JP2003040718A - 無機系抗菌剤と吸着剤を含有した抗菌製品 - Google Patents

無機系抗菌剤と吸着剤を含有した抗菌製品

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JP2003040718A JP2001225334A JP2001225334A JP2003040718A JP 2003040718 A JP2003040718 A JP 2003040718A JP 2001225334 A JP2001225334 A JP 2001225334A JP 2001225334 A JP2001225334 A JP 2001225334A JP 2003040718 A JP2003040718 A JP 2003040718A
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直史 井上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】尿、水道水により失活することなく、安全で、
効力があり、効力の持続性があり、変色しない抗菌剤を
含有した抗菌性製品を安価に得ることである。 【手段】二価金属イオン徐放性の酸化物固溶体であって
BET表面積が3〜300m /gである無期系抗菌剤
を少なくとも1種、BET表面積が10m/g以上の
吸着剤を含有する抗菌性製品を作成する。 【効果】尿、水道水により失活せず、安全で、抗菌性が
あり、かつその効力の持続性があり、変色しない抗菌剤
を含有した抗菌性製品を安価に得ることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌性製品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、抗菌剤(本発明では抗菌剤および
抗かび剤を抗菌剤と称する)を含有した抗菌性の製品に
は、有機系の抗菌剤が多数使われてきた。しかし、これ
らの有機系抗菌剤は即効性に優れている反面、持続性が
不十分であった。また銀系の無機抗菌剤も多数使われて
きたが、これらは効力が不十分で、高価であり、時間が
たつと変色するという欠点を有し、また尿(硫黄化合物
含有)、水道水(塩素イオン含有)の存在下で効力を失
うという欠点があり、抗菌剤として不十分であった。さ
らに、これらの有機系、銀系のいずれの抗菌剤も近年、
安全性が問題になりつつあり、ハウスシックの原因とも
言われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
らの従来の有機系、銀系抗菌剤の持続性不足、効力不
足、安全性不足、変色する欠点を解決し、また尿、水道
水により失活することなく、安全で、効力があり、効力
の持続性があり、変色しない抗菌剤を含有した抗菌性製
品を得ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため、二価金属イオン徐放性の酸化物固溶体で
あってBET表面積が3〜300m/gである無期系
抗菌剤(本発明では抗菌剤および抗かび剤を抗菌剤と称
する)を少なくとも1種と、BET表面積が10m
g以上の吸着剤を含有した抗菌性製品を提供する。
【0005】本発明の二価金属イオンとして好ましいも
のはMn2+、Fe2+、Co2+、Ni 2+、Cu2+およびZ
2+であり、さらに好ましいのはCu2+およびZn2+
ある。これらの二価金属イオンを2種以上含有すること
も好ましい。本発明無機抗菌剤の前記二価金属イオン含
有量は、2〜80重量%が好ましく、2〜50重量%が
さらに好ましい。
【0006】本発明無機抗菌剤の前記二価金属イオンの
pH7.0の水に対する溶出量が酸化亜鉛の亜鉛イオン
の同条件での溶出量の20倍以上あることが好ましく、
100倍以上であることがより好ましく、1000倍以
上であることがさらに好ましい。本発明無機抗菌剤の前
記二価金属イオンのpH5.0の水に対する溶解度がp
H8.5の水に対する溶解度の20倍以上であることが
好ましく、100倍以上であることがより好ましい。
【0007】無機系抗菌剤としては下記式(1)、
(2)、(3)、(4)、(5)で表されるものが好ま
しいが、これらに限定されるものではない。これらは数
種混合しても良い。 N2+ 1-x2+ xO ・(Al23k(SiO2g (1) (式中、N2+はMg2+あるいはCa2+を示し、M
2+はMn2+、Fe2+、Co2+、Ni2+、Cu2+およびZ
2+からなる群から選ばれた二価金属イオンの少なくと
も一種を示し、xは0.001<x<0.8の範囲の数を
示し、kは0.0<k<0.8の範囲の数を示し、gは
0.0<g<0.8の範囲の数を示す) Mg1-y2+ (OH)2 (2) (式中、M2+は式(1)とおなじであり、yは0.00
1≦y≦0.005または0.7≦y≦0.9の範囲の数
を示す) (M2+O)・Al23・nSiO2・aH2O (3) ( 式中、M2+は式(1)とおなじであり、z,nおよび
aはそれぞれ次の範囲を満足する数を表す。0<z≦
2,4<n<30,0≦a) Ca1-w2+ (OH)2 (4) (式中、M2+は式(1)とおなじであり、wは0.00
5<w<0.4の範囲の数を示す)
【0008】 L1+ 2y2+ 1-x−2y2+ xO ・(Al23k(SiO2g (5) (式中、LはLi、Na、K、Rb、Csを示し、Nは
Mgおよび/あるいはCaを示し、MはMn、Fe、C
o、Ni、CuおよびZnからなる群から選ばれた遷移
金属イオンの少なくとも一種を示し、xは0.00≦x
<0.8の範囲の数を示し、yは0.00≦y<0.05
の範囲の数を示し、kは0.0≦k<0.8の範囲の数を
示し、gは0.0≦g<0.8の範囲の数を示す)上記式
(1)〜(5)においてMはCuあるいはZnがより好
ましく、Znがさらに好ましい。(1)および(5)式
のNはMgがより好ましい。
【0009】本発明の好ましい無期系抗菌剤の例を以下
に挙げるが、これに限定されるものではない。 組成 BET表面積 粒度D50% (m/g) (μm) (A−1)Zn0.14Mg0.86O 15 4.0 (A−2)Zn0.14Mg0.86O 100 0.5 (A−3)Zn0.05Ca0.95O 12 4.2 (A−4)Zn0.40Mg0.60O・(Al230.50 60 1.5 (A−5)ZnO・(Al230.04 25 7.0 (A−6)Cu0.05Ca0.95O 18 3.5 (A−7)Cu0.14Mg0.86O 30 4.0 (A−8)(CuO)0.4・Al23・(SiO2)16・5H2O 12 5.0 (A−9)Zn0.05Ca0.95(OH)2 12 3.0 (A−10)Cu0.05Ca0.95(OH)2 13 3.0 (A−11)Zn0.14Mg0.86O 130 0.2 (A−12)Zn0.35Ca0.65O 130 0.2 (A−13)Zn0.45Mg0.55O・(Al230.50 90 0.3 (A−14)(CuO)0.5・Al23・(SiO2)16・5H2O 60 2.5
【0010】ZnあるいはCuの含有量(重量%)は、
(A−1)19.9、(A−2)19.9、(A−3)
5.7、(A−4)24.3、(A−5)76.5、
(A−6)5.7、(A−7)19.4、(A−8)
2.2、(A−9)4.3、(A−10)4.2、(A
−11)19.9、(A−12)35.3、(A−1
3)26.8、(A−14)2.4である。さらに例え
ば高級脂肪酸、アニオン系界面活性剤、リン酸エステ
ル、カップリング剤(シラン系、チタネート系、アルミ
ニウム系)および多価アルコールと脂肪酸のエステル類
からなる群から選ばれた表面処理剤の少なくとも一種に
より表面処理して用いてもよい。
【0011】表面処理剤として好ましく用いられるもの
を例示すれば次の通りである。ステアリン酸、エルカ
酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ベヘニン酸等の炭素数
10以上の高級脂肪酸類;前記高級脂肪酸のアルカリ金
属塩;ステアリルアルコール、オレイルコール等の高級
アルコールの硫酸エステル塩;ポリエチレングリコール
エーテルの硫酸エステル塩、アミド結合硫酸エステル
塩、エステル結合硫酸エステル塩、エステル結合スルホ
ネート、アミド結合スルホン酸塩、エーテル結合スルホ
ン酸塩、エーテル結合アルキルアリルスルホン酸塩、エ
ステル結合アルキルアリルスルホン酸塩、アミド結合ア
ルキルアリルスルホン酸塩等のアニオン系界面活性剤
類;オルトリン酸とオレイルアルコール、ステアリルア
ルコール等のモノまたはジエステルまたは両者の混合物
であって、それらの酸型またはアルカリ金属塩またはア
ミン塩等のリン酸エステル類;ビニルエトキシシラン、
ビニル−トリス(2−メトキシーエトキシ)シラン、ガ
ンマ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ガ
ンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン、ベーター
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、ガンマ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン等のシランカップリング剤類;イソプロピルトリイソ
ステアロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジオク
チルパイロフォスフェート)チタネート、イソプロピル
トリ(N−アミノエチル−アミノエチル)チタネート、
イソプロピルトリデシルベンゼンスルホニルチタネート
等のチタネート系カップリング剤類;アセトアルコキシ
アルミニウムジイソプロピレート等のアルミニウム系カ
ップリング剤類;グリセリンモノステアレート、グリセ
リンモノオレエート等の多価アルコールと脂肪酸のエス
テル類。
【0012】これらの本発明の無機系抗菌剤の粒度D5
0%が0.1〜10μmが好ましく、0.1〜6μmが
さらに好ましい。BET表面積は3〜300m/gが
好ましく、5〜150m/gがより好ましく、10〜
150m/gがさらに好ましい。抗菌剤の含有量は製
品の固形分あたり重量比で0.3〜5%が好ましく、1
〜4%がより好ましい。製品の固形分とは、本発明では
抗菌剤を含有する層、部分の固形分を示す。すなわち塗
料製品では、抗菌剤を含有する塗料の固形分を意味す
る。
【0013】また、銀系の抗菌剤を併用することもこの
ましい。銀系抗菌剤の例としては、「多様化する無機系
抗菌剤と高度利用技術」大谷朝男編著(1998年株式
会社アイピーシー出版)に記載のあるものが好ましい。
中でもゼオライト、シリカゲル、ガラス、リン酸カルシ
ウム、リン酸ジルコニウム、ケイ酸塩、酸化チタン、酸
化亜鉛ウィスカー、チタン酸カリウムウィスカー、アル
ミナ、釉薬等に担持した銀抗菌剤、銀/ケイ酸アルミン
酸マグネシウム抗菌剤、銀超微粒子抗菌剤、錯体化銀/
シリカゲル抗菌剤、銀/難溶性リン酸塩抗菌剤が好まし
い。
【0014】さらに、有機系の抗菌剤を併用することも
好ましい。有機系抗菌剤としては、2−(4−チアゾリ
ル)ベンズイミダゾールなどイミダゾール誘導体、シク
ロフルアニドなどN−ハロアルキルチオ系化合物、1
0、10’−オキシビスフェノキサアルシンなどフェニ
ルエーテル誘導体、セシルジメチルエチルアンモニウム
ブロミドなど第4級アンモニウム塩および2、3、5、
6テトラコロル−4−(メチルスルホニル)ピリジンな
どスルホン誘導体、アミド類、トリアジン誘導体、トリ
アゾール誘導体、メチロール基含有化合物、活性ハロゲ
ン含有化合物、活性化されたN−S結合含有化合物、イ
ソチアゾロン系、有機ヨウ素系、ベンズイソチアゾロン
系、およびピリチオン系等が挙げられるが、これに限定
するものではない。また、「防菌防黴剤の技術」井上嘉
幸編著(2000年普及版第1刷発行、株式会社シーエ
ムシー出版)、および「誰でもわかる抗菌の基礎知識」
(西村民男監修、株式会社テクノシステム 1999年
8月出版)の121〜130頁に記載のあるものはいず
れも好ましく用いることができる。
【0015】抗菌性製品としては、塗料、繊維、不織
布、熱可塑性合成樹脂、熱硬化性合成樹脂、ゴム、保鮮
用のシート、あおこ等を除去剤、陶磁器、セラミック
ス、ガラス、土壌改良材、脱臭剤、消臭剤、オムツ、ペ
ットの排泄用の材料、農薬、フィルター、透過性の道路
舗装材等が挙げられる。
【0016】本発明の抗菌性製品に用いられる吸着剤と
しては、活性炭、木炭、カーボンナノチューブ等の炭素
系、シリカゲル、アエロジル、ホワイトカーボン、高シ
リカ粘土、シリカゾル、多孔質ガラス、シリカ繊維、け
いそう土、ケイ酸カルソウム等のコロイダルシリカ系、
天然ゼオライト、合成ゼオライト等のゼオライト系、賦
活アルミナ、アルミナ等のアルミナ系、骨炭、天然アパ
タイト、合成アパタイト等のアパタイト系、フラースア
ース、活性白土、活性ボーキサイト、活性酸化マグネシ
ウム、等がある。これらの吸着剤は「吸着の科学」(近
藤精一著、丸善出版、2001年2月発行)183〜2
17頁、「吸着剤・吸着操作の設計」(柳井弘著、技報
堂出版、1982年1月発行)48〜53頁に記載され
ている。中でも上記の、炭素系、コロイダルシリカ系、
ゼオライト系、アルミナ系、アパタイト系が好ましい。
【0017】炭素系では活性炭、木炭が好ましく、活性
炭が特に好ましい。コロイダルシリカ系では、シリカゲ
ル、アエロジル、多孔質ガラス、シリカ繊維が好まし
く、シリカゲル、アエロジルより好ましく、シリカゲル
が特に好ましい。天然ゼオライト、合成ゼオライト等の
ゼオライト系では合成ゼオライトが特に好ましい。吸着
剤のBET表面積は10m/g以上が好ましく、10
0m/g以上がより好ましく、200m/g以上が
さらに好ましく、600m/g以上が最も好ましい。
吸着剤の平均サイズは0.01〜100μmが好まし
く、0.05〜30μmがより好ましく、0.1〜10
μmが最も好ましい。吸着剤の含有量は0.05〜10
重量%が好ましく、0.2〜5重量%より好ましく、
0.5〜3重量%が最も好ましい。
【0018】
【作用】土壌改良の目的で保水剤、酸性土壌の中和材の
目的で用いられる、多孔質のセラミック、金属、鉱滓、
溶鉱炉の滓、ガラス、プラスチック、繊維、木質または
土壌、砂、礫等を固めたもの等に本発明の抗菌剤と吸着
剤を併用含有させると、バクテリア等の繁殖が抑えら
れ、保水効果が長期にわたり持続し好ましい。多孔質の
セラミック、金属、鉱滓、溶鉱炉の滓、ガラス、プラス
チック、繊維、紙、木質、食品廃棄物または土壌、砂、
礫等を固めたもの等に本発明の抗菌剤および吸着剤を含
有させ人間、家畜、ペット等の尿等の処理を目的とした
衛生製品に用いることができる。吸着剤あるいは抗菌剤
をおのおの単独に用いた場合に比べ、脱臭効果もより大
きく、抗菌作用もより長く持続して併用した場合の方
が、各々単独の場合に比べ好ましかった。本発明の無機
系抗菌剤と吸着剤や界面活性剤を蝋(ろう).シリーコ
ン樹脂.フッソ樹脂.などの造膜撥水剤を特徴的な固着
材として、洗剤効果と抗菌・防カビ・芳香・光触媒など
の能性をあわせもつタイル(目地)・洗面器・手洗器・
便器・レンジなど、水回り用のワックスやコーティング
剤として用いることも好ましい。
【0019】本発明の抗菌剤および吸着剤のコロイド溶
液をゲル化させてゼリー状態にして用いることもでき
る。本発明で使用されるゲル化剤としては、前述の抗菌
性無機酸化物コロイド溶液のゲル化を生じるものであれ
ば使用可能であり、酸またはアルカリなどの電解物質あ
るいは一般に市販されている増粘剤などが挙げられる。
増粘剤としては、例えば、ケイ酸塩、モンモリロナイ
ト、コロイド状アルミナなどの無機系増粘剤やカルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロースなどのセルロース誘導体、カゼイン、カ
ゼイン酸ナトリウム、カゼイン酸アンモニウムなどのタ
ンパク質、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、ポリエーテル、無水マレイン酸共重合体などの有機
系増粘剤が例示される。衛生陶器等の陶磁器製品にも本
発明の抗菌剤および吸着剤は好ましく用いられる。有機
系と異なり高温処理が可能であり、また銀系抗菌剤とは
異なり尿中の硫黄化合物で失活せず好ましかった。本発
明の無機抗菌剤を熱可塑性樹脂に含有させ、高比重複合
樹脂組成物を形成し、便座、便蓋、本体ケース等の露出
構成部品を有する便座装置を作ることも好ましい。複合
樹脂組成物を組成する熱可塑性樹脂としては、ポリカ−
ボネ−ト樹脂(PC)アクリロニトリルブタジエンポリ
スチレン共重合体樹脂(ABS)、ポリプロピレン樹脂
(PP)、ポリエチレン樹脂(PE)、ポリアミド樹脂
(PA)、ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂(PT)、
ポリエチレンナフタレ−ト樹脂、などがあるがこれらに
限定されるものではない。特開2001−61706号
に記載の技術を用いることが好ましい。
【0020】
【実施例1】紙を固めた固形物に化合物例A−1を4重
量%およびBET表面積が200m/gのシリカゲル
を3重量%含有した猫の尿処理剤は、抗菌剤および吸着
剤を共に含まないもの、および各々を単独で含むものに
くらべ臭気が少なく好ましかった。抗菌剤A−2,3,
4,5,6でも同様の効果があった。
【実施例2】BET表面積が800m/gの合成ヒド
ロキシアパタイトを吸着剤に用いた以外は実施例1を繰
り返し同じ結果を得た。
【実施例3】ポリエチレンと不織布を積層したおむつ用
品のポリエチレンに本発明の無機系抗菌剤(A−2)を
3重量%と吸着剤としてBET表面積300m/gの
合成ゼオライトを併用含有させた。抗菌剤、吸着剤を含
有させなかったものは臭気が激しかった。抗菌剤、吸着
剤のいずれかを上記の量含有させたものは臭気が軽減さ
れ、両方併用したものは臭気がほとんどなかった。併用
含有させたものは臭気の発生がほとんどなく最も好まし
かった。A−11,10,9でも同様の効果があった。
【実施例4】化粧品にも本発明の抗菌剤および吸着剤は
好ましく用いられる。化粧品は使用時に手指を入れるた
め、容器内でバクテリアが繁殖し変色したり、臭気が発
生したりすることがあった。本発明の抗菌剤A−11を
3重量%およびBET表面積110m/gの合成アパ
タイトを2重量%含有することでこれらの欠点がほとん
どなくなった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 B A61L 2/16 A61L 2/16 Z B01J 20/20 B01J 20/20 C 20/28 20/28 Z C01G 3/00 C01G 3/00 9/00 9/00 B Fターム(参考) 4C058 AA01 BB07 JJ07 JJ21 4C083 AB131 AB171 AB191 AB281 AB282 AB431 AB441 BB48 CC01 EE01 FF01 4G047 AA04 AA05 AC03 AD04 4G066 AA04B AA05B AA20B AA30B AA50B AA61B AA63B AA71B BA26 DA03 DA07 DA13 EA20 4H011 AA02 BA01 BA06 BB18 BC18 BC19 DA02 DA08 DA09 DD07 DH02

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1種の二価金属イオンを含有す
    る酸化物および/または水酸化物の固溶体であってBE
    T表面積が3〜300m/gである無期系抗菌剤を少
    なくとも1種と、BET表面積が10m/g以上の吸
    着剤を含有した抗菌性製品。
  2. 【請求項2】 前記の二価金属イオンがMn、Fe、C
    o、Ni、CuおよびZnイオンの内の1種以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載の抗菌性製品。
  3. 【請求項3】前記二価金属の含有量が2〜80重量%で
    あることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の
    抗菌性製品。
  4. 【請求項4】 前記の無機系抗菌剤が下記式(1)で表
    されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の抗菌性製品。 N2+ 1-x2+ xO ・(Al23k(SiO2g (1) (式中、NはMgあるいはCaを示し、MはMn、F
    e、Co、Ni、CuおよびZnからなる群から選ばれ
    た二価金属イオンの少なくとも一種を示し、xは0.0
    01<x<0.8の範囲の数を示し、kは0.0≦k<
    0.8の範囲の数を示し、gは0.0≦g<0.8の範囲
    の数を示す)
  5. 【請求項5】前記の無機系抗菌剤が下記式(2)で表さ
    れることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    抗菌性製品。 Mg1-y2+ (OH)2 (2) (式中、Mは式(1)とおなじであり、yは0.001
    ≦y≦0.9の範囲の数を示す)
  6. 【請求項6】前記の無機系抗菌剤が下記式(3)で表さ
    れることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    抗菌性製品。 (M2+O)・Al23・nSiO2・aH2O (3) ( 式中、Mは式(1)とおなじであり、z,nおよびa
    はそれぞれ次の範囲を満足する数を表す。0<z≦2,
    4<n<30,0≦a)
  7. 【請求項7】前記の無機系抗菌剤が下記式(4)で表さ
    れることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
    抗菌性製品。 Ca1-w2+ (OH)2 (4) (式中、Mは式(1)とおなじであり、wは0.005
    <w<0.4の範囲の数を示す)
  8. 【請求項8】 前記の無機系抗菌剤が下記式(5)で表
    されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
    の無機抗菌剤。 L1+ 2y2+ 1-x−2y2+ xO ・(Al23k(SiO2g (5) (式中、LはLi、Na、K、Rb、Csを示し、Nは
    Mgおよび/あるいはCaを示し、MはMn、Fe、C
    o、Ni、CuおよびZnからなる群から選ばれた遷移
    金属イオンの少なくとも一種を示し、xは0.00≦x
    <0.8の範囲の数を示し、yは0.00≦y<0.05
    の範囲の数を示し、kは0.0≦k<0.8の範囲の数を
    示し、gは0.0≦g<0.8の範囲の数を示す)
  9. 【請求項9】前記のMもしくは二価金属イオンがZnお
    よび/またはCuイオンであることを特徴とする請求項
    1〜8のいずれかに記載の抗菌性製品。
  10. 【請求項10】前記のMもしくは二価金属イオンがZn
    イオンであることを特徴とする請求項9に記載の抗菌性
    製品。
  11. 【請求項11】前記のMもしくは二価金属イオンがCu
    イオンであることを特徴とする請求項9に記載の抗菌性
    製品。
  12. 【請求項12】前記の無機系抗菌剤の粒子サイズが粒度
    D50%で0.05〜10μmであることを特徴とする
    請求項1〜11のいずれかに記載の抗菌性製品。
  13. 【請求項13】銀系の抗菌剤を併用することを特徴とす
    る請求項1〜12のいずれかに記載の抗菌性製品。
  14. 【請求項14】有機系の抗菌剤を併用することを特徴と
    する請求項1〜13のいずれかに記載の抗菌性製品。
  15. 【請求項15】前記の吸着剤が活性炭、木炭、カーボン
    ナノチューブ等の炭素系、シリカゲル、アエロジル、ホ
    ワイトカーボン、高シリカ粘土、シリカゾル、多孔質ガ
    ラス、シリカ繊維、けいそう土、ケイ酸カルソウム等の
    コロイダルシリカ系、天然ゼオライト、合成ゼオライト
    等のゼオライト系、賦活アルミナ、アルミナ等のアルミ
    ナ系、骨炭、天然アパタイト、合成アパタイト等のアパ
    タイト系、フラースアース、活性白土、活性ボーキサイ
    ト、活性酸化マグネシウムであることを特徴とする請求
    項1〜14のいずれかに記載の抗菌性製品。
  16. 【請求項16】前記の吸着剤が活性炭、木炭、カーボン
    ナノチューブ等の炭素系、シリカゲル、アエロジル、ホ
    ワイトカーボン、高シリカ粘土、シリカゾル、多孔質ガ
    ラス、シリカ繊維、けいそう土、ケイ酸カルソウム等の
    コロイダルシリカ系、天然ゼオライト、合成ゼオライト
    等のゼオライト系、賦活アルミナ、アルミナ等のアルミ
    ナ系、骨炭、天然アパタイト、合成アパタイト等のアパ
    タイト系であることを特徴とする請求項15に記載の抗
    菌性製品。
  17. 【請求項17】前記の吸着剤が活性炭、木炭、カーボン
    ナノチューブ等の炭素系、であることを特徴とする請求
    項16に記載の抗菌性製品。
  18. 【請求項18】前記の吸着剤がシリカゲル、アエロジ
    ル、ホワイトカーボン、高シリカ粘土、シリカゾル、多
    孔質ガラス、シリカ繊維、けいそう土、ケイ酸カルソウ
    ム等のコロイダルシリカ系であることを特徴とする請求
    項16に記載の抗菌性製品。
  19. 【請求項19】前記の吸着剤が天然ゼオライト、合成ゼ
    オライト等のゼオライト系であることを特徴とする請求
    項16に記載の抗菌性製品。
  20. 【請求項20】前記の吸着剤が賦活アルミナ、アルミナ
    等のアルミナ系であることを特徴とする請求項16に記
    載の抗菌性製品。
  21. 【請求項21】前記の吸着剤が骨炭、天然アパタイト、
    合成アパタイト等のアパタイト系であることを特徴とす
    る請求項16に記載の抗菌性製品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9855203B2 (en) 2013-06-27 2018-01-02 The Procter & Gamble Company Preserving personal care compositions
US20220061328A1 (en) * 2020-08-28 2022-03-03 Uop Llc Antiviral metal treatments for fiber substrates, filter media having antiviral metal treatments, and processes for treating fiber substrates
KR102659329B1 (ko) * 2021-06-25 2024-04-19 주식회사 성창오토텍 첨착활성탄 및 이의 제조방법

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