JP3999627B2 - 自動ドア装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動ドア装置に係り、詳しくは、所有者によって所持される携帯機との通信に基づいてドアを自動的に開閉する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯機を操作することによってドア錠の施解錠を遠隔操作する装置が知られている。この種の遠隔操作装置では、ドアから離れた位置でドア錠の施解錠を行うことができるという利便性がある。
【0003】
しかし、例えば操作者が両手に荷物を持っているときなどには、荷物を持つ前にドア錠を遠隔解錠したとしてもドアは自力で開けなければならないため、利便性が悪い。それゆえ、ドアも自動的に開閉してほしいという要望があった。
【0004】
そこで従来では、例えば特許文献1に記載されるドア自動開閉装置が提案されている。このドア自動開閉装置では、携帯用送信機から送信されるリモートコントロール信号を受信すると、ドア錠の施錠または解錠が行われる。そして、ドア錠の解錠時には、ドア駆動手段によってドアが自動的に開放されるようになっている。また、ドアは、開状態となって所定時間が経過すると、自動的に閉じるようになっている。このため、操作者はドアを自力で開ける必要がなくなり、利便性が向上する。
【0005】
【特許文献1】
特開平1−192979号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、こうしたドア自動開閉装置にあっても、ドアを自動で開かせるためには携帯用送信機を操作する必要があることから、さらなる利便性の向上が望まれている。
【0007】
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、利便性をより向上させることができる自動ドア装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、通信機能を有する携帯機に対して応答信号の送信を要求するリクエスト信号をドア周辺の所定領域に出力するリクエスト信号出力手段と、前記リクエスト信号を受信したときに応答信号を送信する携帯機から送信された前記応答信号を受信したことを条件として解錠駆動信号を出力するとともに、それによりドア錠が解錠された後、ドア開要求信号を出力し、それによりドアが開けられた後、該応答信号を受信できなくなったことを条件としてドア閉指令信号を出力し、それによりドアが閉じられた後、施錠駆動信号を出力する施解錠制御手段と、前記解錠駆動信号または前記施錠駆動信号に基づいてドア錠の施解錠動作を行うドア錠駆動機構と、前記ドア開要求信号の入力を条件としてドアを自動的に開かせ、前記ドア閉指令信号の入力を条件としてドアを自動的に閉じさせる制御を行うドア制御手段とを備え、前記施解錠制御手段は、複数の携帯機から応答信号を受信している場合には、全ての携帯機からの応答信号を受信できなくなったことを条件として前記ドア閉指令信号を出力し、それによりドアが閉じられた後、前記施錠駆動信号を出力することを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明では、通信機能を有する携帯機に対して応答信号の送信を要求するリクエスト信号をドア周辺の所定領域に出力するリクエスト信号出力手段と、前記リクエスト信号を受信したときに応答信号を送信する携帯機から送信された前記応答信号を受信したことまたは該携帯機に設けられた解錠操作スイッチが操作されたことによって該携帯機から送信された解錠操作信号を受信したことを条件として解錠駆動信号を出力するとともに、前記携帯機から応答信号を受信したことに基づいて解錠駆動信号を出力したことによりドア錠が解錠された後、第1ドア開要求信号を出力し、その一方で前記携帯機から解錠操作信号を受信したことに基づいて解錠駆動信号を出力したことによりドア錠が解錠された後、第2ドア開要求信号を出力し、それによりドアが開けられた後、前記応答信号を受信できなくなったことまたは前記携帯機に設けられた施錠操作スイッチが操作されたことによって該携帯機から送信された施錠操作信号を受信したことを条件としてドア閉指令信号を出力し、それによりドアが閉じられた後、施錠駆動信号を出力する施解錠制御手段と、前記解錠駆動信号または前記施錠駆動信号に基づいてドア錠の施解錠動作を行うドア錠駆動機構と、前記第1ドア開要求信号の入力を条件として第1の開き量でドアを自動的に開かせ、その一方で前記第2ドア開要求信号の入力を条件として第2の開き量でドアを自動的に開かせ、前記ドア閉指令信号の入力を条件としてドアを自動的に閉じさせる制御を行うドア制御手段とを備え、前記施解錠制御手段は、前記解錠操作信号に基づいて前記第2ドア開要求信号を出力した場合には、前記応答信号の受信状態から非受信状態に移行しても前記ドア閉指令信号を出力しないことを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明では、通信機能を有する携帯機に対して応答信号の送信を要求するリクエスト信号をドア周辺の所定領域に出力するリクエスト信号出力手段と、前記リクエスト信号を受信したときに応答信号を送信する携帯機から送信された前記応答信号を受信したことを条件として解錠駆動信号を出力するとともに、それによりドア錠が解錠された後、ドア開要求信号を出力し、それによりドアが開けられた後、該応答信号を受信できなくなったことを条件としてドア閉指令信号を出力し、それによりドアが閉じられた後、施錠駆動信号を出力する施解錠制御手段と、前記解錠駆動信号または前記施錠駆動信号に基づいてドア錠の施解錠動作を行うドア錠駆動機構と、前記ドア開要求信号の入力を条件としてドアを自動的に開かせ、前記ドア閉指令信号の入力を条件としてドアを自動的に閉じさせる制御を行うドア制御手段とを備え、前記施解錠制御手段は、前記応答信号の受信状態が所定時間経過した場合には、該応答信号を送信していた携帯機から送信される応答信号に基づく前記解錠駆動信号及び前記ドア開要求信号の出力を禁止するとともに、それ以外の携帯機から送信される応答信号に基づく前記解錠駆動信号及び前記ドア開要求信号の出力を行うことを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の自動ドア装置において、前記施解錠制御手段は、ドアの開状態で前記応答信号の受信状態が前記所定時間経過した場合には、前記解錠駆動信号及び前記ドア開要求信号の出力を禁止するとともに、前記ドア閉指令信号を出力してドアを閉じさせた後に前記施錠駆動信号を出力してドア錠を施錠させることを要旨とする。
【0012】
請求項5に記載の発明では、請求項3または請求項4に記載の自動ドア装置において、前記施解錠制御手段は、所定の禁止状態解除操作が行われたことを条件として、前記禁止の対象となった携帯機から送信される応答信号に基づく前記解錠駆動信号及び前記ドア開要求信号の出力禁止状態を解除することを要旨とする。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の自動ドア装置において、当該自動ドア装置には、複数の携帯機のIDコードが登録可能であり、前記リクエスト信号出力手段は、当該自動ドア装置に複数の携帯機のIDコードが登録されているとき、前記複数の携帯機のIDコードの各々と対応するリクエスト信号を個別に出力することを要旨とする。
【0013】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1に記載の発明によると、携帯機がリクエスト信号の出力領域内に進入すると携帯機との相互通信が自動的に行われ、その相互通信が確立したことを条件としてドア錠が自動的に解錠されるとともにドアが自動的に開かれる。このため、携帯機の所持者は何ら操作を行うことなく、ドアに近づくだけでドア錠の解錠及びドアの開動作を行わせることができる。しかも、施解錠制御手段は、複数の携帯機から応答信号を受信している場合には、それら携帯機からの応答信号のうちの1つでも受信していれば、ドア閉指令信号を出力しないようになっている。すなわち、複数の携帯機のうちの1つでも自動ドア装置との相互通信が確立していれば、ドアの開状態が維持される。
【0014】
請求項2に記載の発明によると、携帯機がリクエスト信号の出力領域内に進入すると携帯機との相互通信が自動的に行われ、その相互通信が確立したことを条件としてドア錠が自動的に解錠されるとともにドアが自動的に開かれる。このため、携帯機の所持者は何ら操作を行うことなく、ドアに近づくだけでドア錠の解錠及びドアの開動作を行わせることができる。しかも、施解錠制御手段は、解錠操作信号に基づいて第2ドア開要求信号を出力した場合には、応答信号の受信状態から非受信状態に移行してもドア閉指令信号を出力しないようになっている。すなわち、携帯機の解錠操作スイッチが操作されたことによってドアが開かれた場合には、携帯機と自動ドア装置との相互通信状態が確立した状態から確立しない状態に移行しても、ドアの開状態が維持される。このため、解錠操作スイッチの操作によってドアを開かせた場合には、例えば携帯機の所持者がドアから荷物を運び入れるためにドアの周辺を行き来した場合であっても、ドアが閉じられることがない。よって、該所持者の意思に反してドアが閉じられてしまうことがない。
【0015】
請求項3に記載の発明によると、携帯機がリクエスト信号の出力領域内に進入すると携帯機との相互通信が自動的に行われ、その相互通信が確立したことを条件としてドア錠が自動的に解錠されるとともにドアが自動的に開かれる。このため、携帯機の所持者は何ら操作を行うことなく、ドアに近づくだけでドア錠の解錠及びドアの開動作を行わせることができる。しかも、施解錠制御手段は、応答信号の受信状態が所定時間経過した場合には、該応答信号を送信していた携帯機から送信される応答信号に基づく解錠駆動信号及びドア開要求信号の出力を禁止するとともに、それ以外の携帯機から送信される応答信号に基づく解錠駆動信号及びドア開要求信号の出力を行うようになっている。このため、リクエスト信号の出力領域内に携帯機を置き忘れてしまった場合に、その置き忘れてしまった携帯機と自動ドア装置との相互通信により、ドア錠が解錠されてしまったり、ドアが自動的に開かれてしまったりすることが防止される。また、それ以外の携帯機と自動ドア装置との相互通信により、ドア錠の解錠及びドアの開動作が行われる。
【0016】
請求項4に記載の発明によると、施解錠制御手段は、ドアの開状態で応答信号の受信状態が所定時間経過した場合には、ドア閉指令信号を出力してドアを閉じさせるとともに、施錠駆動信号を出力してドア錠を施錠させるようになっている。このため、リクエスト信号の出力領域内に携帯機を置き忘れてしまった場合に、その置き忘れてしまった携帯機と自動ドア装置との相互通信により、ドアが開き放しになったり、ドア錠が解錠されたままの状態になったりすることが防止される。
【0017】
請求項5に記載の発明によると、施解錠制御手段は、所定の禁止状態解除操作が行われたことを条件として、禁止された携帯機から送信される応答信号に基づく解錠駆動信号及びドア開要求信号の出力禁止状態を解除するようになっている。すなわち、禁止状態解除操作が行われれば、出力禁止対象となった携帯機との相互通信に基づくドア錠の解錠及びドアの開動作が再開される。
請求項6に記載の発明によると、施解錠制御手段は、当該自動ドア装置にIDコードが登録されている複数の携帯機からの応答信号のうちの1つでも受信していれば、ドアの開状態を維持させる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を住宅用自動ドア制御システムとして具体化した一実施形態を図1〜図12に基づき詳細に説明する。
【0019】
図1及び図2に示すように、自動ドア制御システム1は、住宅2の所有者(家人)に所持される携帯機11と、住宅2のドア3内に配設され、携帯機11と相互通信可能な自動ドア装置12とを備えている。
【0020】
図5に示すように、携帯機11は、受信回路13、マイクロコンピュータ(マイコン)14、送信回路15、及び施解錠操作スイッチ16を備えている。
受信回路13は、自動ドア装置12から出力されるリクエスト信号を受信して、その信号をマイコン14に入力するための回路である。受信回路13には受信アンテナ17aが接続され、この受信アンテナ17aを介してリクエスト信号を受信するようになっている。
【0021】
マイコン14は、受信回路13からのリクエスト信号が入力されたときに、予め設定された所定のIDコードを含む応答信号(IDコード信号)を出力する。また、施解錠操作スイッチ16は携帯機11の表面等に設けられた押しボタンスイッチ等からなり、操作されるとその操作信号がマイコン14に入力されるようになっている。そして、マイコン14は、施解錠操作スイッチ16が操作されると、前記IDコードと所定の操作コードとを含む施解錠操作信号を出力する。なお、図4に示すように、本実施形態において施解錠操作スイッチ16は、施錠操作スイッチ16a及び解錠操作スイッチ16bを備えている。そして、マイコン14は、施錠操作スイッチ16aが操作された場合にはIDコードと施錠操作コードとを含む施解錠操作信号(施錠操作信号)を出力し、解錠操作スイッチ16bが操作された場合にはIDコードと解錠操作コードとを含む施解錠操作信号(解錠操作信号)を出力するようになっている。すなわち、マイコン14は、複数種の送信信号を出力可能となっている。
【0022】
送信回路15は、IDコード信号または施解錠操作信号を所定周波数の電波に変調して外部に送信するための回路である。送信回路15には送信アンテナ17bが接続され、この送信アンテナ17bを介してIDコード信号または施解錠操作信号を外部に送信するようになっている。なお、これらIDコード信号または施解錠操作信号は、図6(a),(b)に示す所定領域A2内で自動ドア装置12と通信可能となっている。この所定領域A2は、後記するリクエスト信号の出力領域A1よりも広い範囲となっている。また、本実施形態においてIDコード信号及び施解錠操作信号の周波数は、300MHzに設定されている。
【0023】
図5に示すように、自動ドア装置12は、屋外アンテナ部4、屋内アンテナ部5、2つのドア錠駆動機構7,8、ラッチ駆動部9、ドアクローザ10、施解錠制御手段としての施解錠制御部21及びドア制御手段としてのドア制御部31を備えている。
【0024】
図2に示すように、屋外アンテナ部4はドア3の屋外側面に露出した状態で設けられ、屋内アンテナ部5はドア3の屋内側面に露出した状態で設けられている。そして、屋外アンテナ部4の内部には、図3及び図5に示す第1アンテナとしての送信アンテナ4aと受信アンテナ4bとが配設されている。これに対し、屋内アンテナ部5の内部には図3及び図5に示す第2アンテナとしての送信アンテナ5aと受信アンテナ5bとが配設されている。
【0025】
また、図3に示すように、屋外アンテナ部4においてドア3と接触する側には、鉄等の金属板からなる出力遮蔽手段としての遮蔽板4cが設けられている。また、屋内アンテナ部5においてドア3と接触する側にも遮蔽板4cと同等の遮蔽板5cが設けられている。同図に示すように、これら遮蔽板4c,5cは断面(図1におけるA−A断面)略「コ」字状に形成され、各アンテナ4a,4b,5a,5bをそれぞれ囲うように設けられている。このため、各送信アンテナ4a,5aから出力されるリクエスト信号は遮蔽板4c,5cによって遮蔽される。すなわち、屋外側の送信アンテナ4aから出力されるリクエスト信号がドア3の屋内側に出力されてしまうことが規制され、屋内側の送信アンテナ5aから出力されるリクエスト信号がドア3の屋外側に出力されてしまうことが規制される。
【0026】
なお、本実施形態において、送信アンテナ4a,5aは134kHzの電波を送信可能に設定され、受信アンテナ4b,5bは300MHzの電波を受信可能に設定されている。
【0027】
ドア錠駆動機構7,8はドア3内に配設されており、モータ等のアクチュエータとそのアクチュエータを駆動するドライバ部とによって構成されている(図示略)。ドア3の側面3aには、各ドア錠駆動機構7,8の駆動によって出没するロックバー7a,8aがそれぞれ形成されている。そして、これらロックバー7a,8aの突出状態でドア錠が施錠状態となり、没入状態でドア錠が解錠状態となる。また、ドア3の屋内側面には、ロックバー7a,8aを手動で出没可能な手動ロック手段7b,8bが形成されている。これら手動ロック手段7b,8bは、一般的な屋内側施解錠用つまみ(サムターン)である。
【0028】
ラッチ駆動部9は、ドア3内におけるドア錠駆動機構7,8間に配設されており、ドア3の側面3aにはラッチ部9aが突設されている。そして、ラッチ駆動部9は、ドアハンドル6が操作されたとき、または同ラッチ駆動部9内に設けられたラッチ解除機構(図示略)が駆動したときに、ラッチ部9aをドア3内に没入可能にする。すなわち、ドア錠駆動機構7,8によってドア錠が解錠された状態において、ドアハンドル6が操作されたときまたはラッチ解除機構が駆動したときにドア3を開くことができるようになっている。
【0029】
ドアクローザ10は図示しないドア駆動機構を備え、そのドア駆動機構が駆動するとドアが自動的に開くようになっている。また、ドアクローザ10は、ドア駆動機構の非駆動時には、一般的なドアクローザと同様にドア3を閉じる方向へ付勢するようになっている。
【0030】
図5に示すように、施解錠制御部21は、リクエスト信号出力手段としての送信回路22、受信回路23及び施解錠制御用のマイクロコンピュータ(施解錠制御マイコン)24を備えている。
【0031】
送信回路22には送信アンテナ4a,5aが接続され、受信回路23には受信アンテナ4b,5bが接続されている。送信回路22は、施解錠制御マイコン24から出力されるリクエスト信号を所定周波数の電波に変換し、送信アンテナ4a,5aを介して出力する。したがって、図2及び図6に示すように、リクエスト信号は、各送信アンテナ4a,5aを介して屋内外におけるドア3の周辺の所定領域A1に出力される。すなわち、この所定領域A1において携帯機11と施解錠制御部21との相互通信が可能となる。なお、本実施形態におけるリクエスト信号の周波数は、134kHzに設定されている。
【0032】
受信回路23は、携帯機11から出力されたIDコード信号または施解錠操作信号を受信アンテナ4b,5bを介して受信する。そして、受信回路23は、受信したIDコード信号または施解錠操作信号をパルス信号に復調して受信信号を生成するとともに、その受信信号を施解錠制御マイコン24へ出力する。
【0033】
施解錠制御マイコン24は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、リクエスト信号を間欠的に出力する。詳しくは、施解錠制御マイコン24は、各送信アンテナ4a,5aから個別のタイミングで択一的にリクエスト信号を出力させる。すなわち、一方の送信アンテナ4a(5a)からリクエスト信号が出力されているときには、他方の送信アンテナ5a(4a)からはリクエスト信号が出力されないようになっている。
【0034】
そして、施解錠制御マイコン24は、前記受信回路23から受信信号が入力されたときには、自身に記録したIDコードと受信信号に含まれるIDコードとの比較(IDコード照合)を行う。施解錠制御マイコン24にはドア錠駆動機構7,8及びラッチ駆動部9が電気的に接続され、それらIDコード同士が一致したときに該マイコン24は、ドア錠駆動機構7,8に対して駆動信号を出力する。詳しくは、施解錠制御マイコン24は、前記IDコード信号または前記解錠操作信号からなる受信信号が入力されたときに、ドア錠駆動機構7,8に対して解錠駆動信号を出力する。そして、ドア錠駆動機構7,8は、解錠駆動信号が入力されるとロックバー7a,8aをドア3内に没入させてドア錠を解錠させる。
【0035】
さらに、施解錠制御マイコン24は、入力された受信信号が解錠操作信号またはドア3の屋外側から送信されたIDコード信号からなるものであれば、ラッチ駆動部9に対して駆動信号を出力し、ラッチ解除機構を駆動させてラッチ部9aをドア3内に没入可能な状態にする。これに対し、入力された受信信号がドア3の屋内側から送信されたIDコード信号からなるものであれば、施解錠制御マイコン24は、ラッチ駆動部9に対して駆動信号を出力しないようになっている。すなわち、施解錠制御マイコン24は、送信信号が屋外に出力されたリクエスト信号に応答して送信されたものか、屋内に出力されたリクエスト信号に応答して送信されたものかを判断する判断手段としても機能し、その判断結果に基づいてラッチ駆動部9の駆動制御を行うようになっている。
【0036】
そして、施解錠制御マイコン24は、ドア3の屋外側から送信されたIDコード信号に基づいてドア錠を解錠させたときには、後記するドア制御マイコン34に対して第1ドア開要求信号を出力する。また、施解錠制御マイコン24は、ドア3の屋内側から送信されたIDコード信号に基づいてドア錠を解錠させたときには、ドア制御マイコン34に対して解錠完了信号を出力する。これに対し、施解錠制御マイコン24は、前記施解錠操作信号に基づいてドア錠を解錠させたときには、ドア制御マイコン34に対して第2ドア開要求信号を出力する。
【0037】
また、施解錠制御マイコン24は、IDコード信号からなる受信信号が入力されなくなったとき、または前記施錠操作信号からなる受信信号が入力されたときには、ドア3の開閉状態を検出する図示しない開閉検知センサ(例えばリードスイッチ)からの検出信号に基づき、ドア3の開閉状態を判断する。さらに、施解錠制御マイコン24は、前記解錠操作信号からなる受信信号に基づいてドア錠を解錠させた後、施錠操作信号またはIDコード信号からなる受信信号が一度も入力されていない状態で所定時間が経過した場合にも、ドア3が開状態であるか閉状態あるかを判断する。そして、施解錠制御マイコン24は、ドア3が閉状態であると判断した場合には、ドア錠駆動機構7,8に対して施錠駆動信号を出力する。ドア錠駆動機構7,8は、施錠駆動信号が入力されるとロックバー7a,8aをドア3から突出させてドア錠を施錠させる。また、施解錠制御マイコン24は、ドア3が開状態であると判断した場合には、ドア制御マイコン34に対してドア閉指令信号を出力する。
【0038】
なお、こうした施解錠制御マイコン24によって行われる一連の処理例を、図7及び図8のフローチャートに示す。
一方、図1及び図2に示すように、ドア制御部31は、ドア3の近辺の壁部に配設されている。このドア制御部31は、図5に示すように、操作スイッチ32、設定スイッチ33及びドア制御用のマイクロコンピュータ(ドア制御マイコン)34を備えている。
【0039】
図1及び図2に示すように、操作スイッチ32は、ドア制御部31の筐体31aの表面に露出した押しボタンスイッチによって構成されている。また、設定スイッチ33は、筐体31a内に配設されたディップスイッチなどによって構成されている。そして、これらスイッチ32,33は、ドア制御マイコン34に電気的に接続されている。
【0040】
ドア制御マイコン34は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、図5に示すように、前記施解錠制御マイコン24と電気的に接続されている。また、ドア制御マイコン34には、前記ドアクローザ10(詳しくは前記ドア駆動機構)が電気的に接続されている。
【0041】
このドア制御マイコン34は、施解錠制御マイコン24からドア開要求信号が入力されると、ドアクローザ10のドア駆動機構に対して駆動信号を出力する。これによりドア駆動機構が駆動し、ドア3が自動的に開かれる。詳しくは、ドア制御マイコン34は、入力されたドア開要求信号が第1ドア開要求信号であるか第2ドア開要求信号であるかを判断する。そして、ドア制御マイコン34は、第1ドア開要求信号が入力されたときには、図6(a)に示すように、ドア3の開き角が所定角度θ1となる位置でドア3の開状態を維持させるための駆動信号をドア駆動機構に対し出力する。これに対し、ドア制御マイコン34は、第2ドア開要求信号が入力されたときには、図6(b)に示すように、ドア3の開き角が前記角度θ1よりも大きく設定された所定角度θ2となる位置でドア3の開状態を維持させるための駆動信号を駆動機構に対して出力する。すなわち、ドア制御マイコン34は、携帯機11からIDコード信号が送信されたときと解錠操作信号が送信されたときとでドア3の開き量を変化させるようになっている。換言すれば、ドア制御マイコン34は、携帯機11から送信される送信信号の種類に基づいてドア3の開き量を変化させるようになっている。なお、本実施形態において所定角度θ1は45゜程度、所定角度θ2は90゜程度に設定されている。また、所定角度θ1,θ2は、前記設定スイッチ33によって変更可能となっている。
【0042】
また、ドア制御マイコン34は、施解錠制御マイコン24からドア閉指令信号が出力されたとき、または操作スイッチ32が操作されたときには、ドアクローザ10のドア駆動機構に対する駆動信号の出力を停止する。これにより、ドア3は、ドアクローザ10からの付勢力によって自動的に閉じられる。すなわち、ドア3は、携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1外に移動したとき、携帯機11の施解錠操作スイッチ16における施錠操作スイッチ16aが操作されたとき、またはドア制御部31の操作スイッチ32が操作されたときに、自動的に閉じるようになっている。換言すれば、ドア制御マイコン34は、携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1外に移動したこと、携帯機11の施解錠操作スイッチ16における施錠操作スイッチ16aが操作されたこと、ドア制御部31の操作スイッチ32が操作されたことをドア3の閉成意思として検知する。そして、ドア制御マイコン34は、こうした閉成意思に基づいてドア3を自動的に閉じさせるようになっている。よって、ドア制御マイコン34がドア閉成意思検知手段として機能する。
【0043】
なお、こうしたドア制御マイコン34によって行われる一連の処理例を、図9のフローチャートに示す。
次に、このように構成された自動ドア制御システム1によって行われる基本的な一連の動作態様を図10及び図11に示すシーケンスチャートに従って説明する。
【0044】
<a>携帯機11と自動ドア装置12との相互通信に基づく動作態様
図10にステップS1で示すように、自動ドア装置12から前記所定領域A1に対してリクエスト信号が出力される。この所定領域A1内に携帯機11が入ってリクエスト信号を受信すると、ステップS2で示すように、携帯機11のマイコン14はIDコード信号を出力する。自動ドア装置12は、施解錠制御部21の受信回路23によってこのIDコード信号を受信すると、ステップS3で示すように、施解錠制御マイコン24にてIDコードの照合を行う。そして、ステップS4で示すように、自動ドア装置12は、IDコード信号のIDコードと自身のIDコードとが一致すると、ドア錠を解錠させる。また、自動ドア装置12は、IDコード信号の受信前の所定時間内及びIDコード信号の受信後の所定時間内に人検知状態となった場合、ラッチ駆動部9のラッチ解除機構を駆動させてラッチ部9aをドア3内に没入可能な状態にする。さらに、ドア3の屋外側からリクエスト信号の出力領域A1内に携帯機11が進入している場合には、施解錠制御マイコン24からドア制御マイコン34に対して第1ドア開要求信号が出力される。このため、自動ドア装置12は、ステップS5で示すように、図6(a)に示した所定角度θ1となる開き量でドア3を開かせる。したがって、家人は、ドア3に近づくだけで、何ら操作を行うことなくドア錠を解錠させるとともにドア3を自動的に開かせることができる。
【0045】
その後、ステップS6で示すように、携帯機11が所定領域A1外に移動すると、携帯機11から自動ドア装置12に対してIDコード信号が送信されなくなる。このため、ステップS7で示すように、自動ドア装置12はIDコード信号を受信不能となる。こうした場合、施解錠制御マイコン24からドア制御マイコン34に対してドア閉指令信号が出力され、ドア制御マイコン34はこのドア閉指令信号に基づいてドア駆動機構の駆動を停止させる。このため、ステップS8で示すように、ドアクローザ10の付勢力によってドア3が閉じられる。そして、ステップS9で示すように、自動ドア装置12は、ドア3が完全に閉成状態となった後にドア錠を施錠させる。したがって、家人は、ドア3から離間するだけで、何ら操作を行うことなくドア3を自動的に閉じさせるとともにドア錠を施錠させることができる。
【0046】
なお、自動ドア装置12は、IDコード信号を受信する以前の所定時間よりも前に人検知状態になっている場合や、IDコード信号の受信後の所定時間(5秒)を経過した後に人検知状態になった場合には、前記ステップS4におけるラッチ解除機構の駆動を行わない。それとともに、自動ドア装置12は、ステップS5及びステップS8で示した動作を行わない。
【0047】
また、ドア制御部31に設けられた操作スイッチ32が操作された場合、自動ドア装置12は、携帯機11と自動ドア装置との間で相互通信が行われている状態であっても、ドア3を閉じさせるとともにドア錠を施錠させる。
【0048】
<b>携帯機11から送信される施解錠操作信号に基づく動作態様
図11にステップS11で示すように携帯機11における施解錠操作スイッチ16の解錠操作スイッチ16bが操作されると、ステップS12で示すようにマイコン14から解錠操作信号が出力される。このとき、例えば図6(b)に示すように、携帯機11が所定領域A2内に位置した状態であれば、自動ドア装置12は解錠操作信号を受信する。そして、ステップS13で示すように、自動ドア装置12は、施解錠制御マイコン24にてIDコードの照合を行う。ステップS14で示すように、施解錠制御マイコン24は、解錠操作信号のIDコードと自身のIDコードとが一致すると、ドア錠を解錠させるとともに、ラッチ駆動部9のラッチ解除機構を駆動させてラッチ部9aをドア3内に没入可能な状態にする。また、この場合、施解錠制御マイコン24からドア制御マイコン34に対して第2ドア開要求信号が出力されるため、自動ドア装置12は、ステップS15で示すように、図6(b)に示した所定角度θ2となる開き量でドア3を開かせる。したがって、家人は、携帯機11における施解錠操作スイッチ16の解錠操作スイッチ16bを操作することにより、ドア錠を解錠させるとともにドア3を全開にさせることができる。なお、前記<a>の動作態様で示したように所定角度θ1となる開き量でドア3が開かれている状態で解錠操作スイッチ16bが操作された場合にも、施解錠制御マイコン24からドア制御マイコン34に対して第2ドア開要求信号が出力されるようになっている。このため、何ら操作を行うことなくドア3を開かせたものの所定角度θ1となるドア3の開き量では狭い場合などには、その場で解錠操作スイッチ16bを操作することでドア3を全開させることが可能となり、利便性がよくなる。
【0049】
その後、ステップS16で示すように、携帯機11における施解錠操作スイッチ16の施錠操作スイッチ16aが操作されると、ステップS17で示すようにマイコン14から施錠操作信号が出力される。このとき、携帯機11が所定領域A2内に位置した状態であれば、自動ドア装置12は施錠操作信号を受信する。そして、ステップS18で示すように、自動ドア装置12は、施解錠制御マイコン24にてIDコードの照合を行う。施解錠制御マイコン24は、施錠操作信号のIDコードと自身のIDコードとが一致すると、ドア制御マイコン34に対してドア閉指令信号を出力する。これにより、ステップS19で示すように、ドア制御マイコン34はドア駆動機構の駆動を停止させ、ドア3を閉じさせる。そして、ステップS20で示すように、ドア3が完全に閉成状態となった後にドア錠を施錠させる。したがって、家人は、携帯機11における施解錠操作スイッチ16の施錠操作スイッチ16aを操作することにより、ドア3を閉じさせるとともにドア錠を施錠させることができる。
【0050】
また、ドア3の開状態で携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1内に進入した場合には、前記<a>の動作態様で示したように携帯機11と自動ドア装置12との間で相互通信が行われる。すなわち、自動ドア装置12は、携帯機11から送信されるIDコード信号を受信した状態となる。この場合、自動ドア装置12は、所定角度θ2となる開き量でドア3を開かせた状態を維持する。また、自動ドア装置12は、その後に携帯機11が出力領域A1外に移動してIDコード信号を受信できなくなってもドアの開状態を維持させる。そして、携帯機11からの施錠操作信号を受信した場合、及び、ドア制御部31に設けられた操作スイッチ32が操作された場合にのみ、ドア3を閉じさせるとともにドア錠を施錠させる。つまり、この場合、自動ドア装置12は、IDコード信号の受信・非受信に基づくドアの開閉動作及びドア錠の施解錠動作を行わせないようになっている。
【0051】
さらに、ドア3の開状態で携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1内に一度も入らず、しかも携帯機11における施解錠操作スイッチ16の施錠操作スイッチ16aが操作されない状態で所定時間(例えば1分間)が経過した場合、自動ドア装置12は、ドア3を閉じさせるとともにドア錠を施錠させる。
【0052】
ところで、こうした自動ドア装置12において、前記施解錠制御マイコン24は、携帯機11から送信されるIDコード信号に含まれるIDコードを複数種記録可能となっており、所定の登録操作が行われた際に該IDコードを記録するようになっている。そして、前記リクエスト信号の出力時において施解錠制御マイコン24は、記録(登録)されたIDコードと対応するリクエスト信号を個別に出力するようになっている。
【0053】
具体的には、複数(n個)の携帯機11のIDコードが登録されている場合、図12(a)に示すように、施解錠制御マイコン24は、第1リクエスト信号R1〜第nリクエスト信号Rnを順番に出力する。なお、各リクエスト信号R1〜Rnの出力総時間をT1、出力周期をT(>>T1)として示す。これらリクエスト信号R1〜Rnは登録された各IDコードに基づいて設定されたものであり、各携帯機11に対応している。このため、例えば複数の携帯機11が第1リクエスト信号R1を受信した場合、対応する携帯機11のみが応答してIDコード信号を送信するようになっている。
【0054】
こうした施解錠制御マイコン24は、図12(b)に示すように、例えば第1リクエスト信号R1に応答して送信された携帯機11からのIDコード信号を受信した場合、第2リクエスト信号R2を出力せずに、受信したIDコード信号に基づいてIDコード照合を行う。そして、施解錠制御マイコン24は、IDコード照合時間Δtが経過した後に第2リクエスト信号R2を出力するようになっている。このため、この場合におけるリクエスト信号R1〜Rnの出力総時間は、前記時間T1にΔtを加えた時間T2となる。同様に、施解錠制御マイコン24は、第2リクエスト信号R2〜第nリクエスト信号Rnに応答したIDコード信号を受信した場合にもその都度IDコード照合を行う。そして、施解錠制御マイコン24は、各IDコード信号のうちの一つでもIDコード照合結果が一致していれば、ドア錠を解錠させたり、前記駆動信号及び前記第1ドア開要求信号の出力を行ったりするようになっている。なお、出力周期Tは固定されており、リクエスト信号R1〜Rnに対応する全てのIDコード信号に基づくIDコード照合が行われた場合であっても、リクエスト信号R1〜Rnの出力総時間は出力周期T内に収まるようになっている。このため、自動ドア装置12は、第1〜第nリクエスト信号R1〜Rnの出力周期T内に全ての携帯機11との相互通信を確立できるようになっている。
【0055】
また、施解錠制御マイコン24は、登録されている全ての携帯機11からのIDコード信号を受信できなくなったとき(詳しくはIDコード照合が一致しなくなったとき)に、前記ドア閉指令信号や前記施錠駆動信号を出力するようになっている。換言すれば、施解錠制御マイコン24は、ドアの開状態で各IDコード信号のうちの1つでも受信していれば、ドアの開状態を維持させる。つまり、自動ドア装置12は、例えば第1リクエスト信号R1と対応する携帯機11との相互通信によってドア錠の解錠及びドアの自動開動作を行わせた場合に該携帯機11との相互通信が確立しなくなっても、他の携帯機11との相互通信が確立している限りはドアの開状態を維持させる。よって、家人がリクエスト信号の出力領域A1内に位置しているにもかかわらず、ドア3が閉じられてしまうことはない。しかも、各リクエスト信号R1〜Rnは前記出力周期T内に必ず出力されるため、各携帯機11と自動ドア装置12との通信レスポンスが悪くなってドア3の開閉動作が遅れてしまうこともない。
【0056】
ところで、自動ドア装置12はIDコード信号を受信している間にはドアの開状態を維持させるようになっているため、リクエスト信号の出力領域A1内に携帯機11を置き忘れた場合などには、家人の意思に反してドア3が開き放しの状態となるおそれがある。こうした不都合に鑑み、本実施形態においては、ドア3の閉め忘れ対策を講じている。
【0057】
そこで、以下、本実施形態におけるドア閉め忘れ防止制御について説明する。前記施解錠制御マイコン24は、ドア3の開状態でリクエスト信号の出力領域A1内に携帯機11が位置している場合、すなわちドア3の開状態で携帯機11からのIDコード信号を受信している場合には、IDコード信号の受信を開始し始めた時点からの時間をカウントする。そして、この時間が所定時間(ここでは5分間)を経過してもなおIDコード信号の受信状態が続いた場合、施解錠制御マイコン24は、ドア制御マイコン34に対してドア閉指令信号を出力し、ドア3が閉状態であると判断するとドア錠駆動機構7,8に対して施錠駆動信号を出力してドア錠を施錠させる。つまり、施解錠制御マイコン24は、ドア3の開状態でIDコード信号の受信状態が所定時間経過した場合には、IDコード信号を受信している状態にも拘わらず、ドア3を自動的に閉じさせるとともにドア錠を施錠させる。よって、ドア3の閉め忘れ及びドア錠の施錠忘れが確実に防止される。
【0058】
さらに、それ以降、施解錠制御マイコン24は、該IDコード信号を送信していた携帯機11から送信されるIDコード信号に基づく解錠駆動信号及び第1ドア開要求信号の出力を禁止する。このため、自動ドア装置12は、IDコード信号の受信状態が連続的に所定時間以上経過した携帯機11との相互通信が確立しても、ドア錠を自動的に解錠させたりドア3を自動的に開かせたりしなくなる。つまり、リクエスト信号の出力領域A1内に携帯機を置き忘れてしまった場合に、その置き忘れてしまった携帯機11と自動ドア装置12との相互通信により、ドア錠が解錠されてしまったり、ドア3が自動的に開かれてしまったりすることが防止される。
【0059】
但し、施解錠制御マイコン24は、解錠駆動信号及び第1ドア開要求信号の出力禁止対象となった携帯機11の施解錠操作スイッチ16が操作された場合には、施解錠駆動信号、第2ドア開要求信号、ドア閉指令信号の出力を行う。しかも、こうした施解錠操作スイッチ16が操作された場合、施解錠制御マイコン24は、解錠駆動信号及び第1ドア開要求信号の出力禁止状態を解除する。すなわち、本実施形態においては、施解錠操作スイッチ16の操作が禁止状態解除操作として機能するようになっている。
【0060】
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1内に進入すると携帯機11と自動ドア装置12との相互通信が自動的に行われ、その相互通信が確立したことを条件としてドア錠が自動的に解錠されるとともにドア3が自動的に開かれる。このため、携帯機11の所持者(家人)は何ら操作を行うことなく、ドア3に近づくだけでドア錠の解錠及びドア3の自動開動作を行わせることができる。しかも、自動ドア装置12は、複数の携帯機11からIDコード信号を受信している場合には、それら携帯機11からの応答信号のうちの1つでも受信していれば、ドア3を閉じさせないようになっている。すなわち、複数の携帯機11のうちの1つでも自動ドア装置12との相互通信が確立していれば、ドア3の開状態が維持される。このため、家人がリクエスト信号の出力領域A1内に位置しているにもかかわらずドア3が閉じられてしまうといった不都合を確実に防止することができる。よって、家人の意思を反映したドア3の自動開閉動作を行わせることができ、自動ドア装置12の利便性を向上させることができる。
【0061】
(2)自動ドア装置12は、携帯機11の解錠操作スイッチ16bの操作に基づいてドア3を開かせた場合には、携帯機11からのIDコード信号の受信状態から非受信状態に移行しても、ドア3の開状態を維持させるようになっている。このため、解錠操作スイッチ16bの操作によってドア3を開かせた場合には、例えば家人がドア3から荷物を運び入れるためにドア3の周辺を行き来した場合であっても、該家人の意思に反してドアが閉じられることがない。よって、自動ドア装置12の利便性を一層向上させることができる。
【0062】
(3)自動ドア装置12は、ドア3の開状態で携帯機11からのIDコード信号の受信状態が所定時間経過した場合には、ドア3を自動的に閉じさせるともに、ドア錠を自動的に施錠させる。そして、自動ドア装置12は、それ以後、該IDコード信号に基づくドア錠の解錠及びドア3の自動開動作を行わないようになっている。このため、リクエスト信号の出力領域内に携帯機を置き忘れてしまった場合に、その置き忘れてしまった携帯機11と自動ドア装置12との相互通信により、ドア3が開き放しになったり、ドア錠が解錠されたままの状態になったりするのを確実に防止することができる。また、それ以後、その置き忘れてしまった携帯機11と自動ドア装置12との相互通信により、ドア錠が解錠されてしまったり、ドア3が自動的に開かれてしまったりするのを防止することもできる。
【0063】
(4)自動ドア装置12は、ドア錠の解錠及びドア3の自動開動作を行わないようにしたIDコード信号と対応する携帯機11の施解錠操作スイッチ16が操作されると、それ以後、該携帯機11のIDコード信号に基づくドア錠の解錠及びドア3の自動開動作を再開する。すなわち、何ら操作を行うことなくドア錠の解錠及びドア3の自動開動作を行わせることを禁止された携帯機11であっても、施解錠操作スイッチ16の操作によってドア錠の施解錠及びドアの自動開閉動作を行わせれば、該禁止状態が解除される。このため、該禁止状態となった携帯機では、何ら操作を行うことなくドア錠の解錠及びドア3の自動開動作を行わせることが2度とできなくなる、といった不都合を防止することができる。また、該禁止状態の解除を容易且つ確実に行わせることができ、利便性が低下してしまうのを防止することができる。
【0064】
(5)自動ドア装置12に登録された複数の携帯機11に対する各リクエスト信号R1〜Rnは、所定の出力周期T内に必ず全て出力されるため、各携帯機11と自動ドア装置12との通信レスポンスが悪くなってドア3の開閉動作が遅れてしまうことがない。よって、ドア3の開閉動作に対して家人が違和感を感じてしまうといった不都合を防止することができる。
【0065】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 前記実施形態において自動ドア装置12は、携帯機11からのIDコード信号の受信状態が所定時間経過すると、それ以後、該IDコード信号に基づくドア錠の解錠及びドア3の自動開動作を行わないようになっている。つまり、何ら操作を行うことなくドア錠の解錠及びドア3の自動開動作を行わせることの禁止対象となる携帯機11は、IDコード信号を送信していた携帯機11のみとなっている。しかし、自動ドア装置12は、自動ドア装置12に登録されている全ての携帯機11からのIDコード信号に基づくドア錠の解錠及びドア3の自動開動作を行わないようになっていてもよい。このようにした場合、自動ドア装置12からリクエスト信号R1〜Rnを出力させないようにすることで対応できるため、制御プログラムの容易化を図ることができる。
【0066】
・ 前記実施形態において自動ドア装置12は、携帯機11からのIDコード信号の受信状態が所定時間経過すると、それ以後、該IDコード信号に基づくドア錠の解錠及びドア3の自動開動作を行わないようになっている。そこで、自動ドア装置12に報知器などを設け、該所定時間を経過する直前などに報知器を作動させてその旨を報知させるようにしてもよい。
【0067】
・ 禁止状態解除操作は、施解錠操作スイッチ16の操作に限らず、例えば機械鍵を用いたドア錠の手動解錠操作や、ドア制御部31の操作スイッチ32の操作などであってもよい。
【0068】
・ 前記実施形態では、各アンテナ部4,5に遮蔽板4c,5cを設けることにより、施解錠制御マイコン24は、ドア3の屋外側から送信されたIDコード信号を受信したのか、ドア3の屋内側から送信されたIDコード信号を受信したのかを判別可能となっている。しかし、例えば各アンテナ部4,5のうちの少なくとも一方に人検知センサを設け、同人検知センサの検出信号に基づいてIDコード信号の発信源を施解錠制御マイコン24に判別させるようにしてもよい。
【0069】
・ 前記実施形態において自動ドア装置12は、携帯機11がドア3の屋内側から近接した場合にはドア3の自動開動作を行わせないようになっている。しかし、自動ドア装置12は、携帯機11がドア3の屋内側から近接した場合にもドア3の自動開動作を行わせるようになっていてもよい。このようにすれば、図3に示した遮蔽板4c,5cを省略することができ、アンテナ部4,5を簡単な構成にすることができる。
【0070】
・ 前記実施形態において携帯機11の施解錠操作スイッチ16は、施錠操作スイッチ16aと解錠操作スイッチ16bの2つのスイッチによって構成されている。しかし、例えば解錠操作スイッチ16bは、全開スイッチと半開スイッチの2つのスイッチによって構成され、施解錠操作スイッチ16として合計3つのスイッチを備えていてもよい。そして、全開スイッチが操作されたときには携帯機11から第1解錠操作信号を送信させ、半開スイッチが操作されたときには携帯機11から第2解錠操作信号を送信させる。また、自動ドア装置12によって第1解錠操作信号が受信されたときにはドア3を所定角度θ2となる位置まで開かせ、第2解錠操作信号が受信されたときにはドア3を所定角度θ1となる位置まで開かせる。すなわち、全開スイッチと半開スイッチによるドア3の開度制御を行わせるようにしてもよい。このようにすれば、携帯機11の施解錠操作スイッチ16の操作によってドア3を開かせる際に、ドア3の開き量を選択することができ、利便性がより向上する。
【0071】
・ 例えばドア3の屋外側面に近接センサ等のセンシング手段を設け、このセンシング手段が障害物等に近接した際には、ドア3の開動作を停止させるようにしてもよい。このようにすれば、ドア3が障害物等に接触してドア3や障害物等を傷つけてしまうことを確実に防止することができる。
【0072】
・ 前記実施形態において自動ドア装置12は、携帯機11からIDコード信号が送信されたときと解錠操作信号が送信されたときとでドア3の開き量を変化させるようになっている。しかし、こうしたドア3の開き量は、携帯機11からの送信信号の種類にかかわらず常に一定であってもよい。
【0073】
・ 前記実施形態においてドア3は開き戸によって構成されている。しかし、ドア3は、開き戸に限らず、引き戸、アコーディオン型ドアなど、各種形態であってもよい。
【0074】
・ 前記実施形態では、ドア3にドアクローザ10が設けられ、このドアクローザ10から付与される付勢力によってドア3が閉じるようになっている。しかし、例えばドアクローザ10に設けられたドア駆動機構のみをドア3に設けてドアクローザ10を省略する。そして、該ドア駆動機構の駆動力によってドア3を閉じさせるようにしてもよい。
【0075】
・ 前記実施形態において自動ドア装置12は、携帯機11の施解錠操作スイッチ16の操作によってドア3を開かせた場合には、再び携帯機11の施解錠操作スイッチ16の操作が行われたとき、及び、ドア制御部31に設けられた操作スイッチ32が操作されたときにのみ、ドア3を閉じさせるようになっている。しかし、自動ドア装置12は、携帯機11の施解錠操作スイッチ16の操作によってドア3を開かせた状態で携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1内に入った場合には、その後に携帯機11が出力領域A1外に移動したときにドア3を自動的に閉じさせるようになっていてもよい。
【0076】
・ 前記実施形態では、ドア錠の施解錠制御を施解錠制御マイコン24が行い、ドア3の開閉制御をドア制御マイコン34が行うようになっている。すなわち、施解錠制御とドア3の開閉制御とを複数のマイコン24,33を用いて行うようになっている。しかし、これら施解錠制御及び開閉制御を、1つのマイコンによって行わせるようにしてもよい。このようにすれば、部品点数を減らすことができ、部品コストを低減させることができる。なお、この場合には施解錠制御及び開閉制御を行うマイコンが施解錠制御手段及びドア制御手段として機能する。
【0077】
・ 前記実施形態では、ドア3に2つのドア錠駆動機構7,8が設けられている。しかし、ドア錠駆動機構7,8は、2つに限らず、1つのみであってもよい。また、3つ以上のドア錠駆動機構7,8としてもよい。
【0078】
・ 前記実施形態では、リクエスト信号を電波として出力している。しかし、リクエスト信号は、所定領域A1に出力される磁界であってもよい。
・ 自動ドア制御システム1は、住宅用に限らず、店舗や事務所等の建物用ドアに適用されてもよい。また、自動ドア制御システム1は、建物用ドアに限らず、車両ドアに適用されてもよい。
【0079】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1) 請求項5に記載の自動ドア装置において、前記所定の禁止状態解除操作とは、前記禁止の対象となった携帯機に設けられた施解錠操作スイッチの操作を含んでいること。
【0080】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜に記載の発明によれば、自動ドア装置の利便性をより向上させることができる。
【0081】
請求項1又は請求項6に記載の発明によれば、携帯機の所持者がリクエスト信号の出力領域内に位置しているにもかかわらずドアが閉じられてしまうといった不都合を確実に防止することができる。
【0082】
請求項2に記載の発明によれば、携帯機の所持者の意思に反してドアが閉じられることがなく、自動ドア装置の利便性を一層向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、リクエスト信号の出力領域内に携帯機を置き忘れてしまった場合などに、該携帯機と自動ドア装置との相互通信により、ドア錠が解錠されてしまったり、ドアが自動的に開かれてしまったりするのを防止することができる。また、それ以外の携帯機と自動ドア装置との相互通信により、ドア錠の解錠及びドアの開動作を行うことができる。
【0083】
請求項4に記載の発明によれば、リクエスト信号の出力領域内に携帯機を置き忘れてしまった場合などに、該携帯機と自動ドア装置との相互通信により、ドアが開き放しになったり、ドア錠が解錠されたままの状態になったりするのを確実に防止することができる。
【0084】
請求項5に記載の発明によれば、利便性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動ドア装置を備えた第1実施形態のドアを示す概略斜視図。
【図2】同実施形態のドアの概略側面図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】同実施形態の携帯機の外観を示す正面図。
【図5】同実施形態の自動ドア制御システムの概略構成を示すブロック図。
【図6】(a),(b)は、ドアの開状態を示す概略平面図。
【図7】同実施形態の施解錠制御手段によって行われる一連の処理例を示すフローチャート。
【図8】同実施形態の施解錠制御手段によって行われる一連の処理例を示すフローチャート。
【図9】同実施形態のドア制御手段によって行われる一連の処理例を示すフローチャート。
【図10】同実施形態の自動ドア装置によって行われる動作態様の一例を示すシーケンスチャート。
【図11】同実施形態の自動ドア装置によって行われる動作態様の一例を示すシーケンスチャート。
【図12】(a),(b)は、同実施形態のリクエスト信号の出力タイミングを示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…自動ドア制御システム、3…ドア、7,8…ドア錠駆動機構、9…ラッチ駆動部、10…ドアクローザ、11…携帯機、12…自動ドア装置、16…施解錠操作スイッチ、16a…施錠操作スイッチ、16b…解錠操作スイッチ、21…施解錠制御手段としての施解錠制御部、22…リクエスト信号出力手段としての送信回路、24…施解錠制御用マイクロコンピュータ(施解錠制御マイコン)、31…ドア制御手段としてのドア制御部、34…ドア制御用マイクロコンピュータ(ドア制御マイコン)、A1…所定領域

Claims (6)

  1. 通信機能を有する携帯機に対して応答信号の送信を要求するリクエスト信号をドア周辺の所定領域に出力するリクエスト信号出力手段と、
    前記リクエスト信号を受信したときに応答信号を送信する携帯機から送信された前記応答信号を受信したことを条件として解錠駆動信号を出力するとともに、それによりドア錠が解錠された後、ドア開要求信号を出力し、それによりドアが開けられた後、該応答信号を受信できなくなったことを条件としてドア閉指令信号を出力し、それによりドアが閉じられた後、施錠駆動信号を出力する施解錠制御手段と、
    前記解錠駆動信号または前記施錠駆動信号に基づいてドア錠の施解錠動作を行うドア錠駆動機構と、
    前記ドア開要求信号の入力を条件としてドアを自動的に開かせ、前記ドア閉指令信号の入力を条件としてドアを自動的に閉じさせる制御を行うドア制御手段とを備え、
    前記施解錠制御手段は、複数の携帯機から応答信号を受信している場合には、全ての携帯機からの応答信号を受信できなくなったことを条件として前記ドア閉指令信号を出力し、それによりドアが閉じられた後、前記施錠駆動信号を出力することを特徴とする自動ドア装置。
  2. 通信機能を有する携帯機に対して応答信号の送信を要求するリクエスト信号をドア周辺の所定領域に出力するリクエスト信号出力手段と、
    前記リクエスト信号を受信したときに応答信号を送信する携帯機から送信された前記応答信号を受信したことまたは該携帯機に設けられた解錠操作スイッチが操作されたことによって該携帯機から送信された解錠操作信号を受信したことを条件として解錠駆動信号を出力するとともに、前記携帯機から応答信号を受信したことに基づいて解錠駆動信号を出力したことによりドア錠が解錠された後、第1ドア開要求信号を出力し、その一方で前記携帯機から解錠操作信号を受信したことに基づいて解錠駆動信号を出力したことによりドア錠が解錠された後、第2ドア開要求信号を出力し、それによりドアが開けられた後、前記応答信号を受信できなくなったことまたは前記携帯機に設けられた施錠操作スイッチが操作されたことによって該携帯機から送信された施錠操作信号を受信したことを条件としてドア閉指令信号を出力し、それによりドアが閉じられた後、施錠駆動信号を出力する施解錠制御手段と、
    前記解錠駆動信号または前記施錠駆動信号に基づいてドア錠の施解錠動作を行うドア錠駆動機構と、
    前記第1ドア開要求信号の入力を条件として第1の開き量でドアを自動的に開かせ、その一方で前記第2ドア開要求信号の入力を条件として第2の開き量でドアを自動的に開かせ、前記ドア閉指令信号の入力を条件としてドアを自動的に閉じさせる制御を行うドア制御手段とを備え、
    前記施解錠制御手段は、前記解錠操作信号に基づいて前記第2ドア開要求信号を出力した場合には、前記応答信号の受信状態から非受信状態に移行しても前記ドア閉指令信号を出力しないことを特徴とする自動ドア装置。
  3. 通信機能を有する携帯機に対して応答信号の送信を要求するリクエスト信号をドア周辺の所定領域に出力するリクエスト信号出力手段と、
    前記リクエスト信号を受信したときに応答信号を送信する携帯機から送信された前記応答信号を受信したことを条件として解錠駆動信号を出力するとともに、それによりドア錠が解錠された後、ドア開要求信号を出力し、それによりドアが開けられた後、該応答信号を受信できなくなったことを条件としてドア閉指令信号を出力し、それによりドアが閉じられた後、施錠駆動信号を出力する施解錠制御手段と、
    前記解錠駆動信号または前記施錠駆動信号に基づいてドア錠の施解錠動作を行うドア錠駆動機構と、
    前記ドア開要求信号の入力を条件としてドアを自動的に開かせ、前記ドア閉指令信号の入力を条件としてドアを自動的に閉じさせる制御を行うドア制御手段とを備え、
    前記施解錠制御手段は、前記応答信号の受信状態が所定時間経過した場合には、該応答信号を送信していた携帯機から送信される応答信号に基づく前記解錠駆動信号及び前記ドア開要求信号の出力を禁止するとともに、それ以外の携帯機から送信される応答信号に基づく前記解錠駆動信号及び前記ドア開要求信号の出力を行うことを特徴とする自動ドア装置。
  4. 前記施解錠制御手段は、ドアの開状態で前記応答信号の受信状態が前記所定時間経過した場合には、前記解錠駆動信号及び前記ドア開要求信号の出力を禁止するとともに、前記ドア閉指令信号を出力してドアを閉じさせた後に前記施錠駆動信号を出力してドア錠を施錠させることを特徴とする請求項3に記載の自動ドア装置。
  5. 前記施解錠制御手段は、所定の禁止状態解除操作が行われたことを条件として、前記禁止の対象となった携帯機から送信される応答信号に基づく前記解錠駆動信号及び前記ドア開要求信号の出力禁止状態を解除することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の自動ドア装置。
  6. 当該自動ドア装置には、複数の携帯機のIDコードが登録可能であり、
    前記リクエスト信号出力手段は、当該自動ドア装置に複数の携帯機のIDコードが登録されているとき、前記複数の携帯機のIDコードの各々と対応するリクエスト信号を個別に出力することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の自動ドア装置。
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