JP4487458B2 - 住宅用ドア自動開閉システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子キーを使って玄関ドア等の住宅用ドアを自動開閉させるための住宅用ドア自動開閉システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ドアの自動開閉に関しては所謂自動ドアが普及しているが、かかる自動ドアは不特定多数の人が通ることを前提としているため、住宅の玄関のように家人のみが通ることを基本的前提としているものには適さない。しかし、高齢化社会が加速度的に進む中、住宅の玄関のドアを自動開閉させるようにして玄関のドアの利便性を向上させることが強く望まれている。この点を考慮した先行技術としては特開平1−192979号公報に開示された技術があり、以下にその概略を説明する。
【0003】
この公報に開示されたドア自動開閉装置では、玄関のドアの自動開閉に携帯用送信キーを使用する。より具体的には、携帯用送信キーを手に持ってON操作すると、当該送信キーからキーコード情報が発信され、コントローラに設けられた受信機によって受信される。そして、予め記憶されたキーコードとの照合がなされ、一致した場合には解錠動作が行われ、更にラッチ機構の解除動作が行われる。ラッチ解除後、アクチュエータのモータが正転駆動されることによりドアが所定開度になるまで自動開放される。そして、この状態が所定時間保持されるので、その間に屋内に入ればよい。その後、アクチュエータのモータが逆転駆動されることにより、ドアクローザによってドアが閉止されるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成によれば、両手で持たなければならないような大きな荷物や重い荷物を持っているとき等に体を使ってドアを開ければ済むため、玄関のドアの利便性が向上されるメリットがあるが、以下の点において改良の余地がある。
【0005】
すなわち、ドアが自動開閉されるといっても、そのためには携帯用送信キーを手に持ってON操作しなければならず、完全なハンドフリーで玄関を通過することはできない。このため、前記の如く大きな荷物や重たい荷物等を持っていて手がふさがっている場合には、未だ不便の感がある。また、高齢化社会がより一層進む今後のことを考慮するならば、完全なハンドフリー化を図ることが強く望まれる。従って、この点において、上記構成は改良の余地がある。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、完全なハンドフリーでドアを開けて内側に入ることが可能な住宅用ドア自動開閉システムを得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、固有の識別情報を常時発信する電子キーと、この電子キーから発信された固有の識別情報を受信し、当該固有の識別情報と予め記憶された登録情報とを照合する認証手段と、住宅用ドアを施錠及び解錠する施解錠手段と、この施解錠手段が解錠状態とされた場合にラッチ状態とされ、住宅用ドアの閉止状態を維持するラッチ手段と、住宅用ドアの開放動作に伴って閉止方向への付勢力を蓄積するドアクローザと、作動することによりドアクローザの付勢力に抗して住宅用ドアを所定開度開放させるドア開放手段と、認証手段、施解錠手段、ラッチ手段、ドア開放手段と接続され、認証手段によって識別情報と登録情報との一致が認証されている間は、施解錠手段を解錠状態にすると共にラッチ手段のラッチ状態を解除してラッチ手段を強制的に非ラッチ状態とした上でドア開放手段を作動させて住宅用ドアの開放状態を維持し、電子キーからの固有の識別情報が認証手段に受信されなくなった時点でドア開放手段による住宅用ドアの開放状態を解除してドアクローザによる住宅用ドアの閉止後に施解錠手段を施錠状態とする制御手段と、を有することを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、送信機及び受信機を含んで構成され、当該送信機から固有の識別情報を発信する電子キーと、住宅用ドア側に設けられると共に、当該住宅用ドア周辺の所定領域に電子キーに対して固有の識別情報の発信を要求するリクエスト情報を常時発信する送信機並びに電子キーの受信機によって当該リクエスト情報が受信されたことにより電子キーの送信機から発信された固有の識別情報を受信する受信機を含んで構成され、リクエスト情報の到達圏内において電子キーとの間で行われる双方向通信により当該固有の識別情報と予め記憶された登録情報とを照合する認証手段と、住宅用ドアを施錠及び解錠する施解錠手段と、この施解錠手段が解錠状態とされた場合にラッチ状態とされ、住宅用ドアの閉止状態を維持するラッチ手段と、住宅用ドアの開放動作に伴ってドア閉止方向への付勢力を蓄積するドアクローザと、作動することによりドアクローザの付勢力に抗して住宅用ドアを所定開度開放させるドア開放手段と、認証手段、施解錠手段、ラッチ手段、ドア開放手段と接続され、認証手段によって識別情報と登録情報との一致が認証されている間は、施解錠手段を解錠状態にすると共にラッチ手段のラッチ状態を解除してラッチ手段を強制的に非ラッチ状態とした上でドア開放手段を作動させて住宅用ドアの開放状態を維持し、電子キーからの固有の識別情報が認証手段に受信されなくなった時点でドア開放手段による住宅用ドアの開放状態を解除してドアクローザによる住宅用ドアの閉止後に施解錠手段を施錠状態とする制御手段と、を有することを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記住宅用ドアの外側及び内側の少なくとも一方に、電子キーの使用者が住宅用ドアの外側に居るのか、それとも住宅用ドアの内側に居るのかを判別する判別手段を設けた、ことを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、前記ドア開放手段を作動状態とする自動開閉モードと、前記ドア開放手段を非作動状態とする手動開閉モードとを選択的に切替えるための切替スイッチを設けた、ことを特徴としている。
【0011】
請求項5記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明において、前記住宅用ドアの開度を所定の小開度に制限するドアガード手段と、このドアガード手段が使用されているか否かを検出するドアガード検出手段とが設けられており、ドアガード検出手段によってドアガード手段が使用されていることが検出された場合には、前記制御手段によって前記ドア開放手段が非作動状態とされる、ことを特徴としている。
【0012】
請求項6記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の発明において、前記電子キーは、自動車のドアロックキーと兼用される、ことを特徴としている。
【0013】
請求項7記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の発明において、前記ドア開放手段は、住宅用ドアに固定され、前記制御手段によってその作動が制御されるドア開放モータと、一端部がドア開放モータに連結されると共に他端部が自由端とされ、ドア開放モータが駆動することにより当該ドア開放モータ回りに旋回して当該他端部によって住宅用ドアを押し開ける回転バーと、を含んで構成されている、ことを特徴としている。
【0014】
請求項8記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の発明において、前記ドア開放手段は、住宅用ドアに固定され、前記制御手段によってその作動が制御されるドア開放モータと、住宅用ドアに固定されかつドア閉止方向への付勢力を蓄積するドアクローザ本体部に設けられ、ドア開放動作に伴って軸線回りに回転する回転軸と、この回転軸とドア開放モータとを連結し、ドア開放モータの回転を減速して回転軸に伝達する減速機構と、を含んで構成されている、ことを特徴としている。
【0015】
請求項9記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の発明において、前記ラッチ手段は、立面と斜面との位置関係が反転可能に保持され、斜面側に住宅用ドアの開放操作力を受けた場合にはドア内方側へ退出する保持部材と、この保持部材に対して係合及び離脱可能に設けられ、係合状態では保持部材の反転を阻止し、離脱状態では保持部材の反転を許容するラッチ機構部と、励磁又は消磁されることによりラッチ機構部を係合状態とし、消磁又は励磁されることによりラッチ機構部を離脱状態とするソレノイドと、を含んで構成されている、ことを特徴としている。
【0016】
請求項1記載の本発明によれば、電子キーの使用者が住宅用ドアに近づくと、電子キーから常時発信されている固有の識別情報が認証手段によって受信される。認証手段によって認証された場合(即ち、受信した固有の識別情報と予め記憶された登録情報とが一致した場合)には、制御手段によって施解錠手段が作動され、住宅用ドアが解錠される。施解錠手段が解錠状態にある場合には、住宅用ドアが不用意に開放されるのを防止するため、通常であればラッチ手段はラッチ状態とされるが、認証手段によって認証されて施解錠手段が解錠された場合には、制御手段によってラッチ手段のラッチ状態が解除されてラッチ手段が強制的に非ラッチ状態とされる。これにより、住宅用ドアは開放可能な状態となる。そこで、制御手段によってドア開放手段が作動され、住宅用ドアが所定開度開放される。なお、住宅用ドアが開放動作を行うのに伴ってドアクローザに閉止方向への付勢力が蓄積される。
【0017】
認証手段によって識別情報と登録情報との一致が認証されている間は、制御手段によって住宅用ドアの開放状態が維持される。従って、使用者はその間にスムーズに住宅用ドアの内側に入ることができる。そして、使用者が住宅用ドアの内側に入ってそこから離れて行くと、電子キーからの識別情報が認証手段に受信されなくなる(届かなくなる)ので、その時点で制御手段によってドア開放手段による住宅用ドアの開放状態が解除され、ドアクローザに蓄積された付勢力によって住宅用ドアは閉止される。そして、住宅用ドアが閉止されたら、制御手段によって施解錠手段が施錠状態とされる。
【0018】
このように本発明によれば、電子キーから固有の識別情報が常時発信されており、その識別情報が認証手段に受信されて認証されている間は、制御手段によって住宅用ドアの開放状態が維持されるため、電子キーの使用者は大きな荷物や重たい荷物等を持っていて両手がふさがっている場合でも、電子キーを操作することなく、全くのハンドフリーで住宅用ドアの内側に入ることができる。また、認証手段によって認証されている間は住宅用ドアが閉まることはないので、荷物が大きくて入りにくい場合や自動開放する開度が半開等に設定されていて体を使って住宅用ドアを開けなければならない場合等において、仮に住宅用ドアの内側に入るのに手間取ったとしても、住宅用ドアが閉まってくるといった不都合は生じない。この点からも、本発明によれば、完全なハンドフリー化を図ることができる。
【0019】
請求項2記載の本発明によれば、住宅用ドア側に設けられた認証手段は送信機及び受信機を備えており、当該送信機からは住宅用ドア周辺の所定領域にリクエスト情報が常時発信されている。電子キーの使用者が住宅用ドアに近づきリクエスト情報の到達圏内に入ると、当該リクエスト情報が電子キーの受信機によって受信される。このため、電子キーの送信機から固有の識別情報が発信され、認証手段の受信機によって受信される。認証手段によって認証された場合(即ち、受信した固有の識別情報と予め記憶された登録情報とが一致した場合)には、制御手段によって施解錠手段が作動され、住宅用ドアが解錠される。施解錠手段が解錠状態にある場合には、住宅用ドアが不用意に開放されるのを防止するため、通常であればラッチ手段はラッチ状態とされるが、認証手段によって認証されて施解錠手段が解錠された場合には、制御手段によってラッチ手段のラッチ状態が解除されてラッチ手段が強制的に非ラッチ状態とされる。これにより、住宅用ドアは開放可能な状態となる。そこで、制御手段によってドア開放手段が作動され、住宅用ドアが所定開度開放される。なお、住宅用ドアが開放動作を行うのに伴ってドアクローザに閉止方向への付勢力が蓄積される。
【0020】
認証手段によって識別情報と登録情報との一致が認証されている間、即ちリクエスト情報の到達圏内において電子キーと認証手段との間で行われる双方向通信により識別情報と登録情報との一致が認証されている間は、制御手段によって住宅用ドアの開放状態が維持される。従って、使用者はその間にスムーズに住宅用ドアの内側に入ることができる。そして、使用者が住宅用ドアの内側に入ってそこから離れて行くと、認証手段の送信機から発信されたリクエスト情報が電子キーの受信機に受信されなくなり(届かなくなり)、その結果として電子キーの送信機から固有の識別情報も発信されなくなるので、その時点で制御手段によってドア開放手段による住宅用ドアの開放状態が解除され、ドアクローザに蓄積された付勢力によって住宅用ドアは閉止される。そして、住宅用ドアが閉止されたら、制御手段によって施解錠手段が施錠状態とされる。
【0021】
このように本発明によれば、認証手段の送信機からリクエスト情報が常時発信されており、リクエスト情報の到達圏内において電子キーと認証手段との間で行われる双方向通信により固有の識別情報と予め記憶された登録情報との一致が認証されている間は、制御手段によって住宅用ドアの開放状態が維持されるため、電子キーの使用者は大きな荷物や重たい荷物等を持っていて両手がふさがっている場合でも、電子キーを操作することなく、全くのハンドフリーで住宅用ドアの内側に入ることができる。また、認証手段によって認証されている間は住宅用ドアが閉まることはないので、荷物が大きくて入りにくい場合や自動開放する開度が半開等に設定されていて体を使って住宅用ドアを開けなければならない場合等において、仮に住宅用ドアの内側に入るのに手間取ったとしても、住宅用ドアが閉まってくるといった不都合は生じない。この点からも、本発明によれば、完全なハンドフリー化を図ることができる。
【0022】
請求項3記載の本発明の作用は、以下の通りである。
【0023】
上述した請求項1又は請求項2記載の本発明の場合には、住宅用ドアの外側から内側に入る場合、逆に内側から外側に出る場合のいずれであっても、電子キーから発信された識別情報が認証手段によって認証されれば、住宅用ドアが自動開放されることになる。
【0024】
しかし、実生活においては、例えば、使用者が玄関で出かける準備をしているとき等には、プライバシーの保護の観点からも、住宅用ドアは開かれない方が好ましい。このような場合に、本発明のように判別手段を備えていれば、電子キーの使用者が住宅用ドアの内側に居ればそのことが検出され、その場合には施解錠手段による解錠のみが行われ、住宅用ドアが自動開放されないようにすることもできる。
【0025】
請求項4記載の本発明によれば、切替スイッチによって自動開閉モードが選択されている場合には、ドア開放手段は作動状態とされる。従って、電子キーの使用者が住宅用ドアに近づいて認証手段によって認証されている間は上述した如く制御手段によってドア開放手段が作動され、住宅用ドアが自動開放される。
【0026】
一方、実生活においては、例えば、住宅用ドアの周辺等で作業をしている場合等、住宅用ドアが自動開放されない方が好ましいという場合もある。このような場合には、切替スイッチを手動開閉モードに選択しておけば、住宅用ドアが自動開放されることはないので、安心して住宅用ドアの周辺等で作業を続けることができる。
【0027】
なお、前述した請求項3記載の本発明によっても、上記と同様の作用が得られる。すなわち、住宅用ドアの周辺等に電子キーの使用者が居て、電子キーから発信される識別情報が認証手段によって受信されて認証されている限り、住宅用ドアが自動開放されることはない。従って、本発明は、住宅用ドアの周辺等であってかつ判別手段による判別が不可能な領域に、電子キーの使用者が居る場合に功を奏す。
【0028】
請求項5記載の本発明の作用は、以下の通りである。
【0029】
ドアガード手段を使用すると、住宅用ドアの開度が所定の小開度に制限される。このようにドアガード手段が使用される場合というのは、一般に住宅用ドアが自動開閉して欲しくないときである。このような場合、本発明によれば、ドアガード検出手段によってドアガード手段が使用されていることが検出され、制御手段によってドア開放手段が非作動状態とされる。従って、住宅用ドアが自動開放されることはない。よって、使用者のニーズに応じたシステムとすることができると共に、ドアガード手段によって住宅用ドアの開放が制限されている場合にドア開放手段が作動して、ドアガード手段或いはドア開放手段に高い負荷がかかるのを防止することができる。
【0030】
請求項6記載の本発明によれば、電子キーは自動車のドアロックキーと兼用されているため、例えば自動車で帰宅して家に入るとき等において、別々のキーを出したり、しまったりする手間を省くことができる。
【0031】
請求項7記載の本発明によれば、制御手段によってドア開放モータが駆動回転すると、ドア開放モータと連結された回転バーがドア開放モータ回りに旋回される。そして、回転バーの他端部によって住宅用ドアが押し開かれる。従って、この機構であれば、ドア開放モータの設置位置と回転バーの長さを変えるだけで、それに応じた開度だけ住宅用ドアが自動開放されることになる。
【0032】
請求項8記載の本発明によれば、制御手段によってドア開放モータが駆動回転すると、その駆動力は減速機構によって減速されてから回転軸に伝達される。これにより、回転軸はその軸線回りに回転される。この回転軸は住宅用ドアに固定されかつドア閉止方向への付勢力を蓄積するドアクローザ本体部に設けられた回転軸であるため、当該回転軸が回転することにより住宅用ドアを自動開放させることができる。従って、この機構であれば、ドア開放モータ及び減速機構をドアクローザに付加するだけで、住宅用ドアを任意の開度まで自動で開放させることができる。
【0033】
請求項9記載の本発明によれば、制御手段によってソレノイドが励磁又は消磁された状態では、ラッチ機構部が保持部材に対して係合状態とされる。このため、保持部材の反転は阻止された状態、即ちラッチ部がラッチ状態になるため、住宅用ドアが不用意に開放されることはない。
【0034】
一方、制御手段によってソレノイドが消磁又は励磁されると、ラッチ機構部が保持部材に対して離脱状態とされる。このため、保持部材の反転が許容された状態、即ちラッチ部のラッチが解除されて非ラッチ状態になるため、反転した保持部材の斜面側から住宅用ドアの開放操作力が作用すれば、保持部材はドア内方側へ退出され、住宅用ドアの自動開放が可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図14を用いて、本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムの一実施形態について説明する。
【0036】
〔システム全体の構成〕
図1には、本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10の全体構成が概略的に示されている。まず、この図を用いて、本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10の全体構成について説明する。
【0037】
本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10は、固有の識別情報を常時発信する「電子キー」としてのスマートキー12と、このスマートキー12から発信された固有の識別情報を受信し、当該固有の識別情報と予め記憶された登録情報とを照合する「認証手段」としてのスマートキー制御部14と、「住宅用ドア」としての玄関ドア16を施錠及び解錠する「施解錠手段」としての一対の電動サムターン18と、これらの電動サムターン18が解錠状態とされた場合にラッチ状態とされ、玄関ドア16の閉止状態を維持する「ラッチ手段」としてのラッチ部20と、玄関ドア16の開放動作に伴ってドア閉止方向への付勢力を蓄積するドアクローザ22と、作動することによりドアクローザ22の付勢力に抗して玄関ドア16を所定開度開放させる「ドア開放手段」としてのドア開放機構部24と、スマートキー制御部14、電動サムターン18、ラッチ部20、ドア開放機構部24と接続され、スマートキー制御部14によって識別情報と登録情報との一致が認証されている間は、電動サムターン18を解錠状態にすると共にラッチ部20を強制的に非ラッチ状態とした上でドア開放機構部24を作動させて玄関ドア16の開放状態を維持し、スマートキー12からの固有の識別情報がスマートキー制御部14に受信されなくなった時点でドア開放機構部24による玄関ドア16の開放状態を解除してドアクローザ22による玄関ドア16の閉止後に電動サムターン18を施錠状態とする「制御手段」としてのドア開放制御部(ドア開閉駆動制御部)26と、を含んで構成されている。なお、ドア開放制御部26には、電源27が接続されている。
【0038】
以上が本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10の全体構成である。次に、上記住宅用ドア自動開閉システム10を構成する構成要素の幾つかにについて補足説明する。
【0039】
〔システムの構成要素の補足説明〕
〈玄関ドア16及びその周辺構造〉
玄関ドア16は矩形パネル状に構成されており、矩形枠状に形成された支持枠28の一方の側部28Aに複数の蝶番30を介して取り付けられている。これにより、玄関ドア16は、複数の蝶番30を回転中心として支持枠28の開口32を開閉することができる。なお、玄関ドア16における開放端部側には、長尺状の把手34が取り付けられている。
【0040】
〈スマートキー12及びスマートキー制御部14〉
図1に示されるように、スマートキー12は、キー本体36と、キー本体36に並設されたロックボタン38及びアンロックボタン40とによって構成されており、本実施形態では自動車のドアロックキーとしても兼用されるようになっている。このスマートキー12からは、常時固有の識別情報が発信されている。
【0041】
スマートキー制御部14には予め登録情報が記憶されており、スマートキー12から発信された固有の識別情報を常時受信可能に構成されている。また、スマートキー制御部14は、スマートキー12からの識別情報を受信すると、予め記憶された登録情報と照合し、その認証結果をドア開放制御部26に出力するようになっている。
【0042】
上記のスマートキー12とスマートキー制御部14との間で行われる情報の送受信及び認証は、スマートキー制御部14によって信号が受信可能な一定の範囲(エリア)内にスマートキー12の使用者が居る間、実行され続ける。
【0043】
〈ラッチ部20〉
ラッチ部20は、一対の電動サムターン18の間に配設されている。詳細には、図4〜図8に示されるように、ラッチ部20は、玄関ドア16の板厚内に納まるケーシング42を備えている。ケーシング42の外側側面には取付板42が隣接して配置されており、両者に形成された貫通孔からは圧縮コイルスプリング46によって押圧付勢された「保持部材」としての保持金具48が突出配置されている。図8に示される如く、保持金具48は立面48A及び斜面48Bを備えており、支持枠28の所定位置に形成された直方体形状の係合凹部50に対して進退可能とされている。さらに、保持金具48は、図8の実線図示位置と二点鎖線図示位置との間で反転可能に保持されている。
【0044】
一方、上述したケーシング42の内側側面の上端部には、本体部52とプッシュロッド54とを含んで構成されたソレノイド56が取り付けられている。本体部52の軸心部には周面に雄ねじが形成されたシャフト58が形成されており、このシャフト58にナット60が螺合されることによりソレノイド56がケーシング42に固定されている。また、プッシュロッド54は本体部52内に軸方向移動可能に保持されており、図示しない付勢手段の付勢力によって常時退出方向へ付勢されている。さらに、プッシュロッド54の先端部には、小径のプッシュピン62(図6参照)が形成されている。
【0045】
上述したソレノイド56のプッシュピン62と保持金具48との間には、ラッチ(解除)機構部64が配設されている。図4に示されるように、ラッチ機構部64は、正面視で略H形状のレバー機構66を備えている。レバー機構66は、図4において右側に配置された略T字形状の第1レバープレート68と、同左側に配置された略逆L字形状の第2レバープレート70とを含んで構成されている。第1レバープレート68は第1支軸72回りに回転可能とされており、図示しない付勢手段の付勢力によって時計方向(二点鎖線図示位置から実線図示位置へ向かう方向)へ回転付勢されている。さらに、第1レバープレート68の上端部には逆L字形の当接プレート74が固着されている(図5参照)。この当接プレート74の上端水平部74Aが前述したプッシュロッド54のプッシュピン62の先端部と対向した状態で配置されている。一方、第2レバープレート70は第2支軸76回りに回転可能とされており、図示しない付勢手段の付勢力によって反時計方向(二点鎖線図示位置から実線図示位置へ向かう方向)へ常時回転付勢されている。さらに、第2レバープレート70の背面側には突起部78が形成されている。
【0046】
また、ラッチ機構部64は、水平部80Aと垂直部80Bとから成り全体としては横向きのL字形状に形成されたラッチ部材80を備えている。ラッチ部材80は水平部80Aと垂直部80Bとが交差する角部に設定されたラッチ支軸82回りに回転可能とされており、図示しない付勢手段の付勢力によって時計方向(二点鎖線図示位置から実線図示位置へ向かう方向)へ常時回転付勢されている。また、ラッチ部材80の垂直部80Bの中間部には第2レバープレート70側へ向けて突出形成された突起部84が形成されており、当該突起部84は第2レバープレート70の突起部78と対向して配置されている。さらに、ラッチ部材80の水平部80Aの先端部は上方、即ち保持金具48側へ所定長さ突出されており(以下、この突出された部分を「係合部86」と称す)、ラッチ部材80が図示しない付勢手段の付勢力によって実線図示位置にある場合には、係合部86が保持金具48の底面側に形成された被係合部88に係合されて保持金具48の反転を阻害するようになっている。一方、ラッチ部材80が付勢手段の付勢力に抗して二点鎖線図示位置にある場合には、係合部86は被係合部88から退避されて非係合状態(離脱状態)となり、保持金具48の反転を許容するようになっている。
【0047】
なお、図4は玄関ドア16が右勝手の場合のラッチ部20を図示したものであり、上述した説明も右勝手の場合についての説明である。このため、図4に図示されていて説明しなかった部品もあるが、それらの部品は玄関ドア16が左勝手のときにラッチ部20を使用(共用)する場合に用いられる。簡単に説明すると、左勝手の場合には、ソレノイド56が励磁されると、第1レバープレート68、第2レバープレート70の各直上にそれぞれ配置された同様形状の第1レバープレート68’、第2レバープレート70’が互いに離間する方向へ回動され、第2レバープレート70’の背面側に配置された解除レバー90が支軸92回りに揺動されることにより、解除レバー90の下端部に一体形成されたアングル状の押圧片94がラッチ部材80の垂直部80Bの上端部に形成された被押圧部96を押圧するようになる。
【0048】
また、本実施形態では、プッシュロッド54がレバー機構66に対してプッシュ動作をすることによりラッチが解除されるように構成したが、プッシュロッド54に替えてプルロッドを使用し、レバー機構66に対してプル動作が行われることによりラッチが解除されるように構成してもよい。
【0049】
〈ドア開放機構部24、136〉
ドア開放機構部としては、回転バータイプとドアクローザタイプの二種類を説明する。
【0050】
図9には、回転バータイプのドア開放機構部24が概略的に図示されている。この図に示されるように、ドア開放機構部24は、駆動源となる「ドア開放モータ」としての駆動モータ98と、この駆動モータ98の出力軸に図示しない減速機構を介して一端部が連結された棒状の回転バー100とを含んで構成されている。回転バー100は閉止状態の玄関ドア16に対して平行に配置されており(図9(C)参照)、駆動モータ98が正転駆動すると、回転バー100が玄関ドア16側(図9(B)の矢印A方向側)へ旋回し、先端部(他端部)100Aが玄関ドア16を押し開くようになっている。
【0051】
なお、図9では回転バー100によって玄関ドア16が半開より多少少ない程度に開放される構成を示したが、図10に示される如く、回転バー100によって玄関ドア16が半開して45度開く(一点鎖線図示状態)ようにしてもよいし、全開して90度開く(二点鎖線図示状態)ように構成してもよい。つまり、請求項1における「所定開度」とは使用者が完全なハンドフリーで玄関内に入ることができる程度のドア開度を意味し、その範囲であればドア開度が何度に設定されていても差し支えない。例えば、特にセキュリティー重視指向ということであれば、図9(B)に模式的に示した程度にドア開度を設定すればよいし、特に利便性重視指向ということであれば、図10に二点鎖線で示した程度にドア開度を設定すればよい。
【0052】
一方、図11には、ドアクローザタイプのドア開放機構部136が概略的に図示されている。この図に示されるように、このドア開放機構部136は、ドアクローザ26の回転軸138に減速機構140及び駆動モータ142を付加することによって構成されている。
【0053】
具体的に説明すると、ドアクローザ22は、玄関ドア16に固定されると共に玄関ドア16の開放動作に伴ってドア閉止方向への付勢力を蓄積するドアクローザ本体22Aと、このドアクローザ本体22A内に上下方向を軸方向として設けられた回転軸138の上端部に基端部が固定されたドア側アーム22Bと、基端部が支持枠28の上縁部に回転可能に取り付けられかつ先端部がドア側アーム22Bの先端部にヒンジ結合された固定側アーム22Cと、を含んで構成されている。なお、回転軸138の下端部は、ドアクローザ本体22Aを貫通して下方へ突出されている。
【0054】
上述したドアクローザ22の下方側には、複数のギヤによって構成された減速機構140と、「ドア開放モータ」としての駆動モータ142とが配設されている。駆動モータ142の出力軸144とドアクローザ本体22Aの回転軸138の下端部とは、減速機構140を介して連結されている。従って、駆動モータ142が駆動回転すると、減速機構140によって減速された上でその駆動力が回転軸138に伝達され、ドア側アーム22Bに伝達される構成である。
【0055】
上記のドアクローザタイプのドア開放機構部136によっても、回転バータイプのドア開放機構部24と同様に玄関ドア16を自動開閉させることが可能であり、そのことが図12に示されている。ただ、ドアクローザタイプのドア開放機構部136の場合には、回転バータイプと異なり、玄関ドア16の所定開度を自在に設定することができるというメリットがある。つまり、駆動モータ142で回転軸138を回転させるだけでよいので、回転バータイプのように回転バー100の長さ等によってドア開度が制限されるといったことはない。
〔付帯構成〕
次に、本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10の付帯構成について説明する。
【0056】
〈判別機構102〉
図10に示されるように、上述した住宅用ドア自動開閉システム10には、スマートキー12の使用者が玄関ドア16の外側に居るのか、それとも内側に居るのかを判別するための「判別手段」としての判別機構102が設けられている。
【0057】
図13(A)に示される例では、支持枠28における上縁部の外側に赤外線センサ104が設けられている。赤外線センサ104はドア開放制御部26に接続されており、玄関ドア16の外側の破線で示されたエリア106に向けて赤外線を投光し、かつその反射光を受光してドア開放制御部26に出力するようになっている。従って、このエリア106にスマートキー12の使用者が居るか居ないかによって、赤外線センサ104の受光状況が変化するので、スマートキー12の使用者が玄関ドア16の外側に居るのか、それとも内側に居るのかを判別することができる。
【0058】
一方、図13(B)に示される例では、支持枠28における上縁側において、玄関ドア16の外側に外側アンテナユニット108が配設されており、又玄関ドア16の内側に内側アンテナユニット110が配設されている。従って、この場合、スマートキー12から発信された固有の識別情報が外側アンテナユニット108で受信されたのか、それとも内側アンテナユニット110で受信されたのかによって、スマートキー12の使用者が玄関ドア16の外側に居るのか、それとも内側に居るのかを判別することができる。
【0059】
〈切替スイッチ112〉
図1に示されるように、上述した住宅用ドア自動開閉システム10には、切替スイッチ112が設定されている。切替スイッチ112は玄関ドア16の屋内側の所定位置に配設されており、ドア開放制御部26に接続されている。また、切替スイッチ112には、ドア開放機構部24を作動状態とする自動開閉モードを選択するための「自動」ボタン114と、ドア開放機構部24を非作動状態とする手動開閉モードを選択するための「切」ボタン116とが設定されている。
【0060】
〈ドアガード検出機構118〉
図14に示されるように、上述した住宅用ドア自動開閉システム10には、ドアガード120の使用の有無を検出するためのドアガード検出機構118が配設されている。具体的には、「ドアガード手段」としてのドアガード120は、玄関ドア16に設けられた係合部材122と、支持枠28側に設けられて係合部材122に係合することにより玄関ドア16の開度を所定の小開度に制限するストッパ124とを含んで構成されている。
【0061】
ストッパ124はベース126に対して支軸128回りに回転可能に取り付けられており、図14(A)に示される如くストッパ124を垂直にすると、ドアガード120は機能せず、即ちドアガード120を使用していない状態となり、図14(B)に示される如くストッパ124を水平にしてストッパ124を係合部材122に係合させると、ドアガード120が機能し、即ちドアガード120を使用している状態となる。
【0062】
上述したベース126には、「ドアガード検出手段」としてのドアガード検出スイッチ130が配設されている。このドアガード検出スイッチ130は、例えばストッパ124が垂直状態にある場合にはOFF状態とされ、ストッパ124が水平状態になるとON状態になるようなスイッチである。なお、必ずしもドアガード検出機構118をスイッチで構成する必要はなく、磁気センサ等による回転位置検出センサや発光素子及び受光素子による光学的センサ等を使用することも可能である。
【0063】
次に、図2及び図3を参照しつつ、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0064】
図2にはスマートキー12の使用者が玄関ドア16を自動開閉させて屋内に入るまでのプロセスが模式的に示されており、又図3には玄関ドア16を自動開閉させるためのフローチャートが示されている。
【0065】
まず、スマートキー12の使用者が玄関ドア16に近づくと(図2(A))、ステップ150で「スマートキー認証」が行われる。具体的には本実施形態の場合、スマートキー12から固有の識別情報が常時発信されているため、これを持った使用者が玄関ドア16に近づくと、スマートキー制御部14によってその識別情報が受信され、予め記憶された登録情報と照合される。照合した結果、認証された場合には、ステップ152で電子ロック、即ち電動サムターン18のロックが解除(解錠)される(図2(B))。なお、電動サムターン18のロックが解除された時点では、ラッチ部20は依然としてラッチ状態にあるため、玄関ドア16が不用意に開くことはない。
【0066】
上記の電動サムターン18のロック解除動作が行われると、続いてステップ154でラッチ部20のラッチが解除される(図2(C))。具体的には、解錠信号が送られると、図4に示される如く、ラッチ部20のソレノイド56が励磁され、付勢手段の付勢力に抗してプッシュロッド54が実線図示位置から二点鎖線図示位置まで進出される。このため、プッシュロッド54のプッシュピン62の先端部が当接プレート74の上端水平部74Aを押圧する。これにより、当接プレート74と一体化された第1レバープレート68が付勢手段の付勢力に抗して第1支軸72回りに実線図示位置から二点鎖線図示位置まで回動されると共に、第2レバープレート70も付勢手段の付勢力に抗して第2支軸76回りに実線図示位置から二点鎖線図示位置まで回動される。その結果、ラッチ部材80がラッチ支軸82回りに実線図示位置から二点鎖線図示位置まで回動され、ラッチ部材80の係合部86と保持金具48の被係合部88との係合状態が解除されて、非ラッチ状態となる。これにより、保持金具48はフリーな状態、つまり反転可能な状態となり、玄関ドア16は開放可能な状態となる。
【0067】
そこで次に、ステップ156に移行してドア開放機構部24が作動される。具体的には、ドア開放機構部24の駆動モータ98に駆動信号が送られ、駆動モータ98が駆動回転する。この回転力は図示しない減速機構を介して減速されて回転バー100に伝達される。これにより、図9(C)に示される状態にあった回転バー100は、図9(B)に示される如く矢印A方向へ旋回してドアクローザ22の付勢力に抗して玄関ドア16を押し開いていく。ドア開度が予め設定された所定開度に達したら、ステップ158で玄関ドア16の開放状態が保持される。その結果、玄関ドア16は所定開度だけ開いた状態となるので(図2(D))、そのまま屋内に入れる場合にはそのまま入り、荷物を持っている関係等で開度が足りない場合には体を使う等して更に玄関ドア16を開いて中に入ればよい(図2(E))。
【0068】
また、ドア開放機構部136が使用される場合は、駆動モータ142が駆動されることにより、回転軸138がその軸線回りに減速回転し、ドア側アーム22Bを旋回させていく。
【0069】
上記の玄関ドア16の開放状態は、ステップ160において、スマートキー12の認証が終了するまで行われる。すなわち、本実施形態では、スマートキー制御部14によってスマートキー12の認証がなされ続けている間、玄関ドア16の開放状態が維持される。
【0070】
使用者が玄関内に入ってそこを離れると、スマートキー12から発信されている識別信号がスマートキー制御部14に受信されなくなる。従って、この時点でステップ160が肯定判断される。そして、ステップ162に移行して、ドア開放機構部24、136の作動が解除され、ドアクローザ22に蓄積された付勢力を利用して図9(A)の矢印B方向へ玄関ドア16が回動されて、玄関ドア16は自動的に閉止される(図2(F))。そして最後に、ステップ164で電動サムターン18が再びロック状態(施錠状態)とされる(図2(G))。
【0071】
このように本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10では、スマートキー12から固有の識別情報が常時発信されており、その識別情報がスマートキー認証部14に受信されて認証されている間は、ドア開放制御部26によって玄関ドア16の開放状態が維持されるため、スマートキー12の使用者は大きな荷物や重たい荷物等を持っていて両手がふさがっている場合でも、スマートキー12を操作することなく、全くのハンドフリーで玄関ドア16の内側に入ることができる。また、スマートキー認証部16によって認証されている間は玄関ドア16が閉まることはないので、荷物が大きくて入りにくい場合や自動開放する開度が半開等に設定されていて体を使って玄関ドア16を開けなければならない場合等において、仮に玄関ドア16の内側に入るのに手間取ったとしても、玄関ドア16が閉まってくるといった不都合は生じない。この点からも、本実施形態によれば、完全なハンドフリー化を図ることができる。
【0072】
また、本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10では、既存のドアクローザ22を使って(活かして)システムを成立させているので、ドアクローザ付きの玄関ドアであれば、ドア開放機構部24等の要素を付加するだけで、住宅用ドア自動開閉システム10を成立させることができる。その結果、本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10は、汎用性があり、コストも最小限に抑えることができる。
【0073】
さらに、本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10では、赤外線センサ104或いは外側アンテナユニット108及び内側アンテナユニット110を設置することにより、スマートキー12の使用者が玄関ドア16の外側に居るのか、それとも玄関ドア16の内側に居るのかを判別することができるので、例えば、使用者が玄関で出かける準備をしているとき等には、使用者が玄関ドア16の内側に居ることを検出し、その場合には電動サムターン18による解錠動作のみが行われ、ラッチ部20のラッチ状態は解除されないようすることができる。その結果、本実施形態によれば、プライバシーの保護を確保することができる。
【0074】
また、本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10では、ドア開放機構部24を作動状態とする自動開閉モードと、ドア開放機構部24を非作動状態とする手動開閉モードとを選択的に切替えるための切替スイッチ112を設けたので、状況に応じて玄関ドア16の開放のさせ方を選択することができる。すなわち、例えば、玄関ドア16の周辺等で作業をしている場合等、玄関ドア16が自動開放されない方が好ましいという場合もある。このような場合には、切替スイッチ112の「切」ボタン116を押して手動開閉モードに選択しておけば、玄関ドア16が自動開放されることはないので、安心して玄関ドア16の周辺等で作業を続けることができる。
【0075】
さらに、本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10では、ドアガード120が設けられる場合には、ドアガード120が使用されているか否かを検出するドアガード検出スイッチ130を設けたので、ドアガード検出スイッチ130によってドアガード120が使用されていることが検出された場合には、ドア開放機構部24を非作動状態にすることができる。このようにドアガード120が使用され玄関ドア16が自動開放して欲しくない場合には、玄関ドア16が手動開放されるようにシステムを変更することができるので、使用者のニーズに応じたシステムを構築することができる。また、ドアガード120が使用されている場合にドア開放機構部24が作動すると、ドア開放機構部24やドアガード120に高い負荷がかかる。従って、本実施形態によれば、それに起因したドア開放機構部24、ドアガード120の故障を未然に防止し、耐久性を向上させることができる。
【0076】
また、本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10では、スマートキー12を自動車のドアロックキーと兼用しているため、例えば自動車で帰宅して家に入るとき等において、別々のキーを出したり、しまったりする手間を省くことができる。従って、本実施形態によれば、使用者の利便性を向上させることができる。
【0077】
さらに、本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10では、一つの手法として、駆動源となる駆動モータ98と、この駆動モータ98の出力軸に図示しない減速機構を介して一端部が連結された棒状の回転バー100とを含んでドア開放機構部24を構成したので、駆動モータ98の設置位置と回転バー100の長さを変えるだけで、玄関ドア16の開度を簡単に調節することができる。
【0078】
また、他の手法として、駆動源となる駆動モータ142と、ドアクローザ22の回転軸138と、この回転軸138の下端部と駆動モータ142の出力軸144とを連結する減速機構140とを含んでドア開放機構部136を構成したので、駆動モータ142及び減速機構140をドアクローザ22に付加するだけで(即ち、簡単な構成で)、玄関ドア16を任意の開度まで開放させることができる。
【0079】
さらに、本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10では、ラッチ機構部64にプッシュロッド54及びソレノイド56を設定したので、比較的簡単な構成で、ラッチ部20の電気的なラッチ解除を行うことができる。
【0080】
次に、図15及び図16を用いて、他の実施形態について説明する。なお、上述した実施形態と実質的に同一であり、特段の説明を要しない部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0081】
図15には、他の実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム150の概略構成が示されている。この図に示されるように、住宅用ドア16には、屋外側に露出する屋外アンテナ部152と、屋内側に露出する屋内アンテナ部154とが配設されている。屋外アンテナ部152の内部には、図示しない送信回路及び送信アンテナ並びに受信回路及び受信アンテナが配設されている。同様に、屋内アンテナ部154の内部には、図示しない送信回路及び送信アンテナ並びに受信回路及び受信アンテナが配設されている。これらの屋外アンテナ部152及び屋内アンテナ部154はスマートキー制御部14と接続されており、スマートキー制御部14が作動している間、常時、スマートキー156に対して固有の識別情報の発信を要求するリクエスト情報(信号)が、送信アンテナから間欠的に発信されるようになっている。なお、図15の二点鎖線A1は屋外アンテナ部152の送信アンテナから発信されたリクエスト情報の到達領域(到達圏)を表しており、二点鎖線A2は屋内アンテナ部154の送信アンテナから発信されたリクエスト情報の到達領域(到達圏)を表している。
【0082】
一方、「電子キー」としてのスマートキー156には、キーアンテナ部158が設けられている。キーアンテナ部158の内部には、図示しない送信回路及び送信アンテナ並びに受信回路及び受信アンテナが配設されている。スマートキー156では、受信アンテナによってリクエスト情報が受信されると、送信アンテナから固有の識別情報が発信されるようになっている。
【0083】
すなわち、上記構成の住宅用ドア自動開閉システム150では、スマートキー156とスマートキー制御部14との間で双方向通信が行われるようになっている。
【0084】
なお、上記構成において、屋外アンテナ部152及び屋内アンテナ部154が本発明における「認証手段の送信機及び受信機」に相当し、スマートキー156のキーアンテナ部158が「電子キーの送信機及び受信機」に相当する。
【0085】
上記構成の住宅用ドア自動開閉システム150によれば、スマートキー制御部14が作動している間、常時、屋外アンテナ部152の送信アンテナ並びに屋内アンテナ部154の送信アンテナから各々リクエスト情報が間欠的に発信されているため、スマートキー156の使用者が玄関ドア16に近づき、リクエスト情報の到達領域(到達圏)A1内に入ると、当該スマートキー156のキーアンテナ部158の受信アンテナによって受信される。このため、スマートキー156の送信アンテナから固有の識別情報が発信され、屋外アンテナ部152の受信アンテナによって受信される。固有の識別情報が受信されると、スマートキー制御部14によって当該固有の識別情報と予め記憶された登録情報とが照合される。その結果、認証された場合には、ドア開放制御部26によって電動サムターン18のロックが解除(解錠)され、続いてラッチ部20のラッチが解除される。これにより、玄関ドア16は開放可能な状態となる。そこで、次にドア開放機構部24が作動され、玄関ドア16が所定開度開放される。なお、玄関ドア16が開放動作を行うのに伴ってドアクローザ22に閉止方向への付勢力が蓄積される。
【0086】
上記の玄関ドア16の開放状態は、スマートキー制御部14によって識別情報と登録情報との一致が認証されている間、即ちリクエスト情報の到達領域A1及びA2内においてスマートキー156とスマートキー制御部14との間で行われる双方向通信により識別情報と登録情報との一致が認証されている間、維持される。従って、使用者はその間にスムーズに玄関ドア16の内側に入ることができる。そして、使用者が玄関ドア16の内側に入ってリクエスト情報の到達領域A2から出ていくと、屋内アンテナ部154の送信アンテナから発信されたリクエスト情報がスマートキー156のキーアンテナ部158の受信アンテナに受信されなくなり(届かなくなり)、その結果として電子キーの送信機から固有の識別情報も発信されなくなるので、その時点でドア開放制御部26によってドア開放機構部26による玄関ドア16の開放状態が解除され、ドアクローザ22に蓄積された付勢力によって玄関ドア16は閉止される。そして、玄関ドア16が閉止されたら、電動サムターン18が再び施錠状態とされる。以上の情報(信号)のやりとりを時系列で示したのが図16である。
【0087】
このように本実施形態によれば、スマートキー制御部26の送信アンテナからリクエスト情報が常時発信されており、リクエスト情報の到達圏内においてスマートキー156とスマートキー制御部26との間で行われる双方向通信により固有の識別情報と予め記憶された登録情報との一致が認証されている間は、ドア開放制御部26によって玄関ドア16の開放状態が維持されるため、スマートキー156の使用者は大きな荷物や重たい荷物等を持っていて両手がふさがっている場合でも、スマートキー156を操作することなく、全くのハンドフリーで玄関ドア16の内側に入ることができる。また、スマートキー制御部26によって認証されている間は玄関ドア16が閉まることはないので、荷物が大きくて入りにくい場合や自動開放する開度が半開等に設定されていて体を使って玄関ドア16を開けなければならない場合等において、仮に玄関ドア16の内側に入るのに手間取ったとしても、玄関ドア16が閉まってくるといった不都合は生じない。この点からも、本実施形態によれば、完全なハンドフリー化を図ることができる。
【0088】
なお、上述した実施形態では、玄関ドア16に対して本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムを適用したが、これに限らず、住宅用ドアであればすべて適用可能である。
【0089】
また、上述した実施形態では、スマートキー12を自動車のドアロックキーと兼用する構成を採ったが、これに限らず、別個独立にして二種類の電子キーを使い分けるようにしてもよい。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、電子キー、認証手段、施解錠手段、ラッチ手段、ドアクローザ、ドア開放手段、及び制御手段を含んで構成されており、電子キーは常時固有の識別情報を発信し、認証手段によって識別情報と登録情報との一致が認証されている間は施解錠手段を解錠状態にすると共にラッチ手段のラッチ状態を解除してラッチ手段を強制的に非ラッチ状態とした上でドア開放手段を作動させて住宅用ドアの開放状態を維持し、電子キーからの固有の識別情報が認証手段に受信されなくなった時点でドア開放手段による住宅用ドアの開放状態を解除してドアクローザによる住宅用ドアの閉止後に施解錠手段を施錠状態とする構成にしたので、電子キーの操作自体も不要になると共にドア通過中は確実に住宅用ドアの開放状態が維持され、その結果、完全なハンドフリーでドアを開けて内側に入ることができるという優れた効果を有する。
【0091】
請求項2記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、電子キー、認証手段、施解錠手段、ラッチ手段、ドアクローザ、ドア開放手段、及び制御手段を含んで構成されていると共に、電子キー及び認証手段は送信機及び受信機を各々備えており、認証手段の送信機から常時リクエスト情報を発信し、これを受信した電子キーからは固有の識別情報を発信させ、両者間で双方向通信がなされて認証手段によって識別情報と登録情報との一致が認証されている間は施解錠手段を解錠状態にすると共にラッチ手段のラッチ状態を解除してラッチ手段を強制的に非ラッチ状態とした上でドア開放手段を作動させて住宅用ドアの開放状態を維持し、電子キーからの固有の識別情報が認証手段の受信機に受信されなくなった時点でドア開放手段による住宅用ドアの開放状態を解除してドアクローザによる住宅用ドアの閉止後に施解錠手段を施錠状態とする構成にしたので、電子キーの操作自体も不要になると共にドア通過中は確実に住宅用ドアの開放状態が維持され、その結果、完全なハンドフリーでドアを開けて内側に入ることができるという優れた効果を有する。
【0092】
請求項3記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、請求項1又は請求項2記載の発明において、住宅用ドアの外側及び内側の少なくとも一方に、電子キーの使用者が住宅用ドアの外側に居るのか、それとも住宅用ドアの内側に居るのかを判別する判別手段を設けたので、例えば、使用者が玄関で出かける準備をしているときには、施解錠手段による解錠のみが行われ、住宅用ドアは開かないようにするも可能となり、その結果、プライバシーの保護を確保することができるという優れた効果を有する。
【0093】
請求項4記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、請求項1及び請求項3のいずれかに記載の発明において、ドア開放手段を作動状態とする自動開閉モードと、ドア開放手段を非作動状態とする手動開閉モードとを選択的に切替えるための切替スイッチを設けたので、状況に応じて住宅用ドアの開放のさせ方を選択することができるという優れた効果を有する。
【0094】
請求項5記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明において、住宅用ドアの開度を所定の小開度に制限するドアガード手段と、このドアガード手段が使用されているか否かを検出するドアガード検出手段とが設けられており、ドアガード検出手段によってドアガード手段が使用されていることが検出された場合には、制御手段によってドア開放手段が非作動状態とされるので、使用者のニーズに応じたシステムを構築することができると共にドアガード手段或いはドア開放手段が故障するのを防止し、耐久性を向上させることができるという優れた効果を有する。
【0095】
請求項6記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の発明において、電子キーは自動車のドアロックキーと兼用されるため、使用者の利便性を向上させることができるという優れた効果を有する。
【0096】
請求項7記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の発明において、住宅用ドアの周辺に設けられ、制御手段によってその作動が制御されるドア開放モータと、一端部がドア開放モータに連結されると共に他端部が自由端とされ、ドア開放モータが駆動することにより当該ドア開放モータ回りに旋回して当該他端部によって住宅用ドアを押し開ける回転バーと、を含んで前述したドア開放手段を構成したので、ドア開放モータの設置位置と回転バーの長さを調節することにより住宅用ドアの開度を簡単に調節することができるという優れた効果を有する。
【0097】
請求項8記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の発明において、住宅用ドアに固定され、制御手段によってその作動が制御されるドア開放モータと、住宅用ドアに固定されかつドア閉止方向への付勢力を蓄積するドアクローザ本体部に設けられ、ドア開放動作に伴って軸線回りに回転する回転軸と、この回転軸とドア開放モータとを連結し、ドア開放モータの回転を減速して回転軸に伝達する減速機構と、を含んで前述したドア開放手段を構成したので、簡単な構成で住宅用ドアを任意の開度まで開放させることができるという優れた効果を有する。
【0098】
請求項9記載の本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の発明において、立面と斜面との位置関係が反転可能に保持され、斜面側に住宅用ドアの開放操作力を受けた場合にはドア内方側へ退出する保持部材と、この保持部材に対して係合及び離脱可能に設けられ、係合状態では保持部材の反転を阻止し、離脱状態では保持部材の反転を許容するラッチ機構部と、励磁又は消磁されることによりラッチ機構部を係合状態とし、消磁又は励磁されることによりラッチ機構部を離脱状態とするソレノイドと、を含んで前述したラッチ部を構成したので、比較的簡単な構成で、ラッチ部の電気的なラッチ解除を行うことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システムの全体構成を概略的に示す全体構成図である。
【図2】本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システムにおいて、スマートキーを持った使用者が玄関ドアを自動開閉させて屋内に入るまでのプロセスを模式的に示した模式図である。
【図3】本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システムの制御の概要を示すフローチャートである。
【図4】ラッチ部の全体構成を示す縦断面図である。
【図5】図4に示される第1レバープレートを示す側面図及び背面図である。
【図6】図4に示されるソレノイド及びプッシュロッドを示す側面図である。
【図7】図4に示されるラッチ部において第1レバープレート及び当接プレートを中心に示す背面図である。
【図8】図4に示されるラッチ部によって保持金具が反転する様子を示す平面図である。
【図9】回転バータイプのドア開放機構部を示す作動説明図である。
【図10】回転バータイプのドア開放機構部においてドア開度の制御の一例を示す概略図である。
【図11】ドアクローザタイプのドア開放機構部を示す概略構成図である。
【図12】ドアクローザタイプのドア開放機構部においてドア開度の制御の一例を示す概略図である。
【図13】スマートキーの使用者が玄関ドアの内外のいずれに居るのかを判別するための判別機構を示す概略構成図であり、(A)は赤外線センサを使ったタイプ、(B)はアンテナを使ったタイプである。
【図14】ドアガード検出機構を示す作動説明図である。
【図15】他の実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システムの全体構成を概略的に示す全体構成図である。
【図16】他の実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システムにおいてスマートキーとスマートキー制御部との間での情報のやりとりを時系列で表した図である。
【符号の説明】
10 住宅用ドア自動開閉システム
12 スマートキー(電子キー)
14 スマートキー制御部(認証手段)
16 玄関ドア(住宅用ドア)
18 電動サムターン(施解錠手段)
20 ラッチ部(ラッチ手段)
22 ドアクローザ
24 ドア開放機構部(ドア開放手段)
26 ドア開放制御部(制御手段)
48 保持金具(保持部材)
56 ソレノイド
64 ラッチ機構部
98 駆動モータ(ドア開放モータ)
100 回転バー
102 判別機構(判別手段)
104 赤外線センサ
108 外側アンテナユニット
110 内側アンテナユニット
112 切替スイッチ
118 ドアガード検出機構(ドアガード検出手段)
120 ドアガード(ドアガード手段)
130 ドアガード検出スイッチ
136 ドア開放機構部
138 回転軸
140 減速機構
142 駆動モータ(ドア開放モータ)
150 住宅用ドア自動開閉システム
152 屋外アンテナ部(認証手段の送信機及び受信機)
154 屋内アンテナ部(認証手段の送信機及び受信機)
156 スマートキー(電子キー)
158 キーアンテナ部(電子キーの送信機及び受信機)

Claims (9)

  1. 固有の識別情報を常時発信する電子キーと、
    この電子キーから発信された固有の識別情報を受信し、当該固有の識別情報と予め記憶された登録情報とを照合する認証手段と、
    住宅用ドアを施錠及び解錠する施解錠手段と、
    この施解錠手段が解錠状態とされた場合にラッチ状態とされ、住宅用ドアの閉止状態を維持するラッチ手段と、
    住宅用ドアの開放動作に伴ってドア閉止方向への付勢力を蓄積するドアクローザと、
    作動することによりドアクローザの付勢力に抗して住宅用ドアを所定開度開放させるドア開放手段と、
    認証手段、施解錠手段、ラッチ手段、ドア開放手段と接続され、認証手段によって識別情報と登録情報との一致が認証されている間は、施解錠手段を解錠状態にすると共にラッチ手段のラッチ状態を解除してラッチ手段を強制的に非ラッチ状態とした上でドア開放手段を作動させて住宅用ドアの開放状態を維持し、電子キーからの固有の識別情報が認証手段に受信されなくなった時点でドア開放手段による住宅用ドアの開放状態を解除してドアクローザによる住宅用ドアの閉止後に施解錠手段を施錠状態とする制御手段と、
    を有することを特徴とする住宅用ドア自動開閉システム。
  2. 送信機及び受信機を含んで構成され、当該送信機から固有の識別情報を発信する電子キーと、
    住宅用ドア側に設けられると共に、当該住宅用ドア周辺の所定領域に電子キーに対して固有の識別情報の発信を要求するリクエスト情報を常時発信する送信機並びに電子キーの受信機によって当該リクエスト情報が受信されたことにより電子キーの送信機から発信された固有の識別情報を受信する受信機を含んで構成され、リクエスト情報の到達圏内において電子キーとの間で行われる双方向通信により当該固有の識別情報と予め記憶された登録情報とを照合する認証手段と、
    住宅用ドアを施錠及び解錠する施解錠手段と、
    この施解錠手段が解錠状態とされた場合にラッチ状態とされ、住宅用ドアの閉止状態を維持するラッチ手段と、
    住宅用ドアの開放動作に伴ってドア閉止方向への付勢力を蓄積するドアクローザと、
    作動することによりドアクローザの付勢力に抗して住宅用ドアを所定開度開放させるドア開放手段と、
    認証手段、施解錠手段、ラッチ手段、ドア開放手段と接続され、認証手段によって識別情報と登録情報との一致が認証されている間は、施解錠手段を解錠状態にすると共にラッチ手段のラッチ状態を解除してラッチ手段を強制的に非ラッチ状態とした上でドア開放手段を作動させて住宅用ドアの開放状態を維持し、電子キーからの固有の識別情報が認証手段に受信されなくなった時点でドア開放手段による住宅用ドアの開放状態を解除してドアクローザによる住宅用ドアの閉止後に施解錠手段を施錠状態とする制御手段と、
    を有することを特徴とする住宅用ドア自動開閉システム。
  3. 前記住宅用ドアの外側及び内側の少なくとも一方に、電子キーの使用者が住宅用ドアの外側に居るのか、それとも住宅用ドアの内側に居るのかを判別する判別手段を設けた、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の住宅用ドア自動開閉システム。
  4. 前記ドア開放手段を作動状態とする自動開閉モードと、前記ドア開放手段を非作動状態とする手動開閉モードとを選択的に切替えるための切替スイッチを設けた、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の住宅用ドア自動開閉システム。
  5. 前記住宅用ドアの開度を所定の小開度に制限するドアガード手段と、このドアガード手段が使用されているか否かを検出するドアガード検出手段とが設けられており、
    ドアガード検出手段によってドアガード手段が使用されていることが検出された場合には、前記制御手段によって前記ドア開放手段が非作動状態とされる、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の住宅用ドア自動開閉システム。
  6. 前記電子キーは、自動車のドアロックキーと兼用される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の住宅用ドア自動開閉システム。
  7. 前記ドア開放手段は、
    住宅用ドアの周辺に設けられ、前記制御手段によってその作動が制御されるドア開放モータと、
    一端部がドア開放モータに連結されると共に他端部が自由端とされ、ドア開放モータが駆動することにより当該ドア開放モータ回りに旋回して当該他端部によって住宅用ドアを押し開ける回転バーと、
    を含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の住宅用ドア自動開閉システム。
  8. 前記ドア開放手段は、
    住宅用ドアに固定され、前記制御手段によってその作動が制御されるドア開放モータと、
    住宅用ドアに固定されかつドア閉止方向への付勢力を蓄積するドアクローザ本体部に設けられ、ドア開放動作に伴って軸線回りに回転する回転軸と、
    この回転軸とドア開放モータとを連結し、ドア開放モータの回転を減速して回転軸に伝達する減速機構と、
    を含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の住宅用ドア自動開閉システム。
  9. 前記ラッチ手段は、
    立面と斜面との位置関係が反転可能に保持され、斜面側に住宅用ドアの開放操作力を受けた場合にはドア内方側へ退出する保持部材と、
    この保持部材に対して係合及び離脱可能に設けられ、係合状態では保持部材の反転を阻止し、離脱状態では保持部材の反転を許容するラッチ機構部と、
    励磁又は消磁されることによりラッチ機構部を係合状態とし、消磁又は励磁されることによりラッチ機構部を離脱させるソレノイドと、
    を含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の住宅用ドア自動開閉システム。
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