JP3991130B2 - 高圧下プレス装置及びその使用方法 - Google Patents

高圧下プレス装置及びその使用方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は高圧下プレス装置及びその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、熱間圧延に用いられる圧延機の一例を示すもので、この圧延機は、板状の被成形材料1が略水平に通板される搬送ラインSを挟んで上下に対向配置された作業ロール2a,2bと、各作業ロール2a,2bに反搬送ライン側から当接する控えロール3a,3bとを備えている。
【0003】
上記の圧延機では、搬送ラインSの上方の作業ロール2aを反時計回りに回転させ且つ搬送ラインSの下方の作業ロール2bを時計回りに回転させて、両作業ロール2a,2bの間に被成形材料1を噛み込むとともに、上方の控えロール3aを下方へ押圧することにより、被成形材料1を搬送ライン上流A側から搬送ライン下流B側へ向って移動させつつ、被成形材料1を板厚方向に圧下成形をするが、被成形材料1に対しての作業ロール2a,2bの噛み込み角度θを約17度未満にしないと、被成形材料1の上下面と両作業ロール2a,2bの外周面との間で滑りが生じ、当該作業ロール2a,2bが被成形材料1を噛み込めなくなる。
【0004】
即ち、作業ロール2a,2bの直径Dが1200mmである場合には、上記の作業ロール2a,2bの噛み込み角度θの条件から、1回の圧下成形における圧下量ΔTは、約50mm程度となり、板厚T0が250mmの被成形材料1を圧延機で圧下成形した後の板厚T1は、約200mm程度になる。
【0005】
そこで、従来は、圧延機に対して被成形材料1を往復移動させながら板厚を順次減縮するリバース圧延を行い、被成形材料1の板厚が約90mm程度になった後に、当該被成形材料1を仕上圧延機へ送り出すようにしている。
【0006】
また、図6に示す如く、幅圧下プレス装置の金型の平面形状のような側面形状を有する金型4a,4bを搬送ラインSを挟んで上下に対向配置し、偏心軸及びロッド、あるいは油圧シリンダなどの往復動手段によって両金型4a,4bを被成形材料1に直交する方向へ同調して近接離反させ、板厚T0が250mmの被成形材料1を、板厚T2が約90mm程度になるように圧下成形することも考えられる。
【0007】
この金型4a,4bは、搬送ライン上流A側から搬送ライン下流B側へ向って徐々に搬送ラインSへ近接する平坦な成形面5a,5bと、該成形面5a,5bに連なり且つ搬送ラインSに平行に対峙する平坦な成形面6a,6bとを有しており、成形面5a,5b,6a,6bの幅は、被成形材料1の板幅に応じて設定されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示すような圧延機で、被成形材料1をリバース圧延する場合、被成形材料1が長尺であるため、圧延機の搬送ラインSの上流A側及び下流B側のそれぞれに、被成形材料1の長さに応じた材料引き出し場所を設ける必要があり、設備が長大になる。
【0009】
また、図6に示すような金型4a,4bで、被成形材料1を板厚方向に圧下成形する場合、搬送ラインSの側方から見ると、金型4a,4bで圧下成形される直前の被成形材料1の下面の位置に比べて、金型4a,4bより送り出される板厚減縮後の被成形材料1の下面の位置が圧下量の半分だけ高くなる。
【0010】
これに起因して、被成形材料1の先端部分が下方へ垂れさがる傾向を呈し、金型4a,4bの搬送ライン下流B側に設置した被成形材料1を支持するためのテーブルローラ(図示せず)に被成形材料1の先端部分が引っ掛かり、テーブルローラ及び被成形材料1の双方に損傷が生じることが懸念される。
【0011】
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、被成形材料の板厚方向へ圧下成形を効率よく行え且つ被成形材料を確実に搬送できる高圧下プレス装置及びその使用方法を提供することを目的としている。
【0012】
【発明を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載した高圧下プレス装置では、被成形材料が横方向へ搬送される搬送ラインを挟んで上下に対向配置され且つ相互に同調して搬送ラインに対して近接離反する金型と、金型間に挿通すべき被成形材料の下面を略水平に支持し得るように金型の搬送ライン上流側に配置された複数の上流側テーブルローラと、金型間から送り出される被成形材料の下面を支持し得るように金型の搬送ライン下流側に昇降可能に配置された複数の下流側昇降テーブルローラと、金型間から送り出される被成形材料の下面を前記の上流側テーブルローラと略同一高さで略水平に支持し得るように下流側昇降テーブルローラの搬送ライン下流側に配置された複数の下流側テーブルローラとを備えている。
【0013】
本発明の請求項2に記載した高圧下プレス装置では、被成形材料が横方向へ搬送される搬送ラインを挟んで上下に対向配置され且つ相互に同調して搬送ラインに対して近接離反する金型と、金型間に挿通すべき被成形材料の下面を支持し得るように金型の搬送ライン上流側に昇降可能に配置された複数の上流側昇降テーブルローラと、金型間から送り出される被成形材料の下面を支持し得るように金型の搬送ライン下流側に配置された複数の下流側テーブルローラとを備えている。
【0014】
本発明の請求項3に記載した高圧下プレス装置では、被成形材料が横方向へ搬送される搬送ラインを挟んで上下に対向配置され且つ相互に同調して搬送ラインに対して近接離反する金型と、金型間に挿通すべき被成形材料の下面を支持し得るように金型の搬送ライン上流側に昇降可能に配置された複数の上流側昇降テーブルローラと、金型間から送り出される被成形材料の下面を支持し得るように金型の搬送ライン下流側に配置された複数の下流側昇降テーブルローラとを備えている。
【0015】
本発明の請求項4に記載した高圧下プレス装置の使用方法では、長尺の被成形材料を上下の金型間に挿通し且つ両金型で被成形材料を板厚方向に圧下成形するときに、金型寄りの下流側昇降テーブルローラの上下方向の位置を、金型から送り出される被成形材料が略水平になるように設定し、反金型寄りの下流側昇降テーブルローラの上下方向の位置を、被成形材料が下流側テーブルローラに向って徐々に下がるように設定する。
【0016】
本発明の請求項5に記載した高圧下プレス装置の使用方法では、長尺の被成形材料を上下の金型間に挿通し且つ両金型で被成形材料を板厚方向に圧下成形するときに、金型寄りの上流側昇降テーブルローラの上下方向の位置を、金型へ挿通される被成形材料が略水平になるように設定する。
【0017】
本発明の請求項6に記載した高圧下プレス装置の使用方法では、長尺の被成形材料を上下の金型間に挿通し且つ両金型で被成形材料を板厚方向に圧下成形するときに、金型寄りの上流側昇降テーブルローラ及び下側昇降テーブルローラの上下方向の位置を、金型へ挿通される被成形材料及び金型から送り出される被成形材料が略水平になるように設定する。
【0018】
本発明の請求項7に記載した高圧下プレス装置の使用方法では、長尺の被成形材料を上下の金型間に挿通し且つ両金型で被成形材料を板厚方向に圧下成形しないときに、下流側昇降テーブルローラの上面の位置を、上流側テーブルローラ及び下流側テーブルローラと同等に設定する。
【0019】
本発明の請求項8に記載した高圧下プレス装置の使用方法では、長尺の被成形材料を上下の金型間に挿通し且つ両金型で被成形材料を板厚方向に圧下成形しないときに、上流側昇降テーブルローラの上面の位置を、下流側テーブルローラと同等に設定する。
【0020】
本発明の請求項9に記載した高圧下プレス装置の使用方法では、長尺の被成形材料を上下の金型間に挿通し且つ両金型で被成形材料を板厚方向に圧下成形しないときに、上流側昇降テーブルローラ及び下流側テーブルローラの上面の位置を同等に設定する。
【0021】
本発明の請求項1に記載した高圧下プレス装置においては、金型の搬送ライン下流側に配置された下流側昇降テーブルローラの上下方向の位置を、金型による被成形材料の板厚方向への圧下成形量に応じて調整し、金型間から送り出される被成形材料の下面を、最適な状態で支持する。
【0022】
本発明の請求項2に記載した高圧下プレス装置においては、金型の搬送ライン上流側に配置された上流側昇降テーブルローラの上下方向の位置を、金型による被成形材料の板厚方向への圧下成形量に応じて調整し、金型間へ挿通される被成形材料の下面を、最適な状態で支持する。
【0023】
本発明の請求項3に記載した高圧下プレス装置においては、金型の搬送ライン上流側に配置された上流側昇降テーブルローラ及び金型の搬送ライン下流側に配置された下流側昇降テーブルローラのそれぞれの上下方向の位置を、金型による被成形材料の板厚方向への圧下成形量に応じて調整し、金型間に挿通され且つ金型間から送り出される被成形材料の下面を、最適な状態で支持する。
【0024】
本発明の請求項4に記載した高圧下プレス装置の使用方法においては、金型間から送り出される圧下成形後の被成形材料が略水平になるように、搬送ライン上流寄りの下流側昇降テーブルローラの上下方向の位置を設定し、当該下流側テーブルローラから送り出される被成形材料が下流側テーブルローラに向って除々に下がるように、搬送ライン下流寄りの下流側昇降テーブルローラの上下方向の位置を設定して、被成形材料の圧下成形された部分の移動を円滑に行なう。
【0025】
本発明の請求項5に記載した高圧下プレス装置の使用方法においては、金型間へ挿通される圧下成形前の被成形材料が略水平になるように、上流側昇降テーブルローラの上下方向の位置を設定して、被成形材料の圧下成形されるべき部分の移動を円滑に行なう。
【0026】
本発明の請求項6に記載した高圧下プレス装置の使用方法においては、金型間へ挿通される圧下成形前の被成形材料が略水平になり且つ金型間から送り出される圧下成形後の被成形材料が略水平になるように、上流側昇降テーブルローラ及び下流側昇降テーブルローラの上下方向の位置を設定して、被成形材料の圧下成形されるべき部分及び圧下成形された部分の移動を円滑に行なう。
【0027】
本発明の請求項7に記載した高圧下プレス装置の使用方法においては、下流側昇降テーブルローラの上下方向の位置を、上流側テーブルローラ及び下流側テーブルローラに合わせて設定し、圧下成形されずに金型間を通過する被成形材料の移動を円滑に行なう。
【0028】
本発明の請求項8に記載した高圧下プレス装置の使用方法においては、上流側昇降テーブルローラの上下方向の位置を、下流側ローラテーブルに合せて設定し、圧下成形されずに金型間を通過する被成形材料の移動を円滑に行なう。
【0029】
本発明の請求項9に記載した高圧下プレス装置の使用方法においては、上流側昇降テーブルローラ及び下流側昇降テーブルローラの上下方向の位置を同等に設定し、圧下成形されずに金型間を通過する被成形材料の移動を円滑に行なう。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0031】
図1及び図2は、本発明の高圧下プレス装置の実施の形態の第1の例を示すものである。
【0032】
7はプレス装置本体であり、該プレス装置本体7は、ハウジング8と、上部軸箱9と、下部軸箱10と、上下の回転軸11a,11bと、上下のロッド12a,12bと、上下のロッドサポート箱13a,13bと、上下の金型14a,14bとによって構成されている。
【0033】
ハウジング8は、被成形材料1が横方向へ搬送される搬送ラインSの幅方向の両側に立設され且つ垂直方向へ延びるウインド部15を有する。
【0034】
上部軸箱9は、前記のウインド部15の上端部に上下方向へ摺動し得るように嵌入されており、ハウジング8の上部に設けられ且つ駆動装置(図示せず)により捻転される調整用ねじ16によって上下方向の位置が決められるようになっている。
【0035】
下部軸箱10は、前記の各ハウジング8のウインド部15の下端部に上下方向へ摺動し得るように嵌設されており、ハウジング8の下部に設けられ且つ駆動装置(図示せず)により捻転される調整用ねじ16によって上下方向の位置が決められるようになっている。
【0036】
上下の各回転軸11a,11bは、軸線方向中間部に偏心部17を有し且つ両端部が前記の上部軸箱9と下部軸箱10とのそれぞれによって支承され、更に一端が、ユニバーサルジョイントを介して駆動装置(図示せず)に連結されている。
【0037】
上下の各ロッド12a,12bの基端部は、各回転軸11a,11bのそれぞれの偏心部17に転がり軸受18を介して外嵌され、また、各ロッド12a,12bの先端部には、ボールジョイント(図示せず)を介して金型座19a,19bが連結されている。
【0038】
金型座19a,19bには、ロッド12a,12bに枢着された流体圧シリンダ20のピストンロッドが連結されており、該流体圧シリンダ20の作動によって、金型座19a,19bに装着される金型14a,14bの搬送ラインSに対する角度を調整し得るようになっている。
【0039】
上下の各ロッドサポート箱13a,13bは、前記の各ロッド12a,12bのそれぞれの中間部を、略中央部に嵌着された球面軸受(図示せず)を介して支持し、また前記のウインド部15に上下方向へ摺動し得るように嵌入されている。
【0040】
上下の金型14a,14bは、図6に示す金型4a,4bと略同様な側面形状を有し、搬送ラインSを挟んで上下に対向するように前記の各金型座19a,19bのそれぞれに着脱自在に装着されており、回転軸11a,11bの回転に伴いロッド12a,12bを介して駆動され、相互に同調して搬送ラインSに対して近接離反し得るようになっている。
【0041】
21は上流側テーブルであり、該上流側テーブル21は、プレス装置本体7の搬送ライン上流A側に搬送ラインSに沿って略水平に延びるように設けられた固定フレーム22と、該固定フレーム22上に、プレス装置本体7の各金型14a,14bの間に挿通すべき被成形材料1の下面を略水平に支持し得るように搬送ライン方向へ所定の間隔を隔てて回転自在に設けられた複数の上流側テーブルローラ23とによって構成されている。
【0042】
24は第1の昇降テーブルであり、該第1の昇降テーブル24は、プレス装置本体7の搬送ライン下流B側の直近に搬送ラインSに沿って略水平に延び且つ昇降可能に設けられた第1の昇降フレーム25と、該第1の昇降フレーム25上に、プレス装置本体7の金型14a,14bの間から送り出される被成形材料1の下面を支持し得るように搬送ライン方向へ所定の間隔を隔てて回転自在に設けられた複数の昇降テーブルローラ26とによって構成されている。
【0043】
前記の第1の昇降フレーム25は、搬送ラインSの下方の床面27の所定位置に立設された複数のガイド部材28と、該ガイド部材28に沿って昇降し得るように形成された脚部を有するフレーム本体29とからなり、該フレーム本体29には、フレーム本体29の長手方向に所定の間隔を隔てて配置され且つ床面27に枢着された流体圧シリンダ30のピストンロッドが連結されており、該流体圧シリンダ30の作動によって、フレーム本体29を略水平状態で昇降させ、搬送ラインSに対する各昇降テーブルローラ26の高さを調整し得るようになっている。
【0044】
31は第2の昇降テーブルであり、該第2の昇降テーブル31は、前記の第1の昇降テーブル24の搬送ライン下流B側に搬送ラインSに沿って延び且つ昇降可能に設けられた第2の昇降フレーム32と、該第2の昇降フレーム32上に、第1の昇降テーブル24から送り出される被成形材料1の下面を支持し得るように搬送ライン方向へ所定の間隔を隔てて回転自在に設けられた複数の昇降テーブルローラ33とによって構成されている。
【0045】
前記の第2の昇降フレーム32は、搬送ラインSの下方の床面27の所定位置に立設された複数のガイド部材34と、該ガイド部材34に沿って昇降し得るように形成された脚部35と、該脚部35の上部に枢支されたフレーム本体36とからなり、該フレーム本体36には、フレーム本体36の長手方向に所定の間隔を隔てて配置され且つ床面27に枢着された複数の流体圧シリンダ37のピストンロッドが連結されている。
【0046】
前記の各流体圧シリンダ37は、それぞれが個別に作動するようになっており、該各流体圧シリンダ37を各個に作動させることによって、第2の昇降テーブル31の搬送ラインS上流側端部の高さが第1の昇降テーブル24の高さと一致し且つ搬送ラインS下流側端部の高さが後述の下流側テーブル38の高さより僅かに高い位置を占めるように、第2の昇降フレーム32を昇降させ得るようになっている。
【0047】
なお、前記の第1の昇降テーブル24及び第2の昇降テーブル31は、それぞれが備えている流体圧シリンダ30,37の作動によって、前記の上流側テーブル21と略同一高さの水平位置に降下できるようにもなっている。
【0048】
38は下流側テーブルであり、該下流側テーブル38は、第2の昇降テーブル31の搬送ライン下流B側に搬送ラインSに沿って略水平に延びるように設けられた固定フレーム39と、該固定フレーム39上に、第2の昇降テーブル31から送り出される被成形材料1の下面を、前記の上流側テーブル21と略同一高さで略水平に支持し得るように搬送ライン方向へ所定の間隔を隔てて回転自在に設けられた複数の下流側テーブルローラ40とによって構成されている。
【0049】
以下、図1及び図2に示す高圧下プレス装置の作動について説明する。
【0050】
長尺の被成形材料1を金型14a,14bによって板厚方向に圧下成形する際には、先ず、駆動装置(図示せず)によりプレス装置本体7の上下の調整用ねじ16を捻転させることによって、ハウジング8に沿って上部軸箱9及び下部軸箱10を下方または上方へ移動させ、各軸箱9,10に支承された回転軸11a,11b、ロッド12a,12b、金型座19a,19bを介して金型14a,14bを被成形材料1の搬送ラインSに近接または離反させて、金型14aと金型14bとの間のギャップを設定する。
【0051】
また、図1に示すように、プレス装置本体7の搬送ライン下流B側直近に設けた第1の昇降テーブル24の流体圧シリンダ30を作動させ、第1の昇降フレーム25を昇降させることによって、第1の昇降テーブル24の上下方向の位置を、金型14a,14bから送り出される圧下後の被成形材料1の下面に各昇降テーブルローラ26が当接して、被成形材料1が略水平に支持されるように設定する。
【0052】
更に、第1の昇降テーブル24の搬送ライン下流B側に設けた第2の昇降テーブル31の流体圧シリンダ37を個別に作動し第2の昇降フレーム32を昇降させることによって、第2の昇降テーブル31の上下方向の位置を、前記の被成形材料1が第1の昇降テーブル24の高さ位置から下流側テーブル38に向って徐々に下がるように設定する。
【0053】
その後、プレス装置本体7の駆動装置(図示せず)を運転して回転軸11a,11bを回転させ、被成形材料1の搬送ラインSに対して上下の金型14a,14bを連続的に近接・離反させるとともに、被成形材料1を搬送ライン上流A側から上流側テーブル21に載せて移動させて前記の金型14a,14bの間に挿通し、流体圧シリンダ20a,20bによって金型14a,14bの角度を適宜変化させながら、移動する被成形材料1の上下両面を金型14a,14bによって同時に圧下し、その動作を繰り返すことによって、被成形材料1の厚さを図6に示すように減縮して所定の寸法に成形する。
【0054】
プレス装置本体7の金型14a,14bによって成形された被成形材料1は、第1の昇降テーブル24上を移動し、第2の昇降テーブル31に導かれて下流側テーブル38上に円滑に移載され、被成形材料1の搬送ライン下流B側へ搬送される。
【0055】
このように、図1及び図2に示す高圧下プレス装置では、プレス装置本体7の搬送ライン下流B側に、金型14a,14bから送り出される板圧減縮後の被成形材料1の下面の位置に合わせて昇降し得る複数の昇降テーブルローラ26を設け、該昇降テーブルローラ26の下流B側に、前記の被成形材料1が昇降テーブルローラ26の高さ位置から下流側テーブルローラ40に向って徐々に下がるように高さを設定し得る複数の昇降テーブルローラ33を設けたので、プレス装置本体7の金型14a,14bによって圧下されたあとの被成形材料1の先端部分の垂れ下がりと、搬送ラインSの下流B側に設置した下流側テーブルローラ40に被成形材料1の先端部分が引っ掛かることとが防止され、下流側テーブルローラ40及び被成形材料1の双方に損傷が生じることを未然に防止することができ、被成形材料1の板厚方向へ圧下成形を効率よく行え且つ被成形材料1を下流B側へ確実に搬送できる。
【0056】
長尺の被成形材料1を金型14a,14bによって板厚方向に圧下成形しないときには、図2に示す如く、第1の昇降テーブル24と第2の昇降テーブル31を位置させるようにする。
【0057】
先ず、駆動装置(図示せず)によりプレス装置本体7の上下の調整用ねじ16を捻転させることによって、ハウジング8に沿って上部軸箱9を上方へ、また、下部軸箱10を下方へ移動し、各軸箱9,10に支承された回転軸11a,11b、ロッド12a,12b、金型座19a,19bを介して金型14a,14bを被成形材料1の搬送ラインSから離反させ、プレス装置本体7の駆動装置(図示せず)を運転して回転軸11a,11bを回転させ、被成形材料1の搬送ラインSに対して各金型14a,14bを被成形材料1の搬送ラインSから最も遠い位置に離隔し停止させる。
【0058】
また、プレス装置本体7の搬送ライン下流B側直近に設けた第1の昇降テーブル24の流体圧シリンダ30を作動させて第1の昇降フレーム25を降下させ、また、第2の昇降テーブル31の流体圧シリンダ37を作動して第2の昇降フレーム32を降下させることによって、各昇降テーブル24,31の上下方向の位置を、上流側テーブル21及び下流側テーブル38と同等の高さ位置に設定する。
【0059】
その後、被成形材料1を搬送ライン上流A側(図2に示すA側)から上流側テーブル21に載せて搬送し、プレス装置本体7の金型14a,14bの間を通過させてプレス装置本体7の搬送ライン下流B側の第1の昇降テーブル24へ送り出す。
【0060】
第1の昇降テーブル24上に移動した被成形材料1は、更に、第2の昇降テーブル31に導かれて下流側テーブル38上に移載され、被成形材料1の搬送ライン下流B側へ搬送される。
【0061】
このように、図1及び図2に示す高圧下プレス装置では、プレス装置本体7の搬送ライン下流B側に昇降可能に設けた第1の昇降テーブル24及び第2の昇降テーブル31の上下方向の位置を、上流側テーブル21及び下流側テーブル38と同等に設定することができるので、被成形材料1の板厚方向へ圧下成形を行なわない場合においても被成形材料1を下流B側へ確実に搬送できる。
【0062】
図3及び図4は、本発明の高圧下プレス装置の実施の形態の第2の例を示すものであり、図中、図1及び図2と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0063】
41は上流側テーブルであり、該上流側テーブル41は、プレス装置本体7の搬送ライン上流A側に搬送ラインSに沿って略水平に延びるように設けられた固定フレーム42と、該固定フレーム42上に、プレス装置本体7の各金型14a,14bの間に挿通すべき被成形材料1の下面を略水平に支持し得るように搬送ライン方向へ所定の間隔を隔てて回転自在に設けられた複数の上流側テーブルローラ43とによって構成されている。
【0064】
44は第1の昇降テーブルであり、該第1の昇降テーブル44は、上流側テーブル41の搬送ライン下流B側に搬送ラインSに沿って延び且つ昇降可能に設けられた第1の昇降フレーム45と、該第1の昇降フレーム45上に、前記の上流側テーブル41から送り出される被成形材料1の下面を支持し得るように搬送ライン方向へ所定の間隔を隔てて回転自在に設けられた複数の昇降テーブルローラ46とによって構成されている。
【0065】
前記の第1の昇降フレーム45は、先に述べたガイド部材34、流体圧シリンダ37(図1及び図2参照)と同様な昇降機構(図示せず)により床面27に支持され、搬送ラインSに対して昇降するようになっている。
【0066】
47は第2の昇降テーブルであり、該第2の昇降テーブル47は、前記の第1の昇降テーブル44とプレス装置本体7との間に搬送ラインSに沿って略水平に延び且つ昇降可能に設けられた第2の昇降フレーム48と、該第2の昇降フレーム48上に、第1の昇降テーブル44から送り出される被成形材料1の下面を支持し得るように搬送ライン方向へ所定の間隔を隔てて回転自在に設けられた複数の昇降テーブルローラ49とによって構成されている。
【0067】
前記の第2の昇降フレーム48は、先に述べたガイド部材28、流体圧シリンダ30(図1及び図2参照)と同様な昇降機構(図示せず)により床面27に支持され、搬送ラインSに対して昇降するようになっている。
【0068】
なお、前記の第1の昇降テーブル44及び第2の昇降テーブル47は、それぞれが備えている昇降機構の作動によって、前記の上流側テーブル41と略同一高さの水平位置に降下できるようにもなっている。
【0069】
50は下流側テーブルであり、該下流側テーブル50は、プレス装置本体7の搬送ライン下流B側に搬送ラインSに沿って略水平に延びるように設けられた固定フレーム51と、該固定フレーム51上に、金型14a,14bの間から送り出される被成形材料1の下面を、前記の上流側テーブル41と略同一高さで略水平に支持し得るように搬送ライン方向へ所定の間隔を隔てて回転自在に設けられた複数の下流側テーブルローラ52とによって構成されている。
【0070】
以下、図3及び図4に示す高圧下プレス装置の作動について説明する。
【0071】
長尺の被成形材料1を金型14a,14bによって板厚方向に圧下成形する際には、先ず、プレス装置本体7の金型14aと金型14bとの間のギャップを設定する。
【0072】
また、図3に示すように、昇降機構(図示せず)によって、第1の昇降テーブル44及び第2の昇降テーブル47の上下方向の位置を、上流側テーブル41から金型14a,14bの間に向って送り出される被成形材料1の下面に各昇降テーブルローラ46,49が当接して、プレス装置本体7の前後で圧下前と圧下後の被成形材料1の中心線が一致し、被成形材料1が略水平に支持されるように設定する。
【0073】
次いで、プレス装置本体7の上下の金型14a,14bを連続的に近接・離反させるとともに、被成形材料1を搬送ライン上流A側から上流側テーブル21に載せて移動させて前記の金型14a,14bの間に挿通し、被成形材料1の厚さを図6に示すように減縮して所定の寸法に成形する。
【0074】
プレス装置本体7の金型14a,14bによって成形された被成形材料1は、下流側テーブル50上に円滑に移載され、被成形材料1の搬送ライン下流B側へ搬送される。
【0075】
このように、図3及び図4に示す高圧下プレス装置では、プレス装置本体7の搬送ライン上流A側に、金型14a,14bから送り出される板圧減縮後の被成形材料1の下面の位置に合わせて昇降し得る複数の昇降テーブルローラ46,49を設けたので、プレス装置本体7の金型14a,14bによって圧下されたあとの被成形材料1の先端部分の垂れ下がりと、搬送ラインSの下流B側に設置した下流側テーブルローラ52に被成形材料1の先端部分が引っ掛かることとが防止され、下流側テーブルローラ52及び被成形材料1の双方に損傷が生じることを未然に防止することができ、被成形材料1の板厚方向へ圧下成形を効率よく行え且つ被成形材料1を下流B側へ確実に搬送できる。
【0076】
長尺の被成形材料1を金型14a,14bによって板厚方向に圧下成形しないときには、図4に示す如く、第1の昇降テーブル44と第2の昇降テーブル47を位置させるようにする。
【0077】
先ず、プレス装置本体7の上下の金型14a,14bを被成形材料1の搬送ラインSから離反させ、被成形材料1の搬送ラインSに対して各金型14a,14bを被成形材料1の搬送ラインSから最も遠い位置に離隔し停止させる。
【0078】
また、昇降機構(図示せず)によって、第1の昇降テーブル44及び第2の昇降テーブル47を降下させ、各昇降テーブルローラ46,49を、上流側テーブル41の上流側テーブルローラ43及び下流側テーブル50の下流側テーブルローラ52と同等の高さ位置に設定する。
【0079】
その後、被成形材料1を搬送ライン上流A側(図4に示すA側)から上流側テーブル41に載せて搬送し、第1の昇降テーブル44及び第2の昇降テーブル47からプレス装置本体7の金型14a,14bの間を通過させてプレス装置本体7の搬送ライン下流B側の下流側テーブル50へ送り出す。
【0080】
このように、図3及び図4に示す高圧下プレス装置では、プレス装置本体7の搬送ライン上流A側に昇降可能に設けた第1の昇降テーブル44及び第2の昇降テーブル47の上下方向の位置を、上流側テーブル41及び下流側テーブル50と同等に設定することができるので、被成形材料1の板厚方向へ圧下成形を行なわない場合においても被成形材料1を下流B側へ確実に搬送できる。
【0081】
なお、本発明の高圧下プレス装置及びその使用方法は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、たとえば、昇降テーブルローラを個々に昇降させるように構成すること、プレス装置本体の搬送ライン上流側と下流側とのそれぞれに昇降テーブルローラを設けた構成とすること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加え得ることは勿論である。
【0082】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の高圧下プレス装置及びその使用方法によれば、下記のような種々の効果を奏し得る。
【0083】
(1) 本発明の請求項1に記載の高圧下プレス装置においては、金型の下流側に、金型によって板厚方向に圧下された後の被成形材料の下面を支持する昇降可能な昇降テーブルローラを設けたので、金型で圧下成形される被成形材料の先端部の垂れ下がりを防止でき、これに起因するテーブルローラ及び被成形材料の双方の損傷を未然に防止することができる。
【0084】
(2) 本発明の請求項2に記載の高圧下プレス装置においては、金型の上流側に、金型間に挿通されるべき被成形材料の下面を支持する昇降可能な昇降テーブルローラを設けたので、金型で圧下成形される被成形材料の先端部の垂れ下がりを防止でき、これに起因するテーブルローラ及び被成形材料の双方の損傷を未然に防止することができる。
【0085】
(3) 本発明の請求項3に記載の高圧下プレス装置においては、金型の上流側に、金型間に挿通されるべき被成形材料の下面を支持する昇降可能な昇降テーブルローラを設け、また、金型の下流側に、金型によって板厚方向に圧下成形された後野被成形材料の下面を支持する昇降可能な昇降テーブルローラを設けたので、金型で圧下成形される被成形材料の先端部の垂れ下がりを防止でき、これに起因するテーブルローラ及び被成形材料の双方の損傷を未然に防止することができる。
【0086】
(4) 本発明の請求項4に記載の高圧下プレス装置の使用方法においては、金型によって板厚方向に圧下された後の被成形材料の下面を支持し得るように昇降可能に設けた昇降テーブルローラの一部を、被成形材料が下流側テーブルローラへ向って徐々に下がるように設定するので、圧下成形後の被成形材料の先端部が下流側テーブルローラに引っ掛かることを防止でき、被成形材料を下流側へ確実に搬送することができる。
【0087】
(5) 本発明の請求項5に記載の高圧下プレス装置の使用方法においては、金型間へ挿通されるべき圧下成形前の被成形材料が略水平になるように、昇降テーブルローラを設定するので、圧下成形後の被成形材料の先端部が下流側テーブルローラに引っ掛かることを防止でき、被成形材料を下流側へ確実に搬送できる。
【0088】
(6) 本発明の請求項6に記載の高圧下プレス装置の使用方法においては、金型間へ挿通されるべき圧下成形前の被成形材料が略水平になり且つ金型によって板厚方向に圧下された後の被成形材料が略水平になるように、昇降テーブルローラを設定するので、圧下成形後の被成形材料が下流側テーブルローラに引っ掛かることを防止でき、被成形材料を下流側へ確実に搬送することができる。
【0089】
(7) 本発明の請求項7乃至請求項9に記載の高圧下プレス装置の使用方法のいずれにおいても、昇降テーブルローラの高さ位置を、上流側テーブルローラ及び下流側テーブルローラと同等の高さ位置に設定するので、金型によって圧下しない被成形材料を下流側へ確実に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧下プレス装置の実施の形態の第1の例を示す側面図である。
【図2】図1に関連する被成形材料を圧下成形しない場合の昇降テーブルローラの位置を示す側面図である。
【図3】本発明の高圧下プレス装置の実施の形態の第2の例を示す側面図である。
【図4】図3に関連する被成形材料を圧下成形しない場合の昇降テーブルローラの位置を示す側面図である。
【図5】熱間圧延に用いられる圧延機の一例を示す概念図である。
【図6】金型を用いた被成形材料の板厚方向への圧下成形の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 被成形材料
14a 金型
14b 金型
23 上流側テーブルローラ
26 昇降テーブルローラ(下流側昇降テーブルローラ)
33 昇降テーブルローラ(下流側昇降テーブルローラ)
40 下流側テーブルローラ
43 上流側テーブルローラ
46 昇降テーブルローラ(上流側昇降テーブルローラ)
49 昇降テーブルローラ(下流側昇降テーブルローラ)
52 下流側テーブルローラ
A 搬送ライン上流
B 搬送ライン下流
S 搬送ライン

Claims (9)

  1. 被成形材料が横方向へ搬送される搬送ラインを挟んで上下に対向配置され且つ相互に同調して搬送ラインに対して近接離反する金型と、金型間に挿通すべき被成形材料の下面を略水平に支持し得るように金型の搬送ライン上流側に配置された複数の上流側テーブルローラと、金型間から送り出される被成形材料の下面を支持し得るように金型の搬送ライン下流側に昇降可能に配置された複数の下流側昇降テーブルローラと、金型間から送り出される被成形材料の下面を前記の上流側テーブルローラと略同一高さで略水平に支持し得るように下流側昇降テーブルローラの搬送ライン下流側に配置された複数の下流側テーブルローラとを備えてなることを特徴とする高圧下プレス装置。
  2. 被成形材料が横方向へ搬送される搬送ラインを挟んで上下に対向配置され且つ相互に同調して搬送ラインに対して近接離反する金型と、金型間に挿通すべき被成形材料の下面を支持し得るように金型の搬送ライン上流側に昇降可能に配置された複数の上流側昇降テーブルローラと、金型間から送り出される被成形材料の下面を支持し得るように金型の搬送ライン下流側に配置された複数の下流側テーブルローラとを備えてなることを特徴とする高圧下プレス装置。
  3. 被成形材料が横方向へ搬送される搬送ラインを挟んで上下に対向配置され且つ相互に同調して搬送ラインに対して近接離反する金型と、金型間に挿通すべき被成形材料の下面を支持し得るように金型の搬送ライン上流側に昇降可能に配置された複数の上流側昇降テーブルローラと、金型間から送り出される被成形材料の下面を支持し得るように金型の搬送ライン下流側に配置された複数の下流側昇降テーブルローラとを備えてなることを特徴とする高圧下プレス装置。
  4. 長尺の被成形材料を上下の金型間に挿通し且つ両金型で被成形材料を板厚方向に圧下成形するときに、金型寄りの下流側昇降テーブルローラの上下方向の位置を、金型から送り出される被成形材料が略水平になるように設定し、反金型寄りの下流側昇降テーブルローラの上下方向の位置を、被成形材料が下流側テーブルローラに向って徐々に下がるように設定する請求項1に記載の高圧下プレス装置の使用方法。
  5. 長尺の被成形材料を上下の金型間に挿通し且つ両金型で被成形材料を板厚方向に圧下成形するときに、金型寄りの上流側昇降テーブルローラの上下方向の位置を、金型へ挿通される被成形材料が略水平になるように設定する請求項2に記載の高圧下プレス装置の使用方法。
  6. 長尺の被成形材料を上下の金型間に挿通し且つ両金型で被成形材料を板厚方向に圧下成形するときに、金型寄りの上流側昇降テーブルローラ及び下側昇降テーブルローラの上下方向の位置を、金型へ挿通される被成形材料及び金型から送り出される被成形材料が略水平になるように設定する請求項3に記載の高圧下プレス装置の使用方法。
  7. 長尺の被成形材料を上下の金型間に挿通し且つ両金型で被成形材料を板厚方向に圧下成形しないときに、下流側昇降テーブルローラの上面の位置を、上流側テーブルローラ及び下流側テーブルローラと同等に設定する請求項1に記載の高圧下プレス装置の使用方法。
  8. 長尺の被成形材料を上下の金型間に挿通し且つ両金型で被成形材料を板厚方向に圧下成形しないときに、上流側昇降テーブルローラの上面の位置を、下流側テーブルローラと同等に設定する請求項2に記載の高圧下プレス装置の使用方法。
  9. 長尺の被成形材料を上下の金型間に挿通し且つ両金型で被成形材料を板厚方向に圧下成形しないときに、上流側昇降テーブルローラ及び下流側テーブルローラの上面の位置を同等に設定する請求項3に記載の高圧下プレス装置の使用方法。
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