JP4098485B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明、吹出モードおよび吹出温度を同時に調節可能なロータリドアを備える車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用空調装置には、米国特許第5062352号に開示されるように、円筒状のエアミックスチャンバと、該エアミックスチャンバ内に回動自在に収納されたロータリドアと、を備え、該ロータリドアで吹出モードおよび吹出温度を同時に調節可能とするものがある。この車両用空調装置では、エアミックスチャンバの周面に、温風取入口および冷風取入口を備えるとともに、さらに、デフロスタ吹出口とベント吹出口とフット吹出口とを連設した構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の車両用空調装置にあっては、エアミックスチャンバの周面に5つの開口が設けられているため、十分な吹出量を確保するには、円筒状のエアミックスチャンバの半径を大きくする必要があり、さらに3つの吹出口に連結するダクトまで考慮すると車両用空調装置は大型化し、車両搭載性が悪化してしまう。
【0004】
本発明はこのような従来技術をもとに為されたもので、吹出モードおよび吹出温度を同時に調節可能なロータリドアを備える構造において、十分な吹出量を確保しつつ小型化することが可能な車両用空調装置を提供することが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明にあっては、温風取入口および冷風取入口およびデフロスタ吹出口およびベント吹出口およびフット吹出口を開口する円筒状のエアミックチャンバと、該エアミックスチャンバ内に回動自在に収納され、回動操作によって前記エアミックスチャンバの前記2つの取入口の開閉割合を調整して空調風の温度調節を行うと同時に前記3つの吹出口を開閉して吹出モードを選択する円筒状のロータリドアと、を備えた車両用空調装置において、
前記エアミックスチャンバは、その周面に、デフロスタ吹出口およびベント吹出口と前記2つの取入口とを備えると共に、その側面に、フット吹出口を備え、
一方、ロータリドアは、その周面に、前記エアミックチャンバの周面に設けられた2つの取入口および2つの吹出口を開閉する3つの周面開口部を並設し、その側面に、前記エアミックスチャンバの側面に設けられたフット吹出口を開閉する側面開口部を設け、エアミックスチャンバの側面に設けられたフット吹出口を、温風取入口と冷風取入口との分岐点からエアミックスチャンバを2等分する中心線を隔てて、当該中心線よりも温風取入口側のフット吹出口と、当該中心線よりも冷風取入口側のフット吹出口と、に分割して設けたことを特徴するものである。
【0006】
請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の車両用空調装置であって、エアミックスチャンバの中心軸を車幅方向に配設し、エアミックスチャンバの両側面の各々にフット吹出口を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項記載の発明にあっては、請求項1または2記載の車両用空調装置であって、ロータリドアを回動操作して前記2つのフット吹出口を開動するとき、温風取入口と冷風取入口との分岐点からエアミックスチャンバを2等分する中心線より冷風取入口側のフット吹出口を、温風取入口側のフット吹出口よりも遅く開動するようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項記載の発明にあっては、請求項1〜3の何れか1項記載の車両用空調装置であって、ロータリドアを回動操作して前記2つのフット吹出口を閉動するとき、温風取入口と冷風取入口との分岐点からエアミックスチャンバを2等分する中心線より冷風取入口側のフット吹出口を、温風取入口側のフット吹出口よりも早く閉動するようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項記載の発明にあっては、請求項1〜4の何れか1項記載の車両用空調装置であって、ロータリドアは該ロータリドアの回動操作によって、A:温風取入口を全閉,冷風取入口を全開,デフロスタ吹出口を全閉,ベント吹出口を全開,フット吹出口を全閉としたベントモードと、B:温風取入口および冷風取入口を部分的に開,デフロスタ吹出口を全閉,ベント吹出口を部分的に開,フット吹出口を部分的に開としたバイレベルモードと、C:冷風取入口を全閉,温風取入口を全開,デフロスタ吹出口を部分的に開,ベント吹出口を全閉,フット吹出口を開としたフットモードと、D:冷風取入口を全閉,温風取入口を開,デフロスタ吹出口を部分的に開,ベント吹出口を全閉,フット吹出口を部分的に開としたフット&デフロスタモードと、E:冷風取入口を部分的に開,温風取入口を部分的に開,デフロスタ吹出口を開,ベント吹出口を全閉,フット吹出口を全閉としてエアミックスのデフロスタモードと、F:冷風取入口を全閉,温風取入口を全開,デフロスタ吹出口を全開,ベント吹出口を全閉,フット吹出口を全閉としてフルホットのデフロスタモードと、に切り替え自在に構成したことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、エアミックスチャンバは、その周面に、デフロスタ吹出口およびベント吹出口およびフット吹出口のいずれか2つの吹出口と前記2つの取入口とを備えると共に、その側面に、フロスタ吹出口およびベント吹出口およびフット吹出口のいずれか1つを備え、一方、ロータリドアは、その周面に、前記エアミックチャンバの周面に設けられた2つの取出口および2つの吹出口を開閉する3つの周面開口部を並設し、その側面に、前記エアミックスチャンバの側面に設けられた1つの吹出口を開閉する側面開口部を設けたため、エアミックスチャンバの筒径を大きくすることなく吹出口の開口面積を十分確保できる。そのため吹出モードおよび吹出温度を同時に調節可能なロータリドアを備える構造において、十分な吹出量を確保しつつ小型化の車両用空調装置を実現することができる。また、エアミックスチャンバの側面に、温風取入口と冷風取入口との分岐点からエアミックスチャンバを2等分する中心線に隔てて、それぞれ1つずつフット吹出口を設けたため、フット吹出量をさらに多く確保することができる。また、中心線より温風取入口側のフット吹出口で温風を、中心線より冷風取入口側のフット吹出口で冷風を、それぞれ吹き出すことができるので、温風取入口および冷風取入口の開口レイアウトを自由に選択しても、フットダクトから吹き出される空調風が冷風過大または温風過大となることを防止できる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、エアミックスチャンバの中心軸を車幅方向に配設し、エアミックスチャンバの両側面の各々にフット吹出口を設けたため、車幅両側にある運転席および助手席へのフットダクトを短く形成でき、さらに車両用空調装置を小型化することができる。
【0014】
請求項記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果に加え、ロータリドアを回動操作して前記2つのフット吹出口を開動するとき、温風取入口と冷風取入口との分岐点からエアミックスチャンバを2等分する中心線より冷風取入口側のフット吹出口を、温風取入口側のフット吹出口よりも遅く開動するようにしたため、フット吹出口の開動時に冷風を足下に少なめに配風して、乗員の足冷えを感を抑えることができる。
【0015】
請求項記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか1項記載の発明の効果に加え、ロータリドアを回動操作して前記2つのフット吹出口を閉動するとき、温風取入口と冷風取入口との分岐点からエアミックスチャンバを2等分する中心線より冷風取入口側のフット吹出口を、温風取入口側のフット吹出口よりも早く閉動するようにしたため、フット吹出口の閉動時に冷風を足下に少なめに配風して、乗員の足冷えを感を抑えることができる。
【0016】
請求項記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか1項記載の発明の効果に加え、ロータリドアは該ロータリドアの回動操作によって、A:温風取入口を全閉,冷風取入口を全開,デフロスタ吹出口を全閉,ベント吹出口を全開,フット吹出口を全閉としたベントモードと、B:温風取入口および冷風取入口を部分的に開,デフロスタ吹出口を全閉,ベント吹出口を部分的に開,フット吹出口を部分的に開としたバイレベルモードと、C:冷風取入口を全閉,温風取入口を全開,デフロスタ吹出口を部分的に開,ベント吹出口を全閉,フット吹出口を開としたフットモードと、D:冷風取入口を全閉,温風取入口を開,デフロスタ吹出口を部分的に開,ベント吹出口を全閉,フット吹出口を部分的に開としたフット&デフロスタモードと、E:冷風取入口を部分的に開,温風取入口を部分的に開,デフロスタ吹出口を開,ベント吹出口を全閉,フット吹出口を全閉としてエアミックスのデフロスタモードと、F:冷風取入口を全閉,温風取入口を全開,デフロスタ吹出口を全開,ベント吹出口を全閉,フット吹出口を全閉としてフルホットのデフロスタモードと、に切り替え自在に構成したため、デフロスタモードにおいても温度調節が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。
【0018】
図1はこの実施形態の車両用空調装置を示す概略斜視図、図2はこの実施形態の車両用空調装置を示す断面図、図3は本実施形態のロータリドアの斜視図、図4はベントモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図、図5はバイレベルモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図、図6はフットモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図、図7はフット&デフロスタモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図、図8は空調風をエアミックスとしたデフロスタモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図、図9はフット&デフロスタ&ベントモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図、図10は空調風をフルホットとしたデフロスタモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図、図11はロータリドアの回転角と吹出モードおよび冷風およぼ温風の風量割合の関係を示すグラフである。
【0019】
図1、2に示すように車両用空調装置1は、ユニットケース2と、該ユニットケース2内に配設された送風手段としてのファン3と、エバポレータ4と、ヒータコア5と、該エバポレータ4およびヒータコア5の後流に形成された円筒状のエアミックスチャンバ6と、該エアミックスチャンバ6内に回動自在に収納された同じく円筒状のロータリドア7と、を備えている。
【0020】
ユニットケース2には、内外気を選択的に導入するための図示せぬ導入口と、該導入口から導入されてユニットケース2内部で温度調節された空気を吹き出すためのデフロスタ吹出口9およびベント吹出口10およびフット吹出口11と、が開口されている。ここで、デフロスタ吹出口9は、車両前面窓ガラスに向けて空調風を吹き出すものであり、ベント吹出口10は、乗員胸部に向けて配設される図外のセンタベントダクトおよび車両側面窓ガラスに向けて配設される図外のサイドベントダクトに接続され、乗員胸部および車両側面窓ガラスに向けて空調風を吹き出すものであり、フット吹出口11は、乗員足下に向けて配設されるフットダクト8に接続され、乗員足下に向けて空調風を吹き出すものである。
【0021】
ファン3は、送風経路Pの上流側のブロア部に収容されており、前記図示せぬ導入口から導入された空気を送風経路に送風するものである。
【0022】
エバポレータ4は、図示せぬ冷凍サイクルに介装され、内部に低温低圧状態の冷媒を循環させて該冷媒に熱を吸熱させるものであり、一方、ヒータコア5は、図示せぬ温水ラインに介装され、エンジンの排熱によって高温になったエンジン冷却水を熱源として発熱するものである。
【0023】
ブロア3からの送風を下向きに通風させる下向通路12の途中には、エバポレータ4が略水平置状態で配置されていて、このエバポレータ4の下流には該エバポレータ4を通風して下方に吹き出された冷風を上方に向けて流通させるUターン通路13が形成されている。このUターン通路13は、略水平状態に配設されたヒータコア5側に冷風を流すヒータコア側通路14と、該ヒータコア5をバイパスして冷風を流す冷風通路15と、に分岐している。そして、ヒータコア5の後流部にはヒータコア5を通風した温風を上方に向けて流通させる縦向きの温風通路16が形成されており、この温風通路16と冷風通路15と合流部に、温風通路16を通風した温風と冷風通路15を通風した冷風をミックスする円筒状のエアミックスチャンバ6が形成されている。
【0024】
このエアミックスチャンバ6には、温風通路16に連通する温風取入口17および冷風通路15に連通する冷風取入口18と、前記デフロスタ吹出口9およびベント吹出口10およびフット吹出口11と、が開口しており、内部に円筒状のロータリドア7が回動自在に収納されている。温風取入口17と冷風取入口18とデフロスタ吹出口9とベント吹出口10が、円筒状に形成されたエアミックスチャンバ6の周面に車幅方向に長尺のスリットとして開口しており、一方、フット吹出口11がエアミックスチャンバ6の両側面に開口している。
【0025】
エアミックスチャンバ6の周面に互いに隣接配置された温風取入口17および冷風取入口18と、デフロスタ吹出口9およびベント吹出口10とは、エアミックスチャンバ6の周面の略反対側に配置されている。より具体的には、温風取入口17とベント吹出口10とが180度反対側に位置し、冷風取入口18とデフロスタ吹出口9とが180度反対側に位置している。
【0026】
フット吹出口11は、エアミックスチャンバ6の両側面に各々4つの扇状の吹出口11A、11B,11C,11Dからなっていて、それぞれ周方向に等間隔に配置されている。ここで、フット吹出口11Aは、温風取入口17と冷風取入口18との分岐点からエアミックスチャンバを2等分する中心線22(図4中2点鎖線)より冷風取入口18側に配置され、一方、フット吹出口11Cは、該中心線22(図4中2点鎖線)より温風取入口17側に配置されていて、該フット吹出口11Aと、フット吹出口11Cとの中間位置にフット吹出口11Bとフット吹出口11Dが配設されている。
【0027】
ロータリドア7は、前述のように温度調節および吹出モード切替を同時に行う温調・モード切替一体型のロータリドア7であり、インストルメントパネルに組み込まれたタッチパネル上のモード設定または温度設定の操作により、制御手段を介して回動制御され、温度調節および吹出モード切替を同時に行うようになっている。このロータリドア7は、図3に示すように、前記エアミックスチャンバ6の周面の計4つの開口17,18,9,10を開閉制御するために、該ロータリドア7の周面に設けられた第1周面開口部19,第2周面開口部20,第3周面開口部21と、前記エアミックスチャンバ6の両側面の各々に設けられた4つのフット吹出口11A、11B,11C,11Dを開閉制御するために、該ロータリドア7の側面に設けられた扇状の4つの側面開口部23A,23B,23C,23Dと、を備えている。
【0028】
ここで、側面開口部23Aは、他の側面開口部23B,23C,23Dよりも円弧幅が短く形成されており、ロータリドア7を回動操作してフット吹出口11(11A、11B,11C,11D)を開動する際に、冷風取入口18側のフット吹出口11Aを温風取入口18側のフット吹出口11Cよりも遅くれて開くとともに、ロータリドア7を回動操作してフット吹出口11(11A、11B,11C,11D)を閉動する際に、冷風取入口18側のフット吹出口11Aを温風取入口18側のフット吹出口11Cよりも先に閉じるようになっている。
【0029】
このように構成された車両用空調装置1において、ロータリドア7の回転位置と吹出モードおよび温度調節との関係は、図11のグラフのようになっており、より詳しくは以下のようになっている。
【0030】
A:ベントモード
図4はベントモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図である。図4に示すようにロータリドア7を位置決めすると、該ロータリドア7は、その周面で温風取入口17およびデフロスタ吹出口9を全閉し、第1周面開口部19でベント吹出口10を全開し,第2周面開口部20で冷風取入口18を全開し、側面でフット吹出口11を全閉して、フルクールのベントモードとなる。
【0031】
B:バイレベルモード
図5はバイレベルモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図である。図4に示す位置からロータリドア7を図中時計回りに回動させて、図5に示すように位置決めすると、ロータリドア7は、第2周面開口部20で温風取入口17と冷風取入口18と1:1で部分的に開いて中間温度として、その周面でデフロスタ吹出口9を全閉し,第1周面開口部19でベント吹出口10を部分的に開き,側面開口部23(23A,23B,23C,23D)でフット吹出口11(11A,11B,11C,11D)を部分的に開いて、中間温度のバイレベルモードとなる。
【0032】
ここで、ベントモード(図4)からバイレベルモード(図5)に移行する初期段階において、つまり、エアミックスチャンバ6に温風がほとんど取り入れられず冷風が多く取り入れられる段階において、フット吹出口11の開き始めると、フット吹出口11から冷風ばかりが吹き出されて乗員に足冷え感を与えるおそれがあるが、この実施形態の車両用空調装置1においては、短幅に形成された側面開口部23Aが冷風取入口18側のフット吹出口11Aを、温風取入口16側のフット吹出口11Cよりも遅く開いて、冷風を吹き出しやすい冷風取入口18側のフット吹出口11Aへの冷風量を制限して、乗員に足冷え感を与えないようになっている。
【0033】
C:フットモード
図6はフットモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図である。図5に示す位置からロータリドア7をさらに図中時計回りに回動させて、図6に示すように位置決めすると、ロータリドア7は、その周面でベント吹出口10および冷風取入口18を全閉,第2周面開口部20で温風取入口17を全開して空調風をフルホットとし、第3周面開口部21でデフロスタ吹出口9を部分的に開き,側面開口部23(23A,23B,23C,23D)でフット吹出口11(11A,11B,11C,11D)を開いて、エアミックスのバイレベルモードとなる。
【0034】
D:フット&デフロスタモード
図7はフット&デフロスタモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図である。図6に示す位置からロータリドア7をさらに図中時計回りに回動させて、図7に示すように位置決めすると、ロータリドア7は、その周面でベント吹出口10および冷風取入口18を全閉し、第2周面開口部20で温風取入口17を開いて空調風をフルホットとし、第3周面開口部21でデフロスタ吹出口9を部分的に開き、側面開口部23(23A,23B,23C,23D)でフット吹出口11を部分的に開いて、フルホットのフット&デフロスタモードとなる。
【0035】
E:デフロスタモード(エアミックス)
図8はデフロスタモード(エアミックス)におけるロータリドアの回転位置を示す図である。図7に示す位置からロータリドア7をさらに図中時計回りに回動させて、図8に示すように位置決めすると、ロータリドア7は、第1周面開口部19で冷風取入口18を部分的に開き、第2周面開口部20で温風取入口17を部分的に開いて空調風を中間温度(エアミックス)とし、その周面でベント吹出口10を全閉,その側面でフット吹出口11を全閉し、第3周面開口部21でデフロスタ吹出口9を開いて、空調風がエアミックスのデフロスタモードとなる。
【0036】
ここで、DとEとの中間位置において、つまり、第1周面開口部19によって冷風取入口18が開き始めた位置においては、該冷風取入口19の直下流側に開口しているフット吹出口11Aからそのまま冷風が吹き出されて乗員が足冷え感を感じるようなことが懸念されるが、この実施形態の車両用空調装置1においては、短幅に形成された側面開口部23Aが冷風取入口18側のフット吹出口11Aを温風取入口16側のフット吹出口11Cよりも早く閉じるので、フット吹出口11から冷風ばかりが吹き出されて乗員の足冷え感を感じるようなことが無いようになっている。
【0037】
F:デフロスタモード(フルホット)
図10はデフロスタモード(フルホット)におけるロータリドアの回転位置を示す図である。図8に示す位置から図9を越えてさらにロータリドア7を図中時計回りに回動させて、図10に示すように位置決めすると、ロータリドア7は、その周面でベント吹出口10を全閉,冷風取入口18を全閉し、第1周面開口部19で温風取入口17を全開して空調風をフルホットとし、その側面でフット吹出口11を全閉し、第2周面開口部20でデフロスタ吹出口9を全開して、フルホットのデフロスタモードとなる。
【0038】
このような本実施形態の車両用空調装置1によれば、温度制御・吹出モード一体型のロータリドア7を有する構造において、ロータリドア7の周面を利用することで、小型化しつつも、A,B,C,D,E,Fに示すように吹出モードのバイエーションを確保することができる。特に、デフロスタモードでさえも温度調節が可能であり有益である。
【0039】
また、本実施形態の車両用空調装置1によれば、温度制御・吹出モード一体型のロータリドア7を備える構造において、ロータリドア7に側面開口部23(23A,23B,23C,23D)を設けたため、十分な吹出量を確保しつつもエアミックスチャンバ6の半径を小さくして、小型化の車両用空調装置1を実現することができる。
【0040】
また、車幅方向に延在するエアミックスチャンバ6の両側面に、フット吹出口11(11A,11B,11C,11D)を設けたため、車幅両側にある運転席および助手席へのフットダクトを短く形成でき、さらに車両用空調装置1を小型化することができる。
【0041】
また、本実施形態の車両用空調装置1によれば、エアミックスチャンバ6の各側面に、温風取入口17と冷風取入口18との分岐点からエアミックスチャンバ6を2等分する中心線22に跨ってそれぞれ1つずつフット吹出口11A,11Cを設けたため、フット吹出口11Cで温風,フット吹出口11Aで冷風をそれぞれ吹き出すことができ、、温風取入口17および冷風取入口18の開口位置を自由に設計しても、フットダクト8へ吹き出される空調風が冷風過大または温風過大となることを防止できる。
【0042】
また、本実施形態の車両用空調装置1によれば、ロータリドア7を回動操作してフット吹出口11を開動するとき、中心線22より冷風取入口18側のフット吹出口11Aを、温風取入口18側のフット吹出口11Cよりも遅く開動するようにしたため、フット吹出口11の開動時に冷風を足下に少なめに配風して、乗員の足冷えを感を抑えることができる。
【0043】
また、本実施形態の車両用空調装置1によれば、ロータリドア7を回動操作してフット吹出口11を閉動するとき、温風取入口17と冷風取入口18との分岐点からエアミックスチャンバ6を2等分する中心線22より冷風取入口18側のフット吹出口11Aを、温風取入口17側のフット吹出口11Cよりも早く閉動するようにしたため、フット吹出口11Aの閉動時に冷風を足下に少なめに配風して、乗員の足冷えを感を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施形態の車両用空調装置を示す概略斜視図である。
【図2】同車両用空調装置の断面図である。
【図3】同車両用空調装置のロータリドアを示す斜視図である。
【図4】ベントモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図である。
【図5】バイレベルモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図である。
【図6】フットモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図である。
【図7】デフロスタモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図である。
【図8】空調風をエアミックスとしたデフロスタモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図である。
【図9】フット&デフロスタ&ベントモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図である。
【図10】空調風をフルホットとしたデフロスタモードにおけるロータリドアの回転位置を示す図である。
【図11】ロータリドアの回転角と吹出モードおよび冷風およぼ温風の風量割合の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 車両用空調装置
2 ユニットケース
6 エアミックスチャンバ
7 ロータリドア
9 デフロスタ吹出口
10 ベント吹出口
11 フット吹出口
11A 冷風取入口側のフット吹出口
11C 温風取入口側のフット吹出口
17 温風取入口
18 冷風取入口
19 第1周面開口部(周面開口部)
20 第2周面開口部(周面開口部)
21 第3周面開口部(周面開口部)
22 中心線
23A 側面開口部
23B 側面開口部
23C 側面開口部
23D 側面開口部

Claims (5)

  1. 温風取入口(17)および冷風取入口(18)およびデフロスタ吹出口(9)およびベント吹出口(10)およびフット吹出口(11)が開口する円筒状のエアミックチャンバ(6)と、該エアミックスチャンバ(6)内に回動自在に収納され、回動操作によって前記エアミックスチャンバ(6)の前記2つの取入口(17、18)の開閉割合を調整して空調風の温度調節を行うと同時に前記3つの吹出口(9、10、11)を開閉して吹出モードを選択する円筒状のロータリドア(7)と、を備えた車両用空調装置(1)において、
    前記エアミックスチャンバ(6)は、その周面に、デフロスタ吹出口(9)およびベント吹出口(10)と前記2つの取入口(17、18)とを備えると共に、その側面に、フット吹出口(11)を備え、
    一方、ロータリドア(7)は、その周面に、前記エアミックチャンバ(6)の周面に設けられた2つの取入口(17、18)および2つの吹出口(9、10)を開閉する3つの周面開口部(19、20、21)を並設し、その側面に、前記エアミックスチャンバ(6)の側面に設けられたフット吹出口(11)を開閉する側面開口部(23)を設け、
    エアミックスチャンバ(6)の側面に設けられたフット吹出口(11)を、温風取入口(17)と冷風取入口(18)との分岐点からエアミックスチャンバ(6)を2等分する中心線(22)を隔てて、当該中心線(22)よりも温風取入口(17)側のフット吹出口(11C)と、当該中心線(22)よりも冷風取入口(18)側のフット吹出口(11A)と、に分割して設けたことを特徴する車両用空調装置(1)。
  2. 請求項1記載の車両用空調装置(1)であって、
    エアミックスチャンバ(6)の中心軸を車幅方向に配設し、エアミックスチャンバ(6)の両側面の各々にフット吹出口(11)を設けたことを特徴とする車両用空調装置(1)。
  3. 請求項1または2記載の車両用空調装置(1)であって、
    ロータリドア(6)を回動操作して前記2つのフット吹出口(11A,11C)を開動するとき、温風取入口(17)と冷風取入口(18)との分岐点からエアミックスチャンバ(6)を2等分する中心線(22)より冷風取入口(18)側のフット吹出口(11A)を、温風取入口(18)側のフット吹出口(111C)よりも遅く開動するようにしたことを特徴とする車両用空調装置(1)。
  4. 請求項1〜3の何れか1項記載の車両用空調装置(1)であって、
    ロータリドア(7)を回動操作して前記2つのフット吹出口(11A,11C)を閉動するとき、温風取入口(17)と冷風取入口(18)との分岐点からエアミックスチャンバ(6)を2等分する中心線(22)より冷風取入口(18)側のフット吹出口(11A)を、温風取入口(17)側のフット吹出口(11C)よりも早く閉動するようにしたことを特徴とする車両用空調装置(1)。
  5. 請求項1〜4の何れか1項記載の車両用空調装置であって、
    ロータリドア(7)は該ロータリドア(7)の回動操作によって、
    A:温風取入口(17)を全閉,冷風取入口(18)を全開,デフロスタ吹出口(9)を全閉,ベント吹出口(10)を全開,フット吹出口(11)を全閉としたベントモードと、
    B:温風取入口(17)および冷風取入口(18)を部分的に開,デフロスタ吹出口(9)を全閉,ベント吹出口(10)を部分的に開,フット吹出口(11)を部分的に開としたバイレベルモードと、
    C:冷風取入口(18)を全閉,温風取入口(17)を全開,デフロスタ吹出口(9)を部分的に開,ベント吹出口(10)を全閉,フット吹出口(11)を開としたフットモードと、
    D:冷風取入口(18)を全閉,温風取入口(17)を開,デフロスタ吹出口(9)を部分的に開,ベント吹出口(10)を全閉,フット吹出口(11)を部分的に開としたフット&デフロスタモードと、
    E:冷風取入口(18)を部分的に開,温風取入口(17)を部分的に開,デフロスタ吹出口(9)を開,ベント吹出口(10)を全閉,フット吹出口(11)を全閉としてエアミックスのデフロスタモードと、 F:冷風取入口(18)を全閉,温風取入口(17)を全開,デフロスタ吹出口(9)を全開,ベント吹出口(10)を全閉,フット吹出口(11)を全閉としてフルホットのデフロスタモードと、に切り替え自在に構成したことを特徴とする車両用空調装置(1)。
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