JP2003074256A - 住宅用ドア自動開閉システム - Google Patents

住宅用ドア自動開閉システム

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JP2003074256A
JP2003074256A JP2001258422A JP2001258422A JP2003074256A JP 2003074256 A JP2003074256 A JP 2003074256A JP 2001258422 A JP2001258422 A JP 2001258422A JP 2001258422 A JP2001258422 A JP 2001258422A JP 2003074256 A JP2003074256 A JP 2003074256A
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door opening
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浩次 奥村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 完全なハンドフリーでドアを開けて内側に入
ることが可能な住宅用ドア自動開閉システムを得る。 【解決手段】 住宅用ドア自動開閉システム10は、固
有の識別情報を常時発信するスマートキー12と、この
スマートキー12から発信された識別信号の認証を行う
スマートキー制御部14と、玄関ドア16の施解錠を行
う電動サムターン18と、ソレノイド56によってラッ
チ解除が可能なラッチ部20と、ドアクローザ22と、
玄関ドア16の開放動作を行う電動式のドア開閉機構部
24と、その作動制御等を行うドア開放制御部26とを
備えており、スマートキー12からの識別信号が受信さ
れて認証されている間は、玄関ドア16が開放状態にあ
るので、スマートキー12の操作自体も不要になり、完
全なハンドフリーで玄関ドア16を開けて内側に入るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子キーを使って
玄関ドア等の住宅用ドアを自動開閉させるための住宅用
ドア自動開閉システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ドアの自動開閉に関しては所謂自動ドア
が普及しているが、かかる自動ドアは不特定多数の人が
通ることを前提としているため、住宅の玄関のように家
人のみが通ることを基本的前提としているものには適さ
ない。しかし、高齢化社会が加速度的に進む中、住宅の
玄関のドアを自動開閉させるようにして玄関のドアの利
便性を向上させることが強く望まれている。この点を考
慮した先行技術としては特開平1−192979号公報
に開示された技術があり、以下にその概略を説明する。
【0003】この公報に開示されたドア自動開閉装置で
は、玄関のドアの自動開閉に携帯用送信キーを使用す
る。より具体的には、携帯用送信キーを手に持ってON
操作すると、当該送信キーからキーコード情報が発信さ
れ、コントローラに設けられた受信機によって受信され
る。そして、予め記憶されたキーコードとの照合がなさ
れ、一致した場合には解錠動作が行われ、更にラッチ機
構の解除動作が行われる。ラッチ解除後、アクチュエー
タのモータが正転駆動されることによりドアが所定開度
になるまで自動開放される。そして、この状態が所定時
間保持されるので、その間に屋内に入ればよい。その
後、アクチュエータのモータが逆転駆動されることによ
り、ドアクローザによってドアが閉止されるというもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成によれば、両
手で持たなければならないような大きな荷物や重い荷物
を持っているとき等に体を使ってドアを開ければ済むた
め、玄関のドアの利便性が向上されるメリットがある
が、以下の点において改良の余地がある。
【0005】すなわち、ドアが自動開閉されるといって
も、そのためには携帯用送信キーを手に持ってON操作
しなければならず、完全なハンドフリーで玄関を通過す
ることはできない。このため、前記の如く大きな荷物や
重たい荷物等を持っていて手がふさがっている場合に
は、未だ不便の感がある。また、高齢化社会がより一層
進む今後のことを考慮するならば、完全なハンドフリー
化を図ることが強く望まれる。従って、この点におい
て、上記構成は改良の余地がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、完全なハンド
フリーでドアを開けて内側に入ることが可能な住宅用ド
ア自動開閉システムを得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る住宅用ドア自動開閉システムは、固有の識別情報を
常時発信する電子キーと、この電子キーから発信された
固有の識別情報を受信し、当該固有の識別情報と予め記
憶された登録情報とを照合する認証手段と、住宅用ドア
を施錠及び解錠する施解錠手段と、この施解錠手段が解
錠状態とされた場合にラッチ状態とされ、住宅用ドアの
閉止状態を維持するラッチ手段と、住宅用ドアの開放動
作に伴って閉止方向への付勢力を蓄積するドアクローザ
と、作動することによりドアクローザの付勢力に抗して
住宅用ドアを所定開度開放させるドア開放手段と、認証
手段、施解錠手段、ラッチ手段、ドア開放手段と接続さ
れ、認証手段によって識別情報と登録情報との一致が認
証されている間は、施解錠手段を解錠状態にすると共に
ラッチ手段を非ラッチ状態とした上でドア開放手段を作
動させて住宅用ドアの開放状態を維持し、電子キーから
の固有の識別情報が認証手段に受信されなくなった時点
でドア開放手段による住宅用ドアの開放状態を解除して
ドアクローザによる住宅用ドアの閉止後に施解錠手段を
施錠状態とする制御手段と、を有することを特徴として
いる。
【0008】請求項2記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、送信機及び受信機を含んで構成さ
れ、当該送信機から固有の識別情報を発信する電子キー
と、住宅用ドア側に設けられると共に、当該住宅用ドア
周辺の所定領域に電子キーに対して固有の識別情報の発
信を要求するリクエスト情報を常時発信する送信機並び
に電子キーの受信機によって当該リクエスト情報が受信
されたことにより電子キーの送信機から発信された固有
の識別情報を受信する受信機を含んで構成され、リクエ
スト情報の到達圏内において電子キーとの間で行われる
双方向通信により当該固有の識別情報と予め記憶された
登録情報とを照合する認証手段と、住宅用ドアを施錠及
び解錠する施解錠手段と、この施解錠手段が解錠状態と
された場合にラッチ状態とされ、住宅用ドアの閉止状態
を維持するラッチ手段と、住宅用ドアの開放動作に伴っ
てドア閉止方向への付勢力を蓄積するドアクローザと、
作動することによりドアクローザの付勢力に抗して住宅
用ドアを所定開度開放させるドア開放手段と、認証手
段、施解錠手段、ラッチ手段、ドア開放手段と接続さ
れ、認証手段によって識別情報と登録情報との一致が認
証されている間は、施解錠手段を解錠状態にすると共に
ラッチ手段を非ラッチ状態とした上でドア開放手段を作
動させて住宅用ドアの開放状態を維持し、電子キーから
の固有の識別情報が認証手段に受信されなくなった時点
でドア開放手段による住宅用ドアの開放状態を解除して
ドアクローザによる住宅用ドアの閉止後に施解錠手段を
施錠状態とする制御手段と、を有することを特徴として
いる。
【0009】請求項3記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、請求項1又は請求項2記載の発明に
おいて、前記住宅用ドアの外側及び内側の少なくとも一
方に、電子キーの使用者が住宅用ドアの外側に居るの
か、それとも住宅用ドアの内側に居るのかを判別する判
別手段を設けた、ことを特徴としている。
【0010】請求項4記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、請求項1乃至請求項3のいずれかに
記載の発明において、前記ドア開放手段を作動状態とす
る自動開閉モードと、前記ドア開放手段を非作動状態と
する手動開閉モードとを選択的に切替えるための切替ス
イッチを設けた、ことを特徴としている。
【0011】請求項5記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、請求項1乃至請求項4のいずれかに
記載の発明において、前記住宅用ドアの開度を所定の小
開度に制限するドアガード手段と、このドアガード手段
が使用されているか否かを検出するドアガード検出手段
とが設けられており、ドアガード検出手段によってドア
ガード手段が使用されていることが検出された場合に
は、前記制御手段によって前記ドア開放手段が非作動状
態とされる、ことを特徴としている。
【0012】請求項6記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、請求項1乃至請求項5のいずれかに
記載の発明において、前記電子キーは、自動車のドアロ
ックキーと兼用される、ことを特徴としている。
【0013】請求項7記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、請求項1乃至請求項6のいずれかに
記載の発明において、前記ドア開放手段は、住宅用ドア
に固定され、前記制御手段によってその作動が制御され
るドア開放モータと、一端部がドア開放モータに連結さ
れると共に他端部が自由端とされ、ドア開放モータが駆
動することにより当該ドア開放モータ回りに旋回して当
該他端部によって住宅用ドアを押し開ける回転バーと、
を含んで構成されている、ことを特徴としている。
【0014】請求項8記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、請求項1乃至請求項6のいずれかに
記載の発明において、前記ドア開放手段は、住宅用ドア
に固定され、前記制御手段によってその作動が制御され
るドア開放モータと、住宅用ドアに固定されかつドア閉
止方向への付勢力を蓄積するドアクローザ本体部に設け
られ、ドア開放動作に伴って軸線回りに回転する回転軸
と、この回転軸とドア開放モータとを連結し、ドア開放
モータの回転を減速して回転軸に伝達する減速機構と、
を含んで構成されている、ことを特徴としている。
【0015】請求項9記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、請求項1乃至請求項8のいずれかに
記載の発明において、前記ラッチ手段は、立面と斜面と
の位置関係が反転可能に保持され、斜面側に住宅用ドア
の開放操作力を受けた場合にはドア内方側へ退出する保
持部材と、この保持部材に対して係合及び離脱可能に設
けられ、係合状態では保持部材の反転を阻止し、離脱状
態では保持部材の反転を許容するラッチ機構部と、励磁
又は消磁されることによりラッチ機構部を係合状態と
し、消磁又は励磁されることによりラッチ機構部を離脱
状態とするソレノイドと、を含んで構成されている、こ
とを特徴としている。
【0016】請求項1記載の本発明によれば、電子キー
の使用者が住宅用ドアに近づくと、電子キーから常時発
信されている固有の識別情報が認証手段によって受信さ
れる。認証手段によって認証された場合(即ち、受信し
た固有の識別情報と予め記憶された登録情報とが一致し
た場合)には、制御手段によって施解錠手段が作動さ
れ、住宅用ドアが解錠される。施解錠手段が解錠状態に
ある場合には、住宅用ドアが不用意に開放されるのを防
止するため、通常であればラッチ手段はラッチ状態とさ
れるが、認証手段によって認証されて施解錠手段が解錠
された場合には、制御手段によってラッチ手段が強制的
に非ラッチ状態とされる。これにより、住宅用ドアは開
放可能な状態となる。そこで、制御手段によってドア開
放手段が作動され、住宅用ドアが所定開度開放される。
なお、住宅用ドアが開放動作を行うのに伴ってドアクロ
ーザに閉止方向への付勢力が蓄積される。
【0017】認証手段によって識別情報と登録情報との
一致が認証されている間は、制御手段によって住宅用ド
アの開放状態が維持される。従って、使用者はその間に
スムーズに住宅用ドアの内側に入ることができる。そし
て、使用者が住宅用ドアの内側に入ってそこから離れて
行くと、電子キーからの識別情報が認証手段に受信され
なくなる(届かなくなる)ので、その時点で制御手段に
よってドア開放手段による住宅用ドアの開放状態が解除
され、ドアクローザに蓄積された付勢力によって住宅用
ドアは閉止される。そして、住宅用ドアが閉止された
ら、制御手段によって施解錠手段が施錠状態とされる。
【0018】このように本発明によれば、電子キーから
固有の識別情報が常時発信されており、その識別情報が
認証手段に受信されて認証されている間は、制御手段に
よって住宅用ドアの開放状態が維持されるため、電子キ
ーの使用者は大きな荷物や重たい荷物等を持っていて両
手がふさがっている場合でも、電子キーを操作すること
なく、全くのハンドフリーで住宅用ドアの内側に入るこ
とができる。また、認証手段によって認証されている間
は住宅用ドアが閉まることはないので、荷物が大きくて
入りにくい場合や自動開放する開度が半開等に設定され
ていて体を使って住宅用ドアを開けなければならない場
合等において、仮に住宅用ドアの内側に入るのに手間取
ったとしても、住宅用ドアが閉まってくるといった不都
合は生じない。この点からも、本発明によれば、完全な
ハンドフリー化を図ることができる。
【0019】請求項2記載の本発明によれば、住宅用ド
ア側に設けられた認証手段は送信機及び受信機を備えて
おり、当該送信機からは住宅用ドア周辺の所定領域にリ
クエスト情報が常時発信されている。電子キーの使用者
が住宅用ドアに近づきリクエスト情報の到達圏内に入る
と、当該リクエスト情報が電子キーの受信機によって受
信される。このため、電子キーの送信機から固有の識別
情報が発信され、認証手段の受信機によって受信され
る。認証手段によって認証された場合(即ち、受信した
固有の識別情報と予め記憶された登録情報とが一致した
場合)には、制御手段によって施解錠手段が作動され、
住宅用ドアが解錠される。施解錠手段が解錠状態にある
場合には、住宅用ドアが不用意に開放されるのを防止す
るため、通常であればラッチ手段はラッチ状態とされる
が、認証手段によって認証されて施解錠手段が解錠され
た場合には、制御手段によってラッチ手段が強制的に非
ラッチ状態とされる。これにより、住宅用ドアは開放可
能な状態となる。そこで、制御手段によってドア開放手
段が作動され、住宅用ドアが所定開度開放される。な
お、住宅用ドアが開放動作を行うのに伴ってドアクロー
ザに閉止方向への付勢力が蓄積される。
【0020】認証手段によって識別情報と登録情報との
一致が認証されている間、即ちリクエスト情報の到達圏
内において電子キーと認証手段との間で行われる双方向
通信により識別情報と登録情報との一致が認証されてい
る間は、制御手段によって住宅用ドアの開放状態が維持
される。従って、使用者はその間にスムーズに住宅用ド
アの内側に入ることができる。そして、使用者が住宅用
ドアの内側に入ってそこから離れて行くと、認証手段の
送信機から発信されたリクエスト情報が電子キーの受信
機に受信されなくなり(届かなくなり)、その結果とし
て電子キーの送信機から固有の識別情報も発信されなく
なるので、その時点で制御手段によってドア開放手段に
よる住宅用ドアの開放状態が解除され、ドアクローザに
蓄積された付勢力によって住宅用ドアは閉止される。そ
して、住宅用ドアが閉止されたら、制御手段によって施
解錠手段が施錠状態とされる。
【0021】このように本発明によれば、認証手段の送
信機からリクエスト情報が常時発信されており、リクエ
スト情報の到達圏内において電子キーと認証手段との間
で行われる双方向通信により固有の識別情報と予め記憶
された登録情報との一致が認証されている間は、制御手
段によって住宅用ドアの開放状態が維持されるため、電
子キーの使用者は大きな荷物や重たい荷物等を持ってい
て両手がふさがっている場合でも、電子キーを操作する
ことなく、全くのハンドフリーで住宅用ドアの内側に入
ることができる。また、認証手段によって認証されてい
る間は住宅用ドアが閉まることはないので、荷物が大き
くて入りにくい場合や自動開放する開度が半開等に設定
されていて体を使って住宅用ドアを開けなければならな
い場合等において、仮に住宅用ドアの内側に入るのに手
間取ったとしても、住宅用ドアが閉まってくるといった
不都合は生じない。この点からも、本発明によれば、完
全なハンドフリー化を図ることができる。
【0022】請求項3記載の本発明の作用は、以下の通
りである。
【0023】上述した請求項1又は請求項2記載の本発
明の場合には、住宅用ドアの外側から内側に入る場合、
逆に内側から外側に出る場合のいずれであっても、電子
キーから発信された識別情報が認証手段によって認証さ
れれば、住宅用ドアが自動開放されることになる。
【0024】しかし、実生活においては、例えば、使用
者が玄関で出かける準備をしているとき等には、プライ
バシーの保護の観点からも、住宅用ドアは開かれない方
が好ましい。このような場合に、本発明のように判別手
段を備えていれば、電子キーの使用者が住宅用ドアの内
側に居ればそのことが検出され、その場合には施解錠手
段による解錠のみが行われ、住宅用ドアが自動開放され
ないようにすることもできる。
【0025】請求項4記載の本発明によれば、切替スイ
ッチによって自動開閉モードが選択されている場合に
は、ドア開放手段は作動状態とされる。従って、電子キ
ーの使用者が住宅用ドアに近づいて認証手段によって認
証されている間は上述した如く制御手段によってドア開
放手段が作動され、住宅用ドアが自動開放される。
【0026】一方、実生活においては、例えば、住宅用
ドアの周辺等で作業をしている場合等、住宅用ドアが自
動開放されない方が好ましいという場合もある。このよ
うな場合には、切替スイッチを手動開閉モードに選択し
ておけば、住宅用ドアが自動開放されることはないの
で、安心して住宅用ドアの周辺等で作業を続けることが
できる。
【0027】なお、前述した請求項3記載の本発明によ
っても、上記と同様の作用が得られる。すなわち、住宅
用ドアの周辺等に電子キーの使用者が居て、電子キーか
ら発信される識別情報が認証手段によって受信されて認
証されている限り、住宅用ドアが自動開放されることは
ない。従って、本発明は、住宅用ドアの周辺等であって
かつ判別手段による判別が不可能な領域に、電子キーの
使用者が居る場合に功を奏す。
【0028】請求項5記載の本発明の作用は、以下の通
りである。
【0029】ドアガード手段を使用すると、住宅用ドア
の開度が所定の小開度に制限される。このようにドアガ
ード手段が使用される場合というのは、一般に住宅用ド
アが自動開閉して欲しくないときである。このような場
合、本発明によれば、ドアガード検出手段によってドア
ガード手段が使用されていることが検出され、制御手段
によってドア開放手段が非作動状態とされる。従って、
住宅用ドアが自動開放されることはない。よって、使用
者のニーズに応じたシステムとすることができると共
に、ドアガード手段によって住宅用ドアの開放が制限さ
れている場合にドア開放手段が作動して、ドアガード手
段或いはドア開放手段に高い負荷がかかるのを防止する
ことができる。
【0030】請求項6記載の本発明によれば、電子キー
は自動車のドアロックキーと兼用されているため、例え
ば自動車で帰宅して家に入るとき等において、別々のキ
ーを出したり、しまったりする手間を省くことができ
る。
【0031】請求項7記載の本発明によれば、制御手段
によってドア開放モータが駆動回転すると、ドア開放モ
ータと連結された回転バーがドア開放モータ回りに旋回
される。そして、回転バーの他端部によって住宅用ドア
が押し開かれる。従って、この機構であれば、ドア開放
モータの設置位置と回転バーの長さを変えるだけで、そ
れに応じた開度だけ住宅用ドアが自動開放されることに
なる。
【0032】請求項8記載の本発明によれば、制御手段
によってドア開放モータが駆動回転すると、その駆動力
は減速機構によって減速されてから回転軸に伝達され
る。これにより、回転軸はその軸線回りに回転される。
この回転軸は住宅用ドアに固定されかつドア閉止方向へ
の付勢力を蓄積するドアクローザ本体部に設けられた回
転軸であるため、当該回転軸が回転することにより住宅
用ドアを自動開放させることができる。従って、この機
構であれば、ドア開放モータ及び減速機構をドアクロー
ザに付加するだけで、住宅用ドアを任意の開度まで自動
で開放させることができる。
【0033】請求項9記載の本発明によれば、制御手段
によってソレノイドが励磁又は消磁された状態では、ラ
ッチ機構部が保持部材に対して係合状態とされる。この
ため、保持部材の反転は阻止された状態、即ちラッチ部
がラッチ状態になるため、住宅用ドアが不用意に開放さ
れることはない。
【0034】一方、制御手段によってソレノイドが消磁
又は励磁されると、ラッチ機構部が保持部材に対して離
脱状態とされる。このため、保持部材の反転が許容され
た状態、即ちラッチ部のラッチが解除されて非ラッチ状
態になるため、反転した保持部材の斜面側から住宅用ド
アの開放操作力が作用すれば、保持部材はドア内方側へ
退出され、住宅用ドアの自動開放が可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図14を用いて、本
発明に係る住宅用ドア自動開閉システムの一実施形態に
ついて説明する。
【0036】〔システム全体の構成〕図1には、本実施
形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10の全体構成
が概略的に示されている。まず、この図を用いて、本実
施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム10の全体構
成について説明する。
【0037】本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉シス
テム10は、固有の識別情報を常時発信する「電子キ
ー」としてのスマートキー12と、このスマートキー1
2から発信された固有の識別情報を受信し、当該固有の
識別情報と予め記憶された登録情報とを照合する「認証
手段」としてのスマートキー制御部14と、「住宅用ド
ア」としての玄関ドア16を施錠及び解錠する「施解錠
手段」としての一対の電動サムターン18と、これらの
電動サムターン18が解錠状態とされた場合にラッチ状
態とされ、玄関ドア16の閉止状態を維持する「ラッチ
手段」としてのラッチ部20と、玄関ドア16の開放動
作に伴ってドア閉止方向への付勢力を蓄積するドアクロ
ーザ22と、作動することによりドアクローザ22の付
勢力に抗して玄関ドア16を所定開度開放させる「ドア
開放手段」としてのドア開放機構部24と、スマートキ
ー制御部14、電動サムターン18、ラッチ部20、ド
ア開放機構部24と接続され、スマートキー制御部14
によって識別情報と登録情報との一致が認証されている
間は、電動サムターン18を解錠状態にすると共にラッ
チ部20を強制的に非ラッチ状態とした上でドア開放機
構部24を作動させて玄関ドア16の開放状態を維持
し、スマートキー12からの固有の識別情報がスマート
キー制御部14に受信されなくなった時点でドア開放機
構部24による玄関ドア16の開放状態を解除してドア
クローザ22による玄関ドア16の閉止後に電動サムタ
ーン18を施錠状態とする「制御手段」としてのドア開
放制御部(ドア開閉駆動制御部)26と、を含んで構成
されている。なお、ドア開放制御部26には、電源27
が接続されている。
【0038】以上が本実施形態に係る住宅用ドア自動開
閉システム10の全体構成である。次に、上記住宅用ド
ア自動開閉システム10を構成する構成要素の幾つかに
について補足説明する。
【0039】〔システムの構成要素の補足説明〕 〈玄関ドア16及びその周辺構造〉玄関ドア16は矩形
パネル状に構成されており、矩形枠状に形成された支持
枠28の一方の側部28Aに複数の蝶番30を介して取
り付けられている。これにより、玄関ドア16は、複数
の蝶番30を回転中心として支持枠28の開口32を開
閉することができる。なお、玄関ドア16における開放
端部側には、長尺状の把手34が取り付けられている。
【0040】〈スマートキー12及びスマートキー制御
部14〉図1に示されるように、スマートキー12は、
キー本体36と、キー本体36に並設されたロックボタ
ン38及びアンロックボタン40とによって構成されて
おり、本実施形態では自動車のドアロックキーとしても
兼用されるようになっている。このスマートキー12か
らは、常時固有の識別情報が発信されている。
【0041】スマートキー制御部14には予め登録情報
が記憶されており、スマートキー12から発信された固
有の識別情報を常時受信可能に構成されている。また、
スマートキー制御部14は、スマートキー12からの識
別情報を受信すると、予め記憶された登録情報と照合
し、その認証結果をドア開放制御部26に出力するよう
になっている。
【0042】上記のスマートキー12とスマートキー制
御部14との間で行われる情報の送受信及び認証は、ス
マートキー制御部14によって信号が受信可能な一定の
範囲(エリア)内にスマートキー12の使用者が居る
間、実行され続ける。
【0043】〈ラッチ部20〉ラッチ部20は、一対の
電動サムターン18の間に配設されている。詳細には、
図4〜図8に示されるように、ラッチ部20は、玄関ド
ア16の板厚内に納まるケーシング42を備えている。
ケーシング42の外側側面には取付板42が隣接して配
置されており、両者に形成された貫通孔からは圧縮コイ
ルスプリング46によって押圧付勢された「保持部材」
としての保持金具48が突出配置されている。図8に示
される如く、保持金具48は立面48A及び斜面48B
を備えており、支持枠28の所定位置に形成された直方
体形状の係合凹部50に対して進退可能とされている。
さらに、保持金具48は、図8の実線図示位置と二点鎖
線図示位置との間で反転可能に保持されている。
【0044】一方、上述したケーシング42の内側側面
の上端部には、本体部52とプッシュロッド54とを含
んで構成されたソレノイド56が取り付けられている。
本体部52の軸心部には周面に雄ねじが形成されたシャ
フト58が形成されており、このシャフト58にナット
60が螺合されることによりソレノイド56がケーシン
グ42に固定されている。また、プッシュロッド54は
本体部52内に軸方向移動可能に保持されており、図示
しない付勢手段の付勢力によって常時退出方向へ付勢さ
れている。さらに、プッシュロッド54の先端部には、
小径のプッシュピン62(図6参照)が形成されてい
る。
【0045】上述したソレノイド56のプッシュピン6
2と保持金具48との間には、ラッチ(解除)機構部6
4が配設されている。図4に示されるように、ラッチ機
構部64は、正面視で略H形状のレバー機構66を備え
ている。レバー機構66は、図4において右側に配置さ
れた略T字形状の第1レバープレート68と、同左側に
配置された略逆L字形状の第2レバープレート70とを
含んで構成されている。第1レバープレート68は第1
支軸72回りに回転可能とされており、図示しない付勢
手段の付勢力によって時計方向(二点鎖線図示位置から
実線図示位置へ向かう方向)へ回転付勢されている。さ
らに、第1レバープレート68の上端部には逆L字形の
当接プレート74が固着されている(図5参照)。この
当接プレート74の上端水平部74Aが前述したプッシ
ュロッド54のプッシュピン62の先端部と対向した状
態で配置されている。一方、第2レバープレート70は
第2支軸76回りに回転可能とされており、図示しない
付勢手段の付勢力によって反時計方向(二点鎖線図示位
置から実線図示位置へ向かう方向)へ常時回転付勢され
ている。さらに、第2レバープレート70の背面側には
突起部78が形成されている。
【0046】また、ラッチ機構部64は、水平部80A
と垂直部80Bとから成り全体としては横向きのL字形
状に形成されたラッチ部材80を備えている。ラッチ部
材80は水平部80Aと垂直部80Bとが交差する角部
に設定されたラッチ支軸82回りに回転可能とされてお
り、図示しない付勢手段の付勢力によって時計方向(二
点鎖線図示位置から実線図示位置へ向かう方向)へ常時
回転付勢されている。また、ラッチ部材80の垂直部8
0Bの中間部には第2レバープレート70側へ向けて突
出形成された突起部84が形成されており、当該突起部
84は第2レバープレート70の突起部78と対向して
配置されている。さらに、ラッチ部材80の水平部80
Aの先端部は上方、即ち保持金具48側へ所定長さ突出
されており(以下、この突出された部分を「係合部8
6」と称す)、ラッチ部材80が図示しない付勢手段の
付勢力によって実線図示位置にある場合には、係合部8
6が保持金具48の底面側に形成された被係合部88に
係合されて保持金具48の反転を阻害するようになって
いる。一方、ラッチ部材80が付勢手段の付勢力に抗し
て二点鎖線図示位置にある場合には、係合部86は被係
合部88から退避されて非係合状態(離脱状態)とな
り、保持金具48の反転を許容するようになっている。
【0047】なお、図4は玄関ドア16が右勝手の場合
のラッチ部20を図示したものであり、上述した説明も
右勝手の場合についての説明である。このため、図4に
図示されていて説明しなかった部品もあるが、それらの
部品は玄関ドア16が左勝手のときにラッチ部20を使
用(共用)する場合に用いられる。簡単に説明すると、
左勝手の場合には、ソレノイド56が励磁されると、第
1レバープレート68、第2レバープレート70の各直
上にそれぞれ配置された同様形状の第1レバープレート
68’、第2レバープレート70’が互いに離間する方
向へ回動され、第2レバープレート70’の背面側に配
置された解除レバー90が支軸92回りに揺動されるこ
とにより、解除レバー90の下端部に一体形成されたア
ングル状の押圧片94がラッチ部材80の垂直部80B
の上端部に形成された被押圧部96を押圧するようにな
る。
【0048】また、本実施形態では、プッシュロッド5
4がレバー機構66に対してプッシュ動作をすることに
よりラッチが解除されるように構成したが、プッシュロ
ッド54に替えてプルロッドを使用し、レバー機構66
に対してプル動作が行われることによりラッチが解除さ
れるように構成してもよい。
【0049】〈ドア開放機構部24、136〉ドア開放
機構部としては、回転バータイプとドアクローザタイプ
の二種類を説明する。
【0050】図9には、回転バータイプのドア開放機構
部24が概略的に図示されている。この図に示されるよ
うに、ドア開放機構部24は、駆動源となる「ドア開放
モータ」としての駆動モータ98と、この駆動モータ9
8の出力軸に図示しない減速機構を介して一端部が連結
された棒状の回転バー100とを含んで構成されてい
る。回転バー100は閉止状態の玄関ドア16に対して
平行に配置されており(図9(C)参照)、駆動モータ
98が正転駆動すると、回転バー100が玄関ドア16
側(図9(B)の矢印A方向側)へ旋回し、先端部(他
端部)100Aが玄関ドア16を押し開くようになって
いる。
【0051】なお、図9では回転バー100によって玄
関ドア16が半開より多少少ない程度に開放される構成
を示したが、図10に示される如く、回転バー100に
よって玄関ドア16が半開して45度開く(一点鎖線図
示状態)ようにしてもよいし、全開して90度開く(二
点鎖線図示状態)ように構成してもよい。つまり、請求
項1における「所定開度」とは使用者が完全なハンドフ
リーで玄関内に入ることができる程度のドア開度を意味
し、その範囲であればドア開度が何度に設定されていて
も差し支えない。例えば、特にセキュリティー重視指向
ということであれば、図9(B)に模式的に示した程度
にドア開度を設定すればよいし、特に利便性重視指向と
いうことであれば、図10に二点鎖線で示した程度にド
ア開度を設定すればよい。
【0052】一方、図11には、ドアクローザタイプの
ドア開放機構部136が概略的に図示されている。この
図に示されるように、このドア開放機構部136は、ド
アクローザ26の回転軸138に減速機構140及び駆
動モータ142を付加することによって構成されてい
る。
【0053】具体的に説明すると、ドアクローザ22
は、玄関ドア16に固定されると共に玄関ドア16の開
放動作に伴ってドア閉止方向への付勢力を蓄積するドア
クローザ本体22Aと、このドアクローザ本体22A内
に上下方向を軸方向として設けられた回転軸138の上
端部に基端部が固定されたドア側アーム22Bと、基端
部が支持枠28の上縁部に回転可能に取り付けられかつ
先端部がドア側アーム22Bの先端部にヒンジ結合され
た固定側アーム22Cと、を含んで構成されている。な
お、回転軸138の下端部は、ドアクローザ本体22A
を貫通して下方へ突出されている。
【0054】上述したドアクローザ22の下方側には、
複数のギヤによって構成された減速機構140と、「ド
ア開放モータ」としての駆動モータ142とが配設され
ている。駆動モータ142の出力軸144とドアクロー
ザ本体22Aの回転軸138の下端部とは、減速機構1
40を介して連結されている。従って、駆動モータ14
2が駆動回転すると、減速機構140によって減速され
た上でその駆動力が回転軸138に伝達され、ドア側ア
ーム22Bに伝達される構成である。
【0055】上記のドアクローザタイプのドア開放機構
部136によっても、回転バータイプのドア開放機構部
24と同様に玄関ドア16を自動開閉させることが可能
であり、そのことが図12に示されている。ただ、ドア
クローザタイプのドア開放機構部136の場合には、回
転バータイプと異なり、玄関ドア16の所定開度を自在
に設定することができるというメリットがある。つま
り、駆動モータ142で回転軸138を回転させるだけ
でよいので、回転バータイプのように回転バー100の
長さ等によってドア開度が制限されるといったことはな
い。 〔付帯構成〕次に、本実施形態に係る住宅用ドア自動開
閉システム10の付帯構成について説明する。
【0056】〈判別機構102〉図10に示されるよう
に、上述した住宅用ドア自動開閉システム10には、ス
マートキー12の使用者が玄関ドア16の外側に居るの
か、それとも内側に居るのかを判別するための「判別手
段」としての判別機構102が設けられている。
【0057】図13(A)に示される例では、支持枠2
8における上縁部の外側に赤外線センサ104が設けら
れている。赤外線センサ104はドア開放制御部26に
接続されており、玄関ドア16の外側の破線で示された
エリア106に向けて赤外線を投光し、かつその反射光
を受光してドア開放制御部26に出力するようになって
いる。従って、このエリア106にスマートキー12の
使用者が居るか居ないかによって、赤外線センサ104
の受光状況が変化するので、スマートキー12の使用者
が玄関ドア16の外側に居るのか、それとも内側に居る
のかを判別することができる。
【0058】一方、図13(B)に示される例では、支
持枠28における上縁側において、玄関ドア16の外側
に外側アンテナユニット108が配設されており、又玄
関ドア16の内側に内側アンテナユニット110が配設
されている。従って、この場合、スマートキー12から
発信された固有の識別情報が外側アンテナユニット10
8で受信されたのか、それとも内側アンテナユニット1
10で受信されたのかによって、スマートキー12の使
用者が玄関ドア16の外側に居るのか、それとも内側に
居るのかを判別することができる。
【0059】〈切替スイッチ112〉図1に示されるよ
うに、上述した住宅用ドア自動開閉システム10には、
切替スイッチ112が設定されている。切替スイッチ1
12は玄関ドア16の屋内側の所定位置に配設されてお
り、ドア開放制御部26に接続されている。また、切替
スイッチ112には、ドア開放機構部24を作動状態と
する自動開閉モードを選択するための「自動」ボタン1
14と、ドア開放機構部24を非作動状態とする手動開
閉モードを選択するための「切」ボタン116とが設定
されている。
【0060】〈ドアガード検出機構118〉図14に示
されるように、上述した住宅用ドア自動開閉システム1
0には、ドアガード120の使用の有無を検出するため
のドアガード検出機構118が配設されている。具体的
には、「ドアガード手段」としてのドアガード120
は、玄関ドア16に設けられた係合部材122と、支持
枠28側に設けられて係合部材122に係合することに
より玄関ドア16の開度を所定の小開度に制限するスト
ッパ124とを含んで構成されている。
【0061】ストッパ124はベース126に対して支
軸128回りに回転可能に取り付けられており、図14
(A)に示される如くストッパ124を垂直にすると、
ドアガード120は機能せず、即ちドアガード120を
使用していない状態となり、図14(B)に示される如
くストッパ124を水平にしてストッパ124を係合部
材122に係合させると、ドアガード120が機能し、
即ちドアガード120を使用している状態となる。
【0062】上述したベース126には、「ドアガード
検出手段」としてのドアガード検出スイッチ130が配
設されている。このドアガード検出スイッチ130は、
例えばストッパ124が垂直状態にある場合にはOFF
状態とされ、ストッパ124が水平状態になるとON状
態になるようなスイッチである。なお、必ずしもドアガ
ード検出機構118をスイッチで構成する必要はなく、
磁気センサ等による回転位置検出センサや発光素子及び
受光素子による光学的センサ等を使用することも可能で
ある。
【0063】次に、図2及び図3を参照しつつ、本実施
形態の作用並びに効果について説明する。
【0064】図2にはスマートキー12の使用者が玄関
ドア16を自動開閉させて屋内に入るまでのプロセスが
模式的に示されており、又図3には玄関ドア16を自動
開閉させるためのフローチャートが示されている。
【0065】まず、スマートキー12の使用者が玄関ド
ア16に近づくと(図2(A))、ステップ150で
「スマートキー認証」が行われる。具体的には本実施形
態の場合、スマートキー12から固有の識別情報が常時
発信されているため、これを持った使用者が玄関ドア1
6に近づくと、スマートキー制御部14によってその識
別情報が受信され、予め記憶された登録情報と照合され
る。照合した結果、認証された場合には、ステップ15
2で電子ロック、即ち電動サムターン18のロックが解
除(解錠)される(図2(B))。なお、電動サムター
ン18のロックが解除された時点では、ラッチ部20は
依然としてラッチ状態にあるため、玄関ドア16が不用
意に開くことはない。
【0066】上記の電動サムターン18のロック解除動
作が行われると、続いてステップ154でラッチ部20
のラッチが解除される(図2(C))。具体的には、解
錠信号が送られると、図4に示される如く、ラッチ部2
0のソレノイド56が励磁され、付勢手段の付勢力に抗
してプッシュロッド54が実線図示位置から二点鎖線図
示位置まで進出される。このため、プッシュロッド54
のプッシュピン62の先端部が当接プレート74の上端
水平部74Aを押圧する。これにより、当接プレート7
4と一体化された第1レバープレート68が付勢手段の
付勢力に抗して第1支軸72回りに実線図示位置から二
点鎖線図示位置まで回動されると共に、第2レバープレ
ート70も付勢手段の付勢力に抗して第2支軸76回り
に実線図示位置から二点鎖線図示位置まで回動される。
その結果、ラッチ部材80がラッチ支軸82回りに実線
図示位置から二点鎖線図示位置まで回動され、ラッチ部
材80の係合部86と保持金具48の被係合部88との
係合状態が解除されて、非ラッチ状態となる。これによ
り、保持金具48はフリーな状態、つまり反転可能な状
態となり、玄関ドア16は開放可能な状態となる。
【0067】そこで次に、ステップ156に移行してド
ア開放機構部24が作動される。具体的には、ドア開放
機構部24の駆動モータ98に駆動信号が送られ、駆動
モータ98が駆動回転する。この回転力は図示しない減
速機構を介して減速されて回転バー100に伝達され
る。これにより、図9(C)に示される状態にあった回
転バー100は、図9(B)に示される如く矢印A方向
へ旋回してドアクローザ22の付勢力に抗して玄関ドア
16を押し開いていく。ドア開度が予め設定された所定
開度に達したら、ステップ158で玄関ドア16の開放
状態が保持される。その結果、玄関ドア16は所定開度
だけ開いた状態となるので(図2(D))、そのまま屋
内に入れる場合にはそのまま入り、荷物を持っている関
係等で開度が足りない場合には体を使う等して更に玄関
ドア16を開いて中に入ればよい(図2(E))。
【0068】また、ドア開放機構部136が使用される
場合は、駆動モータ142が駆動されることにより、回
転軸138がその軸線回りに減速回転し、ドア側アーム
22Bを旋回させていく。
【0069】上記の玄関ドア16の開放状態は、ステッ
プ160において、スマートキー12の認証が終了する
まで行われる。すなわち、本実施形態では、スマートキ
ー制御部14によってスマートキー12の認証がなされ
続けている間、玄関ドア16の開放状態が維持される。
【0070】使用者が玄関内に入ってそこを離れると、
スマートキー12から発信されている識別信号がスマー
トキー制御部14に受信されなくなる。従って、この時
点でステップ160が肯定判断される。そして、ステッ
プ162に移行して、ドア開放機構部24、136の作
動が解除され、ドアクローザ22に蓄積された付勢力を
利用して図9(A)の矢印B方向へ玄関ドア16が回動
されて、玄関ドア16は自動的に閉止される(図2
(F))。そして最後に、ステップ164で電動サムタ
ーン18が再びロック状態(施錠状態)とされる(図2
(G))。
【0071】このように本実施形態に係る住宅用ドア自
動開閉システム10では、スマートキー12から固有の
識別情報が常時発信されており、その識別情報がスマー
トキー認証部14に受信されて認証されている間は、ド
ア開放制御部26によって玄関ドア16の開放状態が維
持されるため、スマートキー12の使用者は大きな荷物
や重たい荷物等を持っていて両手がふさがっている場合
でも、スマートキー12を操作することなく、全くのハ
ンドフリーで玄関ドア16の内側に入ることができる。
また、スマートキー認証部16によって認証されている
間は玄関ドア16が閉まることはないので、荷物が大き
くて入りにくい場合や自動開放する開度が半開等に設定
されていて体を使って玄関ドア16を開けなければなら
ない場合等において、仮に玄関ドア16の内側に入るの
に手間取ったとしても、玄関ドア16が閉まってくると
いった不都合は生じない。この点からも、本実施形態に
よれば、完全なハンドフリー化を図ることができる。
【0072】また、本実施形態に係る住宅用ドア自動開
閉システム10では、既存のドアクローザ22を使って
(活かして)システムを成立させているので、ドアクロ
ーザ付きの玄関ドアであれば、ドア開放機構部24等の
要素を付加するだけで、住宅用ドア自動開閉システム1
0を成立させることができる。その結果、本実施形態に
係る住宅用ドア自動開閉システム10は、汎用性があ
り、コストも最小限に抑えることができる。
【0073】さらに、本実施形態に係る住宅用ドア自動
開閉システム10では、赤外線センサ104或いは外側
アンテナユニット108及び内側アンテナユニット11
0を設置することにより、スマートキー12の使用者が
玄関ドア16の外側に居るのか、それとも玄関ドア16
の内側に居るのかを判別することができるので、例え
ば、使用者が玄関で出かける準備をしているとき等に
は、使用者が玄関ドア16の内側に居ることを検出し、
その場合には電動サムターン18による解錠動作のみが
行われ、ラッチ部20のラッチ状態は解除されないよう
することができる。その結果、本実施形態によれば、プ
ライバシーの保護を確保することができる。
【0074】また、本実施形態に係る住宅用ドア自動開
閉システム10では、ドア開放機構部24を作動状態と
する自動開閉モードと、ドア開放機構部24を非作動状
態とする手動開閉モードとを選択的に切替えるための切
替スイッチ112を設けたので、状況に応じて玄関ドア
16の開放のさせ方を選択することができる。すなわ
ち、例えば、玄関ドア16の周辺等で作業をしている場
合等、玄関ドア16が自動開放されない方が好ましいと
いう場合もある。このような場合には、切替スイッチ1
12の「切」ボタン116を押して手動開閉モードに選
択しておけば、玄関ドア16が自動開放されることはな
いので、安心して玄関ドア16の周辺等で作業を続ける
ことができる。
【0075】さらに、本実施形態に係る住宅用ドア自動
開閉システム10では、ドアガード120が設けられる
場合には、ドアガード120が使用されているか否かを
検出するドアガード検出スイッチ130を設けたので、
ドアガード検出スイッチ130によってドアガード12
0が使用されていることが検出された場合には、ドア開
放機構部24を非作動状態にすることができる。このよ
うにドアガード120が使用され玄関ドア16が自動開
放して欲しくない場合には、玄関ドア16が手動開放さ
れるようにシステムを変更することができるので、使用
者のニーズに応じたシステムを構築することができる。
また、ドアガード120が使用されている場合にドア開
放機構部24が作動すると、ドア開放機構部24やドア
ガード120に高い負荷がかかる。従って、本実施形態
によれば、それに起因したドア開放機構部24、ドアガ
ード120の故障を未然に防止し、耐久性を向上させる
ことができる。
【0076】また、本実施形態に係る住宅用ドア自動開
閉システム10では、スマートキー12を自動車のドア
ロックキーと兼用しているため、例えば自動車で帰宅し
て家に入るとき等において、別々のキーを出したり、し
まったりする手間を省くことができる。従って、本実施
形態によれば、使用者の利便性を向上させることができ
る。
【0077】さらに、本実施形態に係る住宅用ドア自動
開閉システム10では、一つの手法として、駆動源とな
る駆動モータ98と、この駆動モータ98の出力軸に図
示しない減速機構を介して一端部が連結された棒状の回
転バー100とを含んでドア開放機構部24を構成した
ので、駆動モータ98の設置位置と回転バー100の長
さを変えるだけで、玄関ドア16の開度を簡単に調節す
ることができる。
【0078】また、他の手法として、駆動源となる駆動
モータ142と、ドアクローザ22の回転軸138と、
この回転軸138の下端部と駆動モータ142の出力軸
144とを連結する減速機構140とを含んでドア開放
機構部136を構成したので、駆動モータ142及び減
速機構140をドアクローザ22に付加するだけで(即
ち、簡単な構成で)、玄関ドア16を任意の開度まで開
放させることができる。
【0079】さらに、本実施形態に係る住宅用ドア自動
開閉システム10では、ラッチ機構部64にプッシュロ
ッド54及びソレノイド56を設定したので、比較的簡
単な構成で、ラッチ部20の電気的なラッチ解除を行う
ことができる。
【0080】次に、図15及び図16を用いて、他の実
施形態について説明する。なお、上述した実施形態と実
質的に同一であり、特段の説明を要しない部分について
は、同一番号を付してその説明を省略する。
【0081】図15には、他の実施形態に係る住宅用ド
ア自動開閉システム150の概略構成が示されている。
この図に示されるように、住宅用ドア16には、屋外側
に露出する屋外アンテナ部152と、屋内側に露出する
屋内アンテナ部154とが配設されている。屋外アンテ
ナ部152の内部には、図示しない送信回路及び送信ア
ンテナ並びに受信回路及び受信アンテナが配設されてい
る。同様に、屋内アンテナ部154の内部には、図示し
ない送信回路及び送信アンテナ並びに受信回路及び受信
アンテナが配設されている。これらの屋外アンテナ部1
52及び屋内アンテナ部154はスマートキー制御部1
4と接続されており、スマートキー制御部14が作動し
ている間、常時、スマートキー156に対して固有の識
別情報の発信を要求するリクエスト情報(信号)が、送
信アンテナから間欠的に発信されるようになっている。
なお、図15の二点鎖線A1は屋外アンテナ部152の
送信アンテナから発信されたリクエスト情報の到達領域
(到達圏)を表しており、二点鎖線A2は屋内アンテナ
部154の送信アンテナから発信されたリクエスト情報
の到達領域(到達圏)を表している。
【0082】一方、「電子キー」としてのスマートキー
156には、キーアンテナ部158が設けられている。
キーアンテナ部158の内部には、図示しない送信回路
及び送信アンテナ並びに受信回路及び受信アンテナが配
設されている。スマートキー156では、受信アンテナ
によってリクエスト情報が受信されると、送信アンテナ
から固有の識別情報が発信されるようになっている。
【0083】すなわち、上記構成の住宅用ドア自動開閉
システム150では、スマートキー156とスマートキ
ー制御部14との間で双方向通信が行われるようになっ
ている。
【0084】なお、上記構成において、屋外アンテナ部
152及び屋内アンテナ部154が本発明における「認
証手段の送信機及び受信機」に相当し、スマートキー1
56のキーアンテナ部158が「電子キーの送信機及び
受信機」に相当する。
【0085】上記構成の住宅用ドア自動開閉システム1
50によれば、スマートキー制御部14が作動している
間、常時、屋外アンテナ部152の送信アンテナ並びに
屋内アンテナ部154の送信アンテナから各々リクエス
ト情報が間欠的に発信されているため、スマートキー1
56の使用者が玄関ドア16に近づき、リクエスト情報
の到達領域(到達圏)A1内に入ると、当該スマートキ
ー156のキーアンテナ部158の受信アンテナによっ
て受信される。このため、スマートキー156の送信ア
ンテナから固有の識別情報が発信され、屋外アンテナ部
152の受信アンテナによって受信される。固有の識別
情報が受信されると、スマートキー制御部14によって
当該固有の識別情報と予め記憶された登録情報とが照合
される。その結果、認証された場合には、ドア開放制御
部26によって電動サムターン18のロックが解除(解
錠)され、続いてラッチ部20のラッチが解除される。
これにより、玄関ドア16は開放可能な状態となる。そ
こで、次にドア開放機構部24が作動され、玄関ドア1
6が所定開度開放される。なお、玄関ドア16が開放動
作を行うのに伴ってドアクローザ22に閉止方向への付
勢力が蓄積される。
【0086】上記の玄関ドア16の開放状態は、スマー
トキー制御部14によって識別情報と登録情報との一致
が認証されている間、即ちリクエスト情報の到達領域A
1及びA2内においてスマートキー156とスマートキ
ー制御部14との間で行われる双方向通信により識別情
報と登録情報との一致が認証されている間、維持され
る。従って、使用者はその間にスムーズに玄関ドア16
の内側に入ることができる。そして、使用者が玄関ドア
16の内側に入ってリクエスト情報の到達領域A2から
出ていくと、屋内アンテナ部154の送信アンテナから
発信されたリクエスト情報がスマートキー156のキー
アンテナ部158の受信アンテナに受信されなくなり
(届かなくなり)、その結果として電子キーの送信機か
ら固有の識別情報も発信されなくなるので、その時点で
ドア開放制御部26によってドア開放機構部26による
玄関ドア16の開放状態が解除され、ドアクローザ22
に蓄積された付勢力によって玄関ドア16は閉止され
る。そして、玄関ドア16が閉止されたら、電動サムタ
ーン18が再び施錠状態とされる。以上の情報(信号)
のやりとりを時系列で示したのが図16である。
【0087】このように本実施形態によれば、スマート
キー制御部26の送信アンテナからリクエスト情報が常
時発信されており、リクエスト情報の到達圏内において
スマートキー156とスマートキー制御部26との間で
行われる双方向通信により固有の識別情報と予め記憶さ
れた登録情報との一致が認証されている間は、ドア開放
制御部26によって玄関ドア16の開放状態が維持され
るため、スマートキー156の使用者は大きな荷物や重
たい荷物等を持っていて両手がふさがっている場合で
も、スマートキー156を操作することなく、全くのハ
ンドフリーで玄関ドア16の内側に入ることができる。
また、スマートキー制御部26によって認証されている
間は玄関ドア16が閉まることはないので、荷物が大き
くて入りにくい場合や自動開放する開度が半開等に設定
されていて体を使って玄関ドア16を開けなければなら
ない場合等において、仮に玄関ドア16の内側に入るの
に手間取ったとしても、玄関ドア16が閉まってくると
いった不都合は生じない。この点からも、本実施形態に
よれば、完全なハンドフリー化を図ることができる。
【0088】なお、上述した実施形態では、玄関ドア1
6に対して本発明に係る住宅用ドア自動開閉システムを
適用したが、これに限らず、住宅用ドアであればすべて
適用可能である。
【0089】また、上述した実施形態では、スマートキ
ー12を自動車のドアロックキーと兼用する構成を採っ
たが、これに限らず、別個独立にして二種類の電子キー
を使い分けるようにしてもよい。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明に係る住宅用ドア自動開閉システムは、電子キー、
認証手段、施解錠手段、ラッチ手段、ドアクローザ、ド
ア開放手段、及び制御手段を含んで構成されており、電
子キーは常時固有の識別情報を発信し、認証手段によっ
て識別情報と登録情報との一致が認証されている間は施
解錠手段を解錠状態にすると共にラッチ手段を非ラッチ
状態とした上でドア開放手段を作動させて住宅用ドアの
開放状態を維持し、電子キーからの固有の識別情報が認
証手段に受信されなくなった時点でドア開放手段による
住宅用ドアの開放状態を解除してドアクローザによる住
宅用ドアの閉止後に施解錠手段を施錠状態とする構成に
したので、電子キーの操作自体も不要になると共にドア
通過中は確実に住宅用ドアの開放状態が維持され、その
結果、完全なハンドフリーでドアを開けて内側に入るこ
とができるという優れた効果を有する。
【0091】請求項2記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、電子キー、認証手段、施解錠手段、
ラッチ手段、ドアクローザ、ドア開放手段、及び制御手
段を含んで構成されていると共に、電子キー及び認証手
段は送信機及び受信機を各々備えており、認証手段の送
信機から常時リクエスト情報を発信し、これを受信した
電子キーからは固有の識別情報を発信させ、両者間で双
方向通信がなされて認証手段によって識別情報と登録情
報との一致が認証されている間は施解錠手段を解錠状態
にすると共にラッチ手段を非ラッチ状態とした上でドア
開放手段を作動させて住宅用ドアの開放状態を維持し、
電子キーからの固有の識別情報が認証手段の受信機に受
信されなくなった時点でドア開放手段による住宅用ドア
の開放状態を解除してドアクローザによる住宅用ドアの
閉止後に施解錠手段を施錠状態とする構成にしたので、
電子キーの操作自体も不要になると共にドア通過中は確
実に住宅用ドアの開放状態が維持され、その結果、完全
なハンドフリーでドアを開けて内側に入ることができる
という優れた効果を有する。
【0092】請求項3記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、請求項1又は請求項2記載の発明に
おいて、住宅用ドアの外側及び内側の少なくとも一方
に、電子キーの使用者が住宅用ドアの外側に居るのか、
それとも住宅用ドアの内側に居るのかを判別する判別手
段を設けたので、例えば、使用者が玄関で出かける準備
をしているときには、施解錠手段による解錠のみが行わ
れ、住宅用ドアは開かないようにするも可能となり、そ
の結果、プライバシーの保護を確保することができると
いう優れた効果を有する。
【0093】請求項4記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、請求項1及び請求項3のいずれかに
記載の発明において、ドア開放手段を作動状態とする自
動開閉モードと、ドア開放手段を非作動状態とする手動
開閉モードとを選択的に切替えるための切替スイッチを
設けたので、状況に応じて住宅用ドアの開放のさせ方を
選択することができるという優れた効果を有する。
【0094】請求項5記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、請求項1乃至請求項4のいずれかに
記載の発明において、住宅用ドアの開度を所定の小開度
に制限するドアガード手段と、このドアガード手段が使
用されているか否かを検出するドアガード検出手段とが
設けられており、ドアガード検出手段によってドアガー
ド手段が使用されていることが検出された場合には、制
御手段によってドア開放手段が非作動状態とされるの
で、使用者のニーズに応じたシステムを構築することが
できると共にドアガード手段或いはドア開放手段が故障
するのを防止し、耐久性を向上させることができるとい
う優れた効果を有する。
【0095】請求項6記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、請求項1乃至請求項5のいずれかに
記載の発明において、電子キーは自動車のドアロックキ
ーと兼用されるため、使用者の利便性を向上させること
ができるという優れた効果を有する。
【0096】請求項7記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、請求項1乃至請求項6のいずれかに
記載の発明において、住宅用ドアの周辺に設けられ、制
御手段によってその作動が制御されるドア開放モータ
と、一端部がドア開放モータに連結されると共に他端部
が自由端とされ、ドア開放モータが駆動することにより
当該ドア開放モータ回りに旋回して当該他端部によって
住宅用ドアを押し開ける回転バーと、を含んで前述した
ドア開放手段を構成したので、ドア開放モータの設置位
置と回転バーの長さを調節することにより住宅用ドアの
開度を簡単に調節することができるという優れた効果を
有する。
【0097】請求項8記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、請求項1乃至請求項6のいずれかに
記載の発明において、住宅用ドアに固定され、制御手段
によってその作動が制御されるドア開放モータと、住宅
用ドアに固定されかつドア閉止方向への付勢力を蓄積す
るドアクローザ本体部に設けられ、ドア開放動作に伴っ
て軸線回りに回転する回転軸と、この回転軸とドア開放
モータとを連結し、ドア開放モータの回転を減速して回
転軸に伝達する減速機構と、を含んで前述したドア開放
手段を構成したので、簡単な構成で住宅用ドアを任意の
開度まで開放させることができるという優れた効果を有
する。
【0098】請求項9記載の本発明に係る住宅用ドア自
動開閉システムは、請求項1乃至請求項8のいずれかに
記載の発明において、立面と斜面との位置関係が反転可
能に保持され、斜面側に住宅用ドアの開放操作力を受け
た場合にはドア内方側へ退出する保持部材と、この保持
部材に対して係合及び離脱可能に設けられ、係合状態で
は保持部材の反転を阻止し、離脱状態では保持部材の反
転を許容するラッチ機構部と、励磁又は消磁されること
によりラッチ機構部を係合状態とし、消磁又は励磁され
ることによりラッチ機構部を離脱状態とするソレノイド
と、を含んで前述したラッチ部を構成したので、比較的
簡単な構成で、ラッチ部の電気的なラッチ解除を行うこ
とができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム
の全体構成を概略的に示す全体構成図である。
【図2】本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム
において、スマートキーを持った使用者が玄関ドアを自
動開閉させて屋内に入るまでのプロセスを模式的に示し
た模式図である。
【図3】本実施形態に係る住宅用ドア自動開閉システム
の制御の概要を示すフローチャートである。
【図4】ラッチ部の全体構成を示す縦断面図である。
【図5】図4に示される第1レバープレートを示す側面
図及び背面図である。
【図6】図4に示されるソレノイド及びプッシュロッド
を示す側面図である。
【図7】図4に示されるラッチ部において第1レバープ
レート及び当接プレートを中心に示す背面図である。
【図8】図4に示されるラッチ部によって保持金具が反
転する様子を示す平面図である。
【図9】回転バータイプのドア開放機構部を示す作動説
明図である。
【図10】回転バータイプのドア開放機構部においてド
ア開度の制御の一例を示す概略図である。
【図11】ドアクローザタイプのドア開放機構部を示す
概略構成図である。
【図12】ドアクローザタイプのドア開放機構部におい
てドア開度の制御の一例を示す概略図である。
【図13】スマートキーの使用者が玄関ドアの内外のい
ずれに居るのかを判別するための判別機構を示す概略構
成図であり、(A)は赤外線センサを使ったタイプ、
(B)はアンテナを使ったタイプである。
【図14】ドアガード検出機構を示す作動説明図であ
る。
【図15】他の実施形態に係る住宅用ドア自動開閉シス
テムの全体構成を概略的に示す全体構成図である。
【図16】他の実施形態に係る住宅用ドア自動開閉シス
テムにおいてスマートキーとスマートキー制御部との間
での情報のやりとりを時系列で表した図である。
【符号の説明】
10 住宅用ドア自動開閉システム 12 スマートキー(電子キー) 14 スマートキー制御部(認証手段) 16 玄関ドア(住宅用ドア) 18 電動サムターン(施解錠手段) 20 ラッチ部(ラッチ手段) 22 ドアクローザ 24 ドア開放機構部(ドア開放手段) 26 ドア開放制御部(制御手段) 48 保持金具(保持部材) 56 ソレノイド 64 ラッチ機構部 98 駆動モータ(ドア開放モータ) 100 回転バー 102 判別機構(判別手段) 104 赤外線センサ 108 外側アンテナユニット 110 内側アンテナユニット 112 切替スイッチ 118 ドアガード検出機構(ドアガード検出手段) 120 ドアガード(ドアガード手段) 130 ドアガード検出スイッチ 136 ドア開放機構部 138 回転軸 140 減速機構 142 駆動モータ(ドア開放モータ) 150 住宅用ドア自動開閉システム 152 屋外アンテナ部(認証手段の送信機及び受信
機) 154 屋内アンテナ部(認証手段の送信機及び受信
機) 156 スマートキー(電子キー) 158 キーアンテナ部(電子キーの送信機及び受信
機)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 誠治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 2E052 AA02 BA06 CA06 DA05 DB05 EA03 EB01 EC01 GA06 GB01 GC01 KA15 2E250 AA02 AA21 BB08 DD06 FF24 FF36 HH01 JJ03 KK03 LL01 SS09 TT03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固有の識別情報を常時発信する電子キー
    と、 この電子キーから発信された固有の識別情報を受信し、
    当該固有の識別情報と予め記憶された登録情報とを照合
    する認証手段と、 住宅用ドアを施錠及び解錠する施解錠手段と、 この施解錠手段が解錠状態とされた場合にラッチ状態と
    され、住宅用ドアの閉止状態を維持するラッチ手段と、 住宅用ドアの開放動作に伴ってドア閉止方向への付勢力
    を蓄積するドアクローザと、 作動することによりドアクローザの付勢力に抗して住宅
    用ドアを所定開度開放させるドア開放手段と、 認証手段、施解錠手段、ラッチ手段、ドア開放手段と接
    続され、認証手段によって識別情報と登録情報との一致
    が認証されている間は、施解錠手段を解錠状態にすると
    共にラッチ手段を非ラッチ状態とした上でドア開放手段
    を作動させて住宅用ドアの開放状態を維持し、電子キー
    からの固有の識別情報が認証手段に受信されなくなった
    時点でドア開放手段による住宅用ドアの開放状態を解除
    してドアクローザによる住宅用ドアの閉止後に施解錠手
    段を施錠状態とする制御手段と、 を有することを特徴とする住宅用ドア自動開閉システ
    ム。
  2. 【請求項2】 送信機及び受信機を含んで構成され、当
    該送信機から固有の識別情報を発信する電子キーと、 住宅用ドア側に設けられると共に、当該住宅用ドア周辺
    の所定領域に電子キーに対して固有の識別情報の発信を
    要求するリクエスト情報を常時発信する送信機並びに電
    子キーの受信機によって当該リクエスト情報が受信され
    たことにより電子キーの送信機から発信された固有の識
    別情報を受信する受信機を含んで構成され、リクエスト
    情報の到達圏内において電子キーとの間で行われる双方
    向通信により当該固有の識別情報と予め記憶された登録
    情報とを照合する認証手段と、 住宅用ドアを施錠及び解錠する施解錠手段と、 この施解錠手段が解錠状態とされた場合にラッチ状態と
    され、住宅用ドアの閉止状態を維持するラッチ手段と、 住宅用ドアの開放動作に伴ってドア閉止方向への付勢力
    を蓄積するドアクローザと、 作動することによりドアクローザの付勢力に抗して住宅
    用ドアを所定開度開放させるドア開放手段と、 認証手段、施解錠手段、ラッチ手段、ドア開放手段と接
    続され、認証手段によって識別情報と登録情報との一致
    が認証されている間は、施解錠手段を解錠状態にすると
    共にラッチ手段を非ラッチ状態とした上でドア開放手段
    を作動させて住宅用ドアの開放状態を維持し、電子キー
    からの固有の識別情報が認証手段に受信されなくなった
    時点でドア開放手段による住宅用ドアの開放状態を解除
    してドアクローザによる住宅用ドアの閉止後に施解錠手
    段を施錠状態とする制御手段と、 を有することを特徴とする住宅用ドア自動開閉システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記住宅用ドアの外側及び内側の少なく
    とも一方に、電子キーの使用者が住宅用ドアの外側に居
    るのか、それとも住宅用ドアの内側に居るのかを判別す
    る判別手段を設けた、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の住宅用ド
    ア自動開閉システム。
  4. 【請求項4】 前記ドア開放手段を作動状態とする自動
    開閉モードと、前記ドア開放手段を非作動状態とする手
    動開閉モードとを選択的に切替えるための切替スイッチ
    を設けた、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の住宅用ドア自動開閉システム。
  5. 【請求項5】 前記住宅用ドアの開度を所定の小開度に
    制限するドアガード手段と、このドアガード手段が使用
    されているか否かを検出するドアガード検出手段とが設
    けられており、 ドアガード検出手段によってドアガード手段が使用され
    ていることが検出された場合には、前記制御手段によっ
    て前記ドア開放手段が非作動状態とされる、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記
    載の住宅用ドア自動開閉システム。
  6. 【請求項6】 前記電子キーは、自動車のドアロックキ
    ーと兼用される、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載の住宅用ドア自動開閉システム。
  7. 【請求項7】 前記ドア開放手段は、 住宅用ドアの周辺に設けられ、前記制御手段によってそ
    の作動が制御されるドア開放モータと、 一端部がドア開放モータに連結されると共に他端部が自
    由端とされ、ドア開放モータが駆動することにより当該
    ドア開放モータ回りに旋回して当該他端部によって住宅
    用ドアを押し開ける回転バーと、 を含んで構成されている、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記
    載の住宅用ドア自動開閉システム。
  8. 【請求項8】 前記ドア開放手段は、 住宅用ドアに固定され、前記制御手段によってその作動
    が制御されるドア開放モータと、 住宅用ドアに固定されかつドア閉止方向への付勢力を蓄
    積するドアクローザ本体部に設けられ、ドア開放動作に
    伴って軸線回りに回転する回転軸と、 この回転軸とドア開放モータとを連結し、ドア開放モー
    タの回転を減速して回転軸に伝達する減速機構と、 を含んで構成されている、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記
    載の住宅用ドア自動開閉システム。
  9. 【請求項9】 前記ラッチ手段は、 立面と斜面との位置関係が反転可能に保持され、斜面側
    に住宅用ドアの開放操作力を受けた場合にはドア内方側
    へ退出する保持部材と、 この保持部材に対して係合及び離脱可能に設けられ、係
    合状態では保持部材の反転を阻止し、離脱状態では保持
    部材の反転を許容するラッチ機構部と、 励磁又は消磁されることによりラッチ機構部を係合状態
    とし、消磁又は励磁されることによりラッチ機構部を離
    脱させるソレノイドと、 を含んで構成されている、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記
    載の住宅用ドア自動開閉システム。
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