JP3997354B2 - 部品供給装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
この発明は、部品を収容する円形ボウルを備えた振動式パーツフィーダの選別ゲージにより、複数の部品を正確に供給する分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
1種類の部品を1つの振動式パーツフィーダから目的箇所へ供給することは、種々な方法で実施されている。そして、この部品を複数の箇所へ供給することもすでに知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭61−219487号公報
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】
しかしながら、近似した寸法や形状の複数の部品を別々の振動式パーツフィーダから供給することに関して、一方の振動式パーツフィーダに収容されている部品が、他方の振動式パーツフィーダにまぎれこんだ場合、あるいはその逆の場合については、適正な対応策が講じられていないのが現状である。
【0005】
【問題を解決するための手段とその作用】
本発明は、上記のような問題点を解決するために発案されたもので、請求項1に記載の発明は、パーツフィーダは、少なくとも加振される円形ボウルの内周に沿って円形ボウルの外周側が低くなるように傾斜している部品のガイド板と、上記ガイド板の傾斜でガイド板の外周側へ移動する部品を所定高さの通過空間を用いて選別する選別ゲージとが備えられた形式のものとされ、第1部品および第2部品は断面が円形のものとされ、第1部品および第2部品の各々にほぼ同じ寸法の円形のフランジが設けられ、第1部品の高さは第2部品の高さよりも低く設定されており、第1部品を収容している第1パーツフィーダと第2部品を収容している第2パーツフィーダが設置され、上記第1パーツフィーダの第1選別ゲージは第1部品を通過させて第1パーツフィーダの送出部へ送出するとともに第1パーツフィーダ内にまぎれこんだ上記第2部品は通過させないで第1パーツフィーダから送出させない寸法の通過空間とされ、上記第2パーツフィーダの第2選別ゲージは第2部品を通過させないで第2パーツフィーダの送出部へ送出するとともに第2パーツフィーダ内にまぎれこんだ上記第1部品は通過させて第2パーツフィーダから送出させない寸法の通過空間とされ、しかも第2選別ゲージには転倒した状態の第1部品のフランジは通過させるが転倒した状態の第2部品のフランジは通過させない通過高さとされた切欠部が形成され、上記第2選別ゲージの円形ボウルの中央側に規制面が形成され、この規制面は上記ガイド板上における第2部品の進行方向に向かって段階的に円形ボウルの外周側に変位しており、上流側の規制面に接触している第2部品が隣の後流側の規制面に接触している第2部品に対してオフセットしていることを特徴とする部品供給装置である。
【0006】
上記第1部品は、上記第1パーツフィーダの第1選別ゲージのゲージ高さを通過したものが正常な部品として第1パーツフィーダの送出部へ送出され、第1パーツフィーダ内に何等かの原因でまぎれこんだ第2部品は第1選別ゲージを通過できないで、第1パーツフィーダから送出されないようになっている。したがって、第1パーツフィーダ内にまぎれこんだ異常な第2部品は、第1パーツフィーダから送出されることがなく、目的箇所に第2部品が供給されるような誤った作動が防止される。また、上記第2部品は、上記第2パーツフィーダの第2選別ゲージのゲージ高さを通過できなかったものが正常な部品として第2パーツフィーダの送出部へ送出され、第2パーツフィーダ内に何等かの原因でまぎれこんだ第1部品は第2選別ゲージを通過して、第2パーツフィーダから送出されないようになっている。したがって、第2パーツフィーダ内にまぎれこんだ異常な第1部品は、第2パーツフィーダから送出されることがなく、目的箇所に第1部品が供給されるような誤った作動が防止される。
【0007】
上述の作動は、第1パーツフィーダでは第1選別ゲージを通過した第1部品が正常な部品として送出され、第2パーツフィーダでは第2選別ゲージを通過できなかった第2部品が正常な部品として送出される。このように第1では通過した部品が正常、第2では通過できなかった部品が正常なものとして、それぞれのパーツフィーダから送出される。このように第1と第2との通過状態が逆になっているので、高さに相違のある第1部品と第2部品が両第1・第2パーツフィーダの相互間で混ざりあうようなことが発生しても、送出してはならない部品は確実に除去され、各パーツフィーダにおける正常な部品だけが送出される。すなわち、第1パーツフィーダ固有の機能と第2パーツフィーダ固有の機能とが逆の関係で対をなしたシステムを構成しているので、上記のような異常部品の混在が発生しても、確実な正常動作がえられるのである。さらに、第1部品が転倒するとその長さが短いので、傾斜角が大きくなり、それに比例してフランジの傾斜角度も大きくなり、結果的には、第1部品のフランジ高さが低くなる。このようにして低くなった変化状況を利用して転倒した第1部品のフランジは通過させるが、転倒した第2部品のフランジは通過させないで送出部に送り出すのである。
【0008】
このように両パーツフィーダが接近した状態で配置してあると、一方のパーツフィーダに入れるべき部品が他方のパーツフィーダに混ざり込むことが発生しやすいのであるが、本発明によれば、混ざり込んでも上述のような区分け作動により、いずれのパーツフィーダにおいても確実に異常部品を排除できる。
【0009】
上記第1部品と第2部品は断面が円形であり、第1部品および第2部品の直径はほぼ同じとされ、第1部品の高さはその直径よりも低く設定され、上記第1選別ゲージの通過空間は第1部品の高さよりも大きくしかも第2部品の直径よりも小さく設定され、第2部品の高さはその直径とほぼ同じかまたはそれよりも高く設定され、上記第2選別ゲージの通過空間は第2部品の高さよりも小さくしかも第1部品の直径よりも大きく設定されている。
【0010】
したがって、第1選別ゲージは正常である第1部品をその高さ計測によって通過させ、第2部品が転倒して第1選別ゲージのところに到来しても第2部品の直径部分で第1選別ゲージの通過を禁止しているので、第2部品が転倒していても必ず異常部品として排除することができる。他方、第2選別ゲージは正常である第2部品をその高さ計測によって通過を禁止し、第1部品が転倒して第2選別ゲージのところに到来したら第1部品の直径部分で第2選別ゲージの通過を許容しているので、第1部品が転倒していても必ず異常部品として排除することができる。
【0011】
上記第2選別ゲージの円形ボウルの中央側に規制面が形成され、この規制面は上記ガイド板上における第2部品の進行方向に向かって段階的に円形ボウルの外周側に変位しており、上流側の規制面に接触している第2部品が隣の後流側の規制面に接触している第2部品に対してオフセットしている。
【0012】
上記規制面に接触しながら移動する部品は、規制面の途中で規制面が段階的に外周側に変位しているので、外周側に変位した部品は変位していない部品に対して外周側にオフセットしていることとなり、変位した部品が後続の変位していない部品によって押されると、変位した部品の規制面に接触しながらの転動性が良好となり、部品の移動が円滑化される。とくに、選別ゲージを通過しないで同ゲージの後流側へ部品移動をさせる場合の部品流動性の向上にとって有効である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図示の実施形態にしたがって本発明をくわしく説明する。図1は、本発明の装置全体を示す平面図であり、図2は、本発明における対象部品の形状を示す側面図である。部品は基本的には断面が円形のものであり、図2(A)(B)に示すように、高さの低い第1部品1、高さの高い第2部品2とも円筒部(または円柱部)3とそれと一体に形成された円形のフランジ4から構成されている。両部品1,2の高さは円筒部3の軸方向の長さで決まり、直径は両フランジ4の直径で決まる。第1部品1は、フランジ4の厚さを含めた高さH1がフランジ4の直径D1よりも短く設定されている。第2部品2は、フランジ4の厚さを含めた高さH2がフランジ4の直径D2とほぼ同じかまたはそれよりも大きく設定されている。両部品の各部の寸法は、第1部品1のD1と第2部品2のD2はほぼ同じ寸法であり、ここでは10mmである。また、第1部品1のH1は8mm、第2部品2のH2は10mmである。また、両部品は鉄鋼材料で作られている。
【0014】
上記のような形状の部品は、同図(C)に示すように、左右に平行に配置したガイドレール5,5によって吊り下げられた状態で搬送される。また、両部品1,2は、円筒部3の高さとフランジ4の直径で区分されるものなので、本発明で対象となる部品の他の例としては、(D)に示した円柱形のものを対象にしてもよい。
【0015】
第1部品1を収容する第1パーツフィーダ7と、第2部品2を収容する第2パーツフィーダ8とが支持台6の上に接近させて配置されている。第1および第2パーツフィーダ7,8は、それぞれ円形のボウル9および10を有する振動式のもので、ボウル9,10の内周に沿ってボウルの外周側が低くなるように傾斜している部品のガイド板11および12が螺旋状に配置されている。各ガイド板11,12の先端部がパーツフィーダの送出部13および14とされ、それぞれ送出路15,16に接続されている。
【0016】
各送出路15,16は、切替え機構17に接続され、ここで選択された第1部品1または第2部品2が目的箇所20に供給されるようになっている。切替え機構17は、基板19の第1通孔21と第2通孔22にそれぞれ送出路15,16が接続され、基板19に沿って進退する切替え片18に通過孔23が明けられ、この通過孔23に連通した状態で供給管24が切替え片18に接合してある。切替え片18の進退は、エアシリンダ25によって行なわれる。また、供給管24は柔軟性のあるウレタンのような合成樹脂材料で作られている。
【0017】
目的箇所としてはいろいろなものがあるが、第1部品1,第2部品2はいずれも2枚のアルミニウム板を打抜いて結合するリベットなので、この目的箇所は、かしめ装置である。
【0018】
各送出路15,16には、部品を1つずつ送出す機構が装備されている。この機構は、最先端の部品を停止させる進退式の規制片26と2番目の部品を停止させる進退式の規制片27によって構成されており、各規制片26,27はエアシリンダ28,29で進退するようになっている。また、規制片26の直ぐ後流側には、搬送空気の噴射通路31,32が各送出路15,16に開口している。送出路15,16内の部品列の個数が所定個数に達したらパーツフィーダの動作を停止するようになっていて、所定個数であるかどうかを判別するために、近接スイッチ等からなるセンサー33,34が各送出路15,16を構成する管路部材に取り付けてある。
【0019】
図1の状態で送出路16側の規制片26が後退すると最先の第2部品2が落下し、さらに搬送空気の噴射を受けて勢いよく第2通孔22,通過孔23,供給管24を通って目的箇所20に供給される。その後、規制片26が再び進出するのと同時に、今度は規制片27が後退すると、部品列全体が部品1個分だけ進出して2番目の部品が最先位置に移行する。その後、規制片27が進出して次の部品送出に備えるようになっている。
【0020】
第1部品1と第2部品2とは、形状や寸法が極めて近似しているので、ボウル9および10からこぼれた第1部品1または第2部品2を誤って間違った側のボウル9または10にもどすことが発生する。上記のように両部品が近似しているのは部品が円筒状のリベットであるから、アルミニウム板の厚さが変わるとそれに対応したリベットを供給する必要があるので、部品の高さ寸法H1,H2に僅かな差が付与されているのである。したがって、第1部品1が第2パーツフィーダ8のボウル10にまぎれこんだり、第2部品2が第1パーツフィーダ7のボウル9にまぎれこんだりするのである。
【0021】
そこで、第2部品2が第1パーツフィーダ7にまぎれこんだ場合の対応構造について説明する。図1に示した第1パーツフィーダ7は、部品がガイド板11上を時計方向に回って行くものであるが、図3では、理解しやすくするために、第2パーツフィーダ8と同方向の反時計方向に、部品が移動する形態で図示してある。
【0022】
ガイド板11の外周側にボウル9の外壁板36が起立した状態で配置され、この外壁板36に連続させて第1選別ゲージ37がガイド板11に沿った状態で設けられている。この第1選別ゲージ37はガイド板11をフランジ4を下向きにして起立したまま移動してきた第1部品1を通過させるもので、その通過空間38の通過高さH11は、第1部品1の高さH1よりも大きく設定してある。したがって、H2の高さの第2部品2は通過高さH11を通過することができない。この第1選別ゲージ37を通過したガイド板11の領域39が第1パーツフィーダ7の送出部13に連続している。また、第2部品2が転倒してガイド板11上を移動してきたときには、その直径すなわちフランジ4の直径D2が通過高さH11よりも大きいので、やはり第2部品2は第1選別ゲージ37を通過することができない。
【0023】
したがって、第1選別ゲージ37を通過した正常な第1部品1は、領域39から送出部13に送出される。一方、第1パーツフィーダ7にまぎれこんだ第2部品2は起立状態あるいは転倒状態の如何にかかわらず第1選別ゲージ37を通過することができず(図5(A)参照)、ガイド板11に開口させた排出口40から排出される。排出された第2部品2が再び第1パーツフィーダ7内にまぎれこまないようにするために、排出口40の下側には出口のない収容ボックス41が設けられている。なお、符号42は、領域39の外周部に設けたガイド用の側板である。
【0024】
つぎに、第1部品1が第2パーツフィーダ8にまぎれこんだ場合の対応構造について説明する。先のものと同様の外壁板36に連続させて第2選別ゲージ43がガイド板11に沿った状態で設けられている。この第2選別ゲージ43はガイド板11をフランジ4を下向きにして起立したまま移動してきた第2部品2を通過させないもので、その通過空間44の通過高さH22は、第2部品2の高さH2よりも小さく設定してある。また、H22は、H1よりも大きく設定してある。よって、H1の高さの第1部品1は通過高さH22を通過することができ、通過空間44の下側に配置した収容ボックス45内に転落して封じ込められる。この第2選別ゲージ43を通過できなかった正常な第2部品2は、領域46から送出部14に送出される。また、第2部品2が転倒してガイド板11上を移動してきたときには、その直径すなわちフランジ4の直径D2が通過高さH22よりも大きいので、やはり第2部品2は第2選別ゲージ43を通過することができないで、送出部14に移送される。
【0025】
ところで、第1部品1が転倒した状態で第2選別ゲージ43にさしかかった時には、異常である第1部品1を排除する必要がある(図5(B)(C)参照)。
(B)に示すように、第1部品1のフランジ4が通過空間44を通過しないまま移行すると、誤部品である第1部品1が送出部14から送出されることになる。そのために、第1部品1のフランジ4を通過させる通過高さH23の切欠部47が通過空間44に形成してある。第1部品1が転倒するとその円筒部3の長さが短いので、円筒部3の傾斜角が大きくなり、それに比例してフランジ4の傾斜角度も大きくなり、結果的には、第1部品1のフランジ高さが低くなる。このようにして低くなった変化状況を利用して転倒した第1部品1のフランジ4は通過させるが、転倒した第2部品2のフランジ4は通過させないで送出部14に送出すのである。したがって、切欠部47の通過高さH23に関連する各部の通過高さ等は、H22<傾斜したフランジの高さD11<H23<H2およびH2に等しいD2のようになる。このような関係式となるのは、第1および第2部品のフランジ4の直径が同じであることから、フランジの傾斜角度によって発生するフランジの高さ寸法のわずかな差を利用するためである。
【0026】
図6および図7は、この種の部品選別用のゲージにおいて、部品の流動性を円滑にするための構造である。すなわち、円形ボウル10の中央側に形成された上記選別ゲージ43の規制面48が、上記ガイド板11上における部品の進行方向に向かって段階的に円形ボウル10の外周側に変位している構造である。上記規制面48が段階的に円形ボウル10の外周側へ変位して、4つの規制面48A,48B,48C,48Dが形成されている。したがって、規制面48Aに接触している断面円形の部品と隣の規制面48Bに接触している断面円形の部品との間にはオフセットLが形成されている。
【0027】
したがって、外周側にオフセットしていることとなり、変位した部品が後続の変位していない部品によって押されると、変位した部品の規制面に接触しながらの転動性が良好となり、部品の移動が円滑化される。とくに、選別ゲージを通過しないで同ゲージの後流側へ部品移動をさせる場合の部品流動性の向上にとって有効である。
【0028】
図7は、ガイド板11の外周側に細長い切欠部49を設けたもので、こうすることにより、通過空間44を通過した部品はいち早く転落することとなり、後続の部品が大量に移行してきても、円滑な転落排除ができて部品選別がスムーズに行われる。
【0029】
本発明を、対象とする部品を図2に示したリベット部品に特定し、図3や図4に示した選別機構を備えた第1および第2パーツフィーダを併設し、各パーツフィーダからのリベット部品をセンサー33,34や規制片26,27や切替え機構17で供給制御をするシステムとして構築することができる。このようにして構築されたシステムにおいて、上記のような部品の「まぎれこみ」のトラブルを解消することができ、目的箇所20に対する正常な部品供給が達成できる。
【0030】
上記実施形態により、上記第1部品1は、上記第1パーツフィーダ7の第1選別ゲージ37のゲージ高さを通過したものが正常な部品として第1パーツフィーダ7の送出部13へ送出され、第1パーツフィーダ7内に何等かの原因でまぎれこんだ第2部品2は第1選別ゲージ37を通過できないで、第1パーツフィーダ7から送出されないようになっている。したがって、第1パーツフィーダ7内にまぎれこんだ異常な第2部品2は、第1パーツフィーダ7から送出されることがなく、目的箇所20に第2部品2が供給されるような誤った作動が防止される。また、上記第2部品2は、上記第2パーツフィーダ8の第2選別ゲージ43のゲージ高さを通過できなかったものが正常な部品として第2パーツフィーダ8の送出部14へ送出され、第2パーツフィーダ8内に何等かの原因でまぎれこんだ第1部品1は第2選別ゲージ43を通過して、第2パーツフィーダ8から送出されないようになっている。したがって、第2パーツフィーダ8内にまぎれこんだ異常な第1部品1は、第2パーツフィーダ8から送出されることがなく、目的箇所20に第1部品1が供給されるような誤った作動が防止される。
【0031】
上述の作動は、第1パーツフィーダ7では第1選別ゲージ37を通過した第1部品1が正常な部品として送出され、第2パーツフィーダ8では第2選別ゲージ43を通過できなかった第2部品2が正常な部品として送出される。このように第1では通過した部品が正常、第2では通過できなかった部品が正常なものとして、それぞれのパーツフィーダ7,8から送出される。このように第1と第2との通過状態が逆になっているので、高さに相違のある第1部品1と第2部品2が両第1・第2パーツフィーダの相互間で混ざりあうようなことが発生しても、送出してはならない部品は確実に除去され、各パーツフィーダ7,8における正常な部品だけが送出される。すなわち、第1パーツフィーダ7固有の機能と第2パーツフィーダ8固有の機能とが逆の関係で対をなしたシステムを構成しているので、上記のような異常部品の混在が発生しても、確実な正常動作がえられるのである。
【0032】
両パーツフィーダ7,8が接近した状態で配置してあると、一方のパーツフィーダ7または8に入れるべき部品が他方のパーツフィーダ8または7に混ざり込むことが発生しやすいのであるが、本発明によれば、混ざり込んでも上述のような区分け作動により、いずれのパーツフィーダにおいても確実に異常部品を排除できる。
【0033】
また、第1選別ゲージ37は正常である第1部品1をその高さ計測によって通過させ、第2部品2が転倒して第1選別ゲージ37のところに到来しても第2部品2の直径部分で第1選別ゲージ37の通過を禁止しているので、第2部品2が転倒していても必ず異常部品として排除することができる。他方、第2選別ゲージ43は正常である第2部品2をその高さ計測によって通過を禁止し、第1部品1が転倒して第2選別ゲージ43のところに到来したら第1部品1の直径部分で第2選別ゲージ43の通過を許容しているので、第1部品1が転倒していても必ず異常部品として排除することができる。
【0034】
上記規制面48A,48B,48C,48Dに接触しながら移動する部品は、規制面の途中で規制面が段階的に外周側に変位しているので、外周側に変位した部品は変位していない部品に対して外周側にオフセットしていることとなり、変位した部品が後続の変位していない部品によって押されると、変位した部品の規制面に接触しながらの転動性が良好となり、部品の移動が円滑化される。とくに、選別ゲージを通過しないで同ゲージの後流側へ部品移動をさせる場合の部品流動性の向上にとって有効である。
【0035】
【発明の効果】
上記第1部品は、上記第1パーツフィーダの第1選別ゲージのゲージ高さを通過したものが正常な部品として第1パーツフィーダの送出部へ送出され、第1パーツフィーダ内に何等かの原因でまぎれこんだ第2部品は第1選別ゲージを通過できないで、第1パーツフィーダから送出されないようになっている。したがって、第1パーツフィーダ内にまぎれこんだ異常な第2部品は、第1パーツフィーダから送出されることがなく、目的箇所に第2部品が供給されるような誤った作動が防止される。また、上記第2部品は、上記第2パーツフィーダの第2選別ゲージのゲージ高さを通過できなかったものが正常な部品として第2パーツフィーダの送出部へ送出され、第2パーツフィーダ内に何等かの原因でまぎれこんだ第1部品は第2選別ゲージを通過して、第2パーツフィーダから送出されないようになっている。したがって、第2パーツフィーダ内にまぎれこんだ異常な第1部品は、第2パーツフィーダから送出されることがなく、目的箇所に第1部品が供給されるような誤った作動が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 システム全体を示す平面図である。
【図2】 部品の形態を示す側面図である。
【図3】 第1パーツフィーダにおける選別構造を示す平面図と断面図である。
【図4】 第2パーツフィーダにおける選別構造を示す平面図と断面図である。
【図5】 選別ゲージにおける部品の挙動を示す断面図と第2選別ゲージの側面図である。
【図6】 選別ゲージの変形例を示す断面図である。
【図7】 ガイド板の平面図と断面図である。
【符号の説明】
1 第1部品
2 第2部品
3 円筒部
4 フランジ
H1 第1部品の高さ
H2 第2部品の高さ
D1 第1部品の直径
D2 第2部品の直径
7 第1パーツフィーダ
8 第2パーツフィーダ
9 ボウル
10 ボウル
11 ガイド板
12 ガイド板
13 送出部
14 送出部
37 第1選別ゲージ
43 第2選別ゲージ
48 規制面
L オフセット
Claims (1)
- パーツフィーダは、少なくとも加振される円形ボウルの内周に沿って円形ボウルの外周側が低くなるように傾斜している部品のガイド板と、上記ガイド板の傾斜でガイド板の外周側へ移動する部品を所定高さの通過空間を用いて選別する選別ゲージとが備えられた形式のものとされ、第1部品および第2部品は断面が円形のものとされ、第1部品および第2部品の各々にほぼ同じ寸法の円形のフランジが設けられ、第1部品の高さは第2部品の高さよりも低く設定されており、第1部品を収容している第1パーツフィーダと第2部品を収容している第2パーツフィーダが設置され、上記第1パーツフィーダの第1選別ゲージは第1部品を通過させて第1パーツフィーダの送出部へ送出するとともに第1パーツフィーダ内にまぎれこんだ上記第2部品は通過させないで第1パーツフィーダから送出させない寸法の通過空間とされ、上記第2パーツフィーダの第2選別ゲージは第2部品を通過させないで第2パーツフィーダの送出部へ送出するとともに第2パーツフィーダ内にまぎれこんだ上記第1部品は通過させて第2パーツフィーダから送出させない寸法の通過空間とされ、しかも第2選別ゲージには転倒した状態の第1部品のフランジは通過させるが転倒した状態の第2部品のフランジは通過させない通過高さとされた切欠部が形成され、上記第2選別ゲージの円形ボウルの中央側に規制面が形成され、この規制面は上記ガイド板上における第2部品の進行方向に向かって段階的に円形ボウルの外周側に変位しており、上流側の規制面に接触している第2部品が隣の後流側の規制面に接触している第2部品に対してオフセットしていることを特徴とする部品供給装置。
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