JPH1195123A - 顕微鏡ステージ - Google Patents

顕微鏡ステージ

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Publication number
JPH1195123A
JPH1195123A JP25342597A JP25342597A JPH1195123A JP H1195123 A JPH1195123 A JP H1195123A JP 25342597 A JP25342597 A JP 25342597A JP 25342597 A JP25342597 A JP 25342597A JP H1195123 A JPH1195123 A JP H1195123A
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JP
Japan
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stage
ball screw
clutch
manual
glass substrate
Prior art date
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JP25342597A
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Inventor
Haruyuki Tsuji
治之 辻
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1195123A publication Critical patent/JPH1195123A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、位置決め精度を高めることができる
とともに、電動移動と手動移動のモード切換えを可能に
した顕微鏡ステージを提供する。 【解決手段】Yステージ1は、Yクラッチ部9を介して
Yボールネジ7に、Xステージ2は、Xクラッチ部12
を介してXボールネジ10にそれぞれ接続され電動移動
されるようになっていて、手動操作用ハンドル13の切
換えスイッチ14の動作によりYクラッチ部9およびX
クラッチ部12による接続が解除され電動移動モードを
手動移動モードに切換えできるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察標本が載置さ
れる二方向(X、Y方向)に移動可能にした顕微鏡ステ
ージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、標本が載置される光学顕微鏡のス
テージは、標本を所定の観察位置まで移動するのに駆動
機構が設けられている。そして、このような顕微鏡ステ
ージの駆動機構は、標本観察時の細かなステージ送りを
実現するため、ステージ送りを電動で行う電動ステージ
が用いられている。
【0003】ところで、最近、光学顕微鏡は、液晶パネ
ルのガラス基板の欠陥検査に用いられるようになってい
るが、この場合、標本であるガラス基板の大きさは、5
00×600mmもあるものの、実際の欠陥観察に要す
る範囲は、0.2〜4mm程度である。
【0004】このため、このような欠陥検査用の光学顕
微鏡のステージに電動ステージを採用し、この電動ステ
ージによる送り速度を通常の顕微鏡観察に使われる適性
速度に設定すると、ガラス基板上の観察目的位置を所定
の位置まで移動させるのに多大の時間がかかってしまい
実用的でなくなる。
【0005】そこで、電動ステージによる駆動を、標本
ガラス基板の観察範囲の0.2〜4mm内のみ顕微鏡観
察に使われる適性速度で移動させ、その他の範囲を1秒
程度の高速で移動させることが考えられるが、このよう
に電動ステージの駆動速度を高速から超低速までの制御
できるようにするには、大掛かりな速度制御機構が必要
となり、経済的に極めて不利になってしまう。
【0006】このため、現実には、ステージ上の観察目
的位置を所定の位置まで移動させるのに、手動操作を用
い、観察範囲に達したところで、電動に切換える方法が
用いられている。
【0007】しかして、従来、顕微鏡ステージの駆動を
電動移動と手動駆動に切換え可能にしたものとして、ベ
ルトとプーリを組み合わせた駆動機構を用いたものが知
られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ベルトとプーリを組み合わせた駆動機構を有する電動ス
テージは、通常の大きさのステージについては、何ら問
題ないが、上述したように500×600mmもある大
形のガラス基板を載置するステージに対し適用しようと
すると、駆動機構のベルトの弛みなどが原因して、ガラ
ス基板上の観察目的位置を所定位置に位置決めする際の
精度が低下するため、観察目的位置を正確に位置決めす
るのに時間がかかってしまい、欠陥観察のための作業能
率が低下するという問題があった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、位置決め精度を高めることができるとともに、電動
移動と手動移動のモード切換えを可能にした顕微鏡ステ
ージを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
直交する方向にそれぞれ移動可能なYステージおよびX
ステージと、これらYステージおよびXステージの移動
方向の側縁に対応して各別に配置される電動駆動可能な
YボールネジおよびXボールネジと、これらYボールネ
ジおよびXボールネジに各別に前記YステージおよびX
ステージを接続可能にして、これらYステージおよびX
ステージを電動移動させるクラッチ手段と、手動操作指
令により前記YボールネジおよびXボールネジと前記Y
ステージおよびXステージとの間の前記クラッチ手段に
よる接続を解除する制御手段とにより構成している。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載にお
いて、さらにYステージ(Xステージ)の位置情報を検
出する位置情報検出手段を有し、この位置情報検出手段
の位置情報に基づいて、前記クラッチ手段を前記Yボー
ルネジ(Xボールネジ)に沿って前記Yステージ(Xス
テージ)の移動に追従させるようにしている。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載にお
いて、前記クラッチ手段は、前記Yステージ(Xステー
ジ)の移動方向に直交する方向にスライド可能な支持部
材と、この支持部材上に設けられる押圧駆動手段とを有
し、前記押圧駆動手段による前記Yステージ(Xステー
ジ)の押圧力と、この押圧力による前記支持部材のスラ
イド動作にともなう前記押圧力と相反する力により前記
Yステージ(Xステージ)の一部を挟持可能にしたもの
である。
【0013】この結果、請求項1記載の発明によれば、
YボールネジおよびXボールネジにより各別に電動移動
されるYステージおよびXステージに対して、手動操作
指令により、これらYボールネジおよびXボールネジと
YステージおよびXステージとの間のクラッチ手段によ
る接続を解除できるようにしたので、電動移動による精
度の高いYステージおよびXステージの位置決めと手動
移動によるYステージおよびXステージの高速移動を切
り換えて使い分けることができる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、Yステージ
およびXステージの移動に対し、クラッチ手段をYボー
ルネジおよびXボールネジに沿って追従させることがで
きるので、電動移動、手動移動の間の切り換えを短い時
間で行うことができる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、クラッチ手
段は、押圧駆動手段の押圧力によりYステージ(Xステ
ージ)の一部を強力に挟持できるので、Yボールネジ
(Xボールネジ)とYステージ(Xステージ)との間の
クラッチ手段による接続にがたのない安定した状態が得
られ、電動移動による精度の高いYステージおよびXス
テージの位置決めができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明が適用される顕微
鏡ステージの概略構成を示している。図において、1は
Yステージで、このYステージ1は、図示Y方向に直線
移動可能に設けている。また、このYステージ1には、
Xステージ2をY方向に直交する図示X方向に直線移動
可能に設けている。
【0017】Yステージ1の移動方向の側縁に沿ってY
ステージ1の位置情報を検出するYスケール3を一体に
取付け、Xステージ2にも移動方向の側縁に沿ってXス
テージ2の位置情報を検出するXスケール4を一体に取
付けている。そして、これらYスケール3およびXスケ
ール4に対応してYスケールヘッド5およびXスケール
ヘッド6を固定して配設し、これらYスケールヘッド5
およびXスケールヘッド6によりYステージ1のY方向
のステージ位置信号およびXステージ2のX方向のステ
ージ位置信号を検出するようにしている。
【0018】また、Yステージ1の移動方向の側縁に対
応してYボールネジ7を配置している。このYボールネ
ジ7は、Y駆動モータ8により電動回転されるもので、
このYボールネジ7の回転により移動体71を直線駆動
するものである。この移動体71は、Yクラッチ部9を
有していて、このYクラッチ部9を介してYボールネジ
7をYステージ1に対して接離可能にしている。
【0019】同様にして、Xステージ2の移動方向の側
縁に対応するYステージ1上には、Xボールネジ10を
配置している。このXボールネジ10は、X駆動モータ
11により電動回転されるもので、このXボールネジ1
0の回転により移動体101を直線駆動するものであ
る。このXボールネジ10にもXクラッチ部12を有し
ていて、このXクラッチ部12を介してXボールネジ1
0をXステージ2に接離可能にしている。
【0020】Xステージ2には、手動操作用ハンドル1
3を設けている。この手動移動用ハンドル13は、Yス
テージ1およびXステージ2を手動操作するためのもの
である。また、この手動操作用ハンドル13には、切換
えスイッチ14を設けていて、操作者が手動操作用ハン
ドル13を握ることで、切換えスイッチ14が動作され
電動移動モードを手動移動モードに切換えできるように
なっている。
【0021】図2は、Yクラッチ部9の概略構成を示し
ている。この場合、Yステージ1の移動方向の側縁中央
部にステージ固定板15を設けている。このステージ固
定板15は、図3に示すように断面をコ字形にしたもの
で、開口部が下方を向くように一方の直立片151をY
ステージ1側面に固定して他方の直立片152がYステ
ージ1側面と水平に位置するようにしている。
【0022】一方、Yボールネジ7の回転とともに直線
駆動する移動体71には、Yステージ1の移動方向に直
交する方向にスライド可能に支持板91を設けている。
この支持板91は、図3(a)に示すように先端部に起
立部911を有するとともに、常時、ばね92の弾性力
により図示左方向に移動され、起立部911がステージ
固定板15の他方の直立片152より離間するようにな
っている。
【0023】支持板91上には押圧駆動手段としてエア
シリンダ93を設けている。このエアシリンダ93は、
電動移動モードの際にオンされるもので、このオンによ
り図3(b)に示すように、その可動部931でステー
ジ固定板15の他方の直立片152を押圧するととも
に、この押圧力により支持板91をばね92の弾性力に
抗して図示右方向に移動させ、この支持板91の起立部
911とエアシリンダ93の可動部931でステージ固
定板15の他方の直立片152を挟持し、これにより、
移動体71をYステージ1に一体に接続するようにして
いる。この場合、エアシリンダ93の可動部931先端
と支持板91の起立部911は、ステージ固定板15の
直立片152との当接面に、それぞれ高摩擦板94を設
けている。
【0024】また、ステージ固定板15に、発光素子9
51、エアシリンダ93に、受光素子952をそれぞれ
設けてボールネジ位置検出センサ部95を構成し、この
センサ部95からの出力を手動移動モードから電動移動
モードへの切換え信号とするようにしている。
【0025】なお、Xクラッチ部12についても、上述
したYクラッチ部9の構成と全く同様になっており、こ
こでの説明は、省略する。図4は、このように構成した
顕微鏡ステージを制御する制御部21の概略構成を示し
ている。
【0026】この場合、Yステージ1のYスケール3お
よびXステージ2のXスケール4からの各ステージ位置
信号を座標モニタ部22に入力し、また、切換えスイッ
チ14の切換え信号とボールネジ位置検出センサ部95
の切換え信号をモード判定部23に入力している。
【0027】座標モニタ部22は、Yステージ1のYス
ケール3からのYステージ位置信号とXステージ2のX
スケール4からのXステージ位置信号を電動制御部24
に出力するようにしている。
【0028】モード判定部23は、切換えスイッチ14
の切換え信号が与えられると、手動移動モードを判定
し、また、切換えスイッチ14からの切換え信号がな
く、ボールネジ位置検出センサ部95の切換え信号のみ
が与えられると、電動移動モードを判定し、これらの判
定結果をクラッチ制御部25に出力するようにしてい
る。
【0029】クラッチ制御部25は、Yクラッチ部9お
よびXクラッチ部12に対してクラッチオンオフ、つま
り、エアシリンダ93のオンオフを指令するもので、こ
こでは、モード判定部23の手動移動モードの判定で、
エアシリンダ93のオフを指令し、電動移動モードの判
定で、エアシリンダ93のオンを指令するようにしてい
る。
【0030】電動制御部24は、座標モニタ部21から
のYスケール3のYステージ位置信号によりYボールネ
ジ7のY駆動モータ8を、Xスケール4からのXステー
ジ位置信号に応じてXボールネジ10のX駆動モータ1
1をそれぞれ駆動制御するもので、Yボールネジ7およ
びXボールネジ10をYステージ位置信号およびXステ
ージ位置信号に応じて回転させることにより、Yボール
ネジ7の移動体71、Xボールネジ10の移動体101
をそれぞれYステージ1およびXステージ2の移動に追
従させるようにしている。
【0031】次に、このように構成した実施の形態の動
作を説明する。いま、Yステージ1およびXステージ2
に対し、Yクラッチ部9およびXクラッチ部12がとも
にクラッチオフにあり、また、Yステージ1に対応する
Yボールネジ7の移動体71がYステージ1側のステー
ジ固定板15より離れて位置し、同様にXステージ2に
対応するXボールネジ10の移動体101もXステージ
2のステージ固定板(図示せず)より離れて位置してい
るものとする。
【0032】この状態で、制御部21を起動すると、Y
ステージ1のYスケール3およびXステージ2のXスケ
ール4からの各ステージ位置信号が座標モニタ部22に
入力され、座標モニタ部22より、これらYスケール3
のYステージ位置信号とXスケール4のXステージ位置
信号が電動制御部24に入力される。
【0033】すると、これらのステージ位置信号により
Y駆動モータ8およびX駆動モータ11が駆動され、Y
ボールネジ7およびXボールネジ10が回転され、Yボ
ールネジ7の移動体71およびXボールネジ10の移動
体101が、それぞれYステージ1およびXステージ2
に沿って移動する。
【0034】いま、Yボールネジ7の移動体71がYス
テージ1のステージ固定板15に対応する位置まで達す
ると、この時の移動体71のYクラッチ部9は、エアシ
リンダ93がオフ状態にあるので、図3(a)に示すよ
うに支持板91がばね92の弾性力により図示左方向に
移動していて、支持板91先端の起立部911がステー
ジ固定板15の他方の直立片152より離間したクラッ
チオフ状態にある。また、Xボールネジ10の移動体1
01がXステージ2側のステージ固定板(図示せず)に
対応した位置に達した場合も、上述したと同様で、移動
体101のXクラッチ部12はクラッチオフ状態にあ
る。
【0035】この状態から、Yボールネジ7の移動体7
1のYクラッチ部9において、ボールネジ位置検出セン
サ部95のステージ固定板15側の発光素子951から
の発光をクラッチ部9側の受光素子952が受光する
と、このボールネジ位置検出センサ部95より切換え信
号が出力され、モード判定部23に入力される。これに
より、モード判定部23では、電動移動モードを判定
し、Yクラッチ部9のエアシリンダ93にオン指令を出
力する。
【0036】そして、このオン指令によりエアシリンダ
93がオンされると、エアシリンダ93のオン動作によ
り図3(b)に示すように、エアシリンダ93の可動部
931によりステージ固定板15の他方の直立片152
が押圧される。すると、この時の直立片152が押圧力
により支持板91がばね92の弾性力に抗して図示右方
向に移動されるようになり、これにより支持板91の起
立部911とエアシリンダ93の可動部931によりス
テージ固定板15の直立片152が挟持され、Yクラッ
チ部9を介して移動体71にYステージ1が一体に接続
されるクラッチオン状態が得られる。この場合、エアシ
リンダ93先端と支持板91の起立部911のステージ
固定板15の直立片152との当接面には、それぞれ高
摩擦板94を設けているので、Yクラッチ部9でのクラ
ッチオン状態は確実に維持される。
【0037】一方、Xボールネジ10の移動体101の
Xクラッチ部12についても、上述したと同様で、Xク
ラッチ部12を介して移動体101にXステージ2が一
体に接続されるクラッチオン状態が得られる。
【0038】このクラッチオン状態では、Y駆動モータ
8によりYボールネジ7を回転させるとともに、X駆動
モータ11によりXボールネジ10を回転させること
で、Yステージ1およびXステージ2をX、Y方向に移
動させ、ステージ上の観察目的位置を所定の位置まで移
動させる電動移動モードが得られる。
【0039】次に、操作者が手動操作用ハンドル13を
握り、切換えスイッチ14を動作させると、この切換え
スイッチ14より切換え信号が出力され、モード判定部
23に入力される。これにより、モード判定部23で
は、手動移動モードを判定し、クラッチ制御部25を介
してYクラッチ部9のエアシリンダ93にオフ指令を出
力する。
【0040】そして、このオフ指令によりエアシリンダ
93がオフされると、エアシリンダ93のオフ動作によ
り図3(a)に示すように、支持板91がばね92の弾
性力により図示左方向に移動して、支持板91先端の起
立部911がステージ固定板15の直立片152より離
間されるので、支持板91の起立部911とエアシリン
ダ93の可動部931によるステージ固定板15の直立
片152の挟持が解除され、クラッチオフ状態が得られ
るようになる。
【0041】一方、Xボールネジ10の移動体101の
Xクラッチ部12についても、上述したと同様で、Xク
ラッチ部12を介して移動体71とXステージ2の接続
が解除されクラッチオフ状態が得られる。
【0042】このクラッチオフ状態では、手動操作用ハ
ンドル13での動きのみにより、Yステージ1およびX
ステージ2をX、Y方向に移動させることにより、ステ
ージ上の観察目的位置を所定位置に移動させる手動移動
モードの動作が得られる。
【0043】この場合、Yステージ1およびXステージ
2が移動されると、Yスケール3およびXスケール4か
らのステージ位置信号が座標モニタ部21に入力され、
座標モニタ部21より、これらYスケール3のYステー
ジ位置信号とXスケール4のXステージ位置信号が電動
制御部24に入力される。すると、これらのステージ位
置信号によりY駆動モータ8およびX駆動モータ11が
駆動され、Yボールネジ7およびXボールネジ10が回
転され、Yボールネジ7の移動体71およびXボールネ
ジ10の移動体101が、それぞれYステージ1および
Xステージ2の移動に追従して移動される。
【0044】従って、このようにすれば、Yステージ1
は、Yクラッチ部9を介してYボールネジ7に、Xステ
ージ2は、Xクラッチ部12を介してXボールネジ10
にそれぞれ接続され電動移動されるようになっていて、
手動操作用ハンドル13の切換えスイッチ14の動作に
よりYクラッチ部9およびXクラッチ部12による接続
が解除され電動移動モードを手動移動モードに切換えで
きるので、これら電動移動モードによる精度の高いYス
テージ1およびXステージ2の位置決めと手動移動によ
るYステージ1およびXステージ2の高速移動を切り換
えて使い分けることができる。これにより、例えば50
0×600mmもあるような大形ガラス基板の欠陥観察
に用いるような場合も、ガラス基板上の観察目的位置を
所定位置に位置決めするのに、ステージの位置決め精度
を高精度を保ったまま、しかも、手動移動を併用するこ
とで、短時間で行うことができるので、ガラス基板の欠
陥観察のための作業能率を高めることができる。
【0045】また、Yステージ1およびXステージ2の
移動に対し、これらYステージ1およびXステージ2の
ステージ位置信号に応じてYボールネジ7およびXボー
ルネジ10に沿ってYクラッチ部9およびXクラッチ部
12をそれぞれ移動し追従させることができるので、電
動移動、手動移動モードの切り換えを短時間で行うこと
ができ、状況に応じて効率のよいステージ移動を速やか
に実行することができる。
【0046】さらに、Yクラッチ部9(Xクラッチ部1
2)は、エアシリンダ93の押圧力と、このエアシリン
ダ93の押圧力によりスライド移動する支持板91の起
立部911によりYステージ1(Xステージ2)側のス
テージ固定板15の直立片152を強力に挟持できるの
で、Yボールネジ7(Xボールネジ10)とYステージ
1(Xステージ2)との間にがたつきのない安定した状
態が得られ、電動移動による精度の高いYステージ1お
よびXステージ2の位置決めができる。 (第2の実施の形態)図5および図6(a)(b)は、
本発明の第2の実施の形態に適用されるクラッチ部の概
略構成を示すもので、図2および図3(a)(b)と同
一部分には、同符号を付している。また、上述した図1
および図4については、この第2の実施の形態に、その
まま援用するものとする。
【0047】この場合、Yクラッチ部9は、Yステージ
1の移動方向の側縁中央部にステージ固定板15に代え
て全面に凹凸部161を有するステージ固定部16を設
け、また、エアシリンダ93を移動体71に直接設ける
とともに、エアシリンダ93の可動部931先端にステ
ージ固定部16の凹凸部161に噛合可能な凹凸部材9
32を設けている。
【0048】そして、エアシリンダ93は、手動移動モ
ードでオフにあると、図6(a)に示すように可動部9
31先端の凹凸部材932をステージ固定部16より離
間して、クラッチオフ状態が得られ、また、電動操作モ
ードによりエアシリンダ93がオンになると、図6
(b)に示すように可動部931先端の凹凸部材932
がステージ固定部16の凹凸部161に噛合して、クラ
ッチオン状態が得られるようになっている。
【0049】なお、Xクラッチ部12についても、上述
したYクラッチ部9の構成と全く同様になっており、こ
こでの説明は、省略する。しかして、この場合も、Yボ
ールネジ7の移動体71のYクラッチ部9において、ボ
ールネジ位置検出センサ部95のステージ固定板15側
の発光素子951からの発光をクラッチ部9側の受光素
子952が受光すると、モード判定部23は、電動移動
モードを判定し、クラッチ制御部25を介してYクラッ
チ部9のエアシリンダ93にオン指令を出力する。そし
て、エアシリンダ93がオン動作すると、図6(b)に
示すように、その可動部931先端の凹凸部材932が
ステージ固定部16の凹凸部161に噛合され、Yクラ
ッチ部9を介して移動体71にYステージ1が一体に接
続されクラッチオン状態が得られる。Xボールネジ10
の移動体101のXクラッチ部12についても、上述し
たと同様で、Xクラッチ部12を介して移動体71にX
ステージ2が一体に接続されるクラッチオン状態が得ら
れる。
【0050】このクラッチオン状態では、Y駆動モータ
8によりYボールネジ7を回転させるとともに、X駆動
モータ11によりXボールネジ10を回転させること
で、Yステージ1およびXステージ2はX、Y方向に移
動され、ステージ上の観察目的位置を所定の位置まで移
動させる電動移動モードが得られる。
【0051】次に、操作者が手動操作用ハンドル13を
握り、切換えスイッチ14を動作させると、この切換え
スイッチ14より切換え信号によりモード判定部23
は、手動移動モードを判定し、クラッチ制御部25を介
してYクラッチ部9のエアシリンダ93にオフ指令を出
力する。そして、エアシリンダ93がオフ動作になる
と、図6(a)に示すように、可動部931先端の凹凸
部材932がステージ固定部16より離間され、クラッ
チオフ状態が得られる。Xボールネジ10の移動体10
1のXクラッチ部12についても、上述したと同様で、
Xクラッチ部12を介して移動体101とXステージ2
の接続が解除されクラッチオフ状態が得られる。
【0052】このクラッチオフ状態では、手動操作用ハ
ンドル13での動きのみにより、Yステージ1およびX
ステージ2をX、Y方向に移動させることにより、ステ
ージ上の観察目的位置を所定位置に移動させる手動移動
モードの動作が得られる。
【0053】従って、このようにしても上述した第1の
実施の形態と同様な効果を期待できる。 (第3の実施の形態)図7および図8(a)(b)は、
本発明の第3の実施の形態に適用されるクラッチ部の概
略構成を示すもので、図2および図3(a)(b)と同
一部分には、同符号を付している。また、上述した図1
および図4については、この第3の実施の形態に、その
まま援用するものとする。
【0054】この場合、Yクラッチ部9は、Yステージ
1の移動方向の側縁中央部にステージ固定板15に代え
て、磁性材からなる吸着片171、この吸着片171に
突設したピン172および吸着片171に、後述の電磁
石18より離間する方向の弾性力を作用するバネ173
を有するステージ固定部17を設け、また、移動体71
にエアシリンダ93に代えて電磁石18を設けるととも
に、この電磁石18にピン172を挿入する位置決め用
穴部(図示せず)を有している。
【0055】そして、電磁石18は、手動移動モードで
オフになり、図8(a)に示すようにステージ固定部1
7の吸着片171をバネ173の弾性力により電磁石1
8より離間して、クラッチオフ状態が得られ、また、電
動操作モードにより電磁石18をオンにして、図8
(b)に示すように電磁石18に吸着片171を吸着す
るとともに、ピン172先端を位置決め用穴部に挿入し
て、クラッチオン状態が得られるようになっている。
【0056】なお、Xクラッチ部12についても、上述
したYクラッチ部9の構成と全く同様になっており、こ
こでの説明は、省略する。しかして、この場合も、Yボ
ールネジ7の移動体71のYクラッチ部9において、ボ
ールネジ位置検出センサ部95のステージ固定板15側
の発光素子951からの発光をクラッチ部9側の受光素
子952が受光すると、モード判定部23は、電動移動
モードを判定し、クラッチ制御部25を介してYクラッ
チ部9の電磁石18にオン指令を出力する。電磁石18
がオン動作すると、図8(b)に示すように、電磁石1
8にステージ固定部17の吸着片171が吸着されると
ともに、ピン172先端が位置決め用穴部に挿入され、
Yクラッチ部9を介して移動体71にYステージ1が一
体に接続されクラッチオン状態が得られる。Xボールネ
ジ10の移動体101のXクラッチ部12についても、
上述したと同様で、Xクラッチ部12を介して移動体7
1にXステージ2が一体に接続されるクラッチオン状態
が得られる。
【0057】このクラッチオン状態では、Y駆動モータ
8によりYボールネジ7を回転させるとともに、X駆動
モータ11によりXボールネジ10を回転させること
で、Yステージ1およびXステージ2はX、Y方向に移
動され、ステージ上の観察目的位置を所定の位置まで移
動させる電動移動モードが得られる。
【0058】次に、操作者が手動操作用ハンドル13を
握り、切換えスイッチ14を動作させると、この切換え
スイッチ14より切換え信号によりモード判定部23
は、手動移動モードを判定し、クラッチ制御部25を介
してYクラッチ部9の電磁石18にオフ指令を出力す
る。そして、電磁石18がオフ動作になると、図8
(a)に示すように、ステージ固定部17の吸着片17
1はバネ173の弾性力により電磁石18より離間さ
れ、クラッチオフ状態が得られる。Xボールネジ10の
移動体101のXクラッチ部12についても、上述した
と同様で、Xクラッチ部12を介して移動体101とX
ステージ2の接続が解除されクラッチオフ状態が得られ
る。
【0059】このクラッチオフ状態では、手動操作用ハ
ンドル13での動きのみにより、Yステージ1およびX
ステージ2をX、Y方向に移動させることにより、ステ
ージ上の観察目的位置を所定位置に移動させる手動移動
モードの動作が得られる。従って、このようにしても上
述した第1の実施の形態と同様な効果を期待できる。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、Y
ボールネジおよびXボールネジにより各別に電動移動さ
れるYステージおよびXステージに対し、手動操作指令
により、これらYボールネジおよびXボールネジとYス
テージおよびXステージとの間のクラッチ手段による接
続を解除できるので、電動移動による精度の高いYステ
ージおよびXステージの位置決めと手動移動によるYス
テージおよびXステージの高速移動を切り換えて使い分
けることができる。これにより、例えば500×600
mmもあるような大形ガラス基板の欠陥観察に用いるよ
うな場合も、ガラス基板上の観察目的位置を所定位置に
位置決めするのに、ステージの位置決め精度を高精度を
保ったまま、しかも、手動移動を併用することで、短時
間で行うことができ、ガラス基板の欠陥観察のための作
業能率を高めることができる。
【0061】YステージおよびXステージの移動に対
し、クラッチ手段をYボールネジおよびXボールネジに
沿って追従させることができるので、電動移動、手動移
動の間の切り換えを短時間で行うことができ、状況に応
じて効率のよいステージ移動を速やかに実行することが
できる。
【0062】クラッチ手段は、押圧駆動手段の押圧力に
よりYステージ(Xステージ)の一部を強力に挟持でき
るので、Yボールネジ(Xボールネジ)とYステージ
(Xステージ)との間のクラッチ手段による接続にがた
のない安定した状態が得られ、電動移動による精度の高
いYステージおよびXステージの位置決めができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図2】第1の実施の形態に適用されるクラッチ部の概
略構成を示す図。
【図3】第1の実施の形態に適用されるクラッチ部の動
作を説明するための図。
【図4】第1の実施の形態に適用される制御部の概略構
成を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に適用されるクラッ
チ部の概略構成を示す図。
【図6】第2の実施の形態に適用されるクラッチ部の動
作を説明するための図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に適用されるクラッ
チ部の概略構成を示す図。
【図8】第3の実施の形態に適用されるクラッチ部の動
作を説明するための図。
【符号の説明】
1…Yステージ、 2…Xステージ、 3…Yスケール、 4…Xスケール、 5…Yスケールヘッド、 6…Xスケールヘッド、 7…Yボールネジ、 71…移動体、 8…Y駆動モータ、 9…Yクラッチ部、 91…支持板、 911…起立部、 92…ばね、 93…エアシリンダ、 931…可動部、 932…凹凸部材、 94…高摩擦板、 95…ボールネジ位置検出センサ部、 951…発光素子、 952…受光素子、 10…Xボールネジ、 11…X駆動モータ、 12…Xクラッチ部、 13…手動操作用ハンドル、 14…切換えスイッチ、 15…ステージ固定板、 151、152…直立片、 16…ステージ固定部、 161…凹凸部、 17…ステージ固定部、 171…吸着片、 172…ピン、 173…バネ、 18…電磁石、 21…制御部、 22…座標モニタ部、 23…モード判定部、 24…電動制御部、 25…クラッチ制御部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交する方向にそれぞれ移動可能なYス
    テージおよびXステージと、 これらYステージおよびXステージの移動方向の側縁に
    対応して各別に配置される電動駆動可能なYボールネジ
    およびXボールネジと、 これらYボールネジおよびXボールネジに各別に前記Y
    ステージおよびXステージを接続可能にして、これらY
    ステージおよびXステージを電動移動させるクラッチ手
    段と、 手動操作指令により前記YボールネジおよびXボールネ
    ジと前記YステージおよびXステージとの間の前記クラ
    ッチ手段による接続を解除する制御手段とを具備したこ
    とを特徴とする顕微鏡ステージ。
  2. 【請求項2】 さらにYステージ(Xステージ)の位置
    情報を検出する位置情報検出手段を有し、 この位置情報検出手段の位置情報に基づいて、前記クラ
    ッチ手段を前記Yボールネジ(Xボールネジ)に沿って
    前記Yステージ(Xステージ)の移動に追従させること
    を特徴とする請求項1記載の顕微鏡ステージ。
  3. 【請求項3】 前記クラッチ手段は、前記Yステージ
    (Xステージ)の移動方向に直交する方向にスライド可
    能な支持部材と、この支持部材上に設けられる押圧駆動
    手段とを有し、 前記押圧駆動手段による前記Yステージ(Xステージ)
    の押圧力と、この押圧力による前記支持部材のスライド
    動作にともなう前記押圧力と相反する力により前記Yス
    テージ(Xステージ)の一部を挟持可能にしたものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡ステージ。
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