JP3601091B2 - 吹出口切替装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、空気の吹出方向を切り替える際に用いられる吹出口切替装置に関するもので、特に少量生産車両の空気調和装置の吹出口切替装置に用いて好適な技術である。
【0002】
【従来の技術】
空気の吹出方向を切り替える吹出口切替装置の一例として、例えば自動車に搭載される空気調和装置の吹出口切替装置が知られている。このような車両用の吹出口切替装置100は、図11および図12に示すように、搭載される車両の形状などの特異性に合わせて複数の吹出口101、102、103の位置を決定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、吹出口切替装置100は、車種毎に応じて設計されているため、他の車両への転用ができず、特に少量生産車では、吹出口切替装置100のコストが割高になってしまう。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、汎用性の高い吹出口切替装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の吹出口切替装置は、次の技術的手段を採用した。
〔請求項1の手段〕
吹出口切替装置は、
(a)略立方形状を呈し、6つの面の内の1つの面に空気流が導かれる取入口を備えるとともに、残る5つの面の内の3つの面に、内部に取り入れられた空気流を吹き出す第1、第2、第3吹出口を備える切替箱と、
(b)この切替箱内で回動可能に支持され、前記第1吹出口あるいは前記第2吹出口を開閉可能に設けられた第1ドアと、
(c)前記切替箱内で回動可能に支持され、前記第1吹出口あるいは前記第3吹出口を開閉可能に設けられた第2ドアと、
(d)前記第1ドアおよび前記第2ドアの回動操作を行う操作手段とを備える。
【0006】
さらに、請求項1の吹出口切替装置は、次の構成を採用する。
(a1)前記切替箱は、上面、下面および4つの側面を有し、1つの側面に前記取入口が開口し、前記取入口に対向する側面に前記第1吹出口が開口し、残る2つの側面に前記第2、第3吹出口が開口し、
(b1)前記第1ドアは、前記切替箱に挿通された第1シャフトによって前記切替箱内で回動可能に支持されており、この第1シャフトは、前記第1吹出口と前記第2吹出口との間に位置して上下方向に前記切替箱に挿通され、
(c1)前記第2ドアは、前記切替箱に挿通された第2シャフトによって前記切替箱内で回動可能に支持されており、この第2シャフトは、前記第1吹出口と前記第3吹出口との間に位置して上下方向に前記切替箱に挿通され、
(b2)前記第1ドアは、前記第2吹出口を閉じる位置と、前記取入口から流入した空気流を主に前記第2吹出口へ導くとともに、前記第3吹出口へ導かれる空気流を制限する中間位置とで停止可能に設けられ、
(c2)前記第2ドアは、前記第1吹出口を閉じる位置と、前記第3吹出口を閉じる位置とで停止可能に設けられ、
(d1)前記第1ドアと前記第2ドアとの回動範囲は、オーバーラップするものであり
前記操作手段は、前記第1ドアが前記第2吹出口を閉じるとともに前記第2ドアが前記第3吹出口を閉じる第1設定状態と、前記第1ドアが前記第1吹出口を閉じるとともに前記第2ドアも前記第1吹出口を閉じる第2設定状態と、前記第1ドアが前記第2吹出口を閉じるとともに前記第2ドアが前記第1吹出口を閉じる第3設定状態とに設定可能に設けられる。
【0007】
〔請求項の手段〕
請求項の吹出口切替装置において、
前記操作手段は、
前記第1ドアと連動して回動し、回動することによって円弧を描く第1ピンを備えた第1レバーと、
前記第2ドアと連動して回動し、回動することによって円弧を描く第2ピンを備えた第2レバーと、
前記第1ピンを案内する第1案内溝および前記第2ピンを案内する第2案内溝を備え、移動することにより前記第1ピンおよび前記第2ピンを、前記第1案内溝および前記第2案内溝に沿って移動させて、前記第1レバーおよび前記第2レバーを回動させる1枚のプレートと、
このプレートを移動させる駆動手段とから構成されることを特徴とする。
【0008】
〔請求項の手段〕
請求項1または請求項2の吹出口切替装置において、
前記切替箱における第1、第2、第3吹出口の少なくとも1つの吹出口は、他の切替箱の取入口と接続可能に設けられたことを特徴とする。
【0012】
【発明の作用および発明の効果】
〔請求項の作用および効果〕
操作手段によって第1設定状態に設定されると、前記第2吹出口と前記第3吹出口とが閉じられ、第1吹出口のみが開口する。このため、第1設定状態では、第1吹出口のみから空気流が吹き出される。
操作手段によって第2設定状態に設定されると、前記第1吹出口のみが閉じられ、第2吹出口と第3吹出口とが開口する。このため、第2設定状態では、第2吹出口と第3吹出口の両方から空気流が吹き出される。
操作手段によって第3設定状態に設定されると、前記第1吹出口と前記第2吹出口とが閉じられ、第3吹出口のみが開口する。このため、第3設定状態では、第3吹出口のみから空気流が吹き出される。
【0013】
このように、第1ドアと第2ドアとの回動範囲がオーバーラップする状態であっても、第1吹出口のみからの吹出し、第2吹出口と第3吹出口の両方からの吹出し、第3吹出口のみからの吹出しが実現できる。
第1ドアが第1、第2吹出口を開閉し、第2ドアが第1、第3吹出口を開閉するため、第1、第2、第3吹出口は接近して設けられる。このため、切替箱が小型化できる。そして、切替箱が小型化できることにより汎用性が高まり、吹出口切替装置のコストを抑えることができる。
また、第2設定状態において、第1ドアが第1吹出口を閉じる際、第1吹出口を完全に閉じるのではなく中間位置で停止し、取入口から流入した空気流を主に第2吹出口へ導くとともに、第3吹出口へ導かれる空気流を制限することにより、第3吹出口へ供給される空気流を制限できる。
【0014】
〔請求項の作用および効果〕
駆動手段によって1枚のプレートを移動させることによって、第1ピンおよび第2ピンが、第1案内溝および第2案内溝に沿って移動し、第1、第2レバーおよび第1、第2ドアが回動操作される。つまり、第1レバーを回動操作するためのリンク部材と、第2レバーを回動操作するためのリンク部材とが、1枚のプレートで済む。このため、部品の製造コストおよび組付け作業を抑えることができる。また、この1枚プレートの操作手段は、汎用性の吹出口切替装置に用いられることによっても、製造コストが抑えられる。
【0015】
〔請求項の作用および効果〕
切替箱における第1、第2、第3吹出口の少なくとも1つの吹出口は、他の切替箱の取入口と接続できる。つまり、n個の切替箱を接続することによって、吹出口の数が2n+3となり、多くの吹出口の切替モードの設定が可能になる。
また、切替箱を複数接続しても、切替箱自体が小型であるため、全体の外形が比較的小型化でき、汎用性に優れる。
【0016】
【実施例】
次に、本発明の吹出口切替装置を、車両用空気調和装置に適用した実施例に基づき図面を用いて説明する。
〔第1実施例の構成〕
図1ないし図6は、第1実施例を示すもので、図5は空調ユニットの分解斜視図、図6はキャビンの概略側面図である。
空調ユニット1は、フォークリフト車両、ブルドーザ車両、農業耕作用車両などの作業車両のキャビン2内を空調するために搭載されるもので、エアコンユニット3と吹出ユニット4とに大別される。
【0017】
エアコンユニット3は、例えば座席の後部に搭載される。このエアコンユニット3は、図示しない送風機から供給される空気を冷却あるいは加熱して吹出ユニット4に導くもので、内部には上流側に冷却手段(図示しない)が配置され、下流側に加熱手段(図示しない)が配置される。なお、冷却手段は、冷凍サイクルの冷媒蒸発器で、冷凍サイクルが作動すると、冷媒蒸発器を通過する空気を冷却するものである。また、加熱手段は、ヒータコアで、燃料の燃焼や排熱などを利用して温水を発生する温水発生手段(図示しない)から温水の供給を受けることによって、ヒータコアを通過する空気を加熱するものである。
【0018】
吹出ユニット4は、接続ダクト5、吹出口切替装置6、フェイスダクト7、フットダクト8、デフロスタダクト9を組み付けてなる。
接続ダクト5は、座席後部のエアコンユニット3と座席の前部に配置される吹出口切替装置6とを接続するダクトで、エアコンユニット3を通過した空調風を吹出口切替装置6へ導くものである。
【0019】
吹出口切替装置6は、接続ダクト5から供給された空調風を、フェイスダクト7、フットダクト8、デフロスタダクト9へ切り替えて供給する吹出口の選択手段で、接続ダクト5が接続される取入口10、フェイスダクト7が接続される第1吹出口11(フェイス吹出口に相当する)、フットダクト8が接続される第2吹出口12(フット吹出口に相当する)、デフロスタダクト9が接続される第3吹出口13(デフロスタ吹出口に相当する)を備える。なお、この吹出口切替装置6の詳細は、後述する。
【0020】
フェイスダクト7は、吹出口切替装置6の第1吹出口11から吹き出される空調風を、乗員の上半身へ向けて吹き出させるためのものである。
フットダクト8は、吹出口切替装置6の第2吹出口12から吹き出される空調風を、乗員の足元へ向けて吹き出させるものである。
デフロスタダクト9は、吹出口切替装置6の第3吹出口13から吹き出される空調風を、フロントの窓ガラス14へ向けて吹き出させるものである。
【0021】
吹出口切替装置6は、図1ないし図3に示すもので、切替箱15、この切替箱15内で回動する第1、第2ドア16、17、この第1、第2ドア16、17を回動操作する操作手段18から構成される。
【0022】
切替箱15は、図2および図5に示すように、略立方形状を呈した箱体で、6つの面の内の1つの面には、接続ダクト5が接続されて、エアコンユニット3を通過した空気を内部に取り入れる取入口10が設けられている。残る5つの面の内、取入口10と対向する面には、フェイスダクト7が接続されて切替箱15内に導かれた空気を乗員の上半身へ向けて吹き出すための第1吹出口11が設けられている。また、残る4つの面の内、対向する2つの面には、フットダクト8が接続されて切替箱15内に導かれた空気を乗員の足元へ向けて吹き出すための第2吹出口12と、デフロスタダクト9と接続されて切替箱15内に導かれた空気を窓ガラス14へ向けて吹き出すための第3吹出口13とが設けられている。
【0023】
第1ドア16は、図1に示すように、第1吹出口11あるいは第2吹出口12を開閉可能な板状部材で、切替箱15に挿通された第1シャフト21によって、切替箱15内で回動可能に支持される。
第2ドア17は、第1吹出口11あるいは第3吹出口13を開閉する板状部材で、切替箱15に挿通された第2シャフト22によって、切替箱15内で回動可能に支持される。
なお、第1ドア16と第2ドア17とは、それぞれの回動範囲がオーバーラップしている。このため、本実施例では、第1ドア16と第2ドア17とが干渉しないように、図3に示すように、操作手段18によって回動操作される。
【0024】
本実施例の操作手段18は、図3に示すように、アクチュエータ33(後述する)の作動によって、第1ドア16および第2ドア17を操作するもので、第1、第2レバー23、24、1枚のプレート25、このプレート25を回転移動させる駆動手段26から構成される。
【0025】
第1レバー23は、第1ドア16の第1シャフト21に固定されたレバーで、第1ドア16と連動して回動する。この第1レバー23の端には、突出した第1ピン27が設けられ、第1レバー23の回動に伴って円弧を描く。なお、この第1ピン27は、プレート25に形成された第1案内溝31(後述する)内に嵌め合わされ、プレート25の回転移動に伴う第1案内溝31の移動に伴い、第1案内溝31内に沿って移動し、第1レバー23および第1ドア16を回動させるものである。
【0026】
第2レバー24は、第2ドア17の第2シャフト22に固定されたレバーで、第2ドア17と連動して回動する。この第2レバー24の端には、突出した第2ピン28が設けられ、第2レバー24の回動に伴って円弧を描く。なお、この第2ピン28は、プレート25に形成された第2案内溝32(後述する)内に嵌め合わされ、プレート25の回転移動に伴う第2案内溝32の移動に伴い、第2案内溝32内に沿って移動し、第2レバー24および第2ドア17を回動させるものである。
【0027】
1枚のプレート25は、切替箱15の側面に設けられた回動軸30を起点に回転移動可能に支持される金属板で、第1ピン27を案内する第1案内溝31、第2ピン28を案内する第2案内溝32が形成されている。このプレート25は、駆動手段26によって、第1、第2、第3設定状態の3つの回動位置に設定される。
【0028】
プレート25が第1設定状態に設定されると、図4の(a)に示すように、第1ドア16が第2吹出口12を閉じるとともに第2ドア17が第3吹出口13を閉じる。プレート25が第2設定状態に設定されると、図4の(b)に示すように、第1ドア16が第1吹出口11を閉じるとともに第2ドア17も第1吹出口11を閉じる。プレート25が第3設定状態に設定されると、図4の(c)に示すように、第1ドア16が第2吹出口12を閉じるとともに第2ドア17が第1吹出口11を閉じるものである。
【0029】
この実施例では、第1ドア16が第1吹出口11を閉じる際、図4の(b)に示すように、第1吹出口11を完全に閉じるのではなく中間位置で停止し、取入口10から流入した空調風を主に第2吹出口12へ導くとともに、第3吹出口13へ導かれる空調風を制限するように設けられている。なお、第1ドア16が第1吹出口11を閉じる際は、第2ドア17によって第1吹出口11が完全に塞がれる。
【0030】
駆動手段26は、図3に示すように、アクチュエータ33、駆動レバー34、プッシュロッド35から構成される。アクチュエータ33は、切替箱15の側面に固定されて駆動レバー34を回動するサーボモータで、モード設定スイッチ(図示しない)がフェイスモードに設定されると、駆動レバー34、プッシュロッド35を介してプレート25を第1設定状態に設定し、モード設定スイッチがフットモードに設定されると、駆動レバー34、プッシュロッド35を介してプレート25を第2設定状態に設定し、モード設定スイッチがデフロスタモードに設定されると、駆動レバー34、プッシュロッド35を介してプレート25を第3設定状態に設定するものである。
【0031】
〔実施例の作動〕
次に、上記実施例の作動を説明する。
モード設定スイッチがフェイスモードに設定されると、駆動手段26によってプレート25が第1設定状態に設定される。すると、図4の(a)に示すように、第1ドア16が第2吹出口12を閉じるとともに第2ドア17が第3吹出口13を閉じる。つまり、第1吹出口11のみが開口する。このため、接続ダクト5を介してエアコンユニット3から切替箱15内に供給された空調風は、フェイスダクト7を介して乗員の上半身へ向けて吹き出される。
【0032】
モード設定スイッチがフットモードに設定されると、駆動手段26によってプレート25が第2設定状態に設定される。すると、図4の(b)に示すように、第1ドア16が第1吹出口11を閉じるとともに第2ドア17も第1吹出口11を閉じる。つまり、第2吹出口12と第3吹出口13とが開口する。このため、接続ダクト5を介してエアコンユニット3から切替箱15内に供給された空調風は、フットダクト8を介して乗員の足元へ向けて吹き出されるとともに、デフロスタダクト9を介して窓ガラス14へ向けて吹き出される。なお、本実施例では第1ドア16が中間位置で停止して、第3吹出口13へ供給される空調風が制限される。
【0033】
モード設定スイッチがデフロスタモードに設定されると、駆動手段26によってプレート25が第3設定状態に設定される。すると、図4の(c)に示すように、第1ドア16が第2吹出口12を閉じるとともに第2ドア17が第1吹出口11を閉じる。つまり、第3吹出口13のみが開口する。このため、接続ダクト5を介してエアコンユニット3から切替箱15内に供給された空調風は、デフロスタダクト9を介して窓ガラス14へ向けて吹き出される。
【0034】
〔実施例の効果〕
本実施例の吹出口切替装置6は、第1ドア16が第1吹出口11および第2吹出口12を開閉し、第2ドア17が第1吹出口11および第3吹出口13を開閉する。つまり、第1吹出口11、第2吹出口12、第3吹出口13は接近して設けられる。このため、切替箱15が図5に示すように小型化できる。そして、切替箱15が小型化できることにより、汎用性が高まり、吹出口切替装置のコストを抑えることができる。
【0035】
また、第1ドア16と第2ドア17との回動範囲がオーバーラップするが、操作手段18の作動によって第1ドア16と第2ドア17との干渉が回避され、フェイスモード、フットモード、デフロスタモードが実現できる。
さらに、この実施例では、第1ドア16を操作する第1レバー23と、第2ドア17を操作する第2レバー24が1枚のプレート25で駆動されるため、部品の製造コストおよび組付け作業を抑えることができる。また、この1枚プレート25の操作手段18は、汎用性の吹出口切替装置に用いられることによっても、製造コストが抑えられる。なお、1枚のプレート25に、第1案内溝31および第2案内溝32をそれぞれ複数設けることで、プレート25の取り付け位置を変更するのみで、第1ドア16および第2ドア17の回動パターンを変更できる。このため、プレート25の複数品番化も避けられ、プレート25のコストを更に抑えることができる。
【0036】
〔第2実施例〕
図7および図8は第2実施例を示すもので、図7は空調ユニット1の分解斜視図、図8はキャビン2の概略側面図である。
本実施例のエアコンユニット3は、乗員の後方から乗員の上半身へ空調風を吹き出すベント吹出ダクト40を備えるとともに、フットモード時およびデフロスタモードに空調風を吹き出すフロント吹出口41を備え、ベント吹出ダクト40の空調風と、フロント吹出口41の空調風との切替を行う切替ユニット(図示しない)を内蔵する。
【0037】
本実施例の吹出口切替装置6は、エアコンユニット3とともに、乗員の後部に搭載されるもので、第1吹出口11(本実施例ではフット吹出口に相当する)と、第2吹出口12(本実施例ではデフロスタ吹出口に相当する)との切替を行うもので、第3吹出口13(第1実施例参照)は第2ドア17(第1実施例参照)によって、常に閉塞される。
【0038】
座席の下部には、分配ボックス42が配置されている。この分配ボックス42は、乗員の足元に向けて空調風を吹き出すためのフット通路43と、デフロスタ通路44とに区画されている。なお、フット通路43は、接続ダクト45を介して吹出口切替装置6の第2吹出口12に接続される。また、デフロスタ通路44は、吹出口切替装置6の第3吹出口13に直接接続される。このデフロスタ通路44には、デフロスタダクト9が接続され、デフロスタ通路44に供給された空調風をフロントの窓ガラス14に向けて吹き出すように設けられている。
【0039】
〔変形例〕
上記の実施例では、吹出口切替装置6を単体で用いた例を示したが、図9に示すように、切替箱15における第1、第2、第3吹出口11、12、13の少なくとも1つの吹出口を、他の切替箱15の取入口10と接続可能に設け、複数の吹出口切替装置6を接続して用いても良い。このように、複数の吹出口切替装置6を接続して用いることにより、多種類の吹出モードの設定が可能になる。
【0040】
上記実施例では、第1ドア16が第1吹出口11を閉じる際に中間位置で停止する例を示したが、図10に示すように、第1ドア16も第2ドア17と同様、第1吹出口11を完全に閉じるように設けても良い。
上記の実施例では、エアコンユニット3を座席の後方に設置した例を示したが、車室の前部や側方、あるいはルーフなど、他の部位に装着しても良い。
上記の実施例では、エアコンユニット3は冷房運転と暖房運転とが可能な例を示したが、冷房運転のみ、あるいは暖房運転のみのエアコンユニット3を用いても良い。
【0041】
アクチュエータ33を用いて第1ドア16および第2ドア17を作動させる例を示したが、手動操作によって第1ドア16および第2ドア17を作動させても良い。
上記の実施例では、吹出口切替装置6を作業車両に搭載した例を示したが、乗用車やトラックなど、他の車両に用いても良い。また、ビルの空調風の切り替えなど、車両以外における風路の切替に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】吹出口切替装置の概略図である(第1実施例)。
【図2】切替箱の斜視図である(第1実施例)。
【図3】操作手段の概略図である(第1実施例)。
【図4】吹出口切替装置の作動状態を示す説明図である(第1実施例)。
【図5】空調ユニットの分解斜視図である(第1実施例)。
【図6】空調ユニットの設置状態を示すキャビンの概略側面図である(第1実施例)。
【図7】空調ユニットの分解斜視図である(第2実施例)。
【図8】空調ユニットの設置状態を示すキャビンの概略側面図である(第2実施例)。
【図9】吹出口切替装置の接続状態を示す斜視図である(変形例)。
【図10】吹出口切替装置の概略図である(変形例)。
【図11】吹出口切替装置の断面図である(従来技術)。
【図12】吹出口切替装置の斜視図である(従来技術)。
【符号の説明】
6 吹出口切替装置
10 取入口
11 第1吹出口
12 第2吹出口
13 第3吹出口
15 切替箱
16 第1ドア
17 第2ドア
18 操作手段
23 第1レバー
24 第2レバー
25 プレート
26 駆動手段
27 第1ピン
28 第2ピン
31 第1案内溝
32 第2案内溝

Claims (3)

  1. (a)略立方形状を呈し、6つの面の内の1つの面に空気流が導かれる取入口を備えるとともに、残る5つの面の内の3つの面に、内部に取り入れられた空気流を吹き出す第1、第2、第3吹出口を備える切替箱と、
    (b)この切替箱内で回動可能に支持され、前記第1吹出口あるいは前記第2吹出口を開閉可能に設けられた第1ドアと、
    (c)前記切替箱内で回動可能に支持され、前記第1吹出口あるいは前記第3吹出口を開閉可能に設けられた第2ドアと、
    (d)前記第1ドアおよび前記第2ドアの回動操作を行う操作手段とを備え
    (a1)前記切替箱は、上面、下面および4つの側面を有し、1つの側面に前記取入口が開口し、前記取入口に対向する側面に前記第1吹出口が開口し、残る2つの側面に前記第2、第3吹出口が開口し、
    (b1)前記第1ドアは、前記切替箱に挿通された第1シャフトによって前記切替箱内で回動可能に支持されており、この第1シャフトは、前記第1吹出口と前記第2吹出口との間に位置して上下方向に前記切替箱に挿通され、
    (c1)前記第2ドアは、前記切替箱に挿通された第2シャフトによって前記切替箱内で回動可能に支持されており、この第2シャフトは、前記第1吹出口と前記第3吹出口との間に位置して上下方向に前記切替箱に挿通され、
    (b2)前記第1ドアは、前記第2吹出口を閉じる位置と、前記取入口から流入した空気流を主に前記第2吹出口へ導くとともに、前記第3吹出口へ導かれる空気流を制限する中間位置とで停止可能に設けられ、
    (c2)前記第2ドアは、前記第1吹出口を閉じる位置と、前記第3吹出口を閉じる位置とで停止可能に設けられ、
    (d1)前記第1ドアと前記第2ドアとの回動範囲は、オーバーラップするものであり、
    前記操作手段は、前記第1ドアが前記第2吹出口を閉じるとともに前記第2ドアが前記第3吹出口を閉じる第1設定状態と、前記第1ドアが前記第1吹出口を閉じるとともに前記第2ドアも前記第1吹出口を閉じる第2設定状態と、前記第1ドアが前記第2吹出口を閉じるとともに前記第2ドアが前記第1吹出口を閉じる第3設定状態とに設定可能に設けられたことを特徴とする吹出口切替装置。
  2. 請求項の吹出口切替装置において、
    前記操作手段は、
    前記第1ドアと連動して回動し、回動することによって円弧を描く第1ピンを備えた第1レバーと、
    前記第2ドアと連動して回動し、回動することによって円弧を描く第2ピンを備えた第2レバーと、
    前記第1ピンを案内する第1案内溝および前記第2ピンを案内する第2案内溝を備え、移動することにより前記第1ピンおよび前記第2ピンを、前記第1案内溝および前記第2案内溝に沿って移動させて、前記第1レバーおよび前記第2レバーを回動させる1枚のプレートと、
    このプレートを移動させる駆動手段と
    から構成されることを特徴とする吹出口切替装置。
  3. 請求項1または請求項2の吹出口切替装置において、
    前記切替箱における第1、第2、第3吹出口の少なくとも1つの吹出口は、他の切替箱の取入口と接続可能に設けられた
    ことを特徴とする吹出口切替装置。
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