’、22b’との間に凸段部22f1および押圧部22f2を備え、基体21’の背面の周段部21pに嵌合される構造である。凸段部22f1は、基体21’の周凸段部21jに離間対向して形成され、基体21’の周凸段部21jと協働して凹溝を形成する。そして、この凹溝に第1のシール体24’が収納される。図35の1点鎖線22eは、第1のシール体24’の中心線を示す。押圧部22f2は、凹溝に対向する位置に形成され、複数に分割されている。
【0210】
支え部22cに対向する1点鎖線22eの部分には浅い凹溝部22g、22gが形成されている。この凹溝部22gは、シリコーンなどのシール剤の溜まり部として機能する。すなわち、帯状電線の背面はシール剤などによってシールすることができる。
【0211】
固着部22b’、22b’は、それぞれ2個のねじ挿通孔22b1’、22b1’を備えている。そして、図25に示すようにタッピングねじ8を背面体22’のねじ挿通孔22b1’を介して基体21’のタッピングねじ孔21m1にねじ込むことにより、基体21’と背面体22’とを強固に固着する。
【0212】
したがって、帯状照明具1のソケット12の周囲を防水シールするには、基体21’の背面に形成した周凸段部21jにOリングからなる第1のシール体24’を、また環状凸条21dの周凹溝21a3にOリングからなる第2のシール体25を、それぞれ装着しておく。次に、帯状照明具1のソケット12を基体21’の背面側から基体21’の窓21gに挿通する。さらに、背面体22の凹溝22gにシリコーン樹脂を充填して支え部22cを基体21’の嵌合部21eに合わせて基体21’の背面の周段部21pに嵌合する。このとき、背面体22’のソケット載置部22a’はソケット12の背面に当接し、固着部22b’は基体21’の固着部21mに当接する。この状態で背面体22’の凸段部22f1は、周凸段部21jとわずかな距離を隔てて対向して第1のシール体24’を収納する凹溝を形成し、また押圧部22f2は第1のシール体24’を凹溝に押し付ける。
最後に、背面体22’のねじ挿通孔22b1’にタッピングねじ8を挿通し、基体21’のタッピングねじ孔21m1にねじ込むことにより、基体21’と背面体22’とで帯状照明具1のソケット12を帯状電線11とともに挟持した状態で、ソケット12の周囲は第1のシール体24’によって防水シールされる。
【0213】
最後に、透光性グローブ23’について説明する。
【0214】
図39は、本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置の第8の実施形態における透光性グローブの底面図である。
【0215】
図40は、同じく右側断面図である。
【0216】
図41は、同じく底面断面図である。
【0217】
各図において、図12および図13と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
【0218】
透光性グローブ23’の開口端23aの内面に係合溝23d、23dを形成している。係合溝23dには、さらに係止凸部23d1が形成されている。
【0219】
そうして、透光性グローブ23’の開口端23aを基体21’の環状凸条21dに外側から係合溝23dを基体の係合片21iに合わせて嵌合し、続いて回動すると、係合溝23dと係合片21iとが係合する。そして、係合溝23dの係止凸部23d1が係合片21iの係止凸部21i1を乗り越えた所で透光性グローブ23’は基体21’に装着され、容易に脱落するようなことはない。
【0220】
また、透光性グローブ23’を装着すると、透光性グローブ23’の開口端23aの内面が基体21’の環状凸条21dの外面に形成された周凹溝21a3内に装着された第2のシール体25に密接するから、透光性グローブ23’と基体21’との間は防水シールされる。
【0221】
このようにして、帯状照明具のソケットを帯状電線とともに第1および第2のシール体24’、25によって防水シールすることができる。
【0222】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、基体、背面体、透光性グローブ、第1および第2のシール体を用いることにより、帯状照明具を帯状電線とともに防水的に包囲することにより、ソケットおよび発光体の装着方向の如何にかかわらずソケットおよび発光体に防水機能を付与することができるうえに、帯状電線の背面側への突出を少なくできるから、構築物の表面に沿った取付が容易で、しかも透光性グローブを安価に成形できる帯状照明具の防水カバー機構を提供することができる。
【0223】
請求項2ないし17の各発明によれば、ソケットの周囲を防水的にシールする第1のシール体と透光性グローブの開口端を防水的にシールする第2のシール体を用いることにより、ソケットおよび発光体の装着方向の如何にかかわらずソケットおよび発光体に防水機能を付与することができるうえに、帯状電線の背面側への突出を少なくできるから、構築物の表面に沿った取付が容易で、しかも透光性グローブを安価に成形できる帯状照明具を用いた照明装置を提供することができる。
【0224】
請求項3の発明によれば、加えて第1のシール体をソケットの周側面を利用して配設することにより、構造を簡素化した帯状照明具を用いた照明装置を提供することができる。
【0225】
請求項4の発明によれば、加えて第1のシール体を基体と背面体との間に介在させてソケットの周囲を防水シールすることにより、ソケットの形状に関係なく確実に防水シールする照明装置を提供することができる。
【0226】
請求項5の発明によれば、加えてソケットおよび発光体を多数配設したことにより、屋外用のライン照明を行う照明装置を提供することができる。
【0227】
請求項6の発明によれば、加えて少なくとも2本は電源に接続される3本以上の導電体を備えた帯状電線を用いることにより、降圧トランスを不要とした照明装置を提供することができる。
【0228】
請求項7の発明によれば、加えて発光体が両端封止の無口金小形電球であって、ソケットは絶縁物製のソケット本体を備えていて外観の良好な照明装置を提供することができる。
【0229】
請求項8の発明によれば、加えてソケットの基体部および発光体の間に反射体を配設したことにより、配光を制御するとともに、ソケットへの遮熱を行う照明装置を提供することができる。
【0230】
請求項9の発明によれば、加えてソケットの周側面を利用して第1のシール体を作用させるのに最適な具体的な構成を備えた照明装置を提供することができる。
【0231】
請求項10の発明によれば、加えて基体と背面体との間で第1のシール体を作用させるのに最適な具体的な構成を備え、したがってソケットの形状に関係なく良好に防水シールされた照明装置を提供することができる。
【0232】
請求項11の発明によれば、加えて基体と背面体とを超音波溶接することにより、十分な固着強度の照明装置を提供することができる。
【0233】
請求項12の発明によれば、加えて基体と背面体とをタッピングねじによって固着することにより、製造が容易で十分な固着強度の照明装置を提供することができる。
【0234】
請求項13の発明によれば、加えて透光性グローブの係合片を基体の係合溝に係合することにより、透光性グローブが不用意に脱落することのない照明装置を提供することができる。
【0235】
請求項14の発明によれば、加えて透光性グローブの係合溝を基体の係合片に係合することにより、透光性グローブが不用意に脱落することがないとともに、透光性グローブの外周に突出物がなくて外観の良好な照明装置を提供することができる。
【0236】
請求項15の発明によれば、加えて背面体の背面に取付孔を形成することにより、取付が容易な照明装置を提供することができる。
【0237】
請求項16の発明によれば、加えて背面体の背面の取付孔を利用して取付ステーを取り付けることにより、正面側から取り付ける照明装置を提供することができる。
【0238】
請求項17の発明によれば、加えて背面体の背面の取付孔を利用して取付サドルを取り付けることにより、ワイヤなどの索条に取り付ける照明装置を提供することができる。
【0239】
請求項18の発明によれば、構築物の表面の沿って帯状照明具を配設する屋外照明システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置の第1の実施形態を示す一部切欠断面図
【図2】本発明に用いる帯状照明具の一例を示す一部切欠断面図
【図3】同じく一部切欠分解斜視図
【図4】本発明の帯状照明具および照明装置の第1の実施形態における基体の正面図
【図5】同じく背面図
【図6】同じく一部断面側面図
【図7】同じく一部断面底面図
【図8】本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置の第1の実施形態における正面図
【図9】同じく背面図
【図10】同じく一部断面側面図
【図11】同じく底面図
【図12】本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置の第1の実施形態における透光性グローブの一部断面側面図
【図13】同じく平面図
【図14】本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置の第1の実施形態における第1のシール体を示す正面図
【図15】同じく横断面図
【図16】同じく縦断面図
【図17】本発明の照明装置の第2の実施形態を示す帯状照明具の回路図
【図18】本発明の照明装置の第2の実施形態を示す帯状照明具の分解斜視図
【図19】本発明の照明装置の第3の実施形態を示す帯状照明具の回路図
【図20】本発明の照明装置の第4の実施形態を示す帯状照明具の一部分解斜視図
【図21】本発明の照明装置の第5の実施形態を示す基体の正面図
【図22】本発明の照明装置の第6の実施形態を示す背面体の背面図
【図23】本発明の照明装置の第7の実施形態を示す背面体の一部断面側面図
【図24】本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置の第8の実施形態を示す一部切欠正面図
【図25】同じく背面図
【図26】同じく中央断面底面図
【図27】同じく左側面図
【図28】同じく中央断面右側面図
【図29】本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置の第8の実施形態における基体の正面図
【図30】同じく背面図
【図31】同じく中央断面底面図
【図32】同じく左側面図
【図33】同じく中央断面右側面図
【図34】図30のXXXIII−XXXIII'線に沿う部分を第1のシール体とともに示す拡大部分断面図
【図35】本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置の第8の実施形態における背面体の正面図
【図36】同じく背面図
【図37】同じく中央断面底面図
【図38】同じく図35のXXXVII−XXXVII'線に沿う断面を示す一部断面左側面図
【図39】本発明の帯状照明具の防水カバー機構および照明装置の第8の実施形態における透光性グローブの底面図
【図40】同じく右側断面図
【図41】同じく底面断面図
【符号の説明】
1…帯状照明具
2…防水カバー機構
3…構築物
4…帯状照明具取付サドル
11…帯状電線
12…ソケット
13…発光体
21…基体
22…背面体
23…透光性グローブ
24…第1のシール体
25…第2のシール体

Claims (18)

  1. 帯状電線の絶縁被覆を貫通して導電体に接続されたソケットを帯状電線に配設し、ソケットに発光体を装着してなる帯状照明具のソケットが背面側から挿通される窓を備えるとともに、背面に帯状電線を当接する基体と;
    基体との間で帯状電線を挟持する背面体と;
    一端に開口端を備えその開口端を基体に装着してソケットおよび発光体を包囲する透光性グローブと;
    基体に配設されてソケットの周囲を防水シールする第1のシール体と;
    基体および透光性グローブの間を防水シールする第2のシール体と;
    を具備していることを特徴とする帯状照明具の防水カバー機構。
  2. 帯状の絶縁被覆の内部に複数の導電体を互いに絶縁関係に埋設してなる帯状電線、帯状電線の絶縁被覆を貫通して導電体に接続されるとともに帯状電線に配設されたソケット、およびソケットに装着された発光体を備えてなる帯状照明具と;
    帯状照明具のソケットが背面側から挿通された窓を備えるとともに、背面に帯状電線を当接した基体と;
    基体との間で帯状電線を挟持した背面体と;
    一端に開口端を備えその開口端を基体に装着してソケットおよび発光体を包囲した透光性グローブと;
    基体に配設されてソケットの周囲を防水シールする第1のシール体と;
    基体および透光性グローブの間を防水シールする第2のシール体と;
    を具備していることを特徴とする照明装置。
  3. 第1のシール体は、ソケットの周側面および基体の間に介在していることを特徴とする請求項2記載の照明装置。
  4. 第1のシール体は、ソケットの外側において基体と背面体との間に介在していることを特徴とする請求項2記載の照明装置。
  5. ソケットおよび発光体は、帯状電線の長手方向に沿って多数配設されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一記載の照明装置。
  6. 帯状電線は、少なくとも2本は電源に接続される3本以上の導電体を絶縁被覆の内部に互いに絶縁関係に埋設してなり;
    ソケットおよび発光体は、電源に接続されない導電体を介してその複数が直列接続された複数の発光グループを構成し、各発光グループが電源に接続される2本の導電体間に並列接続されている;
    ことを特徴とする請求項5記載の照明装置。
  7. ソケットは、帯状電線の長手方向に延在する基体部および基体部の両端から互いに対向した挿入溝を形成して起立し内部に空間を備えた一対の挿入部を有する絶縁物製のソケット本体、ならびに帯状電線の絶縁体を貫通して導電体に接続されるとともにソケット本体の挿入部に対向して空間内に収納された一対の接触片を具備しており;
    発光体は、両端にピンチシール部を備えたガラスバルブ、ピンチシール部に封装されてガラスバルブ内においてはフィラメント支持部を形成するとともにバルブ外においてはソケットの挿入溝に挿入されて接触片に接続される接片を形成している一対のリード線、およびガラスバルブ内においてフィラメント支持部間に継線されたフィラメントを具備している無口金小形白熱電球である;
    ことを特徴とする請求項2ないし6のいずれか一記載の照明装置。
  8. ソケットの基体部および発光体の間に配設された反射体を具備していることを特徴とする請求項7記載の照明装置。
  9. 基体は、ほぼ円盤状をなしていて裏面の周縁部においてほぼ中央を通過する仮想直線と交叉する位置に形成された一対の帯状電線の嵌合部、一対の嵌合部の間に形成されたソケットが挿通する窓、窓の両側に形成された円弧状をなす一対の固着部、表面において固着部より内側で窓の外側に形成され内周に第1のシール体を収納する周凹溝を形成した窓枠部、および外周に第2のシール体を収納する周凹溝をそれぞれ形成した環状凸条を具備しており;
    背面体は、ほぼ円盤状をなしていて表面ほぼ中央に帯状電線の載置部、および載置部の両側に円弧状をなして基体の固着部に固着される固着部を具備しており;
    透光性グローブは、ほぼ半球状をなすとともに開口端が円形をなしていて、その開口端を環状凸条に外側から嵌合することにより基体に装着されている;
    ことを特徴とする請求項2、3および5ないし8のいずれか一記載の照明装置。
  10. 基体は、ほぼ円盤状をなしていて裏面の周縁部においてほぼ中央を通過する仮想直線と交叉する位置に形成された帯状電線の嵌合部、一対の嵌合部の間に形成されたソケットが貫通する窓、窓の両側に形成された円弧状をなす固着部、固着部より内側でソケットより外側において形成され第1のシール体を外側に装着する凸段部、および外周において第2のシール体を収納する周凹溝を形成した環状凸条を具備しており;
    背面体は、ほぼ円盤状をなしていて表面ほぼ中央に帯状電線の載置部、載置部の両側に円弧状をなして基体の固着部に固着される固着部、および基体の周凸段部に離間対向して基体の周凸段部と協働して第1のシール体を収容する凹溝を形成する凸段部、および第1のシール体を押圧する押圧部を具備しており;
    透光性グローブは、ほぼ半球状をなすとともに開口端が円形をなしていて、その開口端を環状凸条に外側から嵌合することにより基体に装着されている;
    ことを特徴とする請求項2および4ないし8のいずれか一記載の照明装置。
  11. 背面体の固着部と基体の固着部とは、超音波溶接によって固着されていることを特徴とする請求項9または10記載の照明装置。
  12. 背面体の固着部と基体の固着部とは、タッピングねじによって固着されていることを特徴とする請求項9または10記載の照明装置。
  13. 基体は、周縁の外側に複数の円弧状の係合溝を具備しており;
    透光性グローブは、開口端周縁の外側に基体の係合溝に係着する複数の係合片を具備している;
    ことを特徴とする請求項9記載の照明装置。
  14. 基体は、周縁の外側に複数の円弧状の係合片を具備しており;透光性グローブは、開口端周縁の内側に基体の係合に係着する複数の係合溝を具備している;ことを特徴とする請求項10記載の照明装置。
  15. 背面体は、背面に取付孔を備えていることを特徴とする請求項2ないし14のいずれか一記載の照明装置。
  16. 背面体の背面に添接して取付孔に固定され両端が背面体から側方に突出している取付部を備えた取付具を具備していることを特徴とする請求項15記載の照明装置。
  17. 索条体を抱持し、両端部が背面体の背面の取付孔に固定された取付サドルを具備していることを特徴とする請求項15記載の照明装置。
  18. 帯状電線の長手方向に沿って配設された複数のソケット、ソケットに装着された複数の発光体を備え、構築物の表面に帯状電線の偏平面が対向した状態で配設された請求項2ないし15のいずれか一記載の照明装置と;
    照明装置を構築物に固定する固定手段と;
    帯状電線に接続された電源と;
    を具備していることを特徴とする屋外照明システム。
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