JP5740495B2 - 自動ドア制御システム - Google Patents
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Description
また、集中制御やリモートコントロールを行う場合も同様に、専用の配線を用意して行うのが一般的である。
このため、自動ドアシステムの施工後に開閉速度や開口幅の設定等を行う場合にあっては、開閉速度や開口幅の設定等を行うための自動ドア制御装置に設定機を接続するため、自動ドア制御装置に専用の配線を接続する作業を必要とし、この設定機を接続するための専用の配線の作業が繁雑であるという問題点を有している。
また、開閉速度や開口幅の設定用ボリュームが自動ドア制御装置に設けられている場合も、高所に取り付けられている同制御装置へのアクセスが繁雑であるという問題点も有している。
さらには、従来の自動ドア制御システムにあっては、設置した後に自動ドア制御システムの再設定を行う場合、自動ドアの開閉動作を作動させたままの状態で行うことができず、再設定の度に自動ドアの開閉動作を停止させて行わなければならず、自動ドアの開閉動作を停止できない箇所においては、再設定が困難であるという問題点を有している。
加えて、人感センサ等と双方向通信を行い、設定値等の変更・確認を行う場合は、必要毎に高所に設置された点検カバーを開き、専用の接続口へ送受信機を接続することが必要となり作業が繁雑であるという問題点を有している。
前記ドアコントローラには、前記内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチから出力される検出信号を入力する汎用入力端子と、前記ドアコントローラの前記制御演算部にデータ信号を入力して前記制御演算部の制御値を設定するシリアル入力端子と、前記ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を設定データ信号として該制御演算部から出力するシリアル出力端子と、を設け、
前記自動ドア装置の電源スイッチをOFFにしないでも、該自動ドア装置の電源スイッチをOFFにしたような状態にするブレーカウェイスイッチを信号線を介して前記ドアコントローラの入出力端子に接続し、
前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラにおける前記ドアの開閉を制御するデータを設定するシリアル信号データを入力することにより前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うとともに前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラに設定されている制御データを出力する機能を備えたシリアル信号送受信機を、前記ブレーカウェイスイッチの信号線に該ブレーカウェイスイッチと並列に接続し、
前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うシリアル信号データを前記シリアル信号送受信機から設定データ信号として前記ブレーカウェイスイッチの信号線を介して前記ドアコントローラの前記制御演算部に入力し、該ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を書き換えるようにしたことを特徴とする。
前記ドアコントローラには、前記内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチから出力される検出信号を入力する汎用入力端子と、前記ドアコントローラの前記制御演算部にデータ信号を入力して前記制御演算部の制御値を設定するシリアル入力端子と、前記ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を設定データ信号として該制御演算部から出力するシリアル出力端子と、を設け、
前記ドアの近傍に人が近づいたときに自動ドア装置のドアの開閉を行う人感センサを信号線を介して前記ドアコントローラの入出力端子に接続し、
前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラにおける前記ドアの開閉を制御するデータを設定するシリアル信号データを入力することにより前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うとともに前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラに設定されている制御データを出力する機能を備えたシリアル信号送受信機を、前記人感センサの信号線に該人感センサと並列に接続し、
前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うシリアル信号データを前記シリアル信号送受信機から設定データ信号として前記人感センサの信号線を介して前記ドアコントローラの前記制御演算部に入力し、該ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を書き換えるようにしたことを特徴とする。
図1には、本発明に係る自動ドア制御システムが適用される自動ドア装置の構成図が示されている。
以下、本発明に係る自動ドア制御システムが適用される自動ドア装置の概要について説明する。
駆動機構3は、モータ5及び伝達機構6を有している。駆動機構3は、この構成が取付用横向きベース(図示省略)に取り付けられている。
ドア2は、モータ5からの駆動力が伝達機構6を介して伝達されることにより開閉動するようになっている。
モータ5には、磁極位置センサ7が設けられている。この磁極位置センサ7は、モータ5の回転動作に基づきドア2の移動量に比例したパルス信号を発生するようになっている。
第一ベルト機構8及び第二ベルト機構9は、減速機構を介して連結されている。第一ベルト機構8は、モータ5のモータ出力軸に軸着された第一歯付主動プーリ10と、第一歯付従動プーリ11と、これらに巻き付く第一歯付ベルト12とを有している。
第二ベルト機構9は、第二歯付主動プーリ13と、第二歯付従動プーリ14と、これらに巻き付く第二歯付ベルト15とを有している。第二歯付ベルト15には、連結具16を介してドア2が取り付けられている。
ドアコントローラ4は、モータ5を正逆転方向に任意の速度で駆動制御するモータ駆動・速度制御部17と、このモータ駆動・速度制御部17にドア開閉信号(速度指令、正・逆転方向、モータ電流指令、開閉幅指令)を出力する制御演算部18と、モータ5の磁極位置センサ7からのパルス信号を合成してこれを制御演算部18に対し出力する位置速度パルス合成・回転方向判別回路19と、制御演算部18に接続される記憶部20とを備えて構成されている。
なお、図中の引用符号24は電源、引用符号25は電源スイッチ、引用符号26はドアコントローラ4における電源接続部をそれぞれ示している。
また、引用符号27は内部センサ入力部、引用符号28は外部センサ入力部、引用符号29は安全光線入力部をそれぞれ示している(これらは物体検知信号入力部として設けられている)。内部センサ21、外部センサ22、安全光線スイッチ23は、内部センサ入力部27、外部センサ入力部28、安全光線入力部29を介してドアコントローラ4に接続されている。
ドアストローク測長手段30が実行された後は、特に図示しないがドア開閉モード選択手段等が実行されるようになっている。位置速度パルス合成・回転方向判別回路19において合成されたパルス信号は、モータ5のコイルに通電するタイミングを計るため、モータ駆動・速度制御部17へも出力されるようになっている。
ドアストローク測長手段30、全開位置検出手段31、全閉位置検出手段32、及びドア位置検出手段33を有する制御演算部18は、基準ドアストローク値と上記計数値とを比較演算してドア2の開閉動作時のブレーキ位置、全開位置、全閉位置を検出し、ドア2に対して予め定められた所定の高速動作、減速動作、低速動作を実行するように構成されている。
図2において、ドアコントローラ4には、内部センサ21、外部センサ22、安全光線スイッチ23等のセンサ、スイッチ類が接続される汎用入力端子4aが設けられている。この汎用入力端子4aには、内部センサ21、外部センサ22、安全光線スイッチ23等のセンサ、スイッチ類から出力される検出信号が入力されるようになっている。
また、ドアコントローラ4には、汎用入力端子4aと並んでシリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとが設けられている。このシリアル入力端子4bは、ドアコントローラ4の制御演算部18にデータ信号を入力して制御演算部18の制御値を設定する端子である。シリアル出力端子4cは、ドアコントローラ4の制御演算部18に設定されている制御値を設定データ信号として制御演算部18から出力する端子である。
ブレーカウェイスイッチ50は、自動ドア装置1の電源スイッチ25をOFFにしないでも、自動ドア装置1の電源スイッチ25をOFFにしたような状態にするスイッチである。したがって、ブレーカウェイスイッチ50を投入すると、自動ドア装置1の電源スイッチ25をOFFにしたような状態、すなわち、ドア2が開放状態になるスイッチである。
自動ドア装置1においては、外来ノイズやスイッチのチャタリングによる誤動作を防止するため、電気回路によるフィルター回路を設けるほか、汎用入力端子4aから入力された信号を複数回読み込み、読み込んだ全てのレベルが一致した場合に有効な信号とみなす、ソフトウェア・フィルターと呼ばれる手法が用いられている。フィルター回路の時定数は、ソフトウェア・フィルターの時定数よりも遙かに短く設定する。したがって、ソフトウェア・フィルターの時定数によって、信号は有効性が判別されるので、この時定数未満で信号レベルを変化させても、自動ドア装置1においてはこれを無視する。
このシリアル信号送受信機40には、シリアル出力端子41と、シリアル入力端子42が設けられている。シリアル信号送受信機40は、信号線40aを介してブレーカウェイスイッチ50の信号線51に接続するように構成されている。すなわち、シリアル信号送受信機40を、信号線40aを介してブレーカウェイスイッチ50の信号線51に接続することにより、シリアル信号送受信機40のシリアル出力端子41とドアコントローラ4のシリアル入力端子4bが、シリアル信号送受信機40のシリアル入力端子42とドアコントローラ4のシリアル出力端子4cが、それぞれ接続状態となる。
また、シリアル信号送受信機40のシリアル出力端子41は、ドアコントローラ4に設定した、あるいは既に設定されている設定値等をシリアルデータ信号としてドアコントローラ4に設けられているシリアル出力端子4cから入力する機能を有している。
すなわち、シリアル信号送受信機40は、ドアコントローラ4に設定されている設定値を読み出す機能を有している。
汎用入力端子4aへの信号は、外来ノイズやスイッチのチャタリングによる誤動作を防止するため、ソフトウェア・フィルター処理が行われるので、この時定数以内で意図的に信号レベルを変化させれば無効データとして無視される。
したがって、無効データと認識させるための処理時間以外は、シリアル信号送受信機40から出力されるシリアルデータをドアコントローラ(マイコン)4が受信、又はドアコントローラ(マイコン)4から出力されるシリアルデータをシリアル信号送受信機40に送信しても、指令の読み込みと判定には影響を及ぼさない。
汎用入力端子4aからの読み込みデータは無視され、誤動作を生じずに、シリアル信号送受信機40からのシリアルデータの受信が可能である。
また、シリアル信号送受信機40の信号線40aは、ドアコントローラ(マイコン)4のシリアル出力端子4cに接続されており、このシリアル出力端子4cからのシリアルデータ出力時は、汎用入力端子4aからの読み込みデータは無視され、誤動作を生じずに、シリアル信号送受信機40からのシリアルデータの受信が可能となる。
このように構成することにより、ブレーカウェイスイッチ50からの信号がOFF時の指令待ち受け時には、シリアル信号送受信機40と自動ドア装置1のドアコントローラ(マイコン)4との間で信号の授受が可能となる。
図3において、ドアコントローラ4は、図2に図示のドアコントローラ4と同一の構成を有している。
汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとは、同一の信号線に接続されている。この汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとには、安全光線スイッチ60(安全光線スイッチ23と同じ)が信号線61を介して接続されている。
この安全光線スイッチ60は、信号線64を介して、ドアコントローラ(マイコン)4に接続されている。すなわち、安全光線スイッチ60の接続される信号線64には、ドアコントローラ4の汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとが接続されている。通常、安全光線スイッチ60からの信号は、ドアコントローラ4の汎用入力端子4aに入力され、ドア2の開閉動作の処理がなされる。
すなわち、シリアル信号送受信機40は、投光素子43を介して安全光線スイッチ60の受光素子62に自動ドア装置1のドア2の開閉速度、開口幅の設定信号であるシリアルデータ信号を安全光線スイッチ60の受光素子62に出力する。この安全光線スイッチ60の受光素子62によって受光した自動ドア装置1のドア2の開閉速度、開口幅の設定値信号であるシリアルデータ信号は、安全光線スイッチ60から信号線64を介してドアコントローラ4に設けられているシリアル入力端子4bに入力される。
この安全光線スイッチ60の投光素子61,受光素子62は、子供など低身長の人体も確実に検出させるため、床面から1m未満の位置に設置されている。したがって、シリアル信号送受信機40を安全光線スイッチ60の信号線64に接続して操作する場合、低い位置に設けられているため、シリアル信号送受信機40の設置に脚立等を必要とせずアクセスが容易である。
図3においては、シリアル信号送受信機40を安全光線スイッチ60に並列、または直列に接続し、安全光線スイッチ60の投光素子61に遮光テープを貼るなどして赤外線等の光63の投光を無効化し、シリアル信号送受信機40の投光素子43から赤外線等の光44を投光して、安全光線スイッチ60の受光素子62にシリアルデータ信号を入力する。
このようにしてドア2の開閉速度、開口幅の設定値であるシリアルデータをシリアル信号送受信機40からドアコントローラ4に入力することができる。
図4において、ドアコントローラ4は、図2に図示のドアコントローラ4と同一の構成を有している。
人の往来が頻繁で自動ドア装置1のドア2の開閉が頻繁な場合、タッチセンサと呼ばれる無線式の開指令入力装置が使われる場合がある。
図4においては、汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとは、同一の信号線に接続されている。この汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとには、タッチセンサ70が信号線74を介して接続されている。
すなわち、タッチセンサ70は、具体的には、ドア2に設けられているタッチセンサ送信機71をONすることによってドア2の開動作を行うドアスイッチである。
このタッチセンサ70は、信号線74を介して、マイコンで構成されるドアコントローラ4に接続されている。すなわち、タッチセンサ70が接続される信号線74には、ドアコントローラ4の汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとが接続されている。通常、タッチセンサ70からの信号は、ドアコントローラ4の汎用入力端子4aに入力され、ドア2の開閉動作の処理がなされる。
また、シリアル信号送受信機40には、タッチセンサ70のタッチセンサ送信機71と同一の送信機45が接続されている。この送信機45は、タッチセンサ70のタッチセンサ送信機71と同様、無線信号46によってドア2の開閉信号をタッチセンサ受信機72に送信するもので、この送信機45から送信された無線信号46は、タッチセンサ70のタッチセンサ受信機72によって受信されるようになっている。
このように、シリアル信号送受信機40は、シリアル信号送受信機40からの設定値等のシリアルデータ信号をドアコントローラ4に設けられているシリアル入力端子4bに出力する機能を有している。
このようなタッチセンサ70のタッチセンサ送信機71,タッチセンサ受信機72の無線信号73は、タッチセンサ70の専用のアンプを経由し、無電圧接点信号としてドアコントローラ4に設けられている汎用入力端子4aに入力される。
図4においては、シリアル信号送受信機40をタッチセンサ70に並列、または直列に接続し、シリアル信号送受信機40からタッチセンサ70のタッチセンサ送信機71に駆動停止信号を信号線40aを介して出力し、タッチセンサ70のタッチセンサ送信機71の駆動を停止し、シリアル信号送受信機40の送信機45から無線信号46を送信して、タッチセンサ70のタッチセンサ受信機72にシリアルデータ信号を入力する。
このようにしてドア2の開閉速度、開口幅の設定値であるシリアルデータをシリアル信号送受信機40からドアコントローラ4に入力することができる。
図5において、ドアコントローラ4は、図2に図示のドアコントローラ4と同一の構成を有している。
自動ドアシステムにおいては、自動ドア装置1のドア2の開口幅をエンドユーザーが自由に調整できるよう、ユーザーのアクセスが容易である位置に開口幅調整用ボリュームを設ける場合がある。
図5においては、汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとは、同一の信号線に接続されている。この汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとには、開口幅調整用ボリューム80が信号線81を介して接続されている。
開口幅調整用ボリューム80からの信号は、外来ノイズなどによる誤動作を防止するため、電気回路によるフィルター回路を経てアナログ入力端子へ入力される。
更に、アナログ入力端子から入力された電圧信号は、複数回読み込み、移動平均を算出する等のソフトウェア・フィルターと呼ばれる手法が用いられる。
この開口幅調整用ボリューム80は、信号線81を介して、マイコンで構成されるドアコントローラ4に接続されている。すなわち、開口幅調整用ボリューム80が接続される信号線81には、ドアコントローラ4の汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとが接続されている。通常、開口幅調整用ボリューム80からの信号は、ドアコントローラ4の汎用入力端子4aに入力され、ドア2の開閉幅制御の処理がなされる。
また、シリアル信号送受信機40には、シリアル信号送受信機40において設定した自動ドア装置1のドア2の開閉速度、開口幅のシリアルデータ信号をドアコントローラ4に出力するシリアル出力端子41と、ドアコントローラ4に設定されている開閉速度、開口幅のデータ値をシリアルデータ信号として入力するシリアル入力端子42が設けられている。
また、ドアコントローラ4のシリアル出力端子4cから出力されるドアコントローラ4に設定されている開閉速度、開口幅のデータ値であるシリアルデータ信号は、シリアル信号送受信機40のシリアル入力端子42から入力される。
図5においては、シリアル信号送受信機40のシリアル出力端子41、シリアル信号送受信機40のシリアル入力端子42を信号線40aを介して開口幅調整用ボリューム80の信号線81に並列、または直列に接続する。このように接続した後、開口幅調整用ボリューム80からの出力電圧を、例えば前段にスイッチ(図示されていない)を設けて電気的に切断し、この信号線40aを介して開口幅調整用ボリューム80の信号線81にシリアルデータ信号を入力すれば、シリアルデータをドアコントローラ4に入力することができる。
図6において、ドアコントローラ4は、図2に図示のドアコントローラ4と同一の構成を有している。
自動ドアシステムにおいては、自動ドア装置1のドア2の開閉をドア2の近傍に人が近づいたときに行う人感センサ(人感スイッチともいう、以下同じ)を設けているのが一般的である。
人感センサ90は、人がドア2の近傍に近づくとドア2の開指令信号を出力し、人がドア2から所定距離離れると、ドア2の閉指令信号を出力してドア2の開閉制御を行うスイッチである。
自動ドア装置1においては、外来ノイズやスイッチのチャタリングによる誤動作を防止するため、電気回路によるフィルター回路を設けるほか、汎用入力端子4aから入力された信号を複数回読み込み、読み込んだ全てのレベルが一致した場合に有効な信号とみなす、ソフトウェア・フィルターと呼ばれる手法が用いられている。フィルター回路の時定数は、ソフトウェア・フィルターの時定数よりも遙かに短く設定する。したがって、ソフトウェア・フィルターの時定数によって、信号は有効性が判別されるので、この時定数未満で信号レベルを変化させても、自動ドア装置1においてはこれを無視する。
このシリアル信号送受信機40には、シリアル出力端子41と、シリアル入力端子42が設けられている。シリアル信号送受信機40は、信号線40aを介して人感センサ90の信号線91に接続するように構成されている。すなわち、シリアル信号送受信機40を、信号線40aを介して人感センサ90の信号線91に接続することにより、シリアル信号送受信機40のシリアル出力端子41とドアコントローラ4のシリアル入力端子4bが、シリアル信号送受信機40のシリアル入力端子42とドアコントローラ4のシリアル出力端子4cが、それぞれ接続状態となる。
また、シリアル信号送受信機40のシリアル出力端子41は、ドアコントローラ4に設定した、あるいは既に設定されている設定値等をシリアルデータ信号としてドアコントローラ4に設けられているシリアル出力端子4cから入力する機能を有している。
すなわち、シリアル信号送受信機40は、ドアコントローラ4に設定されている設定値を読み出す機能を有している。
汎用入力端子4aへの信号は、外来ノイズやスイッチのチャタリングによる誤動作を防止するため、ソフトウェア・フィルター処理が行われるので、この時定数以内で意図的に信号レベルを変化させれば無効データとして無視される。
したがって、無効データと認識させるための処理時間以外は、シリアル信号送受信機40から出力されるシリアルデータをドアコントローラ4が受信、又はドアコントローラ4から出力されるシリアルデータをシリアル信号送受信機40に送信しても、指令の読み込みと判定には影響を及ぼさない。
汎用入力端子4aからの読み込みデータは無視され、誤動作を生じずに、シリアル信号送受信機40からのシリアルデータの受信が可能である。
また、シリアル信号送受信機40の信号線40aは、ドアコントローラ4のシリアル出力端子4cに接続されており、このシリアル出力端子4cからのシリアルデータ出力時は、汎用入力端子4aからの読み込みデータは無視され、誤動作を生じずに、シリアル信号送受信機40からのシリアルデータの受信が可能となる。
このように構成することにより、人感センサ90からの信号がOFF時の指令待ち受け時には、シリアル信号送受信機40と自動ドア装置1のドアコントローラ4との間で信号の授受が可能となる。
2…………ドア
3…………駆動機構
4…………ドアコントローラ
4a………汎用入力端子
4b………シリアル入力端子
4c………シリアル出力端子
5…………モータ
21………内部センサ
22………外部センサ
25………電源スイッチ
40………シリアル信号送受信機
40a……信号線
41………シリアル出力端子
42………シリアル入力端子
43………投光素子
50………ブレーカウェイスイッチ
51………信号線
60………安全光線スイッチ
61………投光素子
62………受光素子
70………タッチセンサ
71………タッチセンサ送信機
72………タッチセンサ送信機
73………無線信号
80………開口幅調整用ボリューム
81………信号線
90………人感センサ
91………信号線
Claims (2)
- ドアと、モータを駆動源とする前記ドアを開閉するため駆動機構を備えると共に、前記モータを正逆転方向に任意の速度で駆動制御するモータ駆動・速度制御部と、該モータ駆動・速度制御部にドア開閉信号を出力する制御演算部と、前記モータの磁極位置センサからのパルス信号を合成してこれを前記制御演算部に対し出力する位置速度パルス合成・回転方向判別回路と、前記制御演算部に接続される記憶部とを有し、内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチによって物体を検出すると前記ドアの開閉を行う前記駆動機構を作動するドアコントローラを備える自動ドア装置の前記ドアの開閉を、前記内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチによる物体の検出によって制御する自動ドア制御装置において、
前記ドアコントローラには、前記内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチから出力される検出信号を入力する汎用入力端子と、前記ドアコントローラの前記制御演算部にデータ信号を入力して前記制御演算部の制御値を設定するシリアル入力端子と、前記ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を設定データ信号として該制御演算部から出力するシリアル出力端子と、を設け、
前記自動ドア装置の電源スイッチをOFFにしないでも、該自動ドア装置の電源スイッチをOFFにしたような状態にするブレーカウェイスイッチを信号線を介して前記ドアコントローラの入出力端子に接続し、
前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラにおける前記ドアの開閉を制御するデータを設定するシリアル信号データを入力することにより前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うとともに前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラに設定されている制御データを出力する機能を備えたシリアル信号送受信機を、前記ブレーカウェイスイッチの信号線に該ブレーカウェイスイッチと並列に接続し、
前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うシリアル信号データを前記シリアル信号送受信機から設定データ信号として前記ブレーカウェイスイッチの信号線を介して前記ドアコントローラの前記制御演算部に入力し、該ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を書き換えるようにした
ことを特徴とする自動ドア制御システム。 - ドアと、モータを駆動源とする前記ドアを開閉するため駆動機構を備えると共に、前記モータを正逆転方向に任意の速度で駆動制御するモータ駆動・速度制御部と、該モータ駆動・速度制御部にドア開閉信号を出力する制御演算部と、前記モータの磁極位置センサからのパルス信号を合成してこれを前記制御演算部に対し出力する位置速度パルス合成・回転方向判別回路と、前記制御演算部に接続される記憶部とを有し、内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチによって物体を検出すると前記ドアの開閉を行う前記駆動機構を作動するドアコントローラを備える自動ドア装置の前記ドアの開閉を、前記内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチによる物体の検出によって制御する自動ドア制御装置において、
前記ドアコントローラには、前記内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチから出力される検出信号を入力する汎用入力端子と、前記ドアコントローラの前記制御演算部にデータ信号を入力して前記制御演算部の制御値を設定するシリアル入力端子と、前記ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を設定データ信号として該制御演算部から出力するシリアル出力端子と、を設け、
前記ドアの近傍に人が近づいたときに自動ドア装置のドアの開閉を行う人感センサを信号線を介して前記ドアコントローラの入出力端子に接続し、
前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラにおける前記ドアの開閉を制御するデータを設定するシリアル信号データを入力することにより前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うとともに前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラに設定されている制御データを出力する機能を備えたシリアル信号送受信機を、前記人感センサの信号線に該人感センサと並列に接続し、
前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うシリアル信号データを前記シリアル信号送受信機から設定データ信号として前記人感センサの信号線を介して前記ドアコントローラの前記制御演算部に入力し、該ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を書き換えるようにした
ことを特徴とする自動ドア制御システム。
Priority Applications (1)
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