JP4007531B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機やプリンタやファクシミリ、およびそれらの複合機などの画像形成装置に適用することができる。詳しくは、画像形成装置本体内に備えるユニットを取り出し自在に保持するユニット保持装置を備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置の中には、帯電後に露光して像担持体上に静電潜像を形成し、トナーを付着してその静電潜像を現像して像担持体上に画像を形成し、その画像を転写して記録媒体に記録を行う電子写真式のものがある。
【0003】
このような電子写真式の画像形成装置では、メンテナンス上の便宜などから、画像形成装置本体内に備える一部の部品をユニット化し、そのユニットを例えば装置本体の正面側から取り出し自在としていた。
【0004】
例えば像担持体は、清掃や修理や交換などのため、画像形成装置本体から取り出す必要がある。そこで、少なくともその像担持体を有する像担持体ユニットを構成し、その像担持体ユニットを、装置本体内で前後に対向して設ける一対の側板で位置決め保持し、例えば装置本体の正面側から取り出し自在としていた。
【0005】
モノクロの画像形成装置にあっては、前側板にユニット着脱孔をあけ、そのユニット着脱孔を通して像担持体ユニットを挿入してその奥側を後側板で位置決め保持して後、像担持体ユニットの手前側をユニット着脱孔の孔縁で正確に位置決め保持していた。
【0006】
カラーの画像形成装置にあって、複数の像担持体ユニットを近接して並べる場合には、共通のユニット着脱孔を設けざるを得ず、その共通のユニット着脱孔にすべての像担持体ユニットを個々に位置決め保持する孔縁を設けることは非常に困難であった。
【0007】
このため、カラーの画像形成装置にあっては、従来、前側板にねじ止め固定する位置決め板を設け、その位置決め板で各像担持体ユニットの手前側を位置決め保持していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来のユニット保持装置では、清掃や修理や交換などのメンテナンス時に位置決め板を取り外したとき、その位置決め板をなくしたり、例えば踏んで破損したりする問題があった。また、取り付け時に取り付け向きが判らなくなったり、ユニットや前側板との位置合わせに時間がかかったりして取り付け操作性が悪い問題があった。
【0009】
そこで、この発明の第1の課題は、上述したような画像形成装置のユニット保持装置において、ユニットを位置決め保持する位置決め手段を紛失したり破損したりすることなく、またユニット取り付け後のユニットの位置決め保持に手数がかからないようにすることにある。
【0010】
この発明の第2の課題は、そのユニットの位置決め保持を正確に行い得るようにすることにある。
【0011】
この発明の第3の課題は、ユニットを位置決め保持し、またはその位置決め保持を解除するときの操作性を向上することにある。
【0012】
この発明の第4の課題は、上記第1〜3の課題を解決した画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に係る発明は、上述した第1、2の課題を達成すべく、画像形成装置本体内に位置決め手段で位置決めしてユニットを備える一方、そのユニットを装置本体から取り出し自在とする画像形成装置において、
装置本体に位置決め手段を、ユニット位置決め位置とユニット着脱位置とに回動可能に取り付け
前記装置本体には、複数の画像形成手段を備えて、各画像形成手段には前記ユニットを設ける一方、
前記位置決め手段には、前記装置本体に回動可能に取り付ける回動ホルダと、その回動ホルダに対して移動自在に取り付ける位置決め部材と、前記ユニットの取り付けの有無を検知するセンサを設けたセンサ付き基板とを備え、
前記位置決め部材には、前記位置決め手段を回動することにより閉じて前記ユニット位置決め位置としたとき、前記ユニットの軸が係合してその軸を位置決めする複数の位置決め孔を同一直線上に並べてあけてなる、ことを特徴とする。
【0014】
請求項2に係る発明は、上述した第1、2の課題を達成すべく、画像形成装置本体内に位置決め手段で位置決めしてユニットを備える一方、そのユニットを装置本体から取り出し自在とする画像形成装置において、
装置本体に位置決め手段を、ユニット位置決め位置とユニット着脱位置とに回動可能に取り付け、
前記装置本体には、複数の画像形成手段を備えて、各画像形成手段には前記ユニットとして像担持体ユニットと現像ユニットとを設ける一方、
前記位置決め手段には、前記装置本体に回動可能に取り付ける回動ホルダと、その回動ホルダに対して移動自在に取り付ける位置決め部材と、前記ユニットの取り付けの有無を検知するセンサを設けたセンサ付き基板とを備え、
前記位置決め部材には、前記位置決め手段を回動することにより閉じて前記ユニット位置決め位置としたとき、前記像担持体ユニットの像担持体軸が係合してその像担持体軸を位置決めする複数の位置決め孔と、前記現像ユニットのローラ軸が係合してそのローラ軸を位置決めする複数の位置決め孔とを、それぞれ別の同一直線上に並べてあけてなる、ことを特徴とする。
【0015】
請求項3に係る発明は、上述した第3の課題を達成すべく、請求項1または2に記載の画像形成装置において、装置本体に位置決め手段を、ユニットの取り出し方向に移動自在に取り付けてなる、ことを特徴とする。
【0016】
請求項4に係る発明は、同じく上述した第3の課題を達成すべく、請求項1、2または3に記載の画像形成装置において、位置決め手段の回動中心を、ユニットを位置決め支持するユニット位置決め部分より前記ユニットの取り出し方向手前側に設けてなる、ことを特徴とする。
【0017】
請求項5に係る発明は、請求項1、2、3または4に記載の画像形成装置において、前記複数の画像形成手段を、前記装置本体内の下方から上方に向けて斜めに配置し、前記位置決め手段の回動ホルダの回動中心も、前記複数の画像形成手段の配置に沿って斜めに配置してなる、ことを特徴とする。
【0018】
請求項6に係る発明は、請求項1、2、3、4または5に記載の画像形成装置において、前記位置決め手段は、前記ユニットの上方に回動中心を有し、前記ユニットを取り出し可能に前記位置決め手段を保持できる構成としてなる、ことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
図1は、この発明に係る電子写真式カラー画像形成装置の全体概略構成図である。
【0021】
図中符号Aは、画像形成装置本体である。装置本体A内には、図中右下から左上へと斜めに記録媒体搬送路Pを設ける。
【0022】
記録媒体搬送路P上には、その搬送路Pに沿って右下から左上へと、イエロ・マゼンタ・シアン・ブラックの4つの画像形成手段10Y・10M・10C・10Bを順に並べてタンデム型に備える。各画像形成手段10は、像担持体ユニット12Y・12M・12C・12Bと現像ユニット13Y・13M・13C・13Bとで構成し、各々装置本体Aに対して着脱自在とする。詳しくは後述する各像担持体ユニットには、それぞれドラム状の像担持体14Y・14M・14C・14Bを備える。
【0023】
そのような画像形成手段10Y・10M・10C・10B上には、それら画像形成手段10に沿って、書込みユニット16を斜めに設ける。
【0024】
他方、画像形成手段10Y・10M・10C・10Bの下には、記録媒体搬送路Pを挟んで、無端ベルト状の転写材担持体18を張り渡す。転写材担持体18は、図示例では、4つの支持ローラ19に掛け回し、像担持体14Y・14M・14C・14Bに接触して一部を記録媒体搬送路Pに沿って設け、不図示の駆動装置により図中反時計まわりに回転搬送可能とする。
【0025】
転写材担持体18の内側には、各像担持体14Y・14M・14C・14Bごとに対応して、それぞれ転写ローラ20Y・20M・20C・20Bと転写ブラシ21Y・21M・21C・21Bを配置する。図示例では、転写ローラであるが、非接触のチャージャとしてもよい。
【0026】
記録媒体搬送路Pに沿って、そのような転写材担持体18の上流位置にはレジストローラ対23を、下流位置には定着ユニット24を設ける。定着ユニット24は、無端ベルトである定着ベルト25に加圧ローラ26を押し当て、出口に排出ローラ対27を備えて構成する。
【0027】
定着ユニット24の下流位置には、装置本体Aに取り付けて反転排出ユニット29を設ける。反転排出ユニット29は、記録媒体をそのまま排出したり、反転して排出したり、再び装置本体Aに戻したりする。
【0028】
また、定着ユニット24の下流位置には、記録媒体搬送路Pから分岐して反転排紙路P1を形成し、その先に、装置本体A上の排紙スタック部30へと記録媒体を排出する排出ローラ対31を設ける。
【0029】
一方、転写材担持体18の下には、その張り渡し方向に沿って、反転排出ユニット29で反転した記録媒体を、一対のガイド板32間で案内して再給紙する再給紙ユニット33を斜めに配置する。
【0030】
再給紙ユニット33の下には、給紙カセット34を上下2段に備える。給紙カセット34には、各々サイズの異なる、用紙やOHPフィルム等の記録媒体を積載して収納する。そして、各々その記録媒体を1枚ずつ分離して給紙する給紙部35を設ける。
【0031】
給紙部35の図中右側には、給紙部35から給紙する記録媒体、および再給紙ユニット33を通して再給紙する記録媒体を、記録媒体搬送路Pのレジストローラ対23へと導く給紙路P2を備える。
【0032】
また、装置本体Aの図中右側には、手差し部を設け、そこに開閉自在に手差しトレイ36を取り付ける。手差し部には、手差しトレイ36上の記録媒体を1枚ずつ分離して給紙する給紙部37を設け、その給紙部37から給紙した記録媒体をレジストローラ対23へと導く手差し給紙路P3を備える。
【0033】
さて、いま、このカラー画像形成装置を用いて記録媒体に画像を記録するときは、例えばホストからの信号に基づき給紙部35を選択的に駆動し、1の給紙カセット34内の記録媒体を1枚ずつ分離して繰り出し、給紙路P2に入れてレジストローラ対23に突き当てて止める。または、手差し給紙部37を駆動し、手差しトレイ36上の記録媒体を1枚ずつ分離して繰り出し、手差し給紙路P3に入れてレジストローラ対23に突き当てて止める。
【0034】
一方、各画像形成手段10Y・10M・10C・10Bでは、個々の像担持体14Y・14M・14C・14Bを回転して各像担持体上にそれぞれイエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの単色トナー画像を形成する。同時に、不図示の駆動モータで支持ローラ19の1つを回転駆動して他の支持ローラ19を従動回転し、転写材担持体18を回転搬送する。
【0035】
そして、像担持体の回転にタイミングを合わせてレジストローラ対23を回転し、記録媒体を記録媒体搬送路Pに入れて、画像形成手段10Y・10M・10C・10Bと転写材担持体18との間に送り込み、転写材担持体18の回転搬送によりその記録媒体を搬送する。その搬送とともに、個々の像担持体14Y・14M・14C・14B上の単色トナー画像を転写ローラ20Y・20M・20C・20Bで転写し、該記録媒体上に合成フルカラー画像を記録する。
【0036】
画像転写後の記録媒体は、定着装置24へと送り込み、転写画像を定着して後、排出ローラ対27で排出する。そして、フェイスダウン状態で排出するときは、不図示の切換爪で切り換えて反転排紙路P1へと導き、排出ローラ対31で排出して排紙スタック部30上に頁順にスタックする。
【0037】
フェイスアップ状態で排出するときは、不図示の切換爪で切り換えて反転排出ユニット29へと導き、そのままストレートに排出する。
【0038】
片面記録済み記録媒体の裏面にも記録を行うときは、同様に不図示の切換爪で切り換えて反転排出ユニット29へと導き、その反転排出ユニット29で反転して後、再給紙ユニット33へと導き、再び給紙路P2に入れてレジストローラ対23に突き当てて止める。
【0039】
そして、再度、記録媒体搬送路Pに入れて、画像形成手段10Y・10M・10C・10Bと転写材担持体18との間に送り込み、裏面にも合成フルカラー画像を記録して後、定着装置24で定着し、例えば反転排紙路P1を通して排出ローラ対31で排出して排紙スタック部30上にスタックする。
【0040】
次に、同一構成の画像形成手段10Y・10M・10C・10Bについて、以下詳述する。
【0041】
個々の画像形成手段10Y・10M・10C・10Bの各像担持体ユニット12(12Y・12M・12C・12B)では、図2に示すとおり、ドラム状の像担持体14(14Y・14M・14C・14B)のまわりに、帯電装置40、クリーニング装置41を備える。
【0042】
帯電装置40は、像担持体14に近接してローラ状の帯電部材42を配置し、その帯電部材42と像担持体14との間に帯電バイアスを印加することにより像担持体14を帯電する。帯電部材42には、その表面をクリーニングする、スポンジ製等のクリーナ43を接触する。図示例では、帯電部材42は、ローラ状であるが、公知の非接触のチャージャとしてもよい。
【0043】
クリーニング装置41は、ファーブラシ44を、外周を像担持体14に接触して回転自在に備えるとともに、例えばポリウレタンゴム製のクリーニングブレード45を、先端を像担持体14に押し当てて備える。図中符号46は、回収スクリュである。
【0044】
そして、ファーブラシ44を像担持体14に対してカウンタ方向に回転し、画像転写後に像担持体14上に残留する転写残トナーを除去する。その後、クリーニングブレード45で、なお像担持体14上に残留するトナーを掻き落として除去する。それらファーブラシ44およびクリーニングブレード45で除去したトナーは、図示例では、回収スクリュ46の回転により、4色共通の不図示の廃トナーボトルへと搬送する。
【0045】
なお、各像担持体ユニット12には、主の位置決め基準となる像担持体軸47と、従の位置決め基準となる2つの部分48とを設ける。像担持体軸47は、各像担持体ユニット12の両側から突出し、詳しくは後述する方法により装置本体Aに対して正確に位置決めして取り付けることができるようにする。
【0046】
一方、個々の画像形成手段10Y・10M・10C・10Bの各現像ユニット13Y・13M・13C・13Bでは、一成分現像剤を使用してもよいが、図示例では、磁性キャリアと非磁性トナーとよりなる二成分現像剤を使用する。非磁性トナーとしては、それぞれ現像ユニット13Yではイエロ、現像ユニット13Mではマゼンタ、現像ユニット13Cではシアン、現像ユニット13Bではブラックの各色トナーを用いる。
【0047】
現像ユニット13(13Y・13M・13C・13B)は、図3に示すとおり、現像剤を収納する現像ケース50内に、攪拌部材51、補給ローラ52、現像ローラ53を備え、トナーボトル54から補給したトナーを攪拌部材51で、すでに現像ケース50内に収納されている現像剤と攪拌しながら補給ローラ52へと搬送し、補給ローラで補給して現像ローラ53に付着し、現像ローラ53上のトナーを像担持体14に転移する。
【0048】
この各現像ユニット13では、現像ローラ53のローラ軸55を位置決め基準とし、それを各現像ユニット13の両側から突出して、同じく詳しくは後述する方法により装置本体Aに対して正確に位置決めして取り付けることができるようにする。
【0049】
そして、個々の画像形成手段10(10Y・10M・10C・10B)では、像担持体14の図2中時計方向への回転とともに、帯電装置40で帯電バイアスを印加してその像担持体14の表面を一様に帯電する。次いで、図1に示す書込みユニット16からの走査光で書込みを行い、像担持体14の表面に静電潜像を形成する。それから、現像ユニット13の現像ローラ53でトナーを付着してその静電潜像を現像し、像担持体14上に単色トナー画像を形成する。
【0050】
画像形成手段10Yの像担持体14Yにはイエロの単色トナー画像を、画像形成手段10Mの像担持体14Mにはマゼンタの単色トナー画像を、画像形成手段10Cの像担持体14Cにはシアンの単色トナー画像を、画像形成手段10Bの像担持体14Bにはブラックの単色トナー画像をそれぞれ形成する。
【0051】
さて、このような画像形成装置の装置本体A内では、図4に示すように、ベース板57上に立てて奥側に不図示の後側板を、手前側に前側板58を設け、それらの間で、上述した各種の部品やユニットを支持する。
【0052】
前側板58には、斜めに細長なユニット着脱孔60をあける。ユニット着脱孔60の両側には、それぞれ外向きに立ててねじ止め用スタッド61と位置決め用スタッド(装置本体側の位置決め嵌合部)62を上下に並べて設ける。
【0053】
そのような前側板58外側の右上隅角部には、ほぼ三角形状の樹脂製インナーカバー63を取付ねじ64で取り付ける。インナーカバー63には、斜縁に沿って間隔を隔てて2つの取付凹部65を設ける。取付凹部65には、位置決め手段66の2つのアーム部67の先端を入れる。
【0054】
ところで、取付凹部65には、図5に示すように、取付長孔65aを設けるとともに、嵌合凹部65bを設ける。他方、2つのアーム部67の先端外側には、各々突出して取付軸67aを設けるとともに、嵌合凸部67bを設ける。
【0055】
そして、取付凹部65に2つのアーム部67の先端を入れ、取付軸67aを取付凹部65の取付長孔65aにはめ込み、それらの取付軸67aを中心として回動自在に位置決め手段66をインナーカバー63に取り付ける。図5中矢印a方向に回動して位置決め手段66を90度開いたときには、嵌合凸部67bが嵌合凹部65bにはまり込み、回動状態で保持して位置決め手段66を後述するユニット着脱位置とする。
【0056】
位置決め手段66は、図6に示すように、回動ホルダ70と位置決め部材71とセンサ付き基板72とを有する。
【0057】
回動ホルダ70は、上述した平行な2つのアーム部67とそのアーム部67を片側からのばすカバー部73とからなる。カバー部73は、細長な矩形で、上述した前側板58のユニット着脱孔60を十分に被うことができる大きさのキャップ状とし、両側にねじ挿通孔74を有する。
【0058】
位置決め部材71は、長板部材の両側を折り曲げて横断面コ字形状とする。そして、図7に示すように、位置決め手段66の回動中心である取付軸67aと平行な直線m上に並べて4つの像担持体ユニット用位置決め孔(ユニット位置決め部分)75を有し、また取付軸67aと平行な別の直線n上に並べて4つの現像ユニット用位置決め孔(ユニット位置決め部分)76を有する。
【0059】
さらに、位置決め部材71は、一側には挿通孔77とガイド孔(位置決め手段側の位置決め嵌合部)78とを有し、他側には挿通長孔79とガイド長孔(位置決め手段側の位置決め嵌合部)80を有する。
【0060】
センサ付き基板72は、図6に示すように、細長矩形の基板上に間隔を隔てて4つのセンサ81を取り付け、それら各センサ81のリード線を束ねてリード束82とし、先端にコネクタ83を取り付ける。
【0061】
そして、回動ホルダ70のカバー部73内にセンサ付き基板72を入れ、図示省略するが、リード束82を1つのアーム部67内を通してそのアーム部67の先端から外部へと引き出す。
【0062】
それから、そのセンサ付き基板72に被せてカバー部73内に位置決め部材71を入れ、図7に示すようにねじ挿通孔84に段付ねじ85を通してカバー部73内のスタッド73aにねじ込み、図8に示すように回動ホルダ70に対して位置決め部材71をカバー部73内で移動自在に取り付ける。
【0063】
回動ホルダ70に対して位置決め部材71を移動自在に取り付ける方法としては種々考えられる。例えば図9に示すように、カバー部73内に、対向して突起85を設ける一方、位置決め部材71に切欠き孔86をあけ、図10に示すように切欠き孔86に突起85を緩く挿入して回動ホルダ70から外れないが、回動ホルダ70に対して移動自在に位置決め部材71を取り付けるようにしてもよい。
【0064】
さて、いま、この画像形成装置に、像担持体ユニット12または現像ユニット13を取り付けるときには、カバー部73を持って位置決め手段66を回動し、嵌合凸部67bを嵌合凹部65bにはめ込んで、図11に示すように回動状態で保持して位置決め手段66をユニット着脱位置に保持する。
【0065】
そして、ユニット着脱孔60から装置本体A内にユニットを挿入して装置本体A内の部材で案内し、ユニットの像担持体軸47やローラ軸55を後側板の位置決め孔に挿入してユニットの奥側を位置決め支持する。
【0066】
その後、嵌合凸部67bと嵌合凹部65bのはめ合いを外して位置決め手段66を回動し、図12に示すように閉じてユニット位置決め位置とする。
【0067】
すると、前側板58のユニット着脱孔60両側に立てたねじ止め用スタッド61が、片側では位置決め部材71の挿通孔77に入り込み、他側では位置決め部材71の挿通長孔79内に入り込むとともに、位置決め用スタッド62が、片側では位置決め部材71のガイド孔78にはまり込み、他側では位置決め部材71のガイド長孔80内に入り込み、位置決め部材71を正確に位置決めする。
【0068】
また同時に、4つの像担持体ユニット12の位置決め基準である像担持体軸47が、それぞれ位置決め部材71の像担持体ユニット用位置決め孔75に入り込むとともに、4つの現像ユニット13の位置決め基準であるローラ軸55が、それぞれ位置決め部材71の現像ユニット用位置決め孔76に入り込み、ユニットの手前側を位置決め支持する。
【0069】
その後、図4に示すように回動ホルダ70のねじ挿通孔74に固定ねじ88を入れ、ねじ止め用スタッド61にねじ込み、図12に示すように位置決め手段66を前側板58に固定する。そして、装置本体Aの不図示の正面カバーを閉める。
【0070】
清掃や修理や交換などのため、装置本体Aから像担持体ユニット12または現像ユニット13を取り出すときには、不図示の正面カバーを開け、固定ねじ88を外し、位置決め手段66を回動してユニット着脱位置とし、再び図11に示す状態として、装置本体正面側のユニット着脱孔60からユニット12・13を引き出す。
【0071】
以上のとおり、図示例では、装置本体Aに位置決め手段66を、ユニット位置決め位置とユニット着脱位置とに回動可能に取り付ける。これにより、清掃や修理や交換などのメンテナンス時に、像担持体ユニット12や現像ユニット13を取り出すとき、位置決め手段66をユニット着脱位置まで回動すればよく、取り外す必要がないので、位置決め手段を紛失したり、例えば置いてある位置決め手段を踏んで破損したりするおそれをなくすことができる。
【0072】
また、ユニット取り付け後は、位置決め手段66を単にユニット位置決め位置まで回動すればよく、位置合わせして取り付ける必要がないので、ユニット取り付け後のユニットの位置決め保持に手数がかからず、操作性を向上することができる。
【0073】
図示例では、位置決め手段66に、装置本体Aに回動可能に取り付ける回動ホルダ70と、その回動ホルダ70に対して移動自在に取り付けてユニットを位置決め支持する位置決め部材71とを備えるとともに、その位置決め部材71に、位置決め手段66をユニット位置決め位置としたとき装置本体Aの位置決め用スタッド(装置本体側の位置決め嵌合部)62と係合して該位置決め部材71を位置決めする、位置決め手段側の位置決め嵌合部であるガイド孔78およびガイド長孔80を形成するから、その位置決め部材71で像担持体ユニット12や現像ユニット13の位置決めを正確に行うことができる。
【0074】
ところで、図示例では、位置決め手段66の取付軸67aが入り込む取付長孔65aを、像担持体軸47やローラ軸55と平行に長く形成し、装置本体Aに位置決め手段66を、ユニットの取り出し方向に移動自在に取り付ける。
【0075】
そこで、図13に示すように、位置決め手段66を開くときには、引く力により位置決め手段66を鎖線位置から実線位置へと平行移動するとともに矢印b方向に回動し、閉じるときには、押す力により実線位置から鎖線位置へと平行移動するとともに矢印c方向に回動する。
【0076】
これにより、ユニットを位置決め保持するとき、またはその位置決め保持を解除するとき、位置決め手段66をユニットの取り出し方向に移動してユニット側の軸47・55と位置決め手段66側の位置決め孔75・76との嵌合または嵌合解除を容易とし、干渉をなくして操作性を向上することができる。
【0077】
また、同じく図13に示すように、回動ホルダ70を折り曲げて、位置決め手段66の回動中心である取付軸67aを、ユニット位置決め部分である位置決め孔75・76位置より間隔dだけ手前側に設けるから、同様に、ユニットを位置決め保持するとき、またはその位置決め保持を解除するとき、ユニット側の軸と位置決め手段側の位置決め孔との嵌合または嵌合解除を容易とし、干渉を少なくして操作性を向上することができる。
【0078】
図示例では、ユニット位置決め部分である複数の位置決め孔75・76を、直線m・n上に並べて設け、位置決め手段66にその回動中心である取付軸67aと平行に設けるから、複数のユニット位置決め部分の回動半径を等しくし、ユニットの位置決め保持を正確に行うことができる。
【0079】
さらに、嵌合凸部67bを嵌合凹部65bにはめ合わせ、回動状態で保持して位置決め手段66をユニット着脱位置に保持できる構成とするから、ユニットを取り付けたり取り外したりするときの操作性を向上することができる。
【0080】
なお、図示例では、位置決め手段66にセンサ付き基板72を設けてそのリード束82のコネクタ83を装置本体A側のコネクタに接続し、像担持体ユニット12や現像ユニット13が取り付いていないときそれをセンサ81で検知して画像形成を開始しない構成としてなる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したとおり、請求項1および2に係る発明によれば、画像形成装置本体に位置決め手段を、ユニット位置決め位置とユニット着脱位置とに回動可能に取り付けるから、清掃や修理や交換などのメンテナンス時にユニットを取り出すとき、ユニットを位置決め保持する位置決め手段をユニット着脱位置まで回動すればよく、取り外す必要がないので、位置決め手段を紛失したり、例えば置いてある位置決め手段を踏んで破損したりするおそれをなくすことができる。
【0082】
また、ユニット取り付け後は、位置決め手段をユニット位置決め位置まで回動すればよく、位置合わせして取り付ける必要がないので、ユニット取り付け後のユニットの位置決め保持に手数がかからず、操作性を向上することができる。
【0083】
さらに、位置決め手段に、画像形成装置本体に回動可能に取り付ける回動ホルダと、その回動ホルダに対して移動自在に取り付けてユニットを位置決め支持する位置決め部材とを備え、位置決め手段をユニット位置決め位置としたとき位置決め部材側の位置決め嵌合部に装置本体側の位置決め嵌合部を係合して位置決め部材を位置決めするから、その位置決め部材でユニットの位置決めを正確に行うことができる。
【0084】
請求項3に係る発明によれば、画像形成装置本体に位置決め手段をユニットの取り出し方向に移動自在に取り付けるから、ユニットを位置決め保持するとき、またはその位置決め保持を解除するとき、位置決め手段をユニットの取り出し方向に移動して例えばユニット側の軸と位置決め手段側の位置決め孔との嵌合または嵌合解除を容易とし、干渉をなくして操作性を向上することができる。
【0085】
請求項4に係る発明によれば、位置決め手段の回動中心をユニットの位置決め位置よりユニットの取り出し方向手前側に設けるから、ユニットを位置決め保持するとき、またはその位置決め保持を解除するとき、例えばユニット側の軸と位置決め手段側の位置決め孔との嵌合または嵌合解除を容易とし、干渉を少なくして操作性を向上することができる。
【0087】
請求項6に係る発明によれば、位置決め手段は、ユニットの上方に回動中心を有し、ユニットを取り出し可能に位置決め手段を保持できる構成とするから、ユニットを取り付けたり取り外したりするときの操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電子写真式カラー画像形成装置の全体概略構成図である。
【図2】その画像形成装置で用いる像担持体ユニットの構成図である。
【図3】その画像形成装置に備える1の画像形成手段の概略構成図である。
【図4】その画像形成装置に備える、前側板とインナーカバーと位置決め手段の分解斜視図である。
【図5】そのインナーカバーへ位置決め手段を取り付ける部分の拡大斜視図である。
【図6】その位置決め手段の分解斜視図である。
【図7】その位置決め手段の回動ホルダへの位置決め部材の取り付け構成を示す説明斜視図である。
【図8】そのB−B線に沿った断面図である。
【図9】位置決め手段の回動ホルダへの位置決め部材の他の取り付け構成を示す説明斜視図である。
【図10】そのC−C線に沿った断面図である。
【図11】装置本体の正面カバーを開いて位置決め手段をユニット着脱位置としたときの説明斜視図である。
【図12】装置本体の正面カバーを開いて位置決め手段をユニット位置決め位置としたときの説明斜視図である。
【図13】位置決め手段の開閉状態説明図である。
【符号の説明】
A 画像形成装置本体
12 像担持体ユニット(ユニット)
13 現像ユニット(ユニット)
47 像担持体軸
55 ローラ軸
58 前側板
63 インナーカバー
62 位置決め用スタッド(装置本体側の位置決め嵌合部)
65 取付凹部
65a 取付長孔
65b 嵌合凹部
66 位置決め手段
67 アーム部
67a 取付軸(回動中心)
67b 嵌合凸部
70 回動ホルダ
71 位置決め部材
75 像担持体ユニット用位置決め孔(ユニット位置決め部分)
76 現像ユニット用位置決め孔(ユニット位置決め部分)
78 ガイド孔(位置決め手段側の位置決め嵌合部)
80 ガイド長孔(位置決め手段側の位置決め嵌合部)

Claims (6)

  1. 画像形成装置本体内に位置決め手段で位置決めしてユニットを備える一方、そのユニットを前記装置本体の取り出し自在とする画像形成装置において、
    前記装置本体に前記位置決め手段を、ユニット位置決め位置とユニット着脱位置とに回動可能に取り付け
    前記装置本体には、複数の画像形成手段を備えて、各画像形成手段には前記ユニットを設ける一方、
    前記位置決め手段には、前記装置本体に回動可能に取り付ける回動ホルダと、その回動ホルダに対して移動自在に取り付ける位置決め部材と、前記ユニットの取り付けの有無を検知するセンサを設けたセンサ付き基板とを備え、
    前記位置決め部材には、前記位置決め手段を回動することにより閉じて前記ユニット位置決め位置としたとき、前記ユニットの軸が係合してその軸を位置決めする複数の位置決め孔を同一直線上に並べてあけてなる、画像形成装置
  2. 画像形成装置本体内に位置決め手段で位置決めしてユニットを備える一方、そのユニットを前記装置本体から取り出し自在とする画像形成装置において、
    前記装置本体に前記位置決め手段を、ユニット位置決め位置とユニット着脱位置とに回動可能に取り付け、
    前記装置本体には、複数の画像形成手段を備えて、各画像形成手段には前記ユニットとして像担持体ユニットと現像ユニットとを設ける一方、
    前記位置決め手段には、前記装置本体に回動可能に取り付ける回動ホルダと、その回動ホルダに対して移動自在に取り付ける位置決め部材と、前記ユニットの取り付けの有無を検知するセンサを設けたセンサ付き基板とを備え、
    前記位置決め部材には、前記位置決め手段を回動することにより閉じて前記ユニット位置決め位置としたとき、前記像担持体ユニットの像担持体軸が係合してその像担持体軸を位置決めする複数の位置決め孔と、前記現像ユニットのローラ軸が係合してそのローラ軸を位置決めする複数の位置決め孔とを、それぞれ別の同一直線上に並べてあけてなる、画像形成装置。
  3. 前記装置本体に前記位置決め手段を、前記ユニットの取り出し方向に移動自在に取り付けてなる、請求項1または2に記載の画像形成装置
  4. 前記位置決め手段の回動中心を、前記ユニットを位置決め支持するユニット位置決め部分より前記ユニットの取り出し方向手前側に設けてなる、請求項1、2または3に記載の画像形成装置
  5. 前記複数の画像形成手段を、前記装置本体内の下方から上方に向けて斜めに配置し、前記位置決め手段の回動ホルダの回動中心も、前記複数の画像形成手段の配置に沿って斜めに配置してなる、請求項1、2、3または4に記載の画像形成装置
  6. 前記位置決め手段は、前記ユニットの上方に回動中心を有し、前記ユニットを取り出し可能に前記位置決め手段を保持できる構成としてなる、請求項1、2、3、4または5に記載の画像形成装置
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