JP3998435B2 - 試料交換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子顕微鏡などに用いられる試料交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで、電子顕微鏡による生物試料観察においては、生物試料を生きていたときと同じ状態で観察するために、生物試料を凍結させて、凍結された試料に電子線を照射して試料観察が行われている。このように生物試料を凍結させれば、電子線照射による試料損傷を抑えることができる。
【0003】
そして、このときの試料交換は、たとえば実開昭63−18760号や実開昭63−18761号に記載されているように、試料交換室に設けられた試料交換機構や、試料交換室に接続された保持筒の試料交換機構などをオペレータが直接操作することにより行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この試料交換の操作はオペレータにとって非常に煩わしく、装置に不慣れなオペレータは、試料交換に長い時間かかってしまう。
【0005】
本発明はこのような点に鑑みて成されたもので、その目的は、装置に不慣れなオペレータでも、短時間に試料交換を行うことができる試料交換装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成する本発明の試料交換装置は、先端にチャック部を有した移動体を本排気室から試料室に導くための第1のガイド体と、前記移動体を前記本排気室から予備排気室に導くための第2のガイド体と、前記移動体を前記試料室または予備排気室に導くガイド体として、前記第1のガイド体と第2のガイド体の何れか一方を選択する選択手段と、前記予備排気室に配置される試料筒を、予備排気室から前記本排気室に移動させることを指示する第1の指示手段と、その第1の指示手段からの指示に基づき、前記第2のガイド体が選択されるように前記選択手段を制御すると共に、その選択された第2のガイド体に沿って前記移動体が前記本排気室から前記予備排気室まで移動して、前記チャック部が前記試料筒を保持し、その試料筒をチャック部で保持した移動体が前記第2のガイド体に沿って移動して前記本排気室に戻るように前記移動体を制御する手段と、前記本排気室において前記チャック部で保持されている試料筒を、前記試料室の試料ステージに装着させることを指示する第2の指示手段と、その第2の指示手段からの指示に基づき、前記第1のガイド体が選択されるように前記選択手段を制御すると共に、その選択された第1のガイド体に沿って前記移動体が前記本排気室から前記試料室まで移動して、前記チャック部に保持されている試料筒が前記試料ステージに装着され、前記移動体が前記第1のガイド体に沿って移動して前記本排気室に戻るように前記移動体を制御する手段と、前記試料室の試料ステージに装着されている試料筒を、試料室から前記本排気室に移動させることを指示する第3の指示手段と、その第3の指示手段からの指示に基づき、前記第1のガイド体が選択されるように前記選択手段を制御すると共に、その選択された第1のガイド体に沿って前記移動体が前記本排気室から前記試料室まで移動して、前記チャック部が前記試料ステージに装着されている試料筒を保持し、その試料筒をチャック部で保持した移動体が前記第1のガイド体に沿って移動して前記本排気室に戻るように前記移動体を制御する手段と、前記本排気室において前記チャック部で保持されている試料筒を、前記予備排気室の試料筒ホルダに装着させることを指示する第4の指示手段と、その第4の指示手段からの指示に基づき、前記第2のガイド体が選択されるように前記選択手段を制御すると共に、その選択された第2のガイド体に沿って前記移動体が前記本排気室から前記予備排気室まで移動して、前記チャック部に保持されている試料筒が前記試料筒ホルダに装着され、前記移動体が前記第2のガイド体に沿って移動して前記本排気室に戻るように前記移動体を制御する手段を備えている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
【0008】
図1は、本発明の試料交換装置の一例を示したものであり、本発明を電子顕微鏡に適用した例を示したものである。
【0009】
まず、図1の電子顕微鏡の構成について説明する。
【0010】
図1において、1は試料室チャンバであり、試料室チャンバ1の内部、すなわち試料室2は、図示していない排気装置により排気されている。なお、図示していないが、試料室チャンバ1の上方には、電子銃や集束レンズなどが配置されており、また、試料室チャンバ1の下方には、対物レンズや蛍光板などが配置されている。
【0011】
前記試料室2には試料ステージ3が配置されている。そして、この試料ステージ3は、試料室2に配置された液体ヘリウムタンク4に接続されていて、試料ステージ3は液体ヘリウムにより極低温に冷却されている。
【0012】
5は本排気室チャンバであり、本排気室チャンバ5は前記試料室チャンバ1に取り付けられている。6は排気装置であり、排気装置6は、本排気室チャンバ5の内部、すなわち本排気室7を排気するためのものであり、排気装置6はバルブ8を介して本排気室チャンバ5に接続されている。本排気室7の真空度は、バルブ8と本排気室チャンバ5をつなぐ排管に取り付けられた真空計9により測定される。
【0013】
10は予備排気室チャンバであり、予備排気室チャンバ10は前記本排気室チャンバ5に取り付けられている。11は排気装置であり、排気装置11は、予備排気室チャンバ10の内部、すなわち予備排気室12を排気するためのものであり、排気装置11はバルブ13を介して予備排気室チャンバ10に接続されている。予備排気室12の真空度は、バルブ13と予備排気室チャンバ10をつなぐ排管に取り付けられた真空計14により測定され、また、その排管にはリークバルブ15が取り付けられている。
【0014】
16は試料筒ホルダであり、試料筒ホルダ16は前記予備排気室チャンバ10に着脱可能に取り付けられている。この試料筒ホルダ16の内部には、図1に示す矢印ab方向に移動可能な試料筒保持部17が設けられており、試料を保持した試料筒18が試料筒保持部17に保持されている。
【0015】
19は移動体であり、移動体19は、図1中矢印cd方向に移動可能に前記本気室チャンバ5に取り付けられている。この移動体19の大気側端部は、本排気室チャンバ5に固定されたレール21上を前記cd方向に移動する駆動部22に固定されていて、移動体19は、駆動部22の移動に伴って前記cd方向に移動する。なお、駆動部22は、モータ20により駆動される。
【0016】
一方、移動体19の試料側先端にはチャック部23が設けられている。このチャック部23は前記試料筒18を保持するためのものであり、チャック部23につながったソレノイド印加部24への電圧印加により、チャック部23は試料筒を保持する状態から放す状態に切り替わる。すなわち、ソレノイド印加部24に電源25によって電圧が印加されると、ソレノイド印加部24は図1中矢印e方向に移動してチャック部23は試料筒を放す状態となり、逆にソレノイド印加部24への電圧印加が停止されると、ソレノイド印加部24は図1中矢印f方向に戻ってチャック部23は試料筒を保持する状態となる。
【0017】
26は冷却ブロックであり、冷却ブロック26は前記本排気室7に配置されている。この冷却ブロック26は、本排気室外に配置された液体窒素タンク27に接続されていて、冷却ブロック26は液体窒素により冷却されている。前記移動体19は冷却ブロック26を貫通して移動するようになっており、図1の状態では、前記チャック部23は冷却ブロック26に当接して液体窒素で冷却されている。このときのチャック部23の位置が、チャック部23の待機位置である。
【0018】
前記冷却ブロック26には、真っ直ぐなガイドレール29の一端が取り付けられ、また、前記本排気室7と試料室2を仕切るバルブ30の本排気室側周縁部には、真っ直ぐなガイドレール31の一端が取り付けられ、そして、バルブ30の試料室側周縁部には曲がったガイドレール32の一端が取り付けられている。また、本排気室7と予備排気室12を仕切るバルブ33の本排気室側周縁部には、曲がったガイドレール34の一端が取り付けられ、また、バルブ33の予備排気室側周縁部には真っ直ぐなガイドレール35の一端が取り付けられている。
【0019】
前記ガイドレール29の他端とガイドレール31の他端の間、および、ガイドレール29の他端と前記ガイドレール34の他端の間には、ガイドレール切換部(選択手段)36が配置されている。このガイドレール切換部36は、真っ直ぐなガイドレール37と、曲がったガイドレール38を有しており、ガイドレール切換部36は、ガイドレール駆動部39のエアシリンダによる空圧制御によって、図1中矢印gh方向に移動される。
【0020】
さて、図1の状態は、ガイドレール切換部36がガイドレール駆動部39によってg方向に移動されているときの状態を示している。この状態において前記バルブ30が開けられると、前記移動体19を本排気室7から試料室2に導くための第1のガイド体が構成される。すなわち、前記ガイドレール29と、ガイドレール切換部36のガイドレール37と、ガイドレール31と、ガイドレール32によって第1のガイド体が構成される。
【0021】
一方、図2に示すように、ガイドレール切換部36がガイドレール駆動部39によってh方向に移動され、この状態において前記バルブ33が開けられると、前記移動体19を本排気室7から予備排気室12に導くための第2のガイド体が構成される。すなわち、前記ガイドレール29と、ガイドレール切換部36のガイドレール38と、ガイドレール34と、ガイドレール35によって第2のガイド体が構成される。
【0022】
なお、上述したガイドレール29,31,32,34,35,37,38は、実開昭63−18760号や実開昭63−18761号に記載されているように、その内側に移動体19の案内溝を有している。また、移動体19は、実開昭63−18760号や実開昭63−18761号に記載されているように、チャック部23と駆動部22とを結ぶ間は屈曲可能な連結体で構成されていると共に、その両側に、前記ガイドレール29,31,32,34,35,37,38の案内溝に嵌合する車輪を有している。
【0023】
また、図1には示されていないが、前記ガイドレール31,34とガイドレール切換部36は、前記液体窒素タンク27に接続されていて、それらは液体窒素により冷却されている。一方、前記ガイドレール32は、試料室2に配置された液体窒素タンク(図示せず)に接続されており、ガイドレール32は液体窒素により冷却されている。
【0024】
さらに図1において、40はバルブ制御手段であり、バルブ制御手段40は、エアシリンダによる空圧制御によって前記バルブ8,13,15,30,33を開閉するものである。
【0025】
41はセンサーであり、バルブ30に取り付けられたセンサー41は、バルブ30が閉じていることを前記エアシリンダの動きにより検出する。42はセンサーであり、バルブ30に取り付けられたセンサー42は、バルブ30が開いていることを前記エアシリンダの動きにより検出する。43はセンサーであり、バルブ33に取り付けられたセンサー43は、バルブ33が閉じていることを前記エアシリンダの動きにより検出する。44はセンサーであり、バルブ33に取り付けられたセンサー44は、バルブ33が開いていることを前記エアシリンダの動きにより検出する。
【0026】
45はセンサーであり、ガイドレール切換部36に取り付けられたセンサー45は、ガイドレール切換部36が図1の状態(チャック部23が試料室2に移動できる状態)であることを前記エアシリンダの動きにより検出する。46はセンサーであり、ガイドレール切換部36に取り付けられたセンサー46は、ガイドレール切換部36が図2の状態(チャック部23が予備排気室12に移動できる状態)であることを前記エアシリンダの動きにより検出する。
【0027】
47は光センサーであり、前記チャック部23の待機位置に取り付けられた光センサー47は、チャック部23がその待機位置で待機しているときに、試料筒を保持しているかどうかを検出するものである。
【0028】
48は光センサーであり、ソレノイドに取り付けられた光センサー48は、チャック部23が試料筒を保持する状態であることを前記ソレノイド印加部24の動きにより検出する。49は光センサーであり、ソレノイドに取り付けられた光センサー49は、チャック部23が試料筒を放す状態であることを前記ソレノイド印加部24の動きにより検出する。
【0029】
50は光センサーであり、レール21に取り付けられた光センサー50は、チャック部23が図1の待機位置にあることを前記駆動部22の動きにより検出する。51は光センサーであり、レール21に取り付けられた光センサー51は、チャック部23が予備排気室12に移動したことを前記駆動部22の動きにより検出する。52は光センサーであり、レール21に取り付けられた光センサー52は、チャック部23が試料室2に移動したことを前記駆動部22の動きにより検出する。
【0030】
53は光センサーであり、予備排気室12に取り付けられた光センサー53は、前記試料筒保持部17が予備排気室内に挿入されたことを検出する。54は光センサーであり、予備排気室12に取り付けられた光センサー54は、前記試料筒保持部17が予備排気室内に挿入されたときに試料筒の有無を検出する。
【0031】
55はマイクロスイッチであり、予備排気室チャンバ10に取り付けられたマイクロスイッチ55は、試料筒ホルダ16が予備排気室チャンバ10に取り付けられると、その試料筒ホルダ16との接触によってスイッチがonとなる。
【0032】
56は中央制御手段であり、中央制御手段56は、上述した排気装置6,11、真空計9,14、モータ20、電源25、ガイドレール駆動部39、バルブ制御手段40、センサー41〜54、およびマイクロスイッチ55に接続されていると共に、スイッチS〜Sを有する指示手段57に接続されている。
【0033】
以上、図1の電子顕微鏡の構成について説明したが、次に、この装置の動作説明を行う。
【0034】
まず、予備排気室12に配置される試料筒を、予備排気室12から本排気室7に移動させる場合について説明する。
【0035】
その場合、オペレータは、予備排気室に配置される試料筒を、予備排気室から本排気室に移動させることを指示するスイッチS(第1の指示手段)をonする。すると、中央制御手段56は、排気装置11が動作するように排気装置11を制御する。この制御を受けた排気装置11は、真空引きを開始する。
【0036】
次にオペレータは、図1に示すように、試料筒18を保持した試料筒ホルダ16を予備排気室チャンバ10に取り付ける。なお、試料筒18に保持されている試料(図示せず)は、試料筒ホルダ16が予備排気室チャンバ10に取り付けられる前に、専用の凍結装置で凍結処理が行われている。
【0037】
このように試料筒ホルダ16が予備排気室チャンバ10に取り付けられると、マイクロスイッチ55がonとなり、マイクロスイッチ55からの信号を受けた中央制御手段56は、バルブ13を開けるようにバルブ制御手段40を制御する。この制御を受けたバルブ制御手段40はバルブ13を開けるので、排気装置11による予備排気室12の真空排気が開始される。なお、このとき、リークバルブ15は閉じられている。
【0038】
次にオペレータは、試料筒ホルダ16の試料筒保持部17を、手動で図1中a方向に移動させて予備排気室12に押し込む。
【0039】
そして中央制御手段56は、真空計14からの信号に基づき、予備排気室12の真空度が所定値まで達したことを検出すると、センサー47,53,54からの信号に基づき、バルブ33を開けるかどうかの決定を行う。すなわち、中央制御手段56は、センサー47からの信号に基づいてチャック部23に試料筒が無いことと、センサー53からの信号に基づいて試料筒保持部17が予備排気室12に挿入されていることと、センサー54からの信号に基づいて試料筒18が試料筒保持部17に有ることの3つの条件を検出すると、バルブ33を開けるようにバルブ制御手段40を制御すると共に、バルブ13を閉じるようにバルブ制御手段40を制御する。この制御を受けたバルブ制御手段40は、バルブ33を開ける一方、バルブ13を閉じる。
【0040】
そして中央制御手段56は、センサー44からの信号に基づいてバルブ33が開いたことを検出すると、センサー45,46からの信号に基づいてガイドレール切換部36の位置を検出し、図2に示す位置にガイドレール切換部36を動かすようにガイドレール駆動部39を制御する。この制御を受けたガイドレール駆動部39は、図2に示すようにガイドレール切換部36を動かし、この結果、上述した第2のガイド体が構成される。
【0041】
さらに中央制御手段56は、センサー46からの信号に基づいて、ガイドレール切換部36がチャック部23を予備排気室12側へ導入できる位置になったことを検出すると共に、センサー48からの信号に基づいて、チャック部23が試料筒18を保持できる状態であることを検出すると、駆動部22が図1中c方向に移動するようにモータ20を制御する。この制御を受けたモータ20は回転して駆動部22は移動し、その駆動部22の移動に伴って移動体19は図1中c方向に移動する。この結果、チャック部23は、ガイドレール29,38,34,35に沿って本排気室7から予備排気室12に移動する。
【0042】
ところで、このような駆動部22の移動は、駆動部22がセンサー51の位置まで移動するまで行われ、中央制御手段56は、センサー51からの信号に基づいて駆動部22がセンサー51の位置まで来たことを検出すると、モーター20の回転を止める。このように駆動部22がセンサー51の位置まで移動したとき、前記チャック部23は、試料筒保持部17にある試料筒18を保持し、また、この試料筒の保持が確実に行われるように、移動体19の長さやセンサー51の位置などが予め調整されている。
【0043】
こうして、チャック部23が試料筒18を保持すると、中央制御手段56は、チャック部23が予備排気室12から本排気室7に戻るようにモータ20を制御する。この制御を受けてモータ20は回転し、駆動部22は図1中d方向に移動する。そして中央制御手段56は、センサー50の信号に基づき、駆動部22がセンサー50の位置まで戻ったことを検出すると、すなわち、チャック部23が前記待機位置まで戻ったことを検出すると、モーター20の回転を止める。
【0044】
その後、中央制御手段56は、センサー47の信号に基づき、チャック部23によって確かに試料筒18が保持されていることを検出すると、バルブ33を閉めるようにバルブ制御手段40を制御する。この制御を受けたバルブ制御手段40はバルブ33を閉じる。
【0045】
そして中央制御手段56は、センサー43からの信号に基づいてバルブ33が閉じたことを検出すると、排気装置11の動作を止め、さらに、リークバルブ15が開くようにバルブ制御手段40を制御する。この制御を受けたバルブ制御手段40はリークバルブ15を開けるので、予備排気室12はリークされる。このリークにより、オペレータは、試料筒ホルダ16を手動で予備排気室チャンバ10から取り外しできるようになる。中央制御手段56は、このリークを指示した後、前記スイッチSをoffにする。
【0046】
以上、予備排気室12に配置された試料筒18を、予備排気室12から本排気室7に移動させる場合について説明した。次に、本排気室7においてチャック部23で保持されている試料筒18を、試料室2の試料ステージ3に装着させる場合について説明する。
【0047】
その場合、オペレータは、本排気室においてチャック部で保持されている試料筒を、試料室の試料ステージに装着させることを指示するスイッチS(第2の指示手段)をonする。
【0048】
すると、まず中央制御手段56は、センサー47からの信号に基づき、チャック部23が試料筒18を保持しているかどうかを検出する。この検出において、中央制御手段56は、チャック部23に試料筒18が有ることを検出すると、次に、排気装置6で排気されている本排気室7の真空度を、真空計9からの信号に基づいて検出する。中央制御手段56は、本排気室7の真空度が所定値まで達していると、バルブ30を開けるようにバルブ制御手段40を制御する。この制御を受けたバルブ制御手段40は、バルブ30を開ける。
【0049】
中央制御手段56は、センサー42からの信号に基づいてバルブ30が開いたことを検出すると、センサー45,46からの信号に基づいてガイドレール切換部36の位置を検出し、図1に示す位置にガイドレール切換部36を動かすようにガイドレール駆動部39を制御する。この制御を受けたガイドレール駆動部39は、図1に示すようにガイドレール切換部36を動かし、この結果、上述した第1のガイド体が構成される。
【0050】
そして中央制御手段56は、センサー45からの信号に基づいて、ガイドレール切換部36がチャック部23を試料室2側へ導入できる位置になったことを検出すると、駆動部22が図1中c方向に移動するようにモータ20を制御する。この制御を受けたモータ20は回転して駆動部22は移動し、その駆動部22の移動に伴って移動体19は図1中c方向に移動する。この結果、試料筒18を保持したチャック部23は、ガイドレール29,37,31,32に沿って本排気室7から試料室2に移動する。
【0051】
ところで、このような駆動部22の移動は、駆動部22がセンサー52の位置まで移動するまで行われ、中央制御手段56は、センサー52からの信号に基づいて駆動部22がセンサー52の位置まで来たことを検出すると、モーター20の回転を止める。このように駆動部22がセンサー52の位置まで移動したとき、前記チャック部23は、試料ステージ3に試料筒18を挿入しており、また、この試料筒18の挿入が確実に行われるように、移動体19の長さやセンサー52の位置などが調整されている。
【0052】
こうして、試料筒18が試料ステージ3に挿入されると、中央制御手段56は、ソレノイド印加部24に電圧が印加されるように電源25を制御する。この制御を受けた電源25はソレノイド印加部24に電圧を印加し、その電圧印加によってソレノイド印加部24は図1中e方向に移動する。このソレノイド印加部24の移動によって、チャック部23は試料筒18を放し、試料筒18は試料ステージ3に装着される。
【0053】
そして中央制御手段56は、センサー49からの信号に基づき、チャック部23が試料筒18を放す状態になったことを検出すると、チャック部23が試料室2から本排気室7に戻るようにモータ20を制御する。この制御を受けてモータ20は回転し、駆動部22は図1中d方向に移動する。そして中央制御手段56は、センサー50からの信号に基づき、駆動部22がセンサー50の位置まで戻ったことを検出すると、モーター20の回転を止める。
【0054】
その後、中央制御手段56は、センサー47からの信号に基づき、チャック部23に試料筒18が無いことを検出すると、ソレノイド印加部24への電圧印加が停止されるように電源25を制御する。この制御を受けた電源25は、これまでのソレノイド印加部24への電圧印加を停止するので、ソレノイド印加部24は図1中f方向に移動する。このソレノイド印加部24の移動により、チャック部23は試料筒を保持する状態になる。
【0055】
そして中央制御手段56は、センサー48からの信号に基づき、チャック部23が試料筒を保持する状態になったことを検出すると、バルブ30を閉めるようにバルブ制御手段40を制御する。この制御を受けたバルブ制御手段40はバルブ30を閉じる。中央制御手段56は、センサー41からの信号に基づいてバルブ30が閉じたことを検出すると、前記スイッチSをoffにする。
【0056】
以上、本排気室7においてチャック部23で保持されている試料筒18を、試料室2の試料ステージ3に装着させる場合について説明した。次に、試料ステージ3に装着されている試料筒18を、試料室2から本排気室7に移動させる場合について説明する。
【0057】
その場合、オペレータは、試料室の試料ステージに装着されている試料筒を、試料室から本排気室に移動させることを指示するスイッチS(第3の指示手段)をonする。
【0058】
すると、まず中央制御手段56は、センサー47からの信号に基づき、チャック部23が試料筒18を保持しているかどうかを検出する。この検出において、中央制御手段56は、チャック部23に試料筒18が無いことを検出すると、次に、真空計9からの信号に基づいて本排気室7の真空度を検出する。中央制御手段56は、本排気室7の真空度が所定値まで達していると、バルブ30を開けるようにバルブ制御手段40を制御する。この制御を受けたバルブ制御手段40は、バルブ30を開ける。
【0059】
中央制御手段56は、センサー42からの信号に基づいてバルブ30が開いたことを検出すると、センサー45,46からの信号に基づいてガイドレール切換部36の位置を検出し、図1に示す位置にガイドレール切換部36を動かすようにガイドレール駆動部39を制御する。この制御を受けたガイドレール駆動部39は、図1に示すようにガイドレール切換部36を動かし、この結果、上述した第1のガイド体が構成される。
【0060】
そして中央制御手段56は、センサー45からの信号に基づいて、ガイドレール切換部36がチャック部23を試料室2側へ導入できる位置になったことと、センサー48からの信号に基づいてチャック部23が試料筒を保持できる状態であることを検出すると、駆動部22が図1中c方向に移動するようにモータ20を制御する。この制御を受けたモータ20は回転して駆動部22は移動し、その駆動部22の移動に伴って移動体19は図1中c方向に移動する。この結果、チャック部23は、ガイドレール29,37,31,32に沿って本排気室7から試料室2に移動する。
【0061】
このような駆動部22の移動は、駆動部22がセンサー52の位置まで移動するまで行われ、中央制御手段56は、センサー52からの信号に基づいて駆動部22がセンサー52の位置まで来たことを検出すると、モーター20の回転を止める。このように駆動部22がセンサー52の位置まで移動したとき、前記チャック部23は、試料ステージ3の試料筒18を保持する。
【0062】
こうして、チャック部23が試料筒18を保持すると、中央制御手段56は、チャック部23が試料室2から本排気室7に戻るようにモータ20を制御する。この制御を受けてモータ20は回転し、駆動部22は図1中d方向に移動する。そして、中央制御手段56は、センサー50からの信号に基づいて、駆動部22がセンサー50の位置まで戻ったことを検出すると、モーター20の回転を止める。
【0063】
その後、中央制御手段56は、センサー47からの信号に基づき、チャック部23に試料筒18が有ることを検出すると、バルブ30を閉めるようにバルブ制御手段40を制御する。この制御を受けたバルブ制御手段40はバルブ30を閉じる。中央制御手段56は、センサー41からの信号に基づいてバルブ30が閉じたことを検出すると、前記スイッチSをoffにする。
【0064】
以上、試料ステージ3に装着されている試料筒18を、試料室2から本排気室7に移動させる場合について説明した。次に、本排気室7においてチャック部23で保持されている試料筒18を、予備排気室12の試料筒ホルダ16に装着させる場合について説明する。
【0065】
その場合、オペレータは、本排気室においてチャック部で保持されている試料筒を、予備排気室の試料筒ホルダに装着させることを指示するスイッチS(第4の指示手段)をonする。すると、中央制御手段56は、排気装置11が動作するように排気装置11を制御する。この制御を受けた排気装置11は、真空引きを開始する。
【0066】
次にオペレータは、試料筒を保持していない試料筒ホルダ16を予備排気室チャンバ10に取り付ける。
【0067】
このように試料筒ホルダ16が予備排気室チャンバ10に取り付けられると、マイクロスイッチ55がonとなり、マイクロスイッチ55からの信号を受けた中央制御手段56は、バルブ13を開けるようにバルブ制御手段40を制御する。この制御を受けたバルブ制御手段40はバルブ13を開けるので、排気装置11による予備排気室12の真空排気が開始される。なお、このとき、リークバルブ15は閉じられている。
【0068】
次にオペレータは、試料筒ホルダ16の試料筒保持部17を、手動で図1中a方向に移動させて予備排気室12に押し込む。
【0069】
そして中央制御手段56は、真空計14からの信号に基づき、予備排気室12の真空度が所定値まで達したことを検出すると、センサー47,53,54からの信号に基づき、バルブ33を開けるかどうかの決定を行う。すなわち、中央制御手段56は、センサー47からの信号に基づいてチャック部23に試料筒が有ることと、センサー53からの信号に基づいて試料筒保持部17が予備排気室12に挿入されていることと、センサー54からの信号に基づいて試料筒が試料筒保持部17に無いことの3つの条件を検出すると、バルブ33を開けるようにバルブ制御手段40を制御すると共に、バルブ13を閉じるようにバルブ制御手段40を制御する。この制御を受けたバルブ制御手段40は、バルブ33を開ける一方、バルブ13を閉じる。
【0070】
そして中央制御手段56は、センサー44からの信号に基づいてバルブ33が開いたことを検出すると、センサー45,46からの信号に基づいてガイドレール切換部36の位置を検出し、図2に示す位置にガイドレール切換部36を動かすようにガイドレール駆動部39を制御する。この制御を受けたガイドレール駆動部39は、図2に示すようにガイドレール切換部36を動かし、この結果、上述した第2のガイド体が構成される。
【0071】
さらに中央制御手段56は、センサー46からの信号に基づいて、ガイドレール切換部36がチャック部23を予備排気室12側へ導入できる位置になったことを検出すると、駆動部22が図1中c方向に移動するようにモータ20を制御する。この制御を受けたモータ20は回転して駆動部22は移動し、その駆動部22の移動に伴って移動体19は図1中c方向に移動する。この結果、試料筒18を保持したチャック部23は、ガイドレール29,38,34,35に沿って本排気室7から予備排気室12に移動する。
【0072】
このような駆動部22の移動は、駆動部22がセンサー51の位置まで移動するまで行われ、中央制御手段56は、センサー51からの信号に基づいて駆動部22がセンサー51の位置まで来たことを検出すると、モーター20の回転を止める。このように駆動部22がセンサー51の位置まで移動したとき、前記チャック部23は、試料筒保持部17に試料筒18を挿入する。
【0073】
こうして、試料筒18が試料筒保持部17に挿入されると、中央制御手段56は、ソレノイド印加部24に電圧が印加されるように電源25を制御する。この制御を受けた電源25はソレノイド印加部24に電圧を印加し、その電圧印加によってソレノイド印加部24は図1中e方向に移動する。このソレノイド印加部24の移動によって、チャック部23は試料筒18を放し、試料筒18は試料筒保持部17に装着される。
【0074】
そして中央制御手段56は、センサー49からの信号に基づき、チャック部23が試料筒18を放す状態になったことを検出すると、チャック部23が予備排気室12から本排気室7に戻るようにモータ20を制御する。この制御を受けてモータ20は回転し、駆動部22は図1中d方向に移動する。そして中央制御手段56は、センサー50からの信号に基づき、駆動部22がセンサー50の位置まで戻ったことを検出すると、モーター20の回転を止める。
【0075】
その後、中央制御手段56は、センサー47からの信号に基づき、チャック部23に試料筒18が無いことを検出すると、ソレノイド印加部24への電圧印加が停止されるように電源25を制御する。この制御を受けた電源25は、これまでのソレノイド印加部24への電圧印加を停止するので、ソレノイド印加部24は図1中f方向に移動する。このソレノイド印加部24の移動により、チャック部23は試料筒を保持する状態になる。
【0076】
そして中央制御手段56は、センサー48からの信号に基づき、チャック部23が試料筒を保持する状態になったことを検出すると、バルブ33を閉めるようにバルブ制御手段40を制御する。この制御を受けたバルブ制御手段40はバルブ33を閉じる。
【0077】
そして中央制御手段56は、センサー43からの信号に基づいてバルブ33が閉じたことを検出すると、排気装置11の動作を止め、さらに、リークバルブ15が開くようにバルブ制御手段40を制御する。この制御を受けたバルブ制御手段40はリークバルブ15を開けるので、予備排気室12はリークされる。このリークにより、オペレータは、試料筒ホルダ16を手動で予備排気室チャンバ10から取り外しできるようになる。中央制御手段56は、このリークを指示した後、前記スイッチSをoffにする。
【0078】
以上、本排気室7においてチャック部23で保持されている試料筒18を、予備排気室12の試料筒ホルダ16に装着させる場合について説明した。次に、試料ステージ3に装着されている試料筒18を、前記チャック部23で試料ステージ側に押し込む場合について説明する。
【0079】
その場合、オペレータは、試料ステージに装着されている試料筒を、チャック部で試料ステージ側に押し込むことを指示するスイッチS(第5の指示手段)をonする。
【0080】
すると、まず中央制御手段56は、センサー47からの信号に基づき、チャック部23が試料筒18を保持しているかどうかを検出する。この検出において、中央制御手段56は、チャック部23に試料筒18が無いことを検出すると、次に、真空計9からの信号に基づいて本排気室7の真空度を検出する。中央制御手段56は、本排気室7の真空度が所定値まで達していると、バルブ30を開けるようにバルブ制御手段40を制御する。この制御を受けたバルブ制御手段40は、バルブ30を開ける。
【0081】
中央制御手段56は、センサー42からの信号に基づいてバルブ30が開いたことを検出すると、センサー45,46からの信号に基づいてガイドレール切換部36の位置を検出し、図1に示す位置にガイドレール切換部36を動かすようにガイドレール駆動部39を制御する。この制御を受けたガイドレール駆動部39は、図1に示すようにガイドレール切換部36を動かし、この結果、上述した第1のガイド体が構成される。
【0082】
そして中央制御手段56は、センサー45からの信号に基づいて、ガイドレール切換部36がチャック部23を試料室2側へ導入できる位置になったこと検出すると、センサー48,49からの信号に基づいて、チャック部23が試料筒を放す状態か保持する状態かを検出する。この際、中央制御手段56は、チャック部23が試料筒を保持する状態の場合、上述したようにソレノイドを制御して、チャック部23が試料筒を放す状態にする。
【0083】
その後、中央制御手段56は、駆動部22が図1中c方向に移動するようにモータ20を制御する。この制御を受けたモータ20は回転して駆動部22は移動し、その駆動部22の移動に伴って移動体19は図1中c方向に移動する。この結果、チャック部23は、ガイドレール29,37,31,32に沿って本排気室7から試料室2に移動する。
【0084】
このような駆動部22の移動は、駆動部22がセンサー52の位置まで移動するまで行われ、中央制御手段56は、センサー52からの信号に基づいて駆動部22がセンサー52の位置まで来たことを検出すると、モーター20の回転を止める。このように駆動部22がセンサー52の位置まで移動したとき、試料筒を放す状態にあるチャック部23は、試料ステージ3の試料筒18を試料ステージ側に押し込んでおり、また、この押し込みが確実に行われるようにチャック部23が構成されている。
【0085】
こうして、試料筒18が試料ステージ側に押し込まれると、試料筒18は試料ステージ3にしっかりと装着され、電子顕微鏡での像観察において像質の悪化、試料ドリフト、フォーカスドリフトなどが抑えられ、高分解能での像観察を行うことができる。なお、試料筒が液体ヘリウムによって十分に冷却されてから、その試料筒をチャック部により試料ステージ側に押し込むようにすれば、試料ドリフトなどをより抑えることができる。
【0086】
さて、上述したようにチャック部23が試料筒18を押し込むと、中央制御手段56は、チャック部23が試料室2から本排気室7に戻るようにモータ20を制御する。この制御を受けてモータ20は回転し、駆動部22は図1中d方向に移動する。そして、中央制御手段56は、センサー50からの信号に基づいて、駆動部22がセンサー50の位置まで戻ったことを検出すると、モーター20の回転を止める。
【0087】
その後、中央制御手段56は、センサー47からの信号に基づき、チャック部23に試料筒18が無いことを検出すると、ソレノイド印加部24への電圧印加が停止されるように電源25を制御する。この制御を受けた電源25は、これまでのソレノイド印加部24への電圧印加を停止するので、ソレノイド印加部24は図1中f方向に移動する。このソレノイド印加部24の移動により、チャック部23は試料筒を保持する状態になる。
【0088】
そして中央制御手段56は、センサー48からの信号に基づき、チャック部23が試料筒を保持する状態になったことを検出すると、バルブ30を閉めるようにバルブ制御手段40を制御する。この制御を受けたバルブ制御手段40はバルブ30を閉じる。中央制御手段56は、センサー41からの信号に基づいてバルブ30が閉じたことを検出すると、前記スイッチSをoffにする。
【0089】
以上、図1の電子顕微鏡の動作について説明したが、本発明が適用されたこの電子顕微鏡においては、指示手段であるスイッチS〜Sを指示するだけで、第1のガイド体と第2のガイド体の適当な一方が自動的に選択されて、各スイッチに割り当てられた動作が自動的に行われる。このため、装置に不慣れなオペレータでも、短時間に試料交換を行うことができる。
【0090】
また、本発明においては、上述した第2のガイド体を備えているため、チャック部をその第2のガイド体に沿って予備排気室まで移動させることができ、予備排気室に配置された試料筒をチャック部で簡単に保持することができる。このため、従来のように、試料交換室に接続された保持筒の試料交換機構と、試料交換室に設けられた試料交換機構を用いて、試料筒を受け渡ししなくても済み、オペレータの負担はかなり軽減される。
【0091】
なお、図1の装置においては、スイッチSとSが同時にon、または、スイッチSがonされて装置が動作している最中にスイッチSがonされると、スイッチSについての装置動作が行われた後、連続して、スイッチSについての装置動作が行われる。
【0092】
また、図1の装置においては、スイッチSとSが同時にon、または、スイッチSがonされて装置が動作している最中にスイッチSがonされると、スイッチSについての装置動作が行われた後、連続して、スイッチSについての装置動作が行われる。
【0093】
また、図1の装置においては、スイッチSがonされているときは、上述したようにスイッチSしかonすることはできず、その他のスイッチはonできない状態となっている。
【0094】
また、図1の装置においては、各スイッチS〜Sにおいて、現在on状態にあるスイッチをその動作中に再度onすると、そのスイッチはリセットされて駆動部22はセンサー50の位置に戻り、開いているバルブは閉じて、スイッチはoff状態となる。
【0095】
また、本発明は上記例に限定されるものではなく、種々の変形例も含むものである。
【0096】
たとえば、上記例では、ガイドレール切換部36を上下に移動させて、ガイドレール37,38を切換えている。このガイドレール切換部36に代えて、図3に示すように、紙面に垂直な軸Oを中心に回転するディスク状のガイドレール切換部36’を配置し、ガイドレール切換部36’を回転させて、ガイドレール切換部36’に設けられた前記ガイドレール37,38を切換えるようにしても良い。
【0097】
図3(a)の状態は、ガイドレール切換部36’がガイドレール駆動部39によってi方向に回転されているときの状態を示している。この状態において前記バルブ30が開けられると、前記移動体19を本排気室7から試料室2に導くための前記第1のガイド体が構成される。
【0098】
一方、図3(b)に示すように、ガイドレール切換部36’がガイドレール駆動部39によって図3(a)の状態からj方向に90度回転され、この状態において前記バルブ33が開けられると、前記移動体19を本排気室7から予備排気室12に導くための前記第2のガイド体が構成される。
【0099】
また、本発明は電子顕微鏡に限らず、その他の電子線装置や、走査形プローブ顕微鏡などにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一例を示した図である。
【図2】 図1におけるガイドレール切換部36の動作を説明するために示した図である。
【図3】 本発明の他の例を示した図である。
【符号の説明】
1…試料室チャンバ、2…試料室、3…試料ステージ、4…液体ヘリウムタンク、5…本排気室チャンバ、6,11…排気装置、7…本排気室、8,13,30…バルブ、9,14…真空計、10…予備排気室チャンバ、12…予備排気室、15…リークバルブ、16…試料筒ホルダ、17…試料筒保持部、18…試料筒、19…移動体、20…モータ、21…レール、22…駆動部、23…チャック部、24…ソレノイド印加部、25…電源、26…冷却ブロック、27…液体窒素タンク、29,31,32,34,35,37,38…ガイドレール、36,36’…ガイドレール切換部、39…ガイドレール駆動部、40…バルブ制御手段、41,42,43,44,45,46…センサー、47,48,49,50,51,52,53,54…光センサー、55…マイクロスイッチ、56…中央制御手段、57…指示手段

Claims (5)

  1. 先端にチャック部を有した移動体を本排気室から試料室に導くための第1のガイド体と、
    前記移動体を前記本排気室から予備排気室に導くための第2のガイド体と、
    前記移動体を前記試料室または予備排気室に導くガイド体として、前記第1のガイド体と第2のガイド体の何れか一方を選択する選択手段と、
    前記予備排気室に配置される試料筒を、予備排気室から前記本排気室に移動させることを指示する第1の指示手段と、
    その第1の指示手段からの指示に基づき、前記第2のガイド体が選択されるように前記選択手段を制御すると共に、その選択された第2のガイド体に沿って前記移動体が前記本排気室から前記予備排気室まで移動して、前記チャック部が前記試料筒を保持し、その試料筒をチャック部で保持した移動体が前記第2のガイド体に沿って移動して前記本排気室に戻るように前記移動体を制御する手段と、
    前記本排気室において前記チャック部で保持されている試料筒を、前記試料室の試料ステージに装着させることを指示する第2の指示手段と、
    その第2の指示手段からの指示に基づき、前記第1のガイド体が選択されるように前記選択手段を制御すると共に、その選択された第1のガイド体に沿って前記移動体が前記本排気室から前記試料室まで移動して、前記チャック部に保持されている試料筒が前記試料ステージに装着され、前記移動体が前記第1のガイド体に沿って移動して前記本排気室に戻るように前記移動体を制御する手段と、
    前記試料室の試料ステージに装着されている試料筒を、試料室から前記本排気室に移動させることを指示する第3の指示手段と、
    その第3の指示手段からの指示に基づき、前記第1のガイド体が選択されるように前記選択手段を制御すると共に、その選択された第1のガイド体に沿って前記移動体が前記本排気室から前記試料室まで移動して、前記チャック部が前記試料ステージに装着されている試料筒を保持し、その試料筒をチャック部で保持した移動体が前記第1のガイド体に沿って移動して前記本排気室に戻るように前記移動体を制御する手段と、
    前記本排気室において前記チャック部で保持されている試料筒を、前記予備排気室の試料筒ホルダに装着させることを指示する第4の指示手段と、
    その第4の指示手段からの指示に基づき、前記第2のガイド体が選択されるように前記選択手段を制御すると共に、その選択された第2のガイド体に沿って前記移動体が前記本排気室から前記予備排気室まで移動して、前記チャック部に保持されている試料筒が前記試料筒ホルダに装着され、前記移動体が前記第2のガイド体に沿って移動して前記本排気室に戻るように前記移動体を制御する手段
    を備えたことを特徴とする試料交換装置。
  2. 前記試料室の試料ステージに装着されている試料筒を、前記チャック部で試料ステージ側に押し込むことを指示する第5の指示手段と、
    その第5の指示手段からの指示に基づき、前記第1のガイド体が選択されるように前記選択手段を制御すると共に、その選択された第1のガイド体に沿って前記移動体が前記本排気室から前記試料室まで移動して、前記チャック部が前記試料ステージに装着されている試料筒を試料ステージ側に押し込み、前記移動体が前記第1のガイド体に沿って移動して前記本排気室に戻るように前記移動体を制御する手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の試料交換装置。
  3. 前記試料ステージ、前記移動体のチャック部、前記第1のガイド体および第2のガイド体は、冷却手段により冷却されることを特徴とする請求項2または3記載の試料交換装置。
  4. 先端にチャック部を有した移動体を本排気室から試料室に導くための第1のガイド体と、
    前記移動体を前記本排気室から予備排気室に導くための第2のガイド体と、
    前記移動体を前記試料室または予備排気室に導くガイド体として、前記第1のガイド体と第2のガイド体の何れか一方を選択する選択手段を備え、
    その選択手段によりガイド体を切り換えることにより、前記移動体を第1のガイド体に沿って移動させて、前記本排気室において前記チャック部で保持されている試料筒を前記試料室の試料ステージに装着、または前記試料ステージに装着されている試料筒を前記チャック部で保持して本排気室に移動させる動作と、
    前記移動体を第2のガイド体に沿って移動させて、前記予備排気室に配置された試料筒を前記チャック部で保持して前記本排気室に移動、または本排気室において前記チャック部で保持されている試料筒を前記予備排気室に移動させる動作とを選択的に実施可能とした
    ことを特徴とする試料交換装置。
  5. 先端にチャック部を有した移動体を本排気室から試料室に導くための第1のガイド体と、
    前記移動体を前記本排気室から予備排気室に導くための第2のガイド体と、
    前記移動体を前記試料室または予備排気室に導くガイド体として、前記第1のガイド体と第2のガイド体の何れか一方を選択する選択手段と、
    前記予備排気室に配置される試料筒を、予備排気室から前記本排気室を介して前記試料室に移動させることを指示する指示手段と、
    その指示手段からの指示に基づき、前記第2のガイド体が選択されるように前記選択手段を制御すると共に、その選択された第2のガイド体に沿って前記移動体が前記本排気室から前記予備排気室まで移動して、前記チャック部が前記試料筒を保持し、その試料筒をチャック部で保持した移動体が前記第2のガイド体に沿って移動して前記本排気室に戻るように前記移動体を制御した後、
    前記第1のガイド体が選択されるように前記選択手段を制御すると共に、その選択された第1のガイド体に沿って前記移動体が前記本排気室から前記試料室まで移動して、前記チャック部に保持されている試料筒が前記試料ステージに装着され、前記移動体が前記第1のガイド体に沿って移動して前記本排気室に戻るように前記移動体を制御する手段と、
    前記試料室の試料ステージに装着されている試料筒を、試料室から前記本排気室を介して前記予備本排気室に移動させることを指示する指示手段と、
    その指示手段からの指示に基づき、前記第1のガイド体が選択されるように前記選択手段を制御すると共に、その選択された第1のガイド体に沿って前記移動体が前記本排気室から前記試料室まで移動して、前記チャック部が前記試料ステージに装着されている試料筒を保持し、その試料筒をチャック部で保持した移動体が前記第1のガイド体に沿って移動して前記本排気室に戻るように前記移動体を制御した後、
    前記第2のガイド体が選択されるように前記選択手段を制御すると共に、その選択された第2のガイド体に沿って前記移動体が前記本排気室から前記予備排気室まで移動して、前記チャック部に保持されている試料筒が前記試料筒ホルダに装着され、前記移動体が前記第2のガイド体に沿って移動して前記本排気室に戻るように前記移動体を制御する手段
    を備えたことを特徴とする試料交換装置。
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