JP3991294B2 - 自動車用空気調和装置のファンユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は自動車用空気調和装置のファンユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用空気調和装置のファンユニットは、送風ファンを収容するファンユニットケースと、ファンユニットケース内に内気を導入する2つの内気導入口と、ファンユニットケース内に外気を導入する外気導入口と、内外気の切換えを行う2つの開閉ドアとを備える。
【0003】
2つの内気導入口と外気導入口とはファンユニットに形成され、2つの内気導入口はファンユニットの車両前後方向に沿って並んでいる。
【0004】
2つの内気導入口がいずれも閉じているとき、外気導入口が開いているので、送風ファンが作動すると、外気導入口から外気がファンユニットケース内に導入される(外気モード)。
【0005】
2つの内気導入口がいずれも開いているとき、外気導入口が閉じているので、送風ファンが作動すると、2つの内気導入口から内気がファンユニットケース内に導入される(内気モード)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図12は従来の自動車用空気調和装置のファンユニットにおける2つの開閉ドアの開度と駆動側ストロ−クとの関係を示す図、図13は開閉ドアと騒音との関係を示す図である。
【0007】
図12において、縦軸は開閉ドアの開度、横軸はモードである。なお、実線は車室側の開閉ドアを、点線はエンジン側の開閉ドアを示す。
【0008】図13において、縦軸は騒音の大きさ、横軸は開閉ドアの開度である。
【0009】
2つの開閉ドアが2つの内気導入口を閉じているときには(図12のa,b点)、開閉ドアが車室の遮音壁として機能し、空気(外気)吸込み時の騒音が遮断される。
【0010】
しかし、2つの内気導入口を外気だけを導入する外気モードから内気と外気とを混入する半内気モードにしたとき、又は内気だけを導入する内気モード(図12のe点)から半内気モードにしたとき、室内側の開閉ドアがエンジンルーム側の開閉ドアに同期して開く(図12のc,d点参照)ので、空気吸込み時の騒音が車室側の内気導入口及びインストルメントパネル(以下、インパネという)を通って車室内に侵入するという問題がある。
【0011】
ところで、騒音は開閉ドアの開度に対してリニアに変化せず(図13参照)、急激に大きくなる。
【0012】
したがって、例えば夏季のように室内温度が高いときには、所定温度に下がるまで内気モード(2つの空気導入口がいずれも開いている)による冷房を続け、ある程度温度が下がった時点で、内外気モードによる冷房に切り換えるが、開閉ドアはいずれも開いているので、車室側の内気導入口を通じて常に大きな騒音が車室室内に侵入する(図13の範囲R参照)。
【0013】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は特に内外気混入時(半内気モード)における、車室内の騒音を低減できる自動車用空気調和装置のファンユニットを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため請求項1記載の発明は、車室とエンジンルームとの間に配置され、送風ファンを収容するファンユニットケースと、このファンユニットケースに車両前後方向に並べて形成されて、内気を導入する2つの内気導入口と、前記ファンユニットケースに形成されて、外気を導入する外気導入口と、前記ファンユニットケース内に設けられて、内外気の切換えを行う車室側の開閉ドア及びエンジンルーム側の開閉ドアとを備える自動車用空気調和装置のファンユニットにおいて、前記2つの内気導入口は、外気モードでは車室側の開閉ドア及びエンジンルーム側の開閉ドアで閉じられ、内気モードでは車室側の開閉ドア及びエンジンルーム側の開閉ドアの双方が開くと共に、半内気モードでは一方の内気導入口に対し車室側の開閉ドアが閉じ、他方の内気導入口に対しエンジンルーム側の開閉ドアが所定量開くようになっており、外気モード又は半内気モードから内気モードへ切り換えるときは、車室側の開閉ドアで内気導入口を閉じたままエンジンルーム側の開閉ドアを徐々に動かし、このエンジンルーム側の開閉ドアが内気モードとなる直前に車室側の開閉ドアを開き、内気モードから外気モード又は半内気モードへ切り換えるときは、車室側の開閉ドアで内気導入口を閉じた後、エンジンルーム側の開閉ドアを徐々に動かして内気導入口を閉じる開閉ドア連動手段を備えていることを特徴とする。前記開閉ドア連動手段は、4つのリンクから構成されているもので、このうち第1のリンクは、その一つの頂角に車室側の開閉ドアの軸が取り付けられて、前記車室側の開閉ドアと一体に回転すると共に、円弧状の溝と、この円弧状の溝の一端に前記車室側の開閉ドアの軸から離れる方向に延びる直線状の溝とが形成されており、第2のリンクは、その中間部が軸を介して前記ファンユニットケースに回転自在に支持されていると共に、その一端には前記第1のリンクの円弧状の溝及び直線状の溝に沿って摺動可能なスライダが設けられ、他端には駆動力をこの第2のリンクに伝達するためのロッドが回転可能に支持されており、第3のリンクは、その一端にエンジンルーム側の開閉ドアの軸が取り付けられて、このエンジンルーム側の開閉ドアと一体に回転し、第4のリンクは、その一端が前記第2のリンクの他端側に回転可能に支持されると共に、他端が前記第3のリンクのうちのエンジンルーム側の開閉ドアの軸が取り付けられた側の他端に回転可能に支持されていることを特徴とする。
【0015】
外気モードから内気モードへ切り換えるときには、車室側の開閉ドアを閉じたままエンジンルーム側の開閉ドアを徐々に開いて内気を導入し、車室側の開閉ドアは内気モードにする直前に開く。また、内気モードから外気モードへ切り換えるときには、車室側の開閉ドアを閉じた後、エンジンルーム側の開閉ドアを徐々に閉じて外気を導入する。したがって、半内気モード時には車室側の開閉ドアは閉じられた状態となる。
【0016】
請求項3記載の発明は、車室とエンジンルームとの間に配置され、送風ファンを収容するファンユニットケースと、このファンユニットケースに車両幅方向に並べて形成されて、内気を導入する2つの内気導入口と、前記ファンユニットケースに形成されて、外気を導入する外気導入口と、前記ファンユニットケース内に設けられて、内外気の切換えを行う運転席側の開閉ドア及び助手席側の開閉ドアとを備える自動車用空気調和装置のファンユニットにおいて、前記2つの内気導入口は、外気モードでは運転席側の開閉ドア及び助手席側の開閉ドアで閉じられ、内気モードでは運転席側の開閉ドア及び助手席側の開閉ドアの双方が開くと共に、半内気モードでは一方の内気導入口に対し運転席側の開閉ドアが閉じ、他方の内気導入口に対し助手席側の開閉ドアが所定量開くようになっており、外気モード又は半内気モードから内気モードへ切り換えるときは、運転席側の開閉ドアで内気導入口を閉じたまま助手席側の開閉ドアを徐々に動かし、この助手席側の開閉ドアが内気モードとなる直前に運転席側の開閉ドアを開き、内気モードから外気モード又は半内気モ ードへ切り換えるときは、運転席側の開閉ドアで内気導入口を閉じた後、助手席側の開閉ドアを徐々に動かして内気導入口を閉じる開閉ドア連動手段を備えていることを特徴とする。前記開閉ドア連動手段は、4つのリンクから構成されているもので、このうち、第1のリンクは、その一つの頂角に運転席側の開閉ドアの軸が取り付けられて、前記運転席側の開閉ドアと一体に回転すると共に、円弧状の溝と、この円弧状の溝の一端に前記運転席側の開閉ドアの軸から離れる方向に延びる直線状の溝とが形成されており、第2のリンクは、その中間部が軸を介して前記ファンユニットケースに回転自在に支持されていると共に、その一端には前記第1のリンクの円弧状の溝及び直線状の溝に沿って摺動可能なスライダが設けられ、他端には駆動力をこの第2のリンクに伝達するためのロッドが回転可能に支持されており、第3のリンクは、その一端に助手席側の開閉ドアの軸が取り付けられて、この助手席側の開閉ドアと一体に回転し、第4のリンクは、その一端が前記第2のリンクの他端側に回転可能に支持されると共に、他端が前記第3のリンクのうちの助手席側の開閉ドアの軸が取り付けられた側の他端に回転可能に支持されていることを特徴とする。
【0017】
外気モードから内気モードへ切り換えるときには、運転席側の開閉ドアを閉じたまま助手席側の開閉ドアを徐々に開いて内気を導入し、運転席側の開閉ドアは内気モードにする直前に開く。また、内気モードから外気モードへ切り換えるときには、運転席側の開閉ドアを閉じた後、助手席側の開閉ドアを徐々に閉じて外気を導入する。したがって、半内気モード時には運転席側の開閉ドアは閉じられた状態となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1はこの発明の第1実施形態に係るファンユニットを備えた自動車用空気調和装置の搭載位置を示す概略図、図2は図1のII−II線に沿う断面図である。
【0020】自動車用空気調和装置1はエンジンルーム20と車室30との間に配置されている。
【0021】
エンジンルーム20と自動車用空気調和装置1とはダッシュパネル21で仕切
られ、自動車用空気調和装置1と車室30とはインパネ31で仕切られている。
【0022】
自動車用空気調和装置1はファンユニット10とエアコンユニット40とで構成されている。
【0023】
ファンユニット10は助手席32側のほぼ前方であって運転席33から遠い位置に配置されている。
【0024】
エアコンユニット40はエバポレータ41及びヒータコア42を備えている。
【0025】
また、ファンユニット10は、ファンユニットケース11と、内気導入口12,13と、外気導入口14と、開閉ドア12A,13Aとを備える。
【0026】
ファンユニットケース11の下部には、空気をエアコンユニット40へ導入するための送風ファン15が収容されている。
【0027】
ファンユニットケース11の送風ファン15の上方には、内気を導入するための2つの内気導入口12,13が形成されているとともに、外気を導入するための外気導入口14が形成されている。2つの内気導入口12,13は車両前後方向に沿って並んでいる。
【0028】
内気導入口12,13及び外気導入口14の近傍には、内外気の切換えを行うための開閉ドア12A,13Aがそれぞれ設けられている。
【0029】
次に、上記ファンユニットの動作を説明する。
【0030】
図3〜図5は駆動リンクによる開閉ドアの動作を説明するファンユニットの概略図、図6〜図8はモードの切換えを説明するファンユニットの概略図、図9は開閉ドアの開度と駆動側ストロ−クとの関係を示す図である。
【0031】
図9において、縦軸は開閉ドアの開度、横軸はモードであり、実線は車室側の開閉ドアを、点線はエンジン側の開閉ドアをそれぞれ示す。
【0032】
なお、図6は図3に、図7は図4に、図8は図5にそれぞれ対応する図である。
【0033】
開閉ドア12A,13Aはリンク機構(開閉ドア連動手段)50によって互いに連結されている。
【0034】
リンク機構50は4つのリンク51〜54から構成される。
【0035】
第1のリンク51はほぼ三角形であり、1つの頂角には開閉ドア12Aの軸12Bが取り付けられ、第1のリンク51は開閉ドア12Aと一体に回転する。
【0036】
第1のリンク51には、円弧状の溝51Aが形成されているとともに、この円弧状の溝51Aの一端に軸12Bから離れる方向へ延びる直線状の溝51Bが形成されている。
【0037】
第2のリンク52はほぼL形であり、中間部が軸52Aを介してファンユニットケース11に回転自在に支持されている。
【0038】
第2のリンク52の一端には溝51A,51Bに沿って摺動可能なスライダ52Bが設けられ、他端にはロッド61の一端が回転可能に支持されている。
【0039】
ロッド61はアクチュエータ(図示せず)によって所定のストローク(矢印aで示す範囲)で左右方向へ移動し、駆動力を第2のリンク52側へ伝える。なお、上記ストロークに応じてモードが切り換わる。
【0040】
第3のリンク53の一端には開閉ドア13Aの軸13Bが取り付けられ、第3のリンク53は開閉ドア13Aと一体に回転する。
【0041】
第4のリンク54の一端は第2のリンク52の他端側に回転可能に支持され、他端は第3のリンク53の他端に回転可能に支持されている。
【0042】
図示しない内外気切換えスイッチが外気モードに切り換えられると、アクチュエータの作用によりロッド61を介して第2のリンク52の他端が右方向へ付勢され、第2リンク52が反時計方向へ回転し、第2のスライダ52Bが反時計方向へ回転する。
【0043】
スライダ52Bが溝51Aの端部に達すると、車室側の開閉ドア12Aが時計方向へ回転し、内気導入口12が閉じる。
【0044】
また、第2リンク52が反時計方向へ回転したとき、第4のリンク54によって第3のリンク53が反時計方向へ回転し、エンジンルーム側の開閉ドア13Aが反時計方向へ回転し、内気導入口13が閉じる。
【0045】
これは、図9のA点の状態である。
【0046】
送風ファン15を作動させると、外気導入口14からファンユニットケース11内に外気が導入される(図6参照)。
【0047】
導入された外気はエバポレータ41を通過するときに冷やされ、ヒータコア42を通過するときに加熱され、図示しないデフ吹出口、ベント吹出口及びフット吹出口へ送られる。
【0048】
内外気切換えスイッチが半内気モードに切り換えられると、アクチュエータの
作用によりロッド61を介して第2のリンク52の他端が左方向へ付勢される。
【0049】
このとき、第2のリンク52のスライダ52Bは第1のリンク51の溝51Aに沿って時計方向へ回転するだけであり、第1のリンク51はいずれの方向へも付勢されず、車室側の内気導入口12は閉じたままである。
【0050】
これは、図9のB点の状態である。
【0051】
同時に、第3のリンク53は第4のリンク54によって時計方向へ回転し、エンジンルーム側の開閉ドア13Aが時計方向へ回転し、内気導入口13が開き始める。
【0052】
これは、例えば図9のC点の状態である。
【0053】
送風ファン15を作動させると、外気導入口14と内気導入口13とからファンユニットケース11内に外気と内気とが導入される(図7参照)。
【0054】
内外気切換えスイッチが内気モードに切り換えられると、アクチュエータの作用によりロッド61を介して第2のリンク52の他端が半内気モードのときよりも更に左方向へ付勢される。
【0055】
このとき、第2のリンク52のスライダ52Bが第1のリンク51の円弧状の溝51Aから直線状の溝51Bへ移動する。
【0056】
なお、開閉ドア12Aは依然として閉じたままである。
【0057】
これは、図9のD点の状態である。
【0058】
スライダ52Bが溝51Bの端部に達すると、第1のリンク51が反時計方向へ回転し、開閉ドア12Aが反時計方向へ回転し、車室側の内気導入口12が開き始める。
【0059】
これは、図6のE点の状態である。
【0060】
このとき、第3のリンク53は第4のリンク54によって更に時計方向へ回転し、エンジンルーム側の開閉ドア13Aが車室側の開閉ドア12Aと同期して外気導入口14を閉じるまで回転し、内気導入口12,13を全開とする。
【0061】
これは、図6のF点の状態である。
【0062】
送風ファンを作動させると、2つの内気導入口12,13からファンユニットケース11内に内気が導入される(図8参照)。
【0063】
なお、内気モードから外気モードに変えるときは上記と逆にアクチュエータを作動させればよい。
【0064】
この実施形態によれば、車室側の開閉ドア12Aを閉じたままエンジンルーム側の開閉ドア13を徐々に開いて内気を導入し、車室側の開閉ドア12Aを内気モードにする直前に開くことができる。
【0065】
また、車室側の開閉ドア12Aを閉じた後、エンジンルーム側の開閉ドア13Aを徐々に閉じて外気を導入することができる。
【0066】
その結果、外気と内気とが混入している半内気モードにおいては、車室側の開閉ドア12Aは閉じられるので、開閉ドア12Aによって空気吸込み時の騒音が遮断され、例えば車室内の騒音を約1〜2dBに低減させることができる。
【0067】
例えば夏季のように室内温度が高い場合には内気モードで冷却した後に半内気モードとするが、このような場合には従来の構成のファンユニットに比し騒音低減の効果が顕著である。
【0068】
図10この発明の第2実施形態に係るファンユニットを備えた自動車用空気調和装置の搭載位置を示す概略図、図11は図10のXI−XI線に沿う断面図であり、上記実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0069】
この実施形態のファンユニット110は、内気を導入するための2つの内気導入口112,113が車両幅方向に並べて形成されている点で第1実施形態と相違する。
【0070】
この第2実施形態によれば、運転席側の開閉ドア112Aによって空気吸込み時の騒音を遮断でき、ドライバに伝わる騒音が低減される。この開閉ドア112Aは第1実施形態の開閉ドア12Aに対応するものである。
【0071】
【発明の効果】
以上に説明したように請求項1記載の発明の自動車用空気調和装置のファンユニットによれば、外気モードから内気モードへ切り換えるときには、車室側の開閉ドアを閉じたままエンジンルーム側の開閉ドアを徐々に開いて内気を導入し、車室側の開閉ドアはエンジンルーム側の開閉ドアがほぼ全開状態になった時点で開く。また、内気モードから外気モードへ切り換えるときには、車室側の開閉ドアを閉じた後、エンジンルーム側の開閉ドアを徐々に閉じて外気を導入する。その結果、半内気モードにおいては、車室側の開閉ドアは閉じられた状態となるので、車室側の開閉ドアによって空気吸込み時の騒音が遮断され、車室内に侵入する騒音が低減される。
【0072】
請求項3の発明の自動車用空気調和装置のファンユニットによれば、外気モードから内気モードへ切り換えるときには、運転席側の開閉ドアを閉じたまま助手席側の開閉ドアを徐々に開いて内気を導入し、運転席側の開閉ドアはエンジンルーム側の開閉ドアがほぼ全開状態になった時点で開く。また、内気モードから外気モードへ切り換えるときには、運転席側の開閉ドアを閉じた後、助手席側の開閉ドアを徐々に閉じて外気を導入する。その結果、半内気モードにおいては、運転席側の開閉ドアは閉じられた状態となるので、この運転席側の開閉ドアによって空気吸込み時の騒音が遮断され、ドライバに伝わる騒音が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係るファンユニットを備えた自動車用空気調和装置の搭載位置を示す概略図である。
【図2】図2は図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図3は駆動リンクによる開閉ドアの動作を説明するファンユニットの概略図である。
【図4】図4は駆動リンクによる開閉ドアの動作を説明するファンユニットの概略図である。
【図5】図5は駆動リンクによる開閉ドアの動作を説明するファンユニットの概略図である。
【図6】図6はモードの切換えを説明するファンユニットの概略図である。
【図7】図7はモードの切換えを説明するファンユニットの概略図である。
【図8】図8はモードの切換えを説明するファンユニットの概略図である。
【図9】図9は開閉ドアの開度と駆動側ストロ−クとの関係を示す図である。
【図10】図10はこの発明の第2実施形態に係るファンユニットを備えた自動車用空気調和装置の搭載位置を示す概略図である。
【図11】図11は図10のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】図12は従来の自動車用空気調和装置のファンユニットにおける2つの開閉ドアの開度と駆動側ストロ−クとの関係を示す図である。
【図13】図13は開閉ドアと騒音との関係を示す図である。
【符号の説明】
11 ファンユニットケース
12,13 内気導入口
12A,13A 開閉ドア
14 外気導入口
15 送風ファン
20 エンジンルーム
30 車室
50 リンク機構(開閉ドア連動手段)
Claims (4)
- 車室とエンジンルームとの間に配置され、送風ファンを収容するファンユニットケースと、このファンユニットケースに車両前後方向に並べて形成されて、内気を導入する2つの内気導入口と、前記ファンユニットケースに形成されて、外気を導入する外気導入口と、前記ファンユニットケース内に設けられて、内外気の切換えを行う車室側の開閉ドア及びエンジンルーム側の開閉ドアとを備える自動車用空気調和装置のファンユニットにおいて、
前記2つの内気導入口は、外気モードでは車室側の開閉ドア及びエンジンルーム側の開閉ドアで閉じられ、内気モードでは車室側の開閉ドア及びエンジンルーム側の開閉ドアの双方が開くと共に、半内気モードでは一方の内気導入口に対し車室側の開閉ドアが閉じ、他方の内気導入口に対しエンジンルーム側の開閉ドアが所定量開くようになっており、
外気モード又は半内気モードから内気モードへ切り換えるときは、車室側の開閉ドアで内気導入口を閉じたままエンジンルーム側の開閉ドアを徐々に動かし、このエンジンルーム側の開閉ドアが内気モードとなる直前に車室側の開閉ドアを開き、内気モードから外気モード又は半内気モードへ切り換えるときは、車室側の開閉ドアで内気導入口を閉じた後、エンジンルーム側の開閉ドアを徐々に動かして内気導入口を閉じる開閉ドア連動手段を備えていることを特徴とする自動車用空気調和装置のファンユニット。 - 前記開閉ドア連動手段は、4つのリンクから構成されているもので、このうち第1のリンクは、その一つの頂角に車室側の開閉ドアの軸が取り付けられて、前記車室側の開閉ドアと一体に回転すると共に、円弧状の溝と、この円弧状の溝の一端に前記車室側の開閉ドアの軸から離れる方向に延びる直線状の溝とが形成されており、第2のリンクは、その中間部が軸を介して前記ファンユニットケースに回転自在に支持されていると共に、その一端には前記第1のリンクの円弧状の溝及び直線状の溝に沿って摺動可能なスライダが設けられ、他端には駆動力をこの第2のリンクに伝達するためのロッドが回転可能に支持されており、第3のリンクは、その一端にエンジンルーム側の開閉ドアの軸が取り付けられて、このエンジンルーム側の開閉ドアと一体に回転し、第4のリンクは、その一端が前記第2のリンクの他端側に回転可能に支持されると共に、他端が前記第3のリンクのうちのエンジンルーム側の開閉ドアの軸が取り付けられた側の他端に回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用空気調和装置のファンユニット。
- 車室とエンジンルームとの間に配置され、送風ファンを収容するファンユニットケースと、このファンユニットケースに車両幅方向に並べて形成されて、内気を導入する2つの内気導入口と、前記ファンユニットケースに形成されて、外気を導入する外気導入口と、前記ファンユニットケース内に設けられて、内外気の切換えを行う運転席側の開閉ドア及び助手席側の開閉ドアとを備える自動車用空気調和装置のファンユニットにおいて、
前記2つの内気導入口は、外気モードでは運転席側の開閉ドア及び助手席側の開閉ドアで閉じられ、内気モードでは運転席側の開閉ドア及び助手席側の開閉ドアの双方が開くと共に、半内気モードでは一方の内気導入口に対し運転席側の開閉ドアが閉じ、他方の内気導入口に対し助手席側の開閉ドアが所定量開くようになっており、
外気モード又は半内気モードから内気モードへ切り換えるときは、運転席側の開閉ドアで内気導入口を閉じたまま助手席側の開閉ドアを徐々に動かし、この助手席側の開閉ドアが内気モードとなる直前に運転席側の開閉ドアを開き、内気モードから外気モード又は半内気モードへ切り換えるときは、運転席側の開閉ドアで内気導入口を閉じた後、助手席側の開閉ドアを徐々に動かして内気導入口を閉じる開閉ドア連動手段を備えていることを特徴とする自動車用空気調和装置のファンユニット。 - 前記開閉ドア連動手段は、4つのリンクから構成されているもので、このうち、第1のリンクは、その一つの頂角に運転席側の開閉ドアの軸が取り付けられて、前記運転席側の開閉ドアと一体に回転すると共に、円弧状の溝と、この円弧状の溝の一端に前記運転席側の開閉ドアの軸から離れる方向に延びる直線状の溝とが形成されており、第2のリンクは、その中間部が軸を介して前記ファンユニットケースに回転自在に支持されて いると共に、その一端には前記第1のリンクの円弧状の溝及び直線状の溝に沿って摺動可能なスライダが設けられ、他端には駆動力をこの第2のリンクに伝達するためのロッドが回転可能に支持されており、第3のリンクは、その一端に助手席側の開閉ドアの軸が取り付けられて、この助手席側の開閉ドアと一体に回転し、第4のリンクは、その一端が前記第2のリンクの他端側に回転可能に支持されると共に、他端が前記第3のリンクのうちの助手席側の開閉ドアの軸が取り付けられた側の他端に回転可能に支持されていることを特徴とする請求項3に記載の自動車用空気調和装置のファンユニット。
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JPH11314512A JPH11314512A (ja) | 1999-11-16 |
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KR20160034788A (ko) * | 2014-09-22 | 2016-03-30 | 한온시스템 주식회사 | 차량의 공기 조화를 위한 공기 유입 시스템 |
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