JP3991658B2 - 電子部品および集合電子部品ならびに電子部品の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子部品およびこの電子部品を得るために作製される集合電子部品ならびに電子部品の製造方法に関するもので、特に、金属カバーを備える電子部品を能率的に製造するための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この発明にとって興味ある電子部品およびその製造方法が、たとえば特開平8−37251号公報に記載されている。この公報では、電子部品として、積層電子部品が開示されているが、電子部品を製造するため、次のような方法が採用される。
【0003】
まず、図12にその一部を平面図で示すような集合基板1が作製される。集合基板1は、複数の電子部品本体2を所定の分割線3に沿って分割することによって取り出せるようにされているものである。
【0004】
集合基板1には、分割線3を跨るように、導体4(その1つが実線および破線によって示されている。)が予め設けられていて、その後、たとえば円形の貫通孔5が設けられることによって、導体4は、分断され、それによって、たとえば端子となる電極6が形成される。
【0005】
集合基板1の各電子部品本体2となるべき部分には、図12において図示を省略するが、端子または相互接続用配線を与えるための外部導体膜が形成されている。
【0006】
また、図13に、集合基板1の断面が示されているように、集合基板1は、複数のセラミック層7を積層した構造を有していて、これらセラミック層7間の特定の界面に沿って内部導体膜8が形成されたり、図示しないが、特定のセラミック層7を貫通するようにビアホール導体が設けられたりしている。
【0007】
また、集合基板1の各電子部品本体2となるべき部分には、図示しないが、他の電子部品としての搭載部品が実装されることがある。
【0008】
このような集合基板1によれば、1つの導体4から、これを貫通孔5によって分断した結果、2つの電極6を得ることができ、これら電極6は、集合基板1を分割線3に沿って分割したとき、分割線3の各側に位置されることになるので、電子部品本体2の側面に設けられる端子電極のような電極を能率的に形成できるという利点を有している。
【0009】
また、貫通孔5が設けられたとき、導体4が分断されるため、集合基板1にある各電子部品本体2を、互いに電気的に独立した状態とすることができる。したがって、集合基板1の状態で各電子部品本体2の特性測定を実施できるという利点も有している。
【0010】
ところで、前述したように、電子部品本体2上に搭載部品が実装される場合、各電子部品本体2をもって構成される電子部品の表面を平坦にしたり、電磁シールドを図ったりすることを主たる目的として、図13に示すように、器状の金属カバー9が、その開口を電子部品本体2側に向けた状態で配置されることがある。
【0011】
金属カバー9には、脚部10が設けられる。この脚部10が、電極6に半田または導電性接着剤のような導電性接合材11を介して接合されることによって、金属カバー9は電子部品本体2に固定される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した金属カバー9は、集合基板1を分割した後の電子部品本体2に対して、これを取り付けることもできるが、電子部品の生産の能率性を高めるためには、集合基板1の段階で、金属カバー9を取り付けることが好ましい。
【0013】
また、高周波用電子部品にあっては、金属カバー9の有無によって特性が変わることがしばしばであり、そのため、集合基板1の段階で各電子部品本体2をもって構成される電子部品の特性を測定するのであれば、より正確な特性測定のためには、集合基板1に金属カバー9を取り付け、最終製品により近い状態で特性測定を行なうことが好ましい。
【0014】
図13には、集合基板1の段階で金属カバー9が取り付けられた状態が示されている。
【0015】
図13に示すように、集合基板1の段階で金属カバー9を取り付けるにあたっては、金属カバー9に設けられた脚部10が、貫通孔5内に挿入され、その状態で、電極6に導電性接合材11を介して脚部10が接合される。
【0016】
しかしながら、上述した導電性接合材11は、隣り合う2つの金属カバー9の脚部10のそれぞれに付与されるので、図13において破線で示した導電性接合材11aのように、隣り合う金属カバー9の各々の脚部10間を不所望にも連結してしまうような挙動を示すことがあり、そのため、隣り合う金属カバー9が互いに電気的に導通した状態となってしまうことがある。
【0017】
上述のような導電性接合材11aは、集合基板1の状態での各電子部品本体2をもって構成される電子部品の特性測定を不可能にしてしまう。
【0018】
また、導電性接合材11aは、集合基板1を分割線3に沿って分割する際の障害ともなる。
【0019】
なお、図13に示すような不所望な電気的導通をもたらす導電性接合材11aの形成を防止するため、貫通孔5をより大きくすることが考えられる。
【0020】
しかしながら、貫通孔5をより大きくすれば、電子部品本体2の外表面上での実装可能領域や電子部品本体2の内部での配線導体の配置可能領域が狭められてしまう。他方、これら実装可能領域や配線導体の配置可能領域をより広くとろうとすれば、電子部品本体2ひいてはこれをもって構成される電子部品の大型化を招いてしまう。
【0021】
そこで、この発明の目的は、上述したような問題を解決し得る電子部品の製造方法を提供しようとすること、ならびに、このような製造方法によって得られる電子部品、およびこの電子部品を得るために作製される集合電子部品を提供しようとすることである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電子部品は、互いに対向する第1および第2の主面とこれら第1および第2の主面間を連結する側面とを有する、電子部品本体と、電子部品本体の第1の主面を覆うように、その開口を電子部品本体側に向けた状態で配置されている、少なくとも表面が金属から構成される器状の金属カバーとを備えている。
【0023】
電子部品本体の側面には、第1の主面から第2の主面にまで延びる複数の凹部が設けられ、これら複数の凹部は、その内面上に接合用電極が形成された接合用凹部といずれの電極も形成されない非接合用凹部とを含んでいる。
【0024】
金属カバーには、接合用凹部内に位置する脚部が設けられ、金属カバーは、脚部が接合用電極に導電性接合材を介して接合されることによって、電子部品本体に固定されている。他方、金属カバーの、非接合用凹部に対応する位置には、脚部が設けられていない。
【0025】
この発明に係る電子部品において、電子部品本体の第1の主面上には、搭載部品が実装されていてもよい。この場合には、搭載部品は、金属カバーによって覆われることになる。
【0026】
また、電子部品本体は、複数のセラミック層を積層した構造を有していてもよい。
【0027】
上述の場合、接合用電極は、特定のセラミック層を貫通するように設けられたビアホール導体の一部によって与えられたものであることが好ましい。
【0029】
この発明は、また、上述のような複数の電子部品を取り出すための集合電子部品にも向けられる。
【0030】
この集合電子部品は、複数の電子部品本体を所定の分割線に沿って分割することによって取り出せるようにされている、集合基板を備えている。
【0031】
集合基板には、分割線に沿う分割によって分割線の各側に凹部を形成するための貫通孔が設けられる。
【0032】
この貫通孔の内面上であって、分割線の一方側にのみ、接合用電極が形成される。
【0033】
集合基板の各電子部品本体に対応する部分には、金属カバーがそれぞれ配置され、貫通孔内には、金属カバーの脚部が、接合用電極に導電性接合材を介して接合された状態で挿入されている。
【0034】
この発明は、また、前述したような電子部品の製造方法にも向けられる。
【0035】
この電子部品の製造方法は、複数の電子部品本体を所定の分割線に沿って分割することによって取り出せるようにされている、集合基板を作製する工程と、集合基板の各電子部品本体に対応する部分に、金属カバーをそれぞれ配置する工程と、金属カバーが配置された集合基板を、分割線に沿って分割し、それによって、複数の電子部品を取り出す工程とを備えている。
【0036】
上述した集合基板を作製する工程は、集合基板に接合用電極となるべき接合用導体を予め設けておく工程と、分割線に沿う分割によって分割線の各側に凹部を形成するための貫通孔を集合基板に設け、それによって、貫通孔の内面上であって、分割線の一方側にのみ、接合用電極を与えるように接合用導体を露出させる工程とを含んでいる。
【0037】
また、金属カバーを配置する工程は、金属カバーの脚部を貫通孔内に挿入し、脚部と接合用電極とを導電性接合材を介して接合する工程を含んでいる。
【0038】
この発明に係る電子部品の製造方法において、集合基板を分割する工程の前に、金属カバー上へのマーキング工程、電子部品の特性測定工程および電子部品のトリミング工程の少なくとも1つの工程が実施されることが好ましい。
【0039】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3は、この発明の第1の実施形態による電子部品21を説明するための図である。
【0040】
電子部品21は、図1にその外観を示すように、全体として実質的に直方体の形状を有していて、電子部品本体22と金属カバー23とを備えている。
【0041】
図2には、電子部品本体22と金属カバー23とを分離した状態が示され、図3には、電子部品本体22の下面側が示されている。
【0042】
電子部品本体22は、互いに対向する第1および第2の主面24および25とこれら第1および第2の主面24および25間を連結する4つの側面26、27、28および29とを有している。
【0043】
金属カバー23は、器状をなしていて、電子部品本体22の第1の主面24を覆うように、その開口を電子部品本体22側に向けた状態で配置されている。
【0044】
金属カバー23は、これを得るための加工を容易にし、また薄肉化を可能にするため、好ましくは、リン青銅またはFe/Ni合金等の金属から構成される。電子部品21が高周波用途に向けられる場合には、金属カバー23は、電磁シールドの作用も果たす。
【0045】
なお、金属カバー23は、たとえば樹脂またはセラミックの表面に、めっき等による金属コーティングを施したもので構成されてもよく、したがって、少なくとも表面が金属から構成されていればよい。
【0046】
電子部品本体22の側面、この実施形態では、短辺側の側面26および28には、第1の主面24から第2の主面25にまで延びる複数の凹部30および31が設けられている。これら凹部30および31には、その内面上に接合用電極32が形成された接合用凹部30といずれの電極も形成されない非接合用凹部31とがある。この実施形態では、電子部品本体22の互いに対向する側面26および28の各々に接合用凹部30が設けられ、これら接合用凹部30は、対角線方向に対向するように位置されている。
【0047】
金属カバー23には、接合用凹部30内に位置する脚部33が設けられる。金属カバー23は、脚部33が接合用電極32に半田または導電性接着剤のような導電性接合材34(後述する図6参照)を介して接合されることによって、電子部品本体22に固定される。
【0048】
図2に示すように、電子部品本体22の第1の主面24上には、他の電子部品としてのいくつかの搭載部品35が実装されている。これら搭載部品35は、たとえば、積層セラミックコンデンサ、積層インダクタ、ICチップのようなチップ状の電子部品であり、表面実装されたり、半田バンプ実装されたり、ワイヤボンド実装されたりしている。
【0049】
電子部品本体22の第2の主面25上には、図3に示すように、いくつかの外部導体膜36が形成され、これら外部導体膜36は、たとえば、この電子部品21を図示しないマザーボード上に実装するときの端子として機能する。
【0050】
なお、図2には、電子部品本体22の第1の主面24側が図示されているが、この第1の主面24上にもいくつかの外部導体膜が形成される。図2では、これら外部導体膜の図示が省略されている。
【0051】
電子部品本体22は、後で詳細に説明する図6に示すように、複数のセラミック層37を積層した構造を有している。これらセラミック層37間の特定の界面に沿って、図示した内部導体膜38を含むいくつかの内部導体膜が形成され、また、図示しないが、特定のセラミック層37を貫通するように、内部導体膜38等による配線間の相互接続を与えるためのビアホール導体が設けられている。
【0052】
このような電子部品21を製造するため、次のような工程が実施される。まず、図4にその一部を示すような集合基板41が作製される。集合基板41は、所定の分割線42に沿って分割されることによって、複数の電子部品本体22を取り出せるようにされている。
【0053】
集合基板41には、分割線42に沿う分割によって分割線42の各側に前述した凹部30および31をそれぞれ形成するための貫通孔43が設けられている。この貫通孔43が設けられた部分が拡大されて図5に示されている。
【0054】
図5によく示されているように、貫通孔43の内面上であって、分割線42の一方側にのみ、接合用電極32が形成されている。上述したように、分割線42に沿う分割を行なったとき、1つの貫通孔43によって、1組の接合用凹部30および非接合用部31が与えられ、接合用凹部30側に接合用電極32が位置される。
【0055】
接合用電極32は、貫通孔43が設けられる前の状態が図5に破線で示されているような接合用導体44の一部によって与えられる。すなわち、集合基板41には、接合用導体44が予め設けられていて、貫通孔43を設けたとき、貫通孔43の内面上であって、分割線42の一方側にのみ、接合用電極32を与えるように接合用導体44を露出させることが行なわれる。
【0056】
なお、貫通孔43を設けたとき、貫通孔43の内面上に接合用導体44を露出させるために、接合用導体44の図5による左側の端縁は、Aで示した範囲内に位置していればよい。
【0057】
前述したように、電子部品本体22が複数のセラミック層37を積層した構造を有している場合には、集合基板41は、次のようにして作製される。
【0058】
まず、セラミック層37となるべき複数のセラミックグリーンシートが用意される。このセラミックグリーンシートの厚みは、たとえば、20〜150μm程度とされる。
【0059】
次に、各セラミックグリーンシートには、接合用導体44となるべきビアホール導体が設けられ、また、特定のセラミックグリーンシートには、相互接続用配線を与えるためのビアホール導体が設けられる。そのため、セラミックグリーンシートに、たとえば金型またはレーザ装置等を用いて透孔が設けられ、各透孔には、導電性ペーストが充填され、あるいは、透孔の内周面上に、導電性ペーストが塗布される。
【0060】
また、特定のセラミックグリーンシート上には、内部導体膜38等の内部導体膜、および、必要に応じて、外部導体膜36等の外部導体膜を形成するため、導電性ペーストがたとえばスクリーン印刷等によって付与される。
【0061】
上述したビアホール導体および導体膜の形成のための導電性ペーストに含まれる導電成分としては、たとえば、Ag、Ag/Pt、Ag/Pd、Cu、CuO、Cu2 OまたはNi等を主成分とするものが用いられる。
【0062】
次に、上述しような複数のセラミックグリーンシートを積層し、たとえば、50〜150℃の温度下で、500〜2000kgf/cm2 の圧力をもって積層方向にプレスすることによって、集合基板41の生の状態のものが得られる。
【0063】
次に、生の状態の集合基板41に、図5に示したような位置関係をもって、貫通孔43が、たとえば金型またはレーザ装置等を用いて設けられる。なお、貫通孔43を設ける工程は、後述する焼成工程の後に実施されてもよい。
【0064】
また、集合基板41を分割して複数の電子部品本体22を取り出すため、集合基板41をチョコレートブレークに従って分割する場合には、生の状態の集合基板41の分割線42に沿う位置にブレーク用切込み(図示せず。)が、たとえば超硬刃またはレーザ装置等を用いて形成される。
【0065】
次に、焼成工程が実施され、それによって、焼結後の集合基板41が得られる。この焼成工程では、集合基板41に備える各種導体に含まれる金属の種類に応じて、適当な焼成温度および焼成雰囲気が選択される。
【0066】
次に、図3に示した外部導体膜36のような外部導体膜であって、前述したセラミックグリーンシート上には形成されなかった外部導体膜を形成するため、導電性ペーストが付与され、この導電性ペーストの焼き付けが行なわれる。
【0067】
次に、これら外部導体膜36を含む外部導体膜および接合用電極32に対して、たとえば、ニッケルめっきが施され、さらにその上に、金、錫または半田めっきが施される。
【0068】
次に、図2に示した搭載部品35が、集合基板41における各電子部品本体22の第1の主面24に対応する面上に実装される。
【0069】
次に、集合基板41の各電子部品本体22に対応する部分に、図6に示すように、金属カバー23がそれぞれ配置される。このとき、貫通孔43内には、金属カバー23に設けられる脚部33が挿入され、脚部33が、接合用電極32に導電性接合材34を介して接合された状態とされる。導電性接合材34として、半田が用いられる場合には、脚部33と接合用電極32との接合を達成するため、接合用電極32上にクリーム半田を塗布し、脚部33を貫通孔43内に挿入した状態で、クリーム半田をリフローする方法が適用される。
【0070】
図6によく示されているように、貫通孔43内において、分割線42の一方側にのみ、接合用電極32が形成されていて、導電性接合材34は、この一方側の接合用電極32側にのみ付与されるに過ぎないので、導電性接合材34を、貫通孔43における分割線42の一方側にのみ留ませることができる。したがって、前述の図13に示した導電性接合材11aのように、隣り合う電子部品本体22間において、金属カバー23相互で不所望な電気的導通状態を生じさせることはない。
【0071】
このようにして、図1に示すような複数の電子部品21を取り出すための集合電子部品45が得られる。図6には、この集合電子部品45の一部が示されている。
【0072】
次に、必要に応じて、集合電子部品45の状態で、金属カバー23上へのマーキング工程、電子部品21の特性測定工程および/または電子部品21のトリミング工程が実施される。
【0073】
次に、集合電子部品45は、分割線42に沿って分割され、それによって、図1に示すような複数の電子部品21が取り出される。この分割に際して、前述したように、ブレーク用切込みが集合基板41に設けられる場合には、チョコレートブレークが適用される。
【0074】
上述した集合基板41の分割方法に関して、ブレーク用切込みは、焼結後の集合基板41に対して、たとえばレーザ装置またはダイヤモンドカッター等を用いて形成しても、あるいは、このようなブレーク用切込みを設けることなく、焼結後の集合基板41を、たとえばダイシングソーを用いて直接切断するようにしてもよい。
【0075】
以上、この発明を、図1ないし図6を参照して、特定的な実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、以下に説明するように、その他、種々の変形例が可能である。
【0076】
たとえば、上述した実施形態では、貫通孔43ならびにこれの分割によって得られた凹部30および31は、角形の平面形状を有している。特に、接合用凹部30が角形の平面形状を有していると、電子部品本体22と金属カバー23との間での位置合わせにずれがある程度生じても、接合用凹部30内に金属カバー23の脚部33を適正に位置させることができ、金属カバー23を不所望に変形させることがないという利点を有しているが、このような利点を特に望まないならば、貫通孔43の平面形状がたとえば円形にされ、そのため、凹部30および31の平面形状が半円形にされてもよい。
【0077】
また、接合用導体44の断面形状についても、上述した実施形態では、角形にされたが、たとえば円形に変更されてもよい。
【0078】
図7は、この発明の第2の実施形態による電子部品51を説明するための図である。図7は、前述した図2に相当する図である。したがって、図7において、図2に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0079】
図7を参照して、接合用凹部30および非接合用凹部31は、電子部品本体22の長辺側の側面27および29の各々に設けられる。そして、金属カバー23に設けられる脚部33は、このような接合用凹部30の位置に対応するように位置される。
【0080】
図8は、この発明の第3の実施形態による電子部品52を説明するための図2に相当する図である。
【0081】
図8に示した電子部品52では、電子部品本体22の4つの側面26〜29の各々に、接合用凹部30および非接合用凹部31がそれぞれ設けられる。そして、金属カバー23に設けられる脚部33は、このような接合用凹部30に対応する位置に位置される。
【0082】
図9は、この発明の範囲内のものではないが、参考例としての電子部品53を説明するための図2に相当する図である。
【0083】
図9に示した電子部品53では、図2に示した電子部品21と比較して、金属カバー23には、非接合用凹部31内に位置する脚部33aがさらに設けられていることを特徴としている。
【0084】
このように、非接合用凹部31内に位置する脚部33aがさらに設けられていると、電子部品本体22に対する金属カバー23の位置合わせをより確実に行なうことができる。
【0085】
図10は、この発明の第4の実施形態による電子部品54を説明するための図2に相当する図である。なお、図10においては、電子部品本体22が集合基板41の状態で示され、また、搭載部品の図示が省略されている。
【0086】
図10に示した実施形態では、集合基板41の分割線42によって区画される電子部品本体22となるべき部分の互いに対向する辺の各々に3つの貫通孔43が設けられる。そして、貫通孔43における接合用電極32が位置する側が、分割線42に沿って配列される3つの貫通孔43に関して交互となるようにされる。また、個々の電子部品本体22の相対向する辺の各々上に位置する貫通孔43における接合用電極32の位置を見ると、相対向する貫通孔43内の接合用電極32は、分割線42の同一側に位置している。
【0087】
したがって、金属カバー23にあっては、その一辺上の各端部近傍に2つの脚部33が設けられ、これに対向する辺上の中央部に1つの脚部33が設けられている。
【0088】
図11は、接合用電極の形成態様についての他の実施形態を示している。図11において、前述した図2等に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0089】
図11に示した接合用電極32aは、電子部品本体22の第1の主面24から第2の主面25にまで延びるように形成されておらず、第2の主面25から第1の主面24にまで届かないように形成されている。このような接合用電極32aの形成状態を得るためには、たとえば、前述したように、セラミックグリーンシートにビアホール導体を設けて接合用導体44を得ようとするならば、第1の主面24側に位置するいくつかのセラミックグリーンシートについては、このようなビアホール導体を設けないようにすればよい。
【0090】
なお、図2等に示した接合用電極32および図11に示した32aのいずれについても、これらを形成するため、ビアホール導体によるのではなく、他の方法が適用されてもよい。たとえば、貫通孔43の内面上に導電性ペーストを付与する方法が採用されてもよい。
【0091】
また、図示した実施形態では、電子部品本体22は、平板状の形状を有していたが、たとえば、第1および/または第2の主面24および/または25にキャビティが設けられ、このキャビティ内にたとえばICチップ等の他の電子部品が実装される構造を有していてもよい。
【0092】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る電子部品は、側面に複数の凹部が設けられた電子部品本体を備え、これら複数の凹部のうち、接合用凹部には、その内面に接合用電極を形成し、金属カバーを電子部品本体に取り付けるにあたって、金属カバーに設けられた脚部を接合用凹部内に位置させ、接合用電極に導電性接合材を介して接合するようにし、複数の凹部のうち、非接合用凹部には、いずれの電極も形成されないような構造を有している。
【0093】
したがって、このような電子部品を製造するために、次のような構造を有する集合電子部品を作製すれば、複数の電子部品を一挙にかつ能率的に製造することができる。
【0094】
すなわち、上述の集合電子部品は、複数の電子部品本体を所定の分割線に沿って分割することによって取り出せるようにされている、集合基板を備え、集合基板には、分割線に沿う分割によって分割線の各側に凹部を形成するための貫通孔が設けられ、貫通孔の内面であって、分割線の一方側にのみ、接合用電極が形成され、集合基板の各電子部品本体に対応する部分には、金属カバーがそれぞれ配置され、貫通孔内には、金属カバーに設けられる脚部が、接合用電極に導電性接合材を介して接合された状態で挿入されている。
【0095】
このような集合基板によれば、これを分割線に沿って分割することによって、複数の電子部品を取り出すことができるので、複数の電子部品を一挙にかつ能率的に製造することができる。
【0096】
また、集合基板において、貫通孔の内面上には、分割線の一方側にのみ、接合用電極が形成され、導電性接合材は、この接合用電極と金属カバーの脚部とを接合するように付与されるに過ぎないので、導電性接合材が隣り合う金属カバー間を電気的に導通させるように広がることをより確実に防止することができる。
【0097】
したがって、集合電子部品の状態で、各電子部品に対する特性測定を問題なく実施することができ、特性測定工程の能率化を図ることができる。
【0098】
また、上述したような導電性接合材による不所望な電気的導通を生じにくくするため、貫通孔をより大きくする必要がないため、貫通孔によって、電子部品本体の外表面上での実装可能領域や電子部品本体の内部での配線導体の配置可能領域が狭められる度合いを低減でき、その結果、電子部品の小型化を有利に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による電子部品21の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示した電子部品21を、電子部品本体22と金属カバー23とが互いに分離された状態で示す斜視図である。
【図3】図1に示す電子部品21に備える電子部品本体22の第2の主面25側を示す斜視図である。
【図4】図1に示した電子部品21に備える電子部品本体22を得るために用意される集合基板41の一部を示す斜視図である。
【図5】図4に示した集合基板41における貫通孔43が設けられた部分を拡大して示す平面図である。
【図6】図4に示した集合基板41をもって構成された集合電子部品45の一部を拡大して示す部分断面正面図である。
【図7】この発明の第2の実施形態による電子部品51を示す、図2に相当する図である。
【図8】この発明の第3の実施形態による電子部品52を示す、図2に相当する図である。
【図9】 この発明の範囲内のものではないが、参考例としての電子部品53を示す、図2に相当する図である。
【図10】 この発明の第4の実施形態による電子部品54を説明するための金属カバー23および集合基板41の一部を互いに分離して示す斜視図である。
【図11】この発明のさらに他の実施形態を説明するためのもので、電子部品本体22の接合用電極32aが形成された部分を示す正面図である。
【図12】この発明にとって興味ある従来の集合基板1の一部を示す平面図である。
【図13】この発明が解決しようとする課題を説明するためのもので、図12に示した集合基板1に金属カバー9を取り付けた状態を示す一部断面正面図である。
【符号の説明】
21,51,52,53,54 電子部品
22 電子部品本体
23 金属カバー
24 第1の主面
25 第2の主面
26〜29 側面
30 接合用凹部
31 非接合用凹部
32,32a 接合用電極
33,33a 脚部
34 導電性接合材
35 搭載部品
36 外部導体膜
37 セラミック層
38 内部導体膜
41 集合基板
42 分割線
43 貫通孔
44 接合用導体
45 集合電子部品
Claims (7)
- 互いに対向する第1および第2の主面とこれら第1および第2の主面間を連結する側面とを有する、電子部品本体と、
前記電子部品本体の前記第1の主面を覆うように、その開口を前記電子部品本体側に向けた状態で配置されている、少なくとも表面が金属から構成される器状の金属カバーと
を備え、
前記電子部品本体の前記側面には、前記第1の主面から前記第2の主面にまで延びる複数の凹部が設けられ、
前記複数の凹部は、その内面上に接合用電極が形成された接合用凹部といずれの電極も形成されない非接合用凹部とを含み、
前記金属カバーには、前記接合用凹部内に位置する脚部が設けられ、前記金属カバーは、前記脚部が前記接合用電極に導電性接合材を介して接合されることによって、前記電子部品本体に固定され、
前記金属カバーの、前記非接合用凹部に対応する位置には、脚部が設けられていない、
電子部品。 - 前記電子部品本体の前記第1の主面上には、搭載部品が実装されていて、前記搭載部品は、前記金属カバーによって覆われている、請求項1に記載の電子部品。
- 前記電子部品本体は、複数のセラミック層を積層した構造を有する、請求項1または2に記載の電子部品。
- 前記接合用電極は、特定の前記セラミック層を貫通するように設けられたビアホール導体の一部によって与えられたものである、請求項3に記載の電子部品。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載の複数の電子部品を取り出すための集合電子部品であって、
複数の前記電子部品本体を所定の分割線に沿って分割することによって取り出せるようにされている、集合基板を備え、
前記集合基板には、前記分割線に沿う分割によって前記分割線の各側に前記凹部を形成するための貫通孔が設けられ、
前記貫通孔の内面上であって、前記分割線の一方側にのみ、前記接合用電極が形成され、
前記集合基板の各前記電子部品本体に対応する部分には、前記金属カバーがそれぞれ配置され、前記貫通孔内には、前記金属カバーの前記脚部が、前記接合用電極に前記導電性接合材を介して接合された状態で挿入されている、
集合電子部品。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の電子部品の製造方法であって、
複数の前記電子部品本体を所定の分割線に沿って分割することによって取り出せるようにされている、集合基板を作製する工程と、
前記集合基板の各前記電子部品本体に対応する部分に、前記金属カバーをそれぞれ配置する工程と、
前記金属カバーが配置された前記集合基板を、前記分割線に沿って分割し、それによって、複数の前記電子部品を取り出す工程と
を備え、
前記集合基板を作製する工程は、前記集合基板に、前記接合用電極となるべき接合用導体を予め設けておく工程と、前記分割線に沿う分割によって前記分割線の各側に前記凹部を形成するための貫通孔を前記集合基板に設け、それによって、前記貫通孔の内面上であって、前記分割線の一方側にのみ、前記接合用電極を与えるように前記接合用導体を露出させる工程とを含み、
前記金属カバーを配置する工程は、前記金属カバーの前記脚部を前記貫通孔内に挿入し、前記脚部と前記接合用電極とを前記導電性接合材を介して接合する工程を含む、
電子部品の製造方法。 - 前記集合基板を分割する工程の前に、前記金属カバー上へのマーキング工程、前記電子部品の特性測定工程および前記電子部品のトリミング工程の少なくとも1つの工程が実施される、請求項6に記載の電子部品の製造方法。
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