JP3990567B2 - ダイヤフラムバルブ、基板処理ユニットおよび基板処理装置 - Google Patents

ダイヤフラムバルブ、基板処理ユニットおよび基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3990567B2
JP3990567B2 JP2001384614A JP2001384614A JP3990567B2 JP 3990567 B2 JP3990567 B2 JP 3990567B2 JP 2001384614 A JP2001384614 A JP 2001384614A JP 2001384614 A JP2001384614 A JP 2001384614A JP 3990567 B2 JP3990567 B2 JP 3990567B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
substrate
flow path
resist
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001384614A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003185053A (ja
Inventor
彰彦 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd, Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2001384614A priority Critical patent/JP3990567B2/ja
Priority to US10/318,627 priority patent/US20030111178A1/en
Publication of JP2003185053A publication Critical patent/JP2003185053A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3990567B2 publication Critical patent/JP3990567B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/12Actuating devices; Operating means; Releasing devices actuated by fluid
    • F16K31/122Actuating devices; Operating means; Releasing devices actuated by fluid the fluid acting on a piston
    • F16K31/1221Actuating devices; Operating means; Releasing devices actuated by fluid the fluid acting on a piston one side of the piston being spring-loaded
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K7/00Diaphragm valves or cut-off apparatus, e.g. with a member deformed, but not moved bodily, to close the passage ; Pinch valves
    • F16K7/12Diaphragm valves or cut-off apparatus, e.g. with a member deformed, but not moved bodily, to close the passage ; Pinch valves with flat, dished, or bowl-shaped diaphragm
    • F16K7/14Diaphragm valves or cut-off apparatus, e.g. with a member deformed, but not moved bodily, to close the passage ; Pinch valves with flat, dished, or bowl-shaped diaphragm arranged to be deformed against a flat seat
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D16/00Control of fluid pressure
    • G05D16/04Control of fluid pressure without auxiliary power
    • G05D16/06Control of fluid pressure without auxiliary power the sensing element being a flexible membrane, yielding to pressure, e.g. diaphragm, bellows, capsule
    • G05D16/063Control of fluid pressure without auxiliary power the sensing element being a flexible membrane, yielding to pressure, e.g. diaphragm, bellows, capsule the sensing element being a membrane
    • G05D16/0644Control of fluid pressure without auxiliary power the sensing element being a flexible membrane, yielding to pressure, e.g. diaphragm, bellows, capsule the sensing element being a membrane the membrane acting directly on the obturator
    • G05D16/0672Control of fluid pressure without auxiliary power the sensing element being a flexible membrane, yielding to pressure, e.g. diaphragm, bellows, capsule the sensing element being a membrane the membrane acting directly on the obturator using several spring-loaded membranes
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D7/00Control of flow
    • G05D7/01Control of flow without auxiliary power
    • G05D7/0106Control of flow without auxiliary power the sensing element being a flexible member, e.g. bellows, diaphragm, capsule

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Fluid-Driven Valves (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体が流入する1つの流入口と該液体が流出する1つの流出口とを有するダイヤフラムバルブ、そのダイヤフラムバルブを用いて半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)にフォトレジスト(以下、単に「レジスト」と称する)等の処理液を供給してレジスト塗布処理等を行う基板処理ユニットおよびその基板処理ユニットを組み込んで基板にフォトリソグラフィー等の一連の処理を行う基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体や液晶ディスプレイなどの製品は、基板に対して洗浄、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、層間絶縁膜の形成、熱処理などの一連の諸処理を施すことにより製造されている。従来よりこれらの諸処理は、塗布処理ユニットや熱処理ユニット等の複数の処理ユニットを組み込んだ基板処理装置において行われる。基板処理装置内の搬送ロボットによって複数の処理ユニット間で基板を所定の順序に従って搬送し、各処理ユニットにて基板にそれぞれ処理を行うことにより一連の基板処理が進行するのである。
【0003】
処理ユニットのうち基板に処理液を供給するユニット、例えば基板にレジストを吐出する塗布処理ユニットにおいては、レジストの吐出を開始および停止するためのバルブとして一般にテフロン(登録商標)のダイヤフラムバルブを使用している。これはダイヤフラムバルブであれば他のバルブを使用するよりも摺動による発塵が生じにくく、基板に供給する処理液を扱うのに適しているからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来より吐出バルブとしてダイヤフラムバルブを使用した場合は以下のような問題が生じており、これについて図14,15を使用しつつ説明する。図14および図15は従来のダイヤフラムバルブの構成を示す図である。図14は流路が開放されている状態であり、図15は流路が閉鎖されている状態である。
【0005】
ダイヤフラムバルブ100は、レジストを送給するための配管110の経路途中に設けられている。配管110のうち上流側配管110aは図外のレジスト供給源と連通接続され、下流側配管110bは図外のレジスト吐出ノズルと連通接続されている。レジスト供給源からは所定の圧力にてレジストが送り出されており、図14の状態では、上流側配管110aの上流側流路111から下流側配管110bの下流側流路112へとレジストが流れ、さらにレジスト吐出ノズルからのレジスト吐出が行われる。すなわち、ダイヤフラムバルブ100は、液体が流入する1つの流入口113と該液体が流出する1つの流出口114とを有している。
【0006】
図14の状態において、図外のリークバルブを開放してエア配管104から空気が抜けるようにすると、収縮していたバネ103が伸張してピストン102が下降する。ピストン102の下端部はダイヤフラム101に固定接続されており、ピストン102が下降することによってダイヤフラム101が弁座105に押しつけられ、図15に示す状態に移行する。図15に示す状態では上流側流路111と下流側流路112とが遮断されており、レジストは下流側流路112へと流れず、レジスト吐出ノズルからのレジスト吐出も停止される。
【0007】
図15の状態において、エア配管104からダイヤフラムバルブ100に空気を送り込むようにすると、ピストン102がバネ103の力に抗して上昇する。ピストン102が上昇することによってダイヤフラム101が弁座105から離間し、上流側流路111と下流側流路112とが連通した状態(図14)へと移行し、レジスト吐出ノズルからのレジスト吐出が開始される。以上のようにしてダイヤフラムバルブ100は、レジストの吐出開始および停止を行う。
【0008】
ここで、ダイヤフラムバルブ100が急速に開く、すなわちダイヤフラム101が弁座105から急速に離間するとダイヤフラムバルブ100内の流路の容積が急速に増加する一方で、その瞬間には上流側流路111からレジストが流れ出さないため、瞬間的に下流側流路112において逆流が生じ、レジスト吐出ノズルからダイヤフラムバルブ100にレジストが引き戻される現象が起こる。
【0009】
また、ダイヤフラムバルブ100が低速で開くと、ダイヤフラムバルブ100内の流路の容積変化による影響が出るよりも先に上流側流路111からレジストが流れ出すため、レジスト吐出ノズルからレジストが引き戻されることはないが、ダイヤフラム101が弁座105から十分に離間していない間は、弁座105近傍の流路が狭く、レジスト吐出のための十分な流量が得られず、レジスト吐出ノズルの先端からレジストが途切れ途切れにでるという問題が生じる(いわゆるぼた落ち)。
【0010】
逆に、ダイヤフラムバルブ100が急速に閉じる、すなわちダイヤフラム101が弁座105に急速に密着すると、ダイヤフラムバルブ100内の流路の容積が急速に減少し、下流側流路112にあるレジストが押し出され、バルブ閉鎖の瞬間にレジスト吐出ノズルからレジストが噴出することとなる。また、ダイヤフラムバルブ100が低速で閉じると、上述した開く場合と同様に、弁座105近傍の流路が狭くなっている間はレジスト吐出のための十分な流量が得られず、レジスト吐出ノズルからのぼた落ちの問題が生じる。
【0011】
上記のような現象はいずれも安定したレジスト供給の妨げとなり、塗布欠陥の原因となりうるものである。従って、上記の諸現象を極力防止する必要があり、そのためにはダイヤフラムバルブ100の開閉速度を速すぎず、遅すぎない速度に設定しなければならなかった。このような最適速度のための条件設定は極めて微妙なものであり、しかもレジストの粘度や配管の状況によって様々に異なるものであるため、バルブ開閉速度の調整作業は非常に困難なものとなっていたのである。
【0012】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、バルブ開閉時にも安定した液供給を行うことができるダイヤフラムバルブ並びにそれを組み込んだ基板処理ユニットおよび基板処理装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、液体が流入する1つの流入口と該液体が流出する1つの流出口とを有するダイヤフラムバルブにおいて、前記流入口から前記流出口に至る流路に設けられた弁座に密着することによって前記流路を閉鎖することとと前記弁座から離間することによって前記流路を開放することとが可能な開閉用ダイヤフラムと、前記流路を閉鎖する閉状態と前記流路を開放する開状態との間で前記開閉用ダイヤフラムを作動させる作動手段と、前記開閉用ダイヤフラムよりも前記流路の前記流出口側に設けられ、前記開閉用ダイヤフラムと略同一形状を有する補償用ダイヤフラムと、前記開閉用ダイヤフラムと前記補償用ダイヤフラムとを連結するリンク棒と、を備え、前記作動手段によって前記開閉用ダイヤフラムが前記流路を閉鎖するときには前記開閉用ダイヤフラムと前記リンク棒を介して機械的に連動する前記補償用ダイヤフラムに前記流路のうち前記開閉用ダイヤフラムよりも前記流出口側の二次側流路の容積を増加し、前記開閉用ダイヤフラムが前記流路を開放するときには前記補償用ダイヤフラムに前記二次側流路の容積を減少するように作動させている
【0016】
また、請求項の発明は、請求項の発明に係るダイヤフラムバルブにおいて、前記補償用ダイヤフラムを、前記開閉用ダイヤフラムが作動する弁軸上に設け、前記リンク棒を前記弁軸に沿って配置している。
【0019】
また、請求項の発明は、基板に処理液を供給して所定の処理を行う基板処理ユニットにおいて、基板を保持する保持部と、前記保持部に保持された基板に処理液を吐出する吐出ノズルと、前記吐出ノズルに処理液を送給する送給源と、前記送給源と前記吐出ノズルとを連通して前記送給源からの処理液を前記吐出ノズルに導く配管と、前記配管の経路途中に設けられた請求項1または請求項2に記載のダイヤフラムバルブと、を備えている。
【0020】
また、請求項の発明は、請求項の発明に係る基板処理ユニットにおいて、前記送給源から前記吐出ノズルに送給する処理液の流量を制御する流量制御手段と、前記吐出ノズルからの処理液吐出を停止する際に、前記送給源から前記吐出ノズルに送給する処理液の流量が所定値に到達した時点で前記開閉用ダイヤフラムが前記閉状態となるように前記作動手段を制御する開閉制御手段と、をさらに備えている。
【0021】
また、請求項の発明は、請求項3または請求項4の発明に係る基板処理ユニットにおいて、前記処理液をフォトレジストとしている。
【0022】
また、請求項の発明は、基板に複数工程からなる一連の処理を行う基板処理装置において、請求項記載の基板処理ユニットと、基板に現像処理を行う現像処理ユニットと、基板に熱処理を行う熱処理ユニットと、前記各装置間にて基板を搬送する搬送手段と、を備えている。
【0023】
また、請求項の発明は、請求項の発明に係る基板処理装置において、前記搬送手段に未処理基板を渡すとともに前記搬送手段から処理済基板を受け取るインデクサと、装置外部の露光ユニットと前記搬送手段との間で基板の受け渡しを行うインターフェイスと、をさらに備えている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0025】
<1.第1実施形態>
図1は、本発明に係る基板処理装置1の全体構成を示す平面図である。なお、図1および以降の各図にはそれらの方向関係を明確にするため必要に応じてZ軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を付している。
【0026】
この基板処理装置1は、基板にレジスト塗布処理や現像処理を行う装置であって、基板の搬出入を行うインデクサIDと、基板に処理を行う複数の処理ユニットからなる第1処理部群PG1,第2処理部群PG2と、図示を省略する露光装置(ステッパ)との基板の受け渡しを行うインターフェイスIFと、搬送ロボットTRとを備えている。
【0027】
インデクサIDは、複数枚の基板を収納可能なキャリア(図示省略)を載置するとともに移載ロボットを備え、未処理基板を当該キャリアから搬送ロボットTRに払い出すとともに処理済基板を搬送ロボットTRから受け取ってキャリアに格納する。なお、キャリアの形態としては、収納基板を外気に曝すOC(open cassette)であっても良いし、基板を密閉空間に収納するFOUP(front opening unified pod)や、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッドであっても良い。本実施形態では、キャリアに25枚の基板を収納しているものとする。
【0028】
インターフェイスIFは、搬送ロボットTRからレジスト塗布処理済の基板を受け取って図外の露光装置に渡すとともに、該露光装置から露光済の基板を受け取って搬送ロボットTRに渡す機能を有する。また、インターフェイスIFは、露光装置との受け渡しタイミングの調整を行うべく、露光前後の基板を一時的にストックするバッファ機能を有し、図示を省略しているが、搬送ロボットTRとの間で基板を受け渡すロボットと、基板を載置するバッファカセットとを備えている。
【0029】
基板処理装置1は、基板に処理を行うための複数の処理ユニット(処理部)を備えており、そのうちの一部が第1処理部群PG1を構成し、残部が第2処理部群PG2を構成する。図2は、第1処理部群PG1および第2処理部群PG2の構成を示す図である。第1処理部群PG1は、液処理ユニットたる塗布処理ユニットSC1,SC2(レジスト塗布処理部)の上方に複数の熱処理ユニットを配置して構成されている。なお、図2においては、図示の便宜上処理ユニットを平面的に配置しているが、実際にはこれらは高さ方向(Z軸方向)に積層されているものである。
【0030】
塗布処理ユニットSC1,SC2は、基板主面にフォトレジストを供給し、基板を回転させることによって均一なレジスト塗布を行う、いわゆるスピンコータである。塗布処理ユニットSC1,SC2には、本発明に係るダイヤフラムバルブが組み込まれているのであるが、これについては後に詳述する。
【0031】
塗布処理ユニットSC1,SC2の上方には3段に積層された熱処理ユニットが3列設けられている。すなわち、下から順に冷却ユニットCP1、密着強化ユニットAH(密着強化処理部)、加熱ユニットHP1が積層された列と、冷却ユニットCP2、加熱ユニットHP2、加熱ユニットHP3が積層された列と、冷却ユニットCP3、加熱ユニットHP4、加熱ユニットHP5が積層された列とが設けられている。
【0032】
同様に、第2処理部群PG2は、液処理ユニットたる現像処理ユニットSD1,SD2の上方に複数の熱処理ユニットを配置して構成されている。現像処理ユニットSD1,SD2は、露光後の基板上に現像液を供給することによって現像処理を行う、いわゆるスピンデベロッパである。現像処理ユニットSD1,SD2の上方には3段に積層された熱処理ユニットが3列設けられている。すなわち、下から順に冷却ユニットCP4、露光後ベークユニットPEB、加熱ユニットHP6が積層された列と、冷却ユニットCP5、加熱ユニットHP7、加熱ユニットHP8が積層された列と、冷却ユニットCP6、加熱ユニットHP9、加熱ユニットHP10が積層された列とが設けられている。
【0033】
加熱ユニットHP1〜HP10は、基板を加熱して所定の温度にまで昇温する、いわゆるホットプレートである。また、密着強化ユニットAHおよび露光後ベークユニットPEBもそれぞれレジスト塗布処理前および露光直後に基板を加熱する加熱ユニットである。冷却ユニットCP1〜CP6は、基板を冷却して所定の温度にまで降温するとともに、基板を当該所定の温度に維持する、いわゆるクールプレートである。
【0034】
本明細書においては、これら基板の温度調整を行う処理ユニット(加熱ユニットおよび冷却ユニット)を熱処理ユニットと称する。また、塗布処理ユニットSC1,SC2および現像処理ユニットSD1,SD2の如き基板に処理液を供給して所定の処理を行う処理ユニットを液処理ユニットと称する。そして、液処理ユニットおよび熱処理ユニットを総称して処理ユニットとする。
【0035】
なお、熱処理ユニットの直下には、液処理ユニット側に温湿度の管理されたクリーンエアーのダウンフローを形成するフィルタファンユニットFFUが設けられている。また、図示を省略しているが、搬送ロボットTRが配置された上方の位置にも、搬送空間に向けてクリーンエアーのダウンフローを形成するフィルタファンユニットが設けられている。
【0036】
また、基板処理装置1の内部にはコントローラCRが設けられている。コントローラCRは、メモリやCPU等からなるコンピュータを用いて構成されている。コントローラCRは、所定の処理プログラムにしたがって搬送ロボットTRの搬送動作を制御するとともに、各処理ユニットに指示を与えて処理条件を設定する。
【0037】
図3は、搬送ロボットTRの外観斜視図である。搬送ロボットTRは、伸縮体40の上部に搬送アーム31a,31bを備えたアームステージ35を設けるとともに、伸縮体40によってテレスコピック型の多段入れ子構造を実現している。
【0038】
伸縮体40は、上から順に4つの分割体40a,40b,40c,40dによって構成されている。分割体40aは分割体40bに収容可能であり、分割体40bは分割体40cに収容可能であり、分割体40cは分割体40dに収容可能である。そして、分割体40a〜40dを順次に収納していくことによって伸縮体40は収縮し、逆に分割体40a〜40dを順次に引き出していくことによって伸縮体40は伸張する。すなわち、伸縮体40の収縮時においては、分割体40aが分割体40bに収容され、分割体40bが分割体40cに収容され、分割体40cが分割体40dに収容される。一方、伸縮体40の伸張時においては、分割体40aが分割体40bから引き出され、分割体40bが分割体40cから引き出され、分割体40cが分割体40dから引き出される。
【0039】
伸縮体40の伸縮動作は、その内部に設けられた伸縮昇降機構によって実現される。伸縮昇降機構としては、例えば、ベルトとローラとを複数組み合わせたものをモータによって駆動する機構を採用することができる。搬送ロボットTRは、このような伸縮昇降機構によって搬送アーム31a,31bの昇降動作を行うことができる。
【0040】
また、搬送ロボットTRは、搬送アーム31a,31bの水平進退移動および回転動作を行うこともできる。具体的には、分割体40aの上部にアームステージ35が設けられており、そのアームステージ35によって搬送アーム31a,31bの水平進退移動および回転動作を行う。すなわち、アームステージ35が搬送アーム31a,31bのそれぞれのアームセグメントを屈伸させることにより搬送アーム31a,31bが水平進退移動を行い、アームステージ35自体が伸縮体40に対して回転動作を行うことにより搬送アーム31a,31bが回転動作を行う。
【0041】
従って、搬送ロボットTRは、搬送アーム31a,31bを高さ方向に昇降動作させること、回転動作させることおよび水平方向に進退移動させることができる。つまり、搬送ロボットTRは、搬送アーム31a,31bを3次元的に移動させることができる。そして、基板Wを保持した搬送アーム31a,31bが3次元的に移動して複数の処理ユニットとの間で基板Wの受け渡しを行うことによりそれら複数の処理ユニットに対して基板Wを搬送して当該基板Wに種々の処理を行わせることができる。
【0042】
次に、上記の基板処理装置1における基板処理の手順について簡単に説明する。図4は、基板処理装置1における基板処理の手順の一例を示す図である。まず、インデクサIDから搬送ロボットTRに払い出された未処理の基板Wは、密着強化ユニットAHに搬入される。密着強化ユニットAHは、基板Wに加熱処理を行って基板Wとレジストとの密着性を向上させる密着強化処理部であり、より正確には加熱した状態の基板Wにベーパ状にしたHMDS(Hexa Methyl Di Silazan)を吹き付けることによって密着性を強化する。次に、搬送ロボットTRは、密着強化処理の終了した基板Wを密着強化ユニットAHから冷却ユニットCP1に搬送する。冷却ユニットCP1は、密着強化ユニットAHにて加熱処理が行われた基板Wの冷却処理を行うクールプレートである。
【0043】
冷却処理の終了した基板Wは、搬送ロボットTRによって冷却ユニットCP1から塗布処理ユニットSC1へと搬送される。塗布処理ユニットSC1は、基板Wの主面にレジストを供給し、基板を回転させてレジスト塗布処理を行う。供給されたレジストは遠心力によって基板Wの主面全体に拡がり、レジスト膜を形成する。
【0044】
次に、レジスト塗布処理の終了した基板Wは、搬送ロボットTRによって塗布処理ユニットSC1から加熱ユニットHP1へと搬送される。加熱ユニットHP1は、塗布処理ユニットSC1にてレジスト塗布が行われた基板Wの加熱処理を行うホットプレートである。この加熱処理は「プリベーク」と称される熱処理であり、基板Wに塗布されたレジスト中の余分な溶媒成分を蒸発させ、レジストと基板Wとの密着性を強固にして安定した感度のレジスト膜を形成する処理である。
【0045】
プリベークの終了した基板Wは、搬送ロボットTRによって加熱ユニットHP1から冷却ユニットCP2へと搬送される。冷却ユニットCP2は、プリベーク後の基板Wの冷却処理を行う。
【0046】
冷却処理終了後、搬送ロボットTRは、冷却ユニットCP2からインターフェイスIFに基板Wを搬送する。インターフェイスIFは、搬送ロボットTRから受け取ったレジスト膜が形成された基板Wを露光装置(ステッパ)に渡す。露光装置はその基板Wに露光処理を行う。露光処理後の基板Wは露光装置から再びインターフェイスIFに戻される。
【0047】
インターフェイスIFに戻された基板Wは、搬送ロボットTRによって露光後ベークユニットPEBに搬送される。露光後ベークユニットPEBは、光化学反応によって生じた生成物をレジスト膜内で均一に拡散させる熱処理(露光後ベーク)を行う。この熱処理によって露光部と未露光部との境界におけるレジストの波打ちが解消され、良好なパターンが形成される。
【0048】
露光後ベークの終了した基板Wは、搬送ロボットTRによって露光後ベークユニットPEBから冷却ユニットCP3へと搬送される。冷却ユニットCP3は、露光後ベーク後の基板Wの冷却処理を行う。その後、基板Wは搬送ロボットTRによって冷却ユニットCP3から現像処理ユニットSD1へと搬送される。現像処理ユニットSD1は、露光後の基板Wの現像処理を行う。
【0049】
現像後の基板Wは、搬送ロボットTRによって現像処理ユニットSD1から加熱ユニットHP2へと搬送される。加熱ユニットHP2は、現像後の基板Wの加熱を行う。さらにその後、基板Wは搬送ロボットTRによって加熱ユニットHP2から冷却ユニットCP4へと搬送され、冷却される。
【0050】
冷却ユニットCP4にて冷却された基板Wは、搬送ロボットTRによってインデクサIDに戻され、キャリアに収納される。
【0051】
以上のように、図4に示した手順にしたがって搬送ロボットTRが基板Wを搬送することにより、レジスト塗布処理、現像処理およびそれらに付随する熱処理からなる一連の処理が基板Wに行われる。なお、図4において塗布処理ユニットSC1の代わりに、それと同等の機能を有する塗布処理ユニットSC2を使用するようにしても良いし、塗布処理ユニットSC1または塗布処理ユニットSC2のいずれか空いている方に基板Wを搬入するといういわゆる並列処理を行うようにしても良い。このことは、現像処理ユニットSD1、加熱ユニットHP1、冷却ユニットCP1等の同等の機能を有する他の処理ユニットが存在するものについて同様である。
【0052】
以上、基板処理装置1の全体構成および基板処理装置1における処理手順の概略について説明したが、次に基板処理装置1に備えられた塗布処理ユニットSC1についてさらに説明を続ける。なお、以下は塗布処理ユニットSC1についての説明であるが、塗布処理ユニットSC2についても同様である。
【0053】
図5は、塗布処理ユニットSC1の要部構成を示す図である。基板Wはスピンチャック41によって略水平姿勢に保持されている。スピンチャック41は、基板Wの裏面を真空吸着することによって基板Wを保持するいわゆるバキュームチャックである。なお、スピンチャック41には、基板Wの端縁部を機械的に把持するいわゆるメカチャックを採用するようにしても良い。
【0054】
スピンチャック41の下面側中央部には図示を省略するモータのモータ軸42が垂設されている。当該モータが駆動してモータ軸42を正または逆方向に回転させることにより、スピンチャック41およびそれに保持された基板Wも水平面内にて回転する。
【0055】
塗布処理ユニットSC1にはレジスト塗布処理時に回転する基板Wから飛散するレジストを受け止めて回収するカップ43が設けられている。カップ43はスピンチャック41に対して相対的に昇降自在とされており、基板Wにレジスト塗布処理を行うときには図5に示す如くスピンチャック41に保持された基板Wの周囲にカップ43が位置する。この状態においては、回転する基板Wから飛散するレジストがカップ43の内壁面によって受け止められ、下方の排出口(図示省略)へと導かれる。また、搬送ロボットTRが塗布処理ユニットSC1に対して基板Wの搬出入を行うときには、カップ43の上端よりもスピンチャック41が突き出た状態となる。
【0056】
レジスト塗布処理時には、スピンチャック41に保持した基板Wを回転させつつ吐出ノズル45から基板Wにレジストを吐出する。吐出ノズル45は、レジスト配管20を介してレジスト供給源たるレジストポンプ30と連通接続されている。レジストポンプ30と吐出ノズル45とを連通するレジスト配管20には、フィルター37および本発明に係るダイヤフラムバルブ10が設けられている。レジストポンプ30は、レジスト瓶36に貯留されているレジストを吸い上げてレジスト配管20に送り出す。レジスト配管20に送り出されたレジストはフィルター37を通過して浄化される。ダイヤフラムバルブ10が開放されているときには、浄化されたレジストがさらにダイヤフラムバルブ10を通過して吐出ノズル45に導かれ、吐出ノズル45から回転する基板Wに向けて吐出される。
【0057】
また、ダイヤフラムバルブ10にはエア配管47が連通接続されている。エア配管47は、供給管47aとリーク管47bとの2つに分岐されている。リーク管47bにはリークバルブ49が設けられている。一方、供給管47aには電磁弁48およびエアポンプ46が設けられている。ダイヤフラムバルブ10の構成については後述するが、リークバルブ49を閉鎖して電磁弁48を開放することによりエア配管47からダイヤフラムバルブ10にエアを供給してダイヤフラムバルブ10を開放することができる。逆に、リークバルブ49を開放して電磁弁48を閉鎖することによりエア配管47を介してダイヤフラムバルブ10から空気をリークしてダイヤフラムバルブ10を閉鎖することができる。
【0058】
また、既述したコントローラCRには流量制御部38および開閉制御部39が設けられている。流量制御部38および開閉制御部39はいずれもコントローラCRのCPUが所定の処理プログラムを実行することによって実現される処理部である。レジストポンプ30はレジスト配管20に送り出すレジストの流量を調整する機能を有しており、流量制御部38はレジスト配管20に送り出されるレジストの流量が所定量となるようにレジストポンプ30を制御する。一方、開閉制御部39は電磁弁48およびリークバルブ49を制御してダイヤフラムバルブ10にエアを供給することとダイヤフラムバルブ10からエアをリークすることとを切り替え、ダイヤフラムバルブ10の開閉を制御する。
【0059】
図6および図7は、本発明に係るダイヤフラムバルブ10の構造および動作を示す図である。ダイヤフラムバルブ10は、レジスト配管20の経路途中に設けられており、上流側配管20a、開閉室11、連結配管20c、補助室21および下流側配管20bを直列に連結して構成されている。従って、ダイヤフラムバルブ10は、レジストが流入する1つの流入口26と該レジストが流出する1つの流出口27とを有する。なお、上流側配管20aおよび下流側配管20bは、そのままレジスト配管20の一部をも構成している。
【0060】
上流側配管20aの端部は開閉室11の底部に連通接続されている。なお、上流側配管20aの他端部はレジストポンプ30に(厳密にはフィルター37に)接続されている。よって、レジストポンプ30から送り出されたレジストは上流側配管20a内の上流側流路25aを通過して開閉室11に流れ込む。
【0061】
開閉室11は中空の箱状部材であり、その内部にはピストン12と、バネ13と、隔壁14と、ダイヤフラム15とが設けられている。ピストン12は、開閉室11の内部にて図面の縦方向に沿って摺動自在に構成されている。バネ13は、ピストン12の上面と開閉室11の上部内壁面との間に配置されている。
【0062】
隔壁14は開閉室11の内部を上下に仕切る平板状の部材であって、その中央部にはピストン12が貫通している。ピストン12は隔壁14に対して摺動自在ではあるものの、ピストン12と隔壁14との接触部分は完全にシールされており、エア配管47から開閉室11に空気が送り込まれたときにその空気が隔壁14よりも下側(ダイヤフラム15側)に漏れることはない。
【0063】
ダイヤフラム15の周縁部は開閉室11の内壁面に固設されている。ダイヤフラム15は、レジストに直接接触するためフッ化樹脂(例えばテフロン(登録商標))を用いて形成するのが好ましい。ダイヤフラム15の中央部はピストン12の下端部と固設されている。また、ダイヤフラム15の中央部はリンク棒23の一端部とも固設されている。
【0064】
開閉室11の底部中央には弁座16が設けられている。連結配管20cは、開閉室11の弁座16と補助室21とを連通接続する。また、連結配管20cの内側にはリンク棒23が遊挿されている。リンク棒23は、弁体であるダイヤフラム15が作動する方向の中心軸である弁軸Qに沿って配置されている。
【0065】
補助室21の内部にはダイヤフラム22が配置されている。ダイヤフラム22の周縁部は補助室21の内壁面に固設されている。ダイヤフラム22は、ダイヤフラム15と同一のものであり、同じ部材を用いた同一形状のものとされている。そして、ダイヤフラム22の中央部にはリンク棒23の他端部が固設されている。よって、図示の如くダイヤフラム22は上記の弁軸Q上に設けられていることとなる。
【0066】
下流側配管20bの端部は補助室21であってダイヤフラム22よりも上側部分、つまりレジストが流れ込む領域に連通接続されている。下流側配管20bもレジスト配管20の一部であり、その他端部はそのまま吐出ノズル45に連通接続されている。
【0067】
以上のようなダイヤフラムバルブ10の構成において、リークバルブ49を閉鎖しつつ電磁弁48を開放すると、図6中矢印AR6にて示すようにエア配管47から開閉室11内部にエアが供給され、ピストン12がバネ13の弾性力に抗して押し上げられた状態(図6の状態)となる。ピストン12が押し上げられると、それに固設されたダイヤフラム15が変形されて弁座16から離間する。また、ダイヤフラム15とダイヤフラム22とは同一形状のものであってかつ両者はリンク棒23にて連結されているため、ピストン12が押し上げられると、ダイヤフラム22もダイヤフラム15と全く同じ変形挙動を示す。
【0068】
図6に示すように、弁体であるダイヤフラム15が弁座16から離間すると、上流側流路25aと下流側流路25bとが連通状態となり、レジストポンプ30から送り出されたレジストは上流側流路25aから下流側流路25bを経て吐出ノズル45に到達し、吐出ノズル45から基板Wに向けて吐出されることとなる。すなわち、図6に示す状態が流入口26から流出口27に至る流路25が開放された開状態である。なお、本実施形態では、流入口26から流出口27に至る流路25に開閉用のダイヤフラム15が設けられており、流路25のうちダイヤフラム15よりも上流側を上流側流路25aとし、下流側を下流側流路25bとしている。
【0069】
逆に、電磁弁48を閉鎖してリークバルブ49を開放すると、バネ13の復元力に抗してピストン12を押し上げる圧力が存在しなくなる。このため、バネ13の復元力によってピストン12が押し下げられ、開閉室11内部のエアは図7中矢印AR7にて示すようにエア配管47から押し出される。ピストン12が押し下げられると、それに固設されたダイヤフラム15が変形されて弁座16に密着する。また、上記と同様に、ピストン12が押し下げられると、ダイヤフラム22もダイヤフラム15と全く同じ変形挙動を示す。
【0070】
図7に示すように、弁体であるダイヤフラム15が弁座16に密着すると、上流側流路25aと下流側流路25bとが遮断された状態となり、レジストポンプ30から送り出されたレジストは下流側流路25bへと流れることができず、吐出ノズル45に到達することもない。従って、吐出ノズル45からのレジスト吐出は停止される。すなわち、図7に示す状態が流入口26から流出口27に至る流路25が閉鎖された閉状態である。
【0071】
このように、吐出ノズル45からのレジスト吐出の開始および停止は、ダイヤフラム15(開閉用ダイヤフラム)が弁座16から離間および弁座16に密着することによって流入口26から流出口27に至る流路25を開閉することにより実現される。そして、電磁弁48、リークバルブ49、ピストン12およびバネ13等がダイヤフラム15を作動させる作動手段として機能するものである。レジスト塗布処理を行うときには、開閉制御部39がリークバルブ49を閉鎖して電磁弁48を開放することによりダイヤフラム15を弁座16から離間させて上記流路25を開放し、逆にレジスト塗布処理を行わないときには、開閉制御部39がリークバルブ49を開放して電磁弁48を閉鎖することによりダイヤフラム15を弁座16に密着させて流路25を閉鎖する。
【0072】
ところで、既述したように、ダイヤフラム15の作動に伴って流入口26から流出口27に至る流路25に容積変化が生じる。流路25のうち上流側流路25aの端部はレジストポンプ30によって閉じられているのに対し、下流側流路25bの端部は吐出ノズル45として開放されているため、ダイヤフラム15の作動にともなう容積変化の影響は専ら下流側流路25bに生じる。すなわち、ダイヤフラム15が弁座16から離間するときには下流側流路25bにレジストの引き戻しが生じ、ダイヤフラム15が弁座16に密着するときには下流側流路25bにレジストの押し出しが生じる。特に、本実施形態のように、電磁弁48およびリークバルブ49の開閉のみによってダイヤフラム15を急速に作動させるときにはレジストを引き戻すまたは押し出す圧力が強く作用することとなる。
【0073】
そこで、本実施形態においては、開閉用のダイヤフラムであるダイヤフラム15よりも流路25の流出口27側にダイヤフラム22を設けている。ダイヤフラム22はダイヤフラム15と同一形状であって、しかもダイヤフラム22とダイヤフラム15とはリンク棒23によって連結されている。
【0074】
従って、ダイヤフラム22はダイヤフラム15と機械的に連動され、ダイヤフラム15が流路25を閉鎖するとき(ダイヤフラム15が弁座16に密着するとき)には、下流側流路25b(二次側流路)の容積を増加するようにダイヤフラム22が作動する。逆に、ダイヤフラム15が流路25を開放するとき(ダイヤフラム15が弁座16から離間するとき)には、下流側流路25bの容積を減少するようにダイヤフラム22が作動する。しかも、ダイヤフラム22とダイヤフラム15とは同一形状であるため、ダイヤフラム15の作動にともなう容積変化と全く等量であって逆向きの容積増減がダイヤフラム22の作動によって達成されるのである。
【0075】
換言すれば、ダイヤフラム15が作動したときに流路25のうちダイヤフラム15よりも流出口27側の二次側流路である下流側流路25bに生じる容積変化を補償するようにダイヤフラム22は作動する。
【0076】
従って、電磁弁48およびリークバルブ49の開閉のみによってダイヤフラム15を急速に作動させたとしても、それにともなう容積変化はダイヤフラム15に連動するダイヤフラム22によって直ちに補償され、下流側流路25bにレジストの引き戻しや押し出しが生じることはない。その結果、ダイヤフラムバルブ10の開閉時にも安定したレジスト供給を行うことができ、不安定なレジスト供給に起因した塗布欠陥を抑制することができる。また、エア配管47における空気の流速を調整する機構が不要になるとともに、ダイヤフラムバルブ10の開閉速度を調整するという困難な作業も不要となる。
【0077】
特に、第1実施形態においては、ダイヤフラム15が作動する方向の中心軸である弁軸Q上に容積補償のためのダイヤフラム22が設けられ、その弁軸Qに沿ってリンク棒23が配置されている。従って、ダイヤフラム15の作動による圧力波が生じる方向(弁軸Qに沿った方向)にダイヤフラム22が設けられ、しかもその圧力波が生じる方向に沿ってダイヤフラム22も作動する。よって、ダイヤフラム15の作動による容積変化がより効果的にダイヤフラム22によって吸収されることとなる。
【0078】
また、上述したように、流量制御部38はレジストポンプ30から吐出ノズル45に送給するレジスト流量を制御し、開閉制御部39は電磁弁48およびリークバルブ49を制御してダイヤフラムバルブ10の開閉を切り替える。図8は、レジストポンプ30から吐出ノズル45に送給するレジスト流量の変化の一例を示す図である。流量制御部38は図8の如きルックアップテーブルを保有し、それに従ってレジストポンプ30を制御し、レジストポンプ30から吐出ノズル45に送給するレジスト流量を調整する。そして、開閉制御部39は、吐出ノズル45からのレジスト吐出を停止する際に、レジストポンプ30から吐出ノズル45に送給されるレジスト流量が所定値に到達した時点でダイヤフラム15が流路25を閉鎖するように電磁弁48およびリークバルブ49を制御する。
【0079】
具体的には、流量制御部38がレジストポンプ30を制御することによってレジスト流量が図8に示すような変化を示すときに、そのレジスト流量が例えばQ1の時点(例えば時刻t1)にてダイヤフラム15が流路25を閉鎖するように開閉制御部39が電磁弁48およびリークバルブ49を制御する。
【0080】
従来であれば、レジスト配管20内をレジストが流れているときにダイヤフラム15が流路25を急速に閉鎖するといわゆるウォーターハンマー(水撃作用)によって騒音、振動、あるいはレジスト配管20自体の破損等を招くおそれがあった。しかし、本実施形態のように、ダイヤフラム15の作動による容積変化をダイヤフラム22によって吸収するようにすれば、ダイヤフラム15が流路25を急速に閉鎖することに起因した圧力波がダイヤフラム22による容積変化によって緩和され、ウォーターハンマーを防止することができる。
【0081】
しかも、レジストポンプ30から吐出ノズル45に送給されるレジスト流量が所定値に到達した時点でダイヤフラム15が流路25を閉鎖すれば、従来のサックバックを不要にすることができる。すなわち、従来のレジスト吐出機構においては、吐出ノズル先端からの液だれを防ぐために、レジストの吐出停止後にレジスト配管を吸引して吐出ノズル先端近傍の液を若干引き戻すサックバックを行っており、そのための特別な機構も設けていた。
【0082】
ここで、本実施形態のように、ダイヤフラム15の作動による容積変化をダイヤフラム22によって吸収するようにすれば、吐出ノズル45からのレジスト吐出を安定して停止することができるとともに、吐出停止時点のレジスト流量にほぼ比例した量の液が流れのエネルギーによって吐出ノズル45の先端から抜け出ることとなるため、サックバックと同様のことを行うことができるとともに、しかもレジスト吐出停止時のレジスト先端位置をコントロールすることができる。
【0083】
図9は、吐出ノズル45におけるレジスト停止位置を示す図である。レジストポンプ30から吐出ノズル45に送給されるレジスト流量がQ1の時点(例えば時刻t1)にてダイヤフラム15が流路25を閉鎖すれば、レジスト吐出停止時のレジスト先端位置はL1となる。また、レジスト流量がQ2の時点(時刻t2)にてダイヤフラム15が流路25を閉鎖すれば、レジスト吐出停止時のレジスト先端位置はL2となる。同様に、レジスト流量がQ3の時点(時刻t3)にてダイヤフラム15が流路25を閉鎖すれば、レジスト吐出停止時のレジスト先端位置はL3となる。このように、ダイヤフラム15が流路25を閉鎖する時点におけるレジストポンプ30から吐出ノズル45に送給されるレジスト流量に応じて吐出停止時のレジスト先端位置が規定され、レジスト流量が所定値に到達した時点でダイヤフラム15が流路25を閉鎖するように開閉制御部39が電磁弁48およびリークバルブ49を制御することにより、サックバックが不要になるとともに吐出停止時のレジスト先端位置を調整することができる。
【0084】
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なるのは、ダイヤフラムバルブの構成であり、残余の部分(例えば基板処理装置の全体構成および処理手順)は第1実施形態と同じであるためその説明は省略する。
【0085】
図10および図11は、第2実施形態のダイヤフラムバルブ60の構造および動作を示す図である。なお、第1実施形態と同一の部材については同一の符号を付している。
【0086】
ダイヤフラムバルブ60は、レジスト配管20の経路途中に設けられており、上流側配管20a、開閉室61および下流側配管20bを直列に連結して構成されている。従って、ダイヤフラムバルブ60は、レジストが流入する1つの流入口26と該レジストが流出する1つの流出口27とを有する。
【0087】
上流側配管20aの端部は開閉室61の底部に連通接続されている。そして、開閉室61内の上流側配管20aが連通接続される部分に弁座16が形成されている。なお、上流側配管20aの他端部はレジストポンプ30に接続されている。よって、レジストポンプ30から送り出されたレジストは上流側配管20a内の上流側流路25aを通過して開閉室61に流れ込む。
【0088】
開閉室61の内部にはピストン12と、バネ13と、隔壁64と、ダイヤフラム15と、ダイヤフラム62とが設けられている。ピストン12およびバネ13の機能は第1実施形態と同じであり、電磁弁48およびリークバルブ49の開閉状態によってピストン12がエアにより押し上げられまたはバネ13により押し下げられた状態となる。ダイヤフラム15も第1実施形態と同じであり、ピストン12が押し上げられるとダイヤフラム15が弁座16から離間し(図10)、ピストン12が押し下げられるとダイヤフラム15が弁座16に密着する(図11)。
【0089】
隔壁64は開閉室61の内部を上下に仕切る平板状の部材であって、その一部にはピストン12が貫通している。ピストン12は隔壁64に対して摺動自在ではあるものの、ピストン12と隔壁64との接触部分は完全にシールされており、エア配管47から開閉室61に空気が送り込まれたときにその空気が隔壁64よりも下側(ダイヤフラム15側)に漏れることはなく、また逆に隔壁64とダイヤフラム15との間に満たされた油が隔壁64よりも上側に漏れ出ることはない。
【0090】
ここで第2実施形態の隔壁64は、金属等の高い剛性を有する材料にて構成されており、ダイヤフラム15を弁座16から離間させるときにエア配管47から開閉室61に送り込まれる空気の空気圧によっては実質的に変形しない。
【0091】
ダイヤフラム62は、開閉室61内であってダイヤフラム15よりも流路25の流出口27側に設けられている。第2実施形態のダイヤフラム62はダイヤフラム15と同一形状でなくても良い。ここで、ダイヤフラム15の内側およびダイヤフラム62の内側は相互に連通されつつ隔壁64によってシールされた1つの密閉空間65とされている。そして、密閉空間65には非圧縮性流体である油によって満たされている。この油が流路25に漏れ出ないように、ダイヤフラム15およびダイヤフラム62が開閉室61と隙間なく接続されていることは勿論である。
【0092】
第2実施形態のようなダイヤフラムバルブ60の構成において、リークバルブ49を閉鎖しつつ電磁弁48を開放すると、図10中矢印AR10にて示すようにエア配管47から開閉室61内部にエアが供給され、ピストン12がバネ13の弾性力に抗して押し上げられた状態(図10の状態)となる。ピストン12が押し上げられると、それに固設されたダイヤフラム15が変形されて弁座16から離間する。このときに、密閉空間65内部は完全にシールされてかつ非圧縮性流体である油によって満たされているため、密閉空間65内の容積はそのまま維持されることとなる。密閉空間65内の容積が維持されつつダイヤフラム15が内側に変形されると、ダイヤフラム62が油圧によって外側(流路25側)に変形される。しかも、ダイヤフラム15による容積変化量とダイヤフラム62による容積変化量は等しく、ダイヤフラム15によって流路25の容積が増えた分だけダイヤフラム62によって流路25の容積が減ることとなる。
【0093】
図10に示すように、弁体であるダイヤフラム15が弁座16から離間すると、上流側流路25aと下流側流路25bとが連通状態となり、レジストポンプ30から送り出されたレジストは上流側流路25aから下流側流路25bを経て吐出ノズル45に到達し、吐出ノズル45から基板Wに向けて吐出されることとなる。すなわち、図10に示す状態が流入口26から流出口27に至る流路25が開放された開状態である。なお、第2実施形態でも、流入口26から流出口27に至る流路25に開閉用のダイヤフラム15が設けられており、流路25のうちダイヤフラム15よりも上流側を上流側流路25aとし、下流側を下流側流路25bとしている。
【0094】
逆に、電磁弁48を閉鎖してリークバルブ49を開放すると、バネ13の復元力に抗してピストン12を押し上げる圧力が存在しなくなる。このため、バネ13の復元力によってピストン12が押し下げられ、開閉室61内部のエアは図11中矢印AR11にて示すようにエア配管47から押し出される。ピストン12が押し下げられると、それに固設されたダイヤフラム15が変形されて弁座16に密着する。このときに、上記と同様に、密閉空間65内の容積が維持されつつダイヤフラム15が外側に変形されると、ダイヤフラム62が油圧によって内側(密閉空間65側)に変形される。しかも、ダイヤフラム15による容積変化量とダイヤフラム62による容積変化量は等しく、ダイヤフラム15によって流路25の容積が減った分だけダイヤフラム62によって流路25の容積が増えることとなる。
【0095】
図11に示すように、弁体であるダイヤフラム15が弁座16に密着すると、上流側流路25aと下流側流路25bとが遮断された状態となり、レジストポンプ30から送り出されたレジストは下流側流路25bへと流れることができず、吐出ノズル45に到達することもない。従って、吐出ノズル45からのレジスト吐出は停止される。すなわち、図11に示す状態が流入口26から流出口27に至る流路25が閉鎖された閉状態である。
【0096】
このように、第2実施形態でも吐出ノズル45からのレジスト吐出の開始および停止は、ダイヤフラム15(開閉用ダイヤフラム)が弁座16から離間および弁座16に密着することによって流入口26から流出口27に至る流路25を開閉することにより実現される。そして、電磁弁48、リークバルブ49、ピストン12およびバネ13等がダイヤフラム15を作動させる作動手段として機能するものである。レジスト塗布処理を行うときには、開閉制御部39がリークバルブ49を閉鎖して電磁弁48を開放することによりダイヤフラム15を弁座16から離間させて上記流路25を開放し、逆にレジスト塗布処理を行わないときには、開閉制御部39がリークバルブ49を開放して電磁弁48を閉鎖することによりダイヤフラム15を弁座16に密着させて流路25を閉鎖する。
【0097】
ここで第2実施形態においても第1実施形態と同様に、ダイヤフラム15の作動に伴って流入口26から流出口27に至る流路25に容積変化が生じる。流路25のうち上流側流路25aの端部はレジストポンプ30によって閉じられているのに対し、下流側流路25bの端部は吐出ノズル45として開放されているため、ダイヤフラム15の作動にともなう容積変化の影響は専ら下流側流路25bに生じる。すなわち、ダイヤフラム15が弁座16から離間するときには下流側流路25bにレジストの引き戻しが生じ、ダイヤフラム15が弁座16に密着するときには下流側流路25bにレジストの押し出しが生じる。
【0098】
第2実施形態においては、開閉用のダイヤフラムであるダイヤフラム15よりも流路25の流出口27側にダイヤフラム62を設けている。そして、上述の如く、ダイヤフラム15の内側およびダイヤフラム62の内側は相互に連通されつつ隔壁64によってシールされた1つの密閉空間65とされ、密閉空間65には非圧縮性流体である油によって満たされている。
【0099】
従って、ダイヤフラム62はダイヤフラム15と機械的に連動され、ダイヤフラム15が流路25を閉鎖するとき(ダイヤフラム15が弁座16に密着するとき)には、下流側流路25b(二次側流路)の容積を増加するようにダイヤフラム62が作動する。逆に、ダイヤフラム15が流路25を開放するとき(ダイヤフラム15が弁座16から離間するとき)には、下流側流路25bの容積を減少するようにダイヤフラム62が作動する。しかも、密閉空間65には非圧縮性流体である油によって満たされているためダイヤフラム15による容積変化量とダイヤフラム62による容積変化量は等しく、ダイヤフラム15の作動にともなう容積変化と全く等量であって逆向きの容積増減がダイヤフラム62の作動によって達成されるのである。
【0100】
換言すれば、ダイヤフラム15が作動したときに流路25のうちダイヤフラム15よりも流出口27側の二次側流路である下流側流路25bに生じる容積変化を補償するようにダイヤフラム62は作動する。
【0101】
従って、電磁弁48およびリークバルブ49の開閉のみによってダイヤフラム15を急速に作動させたとしても、それにともなう容積変化はダイヤフラム15に連動するダイヤフラム62によって直ちに補償され、下流側流路25bにレジストの引き戻しや押し出しが生じることはない。その結果、ダイヤフラムバルブ60の開閉時にも安定したレジスト供給を行うことができ、不安定なレジスト供給に起因した塗布欠陥を抑制することができる。また、エア配管47における空気の流速を調整する機構が不要になるとともに、ダイヤフラムバルブ60の開閉速度を調整するという困難な作業も不要となる。
【0102】
特に、第2実施形態においては、密閉空間65に満たされた非圧縮性流体である油を媒介にしてダイヤフラム15とダイヤフラム62とを連動させており、油の容積は常に一定であるため、ダイヤフラム62の材質や形状がダイヤフラム15と異なったとしてもダイヤフラム15の作動による容積変化をダイヤフラム62によって確実に補償することができる。よって、ダイヤフラムバルブ60の設計の自由度が高まることとなる。
【0103】
さらに、第2実施形態のダイヤフラムバルブ60は密閉空間65にエアが溜まるおそれがないため、確実な容積変化補償動作を行うことができる。
【0104】
<3.第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態が第1実施形態と異なるのは、ダイヤフラムバルブの構成であり、残余の部分(例えば基板処理装置の全体構成および処理手順)は第1実施形態と同じであるためその説明は省略する。
【0105】
図12および図13は、第3実施形態のダイヤフラムバルブ70の構造および動作を示す図である。なお、第1実施形態と同一の部材については同一の符号を付している。
【0106】
ダイヤフラムバルブ70は、レジスト配管20の経路途中に設けられており、上流側配管20a、開閉室71および下流側配管20bを直列に連結して構成されている。従って、ダイヤフラムバルブ70は、レジストが流入する1つの流入口26と該レジストが流出する1つの流出口27とを有する。
【0107】
上流側配管20aの端部は開閉室71の底部に連通接続されている。そして、開閉室71内の上流側配管20aが連通接続される部分に弁座16が形成されている。なお、上流側配管20aの他端部はレジストポンプ30に接続されている。よって、レジストポンプ30から送り出されたレジストは上流側配管20a内の上流側流路25aを通過して開閉室71に流れ込む。
【0108】
開閉室71の内部にはピストン12と、バネ13と、隔壁74と、ダイヤフラム75とが設けられている。ピストン12およびバネ13の機能は第1実施形態と同じであり、電磁弁48およびリークバルブ49の開閉状態によってピストン12がエアにより押し上げられまたはバネ13により押し下げられた状態となる。
【0109】
隔壁74は開閉室71の内部を上下に仕切る平板状の部材であって、その中央部にはピストン12が貫通している。ピストン12は隔壁74に対して摺動自在ではあるものの、ピストン12と隔壁74との接触部分は完全にシールされており、エア配管47から開閉室71に空気が送り込まれたときにその空気が隔壁74よりも下側(ダイヤフラム75側)に漏れることはなく、また逆に隔壁74とダイヤフラム75との間に満たされた油が隔壁74よりも上側に漏れ出ることはない。
【0110】
ここで第3実施形態の隔壁74は、金属等の高い剛性を有する材料にて構成されており、ダイヤフラム75を弁座16から離間させるときにエア配管47から開閉室71に送り込まれる空気の空気圧によっては実質的に変形しない。
【0111】
ダイヤフラム75の周縁部は隔壁74の下面に固設されている。また、ダイヤフラム75の中央部はピストン12の下端部と固設されている。このため、ピストン12が押し上げられるとダイヤフラム75が弁座16から離間し(図10)、ピストン12が押し下げられるとダイヤフラム75が弁座16に密着する(図11)。
【0112】
ダイヤフラム75は、ゴム等の弾性部材の表面側(流路25側)をフッ化樹脂等にてコーティングしたものにて構成するのが好ましい。そして、ダイヤフラム75の内側は隔壁74によってシールされた1つの密閉空間76とされている。密閉空間76には非圧縮性流体である油によって満たされている。なお、この油が流路25に漏れ出ないように、ダイヤフラム75が隔壁74と隙間なく接続されていることは勿論である。
【0113】
第3実施形態のようなダイヤフラムバルブ70の構成において、リークバルブ49を閉鎖しつつ電磁弁48を開放すると、図12中矢印AR12にて示すようにエア配管47から開閉室71内部にエアが供給され、ピストン12がバネ13の弾性力に抗して押し上げられた状態(図12の状態)となる。ピストン12が押し上げられると、それに固設されたダイヤフラム75が変形されて弁座16から離間する。このときに、密閉空間76内部は完全にシールされてかつ非圧縮性流体である油によって満たされているため、密閉空間76内の容積はそのまま維持されることとなる。密閉空間76内の容積が維持されつつピストン12が押し上げられると、弾性部材で構成されたダイヤフラム75の一部(ピストン12と固設されていない部分)が油圧によって外側(流路25側)に膨張する。しかも、ピストン12が押し上げられたことによるダイヤフラム75の容積変化量と油圧により膨張したダイヤフラム75の容積変化量は相殺され、ダイヤフラム75が弁座16から離間しても流路25に容積変化は生じないこととなる。
【0114】
図12に示すように、弁体であるダイヤフラム75が弁座16から離間すると、上流側流路25aと下流側流路25bとが連通状態となり、レジストポンプ30から送り出されたレジストは上流側流路25aから下流側流路25bを経て吐出ノズル45に到達し、吐出ノズル45から基板Wに向けて吐出されることとなる。すなわち、図12に示す状態が流入口26から流出口27に至る流路25が開放された開状態である。なお、第3実施形態でも、流入口26から流出口27に至る流路25に開閉用のダイヤフラム75が設けられており、流路25のうちダイヤフラム75よりも上流側を上流側流路25aとし、下流側を下流側流路25bとしている。
【0115】
逆に、電磁弁48を閉鎖してリークバルブ49を開放すると、バネ13の復元力に抗してピストン12を押し上げる圧力が存在しなくなる。このため、バネ13の復元力によってピストン12が押し下げられ、開閉室71内部のエアは図13中矢印AR13にて示すようにエア配管47から押し出される。ピストン12が押し下げられると、それに固設されたダイヤフラム75が変形されて弁座16に密着する。このときに、上記と同様に、密閉空間76内の容積が維持されつつピストン12が押し下げられると、弾性部材で構成されたダイヤフラム75の一部(ピストン12と固設されていない部分)が油圧によって内側(隔壁74側)にくぼむ。しかも、ピストン12が押し下げられたことによるダイヤフラム75の容積変化量と油圧によりくぼんだダイヤフラム75の容積変化量は相殺され、ダイヤフラム75が弁座16から離間しても流路25に容積変化は生じないこととなる。
【0116】
図13に示すように、弁体であるダイヤフラム75が弁座16に密着すると、上流側流路25aと下流側流路25bとが遮断された状態となり、レジストポンプ30から送り出されたレジストは下流側流路25bへと流れることができず、吐出ノズル45に到達することもない。従って、吐出ノズル45からのレジスト吐出は停止される。すなわち、図13に示す状態が流入口26から流出口27に至る流路25が閉鎖された閉状態である。
【0117】
このように、第3実施形態でも吐出ノズル45からのレジスト吐出の開始および停止は、ダイヤフラム75(開閉用ダイヤフラム)が弁座16から離間および弁座16に密着することによって流入口26から流出口27に至る流路25を開閉することにより実現される。そして、電磁弁48、リークバルブ49、ピストン12およびバネ13等がダイヤフラム75を作動させる作動手段として機能するものである。レジスト塗布処理を行うときには、開閉制御部39がリークバルブ49を閉鎖して電磁弁48を開放することによりダイヤフラム75を弁座16から離間させて上記流路25を開放し、逆にレジスト塗布処理を行わないときには、開閉制御部39がリークバルブ49を開放して電磁弁48を閉鎖することによりダイヤフラム75を弁座16に密着させて流路25を閉鎖する。
【0118】
ここで、上述したように、第3実施形態においては、ダイヤフラム75の作動によっては流路25に容積変化が生じない。すなわち、ダイヤフラム75の内側は隔壁74によってシールされた1つの密閉空間76とされ、密閉空間76には非圧縮性流体である油によって満たされている。よって、密閉空間76の容積は常に一定であり、ダイヤフラム75がどのように作動しても流路25に容積変化が生じないのである。
【0119】
従って、電磁弁48およびリークバルブ49の開閉のみによってダイヤフラム75を急速に作動させたとしても、それにともなう流路25での容積変化はなく、下流側流路25bにレジストの引き戻しや押し出しが生じることはない。その結果、ダイヤフラムバルブ70の開閉時にも安定したレジスト供給を行うことができ、不安定なレジスト供給に起因した塗布欠陥を抑制することができる。また、エア配管47における空気の流速を調整する機構が不要になるとともに、ダイヤフラムバルブ70の開閉速度を調整するという困難な作業も不要となる。
【0120】
特に、第3実施形態においては、密閉空間76に非圧縮性流体である油を満たすことによって1つのダイヤフラム75にて第1実施形態および第2実施形態と同等の機能を実現している。よって、ダイヤフラムバルブ70の構造をより簡易なものとすることができる。
【0121】
さらに、第3実施形態のダイヤフラムバルブ70は密閉空間76にエアが溜まるおそれがないため、確実な容積変化補償動作を行うことができる。
【0122】
<4.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。例えば、上記の各実施形態においては、開閉用のダイヤフラム15(75)を作動させるのにエアおよびピストン12、バネ13等を使用していたが、これに限定されるものではなく、例えばアクチュエータ等を使用して開閉用のダイヤフラム15(75)を作動させても良い。但し、ダイヤフラム15(75)を作動させる速度が遅いと瞬間的に弁座16近傍の流路が狭くなって十分なレジスト流量が得られず、既述したような吐出ノズル45からのぼた落ちの問題が生じるため、ある程度の作動速度の得られるものが好ましい。
【0123】
また、第1実施形態においては、レジストポンプ30自体がレジスト配管20に送り出すレジストの流量を調整する機能を有していたが、レジストポンプ30とは別にレジスト流量を調整するマスフロコントローラを設け、流量制御部38が該マスフロコントローラを制御するようにしても良い。
【0124】
また、上記の第2、第3実施形態においては、非圧縮性流体として油を用いていたが、これに限定されるものではなく、他の非圧縮性流体、例えば水を使用するようにしても良い。
【0125】
また、上記の第1実施形態においてはリンク棒23によって、第2実施形態においては油によって2つのダイヤフラムを機械的に連動させていたが、これらに限定されるものではなく、開閉用のダイヤフラムが作動したときに下流側流路25bに生じる容積変化を補償することができるようなリンク機構であれば種々の機構を採用することができる。
【0126】
また、第3実施形態においては、ダイヤフラム75の内側を隔壁74によってシールされた1つの密閉空間76とし、密閉空間76を非圧縮性流体である油で満たすようにしていたが、これに代えて、非圧縮性と変形能を有する物体、例えばゲル状物質をフッ化樹脂膜にて包み込んだものをダイヤフラムとし、それを隔壁74に貼り付けるようにしても良い。このようにしてもダイヤフラムの作動によっては流路25に容積変化が生じないため、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0127】
また、上記各実施形態においては、本発明に係るダイヤフラムバルブを塗布処理ユニットのレジスト吐出機構に組み込むようにしていたが、これに限定されるものではなく、本発明に係るダイヤフラムバルブは他の処理液(例えば、ポリイミド、現像液、リンス用の純水等)を基板に吐出する基板処理ユニットに組み込むようにしても良い。特に、基板に純水を吐出して該基板の洗浄処理を行う洗浄処理ユニットの純水吐出機構に本発明に係るダイヤフラムバルブを組み込んだ場合は以下のような効果が得られる。
【0128】
すなわち、従来の洗浄処理ユニットでは、洗浄処理終了時にバルブを徐々に閉めて純水吐出ノズルからの純水吐出を徐々に弱めていたために、吐出された純水の軌跡は必ず基板の端縁を通過していた。このため、端縁部を通過するときに生じた純水のミストが基板の裏面側に回り込み、これが新たな汚染源となっていたのである。これを防止すべく、バルブを急激に閉じるとウォーターハンマーが生じるおそれがあった。
【0129】
これに対して、洗浄処理ユニットの純水吐出機構に本発明に係るダイヤフラムバルブを組み込んだ場合は、該ダイヤフラムバルブを急激に閉鎖したとしても上述した如くウォーターハンマーを抑制することができる。従って、所定以上の流量にて吐出ノズルから純水を吐出しつつダイヤフラムバルブを急激に閉鎖すれば、ウォーターハンマーを抑制しつつも吐出された純水の軌跡が基板の端縁を通過することを防止でき、純水のミストが基板の裏面側に回り込むことを防止することができる。
【0130】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1の発明によれば、開閉用ダイヤフラムよりも流路の流出口側に設けられ、開閉用ダイヤフラムと略同一形状を有する補償用ダイヤフラムを備え、作動手段によって開閉用ダイヤフラムが流路を閉鎖するときには開閉用ダイヤフラムとリンク棒を介して機械的に連動する補償用ダイヤフラムが流路のうち開閉用ダイヤフラムよりも流出口側の二次側流路の容積を増加し、開閉用ダイヤフラムが流路を開放するときには補償用ダイヤフラムが二次側流路の容積を減少するように作動するため、開閉用ダイヤフラムを急速に作動させたとしても、それにともなう容積変化が直ちに補償され、二次側流路に液体の引き戻しや押し出しが生じることがなくなり、その結果、バルブ開閉時にも安定した液供給を行うことができる。
【0133】
また、請求項の発明によれば、開閉用ダイヤフラムが作動する弁軸上に補償用ダイヤフラムが設けられ、リンク棒が弁軸に沿って配置されているため、開閉用ダイヤフラムの作動による圧力波が生じる方向に補償用ダイヤフラムが設けられることとなり、しかもその圧力波が生じる方向に沿って補償用ダイヤフラムも作動する。その結果、開閉用ダイヤフラムの作動による容積変化がより効果的に補償用ダイヤフラムによって吸収されることとなる。
【0136】
また、請求項の発明によれば、基板処理ユニットに基板を保持する保持部と、保持部に保持された基板に処理液を吐出する吐出ノズルと、吐出ノズルに処理液を送給する送給源と、送給源と吐出ノズルとを連通して送給源からの処理液を吐出ノズルに導く配管と、配管の経路途中に設けられた請求項1または請求項2に記載のダイヤフラムバルブと、を備えるため、基板処理ユニットにおいてバルブ開閉時にも安定した処理液供給を行うことができる。
【0137】
また、請求項の発明によれば、送給源から吐出ノズルに送給する処理液の流量を制御する流量制御手段と、吐出ノズルからの処理液吐出を停止する際に、送給源から吐出ノズルに送給する処理液の流量が所定値に到達した時点で開閉用ダイヤフラムが閉状態となるように作動手段を制御する開閉制御手段と、をさらに備えるため、処理液吐出停止時の吐出ノズルにおける処理液先端位置をコントロールすることができる。
【0138】
また、請求項の発明によれば、処理液がフォトレジストであり、バルブ開閉時にも安定したフォトレジスト供給を行うことができる。
【0139】
また、請求項の発明によれば、基板処理装置に請求項記載の基板処理ユニットと、基板に現像処理を行う現像処理ユニットと、基板に熱処理を行う熱処理ユニットと、各装置間にて基板を搬送する搬送手段と、を備えるため、基板処理装置においてバルブ開閉時にも安定したフォトレジスト供給を行うことができる。
【0140】
また、請求項の発明によれば、搬送手段に未処理基板を渡すとともに搬送手段から処理済基板を受け取るインデクサと、装置外部の露光ユニットと搬送手段との間で基板の受け渡しを行うインターフェイスと、をさらに備えるため、基板処理装置においてバルブ開閉時にも安定したフォトレジスト供給を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板処理装置の全体構成を示す平面図である。
【図2】図1の基板処理装置の第1処理部群および第2処理部群の構成を示す図である。
【図3】図1の基板処理装置の搬送ロボットの外観斜視図である。
【図4】図1の基板処理装置における基板処理の手順の一例を示す図である。
【図5】図1の基板処理装置の塗布処理ユニットの要部構成を示す図である。
【図6】本発明に係るダイヤフラムバルブの構造および動作の一例を示す図である。
【図7】本発明に係るダイヤフラムバルブの構造および動作の一例を示す図である。
【図8】レジストポンプから吐出ノズルに送給するレジスト流量の変化の一例を示す図である。
【図9】吐出ノズルにおけるレジスト停止位置を示す図である。
【図10】本発明に係るダイヤフラムバルブの構造および動作の他の例を示す図である。
【図11】本発明に係るダイヤフラムバルブの構造および動作の他の例を示す図である。
【図12】本発明に係るダイヤフラムバルブの構造および動作の他の例を示す図である。
【図13】本発明に係るダイヤフラムバルブの構造および動作の他の例を示す図である。
【図14】従来のダイヤフラムバルブの構成を示す図である。
【図15】従来のダイヤフラムバルブの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 基板処理装置
10,60,70 ダイヤフラムバルブ
12 ピストン
13 バネ
14,64,74 隔壁
15,22,62,75 ダイヤフラム
16 弁座
20 レジスト配管
23 リンク棒
25 流路
25a 上流側流路
25b 下流側流路
26 流入口
27 流出口
30 レジストポンプ
38 流量制御部
39 開閉制御部
45 吐出ノズル
48 電磁弁
49 リークバルブ
65,76 密閉空間
CP1,CP2 塗布処理ユニット
ID インデクサ
IF インターフェイス
Q 弁軸
TR 搬送ロボット
W 基板

Claims (7)

  1. 液体が流入する1つの流入口と該液体が流出する1つの流出口とを有するダイヤフラムバルブであって、
    前記流入口から前記流出口に至る流路に設けられた弁座に密着することによって前記流路を閉鎖することとと前記弁座から離間することによって前記流路を開放することとが可能な開閉用ダイヤフラムと、
    前記流路を閉鎖する閉状態と前記流路を開放する開状態との間で前記開閉用ダイヤフラムを作動させる作動手段と、
    前記開閉用ダイヤフラムよりも前記流路の前記流出口側に設けられ、前記開閉用ダイヤフラムと略同一形状を有する補償用ダイヤフラムと、
    前記開閉用ダイヤフラムと前記補償用ダイヤフラムとを連結するリンク棒と、
    を備え
    前記作動手段によって前記開閉用ダイヤフラムが前記流路を閉鎖するときには前記開閉用ダイヤフラムと前記リンク棒を介して機械的に連動する前記補償用ダイヤフラムが前記流路のうち前記開閉用ダイヤフラムよりも前記流出口側の二次側流路の容積を増加し、前記開閉用ダイヤフラムが前記流路を開放するときには前記補償用ダイヤフラムが前記二次側流路の容積を減少するように作動することを特徴とするダイヤフラムバルブ。
  2. 請求項1記載のダイヤフラムバルブにおいて、
    前記補償用ダイヤフラムは、前記開閉用ダイヤフラムが作動する弁軸上に設けられ、
    前記リンク棒は前記弁軸に沿って配置されていることを特徴とするダイヤフラムバルブ。
  3. 基板に処理液を供給して所定の処理を行う基板処理ユニットであって、
    基板を保持する保持部と、
    前記保持部に保持された基板に処理液を吐出する吐出ノズルと、
    前記吐出ノズルに処理液を送給する送給源と、
    前記送給源と前記吐出ノズルとを連通して前記送給源からの処理液を前記吐出ノズルに導く配管と、
    前記配管の経路途中に設けられた請求項1または請求項2に記載のダイヤフラムバルブと、
    を備えることを特徴とする基板処理ユニット
  4. 請求項3記載の基板処理ユニットにおいて、
    前記送給源から前記吐出ノズルに送給する処理液の流量を制御する流量制御手段と、
    前記吐出ノズルからの処理液吐出を停止する際に、前記送給源から前記吐出ノズルに送給する処理液の流量が所定値に到達した時点で前記開閉用ダイヤフラムが前記閉状態となるように前記作動手段を制御する開閉制御手段と、
    をさらに備えることを特徴とする基板処理ユニット
  5. 請求項3または請求項4に記載の基板処理ユニットにおいて、
    前記処理液は、フォトレジストであることを特徴とする基板処理ユニット
  6. 基板に複数工程からなる一連の処理を行う基板処理装置であって、
    請求項5記載の基板処理ユニットと、
    基板に現像処理を行う現像処理ユニットと、
    基板に熱処理を行う熱処理ユニットと、
    前記各装置間にて基板を搬送する搬送手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置
  7. 請求項6記載の基板処理装置において、
    前記搬送手段に未処理基板を渡すとともに前記搬送手段から処理済基板を受け取るインデクサと、
    装置外部の露光ユニットと前記搬送手段との間で基板の受け渡しを行うインターフェイスと、
    をさらに備えることを特徴とする基板処理装置
JP2001384614A 2001-12-18 2001-12-18 ダイヤフラムバルブ、基板処理ユニットおよび基板処理装置 Expired - Fee Related JP3990567B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001384614A JP3990567B2 (ja) 2001-12-18 2001-12-18 ダイヤフラムバルブ、基板処理ユニットおよび基板処理装置
US10/318,627 US20030111178A1 (en) 2001-12-18 2002-12-13 Diaphragm valve, substrate processing unit and substrate processing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001384614A JP3990567B2 (ja) 2001-12-18 2001-12-18 ダイヤフラムバルブ、基板処理ユニットおよび基板処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003185053A JP2003185053A (ja) 2003-07-03
JP3990567B2 true JP3990567B2 (ja) 2007-10-17

Family

ID=19187741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001384614A Expired - Fee Related JP3990567B2 (ja) 2001-12-18 2001-12-18 ダイヤフラムバルブ、基板処理ユニットおよび基板処理装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20030111178A1 (ja)
JP (1) JP3990567B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI664026B (zh) * 2017-02-22 2019-07-01 SCREEN Holdings Co., Ltd. 基板處理裝置
US10717117B2 (en) 2017-02-22 2020-07-21 SCREEN Holdings Co., Ltd. Substrate processing apparatus and substrate processing method

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4142883B2 (ja) 2002-03-20 2008-09-03 シーケーディ株式会社 薬液弁
WO2005038320A2 (en) * 2003-10-17 2005-04-28 Sundew Technologies, Llc Fail safe pneumatically actuated valve
JP3583123B1 (ja) 2004-01-06 2004-10-27 株式会社東京フローメータ研究所 流量制御弁及び流量制御装置
JP4567398B2 (ja) * 2004-08-18 2010-10-20 シーケーディ株式会社 薬液弁
WO2006033049A1 (en) * 2004-09-20 2006-03-30 Koninklijke Philips Electronics N.V. A beverage-making device comprising a brewing chamber and pressure release means
CN101379332B (zh) * 2006-02-24 2010-12-15 精工电子有限公司 压力调整阀和使用它的燃料电池系统及氢产生设备
JP5319942B2 (ja) * 2008-03-18 2013-10-16 大日本スクリーン製造株式会社 ダイヤフラムバルブおよびこれを備えた基板処理装置
KR101022779B1 (ko) * 2008-10-28 2011-03-17 세메스 주식회사 약액 공급 유닛, 이를 갖는 기판 처리 장치 및 이를 이용한약액 석-백 방법
JP5753352B2 (ja) * 2010-07-20 2015-07-22 株式会社Screenホールディングス ダイヤフラムバルブおよびこれを備えた基板処理装置
DE102010056021B3 (de) * 2010-12-23 2012-04-19 Centrotherm Sitec Gmbh Düsenanordnung und CVD-Reaktor
JP5711541B2 (ja) * 2011-01-12 2015-05-07 Ckd株式会社 薬液吐出弁及び薬液供給システム
JP5269130B2 (ja) 2011-03-14 2013-08-21 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置及び処理液供給方法
JP2012217682A (ja) 2011-04-11 2012-11-12 Omron Healthcare Co Ltd 流量制御弁およびこれを備えた血圧情報測定装置
JP5686224B2 (ja) 2012-06-22 2015-03-18 株式会社村田製作所 送液装置
US9146007B2 (en) * 2012-11-27 2015-09-29 Lam Research Ag Apparatus for liquid treatment of work pieces and flow control system for use in same
JP5853971B2 (ja) * 2013-03-01 2016-02-09 東京エレクトロン株式会社 液供給装置
US9506785B2 (en) 2013-03-15 2016-11-29 Rain Bird Corporation Remote flow rate measuring
JP6420604B2 (ja) 2014-09-22 2018-11-07 株式会社Screenホールディングス 塗布装置
JP6483484B2 (ja) * 2015-03-12 2019-03-13 株式会社荏原製作所 基板処理装置
JP6576217B2 (ja) * 2015-11-10 2019-09-18 株式会社Screenホールディングス 処理液供給装置および処理液供給装置の制御方法
US10634538B2 (en) 2016-07-13 2020-04-28 Rain Bird Corporation Flow sensor
KR101791520B1 (ko) 2017-07-28 2017-11-20 주식회사 바램 충격 방지용 밸브 장치
JP6905684B2 (ja) * 2017-10-02 2021-07-21 日本電気硝子株式会社 ガラス板の洗浄装置およびガラス板の製造方法
US10473494B2 (en) 2017-10-24 2019-11-12 Rain Bird Corporation Flow sensor
US11662242B2 (en) 2018-12-31 2023-05-30 Rain Bird Corporation Flow sensor gauge
KR102361473B1 (ko) * 2019-09-04 2022-02-11 세메스 주식회사 액 공급 유닛, 이를 포함하는 기판 처리 장치 및 이를 이용한 액 공급 방법
CN110578806B (zh) * 2019-09-30 2024-04-05 上海龙猛机械有限公司 一种减震背压阀

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2646077A (en) * 1950-02-15 1953-07-21 Stator Company Multilayer diaphragm
US3753526A (en) * 1971-06-04 1973-08-21 C Johnson Temperature responsive valve assembly
US5553001A (en) * 1991-10-30 1996-09-03 Xilinx, Inc. Method for optimizing resource allocation starting from a high level
JPH08128389A (ja) * 1994-11-01 1996-05-21 Hitachi Ltd バルブ駆動制御方法およびバルブ駆動制御装置ならびに流動体供給制御装置
JP3329720B2 (ja) * 1998-01-19 2002-09-30 東京エレクトロン株式会社 塗布装置
US6552410B1 (en) * 1999-08-31 2003-04-22 Quicklogic Corporation Programmable antifuse interfacing a programmable logic and a dedicated device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI664026B (zh) * 2017-02-22 2019-07-01 SCREEN Holdings Co., Ltd. 基板處理裝置
US10717117B2 (en) 2017-02-22 2020-07-21 SCREEN Holdings Co., Ltd. Substrate processing apparatus and substrate processing method
US11260436B2 (en) 2017-02-22 2022-03-01 SCREEN Holdings Co., Ltd. Substrate processing apparatus and substrate processing method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003185053A (ja) 2003-07-03
US20030111178A1 (en) 2003-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3990567B2 (ja) ダイヤフラムバルブ、基板処理ユニットおよび基板処理装置
US8739729B2 (en) Chemical liquid supply unit, and substrate treating apparatus and method using the same
JP4616873B2 (ja) 半導体製造装置、基板保持方法及びプログラム
EP2228684A2 (en) Coating and developing apparatus, coating and developing method, and storage medium
JP2018018860A (ja) 熱処理装置、基板処理装置および熱処理方法
KR102315667B1 (ko) 기판 처리 방법 및 장치
US20190317408A1 (en) Method and apparatus for processing substrate
KR101760310B1 (ko) 현상 처리 장치, 현상 처리 방법 및 컴퓨터 기억 매체
JP4024639B2 (ja) 薬液ポンプ、配管システム、基板処理ユニット、基板処理装置、薬液吐出方法、配液方法および基板処理方法
JP3958993B2 (ja) 液処理装置および液処理方法
JP3848930B2 (ja) 現像処理方法および現像処理装置
KR20230050139A (ko) 기판 반송 장치 및 이를 갖는 기판 처리 설비
JPH11312637A (ja) 基板冷却装置および基板冷却方法
KR102065599B1 (ko) 노즐 세정 장치 및 이를 포함하는 기판 처리 장치
JP4073718B2 (ja) 基板処理装置、基板処理システム、およびプログラム
KR101958641B1 (ko) 기판 처리 장치 및 홈포트 배기 방법
JP4327345B2 (ja) 液供給装置及び液供給方法
JPH11329927A (ja) 基板冷却方法および基板冷却装置
JP3916886B2 (ja) 基板処理装置
KR102081707B1 (ko) 밸브 유닛 및 액 공급 유닛
JP4191421B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
KR20200026563A (ko) 기판 반송 로봇 및 기판 처리 설비
WO2020241848A1 (ja) ダンパー制御システムおよびダンパー制御方法
KR102296276B1 (ko) 기판 처리 장치
JP2006194577A (ja) 基板処理装置および基板処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060912

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070720

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3990567

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130727

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees