JP3990778B2 - 逆ピロー包装方法及び逆ピロー包装機 - Google Patents

逆ピロー包装方法及び逆ピロー包装機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は,帯状の包装フィルムを筒状の包装フィルムに成形し,包装フィルム上に載置した包装物の周りをその包装フィルムで包み,シールを施して包装体を製作する逆ピロー包装方法及び逆ピロー包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,包装体の一つとして,本来包装すべき包装物に加えて,その包装物に関連する付属物が同じ袋に封入されるものがある。例えば,食品を包装した包装体においては,食品の鮮度を維持する鮮度維持剤を包装体の内部に封入している。鮮度保持剤の一例として,袋内部の空気に含まれる酸素を吸収して包装袋内部に無酸素状態を作りだして食品の酸化による品質悪化の防止を図る脱酸素剤がある。また,脱酸素剤以外にも,鮮度維持剤として,例えば,湿分を吸収する吸湿剤,臭いを吸着する脱臭剤,アルコール成分を揮発させる保存剤がある。更に,食品を包装する場合に,鮮度保持剤以外の付属物としては,醤油,ソース,辛子,ラー油,七味等の調味料や香辛料の入った小袋,包装物の内容を説明する小印刷物等がある。包装物が食品であると,鮮度維持剤をその食品と一緒に添えられた具や調味料又は香辛料と間違えて,直接口にしたり,或いは食品と一緒に加工又は調理をしたりして,誤食するおそれがある。
【0003】
こうした誤食の可能性をなくするために,包装物を包装フィルムから形成される袋に包装するときに,付属物を包装フィルムの内面に,例えば,両面テープによって貼着することが行われている。そうした例の一つとして,食品の製袋充填に関して特開平1−111606号公報,特開平1−139303号公報に開示されているものがある。この公報に開示されているものは,複数個の別添袋を順次自動的に繰り出して,繰り出された別添袋の一面に両面粘着テープや接着剤又は粘着剤を塗着することによって接着剤層又は粘着剤層を形成し,製袋充填手段に移送される熱接着性のシート状包装材料の1袋分に相当する袋シール部以外の袋内面となる面に,接着剤層又は粘着剤層付き別添袋をその接着剤層又は粘着剤層を介して自動貼着して別添袋付きシート状包装材料を形成し,別添袋付きシート状包装材料を別添袋が内側に位置するように自動製袋し,製袋された袋に食品を充填しシールを行って包装している。包装袋から内部の食品を取り出しても,別添袋が包装袋内部に残ることにより,不可食薬剤の誤食が防止される。なお,この公報には製袋充填機として,正ピロー包装機が開示されている。
【0004】
また,原反フィルムロールから繰り出される帯状の包装フィルムをフォーマに掛ける前に包装フィルムの端縁寄りで且つ横シールが行われる位置を外した位置に適宜の方法で接着した偏平な小袋を,小袋呑み込み口を通して製品落下筒内に入り込ませる縦型製袋充填包装方法が,特公平7−110649号公報に開示されている。小袋は,縦シール部分に一緒にシールすることで袋内後面に接着状態に収容されるので,開封したときにも小袋は包装袋内に残り,食品への混入や誤食のおそれがない。また,袋内の包装物を袋前面の透明部より見ようとするとき,小袋が邪魔にならず,包装物を目で見ることができる。
【0005】
ところで,機台下方に配置した包装フィルムロールから繰り出した包装フィルムを案内ローラで反転させて水平方向に走行させ,その包装フィルム上に包装物を載置させて包装フィルムと共に走行させ,包装フィルムの左右から折り返した側縁同士を縦シールして筒状に成形すると共に,包装物の走行方向前後で横方向にシールして包装体を形成する逆ピロー包装機が知られている。この包装方式によれば,走行する包装フィルムの上に包装物を直接に載置させることができ,少量生産であっても衛生的に包装を行わせることができる。
【0006】
逆ピロー包装において,付属物を包装フィルムに付着させるものとして,図8及び図9に示したものが考えられる。図8はフォーマを備えた逆ピロー包装機の正面図,図9は図8に示した逆ピロー包装機の側面図である。逆ピロー包装機40は,案内ローラ41と,案内ローラ41に案内された帯状の包装フィルム43を筒状に成形するためのフォーマ42を備えている。包装物47は,フォーマ42内で筒状に成形される包装フィルム43上に送り込まれる。帯状の包装フィルム43は,逆ピロー包装機40が案内ローラ41とフォーマ42とを備えているために,案内ローラ41で案内された後に急激に帯状からU字状を経て筒状へと成形される。付属物48は帯状の状態にあるときの包装フィルム43に付着されるのが一般的であるが,包装フィルム43が案内ローラ41によって屈曲案内される時或いはフォーマ42のエッジによって急激に折り返しされる時に,付属物48が包装フィルム43から剥がれる落ち易いという不具合がある。また,機台(図示せず)の下方には,包装フィルム43を繰り出す原反フィルムロール(図示せず)やそれに関連する種々の機構(予備ロールや,日付け装置等,図示せず)を配置させているので,付属物48を包装フィルム43に付着させる機構を設置する十分なスペースを確保できないという不利もある。
【0007】
一方,付属物48の包装フィルム43への付着を,フォーマ内で起立された包装フィルムの側部に対して行うことも考えられる。即ち,図8及び図9に示した例は,付属物48を既に包装フィルム43に付着させた例であるが,図8及び図9において,付属物48をフォーマ42内に供給してフォーマ42内で包装フィルム43に付着させる場合を考える。この場合,包装フィルム43の両側部45はフォーマ42の両側壁部44によって包装物47の側方に沿うように起立され,両側部45はフォーマ42の側壁部44に案内された状態となる。この起立した包装フィルム43の側部45の内面側に対して付属物48を付着させようとすると,フォーマ42内の包装フィルム43上には包装物47が既に載置されているので,包装フィルム43の両側部45の内側と包装物47との間に付属物48の送り込み機構を配置することになるが,そのような送り込み機構を配置させるための十分なスペースを確保することができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように,包装フィルムを急激に折り返すフォーマを用いる逆ピロー包装においては,包装フィルムに付着させた付属物がフォーマのエッジを乗り越えるときに剥がれ易く,包装フィルムの上に直接に載置される包装物それ自体が付属物の供給を困難にしている。また,少量生産のため,付属物の供給は事実上手作業で行われている。以上の状況下では,現在のところ付属物の自動供給機構を備えたものは知られていない。しかしながら,逆ピロー包装機でも,近年次第に単位時間当たりの包装個数が増加しており,また衛生面での基準を確保しつつ付属物の供給を手作業で行うのは,コストが上昇する等の問題点も存在している。したがって,逆ピロー包装においては,低コストで且つ付属物を自動的に供給して付属物付きの包装体を製作することができることが求められるようになっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は,上記課題を解決することであり,逆ピロー包装においても,包装物の付属物を低コストで且つ包装フィルム上に的確に付着することができる逆ピロー包装方法及び逆ピロー包装機を提供することである。
【0010】
上記の課題を解決するため,この発明は次のように構成されている。即ち,この発明は,機台の上面を横方向に走行する包装フィルム上に包装物を載置すると共に前記包装物の付属物を付着し,前記付属物が付着された前記包装フィルムを前記横方向の走行中に前記包装物の周りに筒状に形成し,前記包装フィルムの両側縁部に縦シールを施すと共に前記包装物間で前記包装フィルムに横シールを施すことにより,前記付属物を前記包装フィルムの内側に付着した状態で前記包装物を包装することから成る逆ピロー包装方法に関する。
【0011】
また,この発明は,機台に回転自在に取り付けられ且つ前記機台の上面で包装フィルムを横方向に走行案内する案内ローラ,前記案内ローラの前記横方向の後流に配置されると共に前記包装フィルムの両側縁部を寄せ合わせることにより前記包装フィルム上に載置された包装物の周りに前記包装フィルムを筒状に形成する筒状フィルム成形手段,前記案内ローラの直上又は前記案内ローラと前記筒状フィルム成形手段との間において前記包装フィルム上に付属物を付着させる付属物付着手段,前記筒状フィルム成形手段の後流に配置されると共に筒状に形成された前記包装フィルムの前記両側縁部をシールする縦シール手段,及び前記縦シール手段の後流に配置されると共に前記包装物間で前記包装フィルムをシールする横シール手段から成る逆ピロー包装機に関する。
【0012】
この逆ピロー包装方法又は逆ピロー包装機においては,付属物が機台の上面に平行で横方向に走行案内される包装フィルムに付着されてから,包装フィルムが筒状フィルムに形成される。包装フィルムが筒状フィルムに形成される前においては,案内ローラの直上を含めて包装フィルムには,機台の上面に平行に未だ筒状成形が開始されていない実質的に平坦な領域が形成される。そうした機台の上面を案内走行される包装フィルムの実質的に平坦な領域上に対しては,付属物を自然な姿勢で載せることができ,付着が確実に行われる。包装フィルムが筒状に形成された状態では,付属物は筒状フィルムの内部に位置し,縦シールと横シールとが施されると,付属物は包装体の内部に封入された状態となる。
【0013】
また,この逆ピロー包装方法又は逆ピロー包装機において,付属物は,包装フィルム上における包装物の載置位置の側方に位置する包装フィルムの実質的に平坦で且つ袋包装体となったときに袋の内部の側面又は裏面に位置する領域に付着される。また,包装フィルムに載置される包装物の側方の領域であれば,包装体が作製された場合,付属物は包装体の側面又は裏面に位置することはあっても,前面に位置することはない。付属物を付着させるタイミング及び位置は,包装フィルム上に既に載置された包装物の側方としてもよく,未だ包装物は載置されていないが後で載置される包装物の側方となるべき載置位置であってもよい。更に,包装物が載置されるのと同時に付属物を包装物の載置位置の側方の包装フィルム上に付着させてもよい。
【0014】
また,この逆ピロー包装方法又は逆ピロー包装機において,付属物は,接着又は粘着によって前記包装フィルムに付着されることから成る。付属物の表面には,片状に切断した両面接着テープや両面粘着テープを予め貼り付けたり,接着剤や粘着剤を塗布することにより,予め付着部分を形成しておくのが好ましい。付属物付着手段は,付属物の付着部分を前記包装フィルムに付着させることで,付属物を包装フィルムに付着させる。
【0015】
この逆ピロー包装機において,前記付属物付着手段は,付着部分が設けられてた付属物を,付着部分が設けられた表面を下方に向けた状態で付属物を包装フィルム上に供給するシュートとされる。付属物がシュートを滑り下りて包装フィルムと衝突したときに,付着部分が自ずと包装フィルムに付着し,付属物が包装フィルムに付着することになる。
【0016】
また,この逆ピロー包装機において,前記付属物付着手段は付属物を案内ローラの直上の包装フィルム上に供給し,前記付属物付着手段は,更に,案内ローラに対して付属物を包装フィルムに押し付ける押さえローラを有している。案内ローラ上の包装フィルムは,筒状に成形される前であって,包装フィルムの幅方向で見て実質的に平坦な領域に含まれる。付属物付着手段は付属物を案内ローラの直上の包装フィルム上に供給するように配置されており,付属物付着手段によって包装フィルム上に供給された付属物は,押さえローラと案内ローラとの間で包装フィルムと共に挟み込まれて包装フィルム上に押し付けられ,包装フィルムに対して確実に付着される。
【0017】
また,この逆ピロー包装機において,案内ローラと筒状フィルム成形手段との間において,包装フィルムに載置された状態で搬送される包装物の側方には,包装フィルムの走行を案内するガイド板が配置され,包装フィルムの実質的に平坦な領域がガイド板上を走行する包装フィルムに形成されている。包装フィルムはガイド板の板面に沿って走行し,板面で規制されて実質的な平面となり付着可能なが領域が拡大しているので,そうした実質的な平面状の包装フィルムに対して付属物を付着させることが容易になる。
【0018】
また,この逆ピロー包装機において,ガイド板は,案内ローラから筒状フィルム成形手段に向かって高さが高くなる傾斜面を備えている。包装フィルムは平坦な帯状フィルムから次第に筒状のフィルムに形成されるので,帯状の包装フィルムの両側縁部は次第に起立していくが,ガイド板が筒状フィルム成形手段に向かって高さが漸増する傾斜面を備えているので,ガイド板上の包装フィルムを緊張した実質的な平面状態に保持することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下,添付図面を参照しつつ,この発明による付属物を包装フィルム上に付着させることができる逆ピロー包装機の一実施例を説明する。図1は,この発明による逆ピロー包装機の一実施例を示す側面図,図2は,図1に示す逆ピロー包装機の一部平面図である。
【0020】
図1に示すように,逆ピロー包装機1においては,原反フィルムロール2から,適宜の繰出し手段によって繰り出された包装フィルム3は,機台4の一端に回転自在に取り付けられた案内ローラ5によって反転されて,機台3の上面6と平行に走行する。包装物7は,水平方向に走行する包装フィルム3の上面に予め決められた間隔で載せられる。包装物7は,作業者の手作業によって直接に包装フィルム3の上面に載置されるか,又は図1の左方に配置された搬入コンベヤ(図示せず)によって自動的に予め決められた間隔で送り込まれる。
【0021】
案内ローラ5によって水平方向に反転された包装フィルム3は,案内ローラ5の後流で機台4の上面6の上方に配置された筒状フィルム成形手段8によって搬送される。筒状フィルム成形手段8は,互いに逆方向に回転する一対の移送ローラ9から成るのでフィルム走行手段としての機能も有している。包装フィルム3の両側縁部12は,移送ローラ9によって互いに寄せ合わされて一対の移送ローラ9間で挟まれた状態となる。移送ローラ9によって,包装フィルム3は,帯状から筒状に形成されると共に,移送ローラ9の回転によって図1の左方から右方に連続的に引き出される。なお,筒状フィルム成形手段8は,移送ローラ9の型式のみならず,例えば,包装フィルム3の側縁部12を複数の把持具によって把持し,把持具で把持しつつ移動中に次第に寄せ合わせる構造のものでもよい。
【0022】
筒状フィルム成形手段8の後流には,一対の移送ローラ9によって挟まれた状態で送られる包装フィルム3の両側縁部12をシールする縦シール手段10が設けられている。縦シール手段10は,互いに逆方向に回転する一対の縦シールローラ11から成る。縦シールローラ11は,縦軸回りに回転する加熱ローラであり,包装フィルム3の両側縁部12を合掌状に挟み,この挟み込んだ両側縁部12の合わせ面を溶着してシールする。縦シール手段10の更に後流には,横シール手段13が配置されている。横シール手段13は,筒状に成形された包装フィルム3の上下で横軸回りに回転して包装フィルム3を挟み込む一対の加熱体14であり,包装フィルム3を1つの包装体15に相当する長さ毎に溶着して横シールを施す。加熱体14には,包装体15毎に切断する切断刃又は溶断刃(図示せず)を設けてもよい。作製された包装体15は,コンベヤ16によって搬送される。筒状フィルム成形手段8,縦シール手段10及び横シール手段13は,図示した例では連続回転するものであるが,ボックスモーション等の間欠作動をする機構としてもよい。横シール手段13は結束等の他の封緘手段であってもよい。
【0023】
各包装体15の内部には,包装物7の付属物17が封入される。付属物17を包装フィルム3上に供給する付属物供給機構19は,機台4に支えられたフレーム(図示せず)に備え付けられており,付属物17は,列状に繋がった付属物を巻き取ったロール20の型式で蓄えられている。ロール20から適宜の手段によって繰り出された付属物17の列には,その一方の表面に付着部材としての両面接着又は両面粘着テープ21が貼り付けられ,両面接着又は両面粘着テープ21を付属物17に貼着した後に生じる剥離ライナ22は別のロールによって回収される。付属物17の列は,切断刃を備えた切断手段23によって個々の付属物17に切断され、個々の付属物17がシュート24によって包装フィルム3上に落とされる。シュート24は,両面接着又は両面粘着テープ21の接着面又は粘着面がシュート24の投下面に付着しないように,両面接着又は両面粘着テープ21の幅より充分広い溝25を有している。シュート24からの付属物17の投下間隔は,包装フィルム3上への包装物7の載置間隔と合わされる。
【0024】
機台4との関係で付属物17を包装フィルム3に付着させる位置は,包装フィルム3が案内ローラ5で反転されてから,筒状フィルム成形手段8によって包装フィルム3の両側縁部12が引き寄せられるまでの包装フィルム3が平坦さを維持している領域18内とされる。この領域18は,包装フィルム3が案内ローラ5で反転されて,側縁部12が引き寄せが実質的に開始する前の領域とするのが好ましい。付属物17は,両面接着テープ21が取り付けられた面を下に向けた姿勢でシュート24を降下し,包装フィルム3に衝突した勢いで付属物17は包装フィルム3の領域18に付着する。
【0025】
次に,図3及び図4を参照して,この発明による逆ピロー包装機の別の実施例を説明する。図3はこの発明による逆ピロー包装機の別の実施例の一部を示す側面図,図4は図3に示した逆ピロー包装機の平面図である。図1及び図2に示された構成要素及び部位と同様の機能を有するものには同じ符号を付してあり,重複する説明を省略する。図4に示すように,案内ローラ5の直上の領域29も,包装フィルム3の筒状成形が未だ開始されていない領域の一部であるから,付属物17の付着を行う領域18に含めることができる。
【0026】
図3及び図4に示した逆ピロー包装機1Aでは,シュート24は,付属物17を,包装物7の載置(予定)位置Pの側方に位置する案内ローラ5の直上,即ち,最上点付近の領域29(包装体において付属物17の付着位置が袋の表裏を問わないときは,幅方向に広く取ることができる)において,包装フィルム3上に供給するように配置されている。シュート24の直後には,付属物17と包装フィルム3とを案内ローラ5との間で挟む押さえローラ26が配置されている。押さえローラ26は,付属物17の厚みを考慮して案内ローラ5と対向する位置に配置される。図3に示すように,押さえローラ26の軸受を押さえばね28を介して支持体27に支持すると,押さえローラ26は案内ローラ5に対して進退可能に支持される。また,押さえローラ26は,過大な力を付属物17や包装フィルム3に与えないように,弾性体で構成してもよい。押さえローラ26を弾性体で構成する場合には,押さえローラ26の回転軸を支持体27に対して一定位置に保持することができる。押さえローラ26は,シュート24で供給されて包装フィルム3上に載置された状態の付属物17を案内ローラ5を背後に置いて包装フィルム3に対して押さえ付ける。その結果,付属物17に設けられていた付着部材は,包装フィルム3に確実に付着される。
【0027】
上記のように,付属物17を包装フィルム3に付着させる位置を,案内ローラ5で反転されて横方向に走行する包装フィルム3上であって,案内ローラ5の直上から包装フィルムの走行方向に延びる実質的に平坦さを維持している領域18,29としたので,案内ローラ5で反転させられる前の包装フィルム3に付属物を付着した場合のように,付属物が,案内ローラ5で反転されるときに包装フィルム3から剥がれるというような不具合もない。
【0028】
包装物7との関係で,付属物17を包装フィルム3に付着させる位置については,次のようになる。即ち,機台4の上面6上を水平方向に走行している包装フィルム3のうち包装物7を載せる幅方向中央の領域は,既に包装物7が載置されている或いは将来包装物7が載置されるので,包装フィルム3に透明部分が無い場合,或いは付属物17が表側から見えても差し支えない場合には,付属物17を付着させることができる。包装体15の長さに余裕があるときには,包装物7と重ならない領域を付属物17の付着領域とすることもできる。包装フィルム3上に載置された包装物7の側方の包装フィルム3の走行方向に延びる帯域は,包装体となったときに包装物7の裏側を覆う部分となるので好ましい付属物17の付着領域であるが,包装物7を包むこととなる包装フィルム3の部分に確実に付着させるには,包装物7の真横の範囲内に付着するのが好ましい。付属物17を付着させるタイミングは,包装物7が包装フィルム3上に載置される前,又は後,或いは同時であってもよい。また,付属物17をシーラで挟み込むと,シーラが破損する虞があると共に不良包装体が発生するので,付属物の包装フィルムへの付着位置として,縦及び横のシールが施される部分は外されるが,付属物が袋包装体である等,付属物17にシールで挟み込まれても支障がない部分がある場合には,その支障のない部分をシーラで挟み込む等,包装フィルム3と一緒にシールすることは可能である。
【0029】
図10は,この発明による逆ピロー包装によって作製された包装体15を示す斜視図である。付属物17を包装フィルム3の領域18において付着すると,包装体15が作製されたときには,図10に示すように,付属物17は,包装体15の裏面側,即ち,縦シールが施されて背貼りとなった縦シール部分35が見える側に位置する。また,縦シール部分35と交差するように,横シール手段13によって横シール部分36が形成されている。包装フィルム3は,デザイン,商品名,商品の内容等に関して印刷が施されていることが多いが,包装フィルム3を通して内部の包装物7を目視することができるように,包装フィルム3の一部を透明にしておくことも普通に採用されている。付属物17が包装体15の裏面側で包装フィルム3の内側に付着されていれば付属物17が包装体15の中で移動することがなく,透明な部分がある包装フィルムを用いても,包装体15が商品として店頭で陳列された状態で付属物17が包装体15の表面側の特に包装フィルム3の透明部分に位置に来ることがない。したがって,消費者は,付属物17のために包装フィルム3を通して包装物7を目視できなくなることがない。
【0030】
図5〜図7には,この発明による逆ピロー包装機の更に別の実施例が示されている。図5は,この発明による逆ピロー包装機の他の実施例を示す側面図,図6は図5に示す逆ピロー包装機の平面図,図7は図5及び図6の矢視A−Aで見た断面図である。図5〜図7に示す構成要素及び部位のうち,図1及び図2に示したものと同じ機能を有する構成要素及び同じ部位については,同じ符号を付すことによって重複する説明を省略する。
【0031】
図5〜図7に示した逆ピロー包装機1Bは,包装フィルム3の両側,即ち,包装物7が載置される側方の領域に対応して,包装フィルム3の走行ガイドを設けた点で,図1及び図2に示した実施例と異なる。走行ガイドは,包装フィルム3の走行方向に高さを増すように傾斜する傾斜面31を有する一対のガイド板30から成っている。ガイド板30は,案内ローラ5の直後の位置から包装フィルム3が立ち上がるまでの包装フィルム3の走行を案内し,ガイド板30上の包装フィルム3の領域32を下面から支えており,包装フィルム3に若干の張りを与えている。その結果,ガイド板30の傾斜面31に支えられて走行する包装フィルム3は皺や波打ちを生じることがなく,一層広い平坦な領域32が確保される。付属物17は,このような平坦さが維持された領域32において,包装フィルム3上に投下されるので,付属物17は両面接着テープ又は両面粘着テープ等の付着層を介して包装フィルム3に確実に付着される。なお,図示した例では,各ガイド板30は包装フィルム3の走行方向に対して斜めに配置されているが,両ガイド板30を包装物7が送られる帯域の両側に平行に配置することもできる。
【0032】
図1及び図2,図3及び図4,並びに図5〜図7に示した各実施例の逆ピロー包装機1,1A,1Bにおいては,付属物17の供給機構19はシュート24を備えているものとしたが,シュート24に限らず,例えば,予め個々の付属物17に切断して用意したものを,個別に吸着パッド等の把持具によって包装フィルム3の載置すべき場所の直上にまで個別に所定のタイミングによって供給し,付属物17を落下させて付着させてもよく,また吸着パッドで付属物17を軽く包装フィルム3上に押して圧着するように付着させてもよい。
【0033】
【発明の効果】
この発明は,上記のように構成されているので,次のような効果を奏する。即ち,この発明による逆ピロー包装方法及び逆ピロー包装機においては,包装フィルムに急激な進行方向転換をさせるフォーマが用いられていないため,包装フィルムが筒状フィルムに形成される前に付属物は機台の上面に平行で横方向に走行案内される包装フィルムに載せることができる実質的に平坦な領域を確保することができる。しかも,その平坦な領域は,案内ローラの直上から横方向に走行する包装フィルムに延びる面内にあり,その領域に供給された付属物は包装フィルムに対して容易に且つ確実に付着させることができる。包装フィルムが筒状に形成された状態では,付属物は筒状フィルムの内部に位置し,縦シールと横シールとが施された時には,付属物は包装体の内部の側面又は裏面に封入された状態となる。付属物包装フィルム上における包装物の載置位置の側方に位置する実質的に平坦な領域に付着されるので,包装体が製造されたときに,付属物は包装体の側面又は裏面に位置することはあっても,袋の内部でありながら前面に位置することがないので,透明な包装フィルムを用いる場合に付属物が商品の目視を遮ることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による逆ピロー包装機の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1に示す逆ピロー包装機の一部を示す平面図である。
【図3】この発明による逆ピロー包装機の別の実施例の一部を示す側面図である。
【図4】図3に示す逆ピロー包装機の一部を示す平面図である。
【図5】この発明による逆ピロー包装機に他の実施例を示す側面図である。
【図6】図5に示す逆ピロー包装機の平面図である。
【図7】図5及び図6の矢視A−Aで見た断面図である。
【図8】フォーマを備えた逆ピロー包装機の正面図である。
【図9】図8に示した逆ピロー包装機の側面図である。
【図10】ピロー包装によって作製された袋包装体の斜視図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 逆ピロー包装機
3 包装フィルム
4 機台
5 案内ローラ
7 包装物
8 筒状フィルム成形手段
9 移送ローラ
10 縦シール手段
12 側縁部
13 横シール手段
15 包装体
17 付属物
18,29,32 実質的に平坦な領域
19 付属物供給機構
21 両面接着テープ又は両面粘着テープ
24 シュート
26 押さえローラ
30 ガイド板
31 傾斜面

Claims (5)

  1. 機台の上面を横方向に走行する包装フィルム上に包装物を載置すると共に前記包装物の載置位置の側方に位置する前記包装フィルムの実質的に平坦な領域に前記包装物の付属物を付着し,前記付属物が付着された前記包装フィルムを前記横方向の走行中に前記包装物の周りに筒状に形成し,前記包装フィルムの両側縁部に縦シールを施すと共に前記包装物間で前記包装フィルムに横シールを施すことにより,前記付属物を前記包装フィルムの内側に付着し且つ包装体の内部の側面又は裏面に位置する状態で前記包装物を包装することから成る逆ピロー包装方法。
  2. 前記付属物は,前記縦シールが施されて背貼りとなった縦シール部分が見える裏面側に位置することから成る請求項1に記載の逆ピロー包装方法。
  3. 機台に回転自在に取り付けられ且つ前記機台の上面で包装フィルムを横方向に走行案内する案内ローラ,前記案内ローラの前記横方向の後流に配置されると共に前記包装フィルムの両側縁部を寄せ合わせることにより前記包装フィルム上に載置された包装物の周りに前記包装フィルムを筒状に形成する筒状フィルム成形手段,前記案内ローラの直上又は前記案内ローラと前記筒状フィルム成形手段との間において前記包装フィルム上に付属物を付着させる付属物付着手段,前記筒状フィルム成形手段の後流に配置されると共に筒状に形成された前記包装フィルムの前記両側縁部をシールする縦シール手段,及び前記縦シール手段の後流に配置されると共に前記包装物間で前記包装フィルムをシールする横シール手段を備え,
    前記付属物付着手段は,前記包装フィルム上において,前記包装物の載置位置の側方に位置する実質的に平坦で且つ包装体とされたときにその内部の側面又は裏面に位置することになる領域に前記付属物を付着させること,
    から成る逆ピロー包装機。
  4. 前記付属物の表面には接着剤又は粘着剤によって形成された付着部分が設けられており,前記付属物付着手段は,前記付着部分が設けられた前記表面を下方に向けた状態で前記付属物を供給するシュートを備えるとともに前記付属物を前記案内ローラの直上の前記包装フィルム上に供給して前記付属物の前記付着部分を前記包装フィルムに付着させ,前記付属物付着手段は,更に,前記案内ローラとの間で前記付属物を前記包装フィルムに押し付ける押さえローラを有していることから成る請求項に記載の逆ピロー包装機。
  5. 前記案内ローラと前記筒状フィルム成形手段との間において,前記包装フィルムに載置された状態で搬送される前記包装物の側方には,前記案内ローラから前記筒状フィルム成形手段に向かって高さが高くなる傾斜面を備えていて前記包装フィルムの走行を案内するガイド板が配置され,前記包装フィルムの実質的に平坦な前記領域は前記ガイド板上を走行する前記包装フィルムに形成されることから成る請求項3又は4に記載の逆ピロー包装機。
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