JP3991148B2 - 抗菌剤を用いた洗濯方法。 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、抗菌剤を用いた洗濯方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
洗濯物が洗濯後放置すると、臭う問題がある。特にマンションのような洗濯物を干す場所があまりない住居では深刻な問題である。洗濯時に抗菌剤、殺菌剤を用いることは知られている。例えば、電解水を用いて殺菌する洗濯機が三洋電機から販売されているが、これは次亜塩素酸を用いているため、塩素臭がすることと、殺菌効果が持続しないという問題を有している。 従来は有機系の抗菌剤を用いることが多かったが、効果が持続しないこと、アトピー、シックハウス症候群を誘発することなどで好ましくない。また、銀系抗菌剤が用いられることもあるが、銀系抗菌剤は抗菌効果が不十分、特に塩素イオンを含有した水道水、あるいは電解水、硫黄化合物を含有する汗、尿の存在で抗菌効果が著しく低下する欠点を有していた。また、洗濯物が着色する欠点もある。そのため、十分な殺菌効果を有し、かつその効果が持続し、人体に害がないものが求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
洗濯物が不快な臭いを発しないようにする洗濯方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、洗濯の前、洗濯中、洗濯終了後の内少なくとも1時点で、無機系抗菌剤を少なくとも1種、洗濯物に付着させることにより、上記の課題を達成できることを見出した。以下に本発明について詳細に説明する。
前記抗菌剤はMn、Fe、Co、Ni、CuおよびZnからなる金属イオンの内の少なくとも1種を含有した無機系抗菌剤であることが好ましく、Znおよび/またはCuイオンであることがより好ましい。また、前記の無機系抗菌剤が酸化物および/あるいは水酸化物であることが好ましい。また、抗菌剤は表面処理されていることが好ましい。
本発明では抗菌という言葉を、消毒、殺菌、減菌、滅菌、消臭という概念を含む言葉として使用する。
【0005】
本発明でこれらの酸化物、水酸化物中の該金属イオンの含有量が2〜82重量%であることが好ましい。20〜82重量%であることがさらに好ましい。
【0006】
これらの酸化物、水酸化物は下記式(1)〜(5)で表されるものがより好ましい。さらに好ましいものは下記式の(1)と(4)である。
MxN1-xO (1)
(式中、NはMgおよび/あるいはCaを示し、MはMn、Fe、Co、Ni、
CuおよびZnからなる群から選ばれた金属イオンの少なくとも一種を示し、xは
0.02<x<0.8である)
MyN1-x(OH)2 (2)
(式中、M、N、xは式(1)と同じである)
(MO)・(L2O)y
(3)
(式中、M、は式(1)と同じで、Lはアルカリ金属イオンを表し、yは0.0001<y<0.1である)
(MO)・(Al2O3)a・(SiO2)b (4)
(式中、M、は式(1)と同じ。aは0.00≦a<50で、bは0.00≦b<80である。ただし、a=0の場合、bは0.001≦b<80であり、b=0の場合、aは0.001≦a<50である。)
(MO)・(XO2)c (5)
(式中、M、は式(1)と同じ。XはTiおよび/またはZrを表す。cは0.001<c<0.2を表す。)
(上記式(1)〜(5)において、MはCuあるいはZnがより好ましく、Znがさらに好ましい。また、上記式(1)および(2)式のNはMgがより好ましい。上記式(3)のLはNa、Kが好ましい。また、上記式(4)のa,bはより好ましくは、aは0.00≦a<2で、bは0.00≦b<20である。ただし、a=0の場合、bは0.001≦b<20であり、b=0の場合、aは0.001≦a<2である。さらに好ましくはaは0.00≦a<0.2で、bは0.00≦b<1である。ただし、a=0の場合、bは0.001≦b<1であり、b=0の場合、
aは0.001≦a<0.2である。)
【0007】
本発明の好ましい無機系抗菌剤の例を以下に挙げるが、これらに限定されるものではない。 ( )内の数字は順に、BET表面積(m2/g)、
粒度D50%(μm)、ZnあるいはCuの含有量(重量%)を表す。
(A− 1)Zn0.14Mg0.86O(15、0.5、19.9)
(A− 2)Zn0.05Ca0.95O(12、0.6、19.9)
(A− 3)Zn0.4 0Mg0.60O・(Al2O3)0.50(60、0.3、24.3)
(A− 4)ZnO・(Al2O3)0.04 (30、0.4、76.5)
(A− 5)Cu0.05Ca0.95O(18、0.2、5.7)
(A− 6)Cu0.14Mg0.86O(30、0.3、19.4)
(A− 7)(CuO)0.4・Al2O3・(SiO2)16・5H2O(15、0.2、2.3)
(A− 8)ZnO・(K2O)0.005 (120、0.3、80)
(A− 9)ZnO・(Na2O)0.005 (90、0.3、80)
(A−10)ZnO・(SiO2)0.05 (25、0.2、77.5)
(A−11)ZnO(30、0.3、80.3)
(A−12)A−4の表面をラウリン酸ナトリウムで修飾した抗菌剤
【0008】
本発明の無機系抗菌剤は表面処理されることが好ましい。 表面処理剤として好ましく用いられるものを例示すれば次の通りである。ステアリン酸、エルカ酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ベヘニン酸等の炭素数10以上の高級脂肪酸類;前記高級脂肪酸のアルカリ金属塩;ステアリルアルコール、オレイルコール等の高級アルコールの硫酸エステル塩;ポリエチレングリコールエーテルの硫酸エステル塩、アミド結合硫酸エステル塩、エステル結合硫酸エステル塩、エステル結合スルホネート、アミド結合スルホン酸塩、エーテル結合スルホン酸塩、エーテル結合アルキルアリルスルホン酸塩、エステル結合アルキルアリルスルホン酸塩、アミド結合アルキルアリルスルホン酸塩等のアニオン系界面活性剤類;オルトリン酸とオレイルアルコール、ステアリルアルコール等のモノまたはジエステルまたは両者の混合物であって、それらの酸型またはアルカリ金属塩またはアミン塩等のリン酸エステル類;ビニルエトキシシラン、ビニル−トリス(2−メトキシーエトキシ)シラン、ガンマ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン、ベーター(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤類;イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロフォスフェート)チタネート、イソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエチル)チタネート、イソプロピルトリデシルベンゼンスルホニルチタネート等のチタネート系カップリング剤類;アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート等のアルミニウム系カップリング剤類;グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオレエート等の多価アルコールと脂肪酸のエステル類。
この中でも、高級脂肪酸、アニオン系界面活性剤、リン酸エステル、カップリング剤(シラン系、チタネート系、アルミニウム系)および多価アルコールと脂肪酸のエステル類からなる群から選ばれた表面処理剤の内の少なくとも一種による表面処理が好ましく、さらにステアリン酸、エルカ酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ベヘニン酸等の炭素数10以上の高級脂肪酸類および前記高級脂肪酸のアルカリ金属塩が特に好ましい。
表面処理は特開2001−123071号の実施例1記載の方法に準じた方法で行うことができる。
【0009】
本発明の無機系抗菌剤の粒度D50%が0.05〜20μmが好ましく、
0.05〜10μmがより好ましく、0.05〜5μmがさらに好ましい。粒子サイズは、5分間以上超音波で分散させられた後に、レーザー散乱法で測定した値である。
抗菌剤のBET表面積は重要な指標である。一般に抗菌効果を迅速に働かすためには、極めて大きいBET表面積が好ましい。しかし、一方では抗菌効果を持続させるためにはある程度以下の値にする必要がある。そのため、BET表面積は1〜300m2/gが好ましく、
5〜150m2/gがより好ましく、10〜150m2/gがさらに好ましい。これらの無機系抗菌剤の製造方法としては、特開平6−72816号、特開平6−65011号、特開平8−291011号、特開平8−48606号、特開平11−123385号、特開平11−180808号、特開平11−209258号、特開2000−63219号記載の方法を用いることができる。
【0010】
本発明では、吸着剤を抗菌剤と併用することが好ましい。好ましい吸着剤は、活性炭、木炭、カーボンナノチューブ等の炭素系、シリカゲル、アエロジル、ホワイトカーボン、高シリカ粘土、シリカゾル、多孔質ガラス、シリカ繊維、けいそう土、ケイ酸カルソウム等のコロイダルシリカ系、天然ゼオライト、合成ゼオライト等のゼオライト系、賦活アルミナ、アルミナ等のアルミナ系、骨炭、天然アパタイト、合成アパタイト等のアパタイト系、フラースアース、活性白土、活性ボーキサイト、活性酸化マグネシウム、等がある。これらの吸着剤は「吸着の科学」(近藤精一著、丸善出版、2001年2月発行)183〜217頁、「吸着剤・吸着操作の設計」(柳井弘著、技報堂出版、1982年1月発行)48〜53頁に記載されている。中でも上記の、炭素系、コロイダルシリカ系、ゼオライト系、アルミナ系、アパタイト系が好ましい。
【0011】
炭素系では活性炭、木炭が好ましく、活性炭が特に好ましい。コロイダルシリカ系では、シリカゲル、アエロジル、多孔質ガラス、シリカ繊維が好ましく、シリカゲル、アエロジルより好ましく、シリカゲルが特に好ましい。天然ゼオライト、合成ゼオライト等のゼオライト系では合成ゼオライトが特に好ましい。
吸着剤のBET表面積は10m2/g以上が好ましく、100m2/g以上がより好ましく、200m2/g以上がさらに好ましく、600m2/g以上が最も好ましい。吸着剤の平均サイズは
0.01〜100μmが好ましく、0.05〜30μmがより好ましく、0.1〜10μmが最も好ましい。
吸着剤に担持させる場合は、特開平11−246322号の参考例1に準じた方法で行うことができる。また、特開平6−72816号、特開平6−65011号、特開平8−291011号、特開平8−48606号、特開平11−123385号、特開平11−180808号、特開平11−209258号、特開2000−63219号記載の抗菌剤の方法において合成時に担持体を共存させる方法で担持させることも好ましい。
【0012】
本発明の殺菌液の有効塩素濃度は10〜1000ppmが好ましく。
20〜800ppmがより好ましく、30〜300ppmが最も好ましい。またpHは2.0〜8.0が好ましく、4.0〜7.2がより好ましく、4.5〜6.5が最も好ましい。有効塩素濃度は殺菌効果を発揮するに最低必要濃度が望ましい。濃度が高いと塩素臭等の好ましくない影響があり、濃度が低いと十分な殺菌効果が得られない。殺菌効果は温度でも異なる。室温付近の温度では、高い温度の方が殺菌効果が大きい。pHは解離していない次亜塩素酸の濃度が決まる重要な要因である。pH8以上では次亜塩素酸が解離し、殺菌効果が著しく減少する。また、pHが2以下では塩素が発生し人体に有害である。
【0013】
次亜塩素酸は次亜塩素酸塩、あるいは次亜塩素酸水溶液で供給されてもよく、また塩素イオン含有水溶液の電気分解により生成されてもよい。次亜塩素酸塩としては特に限定されないが次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウムが好ましい。
【0014】
本発明の殺菌液のpH調節は、塩酸、リン酸、硫酸、硝酸等の無機酸、あるいは酢酸、ぎ酸、クエン酸、酒石酸等の有機酸を添加することで調節することが好ましい。また水酸化ナトリウム等のアルカリを添加することもできる。酸としては塩酸、リン酸、酢酸、クエン酸、酒石酸がより好ましく、塩酸、酢酸がさらに好ましく、塩酸が特に好ましい。これらのpHの調節の際には、酸、アルカリ共に水で希釈して用いることが好ましい。特に、pH5.0〜7.0の間に調節する際は十分希釈した酸を用いることが好ましい。
【0015】
また、酸、アルカリの水溶液と、次亜塩素酸水溶液(次亜塩素酸ナトリウム水溶液が好ましい)および水を混合し所定の濃度、pHの該次亜塩素酸水溶液を調製する。この調製は予め使用のかなり前に行われても、使用直前に行われてもどちらでも構わない。ただし、該次亜塩素酸水溶液中の次亜塩素酸は熱、光、酸化剤に対し不安定なので、密閉容器に入れ、遮光し、低温で保存することが好ましい。使用する容器は十分洗浄されたものを用いることが好ましい。また、各組成の濃度を所定の値に正確に合わせるため、添加量を高精度で調節できる、混合機器を用いることが好ましい。この機器では使用直前に該次亜塩素酸水溶液を調製できる。その場合は、酸あるいはアルカリの水溶液と、次亜塩素酸水溶液(次亜塩素酸ナトリウム水溶液が好ましい)および水の3種の溶液を混合することもできるし、酸あるいはアルカリの水溶液および/または次亜塩素酸水溶液(次亜塩素酸ナトリウム水溶液が好ましい)を予め水で所定の濃度に希釈して用いることも好ましい。これらの溶液は密閉された容器に保存されるのが好ましく、着脱が容易なカートリッジ形式のもはさらに好ましい。
【0016】
本発明の殺菌液は塩素イオンを含有した水を電気分解することで次亜塩素酸水溶液を作成しても良い。また塩化ナトリウムおよび/または塩化カリウムを添加した水を電気分解することが好ましい。また、電気分解は有隔膜電解槽でも、無隔膜電解槽でも行うことができる。有隔膜電解槽の場合は特許種出願番号63−300998号記載の技術が好ましく用いられる。また、無隔膜電解槽の場合は特許登録2619756号記載の技術が好ましく用いられる。これらの電気分解法については「電解水の基礎と利用技術」(松尾昌樹著 技報堂出版株式会社 2000年1月25日発行)記載の方法を好ましく用いることができる。
【0017】
本発明の殺菌液のpHをpH緩衝剤で調節することもできる。また、前記次亜塩素酸水溶液のpHを調節するために、pH緩衝液を用いることも好ましい。pH緩衝溶液とは、酸または塩基をその溶液に加えた場合のpHの(水素イオン濃度)の変化が、純水に酸または塩基を加えた場合のpHの変化に比べて小さい溶液である。pH緩衝液は酸、塩基、またそれらの塩を混合して得ることができる。pH緩衝剤の例としては、化学便覧の基礎編改訂第4版(1993年9月、株式会社丸善 出版)の第2分冊−336〜339ページに記載されているものはいずれも好ましく用いることができる。
【0018】
これらのpH緩衝液の各成分濃度は必要なpHが得られる濃度ならどの濃度でも好ましい。開封後短期間で使用する場合はpH緩衝溶液の各成分の濃度は低い方が好ましく、開封後長期間に渡って使用する、手の殺菌液等は各成分の濃度が高い方が好ましい。各成分の混合の方法はいかなる順番でも用いることができる。次亜塩素酸の混合はpH緩衝溶液の完成後でも、完成前のどちらでも構わない。次亜塩素酸とpH緩衝液の混合は使用の前ならいつでも良い。
【0019】
次亜塩素酸水溶液が展着剤を含有することも好ましい。本発明の次亜塩素酸水溶液には。展着剤としてはアニオン系、カチオン系、ノニオン系、ベタイン系のいずれの界面活性剤、水溶性高分子が好ましくもちいられる。展着剤の濃度は20〜2000ppmが好ましい。直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジアルキルサクシスルあホネート、リグニンスルホン酸塩、ポリナフチルスルホン酸塩、脂肪酸のアルキルエステルのスルホン酸塩(特開平2−167202号等)アルキルスルホコハク酸塩系界面活性剤等のアニオン系界面活性剤。ポリアクリル酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルアミンオキシド、脱アセチル化度が30%以上のキトサン、4級アンモニウム塩とうのカチオン系界面活性剤等が好ましく用いられる。中でも、モノアルキル硫酸塩、トリアルキルアミン−N−オキシド、脂肪酸ナトリウム、アルキルトリメチルアンモニウムが特に好ましい。
展着剤の添加は使用のかなり前でも良いが、使用直前の方が好ましい。実際の使用の際はpH調節用の酸に混合するか、希釈水に混合することが好ましい。次亜塩素酸の水溶液に予め添加することは、次亜塩素酸の分解を促進することがあるので好ましくない。
【0020】
本発明の殺菌液の調製方法は特に限定されるものではないが、混合後に保管する場合は、光特に紫外線を遮断し、低温で保管し、かつ蛋白質、アルコール等の有機物あるいは不純物として混入する金属イオンをできるだけ少なくすることが好ましい。そのため、容器、器具等は十分に洗浄したものを使用することが好ましい。次亜塩素酸含有水溶液自体も保管する場合は、光特に紫外線を遮断し、低温で保管することが好ましい。
【0021】
次亜塩素酸水溶液を噴霧時の液滴のサイズが1〜500μmで噴霧することもできる。液滴のサイズは1〜100μmがより好ましく、1〜20μmが特に好ましい。
【0022】
【実施例1】
洗剤に抗菌剤A−4を3重量添加したものを使用し、汚れ物を洗濯した(サンプルH1−1)。脱水後にそのまま1日放置し臭気を5人で官能評価をした。洗濯の順序は洗剤入りの水で洗い、水ですすぎ、脱水する工程で行った。
【実施例2】
抗菌剤A−4の代わりに、A−10、1、3、6、11、12を用いた以外はH1−1を繰り返し、サンプルH2−1〜6を作成した。
【比較例1】
抗菌剤を入れない洗剤を使った以外はH1−1と同様にしてサンプルを作成した(サンプルC1−1)。
【比較例2】
抗菌剤としてゼオライトに銀微粒子を担持したものを用いた以外は、H1−1と同様にしてサンプルを作成した(サンプルC2−1)。
【実施例3】
サンプルH1−1、H2−1〜6、C1−1、C2−1の臭気の官能評価をした。結果は、臭気が少なく好ましかった順から、
H2−6<H1−1、H2−1、2、3<H2−5<H2−4<<C2−1<C1−1であった。本発明の抗菌剤の中でも、酸化亜鉛自体(H2−5)はやや効果が劣り、Cu系のもの(H2−4)はZn系より効果が劣ったが、本発明のサンプルはいずれも比較例のサンプルより格段臭気が少なく好ましかった。また表面処理をした抗菌剤A−12を用いたサンプルH2−6が最も臭気が少なく最も好ましかった。
比較例の銀系(C2−1)は抗菌剤無添加のC1−1よりは臭気がやや少なかったが、本発明のサンプルのいずれよりも臭気が格段多く好ましくなかった。
銀系抗菌剤を用いた比較例C2−1はやや黄ばんだ感じになり好ましくなかった。その他のサンプルは黄ばみがなかった。
【実施例4】
次亜塩素酸ナトリウム水溶液に水で希釈した塩酸を添加し、pHを
5.7に調節し、有効塩素濃度が100ppmの本発明の次亜塩素酸水溶液を調製した。
この水溶液をすすぎの前に使用し、実施例1,2および比較例1,2を繰り返した。
洗濯物を脱水後、そのまま1日間放置し臭気を5人で官能評価した。臭気が少なく好ましい順は、H2−6<H1−1、H2−1、2、3<H2−5<H2−4<<C2−1、C1−1であり、結果は実施例3とほぼ同じであった。ただし、比較例C2−1は抗菌剤を含有しない比較例C1−1と全く同じで、好ましくなかった。
ただし、いずれのサンプルの臭気も、実施例3の対応するサンプルの臭気より少なく好ましかった。
【0023】
【実施例5】
洗濯終了、脱水後に抗菌剤A−12を水に分散した液を洗濯物に吹き付けた。そのまま1日放置した(H5−1)。洗濯の工程は実施例1と同じである。
【実施例6】
抗菌剤A−12の代わりに、A−10、1、3、6、11、4を用いた以外はH5−1を繰り返し、サンプルH6−1〜6を作成した。
【実施例7】
サンプルH5−1、H6−1〜6、C1−1、C2−1の臭気の官能評価をした。結果は、臭気が少なく好ましかった順から、
H5−1<H6−1、2、3、6<H2−5<H2−4<<C2−1<C1−1であった。結果は実施例3と同じであった。
Claims (5)
- 洗濯の前、洗濯中、洗濯終了後の内少なくとも1時点で、無機系抗菌剤を少なくとも1種、洗濯物に付着させる洗濯方法において、該無機系抗菌剤として下記式(1)あるいは(4)からなる化合物を少なくとも1種含有し、該無機系抗菌剤の粒度が0.05〜5μmで、BET比表面積が10〜150m 2 /gであることを特徴とする洗濯方法。
M x N 1−x O (1)
(式中、NはMg、Caを示す。MはCu、Znを示す。xは0.02<x<0.8である)
(MO)・(Al 2 O 3 ) a ・(SiO 2 ) b (4)
(式中、M、は式(1)と同じ。aは0.00≦a<50で、bは0.00≦b<80である。ただし、a=0の場合、bは0.001≦b<80であり、b=0の場合、aは0.001≦a<50である。) - 洗濯の前、洗濯中、洗濯終了後の内少なくとも1時点で殺菌液として次亜塩素酸塩の水溶液を洗濯物に付着させる洗濯方法であり、該次亜塩素酸水溶液の有効塩素濃度が30〜300ppmであり、pHが4.5〜6.5であり、該次亜塩素酸水溶液のpHが塩酸、リン酸、硫酸、硝酸、酢酸、ぎ酸、クエン酸、酒石酸の内の少なくとも1種の酸により調整されていることを特徴とする請求項1記載の洗濯方法。
- 該無機系抗菌剤を水に分散した液を吹き付けて洗濯物に付着させることを特徴とする請求項1および2記載の洗濯方法。
- 該次亜塩素酸水溶液を噴霧状にして洗濯物に付着させる洗濯方法で、該噴霧の液滴の大きさが1〜20μmであることを特徴とする請求項2および3記載の洗濯方法。
- 該無機系抗菌剤を洗濯物に付着させる際に、吸着剤を該無機系抗菌剤と同時に洗濯物に付着させる洗濯方法であり、該吸着剤として活性炭、木炭、カーボンナノチューブ、シリカゲル、アエロジル、ホワイトカーボン、高シリカ粘土、シリカゾル、多孔質ガラス、シリカ繊維、けいそう土、ケイ酸カルソウム、天然ゼオライト、合成ゼオライト、賦活アルミナ、アルミナ、骨炭、天然アパタイト、合成アパタイト、フラースアース、活性白土、活性ボーキサイト、活性酸化マグネシウムからなる化合物の内の少なくとも1種が用いられ、かつ該吸着剤の粒子の平均サイズは0.1〜10μmであり、BET表面積が600m2/g以上であり、かつ該次亜塩素酸水溶液が展着剤として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジアルキルサクシスルホネート、リグニンスルホン酸塩、ポリナフチルスルホン酸塩、脂肪酸のアルキルエステルのスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリアクリル酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルアミンオキシド、脱アセチル化度が30%以上のキトサン、4級アンモニウム塩からなる化合物の内の少なくとも1種を含有し、該展着剤の濃度が20〜2000ppmであることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の洗濯方法。
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