JPH08175160A - 吹出口切替装置 - Google Patents

吹出口切替装置

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JPH08175160A
JPH08175160A JP31889394A JP31889394A JPH08175160A JP H08175160 A JPH08175160 A JP H08175160A JP 31889394 A JP31889394 A JP 31889394A JP 31889394 A JP31889394 A JP 31889394A JP H08175160 A JPH08175160 A JP H08175160A
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Haruyuki Nishijima
春幸 西嶋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汎用性が高く、特に作業車両に搭載される空
調ユニットに用いて好適な吹出口切替装置6の提供。 【構成】 吹出口切替装置6は、立方形状の切替箱15
を備える。この切替箱15は、6面のうち4面に、取入
口10、第1吹出口11、第2吹出口12、第3吹出口
13を備える。また、切替箱15内には、第1吹出口1
1と第2吹出口12の開閉を行う第1ドア16と、第1
吹出口11と第3吹出口13の開閉を行う第2ドア17
とを備える。第1ドア16と第2ドア17は、回動範囲
がオーバーラップするものの、操作手段によって干渉し
ないように操作される。フェイスモードでは第1吹出口
11のみが開かれ、フットモードでは第2、第3吹出口
12、13が開かれ、デフロスタモードでは第3吹出口
13のみが開かれる。第1、第2、第3吹出口11、1
2、13が接近するため、切替箱15が小型化でき、吹
出口切替装置6の汎用性が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気の吹出方向を切り
替える際に用いられる吹出口切替装置に関するもので、
特に少量生産車両の空気調和装置の吹出口切替装置に用
いて好適な技術である。
【0002】
【従来の技術】空気の吹出方向を切り替える吹出口切替
装置の一例として、例えば自動車に搭載される空気調和
装置の吹出口切替装置が知られている。このような車両
用の吹出口切替装置100は、図11および図12に示
すように、搭載される車両の形状などの特異性に合わせ
て複数の吹出口101、102、103の位置を決定し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、吹出口切替
装置100は、車種毎に応じて設計されているため、他
の車両への転用ができず、特に少量生産車では、吹出口
切替装置100のコストが割高になってしまう。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、汎用性の高い吹出口切替装置の提
供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の吹出口切替装置
は、次の技術的手段を採用した。 〔請求項1の手段〕吹出口切替装置は、(a)略立方形
状を呈し、6つの面の内の1つの面に空気流が導かれる
取入口を備えるとともに、残る5つの面の内の3つの面
に、内部に取り入れられた空気流を吹き出す第1、第
2、第3吹出口を備える切替箱と、(b)この切替箱内
で回動可能に支持され、前記第1吹出口あるいは前記第
2吹出口を開閉可能に設けられた第1ドアと、(c)前
記切替箱内で回動可能に支持され、前記第1吹出口ある
いは前記第3吹出口を開閉可能に設けられた第2ドア
と、(d)前記第1ドアおよび前記第2ドアの回動操作
を行う操作手段とを備える。
【0006】〔請求項2の手段〕請求項1の吹出口切替
装置は、車両の空気調和装置に用いられるもので、前記
第1吹出口は、乗員の上半身へ空気流を吹き出すフェイ
ス吹出口で、前記第2吹出口は、乗員の足元へ空気流を
吹き出すフット吹出口で、前記第3吹出口は、窓ガラス
へ空気流を吹き出すデフロスタ吹出口で、前記第1ドア
と前記第2ドアとの回動範囲は、オーバーラップしてお
り、前記操作手段は、前記第1ドアが前記フット吹出口
を閉じるとともに前記第2ドアが前記デフロスタ吹出口
を閉じる第1設定状態と、前記第1ドアが前記フェイス
吹出口を閉じるとともに前記第2ドアも前記フェイス吹
出口を閉じる第2設定状態と、前記第1ドアが前記フッ
ト吹出口を閉じるとともに前記第2ドアが前記フェイス
吹出口を閉じる第3設定状態とに設定可能に設けられた
ことを特徴とする。
【0007】〔請求項3の手段〕請求項1または請求項
2の吹出口切替装置において、前記操作手段は、前記第
1ドアと連動して回動し、回動することによって円弧を
描く第1ピンを備えた第1レバーと、前記第2ドアと連
動して回動し、回動することによって円弧を描く第2ピ
ンを備えた第2レバーと、前記第1ピンを案内する第1
案内溝および前記第2ピンを案内する第2案内溝を備
え、移動することにより前記第1ピンおよび前記第2ピ
ンを、前記第1案内溝および前記第2案内溝に沿って移
動させて、前記第1レバーおよび前記第2レバーを回動
させる1枚のプレートと、このプレートを移動させる駆
動手段とから構成されることを特徴とする。
【0008】〔請求項4の手段〕請求項1ないし請求項
3の何れかの吹出口切替装置において、前記切替箱にお
ける第1、第2、第3吹出口の少なくとも1つの吹出口
は、他の切替箱の取入口と接続可能に設けられたことを
特徴とする。
【0009】
【発明の作用および発明の効果】
〔請求項1の作用および効果〕第1ドアが第1吹出口を
閉じた状態で、第2ドアも第1吹出口を閉じると、第2
吹出口と第3吹出口が開かれ、切替箱内に流入した空気
流は、第2吹出口と第3吹出口とから吹き出される。ま
た、第1ドアが第1吹出口を閉じた状態で、第2ドアが
第3吹出口を閉じると、第2吹出口のみが開かれ、切替
箱内に流入した空気流は、第2吹出口のみから吹き出さ
れる。
【0010】第1ドアが第2吹出口を閉じた状態で、第
2ドアが第1吹出口を閉じると、第第3吹出口のみが開
かれ、切替箱内に流入した空気流は、第3吹出口のみか
ら吹き出される。また、第1ドアが第2吹出口を閉じた
状態で、第2ドアが第3吹出口を閉じると、第1吹出口
のみが開かれ、切替箱内に流入した空気流は、第1吹出
口のみから吹き出される。つまり、第1ドアと第2ドア
との開閉の組合せにより、第1吹出口のみの吹出し、第
2吹出口のみの吹出し、第3吹出口のみの吹出し、第
2、第3吹出口の同時吹出しの切替が可能になる。
【0011】第1ドアが第1、第2吹出口を開閉し、第
2ドアが第1、第3吹出口を開閉するため、第1、第
2、第3吹出口は接近して設けられる。このため、切替
箱が小型化できる。そして、切替箱が小型化できること
により汎用性が高まり、吹出口切替装置のコストを抑え
ることができる。
【0012】〔請求項2の作用および効果〕操作手段に
よって第1設定状態に設定されると、前記フット吹出口
と前記デフロスタ吹出口とが閉じられ、フェイス吹出口
のみが開口する。このため、第1設定状態では、フェイ
ス吹出口のみから乗員の上半身へ空気流が吹き出され
る。操作手段によって第2設定状態に設定されると、前
記フェイス吹出口のみが閉じられ、フット吹出口とデフ
ロスタ吹出口とが開口する。このため、第2設定状態で
は、フット吹出口とデフロスタ吹出口の両方から、乗員
の足元と窓ガラスとへ空気流が吹き出される。操作手段
によって第3設定状態に設定されると、前記フット吹出
口と前記フェイス吹出口とが閉じられ、デフロスタ吹出
口のみが開口する。このため、第3設定状態では、デフ
ロスタ吹出口のみから窓ガラスへ空気流が吹き出され
る。
【0013】このように、第1ドアと第2ドアとの回動
範囲がオーバーラップする状態であっても、車両用空気
調和装置に要求されるフェイスモード(フェイス吹出口
のみからの吹出し)、フットモード(フット吹出口とデ
フロスタ吹出口の両方からの吹出し)、デフロスタモー
ド(デフロスタ吹出口のみからの吹出し)が実現でき
る。
【0014】〔請求項3の作用および効果〕駆動手段に
よって1枚のプレートを移動させることによって、第1
ピンおよび第2ピンが、第1案内溝および第2案内溝に
沿って移動し、第1、第2レバーおよび第1、第2ドア
が回動操作される。つまり、第1レバーを回動操作する
ためのリンク部材と、第2レバーを回動操作するための
リンク部材とが、1枚のプレートで済む。このため、部
品の製造コストおよび組付け作業を抑えることができ
る。また、この1枚プレートの操作手段は、汎用性の吹
出口切替装置に用いられることによっても、製造コスト
が抑えられる。
【0015】〔請求項4の作用および効果〕切替箱にお
ける第1、第2、第3吹出口の少なくとも1つの吹出口
は、他の切替箱の取入口と接続できる。つまり、n個の
切替箱を接続することによって、吹出口の数が2n+3
となり、多くの吹出口の切替モードの設定が可能にな
る。また、切替箱を複数接続しても、切替箱自体が小型
であるため、全体の外形が比較的小型化でき、汎用性に
優れる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の吹出口切替装置を、車両用空
気調和装置に適用した実施例に基づき図面を用いて説明
する。 〔第1実施例の構成〕図1ないし図6は、第1実施例を
示すもので、図5は空調ユニットの分解斜視図、図6は
キャビンの概略側面図である。空調ユニット1は、フォ
ークリフト車両、ブルドーザ車両、農業耕作用車両など
の作業車両のキャビン2内を空調するために搭載される
もので、エアコンユニット3と吹出ユニット4とに大別
される。
【0017】エアコンユニット3は、例えば座席の後部
に搭載される。このエアコンユニット3は、図示しない
送風機から供給される空気を冷却あるいは加熱して吹出
ユニット4に導くもので、内部には上流側に冷却手段
(図示しない)が配置され、下流側に加熱手段(図示し
ない)が配置される。なお、冷却手段は、冷凍サイクル
の冷媒蒸発器で、冷凍サイクルが作動すると、冷媒蒸発
器を通過する空気を冷却するものである。また、加熱手
段は、ヒータコアで、燃料の燃焼や排熱などを利用して
温水を発生する温水発生手段(図示しない)から温水の
供給を受けることによって、ヒータコアを通過する空気
を加熱するものである。
【0018】吹出ユニット4は、接続ダクト5、吹出口
切替装置6、フェイスダクト7、フットダクト8、デフ
ロスタダクト9を組み付けてなる。接続ダクト5は、座
席後部のエアコンユニット3と座席の前部に配置される
吹出口切替装置6とを接続するダクトで、エアコンユニ
ット3を通過した空調風を吹出口切替装置6へ導くもの
である。
【0019】吹出口切替装置6は、接続ダクト5から供
給された空調風を、フェイスダクト7、フットダクト
8、デフロスタダクト9へ切り替えて供給する吹出口の
選択手段で、接続ダクト5が接続される取入口10、フ
ェイスダクト7が接続される第1吹出口11(フェイス
吹出口に相当する)、フットダクト8が接続される第2
吹出口12(フット吹出口に相当する)、デフロスタダ
クト9が接続される第3吹出口13(デフロスタ吹出口
に相当する)を備える。なお、この吹出口切替装置6の
詳細は、後述する。
【0020】フェイスダクト7は、吹出口切替装置6の
第1吹出口11から吹き出される空調風を、乗員の上半
身へ向けて吹き出させるためのものである。フットダク
ト8は、吹出口切替装置6の第2吹出口12から吹き出
される空調風を、乗員の足元へ向けて吹き出させるもの
である。デフロスタダクト9は、吹出口切替装置6の第
3吹出口13から吹き出される空調風を、フロントの窓
ガラス14へ向けて吹き出させるものである。
【0021】吹出口切替装置6は、図1ないし図3に示
すもので、切替箱15、この切替箱15内で回動する第
1、第2ドア16、17、この第1、第2ドア16、1
7を回動操作する操作手段18から構成される。
【0022】切替箱15は、図2および図5に示すよう
に、略立方形状を呈した箱体で、6つの面の内の1つの
面には、接続ダクト5が接続されて、エアコンユニット
3を通過した空気を内部に取り入れる取入口10が設け
られている。残る5つの面の内、取入口10と対向する
面には、フェイスダクト7が接続されて切替箱15内に
導かれた空気を乗員の上半身へ向けて吹き出すための第
1吹出口11が設けられている。また、残る4つの面の
内、対向する2つの面には、フットダクト8が接続され
て切替箱15内に導かれた空気を乗員の足元へ向けて吹
き出すための第2吹出口12と、デフロスタダクト9と
接続されて切替箱15内に導かれた空気を窓ガラス14
へ向けて吹き出すための第3吹出口13とが設けられて
いる。
【0023】第1ドア16は、図1に示すように、第1
吹出口11あるいは第2吹出口12を開閉可能な板状部
材で、切替箱15に挿通された第1シャフト21によっ
て、切替箱15内で回動可能に支持される。第2ドア1
7は、第1吹出口11あるいは第3吹出口13を開閉す
る板状部材で、切替箱15に挿通された第2シャフト2
2によって、切替箱15内で回動可能に支持される。な
お、第1ドア16と第2ドア17とは、それぞれの回動
範囲がオーバーラップしている。このため、本実施例で
は、第1ドア16と第2ドア17とが干渉しないよう
に、図3に示すように、操作手段18によって回動操作
される。
【0024】本実施例の操作手段18は、図3に示すよ
うに、アクチュエータ33(後述する)の作動によっ
て、第1ドア16および第2ドア17を操作するもの
で、第1、第2レバー23、24、1枚のプレート2
5、このプレート25を回転移動させる駆動手段26か
ら構成される。
【0025】第1レバー23は、第1ドア16の第1シ
ャフト21に固定されたレバーで、第1ドア16と連動
して回動する。この第1レバー23の端には、突出した
第1ピン27が設けられ、第1レバー23の回動に伴っ
て円弧を描く。なお、この第1ピン27は、プレート2
5に形成された第1案内溝31(後述する)内に嵌め合
わされ、プレート25の回転移動に伴う第1案内溝31
の移動に伴い、第1案内溝31内に沿って移動し、第1
レバー23および第1ドア16を回動させるものであ
る。
【0026】第2レバー24は、第2ドア17の第2シ
ャフト22に固定されたレバーで、第2ドア17と連動
して回動する。この第2レバー24の端には、突出した
第2ピン28が設けられ、第2レバー24の回動に伴っ
て円弧を描く。なお、この第2ピン28は、プレート2
5に形成された第2案内溝32(後述する)内に嵌め合
わされ、プレート25の回転移動に伴う第2案内溝32
の移動に伴い、第2案内溝32内に沿って移動し、第2
レバー24および第2ドア17を回動させるものであ
る。
【0027】1枚のプレート25は、切替箱15の側面
に設けられた回動軸30を起点に回転移動可能に支持さ
れる金属板で、第1ピン27を案内する第1案内溝3
1、第2ピン28を案内する第2案内溝32が形成され
ている。このプレート25は、駆動手段26によって、
第1、第2、第3設定状態の3つの回動位置に設定され
る。
【0028】プレート25が第1設定状態に設定される
と、図4の(a)に示すように、第1ドア16が第2吹
出口12を閉じるとともに第2ドア17が第3吹出口1
3を閉じる。プレート25が第2設定状態に設定される
と、図4の(b)に示すように、第1ドア16が第1吹
出口11を閉じるとともに第2ドア17も第1吹出口1
1を閉じる。プレート25が第3設定状態に設定される
と、図4の(c)に示すように、第1ドア16が第2吹
出口12を閉じるとともに第2ドア17が第1吹出口1
1を閉じるものである。
【0029】この実施例では、第1ドア16が第1吹出
口11を閉じる際、図4の(b)に示すように、第1吹
出口11を完全に閉じるのではなく中間位置で停止し、
取入口10から流入した空調風を主に第2吹出口12へ
導くとともに、第3吹出口13へ導かれる空調風を制限
するように設けられている。なお、第1ドア16が第1
吹出口11を閉じる際は、第2ドア17によって第1吹
出口11が完全に塞がれる。
【0030】駆動手段26は、図3に示すように、アク
チュエータ33、駆動レバー34、プッシュロッド35
から構成される。アクチュエータ33は、切替箱15の
側面に固定されて駆動レバー34を回動するサーボモー
タで、モード設定スイッチ(図示しない)がフェイスモ
ードに設定されると、駆動レバー34、プッシュロッド
35を介してプレート25を第1設定状態に設定し、モ
ード設定スイッチがフットモードに設定されると、駆動
レバー34、プッシュロッド35を介してプレート25
を第2設定状態に設定し、モード設定スイッチがデフロ
スタモードに設定されると、駆動レバー34、プッシュ
ロッド35を介してプレート25を第3設定状態に設定
するものである。
【0031】〔実施例の作動〕次に、上記実施例の作動
を説明する。モード設定スイッチがフェイスモードに設
定されると、駆動手段26によってプレート25が第1
設定状態に設定される。すると、図4の(a)に示すよ
うに、第1ドア16が第2吹出口12を閉じるとともに
第2ドア17が第3吹出口13を閉じる。つまり、第1
吹出口11のみが開口する。このため、接続ダクト5を
介してエアコンユニット3から切替箱15内に供給され
た空調風は、フェイスダクト7を介して乗員の上半身へ
向けて吹き出される。
【0032】モード設定スイッチがフットモードに設定
されると、駆動手段26によってプレート25が第2設
定状態に設定される。すると、図4の(b)に示すよう
に、第1ドア16が第1吹出口11を閉じるとともに第
2ドア17も第1吹出口11を閉じる。つまり、第2吹
出口12と第3吹出口13とが開口する。このため、接
続ダクト5を介してエアコンユニット3から切替箱15
内に供給された空調風は、フットダクト8を介して乗員
の足元へ向けて吹き出されるとともに、デフロスタダク
ト9を介して窓ガラス14へ向けて吹き出される。な
お、本実施例では第1ドア16が中間位置で停止して、
第3吹出口13へ供給される空調風が制限される。
【0033】モード設定スイッチがデフロスタモードに
設定されると、駆動手段26によってプレート25が第
3設定状態に設定される。すると、図4の(c)に示す
ように、第1ドア16が第2吹出口12を閉じるととも
に第2ドア17が第1吹出口11を閉じる。つまり、第
3吹出口13のみが開口する。このため、接続ダクト5
を介してエアコンユニット3から切替箱15内に供給さ
れた空調風は、デフロスタダクト9を介して窓ガラス1
4へ向けて吹き出される。
【0034】〔実施例の効果〕本実施例の吹出口切替装
置6は、第1ドア16が第1吹出口11および第2吹出
口12を開閉し、第2ドア17が第1吹出口11および
第3吹出口13を開閉する。つまり、第1吹出口11、
第2吹出口12、第3吹出口13は接近して設けられ
る。このため、切替箱15が図5に示すように小型化で
きる。そして、切替箱15が小型化できることにより、
汎用性が高まり、吹出口切替装置のコストを抑えること
ができる。
【0035】また、第1ドア16と第2ドア17との回
動範囲がオーバーラップするが、操作手段18の作動に
よって第1ドア16と第2ドア17との干渉が回避さ
れ、フェイスモード、フットモード、デフロスタモード
が実現できる。さらに、この実施例では、第1ドア16
を操作する第1レバー23と、第2ドア17を操作する
第2レバー24が1枚のプレート25で駆動されるた
め、部品の製造コストおよび組付け作業を抑えることが
できる。また、この1枚プレート25の操作手段18
は、汎用性の吹出口切替装置に用いられることによって
も、製造コストが抑えられる。なお、1枚のプレート2
5に、第1案内溝31および第2案内溝32をそれぞれ
複数設けることで、プレート25の取り付け位置を変更
するのみで、第1ドア16および第2ドア17の回動パ
ターンを変更できる。このため、プレート25の複数品
番化も避けられ、プレート25のコストを更に抑えるこ
とができる。
【0036】〔第2実施例〕図7および図8は第2実施
例を示すもので、図7は空調ユニット1の分解斜視図、
図8はキャビン2の概略側面図である。本実施例のエア
コンユニット3は、乗員の後方から乗員の上半身へ空調
風を吹き出すベント吹出ダクト40を備えるとともに、
フットモード時およびデフロスタモードに空調風を吹き
出すフロント吹出口41を備え、ベント吹出ダクト40
の空調風と、フロント吹出口41の空調風との切替を行
う切替ユニット(図示しない)を内蔵する。
【0037】本実施例の吹出口切替装置6は、エアコン
ユニット3とともに、乗員の後部に搭載されるもので、
第1吹出口11(本実施例ではフット吹出口に相当す
る)と、第2吹出口12(本実施例ではデフロスタ吹出
口に相当する)との切替を行うもので、第3吹出口13
(第1実施例参照)は第2ドア17(第1実施例参照)
によって、常に閉塞される。
【0038】座席の下部には、分配ボックス42が配置
されている。この分配ボックス42は、乗員の足元に向
けて空調風を吹き出すためのフット通路43と、デフロ
スタ通路44とに区画されている。なお、フット通路4
3は、接続ダクト45を介して吹出口切替装置6の第2
吹出口12に接続される。また、デフロスタ通路44
は、吹出口切替装置6の第3吹出口13に直接接続され
る。このデフロスタ通路44には、デフロスタダクト9
が接続され、デフロスタ通路44に供給された空調風を
フロントの窓ガラス14に向けて吹き出すように設けら
れている。
【0039】〔変形例〕上記の実施例では、吹出口切替
装置6を単体で用いた例を示したが、図9に示すよう
に、切替箱15における第1、第2、第3吹出口11、
12、13の少なくとも1つの吹出口を、他の切替箱1
5の取入口10と接続可能に設け、複数の吹出口切替装
置6を接続して用いても良い。このように、複数の吹出
口切替装置6を接続して用いることにより、多種類の吹
出モードの設定が可能になる。
【0040】上記実施例では、第1ドア16が第1吹出
口11を閉じる際に中間位置で停止する例を示したが、
図10に示すように、第1ドア16も第2ドア17と同
様、第1吹出口11を完全に閉じるように設けても良
い。上記の実施例では、エアコンユニット3を座席の後
方に設置した例を示したが、車室の前部や側方、あるい
はルーフなど、他の部位に装着しても良い。上記の実施
例では、エアコンユニット3は冷房運転と暖房運転とが
可能な例を示したが、冷房運転のみ、あるいは暖房運転
のみのエアコンユニット3を用いても良い。
【0041】アクチュエータ33を用いて第1ドア16
および第2ドア17を作動させる例を示したが、手動操
作によって第1ドア16および第2ドア17を作動させ
ても良い。上記の実施例では、吹出口切替装置6を作業
車両に搭載した例を示したが、乗用車やトラックなど、
他の車両に用いても良い。また、ビルの空調風の切り替
えなど、車両以外における風路の切替に適用しても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】吹出口切替装置の概略図である(第1実施
例)。
【図2】切替箱の斜視図である(第1実施例)。
【図3】操作手段の概略図である(第1実施例)。
【図4】吹出口切替装置の作動状態を示す説明図である
(第1実施例)。
【図5】空調ユニットの分解斜視図である(第1実施
例)。
【図6】空調ユニットの設置状態を示すキャビンの概略
側面図である(第1実施例)。
【図7】空調ユニットの分解斜視図である(第2実施
例)。
【図8】空調ユニットの設置状態を示すキャビンの概略
側面図である(第2実施例)。
【図9】吹出口切替装置の接続状態を示す斜視図である
(変形例)。
【図10】吹出口切替装置の概略図である(変形例)。
【図11】吹出口切替装置の断面図である(従来技
術)。
【図12】吹出口切替装置の斜視図である(従来技
術)。
【符号の説明】
6 吹出口切替装置 10 取入口 11 第1吹出口 12 第2吹出口 13 第3吹出口 15 切替箱 16 第1ドア 17 第2ドア 18 操作手段 23 第1レバー 24 第2レバー 25 プレート 26 駆動手段 27 第1ピン 28 第2ピン 31 第1案内溝 32 第2案内溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)略立方形状を呈し、6つの面の内の
    1つの面に空気流が導かれる取入口を備えるとともに、
    残る5つの面の内の3つの面に、内部に取り入れられた
    空気流を吹き出す第1、第2、第3吹出口を備える切替
    箱と、 (b)この切替箱内で回動可能に支持され、前記第1吹
    出口あるいは前記第2吹出口を開閉可能に設けられた第
    1ドアと、 (c)前記切替箱内で回動可能に支持され、前記第1吹
    出口あるいは前記第3吹出口を開閉可能に設けられた第
    2ドアと、 (d)前記第1ドアおよび前記第2ドアの回動操作を行
    う操作手段とを備える吹出口切替装置。
  2. 【請求項2】請求項1の吹出口切替装置は、 車両の空気調和装置に用いられるもので、 前記第1吹出口は、乗員の上半身へ空気流を吹き出すフ
    ェイス吹出口で、 前記第2吹出口は、乗員の足元へ空気流を吹き出すフッ
    ト吹出口で、 前記第3吹出口は、窓ガラスへ空気流を吹き出すデフロ
    スタ吹出口で、 前記第1ドアと前記第2ドアとの回動範囲は、オーバー
    ラップしており、 前記操作手段は、前記第1ドアが前記フット吹出口を閉
    じるとともに前記第2ドアが前記デフロスタ吹出口を閉
    じる第1設定状態と、前記第1ドアが前記フェイス吹出
    口を閉じるとともに前記第2ドアも前記フェイス吹出口
    を閉じる第2設定状態と、前記第1ドアが前記フット吹
    出口を閉じるとともに前記第2ドアが前記フェイス吹出
    口を閉じる第3設定状態とに設定可能に設けられたこと
    を特徴とする吹出口切替装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2の吹出口切替装置
    において、 前記操作手段は、 前記第1ドアと連動して回動し、回動することによって
    円弧を描く第1ピンを備えた第1レバーと、 前記第2ドアと連動して回動し、回動することによって
    円弧を描く第2ピンを備えた第2レバーと、 前記第1ピンを案内する第1案内溝および前記第2ピン
    を案内する第2案内溝を備え、移動することにより前記
    第1ピンおよび前記第2ピンを、前記第1案内溝および
    前記第2案内溝に沿って移動させて、前記第1レバーお
    よび前記第2レバーを回動させる1枚のプレートと、 このプレートを移動させる駆動手段とから構成されるこ
    とを特徴とする吹出口切替装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3の何れかの吹出口
    切替装置において、 前記切替箱における第1、第2、第3吹出口の少なくと
    も1つの吹出口は、他の切替箱の取入口と接続可能に設
    けられたことを特徴とする吹出口切替装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005075345A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Valeo Climatisation 室内用の換気装置、暖房装置、またはエア・コンディショニング装置用の配気ユニット
JP2005112266A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Toyota Auto Body Co Ltd 貨物車両の荷室における空調装置
JP2007245894A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 作業機械

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