JP3999768B2 - 車載用再生装置 - Google Patents
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Description
このような多連装ディスク再生装置には、一般に、再生対象の楽曲データの変更及びディスクの変更のために、図10に示すような操作キー100が操作パネルに配置され、利用者に操作される。
右キー101は、利用者に押下されると、次の楽曲データの再生(曲送り)を指示する情報を生成し、多連装ディスク再生装置に供給する。また、左キー102は、前の楽曲データの再生を指示する情報又は、再生楽曲データの先頭を指示する情報を生成し、多連装ディスク再生装置に供給する。
すなわち、多連装ディスク再生装置は、利用者による上述の操作キー100(右キー101〜下キー104)の操作に従って、収納した複数の音楽CDから再生対象のCDを適宜切り替え、指定された楽曲データを再生する。このため、利用者は、上キー103等を使用して、効率よく再生対象の楽曲データが記録された音楽CDを切り替え、所望の楽曲データを再生することができる。
MP3形式の楽曲データは、例えば、利用者がパーソナルコンピュータ等を使用して、所定の変換ソフトにより音楽CDに記録された楽曲データをエンコードすることにより得られる。また、他にも、インターネット等を介して、利用者が所定の音楽配信サイトからダウンロードすることによっても得られる。
例えば、利用者は、10枚分の音楽CDの楽曲データをMP3形式に変換し、変換した楽曲データを1枚のCD−R等に記録する。そして利用者は、パーソナルコンピュータ上で楽曲再生ソフトを実行して、CD−R等に記録されたMP3形式の楽曲データを再生することにより、ディスクを入れ替えることなく音楽CD10枚分の楽曲を連続して聴くことができる。
すなわち、MP3形式の楽曲データをCD−R等に記録することにより、パーソナルコンピュータ等を、あたかも10枚の多連装CDチェンジャプレーヤとして、好みの楽曲を連続して再生させることができる。
すなわち、MP3形式の楽曲データを記録したCD−R等を車載用再生装置にて再生することができれば、音楽CD10枚分もの楽曲データの再生を、多連装CDチェンジャプレーヤ等を搭載することなく実現することができる。そして、利用者は、長時間に渡るドライブの途中等であっても、連続して再生される楽曲を聴きながら、気持ちよく運転することができる。
そして、図中の「FILE1−1」の楽曲データを再生中に「FILE2−2」の楽曲データを再生させたい場合、利用者は、例えば、上述の操作キー100等を操作して、再生対象の楽曲データを順に変化させる。つまり、利用者は、右キー101等を押下して、再生対象のファイル(楽曲データ)を「FILE1−1→FILE1−2→FILE1−3→FILE2−1→FILE2−2」と順に変化させ、所望の楽曲データの再生を指示する。
そのため、上述の多連装ディスク再生装置の操作に慣れている利用者は、CD−R等に記録されたMP3形式の楽曲データから所望の楽曲データの再生を指示する操作を効率よく行うことができない。
楽曲データがトラック単位に記録されている第1種の記録媒体及び、楽曲データがフォルダ単位に階層化されて記録されている第2種の記録媒体から、楽曲データを再生する車載用再生装置であって、
各記録媒体がディスクチェンジャに装填されており、当該ディスクチェンジャから再生位置に搬送した記録媒体を再生するものであり、
ディスクチェンジャから搬送した再生対象の記録媒体が、第1種の記録媒体及び第2種の記録媒体の何れかであるかを判別する媒体種類判別手段と、
再生する楽曲データの変更を指示するための第1の操作キー及び、記録媒体またはフォルダの変更を指示するための第2の操作キーを含む入力手段と、
前記入力手段における第1の操作キーの押下に応答し、前記媒体種類判別手段の判別結果に従って、第1種の記録媒体内または第2種の記録媒体のフォルダ内における再生対象の楽曲データを変更する楽曲変更手段と、
前記入力手段における第2の操作キーの押下に応答し、前記媒体種類判別手段の判別結果に従って、記録媒体または第2種の記録媒体におけるフォルダを変更する変更手段と、を備え、
前記変更手段は、前記媒体種類判別手段により第2種の記録媒体と判別された場合に限り、第2の操作キーの押下状態に従って、ディスクチェンジャを制御した記録媒体の変更、または、第2の記録媒体におけるフォルダの変更を行う、
ことを特徴とする。
前記第1の操作キーは、十字キー中の左右2つのキーに対応して、楽曲データの前後の変更を指示し、
前記第2の操作キーは、十字キー中の上下2つのキーに対応して、媒体またはフォルダの前後の変更を指示してもよい。
図1は、この発明の実施の形態に適用される車載用ディスク再生装置の一例を示すブロック図である。この車載用ディスク再生装置は、ディスク5に格納された楽曲データを再生可能な機器であり、マイクロコンピュータ1と、キー入力部2と、ディスク位置検出部3と、光学ユニット4とから構成される。
なお、車載用ディスク再生装置において再生対象となるディスク5は、通常の音楽CD(CD−DA;Compact Disc Digital Audio)、CD−R(Compact Disc Recordable)及びCD−RW(Compact Disc Rewritable)等である。
リードイン領域には、TOC(Table Of Contents)等が配置されている。このTOCには、データ領域に記録された楽曲データのアドレスや再生時間等からなる目次情報が記録されている。
また、データ領域には、1又は、複数の楽曲データが記録されている。そして、リードアウト領域には、ディスク5の終端を示す情報が記録されている。
PVD(Primary Volume Description)には、データ領域に記録された楽曲データ等のファイル構造を規定する情報(階層情報等)が記録されている。例えば、楽曲データが図2(c)に示すようなファイル構造から構成されている場合、PVDには、このファイル構造を規定する階層情報が記憶されている。
また、パステーブルには、PVDにて規定されるフィル構造中の各楽曲データが実際に記録されているアドレス、すなわち、データ領域に記録された楽曲データの実アドレス等が記憶されている。
また、データ領域には、MP3(MPEG Audio Layer-3)形式にて圧縮された複数の楽曲データ等が記録されている。そして、リードアウト領域には、ディスク5の終端を示す情報が記録されている。
なお、CD−R等のディスク5には、図2(a)に示すオーディオフォーマットにて楽曲データ等が記録されている場合もある。すなわち、CD−R等のディスク5には、音楽CDの内容がそのまま記録されている場合もある。
また、入力ポート1aは、光学ユニット4から送られるディスク情報信号を取得し、取得したディスク情報信号をRAM1bに格納する。
図3(a)に示す楽曲テーブル11は、ディスク5に記録された楽曲データを収容するフォルダ、つまり、階層構造の楽曲データの管理単位となるフォルダの内、再生対象となり得る楽曲データを管理するためのテーブルである。
具体的に楽曲テーブル11には、再生対象となり得る複数の楽曲データを識別するためのファイル名及び、ファイル番号が記憶される。なお、楽曲テーブル11に記憶されるファイル名は、現在の基準となるフォルダ(カレントフォルダ)内に属する複数のファイル名である。
具体的に再生管理テーブル12には、現在の基準となるフォルダを特定するカレントフォルダ名と、カレントフォルダ内の再生対象となる1つのファイル(楽曲データ)を特定する再生ファイル番号と、カレントフォルダ内に属するファイルの総数を示す総ファイル数とを記憶する。
また、出力ポート1eは、CPU1dによりRAM1bに一時的に記憶したMP3形式の楽曲データ(ディスク情報信号)がデコードされると、デコード後の楽曲データを図示せぬDAC(デジタル/アナログコンバータ)等を介して楽曲(音声)として出力する。
例えば、キー入力部2は、図4(a)に示すような右キー21、左キー22、上キー23及び下キー24と、図4(b)に示すような決定キー25とを備える。そして、キー入力部2は、これらのキーの押下に応じた指示情報を入力し、入力した指示情報をCPU1dに供給する。
例えば、右キー21が押下されると、キー入力部2は、楽曲テーブル11内の再生対象となるファイルを、現在のファイルから1つ後ろのファイルに変化させる指示情報を取得して、CPU1dに供給する。この際、CPU1dは、再生管理テーブル12の再生ファイル番号に「1」を加算することで、楽曲テーブル11中の表示対象となるファイルを、1つ後ろに変化させる。なお、CPU1dは、加算後の再生ファイル番号が総ファイル数を超える場合、再生ファイル番号に初期値の「001」をセットする。
例えば、下キー24が押下されると、キー入力部2は、再生管理テーブル12のカレントフォルダ(カレントフォルダ名)の1つ前のフォルダに変化させる指示情報を取得し、CPU1dに供給する。この際、CPU1dは、ディスク5のPVDから、カレントフォルダの1つ前のフォルダを特定し、特定したフォルダのフォルダ名を再生管理テーブル12のカレントフォルダ名にセットする。このとき、CPU1dは、再生管理テーブル12の総ファイル数等も更新する。また、CPU1dは、変更後のカレントフォルダ内に属する各ファイルを検索し、検索したファイルのファイル名を楽曲テーブル11にセットする。
具体的に光学ユニット4は、マイクロコンピュータ1から供給される光学系制御信号に従って、ディスク5に記録された楽曲データ等をディスク信号として取得する。
また、光学ユニット4は、ディスク5が音楽CD等の書き込み不能なディスクであるか、又は、CD−R等の書き込み可能なディスクであるかを示すディスク判別信号を取得する。
図5は、ディスク5に記録されている楽曲データの種別等を取得する初期処理を説明するためのフローチャートである。また、図6は、再生対象となるファイル(フォルダ)を選択し、選択した楽曲データの再生を行う再生処理を説明するためのフローチャートである。
まず、図5に示す初期処理について説明する。図5に示す初期処理は、電源投入後に、新たなディスク5が装填されたことを示す位置信号がディスク位置検出部3からCPU1dに供給された後に、開始される。
一方、CD−DAでないと判別した場合、CPU1dは、そのまま初期処理を終了する。
CPU1dは、MP3形式のファイルが存在しないと判別した場合、そのまま初期処理を終了する。
そして、CPU1dは、初期処理を終了する。上述の初期処理により、ディスク5に記録された楽曲データの種別を示す種別情報がRAM1bに記憶され、また、楽曲データがMP3形式である場合に、楽曲テーブル11等が生成されてRAM1bに記憶される。
CPU1dは、右キー21等が押下されていないと判別した場合、後述するステップS24に処理を進める。
CPU1dは、右キー21等が押下されていないと判別した場合、後述するステップS27に処理を進める。
また、再生管理テーブル12の再生フォルダ番号が最後尾のファイル番号(総ファイル数と同じ値)の状態で、右キー21が押下されたと判別した場合に、CPU1dは、再生ファイル番号に先頭のファイル番号(「001」)をセットする。
すなわち、CPU1dは、再生管理テーブル12のカレントフォルダ名を1つ後ろのフォルダ名(上キー23押下時)又は、1つ前のフォルダ名(下キー24押下時)に変化させる。そして、CPU1dは、変更後のカレントフォルダ内に属する各ファイルを検索する。
この結果、楽曲データがフォルダ単位に階層化されて記録されている記録媒体から、容易な操作により所望の楽曲データを再生することができる。
図8は、本発明の他の実施の形態に適用される車載用ディスク再生装置の一例を示すブロック図である。この車載用ディスク再生装置は、ディスクチャンジャ6を更に備え、複数のディスク5を切り替えながら楽曲データを再生可能な機器である。なお、マイクロコンピュータ1、キー入力部2、ディスク位置検出部3、及び、光学ユニット4の構成は、図1に示す車載用ディスク再生装置と同様である。
図9に示すように、音楽CD等(CD−DA)がディスクチェンジャ6に装填されている場合、一般の多連装ディスク再生装置と同様に、右キー21及び左キー22の押下に従って、再生対象の楽曲データ(トラック)を前後に変化させて再生する。また、上キー23及び下キー24の押下に従って、ディスクを前後に変化(1つ後ろ、又は、1つ前のディスクに変更)させ、楽曲データ(トラック)を再生する。
具体的には、上キー23の押下が所定の時間内(短押し)である場合、1つ後ろのディスクに変化させる。また、上キー23の押下が所定の時間超(長押し)である場合、カレントフォルダを1つ後ろのフォルダに変化させる。
そして、下キー24の押下が所定の時間内(短押し)である場合、1つ前のディスクに変化させる。また、下キー24の押下が所定の時間超(長押し)である場合、カレントフォルダを1つ前のフォルダに変化させる。
この結果、楽曲データがフォルダ単位に階層化されて記録されている記録媒体から、容易な操作により所望の楽曲データを再生することができる。
1a 入力ポート
1b RAM
1c ROM
1d CPU
1e 出力ポート
2 キー入力部
3 ディスク位置検出部
4 光学ユニット
5 ディスク
6 ディスクチェンジャ
Claims (3)
- 楽曲データがトラック単位に記録されている第1種の記録媒体及び、楽曲データがフォルダ単位に階層化されて記録されている第2種の記録媒体から、楽曲データを再生する車載用再生装置であって、
各記録媒体がディスクチェンジャに装填されており、当該ディスクチェンジャから再生位置に搬送した記録媒体を再生するものであり、
ディスクチェンジャから搬送した再生対象の記録媒体が、第1種の記録媒体及び第2種の記録媒体の何れかであるかを判別する媒体種類判別手段と、
再生する楽曲データの変更を指示するための第1の操作キー及び、記録媒体またはフォルダの変更を指示するための第2の操作キーを含む入力手段と、
前記入力手段における第1の操作キーの押下に応答し、前記媒体種類判別手段の判別結果に従って、第1種の記録媒体内または第2種の記録媒体のフォルダ内における再生対象の楽曲データを変更する楽曲変更手段と、
前記入力手段における第2の操作キーの押下に応答し、前記媒体種類判別手段の判別結果に従って、記録媒体または第2種の記録媒体におけるフォルダを変更する変更手段と、を備え、
前記変更手段は、前記媒体種類判別手段により第2種の記録媒体と判別された場合に限り、第2の操作キーの押下状態に従って、ディスクチェンジャを制御した記録媒体の変更、または、第2の記録媒体におけるフォルダの変更を行う、
ことを特徴とする車載用再生装置。 - 前記変更手段は、前記媒体種類判別手段が第1種の記録媒体と判別した場合にディスクチェンジャを制御した記録媒体の変更を行い、前記媒体種類判別手段が第2種の記録媒体と判別した場合に前記入力手段における第2の操作キーの押下時間の長短に従って、ディスクチェンジャを制御した記録媒体の変更または第2種の記録媒体におけるフォルダの変更を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用再生装置。 - 前記入力手段は、上下左右からなる4方向の操作を入力するための十字キーを含み、
前記第1の操作キーは、十字キー中の左右2つのキーに対応して、楽曲データの前後の変更を指示し、
前記第2の操作キーは、十字キー中の上下2つのキーに対応して、媒体またはフォルダの前後の変更を指示する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車載用再生装置。
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