JP3998343B2 - オフセット電圧補償回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はオフセット電圧補償回路に関し、特に、入力電圧と同じ電圧を出力する電圧フォロワとして使用され、第1の入力端子、第2の入力端子および出力端子を含む差動増幅器のオフセット電圧を補償するためのオフセット電圧補償回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図26は、従来の差動増幅器20の構成を示す回路図である。
【0003】
図26を参照して、この差動増幅器20は、定電流源21、PチャネルMOSトランジスタ22,23および抵抗素子24,25を含む。PチャネルMOSトランジスタ22と23は同じサイズであり、抵抗素子24と25は同じ抵抗値を有する。
【0004】
定電流源21は、第1電源電位VCCのラインとノードN21との間に接続される。PチャネルMOSトランジスタ22は、ノードN21とノードN22の間に接続され、そのゲートは反転入力端子20aに接続される。PチャネルMOSトランジスタ23は、ノードN21とN23の間に接続され、そのゲートは非反転入力端子20bに接続される。抵抗素子24,25は、それぞれノードN22,N23と第2電源電位VSSのラインとの間に接続される。
【0005】
定電流源21の出力電流Ib は、PチャネルMOSトランジスタ22と23に分流される。入力端子20aの電位VIN1 と入力端子20bの電位VIN2 とが同一である場合は、PチャネルMOSトランジスタ22に流れる電流Ib1とPチャネルMOSトランジスタ23に流れる電流Ib2とが同一になってノードN22の電位VOUT1とノードN23の電位VOUT2とは同一になる。したがって、差動増幅器20の出力電圧VOUT =VOUT1−VOUT2は0(V)となる。
【0006】
また、入力電位VIN1 が入力電位VIN2 よりも低い場合は、Ib1がIb2よりも大きくなり、VOUT1がVOUT2よりも高くなる。したがって、出力電圧VOUT は正の電圧となる。また、入力電位VIN1 が入力電位VIN2 よりも高い場合は、Ib1がIb2よりも小さくなり、VOUT1がVOUT2よりも低くなる。したがって、出力電圧VOUT は負の電圧となる。この出力電圧VOUT は、入力電位差VIN2 −VIN1 を増幅した電圧となる。
【0007】
しかし、このような差動増幅器20では、PチャネルMOSトランジスタ22と23のサイズに差があったり、抵抗素子24と25の抵抗値に差がある場合は、入力電位VIN1 とVIN2 が等しいときでも出力電圧VOUT は0(V)にならない。このときの出力電圧は、オフセット電圧と呼ばれる。
【0008】
図27は、差動増幅器のオフセット電圧を補償するためのオフセット電圧補償機能を有する電圧フォロワ30の構成を示す回路図である。このような電圧フォロワ30は、たとえばEuro Display '96(p.247 〜250 )に開示されている。
【0009】
図27を参照して、この電圧フォロワ30は、差動増幅器31、スイッチ32〜34およびキャパシタ35,36を含む。差動増幅器31以外の素子32〜36はオフセット電圧補償回路を構成する。スイッチ32は、差動増幅器31の出力端子31cと反転入力端子31aとの間に接続される。スイッチ33,34は、差動増幅器31の出力端子31cと非反転入力端子31bとの間に直列接続される。
【0010】
キャパシタ35は、スイッチ33と34の間のノードと差動増幅器31の反転入力端子31aとの間に接続される。キャパシタ35は、所定の容量値Cofを有し、差動増幅器31のオフセット電圧Vofを電荷として保持する。キャパシタ36は、差動増幅器31の非反転入力端子31bと第2電源電位VSSのラインとの間に接続される。キャパシタ36は、所定の容量値Ca を有し、入力電位VINを電荷として保持する入力回路を構成する。差動増幅器31の非反転入力端子31bおよび出力端子31cは、それぞれ電圧フォロワ30の入力端子および出力端子となる。
【0011】
次に、この電圧フォロワ30の動作について説明する。初期状態として、キャパシタ36には、入力電圧VIN分の電荷Qa =Ca ・VINが蓄えられているものとする。ステップS1では、図28に示すように、スイッチ32,33がオンし、キャパシタ35に蓄えられていた電荷が消去(リセット)される。ステップS2では、図29に示すように、リセットが終了したのでスイッチ33がオフする。
【0012】
ステップS3では、図30に示すように、スイッチ34がオンし、オフセット電圧Vofが検出される。すなわち、キャパシタ35にはオフセット電圧Vof分の電荷ΔQが蓄えられ、キャパシタ36の電荷がΔQだけ増加してQa +ΔQとなり、キャパシタ36の端子電圧がVINからVIN′に変化する。このとき、以下の式が成り立つ。
【0013】
【数1】
【0014】
ステップS4では、図31に示すように、オフセット電圧Vofの検出が終了したので、スイッチ34がオフする。ステップS5では、図32に示すように、スイッチ32がオフしてスタンバイ状態となる。ステップS6では、図33に示すように、スイッチ33がオンし、検出したオフセット電圧Vofが差動増幅器31の反転入力端子31aにフィードバックされ、電圧フォロワ30の出力電圧VOU T がオフセット電圧Vof分だけ低下する。このとき電圧フォロワ30の出力電圧VOUT は次の式で表わされる。
【0015】
【数2】
【0016】
したがって、この電圧フォロワ30では、オフセット電圧はCof/Ca 倍に低減化される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の電圧フォロワ30では、CofにくらべてCa を十分に大きくする必要があったので、キャパシタ36の電極面積を十分に大きくする必要があり、レイアウト面積が大きくなるという問題があった。
【0018】
また、オフセット電圧Vofを検出するとき(ステップS3)、差動増幅器31の出力端子31cと非反転入力端子31bがキャパシタ35を介して接続されるので、差動増幅器31の周波数特性やオフセット電圧Vofの大きさによっては発振状態が生じ、オフセット電圧Vofを正確に検出できなくなる。図34は、従来の電圧フォロワ30の矩形波応答を示す波形図である。この図からステップ3において発振状態が生じ、電圧VIN,VOUT が大きく変化することがわかる。
【0019】
また、オフセット電圧Vofを検出するとき(ステップS3)、キャパシタ34と36が接続されるので、電荷の移動によって入力電圧VINが大きく変化してしまうという問題があった。
【0020】
これらの問題は、単結晶シリコントランジスタを用いずに、アモルファスシリコントランジスタやポリシリコントランジスタなどの性能の悪いトランジスタを用いて差動増幅器31を構成した場合に特に顕著となる。
【0021】
それゆえに、この発明の一の目的は、レイアウト面積が小さなオフセット電圧補償回路を提供することである。
【0022】
また、この発明の他の目的は、発振状態が発生せず、入力電圧が変化しないオフセット電圧補償回路を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、入力電圧と同じ電圧を出力する電圧フォロワとして使用され、第1の入力端子、第2の入力端子および出力端子を含む差動増幅器のオフセット電圧を補償するためのオフセット電圧補償回路であって、第1〜第N+1のキャパシタ、第1の切換手段、および第2の切換手段を備える。第1〜第Nのキャパシタの各々は、予め定められた第1の容量値を有する。ただし、Nは2以上の整数である。第N+1のキャパシタは、差動増幅器の第1の入力端子と基準電位のラインとの間に接続されて入力電圧で充電され、第1の容量値のN倍の第2の容量値を有する。第1の切換手段は、差動増幅器の出力端子と第2の入力端子とを接続して入力電圧にオフセット電圧を加算した電圧を差動増幅器に出力させるとともに、第1〜第Nのキャパシタを差動増幅器の出力端子と第1の入力端子との間に並列接続して充電させる。第2の切換手段は、第1の切換手段を用いて充電された第1〜第Nのキャパシタを差動増幅器の第2の入力端子と出力端子との間に直列接続して、オフセット電圧を補償した電圧を差動増幅器に出力させる。
【0024】
請求項2に係る発明は、入力電圧と同じ電圧を出力する電圧フォロワとして使用され、第1の入力端子、第2の入力端子および出力端子を含む差動増幅器のオフセット電圧を補償するためのオフセット電圧補償回路であって、第1〜第N+1のキャパシタ、第1の切換手段、および第2の切換手段を備える。第1〜第Nのキャパシタの各々は、予め定められた第1の容量値を有する。ただし、Nは2以上の整数である。第N+1のキャパシタは、その一方電極が基準電位のラインに接続されて入力電圧で充電され、第1の容量値のN倍の第2の容量値を有する。第1の切換手段は、差動増幅器の出力端子と第1の入力端子とを接続して差動増幅器の第2の入力端子に与えられた入力電圧にオフセット電圧を加算した電圧を差動増幅器に出力させるとともに、第1〜第Nのキャパシタを差動増幅器の出力端子と第N+1のキャパシタの他方電極との間に並列接続して充電させる。第2の切換手段は、第1の切換手段を用いて充電された第1〜第Nのキャパシタを差動増幅器の第1の入力端子と出力端子との間に直列接続して、オフセット電圧を補償した電圧を差動増幅器に出力させる。
【0025】
請求項3に係る発明では、請求項1または2に係る発明に、第1の切換手段を用いて第1〜第Nのキャパシタを充電させる前に、第1〜第Nのキャパシタの各々の電極間を接続して放電させるための第3の切換手段がさらに設けられる。
【0026】
請求項4に係る発明は、入力電圧と同じ電圧を出力する電圧フォロワとして使用され、第1の入力端子、第2の入力端子および出力端子を含む差動増幅器のオフセット電圧を補償するためのオフセット電圧補償回路であって、第1のキャパシタ、第2のキャパシタ、3のキャパシタ、第1の切換手段、および第2の切換手段を備える。第1のキャパシタは、予め定められた第1の容量値を有する。第2のキャパシタは、その一方電極が基準電位のラインに接続されて入力電圧で充電され、第1の容量値よりも大きな第2の容量値を有する。第3のキャパシタは、差動増幅器の第2の入力端子と基準電位のラインとの間に接続されて入力電圧で充電され、第2のキャパシタと同じ容量値を有する。第1の切換手段は、差動増幅器の出力端子と第1の入力端子とを接続して、差動増幅器の第2の入力端子に与えられた入力電圧にオフセット電圧を加算した電圧を差動増幅器に出力させるとともに、第1のキャパシタを差動増幅器の出力端子と第2のキャパシタの他方電極との間に接続して充電させる。第2の切換手段は、第1の切換手段を用いて充電された第1のキャパシタを差動増幅器の第1の入力端子と出力端子との間に接続して、オフセット電圧を補償した電圧を差動増幅器に出力させる。
【0027】
請求項5に係る発明では、請求項4に係る発明に、第1の切換手段を用いて第1のキャパシタを充電させる前に、第1のキャパシタの電極間を接続して放電させるための第3の切換手段がさらに設けられる。
【0028】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による電圧フォロワ1の構成を示す回路図であって、図27と対比される図である。
【0029】
図1を参照して、この電圧フォロワ1が図27の電圧フォロワ30と異なる点は、スイッチ2〜4およびキャパシタ5を含むオフセット電圧ラッチ回路6が新たに設けられている点である。スイッチ2は、スイッチ33のスイッチ34側の端子33aと、スイッチ34とキャパシタ35の間のノードN34との間に接続される。スイッチ3は、スイッチ32の反転入力端子31a側の端子32aとノードN34との間に接続される。スイッチ4は、スイッチ32の端子32aと反転入力端子31aとの間に接続される。キャパシタ5は、スイッチ32の端子32aとスイッチ33の端子33aとの間に接続される。キャパシタ5は、キャパシタ35と同じ容量値Cofを有し、差動増幅器31のオフセット電圧Vofを電荷として保持する。
【0030】
次に、この電圧フォロワ1の動作について説明する。初期状態として、キャパシタ36には、入力電圧VIN分の電荷Qa =Ca ・VINが蓄えられているものとする。
【0031】
ステップS1では、図2に示すように、スイッチ2,4,32,33がオンし、キャパシタ5,35の各々に蓄えられていた電荷が消去(リセット)される。ステップS2では、図3に示すように、リセットが終了したのでスイッチ33がオフする。
【0032】
ステップS3では、図4に示すように、スイッチ34がオンし、オフセット電圧Vofが検出される。すなわち、キャパシタ5,35の各々にはオフセット電圧Vof分の電荷ΔQが蓄えられ、キャパシタ36の電荷が2ΔQだけ増加してQa +2ΔQとなり、キャパシタ36の端子電圧がVINからVIN′に変化する。このとき、以下の式が成り立つ。
【0033】
【数3】
【0034】
ステップS4では、図5に示すように、オフセット電圧Vofの検出が終了したので、スイッチ34がオフする。ステップS5では、図6に示すように、スイッチ4,32がオフしてスタンバイ状態となる。ステップS6では、図7に示すように、スイッチ3,33がオンし、検出したオフセット電圧Vofが差動増幅器31の反転入力端子31aにフィードバックされ、電圧フォロワ1の出力電圧VOUT が2Vof分だけ低下する。このとき電圧フォロワ1の出力電圧VOUT は次式で表わされる。
【0035】
【数4】
【0036】
したがって、この電圧フォロワ1では、Ca =2Cofを満たすキャパシタ5,35,36を用いることにより、理論的にはオフセット電圧Vofを完全にキャンセルできる。
【0037】
この実施の形態では、Ca =2Cofの条件を満たせばオフセット電圧Vofを完全にキャンセルすることができるので、従来のようにキャパシタ36の電極面積を大きくする必要はなく、回路のレイアウト面積が小さくてすむ。
【0038】
なお、この実施の形態では、オフセット電圧ラッチ回路6を1段だけ付加したが、図8に示すように、オフセット電圧ラッチ回路6とスイッチ32,33との間にオフセット電圧ラッチ回路6′をもう1段もうけてもよいし、2段以上設けてもよい。オフセット電圧ラッチ回路6を複数段設ければ、製造プロセスで生じる寸法誤差などが平均化され、製造された電圧フォロワ1の出力電圧VOUT のばらつきが小さくなる。
【0039】
[実施の形態2]
図9は、この発明の実施の形態2による電圧フォロワ10の構成を示す回路図であって、図27と対比される図である。
【0040】
図9を参照して、この電圧フォロワ10が図27の電圧フォロワ30と異なる点は、キャパシタ11が新たに設けられ、スイッチ34aの端子34aがキャパシタ11を介して第2電源電位VSSのラインに接続されている点である。キャパシタ11は、キャパシタ36と同じ容量値Ca を有し、入力電圧VINを電荷として保持する。
【0041】
次に、この電圧フォロワ10の動作について説明する。初期状態として、キャパシタ11,36の各々には、入力電圧VIN分の電荷Qa =Ca ・VINが蓄えられているものとする。
【0042】
ステップS1では、図10に示すように、スイッチ32,33がオンし、キャパシタ35に蓄えられていた電荷がリセットされる。ステップS2では、図11に示すように、リセットが終了したのでスイッチ33がオフする。
【0043】
ステップS3では、図12に示すように、スイッチ34がオンし、オフセット電圧ΔVofが検出される。すなわち、キャパシタ35にはオフセット電圧ΔVof分の電荷ΔQが蓄えられ、キャパシタ11の電荷がΔQだけ増加してQa +ΔQとなり、キャパシタ11の端子電圧がVINからVIN′に変化する。このとき、以下の式が成り立つ。
【0044】
【数5】
【0045】
ステップS4では、図13に示すように、オフセット電圧ΔVofの検出が終了したので、スイッチ34がオフする。ステップS5では、図14に示すように、スイッチ32がオフしてスタンバイ状態となる。ステップS6では、図15に示すように、スイッチ33がオンし、検出したオフセット電圧ΔVofが差動増幅器31の反転入力端子31aにフィードバックされ、電圧フォロワ10の出力電圧VOUT がΔVof分だけ低下する。このとき電圧フォロワ10の出力電圧VOUT は次式で表わされる。
【0046】
【数6】
【0047】
したがって、この電圧フォロワ10では、オフセット電圧VofをCof/(Ca +Cof)倍に減少できる。
【0048】
この実施の形態では、差動増幅器31の出力端子31cと非反転入力端子31bとが接続されないので、従来のように発振状態が生じることはない。図16は、この電圧フォロワ10の矩形波応答を示す波形図であって、図34と対比される図である。この図からステップS3においても発振状態が発生せず、電圧VIN,VOUT が大きく変化しないことがわかる。すなわち、従来の電圧フォロワ30では発振が生じて良好なオフセットキャンセル効果が得られなかったが、この電圧フォロワ10では発振状態が生じるのを防止することができ、良好なオフセットキャンセル効果を得ることができる。
【0049】
また、従来の電圧フォロワ30では、入力電圧VINすなわちキャパシタ36の端子電圧が変化していたが、この電圧フォロワ10ではキャパシタ35と結合されるキャパシタ11を別途設けたので、キャパシタ36の端子電圧VINが変化することはない。
【0050】
なお、このような電圧フォロワ30と10の差は、特に、単結晶シリコントランジスタを用いずに、アモルファスシリコントランジスタまたはポリシリコントランジスタなどの性能の悪いトランジスタを用いて差動増幅器31を構成した場合に顕著に見られた。
【0051】
[実施の形態3]
図17は、この発明の実施の形態3による電圧フォロワ15の構成を示す回路図であって、図1と対比される図である。
【0052】
図17を参照して、この電圧フォロワ15が図1の電圧フォロワ1と異なる点は、キャパシタ16が新たに設けられ、スイッチ34の端子34aがキャパシタ16を介して第2電源電位VSSのラインに接続されている点である。キャパシタ16は、キャパシタ36と同じ容量値Ca を有し、入力電位VINを電荷として保持する。
【0053】
次に、この電圧フォロワ15の動作について説明する。初期状態として、キャパシタ16,36の各々には、入力電圧VIN分の電荷Qa =Ca ・VINが蓄えられているものとする。
【0054】
ステップS1では、図18に示すように、スイッチ2,4,32,33がオンし、キャパシタ5,35に蓄えられていた電荷がリセットされる。ステップS2では、図19に示すように、リセットが終了したのでスイッチ33がオフする。
【0055】
ステップS3では、図20に示すように、スイッチ34がオンし、オフセット電圧ΔVofが検出される。すなわち、キャパシタ5,35の各々にはオフセット電圧をΔVof分の電荷ΔQが蓄えられ、キャパシタ16の電荷が2ΔQだけ増加してQa +2ΔQとなり、キャパシタ16の端子電圧がVINからVIN′に変化する。このとき、以下の式が成り立つ。
【0056】
【数7】
【0057】
また、VIN′=VIN+Vof−ΔVofが成り立つので、ΔVof=VofCa /(Ca +2Cof)が得られる。
【0058】
ステップS4では、図21に示すように、オフセット電圧ΔVofの検出が終了したので、スイッチ34がオフする。ステップS5では、図22に示すように、スイッチ4,32がオフしてスタンバイ状態となる。ステップS6では、図23に示すようにスイッチ3,33がオンし、検出したオフセット電圧2ΔVofが差動増幅器31の反転入力端子31aにフィードバックされ、電圧フォロワ15の出力電圧VOUT が2ΔVofだけ低下する。このとき電圧フォロワ15の出力電圧VOUT は次式で表わされる。
【0059】
【数8】
【0060】
したがって、Ca =2Cofを満たすキャパシタ5,16,35,36を用いれば、理論的にはオフセット電圧Vofを完全にキャンセルできる。
【0061】
この実施の形態でも、実施の形態1,2と同じ効果が得られる。
図24は、差動増幅器31のオフセット電圧Vof(V)と、その差動増幅器31を用いた電圧フォロワ10,15の出力誤差電圧VOUT −VIN(V)との関係を示す図である。電圧フォロワ10では(VOUT −VIN)/Vofは0.35程度となり、電圧フォロワ15では(VOUT −VIN)/Vofは0.1程度となった。なお、電圧フォロワ15において理論どおり(VOUT −VIN)/Vofが0にならなかったのは、スイッチやキャパシタの抵抗値などのためである。
【0062】
なお、この実施の形態では、オフセット電圧ラッチ回路6を1段だけ設けたが、図25に示すように、オフセット電圧ラッチ回路6とスイッチ32,33との間にオフセット電圧ラッチ回路6′をもう1段もうけてもよし、2段以上もうけてもよい。オフセット電圧ラッチ回路を複数段設ければ、製造プロセスで生じる寸法誤差などが平均化され、製造された電圧フォロワ15の出力電圧VOUT のばらつきが小さくなる。
【0063】
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に係る発明では、それぞれが第1の容量値を有する第1〜第Nのキャパシタと、差動増幅器の第1の入力端子と基準電位のラインとの間に接続されて入力電圧で充電され、第1の容量値のN倍の第2の容量値を有する第N+1のキャパシタとが設けられる。そして、第1の切換手段が差動増幅器の出力端子と第2の入力端子とを接続して入力電圧にオフセット電圧を加算した電圧を差動増幅器に出力させるとともに、第1〜第Nのキャパシタを差動増幅器の出力端子と第1の入力端子との間に並列接続して充電させ、第2の切換手段が充電された第1〜第Nのキャパシタを差動増幅器の第2の入力端子と出力端子との間に直列接続して、オフセット電圧を補償した電圧を差動増幅器に出力させる。これにより、理論的にはオフセット電圧を完全にキャンセルできるので、第N+1のキャパシタの容量値すなわちその電極面積が小さくてすみ、レイアウト面積が小さくてすむ。
【0065】
請求項2に係る発明では、それぞれが第1の容量値を有する第1〜第Nのキャパシタと、その一方電極が基準電位のラインに接続されて入力電圧で充電され、第1の容量値のN倍の第2の容量値を有する第N+1のキャパシタとが設けられる。そして、第1の切換手段が差動増幅器の出力端子と第1の入力端子とを接続して差動増幅器の第2の入力端子に与えられた入力電圧にオフセット電圧を加算した電圧を差動増幅器に出力させるとともに、第1〜第Nのキャパシタを差動増幅器の出力端子と第N+1のキャパシタの他方電極との間に並列接続して充電させ、第2の切換手段が充電された第1〜第Nのキャパシタを差動増幅器の第1の入力端子と出力端子との間に直列接続して、オフセット電圧を補償した電圧を差動増幅器に出力させる。これにより、理論的にはオフセット電圧を完全にキャンセルできるので、第N+1のキャパシタの容量値すなわちその電極面積が小さくてすみ、レイアウト面積が小さくてすむ。また、第1〜第Nのキャパシタを充電させるときでも、差動増幅器の出力端子と第2の入力端子とが結合されないので、発振状態が生じることが防止されるとともに第2の入力端子の入力電圧が変化することが防止される。
【0066】
請求項3に係る発明では、請求項1または2に係る発明に、第1〜第Nのキャパシタを充電させる前に各々の電極間を接続して放電させるための第3の切換手段がさらに設けられる。この場合は、オフセット電圧を正確に検出できる。
【0067】
請求項4に係る発明では、第1の容量値を有する第1のキャパシタと、その一方電極が基準電位のラインに接続されて入力電圧で充電され、第1の容量値よりも大きな第2の容量値を有する第2のキャパシタと、差動増幅器の第2の入力端子と基準電位のラインとの間に接続されて入力電圧で充電され、第2のキャパシタと同じ容量値を有する第3のキャパシタとが設けられる。そして、第1の切換手段が差動増幅器の出力端子と第1の入力端子とを接続して差動増幅器の第2の入力端子に与えられた入力電圧にオフセット電圧を加算した電圧を差動増幅器に出力させるとともに、第1のキャパシタを差動増幅器の出力端子と第2のキャパシタの他方電極との間に接続して充電させ、第2の切換手段が充電された第1のキャパシタを差動増幅器の第1の入力端子と出力端子との間に接続して、オフセット電圧を補償した電圧を差動増幅器に出力させる。したがって、第1のキャパシタを充電させるときでも、差動増幅器の出力端子と第2の入力端子とが結合されないので、発振状態が生じることが防止されるとともに第2の入力端子の入力電圧が変化することが防止される。
【0068】
請求項5に係る発明では、請求項4に係る発明に、第1の切換手段を用いて第1のキャパシタを充電させる前に、第1のキャパシタの電極間を接続して放電させるための第3の切換手段がさらに設けられる。この場合は、オフセット電圧を正確に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電圧フォロワの構成を示す回路図である。
【図2】 図1に示した電圧フォロワの動作を説明するための回路図である。
【図3】 図1に示した電圧フォロワの動作を説明するための他の回路図である。
【図4】 図1に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図5】 図1に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図6】 図1に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図7】 図1に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図8】 図1に示した電圧フォロワの変更例を示す回路図である。
【図9】 この発明の実施の形態2による電圧フォロワの構成を示す回路図である。
【図10】 図9に示した電圧フォロワの動作を説明するための回路図である。
【図11】 図9に示した電圧フォロワの動作を説明するための他の回路図である。
【図12】 図9に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図13】 図9に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図14】 図9に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図15】 図9に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図16】 図9に示した電圧フォロワの効果を説明するための波形図である。
【図17】 この発明の実施の形態3による電圧フォロワの構成を示す回路図である。
【図18】 図17に示した電圧フォロワの動作を説明するための回路図である。
【図19】 図17に示した電圧フォロワの動作を説明するための他の回路図である。
【図20】 図17に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図21】 図17に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図22】 図17に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図23】 図17に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図24】 図17に示した電圧フォロワの効果を説明するための図である。
【図25】 図17に示した電圧フォロワの変更例を示す回路図である。
【図26】 従来の差動増幅器の構成を示す回路図である。
【図27】 従来の電圧フォロワの構成を示す回路図である。
【図28】 図27に示した電圧フォロワの動作を説明するための回路図である。
【図29】 図27に示した電圧フォロワの動作を説明するための他の回路図である。
【図30】 図27に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図31】 図27に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図32】 図27に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図33】 図27に示した電圧フォロワの動作を説明するためのさらに他の回路図である。
【図34】 図27に示した電圧フォロワの問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1,1′,10,15,15′ 電圧フォロワ、2〜4,32〜34 スイッチ、5,11,16,35,36 キャパシタ、6,6′ オフセット電圧ラッチ回路、20,31 差動増幅器、21 定電流源、22,23 PチャネルMOSトランジスタ、24,25 抵抗素子。
Claims (5)
- 入力電圧と同じ電圧を出力する電圧フォロワとして使用され、第1の入力端子、第2の入力端子および出力端子を含む差動増幅器のオフセット電圧を補償するためのオフセット電圧補償回路であって、
それぞれが予め定められた第1の容量値を有する第1〜第N(ただし、Nは2以上の整数である)のキャパシタ、
前記差動増幅器の前記第1の入力端子と基準電位のラインとの間に接続されて前記入力電圧で充電され、前記第1の容量値のN倍の第2の容量値を有する第N+1のキャパシタ、
前記差動増幅器の前記出力端子と前記第2の入力端子とを接続して前記入力電圧に前記オフセット電圧を加算した電圧を前記差動増幅器に出力させるとともに、前記第1〜第Nのキャパシタを前記差動増幅器の前記出力端子と前記第1の入力端子との間に並列接続して充電させるための第1の切換手段、および
前記第1の切換手段を用いて充電された前記第1〜第Nのキャパシタを前記差動増幅器の前記第2の入力端子と前記出力端子との間に直列接続して、前記オフセット電圧を補償した電圧を前記差動増幅器に出力させるための第2の切換手段を備える、オフセット電圧補償回路。 - 入力電圧と同じ電圧を出力する電圧フォロワとして使用され、第1の入力端子、第2の入力端子および出力端子を含む差動増幅器のオフセット電圧を補償するためのオフセット電圧補償回路であって、
それぞれが予め定められた第1の容量値を有する第1〜第N(ただし、Nは2以上の整数である)のキャパシタ、
その一方電極が基準電位のラインに接続されて前記入力電圧で充電され、前記第1の容量値のN倍の第2の容量値を有する第N+1のキャパシタ、
前記差動増幅器の前記出力端子と前記第1の入力端子とを接続して前記差動増幅器の前記第2の入力端子に与えられた前記入力電圧に前記オフセット電圧を加算した電圧を前記差動増幅器に出力させるとともに、前記第1〜第Nのキャパシタを前記差動増幅器の前記出力端子と前記第N+1のキャパシタの他方電極との間に並列接続して充電させるための第1の切換手段、および
前記第1の切換手段を用いて充電された前記第1〜第Nのキャパシタを前記差動増幅器の前記第1の入力端子と前記出力端子との間に直列接続して、前記オフセット電圧を補償した電圧を前記差動増幅器に出力させるための第2の切換手段を備える、オフセット電圧補償回路。 - さらに、前記第1の切換手段を用いて前記第1〜第Nのキャパシタを充電させる前に、前記第1〜第Nのキャパシタの各々の電極間を接続して放電させるための第3の切換手段を備える、請求項1または請求項2に記載のオフセット電圧補償回路。
- 入力電圧と同じ電圧を出力する電圧フォロワとして使用され、第1の入力端子、第2の入力端子および出力端子を含む差動増幅器のオフセット電圧を補償するためのオフセット電圧補償回路であって、
予め定められた第1の容量値を有する第1のキャパシタ、
その一方電極が基準電位のラインに接続されて前記入力電圧で充電され、前記第1の容量値よりも大きな第2の容量値を有する第2のキャパシタ、
前記差動増幅器の前記第2の入力端子と前記基準電位のラインとの間に接続されて前記入力電圧で充電され、前記第2のキャパシタと同じ容量値を有する第3のキャパシタ、
前記差動増幅器の前記出力端子と前記第1の入力端子とを接続して、前記差動増幅器の前記第2の入力端子に与えられた前記入力電圧に前記オフセット電圧を加算した電圧を前記差動増幅器に出力させるとともに、前記第1のキャパシタを前記差動増幅器の前記出力端子と前記第2のキャパシタの他方電極との間に接続して充電させるための第1の切換手段、および
前記第1の切換手段を用いて充電された前記第1のキャパシタを前記差動増幅器の前記第1の入力端子と前記出力端子との間に接続して、前記オフセット電圧を補償した電圧を前記差動増幅器に出力させるための第2の切換手段を備える、オフセット電圧補償回路。 - さらに、前記第1の切換手段を用いて前記第1のキャパシタを充電させる前に、前記第1のキャパシタの電極間を接続して放電させるための第3の切換手段を備える、請求項4に記載のオフセット電圧補償回路。
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