JP3996585B2 - 播種装置 - Google Patents

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本発明は、ビート等の種子を紙筒等から構成される育苗用筒内へ播種する播種装置に関するものである。
従来より、ビートやレタス等の野菜の種子を筒状に形成された育苗用筒に植え付ける播種作業を自動的に行う播種装置が提案されている。例えば、実開昭56−62019号公報に記載の育苗筒内種子装入機は、種子収容有底孔が形成された種子装入用ベルトを備えており、この種子装入用ベルトをドラムに巻回させて回動させるようになっている。そして、ドラムの外周面には、前記種子装入用ベルトの種子収容有底孔を拡開させるためのビード状突起が形成されており、このビート上突起によって拡開された前記種子収容有底孔から種子が落下されるようになっている(特許文献1)。
この育苗筒内種子装入機は、種子装入用ベルトが上昇傾斜域を通過する際、種子箱から種子を種子収容有底孔に受け入れるとともに、反転部において反転されたとき、ビード状突起が種子収容有底孔を拡開することにより育苗筒内に前記種子収容有底孔から種子を一列ごとに落下させるものである。
実開昭56−62019号公報
しかしながら、従来の播種装置においては播種精度があまり良くなかった。例えば、育苗筒はに種子が2粒以上入ってしまったり、逆に、育苗筒にうまく収容できない場合もある。前述した実開昭56−62019号公報に記載された発明においては、同じ種類の種子であっても種子の大きさは大小様々であるが、種子収容有底孔は最も大きい種子の大きさに合わせて形成されている。このため複数の種子が種子収容有底孔に収容されることがあるが、特に対策を講じていないため育苗筒に2粒以上種子が投入されてしまうのを回避できない。また、特に有底である種子収容有底孔は静電気が発生しやすく、この静電気により種子が付着して前記種子収容有底孔から落下できないことも多い。これによって播種率が低下しているという問題もある。さらに、前記特許文献1では、種子装入用ベルトから種子が一列ずつしか播種されないため、各列の播種が終わる度に装入機を移動させ、育苗筒に位置合わせしなければならず、手間や時間がかかるという問題もある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、播種ベルトから育苗用筒に種子を1粒ずつ確実に収容させて高い播種率を実現し、一度に多くの種子を自動的に育苗用筒に播種し、作業時間を短縮・効率化することができる播種装置を提供することを目的としている。
本発明に係る播種装置の特徴は、種子を貯留している種子タンクから排出される種子を育苗用筒内へ播種する播種装置であって、前記種子タンクから排出された種子を個別に収容し得る孔径を備えているとともに厚さ方向に貫通されている複数の種子収容孔が形成された無端状の播種ベルトと、前記種子収容孔内に種子を収容する収容領域とその収容した種子を育苗用筒に播種する播種領域との間で前記播種ベルトを周回駆動させる播種ベルト周回駆動手段と、前記収容領域から前記播種領域の手前にかけて前記播種ベルトの下面に近接配置され、前記種子収容孔から種子が落下するのを防止する落下防止板と、前記播種ベルトの周回軌道上の反転領域において前記播種ベルトの外側面に近接配置され、前記種子収容孔から種子が落下するのを防止する落下防止カバーと、前記播種領域において前記播種ベルトの下面に近接配置されて前記種子収容孔から種子が落下するのを防止するとともに、前記播種ベルトの各種子収容孔に対応する位置に播種用貫通孔が形成されており、前記播種ベルトの下面に沿ってスライド可能に支持された落下防止兼播種用スライド板と、この落下防止兼播種用スライド板を前記播種ベルトの下面に沿ってベルト搬送方向に対して交差する方向にスライドさせることにより前記種子収容孔から種子が落下するのを防止する落下防止位置と前記播種用貫通孔を前記種子収容孔下に連通させて種子を落下させる播種位置とを選択的に移動させるスライド駆動手段とを有している点にある。
また、本発明において、前記播種領域における播種ベルトの上方に配置され、前記播種ベルトの各種子収容孔に対応する各位置に押出突起が形成された押出突起板と、この押出突起板を弾性支持部材を介して支持しており、落下防止兼播種用スライド板が播種位置にスライドされたとき、前記押出突起が前記種子収容孔に挿通されるように前記押出突起板を下降させる種子押出駆動手段とを有していることが好ましい。
さらに、本発明において、前記押出突起のいずれかは、他の押出突起よりも長尺状であって、かつ、先鋭状に形成されたガイド兼押出突起として構成されていることが好ましい。
また、本発明において、前記種子押出駆動手段は、前記押出突起板を上下動させる上下駆動軸を有し、この上下駆動軸の先端に軸連結板を固定し、この軸連結板に前記弾性支持部材を介して前記押出突起板を支持しており、この押出突起板の上面には、前記押出突起板が所定の傾斜角以上に傾斜すると前記軸連結板の下面に当接して傾斜を規制する傾斜規制部材を配置していることが好ましい。
さらに、本発明において、前記落下防止板は、前記播種ベルトの幅方向の上方に凸状湾曲面が形成されており、この凸状湾曲面に前記播種ベルトの下面が接しながら周回されるように配置することが望ましい。
また、本発明において、前記収容領域の終端近傍における播種ベルトの上面に接触する位置に配置され、前記種子収容孔に余分に収容された種子に接触して孔内から除去する余剰種子除去ローラと、この余剰種子除去ローラの下流側における前記播種ベルトの上面に接触する位置に配置され、前記種子収容孔からはみ出している種子に当接して孔内に押し込む押込ローラとを有していることが好ましい。
さらに、本発明において、前記収容領域における前記播種ベルトは、その傾斜角度が22.5度〜25度に設定されていることが好ましい。
本発明によれば、播種ベルトから育苗用筒に種子を1粒ずつ確実に収容させて高い播種率を実現し、一度に多くの種子を自動的に育苗用筒に播種し、作業時間を短縮・効率化することができる。
以下、本発明に係る播種装置1の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は本実施形態の播種装置1の全体を示す図である。本実施形態の播種装置1は、主として、各構成部を支持するとともに育苗用筒の一例である紙筒2を台上に導き入れて配置するフレーム状の水平基台3と、前記紙筒2上で複数の駆動ローラに巻回支持されており種子を収容する種子収容孔41が形成された播種ベルト4と、この播種ベルト4を周回駆動する播種ベルト周回駆動手段5と、前記播種ベルト4の周回軌道の端部上方に配置され種子を供給する種子供給手段6と、前記播種ベルト4の下面に近接され種子収容孔41から種子が落下するのを防止する落下防止板7と、前記播種ベルト4の反転位置で外側に近接され種子の落下を防止する落下防止カバー8と、前記播種ベルト4および紙筒2の間に配置され種子の落下防止および紙筒2への播種動作を兼ね備えた落下防止兼播種用スライド板9と、この落下防止兼播種用スライド板9をスライドさせるスライド駆動手段10と、紙筒2への播種位置における前記播種ベルト4の上方に配置され種子収容孔41内に残存する種子を押し出す押出突起板11と、この押出突起板11を上下動させる種子押出駆動手段12と、種子収容孔41に余分に収容された種子を孔内から取り除く余剰種子除去ローラ13と、種子収容孔41からはみ出している種子を孔内へ押し込む押込ローラ14と、前記水平基台3上に前記紙筒2を搬送する紙筒搬送手段15と、所定位置に搬送された紙筒2を搬送方向に対して直交方向に移送して位置決めを行う紙筒整列手段16と、紙筒2を上下動させる紙筒上下動手段17と、播種後に種子収容孔41に残留した種子を回収する残留種子回収手段18とから構成されている。
本実施形態の各構成部についてより詳細に説明する。図1に示すように、水平基台3は、4本の脚部31に支えられて紙筒2を水平に搬入し得る水平台32を構成しているとともに、各構成部を支持している。
播種ベルト4は、図1および図2に示すように、帯状のゴム製ベルトによって無端状に形成されており、複数の種子収容孔41が形成されている。この種子収容孔41は、種子を一時的に収容して播種位置まで搬送し紙筒2内へ落下させる役割を果たすものであり、各孔の径は使用する種子を1粒ごとに収容し得る大きさに形成されるとともに、厚さ方向に貫通されている。種子収容孔41は使用する紙筒2の各筒穴に対応する位置に穿孔される。本実施形態では、ハニカム状の紙筒2に対応する1400個の種子収容孔群が2群形成されており、これら種子収容孔群が後述する収容領域と播種領域とへ交互に搬送されるようになっている。
播種ベルト周回駆動手段5は、前記播種ベルト4を所定の種子収容領域と播種領域とへ周回駆動させるものである。図1に示すように、駆動源としてのギヤードモータ51と、このギヤードモータ51の回転力の伝達を制御する電磁制御装置52と、この電磁制御装置52を介してスプロケットおよびチェーンを介して回転されるベルト搬送ローラ53と、このベルト搬送ローラ53に従動する上方従動ローラ54および下方従動ローラ55とから構成されている。
前記電磁制御装置52は、ギヤードモータ51の駆動ギヤ51aに噛合する伝達ギヤ52aを有しており、この伝達ギヤ52aの回転力を電磁石の切り換えにより選択的に出力軸52bに伝達・遮断する電磁クラッチと、出力軸52bの回転運動を制動・減速・停止させる電磁ブレーキとを兼ね備えている。播種ベルト4の駆動は、図示しないマイクロコンピュータにより電子制御されており、周回駆動時には電磁クラッチを接続し電磁ブレーキを解除しておき、播種ベルト4の停止時には電磁クラッチを切断するとともに電磁ブレーキをかける。これにより播種ベルト4の停止反応精度を格段に高めている。また、播種ベルト4の停止位置は、停止マークをビームセンサ(図示せず)により検知するようになっている。前記停止マークは、いずれかの種子収容孔群が完全に播種領域に到達したときに検知される位置に設けられる。
また、播種ベルト4は、図1に示すように、ベルト搬送ローラ53、上方従動ローラ54および下方従動ローラ55を頂点とする略3角形状を構成するように巻回されており、図1の時計回りに周回駆動される。そして、周回軌道のうち、下方従動ローラ55から上方従動ローラ54までの領域は種子収容孔41に種子を収容するための収容領域であり、ベルト搬送ローラ53によって反転された水平位置から下方従動ローラ55までの領域は収容した種子を紙筒2内に播種する播種領域である。前記収容領域における播種ベルト4を適当に傾斜させているのは、種子が播種ベルト4上に長く広範囲に広げるようにして種子収容孔41に収容される機会を多くするのと、一粒以上収容された場合に種子が転げ落ちやすくするためである。試行錯誤の結果、収容領域における播種ベルト4の傾斜角は約20度〜30度が好ましく、より好ましくは22.5度〜25度である。もし傾斜角が20度より小さ過ぎると種子が播種ベルト4上に重なってしまい整列しない。逆に、30度より大き過ぎると種子収容孔41の穿孔方向の重力成分が減少するため、収容確率が低下するし、一旦収容された種子が落ちてしまう。なお、収容領域の搬送方向における距離は、全ての種子収容孔41に種子が収容される距離を考慮して300mm以上に設定されている。
種子供給手段6は、図1および図5に示すように、種子を貯留する種子タンク61と、この種子タンク61から種子を掻き出す掻出ローラ62と、この掻出ローラ62による掻き出し量を調節する出量調節ゲート63と、掻き出された種子を播種ベルト4上に供給する供給板64とを有している。種子タンク61の底部には開口部が形成されており、この開口部に近接して掻出ローラ62が配置されている。また、種子タンク61の壁面は出量調節ゲート63によって形成されており、この高さを変更することにより前記開口部と掻出ローラ62との隙間を設定し、種子の掻き出し量を調節する。なお、掻出ローラ62の回転力は、ベルト搬送ローラ53に取り付けられたスプロケットの回転運動をチェーンとギヤを介して伝達されている。
落下防止板7は、播種ベルト4の下面全体と接するように設けられ、種子収容孔41に収容された種子の落下を防止する役割を果たすものである。落下防止板7は、図1および図5に示すように、収容領域である下方従動ローラ55から上方従動ローラ54までの間、および上方従動ローラ54から播種領域の手前であるベルト搬送ローラ53までの間にそれぞれ設けられる。本実施形態の落下防止板7は、図6に示すように、播種ベルト4の搬送方向と直交する方向に凸状、つまり、断面形状が上方に凸状の湾曲面を形成している。この凸状湾曲面には播種ベルト4の下面が接しており、上下方向への振動を接触面によって抑制されながら周回するようになっている。このように凸状湾曲面が形成されていなければ、播種ベルト4が搬送中に上下に振動して落下防止板7との間に隙間が生じるため、この隙間に種子が入り込んで播種できなくなってしまう。
また、落下防止カバー8は、播種ベルト4が反転する際に種子が落下するのを防止する役割を果たすものであり、ベルト搬送ローラ53の外側、すなわち播種ベルト4の搬送方向が反転する反転領域の外側面に近接配置されている。本実施形態の落下防止カバー8は、図1および図5に示すように、落下防止板7と落下防止兼播種用スライド板9との間の隙間を埋めるように半円状に形成されている。
さらに、落下防止兼播種用スライド板9は、図1および図5に示すように、播種領域における播種ベルト4の下面全体を覆うように近接配置され、その下面に沿って搬送方向と直交する方向にスライド可能に支持されている。落下防止兼播種用スライド板9には、播種ベルト4の種子収容孔群の全ての孔に対応する各位置に播種用貫通孔91が形成されており、その径は使用する種子が引っかからずに通過し得るサイズに設定されている。また、落下防止兼播種用スライド板9の断面形状は、落下防止板7と同様に、播種ベルト4の搬送方向と直交する方向に凸状湾曲面を形成し、この凸状湾曲面に播種ベルト4の下面を当接させながら周回させるようにすることが好ましい。
スライド駆動手段10は、スライド用エアシリンダ10により構成されており、播種用貫通孔91が播種ベルト4の種子収容孔41と連通する位置へ落下防止兼播種用スライド板9をスライドさせるようになっている。本実施形態では、播種ベルト4の下面に沿って搬送方向と直交方向にスライドさせる。つまり、落下防止兼播種用スライド板9は、図7に示すように、種子収容孔41の下面を塞いで種子の落下を防止する落下防止位置と、図8に示すように、播種用貫通孔91を種子収容孔41と連通させて種子を落下させる播種位置とに選択的に移動される。なお、本実施形態では、落下防止兼播種用スライド板9を播種ベルト4の搬送方向と直交する方向にスライドさせているが、この方向に限られるものではなく、要は落下防止位置と播種位置とに移動させられるのであれば、どの方向にスライドさせてもよい。
押出突起板11は、図1および図3から図5に示すように、播種領域における播種ベルト4の上方に配置され、播種ベルト4の種子収容孔群の全孔に対応する各位置に押出突起111が形成されている。各押出突起111は、種子収容孔41に挿通されることにより静電気等によって孔内に残留している種子を強制的に押し出し、落下させるものである。本実施形態の押出突起111は略円柱状に形成されており、その径は種子収容孔41に遊嵌し得るように細く、その長さは播種ベルト4の厚さとほぼ同じ長さに形成されている。また、本実施形態では、図7および図8に示すように、各押出突起111のうち、搬送方向端部の中央位置にある押出突起112を他の押出突起111よりも長尺状であってその先端部を先鋭状に形成したガイド兼押出突起112として形成している。このガイド兼押出突起112は、押出突起板11が下降された際に他の押出突起111よりも先に種子収容孔41に挿入されて下降し、他の押出突起111を各種子収容孔41内に確実に案内するようになっている。
種子押出駆動手段12は、押出突起板11を上下動させる役割を果たすものであり、図1および図7から図9に示すように、押出用エアシリンダ121により上下動される上下駆動軸122を有し、この上下駆動軸122の先端に軸連結板123を固定するとともに、この軸連結板123にゴム等から構成される弾性支持部材124を介して押出突起板11を支持している。前記弾性支持部材124は弾性変形可能であるため、前述したガイド兼押出突起112の案内によって押出突起板11が前後左右に揺動したとしても追従させることができ、精度誤差を吸収できるようになっている。
さらに、種子押出駆動手段12は、図7から図9に示すように、押出突起板11が傾斜し過ぎるのを規制する傾斜規制部材125を備えている。これは、仮に傾斜規制部材125を設けなかったとすれば、図10に示すように、前述した押出突起板11を上昇させる際、ガイド兼押出突起112が種子収容孔41に接触して引っ掛かってしまい、押出突起板11が斜めになって脱出できないおそれがある。そこで、傾斜規制部材125によって押出突起板11の過度な傾斜を抑制する必要がある。本実施形態では、押出突起板11と軸連結板123とを前後2箇所でボルト125aおよびナット125bを使って連結し、この連結の際、前記軸連結板123に形成するボルト穴をボルト径よりも大きくして前後左右移動の自由度を確保するとともに、ナット125bを前記軸連結板123の上下に1対取り付け、かつ、これら上下1対のナット125b,125b間に隙間を形成することで、前後左右移動と適度な傾斜の自由度を確保している。そして、押出突起板11が過度に傾斜しようとしても前記上下1対のナット125b,125bが軸連結板123に当接して過度な傾斜を防止するようになっている。
なお、他の傾斜規制部材125として、例えば、図11に示すように、押出突起板11の上面に突起体125cを設け、この突起体125cの先端部分と軸連結板123の下面との間に隙間を形成し、前記押出突起板11が過度に傾斜した場合には前記突起体125cの先端面が前記軸連結板123の下面に当接して、それ以上の傾斜を防止するようにしてもよい。あるいは図12に示すように、軸連結板123と押出突起板11との距離より短い筒状当接部材125dを、弾性支持部材124の周囲に遊嵌させて構成してもよい。
余剰種子除去ローラ13は、種子収容孔41に1粒以上収容された種子であって、播種ベルト4の傾斜によっても転がり落ちなかった余分な種子を除去するものである。このため余剰種子除去ローラ13は図1および図5に示すように、収容領域の終端部近傍に配置されている。余剰種子除去ローラ13は綿糸ブラシ状に形成されており、そのローラ面が播種ベルト4の上面に接触されて回転自在に軸支されている。前記余剰種子除去ローラ13は、図1に示すように、下方従動ローラ55に取り付けられたスプロケットとチェーンに連結されて搬送方向に合わせて回転される。なお、余剰種子除去ローラ13には、その周面に接するようにローラ付着種子除去板131が設けられており、余剰種子除去ローラ13に付着した種子を払い落とすようになっている。
押込ローラ14は、様々な形状・大きさの種子が種子収容孔41からはみ出している場合があるため、これを孔内に押し込むものである。このため、図1および図5に示すように、余剰種子除去ローラ13の下流側に配置され、その周面が播種ベルト4の上面と接触するように回転自在に設けられる。本実施形態の押込ローラ14は、スチール製のフリーローラにより構成しているが、回転駆動させるようにしてもよい。
紙筒搬送手段15は、紙筒2を載置する紙筒載置板151と、この紙筒載置板151を搬送する紙筒搬送ベルト152と、この紙筒搬送ベルト152を周回駆動させるブレーキ付ギヤードモータ153と、搬送中の紙筒載置板151の両側面に当接して案内する左右一対のガイドローラ154,154と、これら一対のガイドローラ154,154のうちの一方を幅方向に移動させるガイドローラ移動機構155とから構成されている。紙筒搬送ベルト152は、2本の無端状のゴムベルトにより形成されており、紙筒載置板151の底面の左右2箇所に接して搬送する。紙筒搬送ベルト152の駆動はコンピュータ制御されており、ビームセンサ(図示せず)が紙筒2の搬送方向における先端部を検知すると、ブレーキ付ギヤードモータ153を停止するようになっている。この停止位置は播種領域の各種子収容孔41および各播種貫通孔に一致される。
また、ガイドローラ154は、フリーローラで構成されており、図2および図13に示すように、紙筒2の搬送路の両側面に複数個配置されている。片側(図13左側)のガイドローラ154はその回転軸が水平基台3に固定されている。一方、他方のガイドローラ154の回転軸はローラフレーム156に固定されている。ガイドローラ移動機構155は、ローラフレーム156を平行状態のまま幅方向に移動させるリンク機構であり、ローラフレーム156と、このローラフレーム156を搬送方向と平行に水平基台3に連結する複数のリンクフレーム157と、ローラフレーム156を幅方向内方に付勢するバネ状のフレーム付勢部材158と、ローラフレーム156を幅方向外方に移動させるガイド用シリンダ159とを備えている。各リンクフレーム157は同形状に形成されており、その両端がローラフレーム156および水平基台3のそれぞれに回転自在に取り付けられている。フレーム付勢部材158は、ローラフレーム156の後端部を搬送方向後方に引っ張っており幅方向内方に付勢している。一方、ローラフレーム156の先端部にはシリンダ当接部156aが形成されており、このシリンダ当接部156aを搬送方向前方に押出可能な位置にガイド用シリンダ159が配置されている。
紙筒整列手段16は、搬送されてきた紙筒2の幅方向の位置を決めるものであり、図4に示すように、整列用エアシリンダ161によって整列板162を幅方向水平に移動するようになっている。紙筒2は整列板162によって押動され、幅方向の播種位置が決定される。
紙筒上下動手段17は、位置決めされた紙筒2を紙筒載置板151ごと落下防止兼播種用スライド板9の下面近傍まで上昇させるものである。紙筒上下動手段17は、上下動用エアシリンダ171により上下動アーム172を上昇あるいは下降させる。図1に示すように、本実施形態の上下動アーム172は、搬送方向に5本設けられており、これら各アームの先端部によって紙筒載置板151を持ち上げる。
残留種子回収手段18は、強い静電気その他の作用によって最後まで種子収容孔41に残ってしまった種子を回収する機構である。残留種子回収手段18は、図14に示すように、播種領域の終端部近傍で播種ベルト4の上方幅方向に固定された支持軸181に、種子収容孔41の列数分の支持アーム182を回転自在に軸支させており、これらの支持アーム182の先端を曲面状の押出突起183に形成している。曲面状押出突起183は、少なくとも搬送方向上流側に曲面を形成しており、種子収容孔41内に落下しても播種ベルト4が搬送されると上方に飛び出しやすくなっている。
また、播種ベルト4の種子収容孔41内に付着した種子の破片やゴミを除去清掃するための清掃用エアーノズル19が播種領域の後方に備えられている。
次に、本実施形態の播種装置1による作用およびその播種方法について説明する。
本実施形態の播種装置1により紙筒2等の育苗用筒に種子を播種する場合、まず、種子タンク61に種子を投入しておく。投入する種子は、予め篩により選別し、径のバラツキを小さくしておくことが好ましい。つぎに、播種ベルト周回駆動手段5のギヤードモータ51を駆動させるとベルト搬送ローラ53が回転し、これに従動して下方従動ローラ55および上方従動ローラ54が回転して播種ベルト4を周回駆動する。また、ベルト搬送ローラ53と連動する掻出ローラ62が回転する。この掻出ローラ62は、種子タンク61から種子を掻き出し、供給板64を介して播種ベルト4に種子を供給する。このとき、出量調節ゲート63によって種子が適量排出される。
播種ベルト4は、収容領域において下方から上方に向かうように適度に傾斜されているため、供給された種子を種子収容孔41に収容する一方で、未収容の種子を上方に搬送する。これにより、種子は播種ベルト4上で一様に散りばめられ、全ての種子収容孔41に種子が収容される。播種ベルト4の下面では、近接配置されている落下防止板7によって種子の落下が防止され、種子が種子収容孔41に収容されたまま播種ベルト4によって搬送される。ただ、落下防止板7と播種ベルト4とを平行に配置すると、落下防止板7に播種ベルト4を強く当接させられないため、前記播種ベルト4が搬送中に弾み、落下防止板7との間に種子が入り込んでしまう場合がある。この場合、播種装置1の運転を停止してその種子を除去しなければならず、作業効率を低下させる原因となる。そこで、本実施形態のように、落下防止板7を播種ベルト4の幅方向において上方に凸状の湾曲面となるように形成すると、落下防止板7が常に播種ベルト4の下面に当接した状態が維持され、種子が入り込むのを防止する。
収容領域の終端近傍では、余剰種子除去ローラ13が下方従動ローラ55と連動して回転駆動している。この近傍では、ほとんどの種子が既に種子収容孔41に収容されたり、播種ベルト4の傾斜により下方に転げ落ちている。しかしながら、小さい種子は種子収容孔41に2粒収容される場合があるので、余剰種子除去ローラ13によって余分な種子を弾いて転げ落としている。余剰種子除去ローラ13に付着した種子はローラ付着種子除去板131によって除去される。
余剰種子除去ローラ13によって各種子収容孔41内には種子が一粒ずつ収容された状態となるが、種子の形状によっては、その一部分が播種ベルト4の上面からはみ出している場合がある。このような状態で落下防止カバー8を通過させると、その突出部分が引っ掛かって種子が割れてしまう。これを回避するため押込ローラ14が、はみ出している種子を種子収容孔41内に押し込んで播種ベルト4の上面から突出しないようにする。
押込ローラ14を通過した種子は、下方に傾斜された播種ベルト4により反転領域へと搬送される。反転領域では、播種ベルト4の外側面に近接配置された落下防止カバー8が、種子を種子収容孔41内に保持し、落下したり飛び出したりするのを防止する。落下防止カバー8を通過した種子は、引き続いて落下防止位置にある落下防止兼播種用スライド板9によって落下しないように保持されて順次播種領域へと搬送される。
搬送されてきた種子収容孔群が完全に播種領域に到達すると、ビームセンサが停止マークを検知して電磁制御装置52の電磁クラッチを切断するとともに電磁ブレーキをかける。これにより、播種ベルト4は瞬時に停止することができる。仮に電磁制御装置52を使用せずにギヤードモータ51だけで播種ベルト4を駆動・停止させると、停止信号を受けても慣性によって1回転程度回転してしまい、極めて高精度が要求される播種ベルト4の停止位置がずれてしまう。
播種ベルト4が停止するのに合わせて、紙筒搬送ベルト152が紙筒2の載せられた紙筒載置板151を播種ベルト4の下方へ搬送する。このとき、フレーム付勢部材158により幅方向内方に付勢されたローラフレーム156によって各ガイドローラ154が紙筒載置板151の端部に当接して幅方向に付勢するため、紙筒載置板151は両側面をガイドローラ154によりガイドされつつ搬送される。なお、ローラフレーム156は、リンクフレーム157を介して幅方向に平行移動するので、幅の異なる紙筒載置板151であってもガイドできる。紙筒2が各種子収容孔41および各播種用貫通孔91と対応する播種位置に到達すると、ビームセンサが紙筒2の先端部を検知し、ブレーキ付ギヤードモータ153が停止される。続いて、整列用エアシリンダ161を駆動して整列板162によって紙筒2の側面を押動し、紙筒2の反対側面が紙筒載置板151に当接されることにより紙筒2の幅方向における位置が正確に位置決めされる。
その後、ガイド用シリンダ159がフレーム付勢部材158の付勢力に抗しながらシリンダ当接部156aを搬送方向前方に押し出す。これにより、ローラフレーム156は搬送方向前方へ引っ張られ、リンクフレーム157のリンク機構によって幅方向外側に移動する。これにより、紙筒載置板151は、ガイドローラ154による狭持力から開放される。
つづいて、上下動用エアシリンダ171が上下動アーム172を上昇させ、紙筒載置板151ごと紙筒2を上方に持ち上げる。これにより、紙筒2の上面と落下防止兼播種用スライド板9の下面との距離が狭められるため、播種用貫通孔91から落下する種子が紙筒2内に確実に収容される。
以上の動作により紙筒2の搬送方向、幅方向および高さ方向の位置決めが完了すると、スライド用エアシリンダ10が落下防止兼播種用スライド板9を落下防止位置から播種位置にスライドさせる。これにより、落下防止兼播種用スライド板9に形成した各播種用貫通孔91が播種ベルト4の各種子収容孔41と一致して連通するため、収容されていた種子が一度に落下して紙筒2に播種される。ただ、種子収容孔41内には、静電気や歪な種子形状等の理由により稀に種子が残留してしまう場合がある。このため、本実施形態では、種子押出駆動手段12により押出突起板11を下降させて押出突起111を種子収容孔41に挿通することで種子をもれなく落下させる。
より具体的には、まず、押出用エアシリンダ121が上下駆動軸122、軸連結板123および弾性支持部材124を介して押出突起板11を下降させる。押出突起板11には、押出突起111が各種子収容孔41の真上に位置するように形成されているため、そのまま下降させれば各押出突起111は種子収容孔41に挿通される。しかしながら、播種ベルト4の停止位置に若干の誤差が生じたりすると、押出突起111が種子収容孔41の中心からずれて孔壁に当接する等のおそれがある。従って、本実施形態では、押出突起板11を弾性支持部材124を介して前後左右への自由度を確保しているとともに、押出突起板11にガイド兼押出突起112を備えている。これにより、ガイド兼押出突起112が先行して種子収容孔41に進入し、若干位置がずれていても先鋭状の先端部が種子収容孔41に当接しながら挿通されて、押出突起板11の位置を弾性支持部材124の弾性変形によって微調整する。各押出突起111は前記ガイド兼押出突起112によって案内されて各種子収容孔41に正確に挿通される。挿通された押出突起111は種子収容孔41内に残留した種子を押し出し紙筒2に落下させる。
播種が終わると、押出用エアシリンダ121が上下駆動軸122、軸連結板123および弾性支持部材124を介して押出突起板11を上昇させ、ガイド兼押出突起112および押出突起111を種子収容孔41から脱出させる。このとき、端部側のガイド兼押出突起112や他の押出突起111が種子収容孔41に引っ掛かると、図10に示すように押出突起板11が傾斜したまま上昇させられなくなったり、弾性支持部材124の弾性変形によって弾くように外れたりするおそれがある。しかしながら、本実施形態では、図9に示すように、傾斜規制部材125によってボルト125aに螺合させた上下一対のナット125b,125bが押出突起板11の上面または下面に当接して所定の傾斜角以上に傾斜するのを規制するため、上記のような問題を回避できる。
押出突起板11の上昇と同時に、スライド用エアシリンダ10が落下防止兼播種用スライド板9を落下防止位置に戻し、次の種子収容孔群の播種に備える。また、上下動用エアシリンダ171が紙筒載置板151を下降させ、紙筒搬送ベルト152上に載置する。その後、ガイド用シリンダ159がシリンダ当接部156aへの押圧を解除することにより、付勢部材がローラフレーム156を幅方向内側に移動させ、各ガイドローラ154によって紙筒載置板151を狭持させる。
以上の動作が完了すると、マイクロコンピュータがその完了を検知し、播種ベルト周回駆動手段5のギヤードモータ51および紙筒搬送手段15のブレーキ付ギヤードモータ153に駆動信号を出力する。これにより、播種ベルト4が再び周回駆動を開始するとともに、紙筒搬送ベルト152が周回駆動され、播種された紙筒2が排出される。
なお、本実施形態では、残留種子回収手段18の支持アーム182が播種ベルト4の幅方向に多数並べられて待機しており、播種動作終了後の播種ベルト4が搬送されると、図14に示すように、支持アーム182の先端に設けられた曲面状押出突起183が自重により種子収容孔41内に遊嵌し、最後まで残留していた種子を回収箱に落として回収する。
以上の動作を繰り返すことにより、紙筒2への正確な播種作業が短時間かつ自動的に行われる。なお、本実施形態では、播種ベルト4に2つの種子収容孔群が形成されており、一方の種子収容孔群で種子を収容するとともに、他方の種子収容孔群で種子を播種するため、より一層作業効率が高められている。
以上のような本実施形態によれば、種子収容孔41に一粒ずつ種子を収容するように工夫し、孔内に残留する種子を強制的に押し出すため極めて高い播種率を実現できる。例えばビートコーティング種子を使った実用運転の結果、1400穴の紙筒2に対する播種確率は99.7%〜100%という高い播種率を実現できた。また、一度に大量の種子を正確に紙筒2に播種できるため、作業効率の向上と作業時間の短縮を図ることができる。
なお、本発明に係る播種装置1は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
本発明に係る播種装置の実施形態を示す全体正面図である。 本実施形態の播種装置を示す平面図である。 本実施形態の播種装置を示す左側断面図である。 本実施形態の播種装置を示す右側断面図である。 本実施形態の播種ベルトを示す概略断面図である。 本実施形態の落下防止板を示す概略断面図である。 本実施形態の落下防止兼播種用スライド板が落下防止位置にある状態を示す拡大図である。 本実施形態の落下防止兼播種用スライド板が播種位置にある状態を示す拡大図である。 本実施形態の押出突起板および種子押出駆動手段を示す概略図である。 本実施形態の傾斜規制部材を設けなかった場合のイメージ図である。 本実施形態の傾斜規制部材の変形例を示す図である。 本実施形態の傾斜規制部材の他の変形例を示す図である。 本実施形態のガイドローラを示す概略図である。 本実施形態の残留種子回収手段により種子を回収する際の概略図である。
符号の説明
1 播種装置
2 紙筒
3 水平基台
4 播種ベルト
5 播種ベルト周回駆動手段
6 種子供給手段
7 落下防止板
8 落下防止カバー
9 落下防止兼播種用スライド板
10 スライド駆動手段(スライド用エアシリンダ)
11 押出突起板
12 種子押出駆動手段
13 余剰種子除去ローラ
14 押込ローラ
15 紙筒搬送手段
16 紙筒整列手段
17 紙筒上下動手段
18 残留種子回収手段
19 清掃用エアーノズル
31 脚部
32 水平台
41 種子収容孔
51 ギヤードモータ
51a 駆動ギヤ
52 電磁制御装置
52a 伝達ギヤ
52b 出力軸
53 ベルト搬送ローラ
54 上方従動ローラ
55 下方従動ローラ
61 種子タンク
62 掻出ローラ
63 出量調節ゲート
64 供給板
91 播種用貫通孔
111 押出突起
112 ガイド兼押出突起
121 押出用エアシリンダ
122 上下駆動軸
123 軸連結板
124 弾性支持部材
125 傾斜規制部材
125a ボルト
125b ナット
125c 突起体
125d 筒状当接部材
131 ローラ付着種子除去板
151 紙筒載置板
152 紙筒搬送ベルト
153 ブレーキ付ギヤードモータ
154 ガイドローラ
155 ガイドローラ移動機構
156 ローラフレーム
156a シリンダ当接部
157 リンクフレーム
158 フレーム付勢部材
159 ガイド用シリンダ
161 整列用エアシリンダ
162 整列板
171 上下動用エアシリンダ
172 上下動アーム
181 支持軸
182 支持アーム
183 曲面状押出突起

Claims (7)

  1. 種子を貯留している種子タンクから排出される種子を育苗用筒内へ播種する播種装置であって、
    前記種子タンクから排出された種子を個別に収容し得る孔径を備えているとともに厚さ方向に貫通されている複数の種子収容孔が形成された無端状の播種ベルトと、
    前記種子収容孔内に種子を収容する収容領域とその収容した種子を育苗用筒に播種する播種領域との間で前記播種ベルトを周回駆動させる播種ベルト周回駆動手段と、
    前記収容領域から前記播種領域の手前にかけて前記播種ベルトの下面に近接配置され、前記種子収容孔から種子が落下するのを防止する落下防止板と、
    前記播種ベルトの周回軌道上の反転領域において前記播種ベルトの外側面に近接配置され、前記種子収容孔から種子が落下するのを防止する落下防止カバーと、
    前記播種領域において前記播種ベルトの下面に近接配置されて前記種子収容孔から種子が落下するのを防止するとともに、前記播種ベルトの各種子収容孔に対応する位置に播種用貫通孔が形成されており、前記播種ベルトの下面に沿ってスライド可能に支持された落下防止兼播種用スライド板と、
    この落下防止兼播種用スライド板を前記播種ベルトの下面に沿ってベルト搬送方向に対して交差する方向にスライドさせることにより、前記種子収容孔から種子が落下するのを防止する落下防止位置と、前記播種用貫通孔を前記種子収容孔下に連通させて種子を落下させる播種位置とを選択的に移動させるスライド駆動手段と
    を有していることを特徴とする播種装置。
  2. 請求項1において、前記播種領域における播種ベルトの上方に配置され、前記播種ベルトの各種子収容孔に対応する各位置に押出突起が形成された押出突起板と、この押出突起板を弾性支持部材を介して支持しており、落下防止兼播種用スライド板が播種位置にスライドされたとき、前記押出突起が前記種子収容孔に挿通されるように前記押出突起板を下降させる種子押出駆動手段とを有していることを特徴とする播種装置。
  3. 請求項2において、前記押出突起のいずれかは、他の押出突起よりも長尺状であって、かつ、先鋭状に形成されたガイド兼押出突起として構成されていることを特徴とする播種装置。
  4. 請求項2または請求項3において、前記種子押出駆動手段は、前記押出突起板を上下動させる上下駆動軸を有し、この上下駆動軸の先端に軸連結板を固定し、この軸連結板に前記弾性支持部材を介して前記押出突起板を支持しており、この押出突起板の上面には、前記押出突起板が所定の傾斜角以上に傾斜すると前記軸連結板の下面に当接して傾斜を規制する傾斜規制部材を配置していることを特徴とする播種装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかにおいて、前記落下防止板は、前記播種ベルトの幅方向の上方に凸状湾曲面が形成されており、この凸状湾曲面に前記播種ベルトの下面が接しながら周回されるように配置することを特徴とする播種装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、前記収容領域の終端近傍における播種ベルトの上面に接触する位置に配置され、前記種子収容孔に余分に収容された種子に接触して孔内から除去する余剰種子除去ローラと、この余剰種子除去ローラの下流側における前記播種ベルトの上面に接触する位置に配置され、前記種子収容孔からはみ出している種子に当接して孔内に押し込む押込ローラとを有していることを特徴とする播種装置。
  7. 請求項1において、前記収容領域における前記播種ベルトは、その傾斜角度が22.5度〜25度に設定されていることを特徴とする播種装置。
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