JP2002026527A - 積層配線基板及びその製造方法 - Google Patents

積層配線基板及びその製造方法

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JP2002026527A
JP2002026527A JP2000202635A JP2000202635A JP2002026527A JP 2002026527 A JP2002026527 A JP 2002026527A JP 2000202635 A JP2000202635 A JP 2000202635A JP 2000202635 A JP2000202635 A JP 2000202635A JP 2002026527 A JP2002026527 A JP 2002026527A
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laminated
plating layer
stacked
substrate
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Yasutomi Asai
浅井  康富
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Denso Corp
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Denso Corp
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Publication date
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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層配線基板の側面に電子部品を実装する場
合に、部品実装用ランドを形成しなくても電子部品を実
装することができる積層配線基板及びその製造方法を提
供する。 【解決手段】 積層されたグリーンシートには、内部に
おいて導体ペーストを充填したビアホールが形成され、
各グリーンシート間において、内層配線用の導体ペース
ト及び表層配線用の導体ペーストがパターニングされて
いる。この積層されたグリーンシートの端部でグリーン
シートを切断し、内層配線用の導体ペーストを露出さ
せ、グリーンシートを焼成する。そして、露出した内層
配線22及び表層配線23にめっき層31、32を形成
し、導電性接着剤5を介してめっき層31、32と電子
部品6、8、60とを電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層配線基板及び
その製造方法に関し、詳しくは、電子部品が側面に実装
される積層配線基板及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、積層配線基板における部品の実装
密度を高めるために、積層配線基板の側面に電子部品を
実装する技術が開発されている。そのような技術とし
て、特開平4−155892号公報に記載のものがあ
る。この公報に記載の技術では、表面及び内部に配線が
形成された複数の基板を積層してなる積層配線基板にお
いて、積層配線基板の側面の所望の部位で配線が露出さ
れ、この露出した配線に導体ペーストを焼成してなる電
極パッドが形成され、この電極パッドに電子部品が実装
されている。
【0003】次に、この積層配線基板の製造方法につい
て述べる。まず、複数のグリーンシートを用意し、層間
接続のためにビアホールを形成して、ビアホールに導体
ペーストを印刷する。また、グリーンシートの表面に面
内の導通をとるための内層配線用の導体ペーストを印刷
する。そして、これらのグリーンシートを重ねて熱圧着
し積層する。
【0004】次に、積層したグリーンシートの端部をグ
リーンシートの厚み方向に切断し、グリーンシートの側
面に内層配線用の導体ペーストを露出させる。その後、
この露出した導体ペーストと電気的に接続するように、
グリーンシートの側面に導体ペーストをスクリーン印刷
する。そして、積層したグリーンシートを焼成し積層配
線基板にする。その結果、グリーンシートの側面に対し
て印刷した導体ペーストが部品実装用ランドになる。続
いて、この部品実装用ランド上にニッケルメッキを施
す。そして、このニッケルメッキ上に電子部品を実装す
ることにより、積層配線基板の側面に電子部品が実装さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような製造方法で
は、部品実装用ランドを形成するために、積層したグリ
ーンシートの側面に導体ペーストを印刷する際に、グリ
ーンシートを立てた状態で行わなければならない。しか
しながら、積層配線基板の厚みは焼成する前のグリーン
シートを積層した状態でも非常に薄く、例えば、1mm
〜2mm程度である。従って、グリーンシートを立てた
状態で印刷用のマスクとグリーンシートの側面とを位置
合わせし、このような薄い領域に導体ペーストを印刷す
るのは困難である。さらに、グリーンシートという柔ら
かい状態で印刷を行っており、積層したグリーンシート
の取り扱いが困難である。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑み、積層配線基
板の側面に電子部品を実装する場合に、当該側面に部品
実装用ランドを形成せずに電子部品を実装することがで
きる積層配線基板及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、複数の基板を積層し、積
層した基板の側面(1c)に電子部品(8)を実装して
なる積層配線基板において、積層した基板の内部に形成
した配線(10、21、22)の一部を積層した基板の
側面に引き出しており、引き出した配線上にめっき層
(32)を形成し、めっき層に対して、導電性接続部材
(5)を介して電子部品を電気的に接続していることを
特徴としている。
【0008】このように、積層した基板から引き出した
配線にめっき層を形成した構成にすることにより、部品
実装用ランドを設けなくても、積層した基板の側面に電
子部品を実装することができる。
【0009】また、請求項2に記載の発明では、複数の
基板を積層し、積層した基板の内部及び主表面(1a)
に配線(10、21〜23)を形成し、積層した基板の
主表面及び側面に電子部品(6、8、60)を実装して
なる積層配線基板において、積層した基板の内部に形成
した配線(10、21、22)の一部を、積層された基
板の側面に引き出しており、引き出された配線上及び積
層した基板の主表面に形成した配線(23)上の各々に
めっき層(31、32)を形成しており、各々のめっき
層に対して、導電性接続部材(5)を介して電子部品を
電気的に接続していることを特徴としている。
【0010】これにより、積層された基板の主表面と側
面に同一の構成で電子部品を実装することができる。
【0011】また、請求項3に記載の発明のように、請
求項1又は2の発明において、積層された基板の側面に
引き出された配線は、基板の厚み方向に貫通して形成さ
れているものであることを特徴としている。これによ
り、電子部品と引き出した配線との電気的な接触面積を
大きくすることができ、接触抵抗を低減させることがで
きる。
【0012】また、請求項4に記載の発明のように、導
電性接続部材が導電性接着剤であると、導電性接着剤の
粘性により、めっき層に対して導電性接着剤を塗れ広が
ること無く供給することができ、好適に電気的な接続を
確保することができる。特に、請求項2の発明のよう
に、積層した基板の主表面と側面の両方に電子部品を実
装する場合は、導電性接着剤は、硬化する際の熱ダレが
少ないため、積層した基板の主表面と側面とに同時に電
子部品を実装することができる。
【0013】請求項5に記載の発明では、積層した基体
シートの内部に形成した配線(10、21、22)の一
部を積層した基体シートの側面(1c)から露出させる
工程と、露出した配線上にめっき層(32)を形成する
工程と、めっき層に対して、導電性接続部材(5)を介
して電子部品(8)を電気的に接続する工程とを有する
ことを特徴としている。
【0014】これにより、形成することが困難な部品実
装用ランドを形成しなくても、露出した配線に対して、
マスクなどを用いずに選択的に形成することができるめ
っき層を形成することにより、電子部品を積層配線基板
の側面に実装することができる。
【0015】具体的には、請求項6に記載の発明のよう
に、複数のグリーンシート(110〜114)に対して
導体ペースト(121、122)を用いて、所定の配線
パターンを形成した後、複数のグリーンシートを積層し
た積層体を形成する積層工程と、積層体の端部を切断す
ることによって積層体の側面(1c)において導体ペー
ストの一部を露出させる露出工程と、この後、積層体を
焼成するとともに、導体ペーストを焼成して配線(2
1、22)を形成する焼成工程と、続いて、積層体の側
面から露出する配線上にめっき層(32)を形成するめ
っき工程と、めっき層に対して、導電性接続部材(5)
を介して電子部品(8)を電気的に接続する実装工程と
を行うことにより、焼成したグリーンシートの側面に電
子部品を実装することができる。
【0016】または、請求項7に記載の発明のように、
請求項6の発明の積層工程を行った後に、積層体を焼成
するとともに導体ペーストを焼成して配線(21、2
2)を形成する焼成工程と、この後、焼成した積層体の
端部を切断することによって積層体の側面(1c)にお
いて配線の一部を露出させる露出工程と、続いて、積層
体の側面から露出する配線上にめっき層(32)を形成
するめっき工程とを行い、めっき層に対して、導電性接
続部材(5)を介して電子部品(8)を電気的に接続す
る実装工程を行うようにしても良い。
【0017】また、請求項5〜7の発明において、請求
項8に記載の発明のように、めっき層を無電解めっき法
によって形成すると、露出した配線上に選択的にめっき
層を形成することができる。
【0018】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
図に示す実施形態について説明する。図1〜図5は、本
実施形態に係る積層配線基板の製造工程を示す模式図で
あって、図1(a)〜(d)、図2(a)及び(b)、
図3(a)及び(c)、図4(a)及び(c)、図5
(a)は概略断面図であり、図2(c)、図3(b)及
び(d)、図4(b)及び(d)、図5(b)は側面図
である。このうち、図5は各種の工程を経て完成した積
層配線基板100の模式図である。
【0020】まず、図5を参照して、積層配線基板10
0の全体構成について述べる。積層配線基板100は複
数の基体シートとしてのセラミック基板が積層された積
層基板1を有し、図示例では、5枚のセラミック基板が
積層されている。セラミック基板としては、例えば、ア
ルミナ基板を用いることができる。
【0021】積層基板1には配線21、22、23が形
成されている。これらの配線21〜23は、積層基板1
の内部においてセラミック基板の厚み方向に貫通して形
成された層間接続のための層間配線21と、積層基板1
の内部において各々のセラミック基板の間に形成され、
各々のセラミック基板の面内の導通をとるための内層配
線22と、積層基板1の主表面(表面)1a及び裏面1
bに形成された表層配線23とからなる。これらの各種
配線21〜23はモリブデンやタングステン等から構成
される。また、内層配線22が積層基板1の側面1cに
引き出されている。
【0022】表層配線23の表面には、めっき層31が
形成されている。また、積層基板1の側面1cに引き出
された内層配線22の表面にもめっき層32が形成され
ている。これらのめっき層31、32には、CuやN
i、或はNiAuを用いることができる。
【0023】積層基板1の主表面1aにおいては、めっ
き層31に対して導電性接続部材としての導電性接着剤
5を介して電子部品6、60が実装されている。図示例
では、3つの電子部品6、60のうち、左と中央に配置
された2つのものがコンデンサ6であり、右に配置され
たものが半導体素子60である。半導体素子60はワイ
ヤ7を用いてワイヤボンドによって、めっき層31に結
線されており、積層基板1の表層配線23と電気的に接
続されている。
【0024】積層基板1の側面1cにおいては、めっき
層32に対して導電性接着剤5を介して電子部品8が電
気的に接続されている。図示例では、電子部品8として
コンデンサを用いており、めっき層32はコンデンサの
電極に対応したパターンに配置されている。ここで、導
電性接着剤5としては、例えば、Ag(銀)フィラーを
含有したエポキシ樹脂を用いることができる。
【0025】なお、図5(b)の右側の4個のめっき層
32には電子部品8が実装されていないが、これは実装
構成を分かりやすく示すためであり、実際にはこの4個
のめっき層32にも、導電性接着剤5を介して左側の電
子部品8と同様に電子部品8を実装する。また、積層基
板1の裏面1bにおいて、めっき層31上に厚膜抵抗体
4が形成されている。このようにして、積層配線基板1
00が構成されている。
【0026】次に、かかる構成を有する積層配線基板1
00の製造方法について、図1〜図5を参照して述べ
る。まず、図1(a)に示すようにグリーンシート11
0を用意する。このグリーンシート110はアルミナ
粉、カオリン、有機バインダー等から構成される。そし
て、図1(b)に示すように、グリーンシート110の
所望の位置にビアホール221を形成する。これは、例
えば、ピンをパンチングすることにより形成することが
できる。
【0027】次に、図1(c)に示すように、ビアホー
ル221に対してビアホール用の導体ペースト121を
充填する。ビアホール用の導体ペースト121として
は、主としてモリブデンからなるものを用いることがで
き、印刷によって充填することができる。その後、グリ
ーンシート110表面の所望の領域に内層配線用の導体
ペースト122を塗布する。この内層配線用の導体ペー
スト122としては、主としてタングステンからなるも
のを用いることができ、印刷により塗布することができ
る。このようにして、グリーンシート110に所定の配
線パターンを形成する。
【0028】そして、図2(a)に示すように、図1に
示した方法と同様に加工することにより、複数のグリー
ンシート110〜114を用意する。図示例では、合わ
せて5枚のグリーンシート110〜114を用意してい
る。なお、最下層のグリーンシート114には、両面に
内層配線用の導体ペースト122がパターニングしてあ
る。次に、これらの複数のグリーンシート110〜11
4を重ね、熱圧着を行い、積層して積層体を形成する
(以上、積層工程)ことにより、図2(b)に示すよう
な構成となる。
【0029】その後、積層体の端部において、切断面
(側面)で内層配線用の導体ペースト122の一部が露
出するように積層体を切断、或は研磨する(露出工
程)。図示例では、図2(b)の端部における破線の部
位で厚み方向に切断、或は、破線の部位まで研磨する。
その結果、図3(a)、(b)に示すように、積層した
グリーンシート110〜114の側面において、内層配
線用の導体ペースト112の一部が露出する。
【0030】次に、積層体を焼成するとともに導体ペー
ストを焼成する(焼成工程)。この焼成は、例えば、温
度を約1600℃にし、還元雰囲気で行うと良い。この
結果、積層体(積層されたグリーンシート110〜11
4)が積層基板1になり、ビアホール用の導体ペースト
121は層間配線21になり、内層配線用の導体ペース
ト122のうち、積層基板1の内部に形成されたものは
内層配線22になり、積層基板1の主表面1a及び裏面
1bに形成されたものは表層配線23になる。なお、グ
リーンシートは焼成することにより20%程度収縮する
が図示はしていない。
【0031】次に、図3(c)に示すように、積層基板
1の主表面1a、裏面1b及び側面1cにおいて露出し
ている各種の配線22、23にめっきを行い、めっき層
31、32を形成する(めっき工程)。このめっき層3
1、32は、選択的に形成可能な無電解めっき法により
形成することができる。これにより、積層基板1の主表
面1a及び裏面1bの表層配線23にめっき層31を形
成するのと同時に、図3(c)、(d)に示すように、
積層基板1の側面1cにおいて露出した内層配線22の
表面にもめっき層32を形成することができる。
【0032】次に、図4(a)に示すように、積層基板
1の裏面1bの所望のめっき層31に対して抵抗体ペー
ストを印刷して焼成し、厚膜抵抗体4を形成する。この
際、図示していないが、必要に応じて保護ガラスを形成
し、抵抗値を調節するためにレーザトリミングを行って
も良い。
【0033】次に、図4(c)、(d)に示すように、
積層基板1の主表面1aの所望のめっき層31に導電性
接着剤5を塗布する。これは、例えば印刷により塗布す
ることができる。また、積層基板1の側面1cのめっき
層に導電性接着剤5を塗布する。これは、例えばディス
ペンサーを用いて行うことができる。そして、導電性接
着剤5を塗布した部分に電子部品6、8、60を搭載す
る。この際、積層基板1の側面1cに搭載された電子部
品8も、硬化前の導電性接着剤5の粘性により、積層基
板1に固定しておくことができる。
【0034】次に、導電性接着剤5を、例えば150℃
の高温層を用いることにより硬化させる(実装工程)。
そして、半導体素子60と積層基板1の主表面1aにお
けるめっき層31とをワイヤ7を用いてワイヤボンドし
て電気的に接続する。このようにして、図5(a)、
(b)に示す積層配線基板100が完成する。
【0035】ところで、本実施形態では、積層基板1の
側面1cにおいて露出した内層配線22の断面に、マス
クなどを用いずに選択的に形成することができるめっき
層32を形成している。このため、導電性接着剤5によ
って電子部品8を内層配線22と電気的に接続すること
ができる。従って、上記従来公報に記載の技術のよう
に、あえて形成することが困難な部品実装用ランドを形
成しなくても、露出した内層配線22に対して、電子部
品8を積層基板1の側面1cに実装することができる。
【0036】また、導電性接着剤5は硬化する際の熱ダ
レが少ないため、積層基板1の主表面1aに設けられた
導電性接着剤5と、側面1cに設けられた導電性接着剤
5とを同時に硬化させることができる。従って、積層基
板1の主表面1aと側面1cの両方に、同時に電子部品
6、8、60を実装することができる。
【0037】また、導電性接着剤5は半田のように塗れ
広がらないため、積層基板1の側面1cにおいて露出し
た内層配線22の断面だけでも電気的な接続を十分に確
保することができる。また、導電性接着剤5はめっき層
32の周囲の積層基板1の素地部分にも付着しているた
め、機械的にも十分な接続強度を確保することができ
る。
【0038】また、積層基板1の主表面1aと同じ構成
で積層基板1の側面1cにも電子部品8を実装するよう
にしているため、主表面1aのみに電子部品6、60を
実装する場合と比較して、積層したグリーンシート11
0〜114を切断、或は研磨する露出工程を加えるだけ
で、側面1cにも電子部品8を実装することができる。
【0039】なお、本実施形態では厚膜抵抗体4を形成
しているが、特に、形成しなくても良い。
【0040】(第2実施形態)上記第1実施形態では、
積層体を切断、或は研磨して露出工程を行い、続いて焼
成工程を行う例について示した。しかし、積層工程に続
いて焼成工程を行った後に、積層基板を研磨、或は切断
することにより内層配線22の断面を露出させ、その後
めっき工程を行うようにしても良い。
【0041】以下に、この方法を簡便に行う一例を図6
を参照して述べる。図6は、第1実施形態と比較して異
なる部分のみの製造工程を示す模式図である。このう
ち、図6(a)、(c)、(e)は概略断面図であり、
図6(b)、(d)、(f)は側面図である。なお、図
6中、図1〜図5と同じ部分は同一符号を付して説明を
省略する。
【0042】第1実施形態と同様にして積層工程までを
行う。また、積層工程までに、図6(a)に示すよう
に、最上層のグリーンシート110と最下層のグリーン
シート114に対して、切断したい位置にV字形状の溝
9を形成しておく。その後、焼成工程を行う。次に、V
字形状の溝9に応力を加えて破断させ、図6(b)に示
すように破断面(側面1c)に内層配線22の断面を露
出させる(露出工程)。続いて、図6(c)に示すよう
にめっき工程を行う。これ以降は、第1実施形態と同様
にして積層配線基板を完成させることができる。
【0043】(第3実施形態)上記第1及び第2実施形
態では、内層配線22の一部を積層基板1の側面1cか
ら露出させ、めっき層32を形成して電子部品8を実装
する例について示したが、この方法では電子部品8が内
層配線22の断面のみと電気的な接続をするため、接触
面積が小さく接触抵抗が大きくなる可能性がある。
【0044】そこで、図7(a)、(b)に示すよう
に、ビアホールに導体が充填されてなる層間配線21を
積層基板1の側面1cから露出させるようにする。これ
により、内層配線22の断面とセラミック基板の厚みと
を合わせた領域に相当し、内層配線22の断面積よりも
大きい導体露出部を形成することができるため、接触面
積を大きくすることができ、接触抵抗を低減させること
ができる。
【0045】また、図7(c)、(d)に示すように、
層間配線21とは別に導体がセラミック基板の厚み方向
に貫通して充填された導体充填部10を形成し、この導
体充填部10を露出させても良い。この導体充填部10
は、グリーンシート内に空間部を形成し、この空間部に
導体を充填することで形成できる。なお、この形成方法
の詳細については、本出願人が先に出願した特許第26
84877号公報を参照することができる。
【0046】(他の実施形態)上記各実施形態では、基
体シートとしてアルミナ基板を用いる例について示した
が、ガラスセラミックを使用した低温焼成基板や、多層
のプリント配線基板を用いることもできる。また、積層
配線基板の側面に実装することができる電子部品はコン
デンサに限らず、チップ型抵抗、振動子、半導体素子な
ども実装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る積層配線基板の製造工程を
示す模式図である。
【図2】図1に続く積層配線基板の製造工程を示す模式
図である。
【図3】図2に続く積層配線基板の製造工程を示す模式
図である。
【図4】図3に続く積層配線基板の製造工程を示す模式
図である。
【図5】図4に続く積層配線基板の製造工程を示す模式
図である。
【図6】第2実施形態に係る積層配線基板の製造工程を
示す模式図である。
【図7】第3実施形態に係る積層配線基板の構成を示す
模式図である。
【符号の説明】
1…積層基板、1a…積層基板の主表面、1c…積層基
板の側面、5…導電性接続部材、6、8、60…電子部
品、10…導体充填部、21…層間配線、22…内層配
線、23…表層配線、31、32…めっき層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E319 AC01 BB11 5E336 BB03 CC32 EE08 5E343 AA07 AA24 BB24 BB25 BB39 BB40 BB44 BB55 BB72 CC01 DD33 ER35 5E346 CC17 CC18 CC32 CC35 CC36 CC37 CC39 CC42 DD23 EE23 FF18 FF45 GG08 GG09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基板が積層され、前記積層された
    基板の内部に配線(10、21、22)が形成され、前
    記積層された基板の側面(1c)に電子部品(8)が実
    装されてなる積層配線基板において、 前記配線の一部が前記積層された基板の側面に引き出さ
    れており、前記引き出された前記配線上にめっき層(3
    2)が形成されており、前記めっき層に対して、導電性
    接続部材(5)を介して前記電子部品が電気的に接続さ
    れていることを特徴とする積層配線基板。
  2. 【請求項2】 複数の基板が積層され、前記積層された
    基板の内部、及び、主表面(1a)に配線(10、21
    〜23)が形成され、前記積層された基板の前記主表
    面、及び、側面(1c)に電子部品(6、8、60)が
    実装されてなる積層配線基板において、 前記積層された基板の内部に形成された配線(10、2
    1、22)の一部が、前記積層された基板の前記側面に
    引き出されており、前記引き出された配線上、及び、前
    記積層された基板の前記主表面に形成された配線(2
    3)上の各々にめっき層(31、32)が形成されてお
    り、前記各々のめっき層に対して、導電性接続部材
    (5)を介して前記電子部品が電気的に接続されている
    ことを特徴とする積層配線基板。
  3. 【請求項3】 前記積層された基板の前記側面に引き出
    された配線は、前記基板の厚み方向に貫通して形成され
    ているものであることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の積層配線基板。
  4. 【請求項4】 前記導電性接続部材が導電性接着剤であ
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記
    載の積層配線基板。
  5. 【請求項5】 複数の基体シートを積層し、前記積層さ
    れた基体シートの内部に配線(10、21、22)を形
    成し、前記積層された基体シートの側面(1c)に電子
    部品(8)を実装してなる積層配線基板の製造方法にお
    いて、 前記配線の一部を前記積層した基体シートの側面から露
    出させる工程と、 前記露出した配線上にめっき層(32)を形成する工程
    と、 前記めっき層に対して、導電性接続部材(5)を介して
    前記電子部品を電気的に接続する工程とを有することを
    特徴とする積層配線基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 複数のグリーンシート(110〜11
    4)に対して導体ペースト(121、122)を用い
    て、所定の配線パターンを形成した後、前記複数のグリ
    ーンシートを積層した積層体を形成する積層工程と、 前記積層体の端部を切断することによって前記積層体の
    側面(1c)において前記導体ペーストの一部を露出さ
    せる露出工程と、 この後、前記積層体を焼成するとともに、前記導体ペー
    ストを焼成して配線(21、22)を形成する焼成工程
    と、 続いて、前記積層体の側面から露出する前記配線上にめ
    っき層(32)を形成するめっき工程と、 前記めっき層に対して、導電性接続部材(5)を介して
    電子部品(8)を電気的に接続する実装工程とを有する
    ことを特徴とする積層配線基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 複数のグリーンシート(110〜11
    4)に対して導体ペースト(121、122)を用い
    て、所定の配線パターンを形成した後、前記複数のグリ
    ーンシートを積層した積層体を形成する積層工程と、 前記積層体を焼成するとともに、前記導体ペーストを焼
    成して配線(21、22)を形成する焼成工程と、 この後、前記焼成した積層体の端部を切断することによ
    って前記積層体の側面(1c)において前記配線の一部
    を露出させる露出工程と、 続いて、前記積層体の側面から露出する前記配線上にめ
    っき層(32)を形成するめっき工程と、 前記めっき層に対して、導電性接続部材(5)を介して
    電子部品(8)を電気的に接続する実装工程とを有する
    ことを特徴とする積層配線基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記めっき層を無電解めっき法によって
    形成することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1
    つに記載の積層基板の製造方法。
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