JP4007807B2 - 光走査装置およびこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置およびこれを用いた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4007807B2
JP4007807B2 JP2001387921A JP2001387921A JP4007807B2 JP 4007807 B2 JP4007807 B2 JP 4007807B2 JP 2001387921 A JP2001387921 A JP 2001387921A JP 2001387921 A JP2001387921 A JP 2001387921A JP 4007807 B2 JP4007807 B2 JP 4007807B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dot position
optical
scanning device
image
optical scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001387921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003185953A (ja
Inventor
清三 鈴木
雅章 石田
淳史 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001387921A priority Critical patent/JP4007807B2/ja
Priority to US10/323,837 priority patent/US7256815B2/en
Publication of JP2003185953A publication Critical patent/JP2003185953A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4007807B2 publication Critical patent/JP4007807B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザープリンタ、レーザーファクシミリ、デジタル複写機等の画像形成装置およびこの画像形成装置に用いられる光走査装置に関するものであって、特にその画素位置制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザープリンタ、レーザーファクシミリ、デジタル複写機等の画像形成装置は、光源からの光束を偏向反射する光偏向器と、この光偏向器による偏向光束が走査することによって情報が書き込まれる被走査面とを有してなる光書込み装置あるいは光走査装置を備えている。上記光源としては、一般的に半導体レーザーなどのレーザー光源が用いられる。そこで、以下、光走査装置のことを「レーザー走査装置」といい、その光学系を「レーザー走査光学系」という。
【0003】
レーザー走査光学系において、書込み品質ないしは形成画像の品質を劣化させる要因の一つとして、感光体の表面などからなる被走査面上の走査速度ムラがある。走査速度ムラがあると、結果として主走査ドット位置ずれを発生し、特にカラー画像においては、色ずれとして現れ、色再現性の劣化、解像度の劣化を招くことになる。したがって、高品質の画像を得るためには走査速度ムラを無くすことが一つの条件となるが、従来の技術では、走査速度ムラを無くすには限界がある。レーザー走査光学系において走査速度ムラを発生する要因は、以下に述べるとおりである。
1.走査レンズのfθ特性が十分補正されていない場合。
2.レーザー走査光学系の光学部品精度、ハウジング上への取付け精度が劣化している場合。
3.画像形成装置内の温度・湿度などの環境変動による光学部品の変形、屈折率変動により焦点距離が変化し、fθ特性が劣化した場合。
【0004】
特に、上記3の環境条件の変動による主走査方向のドット位置ずれは、画像形成装置内の出荷時に光学調整または電気的な補正を実施したとしても避けることはできない。近年の高画質化の要求に応えるためには、この課題を解決する必要がある。特に、複数の色ごとに光束を走査するカラーレーザプリンタ等のカラー画像形成装置においては主走査方向のドット位置ずれが画像品質を劣化させる大きな要因となるので、ドット位置ずれをなくすことは画像品質を維持するのに重要である。
【0005】
主走査方向のドット位置ずれを補正する従来技術として次のものがある。カラーレーザプリンタ等のカラー画像形成装置において、各色の画像形成位置の書き出し位置を1クロック誤差以内で補正する手段を有する例として特開2000−238319号公報記載の発明がある。主走査方向の書き出し位置と書き終わり位置とを調整する例として特開2000−289251号公報記載の発明がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記各公報記載の発明は、ともに光学系や偏向器により生じる主走査ドット位置ずれの影響は補正できない。
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、環境変動による主走査方向のドット位置ずれを低減し、特にカラー画像形成装置において色ずれの発生の少ない光走査装置およびこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の光走査装置は、有効書込領域外の書込み開始側と終端側の少なくとも2ヶ所に配置された光検知部と、上記光偏向器にて偏向走査される光ビームが上記光検知部間を横切る走査時間を計測する計測手段と、効書込領域内における画像データの各ドット位置を、計測された走査時間に基づき補正する補正手段と、を有し、上記補正手段は、画素クロックよりも高い高周波クロックを分周して互いに位相の異なる2つのクロックを作成し、この2つのクロックの周期を変えるとともにこの2つのクロックのうちの1つを選択して出力し画素クロックの周期を変化させることで上記画像データの各ドット位置を任意の位置に補正することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、光検知部間の走査時間とドット位置補正量との関係を予め記録したルックアップテーブルを有し、走査時間計測結果に基づいてドット位置の位相シフト量を設定することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、有効書込領域を複数の画像データ領域に分割し、各データ領域単位で補正値を設定することを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、光源は、複数の半導体レーザーとこの複数の半導体レーザーからのレーザー光を光学的に合成する手段で構成され、またはモノリシックな半導体レーザーアレイで構成されたマルチビーム光源であることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の光走査装置は、温度センサーと、この温度センサーによって検知される温度変動と位相シフトとの関係が予め記録されたルックアップテーブルと、効書込領域内における画像データの各ドット位置を、温度変動に基づき補正する補正手段と、を有し、上記補正手段は、画素クロックよりも高い高周波クロックを分周して互いに位相の異なる2つのクロックを作成し、この2つのクロックの周期を変えるとともにこの2つのクロックのうちの1つを選択して出力し画素クロックの周期を変化させることで上記画像データの各ドット位置を任意の位置に補正することを特徴とする。
【0011】
請求項記載の発明は、請求項1からまでのいずれかに記載の光走査装置を用いて被走査面に静電潜像を形成し、これを現像して転写紙に転写するようにした画像形成装置を構成したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明にかかる光走査装置およびこれを用いた画像形成装置の実施の形態について説明する。
図1において、光源としての半導体レーザーユニット10は、半導体レーザー、カップリングレンズ、シリンドリカルレンズなどを有してなる。半導体レーザーユニット10から出射されたレーザー光束は、光偏向器としてのポリゴンミラー11によって所定の角度範囲で等角速度的に偏向反射されるようになっている。偏向反射光の進路上には走査レンズ12が配置され、走査レンズ12を透過した光束の進路上には被走査面14が配置されている。走査レンズ12はf−θ特性を有していて、ポリゴンミラー11によって等角速度的に偏向反射された光束を被走査面14上において光スポットとして収束させるとともに等速度的に走査させるようになっている。この走査方向が主走査方向である。この例では感光体13の表面が被走査面14となっている。
【0013】
上記偏向走査範囲のうち被走査面14における所定の走査範囲が有効書込み領域であり、この有効書込み領域外の両側に光検知部が配置されている。書込み開始側に配置された光検知部を第1光検知部21とし、書込み終端側の光検知部を第2光検知部22とする。レーザービームが上記第1、第2光検知部21,22間を横切る走査時間を計測手段としてのカウンタ回路15にて計測するようになっている。計測された走査時間の変動量に基づき、予め記録されたルックアップテーブル16から主走査方向のドット位置の補正量を設定するようになっている。この補正量データは位相同期回路18に入力され、位相同期回路18では、クロック生成回路17からのクロックを上記補正量データに応じて位相シフトし、これを画像クロックとして出力するようになっている。
【0014】
上記画像クロック信号は画像処理ユニット19に入力される。画像処理ユニット19は、画像クロック信号に基づいて画像データ信号と画像クロック信号を出力しレーザー駆動回路20に入力するようになっている。レーザー駆動回路20は半導体レーザーユニット10を駆動するもので、画像クロック信号に同期して画像データを出力することにより、半導体レーザーユニット10が駆動され、半導体レーザーユニット10から上記画像データによって変調されたレーザービームが出射されるようになっている。
【0015】
上記のように、補正量データに基づき位相同期回路18により位相シフトされた画像クロックを生成し、画像処理ユニット19より生成された画像データに従い半導体レーザーユニット10の発光時間をコントロールすることにより、被走査面14上の画素(以下、画素のことを「ドット」という)位置を任意の位置に制御することができる。
【0016】
図2に上記実施形態によるドット位置の補正方法の概念を示す。図2において、左右方向が主走査方向であって、ドットを円で示している。図2の上段は理想状態を、中断は補正前を、下段は補正後をそれぞれ示している。図示の例では、理想状態に対して、補正前のドット位置ずれが1/2になっており、これを位相シフトして補正することにより、理想状態に近付けるようになっている。後で詳細に説明するが、本実施形態では、1/8クロック刻みで位相シフトすることにより、理想状態のドット位置に対する誤差が1/8クロック以内に収まるようになっている。
【0017】
前述のように、ドット位置の位相シフト量の設定は、ルックアップテーブル16を用いて行われる。すなわち、ルックアップテーブル16には前記第1、第2光検知部21,22間の走査時間とドット位置補正量との関係を予め記録しておき、第1、第2光検知部21,22間の走査時間計測結果に基づいてルックアップテーブル16を参照し、ドット位置の位相シフト量を設定する。
【0018】
ここでレーザー走査光学系のドット位置ずれについて図3を用いて説明する。図3において横軸は理想像高、すなわち画像データに基づく理想ドット位置を、縦軸は実像高、すなわちレーザー走査光学系を介した実際のドット位置を表す。理想的には等速度的な走査が行われて、傾きが1のリニアな特性曲線cとなること、すなわち、光学的にf−θ特性が良好に補正されていることが望ましい。しかし、以下の理由から一般的にはリニアではなく、走査速度ムラが発生して特性曲線が例えば曲線aや曲線bに示すように湾曲している。言い換えると、理想的な主走査方向ドット位置に対し、実際の主走査方向ドット位置はずれてしまう。1.走査レンズ12のf−θ特性が十分補正されていない場合。
2.レーザー走査光学系の光学部品精度、ハウジング上への取付け精度が劣化している場合。
3.装置内の温度・湿度などの環境変動による光学部品の変形、屈折率変動により焦点距離が変化し、f−θ特性が劣化した場合。
【0019】
特に、上記3の環境変動による主走査方向ドット位置ずれは、出荷時に光学調整または電気的補正を実施したとしても避けることは難しい。例えばファーストプリント時の特性曲線が(a)であったとしても、連続してプリント出力し装置内の温度が上昇すると、特性曲線(b)で示すように、理想的な曲線(c)に関して特性曲線(a)とは対称的な特性値に変化してしまうことが起こりうる。これにより、1枚目のプリントの色合いと、複数枚プリントした後の色合いが変わってしまう場合がある。
【0020】
そこで、本実施形態では、使用されるレーザー走査光学系の理想像高に対する実像高の関係の特性値を、予備実験またはシミュレーションなどで予め把握しておき、その特性値からルックアップテーブル16を作成する。すなわち、図3に示すようなデータから、図4に示すように、各走査時間t1,t2に対する補正量を理想位置との差分として求め、この関係をルックアップテーブル16としてメモリに予め記録しておく。実際にプリント駆動させたときの光走査時間を逐次計測し、その計測走査時間に基づき、上記ルックアップテーブル16からドット位置補正量を求め、ドット位置が理想位置になるよう位相シフト量を決定する。本実施形態により、装置内の環境変動によって生ずる主走査方向のドット位置ずれを効果的に補正することが可能となる。
【0021】
ここで、上記補正を行うタイミングは、プリントスタート直後、あるいはプリント出力時の、紙間時すなわち一つのプリントと次のプリントとの間の時間など、画像データが転送されていない間に設定することが望ましい。
また、本実施形態では書込み開始側と書込み終端側の2ヶ所に光検知部21,22を設けているが、さらに多くの光検知部を設けて主走査方向のドット位置データをより多くとることにより、主走査方向のドット位置ずれをより細かく補正して、主走査方向のドット位置精度を向上させることが可能となる。
【0022】
以上説明した主走査方向のドット位置ずれ補正を具現化するに際して、主走査方向の全画像データに対して補正を行うことは、必要なメモリ容量が膨大となり、制御系のコストが高くなり、回路規模等の負担が大きくなる。また補正処理に費やす時間も無視できなくなる。
この課題を解決するには、有効書込み領域を複数の画像データ領域に分割し、それぞれのデータ領域単位で補正値を設定するようにするとよい。この実施形態を図5に示す。
【0023】
図5(A)〜(D)は、主走査方向のドット位置ずれ量の特性曲線を示しており、縦軸に主走査位置ずれ量、横軸に像高を示している。例えば、プリント動作中に計測された2点間の走査時間を基にして求めたルックアップテーブル上の主走査方向ドット位置ずれが図5(A)で表されるような場合、図5(B)〜(C)で示すように、全画像データを複数の領域に分割し、それぞれのデータ領域の主走査方向ドット位置ずれ量の代表値、例えば平均値などを補正値とすることにより、メモリ容量を増やすことなくドット位置ずれを良好に補正することが可能である。ちなみに、図5(B)は主走査方向の全画像データを15の領域に等分割した場合、図5(C)は30の領域に等分割した場合を示している。また、図5(D)は、主走査方向の全画像データを18の領域に不均等に分割した場合を示している。図5(B)〜(D)から明らかなように、有効書込み領域を複数の画像データ領域に分割し、それぞれのデータ領域単位で補正値を設定することにより、主走査方向のドット位置ずれをより細かく補正して、主走査方向のドット位置精度を向上させることが可能である。
【0024】
ここで、例えば画素クロックの位相を±1/8ドット単位でシフトするとすれば、リニアリティの補正量は0%から12.5%までの範囲で調整可能となり、1200dpiの密度で書き込む場合、有効書込み幅内の主走査方向ドット位置ズレは、2.6μm(21.2μm/8)にまで低減できる。
図5に示す結果から明らかなように、画像データ領域の分割数が多いほど良好なドット位置ずれ補正が可能であるが、メモリ容量と補正処理時間の制約から、最適分割数を決定することが望ましい。
【0025】
これまで説明してきたドット位置ずれの補正は、画素クロックよりも高い高周波クロックを用いて画素クロックの位相をシフトして行うようにするとよい。この位相シフトを行う回路例とその動作を、図6、図7を用いて説明する。
【0026】
図6において、高周波クロック生成回路25で生成される高周波クロックVCLKは第1カウンタ26、第2カウンタ27に入力されるとともに、第1クロック生成回路31、第2クロック生成回路32に入力される。一方、位相データ信号bit0はステータス信号生成回路34、比較値生成回路35、セレクト信号生成回路36に入力される。ステータス信号生成回路34は位相データ信号bit0と後述のマルチプレクサ33からのフィードバック信号に基づいてステータス信号を生成する。このステータス信号と位相データ信号bit0が比較値生成回路35で比較され、比較値1と比較値2とが生成される。
【0027】
上記比較値1と前記第1カウンタ26のカウント値が第1比較回路28で比較され、比較結果が制御信号1として第1クロック生成回路31に入力される。また、上記比較値2と前記第2カウンタ27のカウント値が第2比較回路29で比較され、比較結果が制御信号2として第2クロック生成回路32に入力される。さらに、第1、第2比較回路28、29の比較結果はリセット信号としてそれぞれ第1、第2カウンタ26、27に入力される。第1クロック生成回路31は高周波クロックVCLKと制御信号1に基づいてクロック信号1を出力しマルチプレクサ33に入力する。第2クロック生成回路32は高周波クロックVCLKと制御信号2に基づいてクロック信号2を出力しマルチプレクサ33に入力する。マルチプレクサ33は、これらのクロック信号1、2と、前記セレクト信号に基づき、画素クロックPCLKを生成して出力する。この画素クロックPCLKはステータス信号生成回路34とセレクト信号生成回路36にフィードバックされる。
【0028】
次に、上記図6に示す位相シフト回路の動作について、図7、表1を用いて説明する。
表1
Figure 0004007807
【0029】
ここでは高周波クロックVCLKの4分周に相当する画素クロックPCLKを生成し、位相シフト量として+1/8PCLK、あるいは−1/8PCLKシフトさせる場合について説明する。表1は位相シフト量と外部から与えられる位相データとの対応を示す。図7は位相シフト量とクロック1とクロック2の切り換えの様子について示している。なお、図7において丸付きの数字は、本明細書では(1)(2)…(8)と表示する。始めにマルチプレクサ33でクロック1が選択された状態からスタートする。画素クロックPCLKに同期して位相データ「00」を与える(1)。位相データbit0は「0」であるから、セレクト信号は「0」のままでクロック1を選択し、そのまま画素クロックPCLKとして出力する(2)。これにより画素クロックPCLKは位相シフト量0のクロックとなる。
【0030】
次に、位相データとして「01」を与える(3)。この場合は位相データbit0が「1」なので、画素クロックPCLKの立下りでセレクト信号をトグルさせ「1」としてクロック2を選択するようにし、これを画素クロックPCLKとして出力させる(4)。このときのクロック2は図7に示すように1VCLK分周期が長くなったクロックとなっている。これにより+1/8PCLKだけ位相シフトした画素クロックPCLKが得られる。
【0031】
次に、再び位相データとして「01」を与えると(5)、位相データbit0が「1」なので、画素クロックPCLKの立下りでセレクト信号をトグルさせ「0」としてクロック1を選択するようにし、画素クロックPCLKとして出力させる(6)。このときのクロック1は、図7に示すように1VCLK分周期が長くなったクロックとなっている。これにより+1/8PCLKだけ位相シフトした画素クロックPCLKが得られる。
次に位相データとして「11」を与える(7)。位相データbit0が「1」なので、画素クロックPCLKの立下りでセレクト信号をトグルさせ「1」としてクロック2を選択するようにし、画素クロックPCLKとして出力させる(8)。このときは、クロック1は図7に示すように1VCLK分周期が短くなったクロックとなっている。これにより−1/8PCLKだけ位相シフトした画素クロックPCLKが得られる。
【0032】
以上のようにして位相データに応じてクロック1、クロック2の周期を変えてやり、クロック1、クロック2を切り換えて画素クロックPCLKとして出力させて行くことにより、1/8PCLKステップで位相シフトされた画素クロックPCLKを得ることができる。
【0033】
位相データ記憶回路には外部からのデータ設定を行い、画素クロックPCLKに同期して順次位相データを出力していくように構成したことにより、例えば走査レンズの特性により生じる走査ムラを補正するための位相データのような、毎ライン同じ位相データが必要となるデータの場合において、あらかじめ位相データ記憶回路に位相データを記憶しておき、ラインを走査するたびに位相データ記憶回路の最初の位相データから順次出力していけば、外部からライン毎に同じデータを出力する必要がない。
【0034】
なお、図6に示す回路例において入力される位相データは、2つの光検知部を通過する走査時間に基づき、ルックアップテーブルから設定されたドット位置ずれ補正量から、位相同期回路を経て生成している。
【0035】
レーザー走査装置の光源は複数の半導体レーザーを光学的に合成し、またはモノリシックな半導体レーザーアレイで構成されたマルチビーム光源にするとよい。図8は、マルチビーム走査装置の実施形態を示す。図8において、光源として2個の半導体レーザー301,302が、コリメートレンズ303、304の光軸Cを中心として対称に、副走査方向に並べて配置されている。半導体レーザー301、302はコリメートレンズ303、304との光軸を一致させ主走査方向に対称に射出角度を持たせ、光偏向器としてのポリゴンミラー307の偏向反射点で射出軸が交差するようにレイアウトされている。各半導体レーザー301、302より射出した複数のビームはシリンダレンズ308を介してポリゴンミラー307で一括して走査され、f−θレンズ310、トロイダルレンズ311により感光体312の被走査面上に結像される。
【0036】
バッファメモリ37には発光源としての半導体レーザー301、302ごとに1ライン分の印字データが蓄えられ、ポリゴンミラー307の偏向反射面1面毎に読み出され、書込み制御部38によってレーザー駆動回路20が駆動制御されて、2ラインずつ同時に被走査面に書込みないしは記録がおこなわれる。
【0037】
図9は、上記レーザー走査装置に用いることができる光源ユニットの構成例を示す。図9において、光源としての2個の半導体レーザー403、404はそれぞれ主走査方向に所定角度、例えば約1.5°だけ微小に傾斜させて固定されている。このような固定構造として、ベース部材405の裏側に半導体レーザー403、404を嵌合すべき孔を形成し、この嵌合孔の中心軸線を約1.5°だけ傾斜させてある。上記各嵌合孔に個別に半導体レーザー403、404の円筒状ヒートシンク部403−1、404−1を嵌合し、押え部材406、407の突起406−1、407−1を上記ヒートシンク部403−1、404−1の切り欠き部に合わせて半導体レーザー403、404の配列方向を合わせ、押え部材406、407の背面側からネジ412を挿入しベース部材405にねじ込むことによって、半導体レーザー403、404がベース部材4に固定されている。
【0038】
コリメートレンズ408、409はそれぞれその外周をベース部材405の半円状の取付けガイド面405−4、405−5に沿わせて光軸方向の調整を行い、発光点から射出される発散ビームが平行光束となるよう位置決めされて接着されている。
なお、実施例では、上記したように各半導体レーザー403,404からの光線が主走査面内で交差するように設定するため、ベース部材405の半導体レーザー嵌合孔および半円状の取付けガイド面405−4、405−5の中心軸線を傾けて形成している。
ベース部材405は、その円筒状係合部405−3をホルダ部材410の係合孔に係合させ、貫通孔410−2に挿入したネジ413を、ベース部材405のネジ孔405−6、405−7に螺合することによってホルダ部材410に固定され、光源ユニットを構成している。
【0039】
上記光源ユニットは、光学ハウジングの取付け壁411に設けられた基準孔411−1にホルダ部材410の円筒部410−1を嵌合し、表側よりスプリング611を挿入してストッパ部材612を円筒部突起410−3に係合することで、ホルダ部材410は取付け壁411の裏側に密着して保持されている。上記スプリング611の一端を突起411−2に引っかけることで円筒部中心を回転軸とした回転力を発生し、この回転力を係止するように設けた調節ネジ613により、光軸の周りユニット全体を角度θだけ回転させ、レーザービーム相互のピッチが調節されている。アパーチャ415は半導体レーザ−403,404に対応してスリットが設けられ、光学ハウジングに取り付けられて光ビームの射出径を規定するようになっている。
【0040】
図10は、光源ユニットの第2の実施形態を示す。この実施形態は、光源をマルチビーム光源とするとともに、このマルチビーム光源をモノリシックな半導体レーザーアレイで構成したものである。図10(a)において、複数の発光源を持つ半導体レーザーアレイ703はベース部材705の嵌合孔705−5に嵌合され、取付けガイド面705−4でガイドされるとともに、ヒートシンク部703−1がベース部材705に密着されている。上記ヒートシンク部703−1の背後から押え部材706があてがわれ、ネジ712によって押え部材706とともに半導体レーザーアレイ703がベース部材705に固定されている。半導体レーザーアレイ703の前方にはビーム合成手段を兼ねた1個のコリメートレンズ708が配置されている。
【0041】
図10(a)に示す構成例の基本的な構成要素は図9に示す構成例と同様であるから、その他の構成要素については符号とともに列挙するにとどめ、詳細な説明は省略する。符号710はホルダ部材、710−1は円筒部、710−2、710−3はネジ413の貫通孔、705−6,705−7はネジ413がねじ込まれるネジ孔、711は光学ハウジングの取付け壁、711−1は取付け壁711に設けられた基準孔、713はネジをそれぞれ示している。
【0042】
図10(b)は、モノリシックな半導体レーザーアレイとコリメートレンズの例をさらに詳細に示したもので、4個の発光源を持つ半導体レーザーアレイ801からの光ビームを、ビーム合成手段を兼ねたコリメートレンズ808を用いて合成するように構成されている。その他の構成要素は図10(a)の例と同様であるから、その他の構成は図示を省略してある。
【0043】
マルチビームの各ビームは、それぞれレーザー走査光学系の中のほぼ同一光路を経て、感光体の被走査面上を走査し、被走査面上に静電潜像を形成するため、各ビームのドット位置ずれも、ほぼ同程度と見なすことができる。したがって、マルチビーム光源のうちの1ビームのみを用いて、その走査時間を計測し、主走査方向のドット位置ずれを補正することが可能である。これにより、回路構成を簡素化することができる。すなわち、同期回路、位相シフト回路を複雑化することなく、さらにメモリ容量も削減した制御回路を実現することができる。
【0044】
これまで説明してきたレーザー走査装置は、複数の感光体を有するタンデムカラー画像形成装置に適用すれば、その効果を有効に発揮することができる。このタンデムカラー画像形成装置の例を図11に示す。
タンデムカラー画像形成装置は、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各色に対応した別々の感光体が必要であり、レーザー走査光学系はそれぞれの感光体に対応して、別の光路を経て潜像を形成する。したがって、各感光体上で発生する主走査方向のドット位置ずれは、各色によって異なる場合が多い。そこで、前記レーザー走査装置をタンデムカラー画像形成装置に展開することにより、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各色に対応した主走査方向ドット位置ずれ補正が可能となり、ドット位置ずれによる色ずれを効果的に低減することができる。
【0045】
図11において、光学ハウジング115には一つの光偏向器としてのポリゴンミラー106が配置されており、その両側に配置されているマルチビーム光源107、147から出射された各マルチビームがポリゴンミラー106の偏向反射面によって偏向反射されるようになっている。偏向反射された一つのビーム102は、ミラー108、109で光路を曲げられ、走査光学系110を通り、ミラー111で反射されて感光体ドラム101の被走査面190上に光スポットとして集束され、この光スポットが被走査面190上を走査して画像信号が書き込まれるようになっている。同様にして、偏向反射された別のビーム122は、ミラー128,129、走査光学系110、ミラー131を経て感光体ドラム121の被走査面191上に光スポットとして集束され、この光スポットが被走査面190上を走査して画像信号が書き込まれるようになっている。偏向反射されたさらに別のビーム142は、ミラー168,169、走査光学系170、ミラー171を経て感光体ドラム141の被走査面192上に光スポットとして集束され、この光スポットが被走査面192上を走査して画像信号が書き込まれるようになっている。さらに、偏向反射されたもう一つのビーム162は、ミラー148,149、走査光学系150、ミラー151を経て感光体ドラム161の被走査面193上に光スポットとして集束され、この光スポットが被走査面193上を走査して画像信号が書き込まれるようになっている。
【0046】
上記4つの感光体ドラム101、121,141,161は適宜の間隔をおいて並列的に配置され、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各色に対応した画像信号が書き込まれて静電潜像が形成される。各静電潜像は、それぞれの色のトナーで現像され、各色のトナー像が1枚の転写紙に重ねて転写され、転写紙上にフルカラーの画像が形成される。
【0047】
前述の光走査装置において、画素クロックの周波数を変更するようにするとよい。図12はその場合の主走査方向ドット位置ずれの例を示している。図12(a)は2種類のレーザー走査光学系における初期状態での主走査方向ドット位置ずれ特性を示している。
図12(b)は各光学系において画素クロックの周波数をより低周波数にまたはより高周波数に変更することにより、主走査方向ドット位置ずれ量全体をプラスまたはマイナス側にシフトした例を示す。
図12(c)は全像高比におけるドット位置ずれ量の平均値を求め、像高全体に位相シフトをかけることにより位相シフト後のドット位置ずれ量の平均値が0となるように位相データを設定した例を示す。
この実施形態では、画像形成を行う画素クロックの周波数自体を微調整することにより、主走査方向のドット位置ずれ特性を変更するようになっている。
【0048】
画素クロックをより低周波数に設定した場合、図12(b)左図に示すように、ドット位置ずれ量が正の方向に全体的にシフトする。そこで、この実施形態では、像高比±1におけるドット位置ずれを0とすることにより、書込開始位置を高精度に設定することができるようにした。
逆に、画素クロックをより高周波数に設定した場合には、図12(b)右図に示すように、ドット位置ずれ量が負の方向に全体的にシフトする。そこで、この実施形態では、主走査方向のドット位置ずれ量が負の値を持つようにすることで、中間像高付近の主走査ドット位置ずれを高精度に設定できるようにした。
【0049】
次に、本発明にかかる光走査装置のさらに別の実施形態について説明する。この実施形態は、温度センサーを有するとともに、温度変動と位相シフトとの関係が予め記録されたルックアップテーブルを有し、温度変動に基づいて、有効書込領域での画像データの各ドット位置を任意位置に補正することを特長とする。
【0050】
前述の実施形態のように走査時間を計測する方法に対し、この実施形態は温度センサーにて温度変動を直接モニターしている。使用されるレーザー走査光学系の理想像高に対する実像高の関係の特性値を、予備実験またはシミュレーションなどで予め把握しておき、その特性値から温度変動に対する補正量のデータをルックアップテーブルとして記録しておく。レーザー走査光学系中の温度センサーによる温度測定結果に基づいて画像データの各ドット位置を任意位置に補正する。
温度センサーの取付け位置は、主走査方向ドット位置ずれの変動に関与する光学素子の近傍に設置するのが望ましい。例えば、主走査方向の光学パワーが最も大きい走査レンズ近傍などがある。
【0051】
以上説明した光走査装置は、画像形成装置に展開することができる。図13はその例を概略的に示す。図13において、画像形成装置の筐体内には、光源からの光束を偏向反射する光偏向器などを有する光走査装置900が取り付けられ、その下方に被走査面を有する感光体ドラム901が配置されている。感光体ドラム901の周囲には、周知の電子写真プロセスを実行するための各ユニットが配置されている。すなわち、帯電ユニット902、現像ローラ903やトナー供給ローラ904などを具備する現像ユニット、転写ユニット906、クリーニングユニット905などがそれである。
【0052】
また、転写紙を収納する転写紙トレイ906、転写紙をトレイ906から供給する供給ローラ907、供給された転写紙を位置決めし感光体ドラム901上のトナー像とのタイミングを合わせて転写ユニット906に送り込むレジストローラ908、転写紙上に転写されたトナー像を熱定着する転写ローラ909、画像が定着された転写紙を排出する排出ローラ912、排出された転写紙を受ける排紙トレイ910などを有している。上記光走査装置900は、電子写真プロセスのうち、露光工程を受け持っていて、帯電ユニット902によって一様に帯電された感光体ドラム901の表面を、画像信号によって変調されたレーザー光束で走査することにより感光体ドラム901の表面が画像信号に応じて露光され、感光体ドラム901の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像を現像ユニットで現像し、これを転写紙に転写し定着する。こうして、転写紙上に画像が形成される。
【0053】
以上説明した実施形態にかかる光走査装置およびこれを用いた画像形成装置によれば、主走査方向ドット位置ずれが良好に補正されるため、高画質の画像を得ることができる。特に、カラー画像においては色ごとの主走査方向ドット位置ずれが良好に補正されるため、色ずれが少なく、色再現性の良い画像が得られる。
【0054】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、光走査光学系に残存する初期の主走査方向ドット位置ずれだけでなく、経時変化などによる主走査方向ドット位置ずれを効果的に補正することが可能となり、この光走査装置を画像形成装置に適用した場合、ファーストプリントと複数枚プリントした後のプリントとの間で画像品質の差がなく、色再現性がよく、解像度の高い高画質画像を得ることができる。また、主走査ドット方向位置ずれ補正の制御分解能が高く、かつ高速制御が可能となる。
【0055】
請求項2記載の発明によれば、ルックアップテーブルを用いることにより、最低2つの光検知部で有効範囲内の主走査方向ドット位置ずれ量を推定することができるため、有効走査範囲内に検知部を設ける必要がない。そのため、有効走査範囲内の主走査方向ドット位置ずれを検知するための光路分離手段などが不要であり、光量ロスがなく、コスト的に有利なドット位置ずれ検知を実現することができる。
【0056】
請求項3記載の発明によれば、画素クロックの位相制御を行う位相データを、複数の画素クロックをまとめたデータ領域単位で与えることにより、メモリにあらかじめ位相データを保存して順次出力する場合において、画素クロック毎に位相データを与える場合に比べて、データ量の大幅な低減や、位相データ記憶回路サイズの減少、チップサイズの低減によるコストダウン、特殊用途IC(ASIC)の小型化などの効果を得ることができる。
また画素クロックが100MHz程度の高速動作時において、データ領域毎に画素クロックの位相データを与えることにより、温度変化、経時変化など各種条件の変化による位相シフト量の変動分を補正する場合などにおいて、画素クロック毎に位相データを与える場合に比べて、データ転送速度の遅延などの影響が少ない制御が可能となる。
【0058】
請求項記載の発明によれば、請求項1記載の発明をマルチビーム光学系に展開することにより、これを高速度画像形成装置などに適用した場合においても、主走査方向ドット位置ずれの少ない光走査装置を実現することができる。
さらに、各発光源同士の発振波長差により生じる露光ずれなどもなく、各発光源同士の発振波長差による主走査方向のドット位置ずれも補正可能となる。
【0059】
請求項記載の発明によれば、請求項1記載の発明のように光検知部間の走査速度を計測するものに代えて、温度センサーを用いて画像データの各ドット位置ずれを補正するため、検知回路構成が簡素化できる利点がある。また、主走査ドット方向位置ずれ補正の制御分解能が高く、かつ高速制御が可能となる。
【0060】
請求項記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれかに記載されている光走査装置を画像形成装置に展開することにより、主走査方向ドット位置ずれが良好に補正された高画質の画像を得ることができる。特に、カラー画像においては色ずれが少なく、色再現性の良い画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光走査装置の実施形態を概略的に示す平面図および信号系統のブロック図である。
【図2】上記実施形態による主走査方向ドット位置ずれ補正の様子を補正前および理想状態と対比して示す模式図である。
【図3】レーザー走査光学系のドット位置ずれの概念を示すグラフである。
【図4】レーザー走査光学系における走査時間に対するドットの理想位置と補正量との差分の例を示すグラフである。
【図5】有効書込み領域を複数の画像データ領域に分割し各データ領域単位で補正値を設定するようにした実施形態の主走査方向ドット位置ずれの各種例を示す波形図である。
【図6】本発明に適用可能な位相シフト回路の例を示すブロック図である。
【図7】上記位相シフト回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】本発明にかかる光走査装置の別の実施形態を示す斜視図である。
【図9】本発明に適用可能な光源ユニットの一例を示す分解斜視図である。
【図10】本発明に適用可能な光源ユニットの別の例を示す分解斜視図である。
【図11】本発明にかかる画像形成装置の実施形態を示すものであって、タンデムカラー画像形成装置の例を示す側面図である。
【図12】光走査装置において画素クロックの周波数を変更した場合の主走査方向ドット位置ずれの様子を示すグラフである。
【図13】本発明にかかる画像形成装置の別の実施形態を示す正面図である。
【符号の説明】
10 半導体レーザーユニット
11 光偏向器としてのポリゴンミラー
12 走査レンズ
13 感光体
14 被走査面
15 計測手段としての時間カウンタ
16 ルックアップテーブル
17 クロック生成回路
18 位相同期回路
19 画像処理ユニット
20 レーザー駆動回路
21 光検知部
22 光検知部

Claims (6)

  1. 光源からの光束を偏向反射する光偏向器と、この光偏向器による偏向光束が走査することによって情報が書き込まれる被走査面とを有してなる光走査装置であって、
    有効書込領域外の書込み開始側と終端側の少なくとも2ヶ所に配置された光検知部と、
    上記光偏向器にて偏向走査される光ビームが上記光検知部間を横切る走査時間を計測する計測手段と、
    効書込領域内における画像データの各ドット位置を、計測された走査時間に基づき補正する補正手段と、を有し、
    上記補正手段は、画素クロックよりも高い高周波クロックを分周して互いに位相の異なる2つのクロックを作成し、この2つのクロックの周期を変えるとともにこの2つのクロックのうちの1つを選択して出力し画素クロックの周期を変化させることで上記画像データの各ドット位置を任意の位置に補正することを特徴とする光走査装置。
  2. 光検知部間の走査時間とドット位置補正量との関係を予め記録したルックアップテーブルを有し、走査時間計測結果に基づいてドット位置の位相シフト量を設定することを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 有効書込領域を複数の画像データ領域に分割し、各データ領域単位で補正値を設定することを特徴とする請求項1または2記載の光走査装置。
  4. 光源は、複数の半導体レーザーとこの複数の半導体レーザーからのレーザー光を光学的に合成する手段で構成され、またはモノリシックな半導体レーザーアレイで構成されたマルチビーム光源であることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  5. 光源からの光束を偏向反射する光偏向器と、この光偏向器による偏向光束が走査することによって情報が書き込まれる被走査面とを有してなる光走査装置であって、
    温度センサーと、
    この温度センサーによって検知される温度変動と位相シフトとの関係が予め記録されたルックアップテーブルと、
    効書込領域内における画像データの各ドット位置を、温度変動に基づき補正する補正手段と、を有し、
    上記補正手段は、画素クロックよりも高い高周波クロックを分周して互いに位相の異なる2つのクロックを作成し、この2つのクロックの周期を変えるとともにこの2つのクロックのうちの1つを選択して出力し画素クロックの周期を変化させることで上記画像データの各ドット位置を任意の位置に補正することを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項1から5までのいずれかに記載の光走査装置を用いて被走査面に静電潜像を形成し、これを現像して転写紙に転写することを特徴とする画像形成装置。
JP2001387921A 2001-12-20 2001-12-20 光走査装置およびこれを用いた画像形成装置 Expired - Fee Related JP4007807B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001387921A JP4007807B2 (ja) 2001-12-20 2001-12-20 光走査装置およびこれを用いた画像形成装置
US10/323,837 US7256815B2 (en) 2001-12-20 2002-12-20 Image forming method, image forming apparatus, optical scan device, and image forming apparatus using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001387921A JP4007807B2 (ja) 2001-12-20 2001-12-20 光走査装置およびこれを用いた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003185953A JP2003185953A (ja) 2003-07-03
JP4007807B2 true JP4007807B2 (ja) 2007-11-14

Family

ID=27596604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001387921A Expired - Fee Related JP4007807B2 (ja) 2001-12-20 2001-12-20 光走査装置およびこれを用いた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4007807B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4341908B2 (ja) 2004-01-07 2009-10-14 株式会社リコー 画素クロック及びパルス変調信号生成装置、光走査装置並びに画像形成装置
JP4728630B2 (ja) * 2004-02-27 2011-07-20 株式会社リコー 画像形成装置
US7589846B2 (en) 2004-06-30 2009-09-15 Ricoh Company, Ltd. Method and apparatus for image forming capable of effectively correcting alignment errors of elementary color outputs to be superposed into an image
JP2006030598A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置およびカラー画像形成装置
JP4630677B2 (ja) 2005-01-25 2011-02-09 株式会社リコー 画像形成装置、プリンタ装置、ファクシミリ装置、及び、複写機。
JP2006243034A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Ricoh Co Ltd 光走査装置、および画像形成装置
JP2007008152A (ja) 2005-05-31 2007-01-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および画像形成方法
JP2007121907A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
JP2007163765A (ja) 2005-12-13 2007-06-28 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2007286423A (ja) 2006-04-18 2007-11-01 Brother Ind Ltd 光走査装置及び画像表示装置並びに網膜走査型画像表示装置
CN101911711B (zh) * 2008-01-08 2013-01-09 欧司朗股份有限公司 用于投影至少一个光束的方法和装置
JP6029315B2 (ja) * 2012-04-26 2016-11-24 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6393082B2 (ja) * 2014-05-23 2018-09-19 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6848745B2 (ja) * 2017-07-24 2021-03-24 株式会社リコー 光書込装置及び画像形成装置
CN109520708A (zh) * 2018-12-11 2019-03-26 深圳市艾特讯科技有限公司 用于移动终端的光学性能检测装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003185953A (ja) 2003-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7256815B2 (en) Image forming method, image forming apparatus, optical scan device, and image forming apparatus using the same
US7271824B2 (en) Pixel clock generating apparatus, optical writing apparatus using a pixel clock, imaging apparatus, and method for generating pixel clocks
JP4863840B2 (ja) 画素形成装置、光走査装置、光走査方法、画像形成装置、カラー画像形成装置
US7515170B2 (en) Optical scanner and image forming apparatus
US8005321B2 (en) Pixel clock generator, optical scanner, and image forming apparatus
US6906739B2 (en) Optical scanner and imaging apparatus using the same
US20070058255A1 (en) Optical scanner and image forming apparatus
US20080088893A1 (en) Optical scanning device, optical scanning method, computer program product for executing optical scanning method, recording medium with computer program recorded thereon, image forming apparatus, and color image forming apparatus using the same
JP4007807B2 (ja) 光走査装置およびこれを用いた画像形成装置
US9266351B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
US8314975B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
JP2005140922A (ja) 光走査装置、画像形成装置及び位置ずれ補正方法
KR101620664B1 (ko) 화상 형성 위치의 보정을 제어하는 화상 형성 장치 및 그 제어 방법
JP2003279873A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2005037575A (ja) 光走査装置およびカラー画像形成装置
JP2007008132A (ja) ドット位置補正装置、光走査装置、画像形成装置及びカラー画像形成装置
JP4903455B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP4313224B2 (ja) ドット位置補正方法及びそれを適用した画像形成装置
JP4919680B2 (ja) 光走査装置、画像形成装置、カラー画像形成装置
JP2007160508A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4313116B2 (ja) 画素クロック生成装置及び画像形成装置
JP4308495B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2003320702A (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JP2006116716A (ja) 光走査装置、光走査装置の画素クロック生成方法および画像形成装置
JP2004212873A (ja) 光走査装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070427

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070719

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070828

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070828

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4007807

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130907

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees